JPH07305765A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
車両用自動変速機の変速制御装置Info
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- JPH07305765A JPH07305765A JP9772694A JP9772694A JPH07305765A JP H07305765 A JPH07305765 A JP H07305765A JP 9772694 A JP9772694 A JP 9772694A JP 9772694 A JP9772694 A JP 9772694A JP H07305765 A JPH07305765 A JP H07305765A
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- F16H—GEARING
- F16H59/00—Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
- F16H59/60—Inputs being a function of ambient conditions
- F16H59/66—Road conditions, e.g. slope, slippery
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- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
運転性を向上させることができる変速制御装置を提供す
る。 【構成】ダウンシフトした場合の加速抵抗(RESI-A)
と、ダウンシフト目標加速度(TGT-RA)と、を比較し(S
16) 、かつ、運転者のスロットル操作に基づいて減速意
図があるか否かを判断し(S18) 、減速意図がない場合に
は、運転者の意志を尊重して運転者への違和感を無くす
ために、強制的な降坂路のためのダウンシフト制御を禁
止して、通常の変速パターンに従って変速制御を行なう
ようにする一方で、減速意図がある場合に限って、減速
し過ぎとなる変速段より1段大きい変速段に変速する(S
19) 。これにより、運転者の意志を尊重しつつ、運転者
に減速し過ぎ感を与えることのない良好な減速特性を得
ることができるので、以って降坂路における車両運転性
を向上させることができる。また演算によって変速段を
選択するので、コンピュータのメモリ容量が小さくて済
む。
Description
ータ付自動変速機の変速制御装置に関し、特に降坂時に
おける変速制御についての改良に関する。
ルクコンバータ付自動変速機は、車両の走行状態に応じ
て予め設定された変速パターンに基づいて自動的に変速
されるようになっている。つまり、車速と機関負荷(例
えば、スロットル開度)とに応じた変速段設定用の変速
パターンを制御部の記憶手段に記憶しておき、この変速
パターンに従って変速が制御されるものである。なお、
通常、変速パターンは、車速が同じであれば、機関負荷
が小さい程、シフトアップされる傾向に設定されてい
る。
うな従来の自動変速制御装置では、例えば降坂時に、ス
ロットル開度が全閉とされるドライバーの減速要求に対
して、逆にシフトアップされることになるので、運転者
の減速要求に反し違和感を与えると共に、エンジンブレ
ーキによる減速効果が発揮されないため、車両運転性の
悪化、延いてはフットブレーキの過負荷を招くこととな
っていた。
ば、特公平4−4351号公報に開示されるように、ス
ロットル開度と、機関回転速度とに基づいて機関の発生
トルクを算出し、該算出した発生トルクと、車両加速度
と、車両重量と、に基づいて車両走行抵抗を算出し、該
車両走行抵抗と、変速段に応じて予め設定された設定値
と、を比較して、降坂時において所望の加速度が得られ
るように最適な変速段に変速制御するものが提案されて
いる。
の有無に拘わらず、車両の状態のみに基づいて降坂時に
おいて所望の加速度が得られるように変速制御するた
め、運転者に違和感をもたらす結果となっていた。ま
た、変速段に応じて変速時期を設定するマップ(図20参
照)を必要とするため、当該マップを記憶するためのメ
モリを多く必要とするという問題がある。
たものであり、降坂時における変速制御の最適化を図っ
て車両運転性を向上させると同時に、コンピュータのメ
モリ容量を小さくしてコストの低減が図れる車両用自動
変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。ま
た、当該制御において、より高精度化、簡略化を図るこ
とも本発明の目的とする。
載の発明は、図1に示すように、機関の出力軸に連結さ
れる車両用自動変速機の変速制御装置であって、車速を
検出する車速検出手段Aと、車両走行抵抗を検出する車
両走行抵抗検出手段Bと、機関負荷を検出する機関負荷
検出手段Cと、機関負荷に基づいて運転者の減速意図を
検出する減速意図検出手段Dと、車速と車両走行抵抗と
に基づいて、現在の変速段よりも低速側の変速段に変速
した場合の車両加速度を推定する第1車両加速度推定手
段Eと、目標加速度を設定する目標加速度設定手段F
と、前記第1車両加速度推定手段Eにより推定された車
両加速度と、前記目標加速度設定手段Fにより設定され
た目標加速度と、を比較する第1加速度比較手段Gと、
前記減速意図検出手段Dにより運転者の減速意図が検出
されたときに、前記第1加速度比較手段Eの比較結果に
基づいて、変速後における車両加速度が目標加速度以上
となる変速段を選択して変速操作する第1変速制御手段
Hと、を含んで構成した。
速度推定手段Eが、スロットル全閉時における車両加速
度を推定するように構成した。請求項3に記載の発明で
は、前記第1変速制御手段Hが、変速後における車両加
速度が目標加速度以上となる変速段のうち最も低速側の
変速段を選択して変速制御するように構成した。
まれているときには、前記第1変速制御手段Hによる変
速制御を行なわないように構成した。請求項5に記載の
発明では、ブレーキが踏まれているときには、前記車両
走行抵抗検出手段Bが検出する車両走行抵抗、或いは前
記目標加速度設定手段Fにより設定される目標加速度を
補正するように構成した。
すように、機関の出力軸に連結される車両用自動変速機
の変速制御装置であって、車速を検出する車速検出手段
Aと、機関負荷を検出する機関負荷検出手段Cと、機関
負荷に基づいて運転者の減速意図を検出する減速意図検
出手段Dと、車両の加速度を検出する車両加速度検出手
段Iと、目標加速度を設定する目標加速度設定手段F’
と、前記車両加速度検出手段Iにより検出された車両加
速度と、前記目標加速度設定手段F’により設定された
目標加速度と、を比較する第2加速度比較手段Jと、前
記減速意図検出手段Dにより運転者の減速意図が検出さ
れ、前記第2加速度比較手段Jの比較結果が前記車両加
速度検出手段Iにより検出された車両加速度が目標加速
度より小さい場合に、現在の変速段から高速側の変速段
に変速操作する第2変速制御手段Kと、を含んで構成し
た。
まれているときには、前記第2変速制御手段Kによる変
速制御を行なわないように構成した。請求項8に記載の
発明では、ブレーキが踏まれているときには、前記車両
加速度検出手段Iが検出する車両の加速度、或いは前記
目標加速度設定手段F’により設定される目標加速度を
補正するように構成した。
示すように、機関の出力軸に連結される車両用自動変速
機の変速制御装置であって、車速を検出する車速検出手
段Aと、車両走行抵抗を検出する車両走行抵抗検出手段
Bと、機関負荷を検出する機関負荷検出手段Cと、機関
負荷に基づいて運転者の減速意図を検出する減速意図検
出手段Dと、車速と車両走行抵抗とに基づいて、現在の
変速段を含む高速側の変速段で走行した場合の車両加速
度を推定する第2車両加速度推定手段Lと、目標加速度
を設定する目標加速度設定手段F”と、前記第2車両加
速度推定手段Lにより推定された車両加速度と、目標加
速度と、を比較する第3加速度比較手段Mと、前記減速
意図検出手段Dにより運転者の減速意図が検出されたと
きに、前記第3加速度比較手段Mの比較結果に基づいて
前記第2車両加速度推定手段Lにより推定された車両加
速度が目標加速度以上となる変速段を選択して変速操作
する第3変速制御手段Nと、を含んで構成した。
加速度推定手段Lが、スロットル全閉時における車両加
速度を推定するように構成した。請求項11に記載の発明
では、前記第3変速制御手段Mが、前記第2車両加速度
推定手段Lにより推定された車両加速度が目標加速度以
上となる変速段のうち最も低速側の変速段を選択して変
速制御するように構成した。
まれているときには、前記第3変速制御手段Mによる変
速制御を行なわないように構成した。請求項13に記載の
発明では、ブレーキが踏まれているときには、前記車両
走行抵抗検出手段Bが検出する車両走行抵抗、或いは前
記目標加速度設定手段F”により設定される目標加速度
を補正するように構成した。
検出手段Dが、所定値以下の機関負荷を検出した場合
を、運転者の減速意図として検出するように構成した。
請求項15に記載の発明では、前記目標加速度検出手段
F,F’,F”が、目標加速度を車両の状態に基づいて
算出するように構成した。請求項16に記載の発明では、
前記車両の状態が、少なくとも車速、車両走行抵抗、現
在の変速段のいずれか1を含むように構成した。
の発明と、請求項6に記載の発明とを組み合わせたもの
である。即ち、機関の出力軸に連結される車両用自動変
速機の変速制御装置であって、車速を検出する車速検出
手段Aと、車両走行抵抗を検出する車両走行抵抗検出手
段Bと、機関負荷を検出する機関負荷検出手段Cと、機
関負荷に基づいて運転者の減速意図を検出する減速意図
検出手段Dと、車速と車両走行抵抗とに基づいて、現在
の変速段よりも低速側の変速段に変速した場合の車両加
速度を推定する第1車両加速度推定手段Eと、目標加速
度を設定する目標加速度設定手段Fと、前記第1車両加
速度推定手段Eにより推定された車両加速度と、前記目
標加速度設定手段Fにより設定された目標加速度と、を
比較する第1加速度比較手段Gと、前記減速意図検出手
段Dにより運転者の減速意図が検出されたときに、前記
第1加速度比較手段の比較結果に基づいて、変速後にお
ける車両加速度が目標加速度以上となる変速段を選択し
て変速操作する第1変速制御手段Hと、車速の加速度を
検出する車両加速度検出手段Iと、第2目標加速度を設
定する第2目標加速度設定手段F’と、前記車両加速度
検出手段Iにより検出された車両加速度と、前記第2目
標加速度設定手段F’により設定された第2目標加速度
と、を比較する第2加速度比較手段Jと、前記減速意図
検出手段Dにより運転者の減速意図が検出され、前記第
2加速度比較手段Jの比較結果が前記車両加速度検出手
段Iにより検出された車両加速度が第2目標加速度より
小さい場合に、現在の変速段から高速側の変速段に変速
操作する第2変速制御手段Kと、を含んで構成した。
載の発明と、請求項9に記載の発明とを組み合わせたも
ので、即ち、機関の出力軸に連結される車両用自動変速
機の変速制御装置であって、車速を検出する車速検出手
段Aと、車両走行抵抗を検出する車両走行抵抗検出手段
Bと、機関負荷を検出する機関負荷検出手段Cと、機関
負荷に基づいて運転者の減速意図を検出する減速意図検
出手段Dと、車速と車両走行抵抗とに基づいて、現在の
変速段及び変速した場合の車両加速度を推定する車両加
速度推定手段(第1車両加速度推定手段Eと第2車両加
速度推定手段Lとの結合)、目標加速度を設定する目標
加速度設定手段Fと、前記車両加速度推定手段により推
定された車両加速度と、前記目標加速度設定手段Fによ
り設定された目標加速度と、を比較する第4加速度比較
手段と、前記減速意図検出手段Dにより運転者の減速意
図が検出されたときに、前記第4加速度比較手段の比較
結果に基づいて、変速後における車両加速度が目標加速
度以上となる変速段を選択して変速操作する第4変速制
御手段と、を含んで構成した。
1車両加速度推定手段により現在の変速段からダウンシ
フトした場合の車両加速度を推定し、当該推定車両加速
度と目標加速度とを比較することによって、変速後の車
両加速度が目標値以上となる(即ち、減速し過ぎとなら
ない)変速段を選択する。一方で、運転者の減速意図の
有無を判断し、減速意図がない場合には、運転者の意志
を尊重して運転者への違和感を無くすために、降坂路の
ための前記第1変速制御手段による変速制御を禁止し、
そのまま通常の変速パターンに従って変速制御を行な
い、減速意図がある場合に限って、前記第1変速制御手
段により前記選択した変速段に変速する。
降坂路変速制御が行なえ、かつ減速し過ぎとならない加
速度(例えば、略0以上の0近傍値)が得られる変速段
に変速できるので、運転者にエンジンブレーキが効き過
ぎるという違和感を感じさせることなく、勾配に応じた
良好な減速特性を得ることができ、以って降坂路におけ
る車両の運転性の最適化を図ることができる。
なる変速段を選択するようにして、運転者にエンジンブ
レーキが効き過ぎるという違和感を感じさせない点が、
重要な点である。即ち、少しでも運転者に減速し過ぎ感
を与えてしまうと、運転者は当該違和感を回避するため
の有効な手段を有していないため、その違和感を解消す
ることが容易にはできない。しかし、変速後の車両加速
度が目標値以上となる変速段を選択するようにすれば、
例え運転者が違和感を感じた場合でも加速し過ぎと感じ
る違和感であるから、運転者は、ブレーキ操作により、
極めて容易にして当該違和感を解消することができるか
らである。
速度とを比較することによって、変速段を選択するよう
にしたことにより、従来のように、大きなメモリ容量を
必要とする変速段に応じて変速時期を設定するマップ
(図20参照)を必要としないので、コスト低減を図るこ
とができる。請求項2に記載の発明では、運転者には、
降坂時はスロットル全閉状態で、かつ所定の加速度(例
えば、略0)一定で走行したいという要求があるので、
即ち違和感をもたらさない状態で降坂路走行を行なう必
要があるので、これに応じて第1車両加速度推定手段に
よる車両加速度の推定を、スロットル全閉状態で行な
う。
制御手段が、前記第1車両加速度推定手段により推定さ
れた車両加速度が目標加速度以上となる変速段のうち最
も低速側の変速段を選択して変速制御するようにする。
これによって、運転者にエンジンブレーキが効きすぎる
と感じさせない範囲で、最もエンジンブレーキを効かせ
ることができるようになる。
ーキを踏んでいるときには、車両走行抵抗の検出精度が
低くなるために、最終的な変速制御が良好でなくなる場
合があるので、この場合には、第1変速制御手段による
変速制御を禁止して、かかる不具合の発生を防止する。
請求項5に記載の発明では、運転者がブレーキを踏んで
いるときには、前記車両走行抵抗検出手段が検出する車
両走行抵抗、或いは前記目標加速度設定手段により設定
される目標加速度を補正して、ブレーキ操作があっても
制御精度を向上させることができるようにする。これに
より、より高精度な第1変速制御手段による降坂路変速
制御が行なえるようになる。
速度と、目標加速度と、を比較し、現在の変速段では減
速し過ぎて運転者に違和感を与えるような場合に、現在
の変速段よりも高速側の変速段に前記第2変速制御手段
を介してアップシフトする降坂路変速制御を行なうが、
本発明にあっても請求項1に記載の発明同様に、運転者
の減速意図の有無を判断し、減速意図がない場合には、
運転者の意志を尊重して運転者への違和感を無くすため
に、降坂路のための前記第2変速制御手段による変速制
御を禁止して、そのまま通常の変速パターンに従って変
速制御を行ない、減速意図がある場合に限って、前記第
2変速制御手段によるアップシフト制御を行なう。
降坂変速制御が行なえ、かつ減速し過ぎとならない加速
度が得られる変速段にアップシフトするので、運転者に
エンジンブレーキが効き過ぎるという違和感を感じさせ
ることなく、勾配に応じた良好な減速特性を得ることが
できるので、以って降坂路における車両の運転性の最適
化を図ることができる。なお、変速後の車両加速度が目
標値以上となる変速段を選択するようにして、運転者に
エンジンブレーキが効き過ぎるという違和感を感じさせ
ない点が、請求項1に記載の発明と同様、重要な点であ
る。
とを比較して、アップシフトするようにしたので構成の
簡略化が図れると共に、従来のように、大きなメモリ容
量を必要とする変速段に応じて変速時期を設定するマッ
プ(図20参照)を必要としないので、コスト低減を図る
ことができる。請求項7に記載の発明では、運転者がブ
レーキを踏んでいるときには、車両加速度の検出精度が
低下するために、最終的な変速制御が良好でなくなる場
合があるので、この場合には、前記第2変速制御手段に
よる変速制御を禁止して、かかる不具合の発生を防止す
る。
ーキを踏んでいるときには、前記車両加速度検出手段が
検出する車両加速度、或いは前記目標加速度設定手段に
より設定される目標加速度を補正して、ブレーキ操作が
あっても制御精度を向上させることができるようにす
る。これにより、より高精度な第2変速制御手段による
降坂路変速制御が行なえるようになる。
度推定手段により推定されるアップシフトした場合(現
在の変速段を維持した場合も含む)の車両加速度と、目
標加速度とを比較することによって、変速後の車両加速
度が目標加速度以上となる(即ち、減速し過ぎとならな
い)変速段を選択する。一方で、運転者の減速意図の有
無を判断し、減速意図がない場合には、運転者の意志を
尊重して運転者への違和感を無くすために、降坂路のた
めの前記第3変速制御手段による変速制御を禁止し、そ
のまま通常の変速パターンに従って変速制御を行ない、
減速意図がある場合に限って、前記第3変速制御手段に
より前記選択した変速段に変速する。
降坂路変速制御が行なえ、かつ減速し過ぎとならない加
速度(例えば、略0以上の0近傍値)が得られる変速段
に変速できるので、運転者にエンジンブレーキが効き過
ぎるという違和感を感じさせることなく、勾配に応じた
良好な減速特性を得ることができ、以って降坂路におけ
る車両の運転性の最適化を図ることができる。なお、変
速後の車両加速度が目標値以上となる変速段を選択する
ようにして、運転者にエンジンブレーキが効き過ぎると
いう違和感を感じさせない点が、請求項1に記載の発明
と同様、重要な点である。
速度とを比較することによって、変速段を選択するよう
にしたことにより、従来のように、大きなメモリ容量を
必要とする変速段に応じて変速時期を設定するマップ
(図20参照)を必要としないので、コスト低減を図るこ
とができる。請求項10に記載の発明では、前述した請求
項2に記載の発明と同様の作用効果を、請求項9に記載
の発明について奏することができるようになる。
制御手段が、前記第2車両加速度推定手段により推定さ
れた車両加速度が目標加速度以上となる変速段のうち最
も低速側の変速段を選択して変速制御するようにする。
これによって、運転者にエンジンブレーキが効き過ぎる
と感じさせない範囲で、最もエンジンブレーキを効かせ
ることができるようになる。
ーキを踏んでいるときには、車両走行抵抗の検出精度が
低くなるために、最終的な変速制御が良好でなくなる場
合があるので、この場合には、第3変速制御手段による
変速制御を禁止して、かかる不具合の発生を防止する。
請求項13に記載の発明では、運転者がブレーキを踏んで
いるときには、前記車両走行抵抗検出手段が検出する車
両走行抵抗、或いは前記目標加速度設定手段により設定
される目標加速度を補正して、ブレーキ操作があっても
制御精度を向上させることができるようにする。これに
より、より高精度な第3変速制御手段による降坂路変速
制御が行なえるようになる。
検出手段を、所定値以下の機関負荷を検出した場合に、
運転者の減速意図として検出するようにした。運転者の
減速意図が顕れる操作として最も迅速に検出できるの
が、かかる機関負荷(例えば、スロットル開度、アクセ
ル操作量等)であり、したがって、かかる機関負荷を検
出することで最も迅速かつ正確に運転者の減速意図を検
出できるようになる。これにより、第1変速制御手段や
第2変速制御手段や第3変速制御手段による降坂時変速
制御の高精度化が図れることになる。
度検出手段が、目標加速度を車両の状態に基づいて算出
するように構成したので、車両の状態に応じて高精度に
目標加速度を設定することができるので、より降坂路に
おける変速制御を高精度化することができる。請求項16
に記載の発明では、前記車両の状態が、少なくとも車
速、車両走行抵抗、現在の変速段のいずれか1を含むよ
うに構成したので、実際の車両加速度に与える影響が大
きい要因をパラメータとして目標加速度が設定されるの
で、降坂路における変速制御の高精度化を図ることがで
きる。
の発明と、請求項6に記載の発明と、を組み合わせたも
のであり、したがって、降坂路変速制御中に降坂路勾配
が変化しても、降坂路勾配の変化に応じて、ダウンシフ
ト制御とアップシフト制御とを行なうことができるの
で、常に運転者に減速し過ぎ感を与えることのない良好
な降坂路制御が行なえるようになる。
の発明と、請求項9に記載の発明と、を組み合わせたも
のであり、したがって、請求項17に記載の発明に比べ、
降坂路変速制御中に降坂路勾配が変化した場合に、より
きめ細かくダウンシフト制御とアップシフト制御とを行
なうことができるので、以って常に運転者に減速し過ぎ
感を与えることのない極めて良好な降坂路制御が行なえ
るようになる。
て説明する。第1の実施例(請求項1に記載の発明に対
応する)においては、図4に示すように、機関1は、そ
の発生トルクが図示しない車両駆動輪に伝達されるよう
に自動変速機2に連結されている。該自動変速機2は、
機関1の発生トルクを流体を介して入力するトルクコン
バータ3と、該トルクコンバータ3の出力を入力し変速
して出力する多段式の変速歯車機構4と、これらを駆動
する図示しない油圧機構と、から構成される。
は、ソレノイドバルブ6A,6Bが組み込まれており、
該ソレノイドバルブ6A,6Bの開閉の組合せを切り換
えることにより、変速歯車機構4が内装する各クラッチ
類の締結・開放の組合せが切り換えられ、所望の変速段
への変速が行なわれるようになっている。前記複数のソ
レノイドバルブのON・OFF制御は、CPU,RO
M,RAM,A/D変換器及び入出力インタフェイス等
を含んで構成される制御ユニット50からの制御信号に基
づいて行なわれる。
信号が入力される。各種センサとしては、スロットル開
度TVOに応じた出力信号を発する機関負荷検出手段と
してのスロットルセンサ7、前記自動変速機2の出力軸
(アウトプットシャフト5)の回転速度を検出して車速
VSPを検出する車速検出手段としての車速センサ8が
設けられている。
検出手段、第1車両加速度推定手段、目標加速度設定手
段、第1加速度比較手段、第1変速制御手段としての機
能を備える制御ユニット50が行なう降坂路における変速
制御について、図5,図6に示すフローチャートに従っ
て説明する。ステップ1(図では、S1と記してある。
以下、同様。)では、車速VSPとスロットル開度TV
Oを読み込む。
A) を求める。当該現在の加速抵抗(RESI-A) は、以下
の式により求めることができる。 RESI-A = ALF × k α ALF ;現在の加速度,k α;加速抵抗算出用定数〔車重
等により設定〕 ステップ3では、車速VSPとR/Lテーブル(空気抵
抗+ころがり抵抗算出用テーブル,図7参照)より、RE
SI-RL (空気抵抗+ころがり抵抗)を算出する。
(Nt,即ちトルクコンバータ3の出力軸回転速度)を
求める。当該タービン回転速度(Nt)は以下の式によ
り求めることができる。 Nt= VSP × k Nt(g) k Nt(g);現在の変速段から定まる定数,g=現在
の変速段 なお、現在の変速段は、変速歯車機構4に変速段位置を
検出するギア位置センサ9を設けて検出するようにして
もよいが、制御ユニット50の現在の変速指示信号等から
判断するようにするのが、コスト面で有利である。
ルクTtマップ(図8参照,NtとTVOとTtの3次
元マップ)から、現在のタービントルク(Tt,即ちト
ルクコンバータ3の出力軸トルク)を求める。ステップ
6では、現在の駆動力(FCE)を、以下の式から求め
る。 FCE=Tt×k Tt(g) k Tt(g);現在の変速段から定まる定数,g=現在
の変速段 ステップ7では、走行抵抗(RESI-I)を、以下の式から
求める。
算出用テーブル、TGT-RAは“ダウンシフト目標加速
度”、図9参照)から、TGT-RAを算出する。なお、かか
る“ダウンシフト目標加速度”は、例えば、本実施例で
は、減速し過ぎを防止するための後述するステップ19と
の関係から減速し過ぎるような加速度に設定されるのが
好ましいが、勿論最終的に変速後に所望の減速特性が得
られる値であれば、如何なる値であって構わない。ま
た、当該ダウンシフト目標加速度は、固定値であっても
よい。ただ、本実施例のように車速(或いは車両走行抵
抗、現在の変速段等)に応じて設定するようにすれば、
より高精度に目標加速度を設定でき、高精度な変速制御
が行なえるようになる。
構成する。ステップ9では、シフトダウン後の変速段i
(=g−1,g;現在の変速段)を求める。ステップ10
では、iが0か否かを判断する。YES(0)であれ
ば、ステップ11へ進み、NO(1)であればステップ12
へ進む。
るから、これ以上ダウンシフトはできないとして1速を
そのまま選択すべく、制御ユニット50への現在の指示を
維持する。ステップ12では、現在の変速段は1速ではな
いので要求があればダウンシフト可能であるので、ダウ
ンシフトした場合のタービン回転速度Nt2を、以下の
式から求める。
数 ステップ13では、車速VSPとタービントルクTtマッ
プから、ダウンシフトした場合のタービントルク(Tt
2)を求める。ステップ14では、ダウンシフトした場合
の駆動力(FCE2)を、以下の式から求める。
数 ステップ15では、ダウンシフトした場合の加速抵抗(RE
SI-A2)を、以下の式から求める。 RESI-A2=(FCE2)−(RESI-I)−(RESI-RL ) ステップ16では、ダウンシフトした場合の加速抵抗(RE
SI-A2)と、ダウンシフト目標加速度(TGT-RA)と、を
比較する。
フトした場合の加速抵抗(RESI-A2)を計算すべく、ス
テップ17で、現在のiをgとした後、ステップ9へ戻
る。一方、RESI-A2<TGT-RAであれば、ダウンシフト目
標加速度より小さい加速度となる(例えば、減速し過ぎ
となる)変速段が見つけられたので、次にステップ18へ
進んで、実際にダウンシフトを行なうか否かを判断する
材料として、運転者の減速(惰行走行)の意図の有無を
確認する。
が、減速意図判定用開度(TVO-cnst )以下であるか
否か判断する。この減速意図判定用開度(TVO-cnst
)は、例えば、全閉状態に設定することが最も運転者
の減速意図に近いものとなる。なお、機関負荷が検出で
きれば、アクセル操作量や基本燃料噴射パルス幅Tp等
によって判断するようにしてもよい。また、本実施例の
ようにスロットルセンサ7の信号を用いずとも、全閉状
態でON信号を発するアイドルスイッチの信号によって
運転者の減速意図の有無を判断するようにしてもよい。
ば、運転者は減速を意図していると判断きるので、実際
にダウンシフトを行なうべく、ステップ19へ進む。NO
(TVO>TVO-cnst )であれば、運転者には減速の
意図が無いとして、運転者の意志を尊重して運転者への
違和感を無くすために、強制的な降坂路のためのダウン
シフト制御は行なわず、そのまま本フローを終了し、通
常の変速パターン(図10)に従って変速制御を行なうよ
うにする。
図しているので、現在設定されているダウンシフトした
場合の変速段iに1を加えた変速段(=i+1)を選択
して、制御ユニット50へ変速指示して、本フローを終了
する。これにより、減速し過ぎとなる変速段より1段大
きい変速段にダウンシフトされることになるので、運転
者にエンジンブレーキが効き過ぎるという違和感を感じ
させることなく、勾配に応じた良好な減速特性を得るこ
とができ、以って降坂路における車両の運転性を向上さ
せることができる。
抵抗(RESI-A2)と、ダウンシフト目標加速度(TGT-R
A)と、を比較し、ステップ16で、ダウンシフトした場
合の加速度が、減速し過ぎるであろう変速段を見つけ出
し、その後に(ステップ19)、当該見つけ出された変速
段より高速側の変速段を選択するようにしたので、結果
的に、変速後の車両加速度がダウンシフト目標加速度以
上となる(即ち、減速し過ぎとならない)変速段が常に
選択されることになるから、確実に運転者にエンジンブ
レーキの効き過ぎ感を与えないで降坂路における変速制
御が行なえる。
転者に減速し過ぎ感を与えてしまうと、運転者は当該違
和感を回避するための有効な手段を有していないため、
その違和感を解消することができない。しかし、変速後
の車両加速度が目標加速度値以上の近傍値となる変速段
を選択するようにすれば、例え運転者が違和感を感じた
場合でも加速し過ぎと感じる違和感であるから、運転者
は、ブレーキ操作により、極めて容易にして当該違和感
を解消することができるからである。
ンシフトした場合の加速抵抗(RESI-A)と、ダウンシフ
ト目標加速度(TGT-RA)と、を比較し、減速し過ぎて運
転者に違和感を与えないように、減速し過ぎとなる変速
段に対して1段大きい変速段を選択して変速するが、そ
の際に、運転者のスロットル操作(スロットル開度TV
O)に基づいて減速意図があるか否かを判断し、減速意
図がない場合には、運転者の意志を尊重して運転者への
違和感を無くすために、強制的な降坂路のためのダウン
シフト制御を禁止して、通常の変速パターンに従って変
速制御を行なうようにする一方で、減速意図がある場合
に限って、前記減速し過ぎとなる変速段より1段大きい
変速段に変速するようにしたので、運転者にエンジンブ
レーキが効き過ぎるという違和感を全く感じさせること
なく、勾配に応じた良好な減速特性を得ることができる
ので、以って降坂路における車両の運転性の最適化を図
ることができる。
い加速度(例えば、略0以上の0近傍値)が得られる変
速段に確実に変速できるので、運転者に減速し過ぎ感を
与えてしまう場合における不具合、即ち運転者は当該違
和感を回避するための有効な手段を有していないため、
その違和感を全く解消することができず違和感が継続的
されるという不具合を発生させることがない。つまり、
本実施例では、例え運転者が違和感を感じた場合でも加
速し過ぎと感じる違和感であるから、運転者は、ブレー
キ操作により、極めて容易にして当該違和感を解消で
き、以って継続的に運転者に違和感を与え続けてしまう
ようなことが防止できることになる。
両加速度と目標加速度とを比較することによって、変速
段を選択するようにしたので、従来のように、大きなメ
モリ容量を必要とする変速段に応じて変速時期を設定す
るマップ(図20参照)を必要としないので、コスト低減
を図ることができる。そして、運転者には、降坂時はス
ロットル全閉状態で、かつ所定の加速度(例えば、略
0)一定で走行したいという要求があるので、これに応
じてダウンシフトした場合の車両加速度の推定を、スロ
ットル全閉状態について行なうようにすることが望まし
く、これによって運転者の要求に見合ってより高精度な
降坂路変速制御が行なえるようになる。
明に対応する)について説明する。第1の実施例が、降
坂時に所望の加速度で走行できるようにダウンシフト側
に変速させる実施例であるのに対し、第2の実施例は、
降坂時に所望の加速度で走行できるようにアップシフト
側に変速させるようにした実施例である。つまり、降坂
路勾配が緩く、或いは現在の変速段が低い側にあって、
アップシフトしなければ運転者に減速し過ぎの違和感を
与えてしまうような場合に対応するものである。
示すように、フットブレーキが踏み込まれたときにON
信号を制御ユニット50へ送信するブレーキスイッチ10が
設けられている以外は、第1の実施例と同様であるの
で、詳細な説明を省略する。以下に、減速意図検出手
段、車両加速度検出手段、目標加速度設定手段(第2目
標加速度設定手段)、第2加速度比較手段、第2変速制
御手段としての機能を備える制御ユニット50が行なう変
速制御について、図12に示すフローチャートに従って説
明する。
開度TVOを読み込む。ステップ22では、現在の加速抵
抗(RESI-A) を求める。当該現在の加速抵抗(RESI-A)
は、以下の式により求めることができる。 RESI-A = ALF × k α ALF ;現在の加速度,k α;加速抵抗算出用定数〔車重
等により設定〕 ステップ23では、車速VSPとTRAテーブル(TGT-RA
算出用テーブル、ここではTGT-RAは“アップシフト目標
加速度" を意味する。図9参照)から、TGT-RAを算出す
る。かかるアップシフト目標加速度は、例えば所望の減
速特性が得られる値(0以上の0近傍値)であれば、如
何なる値であって構わない。また、当該アップシフト目
標加速度は、固定値であってもよい。ただ、本実施例の
ように車速(或いは車両走行抵抗、現在の変速段等)に
応じて設定するようにすれば、より高精度に目標加速度
を設定でき、高精度な変速制御が行なえるようになる。
Nとなっているか否を判断する。YESであれば、ステ
ップ25へ進み、NOであればステップ26へ進む。ステッ
プ25では、前記求めたアップシフト目標加速度TGT-RA
に、ブレーキ踏込み時の補正項βを加算する(TGT-RA+
β→TGT-RA)。或いは、前記RESI-Aを補正するようにし
てもよい。
A)と、アップシフト目標加速度(TGT-RA)と、を比較
する。RESI-A≧TGT-RAであれば、要求通りの加速度が得
られるとして、そのまま本フローを終了し、通常パター
ンでの変速制御を行なう(図10参照)。一方、RESI-A<
TGT-RAであれば、減速し過ぎとなるので、現在の変速段
を1段大きい変速段にアップシフトする必要があるが、
実際にアップシフトを行なうか否かを判断する材料とし
て、運転者の減速(惰行走行)の意図の有無を確認する
ために、ステップ27へ進む。
が、減速意図判定用開度(TVO-cnst )以下であるか
否か判断する。YES(TVO≦TVO-cnst )であれ
ば、運転者は減速を意図していると判断きるので、ステ
ップ28へ進む。一方、NO(TVO>TVO-cnst )で
あれば、運転者には減速の意図が無いとして、運転者の
意志を尊重して運転者への違和感を無くすために、強制
的な降坂路のためのアップシフト制御は行なわず、その
まま本フローを終了し、通常の変速パターン(図10)に
従って変速制御を行なうようにする。
行)を意図しているので、現在の変速段を1段大きい変
速段にアップシフトするように、制御ユニット50へ変速
指示して、本フローを終了する。これにより、現在の変
速段で走行する場合の減速し過ぎが防止され、運転者に
エンジンブレーキが効き過ぎるという違和感を感じさせ
ることなく、勾配に応じた良好な減速特性を得ることが
でき、以って降坂路における車両の運転性を向上させる
ことができる。なお、1速段アップシフトする場合に、
現在の変速段が最高変速段である場合には、これ以上ア
ップシフトはできないので当該最高変速段を維持するこ
とは勿論である。
の加速抵抗(RESI-A)と、アップシフト目標加速度(TG
T-RA)と、を比較し、現在の変速段では減速し過ぎて運
転者に違和感を与えるような場合に、現在の変速段に対
して1段大きい変速段にアップシフトする際に、運転者
のスロットル操作(スロットル開度TVO)に基づいて
減速(惰行走行)の意図があるか否かを判断し、減速意
図がない場合には、運転者の意志を尊重して運転者への
違和感を無くすために、強制的な降坂路のためのアップ
シフト制御を禁止して、通常の変速パターンに従って変
速制御を行なうようにする一方で、減速意図がある場合
には、前記減速し過ぎとなる現在の変速段より1段大き
い変速段にアップシフトさせるようにしたので、簡単な
構成により、運転者にエンジンブレーキが効き過ぎると
いう違和感を感じさせることなく、勾配に応じた良好な
減速特性を得ることができ、以って降坂路における車両
の運転性の最適化を図ることができる。なお、減速し過
ぎ感を運転者に与えないようにしている点の効果は、前
述の第1の実施例と同様である。
速段を選択するようにしているので、従来のように、大
きなメモリ容量を必要とする変速段に応じて変速時期を
設定するマップ(図20参照)を必要としないので、コス
ト低減を図ることができる。なお、第2の実施例では、
ブレーキが踏み込まれているか否かを判断し、ブレーキ
が踏み込まれている場合には、現在の加速抵抗或いは目
標加速度を補正するようにしたので、ブレーキ踏込みに
より変速制御が不良となることが防止できる。また、運
転者がブレーキを踏んでいるときには、当該降坂路変速
制御を禁止するようにして、ブレーキ踏込みにより変速
制御が不良となって運転者に違和感を与えることを防止
するようにしてもよい。また、多少精度は落ちるものの
ブレーキの踏込みの有無に拘わらず降坂路変速制御を行
なうようにして、即ち、ステップ24,25を省略して構成
しても構わない。
の発明に対応する)について説明する。第3の実施例
は、第2の実施例の高精度化を目指したもので、降坂路
勾配が緩く、或いは現在の変速段が低い側にあって、ア
ップシフトしなければ運転者に減速し過ぎの違和感を与
えてしまうような場合に対応するものである。
と同様であるので説明は省略する。以下に、減速意図検
出手段、車両走行抵抗検出手段、第2車両加速度推定手
段、目標加速度設定手段(第3目標加速度設定手段)、
第3加速度比較手段、第3変速制御手段としての機能を
備える制御ユニット50が行なう変速制御について、図1
3,図14に示すフローチャートに従って説明する。
開度TVOを読み込む。ステップ32では、前述同様にし
て、現在の加速抵抗(RESI-A) を求める。ステップ33で
は、車速VSPと、R/Lテーブル(図7参照)より、
RESI-RL(空気抵抗+ころがり抵抗)を算出する。ステ
ップ34では、前述同様にして、現在のタービン回転速度
Ntを求める。
ルクTtマップ(図8参照)から、現在のタービントル
クTtを求める。ステップ36では、前述同様にして、現
在の駆動力FCE〔=Tt×k Tt(g)〕を求める。
ステップ37では、前述同様にして、走行抵抗RESI-I〔=
(FCE)−(RESI-RL )−(RESI-A)〕を求める。
ブル(TGT-RA算出用テーブル、ここではTGT-RAは“アッ
プシフト目標加速度" を意味する。図9参照)から、TG
T-RAを算出する。かかるアップシフト目標加速度は、例
えば所望の減速特性が得られる値(0以上の0近傍値)
であれば、如何なる値であって構わない。また、当該ダ
ウンシフト目標加速度は、固定値であってもよい。た
だ、本実施例のように車速(或いは車両走行抵抗、現在
の変速段等)に応じて設定するようにすれば、より高精
度に目標加速度を設定でき、高精度な変速制御が行なえ
るようになる。
或いは第2目標加速度設定手段を構成する。ステップ39
では、現在の変速段をiとする。ステップ40では、現在
設定されているiが5か否かを判断する。YESであれ
ば、ステップ41へ進み、NOであればステップ42へ進
む。本実施例では、4速変速機用いている関係上、5速
に変速することができないので、当該ステップでiが5
か否かを判定する。したがって、車両が備える変速機の
変速段数に応じて、判定値(上限+1)は適宜変更され
るものである。
ーを終了する。ステップ42では、現在設定されているi
でのタービン回転速度Nt2を、以下の式から求める。 Nt2=VSP×k Nt(i) k Nt(i);iにより定まる定数 ステップ43では、車速VSPとタービントルクTtマッ
プから、iにおけるタービントルク(Tt2)を求め
る。
E2)を、以下の式から求める。 FCE2=Tt2×k Tt(i) k Tt(i);iにより定まる定数 ステップ45では、現在設定されている変速段iにおける
加速抵抗(RESI-A2)を、以下の式から求める。
速抵抗(RESI-A2)と、アップシフト目標加速度(TGT-
RA)と、を比較する。RESI-A2<TGT-RAであれば、要求
通りの加速度が得られない(減速し過ぎ)としてアップ
シフトすべく、ステップ47でi=i+1とした後、ステ
ップ40へ戻る。
シフト目標加速度以上の加速度となる(減速し過ぎとな
らない)変速段が見つけられたので、次にステップ48へ
進んで、実際にダウンシフトを行なうか否かを判断する
材料として、運転者の減速(惰行走行)の意図の有無を
確認する。ステップ48では、スロットル開度TVOが、
減速意図判定用開度(TVO-cnst )以下であるか否か
判断する。
ば、実際に運転者は減速を意図しているとしてステップ
49へ進む。ステップ49では、減速し過ぎないように上記
ステップで設定された変速段iにアップシフトするよう
に、制御ユニット50へ信号を送って本フローを終了す
る。一方、NO(TVO>TVO-cnst )であれば、運
転者は減速を意図していないとして、運転者の意志を尊
重して運転者への違和感を無くすために、強制的な降坂
路のためのアップシフト制御は行なわず、そのまま本フ
ローを終了し、通常の変速パターン(図10)に従って変
速制御を行なうようにする。
プシフトした場合の加速抵抗(RESI-A2)と、アップシ
フト目標加速度(TGT-RA)と、を比較することで、降坂
惰行時において減速し過ぎとならない所望の加速度とな
るであろう変速段を選択して変速するが、その際に、運
転者のスロットル操作(スロットル開度TVO)に基づ
いて減速意図があるか否かを判断し、減速意図がない場
合には、運転者の意志を尊重して運転者への違和感を無
くすために、強制的な降坂路のためのアップシフト制御
を禁止して、通常の変速パターンに従って変速制御を行
なうようにする一方で、減速意図がある場合に限って、
前記変速制御を行なうようにしたので、運転者にエンジ
ンブレーキが効き過ぎるという違和感を全く感じさせる
ことなく、勾配に応じた良好な減速特性を得ることがで
きるので、以って降坂路における車両の運転性の最適化
を図ることができる。
速段を選択するようにしているので、従来のように、大
きなメモリ容量を必要とする変速段に応じて変速時期を
設定するマップ(図20参照)を必要としないので、コス
ト低減を図ることができる。なお、運転者には、降坂時
はスロットル全閉状態で、かつ所定の加速度(例えば、
略0)一定で走行したいという要求があるので、これに
応じてアップシフトした場合の車両加速度の推定を、ス
ロットル全閉状態について行なうようにすることが望ま
しく、これによって運転者の要求に見合ったより高精度
な降坂路変速制御が行なえるようになる。
時において所望の加速度が得られるように、ダウンシフ
ト制御或いはアップシフト制御をそれぞれ別々に行なう
ものとして説明したが、降坂路勾配が途中で変化した場
合には、ダウンシフト制御にあってはアップシフトせ
ず、アップシフト制御にあってはダウンシフトしないた
め、良好な加速度が得られなくなるので、最も良好な制
御が行なえるように、例えば、図15,図16(請求項17に
記載の発明に対応)、図17〜図19(請求項18に記載の発
明に対応)に示すように、これらダウンシフト制御とア
ップシフト制御とを組み合わせるように構成するのが好
ましい。
図を検出するが、運転者の減速意図が顕れる操作として
最も迅速に検出できるのが、機関負荷(例えば、スロッ
トル開度、アクセル操作量等)であり、したがって、か
かる機関負荷を検出することで最も迅速かつ正確に運転
者の減速意図を検出でき、以って降坂時変速制御の高精
度化が図れることになる。
は、第2の実施例のように、ブレーキが踏み込まれてい
るか否かを判断しないが、第2の実施例のように、ブレ
ーキが踏み込まれている場合には、検出する車両走行抵
抗(RESI-A)或いは目標加速度を補正するようにして、
ブレーキ踏込みにより変速制御が不良となることを防止
するようにしてもよい。また、運転者がブレーキを踏ん
でいるときには、当該降坂路変速制御を禁止するように
して、ブレーキ踏込みにより変速制御が不良となって運
転者に違和感を与えることを防止するようにしてもよ
い。
発明によれば、運転者の減速意図を尊重した降坂路変速
制御が行なえ、かつ減速し過ぎとならない加速度(例え
ば、略0以上の0近傍値)が得られる変速段に変速でき
るので、運転者にエンジンブレーキが効き過ぎるという
違和感を感じさせることなく、勾配に応じた良好な減速
特性を得ることができ、以って降坂路における車両の運
転性の最適化を図ることができる。また、演算による推
定車両加速度と目標加速度とを比較することによって、
変速段を選択するようにしたことにより、従来のよう
に、大きなメモリ容量を必要とする変速段に応じて変速
時期を設定するマップを必要としないので、コスト低減
を図ることができる。
降坂時はスロットル全閉状態で、かつ所定の加速度(例
えば、略0)一定で走行したいという要求を満足させる
降坂路における変速制御を行なうことができる。請求項
3に記載の発明によれば、運転者にエンジンブレーキが
効きすぎると感じさせない範囲で、最もエンジンブレー
キを効かせることができる。
ブレーキを踏んでいるときには、第1変速制御手段によ
る変速制御を禁止するので、変速制御不良の発生を防止
することができる。請求項5に記載の発明によれば、運
転者がブレーキを踏んでいるときには、車両走行抵抗、
或いは目標加速度を補正するようにしたので、変速制御
精度を向上させることができる。
成により、運転者の減速意図を尊重した降坂変速制御が
行なえ、かつ減速し過ぎとならない加速度が得られる変
速段にアップシフトするので、運転者にエンジンブレー
キが効き過ぎるという違和感を感じさせることなく、勾
配に応じた良好な減速特性を得ることができるので、以
って降坂路における車両の運転性の最適化を図ることが
できる。また、検出された車両加速度と目標加速度とを
比較して、アップシフトするようにしたので構成の簡略
化が図れると共に、従来のように、大きなメモリ容量を
必要とする変速段に応じて変速時期を設定するマップを
必要としないので、コスト低減を図ることができる。
ブレーキを踏んでいるときには、第1変速制御手段によ
る変速制御を禁止するので、変速制御不良の発生を防止
することができる。請求項8に記載の発明によれば、運
転者がブレーキを踏んでいるときには、車両走行抵抗、
或いは目標加速度を補正するようにしたので、変速制御
精度を向上させることができる。
減速意図を尊重した降坂路変速制御が行なえ、かつ減速
し過ぎとならない加速度(例えば、略0以上の0近傍
値)が得られる変速段に変速できるので、運転者にエン
ジンブレーキが効き過ぎるという違和感を感じさせるこ
となく、勾配に応じた良好な減速特性を得ることがで
き、以って降坂路における車両の運転性の最適化を図る
ことができる。また、演算による推定車両加速度と目標
加速度とを比較することによって、変速段を選択するよ
うにしたことにより、従来のように、大きなメモリ容量
を必要とする変速段に応じて変速時期を設定するマップ
を必要としないので、コスト低減を図ることができる。
請求項2に記載の発明と同様の作用効果を、請求項9に
記載の発明について奏することができるようになる。請
求項11に記載の発明によれば、運転者にエンジンブレー
キが効き過ぎると感じさせない範囲で、最もエンジンブ
レーキを効かせることができるようになる。請求項12に
記載の発明では、運転者がブレーキを踏んでいるときに
は、第1変速制御手段による変速制御を禁止するので、
変速制御不良の発生を防止することができる。
ブレーキを踏んでいるときには、車両走行抵抗、或いは
目標加速度を補正するようにしたので、変速制御精度を
向上させることができる。請求項14に記載の発明では、
運転者の減速意図が顕れる操作として最も迅速に検出で
きるのが、かかる機関負荷(例えば、スロットル開度、
アクセル操作量等)であり、したがって、かかる機関負
荷を検出することで最も迅速かつ正確に運転者の減速意
図を検出できるようになる。これにより、降坂時変速制
御の高精度化が図れる。
加速度検出手段を、目標加速度を車両の状態に基づいて
算出するように構成したので、車両の状態に応じて高精
度に目標加速度を設定することができるので、より降坂
路における変速制御を高精度化することができる。請求
項16に記載の発明によれば、前記車両の状態が、少なく
とも車速、車両走行抵抗、現在の変速段のいずれか1を
含むように構成したので、実際の車両加速度に与える影
響が大きい要因をパラメータとして目標加速度が設定さ
れるので、降坂路における変速制御の高精度化を図るこ
とができる。
に記載の発明と、請求項6に記載の発明と、を組み合わ
せたものであるから、したがって、降坂路変速制御中に
降坂路勾配が変化しても、降坂路勾配の変化に応じて、
ダウンシフト制御とアップシフト制御とを行なうことが
できるので、常に運転者に減速し過ぎ感を与えることの
ない良好な降坂路制御が行なえる。
の発明と、請求項9に記載の発明と、を組み合わせたも
のであるから、したがって、請求項17に記載の発明に比
べ、降坂路変速制御中に降坂路勾配が変化した場合に、
よりきめ細かくダウンシフト制御とアップシフト制御と
を行なうことができるので、以って常に運転者に減速し
過ぎ感を与えることのない極めて良好な降坂路制御が行
なえる。
るフローチャート(その1)
るフローチャート(その2)
標加速度算出用)テーブル
するフローチャート
明するフローチャート(その1)
明するフローチャート(その2)
せた場合の降坂路変速制御を説明するフローチャート
(その1)
せた場合の降坂路変速制御を説明するフローチャート
(その2)
せた場合の降坂路変速制御を説明するフローチャート
(その1)
せた場合の降坂路変速制御を説明するフローチャート
(その2)
せた場合の降坂路変速制御を説明するフローチャート
(その3)
設定するマップ
Claims (18)
- 【請求項1】機関の出力軸に連結される車両用自動変速
機の変速制御装置であって、 車速を検出する車速検出手段と、 車両走行抵抗を検出する車両走行抵抗検出手段と、 機関負荷を検出する機関負荷検出手段と、 機関負荷に基づいて運転者の減速意図を検出する減速意
図検出手段と、 車速と車両走行抵抗とに基づいて、現在の変速段よりも
低速側の変速段に変速した場合の車両加速度を推定する
第1車両加速度推定手段と、 目標加速度を設定する目標加速度設定手段と、 前記第1車両加速度推定手段により推定された車両加速
度と、前記目標加速度設定手段により設定された目標加
速度と、を比較する第1加速度比較手段と、 前記減速意図検出手段により運転者の減速意図が検出さ
れたときに、前記第1加速度比較手段の比較結果に基づ
いて、変速後における車両加速度が目標加速度以上とな
る変速段を選択して変速操作する第1変速制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする車両用自動変速機の
変速制御装置。 - 【請求項2】前記第1車両加速度推定手段が、スロット
ル全閉時における車両加速度を推定することを特徴とす
る請求項1に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】前記第1変速制御手段が、前記第1車両加
速度推定手段により推定された車両加速度が目標加速度
以上となる変速段のうち最も低速側の変速段を選択して
変速制御することを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項4】ブレーキが踏まれているときには、前記第
1変速制御手段による変速制御を行なわないことを特徴
とする請求項1〜請求項3のいずれか1に記載の車両用
自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項5】ブレーキが踏まれているときには、前記車
両走行抵抗検出手段が検出する車両走行抵抗、或いは前
記目標加速度設定手段により設定される目標加速度を補
正することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
1に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項6】機関の出力軸に連結される車両用自動変速
機の変速制御装置であって、 車速を検出する車速検出手段と、 機関負荷を検出する機関負荷検出手段と、 機関負荷に基づいて運転者の減速意図を検出する減速意
図検出手段と、 車速の加速度を検出する車両加速度検出手段と、 目標加速度を設定する目標加速度設定手段と、 前記車両加速度検出手段により検出された車両加速度
と、前記目標加速度設定手段により設定された目標加速
度と、を比較する第2加速度比較手段と、 前記減速意図検出手段により運転者の減速意図が検出さ
れ、前記第2加速度比較手段の比較結果が前記車両加速
度検出手段により検出された車両加速度が目標加速度よ
り小さい場合に、現在の変速段から高速側の変速段に変
速操作する第2変速制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする車両用自動変速機の
変速制御装置。 - 【請求項7】ブレーキが踏まれているときには、前記第
2変速制御手段による変速制御を行なわないことを特徴
とする請求項6に記載の車両用自動変速機の変速制御装
置。 - 【請求項8】ブレーキが踏まれているときには、前記車
両加速度検出手段が検出する車両の加速度、或いは前記
目標加速度設定手段により設定される目標加速度を補正
することを特徴とする請求項6に記載の車両用自動変速
機の変速制御装置。 - 【請求項9】機関の出力軸に連結される車両用自動変速
機の変速制御装置であって、 車速を検出する車速検出手段と、 車両走行抵抗を検出する車両走行抵抗検出手段と、 機関負荷を検出する機関負荷検出手段と、 機関負荷に基づいて運転者の減速意図を検出する減速意
図検出手段と、 車速と車両走行抵抗とに基づいて、現在の変速段を含む
高速側の変速段で走行した場合の車両加速度を推定する
第2車両加速度推定手段と、 目標加速度を設定する目標加速度設定手段と、 前記第2車両加速度推定手段により推定された車両加速
度と、目標加速度と、を比較する第3加速度比較手段
と、 前記減速意図検出手段により運転者の減速意図が検出さ
れたときに、前記第3加速度比較手段の比較結果に基づ
いて前記第2車両加速度推定手段により推定された車両
加速度が目標加速度以上となる変速段を選択して変速操
作する第3変速制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする車両用自動変速機の
変速制御装置。 - 【請求項10】前記第2車両加速度推定手段が、スロッ
トル全閉時における車両加速度を推定することを特徴と
する請求項7に記載の車両用自動変速機の変速制御装
置。 - 【請求項11】前記第3変速制御手段が、前記第2車両
加速度推定手段により推定された車両加速度が目標加速
度以上となる変速段のうち最も低速側の変速段を選択し
て変速制御することを特徴とする請求項7または請求項
8に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項12】ブレーキが踏まれているときには、前記
第3変速制御手段による変速制御を行なわないことを特
徴とする請求項7〜請求項9のいずれか1に記載の車両
用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項13】ブレーキが踏まれているときには、前記
車両走行抵抗検出手段が検出する車両走行抵抗、或いは
前記目標加速度設定手段により設定される目標加速度を
補正することを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれ
か1に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項14】前記減速意図検出手段が、所定値以下の
機関負荷を検出した場合を、運転者の減速意図として検
出することを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれ
か1に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項15】前記目標加速度検出手段が、目標加速度
を車両の状態に基づいて算出することを特徴とする請求
項1〜請求項12のいずれか1に記載の車両用自動変速
機の変速制御装置。 - 【請求項16】前記車両の状態が、少なくとも車速、車
両走行抵抗、現在の変速段のいずれか1を含むことを特
徴とする請求項13に記載の車両用自動変速機の変速制
御装置。 - 【請求項17】機関の出力軸に連結される車両用自動変
速機の変速制御装置であって、 車速を検出する車速検出手段と、 車両走行抵抗を検出する車両走行抵抗検出手段と、 機関負荷を検出する機関負荷検出手段と、 機関負荷に基づいて運転者の減速意図を検出する減速意
図検出手段と、 車速と車両走行抵抗とに基づいて、現在の変速段よりも
低速側の変速段に変速した場合の車両加速度を推定する
第1車両加速度推定手段と、 目標加速度を設定する目標加速度設定手段と、 前記第1車両加速度推定手段により推定された車両加速
度と、前記目標加速度設定手段により設定された目標加
速度と、を比較する第1加速度比較手段と、 前記減速意図検出手段により運転者の減速意図が検出さ
れたときに、前記第1加速度比較手段の比較結果に基づ
いて、変速後における車両加速度が目標加速度以上とな
る変速段を選択して変速操作する第1変速制御手段と、 車速の加速度を検出する車両加速度検出手段と、 第2目標加速度を設定する第2目標加速度設定手段と、 前記車両加速度検出手段により検出された車両加速度
と、前記第2目標加速度設定手段により設定された第2
目標加速度と、を比較する第2加速度比較手段と、 前記減速意図検出手段により運転者の減速意図が検出さ
れ、前記第2加速度比較手段の比較結果が前記車両加速
度検出手段により検出された車両加速度が第2目標加速
度より小さい場合に、現在の変速段から高速側の変速段
に変速操作する第2変速制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする車両用自動変速機の
変速制御装置。 - 【請求項18】機関の出力軸に連結される車両用自動変
速機の変速制御装置であって、 車速を検出する車速検出手段と、 車両走行抵抗を検出する車両走行抵抗検出手段と、 機関負荷を検出する機関負荷検出手段と、 機関負荷に基づいて運転者の減速意図を検出する減速意
図検出手段と、 車速と車両走行抵抗とに基づいて、現在の変速段及び変
速した場合の車両加速度を推定する車両加速度推定手段
と、 目標加速度を設定する目標加速度設定手段と、 前記車両加速度推定手段により推定された車両加速度
と、前記目標加速度設定手段により設定された目標加速
度と、を比較する第4加速度比較手段と、 前記減速意図検出手段により運転者の減速意図が検出さ
れたときに、前記第4加速度比較手段の比較結果に基づ
いて、変速後における車両加速度が目標加速度以上とな
る変速段を選択して変速操作する第4変速制御手段と、 を含んで構成したことを特徴とする車両用自動変速機の
変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9772694A JP3097043B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9772694A JP3097043B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07305765A true JPH07305765A (ja) | 1995-11-21 |
JP3097043B2 JP3097043B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14199898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9772694A Expired - Fee Related JP3097043B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3097043B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6098002A (en) * | 1997-03-14 | 2000-08-01 | Unisia Jecs Corporation | Apparatus and method for controlling speed change of a vehicle automatic transmission |
JP2007139090A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Toyota Motor Corp | 車両用走行制御装置 |
-
1994
- 1994-05-11 JP JP9772694A patent/JP3097043B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6098002A (en) * | 1997-03-14 | 2000-08-01 | Unisia Jecs Corporation | Apparatus and method for controlling speed change of a vehicle automatic transmission |
JP2007139090A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Toyota Motor Corp | 車両用走行制御装置 |
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---|---|
JP3097043B2 (ja) | 2000-10-10 |
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