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JPH07303125A - 位相曖昧度除去器 - Google Patents

位相曖昧度除去器

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Publication number
JPH07303125A
JPH07303125A JP6096220A JP9622094A JPH07303125A JP H07303125 A JPH07303125 A JP H07303125A JP 6096220 A JP6096220 A JP 6096220A JP 9622094 A JP9622094 A JP 9622094A JP H07303125 A JPH07303125 A JP H07303125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
differential
phase
bit
viterbi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6096220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2900974B2 (ja
Inventor
Toshiya Todoroki
俊哉 轟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP6096220A priority Critical patent/JP2900974B2/ja
Publication of JPH07303125A publication Critical patent/JPH07303125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2900974B2 publication Critical patent/JP2900974B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2情報ビットの一方を,符号化率1/2拘束
長7でたたみこみ符号化し,残りの非符号化ビットと合
わせて3ビットとなった符号化ビットを8PSK符号化
変調方式で送信する場合,受信側において,送信側との
位相基準の相違により生じる位相不確定性を取り除き,
正しいデータ伝送を行なう。 【構成】 送信側で,直並列変換器12により得られた
2ビットを決まった法則で差動変換する差動符号器13
を設ける。受信側で,たたみこみ符号化されたビットは
ビタビ復号器41で復号し,他の非符号化ビットは,あ
らかじめ候補となるものを4つ選び,ビタビ復号された
ビットを再符号化して得られたものから1つを決める。
この推定された2ビットを決まった法則で差動変換する
差動復号器42により位相不確定性を取り除き正しいデ
ータを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,誤り訂正符号化技術を
用いて信号欄にあらかじめ定まる相関関係を導入するこ
とで通信路の雑音に対して強いディジタル変調方式に関
して,特に,受信側で8PSK変調波を同期検波する際
に生じる位相不確定性を取り除く通信システムの位相曖
昧度除去器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル通信システムでは,変
調および誤り訂正符号化機能は別々に設計されていた。
ウンガーベックは,たたみこみ符号を巧みにマッピング
し,簡単なコードで,多値変調形式を用いて著しい性能
ゲインを上げるシステムをつくる技術を提案した(Unge
rboech, "Channel Coding with Multilevel/phase Sign
als", IEEE Transactions on Information Theory, vo
l. IT-28,1982) ウンガーベックの符号化アプローチは
(2n+1)ポイントある変調信号コンストレーション
を用いてレート「n/n+1」コードで符号化したシン
ボルあたりの「n」ユーザ情報ビットを送信するもので
ある。例えば,符号化率2/3の符号は2情報ビット
を,8相の位相偏移キーイング(8PSK)変調器で送
信するのに,3ビット符号化をする。ウンガーベック
は,このデータ形式の符号の選び方を説明し,多くの拘
束長に対して最良のコードを発表している。これらのコ
ードは伝統的なBPSKおよびQPSK変調に使われた
古典的なバイナリ畳み込み符号と異なっていた。ビタビ
は,衛星通信の誤り訂正としてよく用いられる拘束長
7,符号化率1/2たたみこみ符号が,わずかな性能ロ
スでウンガーベックの最良コードにとって替わることを
提案した。(Viterbi et al, "A Pramatic Approach toT
rellis-Coded Modulation", IEEE Communications Maga
zine, vol. 27,1989)。たたみこみ符号の復号としてよ
く知られた復号法としてビタビアルゴリズムが使用され
る(Forney, "The Vitabi Algorithm", IEEE Transacti
ons on Information Theory, vol. IT-U)。以下,ビタ
ビ(Viterbi )の提案した方式について説明する。
【0003】図3は,ビタビが提案した従来の回路を示
す図であり,8PSK符号化変調送信装置のブロック図
である。図3に示すように,8PSK符号化変調送信装
置は,入力端子11に接続された直列・並列変換器(以
下,直並列変換器と呼ぶ)12と,差動符号器13と,
たたみこみ符号器14と,差動符号器15及び16と,
セレクタ17と,出力端子19に接続された8PSK変
調器18を備えている。これら差動符号器13とたたみ
こみ符号器14と差動符号器15及び16とセレクタ1
7とで,訂正符号部6を構成している。そして,直並列
変換器12は,入力されたビット系列を二種のaビット
系列とbビット系列との信号に変換する。差動符号器1
3は,排他的論理和回路21とレジスタ22とを備えb
ビット系列の信号に差動を施した差動符号信号cを出力
する。たたみこみ符号器14は,差動符号器13からの
差動符号信号cにたたみこみ符号化を行い,ENC0と
ENC1のビット系列のたたみこみ符号化信号を出力す
る。差動符号器15及び16は,夫々排他的論理和回路
23及び25とレジスタ24及び26とを備え,aビッ
ト系列の信号を,ENC1の現在の出力に応じて,2つ
の系列のどちらかで差動を施した差動符号信号を出力す
る。セレクタ17は,選ばられた差動符号器15又は1
6のビットENC2の選択符号化信号を出力する。8P
SK変調器18は,(ENC2,ENC1,ENC0)
の組に対応して位相変調を行ない,出力端子19から変
調波信号を出力する。
【0004】図4は,同様にビタビが提案した図3の8
PKS符号化変調送信装置に対応する従来の8PSK符
号化変調受信部ブロック図である。図4に示すように,
変調受信装置は,入力端子31に接続された8PSK復
調器32と,位相変換器33と,同期判定回路34と,
第1識別器35と,第1遅延回路36と,第2識別器3
7と,第2遅延回路38と,ブランチメトリック生成器
39と,ビタビ復号器41と,差動復号器42と,たた
みこみ符号器43と,第1セレクタ44と,一対の別の
差動復号器45及び46と,第2セレクタ47と,出力
端子49に接続された並列・直列変換器(以下,並直列
変換器と呼ぶ)48とを備えている。これら位相変換器
33と同期判定回路34と第1識別器35と第1遅延回
路36と第2識別器37と第2遅延回路38とブランチ
メトリック生成器39とビタビ復号器41と差動復号器
42とたたみこみ符号器43と第1セレクタ44と一対
の差動復号器45及び46と第2セレクタ47とによっ
て,訂正復号部7が構成されている。この8PSK復調
器32は,8相位相変調波を同期検波にて復調を行な
い,復調信号を出力する。位相変換器33は,8PSK
復調器32の出力である復調信号({P0 ,P1 ,…,
L },{Q0 ,Q1 ,…QL })(L (エル)は3以
上の整数)のベクトルの組をそのまま出すか,論理変換
を加え{(Q0,Q1 ,…QL ),(P0 ,P1 ,…,
L )}のベクトルの組を出力するかを同期判定回路3
4の制御信号の指示によって選ぶ。第1識別器35は,
位相変換器33の位相変換信号出力により(ENC1,
ENC0)を推定した第1推定信号を出力する。第1遅
延回路36は,第1識別器35の2ビットの出力系列の
第1推定信号を適当な時間遅延させて第1遅延信号とし
て同期判定回路34へ出力する。第2識別器37は,
(ENC1,ENC0)の組(0,0)(0,1)
(1,0)(1,1)に対応して可能性の高いENC2
を推定して第2推定信号を出力する。第2遅延回路38
は,第2識別器37の4ビットの出力系列の第2推定信
号を適当な時間遅延させて第2遅延信号を出力する。ブ
ランチメトリック生成器39は,位相変換器33の位相
変換信号に応じて(0,0)(0,1)(1,0)
(1,1)に対応するブランチメトリックmビットの4
系列(mは3以上の整数)であるブランチメトリック信
号を出力する。ビタビ復号器41は,ブランチメトリッ
ク生成器39からのブランチメトリック信号を基に送信
ビットbの推定を行ない第3推定信号を出力する。差動
復号器42は,排他的論理和回路52及びレジスタ51
を備え,ビタビ復号器41の第3推定信号を差動復号す
る。たたみこみ符号器43は,ビタビ復号器41の第3
推定信号を再び符号化した再符号化信号を出力する。セ
レクタ44は,第2遅延回路38の4ビットの第2遅延
信号の出力で,たたみこみ符号器43の再符号化信号の
出力(0,0)(0,1)(1,0)(1,1)の組に
対応したものを選択して選択信号として出力する。差動
復号器45,46は,夫々排他的論理和回路54,56
及びレジスタ53,55を備え,セレクタ44の選択信
号出力ビット系列をたたみこみ符号器43からの再符号
化信号の一方の出力に応じて,2つの系列のどちらかで
差動を施す。セレクタ47は,選ばれた差動符号器のビ
ットを出力する。並直列変換器48は,セレクタ47か
らの差動信号と差動復号器42からの差動復号信号を並
直列変換して出力端子49から出力する。
【0005】次に,従来の8PSK符号化変調通信シス
テムの動作について具体的に説明する。
【0006】図3を参照して,入力端子11から入力さ
れたビット系列は直並列変換器12によりa(n) 及びb
(n) の2ビットの系列に分離される。このb(n) 系列は
次のような差動符号化が行なわれる。現時刻のb(n)
は,一時刻前の排他的論理和回路21の出力c(n-1) と
再び排他的論理和が施され,演算結果である差動符号化
信号c(n) は,レジスタ22に格納される。c(n) 系列
の差動符号化信号は,たたみこみ符号器14によって,
符号化率1/2,拘束長7のたたみこみ符号が施され,
下記数11式に示されるたたみこみ符号化信号ENC0
及びENC1を出力する。
【0007】
【数11】
【0008】ここで,論理和回路+はMOD2の演算を
行なう。ここで注意して置きたいのは,{ENC0(n)
,ENC1(n) }は符号系列(たたみこみ符号器14
から出力できる系列)であるのは当り前だが,下記数1
2式で示されるものも符号系列となることであり,この
系列が出力される時のたたみこみ符号器14の入力は下
記数13式で示されるものであることである。
【0009】
【数12】
【数13】
【0010】一方,a(n) 系列は,たたみこみ符号器1
5のたたみこみ符号化信号出力の一つであるENC1に
応じて選択された差動符号器15又は16で差動符号化
が行なわれ,これらの差動符号器のうちから選択された
差動符号器のENC2がセレクタ17より選択符号化信
号として出力される。差動符号器15,16の内部は,
差動符号器13と同じ構成で,夫々排他的論理和回路2
3及び25と,レジスタ24及び26で構成される。
(ENC2,ENC1,ENC0)の組は,図5の8P
SK変調に対する符号器出力マッピングポイントに従い
8PSK変調器18によって8PSK変調され,出力端
子19よりこの変調波信号が出力される。
【0011】図4を参照して,受信装置において変調波
は入力端子31より入力し,8PSK復調器32によっ
て同期検波が行なわれ,復調信号である受信データを得
る。
【0012】ここで,従来の通信システムのように,絶
対位相基準なしに8PSKを利用する通信システムの場
合,変調器の位相と復調器の位相は異なり,位相曖昧が
生じてしまう。したがって,この位相曖昧を除去しなが
ら,データの復号を行なわなければならない。8PSK
変調の場合,送信装置,受信装置での基準搬送波の位相
の相違により45°×k(0≦k≦7の整数)の不確定
性が生じる。この従来の方法では,ビタビ復号器41
は,まず90°,180°,270°の不確定性を取り
除くことができる。ここで(0,0,0)を基準にした
場合を考える。90°では,(0,1,1)は送った符
号系列がすべて反転した状態となっているので,前述の
理由によりこれも符号系列で,ビタビ復号器41は復号
可能となり,送信装置のたたみこみ符号器14の入力系
列をすべて反転したものを出力する。たたみこみ符号器
14の前で差動符号を行なっているので,ビタビ復号器
41のビタビ復号信号出力を差動復号器42によって差
動復号すれば,差動復号信号として正しい推定系列b
(n) を得る。
【0013】また,180°では,(1,0,0)は,
送った符号系列と同じ符号系列なので,0°の場合と等
しい。270°では,(1,1,1)は90°の場合と
同じ処理になる。次に,残る45°,135°225°
315°の不確定性は,8PSK復調器32の復調信号
の出力(P,Q)を論理変換して下記数14式で示され
るようにすれば,取り除くことができる。
【0014】
【数14】
【0015】また,(P,Q)と上記数14式で示され
る出力の制御は,同期判定回路34によって行なわれ
る。同期判定回路34については,参考文献(安田等,
“ヴィダビ復号における符号同期方式に対する検討”,
電子通信学会技術報告 通信方式,cs82-1982 )に述べ
られている復号データを再符号化して受信データとの相
関をみる方法を利用している。つまり,第1識別器35
により復元された下記数15式で示される推定データを
ビタビ復号の復号遅延とたたみこみ符号で生じる遅延分
だけ第1遅延回路36で調整し,この第1遅延信号を同
期判定回路34に入力する。同様に,ビタビ復号器41
の出力をたたみこみ符号器43により再符号化して下記
数8式で示される再符号化信号を得,同期判定回路34
に入力する。
【0016】
【数15】
【数16】
【0017】同期判定回路34はこの時刻が一致した2
組のデータを一定区間つき合せ,一致度が予め定められ
た閾値より小さいか大きいかのいずれかに応じて,同期
及び非同期を判定している。非同期と判定されれば,位
相変換器33に別の位相を出力するように制御信号を出
力する。下記数17式で示される系列に対する位相不定
性は除去できたが,残る数18式に示される系列に対す
る90°,180°,270°の位相不確定性の除去で
ある。
【0018】
【数17】
【数18】
【0019】第2識別器37により,下記数19式で示
される推定データの候補となる4ビットの組を復号して
第2推定信号を得る。
【0020】
【数19】
【0021】例えば,8PSK復調器32の出力,即
ち,受信点が図5に示したP−Q平面の0セレクタ内の
r点にあったとする。このとき,A={(0,0,
0),(1,0,0)},B={(0,0,1),
(1,0,1)},C={(0,1,1),(1,1,
1)},D={(0,1,0),(1,1,0)}の4
組を考え,A組に関して,送信点(0,0,0)と受信
点rとのユークリッド距離と送信点(1,0,0)と受
信点rとのユークリッド距離を比較して小さい方を下記
数20式で示される候補とする。ここでは,数21式で
示されるようになる。
【0022】
【数20】
【数21】 以下,B,C,D組に関して同様な操作を行なうと,下
記数22,数23,及び数24式で示されるようにな
る。
【0023】
【数22】
【数23】
【数24】
【0024】下記数25式の(i,j)の組は,たたみ
こみ符号器43の再符号化信号出力2ビットを表してい
る。
【0025】
【数25】
【0026】ビタビ復号器41によって推定されたデー
タ系列c(n) は,再びたたみこみ符号器43によってた
たみこみ符号化された2ビットの組の再符号化信号を出
力する。この2ビットの組(i,j)が,第1遅延回路
36によって遅延調整された下記数26式で示される4
ビットのうちの対応するビットを選択信号としてセレク
タ44から出力させる。
【0027】
【数26】
【0028】送信装置で,ENC1によって,2つある
差動符号器のどちらかで差動符合されているということ
は,それぞれの差動符号で180°の不確定性を取り除
くことができ,90°,180°,270°の位相不確
定性が取り除けたことになる。このセレクタ44の選択
信号出力は,現時刻の下記数27式で示すもののビット
に応じて,差動復号器45及び46のどちらかに差動復
号が行なわれ,差動信号として出力される。差動復号器
45及び46の内部は,現時刻のデータと一時刻前のデ
ータを保持しているレジスタ53及び55の出力を排他
的論理和回路54,56によって排他的論理和を取る構
成となっている。差動復号器45及び46が選択されて
いる方のビットが差動信号としてセレクタ47から出力
される。この差動信号における推定データの下記数27
式,28式で示される系列は並直列変換器48によって
並直列変換され出力端子49から出力される。
【0029】
【数27】
【数28】
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,選択符
号化信号ENC2(n) の系列を下記数29式とした場
合,受信側において,推定した下記数30式で示される
もののデータが上記の(n+2)の時刻まで正しく,
(n+3)の時刻で“0”から“1”へ誤り,再び(n
+4)以降は,正しくかったとすると,差動復号化後の
下記数31式で示されるデータ系列は,下記数32で示
されるようになり,下記数33式で示されるものの推定
が1ビット誤れば,下記数34式で示される推定データ
は現時刻より4時刻のデータa(n+3),a(n+
4),a(n+5),a(n+6)が誤まってしまう。
【0031】
【数29】
【数30】
【数31】
【数32】
【数33】
【数34】
【0032】したがって,この従来の位相曖昧度除去器
は,誤りを増大させ,伝送路のビット・エラー・レイト
を劣化させる問題があった。
【0033】そこで,本発明の技術的課題は,例えば,
2情報ビットの一方を符号化率1/2拘束長7でたたみ
こみ符号化し,残りの非符号化ビットと合わせて3ビッ
トとなった符号化ビットを8PSK符号化変調方式のよ
うなPSK変調を用いて送信する場合,受信装置におい
て送信装置との位相基準の相違により生じる位相不確定
を取り除き,正しいデータ伝送を行うことができる位相
曖昧度除去器とそれらを用いた送信装置及び受信装置と
を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の位相曖昧度除去
器は,送信側にビット系列をa(n) 及びb(n) 系列に直
並列変換する直並列変換器と,前記b(n) 系列を差動符
号化し,たたみこみ符号化してたたみこみ符号化信号E
NC0(n) ,ENC1(n) 系列を出力するとともに前記
記a(n) 系列をENC1の値(0又は1)によって指定
された方で差動符号化を行なう符号化信号ENC2を出
力する符号訂正部と,前記たたみこみ符号化信号及び符
号化信号(ENC0,ENC1,ENC2)の組に対応
して位相変調を行ない変調波信号を出力するPSK変調
器とを備え,受信側に,変調波を同期検波して復調する
PSK復調器と,PSK復調器のL ビットの出力P,Q
をそのまま出すか,L ビットの出力P,Qを入れかえて
位相変調信号として出力する位相変換器と,この位相変
換器を制御する制御信号を出力する同期判定回路と,前
記位相変換器の出力よりENC0とENC1の推定デー
タを復元して第1推定信号を出力する第1識別器と,こ
の第1識別器の第1推定信号を遅延し第1遅延信号とし
て前記同期判定回路に出力する遅延回路と,前記位相変
換信号を元に(0,0)(0,1)(1,0)(1,
1)に対応した4組のブランチメトリックからなるブラ
ンチメトリック信号を生成するブランチメトリック生成
器と,ブランチメトリック生成信号を基にビタビアルゴ
リズムを実行しビタビ復号信号を出力するビタビ復号器
と,前記ビタビ復号信号を再符号化し,前記同期判定回
路へ再復号信号として出力するたたみこみ符号器と,前
記位相変換信号を基に,下記数35式で示されるものの
4つの候補ビットを復元する第2識別器と,この第2識
別器の出力を遅延させて第2遅延信号を出力する第2遅
延回路と,この第2遅延回路の4つの第2遅延信号出力
を前記再符号化信号を基に下記数36式で示されるに対
応するビットを選び選択信号として出力するセレクタ
と,この選択信号を下記数37式で示されるものの値
(0又は1)によって指定された方で差動復号化を行な
い差動信号を出力するとともに,前記ビタビ復号信号を
下記数38式で示される系列の差動復号信号を出力する
差動復号部と,前記差動復号部の出力を並直列変換する
並直列変換器とを備えた符号化変調通信システムにおい
て,前記差動符号部は,ENC2の曖昧度を除去する目
的で直並列変換された2つの系列に下記数39式で示さ
れる処理も行なう差動符号器を備え,前記差動復号部は
ENC2の曖昧度を除去する目的でセレクタの出力系列
とビタビ復号器の出力系列の2つの系列に下記数40式
で示される処理を行なう差動復号器とを備えていること
を特徴としている。
【0035】
【数35】
【数36】
【数37】
【数38】
【数39】
【数40】
【0036】
【実施例】次に,本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例に係る8PSK符号
化変調送信装置のブロック図である。以下の説明におい
て,従来例と同じ名称の部分は,同じ符号を用いてい
る。図1に示すように,8PSK符号化変調送信装置1
0は,入力端子11に接続された直並列変換器12と,
作動符号器13と,たたみこみ符号器14と,出力端子
19に接続された8PSK変調器18とを備えている。
この作動符号器13とたたみこみ符号器14とにより訂
正符号部8が構成されている。
【0037】図2は,本発明に実施例に係る8PSK符
号化変調受信装置のブロック図である。図2に示すよう
に,入力端子31に接続した8PSK復調器32と,位
相変換器33と,同期判定回路34と,第1識別器35
と,第1遅延回路36と,第2識別器37と,第2遅延
回路38と,ブランチメトリック生成器39と,ビタビ
復号器41と,差動復号器42と,たたみこみ符号器4
3と,セレクタ44と,出力端子49に接続された並直
列変換器48とを備えている。これら,位相変換器33
と同期判定回路34と第1識別器35と第1遅延回路3
6と第2識別器37と第2遅延回路38とブランチメト
リック生成器39とビタビ復号器41と作動復号器42
とによって訂正復号部9が構成されている。
【0038】次に,本発明の実施例に係る通信システム
の送信装置の動作について説明する。図1を参照して,
入力端子11より入力されたビット系列は,直並列変換
器12によって,a(n) 及びb(n) 系列に分離される。
(a,b)=(In,2 ,In, 1 )とすると,(In,2
n,1 )は,差動符号器13によって,下記数41式で
示される演算が施され,たたみこみ符号化信号を出力す
る。下記表1に,下記数42式及び数43式で示される
ものによって,下記数44式で示されるたたみこみ符号
化信号がどのような値を取るかを示している。
【0039】
【数41】
【数42】
【数43】
【数44】
【表1】
【0040】下記数45式で示される出力系列は,たた
みこみ符号器14によってたたみこみ符号化されたたた
みこみ符号化信号ENC1(n) ,ENC0(n) の系列を
示している。
【0041】
【数45】
【0042】下記数46式で示されるようにすると,図
5の示すような(ENC2,ENC1,ENC0)の組
に対応した送信点で8PSK変調器18により位相変調
された変調波信号は出力端子19から出力される。
【0043】
【数46】
【0044】次に,本発明の実施例に係る通信システム
の受信装置の動作について説明する。図2を参照して,
受信側において変調波信号は,入力端子31から入力さ
れた変調波信号は,8PSK復調器32によって同期検
波され,復調信号としてL ビットのP,Qデータを得
る。位相変換器33は,同期判定回路34の制御信号に
よる指示によって{(P0 ,P1 ,…,PL ),
(Q0 ,Q1 ,…,QL )}の組か{(Q0 ,Q1
…,QL ),(P0 ,P1 ,…,PL )}の組かのいず
れかを位相変換信号として出力する。位相変換器33の
位相変換信号出力によって,第1識別器35は,下記数
47式及び数48式で示される推定データを復元して第
1推定信号を生成する。
【0045】
【数47】
【数48】
【0046】例えば,図5に示すように受信点rがP−
Q平面のセクタ0内にあったとすると,下記数49式で
示されるようになる。
【0047】
【数49】
【0048】第1識別器35の第1推定信号出力は,ビ
タビ復号により遅延とたたみこみ符号に要する遅延分調
整する第1遅延回路36に入力され,第1遅延回路36
の第1遅延信号出力は同期判定回路34に入力される。
また,位相変換器33の移送変換信号出力により,(E
NC1,ENC0)の送信シンボルが(0,0)(0,
1)(1,1)の場合である確からしさの度合を示すm
ビットのブランチメトリック4つをブランチメトリック
生成器39で生成させる。得られたブランチメトリック
4つを利用して,ビタビ復号器41でビタビアルゴリズ
ムが実行され,復号データ系列Jn,1 (n) を得る。復号
データ系列Jn,1 (n) は,たたみこみ符号器43によっ
て下記数50式及び下記数51式で示されるたたみこみ
符号化系列の再符号化信号を得,同期判定回路34に出
力される。
【0049】
【数50】
【数51】
【0050】ここで,同期判定回路34は,時刻が一致
した下記数52式及び下記数53式で示される2組のデ
ータを一定区間つき合わせ,一致度が閾値より小さいか
大きいかで同期及び非同期を判定し,その結果を制御信
号として出力している。
【0051】
【数52】
【数53】
【0052】同期判定回路34によって,非同期と判定
されれば,位相変換器33が別の位相を出力するように
制御信号を出力する。さらに位相変換器33の出力によ
って,第2識別器37は下記数54式で示される候補と
なる4ビットの組を復号して第2推定信号を出力する。
【0053】
【数54】
【0054】例えば,図5に示すように受信点rがP−
Q平面のセクタ0内にあったとする。このとき,
{(0,0,0),(1,0,0)},B={(0,
0,1),(1,0,1)},C={(0,1,1),
(1,1,1)},D={(0,1,0),(1,1,
0)}の4組を考え,A組に関して,送信点(0,0,
0)と受信点rとのユークリッド距離と送信点(1,
0,0)と受信点rとのユークリッド距離を比較して小
さい方を下記数55式で示される候補とすると,下記数
56式で示されるようになる。
【0055】
【数55】
【数56】
【0056】同様にB,C,D組に関して同じ操作を行
なうと,下記数57式で示されるようになる。
【0057】
【数57】
【0058】下記数58式の(i,j)の組は,たたみ
こみ符号器43の2ビットの再符号化信号出力を表わし
ている。
【0059】
【数58】
【0060】そこで,下記数59式で示されるたたみこ
み符号器43の2ビットの出力と一致する第2遅延回路
38によって遅延調整された(i,j)の組に対応する
下記数60式で示される第2遅延信号が,セレクタ44
により選ばれ,該当する時刻の下記数61式で表される
ものの推定ビットとなる。
【0061】
【数59】
【数60】
【数61】
【0062】ビタビ復号器41のビタビ復号信号出力J
n,1 とセレクタ44の選択信号出力Jn,2 は,差動復号
器42によって下記数54式で示される演算が施され,
夫々差動復号信号及び差動信号として出力される。下記
表2にビタビ復号信号及び選択信号の組み(Jn,2 ,J
n,1 )と,差動復号信号及び差動信号の組み
(Jn-1, 2 ,Jn-1,1 )によって下記数62式で示され
るものがどのような値を取るかを示している。
【0063】
【数62】
【0064】
【表2】
【0065】差動復号器42の下記数63式で示される
差動復号信号及び差動信号出力は並直列変換器48によ
り並直列変換され,出力端子49より出力される。
【0066】
【数63】
【0067】
【発明の効果】以上,説明したように本発明は,ビタビ
が提案した8PSK符号化変調通信システムにおいて,
送信側で,ENC2の曖昧度を除去する目的で,直並列
変換された2の系列に,下記数64式で示される処理を
行なう差動符号と,受信側でENC2の曖昧度を除去す
る目的でセレクタの出力系列とビタビ復号器の出力系列
の2つの系列に下記数65式で示される処理を行なう差
動復号を行なうことにより,たとえ,時刻nの下記数6
6式で示されるものかが誤った場合でも,差動変換器の
出力は時刻n(n+1)だけ誤り,他の時刻の影響せ
ず,従来の回路に比べてビットエラーレートの劣化を防
ぐ効果がある。
【0068】
【数64】
【数65】
【数66】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る位相曖昧度除去器を含む
8PSK符号化変調送信装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る位相曖昧度除去器を含む
8PSK符号化変調受信装置のブロック図である。
【図3】従来例に係る8PSK符号化変調送信装置のブ
ロック図である。
【図4】従来例に係る8PSK符号化変調受信装置のブ
ロック図である。
【図5】8PSK変調に対する符号器出力写像図であ
る。
【符号の説明】
10 8PSK符号化変調送信装置 11,31 入力端子 12 直並列変換器 13,15,16 差動符号器 14,43 たたみこみ符号器 18 8PSK変調器 19,49 出力端子 20 8PSK符号化変調受信装置 21,23,25,52,54,56 排他的論理和
回路 22,24,26,51,53,55 レジスタ 32 8PSK復調器 33 位相変換器 34 同期判定回路 35 第1識別器 36 第1遅延回路 37 第2識別器 38 第2遅延回路 39 ブランチメトリック生成器 41 ビタビ復号器 42 差動復号器 44 セレクタ 45,46 差動復号器 48 並直列変換器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側では,入力された第1のビット系
    列を第2及び第3のビット系列に分離し,前記第3のビ
    ット系列をたたみこみ符号化し,第4及び第5のビット
    系列を生成し,前記第2,第4,及び第5のビット系列
    の各時刻毎に束ねられた3ビットの組に対応して決めら
    れた位相に変調した変調信号を出力し,受信側では,入
    力された変調波を同期検波により復調し,各時刻毎に,
    2相のlビットの復調信号P,Qを,制御信号に基づい
    て位相変換してなる信号(P,Q)及び(Q,P)のう
    ちの一方を位相変換信号として得,この位相変換信号か
    ら前記第4及び第5のビット系列を推定した第1推定信
    号を生成し,前記第1の推定信号を遅延させて第1遅延
    信号を生成するとともに,前記位相変換信号を基にブラ
    ンチメトリックを生成し,ビタビアルゴリズムを実行し
    てビタビ復号信号を生成するとともに,前記ビタビ復号
    信号を再符号化した推定信号を生成し,この推定信号
    と,前記第1遅延信号とを一定区間つき合わせ,両者の
    一致度と予め定められた閾値との関係で,両者の同期及
    び非同期を判定して前記制御信号を生成するとともに,
    前記制御信号を基に前記第3のビット系列の4つの候補
    ビットを推定し第2推定信号を生成し,前記第2の推定
    信号を遅延させて第2遅延信号を生成し,前記推定信号
    を基に,前記第2遅延信号の内から1ビットを選択した
    選択信号を生成し,前記選択信号と前記ビタビ復号信号
    と予め定められた演算に基づいて演算して並直列変換す
    る通信方法において,前記送信側で,前記変調信号のn
    時刻の値をIn,2 ,In,1 とし,演算後の出力をI′
    n,2 ,In,1 とした時に下記数1式で示される演算を施
    こすとともに,前記受信側で,前記選択信号のn時刻の
    値をJn,2 ,前記ビタビ復号信号をJn,1 とし,演算後
    の出力をJ′n,2 ,J′n,1 とした時に,下記数2式で
    示される演算を施こすことを特徴とする通信システムの
    位相曖昧度除去方法。 【数1】 【数2】
  2. 【請求項2】 入力された第1のビット系列を第2及び
    第3のビット系列に分離し,前記第3のビット系列をた
    たみこみ符号化して第4及び第5のビット系列を生成
    し,前記第2,第4,及び第5のビット系列の各時刻毎
    に束ねられた3ビットの組に対応して決められた位相に
    変調した変調波信号を出力する通信システムの送信方法
    において,前記変調波のn時刻の値をIn,2 ,In,1
    し,演算後の出力をI′n,2 ,In,1 とした時に下記数
    3式で示される演算を施こすことを特徴とする送信側位
    相曖昧度除去方法。 【数3】
  3. 【請求項3】 請求項2記載の送信側位相曖昧度除去方
    法により送信された変調波信号を同期検波により復調
    し,各時刻毎に,2相のlビットの復調信号P,Qを制
    御信号に基づいて位相変換してなる信号(P,Q)及び
    (Q,P)のうちの一方を位相変換信号として得,前記
    位相変換信号によって第4及び第5のビット系列を推定
    した第1推定信号を生成し,この第1推定信号を遅延さ
    せた第1遅延信号を生成し,前記位相変換信号を基にブ
    ランチメトリックを生成し,ビタビアルゴリズムを実行
    してビタビ復号信号を生成し,このビタビ復号信号を畳
    み込んで再符号化した再符号化信号を生成し,前記再符
    号化信号と前記第1遅延信号とを一定区間つき合わせ,
    両者の一致度と予め定められた閾値との関係で両者のて
    同期及び非同期を判定して前記制御信号を生成し,前記
    制御信号を基に,前記第3のビット系列の4つの候補ビ
    ットを推定し第2推定信号を生成し,この第2推定信号
    を遅延させた第2遅延信号を生成し,前記再符号化信号
    を基に前記第2遅延信号の内から1ビットを選択した選
    択信号を生成し,前記選択信号と前記ビタビ信号とを並
    直列変換する通信システムの受信方法において,前記選
    択信号のn時刻の値をJn,2 ,前記ビタビ復号信号をJ
    n,1 とし,演算後の出力をJ′n,2 ,J′n,1 とした時
    に,下記数4式で示される演算を施こすことを特徴とす
    る受信側位相曖昧度除去方法。 【数4】
  4. 【請求項4】 送信装置と受信装置とを備えた通信シス
    テムであって,前記送信装置は,入力された第1のビッ
    ト系列を第2,第3のビット系列に分離する直並列変換
    器と,前記第2,第3のビット系列に予め定められた演
    算を施す差動符号部と,演算を施された前記第3のビッ
    ト系列をたたみこみ符号化し,第4,第5のビット系列
    のたたみこみ信号を出力する第1のたたみこみ符号器
    と,前記演算が施された第2のビット系列と前記第4及
    び第5のビット系列との各時刻毎に束ねられた3ビット
    の組に対応して,決められた位相に変調した変調波信号
    を出力するPSK変調器とを備え,前記受信装置は,入
    力された変調波信号を同期検波により復調した2相のl
    ビットの復調信号を生成するPSK復調器と,前記復調
    信号をP,Qとした時,前記制御信号に基づいて,各時
    刻毎に位相変換してなる信号(P,Q)及び(Q,P)
    のうちの一方を位相変調信号として得る位相変換器と,
    前記位相変換信号から前記第4及び第5のビット系列を
    推定した第1推定信号を生成する第1の識別器と,前記
    第1推定信号を遅延させた第1遅延信号を生成する第1
    の遅延回路と,前記位相変調信号を基にブランチメトリ
    ックを生成するブランチメトリック生成器と,前記ブラ
    ンチメトリックを基にビタビアルゴリズムの実行を行い
    ビタビ復号信号を出力するビタビ復号器と,前記ビタビ
    復号信号を再符号化した再符号化信号を生成する第2の
    たたみこみ符号器と,前記再符号化信号と前記第1遅延
    信号とを一定区間つき合わせて両者の一致度が予め定め
    られた閾値より小さいか大きいかに応じて同期及び非同
    期を判定し前記制御信号を生成する同期判定回路と,前
    記制御信号を基に前記第3のビット系列の4つの候補ビ
    ットを推定した第2推定信号を生成する第2の識別器
    と,前記第2推定信号を遅延させた第2遅延信号を出力
    する第2の遅延回路と,前記第2遅延信号の4つの出力
    から1ビットを前記再符号化信号を基に選択し選択信号
    を生成するセレクタと,前記選択信号と前記ビタビ復号
    信号とを予め定められた演算により演算して差動信号及
    び差動復号信号を出力する差動復号部と,前記差動信号
    及び前記差動復号信号を並直列変換する並直列変換器と
    を備えたPSK変調を用いた通信システムにおいて,前
    記差動符号部は,前記変調波のn時刻の値をIn,2 ,I
    n,1 とし,演算後の出力をI′n,2 ,In,1 とした時,
    下記数5式で示される演算を施こす差動符号器を備え,
    前記差動復号は,前記選択信号のn時刻の値をJn,2
    び前記ビタビ信号の値をJn,1 とし,演算後の出力を
    J′n,2 ,J′n,1 とした時,下記数6式で示される演
    算を施こす差動復号器を備えていることを特徴とする位
    相曖昧度除去器。 【数5】 【数6】
  5. 【請求項5】 入力された第1のビット系列を第2及び
    第3のビット系列に分離する直並列変換器と,前記第2
    及び第3のビット系列に予め定められた演算を施す差動
    符号部と,演算が施された前記第3のビット系列をたた
    みこみ符号化し,第4及び第5のビット系列を出力する
    第1のたたみこみ符号器と,演算が施された前記第2の
    ビット系列と前記第4及び第5のビット系列との各時刻
    毎に束ねられた3ビットの組に対応して決められた位相
    に変調するPSK変調器とを備えたPSK符号化変調を
    用いた通信システムの送信装置において,前記差動符号
    部は前記直並列変換器のn時刻の出力をIn,2 ,In,1
    とし,演算後の出力をI′n,2 ,In,1 とした時,下記
    数7式で示される演算を施こす差動符号器を備えている
    ことを特徴とする送信側位相曖昧度除去器。 【数7】
  6. 【請求項6】 請求項5記載の送信側位相曖昧度除去器
    から送信された変調波を入力し同期検波により復調する
    PSK復調器と,前記8PSK復調器から出力される2
    相のlビットの復調信号P,Qを,各時刻毎に制御信号
    に基づいて位相変換してなる信号(P,Q)及び(Q,
    P)のうちの一方を切り替えた位相変換信号を得,前記
    位相変換信号に基づいて第4及び第5のビット系列を推
    定して第1推定信号を生成する第1の識別器と,前記第
    1推定信号を遅延させて第1遅延信号を生成するする第
    1の遅延回路と,前記位相変換信号を基にブランチメト
    リックを生成するブランチメトリック生成器と,前記ブ
    ランチメトリックを基にビタビアルゴリズムを実行しビ
    タビ復号信号を生成するビタビ復号器と,前記ビタビ復
    号信号を再符号化した再符号化信号を生成する第2のた
    たみこみ符号器と,前記再符号化信号と前記第1遅延信
    号とを一定区間つき合わせて一致度が閾値より小さいか
    大きいかに応じて同期及び非同期を判定し制御信号を生
    成する同期判定回路と,前記制御信号を基に前記第3の
    ビット系列の4つの候補ビットを推定した第2推定信号
    を生成する第2の識別器と,前記第2推定信号を遅延さ
    せた第2遅延信号を生成する第2の遅延回路と,前記第
    2遅延信号の4つの出力から1ビットを再符号化信号の
    値を基に選択して選択信号を生成するセレクタと,前記
    選択信号と前記ビタビ復号信号とを予め定められた演算
    を施し差動信号及び差動復号信号を生成する差動復号部
    と,前記差動信号及び差動復号信号を並直列変換する並
    直列変換器とを備えたPSK符号化変調を用いた通信シ
    ステムの受信装置において,前記差動復号部は,前記選
    択信号のn時刻の値をJn,2 ,前記ビタビ信号の値をJ
    n,1 とし,演算後の出力をJ′n,2 ,J′n,1 とした
    時,下記数8式で示される演算処理を施こす差動復号器
    を備えていることを特徴とする受信側位相曖昧度除去
    器。 【数8】
  7. 【請求項7】 送信装置の直並列変換器とPSK変調器
    との間に設けられ前記直並列変換部からの信号のうちの
    特定ビット系列に差動を施す差動符号器を有するととも
    に,差動を施された特定ビット系列を畳み込み符号化し
    前記特定ビット列以外のビット系列信号とともに前記P
    SK変調器に出力する訂正符号部と,受信装置の並直列
    変換器とPSK復調器との間に設けられ,前記PSK変
    調器により復調され位相変換されブランチメトリック生
    成された信号からビタビ復号信号を生成するビタビ復号
    器と,前記ビタビ復号信号を畳み込み再符号化した再符
    号化信号を生成する畳み込み符号器と,前記畳み込み符
    号器からの再符号化信号をもとに,前記特定ビット列信
    号を推定した推定信号を選択して選択信号を生成するセ
    レクタと,前記特定ビット系列以外のビット系列を推定
    した推定信号と前記ビタビ復号信号とに予め定められた
    演算処理を施す差動復号器とを有する訂正複合部とを備
    えた位相曖昧度除去器において,前記差動符号器は,前
    記直並列変換器のn時刻のときの出力をIn,2 とし,演
    算後の出力をI´n,2 ,I´n,1 としたときに,下記数
    9式で示される演算処理を施し,前記差動符号器は,前
    記セレクタのn時刻の出力をJn,2 及び前記ビタビ複合
    器の出力をJn,1 とし,演算後の出力をJ´n,2 ,J´
    n,1 としたときに下記数10式で示される演算を施すこ
    とを特徴とする位相曖昧度除去器。 【数9】 【数10】
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