JPH0729796Y2 - 田植機における苗繰出し停止装置 - Google Patents
田植機における苗繰出し停止装置Info
- Publication number
- JPH0729796Y2 JPH0729796Y2 JP1988023742U JP2374288U JPH0729796Y2 JP H0729796 Y2 JPH0729796 Y2 JP H0729796Y2 JP 1988023742 U JP1988023742 U JP 1988023742U JP 2374288 U JP2374288 U JP 2374288U JP H0729796 Y2 JPH0729796 Y2 JP H0729796Y2
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- belt
- protrusions
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、田植機に設けた苗載台上のマツト苗を縦送り
する苗繰出し装置を、停止状態に保持する田植機におけ
る苗繰出し停止装置に関するものである。
する苗繰出し装置を、停止状態に保持する田植機におけ
る苗繰出し停止装置に関するものである。
田植機の苗載台には苗繰出し装置が設けられている。こ
の苗繰出し装置は、例えば特開昭59-71613号公報により
提案されているように、駆動ローラと従動ローラとの間
に突起付きベルトを巻掛け、このベルトによる広い面積
により苗載台の左右移動端でマツト苗を苗受枠に向けて
縦送りするようになつている。
の苗繰出し装置は、例えば特開昭59-71613号公報により
提案されているように、駆動ローラと従動ローラとの間
に突起付きベルトを巻掛け、このベルトによる広い面積
により苗載台の左右移動端でマツト苗を苗受枠に向けて
縦送りするようになつている。
そして、この苗繰出し装置は、畦際等で余剰条列の植付
けを停止する際、畦植操作レバー操作により植付杆のク
ラツチを断状態となし、これと同時に従動ローラをスプ
リングに抗して非送り作用位置、つまり、駆動ローラに
接近させることによつて突起付きベルトを弛緩させ、突
起付きベルトによるマツト苗の縦送りを停止する構造と
なつている。
けを停止する際、畦植操作レバー操作により植付杆のク
ラツチを断状態となし、これと同時に従動ローラをスプ
リングに抗して非送り作用位置、つまり、駆動ローラに
接近させることによつて突起付きベルトを弛緩させ、突
起付きベルトによるマツト苗の縦送りを停止する構造と
なつている。
しかし、上述した従来の苗繰出し装置は、突起付きベル
トを弛緩させ、駆動ローラとの間にスリツプを生じさせ
ることによりベルトの送りを停止させるものであるの
で、ベルトは連れ回りを生じ易く、特に駆動ローラ部分
が苗送り作用位置にあつて苗重量がベルトに作用してい
る状態では、ベルトと駆動ローラとの間に摩擦力が付与
され、ベルトは連れ回られ実質的に停止せず、苗繰出し
停止操作にかかわらずマツト苗は縦送りされるので、ず
り落ちたマツト苗が横移動する苗受枠に摺接することに
よつて、苗土の圧縮および挫折を生ずるという問題点が
あつた。
トを弛緩させ、駆動ローラとの間にスリツプを生じさせ
ることによりベルトの送りを停止させるものであるの
で、ベルトは連れ回りを生じ易く、特に駆動ローラ部分
が苗送り作用位置にあつて苗重量がベルトに作用してい
る状態では、ベルトと駆動ローラとの間に摩擦力が付与
され、ベルトは連れ回られ実質的に停止せず、苗繰出し
停止操作にかかわらずマツト苗は縦送りされるので、ず
り落ちたマツト苗が横移動する苗受枠に摺接することに
よつて、苗土の圧縮および挫折を生ずるという問題点が
あつた。
ところで、例えば、実開昭60-164823号公報により、突
起付きベルトの苗搬送経路側を、ベルト内面に設けた押
圧部材により押圧・解除するようにした苗送り装置が提
案されている。
起付きベルトの苗搬送経路側を、ベルト内面に設けた押
圧部材により押圧・解除するようにした苗送り装置が提
案されている。
このものは、押圧部材で突起付きベルトを苗搬送経路側
に突出させてマツト苗を縦送りするが、押圧部材の押圧
解除で突起付きベルトを苗搬送経路側から退去させる構
造となつているので、苗送り装置の停止状態では、マツ
ト苗が突起付きベルトにより保持されず、機体の進行に
伴う振動につれて急傾斜する苗載台の底面に沿つて次第
にずれ落ち、苗載台とともに横移動することで苗受枠に
摺接し、苗土の圧縮や挫折の防止ができないという問題
点があつた。
に突出させてマツト苗を縦送りするが、押圧部材の押圧
解除で突起付きベルトを苗搬送経路側から退去させる構
造となつているので、苗送り装置の停止状態では、マツ
ト苗が突起付きベルトにより保持されず、機体の進行に
伴う振動につれて急傾斜する苗載台の底面に沿つて次第
にずれ落ち、苗載台とともに横移動することで苗受枠に
摺接し、苗土の圧縮や挫折の防止ができないという問題
点があつた。
また、例えば、特開昭59-198908号公報が提案されてい
る。このものは、畦際での苗植付けの際に、突起付きベ
ルト上面に移動させた滑り部材によりマツト苗をベルト
から離し、対応箇所の苗の縦送りを停止させる構造とな
つているので、滑り易い部材上面に保持されているマツ
ト苗が機体の進行に伴う振動につれて急傾斜する苗載台
の底面に沿つて次第にずれ落ち、苗載台とともに横移動
することで、苗受枠に摺接するので、依然として苗土の
圧縮や挫折の防止ができないという問題点があつた。
る。このものは、畦際での苗植付けの際に、突起付きベ
ルト上面に移動させた滑り部材によりマツト苗をベルト
から離し、対応箇所の苗の縦送りを停止させる構造とな
つているので、滑り易い部材上面に保持されているマツ
ト苗が機体の進行に伴う振動につれて急傾斜する苗載台
の底面に沿つて次第にずれ落ち、苗載台とともに横移動
することで、苗受枠に摺接するので、依然として苗土の
圧縮や挫折の防止ができないという問題点があつた。
そこで、本考案は上述した従来の実情に鑑み、その問題
点を解消すべく創案されたもので、突起付きベルトの停
止状態で、マツト苗を底面側の突起付きベルトと表面側
に設けた苗押え棒との間に挟着状態に保持できる田植機
における苗繰出し停止装置を提供することを目的として
実施するものである。
点を解消すべく創案されたもので、突起付きベルトの停
止状態で、マツト苗を底面側の突起付きベルトと表面側
に設けた苗押え棒との間に挟着状態に保持できる田植機
における苗繰出し停止装置を提供することを目的として
実施するものである。
上記目的を達成する本考案は、苗載台に載置したマツト
苗を苗載台の底面に沿って巻回した突起付きベルトによ
り苗受枠に向けて縦送りする田植機において、前記突起
付きベルトを駆動状態と停止状態とに選択的に切換える
切換機構を設け、前記突起付きベルトが巻回する従動軸
をマット苗の送り方向に往復移動自在に支持すると共
に、該従動軸を突起付きベルトの駆動軸から離間する方
向に常時付勢し、前記突起付きベルトの内側に前記苗載
台の底面よりも上方に突出して突起付きベルトを押圧押
し上げ可能なベルト上下機構を設け、前記苗載台には、
載置したマット苗の床土表面を押さえる苗押え棒を配設
し、前記切換機構の突起付きベルトの停止状態切換えに
連動して、前記ベルト上下機構の上昇作動により、上方
に押し上げられた前記突起付きベルトの苗搬送経路側と
前記苗抑え棒との間でマット苗の床土を挟着状態に保持
してなることを特徴とするものである。
苗を苗載台の底面に沿って巻回した突起付きベルトによ
り苗受枠に向けて縦送りする田植機において、前記突起
付きベルトを駆動状態と停止状態とに選択的に切換える
切換機構を設け、前記突起付きベルトが巻回する従動軸
をマット苗の送り方向に往復移動自在に支持すると共
に、該従動軸を突起付きベルトの駆動軸から離間する方
向に常時付勢し、前記突起付きベルトの内側に前記苗載
台の底面よりも上方に突出して突起付きベルトを押圧押
し上げ可能なベルト上下機構を設け、前記苗載台には、
載置したマット苗の床土表面を押さえる苗押え棒を配設
し、前記切換機構の突起付きベルトの停止状態切換えに
連動して、前記ベルト上下機構の上昇作動により、上方
に押し上げられた前記突起付きベルトの苗搬送経路側と
前記苗抑え棒との間でマット苗の床土を挟着状態に保持
してなることを特徴とするものである。
本考案は上記のように構成され、切換機構を停止状態に
切換える際に連動して、ベルト上下機構が上昇作動し、
上方に押し上げられた突起付きベルトの苗搬送経路側と
苗押え棒との間でマット苗の床土を挟着状態に保持する
構成であるため、マット苗の送り停止状態において、突
起付きベルトと苗抑え棒との間で、床土を苗抑え棒に向
かって湾曲に変姿した状態で強固に挟着保持することが
可能となる。そのため、従来のように機体の進行に伴う
振動によりマット苗がずれて落ちて、床土前縁が横移動
する苗受枠に摺接することがなくなるため、マット苗の
床土の圧縮や挫折の防止を確実に行うことができる。
切換える際に連動して、ベルト上下機構が上昇作動し、
上方に押し上げられた突起付きベルトの苗搬送経路側と
苗押え棒との間でマット苗の床土を挟着状態に保持する
構成であるため、マット苗の送り停止状態において、突
起付きベルトと苗抑え棒との間で、床土を苗抑え棒に向
かって湾曲に変姿した状態で強固に挟着保持することが
可能となる。そのため、従来のように機体の進行に伴う
振動によりマット苗がずれて落ちて、床土前縁が横移動
する苗受枠に摺接することがなくなるため、マット苗の
床土の圧縮や挫折の防止を確実に行うことができる。
これにより、機体の進行に伴う振動によりマツト苗がず
り落ち、床土前縁が横移動する苗受枠に摺接し床土が圧
縮されたり挫折したりするのが防止される。
り落ち、床土前縁が横移動する苗受枠に摺接し床土が圧
縮されたり挫折したりするのが防止される。
以下、本考案を一実施例として示す図面について説明す
る。
る。
第6図〜第7図に示すように、乗用田植機1は、走行機
体2と、この走行機体2の後方に前端が枢支された平行
リンク機構3の後端に枢支連結されたヒツチ4と、この
ヒツチ4の後方に連結される植付部5とより構成されて
いる。
体2と、この走行機体2の後方に前端が枢支された平行
リンク機構3の後端に枢支連結されたヒツチ4と、この
ヒツチ4の後方に連結される植付部5とより構成されて
いる。
前記走行機体2は、左右一対の前輪6および後輪7によ
り支持され、前方にエンジン9とこれを覆うボンネツト
10とが配設されており、このボンネツト10の後方には上
記前輪6の操向系に連動する操向ハンドル11が設けら
れ、この操向ハンドル11の後方にはステツプ12を介して
運転座席13が配設されているが、これらエンジン9、ボ
ンネツト10、操向ハンドル11および運転座席13を通る仮
想中心線K−Kは、第7図に示すように平面視におい
て、走行機体2の中心線C−Cよりも左側に、距離Lだ
け偏在して配設され、走行機体2の右側には、前端から
運転座席13の前方のステツプ12に連通する充分に広い幅
員の連絡通路15が形成されている。
り支持され、前方にエンジン9とこれを覆うボンネツト
10とが配設されており、このボンネツト10の後方には上
記前輪6の操向系に連動する操向ハンドル11が設けら
れ、この操向ハンドル11の後方にはステツプ12を介して
運転座席13が配設されているが、これらエンジン9、ボ
ンネツト10、操向ハンドル11および運転座席13を通る仮
想中心線K−Kは、第7図に示すように平面視におい
て、走行機体2の中心線C−Cよりも左側に、距離Lだ
け偏在して配設され、走行機体2の右側には、前端から
運転座席13の前方のステツプ12に連通する充分に広い幅
員の連絡通路15が形成されている。
この幅員が充分に広い前方側の連絡通路15を前方側にあ
る畦に連通させて走行機体2を停止することにより、走
行機体2前方から植付部5の苗載台17へのマツト苗Mを
補給する運搬作業、または走行機体2に搭載した補助苗
載台へのマツト苗Mの補給作業を円滑かつ迅速に行うこ
とができる。
る畦に連通させて走行機体2を停止することにより、走
行機体2前方から植付部5の苗載台17へのマツト苗Mを
補給する運搬作業、または走行機体2に搭載した補助苗
載台へのマツト苗Mの補給作業を円滑かつ迅速に行うこ
とができる。
前記植付部5の植付本体16には、左右方向に往復移動す
る苗載台17が設けられ、この苗載台17は上方側が走行機
体2に接近し下方側が走行機体2より離間する方向、つ
まり前高後低状に傾斜配設されている。また、前記植付
本体16の前方に前後方向に設けられたセンターピン19が
平行リンク機構3後方のヒツチ4に回動自在に軸支さ
れ、植付部5全体が上記センターピン19を中心にして左
右方向に揺動自在に構成されているが、左右横方向に移
動する苗載台17の左右バランスを保持するために、第8
図〜第9図に示す如く、苗載台17の左右は、スプリング
20によりヒツチ4の上方に延長された機枠21上部の取付
枠21a中央から引張られている。
る苗載台17が設けられ、この苗載台17は上方側が走行機
体2に接近し下方側が走行機体2より離間する方向、つ
まり前高後低状に傾斜配設されている。また、前記植付
本体16の前方に前後方向に設けられたセンターピン19が
平行リンク機構3後方のヒツチ4に回動自在に軸支さ
れ、植付部5全体が上記センターピン19を中心にして左
右方向に揺動自在に構成されているが、左右横方向に移
動する苗載台17の左右バランスを保持するために、第8
図〜第9図に示す如く、苗載台17の左右は、スプリング
20によりヒツチ4の上方に延長された機枠21上部の取付
枠21a中央から引張られている。
つまり、苗載台17の裏面に横方向に固定された連絡部材
22には、取付位置が変更可能な左右のフツク23,23が設
けられ、この左右のフツク23,23に両端が係止された単
一のスプリング20は、その長さ方向の略中央部が上記取
付枠21aの中央部に設けた吊り金具24に係止されてい
る。なお第8図〜第9図に示す符号25は、苗載台17の上
部背面を支持する支持枠体で、植付本体16側にそれぞれ
基端が固定され上方に延びる左右一対の縦枠体26の上端
に固定されている。
22には、取付位置が変更可能な左右のフツク23,23が設
けられ、この左右のフツク23,23に両端が係止された単
一のスプリング20は、その長さ方向の略中央部が上記取
付枠21aの中央部に設けた吊り金具24に係止されてい
る。なお第8図〜第9図に示す符号25は、苗載台17の上
部背面を支持する支持枠体で、植付本体16側にそれぞれ
基端が固定され上方に延びる左右一対の縦枠体26の上端
に固定されている。
このように苗載台17の左右バランスを調節するスプリン
グ20は、単一スプリングの中央側係止位置を右または左
に移動することで、苗載台17の左右バランスを調整でき
るので、従来のように左右両側にそれぞれ別体として設
けた一対のスプリングを長さ方向に調節固定自在な調節
部材を介して設ける必要がない。したがつて製造コスト
を低減できる利点がある。
グ20は、単一スプリングの中央側係止位置を右または左
に移動することで、苗載台17の左右バランスを調整でき
るので、従来のように左右両側にそれぞれ別体として設
けた一対のスプリングを長さ方向に調節固定自在な調節
部材を介して設ける必要がない。したがつて製造コスト
を低減できる利点がある。
そして、上述した植付部5には、上記苗載台17の傾斜下
端に植付本体16側に固定された断面形状略L型の苗受枠
30が対面され、苗載台17上に載置されたマツト苗Mの床
土前縁は苗載台17の往復横移動に伴い苗受枠30に摺接移
動するが、この苗受枠30に設けた各苗取出口を、植付機
構31を構成する植付爪32が所定の楕円軌跡で上方側から
通過することによつて、マツト苗Mから一株分の苗株が
田面に植付られる。
端に植付本体16側に固定された断面形状略L型の苗受枠
30が対面され、苗載台17上に載置されたマツト苗Mの床
土前縁は苗載台17の往復横移動に伴い苗受枠30に摺接移
動するが、この苗受枠30に設けた各苗取出口を、植付機
構31を構成する植付爪32が所定の楕円軌跡で上方側から
通過することによつて、マツト苗Mから一株分の苗株が
田面に植付られる。
また、植付本体16の下方には田面を滑走する複数個のフ
ロート33が配設され、この植付本体16に設けた伝動機構
はユニバーサル接手等を介して設けた伝動軸34を走行機
体2側の駆動軸35に連結することにより走行機体2側か
ら駆動される。そして、植付部5は、一端が機体に枢支
連結され他端が平行リンク機構3に枢支連結された油圧
シリンダおよびピストンよりなる油圧伸縮機構36が伸縮
することにより昇降される。
ロート33が配設され、この植付本体16に設けた伝動機構
はユニバーサル接手等を介して設けた伝動軸34を走行機
体2側の駆動軸35に連結することにより走行機体2側か
ら駆動される。そして、植付部5は、一端が機体に枢支
連結され他端が平行リンク機構3に枢支連結された油圧
シリンダおよびピストンよりなる油圧伸縮機構36が伸縮
することにより昇降される。
第1図および第4図にその詳細を示すように、苗載台17
は、マツト苗Mを縦方向に2枚半載置し得る長さに構成
され、横方向にはマツト苗Mが同時に複数列にわたつて
載置できる幅員に構成されている。また植付本体16には
上記苗載台17の下方裏面に対応する部分に一するドライ
ブケース40が連接され、このドライブケース40には、左
右方向に摺動自在なスライド軸41と、定位置で回転自在
な苗繰出し軸43とが左右に突出されており、このスライ
ド軸41は軸端に固定されたブラケツト44を介して苗載台
17の裏面に固定された連絡部材22に連結されることで、
苗載台17は左右方向に往復横移動自在に駆動される。上
記苗繰出し軸43に固定され該軸芯を中心にして回転する
回転体45の先端部位には回転自在なローラ46が軸支され
ている。
は、マツト苗Mを縦方向に2枚半載置し得る長さに構成
され、横方向にはマツト苗Mが同時に複数列にわたつて
載置できる幅員に構成されている。また植付本体16には
上記苗載台17の下方裏面に対応する部分に一するドライ
ブケース40が連接され、このドライブケース40には、左
右方向に摺動自在なスライド軸41と、定位置で回転自在
な苗繰出し軸43とが左右に突出されており、このスライ
ド軸41は軸端に固定されたブラケツト44を介して苗載台
17の裏面に固定された連絡部材22に連結されることで、
苗載台17は左右方向に往復横移動自在に駆動される。上
記苗繰出し軸43に固定され該軸芯を中心にして回転する
回転体45の先端部位には回転自在なローラ46が軸支され
ている。
一方、第1図および第5図にその詳細を示すように、苗
載台17の裏面下部に配設された各苗繰出し装置50は、苗
載台17の裏面に固定されたブラケツト17aに回転自在に
支持される駆動軸51および従動軸52を備えており、その
駆動軸51にはラチエツト車53および駆動ローラ54が固定
され、また従動軸52には従動ローラ55が遊転自在に軸支
されている。
載台17の裏面下部に配設された各苗繰出し装置50は、苗
載台17の裏面に固定されたブラケツト17aに回転自在に
支持される駆動軸51および従動軸52を備えており、その
駆動軸51にはラチエツト車53および駆動ローラ54が固定
され、また従動軸52には従動ローラ55が遊転自在に軸支
されている。
そして、この両ローラ54,55には苗載台17上のマツト苗
Mの底面に突入する比較的大きな突起56aを多数個有す
る搬送ベルト56が巻掛けられ、この突起付きベルト56
は、その搬送経路側が苗載台17の載置面17bに開口した
四角形状の穴17cを通り、苗載台17の載置面17bに載置し
たマツト苗Mを苗受枠30に向けて縦送りするように配設
されている。従動軸52はマツト苗Mの送り方向に往復移
動自在に支持され、その従動軸52を突起付きベルト56の
駆動軸51から離間する方向に、左右両側に配設したスプ
リング57により常時付勢し、突起付きベルト56を常に緊
張状態に保持するようになっている。
Mの底面に突入する比較的大きな突起56aを多数個有す
る搬送ベルト56が巻掛けられ、この突起付きベルト56
は、その搬送経路側が苗載台17の載置面17bに開口した
四角形状の穴17cを通り、苗載台17の載置面17bに載置し
たマツト苗Mを苗受枠30に向けて縦送りするように配設
されている。従動軸52はマツト苗Mの送り方向に往復移
動自在に支持され、その従動軸52を突起付きベルト56の
駆動軸51から離間する方向に、左右両側に配設したスプ
リング57により常時付勢し、突起付きベルト56を常に緊
張状態に保持するようになっている。
また、駆動軸51と従動軸52との間に配設したカム軸59に
は揺動カム60が固定され、この揺動カム60は、その先端
部が上記回転体45のローラ46に当接して揺動作動すると
共にその中間部にピン61が植設されている。また、駆動
軸51に回転自在に軸支された連動アーム62には、その一
側に上記ラチエツト車53に係合する2個の爪63が設置さ
れ、且つ他側に連結ピン64が植設されている。
は揺動カム60が固定され、この揺動カム60は、その先端
部が上記回転体45のローラ46に当接して揺動作動すると
共にその中間部にピン61が植設されている。また、駆動
軸51に回転自在に軸支された連動アーム62には、その一
側に上記ラチエツト車53に係合する2個の爪63が設置さ
れ、且つ他側に連結ピン64が植設されている。
この連動アーム62の連結ピン64を、第2図Bの如く連結
プレート65の下端側に設けた連結孔64aに嵌入し、上記
揺動カム60のピン61を連結プレート65に設けた長孔65a
の上端側に係合することにより、苗繰出し状態で揺動カ
ム60の揺動を連動アーム62に伝達するよう連動連結され
ており、この連動アーム62及び揺動カム60は、該連動ア
ーム62とブラケツト17aとの間に配設したつる巻バネ66
により、常に下方側に向け附勢されると同時に、爪63が
ラチエツト車53と係合するよう附勢されている。
プレート65の下端側に設けた連結孔64aに嵌入し、上記
揺動カム60のピン61を連結プレート65に設けた長孔65a
の上端側に係合することにより、苗繰出し状態で揺動カ
ム60の揺動を連動アーム62に伝達するよう連動連結され
ており、この連動アーム62及び揺動カム60は、該連動ア
ーム62とブラケツト17aとの間に配設したつる巻バネ66
により、常に下方側に向け附勢されると同時に、爪63が
ラチエツト車53と係合するよう附勢されている。
また、苗載台17裏面の上端部位には、各マツト苗Mの案
内面(条列)に対応して各畦植操作レバー70、70、70が
それぞれ設置されており、この各畦植操作レバー70はガ
イド71に設けたピン71aを中心にして苗載台17裏面に平
行する面に回動するよう設けられ、この畦植操作レバー
70の基端部分には3本のボーデンワイヤ72、73、74の一
端がそれぞれ枢支連結され、このボーデンワイヤ72の他
端はその苗載台17(条列)に対する植付機構31への動力
を断続するクラツチTに連結されている。
内面(条列)に対応して各畦植操作レバー70、70、70が
それぞれ設置されており、この各畦植操作レバー70はガ
イド71に設けたピン71aを中心にして苗載台17裏面に平
行する面に回動するよう設けられ、この畦植操作レバー
70の基端部分には3本のボーデンワイヤ72、73、74の一
端がそれぞれ枢支連結され、このボーデンワイヤ72の他
端はその苗載台17(条列)に対する植付機構31への動力
を断続するクラツチTに連結されている。
また、上記ボーデンワイヤ73の他端は、従動軸52とカム
軸59との間に設置されたベルト押圧軸75に基端が固着さ
れカム軸59周りを支点として揺動する押圧リンク76の先
端に枢支連結されており、この押圧軸75は、各苗繰出し
装置50毎に独立して作動するように設けられ、第2図A
の如く、突起付きベルト56の幅員方向に沿つてその軸芯
よりも高さHだけ偏芯する偏芯部79が形成されている。
突起付きベルト56の内側に配設されたベルト押圧軸75
は、その回転により偏芯部79が上昇に作動し、苗載台17
の底面よりも上方に突出して突起付きベルト56を押圧押
し上げ可能にしたベルト上下機構に構成されている。
軸59との間に設置されたベルト押圧軸75に基端が固着さ
れカム軸59周りを支点として揺動する押圧リンク76の先
端に枢支連結されており、この押圧軸75は、各苗繰出し
装置50毎に独立して作動するように設けられ、第2図A
の如く、突起付きベルト56の幅員方向に沿つてその軸芯
よりも高さHだけ偏芯する偏芯部79が形成されている。
突起付きベルト56の内側に配設されたベルト押圧軸75
は、その回転により偏芯部79が上昇に作動し、苗載台17
の底面よりも上方に突出して突起付きベルト56を押圧押
し上げ可能にしたベルト上下機構に構成されている。
さらにボーデンワイヤ74の他端は、長孔77aを有する停
止プレート77の上端に枢支連結されており、この停止プ
レート77は、第5図に示す如く上記連結プレート65に並
設され、この停止プレート77に設けた長孔77a内には、
第2図Bの如く連動アーム62の連結ピン64が下端側に接
触し、上記揺動カム60のピン61が揺動カム60の揺動スト
ロークを残す位置となるよう嵌合している。
止プレート77の上端に枢支連結されており、この停止プ
レート77は、第5図に示す如く上記連結プレート65に並
設され、この停止プレート77に設けた長孔77a内には、
第2図Bの如く連動アーム62の連結ピン64が下端側に接
触し、上記揺動カム60のピン61が揺動カム60の揺動スト
ロークを残す位置となるよう嵌合している。
また、駆動軸51は各苗繰出し装置50毎に独立して設けら
れているが、カム軸59は1本の軸が貫通して設けられ、
このカム軸59には各苗載台(条列)に対応する苗繰出し
装置50毎の揺動カム60がそれぞれに固定されている。
れているが、カム軸59は1本の軸が貫通して設けられ、
このカム軸59には各苗載台(条列)に対応する苗繰出し
装置50毎の揺動カム60がそれぞれに固定されている。
第1図にその詳細を示すように、苗載台17の傾斜下部に
は横方向に沿つて葉部規制部80が設けられ、この葉部規
制部80には苗載台17上に載置されたマツト苗Mの苗床上
面を押さえるための苗押え棒81の基端が固定され、その
苗押え棒81は苗載台17の送り方向に沿って上下に延設さ
れている。
は横方向に沿つて葉部規制部80が設けられ、この葉部規
制部80には苗載台17上に載置されたマツト苗Mの苗床上
面を押さえるための苗押え棒81の基端が固定され、その
苗押え棒81は苗載台17の送り方向に沿って上下に延設さ
れている。
本実施例は以上のような構成からなるので、各畦植操作
レバー70は第1図に示すD位置(入り位置)に操作し植
付作業を行うと、左右に往復横移動する苗載台17上の各
マツト苗Mは、苗受枠30の苗取出口に臨む前縁が順次植
付爪32により1株分に分離されて圃場に植付られる。そ
して苗載台17が左または右の移動端に至ると、揺動カム
60が常時回転する回転体45のローラ46に当接して矢印B
方向に移動する。すると、ピン61を介して移動した連結
プレート65に連動し連動アーム62を時計方向に回動する
ので、爪63とラチエツト車53とが一体的に回転する。こ
れと同時に駆動ローラ54を回動して突起付きベルト56を
第1図の矢印A方向に所定量だけ縦送りする。これによ
り苗載台17上のマツト苗Mが1株分の長さに相当する距
離だけ縦送りされる。
レバー70は第1図に示すD位置(入り位置)に操作し植
付作業を行うと、左右に往復横移動する苗載台17上の各
マツト苗Mは、苗受枠30の苗取出口に臨む前縁が順次植
付爪32により1株分に分離されて圃場に植付られる。そ
して苗載台17が左または右の移動端に至ると、揺動カム
60が常時回転する回転体45のローラ46に当接して矢印B
方向に移動する。すると、ピン61を介して移動した連結
プレート65に連動し連動アーム62を時計方向に回動する
ので、爪63とラチエツト車53とが一体的に回転する。こ
れと同時に駆動ローラ54を回動して突起付きベルト56を
第1図の矢印A方向に所定量だけ縦送りする。これによ
り苗載台17上のマツト苗Mが1株分の長さに相当する距
離だけ縦送りされる。
この縦送りの際、揺動カム60のピン61および連動アーム
62の連結ピン64は、揺動カム60の移動ストロークだけ停
止プレート77の長孔77a内を移動するので、停止プレー
ト77は移動することがない。
62の連結ピン64は、揺動カム60の移動ストロークだけ停
止プレート77の長孔77a内を移動するので、停止プレー
ト77は移動することがない。
この移動端での縦送りが終了すると、揺動カム60は回転
体45から外れ、つる巻きバネ66による復帰力により連結
プレート65、連動アーム62および揺動カム60は元の位置
に戻される。この際、爪63は連動アーム62と一体で戻さ
れることで、爪63とラチエツト車53との係合は外れるの
で、ラチエツト車53、つまり駆動ローラ54および突起付
きベルト56は戻されることなく、縦送り位置に保持され
る。
体45から外れ、つる巻きバネ66による復帰力により連結
プレート65、連動アーム62および揺動カム60は元の位置
に戻される。この際、爪63は連動アーム62と一体で戻さ
れることで、爪63とラチエツト車53との係合は外れるの
で、ラチエツト車53、つまり駆動ローラ54および突起付
きベルト56は戻されることなく、縦送り位置に保持され
る。
そして、植付作業が畦際近くとなり、植付条列を合わせ
るべく余剰列の植付けを停止する必要がある場合には、
停止したい条列に対応する畦植操作レバー70を、第3図
に示すU位置(切り位置)に操作する。この操作により
ボーデンワイヤ72に連結された植付機構31のクラツチT
が切り位置となり対応する条列分のみ植付爪32が停止す
ると同時に、ボーデンワイヤ74に連結された停止プレー
ト77が第3図の矢印B方向に移動し、対応する条列の苗
繰出し装置50を停止状態となし、さらにボーデンワイヤ
73に連結された押圧リンク76がカム軸59周りを第3図の
矢印B方向に移動し、対応する条列の押圧軸75は、偏芯
部79が起立して突起付きベルト56の裏面を第3図のよう
に山型状に押し上げる。
るべく余剰列の植付けを停止する必要がある場合には、
停止したい条列に対応する畦植操作レバー70を、第3図
に示すU位置(切り位置)に操作する。この操作により
ボーデンワイヤ72に連結された植付機構31のクラツチT
が切り位置となり対応する条列分のみ植付爪32が停止す
ると同時に、ボーデンワイヤ74に連結された停止プレー
ト77が第3図の矢印B方向に移動し、対応する条列の苗
繰出し装置50を停止状態となし、さらにボーデンワイヤ
73に連結された押圧リンク76がカム軸59周りを第3図の
矢印B方向に移動し、対応する条列の押圧軸75は、偏芯
部79が起立して突起付きベルト56の裏面を第3図のよう
に山型状に押し上げる。
つまり、ボーデンワイヤ74に連結された停止プレート77
が矢印B方向に移動するのに伴い、該プレート77の長孔
77a下端側に係合している連結ピン64も一体移動し、連
動アーム62が時計方向に回動されることで、前述と同様
にラチエツト車53が回動して突起付きベルト56を所定量
矢印A方向に送つた後、その送り位置に保持される。こ
れにより連動アーム62が第3図の状態に保持されるの
で、ラチエツト車53、駆動ローラ54および突起付きベル
ト56が移動することがない苗繰出し装置50の停止状態に
保持されるが、これと同時に苗載台17上のマツト苗M床
土は、押圧軸75の偏芯部79で押し上げられる突起付きベ
ルト56の苗搬送経路側と、苗載台17に設けられマツト苗
M床土表面に位置する苗押え棒81との間に、挟着状態に
保持される。
が矢印B方向に移動するのに伴い、該プレート77の長孔
77a下端側に係合している連結ピン64も一体移動し、連
動アーム62が時計方向に回動されることで、前述と同様
にラチエツト車53が回動して突起付きベルト56を所定量
矢印A方向に送つた後、その送り位置に保持される。こ
れにより連動アーム62が第3図の状態に保持されるの
で、ラチエツト車53、駆動ローラ54および突起付きベル
ト56が移動することがない苗繰出し装置50の停止状態に
保持されるが、これと同時に苗載台17上のマツト苗M床
土は、押圧軸75の偏芯部79で押し上げられる突起付きベ
ルト56の苗搬送経路側と、苗載台17に設けられマツト苗
M床土表面に位置する苗押え棒81との間に、挟着状態に
保持される。
この際、マツト苗Mの床土は、突起付きベルト56の苗搬
送経路側により押し上げられて湾曲状態に変姿すること
で、縦送り時の載置状態における長さよりも湾曲した分
だけ短く保持され、床土前縁と苗受枠30との接触抵抗を
少なくできるので、縦送り停止中にもかかわらず苗載台
17とともに左右に往復横移動するマツト苗Mにあつて
も、苗受枠30と接触する床土前縁の圧縮や挫折を防止す
ることができる。
送経路側により押し上げられて湾曲状態に変姿すること
で、縦送り時の載置状態における長さよりも湾曲した分
だけ短く保持され、床土前縁と苗受枠30との接触抵抗を
少なくできるので、縦送り停止中にもかかわらず苗載台
17とともに左右に往復横移動するマツト苗Mにあつて
も、苗受枠30と接触する床土前縁の圧縮や挫折を防止す
ることができる。
そして、停止プレート77が縦送り停止位置に移動してい
る間、揺動カム60のピン61は、一体で移動した停止プレ
ート77の長孔77aおよび連結プレート65の長孔65a内で遊
んでいるので、揺動カム60が回転体45に当接しても連動
アーム62は作動しない遊び状態に保持されている。
る間、揺動カム60のピン61は、一体で移動した停止プレ
ート77の長孔77aおよび連結プレート65の長孔65a内で遊
んでいるので、揺動カム60が回転体45に当接しても連動
アーム62は作動しない遊び状態に保持されている。
また、停止位置に移動した停止プレート77は、畦植操作
レバー70をD位置(入り位置)に戻した際、その長孔77
aに嵌入している連結ピン64が連動アーム62と一体でつ
る巻バネ66の附勢力により元の位置に復帰するのに伴い
元の位置に復帰する。
レバー70をD位置(入り位置)に戻した際、その長孔77
aに嵌入している連結ピン64が連動アーム62と一体でつ
る巻バネ66の附勢力により元の位置に復帰するのに伴い
元の位置に復帰する。
また、突起付きベルト56が押し上げられている間、スプ
リング57の附勢力に抗して従動軸52は、駆動軸51に近ず
く方向に移動しているが、畦植操作レバー70をD位置
(入り位置)に戻した際、スプリング57の附勢力により
第1図に示す状態に復帰すると同時に、押圧リンク76が
図示しない戻しスプリングにより矢印Bと反対方向に戻
されることに連動して偏芯部79は、押圧軸75軸芯周りに
反時計方向に回動し、第1図に示す非押圧状態に復帰す
るので、突起付きベルト56は第1図に示す平行状態に保
持される。
リング57の附勢力に抗して従動軸52は、駆動軸51に近ず
く方向に移動しているが、畦植操作レバー70をD位置
(入り位置)に戻した際、スプリング57の附勢力により
第1図に示す状態に復帰すると同時に、押圧リンク76が
図示しない戻しスプリングにより矢印Bと反対方向に戻
されることに連動して偏芯部79は、押圧軸75軸芯周りに
反時計方向に回動し、第1図に示す非押圧状態に復帰す
るので、突起付きベルト56は第1図に示す平行状態に保
持される。
上述したように本考案は、苗載台に載置したマット苗を
苗載台の底面に沿って巻回した突起付きベルトにより苗
受枠に向けて縦送りする田植機において、前記突起付き
ベルトを駆動状態と停止状態とに選択的に切換える切換
機構を設け、前記突起付きベルトが巻回する従動軸をマ
ット苗の送り方向に往復移動自在に支持すると共に、該
従動軸を突起付きベルトの駆動軸から離間する方向に常
時付勢し、前記突起付きベルトの内側に前記苗載台の底
面よりも上方に突出して突起付きベルトを押圧押し上げ
可能なベルト上下機構を設け、前記苗載台には、載置し
たマット苗の床土表面を押さえる苗押え棒を配設し、前
記切換機構の突起付きベルトの停止状態切換えに連動し
て、前記ベルト上下機構の上昇作動により、上方に押し
上げせれた前記突起付きベルトの苗搬送経路側と前記苗
押え棒との間でマット苗の床土を挟着状態に保持してな
るので、以下のような優れた効果を奏するものである。
苗載台の底面に沿って巻回した突起付きベルトにより苗
受枠に向けて縦送りする田植機において、前記突起付き
ベルトを駆動状態と停止状態とに選択的に切換える切換
機構を設け、前記突起付きベルトが巻回する従動軸をマ
ット苗の送り方向に往復移動自在に支持すると共に、該
従動軸を突起付きベルトの駆動軸から離間する方向に常
時付勢し、前記突起付きベルトの内側に前記苗載台の底
面よりも上方に突出して突起付きベルトを押圧押し上げ
可能なベルト上下機構を設け、前記苗載台には、載置し
たマット苗の床土表面を押さえる苗押え棒を配設し、前
記切換機構の突起付きベルトの停止状態切換えに連動し
て、前記ベルト上下機構の上昇作動により、上方に押し
上げせれた前記突起付きベルトの苗搬送経路側と前記苗
押え棒との間でマット苗の床土を挟着状態に保持してな
るので、以下のような優れた効果を奏するものである。
即ち、突起付きベルトが巻回する従動軸をマット苗の送
り方向に往復移動自在に支持すると共に、従動軸を駆動
軸から離間する方向に常時付勢し、苗載台の底面よりも
上方に突出して突起付きベルトを押圧するベルト上下機
構を突起付きベルトの内側に設け、載置したマット苗の
床土表面を押さえる苗押え棒を苗載台に配設し、切換機
構の停止状態切換えに連動して、ベルト上下機構の上昇
作動により、上方に押し上げられた突起付きベルトの苗
搬送経路側と苗押え棒との間でマット苗の床土を挟着状
態に保持する構成にしたことにより、マット苗の送り停
止状態において、上方に押し上げられた突起付きベルト
の苗搬送経路側と苗押え棒との間で、床土を苗押え棒に
向かって湾曲に変姿した状態で強固に挟着保持すること
ができるので、従来のように機体の進行に伴う振動によ
りマット苗がずれ落ちて、床土前縁が横移動する苗受枠
に摺接するのを防ぐことができ、マット苗の床土の圧縮
や挫折を確実に防止することができる。
り方向に往復移動自在に支持すると共に、従動軸を駆動
軸から離間する方向に常時付勢し、苗載台の底面よりも
上方に突出して突起付きベルトを押圧するベルト上下機
構を突起付きベルトの内側に設け、載置したマット苗の
床土表面を押さえる苗押え棒を苗載台に配設し、切換機
構の停止状態切換えに連動して、ベルト上下機構の上昇
作動により、上方に押し上げられた突起付きベルトの苗
搬送経路側と苗押え棒との間でマット苗の床土を挟着状
態に保持する構成にしたことにより、マット苗の送り停
止状態において、上方に押し上げられた突起付きベルト
の苗搬送経路側と苗押え棒との間で、床土を苗押え棒に
向かって湾曲に変姿した状態で強固に挟着保持すること
ができるので、従来のように機体の進行に伴う振動によ
りマット苗がずれ落ちて、床土前縁が横移動する苗受枠
に摺接するのを防ぐことができ、マット苗の床土の圧縮
や挫折を確実に防止することができる。
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は一部を破断し
て示す苗載台の側面図、第2図Aは要部の斜視図、第2
図Bは連結プレートと停止プレートとの関連平面図、第
3図は一部を破断して示す苗載台の作用説明図、第4図
は植付部の全体側面図、第5図は要部の平面図、第6図
は乗用田植機の全体側面図、第7図は乗用田植機の全体
平面図、第8図は左右揺動機構を示す植付部の全体側面
図、第9図は左右揺動機構の正面図である。 1……乗用田植機、2……乗用機体、5……植付部、17
……苗載台、30……苗受枠、50……苗繰出し装置、51…
…駆動軸、52……従動軸、53……ラチエツト車、54……
駆動ローラ、55……従動ローラ、56……突起付きベル
ト、59……カム軸、60……揺動カム、62……連動アー
ム、63……爪、65……連結プレート、70……畦植操作レ
バー、73……ボーデンワイヤ、74……ボーデンワイヤ、
75……押圧軸(ベルト上下機構)、76……押圧リンク、
77……停止プレート、79……偏芯部(ベルト上下機
構)、81……苗押え棒、M……マツト苗。
て示す苗載台の側面図、第2図Aは要部の斜視図、第2
図Bは連結プレートと停止プレートとの関連平面図、第
3図は一部を破断して示す苗載台の作用説明図、第4図
は植付部の全体側面図、第5図は要部の平面図、第6図
は乗用田植機の全体側面図、第7図は乗用田植機の全体
平面図、第8図は左右揺動機構を示す植付部の全体側面
図、第9図は左右揺動機構の正面図である。 1……乗用田植機、2……乗用機体、5……植付部、17
……苗載台、30……苗受枠、50……苗繰出し装置、51…
…駆動軸、52……従動軸、53……ラチエツト車、54……
駆動ローラ、55……従動ローラ、56……突起付きベル
ト、59……カム軸、60……揺動カム、62……連動アー
ム、63……爪、65……連結プレート、70……畦植操作レ
バー、73……ボーデンワイヤ、74……ボーデンワイヤ、
75……押圧軸(ベルト上下機構)、76……押圧リンク、
77……停止プレート、79……偏芯部(ベルト上下機
構)、81……苗押え棒、M……マツト苗。
Claims (1)
- 【請求項1】苗載台に載置したマット苗を苗載台の底面
に沿って巻回した突起付きベルトにより苗受枠に向けて
縦送りする田植機において、前記突起付きベルトを駆動
状態と停止状態とに選択的に切換える切換機構を設け、
前記突起付きベルトが巻回する従動軸をマット苗の送り
方向に往復移動自在に支持すると共に、該従動軸を突起
付きベルトの駆動軸から離間する方向に常時付勢し、前
記突起付きベルトの内側に前記苗載台の底面よりも上方
に突出して突起付きベルトを押圧押し上げ可能なベルト
上下機構を設け、前記苗載台には、載置したマット苗の
床土表面を押さえる苗抑え棒を配設し、前記切換機構の
突起付きベルトの停止状態切換えに連動して、前記ベル
ト上下機構の上昇作動により、上方に押し上げられた前
記突起付きベルトの苗搬送経路側と前記苗抑え棒との間
でマット苗の床土を挟着状態に保持してなる田植機にお
ける苗繰出し停止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988023742U JPH0729796Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 田植機における苗繰出し停止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988023742U JPH0729796Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 田植機における苗繰出し停止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01127413U JPH01127413U (ja) | 1989-08-31 |
JPH0729796Y2 true JPH0729796Y2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=31242986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988023742U Expired - Lifetime JPH0729796Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | 田植機における苗繰出し停止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729796Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110651575B (zh) * | 2019-10-24 | 2023-06-27 | 华南农业大学 | 一种水稻播秧机的秧盘驱动装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0620346Y2 (ja) * | 1984-08-16 | 1994-06-01 | 株式会社クボタ | 田 植 機 |
-
1988
- 1988-02-26 JP JP1988023742U patent/JPH0729796Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01127413U (ja) | 1989-08-31 |
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