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JPH07291876A - シクロペンタジエン化合物及びそれを含有する電子写真感光体 - Google Patents

シクロペンタジエン化合物及びそれを含有する電子写真感光体

Info

Publication number
JPH07291876A
JPH07291876A JP18221994A JP18221994A JPH07291876A JP H07291876 A JPH07291876 A JP H07291876A JP 18221994 A JP18221994 A JP 18221994A JP 18221994 A JP18221994 A JP 18221994A JP H07291876 A JPH07291876 A JP H07291876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
compound
unsubstituted
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18221994A
Other languages
English (en)
Inventor
Emi Kawahara
恵美 河原
Ikuko Yamada
郁子 山田
Masayuki Shiyoji
正幸 所司
Akio Kojima
明夫 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP18221994A priority Critical patent/JPH07291876A/ja
Publication of JPH07291876A publication Critical patent/JPH07291876A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アクセプター性化合物として電子写真感光体
に用いられる新規化合物を提供する。 【構成】 一般式(I) 具体的には、例えば で表わされるシクロペンタジエン化合物、及びこれを感
光層に含む電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なシクロペンタジエ
ン化合物に関するものであり、本発明の化合物は新規な
電子輸送性アクセプター性化合物として複写機、プリン
ター等の電子写真感光体に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体の感光層として、
セレン、セレン−テルル合金、酸化亜鉛などの無機光導
電性物質が広く用いられてきたが、近年、有機光導電性
物質を用いた電子写真感光体に関する研究が進み、その
一部は実用化されている。ここで実用化に至った感光体
のほとんどは、電荷発生層と電荷輸送層に機能を分離し
た感光層からなる積層型電子写真感光体であり、これに
より無機光導電性物質からなる感光体と比較して劣って
いた感度及び感光体寿命の点で改善され、低コストで安
全性や多様性など有機光導電性物質の長所を生かした電
子写真感光体の設計が活発に行われるようになった。こ
の種の積層型電子写真感光体は、一般には導電性支持体
上に顔料、染料などの電荷発生物質からなる電荷発生
層、ヒドラゾン、ピラゾリンなど電荷輸送物質からなる
電荷輸送層を順に形成したもので、電子供与性である電
荷輸送物質の性質上、正孔移動型となり、感光体表面に
負帯電したとき感度を有する。ところが負帯電では帯電
時に用いるコロナ放電が正帯電に比べて不安定であり、
正帯電時の10倍程度のオゾン、窒素酸化物などを発生
し、感光体表面に吸着などし、物理的劣化や化学的劣化
を引き起こしやすく、さらに環境を悪くするという問題
がある。さら他の問題は負帯電用感光体の現像には正極
性のトナーが必要となるが正極性のトナーは強磁性体キ
ャリア粒子に対する摩擦帯電系列から見て製造が困難で
あり、二成分高抵抗磁気ブラシ現像方式においては、負
帯電トナー/現像剤の方が安定であり、選択と使用条件
の自由度も大きく、この点でも正帯電型感光体に適用範
囲は広く有利である。
【0003】そこで有機光導電性物質を用いる感光体を
正帯電で使用することが提案されている。例えば電荷発
生層上に電荷輸送層を積層して感光体を形成する際、前
記電荷輸送層に電子輸送能の大きい、例えば2,4,7
−トリニトロ−9−フルオレノン等が使用されている
が、その物質は発癌性があることが指摘されており、労
働衛生上極めて不適当である等の問題がある。また、電
子輸送化合物としては特開昭60−69657にはフル
オレニリデンメタン化合物が、特開昭61−23375
0にはアントラキノジメタン及びアンロン誘導体が使用
されているが、これらはともに繰返し特性に問題があ
り、特開平5−25136にはナフタレンジカルボン酸
イミド化合物が、特開平5−25174にはナフタレン
テトラカルボン酸ジイミド化合物が使用されているが、
これらはともに感度が不十分であり、また、バインダ樹
脂との相溶性が悪いなど、改善すべき問題点がある。さ
らに正帯電感光体として米国特許3,615,414号
には、チアピリリウム塩(電荷発生物質)をポリカーボ
ネート(バインダ樹脂)と共晶錯体を形成するように含
有させたものが示されている。しかしこの公知の感光体
では、メモリ現象が大きく、ゴーストも発生し易いとい
う欠点がある。
【0004】そこで光照射時、正孔及び電子を発生する
電荷発生物質を含有する電荷発生層を上層(表面層)と
し、正孔輸送能を有する電荷輸送物質を含む電荷輸送層
を下層とする積層構成の感光層を有する感光体を正帯電
用として使用可能と考えられる。しかしながら、前記正
帯電用感光体は電荷発生物質を含む層が表面層として形
成されるため、光照射時特に紫外線等の単波長光照射、
コロナ放電、湿度、機械的摩擦等の外部作用に脆弱な電
荷発生物質が前記表面層近傍に存在することになり、感
光体の保存中及び像形成の過程で電子写真性能が劣化
し、画質が低下するようになる。従来の電荷輸送層を表
面層とする負帯電用感光体においては、前記各種の外部
作用の影響は極めて少なく、むしろ前記電荷輸送層が下
層の電荷発生層を保護する作用を有している。
【0005】そこで例えば絶縁性かつ透明な樹脂からな
る薄い保護層を設け、前記電荷発生物質を含む層を外部
作用から保護することが考えられるが、光照射時発生す
る電荷がその保護層でブロッキングされて光照射効果が
失われてくるし、また表面層となる保護層の膜厚が大き
い場合には感度低下を招くことになる。このように正帯
電用感光体を得るための試みが種々行われているが、い
ずれも光感度、メモリ現象または労働衛生等の点で改善
すべき多くの問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は導電性
支持体とその上に形成された感光層を必須の構成要素と
し、高感度で耐久性のよい電子写真感光体を提供するこ
とである。特にバインダ樹脂との相溶性のよい高性能の
電荷輸送性アクセプター性化合物を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねてきた結果、特定の一群の
化合物を合成するにいたり、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本願の第一の発明は、一般式(I)で表
わされるシクロペンタジエン化合物である。
【0008】
【化3】
【0009】又、本願の第二の発明は、導電性支持体と
その上に形成された感光層を必須の構成要素とし、該感
光層中に上記一般式(I)で表わされるシクロペンタジ
エン化合物を含む電子写真感光体である。ここで、式
中、R1,R4は同一又は異なる、水素原子置換もしくは
無置換のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族基、
置換もしくは無置換の複素環基、置換もしくは無置換の
アルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のカルバ
モイル基、置換もしくは無置換のアシル基、シアノ基、
ニトロ基、ハロゲン原子よりなる群から選ばれた少なく
とも1種の基を表わす。R2,R3は同一又は異なる、水
素原子置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは
無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の複素環基より
なる群から選ばれた少なくとも1種の基を表わす。
【0010】Xは=O,下式(II)および(III)で表
わされる基よりなる群から選ばれた少なくとも1種の基
を表わす。 =C(A)(B) (II) =N−R5 (III) 〔前記(II)においてA,Bは同一又は異なる水素原
子、ハロゲン原子、シアノ基、置換もしくは無置換の芳
香族基、および−COOR6よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の基を表わす。前記R5は置換及び無置換
のアルキル基、置換及び無置換の芳香族基、あるいはシ
アノ基を表わす。前記R6は置換及び無置換のアルキル
基、置換及び無置換の芳香族基を表わす。これら置換基
について、例示を挙げて説明する。
【0011】上式(I)におけるR1,R4において、置
換もしくは無置換のアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−ブチル
基、ヘキシル基、オクチル基などのアルキル基、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチル基などのシクロアルキル
基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモエ
チル基、フルオロプロピル基などのハロゲン置換アルキ
ル基、ベンジル基などがそれぞれ例示される。置換もし
くは無置換の芳香族基としては、フェニル基、ナフチル
基、アントラセン基、ピレン基などの芳香族基が例示さ
れ、その置換基としては、クロロ基、ブロモ基、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−ブ
チル基、ニトロ基、シアノ基、メトキシ基、エトキシ
基、アセトキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、ブトキシカルボニル基、メチルカルボニル
基、エチルカルボニル基、N,N−ジメチルアミノ基、
ベンゾオキシアミノ基、N,N−ジメチルアミド基、メ
チルチオキシ基、トリフルオロメチル基、フェニル基、
などが、それぞれ例示される。
【0012】置換もしくは無置換の複素環基としては、
フラン基、チオフェン基、ピリジン基、ベンゾフラン
基、ベンゾチオフェン基、キノキサリン基、ピペラン基
などが例示され、その置換基としては、メチル基、エチ
ル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−ブチル基、
クロロ基、ブロモ基、ニトロ基、シアノ基、メトキシカ
ルボニル基などがそれぞれ例示される。置換もしくは無
置換のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基、フェノキシカルボニル基、3−クロロブトキシカル
ボニル基、4−メチルフェノキシカルボニル基などが、
それぞれ例示される。置換もしくは無置換のカルバモイ
ル基とは、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−
ジヘキシルカルバモイル基、N−エチルカルバモイルも
と、N,N−ジトリルカルバモイル基などが、それぞれ
例示される。
【0013】置換もしくは無置換のアシル基とは、メチ
ルカルボニル基、エチルカルボニル基、ヘキシルカルボ
ニル基、トリルカルボニル基などが、それぞれ例示され
る。ハロゲン原子とはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素など
がそれぞれ例示される。上式(I)におけるR2,R3
おいて、置換もしくは無置換のアルキル基、芳香族基、
複素環基の例は先にあげたR1,R4のそれらの例と同様
である。上式(II)におけるA,Bにおいて、置換もし
くは無置換の芳香族基の例は、先にあげたR1,R4のそ
れらの例と同様である。上式(II)及び(III)におけ
るR5及びR6において、置換もしくは無置換のアルキル
基、芳香族基の例は先にあげたR1,R4のそれらの例と
同様である。本発明の一般式(I)のシクロペンタジエ
ン化合物の具体例を、表1に示すが、これらに限定され
るものではない。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
【表5】
【0019】
【表6】
【0020】
【表7】
【0021】
【表8】
【0022】
【表9】
【0023】
【表10】
【0024】
【表11】
【0025】
【表12】
【0026】前記一般式(I)の化合物は任意の公知の
方法によって製造することができるが、例えば下記反応
式に従って対応するケトン化合物とジオン化合物とを塩
基性触媒の存在下で反応することによって得られるペン
タジエノン化合物(I’)より得ることができる。
【0027】
【化4】
【0028】(式中、R1,R2,R3およびR4は前記に
同義) 上記の反応に使用される塩基性触媒としては、N−メチ
ルモルフォリン、N−メチルピペリジン、ピリジン、ピ
ペリジン、あるいはトリエチルアミンなどの有機塩基、
酢酸ナトリウム、酢酸カリウム或いは酢酸アンモニウム
などの酢酸塩、炭酸ナトリウム、或いは炭酸カリウムな
どの無機塩基などを挙げることができる。反応は、通常
無溶媒か、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、酢酸、テトラヒドロフラン、1,4−
ジオキサン或いはN,N−ジメチルホルムアミドなどの
極性溶媒、或いはベンゼン、トルエン、クロロベンゼン
或いはキシレンの芳香族系溶媒中で行うことができる。
反応温度は室温〜150℃、好ましくは室温〜100℃
で行われる。前記のようにして合成された一般式
(I’)のペンタジエノン化合物を下式(1)で表わさ
れるマロノニトリル、下式(2)で表わされるアルキル
シアノ酢酸、下式(3)で表わされるアリルアセトニト
リル、下式(4)で表わされるマロン酸ジアルキル
【0029】
【化5】
【0030】(前記式中、R6は前記に同義。RはR1
同義)などと、酸性触媒あるいは塩基性触媒の存在下、
反応させることによって本発明のペンタジエン化合物を
得ることができる。反応に使用される酸性触媒として
は、例えば四塩化チタン、塩化亜鉛、塩化アルミあるい
は三フッ化ホウ素などのルイス酸が挙げられ、塩基性触
媒としては、N−メチルモルフォリン、N−メチルピペ
リジン、ピリジン、ピペリジンあるいはトリエチルアミ
ンなどの有機塩基、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムある
いは酢酸アンモニウムなどの酢酸塩、炭酸ナトリウムあ
るいは炭酸カリウムなどの無機塩基などを挙げることが
できる。反応は通常無溶媒か、ジクロロメタン、ジクロ
ロエタンなどのハロゲン系溶媒、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのエーテル系溶媒あるいはベンゼン、ト
ルエンなどの芳香族系溶媒中で行うことができる。反応
温度は−20℃から150℃、好ましくは0℃から10
0℃で行われる。また前記一般式(I’)のシクロペン
タジエノン化合物を下式(5)で表わされるアニリン化
合物 H2N−R5 (5) (前記式中、R5は前記に同義。ただし、R5がシアノ基
の場合は以下に示した方法の方がよい。)と酸性触媒の
存在下で反応させることによって、本発明のペンタジエ
ン化合物を得ることができる。反応に使用される酸性触
媒としては、例えば四塩化チタン、塩化亜鉛、塩化アル
ミあるいは三フッ化ホウ素などのルイス酸が挙げられ
る。
【0031】反応は通常無溶媒か、ジクロロメタン、ジ
クロロエタンどのハロゲン系溶媒、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、あるいはベンゼ
ン、トルエンなどの芳香族系溶媒中で行うことができ
る。反応温度は−20℃から150℃、好ましくは0℃
から100℃で行われる。更に前記一般式(I’)のシ
クロペンタジエノン化合物を下式(6)で表わされるジ
イミド化合物 (CH33Si−N=C=N−Si(CH33 (6) と酸性触媒の存在下で反応させることによって、本発明
のペンタジエン化合物を得ることができる。反応に使用
される酸性触媒としては、例えば四塩化チタン、塩化亜
鉛、塩化アルミあるいは三フッ化ホウ素などのルイス酸
が挙げられる。反応は通常無溶媒か、ジロロメタン、ジ
クロロエタンなどのハロゲン系溶媒、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、あるいはベンゼ
ン、トルエンなどの芳香族系溶媒中で行うことができ
る。反応温度は0℃から150℃、好ましくは0℃から
100℃で行われる。また本発明のシクロペンタジエン
化合物は、電子写真感光体の電荷輸送物質として使用で
きるばかりでなく、太陽電池、有機EL素子などの電子
デバイスとしてエレクトロニクス分野で好適に使用する
ことができる。次に本発明の電子写真感光体の構成を図
面によって説明する。
【0032】電子写真感光体としては例えば図1に示す
ように支持体1(導電性支持体またはシート上に導電層
を設けたもの)上に電荷発生物質と必要に応じてバイン
ダ樹脂を含有する層(電荷発生層)2を下層とし、電荷
輸送物質と必要に応じてバインダ樹脂を含有する層(電
荷輸送層)3を上層とする積層構成の感光層4を設けた
もの、図2に示すように図1の感光層4の上に保護層5
を設けたもの、及び図3に示すように支持体上に電荷発
生物質と電荷輸送物質と必要に応じてバインダ樹脂を含
有する単層構成の感光層6を設けたもの、等が挙げられ
るが、図3の単層構成の感光体6の上層に保護層が設け
られてもよく、また支持体と感光層の間に中間層が設け
られてもよい。本発明の電子写真感光体において使用す
る電荷発生物質としては、可視光を吸収してフリー電荷
を発生するものであれば、無機物質及び有機物質のいず
れをも用いることができる。例えば無定形セレン、三方
晶系セレン、セレン−砒素合金、セレン−テルル合金、
硫化カドミウム、セレン化カドミウム、硫セレン化カド
ミウム、硫化水銀、酸化鉛、硫化鉛、アモルファスシリ
コン等の無機物質、或いはビスアゾ系色素、ポリアゾ系
色素、トリアリールメタン系色素、チアジン系色素、オ
キサジン系色素、キサンテン系色素、シアニン系色素、
スチリル系色素、ピリリウム系色素、キナクリドン系色
素、インジゴ系色素、ペリレン系色素、多環キノン系色
素、ビスベンズイミダゾール系色素、インダンスロン系
色素、スクアリリウム系色素、アントラキノン系色素、
及びフタロシアニン系色素等の有機物質が挙げられる。
【0033】本発明の電子写真感光体において感光層に
使用可能なバインダ樹脂としては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、
塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、
メラミン樹脂等の付加重合型樹脂、重付加型樹脂、重縮
合型樹脂、並びにこれらの樹脂の繰返し単位のうち2つ
以上を含む共重合体樹脂、例えば塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸
共重合体樹脂等の絶縁性樹脂のほか、ポリ−N−ビニル
カルバゾール等の高分子有機半導体が挙げられる。前記
感光層を支持する導電性支持体としては、アルミニウ
ム、ニッケルなどの金属板、金属ドラムまたは金属箔、
アルミニウム、酸化錫、酸化インジウムなどを蒸着した
プラスチックフィルム或いは導電性物質を塗布した紙、
プラスチックなどのフィルムまたはドラムを使用するこ
とができる。次に本発明の電子写真感光体の製造につい
て説明する。
【0034】本発明にかかる電子写真感光体が電荷発生
層と電荷輸送層の積層構成、即ち、図1及び図2で示す
構成のものである場合、先ず導電性支持体上に電荷発生
層を形成する。電荷発生層は電荷発生物質を導電性支持
体上に真空蒸着するか、或いは適当な溶媒に単独もしく
は適当なバインダ樹脂と共に溶解もしくは分散せしめた
ものを導電性支持体上に塗布、乾燥して電荷輸送物質と
同様に形成することができる。上記電荷発生物質を分散
せしめて電荷発生層を形成する場合、その電荷発生物質
は2μm以下、好ましくは1μm以下の平均粒径の粉粒
体とするのが好ましい。すなわち、粒径があまりに大き
いと層中への分散が悪くなると共に、粒子が表面に一部
突出して表面の平滑性が悪くなり、場合によっては粒子
の突出部分で放電が生じたり或いはそこにトナー粒子が
付着してトナーフィルミング現象が生じやすい。ただ
し、前記の粒径があまりに小さいと却って凝集しやす
く、層の抵抗が上昇したり、結晶欠陥が増えて感度及び
繰返し特性が低下したり、或いは微細化する上で限界が
あるから、平均粒径の下限を0.01μmとするのが好
ましい。電荷発生層は次の如き方法によって設けること
ができる。すなわち、電荷発生物質はボールミル、ホモ
ミキサー等によって分散媒中で微細粒子とし、バインダ
樹脂を加えて混合分散して得られる分散液を塗布する方
法である。この方法において超音波の作用下に粒子を分
散させると、均一分散が可能である。また電荷発生層
中、電荷発生物質がバインダ樹脂に含有される割合は、
バインダ樹脂100重量部に対して20〜200重量部
とされる。
【0035】以上のようにして形成される電荷発生層の
膜厚は、好ましくは0.01〜10μm、特に好ましく
は0.1〜5μmである。電荷輸送層は本発明の電荷輸
送物質を、適当な溶媒に単独もしくは適当なバインダ樹
脂とともに溶解もしくは分散せしめたものを前記電荷発
生層上に塗布して乾燥させる方法により設ける。電荷輸
送層に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチ
ルホルムアミド、トルエン、キシレン、モノクロルベン
ゼン、1,2−ジクロルエタン、ジクロルメタン、1,
1,1−トリクロルエタン、1,1,2−トリクロルエ
チレン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル等を挙げるこ
とができる。この電荷輸送層中、電荷輸送物質がバイン
ダ樹脂に含有される割合は、バインダ樹脂100重量部
に対して電荷輸送物質が20〜200重量部とするのが
好ましい。
【0036】電荷輸送層の膜厚は、好ましくは5〜50
μm、特に好ましくは5〜30μmである。次に本発明
に係る電子写真感光体が単層構成、即ち図3で示す構成
のものである場合、電荷発生物質及び本発明の電荷輸送
物質をバインダー樹脂と共に溶解もしくは分散せしめた
ものを導電性支持体上に塗布、乾燥させる方法により形
成することができる。電荷発生物質及び電荷輸送物質が
バインダ樹脂に含有される割合は、バインダ樹脂100
重量部に対して電荷発生物質は20〜200重量部、電
荷輸送物質は20〜200重量部とするのが好ましい。
この単層構成の感光体の膜厚は7〜50μm、さらに好
ましくは10〜30μmである。
【0037】また、前記中間層は接着層またはバリヤ層
等として機能するもので、上記のバインダ樹脂のほか
に、例えばポリビニルアルコール、エチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共
重合体、カゼイン、N−アルコキシメチルナイロン等の
樹脂をそのまま、または酸化スズあるいはインジウムな
どを分散させたもの、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、或
いは酸化ケイ素などの蒸着膜等が用いられる。中間層の
膜厚は1μm以下が望ましい。また、前記保護層に用い
られる材料としては、前述の樹脂をそのまま使用する
か、または酸化スズや酸化インジウムなどの低抵抗物質
を分散させたものが適当である。また、有機プラズマ重
合膜も使用でき、その有機プラズマ重合膜は必要に応じ
て適宜酸素、窒素、ハロゲン、周期率表の第III族、第
V族原子を含んでもよい。
【0038】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、本発明のシクロペンタジエン化合物の実施例は「合
成例」とし、電子写真感光体の「実施例」とは区別し
た。実施例中「部」は特に規定しないかぎり、「重量
部」である。 合成例1〔構造式(42)の化合物の合成〕 市販のジメチル−4,4’−ベンジルジカルボキシレー
ト3.3g(0.01mol)と、ジベンジルケトン
2.1g(0.01mol)をエタノール150mlに
溶解させ、これに炭酸カリウム3.2g(0.02mo
l)を加え、還流下、2時間撹拌反応を行ったる反応
後、室温まで放冷した後、これを水層に移し、クロロホ
ルムで抽出した。クロロホルム層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、クロロホルムを留去し、次いで残渣に
対し、1,2−ジクロロエタンを展開溶媒としたシリカ
ゲルクロマトグラフィー処理を行い、得られた粗製の目
的物をエタノールから再結晶して純粋な目的物1.0g
を得た。融点176.0〜177.1℃。元素分析値は
Cが79.35(79.19)、Hが5.12(4.8
3)となり、一致した。〔( )内は理論値。〕また、
このものの赤外線スペクトル図を図4に示す。
【0039】合成例2〔構造式(43)の化合物の合
成〕 合成例1で得られた構造式(42)の化合物2.5g
(0.005mol)と、市販のシアノ酢酸ブチル1.
4g(0.01mol)をジクロロメタンに溶解し、氷
冷撹拌下で四塩化チタン1.9g(0.01mol)を
滴下し、次にN−メチルモルフォリン4.1g(0.0
4mol)を滴下し、更に室温で5時間撹拌を行った。
これを水層に移し、クロロホルムで抽出した。クロロホ
ルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、クロロホ
ルムを留去し、次いで残渣に対し、1,2−ジクロロエ
タンを展開溶媒としたシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー処理を行い、得られた粗製の目的物をエタノールか
ら再結晶して純粋な目的物2.4gを得た。融点15
7.5〜159.0℃、元素分析値はCが76.89
(77.03)、Hが5.28(5.33)、Nが2.
32(2.25)となり、一致した〔( )内は理論
値。〕。また、このものの赤外線吸収スペクトル図を図
5に示す。
【0040】実施例1 下記化学式(IV)で表わされるビスアゾ色素5部、ブチ
ラール樹脂(デンカブチラール樹脂#3000−2:電
気化学工業製)2.5部、及びテトラヒドロフラン9
2.5部をボールミルにて12時間分散させ、次にテト
ラヒドロフランを2重量%の分散液濃度になるように加
え、再分散させて塗布液を調整した。調整した分散液を
アルミニウムを蒸着した100μm厚のポリエステルフ
ィルム上にドクターブレードにて流延塗布し、乾燥後の
膜厚が1.0μmの電荷発生層を形成した。
【0041】
【化6】
【0042】このようにして得られた電荷発生層上に、
例示化合物(化合物No.1)6部、ポリカーボネート樹
脂〔K−1300:帝人化成(株)製〕10部、メチル
フェニールシリコン〔KF50−100cps:信越化
学工業(株)製〕0.002部、及びテトラヒドロフラ
ン94部からなる処方の塗布液を調整し、ドクダーブレ
ードにて流延塗布し、乾燥後の膜厚が20.0μmの電
荷輸送層を形成し、アルミニウム電極/電荷発生層/電
荷輸送層で構成される積層型電子写真感光体(感光体N
o.1)を作成した。
【0043】実施例2〜7 実施例1の例示化合物(化合物No.1)の代わりに、例
示化合物中の化合物No.2、化合物No.19、化合物N
o.26、化合物No.27、化合物No.42、化合物No.
43を用いること以外は実施例1と同様の方法で感光体
No.2、感光体No.3、感光体No.4、感光体No.5、
感光体No.6、感光体No.7を作成した。 比較例1 実施例1の例示化合物の代わりに2,4,7−トリニト
ロフルオレノン(TNF)を用いること以外は実施例1
と同様の方法で感光体No.8を作成した。
【0044】実施例8 前記化学式(IV)で表わされるビスアゾ色素の代わり
に、下記一般式(V)で表わされるビスアゾ色素を用い
ること以外は、実施例1と同様の方法で電荷発生層を作
成した。
【0045】
【化7】
【0046】このようにして得られた電荷発生層上に、
例示化合物(化合物No.1)6部、ポリカーボネート樹
脂〔K−1300:帝人化成(株)製〕10部、メチル
フェニールシリコン〔KF50−100cps:信越化
学工業(株)製〕0.002部、及びテトラヒドロフラ
ン94部からなる塗布液を調整し、実施例1と同様の方
法で乾燥後の膜厚が20.0μmの電荷輸送層を形成
し、アルミニウム電極/電荷発生層/電荷輸送層で構成
される積層型電子写真感光体(感光体No.9)を作成し
た。
【0047】実施例9〜17 実施例8の例示化合物(化合物No.1)の代わりに、例
示化合物中の化合物No.2、化合物No.19、化合物N
o.26、化合物No.27、化合物No.42、化合物No.
43、化合物No.44、化合物No.63、化合物No.1
13を用いること以外は実施例8と同様の方法で感光体
No.10、感光体No.11、感光体No.12、感光体N
o.13、感光体No.14、感光体No.15、感光体No.
16、感光体No.17、感光体No.18、感光体No.1
9を作成した。 比較例2 実施例8の例示化合物の代わりに2,4,7−トリニト
ロフルオレノンを用いること以外は実施例8と同様の方
法で感光体No.20を作成した。
【0048】実施例18 前記化学式(IV)で表わされるビスアゾ色素5部の代わ
りに、下記一般式(VI)で表わされるトリスアゾ色素6
部を用いること以外は電子写真感光体の製造例1と同様
の方法で電荷発生層を作成した。
【0049】
【化8】
【0050】このようにして得られた電荷発生層上に、
例示化合物(化合物No.2)6部、ポリカーボネート樹
脂〔K−1300:帝人化成(株)製〕10部、メチル
フェニールシリコン〔KF50−100cps:信越化
学工業(株)製〕0.002部、及びテトラヒドロフラ
ン94部からなる塗布液を調整し、実施例1と同様の方
法で乾燥後の膜厚が20.0μmの電荷輸送層を形成
し、アルミニウム電極/電荷発生層/電荷輸送層で構成
される積層型電子写真感光体(感光体No.21)を作成
した。
【0051】実施例19〜20 実施例18の例示化合物(化合物No.2)の代わりに、
例示化合物中の化合物No.26、化合物No.42を用い
ること以外は実施例18と同様の方法で感光体No.2
2、感光体No.23を作成した。 比較例3 実施例18の例示化合物の代わりに2,4,7−トリニ
トロフルオレノンを用いること以外は実施例18と同様
の方法で感光体No.24を作成した。 実施例21 X型無金属フタロシアニン〔Fastogen Blu
e 8120BS(株)DIC製〕、ポリビニルブチラ
ール樹脂〔エスレックスBLS:積水化学(株)製〕5
部、及びテトラヒドロフラン90部をボールミルにて1
2時間分散させ、次にテトラヒドロフランを2重量%の
分散液濃度になるように加え、再分散させて塗布液を調
整した。このようにして調整した塗布液をアルミニウム
を蒸着した100μm厚のポリエステルフィルム上にド
クターブレードにて流延塗布し、乾燥後の膜厚が0.5
μmの電荷発生層を形成した。
【0052】このようにして得られた電荷発生層上に、
例示化合物(化合物No.1)6部、ポリカーボネート樹
脂〔K−1300:帝人化成(株)製〕10部、及びテ
トラヒドロフラン94部からなる処方の塗布液を調整
し、ドクターブレードにて流延塗布し、乾燥後の膜厚が
20.0μmの電荷輸送層を形成し、アルミニウム電極
/電荷発生層/電荷輸送層で構成される積層型電子写真
感光体を作成した。 実施例22〜30 実施例21の例示化合物(化合物No.1)の代わりに、
例示化合物中の化合物No.2、化合物No.19、化合物
No.26、化合物No.27、化合物No.42、化合物N
o.43、化合物No.44、化合物No.63、化合物No.
113を用いること以外は実施例21と同様の方法で感
光体No.25、感光体No.26、感光体No.27、感光
体No.28、感光体No.29、感光体No.30、感光体
No.31、感光体No.32、感光体No.33、感光体N
o.34を作成した。
【0053】実施例31 前記化学式(IV)で表わされるビスアゾ色素0.5gを
ポリカーボネートZ〔帝人化成(株)製〕の10wt%
テトラヒドロフラン溶液10g、テトラヒドロフラン9
gとともにボールミリングした後、顔料組成2wt%、
ポリカーボネートZ組成が50wt%、例示化合物(化
合物No.2)が20wt%、下記の正孔移動物質が28
wt%となるように10wt%のポリカーボネートZ溶
液、ペンタジエン化合物、正孔移動物質を加え、十分に
撹拌し、感光体塗布液を調整した。このようにして調整
した塗布液をアルミニウムを1000Aの厚さに蒸着し
た75μm厚のポリエステルフィルム上にドクターブレ
ードして塗布し、乾燥後の膜厚が15μmの感光層を有
する単層型電子写真用感光体No.35を作製した。
【0054】
【化9】
【0055】実施例32〜36 実施例31の例示化合物(化合物No.2)の代わりに、
例示化合物中の化合物No.19、化合物No.26、化合
物No.27、化合物No.42、化合物No.43を用いる
こと以外は実施例31と同様の方法で、感光体No.3
6、感光体No.37、感光体No.38、感光体No.3
9、感光体No.40を作成した。
【0056】比較例4 ペンタジエン化合物を除いた以外は実施例32と同様の
条件で感光体No.41を作成した。 実施例37 無金属フタロシアニン0.5gをポリカーボネートZの
10wt%テトラヒドロフラン溶液10g、テトラヒド
ロフラン9gとともにボールミリングした後、顔料組成
2wt%、ポリカーボネートZ組成が50wt%、例示
化合物(化合物No.2)が20wt%、下記の正孔移動
物質が28wt%となるように10wt%のポリカーボ
ネートZ溶液、ペンタジエン化合物、正孔移動物質を加
え、十分に撹拌し、感光体塗布液を調整した。このよう
にして調整した塗布液をアルミニウムを1000Aの厚
さに蒸着した75μm厚のポリエステルフィルム上にド
クターブレードして塗布し、乾燥後の膜厚が15μmの
感光層を有する単層型電子写真用感光体No.42を作製
した。
【0057】
【化10】
【0058】実施例38〜42 実施例37の例示化合物(化合物No.2)の代わりに、
例示化合物中の化合物No.19、化合物No.26、化合
物No.27、化合物No.42、化合物No.43を用いる
こと以外は実施例37と同様の方法で、感光体No.4
3、感光体No.44、感光体No.45、感光体No.4
6、感光体No.47を作成した。
【0059】比較例5 ペンタジエン化合物を除いた以外は実施例38と同様の
条件で感光体No.48を作製した。以上のようにして得
られた電子写真感光体について、静電複写紙試験装置
(川口電気製作所:SP−428)を用いて以下のよう
に特性評価を行った。+6KVのコロナ放電を施して、
正帯電した後、20秒間暗所に放置し、その時の表面電
位Voを測定し、次いでタングステンランプを用いて表
面の照度が20ルックスになるように光照射し、そのと
きVoが半分になるのに要した露光量をE1/2(lux・
sec)を測定した。その結果を表2〜7に示す。
【0060】
【表13】
【0061】
【表14】
【0062】
【表15】
【0063】
【表16】
【0064】
【表17】
【0065】
【表18】
【0066】
【発明の効果】本発明に係る一般式(I)で表わされる
シクロペンタジエン化合物は新規であり、比較的簡単で
効率の良い方法により製造することができ、バインダ樹
脂中で優れた溶解性または分散性を有し、又、電荷発生
物質より発生された電荷を、受入れそして輸送する優れ
た能力を有し電荷輸送物質として優れた機能を有する。
また、これらシクロペンタジエン化合物を電荷輸送物質
として含有する本発明の電子写真感光体は、高い暗減衰
率及び高い感度を有する上、耐久性に優れたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真感光体の断面図である。
【図2】本発明に係る別の例の電子写真感光体の断面図
である。
【図3】本発明に係る更に別の例の電子写真感光体の断
面図である。
【図4】合成例1で得られた構造式(42)で表わされ
るシクロペンタジエン化合物の赤外線吸収スペクトル図
である。
【図5】合成例2で得られた構造式(43)で表わされ
るシクロペンタジエン化合物の赤外線吸収スペクトル図
である。
【符号の説明】
1 支持体 2 電荷発生層 3 電荷輸送層 4 感光層(積層構成) 5 保護層 6 感光層(単層構成)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/734 Z 9546−4H 69/738 Z 9546−4H 69/757 Z 9546−4H 69/76 A 9546−4H 205/45 7537−4H 251/20 255/45 G03G 5/06 313 (72)発明者 小島 明夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされるシクロペ
    ンタジエン化合物。 【化1】 〔式中、R1,R4は同一又は異なる水素原子、置換もし
    くは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族
    基、置換もしくは無置換の複素環基、置換もしくは無置
    換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換のカ
    ルバモイル基、置換もしくは無置換のアシル基、シアノ
    基、ニトロ基、ハロゲン原子よりなる群から選ばれた少
    なくとも1種の基を表わす。R2,R3は、同一又は異な
    る水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換も
    しくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の複素環
    基よりなる群から選ばれた少なくとも1種の基を表わ
    す。Xは、=O,下式(II)および(III)で表わされ
    る基よりなる群から選ばれた少なくとも1種の基を表わ
    す。 =C(A)(B) (II) =N−R5 (III) (前記(II)において、A,Bは同一又は異なる水素原
    子、ハロゲン原子、シアノ基、置換もしくは無置換の芳
    香族基、および−COOR6よりなる群から選ばれた少
    なくとも1種の基を表わす。前記(III)において、R5
    は置換及び無置換のアルキル基、置換及び無置換の芳香
    族基、あるいはシアノ基を表わす。前記R6は置換及び
    無置換のアルキル基、置換及び無置換の芳香族基を表わ
    す。)〕
  2. 【請求項2】 導電性支持体とその上に形成された感光
    層を必須の構成要素とし、該感光層中に一般式(I)で
    表わされるシクロペンタジエン化合物を含む電子写真感
    光体。 【化2】 〔上式(I)において、R1,R2,R3,R4およびXは
    請求項1におけるR1,R2,R3,R4及びXと同義であ
    る。〕
  3. 【請求項3】 前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層の
    2層からなり、少なくとも電荷輸送層は前記一般式
    (I)で表わされるシクロペンタジエン化合物を含有す
    る請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記感光層が電荷発生物質及び電荷輸送
    物質含む単層型電子写真感光体において、電荷輸送物質
    として、前記一般式(I)で表わされるシクロペンタジ
    エン化合物を少なくとも一種を含有する請求項2に記載
    の電子写真感光体。
JP18221994A 1994-03-03 1994-08-03 シクロペンタジエン化合物及びそれを含有する電子写真感光体 Pending JPH07291876A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012506842A (ja) * 2008-10-27 2012-03-22 シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト ベンゾノルボルネンの製造方法

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