JPH07286665A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents
無段変速機の制御装置Info
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- JPH07286665A JPH07286665A JP6078830A JP7883094A JPH07286665A JP H07286665 A JPH07286665 A JP H07286665A JP 6078830 A JP6078830 A JP 6078830A JP 7883094 A JP7883094 A JP 7883094A JP H07286665 A JPH07286665 A JP H07286665A
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- JP
- Japan
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- shift
- control
- control means
- continuously variable
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 モータ異常により変速比が小さく固定された
場合に、ロックアップ状態としないことにより、エンジ
ン停止を防止する。 【構成】 変速制御装置300において、変速比制御の
基準演算処理実行時に、ステップモータ108の異常監
視を行う異常監視処理プログラムからの異常検出フラグ
EFがEF=1であるか否かを監視し、EF=1でない
場合にはステップモータ108が正常である場合と同様
に処理を行ってロックアップ制御を行い、EF=1であ
る場合には回転数検出センサ410からの駆動回転数N
PRI 及び従動回転数NSEC が、NPRI /NSEC <1、す
なわち、実変速比が小さいか否かを判定し、NPRI /N
SEC <1である場合には、変速比制御の基準演算処理を
終了し、以後ロックアップ制御を行わない。
場合に、ロックアップ状態としないことにより、エンジ
ン停止を防止する。 【構成】 変速制御装置300において、変速比制御の
基準演算処理実行時に、ステップモータ108の異常監
視を行う異常監視処理プログラムからの異常検出フラグ
EFがEF=1であるか否かを監視し、EF=1でない
場合にはステップモータ108が正常である場合と同様
に処理を行ってロックアップ制御を行い、EF=1であ
る場合には回転数検出センサ410からの駆動回転数N
PRI 及び従動回転数NSEC が、NPRI /NSEC <1、す
なわち、実変速比が小さいか否かを判定し、NPRI /N
SEC <1である場合には、変速比制御の基準演算処理を
終了し、以後ロックアップ制御を行わない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無段変速機の制御装置
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ベルトとプーリとの接触点半径
を変化させ、プーリ比を変化させることによって入出力
の変速比を変更制御するベルト式無段変速機において
は、ステップモータによって変速比を制御しており、こ
のステップモータの回転角を制御することによって可動
プーリ片(可動円錐部材)と固定プーリ片(固定円錐部
材)との間に形成されるプーリ溝の幅を変更制御するよ
うになされている。
を変化させ、プーリ比を変化させることによって入出力
の変速比を変更制御するベルト式無段変速機において
は、ステップモータによって変速比を制御しており、こ
のステップモータの回転角を制御することによって可動
プーリ片(可動円錐部材)と固定プーリ片(固定円錐部
材)との間に形成されるプーリ溝の幅を変更制御するよ
うになされている。
【0003】このとき、変速比の変更制御と共に、流体
伝動装置のロックアップ制御も行うようになされてお
り、例えば、車速が予め設定されたロックアップ車速以
上となったとき、ロックアップ機構を作動させ、例え
ば、フルードカップリング等の流体伝動装置において、
ロックアップ油室の油圧を制御することによって、入力
側のポンプインペラーと出力側のタービンランナとを機
械的に連結するようになされている。
伝動装置のロックアップ制御も行うようになされてお
り、例えば、車速が予め設定されたロックアップ車速以
上となったとき、ロックアップ機構を作動させ、例え
ば、フルードカップリング等の流体伝動装置において、
ロックアップ油室の油圧を制御することによって、入力
側のポンプインペラーと出力側のタービンランナとを機
械的に連結するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無段変速機の制御装置においては、ロックアップ機
構の作動制御は車速に基づいて行っており、例えば、変
速比が最小変速比CMINに設定された状態で走行してい
る場合にステップモータに異常が発生した場合等には、
変速比を変更することができないため以後変速比は最小
変速比CMIN に固定されてしまい、この状態で一端停車
し再度発進しようとした場合には、最小変速比CMIN で
発進しようとするのでエンジンにかかる負荷が大きくな
って加速性が悪くなり、この加速性が悪い状態で走行し
車速が予め設定したロックアップ車速を越えた場合には
ロックアップ機構が作動されるので、さらに、エンジン
への負荷が大きくなることによって、エンジンの作動が
不安定になる等の未解決の課題がある。
来の無段変速機の制御装置においては、ロックアップ機
構の作動制御は車速に基づいて行っており、例えば、変
速比が最小変速比CMINに設定された状態で走行してい
る場合にステップモータに異常が発生した場合等には、
変速比を変更することができないため以後変速比は最小
変速比CMIN に固定されてしまい、この状態で一端停車
し再度発進しようとした場合には、最小変速比CMIN で
発進しようとするのでエンジンにかかる負荷が大きくな
って加速性が悪くなり、この加速性が悪い状態で走行し
車速が予め設定したロックアップ車速を越えた場合には
ロックアップ機構が作動されるので、さらに、エンジン
への負荷が大きくなることによって、エンジンの作動が
不安定になる等の未解決の課題がある。
【0005】そこで、この発明は、上記従来の未解決の
課題に着目してなされたものであり、ステップモータの
故障等によって、変速比制御が不可能となった場合でも
エンジン停止が生じることなく走行可能とすることので
きる無段変速機の制御装置を提供することを目的として
いる。
課題に着目してなされたものであり、ステップモータの
故障等によって、変速比制御が不可能となった場合でも
エンジン停止が生じることなく走行可能とすることので
きる無段変速機の制御装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係わる無段変速機の制御装置は、変速制
御手段により変速制御される無段変速機の制御装置にお
いて、前記無段変速機の流体伝動装置のロックアップ制
御を行うロックアップ制御手段と、前記変速制御手段の
異常を検出する変速制御手段異常検出手段と、前記無段
変速機の変速状態を検出する変速状態検出手段と、前記
変速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異常を検出
したとき前記変速状態検出手段の検出状態に応じて前記
ロックアップ制御手段を停止するロックアップ制御停止
手段とを備えることを特徴としている。
に、請求項1に係わる無段変速機の制御装置は、変速制
御手段により変速制御される無段変速機の制御装置にお
いて、前記無段変速機の流体伝動装置のロックアップ制
御を行うロックアップ制御手段と、前記変速制御手段の
異常を検出する変速制御手段異常検出手段と、前記無段
変速機の変速状態を検出する変速状態検出手段と、前記
変速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異常を検出
したとき前記変速状態検出手段の検出状態に応じて前記
ロックアップ制御手段を停止するロックアップ制御停止
手段とを備えることを特徴としている。
【0007】また、請求項2に係わる無段変速機の制御
装置は、変速制御手段により変速制御される無段変速機
の制御装置において、前記無段変速機の流体伝動装置の
ロックアップ制御を行うロックアップ制御手段と、前記
変速制御手段の異常を検出する変速制御手段異常検出手
段と、前記無段変速機の入力側及び出力側の各回転数を
検出する回転数検出手段を有し該回転数検出手段の各検
出値をもとに前記無段変速機の変速状態を検出する変速
状態検出手段と、前記変速制御手段異常検出手段で変速
制御手段の異常を検出した場合前記変速状態検出手段で
検出した変速状態が予め設定した基準値よりも小さいと
き前記ロックアップ制御手段を停止するロックアップ制
御停止手段とを備えることを特徴としている。
装置は、変速制御手段により変速制御される無段変速機
の制御装置において、前記無段変速機の流体伝動装置の
ロックアップ制御を行うロックアップ制御手段と、前記
変速制御手段の異常を検出する変速制御手段異常検出手
段と、前記無段変速機の入力側及び出力側の各回転数を
検出する回転数検出手段を有し該回転数検出手段の各検
出値をもとに前記無段変速機の変速状態を検出する変速
状態検出手段と、前記変速制御手段異常検出手段で変速
制御手段の異常を検出した場合前記変速状態検出手段で
検出した変速状態が予め設定した基準値よりも小さいと
き前記ロックアップ制御手段を停止するロックアップ制
御停止手段とを備えることを特徴としている。
【0008】また、請求項3に係わる無段変速機の制御
装置は、上記請求項1乃至2の何れかに記載の変速制御
手段異常検出手段は、設定した目標変速比と実変速比と
が一致したか否かを判定し、一致しないとき異常と判定
することを特徴としている。また、請求項4に係わる無
段変速機の制御装置は、それぞれシリンダ室を有する駆
動プーリ及び従動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シ
リンダ室に供給する流体圧を制御する変速制御手段によ
り制御し、変速比を連続的に可変とする無段変速機の制
御装置において、車速を検出する車速検出手段を有し該
車速検出手段の検出値をもとに前記無段変速機の流体伝
動装置のロックアップ制御を行うロックアップ制御手段
と、設定した目標変速比と実変速比とが一致したか否か
を判定し、一致しないとき前記変速制御手段が異常であ
ると判定する変速制御手段異常検出手段と、前記駆動プ
ーリ及び従動プーリの回転数を検出する回転数検出手段
を有し該回転数検出手段の各検出値をもとに前記無段変
速機の変速状態を検出する変速状態検出手段と、前記変
速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異常を検出し
た場合前記変速状態検出手段で検出した変速状態が予め
設定した基準値よりも小さいとき前記ロックアップ制御
手段を停止するロックアップ制御停止手段とを備えるこ
とを特徴としている。
装置は、上記請求項1乃至2の何れかに記載の変速制御
手段異常検出手段は、設定した目標変速比と実変速比と
が一致したか否かを判定し、一致しないとき異常と判定
することを特徴としている。また、請求項4に係わる無
段変速機の制御装置は、それぞれシリンダ室を有する駆
動プーリ及び従動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シ
リンダ室に供給する流体圧を制御する変速制御手段によ
り制御し、変速比を連続的に可変とする無段変速機の制
御装置において、車速を検出する車速検出手段を有し該
車速検出手段の検出値をもとに前記無段変速機の流体伝
動装置のロックアップ制御を行うロックアップ制御手段
と、設定した目標変速比と実変速比とが一致したか否か
を判定し、一致しないとき前記変速制御手段が異常であ
ると判定する変速制御手段異常検出手段と、前記駆動プ
ーリ及び従動プーリの回転数を検出する回転数検出手段
を有し該回転数検出手段の各検出値をもとに前記無段変
速機の変速状態を検出する変速状態検出手段と、前記変
速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異常を検出し
た場合前記変速状態検出手段で検出した変速状態が予め
設定した基準値よりも小さいとき前記ロックアップ制御
手段を停止するロックアップ制御停止手段とを備えるこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に係わる無段変速機の制御装置は、変
速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異常を検出し
た場合、変速状態検出手段の変速状態が小さいとき、ロ
ックアップ制御停止手段によってロックアップ制御手段
による流体伝動装置のロックアップ制御を停止する。
速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異常を検出し
た場合、変速状態検出手段の変速状態が小さいとき、ロ
ックアップ制御停止手段によってロックアップ制御手段
による流体伝動装置のロックアップ制御を停止する。
【0010】また、請求項2に係わる無段変速機の制御
装置は、変速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異
常を検出したとき、回転数検出手段で検出した無段変速
機の入力側及び出力側の各回転数をもとに変速状態検出
手段で検出した無段変速機の変速状態が予め設定した基
準値よりも小さいとき、ロックアップ制御停止手段によ
って流体伝動装置のロックアップ制御手段によるロック
アップ制御を停止する。
装置は、変速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異
常を検出したとき、回転数検出手段で検出した無段変速
機の入力側及び出力側の各回転数をもとに変速状態検出
手段で検出した無段変速機の変速状態が予め設定した基
準値よりも小さいとき、ロックアップ制御停止手段によ
って流体伝動装置のロックアップ制御手段によるロック
アップ制御を停止する。
【0011】また、請求項3に係わる無段変速機の制御
装置は、変速制御手段異常検出手段では、設定した目標
変速比と実変速比とが一致したか否かを判定し、一致し
ないとき変速制御手段異常であると判定する。また、請
求項4に係わる無段変速機の制御装置は、車速検出手段
の検出値をもとにロックアップ制御手段によって無段変
速機の流体伝動装置のロックアップ制御を行い、変速制
御手段異常検出手段で目標変速比と実変速比とが一致し
ないことによりモータ異常を検出したとき、回転数検出
手段による駆動プーリ及び従動プーリの各回転数をもと
に変速状態検出手段で検出した無段変速機の変速状態が
予め設定した基準値よりも小さいとき、ロックアップ制
御停止手段によってロックアップ制御手段によるロック
アップ制御を停止する。
装置は、変速制御手段異常検出手段では、設定した目標
変速比と実変速比とが一致したか否かを判定し、一致し
ないとき変速制御手段異常であると判定する。また、請
求項4に係わる無段変速機の制御装置は、車速検出手段
の検出値をもとにロックアップ制御手段によって無段変
速機の流体伝動装置のロックアップ制御を行い、変速制
御手段異常検出手段で目標変速比と実変速比とが一致し
ないことによりモータ異常を検出したとき、回転数検出
手段による駆動プーリ及び従動プーリの各回転数をもと
に変速状態検出手段で検出した無段変速機の変速状態が
予め設定した基準値よりも小さいとき、ロックアップ制
御停止手段によってロックアップ制御手段によるロック
アップ制御を停止する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す無段変速機の動力
伝達機構を示すスケルトン図である。図中、10は回転
駆動源としてのエンジンであって、その出力軸10aに
流体伝動装置であるフルードカップリング12が連結さ
れている。このフルードカップリング12は、ロックア
ップ機構付きのものであり、ロックアップ油室12aの
油圧を制御することにより、入力側のポンプインペラー
12bと出力側のタービンライナ12cとを機械的に連
結可能、又は切り離し可能である。フルードカップリン
グ12の出力側は回転軸13と連結されている。回転軸
13は前後進切換機構15と連結されている。前後進切
換機構15は、遊星歯車機構17、前進用クラッチ40
及び後進用ブレーキ50を有している。
する。図1は本発明の一実施例を示す無段変速機の動力
伝達機構を示すスケルトン図である。図中、10は回転
駆動源としてのエンジンであって、その出力軸10aに
流体伝動装置であるフルードカップリング12が連結さ
れている。このフルードカップリング12は、ロックア
ップ機構付きのものであり、ロックアップ油室12aの
油圧を制御することにより、入力側のポンプインペラー
12bと出力側のタービンライナ12cとを機械的に連
結可能、又は切り離し可能である。フルードカップリン
グ12の出力側は回転軸13と連結されている。回転軸
13は前後進切換機構15と連結されている。前後進切
換機構15は、遊星歯車機構17、前進用クラッチ40
及び後進用ブレーキ50を有している。
【0013】遊星歯車機構17は、サンギヤ19と、2
つのピニオンギヤ21及び23を有するピニオンキャリ
ア25と、インターナルギヤ27とから構成されてい
る。2つのピニオンギヤ21及び23は互いに噛合して
おり、ピニオンギヤ21はサンギヤ19と噛合してお
り、またピニオンギヤ23はインターナルギヤ27と噛
合している。サンギヤ19は常に回転軸13と一体に回
転するように連結されている。ピニオンキャリア25は
前進用クラッチ40によって回転軸13と連結可能であ
る。また、インターナルギヤ27は後進用ブレーキ50
によって静止部に対して固定可能である。ピニオンキャ
リア25は回転軸13の外周に配置された駆動軸14と
連結され、この駆動軸14には駆動プーリ16が設けら
れている。
つのピニオンギヤ21及び23を有するピニオンキャリ
ア25と、インターナルギヤ27とから構成されてい
る。2つのピニオンギヤ21及び23は互いに噛合して
おり、ピニオンギヤ21はサンギヤ19と噛合してお
り、またピニオンギヤ23はインターナルギヤ27と噛
合している。サンギヤ19は常に回転軸13と一体に回
転するように連結されている。ピニオンキャリア25は
前進用クラッチ40によって回転軸13と連結可能であ
る。また、インターナルギヤ27は後進用ブレーキ50
によって静止部に対して固定可能である。ピニオンキャ
リア25は回転軸13の外周に配置された駆動軸14と
連結され、この駆動軸14には駆動プーリ16が設けら
れている。
【0014】駆動プーリ16は、駆動軸14と一体に回
転する固定円錐板18と、固定円錐板18に対向配置さ
れてV字状プーリ溝を形成すると共に、駆動プーリシリ
ンダ室20に作用する油圧によって駆動軸14の軸方向
に移動可能である可動円錐板22とから構成されてい
る。なお、駆動プーリシリンダ室20は、室20a及び
20bの2室からなり、後述する従動プーリシリンダ室
32の2倍の受圧面積を有している。駆動プーリ16は
Vベルト24によって従動プーリ26と伝動可能に連結
されている。
転する固定円錐板18と、固定円錐板18に対向配置さ
れてV字状プーリ溝を形成すると共に、駆動プーリシリ
ンダ室20に作用する油圧によって駆動軸14の軸方向
に移動可能である可動円錐板22とから構成されてい
る。なお、駆動プーリシリンダ室20は、室20a及び
20bの2室からなり、後述する従動プーリシリンダ室
32の2倍の受圧面積を有している。駆動プーリ16は
Vベルト24によって従動プーリ26と伝動可能に連結
されている。
【0015】従動プーリ26は、従動軸28上に設けら
れ、従動軸28と一体に回転する固定円錐板30と、固
定円錐板30に対向配置されてV字状プーリ溝を形成す
ると共に、従動プーリシリンダ室32に作用する油圧に
よって従動軸28の軸方向に移動可能である可動円錐板
34とから構成されている。これらの駆動プーリ16、
Vベルト24及び従動プーリ26により、Vベルト式無
段変速機構29が構成される。従動軸28には駆動ギヤ
46が固着されており、この駆動ギヤ46はアイドラ軸
52上のアイドラギヤ48と噛合している。アイドラ軸
52に設けられたピニオンギヤ54はファイナルギヤ4
4と常に噛合している。ファイナルギヤ44には、差動
装置56を構成する一対のピニオンギヤ58及び60が
取付けられており、このピニオンギヤ58及び60と一
対のサイドギヤ62及び64が噛合しており、サイドギ
ヤ62及び64は夫々出力軸66及び68と連結されて
いる。
れ、従動軸28と一体に回転する固定円錐板30と、固
定円錐板30に対向配置されてV字状プーリ溝を形成す
ると共に、従動プーリシリンダ室32に作用する油圧に
よって従動軸28の軸方向に移動可能である可動円錐板
34とから構成されている。これらの駆動プーリ16、
Vベルト24及び従動プーリ26により、Vベルト式無
段変速機構29が構成される。従動軸28には駆動ギヤ
46が固着されており、この駆動ギヤ46はアイドラ軸
52上のアイドラギヤ48と噛合している。アイドラ軸
52に設けられたピニオンギヤ54はファイナルギヤ4
4と常に噛合している。ファイナルギヤ44には、差動
装置56を構成する一対のピニオンギヤ58及び60が
取付けられており、このピニオンギヤ58及び60と一
対のサイドギヤ62及び64が噛合しており、サイドギ
ヤ62及び64は夫々出力軸66及び68と連結されて
いる。
【0016】上記のような動力伝達機構にエンジン10
の出力軸10aから入力された回転力は、フルードカッ
プリング12及び回転軸13を介して前後進切換機構1
5に伝達され、前進用クラッチ40が締結されると共
に、後進用ブレーキ50が解放されている場合には一体
回転状態となっている遊星歯車機構17を介して回転軸
13の回転力が同じ回転方向のまま駆動軸14に伝達さ
れ、一方前進用クラッチ40が解放されると共に、後進
用ブレーキ50が締結されている場合には遊星歯車機構
17の作用により回転軸13の回転力は回転方向が逆に
なった状態で駆動軸14に伝達される。駆動軸14の回
転力は駆動プーリ16、Vベルト24、従動プーリ2
6、従動軸28、駆動ギヤ46、アイドラギヤ48、ア
イドラ軸52、ピニオンギヤ54及びファイナルギヤ4
4を介して差動装置56に伝達され、出力軸66及び6
8が前進方向又は後進方向に回転する。なお、前進用ク
ラッチ40及び後進用ブレーキ50の両方が解放されて
いる場合には動力伝達機構は中立状態となる。
の出力軸10aから入力された回転力は、フルードカッ
プリング12及び回転軸13を介して前後進切換機構1
5に伝達され、前進用クラッチ40が締結されると共
に、後進用ブレーキ50が解放されている場合には一体
回転状態となっている遊星歯車機構17を介して回転軸
13の回転力が同じ回転方向のまま駆動軸14に伝達さ
れ、一方前進用クラッチ40が解放されると共に、後進
用ブレーキ50が締結されている場合には遊星歯車機構
17の作用により回転軸13の回転力は回転方向が逆に
なった状態で駆動軸14に伝達される。駆動軸14の回
転力は駆動プーリ16、Vベルト24、従動プーリ2
6、従動軸28、駆動ギヤ46、アイドラギヤ48、ア
イドラ軸52、ピニオンギヤ54及びファイナルギヤ4
4を介して差動装置56に伝達され、出力軸66及び6
8が前進方向又は後進方向に回転する。なお、前進用ク
ラッチ40及び後進用ブレーキ50の両方が解放されて
いる場合には動力伝達機構は中立状態となる。
【0017】上記のような動力伝達の際に、駆動プーリ
16の可動円錐板22及び従動プーリ26の可動円錐板
34を軸方向に移動させてVベルト24との接触位置半
径を変えることにより、駆動プーリ16と従動プーリ2
6との回転比を変えることができる。例えば、駆動プー
リ16のV字状プーリ溝の幅を拡大すると共に、従動プ
ーリ26のV字状プーリ溝の幅を縮小すれば、駆動プー
リ16側のVベルトの接触位置半径は小さくなり、従動
プーリ26側のVベルトの接触位置半径は大きくなり、
結局大きな変速比が得られることになる。可動円錐板2
2及び34を逆方向に移動させれば上記と全く逆に変速
比は小さくなる。
16の可動円錐板22及び従動プーリ26の可動円錐板
34を軸方向に移動させてVベルト24との接触位置半
径を変えることにより、駆動プーリ16と従動プーリ2
6との回転比を変えることができる。例えば、駆動プー
リ16のV字状プーリ溝の幅を拡大すると共に、従動プ
ーリ26のV字状プーリ溝の幅を縮小すれば、駆動プー
リ16側のVベルトの接触位置半径は小さくなり、従動
プーリ26側のVベルトの接触位置半径は大きくなり、
結局大きな変速比が得られることになる。可動円錐板2
2及び34を逆方向に移動させれば上記と全く逆に変速
比は小さくなる。
【0018】次に、この無段変速機の油圧制御装置につ
いて説明する。油圧制御装置は、図2に示すように、オ
イルポンプ101、ライン圧調圧弁102、マニュアル
弁104、変速制御弁106、ステップモータ108、
変速比圧弁110、変速操作機構112、切換弁11
4、プレッシャーモディファイヤ弁116、一定圧調圧
弁118、モディファイヤ用デューティ弁120、クラ
ッチリリーフ弁122、トルクコンバータリリーフ弁1
24、ロックアップ制御弁126、ロックアップ用デュ
ーティ弁128、クラッチ接離制御用デューティ弁12
9、変速指令弁150等で構成されている。
いて説明する。油圧制御装置は、図2に示すように、オ
イルポンプ101、ライン圧調圧弁102、マニュアル
弁104、変速制御弁106、ステップモータ108、
変速比圧弁110、変速操作機構112、切換弁11
4、プレッシャーモディファイヤ弁116、一定圧調圧
弁118、モディファイヤ用デューティ弁120、クラ
ッチリリーフ弁122、トルクコンバータリリーフ弁1
24、ロックアップ制御弁126、ロックアップ用デュ
ーティ弁128、クラッチ接離制御用デューティ弁12
9、変速指令弁150等で構成されている。
【0019】オイルポンプ101は、タンク130内の
油をストレーナ131を介して吸引し、油路132に吐
出する。油路132の吐出油は、ライン圧調圧弁102
のポート102a,102bに供給されて、このライン
圧調圧弁102で所定圧力のライン圧として調整され、
この調整されたライン圧が従動プーリシリンダ室32、
変速制御弁106のポート106a及び切換弁114の
入力ポート114aに夫々供給される。なお、油路13
2には、ライン圧の異常高圧を抑制するパイロットリリ
ーフ弁133kが設けられている。
油をストレーナ131を介して吸引し、油路132に吐
出する。油路132の吐出油は、ライン圧調圧弁102
のポート102a,102bに供給されて、このライン
圧調圧弁102で所定圧力のライン圧として調整され、
この調整されたライン圧が従動プーリシリンダ室32、
変速制御弁106のポート106a及び切換弁114の
入力ポート114aに夫々供給される。なお、油路13
2には、ライン圧の異常高圧を抑制するパイロットリリ
ーフ弁133kが設けられている。
【0020】切換弁114は、ライン圧が供給される入
力ポート114a、ライン圧調圧弁102のポート10
2fに連通された出力ポート114b、タンク130に
連通されたドレーンポート114c及びモディファイヤ
用デューティ弁120の出力圧がパイロット圧として供
給されるパイロットポート114dと、スプール114
eとを備え、パイロットポート114dのパイロット圧
が略零であるときに入力ポート114a、出力ポート1
14b及びドレーンポート114cが連通状態となる
が、パイロットポート114dのパイロット圧が高くな
るとドレーンポート114cがスプール114eによっ
て閉鎖される。なお、切換弁114の入力ポート114
aは、油路132に連通する油路133がその途中にセ
パレータ133sを介装することにより遮断されている
と共に、出力ポート114bとライン圧調圧弁102の
パイロットポート102fとを連通する油路134がそ
の途中にセパレータ134sを介装することにより遮断
されている。
力ポート114a、ライン圧調圧弁102のポート10
2fに連通された出力ポート114b、タンク130に
連通されたドレーンポート114c及びモディファイヤ
用デューティ弁120の出力圧がパイロット圧として供
給されるパイロットポート114dと、スプール114
eとを備え、パイロットポート114dのパイロット圧
が略零であるときに入力ポート114a、出力ポート1
14b及びドレーンポート114cが連通状態となる
が、パイロットポート114dのパイロット圧が高くな
るとドレーンポート114cがスプール114eによっ
て閉鎖される。なお、切換弁114の入力ポート114
aは、油路132に連通する油路133がその途中にセ
パレータ133sを介装することにより遮断されている
と共に、出力ポート114bとライン圧調圧弁102の
パイロットポート102fとを連通する油路134がそ
の途中にセパレータ134sを介装することにより遮断
されている。
【0021】プレッシャーモディファイヤ弁116は、
ライン圧調圧弁102のパイロットポート102fに連
通されたポート116a、モディファイヤ用デューティ
弁120の出力圧がパイロット圧として供給されるパイ
ロットポート116b、タンク130に連通されたドレ
ーンポート116c及びライン圧調圧弁102の出力ポ
ート102dに連通された入力ポート116dと、2つ
のランド116e,116fを有するスプール116g
と、このスプール116gをパイロットポート116b
側に付勢するリターンスプリング116hとを備えてお
り、パイロットポート116bのパイロット圧が略零で
あるときにポート116aとドレーンポート116cと
が連通状態となるが、パイロット圧が高くなるとこれに
応じてスプール116gが上動してポート116a及び
116d間が連通状態となる。
ライン圧調圧弁102のパイロットポート102fに連
通されたポート116a、モディファイヤ用デューティ
弁120の出力圧がパイロット圧として供給されるパイ
ロットポート116b、タンク130に連通されたドレ
ーンポート116c及びライン圧調圧弁102の出力ポ
ート102dに連通された入力ポート116dと、2つ
のランド116e,116fを有するスプール116g
と、このスプール116gをパイロットポート116b
側に付勢するリターンスプリング116hとを備えてお
り、パイロットポート116bのパイロット圧が略零で
あるときにポート116aとドレーンポート116cと
が連通状態となるが、パイロット圧が高くなるとこれに
応じてスプール116gが上動してポート116a及び
116d間が連通状態となる。
【0022】一定圧調圧弁118は、ライン圧調圧弁1
02の出力ポート102dに連通された入力ポート11
8a、出力ポート118b、出力ポート118bの出力
圧がフィルタ118cを介してパイロット圧として供給
されるパイロットポート118d及びタンク130に連
通されたドレーンポート118eと、2つのランド11
8f及び118gを有するスプール118hと、スプー
ル118hをパイロットポート118d側に付勢するリ
ターンスプリング118iを備えており、パイロットポ
ート118dの入口にはオリフィス118jが設けられ
ている。この一定圧調圧弁118は、周知のパイロット
圧による調圧作用によりスプリング118iの付勢力に
対応した一定の油圧を調圧し、これを出力ポート118
bを介してモディファイヤ用デューティ弁120、ロッ
クアップ用デューティ弁128及びクラッチ接離制御用
デューティ弁129に供給する。
02の出力ポート102dに連通された入力ポート11
8a、出力ポート118b、出力ポート118bの出力
圧がフィルタ118cを介してパイロット圧として供給
されるパイロットポート118d及びタンク130に連
通されたドレーンポート118eと、2つのランド11
8f及び118gを有するスプール118hと、スプー
ル118hをパイロットポート118d側に付勢するリ
ターンスプリング118iを備えており、パイロットポ
ート118dの入口にはオリフィス118jが設けられ
ている。この一定圧調圧弁118は、周知のパイロット
圧による調圧作用によりスプリング118iの付勢力に
対応した一定の油圧を調圧し、これを出力ポート118
bを介してモディファイヤ用デューティ弁120、ロッ
クアップ用デューティ弁128及びクラッチ接離制御用
デューティ弁129に供給する。
【0023】モディファイヤ用デューティ弁120は、
入力ポート120aが前記一定圧調圧弁118の出力ポ
ート118bに連通され、出力ポート120bが切換弁
114のパイロットポート114d、プレッシャーモデ
ィファイヤ弁116のパイロットポート116b、クラ
ッチリリーフ弁122の外部パイロットポート122c
に連通され、ドレーンポート120cがタンク130に
連通され、変速制御装置300から供給される目標変速
比に対応したデューティ比の駆動電流によって、出力ポ
ート120bからデューティ比に応じたモディファイヤ
制御圧を出力する。
入力ポート120aが前記一定圧調圧弁118の出力ポ
ート118bに連通され、出力ポート120bが切換弁
114のパイロットポート114d、プレッシャーモデ
ィファイヤ弁116のパイロットポート116b、クラ
ッチリリーフ弁122の外部パイロットポート122c
に連通され、ドレーンポート120cがタンク130に
連通され、変速制御装置300から供給される目標変速
比に対応したデューティ比の駆動電流によって、出力ポ
ート120bからデューティ比に応じたモディファイヤ
制御圧を出力する。
【0024】ロックアップ用デューティ弁128は、入
力ポート128aが前記一定圧調圧弁118の出力ポー
ト118bに接続され、出力ポート128bが後述する
変速指令弁150の入力ポート150aに接続され、さ
らにライン圧調圧弁102のパイロットポート102
e、及びクラッチリリーフ弁122のパイロットポート
122cに接続され、ドレーンポート128cがタンク
130に接続され、後述する変速制御装置300から供
給される所定デューティ比の駆動電流よって、出力ポー
ト128bからロックアップ制御圧PLUを出力する。こ
こで、出力ポート128bとライン圧調圧弁102のパ
イロットポート102e及びクラッチリリーフ弁122
のパイロットポート122cとの間を接続する油路13
5及び136がそれらの途中に介装されたセパレータ1
35s及び136sによって遮断されている。
力ポート128aが前記一定圧調圧弁118の出力ポー
ト118bに接続され、出力ポート128bが後述する
変速指令弁150の入力ポート150aに接続され、さ
らにライン圧調圧弁102のパイロットポート102
e、及びクラッチリリーフ弁122のパイロットポート
122cに接続され、ドレーンポート128cがタンク
130に接続され、後述する変速制御装置300から供
給される所定デューティ比の駆動電流よって、出力ポー
ト128bからロックアップ制御圧PLUを出力する。こ
こで、出力ポート128bとライン圧調圧弁102のパ
イロットポート102e及びクラッチリリーフ弁122
のパイロットポート122cとの間を接続する油路13
5及び136がそれらの途中に介装されたセパレータ1
35s及び136sによって遮断されている。
【0025】クラッチ接離制御用デューティ弁129
は、入力ポート129aが前記一定圧調圧弁118の出
力ポート118bに連通され、出力ポート129bが後
述する後進用ブレーキ制御弁140及び前進用クラッチ
制御弁142のパイロットポート140h及び142h
に連通され、ドレーンポート129cがタンク130に
連通され、後述する変速制御装置300からクリープ制
御時及びアンチスキッド制御時に供給される所定デュー
ティ比の駆動電流よって、出力ポート129bからデュ
ーティ比に応じたクラッチ制御圧PCCを出力する。
は、入力ポート129aが前記一定圧調圧弁118の出
力ポート118bに連通され、出力ポート129bが後
述する後進用ブレーキ制御弁140及び前進用クラッチ
制御弁142のパイロットポート140h及び142h
に連通され、ドレーンポート129cがタンク130に
連通され、後述する変速制御装置300からクリープ制
御時及びアンチスキッド制御時に供給される所定デュー
ティ比の駆動電流よって、出力ポート129bからデュ
ーティ比に応じたクラッチ制御圧PCCを出力する。
【0026】ライン圧調圧弁102は、大径孔部102
gに形成された入力ポート102a,パイロットポート
102c、大径孔部102gに連通する中径孔部102
hに形成されたパイロットポート102e、この中径孔
部102hに連通する小径孔部102iに形成されたパ
イロットポート102b及びこの小径孔部102iに連
通する特大径孔部102jに形成されたパイロットポー
ト102fと、各孔部102g〜102jに対応するラ
ンド102o,102p,102q,102rを有する
スプール102sとで形成され、各パイロットポート1
02b,102c,102e及び102fに供給される
パイロット圧と受圧面積による推力バランスによってス
プール102sが左右動して入力ポート102a及び出
力ポート102d間の開口面積を調整してライン圧を調
圧する。
gに形成された入力ポート102a,パイロットポート
102c、大径孔部102gに連通する中径孔部102
hに形成されたパイロットポート102e、この中径孔
部102hに連通する小径孔部102iに形成されたパ
イロットポート102b及びこの小径孔部102iに連
通する特大径孔部102jに形成されたパイロットポー
ト102fと、各孔部102g〜102jに対応するラ
ンド102o,102p,102q,102rを有する
スプール102sとで形成され、各パイロットポート1
02b,102c,102e及び102fに供給される
パイロット圧と受圧面積による推力バランスによってス
プール102sが左右動して入力ポート102a及び出
力ポート102d間の開口面積を調整してライン圧を調
圧する。
【0027】マニュアル弁104は、ライン圧調圧弁1
02の出力ポート102dに連通する入力ポート104
a、Rレンジポート104b、Dレンジポート104
c、Lレンジポート104d及び両端のドレーンポート
104e,104fと、2つのランド104g,104
hを有するスプール104iとから構成されている。ス
プール104iは、運転席近傍に設けたセレクトレバー
(図示せず)によって動作され、P,R,N,D,Lレ
ンジの5つの停止位置を有している。そして、Rレンジ
ポート104bが後進用ブレーキ制御弁140を介して
後進用ブレーキ50に連通され、Dレンジポート104
c及びLレンジポート104dが前進用クラッチ制御弁
142を介して前進用クラッチ40に連通されている。
02の出力ポート102dに連通する入力ポート104
a、Rレンジポート104b、Dレンジポート104
c、Lレンジポート104d及び両端のドレーンポート
104e,104fと、2つのランド104g,104
hを有するスプール104iとから構成されている。ス
プール104iは、運転席近傍に設けたセレクトレバー
(図示せず)によって動作され、P,R,N,D,Lレ
ンジの5つの停止位置を有している。そして、Rレンジ
ポート104bが後進用ブレーキ制御弁140を介して
後進用ブレーキ50に連通され、Dレンジポート104
c及びLレンジポート104dが前進用クラッチ制御弁
142を介して前進用クラッチ40に連通されている。
【0028】後進用ブレーキ制御弁140は、マニュア
ル弁104のRレンジポート104bに連通する入力ポ
ート140a、後進用ブレーキ50にオリフィス140
b及び140cを介して連通する出力ポート140d、
タンク130に連通するドレーンポート140e、出力
ポート140dの出力圧がオリフィス140fを介して
パイロット圧として供給されるパイロットポート140
g及びクラッチ制御用デューティ弁129の出力ポート
129bに連通されたパイロットポート140hと、3
つのランド140i,140j,140kを有するスプ
ール140mと、このスプール140mをパイロットポ
ート140g,140h側に付勢するリターンスプリン
グ140nとから構成されている。なお、オリフィス1
40b及び140cには、これらと並列に後進用ブレー
キ50から後進用ブレーキ制御弁140に流出する作動
油を阻止する逆止弁140o及び後進用ブレーキ制御弁
140から後進用ブレーキ50に流入する作動油を阻止
する逆止弁140pが介挿されている。
ル弁104のRレンジポート104bに連通する入力ポ
ート140a、後進用ブレーキ50にオリフィス140
b及び140cを介して連通する出力ポート140d、
タンク130に連通するドレーンポート140e、出力
ポート140dの出力圧がオリフィス140fを介して
パイロット圧として供給されるパイロットポート140
g及びクラッチ制御用デューティ弁129の出力ポート
129bに連通されたパイロットポート140hと、3
つのランド140i,140j,140kを有するスプ
ール140mと、このスプール140mをパイロットポ
ート140g,140h側に付勢するリターンスプリン
グ140nとから構成されている。なお、オリフィス1
40b及び140cには、これらと並列に後進用ブレー
キ50から後進用ブレーキ制御弁140に流出する作動
油を阻止する逆止弁140o及び後進用ブレーキ制御弁
140から後進用ブレーキ50に流入する作動油を阻止
する逆止弁140pが介挿されている。
【0029】前進用クラッチ制御弁142は、マニュア
ル弁104のDレンジポート104cにオリフィス14
2aを介して連通する入力ポート142b、前進用クラ
ッチ40にオリフィス142cを介して連通する出力ポ
ート142d、タンク130に連通するドレーンポート
142e、出力ポート142dの出力圧がオリフィス1
42fを介してパイロット圧として供給されるパイロッ
トポート142g及びクラッチ制御用デューティ弁12
9の出力ポート129bに連通されたパイロットポート
142hと、3つのランド142i,142j,142
kを有するスプール142mと、このスプール142m
をパイロットポート142g,142h側に付勢するリ
ターンスプリング142nとから構成されている。な
お、オリフィス142aと並列にクラッチ制御弁142
からマニュアル弁104に流出する作動油を阻止する逆
止弁142oが介挿され、且つオリフィス142cと並
列に前進用クラッチ制御弁142から前進用クラッチ4
0に流入する作動油を阻止する逆止弁142pが介挿さ
れている。
ル弁104のDレンジポート104cにオリフィス14
2aを介して連通する入力ポート142b、前進用クラ
ッチ40にオリフィス142cを介して連通する出力ポ
ート142d、タンク130に連通するドレーンポート
142e、出力ポート142dの出力圧がオリフィス1
42fを介してパイロット圧として供給されるパイロッ
トポート142g及びクラッチ制御用デューティ弁12
9の出力ポート129bに連通されたパイロットポート
142hと、3つのランド142i,142j,142
kを有するスプール142mと、このスプール142m
をパイロットポート142g,142h側に付勢するリ
ターンスプリング142nとから構成されている。な
お、オリフィス142aと並列にクラッチ制御弁142
からマニュアル弁104に流出する作動油を阻止する逆
止弁142oが介挿され、且つオリフィス142cと並
列に前進用クラッチ制御弁142から前進用クラッチ4
0に流入する作動油を阻止する逆止弁142pが介挿さ
れている。
【0030】クラッチリリーフ弁122は、大径孔部1
22eに形成された入力ポート122a及び出力ポート
122dと、この大径孔部122eに連通する中径孔部
122fに形成されたパイロットポート122bと、こ
の中径孔部122fに連通する小径孔部122gに形成
されたパイロットポート122cと、各孔部122e,
122f及び122gに係合するランド122h,12
2i及び122jを有するスプール122kと、このス
プール122kをパイロットポート122b及び122
c側に付勢するリターンスプリング122mとから構成
されている。ここで、入力ポート122aはライン圧調
圧弁102の出力ポート102dに直接連通され、パイ
ロットポート122bはオリフィス122nを介してラ
イン圧調圧弁102の出力ポート102dに連通され、
パイロットポート122cはモディファイヤ用デューテ
ィ弁120の出力ポート120b及びロックアップ用デ
ューティ弁128の出力ポート128bに連通され、出
力ポート122dはトルクコンバータリリーフ弁124
の入力ポート124aに連通されている。
22eに形成された入力ポート122a及び出力ポート
122dと、この大径孔部122eに連通する中径孔部
122fに形成されたパイロットポート122bと、こ
の中径孔部122fに連通する小径孔部122gに形成
されたパイロットポート122cと、各孔部122e,
122f及び122gに係合するランド122h,12
2i及び122jを有するスプール122kと、このス
プール122kをパイロットポート122b及び122
c側に付勢するリターンスプリング122mとから構成
されている。ここで、入力ポート122aはライン圧調
圧弁102の出力ポート102dに直接連通され、パイ
ロットポート122bはオリフィス122nを介してラ
イン圧調圧弁102の出力ポート102dに連通され、
パイロットポート122cはモディファイヤ用デューテ
ィ弁120の出力ポート120b及びロックアップ用デ
ューティ弁128の出力ポート128bに連通され、出
力ポート122dはトルクコンバータリリーフ弁124
の入力ポート124aに連通されている。
【0031】トルクコンバータリリーフ弁124は、ク
ラッチリリーフ弁122の出力ポート122dに連通さ
れた入力ポート124aと、出力ポート124bと、1
つのランド124cを有するスプール124dと、この
スプール124dを出力ポート124bを閉塞する方向
に付勢するリターンスプリング124eとから構成さ
れ、出力ポート124bが潤滑用圧力を設定する潤滑リ
リーフボール144を介してオイルポンプ101の吸込
み側に戻されると共に、デファレンシャルギヤ、パワー
トレーン、ベルト等の潤滑系に潤滑用として出力され
る。
ラッチリリーフ弁122の出力ポート122dに連通さ
れた入力ポート124aと、出力ポート124bと、1
つのランド124cを有するスプール124dと、この
スプール124dを出力ポート124bを閉塞する方向
に付勢するリターンスプリング124eとから構成さ
れ、出力ポート124bが潤滑用圧力を設定する潤滑リ
リーフボール144を介してオイルポンプ101の吸込
み側に戻されると共に、デファレンシャルギヤ、パワー
トレーン、ベルト等の潤滑系に潤滑用として出力され
る。
【0032】ロックアップ制御弁126は、大径孔部1
26aに形成されたクラッチリリーフ弁122の出力ポ
ート122dに連通された入力ポート126b、ロック
アップ油室12aに連通された出力ポート126c、フ
ルードカップリング12に連通された出力ポート126
d、クーラー146に連通された出力ポート126e、
上述した潤滑系に連通された出力ポート126f及びタ
ンク130に連通されたドレーンポート126gと、小
径孔部126hに形成された出力ポート126cにオリ
フィス148を介して連通されたパイロットポート12
6i及び変速指令弁150の出力ポート150bに連通
されたパイロットポート126jと、大径孔部126a
に係合する4つのランド126m,126n,126
o,126pと小径孔部126hに係合するランド12
6rとを有するスプール126sと、このスプール12
6sをパイロットポート126i及び126j側に付勢
するリターンスプリング126tとから構成されてい
る。なお、出力ポート126dとフルードカップリング
12とを連通する油路149には、異常高圧を抑制する
リリーフ弁152が接続されている。
26aに形成されたクラッチリリーフ弁122の出力ポ
ート122dに連通された入力ポート126b、ロック
アップ油室12aに連通された出力ポート126c、フ
ルードカップリング12に連通された出力ポート126
d、クーラー146に連通された出力ポート126e、
上述した潤滑系に連通された出力ポート126f及びタ
ンク130に連通されたドレーンポート126gと、小
径孔部126hに形成された出力ポート126cにオリ
フィス148を介して連通されたパイロットポート12
6i及び変速指令弁150の出力ポート150bに連通
されたパイロットポート126jと、大径孔部126a
に係合する4つのランド126m,126n,126
o,126pと小径孔部126hに係合するランド12
6rとを有するスプール126sと、このスプール12
6sをパイロットポート126i及び126j側に付勢
するリターンスプリング126tとから構成されてい
る。なお、出力ポート126dとフルードカップリング
12とを連通する油路149には、異常高圧を抑制する
リリーフ弁152が接続されている。
【0033】変速制御弁106は、入力ポート106
a,出力ポート106b及び調圧ポート106cと、3
つのランド106d,106e及び106fを有するス
プール106gとを備えており、入力ポート106aが
ライン圧が供給される油路132に連通され、出力ポー
ト106bが駆動プーリ16の駆動プーリシリンダ室2
0に連通され、調圧ポート106cが駆動プーリシリン
ダ圧を予め設定された所定圧に保圧する保圧弁160を
介してタンク130に連通され、且つスプール106g
の上端が後述する変速操作機構112のレバー178の
略中央部にピン181によって回転自在に連結されてい
る。したがって、一定の変速比を維持する場合には、図
2において、ランド106eによって出力ポート106
bが閉塞されているため、駆動プーリシリンダ室20へ
のライン圧供給が遮断状態にあるものとすると、スプー
ル106gが図2において上動することにより、入力ポ
ート106aと出力ポート106bとが連通状態となっ
て、所定のライン圧が駆動プーリシリンダ室20に供給
されて増圧されることにより、駆動プーリ16のV字状
プーリ溝の幅が小さくなり、他方、従動プーリ26のV
字状プーリ溝の幅が大きくなる。すなわち、駆動プーリ
16のVベルト接触半径が大きくなると共に従動プーリ
26のVベルト接触半径が小さくなるので、変速比は小
さくなる。逆にスプール106gを図2で下動させる
と、上記とは全く逆の作用により、変速比は大きくな
る。
a,出力ポート106b及び調圧ポート106cと、3
つのランド106d,106e及び106fを有するス
プール106gとを備えており、入力ポート106aが
ライン圧が供給される油路132に連通され、出力ポー
ト106bが駆動プーリ16の駆動プーリシリンダ室2
0に連通され、調圧ポート106cが駆動プーリシリン
ダ圧を予め設定された所定圧に保圧する保圧弁160を
介してタンク130に連通され、且つスプール106g
の上端が後述する変速操作機構112のレバー178の
略中央部にピン181によって回転自在に連結されてい
る。したがって、一定の変速比を維持する場合には、図
2において、ランド106eによって出力ポート106
bが閉塞されているため、駆動プーリシリンダ室20へ
のライン圧供給が遮断状態にあるものとすると、スプー
ル106gが図2において上動することにより、入力ポ
ート106aと出力ポート106bとが連通状態となっ
て、所定のライン圧が駆動プーリシリンダ室20に供給
されて増圧されることにより、駆動プーリ16のV字状
プーリ溝の幅が小さくなり、他方、従動プーリ26のV
字状プーリ溝の幅が大きくなる。すなわち、駆動プーリ
16のVベルト接触半径が大きくなると共に従動プーリ
26のVベルト接触半径が小さくなるので、変速比は小
さくなる。逆にスプール106gを図2で下動させる
と、上記とは全く逆の作用により、変速比は大きくな
る。
【0034】変速操作機構112のレバー178は前述
したようにその略中央部において変速制御弁106のス
プール106gとピン181によって結合されている
が、レバー178の一端は、駆動プーリ16の軸14と
平行に配設された断面方形の案内軸162に摺動自在に
装着され且つ外周縁に形成されたフランジ164aの外
周縁の一部が駆動プーリ16の可動円錐板22の外周に
設けた溝22aに係合して、可動円錐板22の軸方向の
移動に応じて移動するセンサーシュー164に、ピン1
83と図示しない長孔とによって連結され、他端がロッ
ド182にピン185によって連結されている。ロッド
182は、ラック182cを有しており、このラック1
82cがステップモータ108のピニオンギヤ108a
と噛合している。また、フランジ164aには、レーザ
リニアエンコーダ等の直線位置センサからなる変速比検
出センサ165が配設され、フランジ164aの位置を
検出し検出した位置情報に応じて設定される変速比を現
在変速比CP として変速制御装置300に出力する。
したようにその略中央部において変速制御弁106のス
プール106gとピン181によって結合されている
が、レバー178の一端は、駆動プーリ16の軸14と
平行に配設された断面方形の案内軸162に摺動自在に
装着され且つ外周縁に形成されたフランジ164aの外
周縁の一部が駆動プーリ16の可動円錐板22の外周に
設けた溝22aに係合して、可動円錐板22の軸方向の
移動に応じて移動するセンサーシュー164に、ピン1
83と図示しない長孔とによって連結され、他端がロッ
ド182にピン185によって連結されている。ロッド
182は、ラック182cを有しており、このラック1
82cがステップモータ108のピニオンギヤ108a
と噛合している。また、フランジ164aには、レーザ
リニアエンコーダ等の直線位置センサからなる変速比検
出センサ165が配設され、フランジ164aの位置を
検出し検出した位置情報に応じて設定される変速比を現
在変速比CP として変速制御装置300に出力する。
【0035】このような変速操作機構112において、
変速制御装置300によって制御されるステップモータ
108が時計方向に回転駆動されると、ロッド182が
下方に移動し、レバー178がピン183を支点として
時計方向に回動し、レバー178に連結された変速制御
弁106のスプール106gを下方に移動させる。これ
によって、前述したように、駆動プーリシリンダ室20
内の圧油が保圧弁160を介してタンク130に戻され
るので、駆動プーリシリンダ室20のシリンダ圧が保圧
弁160で設定された圧力まで低下される。このため、
駆動プーリ16の可動円錐板22は図2中で、上方に移
動して、駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔は大きく
なり、同時にこれに伴って従動プーリ26のV字状プー
リ溝間隔は小さくなり、変速比は大きくなる。
変速制御装置300によって制御されるステップモータ
108が時計方向に回転駆動されると、ロッド182が
下方に移動し、レバー178がピン183を支点として
時計方向に回動し、レバー178に連結された変速制御
弁106のスプール106gを下方に移動させる。これ
によって、前述したように、駆動プーリシリンダ室20
内の圧油が保圧弁160を介してタンク130に戻され
るので、駆動プーリシリンダ室20のシリンダ圧が保圧
弁160で設定された圧力まで低下される。このため、
駆動プーリ16の可動円錐板22は図2中で、上方に移
動して、駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔は大きく
なり、同時にこれに伴って従動プーリ26のV字状プー
リ溝間隔は小さくなり、変速比は大きくなる。
【0036】レバー178の一端はピン183によって
センサーシュー164と連結されているので、可動円錐
板22の移動に伴ってセンサーシュー164が図2中で
上方に移動すると、今度はレバー178の他端側のピン
185を支点としてレバー178は時計方向に回動す
る。このため、スプール106gは上方に引き戻され
て、駆動プーリ16及び従動プーリ26を変速比が小さ
い状態にしようとする。このような動作によって、スプ
ール106g、駆動プーリ16及び従動プーリ26は、
ステップモータ108の回転位置に対応して目標とする
変速比の状態で安定する。
センサーシュー164と連結されているので、可動円錐
板22の移動に伴ってセンサーシュー164が図2中で
上方に移動すると、今度はレバー178の他端側のピン
185を支点としてレバー178は時計方向に回動す
る。このため、スプール106gは上方に引き戻され
て、駆動プーリ16及び従動プーリ26を変速比が小さ
い状態にしようとする。このような動作によって、スプ
ール106g、駆動プーリ16及び従動プーリ26は、
ステップモータ108の回転位置に対応して目標とする
変速比の状態で安定する。
【0037】逆に、ステップモータ108を反時計方向
に回転駆動した場合は、上記とは逆に変速制御弁106
のスプール106gが図2中で上方に移動することによ
り、駆動プーリシリンダ室20に所定のライン圧が供給
されて、駆動プーリ16のV字状プーリ溝が小さくな
り、従動プーリ26のV字状プーリ溝が大きくなり、変
速比が小さくなる。このとき、駆動プーリ16における
可動円錐板22の移動に伴ってセンサーシュー164が
図2中で下方に移動するので、変速制御弁106のスプ
ール106gが下方にひき戻されて、駆動プーリ16及
び従動プーリ26を変速比が大きい状態にしようとす
る。このような動作によって、スプール106g、駆動
プーリ16及び従動プーリ26は、ステップモータ10
8の回転位置に対応して目標とする変速比の状態で安定
する。
に回転駆動した場合は、上記とは逆に変速制御弁106
のスプール106gが図2中で上方に移動することによ
り、駆動プーリシリンダ室20に所定のライン圧が供給
されて、駆動プーリ16のV字状プーリ溝が小さくな
り、従動プーリ26のV字状プーリ溝が大きくなり、変
速比が小さくなる。このとき、駆動プーリ16における
可動円錐板22の移動に伴ってセンサーシュー164が
図2中で下方に移動するので、変速制御弁106のスプ
ール106gが下方にひき戻されて、駆動プーリ16及
び従動プーリ26を変速比が大きい状態にしようとす
る。このような動作によって、スプール106g、駆動
プーリ16及び従動プーリ26は、ステップモータ10
8の回転位置に対応して目標とする変速比の状態で安定
する。
【0038】したがって、ステップモータ108を所定
の変速パターンに従って作動させると、変速比はこれに
追従して変化することになり、ステップモータ108を
制御することによって無段変速機構の変速を制御するこ
とができる。ステップモータ108は、変速制御装置3
00から送出されるパルス数信号に対応して回転角が決
定される。変速制御装置300からのパルス数信号は走
行状態に応じた所定の変速パターンに従って与えられ
る。
の変速パターンに従って作動させると、変速比はこれに
追従して変化することになり、ステップモータ108を
制御することによって無段変速機構の変速を制御するこ
とができる。ステップモータ108は、変速制御装置3
00から送出されるパルス数信号に対応して回転角が決
定される。変速制御装置300からのパルス数信号は走
行状態に応じた所定の変速パターンに従って与えられ
る。
【0039】変速比圧弁110は、入力ポート110
a,出力ポート110b,ドレーンポート110c及び
パイロットポート110dと、3つのランド110e,
110f及び110gを有するスプール110hと、前
述したセンサーシュー164に略中央部に支点を有する
レバー170を介して連結されたスプリング止め摺動杆
110iと、このスプリング止め摺動杆110iとスプ
ール110hとの間に介挿され、スプール110hをパ
イロットポート110d側に付勢するリターンスプリン
グ110jとを備えており、入力ポート110aが一定
圧調圧弁118の入力ポート118aに連通されている
と共に、出力ポート110bがライン圧調圧弁102の
パイロットポート102c及び自身のパイロットポート
110dに連通され、駆動プーリ16のV字状プーリ溝
間隔が小さいときには、スプリング止め摺動杆110i
が上方の位置をとるため、リターンスプリング110j
の付勢力が小さくなって、出力ポート110bから出力
されるパイロット圧が小さくなり、ライン圧調圧弁10
2で調圧される油路132のライン圧が小さい状態とな
り、この状態から駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔
が大きくなるにつれてスプリング止め摺動杆110iが
徐々に下方移動するため、リターンスプリング110j
の付勢力が大きくなって、出力ポート110bから出力
されるパイロット圧が徐々に大きくなって、油路132
のライン圧が徐々に増加する。
a,出力ポート110b,ドレーンポート110c及び
パイロットポート110dと、3つのランド110e,
110f及び110gを有するスプール110hと、前
述したセンサーシュー164に略中央部に支点を有する
レバー170を介して連結されたスプリング止め摺動杆
110iと、このスプリング止め摺動杆110iとスプ
ール110hとの間に介挿され、スプール110hをパ
イロットポート110d側に付勢するリターンスプリン
グ110jとを備えており、入力ポート110aが一定
圧調圧弁118の入力ポート118aに連通されている
と共に、出力ポート110bがライン圧調圧弁102の
パイロットポート102c及び自身のパイロットポート
110dに連通され、駆動プーリ16のV字状プーリ溝
間隔が小さいときには、スプリング止め摺動杆110i
が上方の位置をとるため、リターンスプリング110j
の付勢力が小さくなって、出力ポート110bから出力
されるパイロット圧が小さくなり、ライン圧調圧弁10
2で調圧される油路132のライン圧が小さい状態とな
り、この状態から駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔
が大きくなるにつれてスプリング止め摺動杆110iが
徐々に下方移動するため、リターンスプリング110j
の付勢力が大きくなって、出力ポート110bから出力
されるパイロット圧が徐々に大きくなって、油路132
のライン圧が徐々に増加する。
【0040】そして、上記ステップモータ108、モデ
ィファイヤ用デューティ弁120、ロックアップ用デュ
ーティ弁128及びクラッチ接離制御用デューティ弁1
29が変速制御装置300によって制御される。なお、
本願発明の変速制御手段は、ステップモータ108と変
速制御装置300と変速制御弁106等の変速に関係す
る構成が全て含まれる。
ィファイヤ用デューティ弁120、ロックアップ用デュ
ーティ弁128及びクラッチ接離制御用デューティ弁1
29が変速制御装置300によって制御される。なお、
本願発明の変速制御手段は、ステップモータ108と変
速制御装置300と変速制御弁106等の変速に関係す
る構成が全て含まれる。
【0041】変速制御装置300には、図3に示すよう
に、エンジン回転速度センサ301、車速検出手段とし
ての車速センサ302、スロットル開度センサ303、
シフトポジションスイッチ304、タービン回転速度セ
ンサ305、エンジン冷却水温センサ306、ブレーキ
センサ307、回転数検出手段としての回転数検出セン
サ410及び変速比検出センサ165からの電気信号が
入力される。
に、エンジン回転速度センサ301、車速検出手段とし
ての車速センサ302、スロットル開度センサ303、
シフトポジションスイッチ304、タービン回転速度セ
ンサ305、エンジン冷却水温センサ306、ブレーキ
センサ307、回転数検出手段としての回転数検出セン
サ410及び変速比検出センサ165からの電気信号が
入力される。
【0042】エンジン回転速度センサ301はエンジン
のイグニッション点火パルスからエンジン回転速度を検
出し、また車速センサ302は無段変速機の出力軸の回
転から車速を検出する。スロットル開度センサ303は
エンジンのスロットル開度を電圧信号として検出する。
シフトポジションスイッチ304は、前述したマニュア
ル弁104が、P,R,N,D,Lのどの位置にあるか
を検出する。タービン回転速度センサ305はフルード
カップリング12のタービン軸の回転速度を検出する。
エンジン冷却水温センサ306はエンジン冷却水の温度
が一定値以下のときに信号を発生する。ブレーキセンサ
307は車両のブレーキが使用されているか否かを検出
する。
のイグニッション点火パルスからエンジン回転速度を検
出し、また車速センサ302は無段変速機の出力軸の回
転から車速を検出する。スロットル開度センサ303は
エンジンのスロットル開度を電圧信号として検出する。
シフトポジションスイッチ304は、前述したマニュア
ル弁104が、P,R,N,D,Lのどの位置にあるか
を検出する。タービン回転速度センサ305はフルード
カップリング12のタービン軸の回転速度を検出する。
エンジン冷却水温センサ306はエンジン冷却水の温度
が一定値以下のときに信号を発生する。ブレーキセンサ
307は車両のブレーキが使用されているか否かを検出
する。
【0043】エンジン回転速度センサ301、車速セン
サ302及びタービン回転速度センサ305からの信号
は夫々波形整形器308、309及び322を介して入
力インタフェース311に供給され、またスロットル開
度センサ303からの電圧信号はA/D変換器310に
よってデジタル信号に変換されて入力インタフェース3
11に供給される。また、回転数検出センサ410は、
駆動プーリ16及び従動プーリ26のそれぞれの回転数
を検出し、駆動プーリ16の回転数を駆動側回転数N
PRI とし、従動プーリ26の回転数を従動側回転数N
SEC として出力する。
サ302及びタービン回転速度センサ305からの信号
は夫々波形整形器308、309及び322を介して入
力インタフェース311に供給され、またスロットル開
度センサ303からの電圧信号はA/D変換器310に
よってデジタル信号に変換されて入力インタフェース3
11に供給される。また、回転数検出センサ410は、
駆動プーリ16及び従動プーリ26のそれぞれの回転数
を検出し、駆動プーリ16の回転数を駆動側回転数N
PRI とし、従動プーリ26の回転数を従動側回転数N
SEC として出力する。
【0044】変速制御装置300は、入力インタフェー
ス311、CPU(中央処理装置)313、基準パルス
発生器312、ROM(リードオンリメモリ)314、
RAM(ランダムアクセスメモリ)315及び出力イン
タフェース316を少なくとも有しており、これらはア
ドレスバス319及びデータバス320によって接続さ
れている。
ス311、CPU(中央処理装置)313、基準パルス
発生器312、ROM(リードオンリメモリ)314、
RAM(ランダムアクセスメモリ)315及び出力イン
タフェース316を少なくとも有しており、これらはア
ドレスバス319及びデータバス320によって接続さ
れている。
【0045】ここで、基準パルス発生器312は、中央
処理装置313を作動させる基準パルスを発生させる。
ROM314には、ステップモータ108及びデューテ
ィ弁120,128及び129を制御するためのプログ
ラム及び制御に必要なデータを格納してある。RAM3
15には、各センサ及びスイッチからの情報、制御に必
要なパラメータ等を一時的に格納する。
処理装置313を作動させる基準パルスを発生させる。
ROM314には、ステップモータ108及びデューテ
ィ弁120,128及び129を制御するためのプログ
ラム及び制御に必要なデータを格納してある。RAM3
15には、各センサ及びスイッチからの情報、制御に必
要なパラメータ等を一時的に格納する。
【0046】中央処理装置313では、入力インタフェ
ース311を介して入力した各センサ等からのデータを
もとに所定の処理を行い、所定のデータを出力インタフ
ェース316を介してモータ駆動回路317、デューテ
ィ弁120,128及び129の電磁ソレノイドに出力
する。そして、モータ駆動回路317では、ステップモ
ータ108に配設した例えば、ロータリエンコーダ31
8からの位置情報と、変速制御装置300からのデータ
とをもとにステップモータの駆動信号を形成し、ステッ
プモータ108に出力すると共に、ステップモータの位
置情報を、変速制御装置300に出力する。
ース311を介して入力した各センサ等からのデータを
もとに所定の処理を行い、所定のデータを出力インタフ
ェース316を介してモータ駆動回路317、デューテ
ィ弁120,128及び129の電磁ソレノイドに出力
する。そして、モータ駆動回路317では、ステップモ
ータ108に配設した例えば、ロータリエンコーダ31
8からの位置情報と、変速制御装置300からのデータ
とをもとにステップモータの駆動信号を形成し、ステッ
プモータ108に出力すると共に、ステップモータの位
置情報を、変速制御装置300に出力する。
【0047】前記変速制御装置300による前記無段変
速機の変速比制御は図4のフローチャートに示す基準演
算処理に従って実行される。この変速比制御の基準演算
処理について簡単に説明すれば、図4の演算処理は所定
時間(ΔT)毎のタイマ割込みによって実行され、まず
ステップ502で前記シフトポジションスイッチ304
からのシフトポジションを読込み、次いでステップ50
4でシフトポジションが走行レンジであるD,L,Rレ
ンジであるか否かを判定し、D,L,Rレンジであると
判定された場合にはステップ508に移行し、そうでな
い場合、即ちP,Nレンジである場合にはステップ50
6に移行し、ステップ506でロックアップ用デューテ
ィ弁128の電磁ソレノイドに対する励磁電流のデュー
ティ比を“0”に設定してから、後述するステップ63
0に移行する。
速機の変速比制御は図4のフローチャートに示す基準演
算処理に従って実行される。この変速比制御の基準演算
処理について簡単に説明すれば、図4の演算処理は所定
時間(ΔT)毎のタイマ割込みによって実行され、まず
ステップ502で前記シフトポジションスイッチ304
からのシフトポジションを読込み、次いでステップ50
4でシフトポジションが走行レンジであるD,L,Rレ
ンジであるか否かを判定し、D,L,Rレンジであると
判定された場合にはステップ508に移行し、そうでな
い場合、即ちP,Nレンジである場合にはステップ50
6に移行し、ステップ506でロックアップ用デューテ
ィ弁128の電磁ソレノイドに対する励磁電流のデュー
ティ比を“0”に設定してから、後述するステップ63
0に移行する。
【0048】前記ステップ508では、前記スロットル
開度センサ303からの信号に基づいてスロットル開度
THを読込み、次いでステップ510で、車速センサ3
02からの信号に基づいて車速Vを読込み、次いで、ス
テップ511aで、ロータリエンコーダ318の検出パ
ルスSpを読み込み、この検出パルスSpをもとにステ
ップ511bで、変速比が最大のときのステップモータ
108の回転角を零とした、ステップモータ108の回
転角度を表す現在パルス数PA を算出し、異常監視処理
プログラムに通知する。
開度センサ303からの信号に基づいてスロットル開度
THを読込み、次いでステップ510で、車速センサ3
02からの信号に基づいて車速Vを読込み、次いで、ス
テップ511aで、ロータリエンコーダ318の検出パ
ルスSpを読み込み、この検出パルスSpをもとにステ
ップ511bで、変速比が最大のときのステップモータ
108の回転角を零とした、ステップモータ108の回
転角度を表す現在パルス数PA を算出し、異常監視処理
プログラムに通知する。
【0049】次いでステップ512で、エンジン回転速
度センサ301からエンジン回転速度NE を読み込み、
ステップ513aに移行する。このステップ513aで
は、変速比検出センサ165の検出値である現在の変速
比CP を読み込んで、異常監視処理プログラムに通知
し、次いでステップ513bに移行して、スロットル開
度TH及びエンジン回転速度NE をもとに、図6に示す
スロットル開度THをパラメータとしてエンジン回転速
度NE とエンジントルクTE との関係を示すマップを参
照してエンジントルクTE を算出し、次いでステップ5
13cに移行して、算出したエンジントルクTE と現在
の変速比C P とをもとに図7に示すエンジントルクTE
をパラメータとして変速比Cとライン圧PL との関係を
示すマップを参照してライン圧PL を算出し、このライ
ン圧PL を得るためにライン圧調圧弁102に供給する
パイロット圧をプレッシャーモディファイヤ弁116か
ら出力するために対応するモディファイヤ用デューティ
弁120に対する励磁電流のデューティ比を決定してか
らステップ514に移行する。
度センサ301からエンジン回転速度NE を読み込み、
ステップ513aに移行する。このステップ513aで
は、変速比検出センサ165の検出値である現在の変速
比CP を読み込んで、異常監視処理プログラムに通知
し、次いでステップ513bに移行して、スロットル開
度TH及びエンジン回転速度NE をもとに、図6に示す
スロットル開度THをパラメータとしてエンジン回転速
度NE とエンジントルクTE との関係を示すマップを参
照してエンジントルクTE を算出し、次いでステップ5
13cに移行して、算出したエンジントルクTE と現在
の変速比C P とをもとに図7に示すエンジントルクTE
をパラメータとして変速比Cとライン圧PL との関係を
示すマップを参照してライン圧PL を算出し、このライ
ン圧PL を得るためにライン圧調圧弁102に供給する
パイロット圧をプレッシャーモディファイヤ弁116か
ら出力するために対応するモディファイヤ用デューティ
弁120に対する励磁電流のデューティ比を決定してか
らステップ514に移行する。
【0050】ここで、図7に示す、エンジントルクTE
をパラメータとして変速比Cとライン圧PL との関係を
示すマップは、変速比Cを横軸、ライン圧PL を縦軸と
し、ライン圧最大値LMAX 及びライン圧最小値LMIN の
間でアクセル開度毎のエンジントルクTE をパラメータ
として、変速比Cに応じてライン圧PL が変化するよう
になされており、例えば、変速比Cが最小で、例えばC
=0.497のとき、ライン圧最大値LMAX =24〔k
g/cm2 〕、ライン圧最小値LMIN =16〔kg/c
m2 〕、変速比Cが最大で、例えばC=2.503のと
き、ライン圧最大値LMAX =8〔kg/cm2 〕、ライン
圧最小値LMIN =5.5〔kg/cm2 〕に設定される。
をパラメータとして変速比Cとライン圧PL との関係を
示すマップは、変速比Cを横軸、ライン圧PL を縦軸と
し、ライン圧最大値LMAX 及びライン圧最小値LMIN の
間でアクセル開度毎のエンジントルクTE をパラメータ
として、変速比Cに応じてライン圧PL が変化するよう
になされており、例えば、変速比Cが最小で、例えばC
=0.497のとき、ライン圧最大値LMAX =24〔k
g/cm2 〕、ライン圧最小値LMIN =16〔kg/c
m2 〕、変速比Cが最大で、例えばC=2.503のと
き、ライン圧最大値LMAX =8〔kg/cm2 〕、ライン
圧最小値LMIN =5.5〔kg/cm2 〕に設定される。
【0051】ステップ514では、タービン回転速度セ
ンサ305からの信号に基づいてタービン回転速度Nt
を読込み、次いでステップ516に移行して、前記エン
ジン回転速度NE とタービン回転速度Nt との回転偏差
ND を算出する。次いで、ステップ517aに移行し
て、車速VがV≠0であるか否かを判定し、V≠0でな
い場合にはステップ518に移行し、V≠0である場合
にはステップ517bに移行する。
ンサ305からの信号に基づいてタービン回転速度Nt
を読込み、次いでステップ516に移行して、前記エン
ジン回転速度NE とタービン回転速度Nt との回転偏差
ND を算出する。次いで、ステップ517aに移行し
て、車速VがV≠0であるか否かを判定し、V≠0でな
い場合にはステップ518に移行し、V≠0である場合
にはステップ517bに移行する。
【0052】ステップ517bでは、異常監視処理プロ
グラムからの異常検出フラグEFを読み込み、ステップ
517cで、異常検出フラグEFがEF=1であるか否
かを判定し、EF=1でない場合にはステップ518に
移行し、EF=1である場合には、ステップ517dに
移行する。ここで、異常検出フラグEFは、ステップモ
ータ108、変速制御装置300、変速制御弁106等
の変速制御手段の異常監視を行う異常監視処理プログラ
ムから出力され、異常監視処理プログラムでは、例え
ば、変速比が最小変速比CMI N に設定されたときに、変
速比検出センサ165の検出値が最小変速比であるか否
かを監視しており、最小変速比となる場合には、異常検
出フラグEFをEF=0とし、最小変速比とならない場
合には、異常検出フラグEF=1とし、また、ステップ
モータ108の断線、加熱等の異常監視により異常を検
出したとき、異常検出フラグEF=1として変速比制御
基準演算処理プログラムに通知する。
グラムからの異常検出フラグEFを読み込み、ステップ
517cで、異常検出フラグEFがEF=1であるか否
かを判定し、EF=1でない場合にはステップ518に
移行し、EF=1である場合には、ステップ517dに
移行する。ここで、異常検出フラグEFは、ステップモ
ータ108、変速制御装置300、変速制御弁106等
の変速制御手段の異常監視を行う異常監視処理プログラ
ムから出力され、異常監視処理プログラムでは、例え
ば、変速比が最小変速比CMI N に設定されたときに、変
速比検出センサ165の検出値が最小変速比であるか否
かを監視しており、最小変速比となる場合には、異常検
出フラグEFをEF=0とし、最小変速比とならない場
合には、異常検出フラグEF=1とし、また、ステップ
モータ108の断線、加熱等の異常監視により異常を検
出したとき、異常検出フラグEF=1として変速比制御
基準演算処理プログラムに通知する。
【0053】そして、ステップ517dでは、回転数検
出センサ410から駆動プーリ16及び従動プーリ26
の各回転数、駆動回転数NPRI 及び従動回転数NSEC を
読み込み、次いで、ステップ517eで、NPRI /N
SEC <1であるか否かを判定し、NPRI /NSEC <1で
ない場合にはステップ518に移行し、NPRI /NSEC
<1である場合には、ステップ517fに移行し、メイ
ンプログラムに終了通知を行った後、処理を終了する。
出センサ410から駆動プーリ16及び従動プーリ26
の各回転数、駆動回転数NPRI 及び従動回転数NSEC を
読み込み、次いで、ステップ517eで、NPRI /N
SEC <1であるか否かを判定し、NPRI /NSEC <1で
ない場合にはステップ518に移行し、NPRI /NSEC
<1である場合には、ステップ517fに移行し、メイ
ンプログラムに終了通知を行った後、処理を終了する。
【0054】一方、ステップ518では、ステップ50
8で読込んだスロットル開度THとステップ510で読
込んだ車速Vとをもとに予めROM314に記憶されて
いる図8に示す制御マップに従ってロックアップオン車
速VON及びロックアップオフ車速VOFF を検索する。次
にステップ520に移行して、ロックアップフラグLU
Fが“1”に設定されているか否かを判定し、ロックア
ップフラグLUFが“1”に設定されている場合にはス
テップ544に移行し、そうでない場合にはステップ5
22に移行する。前記ステップ544では、車速Vが前
記ロックアップオフ車速VOFF よりも小さいか否かを判
定し、V<VOFF である場合にステップ540に移行
し、そうでない場合、すなわち、V≧VOFF である場合
にステップ546に移行する。一方、前記ステップ52
2で車速Vが前記ロックアップオン車速VONよりも大き
いと判定された場合にはステップ524に移行し、そう
でない場合には前記ステップ540に移行する。
8で読込んだスロットル開度THとステップ510で読
込んだ車速Vとをもとに予めROM314に記憶されて
いる図8に示す制御マップに従ってロックアップオン車
速VON及びロックアップオフ車速VOFF を検索する。次
にステップ520に移行して、ロックアップフラグLU
Fが“1”に設定されているか否かを判定し、ロックア
ップフラグLUFが“1”に設定されている場合にはス
テップ544に移行し、そうでない場合にはステップ5
22に移行する。前記ステップ544では、車速Vが前
記ロックアップオフ車速VOFF よりも小さいか否かを判
定し、V<VOFF である場合にステップ540に移行
し、そうでない場合、すなわち、V≧VOFF である場合
にステップ546に移行する。一方、前記ステップ52
2で車速Vが前記ロックアップオン車速VONよりも大き
いと判定された場合にはステップ524に移行し、そう
でない場合には前記ステップ540に移行する。
【0055】前記ステップ524では、前記回転偏差N
D から、予め設定した第1の目標値Nm1 を減じて回転
目標値偏差eを算出し、次にステップ526で予め記憶
された制御マップから前記回転目標値偏差eに応じた第
1のフィードバックゲインG 1 を検索し、次にステップ
528で前記回転偏差ND が、予め設定した制御系切換
閾値N0 よりも小さいか否かを判定し、ND <NO であ
る場合にはステップ530に移行し、そうでない場合即
ちND ≧NO である場合にはステップ538に移行す
る。
D から、予め設定した第1の目標値Nm1 を減じて回転
目標値偏差eを算出し、次にステップ526で予め記憶
された制御マップから前記回転目標値偏差eに応じた第
1のフィードバックゲインG 1 を検索し、次にステップ
528で前記回転偏差ND が、予め設定した制御系切換
閾値N0 よりも小さいか否かを判定し、ND <NO であ
る場合にはステップ530に移行し、そうでない場合即
ちND ≧NO である場合にはステップ538に移行す
る。
【0056】前記ステップ530では、ロックアップ用
デューティ弁128の前回デューティ比に、予め設定し
た微小所定値αを加えて、このロックアップ用デューテ
ィ弁128の今回デューティ比を設定し、次にステップ
532でこのロックアップ用デューティ弁128の今回
デューティ比が100%より小さいか否かを判定し、1
00%より小さいと判定された場合にはステップ601
に移行し、そうでない場合にはステップ534に移行す
る。ステップ534では、ロックアップ用デューティ弁
128の今回デューティ比を100%に修正し、次にス
テップ536でロックアップフラグLUFを“1”に設
定してから前記ステップ601に移行する。
デューティ弁128の前回デューティ比に、予め設定し
た微小所定値αを加えて、このロックアップ用デューテ
ィ弁128の今回デューティ比を設定し、次にステップ
532でこのロックアップ用デューティ弁128の今回
デューティ比が100%より小さいか否かを判定し、1
00%より小さいと判定された場合にはステップ601
に移行し、そうでない場合にはステップ534に移行す
る。ステップ534では、ロックアップ用デューティ弁
128の今回デューティ比を100%に修正し、次にス
テップ536でロックアップフラグLUFを“1”に設
定してから前記ステップ601に移行する。
【0057】一方、前記ステップ538では、今回デュ
ーティ比を前記回転目標値偏差e及び第1のフィードバ
ックゲインG1 を変数とする演算式に基づいて算出し、
前記ステップ601に移行する。また、前記ステップ5
40ではロックアップ用デューティ弁128の今回デュ
ーティ比を0%に設定し、次にステップ542でロック
アップフラグLUFを“0”にリセットしてから前記ス
テップ601に移行する。また、前記ステップ546で
はロックアップ用デューティ弁128の今回デューティ
比を100%に設定して、前記ステップ601に移行す
る。
ーティ比を前記回転目標値偏差e及び第1のフィードバ
ックゲインG1 を変数とする演算式に基づいて算出し、
前記ステップ601に移行する。また、前記ステップ5
40ではロックアップ用デューティ弁128の今回デュ
ーティ比を0%に設定し、次にステップ542でロック
アップフラグLUFを“0”にリセットしてから前記ス
テップ601に移行する。また、前記ステップ546で
はロックアップ用デューティ弁128の今回デューティ
比を100%に設定して、前記ステップ601に移行す
る。
【0058】前記ステップ601で、車両がアンチスキ
ッド制御中であるか否かを判定する。このアンチスキッ
ド制御は、車両の走行中にブレーキペダルを踏込んで制
動状態としたときに、これによってホイールシリンダ圧
が増加して、車輪速を低下させるが、そのときのスリッ
プ率が所定値を越えたときに、そのときのホイールシリ
ンダ圧を保持し、この保持状態で車輪減速度が設定値を
越えたときに車輪がロック傾向にあると判断してホイー
ルシリンダ圧を減圧してロック状態を回避し、以後車輪
速が回復すると保持状態、緩増圧状態、保持状態及び減
圧状態を繰り返しながら制動状態を継続することによ
り、車輪のロックを防止して良好な制動状態を得るよう
にしたものであり、アンチスキッド制御が開始される
と、これを表すアンチスキッド制御中フラグが“1”に
セットされることにより、このアンチスキッド制御中フ
ラグが“1”であるか否かを判定することにより、アン
チスキッド制御中であるか否かを判断することができ
る。
ッド制御中であるか否かを判定する。このアンチスキッ
ド制御は、車両の走行中にブレーキペダルを踏込んで制
動状態としたときに、これによってホイールシリンダ圧
が増加して、車輪速を低下させるが、そのときのスリッ
プ率が所定値を越えたときに、そのときのホイールシリ
ンダ圧を保持し、この保持状態で車輪減速度が設定値を
越えたときに車輪がロック傾向にあると判断してホイー
ルシリンダ圧を減圧してロック状態を回避し、以後車輪
速が回復すると保持状態、緩増圧状態、保持状態及び減
圧状態を繰り返しながら制動状態を継続することによ
り、車輪のロックを防止して良好な制動状態を得るよう
にしたものであり、アンチスキッド制御が開始される
と、これを表すアンチスキッド制御中フラグが“1”に
セットされることにより、このアンチスキッド制御中フ
ラグが“1”であるか否かを判定することにより、アン
チスキッド制御中であるか否かを判断することができ
る。
【0059】そして、アンチスキッド制御中ではないと
きには、そのままステップ602に移行するが、アンチ
スキッド制御中であるときには、ステップ601aに移
行して、クラッチ接離制御用デューティ弁129の電磁
ソレノイドに対する励磁電流のデューティ比を100%
に設定してステップ602に移行する。ステップ602
では、当該車速Vが予め設定された変速比制御開始閾値
V0 (例えば2〜3km/hに設定され、図8に示すよ
うにVON及びVOFF より小さい値となる。)よりも小さ
いか否かを判定し、V<V0 と判定された場合はクリー
プ制御の必要があると判断してステップ604に移行
し、そうでない場合即ちV≧V0 である場合は変速制御
を行う必要があると判断してステップ624に移行す
る。前記ステップ604ではスロットル開度THがアイ
ドル判定閾値TH0 よりも小さいか否かを判定し、TH
<TH0 であると判定された場合はステップ610に移
行し、そうでない場合即ちTH≧TH0 であると判定さ
れた場合にはステップ606に移行する。前記ステップ
606では、クラッチ接離制御用デューティ弁129の
今回デューティ比を0%に設定して前進用クラッチ40
又は後進用ブレーキ50を完全に締結状態とし、次にス
テップ608でステップモータ108の目標パルス数P
D を零に設定してから後述するステップ630に移行す
る。
きには、そのままステップ602に移行するが、アンチ
スキッド制御中であるときには、ステップ601aに移
行して、クラッチ接離制御用デューティ弁129の電磁
ソレノイドに対する励磁電流のデューティ比を100%
に設定してステップ602に移行する。ステップ602
では、当該車速Vが予め設定された変速比制御開始閾値
V0 (例えば2〜3km/hに設定され、図8に示すよ
うにVON及びVOFF より小さい値となる。)よりも小さ
いか否かを判定し、V<V0 と判定された場合はクリー
プ制御の必要があると判断してステップ604に移行
し、そうでない場合即ちV≧V0 である場合は変速制御
を行う必要があると判断してステップ624に移行す
る。前記ステップ604ではスロットル開度THがアイ
ドル判定閾値TH0 よりも小さいか否かを判定し、TH
<TH0 であると判定された場合はステップ610に移
行し、そうでない場合即ちTH≧TH0 であると判定さ
れた場合にはステップ606に移行する。前記ステップ
606では、クラッチ接離制御用デューティ弁129の
今回デューティ比を0%に設定して前進用クラッチ40
又は後進用ブレーキ50を完全に締結状態とし、次にス
テップ608でステップモータ108の目標パルス数P
D を零に設定してから後述するステップ630に移行す
る。
【0060】一方、前記ステップ610で、ステップモ
ータ108の現在パルス数PA が零であるか否かを判定
し、PA =0である場合には、ステップ612に移行
し、そうでない場合にはステップ619に移行して目標
パルス数PD =0とした後ステップ620に移行する。
前記ステップ612では前記回転偏差ND から予め設定
した第2の目標値Nm2 を減じて回転目標値偏差eを算
出し、次にステップ614で、予め記憶された制御マッ
プから前記回転目標値偏差eに応じた第2のフィードバ
ックゲインG2 を検索し、次にステップ616でクラッ
チ接離制御用デューティ弁129の今回デューティ比
を、前記回転目標値偏差e及び第2のフィードバックゲ
インG2 を変数とする演算式に基づいて算出し、次にス
テップ618でステップモータ108の現在パルス数P
A を“0”に設定してステップ636に移行する。
ータ108の現在パルス数PA が零であるか否かを判定
し、PA =0である場合には、ステップ612に移行
し、そうでない場合にはステップ619に移行して目標
パルス数PD =0とした後ステップ620に移行する。
前記ステップ612では前記回転偏差ND から予め設定
した第2の目標値Nm2 を減じて回転目標値偏差eを算
出し、次にステップ614で、予め記憶された制御マッ
プから前記回転目標値偏差eに応じた第2のフィードバ
ックゲインG2 を検索し、次にステップ616でクラッ
チ接離制御用デューティ弁129の今回デューティ比
を、前記回転目標値偏差e及び第2のフィードバックゲ
インG2 を変数とする演算式に基づいて算出し、次にス
テップ618でステップモータ108の現在パルス数P
A を“0”に設定してステップ636に移行する。
【0061】さらに、前記ステップ624ではシフトポ
ジションがDレンジであるか否かを判定し、Dレンジで
ある場合にステップ626に移行し、予め記憶された当
該Dレンジに相当する変速パターンから車速V及びスロ
ットル開度THに応じた変速比を検索して前記ステップ
630に移行する。ステップ624での判定結果がシフ
トポジションがDレンジでない場合にはステップ639
に移行して、シフトポジションがLレンジであるか否か
を判定し、Lレンジである場合にはステップ628に移
行し、予め記憶された当該Lレンジに相当する変速パタ
ーンから車速V及びスロットル開度THに相当する変速
比を検索して前記ステップ630に移行する。また、ス
テップ639の判定結果がシフトポジションがLレンジ
でない場合にはステップ640に移行して、予め記憶さ
れたシフトポジションRレンジに相当する変速パターン
から車速V及びスロットル開度THに相当する変速比を
検索して前記ステップ630に移行する。
ジションがDレンジであるか否かを判定し、Dレンジで
ある場合にステップ626に移行し、予め記憶された当
該Dレンジに相当する変速パターンから車速V及びスロ
ットル開度THに応じた変速比を検索して前記ステップ
630に移行する。ステップ624での判定結果がシフ
トポジションがDレンジでない場合にはステップ639
に移行して、シフトポジションがLレンジであるか否か
を判定し、Lレンジである場合にはステップ628に移
行し、予め記憶された当該Lレンジに相当する変速パタ
ーンから車速V及びスロットル開度THに相当する変速
比を検索して前記ステップ630に移行する。また、ス
テップ639の判定結果がシフトポジションがLレンジ
でない場合にはステップ640に移行して、予め記憶さ
れたシフトポジションRレンジに相当する変速パターン
から車速V及びスロットル開度THに相当する変速比を
検索して前記ステップ630に移行する。
【0062】一方、前記ステップ630で現在パルス数
PA が目標パルス数PD に等しいと判定された場合には
ステップ631に移行して指令パルスPN を、PN =0
とした後前記ステップ636に移行する。また、前記ス
テップ630で現在パルス数PA が目標パルス数PD よ
り小さいと判定された場合には、ステップ632に移行
してステップモータ108をアップシフト方向に移動す
る駆動方向指令Seをモータ駆動回路317に出力し、
次にステップ634で、指令パルスPN をPN=PD −
PA とした後、前記ステップ636に移行する。
PA が目標パルス数PD に等しいと判定された場合には
ステップ631に移行して指令パルスPN を、PN =0
とした後前記ステップ636に移行する。また、前記ス
テップ630で現在パルス数PA が目標パルス数PD よ
り小さいと判定された場合には、ステップ632に移行
してステップモータ108をアップシフト方向に移動す
る駆動方向指令Seをモータ駆動回路317に出力し、
次にステップ634で、指令パルスPN をPN=PD −
PA とした後、前記ステップ636に移行する。
【0063】一方、前記ステップ630で現在パルス数
PA が目標パルス数PD より大きいと判定された場合に
は、ステップ620に移行し、ステップモータ108を
ダウンシフト方向に移動する駆動方向指令Seをモータ
駆動回路317に出力し、ステップ622に移行する。
そして、ステップ622では、指令パルスPN を、PN
=PA −PD とした後、ステップ636に移行する。
PA が目標パルス数PD より大きいと判定された場合に
は、ステップ620に移行し、ステップモータ108を
ダウンシフト方向に移動する駆動方向指令Seをモータ
駆動回路317に出力し、ステップ622に移行する。
そして、ステップ622では、指令パルスPN を、PN
=PA −PD とした後、ステップ636に移行する。
【0064】そして、ステップ636では、指令パルス
PN をモータ駆動回路317に出力し、次にステップ6
38で電磁弁ソレノイド駆動信号を出力してから,メイ
ンプログラムに復帰する。そして、モータ駆動回路31
7では、駆動方向指令Seで指定された方向にステップ
モータ108を駆動する指令パルスPN に対応した駆動
信号を形成し出力する。
PN をモータ駆動回路317に出力し、次にステップ6
38で電磁弁ソレノイド駆動信号を出力してから,メイ
ンプログラムに復帰する。そして、モータ駆動回路31
7では、駆動方向指令Seで指定された方向にステップ
モータ108を駆動する指令パルスPN に対応した駆動
信号を形成し出力する。
【0065】本実施例では、前記ステップ640のRレ
ンジ相当変速パターン検索を除くステップ626,62
8で検索される変速パターンは、凡そ図9のような変速
パターンに従って無段変速機の変速比が設定されると考
えてよい。即ち、各変速パターンにおける変速比は,車
速Vとスロットル開度THとを変数とする制御マップ上
で,それらの変数に従って検索すれば一意に設定され
る。この図9を,車速Vを横軸、エンジン回転速度Ne
を縦軸、スロットル開度THをパラメータとする変速パ
ターンの総合制御マップであると仮定すれば、原点を通
る傾き一定の直線は変速比が一定であると考えればよ
く、例えば変速パターンの全領域において最も傾きの大
きい直線は,車両全体の減速比が最も大きい,即ち最大
変速比CHiであり、逆に最も傾きの小さい直線は,車両
全体の減速比が最も小さい,即ちDレンジ最小変速比C
DLO であると考えてよい。従って、具体的には前記Lレ
ンジの変速パターンは車速V及びスロットル開度THに
関わらず前記最大変速比CHiに固定され、前記Dレンジ
の変速パターンは前記最大変速比CHiとDレンジ最小変
速比CDLO との間の領域で車速V及びスロットル開度T
Hに応じて設定される変速比の経時的軌跡からなる制御
曲線となる。
ンジ相当変速パターン検索を除くステップ626,62
8で検索される変速パターンは、凡そ図9のような変速
パターンに従って無段変速機の変速比が設定されると考
えてよい。即ち、各変速パターンにおける変速比は,車
速Vとスロットル開度THとを変数とする制御マップ上
で,それらの変数に従って検索すれば一意に設定され
る。この図9を,車速Vを横軸、エンジン回転速度Ne
を縦軸、スロットル開度THをパラメータとする変速パ
ターンの総合制御マップであると仮定すれば、原点を通
る傾き一定の直線は変速比が一定であると考えればよ
く、例えば変速パターンの全領域において最も傾きの大
きい直線は,車両全体の減速比が最も大きい,即ち最大
変速比CHiであり、逆に最も傾きの小さい直線は,車両
全体の減速比が最も小さい,即ちDレンジ最小変速比C
DLO であると考えてよい。従って、具体的には前記Lレ
ンジの変速パターンは車速V及びスロットル開度THに
関わらず前記最大変速比CHiに固定され、前記Dレンジ
の変速パターンは前記最大変速比CHiとDレンジ最小変
速比CDLO との間の領域で車速V及びスロットル開度T
Hに応じて設定される変速比の経時的軌跡からなる制御
曲線となる。
【0066】図10は、異常監視処理の処理手順を示す
フローチャートであり、この異常監視処理は変速比制御
処理と同様に、予め設定された所定時間毎のタイマ割り
込み等によって行われ、ステップ401で上記変速比制
御処理によって通知された現在パルス数PA =PMAX で
あるか否かを判定し、PA =PMAX でない場合には、ス
テップ405に移行し、PA =PMAX である場合には、
ステップ402に移行する。
フローチャートであり、この異常監視処理は変速比制御
処理と同様に、予め設定された所定時間毎のタイマ割り
込み等によって行われ、ステップ401で上記変速比制
御処理によって通知された現在パルス数PA =PMAX で
あるか否かを判定し、PA =PMAX でない場合には、ス
テップ405に移行し、PA =PMAX である場合には、
ステップ402に移行する。
【0067】ここで、PMAX は、予め設定された変速比
が最小となる場合のステップモータ108のパルス数で
ある。そして、ステップ402では、変速比検出センサ
165からの現在の変速比C P がCP =CMIN であるか
否かを判定し、CP =CMIN である場合には、ステップ
403に移行し、ステップモータ108が正常であるも
のと判定し、異常検出フラグEFをEF=0としてステ
ップ405に移行する。
が最小となる場合のステップモータ108のパルス数で
ある。そして、ステップ402では、変速比検出センサ
165からの現在の変速比C P がCP =CMIN であるか
否かを判定し、CP =CMIN である場合には、ステップ
403に移行し、ステップモータ108が正常であるも
のと判定し、異常検出フラグEFをEF=0としてステ
ップ405に移行する。
【0068】一方、ステップ402でCP =CMIN でな
い場合には、ステップ404に移行し、ステップモータ
108、変速制御装置300、変速制御弁106等の変
速制御手段のうち何れかが異常であるものと判定し、異
常検出フラグEFをEF=1とした後、ステップ405
に移行する。そして、ステップ405では、変速制御手
段であるステップモータ108に配設した各センサ等に
よって加熱又は、断線等の異常を検出したか否かを判定
し、異常を検出した場合には、ステップ406に移行し
て異常検出フラグEFをEF=1とした後、ステップ4
07に移行する。また、ステップ405でステップモー
タ108の異常を検出しない場合にはそのままステップ
407に移行し、ステップ407で異常検出フラグEF
を、変速比制御基準演算処理プログラムに通知する。
い場合には、ステップ404に移行し、ステップモータ
108、変速制御装置300、変速制御弁106等の変
速制御手段のうち何れかが異常であるものと判定し、異
常検出フラグEFをEF=1とした後、ステップ405
に移行する。そして、ステップ405では、変速制御手
段であるステップモータ108に配設した各センサ等に
よって加熱又は、断線等の異常を検出したか否かを判定
し、異常を検出した場合には、ステップ406に移行し
て異常検出フラグEFをEF=1とした後、ステップ4
07に移行する。また、ステップ405でステップモー
タ108の異常を検出しない場合にはそのままステップ
407に移行し、ステップ407で異常検出フラグEF
を、変速比制御基準演算処理プログラムに通知する。
【0069】ここで、ステップ401から405が変速
制御手段異常検出手段に対応し、ステップ517dが変
速状態検出手段に対応し、ステップ517e及び517
fがロックアップ制御停止手段に対応し、ステップ52
0から546がロックアップ制御手段に対応している。
したがって、今、車両が正常状態であり、車両がエンジ
ンを停止させ且つシフトレバーでPレンジを選択した駐
車状態にあるものとし、この状態で、Vベルト式無段変
速機構29が、図2において、Vベルト24の駆動プー
リ16側の接触位置半径が最小で、従動プーリ26側の
接触位置半径が最大となった最大変速比CMAX の変速位
置にあるものとする。
制御手段異常検出手段に対応し、ステップ517dが変
速状態検出手段に対応し、ステップ517e及び517
fがロックアップ制御停止手段に対応し、ステップ52
0から546がロックアップ制御手段に対応している。
したがって、今、車両が正常状態であり、車両がエンジ
ンを停止させ且つシフトレバーでPレンジを選択した駐
車状態にあるものとし、この状態で、Vベルト式無段変
速機構29が、図2において、Vベルト24の駆動プー
リ16側の接触位置半径が最小で、従動プーリ26側の
接触位置半径が最大となった最大変速比CMAX の変速位
置にあるものとする。
【0070】この駐車状態からイグニッションスイッチ
をオン状態としてエンジンを始動させてアイドリング状
態とすると、これに応じてオイルポンプ101が回転駆
動されることにより、流路132への吐出圧が増加し、
これがライン圧調圧弁102のパイロットポート102
bにパイロット圧として供給される。このとき、ライン
圧調圧弁102の出力ポート102dに接続されたクラ
ッチリリーフ弁122によってその入力ポート122a
のクラッチ圧PC がエンジン停止状態でドレーン圧近傍
までに低下しているものとすると、このクラッチ圧PC
が変速比圧弁110を介して供給される、スプール10
2sの右端部のパイロットポート102cに供給される
パイロット圧が低くなる。
をオン状態としてエンジンを始動させてアイドリング状
態とすると、これに応じてオイルポンプ101が回転駆
動されることにより、流路132への吐出圧が増加し、
これがライン圧調圧弁102のパイロットポート102
bにパイロット圧として供給される。このとき、ライン
圧調圧弁102の出力ポート102dに接続されたクラ
ッチリリーフ弁122によってその入力ポート122a
のクラッチ圧PC がエンジン停止状態でドレーン圧近傍
までに低下しているものとすると、このクラッチ圧PC
が変速比圧弁110を介して供給される、スプール10
2sの右端部のパイロットポート102cに供給される
パイロット圧が低くなる。
【0071】一方、イグニッションスイッチがオン状態
となったときに中央処理装置313では、初期化を行っ
てロックアップフラグLUFを“0”にリセットすると
共に、目標パルス数PD を“0”に設定してから図4の
処理を実行し、このとき、シフトレバーでPレンジが選
択されていることから、ステップ504からステップ5
06に移行してロックアップ用デューティ弁128のデ
ューティ比を“0”に設定してからステップ630に移
行し、このとき、現在パルス数PA が目標パルス数PD
(=0)に一致しているものとするとステップモータ1
08を停止状態に維持する指令パルスPN =0を出力し
(ステップ636)、次いでデューティ比“0”のソレ
ノイド駆動信号を各デューティ弁120、128及び1
29に出力する。このため、モデファイヤ用デューティ
弁120のデューティ比が零の状態を維持し、その出力
ポート120bから出力されるモディファイヤ圧PM が
零となって、これがプレッシャーモディファイヤ弁11
6のパイロットポート116bに入力されるため、この
プレッシャーモディファイヤ弁116の入力ポート11
6d及び出力ポート116aが遮断状態で、且つ出力ポ
ート116aとドレーンポート116cとが連通状態と
なるため、ライン圧調圧弁102のパイロットポート1
02fのパイロット圧も零となる。
となったときに中央処理装置313では、初期化を行っ
てロックアップフラグLUFを“0”にリセットすると
共に、目標パルス数PD を“0”に設定してから図4の
処理を実行し、このとき、シフトレバーでPレンジが選
択されていることから、ステップ504からステップ5
06に移行してロックアップ用デューティ弁128のデ
ューティ比を“0”に設定してからステップ630に移
行し、このとき、現在パルス数PA が目標パルス数PD
(=0)に一致しているものとするとステップモータ1
08を停止状態に維持する指令パルスPN =0を出力し
(ステップ636)、次いでデューティ比“0”のソレ
ノイド駆動信号を各デューティ弁120、128及び1
29に出力する。このため、モデファイヤ用デューティ
弁120のデューティ比が零の状態を維持し、その出力
ポート120bから出力されるモディファイヤ圧PM が
零となって、これがプレッシャーモディファイヤ弁11
6のパイロットポート116bに入力されるため、この
プレッシャーモディファイヤ弁116の入力ポート11
6d及び出力ポート116aが遮断状態で、且つ出力ポ
ート116aとドレーンポート116cとが連通状態と
なるため、ライン圧調圧弁102のパイロットポート1
02fのパイロット圧も零となる。
【0072】したがって、スプール102sを右動させ
るパイロットポート102b及び102fのパイロット
圧とスプール102sを左動させるパイロットポート1
02cの圧力とスプール102sの受圧面積との積でな
る推力差によってスプール102sが右動し、これによ
って入力ポート102aとスプール102sのランド1
02oとの間の開口面積が増加し、これによって入力ポ
ート102aと出力ポート102dとが連通状態となる
ため、流路132のライン圧が一時的に減少する。
るパイロットポート102b及び102fのパイロット
圧とスプール102sを左動させるパイロットポート1
02cの圧力とスプール102sの受圧面積との積でな
る推力差によってスプール102sが右動し、これによ
って入力ポート102aとスプール102sのランド1
02oとの間の開口面積が増加し、これによって入力ポ
ート102aと出力ポート102dとが連通状態となる
ため、流路132のライン圧が一時的に減少する。
【0073】ところが、ライン圧調圧弁102の出力ポ
ート102dから出力される出力圧は、その下流側に配
設されているクラッチリリーフ弁122の入力ポート1
22a及びパイロットポート122bに供給されるた
め、入力ポート122aで形成されるクラッチ圧P
C は、このクラッチリリーフ弁122のリターンスプリ
ング122mによる推力とパイロットポート122bの
パイロット圧及びスプール122kのランド122iの
受圧面積の積で表される推力とが釣り合う圧力まで増加
する。
ート102dから出力される出力圧は、その下流側に配
設されているクラッチリリーフ弁122の入力ポート1
22a及びパイロットポート122bに供給されるた
め、入力ポート122aで形成されるクラッチ圧P
C は、このクラッチリリーフ弁122のリターンスプリ
ング122mによる推力とパイロットポート122bの
パイロット圧及びスプール122kのランド122iの
受圧面積の積で表される推力とが釣り合う圧力まで増加
する。
【0074】このように、クラッチ圧PC が増加する
と、これが変速比制御弁110の入力ポート110aに
供給され、このとき駆動プーリ16のV字状プーリ溝間
隔が広くなっていることから、これに応じてセンサシュ
ー164が図2でみて上方側に移動しており、このため
スプリング止め摺動杆110iが下方に移動して、リタ
ーンスプリング110jの付勢力が大きくなっているた
め、この変速比制御弁110の出力ポート110bから
出力される制御圧がクラッチ圧PC よりは低い値である
がこれに近い値となり、この制御圧がライン圧調圧弁1
02のパイロットポート102cにパイロット圧として
供給される。このため、ライン圧調圧弁102のスプー
ル102sが左動して入力ポート102aとランド10
2oとの間の開口面積が小さくなり、これに応じて流路
132のライン圧が図7に示すように、最大ライン圧曲
線LMAX 上の最大変速比CMAX に対応する点で表される
比較的高いライン圧に設定される。
と、これが変速比制御弁110の入力ポート110aに
供給され、このとき駆動プーリ16のV字状プーリ溝間
隔が広くなっていることから、これに応じてセンサシュ
ー164が図2でみて上方側に移動しており、このため
スプリング止め摺動杆110iが下方に移動して、リタ
ーンスプリング110jの付勢力が大きくなっているた
め、この変速比制御弁110の出力ポート110bから
出力される制御圧がクラッチ圧PC よりは低い値である
がこれに近い値となり、この制御圧がライン圧調圧弁1
02のパイロットポート102cにパイロット圧として
供給される。このため、ライン圧調圧弁102のスプー
ル102sが左動して入力ポート102aとランド10
2oとの間の開口面積が小さくなり、これに応じて流路
132のライン圧が図7に示すように、最大ライン圧曲
線LMAX 上の最大変速比CMAX に対応する点で表される
比較的高いライン圧に設定される。
【0075】このPレンジを選択している停車状態か
ら、ブレーキペダルの踏込みを維持して、前進走行を開
始するために、シフトレバーでDレンジを選択すると、
図4の処理が実行されたときに、ステップ504からス
テップ508に移行し、変速制御処理を開始する。しか
しながら、ブレーキペダルの踏込を継続している状態で
は、エンジンはアイドリング状態にあると共に、車両も
停止状態であるので、車速Vは零であり、ステップ51
3a〜S513cで算出されるモディファイヤ用デュー
ティ弁120のデューティ比は最小ではないがアイドリ
ング状態のエンジントルクに応じた値となり、モディフ
ァイヤ用デューティ弁120から出力されるモディファ
イヤ圧PM が多少増加し、これに応じてプレッシャーモ
ディファイヤ弁116の出力ポート116a及びドレー
ンポート116c間が遮断状態となり、これに代えて出
力ポート116a及び入力ポート116d間が連通状態
となるため、クラッチ圧PC に基づく比較的小さい圧力
のモディファイヤ圧がパイロット圧としてライン圧調圧
弁102のパイロットポート102fに供給される。こ
のため、スプール102sが右動して、流路132のラ
イン圧PL が図7に示すように、最小ライン圧曲線L
MIN 上の最大変速比CMAX に対応する点で表される最小
ライン圧に設定される。
ら、ブレーキペダルの踏込みを維持して、前進走行を開
始するために、シフトレバーでDレンジを選択すると、
図4の処理が実行されたときに、ステップ504からス
テップ508に移行し、変速制御処理を開始する。しか
しながら、ブレーキペダルの踏込を継続している状態で
は、エンジンはアイドリング状態にあると共に、車両も
停止状態であるので、車速Vは零であり、ステップ51
3a〜S513cで算出されるモディファイヤ用デュー
ティ弁120のデューティ比は最小ではないがアイドリ
ング状態のエンジントルクに応じた値となり、モディフ
ァイヤ用デューティ弁120から出力されるモディファ
イヤ圧PM が多少増加し、これに応じてプレッシャーモ
ディファイヤ弁116の出力ポート116a及びドレー
ンポート116c間が遮断状態となり、これに代えて出
力ポート116a及び入力ポート116d間が連通状態
となるため、クラッチ圧PC に基づく比較的小さい圧力
のモディファイヤ圧がパイロット圧としてライン圧調圧
弁102のパイロットポート102fに供給される。こ
のため、スプール102sが右動して、流路132のラ
イン圧PL が図7に示すように、最小ライン圧曲線L
MIN 上の最大変速比CMAX に対応する点で表される最小
ライン圧に設定される。
【0076】一方、シフトレバーでDレンジを選択した
ときに、マニュアル弁104の入力ポート104aと出
力ポート104cが連通状態となるため、クラッチリリ
ーフ弁122で形成されたクラッチ圧PC が前進用クラ
ッチ制御弁142を介し、オリフィス142cを介して
前進用クラッチ40に供給されるので、この前進用クラ
ッチ40が緩やかに増加して一端締結状態となる。とこ
ろが、図4の処理において、ロックアップフラグLUF
が初期状態で、“0”にリセットされているので、ステ
ップ520からステップ522に移行し、車速Vが零で
あるので、ステップ540に移行して、ロックアップ用
デューティ弁128のデューティ比を“0”に設定し、
次いでステップ542に移行して、ロックアップフラグ
LUFを“0”にリセットしてからステップ601に移
行する。
ときに、マニュアル弁104の入力ポート104aと出
力ポート104cが連通状態となるため、クラッチリリ
ーフ弁122で形成されたクラッチ圧PC が前進用クラ
ッチ制御弁142を介し、オリフィス142cを介して
前進用クラッチ40に供給されるので、この前進用クラ
ッチ40が緩やかに増加して一端締結状態となる。とこ
ろが、図4の処理において、ロックアップフラグLUF
が初期状態で、“0”にリセットされているので、ステ
ップ520からステップ522に移行し、車速Vが零で
あるので、ステップ540に移行して、ロックアップ用
デューティ弁128のデューティ比を“0”に設定し、
次いでステップ542に移行して、ロックアップフラグ
LUFを“0”にリセットしてからステップ601に移
行する。
【0077】この時点では、アンチスキッド制御中では
ないので、ステップ602に移行し、ここで、車速Vは
停車中であって設定車速V0 より小さいので、ステップ
604に移行し、スロットル開度THがアイドリング状
態であるため、設定値TH0より小さいので、ステップ
610に移行し、現在パルス数PA がPA =0であるの
で、ステップ612から616を実行して、クラッチ接
離制御用デューティ弁129のデューティ比をエンジン
回転速度NE とタービン回転速度NT との偏差ND と目
標偏差Nm2との差eとゲインG2 とに基づいて設定する
ことにより、デューティ比が比較的大きい値、例えば6
0程度に設定される。このため、クラッチ接離制御用デ
ューティ弁129の出力ポート129bから出力される
クラッチ制御圧PCCが後進用ブレーキ制御弁140及び
前進用クラッチ制御弁142のパイロットポートに供給
されるため、これら後進用ブレーキ制御弁140及び前
進用クラッチ制御弁142のスプール140m及び14
2mがリターンスプリング140n及び142nに抗し
て下降し、前進用クラッチ制御弁142では、出力ポー
ト142dとドレーンポート142eとを連通させる状
態となり、前進用クラッチ40に対するクラッチ締結圧
をリターンスプリング142nの付勢力とパイロットポ
ート142hのパイロット圧による推力とがバランスす
る圧力まで低下させて、クリープ走行を可能な状態に制
御する。
ないので、ステップ602に移行し、ここで、車速Vは
停車中であって設定車速V0 より小さいので、ステップ
604に移行し、スロットル開度THがアイドリング状
態であるため、設定値TH0より小さいので、ステップ
610に移行し、現在パルス数PA がPA =0であるの
で、ステップ612から616を実行して、クラッチ接
離制御用デューティ弁129のデューティ比をエンジン
回転速度NE とタービン回転速度NT との偏差ND と目
標偏差Nm2との差eとゲインG2 とに基づいて設定する
ことにより、デューティ比が比較的大きい値、例えば6
0程度に設定される。このため、クラッチ接離制御用デ
ューティ弁129の出力ポート129bから出力される
クラッチ制御圧PCCが後進用ブレーキ制御弁140及び
前進用クラッチ制御弁142のパイロットポートに供給
されるため、これら後進用ブレーキ制御弁140及び前
進用クラッチ制御弁142のスプール140m及び14
2mがリターンスプリング140n及び142nに抗し
て下降し、前進用クラッチ制御弁142では、出力ポー
ト142dとドレーンポート142eとを連通させる状
態となり、前進用クラッチ40に対するクラッチ締結圧
をリターンスプリング142nの付勢力とパイロットポ
ート142hのパイロット圧による推力とがバランスす
る圧力まで低下させて、クリープ走行を可能な状態に制
御する。
【0078】一方、ロックアップ用デューティ弁128
に対するデューティ比が“0”となるので、これから出
力されるロックアップ制御圧PLUは略零に制御され、こ
れがロックアップ制御弁126のパイロットポート12
6jにパイロット圧として供給されるので、スプール1
26sはリターンスプリング126tによって図2に示
すように右動した位置となり、トルクコンバータリリー
フ弁124から供給されるトルクコンバータ制御圧PT
が入力ポート126b及び出力ポート126cを介して
ロックアップ油室12aに供給され、フルードカップリ
ング12には、ロックアップ油室12a側から作動圧が
供給され、フルードカップリング12の油圧はリリーフ
弁152によって一定圧に保持される。
に対するデューティ比が“0”となるので、これから出
力されるロックアップ制御圧PLUは略零に制御され、こ
れがロックアップ制御弁126のパイロットポート12
6jにパイロット圧として供給されるので、スプール1
26sはリターンスプリング126tによって図2に示
すように右動した位置となり、トルクコンバータリリー
フ弁124から供給されるトルクコンバータ制御圧PT
が入力ポート126b及び出力ポート126cを介して
ロックアップ油室12aに供給され、フルードカップリ
ング12には、ロックアップ油室12a側から作動圧が
供給され、フルードカップリング12の油圧はリリーフ
弁152によって一定圧に保持される。
【0079】このため、フルードカップリング12にお
けるポンプインペラ12bとタービンランナ12cとの
間を作動油を介して連結するロックアップ解除状態に制
御する。なお、フルードカップリング12から出力され
る作動油がロックアップ制御弁126の入力ポート12
6d及び出力ポート126eを介してクーラー146に
出力される。
けるポンプインペラ12bとタービンランナ12cとの
間を作動油を介して連結するロックアップ解除状態に制
御する。なお、フルードカップリング12から出力され
る作動油がロックアップ制御弁126の入力ポート12
6d及び出力ポート126eを介してクーラー146に
出力される。
【0080】したがって、この状態でブレーキペダルの
踏込みを解除し、アクセルペダルを解放状態とするか又
は軽く踏込んでスロットル開度THが設定値TH0 未満
の状態を維持すると、前進用クラッチ40が僅かに締結
された状態となり、エンジン10の回転駆動力がフルー
ドカップリング12、前進用クラッチ40及び遊星歯車
機構17のピニオンキャリア25を介して駆動プーリ1
6に伝達され、フルードカップリング12でエンジン1
0に対する過負荷を吸収して車両を最大変速比CMAX で
クリープ走行させることができる。
踏込みを解除し、アクセルペダルを解放状態とするか又
は軽く踏込んでスロットル開度THが設定値TH0 未満
の状態を維持すると、前進用クラッチ40が僅かに締結
された状態となり、エンジン10の回転駆動力がフルー
ドカップリング12、前進用クラッチ40及び遊星歯車
機構17のピニオンキャリア25を介して駆動プーリ1
6に伝達され、フルードカップリング12でエンジン1
0に対する過負荷を吸収して車両を最大変速比CMAX で
クリープ走行させることができる。
【0081】また、Dレンジを選択してブレーキペダル
を踏込んでいる停車状態から発進するため、ブレーキペ
ダルの踏込みを解除し、これに代えてアクセルペダルを
大きく踏込むことにより、スロットル開度THが設定値
TH0 より大きくなると、図4の処理が実行されたとき
にステップ604からステップ606に移行して、クラ
ッチ接離制御用デューティ弁129のデューティ比が
“0”に設定され、次いでステップ608で目標パルス
数PD を図5に示すように最大変速比CMAX を表すパル
ス数“0”に設定してからステップ630に移行する。
を踏込んでいる停車状態から発進するため、ブレーキペ
ダルの踏込みを解除し、これに代えてアクセルペダルを
大きく踏込むことにより、スロットル開度THが設定値
TH0 より大きくなると、図4の処理が実行されたとき
にステップ604からステップ606に移行して、クラ
ッチ接離制御用デューティ弁129のデューティ比が
“0”に設定され、次いでステップ608で目標パルス
数PD を図5に示すように最大変速比CMAX を表すパル
ス数“0”に設定してからステップ630に移行する。
【0082】このとき、現在パルス数PA が“0”であ
るので、PA =PD となり、そのままステップ636及
びS638で指令パルスPN =0及びソレノイド駆動信
号を出力する。このため、クラッチ接離制御用デューテ
ィ弁129から出力されるクラッチ制御圧PCCが零とな
って、前進用クラッチ制御弁142のスプール142m
がリターンスプリング142nによって上昇し、出力ポ
ート142dとドレーンポート142eとを遮断し、逆
に出力ポート142dと入力ポート142bとを連通さ
せる状態となり、前進用クラッチ40に対するクラッチ
締結圧を増加させて、前進用クラッチ40を完全に締結
状態に制御すると共に、ステップモータ108を図5に
示すパルス数“0”の最大変速比CMAX の位置に維持す
る。
るので、PA =PD となり、そのままステップ636及
びS638で指令パルスPN =0及びソレノイド駆動信
号を出力する。このため、クラッチ接離制御用デューテ
ィ弁129から出力されるクラッチ制御圧PCCが零とな
って、前進用クラッチ制御弁142のスプール142m
がリターンスプリング142nによって上昇し、出力ポ
ート142dとドレーンポート142eとを遮断し、逆
に出力ポート142dと入力ポート142bとを連通さ
せる状態となり、前進用クラッチ40に対するクラッチ
締結圧を増加させて、前進用クラッチ40を完全に締結
状態に制御すると共に、ステップモータ108を図5に
示すパルス数“0”の最大変速比CMAX の位置に維持す
る。
【0083】このように、前進用クラッチ40が締結状
態となることにより、最大変速比C MAX で車両を発進さ
せることができ、このとき、スロットル開度THが大き
くなることにより、図4の処理におけるステップ513
a〜S513cで設定されるライン圧PL もエンジント
ルクの増加に応じて図7の最大ライン圧曲線LMAX 上の
最大変速比CMAX に対応する点の最大圧力となり、これ
が従動プーリシリンダ室32に供給されるので、ベルト
24に対してエンジントルクに対応した押付力を作用し
て、ベルト24とプーリ16及び26間の滑りを抑制し
て良好な発進を行うことができる。
態となることにより、最大変速比C MAX で車両を発進さ
せることができ、このとき、スロットル開度THが大き
くなることにより、図4の処理におけるステップ513
a〜S513cで設定されるライン圧PL もエンジント
ルクの増加に応じて図7の最大ライン圧曲線LMAX 上の
最大変速比CMAX に対応する点の最大圧力となり、これ
が従動プーリシリンダ室32に供給されるので、ベルト
24に対してエンジントルクに対応した押付力を作用し
て、ベルト24とプーリ16及び26間の滑りを抑制し
て良好な発進を行うことができる。
【0084】そして、車両が発進して車速VがV≠0と
なると、図4の処理を行ったときステップ516からス
テップ517aに移行し、さらに、ステップ517b、
517cに移行するが、このとき、車両が正常状態であ
るので、ステップ517cからステップ518に移行す
る。そして、車速Vが図8に示す設定車速V0 に達する
と、図4の処理が実行されたときに、ステップ602か
らステップ624に移行し、Dレンジであるのでステッ
プ626に移行して、そのときの車速V、エンジン回転
速度NE 及びスロットル開度THをもとに予め記憶され
たDレンジ変速パターンを参照して目標変速比を表すス
テップモータ108の目標パルス数PD を決定して、変
速制御を開始する。
なると、図4の処理を行ったときステップ516からス
テップ517aに移行し、さらに、ステップ517b、
517cに移行するが、このとき、車両が正常状態であ
るので、ステップ517cからステップ518に移行す
る。そして、車速Vが図8に示す設定車速V0 に達する
と、図4の処理が実行されたときに、ステップ602か
らステップ624に移行し、Dレンジであるのでステッ
プ626に移行して、そのときの車速V、エンジン回転
速度NE 及びスロットル開度THをもとに予め記憶され
たDレンジ変速パターンを参照して目標変速比を表すス
テップモータ108の目標パルス数PD を決定して、変
速制御を開始する。
【0085】すなわち、目標パルス数PD が“0”より
大きな値に設定されることにより、図4の処理における
ステップ630からステップ632及びS634に移行
し、ステップモータ108の現在パルス数PA と目標パ
ルス数PD との差を指令パルスPN とし、次いでステッ
プ636に移行して指令パルスPN を出力することによ
り、ステップモータ108を図2でみて反時計方向に所
定ステップ角分回転させる。
大きな値に設定されることにより、図4の処理における
ステップ630からステップ632及びS634に移行
し、ステップモータ108の現在パルス数PA と目標パ
ルス数PD との差を指令パルスPN とし、次いでステッ
プ636に移行して指令パルスPN を出力することによ
り、ステップモータ108を図2でみて反時計方向に所
定ステップ角分回転させる。
【0086】この結果、図11に示すように、ロッド1
82が上方に移動し、レバー178がセンサーシュー1
64との連結点であるピン183を支点として反時計方
向に破線図示の位置まで回動し、このレバー178にピ
ン181を介して連結されている変速制御弁106のス
プール106gが上方に移動する。これによって、変速
制御弁106の入力ポート106a及び出力ポート10
6bが連通状態となり、入力ポート106aに供給され
ているライン圧PL が駆動プーリシリンダ室20に供給
されるので、可動円錐板22が固定円錐板18側に移動
されてV字状プーリ溝間隔が小さくなり、これによって
ベルト24の駆動プーリ16に対する接触位置半径が大
きくなり、これに応じて従動プーリ26に対する接触位
置半径が小さくなることにより、変速比が徐々に小さく
なる。
82が上方に移動し、レバー178がセンサーシュー1
64との連結点であるピン183を支点として反時計方
向に破線図示の位置まで回動し、このレバー178にピ
ン181を介して連結されている変速制御弁106のス
プール106gが上方に移動する。これによって、変速
制御弁106の入力ポート106a及び出力ポート10
6bが連通状態となり、入力ポート106aに供給され
ているライン圧PL が駆動プーリシリンダ室20に供給
されるので、可動円錐板22が固定円錐板18側に移動
されてV字状プーリ溝間隔が小さくなり、これによって
ベルト24の駆動プーリ16に対する接触位置半径が大
きくなり、これに応じて従動プーリ26に対する接触位
置半径が小さくなることにより、変速比が徐々に小さく
なる。
【0087】一方、可動円錐板22の移動によってセン
サーシュー164が下方に移動し、これによってレバー
178がロッド182のピン185を支点として反時計
方向に回動することにより、変速制御弁106のスプー
ル106gが下降し、そのランド106eによって出力
ポート106bが徐々に閉塞され、目標変速比に一致し
たときに、出力ポート106bがランド106eによっ
て完全に閉塞されるので、駆動プーリ16の駆動プーリ
シリンダ室20の圧力上昇が停止され、可動円錐板22
の移動が停止される。
サーシュー164が下方に移動し、これによってレバー
178がロッド182のピン185を支点として反時計
方向に回動することにより、変速制御弁106のスプー
ル106gが下降し、そのランド106eによって出力
ポート106bが徐々に閉塞され、目標変速比に一致し
たときに、出力ポート106bがランド106eによっ
て完全に閉塞されるので、駆動プーリ16の駆動プーリ
シリンダ室20の圧力上昇が停止され、可動円錐板22
の移動が停止される。
【0088】このように、Vベルト式無段変速機構29
の変速比が小さくなると、図4のステップ513a〜S
513cで算出されるモディファイヤ用デューティ弁1
20のデューティ比が大きくなり、これに応じてプレッ
シャーモディファイヤ弁116の出力ポート116aか
ら出力されるモディファイヤ圧が大きくなってライン圧
調圧弁102のパイロットポート102fに供給するパ
イロット圧が増加すると共に、センサーシュー164の
下動によって変速比圧弁110のスプリング止め摺動杆
110iが上動し、これによってリターンスプリング1
10jの付勢力が小さくなり、これに応じて出力ポート
110bから出力されるライン圧調圧弁102のパイロ
ットポート102cに対するパイロット圧が低下するこ
とにより、ライン圧調圧弁102のスプール102sが
右動し、これによって入力ポート102aとランド10
2oとの間の開口面積が大きくなることにより、ライン
圧PL が低下し、従動プーリシリンダ室32の圧力が低
下することにより、変速比に応じたベルト挟持力に変更
される。
の変速比が小さくなると、図4のステップ513a〜S
513cで算出されるモディファイヤ用デューティ弁1
20のデューティ比が大きくなり、これに応じてプレッ
シャーモディファイヤ弁116の出力ポート116aか
ら出力されるモディファイヤ圧が大きくなってライン圧
調圧弁102のパイロットポート102fに供給するパ
イロット圧が増加すると共に、センサーシュー164の
下動によって変速比圧弁110のスプリング止め摺動杆
110iが上動し、これによってリターンスプリング1
10jの付勢力が小さくなり、これに応じて出力ポート
110bから出力されるライン圧調圧弁102のパイロ
ットポート102cに対するパイロット圧が低下するこ
とにより、ライン圧調圧弁102のスプール102sが
右動し、これによって入力ポート102aとランド10
2oとの間の開口面積が大きくなることにより、ライン
圧PL が低下し、従動プーリシリンダ室32の圧力が低
下することにより、変速比に応じたベルト挟持力に変更
される。
【0089】その後、スロットル開度THが大きい状態
を維持しながら車速Vが増加して、ロックアップオン車
速VONを越える状態となると、図4の処理におけるステ
ップ522からステップ524に移行して、エンジン回
転速度NE とタービンランナ回転速度Nt との回転速度
偏差ND から第1の目標値Nm1 を減じて回転目標値偏
差eを算出し、次にステップ526で予め記憶された制
御マップから前記回転目標値偏差eに応じた第1のフィ
ードバックゲインG1 を検索し、次にステップ528で
前記回転速度偏差ND が制御系切換閾値N0 よりも小さ
いか否かを判定する。ND ≧NO である場合には回転速
度偏差が大きすぎるものと判断してステップ538に移
行して、ロックアップ用デューティ弁128に対するデ
ューティ比を回転速度偏差e及びフィードバックゲイン
G1 に応じた値に設定してフィードバック制御を行う。
このため、ステップ638でソレノイド駆動信号がロッ
クアップ用デューティ弁128に出力されたときに、そ
の出力ポート128bから出力されるロックアップ制御
圧PLUが徐々に増加することにより、これが変速指令弁
150の入力ポート150a及び150bを通じてロッ
クアップ制御弁126のパイロットポート126jに供
給されるため、そのスプール126sがリターンスプリ
ング126tに抗して左動することになり、ロックアッ
プ油室12aに供給されるトルクコンバータ圧PT が徐
々に減少されると共に、フルードカップリング12から
クーラー146に出力される作動油量も減少され、ロッ
クアップ油室12aの圧力が低下することにより、徐々
にロックアップ状態に切換えが行われる。
を維持しながら車速Vが増加して、ロックアップオン車
速VONを越える状態となると、図4の処理におけるステ
ップ522からステップ524に移行して、エンジン回
転速度NE とタービンランナ回転速度Nt との回転速度
偏差ND から第1の目標値Nm1 を減じて回転目標値偏
差eを算出し、次にステップ526で予め記憶された制
御マップから前記回転目標値偏差eに応じた第1のフィ
ードバックゲインG1 を検索し、次にステップ528で
前記回転速度偏差ND が制御系切換閾値N0 よりも小さ
いか否かを判定する。ND ≧NO である場合には回転速
度偏差が大きすぎるものと判断してステップ538に移
行して、ロックアップ用デューティ弁128に対するデ
ューティ比を回転速度偏差e及びフィードバックゲイン
G1 に応じた値に設定してフィードバック制御を行う。
このため、ステップ638でソレノイド駆動信号がロッ
クアップ用デューティ弁128に出力されたときに、そ
の出力ポート128bから出力されるロックアップ制御
圧PLUが徐々に増加することにより、これが変速指令弁
150の入力ポート150a及び150bを通じてロッ
クアップ制御弁126のパイロットポート126jに供
給されるため、そのスプール126sがリターンスプリ
ング126tに抗して左動することになり、ロックアッ
プ油室12aに供給されるトルクコンバータ圧PT が徐
々に減少されると共に、フルードカップリング12から
クーラー146に出力される作動油量も減少され、ロッ
クアップ油室12aの圧力が低下することにより、徐々
にロックアップ状態に切換えが行われる。
【0090】そして、回転速度偏差ND が制御系切換閾
値N0 より小さくなると、図4のステップ528からス
テップ530に移行し、現在のロックアップ用デューテ
ィ比に所定値αを加算するフィードフォワード制御を行
い、これが100%未満であるときには、ステップ53
4に移行してデューティ比を100%に設定し、次いで
ステップ536でロックアップ制御フラグLUFを
“1”にセットしてからステップ601に移行する。
値N0 より小さくなると、図4のステップ528からス
テップ530に移行し、現在のロックアップ用デューテ
ィ比に所定値αを加算するフィードフォワード制御を行
い、これが100%未満であるときには、ステップ53
4に移行してデューティ比を100%に設定し、次いで
ステップ536でロックアップ制御フラグLUFを
“1”にセットしてからステップ601に移行する。
【0091】このため、ロックアップ用デューティ弁1
28から出力されるロックアップ制御圧PLUが高い圧力
となるため、ロックアップ制御弁126のスプール12
6sがさらに左動し、ロックアップ油室12aをドレー
ンポート126gに連通させると共に、トルクコンバー
タ圧PT をフルードカップリング12に直接供給し、さ
らに潤滑用リリーフボール144で設定される潤滑圧P
LBが入力ポート126f及び出力ポート126eを介し
てクーラー146に供給されて冷却される。
28から出力されるロックアップ制御圧PLUが高い圧力
となるため、ロックアップ制御弁126のスプール12
6sがさらに左動し、ロックアップ油室12aをドレー
ンポート126gに連通させると共に、トルクコンバー
タ圧PT をフルードカップリング12に直接供給し、さ
らに潤滑用リリーフボール144で設定される潤滑圧P
LBが入力ポート126f及び出力ポート126eを介し
てクーラー146に供給されて冷却される。
【0092】このため、ロックアップ油室12aの圧力
が略零となるので、ポンプインペラー12bとタービン
ランナ12cとを機械的に連結したロックアップ状態と
なり、車両は加速状態を継続する。そして、所望の車速
Vに達して、アクセルペダルの踏込みを停止すると、ス
ロットル開度THが一定値となり、エンジン回転速度も
一定となるので、ステップ626で検索される目標パル
ス数PD が一定値となり、これと現在パルス数PAとが
一致するので、図4の処理においてステップ630から
ステップ636に移行して現在パルス数PA を維持する
ので、変速動作は行われず、定速走行状態が維持され
る。
が略零となるので、ポンプインペラー12bとタービン
ランナ12cとを機械的に連結したロックアップ状態と
なり、車両は加速状態を継続する。そして、所望の車速
Vに達して、アクセルペダルの踏込みを停止すると、ス
ロットル開度THが一定値となり、エンジン回転速度も
一定となるので、ステップ626で検索される目標パル
ス数PD が一定値となり、これと現在パルス数PAとが
一致するので、図4の処理においてステップ630から
ステップ636に移行して現在パルス数PA を維持する
ので、変速動作は行われず、定速走行状態が維持され
る。
【0093】そして、この定速走行状態からアクセルペ
ダルの踏込を解除しエンジンブレーキ状態とするか又は
ブレーキペダルを踏込んで制動状態とさせたものとす
る。この場合には、スロットル開度THが低下すること
により、ステップ626で検索される目標パルス数PD
が低下し、これによってステップ630からステップ6
20に移行し、モータ駆動回路317をダウンシフト方
向に駆動する駆動方向指令Seを出力し、ステップ62
6で検索した目標パルスPD をもとに、PN=PA −P
D によって指令パルスPN を算出し、指令パルスPN を
モータ駆動回路317に出力する。
ダルの踏込を解除しエンジンブレーキ状態とするか又は
ブレーキペダルを踏込んで制動状態とさせたものとす
る。この場合には、スロットル開度THが低下すること
により、ステップ626で検索される目標パルス数PD
が低下し、これによってステップ630からステップ6
20に移行し、モータ駆動回路317をダウンシフト方
向に駆動する駆動方向指令Seを出力し、ステップ62
6で検索した目標パルスPD をもとに、PN=PA −P
D によって指令パルスPN を算出し、指令パルスPN を
モータ駆動回路317に出力する。
【0094】このため、ステップモータ108が図11
で時計方向に回転駆動され、これによってロッド182
が下方に移動することにより、レバー178がセンサー
シュー164のピン183を支点として時計方向に回動
し、これによって変速制御弁106のスプール106g
が下降することにより、出力ポート106bとドレーン
ポート106cとが連通状態となり、駆動プーリシリン
ダ室20aの作動油が徐々に保圧弁160を介してタン
ク130に戻される。このため、駆動プーリシリンダ室
20aの圧力が徐々に低下することによりV字状プーリ
溝間隔が徐々に広がり、駆動プーリ16に対するベルト
24の接触位置半径が徐々に小さくなり、逆に従動プー
リ26に対するベルト24の接触位置半径が大きくなる
ことにより、変速比Cが大きくなってダウンシフトが行
われ、車両は減速状態となる。
で時計方向に回転駆動され、これによってロッド182
が下方に移動することにより、レバー178がセンサー
シュー164のピン183を支点として時計方向に回動
し、これによって変速制御弁106のスプール106g
が下降することにより、出力ポート106bとドレーン
ポート106cとが連通状態となり、駆動プーリシリン
ダ室20aの作動油が徐々に保圧弁160を介してタン
ク130に戻される。このため、駆動プーリシリンダ室
20aの圧力が徐々に低下することによりV字状プーリ
溝間隔が徐々に広がり、駆動プーリ16に対するベルト
24の接触位置半径が徐々に小さくなり、逆に従動プー
リ26に対するベルト24の接触位置半径が大きくなる
ことにより、変速比Cが大きくなってダウンシフトが行
われ、車両は減速状態となる。
【0095】そして、減速状態を継続して、車速Vがロ
ックアップオフ車速VOFF 未満となると、図4の処理に
おけるステップ544からステップ540に移行して、
ロックアップ用デューティ弁128に対するデューティ
比が“0”に設定され、次いで、ステップ542でロッ
クアップ制御フラグLUFが“0”にリセットされる。
このため、ロックアップ制御弁126のパイロットポー
ト126jの圧力が低下することにより、スプール12
6sが瞬時に右動し、トルクコンバータ圧PTがロック
アップ油室12aに供給されるため、ロックアップ状態
が直ちに解除されてフルードカップリング12を介した
駆動状態に復帰し、この間無段変速機29の変速比Cは
増加状態を継続し、車速Vが設定車速V0 未満となる
と、ステップ602からステップ604に移行し、スロ
ットル開度THが設定値TH0 より小さいので、ステッ
プ610に移行し、現在パルス数PA が“0”、すなわ
ち、最大変速比CMAX に達していないときには、ステッ
プ619でPD =0とした後、変速比の変化量に応じて
指令パルスPN を設定してステップモータ108を駆動
させ、現在パルス数PA が“0”に達するとステップ6
12に移行して前述したように、前進用クラッチ40の
クラッチ圧を低下させてクリープ走行可能な状態に復帰
させる。
ックアップオフ車速VOFF 未満となると、図4の処理に
おけるステップ544からステップ540に移行して、
ロックアップ用デューティ弁128に対するデューティ
比が“0”に設定され、次いで、ステップ542でロッ
クアップ制御フラグLUFが“0”にリセットされる。
このため、ロックアップ制御弁126のパイロットポー
ト126jの圧力が低下することにより、スプール12
6sが瞬時に右動し、トルクコンバータ圧PTがロック
アップ油室12aに供給されるため、ロックアップ状態
が直ちに解除されてフルードカップリング12を介した
駆動状態に復帰し、この間無段変速機29の変速比Cは
増加状態を継続し、車速Vが設定車速V0 未満となる
と、ステップ602からステップ604に移行し、スロ
ットル開度THが設定値TH0 より小さいので、ステッ
プ610に移行し、現在パルス数PA が“0”、すなわ
ち、最大変速比CMAX に達していないときには、ステッ
プ619でPD =0とした後、変速比の変化量に応じて
指令パルスPN を設定してステップモータ108を駆動
させ、現在パルス数PA が“0”に達するとステップ6
12に移行して前述したように、前進用クラッチ40の
クラッチ圧を低下させてクリープ走行可能な状態に復帰
させる。
【0096】この減速状態を継続している間に、駆動プ
ーリ16の可動円錐板22が上方に移動することによ
り、センサーシュー164が下降することにより、変速
比圧弁110の出力圧が増加し、これによってライン圧
調圧弁102のパイロットポート102cのパイロット
圧が増加することにより、ライン圧が低下して従動プー
リ26のベルト挟持力が変速位置に応じた値に調整され
る。
ーリ16の可動円錐板22が上方に移動することによ
り、センサーシュー164が下降することにより、変速
比圧弁110の出力圧が増加し、これによってライン圧
調圧弁102のパイロットポート102cのパイロット
圧が増加することにより、ライン圧が低下して従動プー
リ26のベルト挟持力が変速位置に応じた値に調整され
る。
【0097】また、シフトレバーでRレンジを選択した
場合には、マニュアル弁104の入力ポート104aと
Rレンジポート104bとが連通状態となり、クラッチ
リリーフ弁122で形成されたクラッチ圧PC が後進用
ブレーキ制御弁140を介し、オリフィス140fを介
してパイロット圧としてパイロットポート140gに供
給されると共に、オリフィス140b、140cを介し
て後進用ブレーキ50に供給され、これによって、後進
用ブレーキ50が作動し、駆動軸14が逆回転し、車両
は後進する。
場合には、マニュアル弁104の入力ポート104aと
Rレンジポート104bとが連通状態となり、クラッチ
リリーフ弁122で形成されたクラッチ圧PC が後進用
ブレーキ制御弁140を介し、オリフィス140fを介
してパイロット圧としてパイロットポート140gに供
給されると共に、オリフィス140b、140cを介し
て後進用ブレーキ50に供給され、これによって、後進
用ブレーキ50が作動し、駆動軸14が逆回転し、車両
は後進する。
【0098】この場合も、上記と同様に、各センサの検
出信号をもとに各デューティー比を設定し、この場合、
Rレンジであるのでステップ640において、Rレンジ
の変速パターンを検索して目標パルス数PD を設定して
ステップモータ108を駆動し、ステップ630で、目
標パルス数PD と現在パルス数PA とが、PA <PDで
ある場合には、ステップ632で指令パルスPN をPN
=PD −PA とし、P A <PD である場合には、ステッ
プ622で、PN =PA −PD として、モータ駆動回路
317に出力してステップモータ108を駆動し、これ
によって、変速制御弁106が駆動され変速される。
出信号をもとに各デューティー比を設定し、この場合、
Rレンジであるのでステップ640において、Rレンジ
の変速パターンを検索して目標パルス数PD を設定して
ステップモータ108を駆動し、ステップ630で、目
標パルス数PD と現在パルス数PA とが、PA <PDで
ある場合には、ステップ632で指令パルスPN をPN
=PD −PA とし、P A <PD である場合には、ステッ
プ622で、PN =PA −PD として、モータ駆動回路
317に出力してステップモータ108を駆動し、これ
によって、変速制御弁106が駆動され変速される。
【0099】なお、制動時にアンチスキッド制御が開始
されると、前述したように、アンチスキッド制御中フラ
グが“1”にセットされることにより、図4の処理にお
けるステップ601からステップ601aに移行して、
クラッチ接離制御用デューティ弁129の電磁ソレノイ
ドに対する励磁電流のデューティ比が100%に設定さ
れるため、ステップ636でソレノイド駆動信号がクラ
ッチ接離制御用デューティ弁129に出力されたとき
に、クラッチ接離制御用デューティ弁129の出力ポー
ト129bから出力されるクラッチ制御圧PCCが高い圧
力となり、これが前進用クラッチ制御弁142のパイロ
ットポート142hに供給されるので、そのスプール1
42mがリターンスプリング142nに抗して下降し、
これによって出力ポート142dとドレーンポート14
2eとが連通状態となることにより、前進用クラッチ4
0のクラッチ圧が低下して、車輪速の変動による負荷が
エンジン10に作用することを回避することができる。
されると、前述したように、アンチスキッド制御中フラ
グが“1”にセットされることにより、図4の処理にお
けるステップ601からステップ601aに移行して、
クラッチ接離制御用デューティ弁129の電磁ソレノイ
ドに対する励磁電流のデューティ比が100%に設定さ
れるため、ステップ636でソレノイド駆動信号がクラ
ッチ接離制御用デューティ弁129に出力されたとき
に、クラッチ接離制御用デューティ弁129の出力ポー
ト129bから出力されるクラッチ制御圧PCCが高い圧
力となり、これが前進用クラッチ制御弁142のパイロ
ットポート142hに供給されるので、そのスプール1
42mがリターンスプリング142nに抗して下降し、
これによって出力ポート142dとドレーンポート14
2eとが連通状態となることにより、前進用クラッチ4
0のクラッチ圧が低下して、車輪速の変動による負荷が
エンジン10に作用することを回避することができる。
【0100】また、車両が走行状態から停車状態となっ
た後に、シフトレバーをDレンジからNレンジにシフト
すると、これに応じてマニュアル弁104のスプール1
04iが図2で下方に移動することにより、Dレンジポ
ート104cがドレーンポート104fに連通する状態
となるが、前進用クラッチ制御弁142の入力ポート1
42bとDレンジポート104cとの間の油路に逆止弁
142oが介挿されていることにより、前進用クラッチ
制御弁142の入力ポート142bから流出する作動油
はオリフィス142aを通じてDレンジポート104c
及びドレーンポート104fを介してタンク130に戻
ることになり、前進用クラッチ40のクラッチ圧の低下
が徐々に行われ、DレンジからNレンジへのシフト時の
ショックを防止することができる。
た後に、シフトレバーをDレンジからNレンジにシフト
すると、これに応じてマニュアル弁104のスプール1
04iが図2で下方に移動することにより、Dレンジポ
ート104cがドレーンポート104fに連通する状態
となるが、前進用クラッチ制御弁142の入力ポート1
42bとDレンジポート104cとの間の油路に逆止弁
142oが介挿されていることにより、前進用クラッチ
制御弁142の入力ポート142bから流出する作動油
はオリフィス142aを通じてDレンジポート104c
及びドレーンポート104fを介してタンク130に戻
ることになり、前進用クラッチ40のクラッチ圧の低下
が徐々に行われ、DレンジからNレンジへのシフト時の
ショックを防止することができる。
【0101】次に、ステップモータ108で、例えば、
断線、加熱等により異常が発生し、異常監視処理プログ
ラムで異常検出フラグEFをEF=1として変速比制御
基準演算処理プログラムに通知したものとする。この場
合、シフトレバーでP又はNレンジを選択している場合
には、上記と同様に処理を行い、ステップ506からス
テップ630に移行し、このとき、現在パルス数PA が
目標パルス数PD に一致しているものとするとステップ
モータ108を停止状態に維持する指令パルスPN =0
を出力し、各デューティ弁120、128及び129に
デューティ比“0”のソレノイド駆動信号を出力する。
断線、加熱等により異常が発生し、異常監視処理プログ
ラムで異常検出フラグEFをEF=1として変速比制御
基準演算処理プログラムに通知したものとする。この場
合、シフトレバーでP又はNレンジを選択している場合
には、上記と同様に処理を行い、ステップ506からス
テップ630に移行し、このとき、現在パルス数PA が
目標パルス数PD に一致しているものとするとステップ
モータ108を停止状態に維持する指令パルスPN =0
を出力し、各デューティ弁120、128及び129に
デューティ比“0”のソレノイド駆動信号を出力する。
【0102】そして、ステップモータ108に異常が発
生した時点で、シフトレバーでD、L、Rの何れかを選
択し車速VがV≠0である場合には、図4の処理で、ス
テップ517cからステップ517dに移行し、回転数
検出センサ410から、駆動及び従動回転数NPRI 及び
NSEC を読み込み、NPRI /NSEC <1であるか否かを
判定し、例えば、NPRI /NSEC ≧1である場合には、
変速比が大きく回転軸13で必要とするトルクが小さい
ので、この状態でロックアップ状態とした場合でも、エ
ンジンが停止することはないのでステップ518に移行
し、正常時と同様に、この時点での車速VがV>VONで
ある場合には、引き続きロックアップ制御及びクラッチ
制御を同様に行う。そして、車速VがV<VOFF となっ
た時点でロックアップを解除する。
生した時点で、シフトレバーでD、L、Rの何れかを選
択し車速VがV≠0である場合には、図4の処理で、ス
テップ517cからステップ517dに移行し、回転数
検出センサ410から、駆動及び従動回転数NPRI 及び
NSEC を読み込み、NPRI /NSEC <1であるか否かを
判定し、例えば、NPRI /NSEC ≧1である場合には、
変速比が大きく回転軸13で必要とするトルクが小さい
ので、この状態でロックアップ状態とした場合でも、エ
ンジンが停止することはないのでステップ518に移行
し、正常時と同様に、この時点での車速VがV>VONで
ある場合には、引き続きロックアップ制御及びクラッチ
制御を同様に行う。そして、車速VがV<VOFF となっ
た時点でロックアップを解除する。
【0103】したがって、変速比が大きい状態で走行中
にステップモータ108等、変速制御手段に異常が発生
した場合には、ロックアップ状態とした場合でも、エン
ジンには負荷がかからないのでロックアップ制御を停止
せず、正常時と同様に車速Vがロックアップ車速VONよ
り大きい場合にはロックアップを行い、車速V<VOF F
となったときロックアップ解除とする。
にステップモータ108等、変速制御手段に異常が発生
した場合には、ロックアップ状態とした場合でも、エン
ジンには負荷がかからないのでロックアップ制御を停止
せず、正常時と同様に車速Vがロックアップ車速VONよ
り大きい場合にはロックアップを行い、車速V<VOF F
となったときロックアップ解除とする。
【0104】一方、異常監視処理プログラムから変速制
御手段の異常を通知された時点での駆動プーリ16及び
従動プーリ26の各回転数がNPRI /NSEC <1である
場合には、変速比が小さく回転軸13で必要とするトル
クが大きいので、この状態でロックアップ状態とした場
合、エンジンが停止する可能性があるので、図4の処理
で、ステップ517eからステップ517fに移行し、
メインプログラムに終了通知を行って処理を終了し、ロ
ックアップを解除する。
御手段の異常を通知された時点での駆動プーリ16及び
従動プーリ26の各回転数がNPRI /NSEC <1である
場合には、変速比が小さく回転軸13で必要とするトル
クが大きいので、この状態でロックアップ状態とした場
合、エンジンが停止する可能性があるので、図4の処理
で、ステップ517eからステップ517fに移行し、
メインプログラムに終了通知を行って処理を終了し、ロ
ックアップを解除する。
【0105】よって、変速比が小さい状態で走行中に変
速制御手段に異常が発生した場合には変速比制御処理を
終了するので、以後、変速比制御及びロックアップ制御
は行わず、また、ロックアップ状態である場合にはロッ
クアップを解除する。したがって、例えば、変速比が小
さく、ロックアップ状態で走行中に、変速制御手段の例
えばステップモータ108が故障となった場合には、変
速比制御処理を終了することによってロックアップが解
除され、この状態で一旦停車して再発進した場合には、
変速比が小さいために、エンジンへの負荷が大きい状態
であるが、この場合には、車速VがV>VONとなった場
合でもロックアップ状態としないので、ロックアップに
よりエンジンへの負荷がさらに増加することによってエ
ンジンの作動が不安定となることはなく、ステップモー
タ108が故障となった場合でも車両は走行することが
可能である。
速制御手段に異常が発生した場合には変速比制御処理を
終了するので、以後、変速比制御及びロックアップ制御
は行わず、また、ロックアップ状態である場合にはロッ
クアップを解除する。したがって、例えば、変速比が小
さく、ロックアップ状態で走行中に、変速制御手段の例
えばステップモータ108が故障となった場合には、変
速比制御処理を終了することによってロックアップが解
除され、この状態で一旦停車して再発進した場合には、
変速比が小さいために、エンジンへの負荷が大きい状態
であるが、この場合には、車速VがV>VONとなった場
合でもロックアップ状態としないので、ロックアップに
よりエンジンへの負荷がさらに増加することによってエ
ンジンの作動が不安定となることはなく、ステップモー
タ108が故障となった場合でも車両は走行することが
可能である。
【0106】また、回転数検出センサ410で駆動プー
リ16及び従動プーリ26の回転数を検出し、この回転
数から求めた実変速比をもとに変速比制御処理を終了す
るか否かを判定しているので高精度に制御を行うことが
できる。なお、上記実施例においては、ステップモータ
を適用した場合について説明したが、これに限らず、直
流モータ等を適用することも可能であり、また、上記実
施例では、ロータリエンコーダを適用しているが、リニ
アエンコーダを適用することも可能である。
リ16及び従動プーリ26の回転数を検出し、この回転
数から求めた実変速比をもとに変速比制御処理を終了す
るか否かを判定しているので高精度に制御を行うことが
できる。なお、上記実施例においては、ステップモータ
を適用した場合について説明したが、これに限らず、直
流モータ等を適用することも可能であり、また、上記実
施例では、ロータリエンコーダを適用しているが、リニ
アエンコーダを適用することも可能である。
【0107】また、上記実施例においてはモータ駆動回
路はクローズドループで形成されているが、モータ駆動
回路をオープンループに形成することも可能である。ま
た、上記実施例においては、無段変速機を油圧制御装置
によって制御するようになされているが、これに限ら
ず、圧縮率の少ない流体であれば任意の作動流体を適用
することができる。
路はクローズドループで形成されているが、モータ駆動
回路をオープンループに形成することも可能である。ま
た、上記実施例においては、無段変速機を油圧制御装置
によって制御するようになされているが、これに限ら
ず、圧縮率の少ない流体であれば任意の作動流体を適用
することができる。
【0108】また、上記実施例においては、変速比を最
小値に設定した場合に変速比検出センサ165で検出し
た現在の変速比CP が最小変速比CMIN であるか否かに
よって、ステップモータ異常を検出するようになされて
いるが、変速比を最大値に設定した場合に現在変速比C
P が最大変速比CMAX であるか否かによってステップモ
ータの異常を検出することも可能であり、また、設定し
た変速比と変速比検出センサ165で検出した現在の変
速比CP とを常時比較することによって、ステップモー
タ108等変速制御手段の異常を検出するようにするこ
とも可能である。
小値に設定した場合に変速比検出センサ165で検出し
た現在の変速比CP が最小変速比CMIN であるか否かに
よって、ステップモータ異常を検出するようになされて
いるが、変速比を最大値に設定した場合に現在変速比C
P が最大変速比CMAX であるか否かによってステップモ
ータの異常を検出することも可能であり、また、設定し
た変速比と変速比検出センサ165で検出した現在の変
速比CP とを常時比較することによって、ステップモー
タ108等変速制御手段の異常を検出するようにするこ
とも可能である。
【0109】また、上記実施例においては、変速制御弁
106のスプール106gの移動に応じて移動するフラ
ンジ164aの位置を検出する変速比検出センサ165
によって、現在の変速比CP を検出するようになされて
いるが、回転数検出センサ410からの駆動及び従動回
転数NPRI 及びNSEC をもとに変速比を算出し、これを
現在変速比CP とすることも可能であり、駆動プーリ1
6及び従動プーリ26の各回転数をもとに算出している
ので、高精度に変速比を検出することができる。
106のスプール106gの移動に応じて移動するフラ
ンジ164aの位置を検出する変速比検出センサ165
によって、現在の変速比CP を検出するようになされて
いるが、回転数検出センサ410からの駆動及び従動回
転数NPRI 及びNSEC をもとに変速比を算出し、これを
現在変速比CP とすることも可能であり、駆動プーリ1
6及び従動プーリ26の各回転数をもとに算出している
ので、高精度に変速比を検出することができる。
【0110】また、上記実施例では、フルードカップリ
ング12を適用した場合について説明したが、図12に
示すように、3次元的な角度がついたわん曲板で形成さ
れた羽根を有するポンプインペラー11bとタービンラ
ンナ11cとの間に配設されるステータ11dで構成さ
れるトルクコンバータ11を適用し、トルクコンバータ
11によって、入力軸10aからの駆動力を増幅して回
転軸13に出力することにより、加速性を高めることが
可能である。
ング12を適用した場合について説明したが、図12に
示すように、3次元的な角度がついたわん曲板で形成さ
れた羽根を有するポンプインペラー11bとタービンラ
ンナ11cとの間に配設されるステータ11dで構成さ
れるトルクコンバータ11を適用し、トルクコンバータ
11によって、入力軸10aからの駆動力を増幅して回
転軸13に出力することにより、加速性を高めることが
可能である。
【0111】また、上記実施例においては、異常監視処
理プログラムからの異常検出フラグEFがEF=1であ
り、かつ、駆動プーリ16及び従動プーリ26の各回転
数が、NPRI /NSEC <1である場合には、変速比制御
の基準演算処理を終了するようになされているが、この
状態から車速Vが、駆動プーリ16及び従動プーリ26
の各回転数比NPRI /NSEC から算出される変速比によ
って設定される基準車速以上となった場合には、ロック
アップ制御を行うようにすることによって、正常時と同
様にロックアップ制御を行うことができる。この場合
も、フルードカップリング12に替えてトルクコンバー
タ11を適用することも可能である。
理プログラムからの異常検出フラグEFがEF=1であ
り、かつ、駆動プーリ16及び従動プーリ26の各回転
数が、NPRI /NSEC <1である場合には、変速比制御
の基準演算処理を終了するようになされているが、この
状態から車速Vが、駆動プーリ16及び従動プーリ26
の各回転数比NPRI /NSEC から算出される変速比によ
って設定される基準車速以上となった場合には、ロック
アップ制御を行うようにすることによって、正常時と同
様にロックアップ制御を行うことができる。この場合
も、フルードカップリング12に替えてトルクコンバー
タ11を適用することも可能である。
【0112】また、上記実施例においては、変速状態検
出手段として、回転数検出センサで検出した駆動プーリ
側の回転数NPRI と従動プーリ側の回転数NSEC とに基
づいて変速比制御の基準演算処理を終了するか否かを判
定するようになされているが、これに限らず、例えば、
本出願人が先に出願した特開昭64−21255号公報
に記載されているように、駆動軸14の外周面に形成し
た形状磁気異方性を有する環状のトルク検出面と、該ト
ルク検出面に対向する位置に配設した検出コイルを有す
るトルク検出器とから形成されるトルクセンサにより駆
動軸14のトルクを検出し、この検出トルクをもとに変
速比制御の基準演算処理の終了判定を行うようにするこ
とも可能であり、この場合、駆動軸14のトルクを直接
検出しているので、より高精度に制御することが可能と
なる。
出手段として、回転数検出センサで検出した駆動プーリ
側の回転数NPRI と従動プーリ側の回転数NSEC とに基
づいて変速比制御の基準演算処理を終了するか否かを判
定するようになされているが、これに限らず、例えば、
本出願人が先に出願した特開昭64−21255号公報
に記載されているように、駆動軸14の外周面に形成し
た形状磁気異方性を有する環状のトルク検出面と、該ト
ルク検出面に対向する位置に配設した検出コイルを有す
るトルク検出器とから形成されるトルクセンサにより駆
動軸14のトルクを検出し、この検出トルクをもとに変
速比制御の基準演算処理の終了判定を行うようにするこ
とも可能であり、この場合、駆動軸14のトルクを直接
検出しているので、より高精度に制御することが可能と
なる。
【0113】また、変速比検出センサ165からの現在
の変速比CP をもとに変速比制御の基準演算処理の終了
判定を行うようにすることも可能である。
の変速比CP をもとに変速比制御の基準演算処理の終了
判定を行うようにすることも可能である。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の無段変
速機の制御装置は、変速制御手段異常検出手段で変速制
御手段の異常を検出したとき、ロックアップ制御停止手
段によって、変速状態検出手段の変速状態に応じてロッ
クアップ制御手段による流体伝動装置のロックアップ制
御を停止することによって、変速制御手段の異常により
変速比が小さく固定された場合でも、変速比が小さい状
態でロックアップ状態とすることによってエンジンへの
負荷が増加しエンジンの作動が不安定になることを確実
に防止することができる。
速機の制御装置は、変速制御手段異常検出手段で変速制
御手段の異常を検出したとき、ロックアップ制御停止手
段によって、変速状態検出手段の変速状態に応じてロッ
クアップ制御手段による流体伝動装置のロックアップ制
御を停止することによって、変速制御手段の異常により
変速比が小さく固定された場合でも、変速比が小さい状
態でロックアップ状態とすることによってエンジンへの
負荷が増加しエンジンの作動が不安定になることを確実
に防止することができる。
【0115】また、請求項2の無段変速機の制御装置
は、変速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異常を
検出したとき、ロックアップ制御停止手段で、回転数検
出手段で検出した無段変速機の入力側及び出力側の各回
転数をもとに変速状態検出手段で検出した変速状態が予
め設定した基準値よりも小さいときロックアップ制御手
段による流体伝動装置のロックアップ制御を停止するこ
とによって、変速制御手段の異常により変速比が小さく
固定された場合にロックアップ状態とすることによって
エンジンへの負荷が増加しエンジンの作動が不安定にな
ることを確実に防止することができる。
は、変速制御手段異常検出手段で変速制御手段の異常を
検出したとき、ロックアップ制御停止手段で、回転数検
出手段で検出した無段変速機の入力側及び出力側の各回
転数をもとに変速状態検出手段で検出した変速状態が予
め設定した基準値よりも小さいときロックアップ制御手
段による流体伝動装置のロックアップ制御を停止するこ
とによって、変速制御手段の異常により変速比が小さく
固定された場合にロックアップ状態とすることによって
エンジンへの負荷が増加しエンジンの作動が不安定にな
ることを確実に防止することができる。
【0116】また、請求項3の無段変速機の制御装置
は、変速制御手段異常検出手段では、設定した目標変速
比と実変速比とが一致したか否かを判定し、一致しない
とき変速制御手段の異常であると判定することにより、
変速比の異常を検出することによって変速制御手段の異
常を容易確実に検出することができる。また、請求項4
の無段変速機の制御装置は、変速制御手段異常検出手段
で変速制御手段の異常を検出したとき、回転数検出手段
で検出した駆動プーリ及び従動プーリの各回転数をもと
に検出した無段変速機の実変速比が予め設定した基準値
よりも小さいとき、ロックアップ制御停止手段によって
ロックアップ制御手段による流体伝動装置のロックアッ
プ制御を停止することによって、変速制御手段の異常に
より変速比が小さく固定された場合にロックアップ状態
とすることによってエンジンへの負荷が増加しエンジン
の作動が不安定になることを確実に防止することができ
る。
は、変速制御手段異常検出手段では、設定した目標変速
比と実変速比とが一致したか否かを判定し、一致しない
とき変速制御手段の異常であると判定することにより、
変速比の異常を検出することによって変速制御手段の異
常を容易確実に検出することができる。また、請求項4
の無段変速機の制御装置は、変速制御手段異常検出手段
で変速制御手段の異常を検出したとき、回転数検出手段
で検出した駆動プーリ及び従動プーリの各回転数をもと
に検出した無段変速機の実変速比が予め設定した基準値
よりも小さいとき、ロックアップ制御停止手段によって
ロックアップ制御手段による流体伝動装置のロックアッ
プ制御を停止することによって、変速制御手段の異常に
より変速比が小さく固定された場合にロックアップ状態
とすることによってエンジンへの負荷が増加しエンジン
の作動が不安定になることを確実に防止することができ
る。
【図1】無段変速機の動力伝達機構の一例を示す構成図
である。
である。
【図2】無段変速機の油圧制御装置の一例を示す構成図
である。
である。
【図3】無段変速機の変速制御装置の一例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】変速制御処理時の処理手順を示すフローチャー
トである。
トである。
【図5】変速比とステップモータ位置との対応を表す対
応図である。
応図である。
【図6】エンジン回転数とエンジントルクとの対応を表
す対応図である。
す対応図である。
【図7】変速比とライン圧との対応を表す対応図であ
る。
る。
【図8】ロックアップ車速を表す説明図である。
【図9】変速パターンの説明図である。
【図10】異常監視処理時の処理手順を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図11】変速操作機構及び変速制御弁の動作説明図で
ある。
ある。
【図12】無段変速機の動力伝達機構の一変形例を示す
構成図である。
構成図である。
16 駆動プーリ 18 固定円錐板 20 駆動プーリシリンダ室 22 可動円錐板 24 Vベルト 26 従動プーリ 29 無段変速機構 30 固定円錐板 32 従動プーリシリンダ室 34 可動円錐板 106 変速制御弁 108 ステップモータ 112 変速操作機構 165 変速比検出センサ 300 変速制御装置 301 スロットル開度センサ 302 車速センサ 313 中央処理装置(CPU) 317 モータ駆動回路 410 回転数検出センサ
Claims (4)
- 【請求項1】 変速制御手段により変速制御される無段
変速機の制御装置において、前記無段変速機の流体伝動
装置のロックアップ制御を行うロックアップ制御手段
と、前記変速制御手段の異常を検出する変速制御手段異
常検出手段と、前記無段変速機の変速状態を検出する変
速状態検出手段と、前記変速制御手段異常検出手段で変
速制御手段の異常を検出したとき前記変速状態検出手段
の検出状態に応じて前記ロックアップ制御手段を停止す
るロックアップ制御停止手段とを備えることを特徴とす
る無段変速機の制御装置。 - 【請求項2】 変速制御手段により変速制御される無段
変速機の制御装置において、前記無段変速機の流体伝動
装置のロックアップ制御を行うロックアップ制御手段
と、前記変速制御手段の異常を検出する変速制御手段異
常検出手段と、前記無段変速機の入力側及び出力側の各
回転数を検出する回転数検出手段を有し該回転数検出手
段の各検出値をもとに前記無段変速機の変速状態を検出
する変速状態検出手段と、前記変速制御手段異常検出手
段で変速制御手段の異常を検出した場合前記変速状態検
出手段で検出した変速状態が予め設定した基準値よりも
小さいとき前記ロックアップ制御手段を停止するロック
アップ制御停止手段とを備えることを特徴とする無段変
速機の制御装置。 - 【請求項3】 前記変速制御手段異常検出手段は、設定
した目標変速比と実変速比とが一致したか否かを判定
し、一致しないとき異常と判定することを特徴とする上
記請求項1又は2に記載の無段変速機の制御装置。 - 【請求項4】 それぞれシリンダ室を有する駆動プーリ
及び従動プーリのV字状みぞ間隔を、前記各シリンダ室
に供給する流体圧を制御する変速制御手段により制御
し、変速比を連続的に可変とする無段変速機の制御装置
において、車速を検出する車速検出手段を有し該車速検
出手段の検出値をもとに前記無段変速機の流体伝動装置
のロックアップ制御を行うロックアップ制御手段と、設
定した目標変速比と実変速比とが一致したか否かを判定
し、一致しないとき前記変速制御手段が異常であると判
定する変速制御手段異常検出手段と、前記駆動プーリ及
び従動プーリの回転数を検出する回転数検出手段を有し
該回転数検出手段の各検出値をもとに前記無段変速機の
変速状態を検出する変速状態検出手段と、前記変速制御
手段異常検出手段で変速制御手段の異常を検出した場合
前記変速状態検出手段で検出した変速状態が予め設定し
た基準値よりも小さいとき前記ロックアップ制御手段を
停止するロックアップ制御停止手段とを備えることを特
徴とする無段変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6078830A JPH07286665A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 無段変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6078830A JPH07286665A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 無段変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07286665A true JPH07286665A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13672755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6078830A Pending JPH07286665A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 無段変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07286665A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010001965A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Toyota Motor Corp | 無段変速機の変速制御装置 |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP6078830A patent/JPH07286665A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010001965A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Toyota Motor Corp | 無段変速機の変速制御装置 |
JP4618338B2 (ja) * | 2008-06-20 | 2011-01-26 | トヨタ自動車株式会社 | 無段変速機の変速制御装置 |
US7957872B2 (en) | 2008-06-20 | 2011-06-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Shift control apparatus of a continuously variable transmission and method of determining whether shift control apparatus is operating normally |
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