JPH07283542A - 積層セラミック部品 - Google Patents
積層セラミック部品Info
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- JPH07283542A JPH07283542A JP6077400A JP7740094A JPH07283542A JP H07283542 A JPH07283542 A JP H07283542A JP 6077400 A JP6077400 A JP 6077400A JP 7740094 A JP7740094 A JP 7740094A JP H07283542 A JPH07283542 A JP H07283542A
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- QVQLCTNNEUAWMS-UHFFFAOYSA-N barium oxide Chemical compound [Ba]=O QVQLCTNNEUAWMS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- JRPBQTZRNDNNOP-UHFFFAOYSA-N barium titanate Chemical compound [Ba+2].[Ba+2].[O-][Ti]([O-])([O-])[O-] JRPBQTZRNDNNOP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
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Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 誘電率が高いセラミックシートを用いて誘電
体基板を形成した場合にも、発生する浮遊容量の値が低
い積層セラミック部品を提供する。 【構成】 回路素子を内蔵した誘電体基板2を備え、上
面3aに外部配線4を形成してなる積層セラミック部品
1において、浮遊容量低減手段として絶縁体から構成さ
れる絶縁体層3を用い、絶縁体層3を外部配線4と誘電
体基板2の間に配置したことを特徴とする。
体基板を形成した場合にも、発生する浮遊容量の値が低
い積層セラミック部品を提供する。 【構成】 回路素子を内蔵した誘電体基板2を備え、上
面3aに外部配線4を形成してなる積層セラミック部品
1において、浮遊容量低減手段として絶縁体から構成さ
れる絶縁体層3を用い、絶縁体層3を外部配線4と誘電
体基板2の間に配置したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信機やコンピュータ
等の電子機器に用いられる積層セラミック部品に関す
る。
等の電子機器に用いられる積層セラミック部品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の積層セラミック部品の構成を図4
(a)を用いて説明する。図4(a)において、31は
積層セラミック部品であり、誘電体基板32を備えるも
のである。ここで、誘電体基板32は、例えばチタン酸
バリウムから構成される複数枚のセラミックシート(図
示せず)の表面に、例えば銀−パラジウムから構成され
る電極を印刷し、これらを積層することにより、コンデ
ンサから構成される回路素子(図示せず)を内蔵してな
る。また、誘電体基板32の上面32aには、例えば銀
−パラジウムから構成される外部配線33が印刷され、
外部配線33は誘電体基板32の内部に形成された回路
素子に接続される。
(a)を用いて説明する。図4(a)において、31は
積層セラミック部品であり、誘電体基板32を備えるも
のである。ここで、誘電体基板32は、例えばチタン酸
バリウムから構成される複数枚のセラミックシート(図
示せず)の表面に、例えば銀−パラジウムから構成され
る電極を印刷し、これらを積層することにより、コンデ
ンサから構成される回路素子(図示せず)を内蔵してな
る。また、誘電体基板32の上面32aには、例えば銀
−パラジウムから構成される外部配線33が印刷され、
外部配線33は誘電体基板32の内部に形成された回路
素子に接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の積層
セラミック部品31においては、誘電率が高いセラミッ
クシートを積層して誘電体基板32を形成すると、外部
配線33間、すなわち誘電体基板32の外部配線33の
下方にあたる部分に浮遊容量C6が発生してしまう。浮
遊容量C6は、誘電体基板32を形成するセラミックシ
ートの誘電率に比例して高くなる。したがって、誘電体
基板32の内部のコンデンサの容量を大きくするため
に、誘電率が高いセラミックシートを用いると、発生す
る浮遊容量も高い値となってしまい、積層セラミック部
品31の特性に大きな影響を及ぼすこととなった。そこ
で、本発明においては、誘電率が高いセラミックシート
を用いて誘電体基板を形成した場合にも、発生する浮遊
容量が微小である積層セラミック部品を提供することを
目的とする。
セラミック部品31においては、誘電率が高いセラミッ
クシートを積層して誘電体基板32を形成すると、外部
配線33間、すなわち誘電体基板32の外部配線33の
下方にあたる部分に浮遊容量C6が発生してしまう。浮
遊容量C6は、誘電体基板32を形成するセラミックシ
ートの誘電率に比例して高くなる。したがって、誘電体
基板32の内部のコンデンサの容量を大きくするため
に、誘電率が高いセラミックシートを用いると、発生す
る浮遊容量も高い値となってしまい、積層セラミック部
品31の特性に大きな影響を及ぼすこととなった。そこ
で、本発明においては、誘電率が高いセラミックシート
を用いて誘電体基板を形成した場合にも、発生する浮遊
容量が微小である積層セラミック部品を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、回路素子を内蔵した誘電体基
板を備え、上面に外部配線を形成してなる積層セラミッ
ク部品において、前記誘電体基板に浮遊容量低減手段を
設けたことを特徴とする。また、前記浮遊容量低減手段
として、絶縁体から構成される絶縁体層を用い、該絶縁
体層を前記外部配線と前記誘電体基板の間に配置したこ
とを特徴とする。さらに、前記絶縁体層と前記誘電体基
板の間にグランド電極層を配置したことを特徴とする。
加えて、前記誘電体基板の中間部にグランド電極層を配
置したことを特徴とする。
めに、本発明においては、回路素子を内蔵した誘電体基
板を備え、上面に外部配線を形成してなる積層セラミッ
ク部品において、前記誘電体基板に浮遊容量低減手段を
設けたことを特徴とする。また、前記浮遊容量低減手段
として、絶縁体から構成される絶縁体層を用い、該絶縁
体層を前記外部配線と前記誘電体基板の間に配置したこ
とを特徴とする。さらに、前記絶縁体層と前記誘電体基
板の間にグランド電極層を配置したことを特徴とする。
加えて、前記誘電体基板の中間部にグランド電極層を配
置したことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明の積層セラミック部品によれば、外部配
線の下方に、絶縁体層およびグランド電極層を配置する
ことにより、外部配線間に発生する浮遊容量は微小とな
る。
線の下方に、絶縁体層およびグランド電極層を配置する
ことにより、外部配線間に発生する浮遊容量は微小とな
る。
【0006】
【実施例】本発明の実施例にかかる積層セラミック部品
の構成を図1乃至図3を用いて説明する。
の構成を図1乃至図3を用いて説明する。
【0007】第一の実施例を図1(a),(b)を用い
て説明する。図1(a)において、1は積層セラミック
部品であり、例えば底面の短辺が1.0mm,長辺が1
0.0mm,高さが1.05mmの寸法を有し、誘電体基板
2の上面に絶縁体層3を配置してなるものである。そし
て、誘電体基板2は、例えばチタン酸バリウムから構成
される複数枚のセラミックシート(図示せず)の表面
に、例えば銀−パラジウムから構成される電極(図示せ
ず)を印刷し、これらを積層することにより、コンデン
サから構成される回路素子(図示せず)を内蔵してな
り、1.0mmの高さ寸法を有するものである。また、絶
縁体層3は絶縁体、例えばアルミナ−シリカ酸化バリウ
ムから構成されるセラミックシートを単一、もしくは複
数枚積層したものからなり、0.05mmの高さ寸法を有
するものである。さらに、絶縁体層3は、誘電体基板2
と比較して微小な誘電率を有するものであり、その値
は、例えば10εr未満である。そして、絶縁体層3の
上面3aには、例えば銀−パラジウムから構成され、幅
が0.2mm,奥行きが10.0mmの寸法を有する外部配
線4が印刷され、外部配線4は誘電体基板2に内蔵され
た回路素子に接続される。
て説明する。図1(a)において、1は積層セラミック
部品であり、例えば底面の短辺が1.0mm,長辺が1
0.0mm,高さが1.05mmの寸法を有し、誘電体基板
2の上面に絶縁体層3を配置してなるものである。そし
て、誘電体基板2は、例えばチタン酸バリウムから構成
される複数枚のセラミックシート(図示せず)の表面
に、例えば銀−パラジウムから構成される電極(図示せ
ず)を印刷し、これらを積層することにより、コンデン
サから構成される回路素子(図示せず)を内蔵してな
り、1.0mmの高さ寸法を有するものである。また、絶
縁体層3は絶縁体、例えばアルミナ−シリカ酸化バリウ
ムから構成されるセラミックシートを単一、もしくは複
数枚積層したものからなり、0.05mmの高さ寸法を有
するものである。さらに、絶縁体層3は、誘電体基板2
と比較して微小な誘電率を有するものであり、その値
は、例えば10εr未満である。そして、絶縁体層3の
上面3aには、例えば銀−パラジウムから構成され、幅
が0.2mm,奥行きが10.0mmの寸法を有する外部配
線4が印刷され、外部配線4は誘電体基板2に内蔵され
た回路素子に接続される。
【0008】このような構成を備える積層セラミック部
品1においては、外部配線4間に浮遊容量C1が発生す
る。ところが、積層セラミック部品1を上記の寸法に設
定した場合、図1(b)に示すように、浮遊容量C1の
値は、誘電体基板2を構成するセラミックシートの誘電
率が比較的低い領域にあるときは、セラミックシートの
誘電率の増加に伴い上昇するが、セラミックシートの誘
電率が比較的高い領域にあるときは、発生する浮遊容量
は抑えられ、図4(b)に示す浮遊容量C6と比較して
微小な値となる。したがって、積層セラミック部品1に
おいては、内蔵するコンデンサの容量を大きくするため
に、誘電率が高いセラミックシートを用いて誘電体基板
2を形成した場合にも、発生する浮遊容量C1は、浮遊
容量C6と比較して極めて低い。すなわち、積層セラミ
ック部品1の特性が浮遊容量C1の影響を受けることは
少ない。
品1においては、外部配線4間に浮遊容量C1が発生す
る。ところが、積層セラミック部品1を上記の寸法に設
定した場合、図1(b)に示すように、浮遊容量C1の
値は、誘電体基板2を構成するセラミックシートの誘電
率が比較的低い領域にあるときは、セラミックシートの
誘電率の増加に伴い上昇するが、セラミックシートの誘
電率が比較的高い領域にあるときは、発生する浮遊容量
は抑えられ、図4(b)に示す浮遊容量C6と比較して
微小な値となる。したがって、積層セラミック部品1に
おいては、内蔵するコンデンサの容量を大きくするため
に、誘電率が高いセラミックシートを用いて誘電体基板
2を形成した場合にも、発生する浮遊容量C1は、浮遊
容量C6と比較して極めて低い。すなわち、積層セラミ
ック部品1の特性が浮遊容量C1の影響を受けることは
少ない。
【0009】なお、本実施例においては、誘電体基板2
がコンデンサから構成される回路素子を内蔵する場合に
ついて説明したが、誘電体基板2がコンデンサ以外の回
路素子を内蔵する場合にも、同様の効果が得られるもの
である。また、本実施例においては、セラミックシート
を積層して絶縁体層3を形成する場合について説明した
が、セラミックシート以外に例えば低誘電率ガラスペー
ストを印刷したものや樹脂等を用いて絶縁体層3を形成
しても、同様の効果が得られるものである。
がコンデンサから構成される回路素子を内蔵する場合に
ついて説明したが、誘電体基板2がコンデンサ以外の回
路素子を内蔵する場合にも、同様の効果が得られるもの
である。また、本実施例においては、セラミックシート
を積層して絶縁体層3を形成する場合について説明した
が、セラミックシート以外に例えば低誘電率ガラスペー
ストを印刷したものや樹脂等を用いて絶縁体層3を形成
しても、同様の効果が得られるものである。
【0010】次に、第二の実施例を図2(a),(b)
を用いて説明する。なお、各部の成分および寸法は第一
の実施例と同一とし、その説明は省略する。図2(a)
において、11は積層セラミック部品であり、誘電体基
板12と絶縁体層13の間にグランド電極層14を配置
してなるものである。ここで、誘電体基板12は、複数
枚のセラミックシート(図示せず)の表面に電極を印刷
し、これらを積層することにより、コンデンサから構成
される回路素子(図示せず)を内蔵してなる。また、絶
縁体層13は絶縁体、例えば誘電体基板12と比較して
微小な誘電率を有するセラミックシートを単一、もしく
は複数枚積層したものからなり、その誘電率の値は、例
えば10εr未満である。さらに、グランド電極層14
は、誘電体基板12の最上層を構成するセラミックシー
トの表面の全面に電極が印刷され、グランドに接続され
てなるものである。そして、絶縁体層13の上面の13
aには、外部配線15が印刷され、外部配線15は誘電
体基板12に内蔵された回路素子に接続される。
を用いて説明する。なお、各部の成分および寸法は第一
の実施例と同一とし、その説明は省略する。図2(a)
において、11は積層セラミック部品であり、誘電体基
板12と絶縁体層13の間にグランド電極層14を配置
してなるものである。ここで、誘電体基板12は、複数
枚のセラミックシート(図示せず)の表面に電極を印刷
し、これらを積層することにより、コンデンサから構成
される回路素子(図示せず)を内蔵してなる。また、絶
縁体層13は絶縁体、例えば誘電体基板12と比較して
微小な誘電率を有するセラミックシートを単一、もしく
は複数枚積層したものからなり、その誘電率の値は、例
えば10εr未満である。さらに、グランド電極層14
は、誘電体基板12の最上層を構成するセラミックシー
トの表面の全面に電極が印刷され、グランドに接続され
てなるものである。そして、絶縁体層13の上面の13
aには、外部配線15が印刷され、外部配線15は誘電
体基板12に内蔵された回路素子に接続される。
【0011】このような構成を備える積層セラミック部
品11においては、絶縁体層13の外部配線15間に浮
遊容量C2が発生する。また、外部配線15とグランド
電極層14の間に浮遊容量C3が発生する。ところが、
積層セラミック部品11を第一の実施例と同一の寸法に
設定した場合、図2(b)に示すように浮遊容量C2,
C3の値は、誘電体基板12を構成するセラミックシー
トの誘電率の値に関わらず一定で、図4(b)に示す浮
遊容量C6と比較して微小であり、浮遊容量C2は図1
(b)に示す浮遊容量C1に比較してさらに微小であ
る。したがって、積層セラミック部品11においては、
内蔵するコンデンサの容量を大きくするために、誘電率
が高いセラミックシートを用いて誘電体基板12を形成
した場合にも、発生する浮遊容量C2,C3は極めて低
く、ほぼ一定の値となる。すなわち、積層セラミック部
品11の特性が浮遊容量C2,C3の影響を受けること
は少ない。
品11においては、絶縁体層13の外部配線15間に浮
遊容量C2が発生する。また、外部配線15とグランド
電極層14の間に浮遊容量C3が発生する。ところが、
積層セラミック部品11を第一の実施例と同一の寸法に
設定した場合、図2(b)に示すように浮遊容量C2,
C3の値は、誘電体基板12を構成するセラミックシー
トの誘電率の値に関わらず一定で、図4(b)に示す浮
遊容量C6と比較して微小であり、浮遊容量C2は図1
(b)に示す浮遊容量C1に比較してさらに微小であ
る。したがって、積層セラミック部品11においては、
内蔵するコンデンサの容量を大きくするために、誘電率
が高いセラミックシートを用いて誘電体基板12を形成
した場合にも、発生する浮遊容量C2,C3は極めて低
く、ほぼ一定の値となる。すなわち、積層セラミック部
品11の特性が浮遊容量C2,C3の影響を受けること
は少ない。
【0012】なお、本実施例においては、誘電体基板1
2がコンデンサから構成される回路素子を内蔵する場合
について説明したが、誘電体基板12がコンデンサ以外
の回路素子を内蔵する場合にも、同様の効果が得られる
ものである。また、本実施例においては、セラミックシ
ートを積層して絶縁体層13を形成する場合について説
明したが、セラミックシート以外に例えば低誘電率ガラ
スペーストを印刷したものや樹脂等を用いて絶縁体層1
3を形成しても、同様の効果が得られるものである。ま
た、本実施例においては、誘電体基板12を構成するセ
ラミックシートの表面の全面に電極を印刷してグランド
電極層14を形成する場合について説明したが、誘電体
基板12を構成するセラミックシートの表面の一部に電
極を印刷してグランド電極層14を形成しても、同様の
効果が得られるものである。さらに、本実施例において
は、誘電体基板12を構成する一枚のセラミックシート
に電極を印刷してグランド電極層14を形成する場合に
ついて説明したが、誘電体基板12を構成する複数枚の
セラミックシートに電極を印刷し、これらを積層してグ
ランド電極層14を形成しても、同様の効果が得られる
ものである。次に、第三の実施例を図3(a),(b)
を用いて説明する。なお、各部の成分および寸法は第一
の実施例と同一とし、その説明は省略する。図3(a)
において、21は積層セラミック部品であり、誘電体基
板22の上面に、絶縁体層23を配置してなるものであ
る。ここで、誘電体基板22は、複数枚のセラミックシ
ート(図示せず)の表面に電極を印刷し、これらを積層
することにより、コンデンサから構成される回路素子
(図示せず)を内蔵してなるものである。また、誘電体
基板22の上面から比較的近い位置、例えば0.1mmの
厚みを置いた中間部には、一枚のセラミックシートの表
面に電極を印刷してなるグランド電極層24が配置され
る。一方、絶縁体層23は絶縁体、例えば誘電体基板2
2と比較して微小な誘電率を有するセラミックシートを
単一、もしくは複数枚積層したものからなり、その誘電
率の値は、例えば10εr未満である。また、絶縁体層
23の上面23aには、外部配線25が印刷され、外部
配線25は誘電体基板22に内蔵された回路素子に接続
される。
2がコンデンサから構成される回路素子を内蔵する場合
について説明したが、誘電体基板12がコンデンサ以外
の回路素子を内蔵する場合にも、同様の効果が得られる
ものである。また、本実施例においては、セラミックシ
ートを積層して絶縁体層13を形成する場合について説
明したが、セラミックシート以外に例えば低誘電率ガラ
スペーストを印刷したものや樹脂等を用いて絶縁体層1
3を形成しても、同様の効果が得られるものである。ま
た、本実施例においては、誘電体基板12を構成するセ
ラミックシートの表面の全面に電極を印刷してグランド
電極層14を形成する場合について説明したが、誘電体
基板12を構成するセラミックシートの表面の一部に電
極を印刷してグランド電極層14を形成しても、同様の
効果が得られるものである。さらに、本実施例において
は、誘電体基板12を構成する一枚のセラミックシート
に電極を印刷してグランド電極層14を形成する場合に
ついて説明したが、誘電体基板12を構成する複数枚の
セラミックシートに電極を印刷し、これらを積層してグ
ランド電極層14を形成しても、同様の効果が得られる
ものである。次に、第三の実施例を図3(a),(b)
を用いて説明する。なお、各部の成分および寸法は第一
の実施例と同一とし、その説明は省略する。図3(a)
において、21は積層セラミック部品であり、誘電体基
板22の上面に、絶縁体層23を配置してなるものであ
る。ここで、誘電体基板22は、複数枚のセラミックシ
ート(図示せず)の表面に電極を印刷し、これらを積層
することにより、コンデンサから構成される回路素子
(図示せず)を内蔵してなるものである。また、誘電体
基板22の上面から比較的近い位置、例えば0.1mmの
厚みを置いた中間部には、一枚のセラミックシートの表
面に電極を印刷してなるグランド電極層24が配置され
る。一方、絶縁体層23は絶縁体、例えば誘電体基板2
2と比較して微小な誘電率を有するセラミックシートを
単一、もしくは複数枚積層したものからなり、その誘電
率の値は、例えば10εr未満である。また、絶縁体層
23の上面23aには、外部配線25が印刷され、外部
配線25は誘電体基板22に内蔵された回路素子に接続
される。
【0013】このような構成を備える積層セラミック部
品21においては、絶縁体層23の外部配線25間に浮
遊容量C4が発生する。また、外部配線25とグランド
電極層24の間に浮遊容量C5が発生する。ところが、
積層セラミック部品21を第一の実施例と同一の寸法に
設定した場合、図3(b)に示すように浮遊容量C4の
値は、誘電体基板22を形成するセラミックシートの誘
電率が高くなるのに伴って低くなり、図2(b)に示す
浮遊容量C2の値に近似する。また、浮遊容量C5の値
は、誘電体基板22を形成するセラミックシートの誘電
率が比較的低い領域にあるときは、セラミックシートの
誘電率の増加に伴い上昇するが、セラミックシートの誘
電率が比較的高い領域にあるときは、発生する浮遊容量
の値の増加は抑えられ、図2(b)に示す浮遊容量C3
の値に近似する。したがって、積層セラミック部品21
においては、内蔵するコンデンサの容量を大きくするた
めに、誘電率が高いセラミックシートを用いて誘電体基
板22を形成した場合にも、発生する浮遊容量C4,C
5は、図4(b)に示す浮遊容量C6と比較して極めて
低い値となる。すなわち、積層セラミック部品21の特
性が浮遊容量C4,C5の影響を受けることは少ない。
このように、積層セラミック部品21においては、誘電
体基板22と絶縁体層23の間に、グランド電極層24
を配置しなくとも、第二の実施例の積層セラミック部品
11と同程度に浮遊容量の発生を抑えることができる。
しかも、誘電体基板22の内部のコンデンサを構成する
電極をグランドに接続し、グランド電極層を形成すれ
ば、さらに構成が簡略化されるうえに、第二の実施例の
積層セラミック部品11と同様の効果が得られるもので
ある。
品21においては、絶縁体層23の外部配線25間に浮
遊容量C4が発生する。また、外部配線25とグランド
電極層24の間に浮遊容量C5が発生する。ところが、
積層セラミック部品21を第一の実施例と同一の寸法に
設定した場合、図3(b)に示すように浮遊容量C4の
値は、誘電体基板22を形成するセラミックシートの誘
電率が高くなるのに伴って低くなり、図2(b)に示す
浮遊容量C2の値に近似する。また、浮遊容量C5の値
は、誘電体基板22を形成するセラミックシートの誘電
率が比較的低い領域にあるときは、セラミックシートの
誘電率の増加に伴い上昇するが、セラミックシートの誘
電率が比較的高い領域にあるときは、発生する浮遊容量
の値の増加は抑えられ、図2(b)に示す浮遊容量C3
の値に近似する。したがって、積層セラミック部品21
においては、内蔵するコンデンサの容量を大きくするた
めに、誘電率が高いセラミックシートを用いて誘電体基
板22を形成した場合にも、発生する浮遊容量C4,C
5は、図4(b)に示す浮遊容量C6と比較して極めて
低い値となる。すなわち、積層セラミック部品21の特
性が浮遊容量C4,C5の影響を受けることは少ない。
このように、積層セラミック部品21においては、誘電
体基板22と絶縁体層23の間に、グランド電極層24
を配置しなくとも、第二の実施例の積層セラミック部品
11と同程度に浮遊容量の発生を抑えることができる。
しかも、誘電体基板22の内部のコンデンサを構成する
電極をグランドに接続し、グランド電極層を形成すれ
ば、さらに構成が簡略化されるうえに、第二の実施例の
積層セラミック部品11と同様の効果が得られるもので
ある。
【0014】なお、本実施例においては、誘電体基板2
2がコンデンサから構成される回路素子を内蔵する場合
について説明したが、誘電体層22がコンデンサ以外の
回路素子を内蔵する場合にも、同様の効果が得られるも
のである。また、本実施例においては、セラミックシー
トを積層して絶縁体層23を形成する場合について説明
したが、セラミックシート以外に例えば低誘電率ガラス
ペーストを印刷したものや樹脂等を用いて絶縁体層23
を形成しても、同様の効果が得られるものである。さら
に、本実施例においては、誘電体基板22を構成するセ
ラミックシートの表面の全面に電極を印刷してグランド
電極層24を形成する場合について説明したが、誘電体
基板22を構成するセラミックシートの表面の一部に電
極を印刷してグランド電極層24を形成しても、同様の
効果が得られるものである。加えて、本実施例において
は、誘電体基板22を構成する一枚のセラミックシート
に電極を印刷してグランド電極層24を形成する場合に
ついて説明したが、誘電体基板22を構成する複数枚の
セラミックシートに電極を印刷し、これらを積層してグ
ランド電極層24を形成しても、同様の効果が得られる
ものである。
2がコンデンサから構成される回路素子を内蔵する場合
について説明したが、誘電体層22がコンデンサ以外の
回路素子を内蔵する場合にも、同様の効果が得られるも
のである。また、本実施例においては、セラミックシー
トを積層して絶縁体層23を形成する場合について説明
したが、セラミックシート以外に例えば低誘電率ガラス
ペーストを印刷したものや樹脂等を用いて絶縁体層23
を形成しても、同様の効果が得られるものである。さら
に、本実施例においては、誘電体基板22を構成するセ
ラミックシートの表面の全面に電極を印刷してグランド
電極層24を形成する場合について説明したが、誘電体
基板22を構成するセラミックシートの表面の一部に電
極を印刷してグランド電極層24を形成しても、同様の
効果が得られるものである。加えて、本実施例において
は、誘電体基板22を構成する一枚のセラミックシート
に電極を印刷してグランド電極層24を形成する場合に
ついて説明したが、誘電体基板22を構成する複数枚の
セラミックシートに電極を印刷し、これらを積層してグ
ランド電極層24を形成しても、同様の効果が得られる
ものである。
【0015】
【発明の効果】本発明にかかる積層セラミック部品によ
れば、外部配線間、および外部配線とグランド電極層の
間に発生する浮遊容量は微小である。しかも、内蔵する
コンデンサの容量を大きくするために、誘電率が高いセ
ラミックシートを用いて誘電体基板を形成しても、発生
する浮遊容量が著しく増大することはない。したがっ
て、積層セラミック部品の特性が浮遊容量の影響を受け
て劣化することは少ない。
れば、外部配線間、および外部配線とグランド電極層の
間に発生する浮遊容量は微小である。しかも、内蔵する
コンデンサの容量を大きくするために、誘電率が高いセ
ラミックシートを用いて誘電体基板を形成しても、発生
する浮遊容量が著しく増大することはない。したがっ
て、積層セラミック部品の特性が浮遊容量の影響を受け
て劣化することは少ない。
【図1】本発明の第一の実施例にかかる積層セラミック
部品に関し、(a)は側面断面図であり、(b)は誘電
体基板を構成するセラミックシートの誘電率と浮遊容量
の関係を示すグラフである。
部品に関し、(a)は側面断面図であり、(b)は誘電
体基板を構成するセラミックシートの誘電率と浮遊容量
の関係を示すグラフである。
【図2】本発明の第二の実施例にかかる積層セラミック
部品に関し、(a)は側面断面図であり、(b)は誘電
体基板を構成するセラミックシートの誘電率と浮遊容量
の関係を示すグラフである。
部品に関し、(a)は側面断面図であり、(b)は誘電
体基板を構成するセラミックシートの誘電率と浮遊容量
の関係を示すグラフである。
【図3】本発明の第三の実施例にかかる積層セラミック
部品に関し、(a)は側面断面図であり、(b)は誘電
体基板を構成するセラミックシートの誘電率と浮遊容量
の関係を示すグラフである。
部品に関し、(a)は側面断面図であり、(b)は誘電
体基板を構成するセラミックシートの誘電率と浮遊容量
の関係を示すグラフである。
【図4】従来の積層セラミック部品の側面断面図であ
る。
る。
1,11,21 積層セラミック部品 2,12,22 誘電体基板 3,13,23 絶縁体層 3a,13a,23a 上面 14,24 グランド電極層 4,15,25 外部配線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の積層
セラミック部品31においては、誘電率が高いセラミッ
クシートを積層して誘電体基板32を形成すると、外部
配線33間、すなわち誘電体基板32の外部配線33の
下方にあたる部分に浮遊容量C6が発生してしまう。浮
遊容量C6は、図4(b)に示すように、誘電体基板3
2を形成するセラミックシートの誘電率に比例して高く
なる。したがって、誘電体基板32の内部のコンデンサ
の容量を大きくするために、誘電率が高いセラミックシ
ートを用いると、発生する浮遊容量も高い値となってし
まい、積層セラミック部品31の特性に大きな影響を及
ぼすこととなった。そこで、本発明においては、誘電率
が高いセラミックシートを用いて誘電体基板を形成した
場合にも、発生する浮遊容量が微小である積層セラミッ
ク部品を提供することを目的とする。
セラミック部品31においては、誘電率が高いセラミッ
クシートを積層して誘電体基板32を形成すると、外部
配線33間、すなわち誘電体基板32の外部配線33の
下方にあたる部分に浮遊容量C6が発生してしまう。浮
遊容量C6は、図4(b)に示すように、誘電体基板3
2を形成するセラミックシートの誘電率に比例して高く
なる。したがって、誘電体基板32の内部のコンデンサ
の容量を大きくするために、誘電率が高いセラミックシ
ートを用いると、発生する浮遊容量も高い値となってし
まい、積層セラミック部品31の特性に大きな影響を及
ぼすこととなった。そこで、本発明においては、誘電率
が高いセラミックシートを用いて誘電体基板を形成した
場合にも、発生する浮遊容量が微小である積層セラミッ
ク部品を提供することを目的とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (4)
- 【請求項1】 回路素子を内蔵した誘電体基板を備え、
上面に外部配線を形成してなる積層セラミック部品にお
いて、前記誘電体基板に浮遊容量低減手段を設けたこと
を特徴とする積層セラミック部品。 - 【請求項2】 前記浮遊容量低減手段として、絶縁体か
ら構成される絶縁体層を用い、該絶縁体層を前記外部配
線と前記誘電体基板の間に配置したことを特徴とする請
求項1に記載の積層セラミック部品。 - 【請求項3】 前記絶縁体層と前記誘電体基板の間にグ
ランド電極層を配置したことを特徴とする請求項2に記
載の積層セラミック部品。 - 【請求項4】 前記誘電体基板の中間部にグランド電極
層を配置したことを特徴とする請求項2に記載の積層セ
ラミック部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6077400A JPH07283542A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 積層セラミック部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6077400A JPH07283542A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 積層セラミック部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07283542A true JPH07283542A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13632856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6077400A Pending JPH07283542A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 積層セラミック部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07283542A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002542609A (ja) * | 1999-04-13 | 2002-12-10 | テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン(パブル) | 同調可能なマイクロウエーブ用デバイス |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP6077400A patent/JPH07283542A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002542609A (ja) * | 1999-04-13 | 2002-12-10 | テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン(パブル) | 同調可能なマイクロウエーブ用デバイス |
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