JPH0728290A - 多色画像記録装置 - Google Patents
多色画像記録装置Info
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- JPH0728290A JPH0728290A JP5173955A JP17395593A JPH0728290A JP H0728290 A JPH0728290 A JP H0728290A JP 5173955 A JP5173955 A JP 5173955A JP 17395593 A JP17395593 A JP 17395593A JP H0728290 A JPH0728290 A JP H0728290A
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- JP
- Japan
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- color
- developing
- recording apparatus
- image recording
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、多段階露光プロセスにおい
て、十分な画像濃度で安定な現像を行うことができる多
色画像記録装置を提供することである。 【構成】1色目の現像装置として着色樹脂粉体のみから
なる現像剤薄層を現像剤担持体上に形成し感光体に接触
させることによって現像する現像方式を用いていること
で、1色目の画像部と非画像部の電位差を小さくすると
ともに、2色目の画像部と非画像部の電位差を大きくす
ることができ、1色目の画像を乱すことなく、2色目の
ソフト接触または非接触現像による現像を安定に行うよ
うに、多段階の電位レベルを感光体に形成する。
て、十分な画像濃度で安定な現像を行うことができる多
色画像記録装置を提供することである。 【構成】1色目の現像装置として着色樹脂粉体のみから
なる現像剤薄層を現像剤担持体上に形成し感光体に接触
させることによって現像する現像方式を用いていること
で、1色目の画像部と非画像部の電位差を小さくすると
ともに、2色目の画像部と非画像部の電位差を大きくす
ることができ、1色目の画像を乱すことなく、2色目の
ソフト接触または非接触現像による現像を安定に行うよ
うに、多段階の電位レベルを感光体に形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを用
いて、感光体上に多色画像を重ね合わせることによって
多色画像を形成する画像記録装置に関する。
いて、感光体上に多色画像を重ね合わせることによって
多色画像を形成する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを用いた多色画像の記
録方法としては、例えば特開平1−179172号公報等に記
載されている感光体を複数用いて複数色の画像を独立に
形成し用紙上に重ね合わせる方式や例えば特開平2−186
371 号公報等に記載されている一つの感光体を複数回回
転させ、一回転ごとに各色の画像を形成し、記録用紙や
中間転写体に転写をすることで多色画像を記録する方式
が知られている。前者の方式は、装置が大型化するとい
う欠点を有し、後者の方式は記録速度が遅いという欠点
を有している。これらの欠点を補う方式として、特開昭
59−116763号公報では帯電・露光・現像により第一色の
画像を形成した後、再び帯電・露光・現像を行うことに
よって一つの感光体に2色の画像を形成する方法が開示
されている。さらに、USP4,078,929等では一つの露光系
で3レベルの電位レベルを形成し、正規現像と反転現像
を組み合わせることによって、一つの感光体上に二色の
画像を形成する手法が開示されている。これらの手法を
用いると比較的小型で記録速度の速い多色画像記録装置
を実現することができる。
録方法としては、例えば特開平1−179172号公報等に記
載されている感光体を複数用いて複数色の画像を独立に
形成し用紙上に重ね合わせる方式や例えば特開平2−186
371 号公報等に記載されている一つの感光体を複数回回
転させ、一回転ごとに各色の画像を形成し、記録用紙や
中間転写体に転写をすることで多色画像を記録する方式
が知られている。前者の方式は、装置が大型化するとい
う欠点を有し、後者の方式は記録速度が遅いという欠点
を有している。これらの欠点を補う方式として、特開昭
59−116763号公報では帯電・露光・現像により第一色の
画像を形成した後、再び帯電・露光・現像を行うことに
よって一つの感光体に2色の画像を形成する方法が開示
されている。さらに、USP4,078,929等では一つの露光系
で3レベルの電位レベルを形成し、正規現像と反転現像
を組み合わせることによって、一つの感光体上に二色の
画像を形成する手法が開示されている。これらの手法を
用いると比較的小型で記録速度の速い多色画像記録装置
を実現することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来発明の特開昭
59−116763号公報においては、感光体は一つになるが感
光体の周囲には、1色記録時の帯電器・露光系・現像機
・転写系・クリーニング機構に加えて、2色目記録のた
めの帯電器・露光系・現像機を配置しなければならな
い。特に、2色目の帯電器は、1色目の記録画像を乱す
こと無く一定の電位に帯電させなければならず、大きさ
の大きいスコロトロン帯電器を用いる必要がある。これ
ら多くのプロセスを感光体の周囲には位置するために、
感光体の直径は大きくなってしまう。この為、感光体は
一つになるが、装置はそれほど小型化することはできな
いという欠点を有する。
59−116763号公報においては、感光体は一つになるが感
光体の周囲には、1色記録時の帯電器・露光系・現像機
・転写系・クリーニング機構に加えて、2色目記録のた
めの帯電器・露光系・現像機を配置しなければならな
い。特に、2色目の帯電器は、1色目の記録画像を乱す
こと無く一定の電位に帯電させなければならず、大きさ
の大きいスコロトロン帯電器を用いる必要がある。これ
ら多くのプロセスを感光体の周囲には位置するために、
感光体の直径は大きくなってしまう。この為、感光体は
一つになるが、装置はそれほど小型化することはできな
いという欠点を有する。
【0004】上記従来発明のUSP4,078,929等において
は、感光体の周囲には、1色記録時の帯電器・露光系・
現像機・転写系・クリーニング機構に加えて、2色目記
録のための現像機のみを配置すれば良い。この方式では
一度に3レベルの電位を構成するが、各電位レベルは正
規現像で十分な画像濃度となる高い電位と反転現像で十
分な画像濃度となる低い電位および正規現像においても
反転現像においてもかぶりの生じない中間電位とする必
要があり、感光体の初期帯電電位を大きくする必要が生
じる。特に2色目の現像においては、1色目の現像を乱
さないためにも現像ギャップの広げたソフトな現像が要
求され、一般に現像部電位と現像機電位との電位差を大
きくしなければならない。このことは、初期帯電の帯電
器に用いる消費電力が大きくなるばかりでなく、感光体
へのダメージも大きくなる問題点を有している。また、
1kVを大きく越えるような大きな感光体の帯電電位
は、安定化するのが困難または実現できない場合もあ
る。
は、感光体の周囲には、1色記録時の帯電器・露光系・
現像機・転写系・クリーニング機構に加えて、2色目記
録のための現像機のみを配置すれば良い。この方式では
一度に3レベルの電位を構成するが、各電位レベルは正
規現像で十分な画像濃度となる高い電位と反転現像で十
分な画像濃度となる低い電位および正規現像においても
反転現像においてもかぶりの生じない中間電位とする必
要があり、感光体の初期帯電電位を大きくする必要が生
じる。特に2色目の現像においては、1色目の現像を乱
さないためにも現像ギャップの広げたソフトな現像が要
求され、一般に現像部電位と現像機電位との電位差を大
きくしなければならない。このことは、初期帯電の帯電
器に用いる消費電力が大きくなるばかりでなく、感光体
へのダメージも大きくなる問題点を有している。また、
1kVを大きく越えるような大きな感光体の帯電電位
は、安定化するのが困難または実現できない場合もあ
る。
【0005】本発明の目的は、これらの問題点を解決し
比較的低い帯電電位で複数色の画像記録を一つの感光体
上に形成できる方式を提供することにある。さらに、本
発明の目的は、小型で安定した記録が可能な記録方式を
提供することにある。
比較的低い帯電電位で複数色の画像記録を一つの感光体
上に形成できる方式を提供することにある。さらに、本
発明の目的は、小型で安定した記録が可能な記録方式を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、帯電後の1色目の露光・現像を行った後、再帯電を
行わずに2色目の露光を、1色目の露光量よりも強く露
光し、2色目の現像を行う。また、上記目的を達成する
ための他の手段として、帯電後の露光時に3レベル以上
の電位を形成し、第1の電位と第2の電位差が第2の電
位と第3の電位の差に比べて小さくなるように露光量を
調整する。上記目的を達成するために前記両記録プロセ
スにおいて、1色目の画像を現像する現像装置として着
色樹脂粉体のみからなる現像剤薄層を現像剤担持体上に
形成し、感光体に接触させることによって現像する現像
方式を用いる。
に、帯電後の1色目の露光・現像を行った後、再帯電を
行わずに2色目の露光を、1色目の露光量よりも強く露
光し、2色目の現像を行う。また、上記目的を達成する
ための他の手段として、帯電後の露光時に3レベル以上
の電位を形成し、第1の電位と第2の電位差が第2の電
位と第3の電位の差に比べて小さくなるように露光量を
調整する。上記目的を達成するために前記両記録プロセ
スにおいて、1色目の画像を現像する現像装置として着
色樹脂粉体のみからなる現像剤薄層を現像剤担持体上に
形成し、感光体に接触させることによって現像する現像
方式を用いる。
【0007】
【作用】上記手段では、一色目の現像装置として、着色
樹脂粉体のみからなる現像剤薄層を現像剤担持体上に形
成し現像することから、現像電圧を印可する現像剤担持
体と感光体との距離は現像剤の層厚まで、近接させるこ
とが可能となり、これによって低現像バイアスで、十分
な画像濃度を達成することができる。この時現像ロール
上に形成するトナー層厚は、印写後の用紙上で十分な画
像濃度が得られるトナー量に相当する層厚にまで薄くす
ることができるため、数〜数十μmトナー層を挟んで感
光体と現像ロールを近接させることができる。この場
合、現像部電位と現像ロールへ印加する現像バイアスの
間の電位差は約50〜200V程度でも、十分な画像濃
度を得ることが可能である。さらに、上記手段では、前
記低バイアス現像を用いており、1色目の画像部の電位
差を小さくすることが可能であるので、1色目の露光量
を小さくするとともに、2色目の露光量を1色目より大
きくすることによって、再帯電を行うこと無く2色目の
現像に必要な現像電位差を同一感光体上に形成すること
が可能となる。さらに、上記手段では、前記低バイアス
現像を用いていることによって、露光によって、3レベ
ルの電位を形成するプロセスにおいても、1色目の現像
電位差を小さくできることから、初期の帯電電位を小さ
くすることが可能となり、帯電器の消費電力の増加や感
光体へのダメージを与えることを防ぐことができる。
樹脂粉体のみからなる現像剤薄層を現像剤担持体上に形
成し現像することから、現像電圧を印可する現像剤担持
体と感光体との距離は現像剤の層厚まで、近接させるこ
とが可能となり、これによって低現像バイアスで、十分
な画像濃度を達成することができる。この時現像ロール
上に形成するトナー層厚は、印写後の用紙上で十分な画
像濃度が得られるトナー量に相当する層厚にまで薄くす
ることができるため、数〜数十μmトナー層を挟んで感
光体と現像ロールを近接させることができる。この場
合、現像部電位と現像ロールへ印加する現像バイアスの
間の電位差は約50〜200V程度でも、十分な画像濃
度を得ることが可能である。さらに、上記手段では、前
記低バイアス現像を用いており、1色目の画像部の電位
差を小さくすることが可能であるので、1色目の露光量
を小さくするとともに、2色目の露光量を1色目より大
きくすることによって、再帯電を行うこと無く2色目の
現像に必要な現像電位差を同一感光体上に形成すること
が可能となる。さらに、上記手段では、前記低バイアス
現像を用いていることによって、露光によって、3レベ
ルの電位を形成するプロセスにおいても、1色目の現像
電位差を小さくできることから、初期の帯電電位を小さ
くすることが可能となり、帯電器の消費電力の増加や感
光体へのダメージを与えることを防ぐことができる。
【0008】
【実施例】以下、図を用いて本発明のいくつかの実施例
を説明する。図1は、本発明の一実施例である多色画像
記録装置の構成を示す図であり、図2は図1に示した本
発明の一実施例である多色画像記録装置における各プロ
セス位置での感光体上の電位関係を説明するための図で
ある。図1において、感光体1は帯電器2によって均一
に帯電される。その後、第1露光3によって第1色目の
記録情報に従った静電潜像が形成され、第1現像4で感
光体上に1色目の画像を形成する。図2のVE1は第1露
光3により形成される電位レベルを、VD1は第1現像の
現像バイアスレベルを示す。続いて、第2露光5で2色
目の記録情報に従った静電潜像を感光体上に形成する。
2色目の露光強度は1色目のそれに比較して強くするこ
とによって、2色目の静電潜像の露光部電位は、1色目
のそれよりも深い電位井戸を形成させ、2色目の露光電
位のみを現像可能な現像バイアス条件で現像6し、2色
目の画像を感光体上に形成する。図2のVE2は第2露光
により形成される電位レベルを、VD2は第2現像の現像
バイアスレベルを示す。2色目の露光電位のみ現像可能
な現像バイアスの適正値としては、一般に第1の露光部
電位と第2の露光部電位の中間付近よりやや一色目の露
光部電位に近い電位となる場合が多い。2色の画像が構
成された感光体上の画像は転写位置で、給紙トレーから
搬送された12用紙上に静電転写6され、除電剥離7
後、定着機11に搬送され、定着機11によって加熱定
着され記録が完了し、排紙される。
を説明する。図1は、本発明の一実施例である多色画像
記録装置の構成を示す図であり、図2は図1に示した本
発明の一実施例である多色画像記録装置における各プロ
セス位置での感光体上の電位関係を説明するための図で
ある。図1において、感光体1は帯電器2によって均一
に帯電される。その後、第1露光3によって第1色目の
記録情報に従った静電潜像が形成され、第1現像4で感
光体上に1色目の画像を形成する。図2のVE1は第1露
光3により形成される電位レベルを、VD1は第1現像の
現像バイアスレベルを示す。続いて、第2露光5で2色
目の記録情報に従った静電潜像を感光体上に形成する。
2色目の露光強度は1色目のそれに比較して強くするこ
とによって、2色目の静電潜像の露光部電位は、1色目
のそれよりも深い電位井戸を形成させ、2色目の露光電
位のみを現像可能な現像バイアス条件で現像6し、2色
目の画像を感光体上に形成する。図2のVE2は第2露光
により形成される電位レベルを、VD2は第2現像の現像
バイアスレベルを示す。2色目の露光電位のみ現像可能
な現像バイアスの適正値としては、一般に第1の露光部
電位と第2の露光部電位の中間付近よりやや一色目の露
光部電位に近い電位となる場合が多い。2色の画像が構
成された感光体上の画像は転写位置で、給紙トレーから
搬送された12用紙上に静電転写6され、除電剥離7
後、定着機11に搬送され、定着機11によって加熱定
着され記録が完了し、排紙される。
【0009】このとき、第1現像装置として用いる現像
機の構成を図3に示す。図において、トナー格納容器1
8内のトナー17は掻き出し羽根15の回転によって、
搬送ロール14側に掻き出される。掻き出されたトナー
は、搬送ロール14で現像ロール13まで搬送されると
ともに、現像ロール13表面に擦り付けられて、現像ロ
ール上にトナー層が形成される。現像ロール上のトナー
層は、規制ブレード19で薄層化されるとともに、規制
ブレード19との摩擦によって帯電される。トナー薄層
の形成された現像ロール13は、感光体1と接触し現像
が行われる。この方式では、現像バイアスを印加する現
像ロール13と感光体1との距離がトナー層の厚さであ
る数十μm程度とすることが可能であるため、現像に必
要な電界強度を比較的低い現像電位差で得ることがで
き、2色目の画像部と非画像部の電位差を小さく設定す
ることが可能である。図4に、図3の現像機で実際に画
像記録を行った場合に得られた感光体と現像ロール間の
電位差と現像後に得られる画像濃度の関係を示す。図中
の3種の測定結果はそれぞれトナー量やトナー帯電量が
異なる状態で測定した結果であるが、どの結果において
も約100Vから200Vという低い電位差で、黒から
白への画像濃度の変化が得られることがわかる。
機の構成を図3に示す。図において、トナー格納容器1
8内のトナー17は掻き出し羽根15の回転によって、
搬送ロール14側に掻き出される。掻き出されたトナー
は、搬送ロール14で現像ロール13まで搬送されると
ともに、現像ロール13表面に擦り付けられて、現像ロ
ール上にトナー層が形成される。現像ロール上のトナー
層は、規制ブレード19で薄層化されるとともに、規制
ブレード19との摩擦によって帯電される。トナー薄層
の形成された現像ロール13は、感光体1と接触し現像
が行われる。この方式では、現像バイアスを印加する現
像ロール13と感光体1との距離がトナー層の厚さであ
る数十μm程度とすることが可能であるため、現像に必
要な電界強度を比較的低い現像電位差で得ることがで
き、2色目の画像部と非画像部の電位差を小さく設定す
ることが可能である。図4に、図3の現像機で実際に画
像記録を行った場合に得られた感光体と現像ロール間の
電位差と現像後に得られる画像濃度の関係を示す。図中
の3種の測定結果はそれぞれトナー量やトナー帯電量が
異なる状態で測定した結果であるが、どの結果において
も約100Vから200Vという低い電位差で、黒から
白への画像濃度の変化が得られることがわかる。
【0010】2色目の現像は1色目の画像を乱さないた
めに、ソフト接触または非接触状態で現像を行う必要が
ある。この為、現像ロールと感光体の距離は比較的大き
くなり安定な現像を行うためには、画像部と非画像部の
電位差を大きめに設定する必要が生じる。図3で示した
ような現像装置は、50〜250V程度の小さな電位差
で現像を行うことができるために、これを1色目の現像
装置5として用いることで、感光体の帯電電位を1kV
近くまたはそれ以上に大きくすること無く、2色目のソ
フト接触または非接触による現像6を安定に行うことが
できる現像電位差300〜750Vを達成できる。感光
体の帯電電位を大きくすることは、帯電器の消費電力が
多くなる以外にも大きな帯電器を用いなければならない
ことによる装置の大型化や感光体の寿命低下などにもつ
ながる。
めに、ソフト接触または非接触状態で現像を行う必要が
ある。この為、現像ロールと感光体の距離は比較的大き
くなり安定な現像を行うためには、画像部と非画像部の
電位差を大きめに設定する必要が生じる。図3で示した
ような現像装置は、50〜250V程度の小さな電位差
で現像を行うことができるために、これを1色目の現像
装置5として用いることで、感光体の帯電電位を1kV
近くまたはそれ以上に大きくすること無く、2色目のソ
フト接触または非接触による現像6を安定に行うことが
できる現像電位差300〜750Vを達成できる。感光
体の帯電電位を大きくすることは、帯電器の消費電力が
多くなる以外にも大きな帯電器を用いなければならない
ことによる装置の大型化や感光体の寿命低下などにもつ
ながる。
【0011】図5は、本発明の他の実施例である多色画
像記録装置の構成を示す図であり、図6は図5に示した
本発明の実施例である多色画像記録装置における各プロ
セス位置での感光体上の電位関係を説明するための図で
ある。図5において、感光体1は帯電器2によって均一
に帯電される。その後、露光装置3によって、第1色目
の記録情報および第2色目の記録情報に従った3レベル
の静電潜像が形成される。次に、正規現像4で1色目の
現像を行い、続いて反転現像6で2色目の現像を行う。
図6のVE1は弱露光により形成される電位レベルを、V
E2は強露光により形成される電位レベルを示す。また、
VD1は正規現像である第1現像の現像バイアスレベル
を、VD2は反転現像である第2現像の現像バイアスレベ
ルを示す。この状態では、感光体上に付着したトナー
は、正帯電のトナーと負帯電のトナーがあるために、帯
電器21でトナーの極性を正または負の一方に統一す
る。そして、感光体上の画像は転写位置7で、給紙トレ
ーから搬送された12用紙上に静電転写され、除電剥離
8され定着機11に搬送され、加熱定着され記録が完了
し、排紙される。
像記録装置の構成を示す図であり、図6は図5に示した
本発明の実施例である多色画像記録装置における各プロ
セス位置での感光体上の電位関係を説明するための図で
ある。図5において、感光体1は帯電器2によって均一
に帯電される。その後、露光装置3によって、第1色目
の記録情報および第2色目の記録情報に従った3レベル
の静電潜像が形成される。次に、正規現像4で1色目の
現像を行い、続いて反転現像6で2色目の現像を行う。
図6のVE1は弱露光により形成される電位レベルを、V
E2は強露光により形成される電位レベルを示す。また、
VD1は正規現像である第1現像の現像バイアスレベル
を、VD2は反転現像である第2現像の現像バイアスレベ
ルを示す。この状態では、感光体上に付着したトナー
は、正帯電のトナーと負帯電のトナーがあるために、帯
電器21でトナーの極性を正または負の一方に統一す
る。そして、感光体上の画像は転写位置7で、給紙トレ
ーから搬送された12用紙上に静電転写され、除電剥離
8され定着機11に搬送され、加熱定着され記録が完了
し、排紙される。
【0012】このとき、第1現像の現像装置として、図
3で示したような構成の現像装置を用いることで、帯電
部V0 と弱露光部電位VE1の電位差を小さくすることが
できる。また、これによって帯電部電位V0 を余り大き
くすることなく、図6に示されるように第2現像の画像
部電位VE2と非画像部電位VE1を大きくすることがで
き、安定なソフト現像または非接触現像を達成すること
ができる。
3で示したような構成の現像装置を用いることで、帯電
部V0 と弱露光部電位VE1の電位差を小さくすることが
できる。また、これによって帯電部電位V0 を余り大き
くすることなく、図6に示されるように第2現像の画像
部電位VE2と非画像部電位VE1を大きくすることがで
き、安定なソフト現像または非接触現像を達成すること
ができる。
【0013】上記のように図1や図5で示された装置構
成において、一色目の現像機に図3の様な現像ロール上
にトナー薄層を形成する現像方式を適用することで、一
色目に必要な画像部と非画像部の電位差V1を100〜
250V程度にでき、これによって、2色目の現像に必
要な画像部と非画像部の電位差を、400〜750Vと
いうソフト現像や非接触現像が十分可能な電位差に設定
しても初期の帯電電位は、500〜1000V程度にす
ることができる。
成において、一色目の現像機に図3の様な現像ロール上
にトナー薄層を形成する現像方式を適用することで、一
色目に必要な画像部と非画像部の電位差V1を100〜
250V程度にでき、これによって、2色目の現像に必
要な画像部と非画像部の電位差を、400〜750Vと
いうソフト現像や非接触現像が十分可能な電位差に設定
しても初期の帯電電位は、500〜1000V程度にす
ることができる。
【0014】図7は、本発明の記録方式を用いたフルカ
ラー記録装置構成の一実施例を説明するための図であ
る。本発明の構成では、一行程つまり感光体一回転で2
色画像を形成することができる。そこで、図7に示すよ
うに本発明の記録方式を2式搭載することで、4色の記
録が可能となりイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
を用いればフルカラー画像記録を達成することができ
る。図7では用紙トレーから搬送された用紙に、第1感
光体1−1で形成された2色画像を転写し、続いて第2
感光体1−2の2色画像を重ねて転写した後、定着機で
加熱定着を行い、排紙トレーにフルカラー画像が記録さ
れた用紙が排紙される。この構成では、感光体の回転速
度と同一のプロセス速度でフルカラーの画像記録が可能
であり、高速フルカラー記録装置の構成として適してい
る。しかしながら、感光体を2つ用いることから装置が
若干大型になるとともに複雑になるという欠点を有して
いる。図8に本発明の記録方式を用いたフルカラー記録
装置の他の実施例を示す。図の構成は、一つの感光体の
回りに4種類の現像機を配置し、感光体1回転目に2色
画像を形成し、2回転目に次の2色画像を重ねて形成す
ることで、フルカラー画像を感光体上に形成し、用紙ト
レーから搬送された用紙上に一括転写し、フルカラー画
像を得るものである。この構成では、1回転目にクリー
ナ10を待避させるなどの2回転プロセスを達成するた
めの印写プロセスの制御が必要となるが、現像機以外
は、2色プロセスと同一となり、部品点数を少なくする
ことができ、装置サイズが比較的小型のフルカラー画像
記録装置を達成することができる。
ラー記録装置構成の一実施例を説明するための図であ
る。本発明の構成では、一行程つまり感光体一回転で2
色画像を形成することができる。そこで、図7に示すよ
うに本発明の記録方式を2式搭載することで、4色の記
録が可能となりイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
を用いればフルカラー画像記録を達成することができ
る。図7では用紙トレーから搬送された用紙に、第1感
光体1−1で形成された2色画像を転写し、続いて第2
感光体1−2の2色画像を重ねて転写した後、定着機で
加熱定着を行い、排紙トレーにフルカラー画像が記録さ
れた用紙が排紙される。この構成では、感光体の回転速
度と同一のプロセス速度でフルカラーの画像記録が可能
であり、高速フルカラー記録装置の構成として適してい
る。しかしながら、感光体を2つ用いることから装置が
若干大型になるとともに複雑になるという欠点を有して
いる。図8に本発明の記録方式を用いたフルカラー記録
装置の他の実施例を示す。図の構成は、一つの感光体の
回りに4種類の現像機を配置し、感光体1回転目に2色
画像を形成し、2回転目に次の2色画像を重ねて形成す
ることで、フルカラー画像を感光体上に形成し、用紙ト
レーから搬送された用紙上に一括転写し、フルカラー画
像を得るものである。この構成では、1回転目にクリー
ナ10を待避させるなどの2回転プロセスを達成するた
めの印写プロセスの制御が必要となるが、現像機以外
は、2色プロセスと同一となり、部品点数を少なくする
ことができ、装置サイズが比較的小型のフルカラー画像
記録装置を達成することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多色画像
記録方法では、1色目の画像を現像する現像装置として
着色樹脂粉体のみからなる現像剤薄層を現像剤担持体上
に形成し感光体に接触させることによって現像する現像
方式を用いている為に、1色目の画像部と非画像部の電
位差を小さくすることができるために、2色目の画像部
と非画像部の電位差を大きくすることができ、1色目の
画像を乱すことなく、2色目のソフト接触または非接触
現像による現像を安定に行うことができる。これによっ
て、安定な2色画像記録プロセスを達成することができ
る。
記録方法では、1色目の画像を現像する現像装置として
着色樹脂粉体のみからなる現像剤薄層を現像剤担持体上
に形成し感光体に接触させることによって現像する現像
方式を用いている為に、1色目の画像部と非画像部の電
位差を小さくすることができるために、2色目の画像部
と非画像部の電位差を大きくすることができ、1色目の
画像を乱すことなく、2色目のソフト接触または非接触
現像による現像を安定に行うことができる。これによっ
て、安定な2色画像記録プロセスを達成することができ
る。
【図1】本発明の装置構成の一実施例を説明するための
図である。
図である。
【図2】図1で示される本発明の各印写プロセスにおけ
る感光体上の電位関係を説明するための図である。
る感光体上の電位関係を説明するための図である。
【図3】本発明の装置に用いられる第1現像装置構成の
一実施例を示す図である。
一実施例を示す図である。
【図4】図3の現像機を用いて現像電位差と画像濃度の
関係を実測した結果を示す図である。
関係を実測した結果を示す図である。
【図5】本発明の装置構成の他の実施例を説明するため
の図である。
の図である。
【図6】図4で示される本発明の各印写プロセスにおけ
る感光体上の電位関係を説明するための図である。
る感光体上の電位関係を説明するための図である。
【図7】本発明の印写プロセスを利用したフルカラー画
像記録装置の一実施例を説明する為の図である。
像記録装置の一実施例を説明する為の図である。
【図8】本発明の印写プロセスを利用したフルカラー画
像記録装置の他の実施例を説明する為の図である。
像記録装置の他の実施例を説明する為の図である。
【符号の説明】 1…感光体、2…帯電器、3…第1露光、4…第1現
像、5…第2露光、6…第2現像、7…転写器、8…除
電剥離器、9…イレーズランプ、10…クリーナ、11
…定着機、12…用紙進入経路、13…現像ロール、1
4…搬送ロール、15…掻き出し羽根、16…トナー漏
れ戻り防止部材、17…トナー、18…トナー格納容
器、19…規制ブレード、20…押しつけバネ、21…
極性均一化帯電器。
像、5…第2露光、6…第2現像、7…転写器、8…除
電剥離器、9…イレーズランプ、10…クリーナ、11
…定着機、12…用紙進入経路、13…現像ロール、1
4…搬送ロール、15…掻き出し羽根、16…トナー漏
れ戻り防止部材、17…トナー、18…トナー格納容
器、19…規制ブレード、20…押しつけバネ、21…
極性均一化帯電器。
Claims (9)
- 【請求項1】帯電・露光行程によって感光体上に形成さ
れた静電潜像を現像することによって可視画像を形成す
る電子写真方式を用い、異なった色による画像を感光体
上に重ね合わせることによって、多色画像を形成する多
色画像記録装置において、一色目の画像を現像する現像
装置として、着色樹脂粉体のみからなる現像剤薄層を現
像剤担持体上に形成し、感光体に接触させることによっ
て現像する現像方式を用いていることを特徴とする多色
画像記録装置。 - 【請求項2】請求項1記載の多色画像記録装置で、帯電
後の1色目の露光・現像を行った後、2色目の露光を行
い2色目の現像を行う方式の多色画像記録装置におい
て、一色目の露光強度が二色目の露光強度よりも小さく
設定されていることを特徴とする多色画像記録装置。 - 【請求項3】請求項1記載の多色画像記録装置で、帯電
後の露光において、3レベル以上の電位レベルを形成
し、一色目の現像を行った後、一色目の現像に用いた着
色樹脂粉体の帯電極性と逆極性の帯電極性を有する着色
樹脂粉体を用いて、二色目の現像を行うことを特徴とす
る多色画像記録装置。 - 【請求項4】請求項2または3記載の多色画像記録装置
で、感光体上の1色目の現像部電位と一色目の現像バイ
アスの差が、感光体上の2色目の現像部電位と2色目の
現像バイアスとの差に比較して大きくなるように露光量
が設定されていることを特徴とする多色画像記録装置。 - 【請求項5】請求項1記載の多色画像記録装置におい
て、2色目の現像方式として着色樹脂粉体と磁性粉体を
混合した現像剤を用い、磁気ブラシを形成して現像を行
う現像方式を用いることを特徴とする多色画像記録装
置。 - 【請求項6】請求項1記載の多色画像記録装置におい
て、2色目の現像方式として現像剤担持体ロール上の現
像剤と感光体が直接接触しないように構成されているこ
とを特徴とする多色画像記録装置。 - 【請求項7】請求項1記載の多色画像記録装置におい
て、2色目の現像方式として、着色樹脂粉体のみからな
る現像剤薄層を現像剤担持体上に形成し、感光体に接触
させることによって現像する現像方式を用いているとと
もに、感光体の周速と現像剤担持体ロールの表面周速が
同一に設定されていることを特徴とする多色画像記録装
置。 - 【請求項8】請求項4記載の多色画像記録装置におい
て、1色目の現像部電位と現像バイアスの差が50〜3
00Vであり、2色目の現像部電位と現像バイアスの差
が250〜500Vであることを特徴とする多色画像記録
装置。 - 【請求項9】請求項2または3記載の多色画像記録装置
において、感光体を二組有するとともに、両感光体の転
写位置間の用紙搬送を行うベルト状回転体またはドラム
状回転体を有することを特徴とする多色画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5173955A JPH0728290A (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 多色画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5173955A JPH0728290A (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 多色画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728290A true JPH0728290A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=15970156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5173955A Pending JPH0728290A (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 多色画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728290A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017892A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP5173955A patent/JPH0728290A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017892A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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