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JPH07278164A - 有機ホスフィットおよびホスホナイトの貯蔵安定性の改良 - Google Patents

有機ホスフィットおよびホスホナイトの貯蔵安定性の改良

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Publication number
JPH07278164A
JPH07278164A JP7104812A JP10481295A JPH07278164A JP H07278164 A JPH07278164 A JP H07278164A JP 7104812 A JP7104812 A JP 7104812A JP 10481295 A JP10481295 A JP 10481295A JP H07278164 A JPH07278164 A JP H07278164A
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carbon atoms
amine
acid
phosphonite
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JP7104812A
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JP3755110B2 (ja
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Helmut Linhart
リンハルト ヘルムート
Udo Quotschalla
クヴォートシャーラ ウード
Jean-Roch Pauquet
ポウキュエット ジェーンロック
Ronald Salathe
サラテ ロナルド
Juerg Zingg
ジング ジューグ
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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Publication of JPH07278164A publication Critical patent/JPH07278164A/ja
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/025Purification; Separation; Stabilisation; Desodorisation of organo-phosphorus compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機ホスフィットおよびホスホナイトを含有
する組成物、および該化合物の加水分解に対する安定性
を改良する方法を提供する 【構成】 組成物の重量に基づいて、(a)25ないし
99重量%の有機ホスフィットもしくはホスホナイト、
(b)0.01ないし50重量%の有機アミン、および
(c)0.01ないし25重量%の酸結合金属塩を含む
組成物、および該組成物に有機アミンおよび酸結合金属
塩を添加することよりなる方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミンおよび酸結合金
属塩の添加により有機ホスフィットおよびホスホナイト
を安定化する方法、これらの3つの成分を含む組成物お
よびホスフィットおよびホスホナイトのための加水分解
安定剤としてアミンおよび酸結合金属塩を一緒に使用す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】有機ホス
フィットおよびホスホナイトは、合成ポリマーの熱安定
剤として広範囲に使用されている。
【0003】しかしながら、ホスフィットおよびホスホ
ナイトの貯蔵および使用は、これらの化合物が非常に容
易に加水分解するという事実により害されている。特別
の課題は大気高湿度におけるその物質の貯蔵である。
【0004】加水分解に対して改善された安定性を持つ
生成物を提供するためにいろいろの方法が提案されてき
た。より純粋な生成物を製造する方法もしくはその化合
物を精製するための方法を別にして、そのような方法は
一方では加水分解する傾向を減少し、他方ではホスフィ
ットもしくはホスホナイトのその後の使用において如何
なる逆効果を有さないところの特定の安定剤の添加であ
る。
【0005】最後に挙げた方法は、例えば米国特許明細
書第3553298号に記載されているように、加水分
解安定剤としてのアミンの添加よりなる。アミンによる
ホスフィットの安定化に関する別の刊行物は、米国特許
発明明細書第3787537号、同第5342978
号、欧州特許公開公報第168721号および同第16
7969号である。推薦された化合物は、特に第三級−
アルカノールアミンとアルキルアミン、ピリジンとアニ
リン類であり、典型的な例は、トリエチルアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、ジ−およびト
リイソプロパノールアミン(TIPA)、テトライソプ
ロパノールエチレンジアミン、アニリン、フェニレンジ
アミンとヘキサメチレンテトラアミンである。アミン
は、通常約5重量%までの量(安定化されるホスフィッ
トに基づいて)で使用される。アミンの混和は溶融ホス
フィットとの乾式ミルによりもしくは希釈混入によりも
しくは混合により行われ、その後結晶化される。
【0006】ホスフィットのための加水分解安定剤とし
ての酸結合金属塩の単独使用はまたカナダ特許明細書第
2097674号および米国特許発明明細書第5208
362号において開示されている。
【0007】有機ホスフィットおよびホスホナイトの加
水分解の安定性を改良するための上記方法は知られてい
るにもかかわらず、いまだにさらなる改良の必要があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】アミンおよび酸結合金属
塩を組み合わせた添加は、驚くべきことに有機ホスフィ
ットおよびホスフォナイトの加水分解に対する安定性を
改良することが今見いだされた。本発明は、各々組成物
の全重量に基づいて、(a)25ないし99重量%の有
機ホスフィットもしくはホスホナイト、(b)0.01
ないし50重量%の有機アミン、および(c)0.01
ないし25重量%の酸結合金属塩を含む組成物に関す
る。
【0009】本発明により安定化されたホスフィットお
よびホスホナイトは、優秀な加水分解に対する安定性に
特徴があり、また高い湿度においても良好な貯蔵安定性
を有する。
【0010】特に興味のある組成物は、各々組成物の全
重量に基づいて、(a)25ないし99重量%の有機ホ
スフィットもしくはホスホナイト、(b)0.01ない
し50重量%の有機アミン、および(c)0.01ない
し25重量%の酸結合金属塩を含む組成物である。
【0011】安定化された組成物中のホスフィットおよ
び/もしくはホスホナイトの含量は、しばしば、40な
いし99重量%、好ましくは70ないし99重量%、お
よび最も好ましくは80ないし99重量%である。
【0012】本発明の安定化された有機ホスフィットも
しくはホスホナイトは、通常0.01ないし25重量%
の成分(b)を含有している。安定化されたホスフィッ
トもしくはホスホナイトは、各々組成物の全重量に基づ
いて、好ましくは0.01ないし20重量%、もっとも
好ましくは0.1ないし10重量%のアミン(成分
(b))を含有している。
【0013】成分(c)は、通常新規組成物中において
0.05ないし15重量%、好ましくは0.1ないし1
0重量%、最も好ましくは0.1ないし5重量%の量に
おいて使用される。
【0014】従って、好ましい組成物は、各々組成物の
全重量に基づいて、40ないし99重量%の成分
(a)、0.01ないし50重量%の成分(b)、およ
び0.05ないし15重量%の成分(c)を含む。
【0015】成分(a)、(b)および(c)に加え
て、新規組成物は他の成分として、例えば分子量を50
00以上有する成分を含有しない有機ポリマーを含まな
い。好ましい組成物は、成分(a)、(b)および
(c)に加えて、他の主成分を含まないか、もしくは合
成高分子のための安定剤、例えば抗酸化剤、熱安定剤も
しくは光安定剤として使用される1もしくは2つの他の
主成分を含み得る。これらの組成物中他の主成分を含ま
ない組成物が特に好ましい。
【0016】他の主成分は本明細書中において、新規組
成物と混合され、また、不純物、例えば成分(a)ない
し(c)中の一成分の合成からまたはその貯蔵もしくは
部分分解より得られる不純物を構成しない添加物を意味
するものと理解される。
【0017】各成分(a)ないし(c)は、単一の化合
物もしくは化合物の混合物であり得る。化合物混合物の
場合において、示される量は各成分に使用された化合物
の全量を示している。
【0018】ホスフィットもしくは有機ホスフィットは
式;P(OR)3 (式中、置換基Rは炭化水素基であっ
て、この基はヘテロ原子を含有してもよくそして更に3
個の基Rの少なくとも最高2個は水素原子であり得
る。)で表される。ヘテロ原子は炭素と水素以外ならど
の原子であってもよく、好ましくはN、O、F、Si、
P、S、Cl、Br、SnとIである。
【0019】ホスホナイトは、式;P(OR)2 R(式
中、Rは上記と同じに定義されるかもしくはハロゲン原
子である。)の亜リン酸のエステルである。
【0020】成分(a)のホスフィットもしくはホスホ
ナイトは好ましくは20℃において固体でありかつ通常
結晶性の固体である。
【0021】新規組成物中の成分(c)として使用され
る酸結合金属塩は、リチウム、ナトリウム、カリウム、
銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウム、アルミニウムおよび/もしくはジルコニ
ウム金属の炭酸塩、炭酸水素塩、カルボン酸塩、酸化
物、水酸化物、ホスフィットもしくは硼酸塩、もしくは
相当する混合結晶、並びにハイドロタルサイトおよびゼ
オライトから選ばれる酸結合金属塩である。いくつかの
異なる酸結合金属塩を使用することも可能である。
【0022】本発明の使用のために適した酸結合金属塩
は、通常天然に生じる化合物並びに合成的に製造される
化合物である。金属は部分的に交換することができる。
前記金属は、結晶性、特に結晶性もしくはアモルファス
であるか、もしくは乾燥ゲルの形態において得られ得
る。
【0023】成分(c)の化合物は都合良くは粉末の形
態において使用される。粉末形態の微結晶は、好ましく
は大きな比表面を有する。前記大きな比表面は相当する
微粒子化および/もしくは微結晶の多孔性構造、この場
合、例えば、本発明において使用されるゼオライトによ
りにより達せられる。
【0024】好ましい酸結合金属塩は水の結晶を含有し
ていないか、もしくは強く結合しており、該化合物は大
気圧下において150℃、特に200℃に加熱してもい
かなる水も放出しない。
【0025】 ハイドロタルサイトの類の化合物は一般式IX M2+ 1-X ・M3+ X ・(OH)2 ・(An-x/n ・pH2 O (IX) (式中、M2+はMg、Ca、Sr、Ba、Zn、Pb、
Snおよび/もしくはNiを表し、M3+はAl、Bもし
くはBiを表し、An は価数nのアニオンを表し、nは
1ないし4の数字を表し、xは0ないし0.5の数字を
表し、pは0ないし2の数字を表し、およびAは
【化4】 を表す。)で表される。
【0026】上記の方法において都合良くは使用される
他のハイドロタルサイトは、一般式IXa M2+ X Al2 (OH)2x+6nz(An-2 ・pH2 O (IXa) で表され、式IXa中、M2+は少なくとも一つのMgお
よびZnよりなる類の金属、好ましくはMgを表し、A
n-はアニオン、典型的にはCO3 2 -
【化5】 OH- およびS2-よりなる類を表し、およびアニオンは
価数nを有し、pは正の整数、好ましくは0.5ないし
5を表し、およびxおよびzは正の整数を表し、xは好
ましくは2ないし6を表し、およびzは2よりも小さ
い。
【0027】好ましい化合物は、一般式IX M2+ 1-X ・M3+ X ・(OH)2 ・(An-x/n ・pH2 O (IX) (式中、M2+はCa、MgもしくはMgおよびZnのソ
リッド溶液を表し、An-はCO3 2- 、BO3 3- もしくは
PO3 3- を表し、xは0ないし0.5の数字を表し、お
よびpは0ないし2の数字を表す。)で表される。これ
らの金属塩の中で、M3+はアルミニウムイオンを表すも
のが特に好ましい。
【0028】塩基ハイドロタルサイトの使用が好まし
い。
【0029】非常に特に好ましいものは、以下の実験式
を有する。 Al23 ・6MgO・CO2 ・12H2 O (IXb) Mg4.5 Al2 (OH)13・CO3 ・3.5H2 O (IXc) 4MgO・Al23 ・CO2 ・9H2 O (IXd) 4MgO・Al23 ・CO2 ・6H2 O (IXe) ZnO・3MgO・Al23 ・CO2 ・8−9H2 O (IXf) もしくは ZnO・3MgO・Al23 ・CO2 ・5−6H2 O (IXg)
【0030】本発明の実施において一般式(X) Mx/n [(AlO2x (SiO2y ]・wH2 O (X) (式中、nはカチオンMの電荷を表し、およびMはIも
しくはII主族の元素、特にNa、K、Mgおよび/も
しくはCaを表し、yおよびxは0.8ないし1.2の
数を表し、およびwは0.5ないし10の数を表す。)
で表されるゼオライトを使用することも可能である。
【0031】塩基性ゼオライトが好ましい。
【0032】適したゼオライトの典型的な例は、以下の
経験式で表される化合物である。 Na12[(AlO212(SiO212]・12H2 O Ca4.5 Na3 [(AlO212(SiO212]・3
0H2 O K9 Na3 [(AlO212(SiO212]・27H
2
【0033】塩基性金属塩、例えば塩基性ハイドロタル
サイトもしくはゼオライトは、水中においてpHを7よ
りも高める化合物である。
【0034】本発明の使用のための炭酸塩、炭酸水素
塩、水酸化物、ホスフィットおよび硼酸塩は、好ましく
はマグネシウム炭酸塩、ジルコニウム炭酸塩およびカル
シウム炭酸塩;ナトリウム炭酸水素塩およびカリウム炭
酸水素塩;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水
酸化銅 、水酸化亜鉛および水酸化アルミニウム;第二
および第三級のナトリウムホスフィットおよびカリウム
ホスフィット;および硼酸ナトリウムおよび硼酸カルシ
ウムである。
【0035】本発明の実施において、金属酸化物を使用
することも可能である。二価の金属の酸化物が好まし
い。特に好ましい酸化物は、II主族もしくはII亜
族、特には酸化亜鉛、酸化カルシウムおよび酸化マグネ
シウムである。
【0036】典型的な金属炭酸塩の例は、飽和、不飽和
もしくは水酸化脂肪族カルボン酸の金属塩である。特に
適したものは、炭素原子数6ないし20のモノカルボン
酸、例えばヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、2−
エチルヘキサン酸、ウンデカン酸、ラウリル酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−オキシス
テアリン酸、オレイン酸、リノレン酸もしくはリシノー
ル酸の塩;並びに炭素原子数2ないし8のジカルボン
酸、例えば蓚酸、マロン酸、琥珀酸、グルタミン酸、ア
ジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、マレイン酸、フマール酸もしくは酒石酸の塩
である。トリカルボン酸の塩として、クエン酸もまた注
目に値する。
【0037】脂肪族カルボン酸の金属塩、例えば置換さ
れたベンゾエートもしくはフタレートもまた興味があ
る。
【0038】Ba、Sr、Ca、MgおよびZnの類の
金属が好ましい。好ましい金属カルボン酸塩は典型的に
はステアリン酸カルシウムもしくはステアリン酸亜鉛お
よびオレイン酸亜鉛もしくはオレイン酸カルシウムであ
る。
【0039】新規組成物は好ましくは、アミン(b)と
して次式(I)
【化6】 (式中、X1 およびX2 は他方と互いに独立してH、炭
素原子数1ないし20のアルキル基、1もしくはそれよ
りも多くの−O−により中断され、また場合により1も
しくはそれよりも多くのヒドロキシル基により置換され
た炭素原子数4ないし20のアルキル基;もしくは炭素
原子数2ないし20のヒドロキシアルキル基を表し、お
よびX3 は炭素原子数2ないし20のアルキル基、1も
しくはそれよりも多くの−O−により中断され、また場
合により1もしくはそれよりも多くのヒドロキシル基に
より置換された炭素原子数4ないし20のアルキル基;
−(CH2m −NX12 、もしくは炭素原子数2な
いし20のヒドロキシアルキル基を表すか、もしくはX
2 およびX3 は一緒になって−(CH2m −、−C2
4 −O−C24 −もしくは−C24 −NX1 −C
24 −を表し、mは4ないし6の整数を表し、および
1 およびX2 は上記の意味を有する。)で表されるア
ミン、もしくは次式(Ia)
【化7】 (式中、Dは窒素原子もしくは基−CX5 −を表し、お
よびX4 、X4'、X4''およびX5 は各々互いに独立し
て水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基
を表す。)で表される芳香族アミンを含む。
【0040】立体障害アミンは通常環状立体障害アミ
ン、より好ましくは次式IIもしくはIII
【化8】(式中、Gは水素原子もしくはメチル基を表
し、およびG1 およびG2 は水素原子、メチル基を表す
か、もしくは一緒になって=Oを表す。)で表される基
の内の1つを少なくとも1つ含有する、ポリアルキルピ
ペリジンもしくはポリアルキルピペラジンの誘導体の類
の環状立体障害アミンを含む。式IIもしくはIIIの
ポリアルキルピペリジン基は好ましくは4位において1
もしくは2つの極性置換基もしくは極性スピロ環類に結
合している。
【0041】立体障害アミンの使用が好ましい。
【0042】X1 、X2 およびX3 は各々、特にエチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、
オクチル基、ノニル基、デシル基、ヒドロキシエチル
基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒド
ロキシペンチル基、ヒドロキシヘキシル基、ヒドロキシ
ヘプチル基、ヒドロキシオクチル基、ヒドロキシノニル
基もしくはヒドロキシデシル基である。X1 、X2 およ
びX3 は好ましくは同一である。
【0043】式IもしくはIaのアミンは典型的には第
三アミン、より好ましくは第三炭素原子数2ないし4の
アルカノールアミン、例えばトリイソプロパアノールア
ミン(=アミンA)、もしくは芳香族アミン、例えばト
リメチルトリアジン、典型的には1,3,5−トリメチ
ル−2,4,6−トリアジン(=アミンZ)、もしくは
また第二アミン、例えばジブチルアミン、2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン(=アミンX)、4−ヒド
ロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(H
TMP;=アミンY)もしくはピペリジンである。
【0044】重要な方法は、式中アミンは式Iもしくは
Iaの第三アミンを表すか、もしくは式中、Gは水素原
子を表しおよびG1 およびG2 は水素原子を表すかもし
くは一緒になって置換基:=Oを表す式IIもしくはIII
の少なくとも1つを含有する環式の立体障害アミンを表
す方法である。
【0045】新規方法における2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジンの誘導体の使用が特に好ましい。
【0046】上記の式IIもしくはIII の基の少なくとも
一つを持つ、以下の(a)ないし(h)に記載されるポ
リアルキルピペリジン類の使用は特に興味がある。
【0047】(a)式IV:
【化9】 〔式中、nは1ないし4の数を表し、GおよびG1 は、
互いに独立して、水素原子もしくはメチル基を表し、G
11は水素原子、オキシル基、ヒドロキシル基、炭素原子
数1ない18のアルキル基、炭素原子数3ないし8のア
ルケニル基、炭素原子数3ないし8のアルキニル基、炭
素原子数7ないし12のアルアルキル基、炭素原子数1
ないし18のアルコキシ基、炭素原子数5ないし8のシ
クロアルコキシ基、炭素原子数7ないし9のフェニルア
ルコキシ基、炭素原子数1ないし8のアルカノイル基、
炭素原子数3ないし5のアルケノイル基、炭素原子数1
ないし18のアルカノイルオキシ基、ベンジルオキシ
基、グリシジル基もしくは基:−CH2 CH(OH)−
Z(式中、Zは水素原子、メチル基もしくはフェニル基
を表す。)を表し;G11は好ましくはH、炭素原子数1
ないし4のアルキル基、アリル基、ベンジル基、アセチ
ル基もしくはアクリロイル基を表しそして
【0048】G12は、nが1を表す場合に、水素原子、
1個もしくはそれより多い酸素原子により中断されてい
てもよい炭素原子数1ないし18のアルキル基、シアノ
エチル基、ベンジル基、グリシジル基;脂肪族、環式脂
肪族、アルアリファチック(araliphatic) 、不飽和もし
くは芳香族カルボン酸、カルバミン酸、もしくは含リン
酸の一価の基;もしくは一価のシリル基、好ましくは炭
素原子数2ないし18の脂肪族カルボン酸、炭素原子数
7ないし15の環式脂肪族カルボン酸、炭素原子数3な
いし5のα,β−不飽和カルボン酸もしくは炭素原子数
7ないし15の芳香族カルボン酸の基を表し、カルボン
酸の各々の場合は脂肪族基、環式脂肪族基もしくは芳香
族基の部分が1ないし3個の基:−COOZ12(式中、
12はH、炭素原子数1ないし20のアルキル基、炭素
原子数3ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ない
し7のシクロアルキル基、フェニル基もしくはベンジル
基を表す。)により置換されていることが可能であり;
【0049】nが2を表す場合に、G12は、炭素原子数
2ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12
のアルケニレン基、キシリレン基;脂肪族、環式脂肪
族、アルアリファチックもしくは芳香族ジカルボン酸、
ジカルバミン酸、もしくは含リン酸の二価の基;もしく
は二価のシリル基、好ましくは炭素原子数2ないし36
の脂肪族ジカルボン酸、炭素原子数8ないし14の環式
脂肪族もしくは芳香族ジカルボン酸もしくは炭素原子数
8ないし14の脂肪族、環式脂肪族もしくは芳香族ジカ
ルバミン酸の基を表し;ジカルボン酸の各々の場合は1
ないし2個の基:−COOZ12により脂肪族基、環式脂
肪族基もしくは芳香族基部分が置換されていることが可
能であり、
【0050】nが3を表す場合に、G12は、−COOZ
12により脂肪族基、環式脂肪族基もしくは芳香族基部分
が置換されていてもよい脂肪族、環式脂肪族もしくは芳
香族トリカルボン酸、芳香族トリカルバミン酸もしくは
含リン酸の三価の基;もしくは三価のシリル基を表し;
そしてnが4を表す場合に、G12は、脂肪族、環式脂肪
族もしくは芳香族テトラカルボン酸の四価の基を表
す。〕で表される化合物。
【0051】所与のカルボン酸の基は、各々の場合にお
いて、式(−CO)n Rを包み、nの意味は前記の通り
でありそしてRの意味は所与の定義から明瞭である。
【0052】存在するいずれかの炭素原子数1ないし1
2のアルキル置換基は、典型的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、第二−ブチル基、
第三−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2
−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n
−ウンデシル基もしくはn−ドデシル基である。
【0053】炭素原子数1ないし18のアルキル基とし
てのG11もしくはG12は前記の基とそれに加えて例え
ば、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキ
サデシル基もしくはn−オクタデシル基である。
【0054】炭素原子数3ないし8のアルケニル基とし
てのG11の例は、1−プロペニル基、アリル基、メタリ
ル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセ
ニル基、2−オクテニル基、4−第三−ブチル−2−ブ
テニル基であり得る。
【0055】炭素原子数3ないし8のアルキニル基とし
てのG11は、好ましくはプロパルギル基である。
【0056】炭素原子数7ないし12のアルアルキル基
としてのG11は、好ましくはフェネチル基、より好まし
くはベンジル基である。
【0057】炭素原子数1ないし8のアルカノイル基と
してのG11は、典型的にはホルミル基、プロピオニル
基、ブチリル基、オクタノイル基であるが、好ましくは
アセチル基でありそして炭素原子数3ないし5のアルケ
ノイル基としてアクリロイル基が好ましい。
【0058】カルボン酸の一価の基としてのG12は、典
型的には、酢酸、ヘキサン酸、ステアリン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、安息香酸もしくはβー(3,5−ジ
−第三−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸基である。
【0059】一価のシリル基としてのG12は、典型的に
は、式:−(Cj 2j)−Si(Z′)2 Z″(式中、
jは2ないし5の範囲からの整数であり、そしてZ′お
よびZ″は互いに独立して、炭素原子数1ないし4のア
ルキル基もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基
を表す。)の基である。
【0060】ジカルボン酸の二価の基としてのG12は、
典型的には、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、ズベリン酸、セバシン酸、マレイン酸、イタコン
酸、フタル酸、ジブチルマロン酸、ジベンジルマロン
酸、ブチル(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)マロン酸もしくはビシクロヘプテンジカル
ボン酸基である。
【0061】トリカルボン酸の三価の基としてのG
12は、典型的にはトリメリト酸、クエン酸もしくはニト
リロトリ酢酸の基である。
【0062】テトラカルボン酸の四価の基としてのG12
は、典型的には、ブタン−1,2,3,4−テトラカル
ボン酸もしくはピロメリト酸の四価の基である。
【0063】ジカルバミン酸の二価の基としてのG
12は、典型的には、ヘキサメチレンジカルバミン酸もし
くは2,4−トルイレンジカルバミン酸の基である。
【0064】式中、Gは水素原子を表し、G11は水素原
子もしくはメチル基を表し、nは2を表し、そしてG12
は炭素原子数4ないし12の脂肪族ジカルボン酸のジア
シル基を表す式IVの化合物が好ましい。
【0065】この種類のポリアルキルピペリジンの具体
例は下記の化合物である: 1)4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、 2)1−アリル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、 3)1−ベンジル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン、 4)1−(4−第三−ブチル−2−ブテニル)−4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、 5)4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン、
【0066】6)1−エチル−4−サリチロイルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、 7)4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジン、 8)1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4
−イル−β−(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート、 9)ビス(1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジニ−4−イル)マレイン酸塩、 10)ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ
−4−イル)コハク酸
【0067】11)ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジニ−4−イル)グルタル酸、 12)ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ
−4−イル)アジピン酸、 13)ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ
−4−イル)セバシン酸、 14)ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリ
ジニ−4−イル)セバシン酸、 15)ビス(1,2,3,6−テトラメチル−2,6−
ジエチルピペリジニ−4−イル)セバシン酸、
【0068】16)ビス(1−アリル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジニ−4−イル)フタル酸、 17)1−ヒドロキシ−4−β−シアノエチルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、 18)1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル アセテート、 19)トリメリト酸のトリス(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジニ−4−イル)エステル、 20)1−アクリロイル−4−ベンジルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、
【0069】21)ジエチルマロン酸ビス(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)、 22)ジブチルマロン酸のビス(1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジニ−4−イル)、 23)ブチル(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)マロン酸のビス(1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジニ−4−イル)、 24)ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン)セバシン酸、 25)ビス(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバシン酸、
【0070】26)ヘキサン−1′,6′−ビス(4−
カルバモイルオキシ−1−n−ブチル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン)、 27)トルエン−2′,4′−ビス(4−カルバモイル
オキシ−1−n−プロピル−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン)、 28)ジメチルビス(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−オキシ)シラン、 29)フェニルトリス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−オキシ)シラン、 30)トリス(1−プロピル−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジニ−4−イル)ホスフィット、
【0071】31)トリス(1−プロピル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ホスフィ
ット、 32)フェニル−[ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジニ−4−イル)]ホスホン酸、 33)4−ヒドロキシ−1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジン、 34)4−ヒドロキシ−N−ヒドロキシエチル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、 35)4−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシプロピ
ル)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、 36)1−グリシジル−4−ヒドロキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、
【0072】(b)式(V):
【化10】 〔式中、nは1もしくは2を表し、G、G1 とG11
(a)で定義したのと同じに定義され、G13は、水素原
子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数
2ないし5のヒドロキシアルキル基、炭素原子数5ない
し7のシクロアルキル基、炭素原子数7ないし8のアル
アルキル基、炭素原子数2ないし18のアルカノイル
基、炭素原子数3ないし5のアルケノイル基、ベンゾイ
ル基もしくは式:
【化11】 で表される基を表し、
【0073】そしてnが1を表す場合に、G14は水素原
子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数
3ないし8のアルケニル基、炭素原子数5ないし7のシ
クロアルキル基;ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキ
シカルボニル基もしくはカルバミド基により置換されて
いる炭素原子数1ないし14のアルキル基を表すか、グ
リシジル基、式−CH2 −CH(OH)−Zもしくは−
CONH−Z(式中、Zは水素原子、メチル基もしくは
フェニル基を表す。)で表される基を表し、
【0074】nが2を表す場合に、G14は炭素原子数2
ないし12のアルキレン基、炭素原子数6ないし12の
アリーレン基、キシリレン基、基:−CH2 −CH(O
H)−CH2 −もしくは基:−CH2 −CH(OH)−
CH2 −O−D−O−(式中、Dは炭素原子数2ないし
10のアルキレン基、炭素原子数6ないし15のアリー
レン基、炭素原子数6ないし12のシクロアルキレン基
を表すか、もしくは、G13がアルカノイル基、アルケノ
イル基もしくはベンゾイル基でない場合は、G14は1−
オキソ−(炭素原子数2ないし12のアルキレン)基、
脂肪族、環式脂肪族もしくは芳香族ジカルボン酸もしく
はジカルバミン酸の二価の基もしくは基:−CO−でも
あり、もしくは、
【0075】nが1である場合に、G13およびG14は一
緒になって脂肪族、環式脂肪族もしくは芳香族1,2−
ジカルボン酸もしくは1,3−ジカルボン酸である。〕
で表される化合物。
【0076】炭素原子数1ないし12のアルキル置換基
もしくは炭素原子数1ないし18のアルキル置換基は、
既に(a)で定義した通りである。
【0077】炭素原子数5ないし7のシクロアルキル置
換基は、好ましくはシクロヘキシル基である。
【0078】炭素原子数7ないし8のアルアルキル基と
してのG13は、好ましくはフェニルエチル基もしくはよ
り特にベンジル基である。炭素原子数2ないし5のヒド
ロキシアルキル基としてのG13は、好ましくは2−ヒド
ロキシエチル基もしくは2−ヒドロキシプロピル基であ
る。
【0079】炭素原子数2ないし18のアルカノイル基
としてのG13は、典型的にはプロピオニル基、ブチリル
基、オクタノイル基、ドデカノイル基、ヘキサデカノイ
ル基、オクタデカノイル基であるが、好ましくはアセチ
ル基でありそして、炭素原子数3ないし5のアルケノイ
ル基としては、特にアクリロイル基である。
【0080】炭素原子数2ないし8のアルケニル基とし
てのG14は、典型的にはアリル基、メタリル基、2−ブ
テニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基もしく
は2−オクテニル基である。
【0081】ヒドロキシル基、シアノ基、アルコキシカ
ルボニル基もしくはカルバミド基により置換されている
炭素原子数1ないし4のアルキル基としてのG14は、2
−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、2
−シアノエチル基、メトキシカルボニルメチル基、2−
エトキシカルボニルエチル基、2−アミノカルボニルプ
ロピル基もしくは2−(ジメチルアミノカボニル)エチ
ル基であり得る。
【0082】炭素原子数2ないし12のアルキレン置換
基は、典型的には、エチレン基、プロピレン基、2,2
−ジメチルプロピレン基、テトラメチレン基、ヘキサメ
チレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基もしくは
ドデカメチレン基である。
【0083】炭素原子数6ないし15のアリーレン基
は、典型的には、o−、m−もしくはp−フェニレン
基、1,4−ナフチレン基もしくは4,4′−ジフェニ
レン基である。炭素原子数6ないし12のシクロアルキ
レン基は、好ましくはシクロヘキシレン基である。
【0084】式中、nは1もしくは2を表し、Gは水素
原子を表し、G11は水素原子もしくはメチル基を表し、
13は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基
もしくは式:
【化12】 で表される基を表し、そしてnが1を表す場合に、G14
は水素原子もしくは炭素原子数1ないし12のアルキル
基を表し、そしてnが2である場合に、G14は炭素原子
数2ないし8のアルキレン基もしくは1−オキソ−炭素
原子数2ないし8のアルキレン基を表す式Vの化合物が
好ましい。
【0085】この類のポリアルキルピペリジン化合物は
下記の化合物である: 37)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジニ−4−イル)−ヘキサメチレン−1,6−
ジアミン、 38)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジニ−4−イル)−ヘキサメチレン−1,6−
ジアセタミド、 39)ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ニ−4−イル)−アミン、
【0086】40)4−ベンゾイルアミノ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、 41)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジニ−4−イル)−N,N′−ジブチルアジピ
ン酸アミド、 42)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジニ−4−イル)−N,N′−ジシクロヘキシ
ル−2−ヒドロキシプロピレン−1,3−ジアミン、 43)N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジニ−4−イル)−p−キシリレンジアミン、
【0087】44)N,N′、−ビス−(2,2,6,
6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)コハク酸ジア
ミド、 45)N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ
−4−イル)−β−アミノジプロピオン酸ビス(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)、
【0088】46)式:
【化13】 により表される化合物。
【0089】47)4(ビス−2−ヒドロキシエチル)
アミノ)−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン、 48)4−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三−
ブチルベンズアミド)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、 49)4−メタクリルアミド−1,2,2,6,6−ペ
ンタメチルピペリジン、
【0090】c)式(VI):
【化14】 (式中、nは1もしくは2を表し、G、G1 およびG11
は(a)で定義された通りであり、nが1を表す場合
に、G15は炭素原子数2ないし8のアルキレン基もしく
は炭素原子数2ないし8のヒドロキシアルキレン基もし
くは炭素原子数4ないし22のアシルオキシアルキレン
基を表し、そしてnが2を表す場合に、G15は基:(−
CH2 2 C(CH2 −)2 を表す。)で表される化合
物。
【0091】炭素原子数2ないし8のアルキレン基また
は炭素原子数2ないし8のヒドロキシアルキレン基とし
てのG15は、典型的にはエチレン基、1−メチルエチレ
ン基、プロピレン基、2−エチルプロピレン基または2
−エチル−2−ヒドロキシメチルプピレン基である。
【0092】炭素原子数4ないし22のアシルオキシア
ルキレン基としてのG15は、典型的には2−エチル−2
−アセトキシメチルプロピレンである。
【0093】この群のポリアルキルピペリジン化合物の
具体例は以下の化合物である: 50)9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル−
1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン、 51)9−アザ−8,8,10,10−テトラメチル−
3−エチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、 52)8−アザ−2,7,7,8,9,9−ヘキサメチ
ル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン、 53)9−アザ−3−ヒドロキシメチル−3−エチル−
8,8,9,10,10−ペンタメチル−1,5−ジオ
キサスピロ[5.5]ウンデカン、 54)9−アザ−3−エチル−3−アセトキシメチル−
9−アセチル−8,8,10,10−テトラメチル−
1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン、 55)2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
スピロ−2′−(1′、3′−ジオキサン)−5′−ス
ピロ−5″−(1″,3″−ジオキサン)−2″−スピ
ロ−4″′−(2″′,2″′,6″′,6″′−テト
ラメチルピペリジン)。
【0094】d)式VIIA、VIIBおよびVIICの化合
物:VIICの化合物が好ましい;
【化15】 〔式中、nは1または2を表し;G、G1 およびG11
(a)で定義したのと同じに定義され;G16は水素原
子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、アリル基、
ベンジル基、グリシジル基または炭素原子数2ないし6
のアルコキシアルキル基を表し;
【0095】そしてnが1を表す場合に、G17は水素原
子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数
3ないし5のアルケニル基、炭素原子数7ないし9のア
ラルキル基、炭素原子数5ないし7のシクロアルキル
基、炭素原子数2ないし4のヒドロキシアルキル基、炭
素原子数2ないし6のアルコキシアルキル基、炭素原子
数6ないし10のアリール基、グリシジル基または式:
−(CH2 )p −COO−Qまたは式:−(CH2 )p
−O−CO−Q(式中、pは1または2を表しそしてQ
は炭素原子数1ないし4のアルキル基またはフェニル基
を表す。)で表される基を表し;
【0096】nが2を表す場合に、G17は炭素原子数2
ないし12のアルキレン基、炭素原子数4ないし12の
アルケニレン基、炭素原子数6ないし12のアリーレン
基、基:−CH2 −CH(OH)−CH2 −O−D−O
−CH2 −CH(OH)−CH2 −(式中、Dは炭素原
子数2ないし10のアルキレン基、炭素原子数6ないし
15のアリーレン基または炭素原子数6ないし12のシ
クロアルキレン基を表す。)、または基:−CH2 CH
(OZ′)CH2 −(OCH2 −CH(OZ′)C
2 2 −(式中、Z′は水素原子、炭素原子数1ない
し18のアルキル基、アリル基、ベンジル基、炭素原子
数2ないし12のアルカノイル基またはベンゾイル基を
表す。)で表される基を表し;
【0097】T1 およびT2 は互いに独立して水素原
子、その各々が未置換のもしくはハロゲン原子もしくは
炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換されてい
る、炭素原子数1ないし18のアルキル基または炭素原
子数6ないし10のアリール基または炭素原子数7ない
し9のアラルキル基を表すか;またはT1 およびT
2 は、それらと結合している炭素原子と一緒になって炭
素原子数5ないし14のシクロアルカン環を形成す
る。〕。
【0098】炭素原子数1ないし12のアルキル置換基
は、典型的には、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、第二−ブチル基、第三−ブチル基、
n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル
基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基ま
たはn−ドデシル基である。
【0099】炭素原子数1ないし18のアルキル置換基
は、典型的には、上述で定義された基および例えば、n
−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシ
ル基またはn−オクタデシル基であり得る。
【0100】炭素原子数2ないし6のアルコキシアルキ
ル置換基は、典型的には、メトキシメチル基、エトキシ
メチル基、プロポキシメチル基、第三−ブトキシメチル
基、エトキシエチル基、エトキシプロピル基、n−ブト
キシエチル基、第三−ブトキシエチル基、イソプロポキ
シエチル基またはプロポキシプロピル基である。
【0101】炭素原子数3ないし5のアルケニル基とし
てのG17は、典型的には1−プロペニル基、アリル基、
メタリル基、2−ブテニル基または2−ペンテニル基で
ある。
【0102】炭素原子数7ないし9のアラルキル基とし
てのG17、T1 およびT2 は好ましくはフェネチル基ま
たは、特別に、ベンジル基である。T1 およびT2 がそ
れらが結合している炭素原子と一緒になって形成される
シクロアルカン環は、典型的には、シクロペンタン、シ
クロヘキサン、シクロオクタンまたはシクロドデカン環
を形成する。
【0103】炭素原子数2ないし4のヒドロキシアルキ
ル基としてのG17は、典型的には2−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル
基または4−ヒドロキシブチル基である。
【0104】炭素原子数6ないし10のアリール基とし
てのG17、T1 およびT2 は、好ましくは各々が、置換
されていないもしくはハロゲン原子または炭素原子数1
ないし4のアルキル基により置換されているフェニル
基、α−ナフチル基またはβ−ナフチル基である。
【0105】炭素原子数2ないし12のアルキレン基と
してのG17は、典型的にはエチレン基、プロピレン基、
2,2−ジメチルプロピレン基、テトラメチレン基、ヘ
キサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基ま
たはドデカメチレン基である。
【0106】炭素原子数4ないし12のアルケニレン基
としてのG17は、好ましくは2−ブテニレン基、2−ペ
ンテニレン基または3−ヘキセニレン基である。
【0107】炭素原子数6ないし12のアリーレン基と
してのG17は、典型的にはo−、m−またはp−フェニ
レン基、1,4−ナフチレン基または4,4′−ビフェ
ニレン基である。
【0108】炭素原子数2ないし12のアルカノイル基
としてのZ′は、典型的にはプロピオニル基、ブチリル
基、オクタノイル基またはドデカノイル基であるが、好
ましくはアセチル基である。
【0109】炭素原子数2ないし10のアルキレン基、
炭素原子数6ないし15のアリーレン基または炭素原子
数6ないし12のシクロアルキレン基としてのDは
(b)で定義されたとおりである。
【0110】下記の化合物は、この群のポリアルキレン
ピペリジン化合物の例である: 56)3−ベンジル−1,3,8−トリアザ−7,7,
9,9−テトラメチルスピロ[4.5]デカン−2,4
−ジオン、 57)3−n−オクチル−1,3,8−トリアザ−7,
7,9,9−テトラメチルスピロ[4.5]デカン−
2,4−ジオン、 58)3−アリル−1,3,8−トリアザ−1,7,
7,9,9−ペンタメチルスピロ[4.5]デカン−
2,4−ジオン、 59)3−グリシジル−1,3,8−トリアザ−7,
7、8,9,9−ペンタメチルスピロ[4.5]デカン
−2,4−ジオン、
【0111】60)1,3,7,7,8,9,9−ヘプ
タメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカ
ン−2,4−ジオン、 61)2−イソプロピル−7,7,9,9−テトラメチ
ル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ
[4.5]デカン、 62)2,2−ジブチル−7,7,9,9−テトラメチ
ル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ
[4.5]デカン、 63)2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−
3,20−ジアザ−21−オキソ−ジスピロ[5.1.
11.2]ヘンエイコサン、 64)2−ブチル−7,7,9,9−テトラメチル−1
−オキサ−4,8−ジアザ−3−オキソスピロ[4.
5]デカン、
【0112】そして好ましくは: 65)8−アセチル−3−ドデシル−1,3,8−トリ
アザ−7,7,9,9−テトラメチルスピロ[4.5]
デカン−2,4−ジオン、もしくは以下の式:
【0113】
【化16】 で表される化合物である。
【0114】(e)以下の式VIII の化合物が好まし
い:
【化17】 〔式中、nは1または2の数を表しおよびG18は式:
【化18】 の一つの基を表し、更に式中、GおよびG11は(a)で
定義された通りであり;そしてG1 およびG2 は水素原
子もしくはメチル基を表すかもしくは一緒になって置換
基:=Oを表し、Eは−O−もしくは−NG13−を表
し;Aは炭素原子数2ないし6のアルキレン基または−
(CH2 3 −O−を表し;そしてxは0または1の数
を表す。) で表される基を表し;
【0115】G13は水素原子、炭素原子数1ないし12
のアルキル基、炭素原子数2ないし5のヒドロキシアル
キル基もしくは炭素原子数5ないし7のシクロアルキル
基を表し;G19はG18と同じであるかまたは基:−NG
2122、−OG23、−NHCH2OG23もしくは−N
(CH2 OG232 を表し;nが1を表す場合に、G20
はG18もしくはG19と同一でありそして、nが2を表す
場合に、G19は基;−E−B−E−(式中、Bは炭素原
子数2ないし8のアルキレン基もしくは1もしくは2個
の基:−N(G21)−により中断されている炭素原子数
2ないし8のアルキレン基を表す。)を表し;G21は炭
素原子数1ないし12のアルキル基、シクロヘキシル
基、ベンジル基もしくは炭素原子数1ないし4のヒドロ
キシアルキル基もしくは式:
【化19】 で表される基を表し;
【0116】G22は炭素原子数1ないし12のアルキル
基、シクロヘキシル基、ベンジル基、炭素原子数1ない
し4のヒドロキシアルキル基を表し;そしてG23は水素
原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基もしくはフ
ェニル基を表し;もしくはG21およびG22は一緒になっ
て炭素原子数4ないし5のアルキレン基もしくは炭素原
子数4ないし5のオキサアルキレン基、例えば式:
【化20】 で表される基もしくは式:
【化21】 で表される基を表し;G21は式:
【化22】 で表される基を表す。〕。
【0117】炭素原子数1ないし12のアルキル置換基
は、典型的には、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、第二−ブチル基、第三−ブチル基、
n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル
基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、
もしくはn−ドデシル基である。炭素原子数1ないし4
のヒドロキシアルキル置換基は、典型的には、2−ヒド
ロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒド
ロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基もしくは4
−ヒドロキシブチル基である。
【0118】炭素原子数2ないし6のアルキレン基とし
てのAは、典型的にはエチレン基、プロピレン基、2,
2−ジメチルプロピレン基、テトラメチレン基もしくは
ヘキサメチレン基である。
【0119】炭素原子数4ないし5のアルキレン基もし
くはオキサアルキレン基としてのG21およびG22一緒の
例は、典型的にはテトラメチレン基、ペンタメチレン基
または3−オキサペンタメチレン基である。
【0120】以下の式により表される化合物は、この群
のポリアルキルピペリジン化合物の例である:
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【0121】f)繰り返し構造単位が式III の2,2,
6,6−テトラアルキルピペリジン基を含有するオリゴ
マーまたは高分子化合物、好ましくはこのような基を含
有するポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリ
アミン、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリアミノトリアジ
ン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリル
アミドおよびこれらのコポリマー。
【0122】下記の式(式中、mは2ないし約200の
数を表す。)の化合物は、この群の2,2,6,6−ポ
リアルキルピペリジン系光安定剤である:
【化30】
【化31】
【化32】
【0123】
【化33】
【化34】
【0124】
【化35】
【化36】 〔式中、Rは
【化37】 で表されるかもしくは鎖の分枝:
【化38】 (式中、m′とm″は、m′+m″がmであることを条
件として、各々0−200の範囲からの整数である。)
で表される基を表す。〕
【0125】ポリマー光安定剤の別の例は、式:
【化39】 の化合物とエピクロルヒドリンとの反応生成物;
【0126】ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン
酸と式:
【化40】 の二官能アルコールから得られるポリエステルであっ
て、テトラカルボン酸を起源とするそのカルボキシル側
鎖は2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピ
ペリジンでエステル化されているポリエステル;
【0127】式:
【化41】 (式中、基Rの約1/3はエチル基でありそして他は、
【化42】 であり、そしてmは2ないし200の範囲からの数であ
る。)で表される化合物;もしくは
【0128】2単位の
【化43】 と1単位の各々の
【化44】
【化45】 からなる繰り返し単位のコポリマーである。
【0129】(g)式IX:
【化46】 (式中、G、G1 およびG11は(a)で定義した通りで
ある。)で表される化合物。式中、Gは水素原子もしく
はメチル基を表しそしてG11は水素原子もしくはメチル
基を表す式IXの化合物が好ましい。
【0130】そのような化合物の具体例は: 96)2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリドン
(トリアセトンアミン)、 97)1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ドン、 98)2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリドン
−1−オキシル、 99)2,3,6−トリメチル−2,6−ジエチル−4
−ピペリドンである。
【0131】(h)式Xの化合物:
【化47】 (式中、nは1もしくは2を表しそしてGおよびG11
(a)で定義された通りでありそしてG14は(b)で定
義されたとおりであり、意味:−CONH−Zと−CH
2 −CH(OH)−CH2 −O−D−O−はG14につい
て除外される。)
【0132】そのような化合物の典型的な例は以下の化
合物である:
【化48】
【0133】下記のアミンは本発明の方法に使用するの
に好ましい:式IVの化合物〔式中、nは1ないし4の数
を表し、GおよびG1 は水素原子を表し、G11は水素原
子もしくは炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
し、そしてnが1を表す場合に、G12は、式:−(Cj
2j)−Si(Z′)2 Z″(式中、jは2ないし5の
範囲の整数を表し、そしてZ′およびZ″は、互いに独
立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくはア
ルコキシ基を表し、そしてnが2である場合に、G
12は、−COOZ12(Z12は炭素原子数1ないし20の
アルキル基を表す。)により置換されていてもよい炭素
原子数2ないし12の脂肪族ジカルボン酸の基を表し、
nが3を表す場合に、G12は、炭素原子数9ないし15
の芳香族トリカルボン酸の基を表し、nが4を表す場合
に、G12は、炭素原子数8ないし12の脂肪族テトラカ
ルボン酸の基を表す。〕;
【0134】この群からの特に興味のあるアミンは、以
下の式:
【化49】 で表されるもの、並びに、1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン−4−ヒドロキシ−ピペリジンおよび
1327−OHの各々の2単位を含有するブタン−1,
2,3,4−テトラカルボン酸のエステル(アミンF)
である;
【0135】式Vの化合物(式中、nは2を表しそして
GおよびG1 は水素原子を表し;G11は水素原子とメチ
ル基を表しそして、G13は水素原子もしくは炭素原子数
1ないし8のアルキル基を表し、そしてG14は炭素原子
数2ないし8のアルキレン基もしくは1−オキソ−炭素
原子数2ないし8のアルキレン基を表す。);
【0136】特に興味のあるこの群からの化合物は、
式:
【化50】 で表される化合物である;
【0137】式VIICの化合物(式中、nは1を表し、
G、G1 およびG17は水素原子を表し、G11は水素原子
もしくはメチル基を表しそしてT1 およびT2 はそれら
が結合している炭素原子と一緒になって炭素原子数5な
いし14のシクロアルカン環を形成する。);特に興味
のあるこの群からのアミンは、式:
【化51】 で表される化合物である;
【0138】式VIII の化合物(式中、nは1もしくは
2を表し、G18およびG19は式:
【化52】 で表される基を表し、G11は水素原子もしくはメチル基
を表し、G1 およびG2 は水素原子を表すかもしくは一
緒になって置換基=Oを表しEは−O−もしくは−NG
13−を表し、Aは炭素原子数2ないし6のアルキレン基
を表し、そしてxは0もしくは1を表し、G13は水素原
子、炭素原子数1ないし12のアルキル基もしくはシク
ロヘキシル基を表し、G20は、nが1を表す場合に、G
18と同じでありそして、nが2を表す場合に、−E−B
−E−(式中、Bは炭素原子数2ないし8のアルキレン
基もしくは1ないし2個の基:−N(G21)−により中
断されている炭素原子数2ないし8のアルキレン基を表
し、G21は炭素原子数1ないし12のアルキル基、シク
ロヘキシル基、ベンジル基もしくは炭素原子数1ないし
4のヒドロキシアルキル基もしくは式:
【化53】 で表される基を表すかもしくはG21は式:
【化54】 で表される基を表す。);
【0139】この群からのアミンで特に興味のあるもの
は、上記の化合物(76)[=アミンJ]および式:
【化55】 で表される化合物である;
【0140】式Xの化合物(式中、nは2を表し、G11
は水素原子もしくはメチル基を表しそしてG14は炭素原
子数2ないし12のアルキレン基を表す。);この群か
らのアミンで特に技術的に興味のあるのは、上述の化合
物(100)[=アミンM]である;および
【0141】(i)
【化56】 (式中、G24は炭素原子数2ないし5のヒドロキシルア
ルキル基を表す。)と脂肪族の炭素原子数2ないし12
のジカルボン酸もしくはジエステル、ジクロライドもし
くは酸無水物のような適当な反応性の誘導体との反応に
より得られるような繰り返し単位を2ないし10個持つ
オリゴマー化合物;
【0142】(j)ジアルコールとブタン−1,2,
3,4−テトラカルボン酸と2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ヒドロキシピペリジンから得られる直線状の
オリゴマーポリエステル;
【0143】(k)
【化57】
【化58】 (式中、Aは炭素原子数2ないし6のアルキル基を表
し;T3 は炭素原子数1ないし18のアルキル基もしく
はシクロヘキシル基を表し、T4 は水素原子もしくは炭
素原子数1ないし18のアルキル基を表し、もしくはT
3 とT4 は一緒になって炭素原子数4ないし6のアルキ
レン基もしくは炭素原子数3ないし5のオキサアルキレ
ン基を表す。)との反応により得られるような繰り返し
単位を2ないし10個持つオリゴマー化合物;
【0144】(l)H2 N−A−NH−A−NH2
【化59】 とBr−A−Br(Aは炭素原子数2ないし6のアルキ
レン基を表す。)との反応により得られるような繰り返
し単位を2ないし10個持つオリゴマー化合物;
【0145】(m)式:
【化60】 で表される化合物とエピクロルヒドリンとの反応により
得られるような繰り返し単位を2ないし10個持つオリ
ゴマー化合物;
【0146】(n)
【化61】
【化62】
【化63】 との反応により得られるような繰り返し単位を2ないし
10個持つオリゴマー化合物;
【0147】(o)
【化64】 (式中、基:Rの約1/3は−C2 5 でありそして他
【化65】 であり、mは2ないし10の範囲からの数である。)の
ような繰り返し単位を持つオリゴマー化合物;
【0148】これらの中で特に技術的に興味のあるもの
は下記式(式中、mは再度2ないし10の範囲からの数
である。):
【化66】
【化67】
【0149】
【化68】 (アミンR)(式中、Rの約1/3は−C2 5 であり
他は
【化69】 である。);
【0150】末端基と側鎖が2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ヒドロキシピペリジンとの遊離カルボキシル
基のエステルにより形成されるブタン−1,2,3,4
−テトラカルボン酸と式:
【化70】 から得られる繰り返し単位を2ないし10個持つ直鎖ポ
リエステル(アミンS);
【0151】コポリマーであって、その繰り返し単位が
2単位の
【化71】
【化72】
【化73】 の各々の1単位からなるコポリマー(アミンT);
【0152】H2 N−(CH2 2 −NH−(CH2
2 −NH2 と、
【化74】 とBr−(CH2 2 −Brとの反応生成物(アミン
U);
【0153】および、エピクロルヒドリンとの式:
【化75】 で表される化合物の反応生成物(アミンW)。
【0154】オリゴマーアミンは、それらの鎖長に関し
て互いに異なる化合物の混合物であることが頻繁にあ
る。
【0155】顕著に興味のあるものは、上記したアミン
A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、L、
M、N、O、P、Q、R、S、T、U、VおよびWの使
用である。
【0156】アミンのその分子量もしくは平均分子量は
300ないし10,000の範囲、特に1,000ない
し10,000の範囲であるアミンを新規組成物に添加
することが特に好ましい。これらの中で、分子量もしく
は平均分子量が1,500ないし10,000の範囲、
例えば2,000ないし7,500の範囲にある立体障
害アミンは、再び特記されるべきである。高い分子量の
アミンほどは、特に立体障害アミンを表す。
【0157】特に強調すべきものは、成分(b)として
2もしくはそれよりも多くの2成分の立体障害アミンの
タイプを含む新規組成物である。
【0158】上述の立体障害アミンは既知であり、それ
らの多くは市販品である。
【0159】新規組成物は好ましくは、以下の式(1)
ないし(7)に相当するホスフィットもしくはホスホナ
イトを含むものである。
【化76】
【化77】 〔式中、指数は整数を表し、およびn′は2、3もしく
は4を表し;pは1もしくは2を表し、qは2もしくは
3を表し、rは4ないし12を表し;yは1,2もしく
は3を表し;およびzは1ないし6を表す;
【0160】n′が2を表す場合に、A′は、炭素原子
数2ないし18のアルキレン基;−S−、−O−もしく
は−NR′4 −により中断されそして炭素原子数2ない
し12のアルキレン基;式:
【化78】 もしくはフェニレン基を表し;n′が3を表す場合に、
A′は、式;−Cr 2r-1−の基を表し;n′が4を表
す場合に、A′は、C(CH2 −)4 を表し;A″は
n′が2を表す場合のA′の意味を有し;
【0161】B′は式:−CH2 −;−CHR′4 −;
−CR′1 R′4 −;−S−もしくは直接結合を表す
か;もしくは炭素原子数5ないし7のシクロアルキリデ
ン基;もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基の1
ないし4個により3,4および/もしくは5の位置が置
換されているシクロヘキシリデン基を表し;pが1を表
す場合に、D′は、メチル基を表しそして、pが2であ
る場合に、D′は−CH2 OCH2 −を表し;yが1を
表す場合に、E′は、炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基、式:−OR′1 の基もしくはハロゲン原子を表
し;yが2を表す場合に、E′は、式:−O−A″−O
−の基を表し;yが3を表す場合に、E′は式:R′4
C(CH2 O−)3 の基を表し;Q′は少なくともz−
水素(hydric)のアルコールもしくはフェノールを表し、
この際この基はアルコール性もしくはフェノール性のO
原子を介してP原子に結合し;
【0162】R′1 、R′2 およびR′3 は、互いに独
立して、炭素原子数1ないし30のアルキル基;ハロゲ
ン原子、−COOR′4 、−CNもしくは−CONR′
4 4 ′により置換されている炭素原子数1ないし18
のアルキル基;−S−、−O−もしくは−NR′4 −に
より置換されている炭素原子数2ないし18のアルキル
基;フェニル−(炭素原子数1ないし4のアルキル)
基;炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基;フェ
ニル基もしくはナフチル基;その各々がハロゲン原子、
全体で炭素原子数が1ないし18である1ないし3個の
アルキル基もしくはアルコキシ基、もしくはフェニル−
(炭素原子数1ないし4のアルキル)基により置換され
ているフェニル基もしくはナフチル基を表すか;もしく
は式:
【化79】 (式中、mは3ないし6の範囲の整数を表す。)で表さ
れる基を表し;
【0163】R′4 は、互いに独立して、水素原子、炭
素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数5ない
し12のシクロアルキル基;もしくはアルキル部分に1
ないし4個の炭素原子を持つフェニルアルキル基を表
し;
【0164】R′5 およびR′6 は、互いに独立して、
水素原子、炭素原子数1ないし8のアルキル基もしくは
炭素原子数5ないし6のシクロアルキル基を表し;
【0165】qが2を表す場合に、R′7 およびR′8
は、互いに独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル
基を表しもしくは一緒になって2,3−デヒドロペンタ
メチレン基を表し;そしてqが3を表す場合に、R′7
およびR′8 は、互いに独立して、メチル基を表し;置
換基R′14は、互いに独立して、水素原子、炭素原子数
1ないし9のアルキル基もしくはシクロヘキシル基を表
し;置換基R′15は、互いに独立して、水素原子もしく
はメチル基を表し;そしてR′16は水素原子もしくは炭
素原子数1ないし4のアルキル基を表しそして、1個よ
り多い基:R′16が存在する場合は、基:R′16は同一
もしくは異なり;
【0166】X′とY′は各々、直接結合もしくは−O
−を表し;そしてZ′は直接結合;−CH2 −;−C
(R′16−)2 −もしくは−S−を表す。)。
【0167】ホスフィットもしくはホスホナイトが式
(1)、(2)、(5)もしくは(6)の 一つである
方法は特に好ましい:但し、これらの式中、n′は2を
表しそしてyは1もしくは2を表し;A′は炭素原子数
2ないし18のアルキレン基;p−フェニレン基もしく
はo−フェニレン基を表し;yが1を表す場合に、E′
は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、−OR1
しくはフッ素原子を表し;そしてyが2である場合の
E′は、p−ビフェニレン基を表し;R′1 、R′2
よびR′3 は、互いに独立して、炭素原子数1ないし1
8のアルキル基;フェニル−(炭素原子数1ないし4の
アルキル)基;シクロヘキシル基;フェニル基;炭素原
子数が全部で1ないし18である1ないし3個のアルキ
ル基により置換されているフェニル基を表し;置換基:
R′14は、互いに独立して、水素原子もしくは炭素原子
数1ないし9のアルキル基を表し;R′15は水素原子も
しくはメチル基を表し;X′は直接結合を表し;Y′は
−O−を表し、そしてZ′は直接結合もしくは−CH
(R′16)−を表す。〕。
【0168】ホスフィットもしくはホスホナイトが式
(1)、(2)、(5)もしくは(6)の1つである方
法は特に興味がある:但し、これらの式中、n′は2を
表しそしてyは1を表し;A′はp−ビフェニレン基を
表し;E′は炭素原子数1ないし18のアルコキシ基も
しくはフッ素原子を表し;R′1 、R′2 およびR′3
は、互いに独立して、炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数が全体で2ないし12である2もしく
は3個のアルキル基により置換されたフェニル基を表
し;置換基R′14は、互いに独立して、メチル基もしく
は第三−ブチル基を表し;R′15は水素原子を表し;
X′は直接結合を表し;Y′は−O−を表し;そして
Z′は直接結合、−CH2 −もしくは−CH(CH3
−を表す。
【0169】特に式(1)および(5)のホスフィット
が特に好ましい。
【0170】以下の化合物は、本発明の方法により加水
分解安定性が特に有利に改善できるホスフィットおよび
ホスホナイトである;
【0171】
【化80】
【0172】
【化81】
【0172】
【化82】
【0173】上述のホスフィットおよびホスホナイトは
既知の化合物であり;それらのあるものは市販品であ
る。
【0174】本発明はまた有機ホスフィットもしくはホ
スホナイトもしくは有機ホスフィットもしくはホスホナ
イトの混合物を加水分解に対して安定化させる方法に関
し、該方法は、成分(b)として有機アミンおよび成分
(c)として酸結合金属塩を添加することよりなり、安
定化されたホスフィットもしくはホスホナイトは、各々
の場合、全重量に基づいて、0.01ないし50重量%
のアミン成分(b)、および0.01ないし25重量%
の酸結合金属塩(c)を含む。並びに、有機ホスフィッ
トもしくはホスホナイトのための加水分解安定剤として
の酸結合金属塩に関連した有機アミンの使用に関する。
新規方法における使用のための好ましい量および単成分
は上記した通りである。
【0175】本発明はまた上記の方法により得られ得る
加水分解に対して安定化された有機ホスフィットおよび
ホスホナイトに関する。
【0176】酸結合金属塩と組み合わせた立体障害アミ
ン、より特には1500ないし10000の範囲におけ
る分子量もしくは平均分子量を有する立体障害アミンお
よび、最も好ましくはハイドロタルサイトおよび/もし
くはゼオライトと共役した立体障害アミンを、加水分解
に対して、特には貯蔵中の湿り空気との接触による加水
分解に対して有機ホスフィットおよび/もしくはホスホ
ナイトの安定剤として使用することが好ましい。有機ホ
スフィットのための加水分解安定剤の使用が特に好まし
い。所望の改良された加水分解安定性を達成するため
に、ある量の立体障害アミンおよび酸結合金属塩が、各
々の場合においてホスフィットもしくはホスホナイトの
量に基づいて、例えば0.01ないし200重量%、よ
り特には0.1ないし100重量%、好ましくは0.0
1ないし50重量%、および最も好ましくは0.1ない
し25重量%使用され得る。酸結合金属塩の量は、経験
的には安定化される組成物に基づいて少なくとも0.0
1重量%である。
【0177】同時に、本発明は固体有機ホスフィットも
しくはホスホナイトの貯蔵方法に関し、前記ホスフィッ
トもしくはホスホナイト、0.01ないし200重量
%、典型的には0.01ないし100重量%、好ましく
は0.01ないし50重量%、最も好ましくは0.1な
いし25重量%(ホスフィットもしくはホスホナイトの
量に基づいて)を、各立体障害アミンおよび酸結合金属
塩ごとに添加することよりなる。
【0178】或る種の市販品の有機ホスフィットもしく
はホスホナイトは、化合物の混合物としてもしくは予備
安定化された形態において得られ、有機アミンがしばし
ば予備安定化として約1%の濃度で使用される。そのよ
うな製品の加水分解安定性も新規の方法によって顕著に
改善できる。
【0179】本発明の方法から得られる新規組成物は、
有機材料、特に有機ポリマー、典型的には合成ポリオレ
フィンのための、熱、酸素および/もしくは光の損傷的
影響に対する安定剤として有利に使用できる。その様な
ポリマーの例としては、例えば米国特許発明明細書第4
855345号、第4欄、63行から第7欄、54行を
参照。
【0180】アミンおよび酸結合金属塩(成分bおよび
c)を慣用の混合操作、例えば、それらを一緒に混練す
ることによりホスフィットもしくはホスホナイトに添加
し得る。それらは都合良くはホスフィットもしくはホス
ホナイトの溶液もしくは溶融物に、例えば合成により得
られる溶液にそれらの結晶化の前に添加される。前記成
分を合成中もしくは抽出物の1つに添加することも可能
である。
【0181】結晶化の前の合成より得られる粗ホスフィ
ット溶液もしくは粗ホスホナイト溶液を使用することも
可能である。
【0182】好ましい態様において、アミンおよび酸結
合金属塩は、ホスフィットもしくはホスホナイトが結晶
化した溶液もしくは溶融物として得られる。この場合に
おいて溶液もしくは溶融物に添加される立体障害アミン
の量は、通常0.01ないし100重量%、好ましくは
0.01ないし50重量%、より特には0.1ないし2
5重量%、および最も好ましくは0.5ないし20重量
%である(各々の場合においてホスフィットもしくはホ
スホナイトに基づいて)。溶液もしくは溶融体中の酸結
合金属塩の量は経験的に、初めに生成物に関して示した
ように、存在するいかなる溶媒をも考慮に入れない溶液
もしくは溶融体の全量に基づいて0.05ないし25重
量%である。
【0183】結晶性ホスフィットもしくはホスホナイト
はその後溶液もしくは溶融体よりそれ自体知られている
方法、典型的には冷却および/もしくは濃縮により得ら
れ得る。種結晶の添加により結晶化を促進することも可
能である。溶液は都合良くは加熱により、減圧により、
共留剤によりおよび/もしくはコールドトラップにより
濃縮され得る。所望により、他の慣用の仕上げ操作、例
えばろ過、乾燥もしくは混練を続ける。
【0184】新規方法の生成物は固体ホスフィットもし
くはホスホナイト、酸結合金属塩およびアミンよりなる
混合物である。新規方法の生成物はアミンおよびホスフ
ィットの混合された結晶もしくはホスホナイトと酸結合
金属塩の結晶混合物を含有する。これらの混合された結
晶は好ましくは少なくとも50重量%、より特には少な
くとも80重量%の生成物よりなる。
【0185】特に好ましい結晶化有機ホスフィットもし
くはホスホナイトを加水分解に対して安定化させる方法
は、ホスフィットもしくはホスホナイト、溶媒もしくは
溶媒混合物、および0.1ないし100重量%のアミン
(ホスフィットもしくはホスホナイトに基づいて)より
なる50ないし100℃に加熱された均質溶融体(該溶
融体中には0.05ないし25重量%の酸結合金属塩
(ホスフィットもしくはホスホナイトに基づいて)が分
散している)を、添加中の温度が溶融体の温度より10
ないし70℃低く保たれている液体結晶化媒体に添加す
ることよりなる。
【0186】この方法における溶融体は、アミン、溶媒
および安定化されるホスフィットもしくはホスホナイト
を含む液体混合物である。溶融体は少量のもしくは大量
の溶媒、例えば、20もしくは500重量%(ホスフィ
ットもしくはホスホナイトに基づいて)を含有すること
ができ、従って溶融体は溶液の特徴を有することができ
る。溶融体は均質的である、即ち示された成分はもはや
結晶化せずそしてまた2もしくはそれより多くの2液相
に分離される。アミンは単化合物もしくは化合物の混合
物であり得る。
【0187】酸結合金属塩は都合良くは均質化の前もし
くは際中に混合物に添加されて、最終的に微細粒子を形
成しそして知られている方法、典型的には攪拌により分
散される。
【0188】溶媒として、10ないし60℃の温度範囲
において常圧下液体であり、かつソルボリシスを起こさ
ない、また十分な量の固体ホスフィットおよびホスホナ
イトを50℃以上、適当には、100℃までにおいて溶
解し、もしくは溶融したホスフィットもしくはホスホナ
イトを十分に混和できる全ての有機化合物もしくは化合
物混合物が基本的に使用される。例えば、均質な液体混
合物は15重量%まで(15重量%を含む)、より特に
は50重量%まで(15重量%を含む)ホスフィットも
しくはホスホナイトを含有することができるとき、溶解
性もしくは混和性は十分である。適した溶媒は、例えば
アルコールもしくは炭化水素、もしくはそれらの混合物
である。
【0189】溶融体中において使用される溶媒は好まし
くは化合物もしくは2つの化合物の混合物である。主溶
媒はホスフィットもしくはホスホナイトに基づいて20
ないし500重量%使用され、および他の溶媒は主溶媒
に基づいて0ないし50重量%の量において使用され
る。溶融体は好ましくは主溶媒としてアルコールもしく
は炭化水素をホスフィットもしくはホスホナイトに基づ
いて20ないし500重量%、および他の溶媒を主溶媒
に基づいて0ないし50重量%、より特には0ないし2
0重量%含有する。アルコールもしくは炭化水素の混合
物を使用することも可能である。
【0190】適したアルコールは、例えば低級アルコー
ル例えば炭素原子数1ないし5のアルカノール、より特
には炭素原子数1ないし3のアルカノール例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノールもしくはイソプロパノ
ールである。イソプロパノールおよびメタノールが特に
適している。適した炭化水素は典型的には炭素原子数6
ないし13のアルカン、炭素原子数6ないし12のシク
ロアルカンもしくはアルキル化シクロアルカン、ベンゼ
ン、もしくは炭素原子数6ないし10のアルキル化芳香
族炭化水素である。トルエン、リグロイン、石油エーテ
ルおよびキシレンが特に適している。トルエンが最も好
ましい。
【0191】炭化水素もしくは炭化水素の混合物は、主
溶媒がアルコールの場合に、もしくは主溶媒が炭化水
素、アルコールの場合に、しばしば他の溶媒として使用
される。適したアルコールおよび炭化水素は上記したも
のである。
【0192】溶融体の温度は好ましくは55ないし90
℃、より特には60ないし80℃の範囲にある。
【0193】好ましい方法において溶融体と結晶化媒体
の間の温度差は、都合良くは少なくとも20℃、典型的
には30ないし70℃および好ましくは40ないし60
℃である。
【0194】結晶化媒体は好ましくは得られる液相線温
度より、少なくとも10℃、典型的には10ないし60
℃低い温度に維持される。結晶化媒体の温度は、得られ
る液相線温度より、好ましくは20ないし60℃低い。
得られる液相線温度は溶融体および結晶化媒体から形成
される均質相がホスフィット結晶もしくはホスホナイト
結晶と熱力学的な平衡状態にある温度をいう。この温度
以下において、結晶化が始まり;この温度以上において
混合物は均質な溶融体である。実際には、前記温度は都
合良くは実験を組み合わせて、典型的には熱量法(例え
ば、示差走査熱量計/DSC)および/もしくは光学的
方法を使用することにより測定される。
【0195】結晶化媒体は、経験的に溶融体中のホスフ
ィットもしくはホスホナイトに基づいて、80ないし8
00重量%、より特には100ないし500重量%の有
機溶媒を使用する。
【0196】アルコールは都合良くは結晶化媒体とし
て、例えば炭素原子数1ないし5のアルカノールもしく
は異なる炭素原子数1ないし5のアルカノールの混合物
として使用される。結晶化媒体、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノールもしくはイソプロパノールとし
て炭素原子数1ないし3のアルカノールを使用すること
が好ましい。
【0197】都合良くは種結晶を結晶化媒体に添加す
る。従って、結晶化媒体は好ましくは、溶融体中のホス
フィットもしくはホスホナイトに基づいて2ないし20
重量%の結晶性ホスフィットもしくは結晶性ホスホナイ
トの懸濁液を含有する。さらに、結晶化媒体がアミンに
より50ないし100%に飽和された場合が有利であ
る。100%飽和は溶解したおよびソリッドが同時に得
られるアミン濃度に相当する。
【0198】溶融体は通常ホスフィットもしくはホスホ
ナイトに基づいて0.1ないし50重量%のアミン(成
分b)、好ましくは0.1ないし50重量%のアミン、
0.2ないし25重量%、より特には0.5ないし20
重量%、最も好ましくは0.5ないし10重量%(ホス
フィットもしくはホスホナイトに基づいて)のアミンを
含む。
【0199】酸結合金属塩(成分c)は通常溶融体に、
0.05ないし20重量%、より特には0.05ないし
15重量%、最も好ましくは0.1ないし10重量%
(ホスフィットもしくはホスホナイトに基づいて)の量
で添加される。
【0200】結晶化媒体は好ましくは、溶融体およびそ
の中に分散された成分(c)を添加した場合に攪拌され
る。2つの混合物を化合させた後に、さらに仕上げがそ
れ自体知られている方法、例えば10ないし15℃に冷
却することによりおよび結晶性生成物の単離により行わ
れる。
【0201】安定化されたホスフィットもしくはホスホ
ナイトは通常粉末の形態において得られ、アミンおよび
酸結合金属塩は均質的に分散している。粉末は典型的に
は、0.01ないし20重量%、より特には0.05な
いし10重量%および、好ましくは0.1ないし5重量
%(ホスフィットもしくはホスホナイトに基づいて)の
アミンを含む。結晶化後、溶融体中に分散した金属塩は
しばしば生成物とほとんど当量の量で存在する。溶融体
が付加的に経験に基づいた装置によりろ過された場合
に、酸結合金属塩の量もまた、最小に減少され得る。
【0202】好ましい方法は特には上記ホスフィットP
h−1、Ph−2、Ph−4、Ph−5、Ph−6、P
h−7およびPh−8と、およびホスホナイトPh−3
を安定化させるのに有用である。
【0203】以下の実施例はさらに新規方法を説明す
る。特に言及しない限り、全ての部および百分率は重量
当たりであり、以下の記載においておよび請求項におい
ても同様である。ホスフィットおよびホスホナイトは、
特に言及しない限り、溶融体中のホスフィットもしくは
ホスホナイトを意味するものと理解されたい。
【0204】実施例において使用されたアミンは以下の
ものである。 アミンA:トリイソプロパノールアミン; アミンC:ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジニ−4−イル)セバケート; アミンH:次式
【化83】 で表される化合物; アミンJ:次式
【化84】 (式中、次式
【化85】 を表す;CAS−第106990−43−6号参照)で
表される化合物;アミンN:次式
【化86】 (式中、mは8ないし11の数を表す;CAS−第65
447−77−0号参照)で表されるオリゴマー;アミ
ンP:次式
【化87】 (式中、mは3ないし4の数を表す;CAS−第706
24−18−9号参照)で表されるオリゴマー;アミン
Q:次式
【化88】 で表されるオリゴマー(Cytec Inc.,USA より提供され
る);アミンU:H2 N−(CH22 −NH−(CH
22 −NH2 と次式
【化89】 との反応生成物(シグマ社より提供される);アミン
X:2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;アミン
Y:4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン(HTMP);アミンZ:1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリアジン;
【0205】酸結合金属塩として実施例のいくつかにお
いて使用されたジルコニウム炭酸塩(以下「 Zr carb」
という)は、Tilcom,Great Britainより提供されるジル
コニウム炭酸塩である。
【0206】実施例中においてもしくは上記表中におい
て言及されない限り、実施例中においてっ使用されたホ
スフィット、ホスホナイトおよびアミンも構造式は上記
において記載されたものを表す。
【0207】
【実施例】実施例1: ホスフィットPh−1 300g、イソプロ
パノール225g、トルエン2.25g、式IXc Mg4.5 Al2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O (IXc) (安定剤IXC;協和化学工業株式会社、大阪、日本)
で表される金属塩6.0g、アミンN30gの混合物を
攪拌しながら70ないし75℃に加熱した。得られる分
散された金属塩を含有している均質の溶融体を粗目ろ過
しそしてその後1時間に渡って、攪拌しながらイソプロ
パノール450gに添加し、その温度をこの添加中20
ないし30℃に保持した。混合物をその後10ないし1
5℃に冷却しそしてさらに3時間この温度範囲において
攪拌した。結晶生成物をその後ろ過により単離しそして
60℃において減圧乾燥させた(試料d)。乾燥生成物
の元素分析は、9.0%のアミンNおよび0.19%の
金属塩(ホスフィットに基づいて)の含量を与えた。3
つの対照試料を上記の方法により結晶化させた。第一試
料においては、アミン(試料c)を使用し、第二試料に
おいては金属塩(試料b)を使用し、第三試料において
は両者の添加を省略した(試料a)。他の試料(e)を
上記の方法により結晶化させた。さらにアミンP6.0
gを溶融体に添加した。燥生成物の元素分析は、9%の
アミンN、0.5%のアミンPおよび0.19%の金属
塩(ホスフィットに基づいて)の含量を与えた。等量の
生成物をその後、加水分解に対する安定性について以下
の試験を受けさせた。試料を50℃および湿度75%に
おいて貯蔵した。ホスフィットPh−1の含量を定期的
にクロマトグラフィーにより測定した(貯蔵の開始時を
100%Ph−1とした。)。試験結果は以下の表1の
通りである。表1:50℃および湿度75%において貯
蔵中のホスフィットPh−1の分解 ──────────────────────────────────── 試料 安定剤 生成物中の安定剤 0 24 41 時間後の分解(%) ──────────────────────────────────── a なし なし 0 100 100 b 10%アミンN 9.0%アミンN 0 13.6 35.9 c 2%IXc 1.7%IXc 0 11.5 77.8 d 10%アミンN 9.0%アミンN 0 5.2 17.0 +2%IXc +0.19%IXc e 10%アミンN 9.0%アミンN 0 6.5 15.0 +2%IXc +0.19%IXc +2%アミンP +0.5%アミンP ──────────────────────────────────── 表1における結果は本発明のホスフィット試料dおよび
eは加水分解に対して良好な安定性を有することを示し
た。実施例2: 安定化されたホスフィットPh−1を実施例
1において記載された方法に従って調製しそして加水分
解に対する安定性を試験した。分解しなかったホスフィ
ットの含量を24、48および72時間貯蔵後に、 3 1
P−NMRにより測定した。以下の表2はアミンの量お
よびタイプおよび使用した金属並びに試験結果を示して
いる。表2: 50℃および湿度75%における貯蔵中のホスフ
ィットPh−1の分解重量はホスフィットに基づいてい
る ──────────────────────────────────── 生成物中の金属塩Ph-1 生成物中の Ph-1 のアミン 24 48 72 時間後のホスフィット 含量 ──────────────────────────────────── 0 ( 安定化しなかった) 0 0 48.3 0 0 0 0 10%アミンN 8% 79.4 21.2 0 0 0 10%アミンP 1.4% 88.5 22.2 0 0 0 10%アミンA 0.35% 60.4 15.6 0 0 0 10%ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン 0.35% 62.1 20.2 0 2%IXC 1.1% 0 0 85.7 20.3 0 10%IXC 1.3% 10%ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン 0.02% 90.1 81.3 60.2 10%IXC 1.2% 10%アミンX 0.03% 85.8 75.2 51 10%IXC 1.4% 10%アミンZ 0.04% 87 78.1 52.4 10%IXC 1.6% 10%シ゛フ゛チルアミン 0.01% 90.2 81.5 60.5 10%IXC 1.4% 10%アミンJ 0.2% 100 95.8 80.4 10%IXC 1.5% 10%アミンC 0.18% 94.5 89.8 72 10%IXC 1.3% 10%アミンH 0.19% 98.4 92.1 75.9 10%IXC 1.2% 10%アミンU 0.15% 96.3 90.8 74.1 10%IXC 1.4% 10%アミンQ 0.21% 100 94.2 78.3 0.5%IXC 0.06% 0.5%ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン 0.015% 85.3 74.1 50.9 0.5%IXC 0.07% 0.5%アミンX 0.02% 79.7 68.9 45.2 0.5%IXC 0.08% 0.5%アミンZ 0.01% 81.2 72.6 46.1 0.5%IXC 0.06% 0.5%シ゛フ゛チルアミン 0.01% 84 75.9 54.2 0.5%IXC 0.07% 0.5%アミンJ 0.02% 98.4 90.8 75.2 0.5%IXC 0.07% 0.5%アミンC 0.03% 90 84.2 66 0.5%IXC 0.08% 0.5%アミンH 0.02% 93.3 87.4 71 0.5%IXC 0.09% 0.5%アミンU 0.02% 91.5 85.7 69.1 0.5%IXC 0.06% 0.5%アミンQ 0.02% 97.3 88.4 71.4 2%IXC 1.1% 10%アミンN 8% 91.7 77.8 63.8 0.5%IXC 0.2% 0.5%アミンN 0.3% 88.3 70.1 53.2 10%ZnO 1.4% 10%アミンA 0.22% 85.4 73.2 48.5 10%ZnO 1.3% 10%アミンN 8.3% 89.8 75 59.4 10%ZnO 1.5% 10%アミンP 0.24% 98.6 90.4 72.2 0.5%ZnO 0.06% 0.5%アミンA 0.05% 80.1 61.8 35.4 0.5%ZnO 0.08% 0.5%アミンN 0.21% 84.6 66.4 49.9 0.5%ZnO 0.07% 0.5%アミンP 0.04% 95.8 86.3 69.1 10%CaO 1.3% 10%ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン 0.03% 85 75.4 53.2 10%CaO 1.4% 10%アミンP 0.27% 97.2 89.8 71.4 10%CaO 1.2% 10%アミンJ 0.26% 95.4 86.9 68.1 10%CaO 1.2% 10%アミンU 0.27% 91.8 82.4 61.9 0.5%CaO 0.1% 0.5%ヒ゜ヘ゜ラシ゛ン 0.02% 78 68.8 42 0.5%CaO 0.08% 0.5%アミンP 0.03% 90.6 83.4 65.9 0.5%CaO 0.07% 0.5%アミンJ 0.02% 87.9 79.1 60 0.5%CaO 0.09% 0.5%アミンU 0.03% 84.1 75.9 53 10%MgO 1.3% 10%アミンJ 0.25% 94.8 88.1 70 10%MgO 1.2% 10%アミンC 0.23% 88.2 79.2 60.2 0.5%MgO 0.08% 0.5%アミンJ 0.02% 86.8 78 58 10%CaCO3 1.3% 10%アミンP 0.25% 90.8 83 50.4 10%CaCO3 1.4% 10%アミンH 0.26% 89.4 81.1 43.7 0.5%CaCO3 0.08% 0.5%アミンP 0.02% 85.4 78.4 42.9 10%Ca(OH)2 1.6% 10%アミンQ 0.27% 90.4 82.6 48.7 2%Zr carb 1.2% 10%アミンN 6.3% 85.6 66 43.8 0.5%Zr carb 0.15% 0.5%アミンN 0.23% 80.4 57.3 32.5 2%Al(OH)3 1.1% 10%アミンN 6.3% 76.3 50.6 42.3 0.5%Al(OH)3 0.2% 0.5%アミンN 0.25% 73.2 41.8 25.6 実施例3: 安定化されたホスフィットPh−2を実施例
1において記載された方法に従って調製した。加水分解
に対する安定性を70℃および湿度75%において貯蔵
することにより測定し、そして分解しなかったホスフィ
ットの含量を 3 1P−NMRにより24、48および7
2時間貯蔵後に試験した。以下の表3はアミンの量およ
びタイプおよび使用した金属並びに試験結果を示してい
る。表3: 70℃および湿度75%における貯蔵中のホスフ
ィットPh−2の分解;重量はホスフィットに基づいて
いる ──────────────────────────────────── 生成物中の金属塩Ph-1 生成物中のPh-1のアミン 24 48 72 時間後のホスフィット 含量 ─────────────────────────────────── 0 ( 安定化しなかった) 0 0 95.4 60.3 0 0 0 10%アミンJ 1.6% 97.1 86 21.4 0 0 10%アミンN 8.7% 97.2 85.3 20.6 0 0 10%アミンA 1.55% 80.2 25.4 0 2%IXC 3.8% 0 0 90.2 40.9 0 10%IXC 3.6% 10%アミンJ 1.5% 100 96 74.1 10%IXC 3.7% 10%アミンN 8.7% 100 95.3 70.2 10%IXC 3.6% 10%アミンA 0.9% 100 80.6 45.3 0.5%IXC 0.26% 0.5%アミンJ 0.03% 100 89.4 50.9 0.5%IXC 0.27% 0.5%アミンN 0.3% 100 88.8 48.7 0.5%IXC 0.25% 0.5%アミンA 0.07% 100 70.8 30.3 10% Zr carb 3.5% 10%アミンJ 1.4% 100 89.4 55.7 10%Zr carb 3.4% 10%アミンN 9% 100 88.8 53 10%Zr carb 3.6% 10%アミンA 1.2% 100 73.2 38.6 0.5%Zr carb 0.23% 0.5%アミンJ 0.03% 100 82.1 47.9 0.5%Zr carb 0.24% 0.5%アミンN 0.3% 100 81.6 45 0.5%Zr carb 0.25% 0.5%アミンA 0.06% 100 61.9 29.7 10%CaO 2.9% 10%アミンJ 1.2% 100 93.3 62.8 10%CaO 3.1% 10%アミンN 8.6% 100 92.4 61.2 10%CaO 3.3% 10%アミンA 1.1% 100 86.6 41.4 0.5%CaO 0.24% 0.5%アミンJ 0.04% 100 85.4 48.4 0.5%CaO 0.25% 0.5%アミンN 0.35% 100 83.9 47.1 0.5%CaO 0.25% 0.5%アミンA 0.06% 100 70.8 30 実施例4: 安定化されたホスフィットPh−3を実施例
1において記載された方法に従って調製した。加水分解
に対する安定性を50℃および湿度75%において貯蔵
することにより試験し、そして分解しなかったホスフィ
ットの含量を 3 1P−NMRにより24および48時間
貯蔵後に試験した。以下の表4はアミンの量およびタイ
プおよび使用した金属並びに試験結果を示している。表4: 50℃および湿度75%における貯蔵中のホスフ
ィットPh−3の分解;重量はホスフィットに基づいて
いる ──────────────────────────────────── 生成物中の金属塩Ph-3 生成物中の Ph-3の アミン 24 48 時間後のホスフィット 含量 ──────────────────────────────────── 0 ( 安定化しなかった) 0 0 45 20.3 0 0 10%アミンJ 6.0% 60.8 40.7 0 0 10%アミンN 10% 64.9 46.3 0 0 10%アミンA 6.1% 55.4 32.6 10%IXC 7.9% 0 0 61.2 44.7 10%IXC 7.4% 10%アミンJ 5.8% 84.6 72.1 10%IXC 7.5% 10%アミンN 10% 90.5 78.4 10%IXC 7.3% 10%アミンA 6.0% 72.3 52.4 0.5%IXC 0.4% 0.5%アミンJ 0.4% 76.6 64.6 0.5%IXC 0.4% 0.5%アミンN 0.5% 82.3 69.1 10%Zr carb 7.5% 10%アミンJ 5.7% 79.4 67.5 10%Zr carb 7.5% 10%アミンN 10% 84.9 67.5 0.5%Zr carb 0.35% 0.5%アミンJ 0.4% 71.3 60 0.5%Zr carb 0.35% 0.5%アミンN 0.5% 77.4 64.7 10%CaO 7.6% 10%アミンJ 5.8% 79.8 67 10%CaO 7.5% 10%アミンN 10% 85.4 74.1 0.5%CaO 0.3% 0.5%アミンJ 0.4% 71.6 61.2 0.5%CaO 0.3% 0.5%アミンN 0.5% 78 65 試験結果は、安定化されなかった生成物およびアミンも
しくは金属塩の添加のみにより安定化された生成物と比
較した、本発明により安定化されたホスフィットおよび
ホスホナイトの顕著に増加した安定性を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウード クヴォートシャーラ ドイツ国,64683 アインハウゼン,シグ フリードシュトラーセ 12 (72)発明者 ジェーンロック ポウキュエット スイス国,4303 カイゼルオウグスト,ア ウフデルシャンツ 33 (72)発明者 ロナルド サラテ スイス国,4312 マグデン,マインガスリ 1 (72)発明者 ジューグ ジング スイス国,4153 ラインナッハ ポストシ ュトラーセ 5

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々組成物の全重量に基づいて、(a)
    25ないし99重量%の有機ホスフィットもしくはホス
    ホナイト、(b)0.01ないし50重量%の有機アミ
    ン、および(c)0.01ないし25重量%の酸結合金
    属塩を含む組成物。
  2. 【請求項2】 各々組成物の全重量に基づいて、40な
    いし99重量%の成分(a)、0.01ないし25重量
    %の成分(b)、および0.05ないし15重量%の成
    分(c)を含有するところの請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 成分(a)、(b)および(c)に加え
    て、他の成分として有機ポリマーを含まないところの請
    求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 成分(a)は20℃において固体である
    有機ホスフィットもしくはホスホナイトであるところの
    請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 成分(c)はリチウム、ナトリウム、カ
    リウム、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロ
    ンチウム、バリウム、アルミニウムおよび/もしくはジ
    ルコニウム金属の炭酸塩、炭酸水素塩、カルボン酸塩、
    酸化物、水酸化物、ホスフィットもしくは硼酸塩、もし
    くは相当する混合結晶、並びにハイドロタルサイトおよ
    びゼオライトから選ばれる酸結合金属塩であるところの
    請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 成分(b)として次式(I) 【化1】 (式中、X1 およびX2 は他方と互いに独立してH、炭
    素原子数1ないし20のアルキル基、1もしくはそれよ
    りも多くの−O−により中断され、また場合により1も
    しくはそれよりも多くのヒドロキシル基により置換され
    た炭素原子数4ないし20のアルキル基;もしくは炭素
    原子数2ないし20のヒドロキシアルキル基を表し、お
    よびX3 は炭素原子数2ないし20のアルキル基、1も
    しくはそれよりも多くの−O−により中断され、また場
    合により1もしくはそれよりも多くのヒドロキシル基に
    より置換された炭素原子数4ないし20のアルキル基;
    −(CH2m −NX12 、もしくは炭素原子数2な
    いし20のヒドロキシアルキル基を表すか、もしくはX
    2 およびX3 は一緒になって−(CH2m −、−C2
    4 −O−C24 −もしくは−C24 −NX1 −C
    24 −を表し、mは4ないし6の整数を表し、および
    1 およびX2 は上記の意味を有する。)で表されるア
    ミン、もしくは次式(Ia) 【化2】 (式中、Dは窒素原子もしくは基−CX5 −を表し、お
    よびX4 、X4'、X4''およびX5 は各々互いに独立し
    て水素原子もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基
    を表す。)で表される芳香族アミン、もしくは次式II
    もしくはIII 【化3】 (式中、Gは水素原子もしくはメチル基を表し、および
    1 およびG2 は水素原子、メチル基を表すか、もしく
    は一緒になって=Oを表す。)で表される基の内の1つ
    を少なくとも1つ含有する、ポリアルキルピペリジンも
    しくはポリアルキルピペラジンの誘導体の類の環状立体
    障害アミンを含む請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 成分(b)は分子量もしくは平均分子量
    n が300ないし10000の範囲内であるところの
    ポリアルキルピペリジンの誘導体の類の立体障害アミン
    であるところの請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 安定剤(b)として有機アミンおよび安
    定剤(c)として酸結合金属塩を添加することよりなる
    有機ホスフィットもしくはホスホナイトもしくは有機ホ
    スフィットもしくはホスホナイトの混合物を加水分解に
    対して安定化する方法。
  9. 【請求項9】 安定化されたホスフィットもしくはホス
    ホナイトが、各々の場合において、全重量に基づいて、
    0.01ないし50重量%のアミン成分(b)、および
    0.01ないし25重量%の酸結合金属塩(c)を含む
    ところの請求項8記載の有機ホスフィットもしくはホス
    ホナイトもしくは有機ホスフィットもしくはホスホナイ
    トの混合物を加水分解に対して安定化する方法。
  10. 【請求項10】 成分(b)および(c)はホスフィッ
    トもしくはホスホナイトの溶液もしくは溶融体の結晶化
    の前に添加されるところの請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 ホスフィットもしくはホスホナイト、
    溶媒もしくは溶媒混合物、および0.1ないし100重
    量%のアミン(ホスフィットもしくはホスホナイトに基
    づいて)よりなる50ないし100℃に加熱された均質
    溶融体(該溶融体中には0.05ないし25重量%の酸
    結合金属塩(ホスフィットもしくはホスホナイトに基づ
    いて)が分散している)を、添加中の温度が溶融体の温
    度より10ないし70℃低く保たれている液体結晶化媒
    体に添加することよりなる請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし11のいずれかに記載
    の方法に従って得られ得る、加水分解に対して安定化さ
    れた有機ホスフィットもしくはホスホナイト。
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