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JPH07275282A - オストミー装具用接皮部 - Google Patents

オストミー装具用接皮部

Info

Publication number
JPH07275282A
JPH07275282A JP6092991A JP9299194A JPH07275282A JP H07275282 A JPH07275282 A JP H07275282A JP 6092991 A JP6092991 A JP 6092991A JP 9299194 A JP9299194 A JP 9299194A JP H07275282 A JPH07275282 A JP H07275282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
support plate
pouch
stoma
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6092991A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Nakamura
博昭 中村
Yoshinori Kubo
善規 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUKEA KK
Alcare Co Ltd
Original Assignee
ARUKEA KK
Alcare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUKEA KK, Alcare Co Ltd filed Critical ARUKEA KK
Priority to JP6092991A priority Critical patent/JPH07275282A/ja
Publication of JPH07275282A publication Critical patent/JPH07275282A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 個々のストーマ周辺の形状に対応し得るオス
トミー装具用接皮部を提供する。 【構成】 中央に開口7を有する支持プレート2と粘着
剤層3とを積層したものからなり、支持プレート2はそ
の粘着剤層3と反対側の面にパウチ部10との結合部5
を有し、かつ支持プレート2は40℃より低い温度で固
体、40℃以上の温度で軟化し得る材料からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消化器、泌尿科器等の疾
患で便、尿、その他体液等を体の表面で処理するのに使
用するオストミー装具、特にその体の表面に取り付ける
ための接皮部に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、消化器、泌尿器等の疾患で便、
尿、その他体液等の排液を体の表面で処理する主な疾患
には、人工肛門、人工膀胱等がある。このような疾患を
持った患者は、体表面にストーマを造設されるが、スト
ーマでは排泄を自己制御することができないので排泄物
を収納するためオストミー装具を装着する必要がある。
このオストミー装具は、ストーマ周辺の皮膚に粘着せし
める接皮部と、接皮部に結合したパウチ部とから構成さ
れ、ストーマからの排泄物をパウチ部内へ導きそこに一
時貯留するようになっている。接皮部の役割は、ストー
マ周辺の皮膚と液密に結合し、ストーマから排泄される
排泄物を確実にパウチ部へ導くこととパウチ部を支える
ことにあるが、この接皮部は長期間同じ場所に繰り返し
貼付される為皮膚障害を起こすようなものであってはな
らない。又パウチ部の役割は、ストーマから排泄された
排泄物をある時間貯留することにあるが、装着中肌さわ
りが良く、防臭性が高く、嵩ばらず、又廃棄し易い等の
機能を有するものでなければならない。
【0003】今日得られている標準的なオストミー装具
の品質は、非常に高いレベルになりつつある。例えば接
皮部では、特開昭52−100796号、特開昭54−
3847号、特開昭54−4491号、特開昭54−1
3693号、特開昭57−169414号、特開昭57
−206436号、特開昭58−103452号、特開
昭60−20976号各公報に記載されているように、
非刺激性で、汗を吸収し、排泄物の刺激を中和し、皮膚
のpHを調整し、長期間安心して使用できるようになっ
ている。又パウチ部では、特開昭60−1246号、実
開昭60−175248号、特開昭62−179456
号、特開昭63−181758号、実開平2−2995
8号公報等に開示されているように、排泄された排泄物
をある時間貯留する役割と、装着中肌さわりが良く、防
臭性が高く、嵩ばらず、又廃棄し易い等の機能を有する
ものになっている。
【0004】しかしながら、ストーマ及びその周辺は個
人の体型、年齢、造設場所等により一定ではなく、スト
ーマ周辺の状態が陥没していたり、突起していたり、ス
トーマが複雑な形状をしていたり、皮下脂肪が衰えたり
して皮膚の張りがなくなった人にとっては従来の接皮部
材では十分対応できなかった。このような場合の対応に
は、接皮部の中央開口をストーマサイズより大きくし、
ストーマ周辺と開口との隙間を例えば特開昭55−89
252号、特開昭56−68457号、特願平4−35
629号公報で開示している粘着性のペーストを塗布し
たり、陥没部分に充填したりする手段があるが操作が面
倒であったり、耐久性が無く、オストミー装具に対する
大きな問題として残っていた。
【0005】又、操作性を改善するため、接皮部に突起
状のプレート(コンベックスプレート)を取り付けた装
具が、例えば特開昭55−46193号、特開昭61−
182709号、特開昭63−150067号、特開平
3−99658号、特開平3−99659号公報で提案
されており、比較的陥没の浅いストーマ、突起の少ない
ストーマ、皮膚の張りがある患者には対応出来てきた
が、接皮部が皮膚に均等に密着出来ず部分的に圧迫され
る部分が皮膚に生じ、この部分に色素沈着、角質化や炎
症を発生させたりすることがあり、又この方法によって
も、陥没や突起が大きい場合や皮膚の緊張がほとんど無
い患者には対応しきれなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
なストーマ周囲の状態が陥没していたり、突起していた
り、皮下脂肪が衰えたりして皮膚の張りがなくなった患
者でも、粘着性ペーストなどを使用することなく、どの
ようなストーマ周辺の皮膚の状態でも個人個人で簡単に
本人のストーマ周辺の皮膚の形態に合わせることのでき
る個対応のオストミー装具用接皮部を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、接皮部とパウチ部とから成る
オストミー装具において、接皮部が中央に開口を有する
粘着剤層と支持プレートとを積層したものからなり、支
持プレートはその粘着剤層と反対側の面にパウチ部との
結合を有し、支持プレートは40℃より低い温度で固
体、40℃以上の温度で軟化し得る材料からなる。
【0008】支持プレートは、厚さが0.1〜5.0mm
で、40から90℃の軟化温度を有し、常温で保形性を
持ち、粘着層との接触面のSP(solubility paramete
r)が滴形法で35℃時6.5〜9.0であるものが好
ましい。また、支持プレートのパウチ部との結合部は一
端が支持プレートの外周縁近傍に取り付けられ、他端が
支持プレートから離れた位置にありかつ他端の先端にパ
ウチ部と嵌合する嵌合部を有するようにすると有利であ
る。さらに支持プレートの一部に支持プレートの素材の
軟化温度より高い軟化温度を持つ樹脂からなる保形リン
グを有し、この保形リングにパウチ部との結合部の一端
を取り付けるようにすることもできる。
【0009】
【作用】本発明においては、接皮部の中央に有する開口
をストーマサイズに合わせカットし、次に接皮部の粘着
剤層と支持プレートを軟化温度以上(40℃から90℃
の間)に加熱すると支持プレートは支持性を失い自由に
変形可能となる。これをストーマに開口を合わせ押しつ
けると体温と外気によりやがて接皮部は40℃以下にな
り、支持性を回復してストーマ周辺の皮膚と同一形状を
保持して固化し、どんなストーマ周辺の皮膚でも無理な
く密着出来るものが得られる。
【0010】支持プレートのパウチ部との結合部はその
端部を支持プレートから離し、又保形リングに高い軟化
温度の熱可塑性プラスチックを用いることにより、支持
プレートの軟化中もパウチ部との結合部は変形を受けな
い。又支持プレートの粘着剤層側の面は、粘着特性が適
形法で35℃時6.5〜9.0の値を示す素材であり、
粘着剤層との粘着結合力が通常の使用状態ではさしつか
えのない大きさを有し、しかも必要な場合には支持プレ
ートを粘着剤層から指の力で容易に剥がすことが出来、
支持プレートとパウチ部とも嵌合方式にしておけば一度
作製した支持プレートは再利用できる。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を図面について説明す
る。
【0012】図1は本発明の接皮部を用いたオストミー
装具の一例の断面図を示す。1は接皮部で、支持プレー
ト2、支持プレート2に貼り合せた粘着剤層3、粘着剤
層3の表面に置かれ未使用時の粘着剤層3の表面を保護
する剥離フイルム4及び支持プレート2の粘着剤層3と
反対側に取り付けられた結合部5からなり、結合部5は
パウチ部10との嵌合部6を有している。接皮部1を構
成する支持プレート2、粘着剤層3、剥離フイルム4は
共に中心部に加工用の小さな開口7を有しており、後述
するようにこの開口7は実際にストーマに対応して明け
られる破線で示す開口8より小さい。結合部5は、支持
プレート2を加熱加工する際その変形に影響されないよ
う加熱されても軟化しない材料からなり支持プレート2
の表面に取り付けられた保形リング9に取り付けられて
いる。10はパウチ部で接皮部1側とそれと相対応する
側のフイルム11と12からなり両フイルムの周囲はシ
ールされている。フイルム11には開口7に対応するよ
うに開口13が設けられ、この開口13に結合部5の嵌
合部6に対応する環状の嵌合部14が取り付けられてい
る。接皮部1とパウチ部10とは嵌合部6と嵌合部14
とを嵌め合わせたり外したりすることにより、パウチ部
10を接皮部1に連結したり取り外したりすることがで
きる。
【0013】図2は図1の接皮部1の詳細断面図であ
る。なお、図において同等部分には同一符号を付けてあ
る。粘着剤層3はストーマ周辺の皮膚と粘着結合する側
の生体用粘着剤3aと、支持プレート2と粘着結合する
支持プレート用粘着剤3cと、生体用粘着剤3aと支持
プレート用粘着剤3cとを保持する基材3bとからなっ
ている。生体用粘着剤3aはストーマ周辺の皮膚と粘着
結合するもので生体に対し非刺激性で、汗を吸収し、皮
膚のpHを調整し、ストーマからの排泄物に対し耐久性
を有しうるもので、例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘
着剤、ウレタン系粘着剤、又は前述のアクリル系、ゴム
系、ウレタン系粘着成分に親水性物質を配合したものが
用いられる。その具体的なものとしては、特開昭52ー
100796号、特開昭54ー3847号、特開昭54
ー4491号、特開昭54ー13693号、特開昭57
ー169414号、特開昭57ー206436号、特開
昭58ー103452号、特開昭60ー20976号公
報に示されたもの等があげられる。支持プレート用粘着
剤3cとしては、前述の生体用粘着剤3aと同一のもの
も用いることができるが、支持プレート2の表面粘着特
性とマッチする配合とすることが好ましく、例えばアク
リル系、ゴム系、ウレタン系等をベースとした高凝集力
を有する粘着剤が好ましい。基材3bは生体用粘着剤3
aと支持プレート用粘着剤3cとを保持するための芯材
であり、例えば不織布、織布、軟質プラスチックフイル
ム等を利用することができる。支持プレート2の材料と
しては、常温で弾力性のあるプラスチックで軟化温度が
40℃〜90℃、好ましくは45℃〜60℃間で自由に
加工できる柔らかさに軟化し、かつ無圧力では形状を維
持できるもので、例えばポリカプロラクトン、ポリヘキ
サメチレンアジペート、ポリエチレンアジペート、ポリ
ヘキサメチレンセバケート、トランス型ポリイソプレン
及びこれらの配合物が用いられる。この支持プレート2
の粘着剤層3側の接触面は、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、シリコーンゴム、ポリテトラフルオロエチレン、
ポリアルキレングリコール、ポリエステル、ポリエーテ
ル、t‐ポリイソプレン等、特にポリエステル、t‐ポ
リイソプレン等で処理し、滴形法で測定温度35℃にお
いて6.5〜9.0のSP値を有するようにするのが有
利である。支持プレート全体をこのような材料で構成し
てもよい。SP値が6.5より小であると粘着剤層との
結合力が不足して粘着剤層が支持プレートより剥がれ、
9.0より大であると粘着剤層との結合力が強すぎて支
持プレートから粘着剤層を剥がすことが困難となる。支
持プレート2が加熱軟化したとき支持プレートの基本型
を保持するための保形リング9は支持プレート2の外周
近くにあり、その素材としては支持プレート2の軟化温
度より高い軟化温度を有するもので、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ABS、ポリアマイド、ポリエス
テル等の樹脂が利用できる。結合部5は保形リング7よ
り円錐台状に延び、先端に嵌合部6を有し、例えば特開
昭53ー122288号、特開昭60ー142849
号、特開昭61ー62460号、特開昭61ー2765
55号、特開昭62ー152454号公報に開示されて
いる嵌合技術を利用することができる。素材としては保
形リング9と同一の素材を利用することができ、製造方
法においても保形リング9と一体構造に射出成形する方
法が好ましい。剥離フイルム4の素材は粘着剤層3の生
体用粘着剤3C表面を保護するためのもので、接皮部材
を加熱しストーマ周辺の皮膚形態に合わせるのに対応で
きる耐熱性と柔軟性を有するフイルムで、例えばエチレ
ンメチルアクリレート、エチレンエチルアクリレート、
エチレン酢酸ビニル、ポリエチレン、塩素化ポリエチレ
ン等が利用できる。
【0014】図3は図1のパウチ部10の平面図であ
る。パウチ用フイルム11、12はストーマからの排泄
物を一時貯留する役割をするもので、ガスバリアー性が
高く、肌に優しい柔軟性、感触を有するフイルムが好ま
しく、例えば特開昭60ー137368号、特表昭57
ー501631号、特開昭63ー66432号、特開平
4ー357957号公報に記載されているものが使用で
きる。嵌合部14はパウチ用フイルム12の開口13に
一端が熱溶着法により結合され、素材としては接皮部の
結合部5と同じ素材を用いてて成形することができる。
なお、接皮部1の保形リング9と、結合部5、嵌合部
6、及びパウチ部10の結合部14は同一素材で同一金
型を用い、一度に製造することが嵌合精度を確保する上
で、又コストを低下させる上で好ましい。
【0015】図4は接皮部の異なる実施例の断面図で、
図2と同等部分には同符号を付してある。この実施例で
は保形リング41は支持プレート2の周辺上に環状に設
けられ、この保形リング41の上に環状の結合部42が
取り付けられている。すなわちこの場合は結合部42の
端部にある嵌合部43は支持プレートから離れておら
ず、支持プレート2の近傍にある。保形リング41の作
用により、加熱加工後も嵌合部43の嵌合精度になんら
問題はない。
【0016】図5は接皮部のさらに異なる実施例の断面
図で、図2と同等部分には同符号を付してある。この実
施例では保形リング51は支持プレート2の外周部に組
み込まれ、この保形リング51の上に環状の凸部52が
形成され、この凸部52はパウチ部の開口周囲に設けた
粘着絆を保形リング51の表面53に粘着方式で結合す
るときのガイドとして用いられ、又パウチ部の開口周囲
に設けた粘着絆と保形リング51の表面53とは必要に
応じて張り替えが可能になっている。
【0017】図6は図2に示す接皮部をストーマ周囲の
皮膚が陥没している患者に適合するように加熱加工して
作成した接皮部の断面図であって、ストーマの形状に応
じて明けられた開口8に向かって接皮部1の粘着剤層3
と支持プレート2は、陥没した皮膚面に沿って凸状に変
形されている。保形リング9のある支持プレート2の部
分は変形せず、支持プレート2の結合部5はパウチ部の
結合部とサイズ、形状においてぴったり合うようになっ
ている。
【0018】図7は図6と逆の突起したストーマ周辺の
皮膚構造を有する患者に適合するように成形した接皮部
の例で、開口8に向かって接皮部1の粘着剤層3と支持
プレート2は、突起した皮膚面に沿って凹状に変形され
ている。保形リング9のある支持プレート2の部分は図
6と同様に変形せず、支持プレート2の結合部5はパウ
チ部の結合部とサイズ、形状においてぴったり合うよう
になっている。
【0019】図8は図1に示すストーマ装具を使用する
患者に合うように成形したものをストーマ部分に取り付
けた状態を示すもので、剥離フイルム4を取り外し、接
皮部1の開口8をストーマ81の位置に来るようにして
粘着剤層3をストーマ周辺の皮膚82に押しつけると、
接皮部1は固定される。このときストーマ周辺の皮膚に
合わせる型取りを行った角度で結合することが大切であ
って、そうすることにより接皮部1とストーマ周辺の皮
膚との間には全く隙間を生じない。排泄物はストーマか
ら矢印で示すようにパウチ部10内に収容され、嵌合部
6、15を外すことによりパウチ部10内の排泄物を処
理することが出来、パウチ部10を洗浄することにより
再度利用できる。
【0020】次に本発明の接皮部の使用方法を図9によ
り説明する。a)に示すように、型紙91にストーマサ
イズの形92を取り、b)に示すようにこの型紙91に
合わせて接皮部1の開口7を利用してストーマに対応し
た開口8を切り抜く。このときストーマサイズより1〜
2mm大きめに開口するほうがストーマを傷つけることな
く安全である。次にc)に示すように接皮部1を支持プ
レート2側よりヒートガン93にて支持プレートの軟化
温度よりやや高めに加熱する。支持プレートが十分軟化
した段階でd)に示すように接皮部1の開口8をストー
マ94に合わせ当て、支持プレート2面側からストーマ
周辺の皮膚95に密着するよう手のひら96で押し、支
持プレート2が冷え硬化したら取り外しe)に示すよう
に患者固有の接皮部が出来上がる。この個対応に加工し
た接皮部1は既に図8で説明したように剥離フイルム4
を取り去り接皮部1の開口8をストーマに合わせて取り
付け、粘着剤層3と皮膚とを良く密着させ、結合部5の
嵌合部6にパウチ部10の結合部14の嵌合部15を嵌
合させて使用する。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ストーマ周辺がいかな
る表面形状を有していても、その表面形状に沿った接皮
部を得ることができ、装着した際接皮部の粘着剤層面と
ストーマ周辺部の皮膚との間に隙間が生じない。さらに
皮膚の張りがなくなったストーマ周辺の皮膚に対して
も、ややきつめに密着(圧迫)するよう成形することに
よって対応することができる。従って、どのように変形
したストーマ周辺の皮膚に対しても洩れを起こすことが
なく、従来の接皮部のように強い圧迫による色素沈着や
角質化等の障害を起こすことがなく、ストーマ固有の形
状に対応し得るオストミー装具を得ることができる。
【0022】また本発明によれば、支持プレートの粘着
剤層との接触面が粘着剤層と適度の粘着力を有してお
り、使用状態においては確実に粘着結合して皮膚とオス
トミー装具とを確実に結合し、使用後は指で支持プレー
トから粘着剤層の部分のみ剥離除去できる。さらに支持
プレートとパウチ部との間を粘着方式や嵌合方式等で結
合することにより、自由に支持プレートとパウチ部とは
分離することができるため、粘着剤層の耐久性が限界に
きたとき、パウチ部の交換時期にきたとき、粘着剤層と
パウチ部を新しいものと交換可能であり、支持プレート
は一度ストーマ周辺の皮膚面状態に合わせて成形すれば
再度型づくりをすることなく繰返し使用することができ
経済的であり、従来のようにコンベックスプレートなど
を付加して使用する必要がなく操作面も容易となり、オ
ストミー装具として理想的なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接皮部を使用したオストミー装具の断
面図である。
【図2】図1に示した接皮部の実施例の詳細断面図であ
る。
【図3】図1に示したパウチ部の平面図である。
【図4】本発明の別の実施例の断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例の断面図である。
【図6】本発明の接皮部を陥没したストーマに合わせて
成形したものの断面図である。
【図7】本発明の接皮部を突出したストーマに合わせて
成形したものの断面図である。
【図8】図1に示したオストミー装具をストーマに合わ
せて成形したものをストーマに装着した状態を示す断面
図である。
【図9】本発明の接皮部の使用方法の説明図である。
【符号の説明】
1 接皮部 2 支持プレート 3 粘着剤層 4 剥離フイルム 5 結合部 6 嵌合部 7 開口 8 開口 9 保形リング 10 パウチ部 14 結合部 15 嵌合部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接皮部とパウチ部とから成るオストミー
    装具において、接皮部が中央に開口を有する粘着剤層と
    支持プレートとを積層したものからなり、支持プレート
    はその粘着剤層と反対側の面にパウチ部との結合部を有
    し、かつ支持プレートは40℃より低い温度で固体、4
    0℃以上の温度で軟化し得る材料から成ることを特徴と
    するオストミー装具用接皮部。
  2. 【請求項2】 支持プレートのパウチ部との結合部は、
    一端が支持プレートの外周縁近傍に取り付けられ、他端
    が支持プレートから離れた位置にありかつ他端の先端に
    パウチ部と嵌合する嵌合部を有することを特徴とする請
    求項1記載のオストミー装具用接皮部。
  3. 【請求項3】 支持プレートの粘着剤層側の面の粘着特
    性が滴形法で測定温度35℃において6.5〜9.0の
    SP値を有することを特徴とする請求項1記載のオスト
    ミー装具用接皮部。
  4. 【請求項4】 支持プレートが、厚み0.1〜5mm、軟
    化温度40〜90℃の熱可塑性樹脂から成ることを特徴
    とする請求項1記載のオストミー装具用接皮部。
  5. 【請求項5】 支持プレートの一部に支持プレートの素
    材の軟化温度より高い軟化温度を持つ樹脂からなる保形
    リングを有し、この保形リングにパウチ部との結合部の
    一端を取り付けたことを特徴とする請求項4記載のオス
    トミー装具用接皮部。
JP6092991A 1994-04-06 1994-04-06 オストミー装具用接皮部 Pending JPH07275282A (ja)

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JP6092991A JPH07275282A (ja) 1994-04-06 1994-04-06 オストミー装具用接皮部

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JP6092991A JPH07275282A (ja) 1994-04-06 1994-04-06 オストミー装具用接皮部

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ID=14069843

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JP6092991A Pending JPH07275282A (ja) 1994-04-06 1994-04-06 オストミー装具用接皮部

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