[go: up one dir, main page]

JPH07273282A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH07273282A
JPH07273282A JP6060499A JP6049994A JPH07273282A JP H07273282 A JPH07273282 A JP H07273282A JP 6060499 A JP6060499 A JP 6060499A JP 6049994 A JP6049994 A JP 6049994A JP H07273282 A JPH07273282 A JP H07273282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
substrate
semiconductor element
transistor
generating semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6060499A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomomi Furuno
智巳 古野
Kenji Otani
憲司 大谷
Koichi Inoue
晃一 井上
Koichi Yamazaki
浩一 山崎
Keisuke Naganuma
啓介 永沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP6060499A priority Critical patent/JPH07273282A/ja
Publication of JPH07273282A publication Critical patent/JPH07273282A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配置の制限を受けず、コストを低くでき、し
かも信頼性の高い半導体装置の提供を目的とする。 【構成】 動作の際に熱を発生する熱発生半導体素子
(第1PNP型トランジスタ20、第2PNP型トラン
ジスタ30)及びこれを制御する制御部(抵抗器40及
びNPN型トランジスタ50)を基板1内に形成した
後、第1PNP型トランジスタ20と抵抗器40間にレ
ーザーカッターによって熱分離溝60を形成する。形成
後の熱分離溝60内に、熱伝導率の低い物質を埋め込
む。これにより、第1PNP型トランジスタ20から発
生した熱は抵抗器40に伝達されず、抵抗器40及びN
PN型トランジスタ50間において熱による制御特性の
変化が生じることがない。熱発生半導体素子及び制御部
は互いに熱的に分離され、熱発生半導体素子と制御部の
位置を考慮して配置する必要がなく、熱発生半導体素子
と制御部を別の基板に設ける必要もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関し、特
に信頼性の向上及びコストの低減に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、一枚の基板上に種々の回路が形
成されたいわゆる1チップ集積回路には様々な種類のも
のがある。これには、パワートランジスタとこれを制御
する制御トランジスタが同一の基板に形成されているも
のがある。
【0003】このような1チップ集積回路100の一例
を図8に示す。1チップ集積回路100には、パワート
ランジスタ90と第1制御トランジスタ80及び第2制
御トランジスタ85が基板1内に設けられている。第1
制御トランジスタ80及び第2制御トランジスタ85
は、互いにほぼ等しい動作温度を保つことで正常な制御
を行なう。なお、パワートランジスタ90は、電源に用
いられており動作の際に大量の熱を発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
1チップ集積回路100には以下のような問題があっ
た。
【0005】第1制御トランジスタ80、第2制御トラ
ンジスタ85を図7に示すように配置すると、パワート
ランジスタ90から各制御トランジスタまでの距離に差
が生じる。この距離差によって、パワートランジスタ9
0から発せられる熱の多くは、第2制御トランジスタ8
5に伝達され、第1制御トランジスタ80には少ししか
伝達されない。
【0006】このように、第1制御トランジスタ80と
第2制御トランジスタ85間に伝達される熱の量に差が
生じると、両制御トランジスタの制御特性に狂いが生じ
てしまう。両制御トランジスタの制御特性に狂いが生じ
ると、パワートランジスタ90を正確に制御することが
出来ず、信頼性に欠けるという問題があった。
【0007】上記のような問題を解決する為、従来は以
下の対策を講じていた。その1つとしては、1チップ集
積回路100の設計段階において、第1制御トランジス
タ80、第2制御トランジスタ85の位置をパワートラ
ンジスタ90からの熱がほぼ等しく伝達されるように配
置する。また、2つ目としては、第1制御トランジスタ
80及び第2制御トランジスタ85をパワートランジス
タ90が設けられている基板とは別の基板に設ける。
【0008】しかし、1つ目の対策では、1チップ集積
回路の設計時に、パワートランジスタ90に対する制御
トランジスタの配置が制限されてしまうという問題があ
った。特に、パワートランジスタが複数になる場合に
は、制御トランジスタの配置が非常に制限されてしまう
という問題があった。また、2つ目の対策では、制御ト
ランジスタをパワートランジスタとは別の基板に設ける
ため、コストが高くなってしまうという問題がある。
【0009】そこで、本発明は、配置の制限を受けず、
コストを低くでき、しかも信頼性の高い半導体装置の提
供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体装置
は、基板、前記基板内に設けられ動作に際して熱を発生
する熱発生半導体素子、前記基板内に前記熱発生半導体
素子と所定間隔で設けられ前記熱発生半導体素子の制御
を行なう制御部、を備えた半導体装置において、前記制
御部及び前記熱発生半導体素子間の基板に熱分離手段を
設けたこと、を特徴としている。
【0011】請求項2の半導体装置は、請求項1に係る
半導体装置において前記熱分離手段として前記基板に熱
分離溝を形成し、該熱分離溝に熱伝導率の低い物質を入
れたこと、を特徴としている。
【0012】請求項3の半導体装置は、基板、前記基板
内に設けられ動作に際して熱を発生する熱発生半導体素
子、前記基板内に前記熱発生半導体素子と所定間隔で設
けられ前記熱発生半導体素子の制御を行なう制御部、前
記基板内に設けられた前記制御部及び前記熱発生半導体
素子の各々を所定の間隔で分離する分離領域、を備えた
半導体装置において、前記分離領域を熱伝動率の低い物
質で形成したこと、を特徴としている。
【0013】請求項4の半導体装置は、基板、前記基板
内に設けられ動作に際して熱を発生する熱発生半導体素
子、前記基板内に前記熱発生半導体素子と所定間隔で設
けられ、前記熱発生半導体素子の制御を行なう制御部、
を備えた半導体装置において、前記基板底部に接続さ
れ、前記熱発生半導体素子からの熱を底面に放熱する放
熱柱を有するとともに該放熱柱が前記制御部及び前記熱
発生半導体素子間に設けられている放熱基板、前記放熱
柱に接続されるとともに前記基板の表面を覆い前記放熱
柱からの熱を前記基板表面全体に均等に放熱する放熱
板、を備えたことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1から請求項3に係る半導体装置におい
ては、熱分離手段が前記制御部及び前記熱発生半導体素
子間の基板に熱伝導率の低い物質が入れることで設けら
れおり、分離領域は熱伝動率の低い物質で形成され前記
熱発生半導体素子及び前記制御部の各々を所定の間隔で
分離している。したがって、熱発生半導体素子で発生し
た熱は制御部に伝達されず、制御部において熱による制
御特性の変化が生じることがない。また、熱発生半導体
素子及び制御部は互いに熱的に分離されるので、熱発生
半導体素子と制御部の位置を考慮して配置する必要がな
く、熱発生半導体素子と制御部を別の基板に設ける必要
がない。
【0015】請求項4に係る半導体装置においては、放
熱柱が前記熱発生半導体素子からの熱を放熱基板の底面
に放熱し、放熱板は放熱柱からの熱を前記基板表面全体
に均等に放熱する。したがって、基板内に熱が蓄積され
ることがなく、基板の温度はほぼ均一となる。
【0016】
【実施例】本発明に係る半導体装置(1チップ集積回
路)の一実施例を以下に説明する。図1Aに、本実施例
の1チップ集積回路200の断面図を掲げる。1チップ
集積回路200には、基板1内に発熱部である第1PN
P型トランジスタ20及び第2PNP型トランジスタ3
0、制御部としての抵抗器40及びNPN型トランジス
タ50が形成されている。また、各半導体素子は分離領
域であるアイソレーション80によって電気的に分離さ
れている。さらに、第1PNP型トランジスタ20と抵
抗器40との間には、熱分離手段である熱分離溝60が
形成されている。
【0017】この熱分離溝60内には熱伝導率の低い物
質、例えばカーボンが埋め込まれている。また、各半導
体素子が形成された基板1の表面には、パッシベーショ
ン膜65が設けられ、パッシベーション膜65上にはプ
ラスチックモールド73が形成されている。
【0018】この1チップ集積回路200の等価回路を
図1Bに示す。図1Bの等価回路に示すように、1チッ
プ集積回路200は第1PNP型トランジスタ20、第
2PNP型トランジスタ30にコレクタ電圧Vccが印
加され、第1PNP型トランジスタ20のベース電流I
Bを制限する回路である。なお、この1チップ集積回路
200内で熱を発するのは、第1PNP型トランジスタ
20及び第2PNP型トランジスタ30である。
【0019】次に、基板1への熱分離溝60の形成及び
熱伝導率の低い物質の埋め込みについて説明する。熱分
離溝60形成前の1チップ集積回路200の断面図を図
2Aに示す。なお、図2Aに示す工程では、パッシベー
ション膜65が形成されていない。
【0020】この1チップ集積回路200の第1PNP
型トランジスタ20と抵抗器40間にレーザーカッター
によって熱分離溝60を形成する(図2B)。熱分離溝
60を形成した後、熱伝導率の低い物質、例えばカーボ
ンを熱分離溝60内に蒸着させる。カーボンの蒸着後、
基板1の表面にパッシベーション膜65を形成する。パ
ッシベーション膜65形成後、パッシベーション膜65
上の全面にプラスチックモールドを形成する。このよう
にして、図1Aに示す1チップ集積回路200が形成さ
れる。
【0021】ここで、本発明に係る以下の実施例におい
ては、第1PNP型トランジスタ20又は第2PNP型
トランジスタ30から発っせられた熱は、第1PNP型
トランジスタ20及び抵抗器40において均等に分散さ
れるものと仮定する。
【0022】次に、1チップ集積回路200における熱
の発生、伝達等について説明する。形成された1チップ
集積回路200において動作が行なわれると、コレクタ
電圧Vccが印加されている第1PNP型トランジスタ
20又は第二PNP型トランジスタ30が最も熱を発生
する(図1B参照)。第1PNP型トランジスタ20に
おいて発生した熱は、基板1を通じて抵抗器40及びN
PN型トランジスタ50に伝達しようとする(図1A参
照)。
【0023】しかし、この熱の伝達は、内部に熱伝導率
の低い物質が埋め込まれた熱分離溝60によって妨げら
れる。これにより、第1PNP型トランジスタ20から
の熱は、抵抗器40及びNPN型トランジスタ50に達
することがなく、抵抗器40とNPN型トランジスタ5
0間の動作温度は、均等となる。
【0024】すなわち、抵抗器40又はNPN型トラン
ジスタ50間の制御特性は、第1PNP型トランジスタ
20からの熱によって変化することがない。したがっ
て、抵抗器40及びNPN型トランジスタ50は相互に
適切な制御を行なうことができ、1チップ集積回路20
0全体として正常な動作を行なう事が可能であり、信頼
性が高くなる。
【0025】また、熱分離溝60の熱伝達の阻止により
抵抗器40及びNPN型トランジスタ50間の制御特性
が変化することがないので、両半導体素子を第1PNP
型トランジスタ20及び第2PNP型トランジスタ30
とは別の基板に形成する必要がなく、コストの低減を図
ることが可能となる。
【0026】さらに、熱分離溝60によって第1PNP
型トランジスタ20からの熱伝達が阻止されるため、抵
抗器40又はNPN型トランジスタ50の位置を第1P
NP型トランジスタ20からの熱が等しく伝達されるよ
うに配置する必要がない。したがって、1チップ集積回
路200において抵抗器40又はNPN型トランジスタ
50の配置が制限されることはない。
【0027】なお、第1PNP型トランジスタ20から
発せられた熱の一部は、プラスチックモールド75を通
じて抵抗器40方向に伝達しようとする。しかし、プラ
スチックモールド75の上面が大気に直接触れているた
め、この熱は大気中に放出される。したがって、第1P
NP型トランジスタ20からの熱は、抵抗器40及びN
PN型トランジスタ50に達することがない。
【0028】ところで、上記実施例において、基板1へ
の熱分離溝60の形成はレーザーカッターによって行な
われた。しかし、確実に熱分離溝60の形成を行なえる
のであれば、他の方法でもよく、例えばエッチングによ
って形成してもよい。また、上記実施例では、熱分離溝
60内にカーボンを埋め込むようにしたが、熱伝導率が
低く、かつ第1PNP型トランジスタ20と抵抗器40
間を分離できる物質であれば、他の物質でもよく例えば
誘電性物質であればプラスチック、絶縁性の物質であれ
ばセラミックやゴムを用いてもよい。
【0029】本発明に係る1チップ集積回路の他の実施
例を以下に説明する。図3Aに、本実施例の1チップ集
積回路300の断面図を掲げる。1チップ集積回路30
0の構造は、図2Aに示す1チップ集積回路200とほ
ぼ同様である。しかし、本実施例の1チップ集積回路3
00においては、分離溝60が形成されておらず、各半
導体素子間に形成されているアイソレーション80が熱
伝導率の低い物質である点で図2Aの1チップ集積回路
200と異なる。
【0030】次に、アイソレーション80を熱伝導率の
低い物質で形成する場合について説明する。基板1への
各アイソレーション80の形成は同時に行なわれるが、
説明の便宜上、第1PNP型トランジスタ20と第2P
NP型トランジスタ30間のアイソレーションの形成を
説明する(図3A参照)。
【0031】まず、基板1をエピタキシャル成長させた
後、基板表面にフォトレジスト膜15を形成する(図3
B)。形成したフォトレジスト膜15をマスクとして基
板1にエッチングを施す。これにより、エッチングが施
された部分にアイソレーション凹部82が形成される
(図3C)。
【0032】アイソレーション凹部82が形成された後
の基板1を、基板下面から厚さレベルL1に達するまで
研磨(メカニカルグラインド)する。メカニカルグライ
ンドによる除去の後、熱伝導率の低い物質(例えばカー
ボン)をアイソレーション凹部82内に蒸着させる(図
3D)。以上の手順で、基板1内の各アイソレーション
80が同時に形成される。
【0033】なお、カーボン蒸着後、フォトレジスト膜
15を除去し、以後、通常の手順で半導体の形成を行な
う事で1チップ集積回路300が完成する(図3A参
照)。
【0034】次に、1チップ集積回路300における熱
の発生、伝達等について説明する。この場合でも、1チ
ップ集積回路300の動作時に最も熱を発生するのは、
第1PNP型トランジスタ20又は第2PNP型トラン
ジスタ30である(図1B参照)。第1PNP型トラン
ジスタ20において発生した熱は、基板1を通じて抵抗
器40に伝達しようとする(図3A参照)。
【0035】しかし、熱の伝達は、第1PNP型トラン
ジスタ20と抵抗器40間に形成され、内部に熱伝導率
の低い物質が埋め込まれたアイソレーション80により
阻止される。これにより、第1PNP型トランジスタ2
0からの熱は抵抗器40に達することがない。また、抵
抗器40とNPN型トランジスタ50間にも上記と同様
のアイソレーション80が形成されている。したがっ
て、抵抗器40とNPN型トランジスタ50は互いに熱
的に隔離されており、両半導体素子の動作温度は、ほぼ
均等となる。
【0036】すなわち、抵抗器40又はNPN型トラン
ジスタ50の制御特性は、第1PNP型トランジスタ2
0からの熱によって変化することがない。したがって、
抵抗器40及びNPN型トランジスタ50は相互に適切
な制御を行なうことができ、1チップ集積回路300全
体として正常な動作を行なう事が可能であり、信頼性が
高い。
【0037】また、アイソレーション80による熱伝達
の阻止によって、抵抗器40及びNPN型トランジスタ
50間の制御特性画変化する事がなく、両半導体素子を
第1PNP型トランジスタ20及び第2PNP型トラン
ジスタ30と別の基板に形成する必要がなく、コストの
低減を図ることが可能となる。
【0038】さらに、アイソレーション80によって第
1PNP型トランジスタ20からの熱伝達が阻止される
ため、抵抗器40又はNPN型トランジスタ50の位置
を第1PNP型トランジスタ20からの熱が等しく伝達
されるように配置する必要がない。したがって、1チッ
プ集積回路300において抵抗器40又はNPN型トラ
ンジスタ50の配置が制限されることはない。
【0039】なお、本実施例においても、第1PNP型
トランジスタ20からの熱の一部は、プラスチックモー
ルド75を通じて抵抗器40方向に伝達しようとする。
しかし、プラスチックモールド75の上面が大気に直接
接触しているため、この熱は大気中に放出される。した
がって、第1PNP型トランジスタ20からの熱が、抵
抗器40及びNPN型トランジスタ50に達することが
ない。
【0040】ところで、上記実施例においては、基板1
へのアイソレーション穴82の形成はエッチングによっ
て行なわれた。しかし、確実にアイソレーション穴82
の形成を行なえるのであれば、他の方法でもよく、例え
ばレーザーカッターによって形成してもよい。
【0041】また、上記実施例では、アイソレーション
穴82内にカーボンを埋め込むようにしたが、熱伝導率
が低く、かつ隣接する回路との電気的絶縁を図れる物質
であれば他の物質でもよく、例えばゴムを用いてもよ
い。
【0042】次に、本発明に係る1チップ集積回路の他
の実施例を以下に説明する。図4Aに、本実施例の1チ
ップ集積回路500の断面図を掲げる。1チップ集積回
路500の構造は、上記実施例の1チップ集積回路20
0及び1チップ集積回路300に近似している。
【0043】しかし、本実施例の1チップ集積回路50
0は、基板1の底部に放熱柱である放熱フィン70を有
する放熱基板としてのベース基板10が接続されおり、
該放熱フィン70に放熱板であるプラスチックモールド
75が接続されている点で他の1チップ集積回路と異な
る。
【0044】なお、放熱フィン70は、熱伝達率の高い
物質(例えば銅)によって形成され、ベース基板10の
底部と接続し、第1PNP型トランジスタ20と抵抗器
40間に設けられている。一方、プラスチックモールド
75は、基板1の表面上にその全体を覆うように形成さ
れ、放熱フィン70と接続されている。
【0045】次に、基板1に、放熱フィン70を有する
グランド基板10を接続する場合について説明する。ま
ず、基板1に対し、通常の手順に従って各半導体素子を
形成する(図4A参照)。ここで、基板1にパッシベー
ション膜65を形成する前、第1PNP型トランジスタ
20と抵抗器40間の基板表面にレーザーカッターによ
り放熱フィン穴73を形成する(図4B)。
【0046】放熱フィン穴73形成後の基板表面にパッ
シベーション膜65を形成する。図4Cに放熱フィン7
0を有するグランド基板10の平面図を示し、図4Dに
該グランド基板10の側面図を示す。
【0047】次に、グランド基板10を、図4Bに示す
基板1の底面にダイボンドによって接続する。接続後の
グランド基板10と基板1の状態を示す平面図を図5A
に示し、側面図を図5Bに掲げる。グランド基板10と
基板1を接続した後、各半導体素子のパッドをワイヤー
によって配線する(図示せず)。ワイヤー配線後、プラ
スチックモールド75を基板1の表面及びベース基板1
0を覆うように設けるとともに放熱フィン70に接続す
る。図6Aにプラスチックモールド75で覆われた基板
1の表面及びベース基板10を示す平面図を示し、かか
る基板1及びベース基板10の側面図を図6Bに示す。
【0048】次に、1チップ集積回路500における熱
の発生、伝達等について説明する。1チップ集積回路5
00の動作時においても、第1PNP型トランジスタ2
0、第2PNP型トランジスタ30が熱を発生する(図
1B参照)。ここでも、第1PNP型トランジスタ20
において発生した熱は、基板1を通じて抵抗器40に伝
達しようとする(図4A参照)。
【0049】しかし、この熱は、第1PNP型トランジ
スタ20と抵抗器40間に設けられた放熱フィン70に
よってベース基板10に伝達され、放熱される。したが
って、基板1内に熱が蓄積されることがなく確実かつ速
やかな放熱を行なうことが可能となる。また、放熱フィ
ン70に伝達された熱は、ベース基板10への放熱と同
時に、接続されているプラスチックモールド75に伝達
される。
【0050】ここでも、プラスチックモールド75の上
面は大気に直接接触しているため、熱の一部は大気中に
放出される。しかし、上記実施例と異なり、放熱フィン
70からプラスチックモールド75へ伝達される熱量は
大きいので、プラスチックモールド75を通じて抵抗器
40及びNPN型トランジスタ50に伝達される。
【0051】すなわち、放熱フィン70に伝達された熱
は、一部が大気中に放出されるが、大部分が基板1の表
面全体を覆っているプラスチックモールド75を伝わり
基板1の全面に伝達される。したがって、基板の温度
は、ほぼ均等となる。
【0052】つまり、本実施例では、上記実施例と異な
り、第1PNP型トランジスタ20からの熱を遮断する
のではなく、基板全体に均等に分散させる。したがって
抵抗器40又はNPN型トランジスタ50の動作温度は
等しくなる。これにより、両半導体素子間の制御特性
は、第1PNP型トランジスタ20からの熱によって変
化することがない。
【0053】すなわち、抵抗器40及びNPN型トラン
ジスタ50は相互に適切な制御をお行なうことができ、
1チップ集積回路500全体として正常な動作を行なう
事が可能となり、信頼性が高い。
【0054】また、抵抗器40及びNPN型トランジス
タ50の動作温度が等しくなるので、両半導体素子を第
1PNP型トランジスタ20及び第2PNP型トランジ
スタ30と別の基板に形成する必要がなく、コストの低
減を図ることが可能となる。
【0055】さらに、プラスチックモールド75による
基板全体への均等な熱伝達により、抵抗器40又はNP
N型トランジスタ50の位置を第1PNP型トランジス
タ20からの熱が等しく伝達されるような位置に配置す
る必要がない。したがって、1チップ集積回路500に
おいて抵抗器40又はNPN型トランジスタ50の配置
が制限されることもない。
【0056】なお、上記実施例において、基板1への放
熱フィン穴73の形成はレーザーカッターによって行な
われた。しかし、確実に放熱フィン穴の形成を行なえる
のであれば、他の方法でもよく、例えばエッチングによ
って形成してもよい。
【0057】また、上記実施例では、放熱フィン70を
銅としたが、熱伝達率の硬いものであれば、他のもので
あってもよく例えば、鉄、金、銀、アルミであってもよ
い。さらに、上記実施例において、放熱フィン70の基
板表面への突出部分の高さは、プラスチックモールド7
5とほぼ同じであった。しかし、確実かつ速やかな放熱
が出来るのであれば、図6Cに示すように放熱フィン7
0をプラスチックモールド75を貫通するように設けて
もよい。
【0058】
【発明の効果】請求項1から請求項3に係る半導体装置
においては、熱分離手段が前記制御部及び前記熱発生半
導体素子間の基板に熱伝導率の低い物質が入れることで
設けられおり、分離領域は熱伝動率の低い物質で形成さ
れ前記熱発生半導体素子及び前記制御部の各々を所定の
間隔で分離している。したがって、熱発生半導体素子で
発生した熱は制御部に伝達されず、制御部において熱に
よる制御特性の変化が生じることがない。また、熱発生
半導体素子及び制御部は互いに熱的に分離されるので、
熱発生半導体素子と制御部の位置を考慮して配置する必
要がなく、熱発生半導体素子と制御部を別の基板に設け
る必要がない。したがって、配置の制限を受けず、コス
トを低くでき、しかも信頼性が高い。
【0059】請求項4に係る半導体装置においては、放
熱柱が前記熱発生半導体素子からの熱を放熱基板の底面
に放熱し、放熱板は放熱柱からの熱を前記基板表面全体
に均等に放熱する。すなわち、基板内に熱が蓄積される
ことがなく、基板の温度はほぼ均一となる。したがっ
て、確実かつ速やかな放熱を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る1チップ集積回路の一実施例の断
面及び等価回路を示す図である。
【図2】図1に示す1チップ集積回路を形成する場合の
工程を示す断面図である。
【図3】本発明に係る1チップ集積回路の他の実施例の
形成工程を示す断面及び1チップ集積回路の断面を示す
図である。
【図4】本発明に係る1チップ集積回路の他の実施例の
断面と基板及びベース基板の平面を示す図である。
【図5】ベース基板を示す側面図とベース基板取り付け
後の基板の平面及び側面を示す図である。
【図6】図5に示すベース基板取り付け後の基板にプラ
スチックモールドを設けた場合の平面図及び側面図であ
る。
【図7】従来の1チップ集積回路におけるパワートラン
ジスタとトランジスタとの配置の一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・基板 20・・・・・第1PNP型トランジスタ 30・・・・・第2PNP型トランジスタ 40・・・・・抵抗器 50・・・・・NPN型トランジスタ 60・・・・・熱分離溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 浩一 京都府京都市右京区西院溝崎町21番地 ロ ーム株式会社内 (72)発明者 永沼 啓介 京都府京都市右京区西院溝崎町21番地 ロ ーム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板、 前記基板内に設けられ動作に際して熱を発生する熱発生
    半導体素子、 前記基板内に前記熱発生半導体素子と所定間隔で設けら
    れ前記熱発生半導体素子の制御を行なう制御部、 を備えた半導体装置において、 前記制御部及び前記熱発生半導体素子間の基板に熱分離
    手段を設けたこと、 を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1に係る半導体装置において、 前記熱分離手段として前記基板に熱分離溝を形成し、該
    熱分離溝に熱伝導率の低い物質を入れたこと、 を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】基板、 前記基板内に設けられ動作に際して熱を発生する熱発生
    半導体素子、 前記基板内に前記熱発生半導体素子と所定間隔で設けら
    れ前記熱発生半導体素子の制御を行なう制御部、 前記基板内に設けられた前記制御部及び前記熱発生半導
    体素子の各々を所定の間隔で分離する分離領域、 を備えた半導体装置において、 前記分離領域を熱伝動率の低い物質で形成したこと、 を特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】基板、 前記基板内に設けられ動作に際して熱を発生する熱発生
    半導体素子、 前記基板内に前記熱発生半導体素子と所定間隔で設けら
    れ、前記熱発生半導体素子の制御を行なう制御部、 を備えた半導体装置において、 前記基板底部に接続され、前記熱発生半導体素子からの
    熱を底面に放熱する放熱柱を有するとともに該放熱柱が
    前記制御部及び前記熱発生半導体素子間に設けられてい
    る放熱基板、 前記放熱柱に接続されるとともに前記基板の表面を覆い
    前記放熱柱からの熱を前記基板表面全体に均等に放熱す
    る放熱板、 を備えたことを特徴とする半導体装置。
JP6060499A 1994-03-30 1994-03-30 半導体装置 Pending JPH07273282A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6060499A JPH07273282A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6060499A JPH07273282A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07273282A true JPH07273282A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13144066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6060499A Pending JPH07273282A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07273282A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999003147A1 (en) * 1997-07-10 1999-01-21 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson Thermally insulated integrated circuits

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999003147A1 (en) * 1997-07-10 1999-01-21 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson Thermally insulated integrated circuits

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0602298B1 (en) Support for a semiconductor package
US7781880B2 (en) Semiconductor package
US7569895B2 (en) Semiconductor device
US7847415B2 (en) Method for manufacturing a multichip module assembly
EP0836227A2 (en) Heat conductive substrate mounted in PC board hole for transferring heat from IC to heat sink
US3456335A (en) Contacting arrangement for solidstate components
KR20000070442A (ko) 전자 디바이스용 다이 바닥 접점의 반도체 웨이퍼 제조 방법
JP3905580B2 (ja) 冷却改善用の熱伝達構造を有する高密度cmos集積回路
JPH10189845A (ja) 半導体素子の放熱装置
US7759789B2 (en) Local area semiconductor cooling system
US20040021198A1 (en) Isolating temperature sensitive components from heat sources in integrated circuits
US7190068B2 (en) Bottom heat spreader
JPH0864733A (ja) 印刷配線板組立体
US3308354A (en) Integrated circuit using oxide insulated terminal pads on a sic substrate
IE822570L (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JPH07273282A (ja) 半導体装置
US4950843A (en) Mounting structure for semiconductor device
JP2004363379A (ja) 半導体装置
US20030153119A1 (en) Integrated circuit package and method for fabrication
JPH01258458A (ja) ウェーハ集積型集積回路
JPH01295455A (ja) 半導体積層集積回路素子
KR20180127690A (ko) 인쇄 회로 기판 및 그 제조 방법
JP2008258578A (ja) 半導体装置
JPH11135692A (ja) 集積回路
JPH0722728A (ja) 電子部品搭載用基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070911

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070925

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081226

A602 Written permission of extension of time

Effective date: 20090107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

A521 Written amendment

Effective date: 20090123

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090318

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140327

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250