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JPH07266940A - トロリ線 - Google Patents

トロリ線

Info

Publication number
JPH07266940A
JPH07266940A JP8742594A JP8742594A JPH07266940A JP H07266940 A JPH07266940 A JP H07266940A JP 8742594 A JP8742594 A JP 8742594A JP 8742594 A JP8742594 A JP 8742594A JP H07266940 A JPH07266940 A JP H07266940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trolley wire
wear
abrasion
longitudinal direction
limit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8742594A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Tamaishi
俊朗 玉石
Hirohisa Ono
弘久 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP8742594A priority Critical patent/JPH07266940A/ja
Publication of JPH07266940A publication Critical patent/JPH07266940A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Conductive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩耗限界を確実に確認することができ、しか
も他のトロリ線から一目で見分けることができるトロリ
線の提供にある。 【構成】 両側面部に、長手方向平面部2,2を形成す
る。長手方向平面部2の摩耗部3側の端縁2aが摩耗限
界位置となる。断面において、長手方向平面部2形成に
て減少した面積分を、摩耗部3へ移す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトロリ線に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トロリ線は、集電中のアークに
よる電気摩耗と、集電装置との摩擦・衝撃による機械的
摩耗によって摩耗する。
【0003】そして、摩耗すれば、その摩耗の進行とと
もに抗張力が低下し、ついには破断の危険があるので、
一定限度を定め張りかえる必要があった。この限度が摩
耗限界であり、例えば、断面積が 170mm2 のみぞ付円形
線(15.48mm φ)では、残存直径を8.5mm とし、断面積
が 110mm2 のみぞ付円形線(12.34mm φ)では、残存直
径を7.5mm とし、断面積が85mm2 のみぞ付円形線(11mm
φ)では残存直径を7.0mm としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
目印等がなく、摩耗限界に達したか否かを正確に判断す
ることができず、摩耗限界を越えても使用されると危険
であった。また、トロリ線には、耐摩耗性・耐食性・機
械的強度等が要求されるので、錫・銀・カドミウム・ク
ロム等の元素が、主成分の銅に添加され、種々の材質の
ものが最近使用されるようになってきた。このようなト
ロリ線をリサイクルする際に、素材(材質)が相違する
トロリ線が混って溶融される虞れが生じている。このよ
うな混合溶融を生ずると、トロリ線として再利用できな
くなったり、トロリ線としての性能に問題を生ずる。
【0005】そこで、本発明では、摩耗限界を確実に把
握できると共に、使用されている材質の識別も可能とな
るトロリ線を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る一のトロリ線は、両側面部に、摩耗
部側の端縁が摩耗限界となる長手方向平面部を形成した
ものである。
【0007】また、他のトロリ線は、両側面部に、摩耗
部側の端縁が摩耗限界となる長手方向平面部を形成する
と共に、断面において、その平面部形成にて減少した面
積分を上記摩耗部へ移したものである。
【0008】素材を時効性合金とするのが好ましい。
【0009】
【作用】両側面部に長手方向平面部が形成されているの
で、一目で他のトロリ線から見分けることができる。
【0010】また、長手方向平面部の摩耗部側の端縁
が、摩耗限界位置であるので、該摩耗部が順次摩耗し
て、その摩耗面が該長手方向平面部の端縁を越えれば、
摩耗限界を越えていることになる。
【0011】そして、平面部形成により減少した面積分
を摩耗部へ移したものでは、摩耗部の面積が、同じ断面
積を有する従来のトロリ線より大きくなり、寿命が延び
る。
【0012】さらに、素材が時効性合金であれば、高強
度でかつ高導電率であると共に、耐食性及び耐摩耗性に
優れる。
【0013】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳説する。
【0014】図1は本発明に係るトロリ線を示し、この
トロリ線は、いわゆるみぞ付円形のトロリ線であり、両
側面部の上部に長手方向凹溝1,1が形成されている。
【0015】しかして、このトロリ線の両側面部(長手
方向凹溝1の下方位置)に長手方向平面部2,2が形成
され、この平面部2の(摩耗部3側の)端縁2aが摩耗
限界位置とされる。ここで、摩耗部3とは、集電中のア
ークによる電気摩耗や集電装置との摩擦・衝撃による機
械的摩耗による摩耗の許容部をいい、この場合、端縁2
aより下の部分をいう。
【0016】ところで、端縁2aの位置は、具体的に
は、断面積が85mm2 であれば、図面の上端4からの寸法
Hが7.0mm であり、断面積が 110mm2 であれば、上端4
からの寸法Hが7.5mm であり、断面積が 170mm2 であれ
ば、上端4からの寸法Hが8.5mm である。
【0017】この長手方向平面部2としては、仮想線で
示すように、従来のこの種のトロリ線の側面部を切欠い
て形成するものである。この場合、平面部2,2の形成
にて減少した面積分を、摩耗部3へ移すものであって、
具体的には、平面部2,2を形成するための切欠き部
5,5の面積分を摩耗部3へ移すものであり、下端面部
を膨出状としている。
【0018】即ち、従来のトロリ線の摩耗部の寸法をH
1 とすると共に、この発明のトロリ線の摩耗部3の寸法
をH2 とした場合、H1 <H2 となり、従来のものよ
り、S=H2 −H1 だけ摩耗部3が大きくなっている。
従って、摩耗許容量が延びることになる。
【0019】ところで、長手方向平面部2の幅寸法Wと
しては、断面積が 170mm2 の場合では、1.0 〜 1.1mmと
し、断面積が 110mm2 の場合では、1.4 〜 1.5mmとし、
断面積が85mm2 の場合では、1.5 〜 1.6mmとするのが好
ましい。即ち、この範囲より小さければ、長手方向平面
部2が見分けにくくかつ摩耗部3の面積の増加をあまり
望めず、逆にこの範囲より大きければ、端部2aが摩耗
限界より下方位置となってしまう虞れがあるからであ
る。
【0020】また、トロリ線の素材(材質)としては、
時効性合金とするのが好ましいが、勿論、これに限るも
のではなく、錫入り硬銅、銀銅、カドミウム銅等とした
りするも自由である。なお、時効性合金は、例えば、無
酸素銅にクロムを0.3 %、ジルコニウムを0.1 %添加し
た銅合金である。
【0021】次に、このトロリ線の製造方法を説明す
る。この場合、時効性合金を母材として製造する。
【0022】図2に示すように、母材を順次圧延して製
造するものであって、具体的には、第1のロール加工工
程、第2のロール加工工程、ダイス加工工程、第1の皮
剥工程、第2の皮剥工程、第1の溝加工工程、時効処理
工程、第2の溝加工工程の順に行なう。
【0023】ロール加工工程は、複数のロール対を有
し、このロール対を通過することによって母材が順次圧
延され、その母材Sの断面積が順次小とされる。
【0024】また、ダイス加工工程は、線引きダイスを
有し、このダイスを通過することによって、さらに断面
積が小とされる。
【0025】このダイス加工工程を通過すれば、第1の
皮剥工程及び第2の皮剥工程を通過して、表面層を除去
する。即ち、時効性合金では、溶体化処理(均一に溶融
するために、高温(例えば、900 〜1000℃)溶融後急冷
する処理)が必要なため、母材表面に結晶粒が大きくな
った層や酸化層が厚く形成されているので、この皮剥工
程にてこの層を除去する。皮剥工程は、皮剥用ダイスを
使用する。
【0026】次に、母材は第1の溝加工工程にて一対の
長手方向溝(長手方向凹溝1,1を形成するための溝)
が形成される。この場合、溝付ダイスが使用される。
【0027】その後、時効処理を行なう。時効処理と
は、熱処理(例えば、480 ℃に1時間保持する処理)を
行ない合金成分を折出させることをいう。
【0028】この時効処理後に、第2の溝加工工程にて
凹溝1,1及び長手方向平面部2,2を形成して、トロ
リ線を完成させる。この第2の溝加工工程においては、
仕上げ工程であるので、寸法精度を出すためにダイス成
形が望ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0030】 両側面部に長手方向平面部2,2が形
成されているので、他のトロリ線から一目で見分けるこ
とができ、リサイクルの際、他のトロリ線が混入せず、
リサイクル性に優れる。
【0031】 長手方向平面部2の摩耗部3側の端縁
2aが摩耗限界位置であるので、このトロリ線が摩耗限
界に達したことを確認でき、摩耗限界を越えて使用する
ことがない。
【0032】 長手方向平面部形成のために減少した
面積分を摩耗部3へ移したものでは、摩耗部3の面積が
増加し、寿命を延ばすことができる。
【0033】 V溝等の識別用印を形成するものに比
較して、ダイス加工時のダイス形状が単純であって長寿
命となる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】トロリ線製造方法の工程ブロック図である。
【符号の説明】
2 長手方向平面部 2a 端縁 3 摩耗部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側面部に、摩耗部側の端縁が摩耗限界
    となる長手方向平面部を形成したことを特徴とするトロ
    リ線。
  2. 【請求項2】 両側面部に、摩耗部側の端縁が摩耗限界
    となる長手方向平面部を形成すると共に、断面におい
    て、その平面部形成にて減少した面積分を上記摩耗部へ
    移したことを特徴とするトロリ線。
  3. 【請求項3】 素材を時効性合金とした請求項1又は2
    記載のトロリ線。
JP8742594A 1994-03-31 1994-03-31 トロリ線 Pending JPH07266940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8742594A JPH07266940A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 トロリ線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8742594A JPH07266940A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 トロリ線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07266940A true JPH07266940A (ja) 1995-10-17

Family

ID=13914526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8742594A Pending JPH07266940A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 トロリ線

Country Status (1)

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JP (1) JPH07266940A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002336950A (ja) * 2001-05-15 2002-11-26 Honda Motor Co Ltd ダイカストマシンのタイバーブッシュ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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