JPH07265398A - 微生物によって汚染された物体の消毒・滅菌方法及び消毒・滅菌用反応生成物 - Google Patents
微生物によって汚染された物体の消毒・滅菌方法及び消毒・滅菌用反応生成物Info
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- JPH07265398A JPH07265398A JP6295639A JP29563994A JPH07265398A JP H07265398 A JPH07265398 A JP H07265398A JP 6295639 A JP6295639 A JP 6295639A JP 29563994 A JP29563994 A JP 29563994A JP H07265398 A JPH07265398 A JP H07265398A
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- JP
- Japan
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- disinfection
- carbonyl
- sterilization method
- dioxirane
- containing compound
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D321/00—Heterocyclic compounds containing rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D317/00 - C07D319/00
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N43/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
- A01N43/02—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms
- A01N43/24—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms with two or more hetero atoms
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N59/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
- A01N59/02—Sulfur; Selenium; Tellurium; Compounds thereof
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- Environmental Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ペロキシ・モノサルフェイト塩と、カルボ
ニルを含む化合物と、それらの反応生成物とを含む流体
混合物を備えた消毒剤若しくは滅菌剤の組成物を提供す
ることを目的とする。 【構成】 バクテリア、バクテリア性芽胞、菌類、ウ
ィルスからなるグループから選択される、ひとつ若しく
は複数の微生物によって汚染された物体の消毒・滅菌方
法であって、(a)ペロキシモノサルフェイトと、カル
ボニル含有化合物と、それらの反応生成物との混合物を
含み、かつペロキシモノサルフェイトのカルボニル含有
化合物に対するモル比が少なくとも0.01:1である
消毒流体を調製する過程と、(b)前記物質を前記消毒
流体に、前記物質を殺菌若しくは滅菌するのに十分な時
間接触させる過程とを有する。
ニルを含む化合物と、それらの反応生成物とを含む流体
混合物を備えた消毒剤若しくは滅菌剤の組成物を提供す
ることを目的とする。 【構成】 バクテリア、バクテリア性芽胞、菌類、ウ
ィルスからなるグループから選択される、ひとつ若しく
は複数の微生物によって汚染された物体の消毒・滅菌方
法であって、(a)ペロキシモノサルフェイトと、カル
ボニル含有化合物と、それらの反応生成物との混合物を
含み、かつペロキシモノサルフェイトのカルボニル含有
化合物に対するモル比が少なくとも0.01:1である
消毒流体を調製する過程と、(b)前記物質を前記消毒
流体に、前記物質を殺菌若しくは滅菌するのに十分な時
間接触させる過程とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バクテリア、菌、胞
子、ウイルスなどに汚染された物質を消毒及び滅菌する
ための反応生成物及び方法に関する。
子、ウイルスなどに汚染された物質を消毒及び滅菌する
ための反応生成物及び方法に関する。
【0002】病院、診療所、内科医院、生物医学実験
室、フードプロセッサ、製薬業及び化学品製造業などの
施設では、流体を用いた滅菌方法若しくは消毒方法が利
用されている。本発明は、有効な殺菌剤または滅菌剤が
必要な種々の形式の物質を消毒または滅菌する方法に関
する。そのような物質には、医療器械、実験台、ガラス
製品、ドア、窓、壁、水溶液、培養器のような閉鎖され
た空間若しくはチャンバ、実験器具などが含まれる。従
って、本発明は、有効な滅菌剤または消毒剤が必要な上
述された分野及び他の分野に用いることができる。本発
明は例示のために、医療器械に関して説明される。
室、フードプロセッサ、製薬業及び化学品製造業などの
施設では、流体を用いた滅菌方法若しくは消毒方法が利
用されている。本発明は、有効な殺菌剤または滅菌剤が
必要な種々の形式の物質を消毒または滅菌する方法に関
する。そのような物質には、医療器械、実験台、ガラス
製品、ドア、窓、壁、水溶液、培養器のような閉鎖され
た空間若しくはチャンバ、実験器具などが含まれる。従
って、本発明は、有効な滅菌剤または消毒剤が必要な上
述された分野及び他の分野に用いることができる。本発
明は例示のために、医療器械に関して説明される。
【0003】
【従来の技術】医療器械を消毒する方法は、感染性の微
生物を不活性化するために実施され、再利用される医療
器械及び使い捨ての医療器械及び医療装置、体内に埋め
込まれる装置、及び人工器官を滅菌及び消毒することを
目的とする。これらの医療器械及び医療装置や、医薬品
を製造する器具を有効に消毒することが重要である。エ
イズ(AIDS)と、これに伴う結核(DB)と、B型
肝炎の流行によって、広いスペクトルの必要性が高まり
つつある。汚染された器械及び装置によって、病原菌が
患者から患者へ伝染することが報告されている。ウェラ
ー・アイ(Weller,I)らによる“29 Gut
1134(1988年)”と、ハンソン・ピー(Ha
nson,P)と、コリンス・ジェイ(Collin
s,J)による“44 Thorax 778(198
9年)”と、ボンド・ダブリュ(Bond,W)による
“257 J.Am.Med.Ass’n843(19
87年)”には、医療器械内での種々の感染性の病原
体、特にファイバオプティクスの気管視鏡内でのHIV
の発生が記載されている。これらの研究によって、病原
菌が感染する原因として、複数回使用される医療器械が
適切に消毒されていないことが示されている。ファベロ
・エム(Favero,M.)と、ボンド・ダブリュ
(Bond,W.)による“Manual of Cl
incal Microbiology”(Ameri
can Society of Microbiolo
gy、1989年)の第183頁〜第200頁には、病
院内での殺菌法、滅菌法、及び消毒法が記載されてい
る。
生物を不活性化するために実施され、再利用される医療
器械及び使い捨ての医療器械及び医療装置、体内に埋め
込まれる装置、及び人工器官を滅菌及び消毒することを
目的とする。これらの医療器械及び医療装置や、医薬品
を製造する器具を有効に消毒することが重要である。エ
イズ(AIDS)と、これに伴う結核(DB)と、B型
肝炎の流行によって、広いスペクトルの必要性が高まり
つつある。汚染された器械及び装置によって、病原菌が
患者から患者へ伝染することが報告されている。ウェラ
ー・アイ(Weller,I)らによる“29 Gut
1134(1988年)”と、ハンソン・ピー(Ha
nson,P)と、コリンス・ジェイ(Collin
s,J)による“44 Thorax 778(198
9年)”と、ボンド・ダブリュ(Bond,W)による
“257 J.Am.Med.Ass’n843(19
87年)”には、医療器械内での種々の感染性の病原
体、特にファイバオプティクスの気管視鏡内でのHIV
の発生が記載されている。これらの研究によって、病原
菌が感染する原因として、複数回使用される医療器械が
適切に消毒されていないことが示されている。ファベロ
・エム(Favero,M.)と、ボンド・ダブリュ
(Bond,W.)による“Manual of Cl
incal Microbiology”(Ameri
can Society of Microbiolo
gy、1989年)の第183頁〜第200頁には、病
院内での殺菌法、滅菌法、及び消毒法が記載されてい
る。
【0004】病原菌の伝染及びそれによって引き起こさ
れる合併症が、汚染された装置を原因とすることを確か
めることは難しい。培養時間が長いため及び患者を照射
現場から移動させるために、測定データは数値不足とな
る傾向がある。気管視鏡法の後の感染による肺炎の発病
率は6%であり、菌血症の発生率は30%であり、発熱
の発生率は46%であることが、ペレイラ・ダブリュ
(Pereira,W.)らによる“112 Am.R
ev. Resp. Dis. 59(1975年)”
と、ブーマン・エス(Burman,S)による“40
J. Thoracic and Cardiova
s Surg. 635(1960年)”に記載されて
いる。気管視鏡の汚染が最も良く報告されているが、他
のいくつかの医療器械もまた、疾病の伝染に関連してい
る。汚染された医療器械による肝炎の伝染は、外科医及
び臨床医にとって長い間の関心事であった。1週間使用
された後の肺活量計のバクテリアによる汚染は、1ml
当たり1億の微生物が存在することが、ハウストン(H
ouston)らによる“12 Breath 10”
(1981年)に報告されている。いくつかの形式の通
風器及び人工呼吸器もまた、感染性の微生物が伝達され
る原因であると考えられている。
れる合併症が、汚染された装置を原因とすることを確か
めることは難しい。培養時間が長いため及び患者を照射
現場から移動させるために、測定データは数値不足とな
る傾向がある。気管視鏡法の後の感染による肺炎の発病
率は6%であり、菌血症の発生率は30%であり、発熱
の発生率は46%であることが、ペレイラ・ダブリュ
(Pereira,W.)らによる“112 Am.R
ev. Resp. Dis. 59(1975年)”
と、ブーマン・エス(Burman,S)による“40
J. Thoracic and Cardiova
s Surg. 635(1960年)”に記載されて
いる。気管視鏡の汚染が最も良く報告されているが、他
のいくつかの医療器械もまた、疾病の伝染に関連してい
る。汚染された医療器械による肝炎の伝染は、外科医及
び臨床医にとって長い間の関心事であった。1週間使用
された後の肺活量計のバクテリアによる汚染は、1ml
当たり1億の微生物が存在することが、ハウストン(H
ouston)らによる“12 Breath 10”
(1981年)に報告されている。いくつかの形式の通
風器及び人工呼吸器もまた、感染性の微生物が伝達され
る原因であると考えられている。
【0005】滅菌方法は、遍在する最近を駆除すること
を目的としている。ある種のバクテリアの胞子は熱に対
する高い耐性を備え、確実に駆除するためには11時間
以上に亘って120℃以上の加圧蒸気で加熱する必要が
ある。しかしながらほとんどのバクテリアの胞子はこの
ような高い熱に対する耐性を備えておらず、30分間に
亘る120℃以上の蒸気によって殺される。バクテリア
の胞子は、バクテリアに対する殺傷力を有する化合物に
対する高い耐性をも有している。次亜塩素酸塩及びフェ
ノールのような一般的に用いられている消毒剤では、胞
子を殺傷するために必要な濃度は、生長力のある細胞を
殺傷するために必要な濃度よりも1000倍から100
00倍大きな値でなければならない。この一般化の除外
例としては、エチレンオキシド若しくはホルムアルデヒ
ドなどのアルカリ化剤が挙げられ、ここで、胞子を殺す
ために必要なアルカリ化剤は、生長力のある細胞を殺す
ために必要なアルカリ化剤の0.5倍から15倍となっ
ている。従って、簡単な形式で広範囲に亘る医療器械及
び医療装置を消毒することのできる胞子殺傷剤が望まれ
る。
を目的としている。ある種のバクテリアの胞子は熱に対
する高い耐性を備え、確実に駆除するためには11時間
以上に亘って120℃以上の加圧蒸気で加熱する必要が
ある。しかしながらほとんどのバクテリアの胞子はこの
ような高い熱に対する耐性を備えておらず、30分間に
亘る120℃以上の蒸気によって殺される。バクテリア
の胞子は、バクテリアに対する殺傷力を有する化合物に
対する高い耐性をも有している。次亜塩素酸塩及びフェ
ノールのような一般的に用いられている消毒剤では、胞
子を殺傷するために必要な濃度は、生長力のある細胞を
殺傷するために必要な濃度よりも1000倍から100
00倍大きな値でなければならない。この一般化の除外
例としては、エチレンオキシド若しくはホルムアルデヒ
ドなどのアルカリ化剤が挙げられ、ここで、胞子を殺す
ために必要なアルカリ化剤は、生長力のある細胞を殺す
ために必要なアルカリ化剤の0.5倍から15倍となっ
ている。従って、簡単な形式で広範囲に亘る医療器械及
び医療装置を消毒することのできる胞子殺傷剤が望まれ
る。
【0006】ジオキシランは比較的新しい種類の化合物
である。ジオキシランの分離は、1974年に初めて行
われ、ケトンが、ケトンによって触媒作用を及ぼされる
ことが示されたカロエイトのいくつかの酸化反応を伴っ
て、カロエイトと呼ばれるペロキシモノサルフェイト塩
(peroxymonosulfate salts)
の分解する速度を増加することが観測されたことが、モ
ントゴメリー・アール(Montgomery,R.)
による“96 J. Am. Chem. Soc.
7820(1974年)”に記載されている。次に、様
々な種類のケトンが、ジオキシラン(dioxiran
e)と呼ばれる理論的かつ一般的なクラスの化合物を導
くカロエイトの分解を促進できることが提案された。こ
の提案された反応技術は以下の式によって表される。
である。ジオキシランの分離は、1974年に初めて行
われ、ケトンが、ケトンによって触媒作用を及ぼされる
ことが示されたカロエイトのいくつかの酸化反応を伴っ
て、カロエイトと呼ばれるペロキシモノサルフェイト塩
(peroxymonosulfate salts)
の分解する速度を増加することが観測されたことが、モ
ントゴメリー・アール(Montgomery,R.)
による“96 J. Am. Chem. Soc.
7820(1974年)”に記載されている。次に、様
々な種類のケトンが、ジオキシラン(dioxiran
e)と呼ばれる理論的かつ一般的なクラスの化合物を導
くカロエイトの分解を促進できることが提案された。こ
の提案された反応技術は以下の式によって表される。
【0007】
【数1】
【0008】ジオキシランが新しい化合物のクラスであ
ることは、1985年にミュレイ(Murray)とそ
の仲間によってジメチルジオキシラン(Dimethy
ldioxirane:DMD)が分離されたことによ
って確認されたことが、ミュレイ・アール(Murra
y,R.)とジェヤラマン・アール(Jeyarama
n,R.)による“50 J. Orj. Chem.
2847(1985年)”に記載されている。対応す
るケトン(アセトン)とカロエイト(KHSO5)から
ジメチルジオキシランを調製することによって、様々な
強力なオキシダントを入手することが可能となったこと
が、ミュレイ・アールとジェヤラマン・アールによる
“50 J. Orj. Chem. 2847(19
85年)”に記載されている。
ることは、1985年にミュレイ(Murray)とそ
の仲間によってジメチルジオキシラン(Dimethy
ldioxirane:DMD)が分離されたことによ
って確認されたことが、ミュレイ・アール(Murra
y,R.)とジェヤラマン・アール(Jeyarama
n,R.)による“50 J. Orj. Chem.
2847(1985年)”に記載されている。対応す
るケトン(アセトン)とカロエイト(KHSO5)から
ジメチルジオキシランを調製することによって、様々な
強力なオキシダントを入手することが可能となったこと
が、ミュレイ・アールとジェヤラマン・アールによる
“50 J. Orj. Chem. 2847(19
85年)”に記載されている。
【0009】現場でのジオキシランの調製は、カロエイ
ト(フェロシキモノサルフェイト)に様々なケトンの溶
液を加えることによって行われる。代わりに、いくつか
のジオキシランは、ジオキシランが調製されるケトンの
稀薄溶液、例えばアセトン内のジメチルジオキシランを
得るための蒸留によって調製されかつ精製される。対応
するケトン(アセトン)及びカロエイト(KHSO5)
からジメチルジオキシランを調製する過程は以下の式に
よって表される。
ト(フェロシキモノサルフェイト)に様々なケトンの溶
液を加えることによって行われる。代わりに、いくつか
のジオキシランは、ジオキシランが調製されるケトンの
稀薄溶液、例えばアセトン内のジメチルジオキシランを
得るための蒸留によって調製されかつ精製される。対応
するケトン(アセトン)及びカロエイト(KHSO5)
からジメチルジオキシランを調製する過程は以下の式に
よって表される。
【0010】
【数2】
【0011】メチル−N−プロピルジオキシラン(me
phyl−n−propyldioxirane)は、
以下の式のように2−ペンタノン(2−pentano
ne)から調製される。
phyl−n−propyldioxirane)は、
以下の式のように2−ペンタノン(2−pentano
ne)から調製される。
【0012】
【数3】
【0013】以下の具体例はジオキシランの効力のある
性質、特に酸化力のある性質を例示している。ミュウレ
イ(Murray)らに発行された米国特許第5,08
7,752号明細書は、ジオキシランを用いたニトロキ
シド(nitroxide)を調製する方法を開示して
いる。この特許明細書は、第二級アミンからニトロキシ
ドを調製する従来の方法を開示しており、この方法は充
分な収率を得られないこと及び望まれない副産物が発生
することなどの問題点を有する。このような問題点は、
上述された方法の価値を十分に打ち消すものである。こ
れらの方法とは対照的に、ミュウレイの方法は、第二級
アミンからニトロキシドを調製する一般的な方法を提供
しており、この方法は簡単であり、高い収率を伴って単
一の反応容器内で実施することができ、かつ望まれない
副産物をほとんど生み出さないか若しくは全く生み出す
ことがない。この反応方法は以下の式によって表され
る。
性質、特に酸化力のある性質を例示している。ミュウレ
イ(Murray)らに発行された米国特許第5,08
7,752号明細書は、ジオキシランを用いたニトロキ
シド(nitroxide)を調製する方法を開示して
いる。この特許明細書は、第二級アミンからニトロキシ
ドを調製する従来の方法を開示しており、この方法は充
分な収率を得られないこと及び望まれない副産物が発生
することなどの問題点を有する。このような問題点は、
上述された方法の価値を十分に打ち消すものである。こ
れらの方法とは対照的に、ミュウレイの方法は、第二級
アミンからニトロキシドを調製する一般的な方法を提供
しており、この方法は簡単であり、高い収率を伴って単
一の反応容器内で実施することができ、かつ望まれない
副産物をほとんど生み出さないか若しくは全く生み出す
ことがない。この反応方法は以下の式によって表され
る。
【0014】
【数4】
【0015】ミュウレイの方法では、第二級アミンを2
モル等量のジオキシランと反応させることによってニト
ロキシドが調製される。第二級アミンは始めに酸化され
てヒドロキシルアミン中間体となり、更に酸化されてニ
トロキシドが調製される。最近の業績では、ミュウレイ
らはまた、アルケン(alkene)からエポキシド
(epoxide)を調製するため、アセトアルデヒド
を酢酸に転化させるため及びノルボネン(norbor
nene)をエポキシドに転化するための、カロエイト
(ペロキシモノスルフェイト)−アセトンを用いたジメ
チルジオキシラン(DMD)を調製したことが、ミュウ
レイ・アールによる“89 chem,Rev. 11
87(1989年)”に記載されている。また、エドワ
ーズ(Edwards)らが、アルケンを立体異方性の
エポキシド化(stereospecific epo
xidation)するためのペロキシモノスルフェイ
ト−アセトン(peroxymonosulfate−
acetone)系を用いたことが、エドワーズ・ジェ
イらによる“22 Acc. Chem. Res.
205(1989年)”に記載されている。更に、同様
な方法が、ピリジンをピリジン酸化物に転化し、かつフ
ェニルメチルスルフェイド(phenylmethyl
sulfiede)をフェニルメチルスルフォキシド
(phenylmethylsulfoxide)に転
化するために用いられ、最後にアセトンジフェロキシド
(acetone diperoxide)とトリペロ
キシド(triperoxide)が、余分なカロエイ
ト内で16時間に亘って52℃で調製される。
モル等量のジオキシランと反応させることによってニト
ロキシドが調製される。第二級アミンは始めに酸化され
てヒドロキシルアミン中間体となり、更に酸化されてニ
トロキシドが調製される。最近の業績では、ミュウレイ
らはまた、アルケン(alkene)からエポキシド
(epoxide)を調製するため、アセトアルデヒド
を酢酸に転化させるため及びノルボネン(norbor
nene)をエポキシドに転化するための、カロエイト
(ペロキシモノスルフェイト)−アセトンを用いたジメ
チルジオキシラン(DMD)を調製したことが、ミュウ
レイ・アールによる“89 chem,Rev. 11
87(1989年)”に記載されている。また、エドワ
ーズ(Edwards)らが、アルケンを立体異方性の
エポキシド化(stereospecific epo
xidation)するためのペロキシモノスルフェイ
ト−アセトン(peroxymonosulfate−
acetone)系を用いたことが、エドワーズ・ジェ
イらによる“22 Acc. Chem. Res.
205(1989年)”に記載されている。更に、同様
な方法が、ピリジンをピリジン酸化物に転化し、かつフ
ェニルメチルスルフェイド(phenylmethyl
sulfiede)をフェニルメチルスルフォキシド
(phenylmethylsulfoxide)に転
化するために用いられ、最後にアセトンジフェロキシド
(acetone diperoxide)とトリペロ
キシド(triperoxide)が、余分なカロエイ
ト内で16時間に亘って52℃で調製される。
【0016】ミュレイ及びジェヤラマンによる“J.
Org. Chem., 50,2847(1985
年)”は更に、例えば、(A)エチル・トランス−シナ
メート(Ethyl Trans−cinnamat
e、シス−スチルベン(cis−stilbene)及
びトランス−スチルベン(trans−stilben
e)などの特定の生成物の高い収率を得るべく溶液内の
物質と反応させられた室温のジオキシランの現場で調製
された溶液が75〜95%の収率で対応するエポキシド
に全て転化された(GLPC測定法)ことを報告してい
る。全ての場合に於いて、反応は、配置の保持力を伴っ
た立体異方性となっている。(B)フェナントレンは、
9,10−オキシド(収率83%)に変換され、フェニ
ルメチルスルフェイドは、フェニルメチルスルホキシド
(収率84%)に転化された。(C)2−ブタノンは、
エチルメチルジオキシランに転化され、その水溶液はフ
ェナントレンを9,10−オキサイド(収率82%)に
転化し、かつトランス−スチルベンをトランス−スチル
ベンオキサイド(収率58%)に転化するために用いら
れる。
Org. Chem., 50,2847(1985
年)”は更に、例えば、(A)エチル・トランス−シナ
メート(Ethyl Trans−cinnamat
e、シス−スチルベン(cis−stilbene)及
びトランス−スチルベン(trans−stilben
e)などの特定の生成物の高い収率を得るべく溶液内の
物質と反応させられた室温のジオキシランの現場で調製
された溶液が75〜95%の収率で対応するエポキシド
に全て転化された(GLPC測定法)ことを報告してい
る。全ての場合に於いて、反応は、配置の保持力を伴っ
た立体異方性となっている。(B)フェナントレンは、
9,10−オキシド(収率83%)に変換され、フェニ
ルメチルスルフェイドは、フェニルメチルスルホキシド
(収率84%)に転化された。(C)2−ブタノンは、
エチルメチルジオキシランに転化され、その水溶液はフ
ェナントレンを9,10−オキサイド(収率82%)に
転化し、かつトランス−スチルベンをトランス−スチル
ベンオキサイド(収率58%)に転化するために用いら
れる。
【0017】ミュレイ及びジェヤラマンに続いて、カー
シ(Curci)らによる“30Photochem.
& Photobiol. 63(1979年)”
は、多くの酸化過程に於いて“カルボニルオキサイド”
が重要な中間体として存在することを仮定することによ
って、ジオキシランの化学式を明らかにした。ジオキシ
ランは、最も小さい周期的な過酸化物系の物質であり、
かつカルボニルオキサイドの異性体であることが、ロー
バス・エフ(Lovas,F.)とスーンラム・アール
(Suenram,R.)による“51 Chemic
al Physical Letters 453(1
977年)”と、アダム・ダブリュ(Adam,W.)
らによる“22 Acc. Chem. Res. 2
05(1989年)”に記載されており、ペロキサイド
の中間体(Peroxidecintermediat
e)は、オゾン分解過程に含まれている。現在の証拠
は、カルボニルオキサイドがジオキシレンの化学作用に
含まれていることを示唆している。
シ(Curci)らによる“30Photochem.
& Photobiol. 63(1979年)”
は、多くの酸化過程に於いて“カルボニルオキサイド”
が重要な中間体として存在することを仮定することによ
って、ジオキシランの化学式を明らかにした。ジオキシ
ランは、最も小さい周期的な過酸化物系の物質であり、
かつカルボニルオキサイドの異性体であることが、ロー
バス・エフ(Lovas,F.)とスーンラム・アール
(Suenram,R.)による“51 Chemic
al Physical Letters 453(1
977年)”と、アダム・ダブリュ(Adam,W.)
らによる“22 Acc. Chem. Res. 2
05(1989年)”に記載されており、ペロキサイド
の中間体(Peroxidecintermediat
e)は、オゾン分解過程に含まれている。現在の証拠
は、カルボニルオキサイドがジオキシレンの化学作用に
含まれていることを示唆している。
【0018】
【数5】
【0019】エチレンをオゾン分解することによって調
製されるジオキシラン(H2CO2)は、安定していない
が、しかしスペクトル法及びマイクロウェーブ法によっ
て特徴づけられることが、アダム・ダブリュらによる
“22 Acc. Chem.Res. 205(19
89年)”と、スーンラム・アール(Suenram,
R.)とローバス・エフ(Lovas,F.)による
“100 J. Am.Chem. Soc. 511
7(1978年)”に記載されている。
製されるジオキシラン(H2CO2)は、安定していない
が、しかしスペクトル法及びマイクロウェーブ法によっ
て特徴づけられることが、アダム・ダブリュらによる
“22 Acc. Chem.Res. 205(19
89年)”と、スーンラム・アール(Suenram,
R.)とローバス・エフ(Lovas,F.)による
“100 J. Am.Chem. Soc. 511
7(1978年)”に記載されている。
【0020】ジオキシランは他の化合物を調製するため
の中間体として用いられてきたが、生物学的な活性若し
くは有用性は明らかにされていなかった。
の中間体として用いられてきたが、生物学的な活性若し
くは有用性は明らかにされていなかった。
【0021】カリウム・ペロキシモノスルフェイトの水
溶液をバクテリア及び菌に対する殺生物剤として用いる
ことが米国特許第3,873,696号明細書に開示さ
れている。また、殺ウィルス剤として用いられるカリウ
ム・ペロキシモノスルフェイトの希釈水溶液が、米国特
許第4,404,191号明細書に開示されている。
溶液をバクテリア及び菌に対する殺生物剤として用いる
ことが米国特許第3,873,696号明細書に開示さ
れている。また、殺ウィルス剤として用いられるカリウ
ム・ペロキシモノスルフェイトの希釈水溶液が、米国特
許第4,404,191号明細書に開示されている。
【0022】バクテリア、菌、ウィルス、及びバクテリ
アと菌の胞子に対して有効であると主張されている広範
囲のスペクトルを有する消毒剤が、米国特許第5,18
6,946号明細書に開示されており、かつこの消毒剤
はリンゴ酸とスルファミン酸の平衡した比率に従った9
0重量%以下のカリウム・ペロキシモノスルフェイトか
らなる。更に、EDTAのナトリウム塩のようなキレー
ト試薬と、ポリエチレングリコールのアルキル化された
エーテルからなる洗浄剤とが各々必要とされる。これら
の試薬及び洗浄剤は相互依存的に作用しかつ活性成分と
しての過酸化水素及び酸素を生成する。これは、カリウ
ムペロキシモノスルフェイトを分解することによって行
われ、縮小できないリンゴ酸及びスルファミン酸によっ
てトリガされる(triggered)。消毒性の作用
の1つのモードは、胞子の蛋白質の膜のジスルフィド結
合を開裂させることであると言われている。
アと菌の胞子に対して有効であると主張されている広範
囲のスペクトルを有する消毒剤が、米国特許第5,18
6,946号明細書に開示されており、かつこの消毒剤
はリンゴ酸とスルファミン酸の平衡した比率に従った9
0重量%以下のカリウム・ペロキシモノスルフェイトか
らなる。更に、EDTAのナトリウム塩のようなキレー
ト試薬と、ポリエチレングリコールのアルキル化された
エーテルからなる洗浄剤とが各々必要とされる。これら
の試薬及び洗浄剤は相互依存的に作用しかつ活性成分と
しての過酸化水素及び酸素を生成する。これは、カリウ
ムペロキシモノスルフェイトを分解することによって行
われ、縮小できないリンゴ酸及びスルファミン酸によっ
てトリガされる(triggered)。消毒性の作用
の1つのモードは、胞子の蛋白質の膜のジスルフィド結
合を開裂させることであると言われている。
【0023】ジスルフィド結合は、細胞壁の特徴であ
り、かつバクテリアの細胞の蛋白質を含有することが知
られており、かつそのことは、マーラー・エイチ(Ma
hler,H.)とコレデス・イー(Coredes,
E.)による“Structural Organiz
ation of Proteins, Biolog
ical Chemistry 74(1966年)”
に記載されている。ジスルフィド結合を酸化によってス
ルホン酸の部分に開裂する様子が以下の式2に表されて
いる。
り、かつバクテリアの細胞の蛋白質を含有することが知
られており、かつそのことは、マーラー・エイチ(Ma
hler,H.)とコレデス・イー(Coredes,
E.)による“Structural Organiz
ation of Proteins, Biolog
ical Chemistry 74(1966年)”
に記載されている。ジスルフィド結合を酸化によってス
ルホン酸の部分に開裂する様子が以下の式2に表されて
いる。
【0024】
【数6】
【0025】典型的なバクテリアの胞子は、外皮、即ち
ある胞子の種独自の緩やかな嚢によって囲まれている。
内側に向かって作用するその他の層は、(a)ジスルフ
ィド結合を多く含んだ蛋白質を含有する複数の層からな
る膜と、(b)ムレインポリマー(またはペプチドグリ
カン)を含有する厚い皮質層と、(c)原形質膜と、
(d)各原形質若しくは胞子原形質とを含有する。
ある胞子の種独自の緩やかな嚢によって囲まれている。
内側に向かって作用するその他の層は、(a)ジスルフ
ィド結合を多く含んだ蛋白質を含有する複数の層からな
る膜と、(b)ムレインポリマー(またはペプチドグリ
カン)を含有する厚い皮質層と、(c)原形質膜と、
(d)各原形質若しくは胞子原形質とを含有する。
【0026】外因性の作用因に対する抵抗力を備えたバ
クテリア胞子の第1ラインは、ケラチンのような蛋白質
を含有する蛋白質の外皮からなる。良く知られているよ
うに、ケラチン構造の安定性は、主原子価架橋結合(ス
ルフィド結合)と、隣接するポリペプチド鎖の間の側原
子価架橋結合(水素結合)とを原因としている。ケラチ
ンのような蛋白質は、概ね、塩の水溶液、希釈剤若しく
は塩基性水溶液に対して不溶性であり、かつ蛋白質分解
酵素及び過水分解に対する抵抗力を有する。言い換えれ
ば、層をなした外側膜は不活性であり、かつ外因性の作
用因に対して胞子を保護する役割の大部分を果たす。
クテリア胞子の第1ラインは、ケラチンのような蛋白質
を含有する蛋白質の外皮からなる。良く知られているよ
うに、ケラチン構造の安定性は、主原子価架橋結合(ス
ルフィド結合)と、隣接するポリペプチド鎖の間の側原
子価架橋結合(水素結合)とを原因としている。ケラチ
ンのような蛋白質は、概ね、塩の水溶液、希釈剤若しく
は塩基性水溶液に対して不溶性であり、かつ蛋白質分解
酵素及び過水分解に対する抵抗力を有する。言い換えれ
ば、層をなした外側膜は不活性であり、かつ外因性の作
用因に対して胞子を保護する役割の大部分を果たす。
【0027】外側膜は、試験管内で小繊維を形成する傾
向のあるアルカリに溶けるプロテインの膜からなる。こ
のアルカリに溶ける層は、胞子を機械的に破裂させた
後、またはメルカプトエタノールのような、ジスルフィ
ド結合を開裂する試薬を用いた処理の後に除去される。
ジスルフィドを多く有する層が、アルカリに溶ける層を
ある形式で胞子内に保持する(即ち、ジスルフィド結合
の物理的な構造がその細胞層の一体的な部分である)こ
とが推測されている。
向のあるアルカリに溶けるプロテインの膜からなる。こ
のアルカリに溶ける層は、胞子を機械的に破裂させた
後、またはメルカプトエタノールのような、ジスルフィ
ド結合を開裂する試薬を用いた処理の後に除去される。
ジスルフィドを多く有する層が、アルカリに溶ける層を
ある形式で胞子内に保持する(即ち、ジスルフィド結合
の物理的な構造がその細胞層の一体的な部分である)こ
とが推測されている。
【0028】外側膜の浸透は、胞子を殺す作用に於いて
重要な役割を果たすと考えられる。細胞の壁を化学的若
しくは物理的に変形することによって、抗微生物剤が原
形質内に拡散し、細胞の代謝及びDNAの調製を妨害す
る。
重要な役割を果たすと考えられる。細胞の壁を化学的若
しくは物理的に変形することによって、抗微生物剤が原
形質内に拡散し、細胞の代謝及びDNAの調製を妨害す
る。
【0029】生長力のあるバクテリアの細胞の外側膜
は、胞子の外側膜よりも抗微生物剤を受容し易いため
に、胞子の細胞の外側膜を分裂させ、かつ胞子の内側層
に浸透する抗微生物剤は、生長力のあるバクテリアの細
胞をも殺すことが期待されている。菌の細胞の外側膜
は、分類群によって大きく変化し、また生長力のある部
分と残りの部分との間でも大きく変化する。残りの部分
の抗微生物剤に対する抵抗力は、バクテリアの胞子の抵
抗力に概ね匹敵する。ウィルスは蛋白質の保護殻によっ
て覆われた核酸からなる。ウィルスは、バクテリア及び
菌に比べ蛋白質破壊剤を受け入れ易い。
は、胞子の外側膜よりも抗微生物剤を受容し易いため
に、胞子の細胞の外側膜を分裂させ、かつ胞子の内側層
に浸透する抗微生物剤は、生長力のあるバクテリアの細
胞をも殺すことが期待されている。菌の細胞の外側膜
は、分類群によって大きく変化し、また生長力のある部
分と残りの部分との間でも大きく変化する。残りの部分
の抗微生物剤に対する抵抗力は、バクテリアの胞子の抵
抗力に概ね匹敵する。ウィルスは蛋白質の保護殻によっ
て覆われた核酸からなる。ウィルスは、バクテリア及び
菌に比べ蛋白質破壊剤を受け入れ易い。
【0030】消毒剤及び滅菌剤として有効に働き、かつ
多くの成分の調合を必要とせず、かつ長時間に亘る副作
用を備えず、かつ処理された物質または資料から除去す
る必要のない広いスペクトルを備えた殺生物剤を提供す
ることが望まれる。
多くの成分の調合を必要とせず、かつ長時間に亘る副作
用を備えず、かつ処理された物質または資料から除去す
る必要のない広いスペクトルを備えた殺生物剤を提供す
ることが望まれる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
ペロキシ・モノサルフェイト塩と、カルボニルを含有す
る化合物と、それらの反応生成物とを含有する流体混合
物を備えた消毒剤若しくは滅菌剤の組成物を提供するこ
とであり、特に、前記反応生成物は、さまざまな形式の
物質の内部及び表面のウィルス、菌、生長性のバクテリ
ア細胞、及び生長性の胞子を不活性化するジオキシラン
からなる。
ペロキシ・モノサルフェイト塩と、カルボニルを含有す
る化合物と、それらの反応生成物とを含有する流体混合
物を備えた消毒剤若しくは滅菌剤の組成物を提供するこ
とであり、特に、前記反応生成物は、さまざまな形式の
物質の内部及び表面のウィルス、菌、生長性のバクテリ
ア細胞、及び生長性の胞子を不活性化するジオキシラン
からなる。
【0032】本発明の他の目的は、適切な周囲条件のも
とで、処理されるべき資料若しくは物質に加えられたと
きに、さまざまな種類の微生物を不活性化するための非
常に有効な微生物殺傷剤として働く消毒剤若しくは滅菌
剤化合物を用いる方法を提供することである。
とで、処理されるべき資料若しくは物質に加えられたと
きに、さまざまな種類の微生物を不活性化するための非
常に有効な微生物殺傷剤として働く消毒剤若しくは滅菌
剤化合物を用いる方法を提供することである。
【0033】本発明の更に他の目的は、ペロキシ・モノ
サルフェイト塩と、カルボニルを含有する化合物と、そ
れらの反応生成物とを含有する流体混合物からなる消毒
剤若しくは滅菌剤化合物を提供することであって、ここ
で前記カルボニルを含有する化合物はケトン若しくはア
ルデヒドからなり、特に、アセトンと、2−ペンタノン
と、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンと、
カンフル・スルホン酸とからなる集合から選択された要
素若しくはペロキサイドと、アルデヒドと、エポキシド
と、界面活性剤とからなる集合から選択された1つ若し
くは複数の要素と組み合わされた、前記集合から選択さ
れた要素からなる。Cu2+のような金属イオンが存在し
てもよい。
サルフェイト塩と、カルボニルを含有する化合物と、そ
れらの反応生成物とを含有する流体混合物からなる消毒
剤若しくは滅菌剤化合物を提供することであって、ここ
で前記カルボニルを含有する化合物はケトン若しくはア
ルデヒドからなり、特に、アセトンと、2−ペンタノン
と、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンと、
カンフル・スルホン酸とからなる集合から選択された要
素若しくはペロキサイドと、アルデヒドと、エポキシド
と、界面活性剤とからなる集合から選択された1つ若し
くは複数の要素と組み合わされた、前記集合から選択さ
れた要素からなる。Cu2+のような金属イオンが存在し
てもよい。
【0034】更に本発明の他の目的は、限定されるもの
ではないが、ジメチルジオキシランと、4−ヒドロキシ
−4−メチル−2−ペンタジオキシランと、2−ペンタ
ジオキシランと、カンフル・スルホン酸などのジオキシ
ラン若しくは、ペロキサイドと、アルデヒドと、エポキ
シドと、界面活性剤とからなる集合から選択された1つ
若しくは複数の要素と組み合わされた前記ジオキシラン
を含有する流体混合物からなる消毒剤若しくは滅菌剤化
合物を提供することである。所望に応じて、Cu2+のよ
うな金属イオンが加えられてもよい。
ではないが、ジメチルジオキシランと、4−ヒドロキシ
−4−メチル−2−ペンタジオキシランと、2−ペンタ
ジオキシランと、カンフル・スルホン酸などのジオキシ
ラン若しくは、ペロキサイドと、アルデヒドと、エポキ
シドと、界面活性剤とからなる集合から選択された1つ
若しくは複数の要素と組み合わされた前記ジオキシラン
を含有する流体混合物からなる消毒剤若しくは滅菌剤化
合物を提供することである。所望に応じて、Cu2+のよ
うな金属イオンが加えられてもよい。
【0035】本発明の更に他の目的は、ペロキシ・モノ
サルフェイト塩と、カルボニルを含有する化合物と、そ
れらの反応生成物とを含有する流体混合物を備え、前記
反応生成物の少なくとも1つが、医療器械の滅菌作業中
に出会う全ての活性なウィルス、菌、及び生長性のある
バクテリア細胞及び胞子を破壊するジオキシランからな
る、消毒剤若しくは滅菌剤組成物を提供することであ
る。
サルフェイト塩と、カルボニルを含有する化合物と、そ
れらの反応生成物とを含有する流体混合物を備え、前記
反応生成物の少なくとも1つが、医療器械の滅菌作業中
に出会う全ての活性なウィルス、菌、及び生長性のある
バクテリア細胞及び胞子を破壊するジオキシランからな
る、消毒剤若しくは滅菌剤組成物を提供することであ
る。
【0036】更に本発明の他の目的は、ペロキシ・モノ
サルフェイト塩と、カルボニルを含有する化合物と、そ
れらの反応生成物とを含有する流体混合物を備え消毒剤
若しくは滅菌剤組成物を提供することであり、前記反応
生成物の少なくとも1つが、前記消毒剤若しくは滅菌剤
組成物によって処理され人間を取り囲む周囲環境若しく
は人体に対して用いるための、実験器具、医療装置及び
補綴装置、同種移植片及び異種移植片、人工移植、イン
プラント、製造された食品などを消毒若しくは滅菌する
ために用いられる。
サルフェイト塩と、カルボニルを含有する化合物と、そ
れらの反応生成物とを含有する流体混合物を備え消毒剤
若しくは滅菌剤組成物を提供することであり、前記反応
生成物の少なくとも1つが、前記消毒剤若しくは滅菌剤
組成物によって処理され人間を取り囲む周囲環境若しく
は人体に対して用いるための、実験器具、医療装置及び
補綴装置、同種移植片及び異種移植片、人工移植、イン
プラント、製造された食品などを消毒若しくは滅菌する
ために用いられる。
【0037】これらの目的及び他の目的は、選択された
細胞を不活性化するのと同様に、ウイルス、菌、及び生
長性のバクテリアの細胞及び胞子を不活性化するための
消毒剤及び滅菌剤として用いられる、ペロキシ・モノサ
ルフェイトと、カルボニルを含有する化合物と、これら
の反応生成物とを含有する有効量の流体混合物を含有す
る化合物によって実現される。
細胞を不活性化するのと同様に、ウイルス、菌、及び生
長性のバクテリアの細胞及び胞子を不活性化するための
消毒剤及び滅菌剤として用いられる、ペロキシ・モノサ
ルフェイトと、カルボニルを含有する化合物と、これら
の反応生成物とを含有する有効量の流体混合物を含有す
る化合物によって実現される。
【0038】流体混合物だけでなく、ペロキシ・モノサ
ルフェイトと、カルボニルを含有する化合物との反応の
結果として、ジオキシラン、カルボニルオキサイド、エ
ポキシド、ジ−ペロキシド及びトリ−ペロキシドのよう
な他の化合物もまた調製される。これらの他の化合物
は、滅菌剤、消毒剤、微生物殺傷剤及び細胞抑制剤とし
ての前記流体混合物の有効性に寄与する。有効な滅菌
剤、消毒剤、微生物殺傷剤若しくは選択された細胞に対
する抑制剤として働く流体混合物を提供するために、適
切なケトン若しくはアルデヒドが、適切な量のペロキシ
・モノサルフェイト若しくはカロエイトと結合されるべ
きカルボニルを含有する分子として選択される。カロエ
イトに混合されたケトン若しくはアルデヒドの一部は、
現場で反応してジオキシランを調製すると考えられてい
るが、混合物それ自体が殺生物剤としての能力を有する
ということが予測できない。
ルフェイトと、カルボニルを含有する化合物との反応の
結果として、ジオキシラン、カルボニルオキサイド、エ
ポキシド、ジ−ペロキシド及びトリ−ペロキシドのよう
な他の化合物もまた調製される。これらの他の化合物
は、滅菌剤、消毒剤、微生物殺傷剤及び細胞抑制剤とし
ての前記流体混合物の有効性に寄与する。有効な滅菌
剤、消毒剤、微生物殺傷剤若しくは選択された細胞に対
する抑制剤として働く流体混合物を提供するために、適
切なケトン若しくはアルデヒドが、適切な量のペロキシ
・モノサルフェイト若しくはカロエイトと結合されるべ
きカルボニルを含有する分子として選択される。カロエ
イトに混合されたケトン若しくはアルデヒドの一部は、
現場で反応してジオキシランを調製すると考えられてい
るが、混合物それ自体が殺生物剤としての能力を有する
ということが予測できない。
【0039】
【課題を解決するための手段】上述された目的は、バク
テリア、バクテリア性芽胞、菌類、ウィルスからなるグ
ループから選択される、ひとつ若しくは複数の微生物に
よって汚染された物体の消毒・滅菌方法であって、
(a)ペロキシモノサルフェイトと、カルボニル含有化
合物と、それらの反応生成物との混合物を含み、かつペ
ロキシモノサルフェイトのカルボニル含有化合物に対す
るモル比が少なくとも0.01:1である消毒流体を調
製する過程と、(b)前記物質を前記消毒流体に、前記
物質を殺菌若しくは滅菌するのに十分な時間接触させる
過程とを有することを特徴とする微生物によって汚染さ
れた物質の消毒・滅菌方法を提供することによって達成
される。
テリア、バクテリア性芽胞、菌類、ウィルスからなるグ
ループから選択される、ひとつ若しくは複数の微生物に
よって汚染された物体の消毒・滅菌方法であって、
(a)ペロキシモノサルフェイトと、カルボニル含有化
合物と、それらの反応生成物との混合物を含み、かつペ
ロキシモノサルフェイトのカルボニル含有化合物に対す
るモル比が少なくとも0.01:1である消毒流体を調
製する過程と、(b)前記物質を前記消毒流体に、前記
物質を殺菌若しくは滅菌するのに十分な時間接触させる
過程とを有することを特徴とする微生物によって汚染さ
れた物質の消毒・滅菌方法を提供することによって達成
される。
【0040】
【実施例】理想的な生物殺傷能力を有するオキシダント
が、酸素を伝達するために有効であり、選択的に反応
し、酸化物に対して刺激性が少なく、入手可能な資料か
ら調製でき、触媒能力を有し、かつ再利用可能なために
環境を保護する面からも好ましいものである。ペロキシ
・モノサルフェイトと、ケトン及びアルデヒドからなる
集合から選択されたカルボニルを含有する化合物との流
体混合物の特性は、本明細書で述べられているように利
用されるときこの理想的なオキシダントの特徴に近づ
く。
が、酸素を伝達するために有効であり、選択的に反応
し、酸化物に対して刺激性が少なく、入手可能な資料か
ら調製でき、触媒能力を有し、かつ再利用可能なために
環境を保護する面からも好ましいものである。ペロキシ
・モノサルフェイトと、ケトン及びアルデヒドからなる
集合から選択されたカルボニルを含有する化合物との流
体混合物の特性は、本明細書で述べられているように利
用されるときこの理想的なオキシダントの特徴に近づ
く。
【0041】バクテリアの胞子の複数の層からなる外側
膜を変形し、かつ抗微生物剤を更に浸透させ、外側膜若
しくは原形質体との相互作用を可能とするために、非常
に活性な抗微生物剤を選択しなければならない。本出願
明細書に記載された抗微生物剤は、生長性のバクテリア
細胞と、胞子と、ウイルスと、菌との保護層を大きく変
形させる反応性の原子、フリーラジカル及び分子を提供
するための理想的な媒体である。
膜を変形し、かつ抗微生物剤を更に浸透させ、外側膜若
しくは原形質体との相互作用を可能とするために、非常
に活性な抗微生物剤を選択しなければならない。本出願
明細書に記載された抗微生物剤は、生長性のバクテリア
細胞と、胞子と、ウイルスと、菌との保護層を大きく変
形させる反応性の原子、フリーラジカル及び分子を提供
するための理想的な媒体である。
【0042】本発明の好ましい特徴は、活性な生物殺傷
剤である流体混合物を調製するために、ケトン若しくは
アルデヒドとペロキシ・モノサルフェイトを現場で反応
させる方法であり、生長性のバクテリアの細胞と、胞子
と、菌と、ウイルスとの保護層を破壊し変形し、これら
を殺すための前記化合物を用いる方法である。ペロキシ
・モノサルフェイトをカテオン若しくはアルデヒドと混
合し、カルボニルを含有する化合物を調製することによ
って、カルボニルを含有する化合物が酸化され、ジオキ
シランが調製され、かつ生物殺傷能力を備えた他の化合
物も調製されるということが信じられている。しかし、
本明細書中で説明される条件のもとでジオキシランが調
製されることは正確には証明されていない。流体混合物
を現場で調製することによって最良な結果が得られ、か
つ流体混合物の現場での調製は本発明を実施するための
好適な方法であるが、前もって調製され、かつ十分な貯
蔵寿命を備えた流体混合物もまた本発明で有効に用いる
ことができる。
剤である流体混合物を調製するために、ケトン若しくは
アルデヒドとペロキシ・モノサルフェイトを現場で反応
させる方法であり、生長性のバクテリアの細胞と、胞子
と、菌と、ウイルスとの保護層を破壊し変形し、これら
を殺すための前記化合物を用いる方法である。ペロキシ
・モノサルフェイトをカテオン若しくはアルデヒドと混
合し、カルボニルを含有する化合物を調製することによ
って、カルボニルを含有する化合物が酸化され、ジオキ
シランが調製され、かつ生物殺傷能力を備えた他の化合
物も調製されるということが信じられている。しかし、
本明細書中で説明される条件のもとでジオキシランが調
製されることは正確には証明されていない。流体混合物
を現場で調製することによって最良な結果が得られ、か
つ流体混合物の現場での調製は本発明を実施するための
好適な方法であるが、前もって調製され、かつ十分な貯
蔵寿命を備えた流体混合物もまた本発明で有効に用いる
ことができる。
【0043】特に、以下に説明され、かつ具体例のテス
トデータによって支持されるように、本発明で用いられ
る殺生物剤は、十分な時間に亘って、十分な量の前記流
体混合物に曝すことによって、バクテリア、バクテリア
の胞子、ウイルス及び菌を含有する試験された微生物の
ほぼ100%を不活性化させることが明らかにされてい
る。微生物の破壊に関連して、前記具体例は、調製され
た本発明の生物殺傷能力を備えた流体混合物の条件及び
成果を例示している。
トデータによって支持されるように、本発明で用いられ
る殺生物剤は、十分な時間に亘って、十分な量の前記流
体混合物に曝すことによって、バクテリア、バクテリア
の胞子、ウイルス及び菌を含有する試験された微生物の
ほぼ100%を不活性化させることが明らかにされてい
る。微生物の破壊に関連して、前記具体例は、調製され
た本発明の生物殺傷能力を備えた流体混合物の条件及び
成果を例示している。
【0044】本明細書中で用いられているように、“生
物殺傷能力を備えた流体混合物(biocidal f
luid mixture)”と、“カロエイト/カル
ボニル生成物(caroate/carbonyl p
roduct)”と、“カルボニル/カロエイト生成物
(carbonyl/caroate produc
t)”と、“ペロキシ・モノサルフェイト塩と、カルボ
ニルを含有する化合物と、それらの反応生成物とを含有
する流体混合物(fluid mixturecont
aining a peroxymonosulfat
e saltand a carbonyl−cont
aining compound and react
ion products thereof)”、“ペ
ロキシ・モノサルフェイト/カルボニル反応生成物(p
eroxymonosulfate/carbonyl
reaction product)”及び“ジオキ
シラン(dioxirane)”と、他の任意の同様な
言葉とは互いに交換することができる。例示された流体
混合物の殺生物剤としての性質は、ジオキシランが生成
されることを特徴とすると考えられるが、カルボニルを
含有する化合物とカロエイトとの混合物もまた、殺生物
剤としての能力を有することを否定するものではない。
本発明を説明するために、「ジオキシラン」が用いられ
ているが、ジオキシランの代わりに、カルボニル/カロ
エイト生成物を調製するカルボニル/カロエイト混合物
が用いられてもよい。ジオキシランは、カルボニル化合
物とカロエイトとを現場で反応させることによって調製
されるので、説明にジオキシランを用いることは適切で
ある。
物殺傷能力を備えた流体混合物(biocidal f
luid mixture)”と、“カロエイト/カル
ボニル生成物(caroate/carbonyl p
roduct)”と、“カルボニル/カロエイト生成物
(carbonyl/caroate produc
t)”と、“ペロキシ・モノサルフェイト塩と、カルボ
ニルを含有する化合物と、それらの反応生成物とを含有
する流体混合物(fluid mixturecont
aining a peroxymonosulfat
e saltand a carbonyl−cont
aining compound and react
ion products thereof)”、“ペ
ロキシ・モノサルフェイト/カルボニル反応生成物(p
eroxymonosulfate/carbonyl
reaction product)”及び“ジオキ
シラン(dioxirane)”と、他の任意の同様な
言葉とは互いに交換することができる。例示された流体
混合物の殺生物剤としての性質は、ジオキシランが生成
されることを特徴とすると考えられるが、カルボニルを
含有する化合物とカロエイトとの混合物もまた、殺生物
剤としての能力を有することを否定するものではない。
本発明を説明するために、「ジオキシラン」が用いられ
ているが、ジオキシランの代わりに、カルボニル/カロ
エイト生成物を調製するカルボニル/カロエイト混合物
が用いられてもよい。ジオキシランは、カルボニル化合
物とカロエイトとを現場で反応させることによって調製
されるので、説明にジオキシランを用いることは適切で
ある。
【0045】本明細書中で用いられているように、「カ
ルボニル化合物」は、ケトン若しくはアルデヒドを意味
し、酸、エステル、無水物、アミド及びアシルハロゲン
などのカルボニル基を含有する他の化合物を含まない。
好ましくは、前記カルボニル化合物はケトンからなる。
ルボニル化合物」は、ケトン若しくはアルデヒドを意味
し、酸、エステル、無水物、アミド及びアシルハロゲン
などのカルボニル基を含有する他の化合物を含まない。
好ましくは、前記カルボニル化合物はケトンからなる。
【0046】本明細書中で用いられているように、「カ
ロエイト(caroate)」と、「カロエイト塩(c
aroate salt)」と、「ペロキシ・モノサル
フェイト(peroxymonosulfate)」
と、「ペロキシ・モノサルフェイト(peroxymo
nosulfate salt)」は、互いに交換して
用いることができ、特に指定されない限り、カリウム塩
を意味し、従って「カリウムカロエイト(potass
ium caroate)」と、「カリウムペロキシ・
モノサルフェイト(potassium peroxy
monosulfate)」とは同じ意味で用いられ
る。
ロエイト(caroate)」と、「カロエイト塩(c
aroate salt)」と、「ペロキシ・モノサル
フェイト(peroxymonosulfate)」
と、「ペロキシ・モノサルフェイト(peroxymo
nosulfate salt)」は、互いに交換して
用いることができ、特に指定されない限り、カリウム塩
を意味し、従って「カリウムカロエイト(potass
ium caroate)」と、「カリウムペロキシ・
モノサルフェイト(potassium peroxy
monosulfate)」とは同じ意味で用いられ
る。
【0047】本明細書中で用いられているように、「物
質(matter)」若しくは「資料(materia
l)」は、消毒若しくは滅菌されるべき汚染された製品
を意味する。物質若しくは資料は好ましくは、消毒液に
よる洗浄若しくは拭き取りの必要な、医療器械と、実験
台と、操作室のテーブルと、操作室の器具と、実験用ガ
ラス器具などの表面と、壁、ドア、床、窓などからな
る。しかし、培養チャンバ、気管内チューブ、囲繞され
た空間などは、気体若しくは液体のジオキシラン溶液に
よって、消毒されてもよい。更に、溶液、スポンジなど
の多孔質材料、食料品、及びジオキシランと接触する他
の製品もまた、「物質」若しくは「資料」とみなされる
ことが考えられる。このように、これらの言葉は、「資
料」若しくは「物質」が消毒若しくは滅菌されるとき
の、カロエイト/カルボニル生成物若しくはジオキシラ
ンの機能性によってのみ限定され、かつできるだけ広く
定義されるべきである。
質(matter)」若しくは「資料(materia
l)」は、消毒若しくは滅菌されるべき汚染された製品
を意味する。物質若しくは資料は好ましくは、消毒液に
よる洗浄若しくは拭き取りの必要な、医療器械と、実験
台と、操作室のテーブルと、操作室の器具と、実験用ガ
ラス器具などの表面と、壁、ドア、床、窓などからな
る。しかし、培養チャンバ、気管内チューブ、囲繞され
た空間などは、気体若しくは液体のジオキシラン溶液に
よって、消毒されてもよい。更に、溶液、スポンジなど
の多孔質材料、食料品、及びジオキシランと接触する他
の製品もまた、「物質」若しくは「資料」とみなされる
ことが考えられる。このように、これらの言葉は、「資
料」若しくは「物質」が消毒若しくは滅菌されるとき
の、カロエイト/カルボニル生成物若しくはジオキシラ
ンの機能性によってのみ限定され、かつできるだけ広く
定義されるべきである。
【0048】この明細書に於いて「医療器械」とは、バ
クテリアによる汚染を受け、その使用前に滅菌消毒され
るべき器具、用具、道具、機械、装置、移植器具、人工
器管等を言う。
クテリアによる汚染を受け、その使用前に滅菌消毒され
るべき器具、用具、道具、機械、装置、移植器具、人工
器管等を言う。
【0049】この明細書に於いて「現場に於いて」と
は、資料の滅菌消毒のために流体混合物を使用する時及
びその場所に近接した時及び場所に於いてカロエイト/
カルボニル生成物またはジオキシラン含有流体混合物を
調製することを言う。
は、資料の滅菌消毒のために流体混合物を使用する時及
びその場所に近接した時及び場所に於いてカロエイト/
カルボニル生成物またはジオキシラン含有流体混合物を
調製することを言う。
【0050】この明細書に於いて「流体」とは、ジオキ
シラン(カロエイト/カルボニル)生成物の担体として
機能する液体及び気体の両者を言う。
シラン(カロエイト/カルボニル)生成物の担体として
機能する液体及び気体の両者を言う。
【0051】この明細書に於いて「有効量」とは、ある
時間の内に滅菌消毒されるべき資料を汚染するバクテリ
アの全てまたは事実上全てを殺すのに有効な、ジオキシ
ランまたはカロエイト/カルボニル生成物及び任意的に
は他の成分を含有する流体混合物の量を意味する。有効
量とは、流体混合物の活性成分の濃度と露出時間の関数
であることを認識されたい。例に示されるように、短期
間では汚染バクテリアの全てを殺さない流体混合物の濃
度であってもより長い期間によって汚染バクテリアの全
てを殺す効果がある。この発明は、低濃度で長時間の場
合と同様に高濃度で短時間に使用される状況をも包含す
るよう設計されている。
時間の内に滅菌消毒されるべき資料を汚染するバクテリ
アの全てまたは事実上全てを殺すのに有効な、ジオキシ
ランまたはカロエイト/カルボニル生成物及び任意的に
は他の成分を含有する流体混合物の量を意味する。有効
量とは、流体混合物の活性成分の濃度と露出時間の関数
であることを認識されたい。例に示されるように、短期
間では汚染バクテリアの全てを殺さない流体混合物の濃
度であってもより長い期間によって汚染バクテリアの全
てを殺す効果がある。この発明は、低濃度で長時間の場
合と同様に高濃度で短時間に使用される状況をも包含す
るよう設計されている。
【0052】この発明は、適当なイオン化可能溶液また
は気体環境に於いて各種のケトンまたはアルデヒドをカ
ロエイトと混合することによって調製される溶液または
気体またはそれらの混合物である消毒流体混合物を包含
する。好ましくはイオン化可能溶液は水性溶液である
が、またアルコール、ケトン等を含有または組成するこ
とも可能である。以下に示すように、余分に存在するカ
ロエイトを有することがしばしば好ましい。そのような
状況では、ケトンのようなカルボニル含有溶剤よりも水
性またはアルコール溶液が望ましい。既述のように、カ
ロエイトはカルボニル部分を酸化してジオキシランを形
成すると信じられており、基本的な消毒剤はジオキシラ
ンである。例えば、2−ペンタノンは他の溶媒または成
分をも含有する水または水性溶液中にてカロエイトと混
合されメチル−n−プロピルジオキシランを形成する。
同様に、アセトンは水性環境内にてカロエイトと混合さ
れジメチルジオキシランを形成する。また、カンフォス
ルホニック酸は水中でカロエイトと混合され、カンフォ
スルホニック酸のジオキシランを形成する。これらの反
応の全ては約20乃至25℃の室温に於いて行われる。
この発明は例に於いて示された特定のジオキシランまた
はカルボニル/カロエイト生成物に限定することを意図
したものではない。一般に生成溶液は少なくとも約60
%の水である。この後溶液は表面または目的物の滅菌消
毒または清浄化のために用いることができる。しかしな
がら、初期反応溶液の希釈化または濃縮化によって他の
濃度のカロエイト、ケトンまたはアルデヒド及びジオキ
シランを作成することができる。溶液の殺細菌効能は露
出時間に依拠しており、低濃度の場合であっても、例え
ば5%(w/v)ケトンに対し2.5%(w/v)カロ
エイトの溶液も30分で有効となろう。
は気体環境に於いて各種のケトンまたはアルデヒドをカ
ロエイトと混合することによって調製される溶液または
気体またはそれらの混合物である消毒流体混合物を包含
する。好ましくはイオン化可能溶液は水性溶液である
が、またアルコール、ケトン等を含有または組成するこ
とも可能である。以下に示すように、余分に存在するカ
ロエイトを有することがしばしば好ましい。そのような
状況では、ケトンのようなカルボニル含有溶剤よりも水
性またはアルコール溶液が望ましい。既述のように、カ
ロエイトはカルボニル部分を酸化してジオキシランを形
成すると信じられており、基本的な消毒剤はジオキシラ
ンである。例えば、2−ペンタノンは他の溶媒または成
分をも含有する水または水性溶液中にてカロエイトと混
合されメチル−n−プロピルジオキシランを形成する。
同様に、アセトンは水性環境内にてカロエイトと混合さ
れジメチルジオキシランを形成する。また、カンフォス
ルホニック酸は水中でカロエイトと混合され、カンフォ
スルホニック酸のジオキシランを形成する。これらの反
応の全ては約20乃至25℃の室温に於いて行われる。
この発明は例に於いて示された特定のジオキシランまた
はカルボニル/カロエイト生成物に限定することを意図
したものではない。一般に生成溶液は少なくとも約60
%の水である。この後溶液は表面または目的物の滅菌消
毒または清浄化のために用いることができる。しかしな
がら、初期反応溶液の希釈化または濃縮化によって他の
濃度のカロエイト、ケトンまたはアルデヒド及びジオキ
シランを作成することができる。溶液の殺細菌効能は露
出時間に依拠しており、低濃度の場合であっても、例え
ば5%(w/v)ケトンに対し2.5%(w/v)カロ
エイトの溶液も30分で有効となろう。
【0053】上記に示したように、アセトンのようなカ
ルボニル化合物の1モルが1モルのカロエイトと反応し
てジオキシラン、即ちアセトンの場合のジメチルジオキ
シランを生成する。理論的には、反応物の化学量論比は
ほとんどの状況に置いて満足すべきものである。しかし
ながら、この発明の目的のためには、カロエイト対カル
ボニル含有化合物のモル比が約0.01:1乃至10:
1、好ましくは約0.1:1乃至3:1にて提供するこ
とが十分であると考えられる。少なくともカロエイト及
びケトンまたはアルデヒド各々の約1重量%が組成物中
に存在する場合には、十分なジオキシランまたはカルボ
ニル/カロエイトに殺細菌効能を維持せしめるには低カ
ロエイト比にて十分である。しかしながらこの発明の範
囲は機能性によってのみ解釈されるべきである。従っ
て、10:1よりも十分高いカロエイト対カルボニル比
を使用可能であることが保証される。式2に示されるよ
うに、二硫化物結合の酸化はかなりの量の酸素を必要と
する。この場合、ジオキシランは還元されカルボニル先
駆物質にまで戻される。現場に於いて余分のカロエイト
は追加的ジオキシランを発生し、必要なだけ長い期間に
亘りカルボニル先駆物質が反復原理に基づいて酸化及び
還元されるのを許容する。
ルボニル化合物の1モルが1モルのカロエイトと反応し
てジオキシラン、即ちアセトンの場合のジメチルジオキ
シランを生成する。理論的には、反応物の化学量論比は
ほとんどの状況に置いて満足すべきものである。しかし
ながら、この発明の目的のためには、カロエイト対カル
ボニル含有化合物のモル比が約0.01:1乃至10:
1、好ましくは約0.1:1乃至3:1にて提供するこ
とが十分であると考えられる。少なくともカロエイト及
びケトンまたはアルデヒド各々の約1重量%が組成物中
に存在する場合には、十分なジオキシランまたはカルボ
ニル/カロエイトに殺細菌効能を維持せしめるには低カ
ロエイト比にて十分である。しかしながらこの発明の範
囲は機能性によってのみ解釈されるべきである。従っ
て、10:1よりも十分高いカロエイト対カルボニル比
を使用可能であることが保証される。式2に示されるよ
うに、二硫化物結合の酸化はかなりの量の酸素を必要と
する。この場合、ジオキシランは還元されカルボニル先
駆物質にまで戻される。現場に於いて余分のカロエイト
は追加的ジオキシランを発生し、必要なだけ長い期間に
亘りカルボニル先駆物質が反復原理に基づいて酸化及び
還元されるのを許容する。
【0054】流体中のカロエイト/カルボニルまたはジ
オキシランの濃度は飽和程度に高くすることもでき、ま
た1重量%程度に低くすることもできる。高濃度は短時
間のみを必要とするが、より一層有毒であり、処理され
るべき物体からの特殊な取り扱い及び除去を必要とす
る。低濃度は処理されるべき物体の滅菌消毒のためによ
り多くの時間を必要とするが、その除去を必要としな
い。自明のことであるが、活性成分の濃度が高くなれば
なるほど、破壊されるべき生体への消毒剤の接触の機会
が大きくなる。この発明は、それらの意図された目的の
ための組成物の使用に向けられており、使用される濃度
は当業者によって容易に決定することができる。一般的
には、濃度は約1重量%から約40重量%の間が申し分
のないものである。
オキシランの濃度は飽和程度に高くすることもでき、ま
た1重量%程度に低くすることもできる。高濃度は短時
間のみを必要とするが、より一層有毒であり、処理され
るべき物体からの特殊な取り扱い及び除去を必要とす
る。低濃度は処理されるべき物体の滅菌消毒のためによ
り多くの時間を必要とするが、その除去を必要としな
い。自明のことであるが、活性成分の濃度が高くなれば
なるほど、破壊されるべき生体への消毒剤の接触の機会
が大きくなる。この発明は、それらの意図された目的の
ための組成物の使用に向けられており、使用される濃度
は当業者によって容易に決定することができる。一般的
には、濃度は約1重量%から約40重量%の間が申し分
のないものである。
【0055】例 滅菌剤及び消毒剤としてのジオキシランの効能の試験に
於いて、活性カロエイト/カルボニル化合物またはジオ
キシラン含有溶液を生成するため現場に於いてカロエイ
ト及びケトンを結合させることにより試験溶液が調製さ
れた。蒸留水中に可変重量%のカロエイト及びケトンを
含有する試験溶液は室温にて混合された。混合物は透明
で無色でガス放出の兆候はなく沈殿物の形成もなかっ
た。対照溶液及び緩衝溶液もまた調製され、同時的に試
験された。
於いて、活性カロエイト/カルボニル化合物またはジオ
キシラン含有溶液を生成するため現場に於いてカロエイ
ト及びケトンを結合させることにより試験溶液が調製さ
れた。蒸留水中に可変重量%のカロエイト及びケトンを
含有する試験溶液は室温にて混合された。混合物は透明
で無色でガス放出の兆候はなく沈殿物の形成もなかっ
た。対照溶液及び緩衝溶液もまた調製され、同時的に試
験された。
【0056】溶液は以下のように調製された。カロエイ
トは風袋を量った5ml小瓶にて重量を計測し、ケトン
は30mlねじ蓋付き小瓶にて重さを計測した。水また
は緩衝溶液がケトンを含有する小瓶に添加され10g
(正味重量)試料が作成された。溶液は室温にて30m
l小瓶中の水性成分に予め重量を計測されたカロエイト
を添加することによって活性化され、その生成混合物は
攪拌され、その試料は10分間室温にて取り置かれた。
次にその溶液は殺細菌効能が試験された。
トは風袋を量った5ml小瓶にて重量を計測し、ケトン
は30mlねじ蓋付き小瓶にて重さを計測した。水また
は緩衝溶液がケトンを含有する小瓶に添加され10g
(正味重量)試料が作成された。溶液は室温にて30m
l小瓶中の水性成分に予め重量を計測されたカロエイト
を添加することによって活性化され、その生成混合物は
攪拌され、その試料は10分間室温にて取り置かれた。
次にその溶液は殺細菌効能が試験された。
【0057】カロエイト(caroate)はアルドリ
ッヒ・ケミカル・カンパニー・インコーポレイテッド
(Aldrich Chemical Co.,In
c.,Milwaukee, WI)から入手すること
ができ、デュポン社の商標「OXONE」にて市販され
ている。カロエイトのフォーミュレイションは、過硫酸
カリウム、硫酸水素カリウム及び硫酸カリウム(2KH
SO5・KHSO4・K2SO4)の混合物である。アルド
リッヒ・ケミカル・カンパニー・インコーポレイテッド
からはまた10−カンフォスルフォニック酸(10−c
amphorsulfonic acid)及び4−ヒ
ドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンを入手すること
ができ、一方アセトンはマリンクロット・インコーポレ
イテッド(Mallinckrodt Inc., S
t Lauis, MO)から入手することができる。
緩衝剤が表示される場合を除き全ての場合に脱イオン化
蒸留水が使用された。緩衝溶液は0.5モルKH2P
O4、pH 7.4であった。細胞上の表面作用による
消毒溶液の抗細菌効能における可能な改良を決定するた
め、界面活性剤ポリエチレン・グリコール(Union
Carbide、Danbury、CT)及びノニル
フェノール(Emery Industries、Lo
s Angeles、CA)が試験された。溶液中の成
分の全ての量は、以下の例に於いて重量%によって表示
される。
ッヒ・ケミカル・カンパニー・インコーポレイテッド
(Aldrich Chemical Co.,In
c.,Milwaukee, WI)から入手すること
ができ、デュポン社の商標「OXONE」にて市販され
ている。カロエイトのフォーミュレイションは、過硫酸
カリウム、硫酸水素カリウム及び硫酸カリウム(2KH
SO5・KHSO4・K2SO4)の混合物である。アルド
リッヒ・ケミカル・カンパニー・インコーポレイテッド
からはまた10−カンフォスルフォニック酸(10−c
amphorsulfonic acid)及び4−ヒ
ドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンを入手すること
ができ、一方アセトンはマリンクロット・インコーポレ
イテッド(Mallinckrodt Inc., S
t Lauis, MO)から入手することができる。
緩衝剤が表示される場合を除き全ての場合に脱イオン化
蒸留水が使用された。緩衝溶液は0.5モルKH2P
O4、pH 7.4であった。細胞上の表面作用による
消毒溶液の抗細菌効能における可能な改良を決定するた
め、界面活性剤ポリエチレン・グリコール(Union
Carbide、Danbury、CT)及びノニル
フェノール(Emery Industries、Lo
s Angeles、CA)が試験された。溶液中の成
分の全ての量は、以下の例に於いて重量%によって表示
される。
【0058】例1 カロエイト/ケトンまたはジオキシラン化合物の殺胞子
効能試験に用いられる方法は、オフィシャル・メソッズ
・オブ・アナライシス・オブ・ザ・アソシエイション・
オブ・オフィシャル・アナリティカル・ケミスト(Of
ficialMethods of Analysis
of the Association of Of
ficial Analytical Chemist
s)966.04(AOAC 1990)によってお
り、これは本明細書に於いて引照によって加えられる。
枯草菌(ATCC 19659)が土壌抽出栄養素肉汁
中にて増殖させられた。この培養基は、1リットルの水
中の453g(1ポンド)の園芸用土を抽出し、SS
#588紙を通す数回の濾過、及びその容積への希釈に
よって調製された。これに5gの牛肉エキスと5gのN
aClと10gのペプトンが添加された。次にその培養
基は20分間沸騰され、その容積に希釈された。そのp
Hは1N NaOHの添加によりpH 6.9に調節さ
れ、その培養基は紙により再度濾過された。次に培養基
はチューブ内に分配され、121℃にて60分間圧力釜
中に入れられた。土壌栄養素肉汁のチューブには枯草菌
が混入され、37℃にて少なくとも72時間培養され
た。培養菌は、菌膜破砕のため渦流(vortexin
g)または粉砕によりこなされた。次に培養菌は湿綿ま
たはガーゼを介して濾過され無菌25×150mm試験管
内に入れられた。絹縫合ループが、培養チューブ内に入
れられ、10乃至15分間攪拌されることによって浸漬
され、枯草菌によって汚染された。次に汚染縫合ループ
は濾過紙上にて水分吸い取りが行われ、CaCl2を含
有する真空乾燥器内に入れられ、水銀柱55.88cm
(22インチ)の真空化下に於いて24時間乾燥され
た。汚染されたループはカロエイト/ケトンまたはジオ
キシラン溶液内に入れられた。各試料溶液は6個の縫合
ループによって試験された。縫合ループは、溶液に対す
る初期露出の後10、20、及び30分で溶液から取り
出された。次に縫合ループは20乃至25mlチオグリ
コール酸塩培地(Difco)を含有する各チューブ内
に入れられ、そのチューブはボルテックス(vorte
xed)され、縫合ループはチオグリコール酸塩培地の
新規チューブに移された。
効能試験に用いられる方法は、オフィシャル・メソッズ
・オブ・アナライシス・オブ・ザ・アソシエイション・
オブ・オフィシャル・アナリティカル・ケミスト(Of
ficialMethods of Analysis
of the Association of Of
ficial Analytical Chemist
s)966.04(AOAC 1990)によってお
り、これは本明細書に於いて引照によって加えられる。
枯草菌(ATCC 19659)が土壌抽出栄養素肉汁
中にて増殖させられた。この培養基は、1リットルの水
中の453g(1ポンド)の園芸用土を抽出し、SS
#588紙を通す数回の濾過、及びその容積への希釈に
よって調製された。これに5gの牛肉エキスと5gのN
aClと10gのペプトンが添加された。次にその培養
基は20分間沸騰され、その容積に希釈された。そのp
Hは1N NaOHの添加によりpH 6.9に調節さ
れ、その培養基は紙により再度濾過された。次に培養基
はチューブ内に分配され、121℃にて60分間圧力釜
中に入れられた。土壌栄養素肉汁のチューブには枯草菌
が混入され、37℃にて少なくとも72時間培養され
た。培養菌は、菌膜破砕のため渦流(vortexin
g)または粉砕によりこなされた。次に培養菌は湿綿ま
たはガーゼを介して濾過され無菌25×150mm試験管
内に入れられた。絹縫合ループが、培養チューブ内に入
れられ、10乃至15分間攪拌されることによって浸漬
され、枯草菌によって汚染された。次に汚染縫合ループ
は濾過紙上にて水分吸い取りが行われ、CaCl2を含
有する真空乾燥器内に入れられ、水銀柱55.88cm
(22インチ)の真空化下に於いて24時間乾燥され
た。汚染されたループはカロエイト/ケトンまたはジオ
キシラン溶液内に入れられた。各試料溶液は6個の縫合
ループによって試験された。縫合ループは、溶液に対す
る初期露出の後10、20、及び30分で溶液から取り
出された。次に縫合ループは20乃至25mlチオグリ
コール酸塩培地(Difco)を含有する各チューブ内
に入れられ、そのチューブはボルテックス(vorte
xed)され、縫合ループはチオグリコール酸塩培地の
新規チューブに移された。
【0059】チオグリコール酸塩培地を含有するチュー
ブは別個の研究室に運ばれ、35±2℃にて72時間培
養され、その後熟練した研究技術者によってバクテリア
の生長が読みとられた。
ブは別個の研究室に運ばれ、35±2℃にて72時間培
養され、その後熟練した研究技術者によってバクテリア
の生長が読みとられた。
【0060】表1は、カロエイト及びケトンの濃度の効
果及び芽胞形成バクテリア、即ち枯草菌での殺細菌効能
における緩衝剤及び/または界面活性剤の存在を示す。
試料A−10及びB−26は、アセトンとカロエイトの
混合物、即ちジメチルジオキシランより結果する反応が
芽胞形成バクテリアを殺すに有効であることを示す。低
濃度(試料B−29)に於いてさえも、ジメチルジオキ
シランのフォーミュレイションは有意義な殺胞子効能を
示した。しかしながら緩衝剤の添加は混合物の殺細菌効
能を抑制し、カロエイト単独では良好な抗細菌効能を示
さない。
果及び芽胞形成バクテリア、即ち枯草菌での殺細菌効能
における緩衝剤及び/または界面活性剤の存在を示す。
試料A−10及びB−26は、アセトンとカロエイトの
混合物、即ちジメチルジオキシランより結果する反応が
芽胞形成バクテリアを殺すに有効であることを示す。低
濃度(試料B−29)に於いてさえも、ジメチルジオキ
シランのフォーミュレイションは有意義な殺胞子効能を
示した。しかしながら緩衝剤の添加は混合物の殺細菌効
能を抑制し、カロエイト単独では良好な抗細菌効能を示
さない。
【0061】
【表1】
【0062】1 モル比 2 溶液中のアセテートにカロエイトを加えた重量パー
セント 3 Surfは界面活性剤ノニルフェノールを示す。 4 生長は露出の10,20,または30分にて取られ
た実際の結果に基づいて計算された。 5 ND:アセトンは添加されなかったので限定されて
いない。 6 緩衝剤(Buffer)は0.5M KH2PO4、
pH 7.4を示す。
セント 3 Surfは界面活性剤ノニルフェノールを示す。 4 生長は露出の10,20,または30分にて取られ
た実際の結果に基づいて計算された。 5 ND:アセトンは添加されなかったので限定されて
いない。 6 緩衝剤(Buffer)は0.5M KH2PO4、
pH 7.4を示す。
【0063】例2 試験されたケトン反応物がアセトン(AC)、カンホス
ルフォニック酸(CSA)、及び4−ヒドロキシ−4−
メチル−2−ペンタノン(4HP)である点を除いて例
1の過程が行われた。カロエイトの存在のないCSAも
また4HPも殺胞子効能を示さなかった(各々、試料C
02A及びC03A)。しかしながら少量の緩衝剤(b
uffer)の存在中でのカロエイトのCSA(試料C
−02)またはカロエイトの4HP(試料C−03)と
の混合ではバクテリアの生長は生じなかった。混合物中
での緩衝剤の高濃度は、カロエイト及びCSAの殺胞子
効能を抑制した(試料E−07)。イソプロピルアルコ
ール(50%IPA、試料E−08)は芽胞生長に効果
がなかった。従って、カロエイトとアセトン、CSA、
または4HPの何れかとの現場での混合によって生成さ
れる結果ジオキシランは芽胞形成バクテリア、即ち枯草
菌を殺すに100%の有効性を示した。
ルフォニック酸(CSA)、及び4−ヒドロキシ−4−
メチル−2−ペンタノン(4HP)である点を除いて例
1の過程が行われた。カロエイトの存在のないCSAも
また4HPも殺胞子効能を示さなかった(各々、試料C
02A及びC03A)。しかしながら少量の緩衝剤(b
uffer)の存在中でのカロエイトのCSA(試料C
−02)またはカロエイトの4HP(試料C−03)と
の混合ではバクテリアの生長は生じなかった。混合物中
での緩衝剤の高濃度は、カロエイト及びCSAの殺胞子
効能を抑制した(試料E−07)。イソプロピルアルコ
ール(50%IPA、試料E−08)は芽胞生長に効果
がなかった。従って、カロエイトとアセトン、CSA、
または4HPの何れかとの現場での混合によって生成さ
れる結果ジオキシランは芽胞形成バクテリア、即ち枯草
菌を殺すに100%の有効性を示した。
【0064】
【表2】
【0065】1 モル比の後に使用されるケトンを示す
略字が続く。 2 溶液中でのケトンにカロエイトを加えた重量% 3 緩衝剤は、もし存在するならば、0.5M KH2
PO4、pH 7.4、または50%イソプロピルアル
コール(IPA)の何れかである。 4 生長は、10、20、または30分の露出後に取ら
れた実際の結果に基づいて計算された。 5 ND:ケトンは添加されなかったので限定されてい
ない。
略字が続く。 2 溶液中でのケトンにカロエイトを加えた重量% 3 緩衝剤は、もし存在するならば、0.5M KH2
PO4、pH 7.4、または50%イソプロピルアル
コール(IPA)の何れかである。 4 生長は、10、20、または30分の露出後に取ら
れた実際の結果に基づいて計算された。 5 ND:ケトンは添加されなかったので限定されてい
ない。
【0066】例3 この例では、試料が調製後直ちに試験された点を除いて
例1の過程が行われたされた。表3はカロエイトと4H
Pの組み合わせがバクテリアの生長を除去するに完全に
有効であることを示すが、カロエイトとCSAの組み合
わせは10分間の培養の後(例2)ほどには有効ではな
い。カロエイト及びCSAに必要とされるこの培養期間
は、反応生成物が活性成分、即ちCSAのジオキシラン
として形成されることを示す。4HPとカロエイトも反
応すると信じられているが、反応の動力学は、ジオキシ
ランがより一層迅速に形成されることを許容する。例1
及び例2に於いて注目されるカロエイト−ケトンの組み
合わせの有効性を低下させる緩衝剤の効果は反復可能で
あることが示された。
例1の過程が行われたされた。表3はカロエイトと4H
Pの組み合わせがバクテリアの生長を除去するに完全に
有効であることを示すが、カロエイトとCSAの組み合
わせは10分間の培養の後(例2)ほどには有効ではな
い。カロエイト及びCSAに必要とされるこの培養期間
は、反応生成物が活性成分、即ちCSAのジオキシラン
として形成されることを示す。4HPとカロエイトも反
応すると信じられているが、反応の動力学は、ジオキシ
ランがより一層迅速に形成されることを許容する。例1
及び例2に於いて注目されるカロエイト−ケトンの組み
合わせの有効性を低下させる緩衝剤の効果は反復可能で
あることが示された。
【0067】
【表3】
【0068】1 モル比に使用されるケトンを示す略字
が続く。 2 溶液中に使用されるケトンにカロエイトを加えた重
量% 3 緩衝剤は0.5M KH2PO4、pH7.4を示
す。 4 生長は10、20、または30分の露出後にてとら
れた実際の結果に基づいて計算された。
が続く。 2 溶液中に使用されるケトンにカロエイトを加えた重
量% 3 緩衝剤は0.5M KH2PO4、pH7.4を示
す。 4 生長は10、20、または30分の露出後にてとら
れた実際の結果に基づいて計算された。
【0069】例4 この例では、ケトンとカロエイトの混合の後10分間の
反応を含む、例1による過程が行われた。表4に示す結
果は、1塩基リン酸カリウム緩衝剤が殺細菌効能及び殺
胞子効能に干渉することを示している(試料C−14
A)。試料C−15Nに使用された商業的に入手可能な
緩衝剤はジオキシラン含有反応生成物の効能に干渉しな
かった。
反応を含む、例1による過程が行われた。表4に示す結
果は、1塩基リン酸カリウム緩衝剤が殺細菌効能及び殺
胞子効能に干渉することを示している(試料C−14
A)。試料C−15Nに使用された商業的に入手可能な
緩衝剤はジオキシラン含有反応生成物の効能に干渉しな
かった。
【0070】
【表4】
【0071】1 モル比に消毒溶液中に使用されるケト
ンを示す略字が続く。 2 溶液中のケトンにカロエイトを加えた重量%。 3 生長は10、20、または30分の露出後にとられ
た実際の結果に基づいて計算された。 4 QAMOHは水酸化テトラブチルアンモニウムを示
す。 5 フィッシャー(Fisher)によって供給され
た、25℃のpH4.0のフタル酸水素カリウム(#S
O−B−101)
ンを示す略字が続く。 2 溶液中のケトンにカロエイトを加えた重量%。 3 生長は10、20、または30分の露出後にとられ
た実際の結果に基づいて計算された。 4 QAMOHは水酸化テトラブチルアンモニウムを示
す。 5 フィッシャー(Fisher)によって供給され
た、25℃のpH4.0のフタル酸水素カリウム(#S
O−B−101)
【0072】例5 この例では、消毒溶液がスポロゲネス菌(ATCC 3
584)に対しても試験された点を除き例1の過程が行
われた。スポロゲネス菌は土壌抽出卵肉培地内にて増殖
された。この培地は、1.5gの脱水卵肉培地と15ml
の園芸用土壌抽出物を25×150mlチューブ内に入れ
ることによって調製された。次にこの培地は121℃に
て60分間圧力釜の中に入れられバクテリアの増殖に使
用された。培養チューブにはバクテリアが混入され、3
7℃にて少なくとも72時間培養された。次に培養菌は
湿綿またはガーゼを通して濾過され、25×150mlの
無菌培養チューブ内に入れられた。10個の縫合ループ
が培養内に入れられ、例1で述べたように培養され乾燥
され試験されたが、この例では消毒溶液調製後使用前に
10分間待機するようにという特定の指示は研究技術者
に与えられなかった。
584)に対しても試験された点を除き例1の過程が行
われた。スポロゲネス菌は土壌抽出卵肉培地内にて増殖
された。この培地は、1.5gの脱水卵肉培地と15ml
の園芸用土壌抽出物を25×150mlチューブ内に入れ
ることによって調製された。次にこの培地は121℃に
て60分間圧力釜の中に入れられバクテリアの増殖に使
用された。培養チューブにはバクテリアが混入され、3
7℃にて少なくとも72時間培養された。次に培養菌は
湿綿またはガーゼを通して濾過され、25×150mlの
無菌培養チューブ内に入れられた。10個の縫合ループ
が培養内に入れられ、例1で述べたように培養され乾燥
され試験されたが、この例では消毒溶液調製後使用前に
10分間待機するようにという特定の指示は研究技術者
に与えられなかった。
【0073】
【表5】
【0074】1 モル比に使用されるケトンを示す略字
が続く。 2 溶液内のケトンにカロエイトを加えた重量%。 3 生体の生長は消毒溶液へ10、20、及び30分間
露出された後に決定された。 4 ND:ケトンは添加されなかったので限定されてい
ない。 5 使用されたケトンが2−ぺンタノンであったことを
示す。
が続く。 2 溶液内のケトンにカロエイトを加えた重量%。 3 生体の生長は消毒溶液へ10、20、及び30分間
露出された後に決定された。 4 ND:ケトンは添加されなかったので限定されてい
ない。 5 使用されたケトンが2−ぺンタノンであったことを
示す。
【0075】この一連の試料は従前の結果が再現可能で
あるかどうかを知るために行われた。実際、その結果は
以前と概ね同一である。芽胞は、カロエイト/CSAレ
ベルが各々7%にまで減少された場合を除き、20分内
に除去されている(CS14)。溶液は混合の後直ちに
使用された(実験データ記録には特定の待機時間は示さ
れなかった)。
あるかどうかを知るために行われた。実際、その結果は
以前と概ね同一である。芽胞は、カロエイト/CSAレ
ベルが各々7%にまで減少された場合を除き、20分内
に除去されている(CS14)。溶液は混合の後直ちに
使用された(実験データ記録には特定の待機時間は示さ
れなかった)。
【0076】例6 この例では、枯草菌の代わりに非芽胞形成バクテリアの
緑膿菌、豚コレラ菌、及び黄色ブドウ球菌を利用した点
を除き例1の過程が行われた。試料(50g)が、消毒
溶液に20分間さらされた。
緑膿菌、豚コレラ菌、及び黄色ブドウ球菌を利用した点
を除き例1の過程が行われた。試料(50g)が、消毒
溶液に20分間さらされた。
【0077】
【表6】
【0078】1 ジオキシラン溶液は、10%カロエイ
ト、10%CSA、及び80%H2Oを含有した。ケト
ンに対するカロエイトのモル比は、0.38であった。 2 アブコサイド(abcoCIDE)は、ウィスコン
シン州ミルウォーキーのアブコ・ディーラーズ・インコ
ーポレイテッド(abco Dealers,In
c.)によって供給された活性化ジアルデヒド溶液(2
%グルタルアルデヒド)である。
ト、10%CSA、及び80%H2Oを含有した。ケト
ンに対するカロエイトのモル比は、0.38であった。 2 アブコサイド(abcoCIDE)は、ウィスコン
シン州ミルウォーキーのアブコ・ディーラーズ・インコ
ーポレイテッド(abco Dealers,In
c.)によって供給された活性化ジアルデヒド溶液(2
%グルタルアルデヒド)である。
【0079】アブコサイド(abcoCIDE)と比較
した、緑膿菌、豚コレラ菌、及び黄色ブドウ球菌に対す
る研究試験は20分内の場合に於て等しい結果を示し、
両方の薬剤が全ての生体に於ける生長を阻止した。
した、緑膿菌、豚コレラ菌、及び黄色ブドウ球菌に対す
る研究試験は20分内の場合に於て等しい結果を示し、
両方の薬剤が全ての生体に於ける生長を阻止した。
【0080】例7 この例では、消毒溶液が試験前に室温にて10分間取り
置かれる点を除き例5の過程が行われれた。その結果生
成するジオキシラン含有溶液は10%のカロエイト及び
10%のCSAまたはCSA(NaCSA)の10%ナ
トリウム塩の何れかを含有していた。即ち、各場合に於
てケトンに対するカロエイトのモル比は0.38であっ
た。NaCSAは、溶液中CSAの1gにつきNaOH
の0.172gを添加することにより調製された。次に
試験用ジオキシラン調製のために適当量のカロエイトが
溶液に添加された。表7に示されるように、CSA(試
料2CNA1−9)のナトリウム塩はジオキシランの枯
草菌に対する効力を低下せしめる。この結果は、これら
の試験と同様に、緩衝溶液中のイオンの存在がジオキシ
ランの効力に干渉することを示唆する。しかしながら、
NaCSA含有ジオキシラン溶液に対する長い露出時間
は、短い露出に比べて増加した殺胞子効能を生じた。表
7はまたNaCSAがスポロゲネス菌の消毒に100%
有効であったことを示す。CSAとカロエイトから調製
されたジオキシラン溶液は、枯草菌とスポロゲネス菌の
両者に対し優秀な消毒剤であった。各データは9回繰り
返した実験の平均値である。
置かれる点を除き例5の過程が行われれた。その結果生
成するジオキシラン含有溶液は10%のカロエイト及び
10%のCSAまたはCSA(NaCSA)の10%ナ
トリウム塩の何れかを含有していた。即ち、各場合に於
てケトンに対するカロエイトのモル比は0.38であっ
た。NaCSAは、溶液中CSAの1gにつきNaOH
の0.172gを添加することにより調製された。次に
試験用ジオキシラン調製のために適当量のカロエイトが
溶液に添加された。表7に示されるように、CSA(試
料2CNA1−9)のナトリウム塩はジオキシランの枯
草菌に対する効力を低下せしめる。この結果は、これら
の試験と同様に、緩衝溶液中のイオンの存在がジオキシ
ランの効力に干渉することを示唆する。しかしながら、
NaCSA含有ジオキシラン溶液に対する長い露出時間
は、短い露出に比べて増加した殺胞子効能を生じた。表
7はまたNaCSAがスポロゲネス菌の消毒に100%
有効であったことを示す。CSAとカロエイトから調製
されたジオキシラン溶液は、枯草菌とスポロゲネス菌の
両者に対し優秀な消毒剤であった。各データは9回繰り
返した実験の平均値である。
【0081】
【表7】
【0082】例8 この例では、研究技術者に対し溶液使用前10分間待機
すべき特別な指示は与えられなかった点を含み例5の過
程が行われた。その結果生成したジオキシラン含有溶液
に対して殺細菌効能が試験され、その後そのジオキシラ
ン含有溶液は20℃乃至24℃にて6日間保管され、再
試験された。カロエイトとケトンを合わせた直後の試験
結果が表8に示される。初期10分内に広範囲の結果が
得られ、このことがカロエイトとケトンの混合後初期1
0分が臨界的であることを示す。この期間に反応が起こ
りジオキシランが発生する。しかしながらジオキシラン
溶液を調製してから20分後で試験溶液の殺胞子効能が
確定された。
すべき特別な指示は与えられなかった点を含み例5の過
程が行われた。その結果生成したジオキシラン含有溶液
に対して殺細菌効能が試験され、その後そのジオキシラ
ン含有溶液は20℃乃至24℃にて6日間保管され、再
試験された。カロエイトとケトンを合わせた直後の試験
結果が表8に示される。初期10分内に広範囲の結果が
得られ、このことがカロエイトとケトンの混合後初期1
0分が臨界的であることを示す。この期間に反応が起こ
りジオキシランが発生する。しかしながらジオキシラン
溶液を調製してから20分後で試験溶液の殺胞子効能が
確定された。
【0083】
【表8】
【0084】1 生長は生体の消毒溶液へ露出して1
0、20、及び30分後に決定された。 2 モル比 3 溶液内のケトンにカロエイトを加えた重量% 4 Pは2−ペンタノンがCSAの代用とされたことを
示す。 5 ND:ケトンは添加されなかったので限定されてい
ない。
0、20、及び30分後に決定された。 2 モル比 3 溶液内のケトンにカロエイトを加えた重量% 4 Pは2−ペンタノンがCSAの代用とされたことを
示す。 5 ND:ケトンは添加されなかったので限定されてい
ない。
【0085】例9 表9は、20乃至24℃に於ける6日間の保管後の表8
の試料から選ばれたジオキシラン溶液の試験結果を示
す。10%カロエイトと10%CSAにより調製された
ジオキシランは、新規に調製された場合と全く同一の2
0分の露出後に100%殺胞子効能をもたらした。しか
しながらカロエイトとペンタノン(試料8−6−PC)
により調製されたジオキシランは、調製後6日で殺胞子
効能を示さなかった。即ち、長期にわたる安定性の見地
に於て、カンフォスルフォニック酸によって調製された
ジオキシランが、試験されたこれらのもののうちで最良
の結果を生じた。
の試料から選ばれたジオキシラン溶液の試験結果を示
す。10%カロエイトと10%CSAにより調製された
ジオキシランは、新規に調製された場合と全く同一の2
0分の露出後に100%殺胞子効能をもたらした。しか
しながらカロエイトとペンタノン(試料8−6−PC)
により調製されたジオキシランは、調製後6日で殺胞子
効能を示さなかった。即ち、長期にわたる安定性の見地
に於て、カンフォスルフォニック酸によって調製された
ジオキシランが、試験されたこれらのもののうちで最良
の結果を生じた。
【0086】
【表9】
【0087】1 生長は消毒溶液へ露出して10、2
0、及び30分後に決定された。 2 モル比 3 カロエイト及びケトンの重量%を示す。 4 Pは2−ペンタノンがCSAに代用されたことを示
す。
0、及び30分後に決定された。 2 モル比 3 カロエイト及びケトンの重量%を示す。 4 Pは2−ペンタノンがCSAに代用されたことを示
す。
【0088】例10 この例では、試験前にCSAのジオキシランを生成する
ため、カロエイトとCSAの混合物が10分間放置され
て平衡させられることを除いては、例5の過程が追従さ
れた。等モル比のカロエイトとCSAを含む、3つの試
験混合物TS−1、TS−2、TS−3が調製された。
すなわち、重量パーセントでいうと、26%のカロエイ
トと10%のCSAとを含む。これら3つの試験混合物
の試験は、枯草菌とスポルゲネス菌の両者に対して行わ
れた。培養チューブの分析は実験開始から3、7、1
4、及び21日後に行われた。表10に示されるよう
に、いずれの生体の生長も、どのチューブに於いても検
出されなかった。同じ3つの試験混合物が2日間室温に
保たれた後、同様にその効果を試験された。表10Aに
示されるように、いずれの生体の生長も、どの時点に於
いても観察されなかった。これらの結果は、CSAのジ
オキシランは少なくとも2日間は芽胞形成バクテリアを
抑えるにのに有効であり続けることを意味する。
ため、カロエイトとCSAの混合物が10分間放置され
て平衡させられることを除いては、例5の過程が追従さ
れた。等モル比のカロエイトとCSAを含む、3つの試
験混合物TS−1、TS−2、TS−3が調製された。
すなわち、重量パーセントでいうと、26%のカロエイ
トと10%のCSAとを含む。これら3つの試験混合物
の試験は、枯草菌とスポルゲネス菌の両者に対して行わ
れた。培養チューブの分析は実験開始から3、7、1
4、及び21日後に行われた。表10に示されるよう
に、いずれの生体の生長も、どのチューブに於いても検
出されなかった。同じ3つの試験混合物が2日間室温に
保たれた後、同様にその効果を試験された。表10Aに
示されるように、いずれの生体の生長も、どの時点に於
いても観察されなかった。これらの結果は、CSAのジ
オキシランは少なくとも2日間は芽胞形成バクテリアを
抑えるにのに有効であり続けることを意味する。
【0089】
【表10】
【0090】
【表11】
【0091】例11 カロエイト/ケトンまたはジオキシラン化合物の殺結核
菌効能試験に用いられる方法は、1985年12月11
日に米国環境保護局に採用された殺結核菌効能試験方法
(Tuberculocidal Actibity
Test Method)によっており、これは本明細
書に於いて引照によって加えられる。米国環境保護局
“Office of Pesticides and
Toxic Substances”刊行の“Dat
a Call−In Noticefor Tuber
culocidal Effectiveness D
ata for All Antimicrobial
Pesticideswith Tuberculo
cidal Claims(1986年1月13日に受
理)”を参照されたい。試験溶液は、“Tween 8
0”を含有する改良プロスカウア−ベック培地(Pro
skauer−Beck medium)1mlに対し、
1.49×107CFU(集落形成単位)の力価まで生
長した牛型結核菌BCGを用いて評価された。この改良
プロスカウア−ベック培地は、1リットル当たり2.5
gのKH2PO4と、5.0gのアスパラギンと、0.6
gのMgSO4・7H2Oと、2.5gのクエン酸マグネ
シウムと、0.0046gのFeCl3と、0.001
gのZnSO4・7H2Oと、20mlのグリセロールと、
1mlのTween 80とを含む。いくらかは−70℃
で、必要になるまで保存され、一部は室温で解凍され、
同体積の緩衝ゼラチンによって希釈され、氷浴中で簡単
に均質化された。緩衝ゼラチンは33mlの溶液A(水1
00ml中に2.8gのNaH2PO4を含む)と、67ml
の溶液B(水100ml中に、5.4gのNa2HPO4・
7H2Oを含む)と体積を200mlにするための水とを
含む。次に、この菌懸濁液は、5%の子牛の血清を含む
塩水Tween(saline−tween:0.85
%のNaClと、0.1%(v/v)のTween 8
0を含む)中で約107CFU/mlまで希釈された。そ
して、9mlの試験消毒剤が20℃にて平衡させられ、1
mlの牛型結核菌の培養菌が加えられ、渦流により混合さ
れた。ある時間間隔で1mlだけ取り出され、50mlの中
和剤汁(水1リットル中に、30gの大豆カゼインの消
化物汁(soybean casein digest
broth)と、5gのTween 80と、0.7
gのアゾレクチン(azolectin)と、0.5g
のチオ硫酸ナトリウムとを含む)と混合された。この懸
濁液は、0.45mmの疎水性の膜を通して濾過された。
この膜は50mlの塩水(0.85%のNaCl)で完全
にすすがれ、マイコバクテリア7H11寒天培地上に置
かれ、加湿チャンバの中で21日間、37℃にて培養さ
れた。マイコバクテリア7H11寒天培地は、1gのカ
ゼイン膵臓消化物と、0.5gのLグルタミン酸と、
0.4gのクエン酸ナトリウムと、0.001gのピロ
キシダイン(pyroxidine)と、0.0005
gのビオチンと、0.04gの硫化アンモニウム鉄(f
erric ammonium sulfate)と、
0.5gの硫化アンモニウムと、1.5gの燐酸ナトリ
ウムと、1.5gの燐酸カリウム(monopotas
sium phosphate)と、0.05gの硫酸
マグネシウムと、15gのバクト(Bacto)寒天培
地と、0.001gのバクトマラカイトグリーンと、5
mlのグリセリルとを1リットル当たりに含む。この培地
は、滅菌された後50℃乃至55℃に冷やされ、100
mlのバクト ミドルブルック(Bacto Middl
ebrook) OADC 培養剤が添加される。
菌効能試験に用いられる方法は、1985年12月11
日に米国環境保護局に採用された殺結核菌効能試験方法
(Tuberculocidal Actibity
Test Method)によっており、これは本明細
書に於いて引照によって加えられる。米国環境保護局
“Office of Pesticides and
Toxic Substances”刊行の“Dat
a Call−In Noticefor Tuber
culocidal Effectiveness D
ata for All Antimicrobial
Pesticideswith Tuberculo
cidal Claims(1986年1月13日に受
理)”を参照されたい。試験溶液は、“Tween 8
0”を含有する改良プロスカウア−ベック培地(Pro
skauer−Beck medium)1mlに対し、
1.49×107CFU(集落形成単位)の力価まで生
長した牛型結核菌BCGを用いて評価された。この改良
プロスカウア−ベック培地は、1リットル当たり2.5
gのKH2PO4と、5.0gのアスパラギンと、0.6
gのMgSO4・7H2Oと、2.5gのクエン酸マグネ
シウムと、0.0046gのFeCl3と、0.001
gのZnSO4・7H2Oと、20mlのグリセロールと、
1mlのTween 80とを含む。いくらかは−70℃
で、必要になるまで保存され、一部は室温で解凍され、
同体積の緩衝ゼラチンによって希釈され、氷浴中で簡単
に均質化された。緩衝ゼラチンは33mlの溶液A(水1
00ml中に2.8gのNaH2PO4を含む)と、67ml
の溶液B(水100ml中に、5.4gのNa2HPO4・
7H2Oを含む)と体積を200mlにするための水とを
含む。次に、この菌懸濁液は、5%の子牛の血清を含む
塩水Tween(saline−tween:0.85
%のNaClと、0.1%(v/v)のTween 8
0を含む)中で約107CFU/mlまで希釈された。そ
して、9mlの試験消毒剤が20℃にて平衡させられ、1
mlの牛型結核菌の培養菌が加えられ、渦流により混合さ
れた。ある時間間隔で1mlだけ取り出され、50mlの中
和剤汁(水1リットル中に、30gの大豆カゼインの消
化物汁(soybean casein digest
broth)と、5gのTween 80と、0.7
gのアゾレクチン(azolectin)と、0.5g
のチオ硫酸ナトリウムとを含む)と混合された。この懸
濁液は、0.45mmの疎水性の膜を通して濾過された。
この膜は50mlの塩水(0.85%のNaCl)で完全
にすすがれ、マイコバクテリア7H11寒天培地上に置
かれ、加湿チャンバの中で21日間、37℃にて培養さ
れた。マイコバクテリア7H11寒天培地は、1gのカ
ゼイン膵臓消化物と、0.5gのLグルタミン酸と、
0.4gのクエン酸ナトリウムと、0.001gのピロ
キシダイン(pyroxidine)と、0.0005
gのビオチンと、0.04gの硫化アンモニウム鉄(f
erric ammonium sulfate)と、
0.5gの硫化アンモニウムと、1.5gの燐酸ナトリ
ウムと、1.5gの燐酸カリウム(monopotas
sium phosphate)と、0.05gの硫酸
マグネシウムと、15gのバクト(Bacto)寒天培
地と、0.001gのバクトマラカイトグリーンと、5
mlのグリセリルとを1リットル当たりに含む。この培地
は、滅菌された後50℃乃至55℃に冷やされ、100
mlのバクト ミドルブルック(Bacto Middl
ebrook) OADC 培養剤が添加される。
【0092】表11は、10%のカロエイトと、10%
のCSAと、80%のH2Oとを含む、結果として生成
したCSAのジオキシラン含有溶液に対する露出の結果
を示している。カロエイトのCSAに対するモル比は
0.38であった。この方法で製造されたジオキシラン
消毒剤は、20分間の露出後の牛型結核菌BCGの生存
を1以下とした。
のCSAと、80%のH2Oとを含む、結果として生成
したCSAのジオキシラン含有溶液に対する露出の結果
を示している。カロエイトのCSAに対するモル比は
0.38であった。この方法で製造されたジオキシラン
消毒剤は、20分間の露出後の牛型結核菌BCGの生存
を1以下とした。
【0093】
【表12】
【0094】プレートが汚染された。
【0095】例12 カロエイト/ケトンまたはジオキシラン化合物の殺菌効
能試験に用いられる方法は、“1 AOAC Meth
ods、第6章、955.17(1990年刊行、第1
5版)”に記述されている殺菌効能試験(Fungic
idal Actibity Test)によってお
り、本明細書に於いて引照によって加えられる。簡単に
説明すると、以下の通りである。毛瘡白癬菌(ATCC
9533)の貯蔵培養菌を、ネオペプトン−グルコー
ス寒天培地(NGA)の表面に植え付け、25℃乃至3
0℃にて10日間培養した。NGAは10gのネオペプ
トンと、20gのグルコースと、20gの寒天培地を水
1リットル中に含む。それから、培養菌は表面から5つ
のNGAプレートへ移され、25℃乃至30℃にて、1
0日間培養された。培養後、菌糸体のマットは滅菌した
スパチュラを用いて取り出された。この培養は25mlの
塩水中で、ガラス棒による渦流によってこなされた。こ
の懸濁液は、菌糸状物質を取り除くため、滅菌した綿の
ガーゼを通され濾過された。分生子の力価は血球計算器
によって測定され、力価は1ml中に約106個の分生子
を含むように調整された。
能試験に用いられる方法は、“1 AOAC Meth
ods、第6章、955.17(1990年刊行、第1
5版)”に記述されている殺菌効能試験(Fungic
idal Actibity Test)によってお
り、本明細書に於いて引照によって加えられる。簡単に
説明すると、以下の通りである。毛瘡白癬菌(ATCC
9533)の貯蔵培養菌を、ネオペプトン−グルコー
ス寒天培地(NGA)の表面に植え付け、25℃乃至3
0℃にて10日間培養した。NGAは10gのネオペプ
トンと、20gのグルコースと、20gの寒天培地を水
1リットル中に含む。それから、培養菌は表面から5つ
のNGAプレートへ移され、25℃乃至30℃にて、1
0日間培養された。培養後、菌糸体のマットは滅菌した
スパチュラを用いて取り出された。この培養は25mlの
塩水中で、ガラス棒による渦流によってこなされた。こ
の懸濁液は、菌糸状物質を取り除くため、滅菌した綿の
ガーゼを通され濾過された。分生子の力価は血球計算器
によって測定され、力価は1ml中に約106個の分生子
を含むように調整された。
【0096】消毒溶液は、粉末と液体とを混ぜ、溶ける
ように10分間取り置くことによって調製された。10
本のチューブに消毒溶液が5mlずつ加えられ、水浴中で
20℃にて平衡させられた。30秒毎に0.5mlの分生
子懸濁液が各消毒剤のチューブに加えられた。5、1
0、20、及び30分の露出後、4mmのループを用いて
各試験チューブから試料が取り出された。この試料は、
中和剤を加えられたネオペプトン−グルコース汁(NG
B/N;10gのネオペプトン、20gのグルコース、
0.5gのチオ硫酸ナトリウムとを水1リットル中に含
む)のチューブに移された。これらのチューブは25℃
乃至30℃にて10日間培養された。
ように10分間取り置くことによって調製された。10
本のチューブに消毒溶液が5mlずつ加えられ、水浴中で
20℃にて平衡させられた。30秒毎に0.5mlの分生
子懸濁液が各消毒剤のチューブに加えられた。5、1
0、20、及び30分の露出後、4mmのループを用いて
各試験チューブから試料が取り出された。この試料は、
中和剤を加えられたネオペプトン−グルコース汁(NG
B/N;10gのネオペプトン、20gのグルコース、
0.5gのチオ硫酸ナトリウムとを水1リットル中に含
む)のチューブに移された。これらのチューブは25℃
乃至30℃にて10日間培養された。
【0097】5%の貯蔵フェノール溶液が、さらに1:
60と1:70の希釈溶液をつくるため希釈された。5
mlの希釈されたフェノールが10本の各チューブに加え
られ、水浴中で20℃にて平衡させられた。30秒毎に
0.5mlの分生子懸濁液が各フェノールのチューブに加
えられた。5、10、20、及び30分の露出後、4mm
のループを用いて各チューブから試料が取り出され、N
GB/Nのチューブへ移された。これらの汁を入れたチ
ューブは25℃乃至30℃にて10日間培養された。
60と1:70の希釈溶液をつくるため希釈された。5
mlの希釈されたフェノールが10本の各チューブに加え
られ、水浴中で20℃にて平衡させられた。30秒毎に
0.5mlの分生子懸濁液が各フェノールのチューブに加
えられた。5、10、20、及び30分の露出後、4mm
のループを用いて各チューブから試料が取り出され、N
GB/Nのチューブへ移された。これらの汁を入れたチ
ューブは25℃乃至30℃にて10日間培養された。
【0098】培養後、各チューブは菌の生長に対して試
験され、正(positive)または負(negat
ive)として判定された。中和作用は、負として判定
された一連のチューブに10乃至100CFUの抗原投
与生体(challengeorganism)を混入
することによって試験された。これらのチューブは25
℃乃至30℃にて10日間培養され、その後観察され、
評価された。
験され、正(positive)または負(negat
ive)として判定された。中和作用は、負として判定
された一連のチューブに10乃至100CFUの抗原投
与生体(challengeorganism)を混入
することによって試験された。これらのチューブは25
℃乃至30℃にて10日間培養され、その後観察され、
評価された。
【0099】表12は、10%のCSAと、10%のカ
ロエイトと、80%の水とを含むCSAのジオキシラン
の溶液に対し5分間露出することにより、毛瘡白癬菌が
効果的に殺菌されることを示している。カロエイトのC
SAに対するモル比は0.38であった。菌は試験され
た濃度に於いて、フェノールに対して抵抗性を有し、中
和試験では正の生長が観測され、ジオキシラン溶液の有
効な中和作用を示している。
ロエイトと、80%の水とを含むCSAのジオキシラン
の溶液に対し5分間露出することにより、毛瘡白癬菌が
効果的に殺菌されることを示している。カロエイトのC
SAに対するモル比は0.38であった。菌は試験され
た濃度に於いて、フェノールに対して抵抗性を有し、中
和試験では正の生長が観測され、ジオキシラン溶液の有
効な中和作用を示している。
【0100】
【表13】
【0101】1 毛瘡白癬菌の生長が認められたチュー
ブ数/総チューブ数
ブ数/総チューブ数
【0102】例13 カロエイト/ケトンまたはジオキシラン含有溶液の殺ウ
イルス効能試験に用いられた方法は、米国環境保護局
の、“Environmental Protecti
on Agency for virucidal p
reparation”によって与えられたガイドライ
ン“Efficacy Data Requireme
nts:Virucide”(Office of P
esticide Programs、米国環境保護
局、1976)によっており、本明細書に於いて引用に
より加えられる。
イルス効能試験に用いられた方法は、米国環境保護局
の、“Environmental Protecti
on Agency for virucidal p
reparation”によって与えられたガイドライ
ン“Efficacy Data Requireme
nts:Virucide”(Office of P
esticide Programs、米国環境保護
局、1976)によっており、本明細書に於いて引用に
より加えられる。
【0103】簡単に説明すると以下の通りである。人間
の頸部類上皮癌細胞(HeLa)のコンフルエントフラ
スコ(confluent flask)に、子牛の血
清2%が加えられた“minimum essenti
al medium(MEM)”中のタイプ 1 ポリ
オウィルス2mlが、感染のマルチプリシティ(mult
iplicity)が0.01に於いて混入された。ウ
ィルスは30分吸着することを許容され、その後約10
mlの培地がフラスコに加えられた。フラスコ内のウィル
スは37℃、5%CO2にて、4+の細胞変性効果(C
PE)に到達するまで培養された。その後、フラスコは
−70℃で冷凍され、ウィルスを採集するときには解凍
された。ウィルスの保存は−70度で行われた。
の頸部類上皮癌細胞(HeLa)のコンフルエントフラ
スコ(confluent flask)に、子牛の血
清2%が加えられた“minimum essenti
al medium(MEM)”中のタイプ 1 ポリ
オウィルス2mlが、感染のマルチプリシティ(mult
iplicity)が0.01に於いて混入された。ウ
ィルスは30分吸着することを許容され、その後約10
mlの培地がフラスコに加えられた。フラスコ内のウィル
スは37℃、5%CO2にて、4+の細胞変性効果(C
PE)に到達するまで培養された。その後、フラスコは
−70℃で冷凍され、ウィルスを採集するときには解凍
された。ウィルスの保存は−70度で行われた。
【0104】TCID−50試験は以下のように行われ
た。最初に、96−ウェル マイクロタイタープレート
(96−well microtiter plate
s)はHeLa細胞を植え付けられた。このプレートは
37℃、5%CO2にて、一晩、合流点に到達するまで
培養された。2%の子牛の血清が加えられたMEM中の
ウィルスから、シリアル(serial)1/10希釈
溶液が調製された。希釈溶液は0.1mlずつプレート上
の4つのウェルに加えられた。負の対照標準として含ま
れる4つのウェルは、2%の子牛の血清を加えられたM
EMのみを受容した。ウィルスは細胞に30分間のみ吸
着することを許容され、さらに2%の子牛の血清を加え
られたMEM0.1mlがプレートの各ウェルに加えられ
た。プレートは37℃、5%CO2にて3日間培養され
た。プレートはその後10%のフォルマリンによって固
定され、0.1%のクリスタルバイオレットで染色され
た。試料のTCID−50はリードミュンヒ(Reed
−Muench)法を用いることにより測定された。
た。最初に、96−ウェル マイクロタイタープレート
(96−well microtiter plate
s)はHeLa細胞を植え付けられた。このプレートは
37℃、5%CO2にて、一晩、合流点に到達するまで
培養された。2%の子牛の血清が加えられたMEM中の
ウィルスから、シリアル(serial)1/10希釈
溶液が調製された。希釈溶液は0.1mlずつプレート上
の4つのウェルに加えられた。負の対照標準として含ま
れる4つのウェルは、2%の子牛の血清を加えられたM
EMのみを受容した。ウィルスは細胞に30分間のみ吸
着することを許容され、さらに2%の子牛の血清を加え
られたMEM0.1mlがプレートの各ウェルに加えられ
た。プレートは37℃、5%CO2にて3日間培養され
た。プレートはその後10%のフォルマリンによって固
定され、0.1%のクリスタルバイオレットで染色され
た。試料のTCID−50はリードミュンヒ(Reed
−Muench)法を用いることにより測定された。
【0105】毒性制御は以下のように行われた。消毒溶
液10mlが、20℃の水浴中の滅菌されたチューブに入
れられ、10分乃至15分で平衡させられた。滅菌され
たキャリアが各チューブ内に15分間(最大露出時間)
取り置かれ、その後取り出され、2%の子牛の血清を加
えられたMEM3mlの中でボルテックスされた。連続し
た1/10希釈溶液がキャリア含有培地から調製され
た。希釈溶液はTCID−50の方法と同様に、96−
wellプレート中のHeLa細胞の上に置かれた。2
%の子牛の血清を加えられたMEMが細胞対照標準とな
る4つのウェルに加えられた。プレートは37℃にて3
0分間培養され、その後2%の子牛の血清を加えられた
MEM0.1mlが、プレートの各ウェルに加えられた。
プレートは37℃、5%CO2にて3日間培養された。
プレートはその後10%のフォルマリンによって固定さ
れ、0.1%のクリスタルバイオレットで染色された。
各ウェルは毒性に対して評価され、もし、毒性が検出さ
れたときは、TCID−50がリードミュンヒ法を用い
ることにより測定された。
液10mlが、20℃の水浴中の滅菌されたチューブに入
れられ、10分乃至15分で平衡させられた。滅菌され
たキャリアが各チューブ内に15分間(最大露出時間)
取り置かれ、その後取り出され、2%の子牛の血清を加
えられたMEM3mlの中でボルテックスされた。連続し
た1/10希釈溶液がキャリア含有培地から調製され
た。希釈溶液はTCID−50の方法と同様に、96−
wellプレート中のHeLa細胞の上に置かれた。2
%の子牛の血清を加えられたMEMが細胞対照標準とな
る4つのウェルに加えられた。プレートは37℃にて3
0分間培養され、その後2%の子牛の血清を加えられた
MEM0.1mlが、プレートの各ウェルに加えられた。
プレートは37℃、5%CO2にて3日間培養された。
プレートはその後10%のフォルマリンによって固定さ
れ、0.1%のクリスタルバイオレットで染色された。
各ウェルは毒性に対して評価され、もし、毒性が検出さ
れたときは、TCID−50がリードミュンヒ法を用い
ることにより測定された。
【0106】中和作用制御は以下のように行われた。消
毒溶液10mlが20℃の水浴中の滅菌されたチューブに
入れられ、10分乃至15分で平衡させられた。滅菌さ
れたキャリアが各チューブ内に15分間(最大露出時
間)取り置かれ、その後取り出され、2%の子牛の血清
を加えられたMEM3mlの中でボルテックスされた。シ
リアル1/10希釈溶液がキャリア含有培地から調製さ
れた。各希釈溶液はウィルスを混入され、最終的に1ml
当たりのウィルス数が10乃至100個の濃度が作成さ
れた。2%の子牛の血清を加えられたMEMを含有する
ブランク(blank)に、ウィルス対照標準となるよ
うに、ウィルスが混入された。希釈溶液はTCID−5
0の方法と同様に、96−ウェルプレート中のHeLa
細胞上に加えられた。プレートは37℃にて30分間培
養され、その後2%の子牛の血清を加えられたMEM
0.1mlがプレートの各ウェルに加えられた。プレート
は37℃、5%CO2にて3日間培養された。プレート
はその後10%のフォルマリンによって固定され、0.
1%のクリスタルバイオレットで染色された。各ウェル
は細胞変性効果に対して評価された。
毒溶液10mlが20℃の水浴中の滅菌されたチューブに
入れられ、10分乃至15分で平衡させられた。滅菌さ
れたキャリアが各チューブ内に15分間(最大露出時
間)取り置かれ、その後取り出され、2%の子牛の血清
を加えられたMEM3mlの中でボルテックスされた。シ
リアル1/10希釈溶液がキャリア含有培地から調製さ
れた。各希釈溶液はウィルスを混入され、最終的に1ml
当たりのウィルス数が10乃至100個の濃度が作成さ
れた。2%の子牛の血清を加えられたMEMを含有する
ブランク(blank)に、ウィルス対照標準となるよ
うに、ウィルスが混入された。希釈溶液はTCID−5
0の方法と同様に、96−ウェルプレート中のHeLa
細胞上に加えられた。プレートは37℃にて30分間培
養され、その後2%の子牛の血清を加えられたMEM
0.1mlがプレートの各ウェルに加えられた。プレート
は37℃、5%CO2にて3日間培養された。プレート
はその後10%のフォルマリンによって固定され、0.
1%のクリスタルバイオレットで染色された。各ウェル
は細胞変性効果に対して評価された。
【0107】カロエイト/ケトンまたはジオキシラン消
毒溶液は3gのカロエイトと、3gのCSAを含有す
る、脱イオン化蒸留水27gとを混合することにより調
製された。キャリアの消毒溶液に対する露出は、キャリ
アを貯蔵ウィルスの中に15分間取り置くことから始め
られた。次にそれらは取り出され、15分間フィルタ紙
上で、室温にて乾燥させられた。10mlの消毒剤が滅菌
されたチューブに入れられ水浴中で20℃にて平衡させ
られた。汚染されたキャリアはチューブの中に5、1
0、及び15分間入れられ、その後取り出され、消毒剤
を中和してウィルスを游出する(release)ため
に、2%の子牛の血清を加えられたMEM3ml中でボル
テックスされた。各露出時間は3回試験された。TCI
D−50の測定方法が、ウィルスの含有量を測定するた
めに、キャリア含有培地に対して行われた。3つの汚染
されたキャリアが、2%の子牛の血清を加えられたME
M3ml中でボルテックスされ、正のウィルス対照標準と
してタイターされた(titered)。
毒溶液は3gのカロエイトと、3gのCSAを含有す
る、脱イオン化蒸留水27gとを混合することにより調
製された。キャリアの消毒溶液に対する露出は、キャリ
アを貯蔵ウィルスの中に15分間取り置くことから始め
られた。次にそれらは取り出され、15分間フィルタ紙
上で、室温にて乾燥させられた。10mlの消毒剤が滅菌
されたチューブに入れられ水浴中で20℃にて平衡させ
られた。汚染されたキャリアはチューブの中に5、1
0、及び15分間入れられ、その後取り出され、消毒剤
を中和してウィルスを游出する(release)ため
に、2%の子牛の血清を加えられたMEM3ml中でボル
テックスされた。各露出時間は3回試験された。TCI
D−50の測定方法が、ウィルスの含有量を測定するた
めに、キャリア含有培地に対して行われた。3つの汚染
されたキャリアが、2%の子牛の血清を加えられたME
M3ml中でボルテックスされ、正のウィルス対照標準と
してタイターされた(titered)。
【0108】表13はCSAのジオキシラン消毒剤が、
殺菌効能試験に於いてウィルス力価を減少させた結果を
示しいる。3log10の減衰がウィルス標本に対して米
国環境保護局よって要求されている。消毒剤に対する露
出後、ウィルスが検出されないときは、消毒剤によるウ
ィルスのlog10減衰は、TCID−50(検出限界)
をウィルス対照標準の力価の平均から差し引くことによ
って計算される。本消毒剤はウィルス力価を3.4lo
g10減衰させ、米国環境保護局のウィルス標本に対する
要求に適合している。毒性制御試験に於いて、2%の子
牛の血清を加えられたMEM3ml中での最初のキャリア
の希釈溶液(3ml中のキャリアまたは1/3希釈溶液)
は、4回の測定の内3回で細胞に対する毒性を有するこ
とが認められた。キャリア含有培地の1/10希釈溶液
は毒性を示さなかった。いずれのCSAのジオキシラン
溶液に対するTCID−50も101.3/mlであった。
中和作用制御試験は、2%の子牛の血清を加えられたM
EM3ml中での最初のキャリアの希釈溶液(1/3希釈
溶液)は毒性を持っていたため、ウィルスが検出できな
かったことを示した。キャリア含有培地の1/10希釈
溶液はジオキシラン溶液を中和するのに十分であった。
ウィルス対照標準と匹敵する、ウィルスの細胞変性効果
が4回の測定で検出された。
殺菌効能試験に於いてウィルス力価を減少させた結果を
示しいる。3log10の減衰がウィルス標本に対して米
国環境保護局よって要求されている。消毒剤に対する露
出後、ウィルスが検出されないときは、消毒剤によるウ
ィルスのlog10減衰は、TCID−50(検出限界)
をウィルス対照標準の力価の平均から差し引くことによ
って計算される。本消毒剤はウィルス力価を3.4lo
g10減衰させ、米国環境保護局のウィルス標本に対する
要求に適合している。毒性制御試験に於いて、2%の子
牛の血清を加えられたMEM3ml中での最初のキャリア
の希釈溶液(3ml中のキャリアまたは1/3希釈溶液)
は、4回の測定の内3回で細胞に対する毒性を有するこ
とが認められた。キャリア含有培地の1/10希釈溶液
は毒性を示さなかった。いずれのCSAのジオキシラン
溶液に対するTCID−50も101.3/mlであった。
中和作用制御試験は、2%の子牛の血清を加えられたM
EM3ml中での最初のキャリアの希釈溶液(1/3希釈
溶液)は毒性を持っていたため、ウィルスが検出できな
かったことを示した。キャリア含有培地の1/10希釈
溶液はジオキシラン溶液を中和するのに十分であった。
ウィルス対照標準と匹敵する、ウィルスの細胞変性効果
が4回の測定で検出された。
【0109】本発明の適切な好適実施例が、例示の目的
で記述されてきたが、本発明の主旨や、本質的な特質か
ら逸脱することなく本発明の他の実施例に思い至ること
はあり得ることである。記述された例示は、本発明を制
限するものではなく、単に例示である。本発明の請求範
囲は、前述の例示ではなく、付属の特許請求の範囲によ
って定義される。
で記述されてきたが、本発明の主旨や、本質的な特質か
ら逸脱することなく本発明の他の実施例に思い至ること
はあり得ることである。記述された例示は、本発明を制
限するものではなく、単に例示である。本発明の請求範
囲は、前述の例示ではなく、付属の特許請求の範囲によ
って定義される。
【表14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 41:04) Z (A01N 43/24 41:02 35:02)
Claims (29)
- 【請求項1】 バクテリア、バクテリア性芽胞、菌
類、ウィルスからなるグループから選択される、ひとつ
若しくは複数の微生物によって汚染された物体の消毒・
滅菌方法であって、 (a)ペロキシモノサルフェイトと、カルボニル含有化
合物と、それらの反応生成物との混合物を含み、かつペ
ロキシモノサルフェイトのカルボニル含有化合物に対す
るモル比が少なくとも0.01:1である消毒流体を調
製する過程と、 (b)前記物質を前記消毒流体に、前記物質を殺菌若し
くは滅菌するのに十分な時間接触させる過程とを有する
ことを特徴とする微生物によって汚染された物質の消毒
・滅菌方法。 - 【請求項2】 前記ペロキシモノサルフェイトのカル
ボニル含有化合物に対するモル比が、約0.01:1と
10:1との間であることを特徴とする請求項1に記載
の消毒・滅菌方法。 - 【請求項3】 前記カルボニル含有化合物が、アセト
ンと、2−ペンタノンと、4−ヒドロキシ−4−メチル
−2−ペンタノンと、カンフォスルフォニック酸とから
なるグループから選択される物質からなることを特徴と
する請求項2に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項4】 前記消毒流体がイオン化した溶液から
なることを特徴とする請求項3に記載の消毒・滅菌方
法。 - 【請求項5】 前記消毒流体が水溶液からなることを
特徴とする請求項4に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項6】 前記カルボニル含有化合物が、アセト
ンからなることを特徴とする請求項5に記載の消毒・滅
菌方法。 - 【請求項7】 前記カルボニル含有化合物が、2−ペ
ンタノンからなることを特徴とする請求項5に記載の消
毒・滅菌方法。 - 【請求項8】 前記カルボニル含有化合物が、4−ヒ
ドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンからなることを
特徴とする請求項5に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項9】 前記カルボニル含有化合物が、カンフ
ォスルフォニック酸からなることを特徴とする請求項5
に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項10】 前記ペロキシモノサルフェイトと、
カルボニル含有化合物と、それらの反応生成物との混合
物が、前記水溶液中に、約1重量%と飽和濃度との間の
濃度で存在することを特徴とする請求項5に記載の消毒
・滅菌方法。 - 【請求項11】 前記物体が消毒若しくは滅菌される
べき表面を有していることを特徴とする請求項5に記載
の消毒・滅菌方法。 - 【請求項12】 前記物体が医療器械であることを特
徴とする請求項11に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項13】 前記ペロキシモノサルフェイトのカ
ルボニル含有化合物に対するモル比が、約0.1:1と
3:1との間であることを特徴とする請求項1に記載の
消毒・滅菌方法。 - 【請求項14】 前記消毒流体が、過酸化物と、アル
デヒドと、エポキシドと、表面活性剤とからなるグルー
プから選択されるひとつ若しくは複数の物質を、更に有
することを特徴とする請求項2に記載の消毒・滅菌方
法。 - 【請求項15】 前記消毒流体が、前記ペロキシモノ
サルフェイトとカルボニル含有化合物との反応生成物と
して、ジオキシランを含有することを特徴とする請求項
1に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項16】 前記ペロキシモノサルフェイトのカ
ルボニル含有化合物に対するモル比が約0.01:1と
10:1との間であることを特徴とする請求項15に記
載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項17】 前記カルボニル含有化合物が、アセ
トンと、2−ペンタノンと、4−ヒドロキシ−4−メチ
ル−2−ペンタノンと、カンフォスルフォニック酸とか
らなるグループから選択される物質からなり、 前記ジオキシランが、ジメチルジオキシランと、メチル
−n−プロピルジオキシランと、4−ヒドロキシ−4−
メチル−2−ペンタジオキシランと、カンフォスルフォ
ニック酸のジオキシランとからなるグループから選択さ
れる物質からなることを特徴とする請求項16に記載の
消毒・滅菌方法。 - 【請求項18】 前記消毒流体がイオン化した溶液か
らなることを特徴とする請求項17に記載の消毒・滅菌
方法。 - 【請求項19】 前記消毒流体が水溶液からなること
を特徴とする請求項18に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項20】 前記カルボニル含有化合物が、アセ
トンからなり、前記ジオキシランが、ジメチルジオキシ
ランからなることを特徴とする請求項19に記載の消毒
・滅菌方法。 - 【請求項21】 前記カルボニル含有化合物が、2−
ペンタノンからなり、 前記ジオキシランが、メチル−n−プロピルジオキシラ
ンからなることを特徴とする請求項19に記載の消毒・
滅菌方法。 - 【請求項22】 前記カルボニル含有化合物が、4−
ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンからなり、 前記ジオキシランが、4−ヒドロキシ−4−メチル−2
−ペンタジオキシランからなることを特徴とする請求項
19に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項23】 前記カルボニル含有化合物が、カン
フォスルフォニック酸からなり、 前記ジオキシランが、カンフォスルフォニック酸のジオ
キシランからなることを特徴とする請求項19に記載の
消毒・滅菌方法。 - 【請求項24】 前記ペロキシモノサルフェイトと、
カルボニル含有化合物と、それらの反応生成物との混合
物が、前記水溶液中に、約1重量%と飽和濃度との間の
濃度で存在することを特徴とする請求項19に記載の消
毒・滅菌方法。 - 【請求項25】 前記物体が、消毒若しくは滅菌され
るべき表面を有していることを特徴とする請求項19に
記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項26】 前記物体が、医療器械であることを
特徴とする請求項25に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項27】 前記消毒流体が、過酸化物と、アル
デヒドと、エポキシドと、表面活性剤とからなるグルー
プから選択されるひとつ若しくは複数の物質を、更に有
する請求項16に記載の消毒・滅菌方法。 - 【請求項28】 水溶液中のカンフォスルフォニック
酸とペロキシモノサルフェイトとの消毒・滅菌用反応生
成物。 - 【請求項29】 カンフォスルフォニック酸のジオキ
シランからなることを特徴とする請求項28に記載の消
毒・滅菌用反応生成物。
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