JPH07259812A - 締付器具 - Google Patents
締付器具Info
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- JPH07259812A JPH07259812A JP6048488A JP4848894A JPH07259812A JP H07259812 A JPH07259812 A JP H07259812A JP 6048488 A JP6048488 A JP 6048488A JP 4848894 A JP4848894 A JP 4848894A JP H07259812 A JPH07259812 A JP H07259812A
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- JP
- Japan
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- fluid container
- stack
- tightening
- protrusion
- work
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Clamps And Clips (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワークをムラなく締め付けることができる軽
量な締付器具を提供する。 【構成】 内部に液体が充てんされた高分子材料からな
る箱型の流体容器11の一端面側に、球面状をなす変形
可能な突起部12を当該突起部12の内側と流体容器1
1の内部とが連通するよう所定の位置に複数形成し、ス
タックに突起部12が当接するように流体容器11をス
タックの積層方向両端側にそれぞれ設け、これらのスタ
ック及び流体容器11を挟むように端板13をそれぞれ
設け、対向する端板13を連結するように締付ボルト1
4及び締付ナット15をこれら端板13の四隅に設けて
なる。
量な締付器具を提供する。 【構成】 内部に液体が充てんされた高分子材料からな
る箱型の流体容器11の一端面側に、球面状をなす変形
可能な突起部12を当該突起部12の内側と流体容器1
1の内部とが連通するよう所定の位置に複数形成し、ス
タックに突起部12が当接するように流体容器11をス
タックの積層方向両端側にそれぞれ設け、これらのスタ
ック及び流体容器11を挟むように端板13をそれぞれ
設け、対向する端板13を連結するように締付ボルト1
4及び締付ナット15をこれら端板13の四隅に設けて
なる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池のスタックな
どの積層物などのワークを締め付ける器具に関する。
どの積層物などのワークを締め付ける器具に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、所定の電力を得るため、通
常、単電池を直列に複数積み重ねた集合電池(以下、ス
タックと呼ぶ)を器具で締め付けている。
常、単電池を直列に複数積み重ねた集合電池(以下、ス
タックと呼ぶ)を器具で締め付けている。
【0003】このような燃料電池の概略構成を図6に示
す。図6に示すように、電解質6aを厚さ方向に電極6
bで挟んでセル6を構成し、セル6を厚さ方向にガス仕
切板7で挟み、さらに冷却板8で挟んで単電池10を構
成する。この単電池10を厚さ方向に複数積層して(但
し、図6は一層のみ記載)スタックを形成し、このスタ
ックを積層方向に端板3で挟み、これら端板3の対向す
る四隅を締付ボルト4及び締付ナット5でそれぞれ締め
付けている。
す。図6に示すように、電解質6aを厚さ方向に電極6
bで挟んでセル6を構成し、セル6を厚さ方向にガス仕
切板7で挟み、さらに冷却板8で挟んで単電池10を構
成する。この単電池10を厚さ方向に複数積層して(但
し、図6は一層のみ記載)スタックを形成し、このスタ
ックを積層方向に端板3で挟み、これら端板3の対向す
る四隅を締付ボルト4及び締付ナット5でそれぞれ締め
付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したような燃料電
池では、平板状の端板3の四隅を締付ボルト4で締め付
けるので、端板3がたわみやすい。端板3にたわみが発
生すると、スタックの締め付け圧力にムラが生じ、スタ
ックから反応ガスや冷却水などが漏れてしまう。このた
め、端板3の剛性を高くして、端板3のたわみを防止し
ているが、端板3の厚さが厚くなるため、端板3の重量
が重くなり、燃料電池の搬送や設置などに手間がかかっ
てしまっている。
池では、平板状の端板3の四隅を締付ボルト4で締め付
けるので、端板3がたわみやすい。端板3にたわみが発
生すると、スタックの締め付け圧力にムラが生じ、スタ
ックから反応ガスや冷却水などが漏れてしまう。このた
め、端板3の剛性を高くして、端板3のたわみを防止し
ているが、端板3の厚さが厚くなるため、端板3の重量
が重くなり、燃料電池の搬送や設置などに手間がかかっ
てしまっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ため、本発明は、ワークを挟み込んで締め付けると共に
内部に流体が充てんされる流体容器と、前記ワークに当
接するよう前記流体容器に設けられ且た変動可能な突起
部とを備えて、締付器具を構成したのである。
ため、本発明は、ワークを挟み込んで締め付けると共に
内部に流体が充てんされる流体容器と、前記ワークに当
接するよう前記流体容器に設けられ且た変動可能な突起
部とを備えて、締付器具を構成したのである。
【0006】ここで、前記突起部は、球面状に形成され
た変形可能な高分子材料からなるものであっても良い。
た変形可能な高分子材料からなるものであっても良い。
【0007】また、前記突起部は、伸縮するよう蛇腹状
に形成された高分子材料からなるものであっても良い。
に形成された高分子材料からなるものであっても良い。
【0008】また、前記突起部は、伸縮するよう前記流
体容器に摺動可能に設けられたロッドであっても良い。
体容器に摺動可能に設けられたロッドであっても良い。
【0009】
【作用】前述した構成による締付器具では、流体容器で
ワークを挟み込んで締め付けると、締め付け圧力は、液
体を介して突起部へ伝わり、突起部がワークを締め付け
る。この際、締め付けに伴うワークからの反作用により
流体容器がたわむと、流体容器のたわみに応じて突起部
が変動し、流体容器内の液体は、突起部の変動に伴いな
がら突起部を均一な圧力で押し返すので、ワークは、突
起部により常にムラなく締め付けられる。
ワークを挟み込んで締め付けると、締め付け圧力は、液
体を介して突起部へ伝わり、突起部がワークを締め付け
る。この際、締め付けに伴うワークからの反作用により
流体容器がたわむと、流体容器のたわみに応じて突起部
が変動し、流体容器内の液体は、突起部の変動に伴いな
がら突起部を均一な圧力で押し返すので、ワークは、突
起部により常にムラなく締め付けられる。
【0010】なお、突起部が球面状に形成された変形可
能な高分子材料からなるものであれば、流体容器のたわ
みに応じて突起部が変形し、液体が突起部の変形に伴い
ながら均一な圧力で押し返すので、ワークは突起部によ
り常にムラなく締め付けられる。
能な高分子材料からなるものであれば、流体容器のたわ
みに応じて突起部が変形し、液体が突起部の変形に伴い
ながら均一な圧力で押し返すので、ワークは突起部によ
り常にムラなく締め付けられる。
【0011】また、突起部が伸縮するよう蛇腹状に形成
された高分子材料からなるものであれば、流体容器のた
わみに応じて突起部が伸縮し、液体が突起部の伸縮に伴
いながら突起部を均一な圧力で押し返すので、ワークは
突起部により常にムラなく締め付けられる。
された高分子材料からなるものであれば、流体容器のた
わみに応じて突起部が伸縮し、液体が突起部の伸縮に伴
いながら突起部を均一な圧力で押し返すので、ワークは
突起部により常にムラなく締め付けられる。
【0012】また、突起部が伸縮するよう流体容器に摺
動可能に設けられたロッドであれば、流体容器のたわみ
に応じてロッドが伸縮し、液体が突起部の伸縮に伴いな
がら突起部を均一な圧力で押し返すので、ワークはロッ
ドにより常にムラなく締め付けられる。
動可能に設けられたロッドであれば、流体容器のたわみ
に応じてロッドが伸縮し、液体が突起部の伸縮に伴いな
がら突起部を均一な圧力で押し返すので、ワークはロッ
ドにより常にムラなく締め付けられる。
【0013】
【実施例】本発明による締付器具の第一番目の実施例を
ワークの一例である燃料電池のスタックに適用した場合
を図1〜3に基づいて説明する。なお、図1はその概略
構成図、図2はその主要部の一部破断図、図3はその作
用図である。
ワークの一例である燃料電池のスタックに適用した場合
を図1〜3に基づいて説明する。なお、図1はその概略
構成図、図2はその主要部の一部破断図、図3はその作
用図である。
【0014】図1に示すように、電解質6aの厚さ方向
両端側には、電極6bがそれぞれ設けられており、これ
らの電解質6a及び電極6bによりセル6が構成されて
いる。セル6の厚さ方向両端側には、ガス仕切板7がそ
れぞれ設けられている。これらガス仕切板7の外側に
は、冷却板8がそれぞれ設けられており、これらセル
6、ガス仕切板7、冷却板8により単電池10が構成さ
れている。単電池10は、厚さ方向に複数積層され(但
し、図1は一層のみ記載)、スタックを形成している。
両端側には、電極6bがそれぞれ設けられており、これ
らの電解質6a及び電極6bによりセル6が構成されて
いる。セル6の厚さ方向両端側には、ガス仕切板7がそ
れぞれ設けられている。これらガス仕切板7の外側に
は、冷却板8がそれぞれ設けられており、これらセル
6、ガス仕切板7、冷却板8により単電池10が構成さ
れている。単電池10は、厚さ方向に複数積層され(但
し、図1は一層のみ記載)、スタックを形成している。
【0015】スタックの積層方向両端側には、内部に油
や水などの液体が充てんされた樹脂やゴムなどの高分子
材料からなる箱型の流体容器11がそれぞれ設けられて
いる。図1,2に示すように、流体容器11の一端面
側、即ち、スタック側には、球面状をなす突起部12が
所定の位置に複数形成されており、突起部12は、型成
形により流体容器11に一体成形されている。図2に示
すように、これら突起部12の内側は、流体容器11の
内部とそれぞれ連通している。これら突起部12は、押
圧力によりそれぞれ変形可能となっている。流体容器1
1の他端面側には、流体容器11の内部へ連通する注入
口11aが設けられており、流体容器11の内部へ液体
が注入できるようになっている。注入口11aには、内
部の液体の流出を防止する密閉栓11bが嵌合してい
る。
や水などの液体が充てんされた樹脂やゴムなどの高分子
材料からなる箱型の流体容器11がそれぞれ設けられて
いる。図1,2に示すように、流体容器11の一端面
側、即ち、スタック側には、球面状をなす突起部12が
所定の位置に複数形成されており、突起部12は、型成
形により流体容器11に一体成形されている。図2に示
すように、これら突起部12の内側は、流体容器11の
内部とそれぞれ連通している。これら突起部12は、押
圧力によりそれぞれ変形可能となっている。流体容器1
1の他端面側には、流体容器11の内部へ連通する注入
口11aが設けられており、流体容器11の内部へ液体
が注入できるようになっている。注入口11aには、内
部の液体の流出を防止する密閉栓11bが嵌合してい
る。
【0016】図1に示すように、流体容器11のスタッ
ク積層方向外側には、端板13がそれぞれ設けられてい
る。これら端板13の四隅には、対向する端板13を連
結するように締付ボルト14がそれぞれ貫通している。
これら締付ボルト14の先端側には、対向する端板13
を締付ボルト14の頭部14aとで挟み込む締付ナット
15が螺合している。
ク積層方向外側には、端板13がそれぞれ設けられてい
る。これら端板13の四隅には、対向する端板13を連
結するように締付ボルト14がそれぞれ貫通している。
これら締付ボルト14の先端側には、対向する端板13
を締付ボルト14の頭部14aとで挟み込む締付ナット
15が螺合している。
【0017】このような締付器具で燃料電池のスタック
を締め付ける場合を以下に説明する。締付ナット15を
回して、締付ナット15と締付ボルト14の頭部14a
との距離を縮めることにより、端板13の対向距離を小
さくし、流体容器11の対向距離を小さくし、流体容器
11及び突起部12内の液体を介して突起部12をスタ
ックに押し付け、スタックを締め付ける。
を締め付ける場合を以下に説明する。締付ナット15を
回して、締付ナット15と締付ボルト14の頭部14a
との距離を縮めることにより、端板13の対向距離を小
さくし、流体容器11の対向距離を小さくし、流体容器
11及び突起部12内の液体を介して突起部12をスタ
ックに押し付け、スタックを締め付ける。
【0018】締付ナット15をさらに回すと、図2に示
すように、締め付けに伴うスタックからの反作用によ
り、端板13及び流体容器11がたわんでしまう。この
たわみに応じて、流体容器11の突起部12は変形し、
流体容器11及び突起部12内の液体は、突起部12の
変形に伴いながらこれらの突起部12を均一な圧力で押
し返す。即ち、締付ボルト14の近傍の突起部12がた
わみにより押し縮んでしまうと、その押し縮みに応じた
分の液体がスタックの中央寄りの突起部12内に入り込
むのである。このため、各突起部12のスタックに対す
る締め付け圧力はそれぞれ等しくなり、スタックをムラ
のない締め付け圧力で締め付けることができるのであ
る。
すように、締め付けに伴うスタックからの反作用によ
り、端板13及び流体容器11がたわんでしまう。この
たわみに応じて、流体容器11の突起部12は変形し、
流体容器11及び突起部12内の液体は、突起部12の
変形に伴いながらこれらの突起部12を均一な圧力で押
し返す。即ち、締付ボルト14の近傍の突起部12がた
わみにより押し縮んでしまうと、その押し縮みに応じた
分の液体がスタックの中央寄りの突起部12内に入り込
むのである。このため、各突起部12のスタックに対す
る締め付け圧力はそれぞれ等しくなり、スタックをムラ
のない締め付け圧力で締め付けることができるのであ
る。
【0019】従って、端板13などが高剛性を有する必
要はないので、燃料電池の全体重量が軽くなり、搬送や
設置などを容易にしながらも、スタックから反応ガスや
冷却水などを漏らすことはないのである。また、セル6
の平坦具合が向上し、隣接するセル6間の接触具合が向
上するので、集電効果が向上するのである。
要はないので、燃料電池の全体重量が軽くなり、搬送や
設置などを容易にしながらも、スタックから反応ガスや
冷却水などを漏らすことはないのである。また、セル6
の平坦具合が向上し、隣接するセル6間の接触具合が向
上するので、集電効果が向上するのである。
【0020】本発明による締付器具の第二番目の実施例
をワークの一例である燃料電池のスタックの締め付けに
適用した場合を図4に基づいて説明する。なお、図4
は、その主要部の一部破断図である。但し、前述した実
施例と同様な部材には、前述した実施例と同一の符号を
用いて、その説明を省略する。
をワークの一例である燃料電池のスタックの締め付けに
適用した場合を図4に基づいて説明する。なお、図4
は、その主要部の一部破断図である。但し、前述した実
施例と同様な部材には、前述した実施例と同一の符号を
用いて、その説明を省略する。
【0021】図4に示すように、内部に油や水などの液
体が充てんされる樹脂やゴムなどの高分子材料からなる
箱型の流体容器21の一端面側には、蛇腹状をなす突起
部22が所定の位置に複数形成されており、突起部22
は、型成形により流体容器21に一体成形されている。
これら突起部22の内側は、流体容器21の内部とそれ
ぞれ連通している。これら突起部22は、押圧力により
それぞれ伸縮可能となっている。なお、図4中、21a
は液体を注入する注入口、21bは密閉栓である。
体が充てんされる樹脂やゴムなどの高分子材料からなる
箱型の流体容器21の一端面側には、蛇腹状をなす突起
部22が所定の位置に複数形成されており、突起部22
は、型成形により流体容器21に一体成形されている。
これら突起部22の内側は、流体容器21の内部とそれ
ぞれ連通している。これら突起部22は、押圧力により
それぞれ伸縮可能となっている。なお、図4中、21a
は液体を注入する注入口、21bは密閉栓である。
【0022】このような突起部22を形成した流体容器
21を前述した実施例と同様に用いると、突起部22
は、前述した実施例と同様にスタックをムラのない締め
付け圧力で締め付けるのである。従って、本実施例でも
前述した実施例と同様な効果を得ることができるのであ
る。
21を前述した実施例と同様に用いると、突起部22
は、前述した実施例と同様にスタックをムラのない締め
付け圧力で締め付けるのである。従って、本実施例でも
前述した実施例と同様な効果を得ることができるのであ
る。
【0023】本発明による締付器具の第三番目の実施例
をワークの一例である燃料電池のスタックの締め付けに
適用した場合を図5に基づいて説明する。なお、図5
は、その主要部の一部破断図である。但し、前述した実
施例と同様な部材については、前述した実施例と同一の
符号を用いて、その説明を省略する。
をワークの一例である燃料電池のスタックの締め付けに
適用した場合を図5に基づいて説明する。なお、図5
は、その主要部の一部破断図である。但し、前述した実
施例と同様な部材については、前述した実施例と同一の
符号を用いて、その説明を省略する。
【0024】図5に示すように、内部に油や水などの液
体が充てんされる鉄鋼板やステンレス鋼板などの金属材
料からなる箱型の流体容器31の一端面側には、円筒状
の保持部31cが所定の位置に複数突設されており、こ
れら保持部31cの内側は、流体容器31の内部にそれ
ぞれ連通している。これら保持部31cには、上記のよ
うな金属材料からなる円柱状のロッド32がOリングな
どのシール31dを介してそれぞれ嵌合しており、これ
らロッド32は、保持部31cに対して伸縮するようそ
れぞれ摺動可能になっている。これらロッド32の両端
側には、フランジ部32aがそれぞれ設けられており、
ロッド32が保持部31cから外れないようになってい
る。これらロッド32の内部には、流体容器31の内部
と連通する中空部32bがそれぞれ形成されており、液
体の出入りが自在となっている。なお、図5中、31a
は液体を注入する注入口、31bは密閉栓である。
体が充てんされる鉄鋼板やステンレス鋼板などの金属材
料からなる箱型の流体容器31の一端面側には、円筒状
の保持部31cが所定の位置に複数突設されており、こ
れら保持部31cの内側は、流体容器31の内部にそれ
ぞれ連通している。これら保持部31cには、上記のよ
うな金属材料からなる円柱状のロッド32がOリングな
どのシール31dを介してそれぞれ嵌合しており、これ
らロッド32は、保持部31cに対して伸縮するようそ
れぞれ摺動可能になっている。これらロッド32の両端
側には、フランジ部32aがそれぞれ設けられており、
ロッド32が保持部31cから外れないようになってい
る。これらロッド32の内部には、流体容器31の内部
と連通する中空部32bがそれぞれ形成されており、液
体の出入りが自在となっている。なお、図5中、31a
は液体を注入する注入口、31bは密閉栓である。
【0025】このようなロッド32を設けた流体容器3
1を前述した実施例と同様に用いると、ロッド32は、
前述した実施例の突起部12,22と同様にスタックを
ムラのない締め付け圧力で締め付けるのである。従っ
て、本実施例でも前述した実施例と同様な効果を得るこ
とができるのである。
1を前述した実施例と同様に用いると、ロッド32は、
前述した実施例の突起部12,22と同様にスタックを
ムラのない締め付け圧力で締め付けるのである。従っ
て、本実施例でも前述した実施例と同様な効果を得るこ
とができるのである。
【0026】なお、これらの前述した実施例では、流体
容器11,21,31内に液体を充てんしたが、空気や
窒素などの気体でも、特に問題なく使用できる。前述し
た実施例では、端板13を用いて流体容器11,21,
31をスタックに押し付け、スタックを締め付けたが、
流体容器にフランジ部を設けて、端板に代えても良い。
前述した実施例では、燃料電池のスタックの締め付けを
行ったが、これに限らず、均一な圧力での締め付けが要
求されるワークであれば、前述した実施例と同様に用い
れば良い。
容器11,21,31内に液体を充てんしたが、空気や
窒素などの気体でも、特に問題なく使用できる。前述し
た実施例では、端板13を用いて流体容器11,21,
31をスタックに押し付け、スタックを締め付けたが、
流体容器にフランジ部を設けて、端板に代えても良い。
前述した実施例では、燃料電池のスタックの締め付けを
行ったが、これに限らず、均一な圧力での締め付けが要
求されるワークであれば、前述した実施例と同様に用い
れば良い。
【0027】
【発明の効果】前述したように、本発明による締付器具
では、締め付けに伴うワークからの反作用により、流体
容器がたわんでも、流体容器のたわみに応じて突起部が
変動し、流体容器内の液体は、突起部の伸縮に伴いなが
ら突起部を均一な圧力で押し返すので、ワークは、突起
部により常にムラなく締め付けられる。このため、例え
ば、燃料電池のスタックの締め付けに用いれば、高剛性
を有する端板を使用する必要はなくなり、燃料電池の全
体重量を軽くして、搬送や設置などを容易にしながら
も、スタックから反応ガスや冷却水などを漏らすことは
ない。また、セルの平坦具合が向上し、隣接するセル間
の接触具合が向上するので、集電効果が向上する。
では、締め付けに伴うワークからの反作用により、流体
容器がたわんでも、流体容器のたわみに応じて突起部が
変動し、流体容器内の液体は、突起部の伸縮に伴いなが
ら突起部を均一な圧力で押し返すので、ワークは、突起
部により常にムラなく締め付けられる。このため、例え
ば、燃料電池のスタックの締め付けに用いれば、高剛性
を有する端板を使用する必要はなくなり、燃料電池の全
体重量を軽くして、搬送や設置などを容易にしながら
も、スタックから反応ガスや冷却水などを漏らすことは
ない。また、セルの平坦具合が向上し、隣接するセル間
の接触具合が向上するので、集電効果が向上する。
【図1】本発明による締付器具の第一番目の実施例をワ
ークの一例である燃料電池のスタックに適用した場合の
概略構成図である。
ークの一例である燃料電池のスタックに適用した場合の
概略構成図である。
【図2】その主要部の一部破断図である。
【図3】その作用図である。
【図4】本発明による締付器具の第二番目の実施例の主
要部の一部破断図である。
要部の一部破断図である。
【図5】本発明による締付器具の第三番目の実施例の主
要部の一部破断図である。
要部の一部破断図である。
【図6】燃料電池のスタックの従来の締付器具の概略構
成図である。
成図である。
11 流体容器 12 突起部 13 端板 14 締付ボルト 15 締付ナット 21 流体容器 22 突起部 31 流体容器 32 ロッド
Claims (4)
- 【請求項1】 ワークを挟み込んで締め付けると共に内
部に流体が充てんされる流体容器と、前記ワークに当接
するよう前記流体容器に設けられた変動可能な突起部と
を備えたことを特徴とする締付器具。 - 【請求項2】 前記突起部は、球面状に形成された変形
可能な高分子材料からなることを特徴とする請求項1に
記載の締付器具。 - 【請求項3】 前記突起部は、伸縮するよう蛇腹状に形
成された高分子材料からなることを特徴とする請求項1
に記載の締付器具。 - 【請求項4】 前記突起部は、伸縮するよう前記流体容
器に摺動可能に設けられたロッドであることを特徴とす
る請求項1に記載の締付器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6048488A JPH07259812A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 締付器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6048488A JPH07259812A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 締付器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07259812A true JPH07259812A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12804780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6048488A Pending JPH07259812A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 締付器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07259812A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005228698A (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Casio Comput Co Ltd | 燃料電池及びその製造方法 |
CN1315220C (zh) * | 2003-08-22 | 2007-05-09 | 三洋电机株式会社 | 燃料电池装置 |
JP2008066178A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池スタック |
JP2009158434A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-16 | Panasonic Corp | 燃料電池 |
US9912003B2 (en) | 2013-10-25 | 2018-03-06 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Fuel cell stack |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP6048488A patent/JPH07259812A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1315220C (zh) * | 2003-08-22 | 2007-05-09 | 三洋电机株式会社 | 燃料电池装置 |
JP2005228698A (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Casio Comput Co Ltd | 燃料電池及びその製造方法 |
JP2008066178A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池スタック |
JP2009158434A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-16 | Panasonic Corp | 燃料電池 |
US9912003B2 (en) | 2013-10-25 | 2018-03-06 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Fuel cell stack |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030506 |