JPH07255321A - 懸濁除去装置及び水質浄化装置とこれら装置を用いた無換水養魚装置 - Google Patents
懸濁除去装置及び水質浄化装置とこれら装置を用いた無換水養魚装置Info
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- JPH07255321A JPH07255321A JP4856794A JP4856794A JPH07255321A JP H07255321 A JPH07255321 A JP H07255321A JP 4856794 A JP4856794 A JP 4856794A JP 4856794 A JP4856794 A JP 4856794A JP H07255321 A JPH07255321 A JP H07255321A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】養魚槽の海水を換えることなく蓄魚や養殖を行
なえるようにする。 【構成】養魚槽2に給水配管3の両端を接続して循環水
経路4を形成する。給水配管3に、送給ポンプ5と懸濁
除去装置6と水質浄化装置7とを介装する。循環水経路
4に、養魚槽2の被処理液を一方向へ循環させる。懸濁
除去装置6の処理槽13に、回転機構14と気泡発生機
16とを設ける。処理槽13に給水配管3の出口側端部
を突出配置する。水質浄化装置7の浄化槽12内に、被
処理液の流通が可能な仕切板26を挟んで、好気室28
と嫌気室29とを設ける。好気室28に気泡発生機を3
7を設ける。好気室28と嫌気室29に浄化パネル34
を設ける。浄化パネル34内の浄化組成物36に、多数
の微生物を定住・棲息させる。浄化槽12に電子加熱・
冷却素子24を設ける。
なえるようにする。 【構成】養魚槽2に給水配管3の両端を接続して循環水
経路4を形成する。給水配管3に、送給ポンプ5と懸濁
除去装置6と水質浄化装置7とを介装する。循環水経路
4に、養魚槽2の被処理液を一方向へ循環させる。懸濁
除去装置6の処理槽13に、回転機構14と気泡発生機
16とを設ける。処理槽13に給水配管3の出口側端部
を突出配置する。水質浄化装置7の浄化槽12内に、被
処理液の流通が可能な仕切板26を挟んで、好気室28
と嫌気室29とを設ける。好気室28に気泡発生機を3
7を設ける。好気室28と嫌気室29に浄化パネル34
を設ける。浄化パネル34内の浄化組成物36に、多数
の微生物を定住・棲息させる。浄化槽12に電子加熱・
冷却素子24を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養魚槽の不純物を含ん
だ海水を被処理液として浄化する懸濁除去装置及び水質
浄化装置と、これらの装置を用いて、養魚槽の海水を換
えることなく蓄魚や養殖を行なえるようにした無換水養
魚装置に関する。
だ海水を被処理液として浄化する懸濁除去装置及び水質
浄化装置と、これらの装置を用いて、養魚槽の海水を換
えることなく蓄魚や養殖を行なえるようにした無換水養
魚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】捕獲した海水魚を活魚のまま備蓄するい
わゆる蓄魚や、孵化した稚魚の養殖は、湾内で海水
(尚、以下の説明に用いる被処理液は、海水と同義語で
あり、文章表現の必然性に応じて、適宜被処理液または
海水と表記する)を直接利用する生簀や、陸上での人工
的な養魚槽に直接海水を循環させて行なわれている。こ
のうち、生簀での養魚は、工業排水や生活雑排水、赤潮
等の海水そのものの汚染や天候等の影響を受け易いた
め、近年では養魚槽を用いた蓄魚・養殖が注目されてい
る。
わゆる蓄魚や、孵化した稚魚の養殖は、湾内で海水
(尚、以下の説明に用いる被処理液は、海水と同義語で
あり、文章表現の必然性に応じて、適宜被処理液または
海水と表記する)を直接利用する生簀や、陸上での人工
的な養魚槽に直接海水を循環させて行なわれている。こ
のうち、生簀での養魚は、工業排水や生活雑排水、赤潮
等の海水そのものの汚染や天候等の影響を受け易いた
め、近年では養魚槽を用いた蓄魚・養殖が注目されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人工的な蓄魚・養殖では、養魚槽内の少ない海水
が、海水魚からの排泄物,体液やうろこ等の代謝物,残
餌,ゴミ,錆等の不純物で汚染されるため、別途に水質
浄化装置を用いなければならないが、この水質浄化装置
に吸着剤として使用される麦飯石やセラミックス,ゼオ
ライト等の多孔質材は、不純物を分解除去する処理能力
が低く、海水を充分に浄化できるものではなかった。
うな人工的な蓄魚・養殖では、養魚槽内の少ない海水
が、海水魚からの排泄物,体液やうろこ等の代謝物,残
餌,ゴミ,錆等の不純物で汚染されるため、別途に水質
浄化装置を用いなければならないが、この水質浄化装置
に吸着剤として使用される麦飯石やセラミックス,ゼオ
ライト等の多孔質材は、不純物を分解除去する処理能力
が低く、海水を充分に浄化できるものではなかった。
【0004】このため、水質浄化装置の浄化槽を度々逆
洗したり、吸着剤を比較的短期間に交換しなければなら
ないばかりか、定期的な海水の交換を必要とするもので
あり、運用管理に多大な費用と時間のかかるものとなっ
ていた。更に、上述の水質浄化装置で、ある程度の処理
能力を確保するためには、養魚槽と同程度の容積が必要
で、かなりのスペースがなければ設置することができな
かった。また一般に、海水魚の蓄魚・養殖には、養魚槽
の海水を凡そ15℃〜20℃の温度域に、夏は冷却,冬
は加温して管理する必要があるが、この温度管理に用い
る冷却装置はモータ式であるため、消費電力が大きいう
え騒音がひどく、また冷却管に海水を通して冷却するた
め、冷却管その他に錆が発生して、冷却装置の耐用年数
は凡そ2年程度と短いものであった。更に近年、養魚槽
内の海水を、長期間交換しないで済む無換水養魚装置が
種々提案されているが、いずれも不純物を充分満足に処
理できるものはなく、特に海水魚からの排泄物や残餌か
ら被処理液に溶出するアンモニアの処理は、吸着剤によ
る吸着のみで行なわれ、微生物による分解処理は有効に
行なわれていなかった。また、蓄積すると有害とされる
リン酸ナトリウム,カリウム,アンモニウム等の水溶性
リン酸塩は、吸着剤の多孔質材に棲息する微生物が一部
を利用するものの、被処理液からの除去は殆ど不可能
で、無換水養魚装置の開発を疎外する大きな要因となっ
ていた。
洗したり、吸着剤を比較的短期間に交換しなければなら
ないばかりか、定期的な海水の交換を必要とするもので
あり、運用管理に多大な費用と時間のかかるものとなっ
ていた。更に、上述の水質浄化装置で、ある程度の処理
能力を確保するためには、養魚槽と同程度の容積が必要
で、かなりのスペースがなければ設置することができな
かった。また一般に、海水魚の蓄魚・養殖には、養魚槽
の海水を凡そ15℃〜20℃の温度域に、夏は冷却,冬
は加温して管理する必要があるが、この温度管理に用い
る冷却装置はモータ式であるため、消費電力が大きいう
え騒音がひどく、また冷却管に海水を通して冷却するた
め、冷却管その他に錆が発生して、冷却装置の耐用年数
は凡そ2年程度と短いものであった。更に近年、養魚槽
内の海水を、長期間交換しないで済む無換水養魚装置が
種々提案されているが、いずれも不純物を充分満足に処
理できるものはなく、特に海水魚からの排泄物や残餌か
ら被処理液に溶出するアンモニアの処理は、吸着剤によ
る吸着のみで行なわれ、微生物による分解処理は有効に
行なわれていなかった。また、蓄積すると有害とされる
リン酸ナトリウム,カリウム,アンモニウム等の水溶性
リン酸塩は、吸着剤の多孔質材に棲息する微生物が一部
を利用するものの、被処理液からの除去は殆ど不可能
で、無換水養魚装置の開発を疎外する大きな要因となっ
ていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、養魚槽内の海水に
含まれる不純物を、有能な微生物を用いて分解する水質
浄化装置と、微生物が分解できない他の不純物を分離す
る懸濁除去装置とによって処理し、特に従来除去が困難
であった不純物中の水溶性リン酸塩を有効に除去すると
共に、これら両装置を用いて、養魚槽の海水を長期間交
換することなく蓄魚・養殖できるようにすることにあ
る。
たもので、その目的とするところは、養魚槽内の海水に
含まれる不純物を、有能な微生物を用いて分解する水質
浄化装置と、微生物が分解できない他の不純物を分離す
る懸濁除去装置とによって処理し、特に従来除去が困難
であった不純物中の水溶性リン酸塩を有効に除去すると
共に、これら両装置を用いて、養魚槽の海水を長期間交
換することなく蓄魚・養殖できるようにすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、第1発明の懸濁除去装置は、被処理液を貯留する処
理槽の内部に回転軸を立設し、該回転軸の上端に懸濁泡
排出翼を、下端に被回転翼をそれぞれ取付け、前記処理
槽の底部に気泡発生機を配設すると共に、処理槽の内部
に給水配管の出口側端部を突出配置し、該給水配管から
処理槽に供給される被処理液の一部を前記被回転翼に分
岐する。
め、第1発明の懸濁除去装置は、被処理液を貯留する処
理槽の内部に回転軸を立設し、該回転軸の上端に懸濁泡
排出翼を、下端に被回転翼をそれぞれ取付け、前記処理
槽の底部に気泡発生機を配設すると共に、処理槽の内部
に給水配管の出口側端部を突出配置し、該給水配管から
処理槽に供給される被処理液の一部を前記被回転翼に分
岐する。
【0007】また、第2発明の水質浄化装置は、浄化槽
の内部に、被処理水の流通が可能な仕切板を挟んで、被
処理液の導入側に好気室を、被処理液の排出側に嫌気室
を設け、前記好気室の底部に気泡発生機を配設し、前記
好気室と嫌気室のそれぞれに、堆積火山灰,ゼオライ
ト,堆積岩,貝殻粉末及び酸化マグネシウムを含有する
浄化組成物入りの浄化パネルを配設し、前記浄化槽を所
定温度域に保温する電子加熱・冷却素子を、浄化槽の外
面に設ける。
の内部に、被処理水の流通が可能な仕切板を挟んで、被
処理液の導入側に好気室を、被処理液の排出側に嫌気室
を設け、前記好気室の底部に気泡発生機を配設し、前記
好気室と嫌気室のそれぞれに、堆積火山灰,ゼオライ
ト,堆積岩,貝殻粉末及び酸化マグネシウムを含有する
浄化組成物入りの浄化パネルを配設し、前記浄化槽を所
定温度域に保温する電子加熱・冷却素子を、浄化槽の外
面に設ける。
【0008】第3発明では、養魚槽に給水配管の両端を
接続して循環水経路を形成し、前記給水配管中に前記養
魚槽の被処理液を一方向へ循環させる送給ポンプを介装
すると共に、該給水配管の上流側に前記懸濁除去装置
を、下流側に前記水質浄化装置をそれぞれ介装して無換
水養魚装置を構成する。
接続して循環水経路を形成し、前記給水配管中に前記養
魚槽の被処理液を一方向へ循環させる送給ポンプを介装
すると共に、該給水配管の上流側に前記懸濁除去装置
を、下流側に前記水質浄化装置をそれぞれ介装して無換
水養魚装置を構成する。
【0009】
【作用】第1発明の懸濁除去装置では、給水配管から処
理槽へ供給される被処理液の水圧によって被回転翼を回
転させ、回転軸上端の懸濁泡排出翼を一体に回転させ
る。処理槽内部の被処理液は、給水配管から新たに供給
される被処理液の水圧によって流動し、この流動被処理
液に気泡発生機からの気泡が攪拌され、被処理液の液面
に多数の懸濁泡が発生する。被処理液に混入する不純物
は、この攪拌によって、被処理液の上・下部に、浮遊不
純物と沈殿不純物としてそれぞれ分離される。被処理液
上部に分けられた浮遊不純物は、被処理液液面の懸濁泡
と結合し、回転する懸濁泡排出翼によって、懸濁泡と一
体に処理槽の外部に排出され、また被処理液下部に分け
られた沈澱不純物は処理槽の底部に沈殿して、処理槽の
外部へ排出されて行く。
理槽へ供給される被処理液の水圧によって被回転翼を回
転させ、回転軸上端の懸濁泡排出翼を一体に回転させ
る。処理槽内部の被処理液は、給水配管から新たに供給
される被処理液の水圧によって流動し、この流動被処理
液に気泡発生機からの気泡が攪拌され、被処理液の液面
に多数の懸濁泡が発生する。被処理液に混入する不純物
は、この攪拌によって、被処理液の上・下部に、浮遊不
純物と沈殿不純物としてそれぞれ分離される。被処理液
上部に分けられた浮遊不純物は、被処理液液面の懸濁泡
と結合し、回転する懸濁泡排出翼によって、懸濁泡と一
体に処理槽の外部に排出され、また被処理液下部に分け
られた沈澱不純物は処理槽の底部に沈殿して、処理槽の
外部へ排出されて行く。
【0010】第2発明の水質浄化装置に用いる浄化パネ
ルの浄化組成物は、堆積火山灰,ゼオライト,堆積岩,
貝殻粉末及び酸化マグネシウムを混練し、これを乾燥し
て固形化したものが用いられ、浄化組成物の内部には、
微生物を定着させるための微細で複雑な空間が多数形成
される。この浄化組成物の空間に、従来よりも多数の微
生物が定住するようになる。
ルの浄化組成物は、堆積火山灰,ゼオライト,堆積岩,
貝殻粉末及び酸化マグネシウムを混練し、これを乾燥し
て固形化したものが用いられ、浄化組成物の内部には、
微生物を定着させるための微細で複雑な空間が多数形成
される。この浄化組成物の空間に、従来よりも多数の微
生物が定住するようになる。
【0011】好気室と嫌気室の浄化パネルの浄化組成物
には、各種の有用な好気性微生物と嫌気性微生物が棲息
し、被処理液中の各種不純物を分解処理する。好気室の
好気性微生物として亜硝酸菌や硝酸菌があり、亜硝酸菌
は不純物中のアンモニアを亜硝酸に分解し、この亜硝酸
を硝酸菌が硝酸へと分解する。また、嫌気室の嫌気性微
生物として脱窒菌があり、脱窒菌は好気室からの硝酸を
窒素ガスに分解し、大気中に放出する。排泄物や残餌か
ら被処理液へ溶出した水溶性リン酸塩は、その一部を水
質浄化装置の好気性・嫌気性微生物が利用し、その他は
浄化組成物の堆積火山灰にミネラルとして含まれるアル
ミニウムやカルシウムと化合して、被処理液に沈澱また
は浮遊する固形物となり、無害化される。
には、各種の有用な好気性微生物と嫌気性微生物が棲息
し、被処理液中の各種不純物を分解処理する。好気室の
好気性微生物として亜硝酸菌や硝酸菌があり、亜硝酸菌
は不純物中のアンモニアを亜硝酸に分解し、この亜硝酸
を硝酸菌が硝酸へと分解する。また、嫌気室の嫌気性微
生物として脱窒菌があり、脱窒菌は好気室からの硝酸を
窒素ガスに分解し、大気中に放出する。排泄物や残餌か
ら被処理液へ溶出した水溶性リン酸塩は、その一部を水
質浄化装置の好気性・嫌気性微生物が利用し、その他は
浄化組成物の堆積火山灰にミネラルとして含まれるアル
ミニウムやカルシウムと化合して、被処理液に沈澱また
は浮遊する固形物となり、無害化される。
【0012】また、好気室や嫌気室の沈澱固形物やその
他の残滓は、処理槽の底部に集められ、処理槽の外部へ
と排出されて行く。
他の残滓は、処理槽の底部に集められ、処理槽の外部へ
と排出されて行く。
【0013】水質浄化装置の浄化槽は、例えば熱伝導性
に優れたステンレス鋼板等が使用され、該浄化槽を電子
加熱・冷却素子が、夏は冷却,冬は加熱して所定の温度
域に保温し、この浄化槽を通して、被処理液の温度を、
常時海水魚に好適な14℃〜20℃の範囲、好ましくは
17℃前後の範囲に保温する。
に優れたステンレス鋼板等が使用され、該浄化槽を電子
加熱・冷却素子が、夏は冷却,冬は加熱して所定の温度
域に保温し、この浄化槽を通して、被処理液の温度を、
常時海水魚に好適な14℃〜20℃の範囲、好ましくは
17℃前後の範囲に保温する。
【0014】第3発明の無換水養魚装置に用いる送給ポ
ンプは、養魚槽の被処理液を一方向へ循環させることが
できれば、給水配管のいずれの箇所に設置しても差支え
ないが、懸濁除去装置の処理槽に設置される被回転翼
を、被処理液の圧力によって有効に回転させるために、
懸濁除去装置の上流側に設置すると好ましい。
ンプは、養魚槽の被処理液を一方向へ循環させることが
できれば、給水配管のいずれの箇所に設置しても差支え
ないが、懸濁除去装置の処理槽に設置される被回転翼
を、被処理液の圧力によって有効に回転させるために、
懸濁除去装置の上流側に設置すると好ましい。
【0015】懸濁除去装置では、水質浄化装置へ送られ
る被処理液の前処理として、被処理液の不純物から水質
浄化装置の浄化組成物では除去されにくい不純物が、被
処理液の水圧と気泡発生機からの気泡とによって被処理
液の上下に分離され、処理槽の上下部からそれぞれ排出
されて行く。水質浄化装置で浄化槽に沈降しなかった水
溶性リン酸塩の固形物は、養魚槽を通って懸濁除去装置
の処理槽へ入り、他の不純物と共に被処理液の上下に分
離され、処理槽外部へ排出されて行き、水質浄化装置へ
はこれらを取除いた被処理液が供給される。
る被処理液の前処理として、被処理液の不純物から水質
浄化装置の浄化組成物では除去されにくい不純物が、被
処理液の水圧と気泡発生機からの気泡とによって被処理
液の上下に分離され、処理槽の上下部からそれぞれ排出
されて行く。水質浄化装置で浄化槽に沈降しなかった水
溶性リン酸塩の固形物は、養魚槽を通って懸濁除去装置
の処理槽へ入り、他の不純物と共に被処理液の上下に分
離され、処理槽外部へ排出されて行き、水質浄化装置へ
はこれらを取除いた被処理液が供給される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。無換水養魚装置1は、被処理液である海水を貯
留する養魚槽2に、給水配管3の両端を接続して循環水
経路4を形成し、該給水配管3に、被処理液の上流側か
ら、送給ポンプ5,懸濁除去装置6,水質浄化装置7を
順次介装して構成されたもので、被処理液となる養魚槽
2内の海水は、送給ポンプ5の駆動にて循環水経路4を
図1の矢印方向へ循環され、懸濁除去装置6と水質浄化
装置7とで不純物を除去して浄化されたのち、給水配管
3から養魚槽2へ環流されるようになっている。
明する。無換水養魚装置1は、被処理液である海水を貯
留する養魚槽2に、給水配管3の両端を接続して循環水
経路4を形成し、該給水配管3に、被処理液の上流側か
ら、送給ポンプ5,懸濁除去装置6,水質浄化装置7を
順次介装して構成されたもので、被処理液となる養魚槽
2内の海水は、送給ポンプ5の駆動にて循環水経路4を
図1の矢印方向へ循環され、懸濁除去装置6と水質浄化
装置7とで不純物を除去して浄化されたのち、給水配管
3から養魚槽2へ環流されるようになっている。
【0017】給水配管3は、養魚槽2と送給ポンプ5と
をつなぐ第1配管8と、該送給ポンプ5と懸濁除去装置
6とをつなぐ第2配管9と、該懸濁除去装置6と水質浄
化装置7とをつなぐ第3配管10と、該水質浄化装置7
と養魚槽2とをつなぐ第4配管11とからなっている。
給水配管3の被処理液導入側となる第1配管8は、養魚
槽2の比較的不純物の溜り易い底部近傍に横置きされ、
また第4配管11は、水質浄化装置7の浄化槽12の底
壁側部から垂設され、給水配管3の被処理液排出口とな
る端部11aを、養魚槽2の被処理液に浸して設けられ
ている。
をつなぐ第1配管8と、該送給ポンプ5と懸濁除去装置
6とをつなぐ第2配管9と、該懸濁除去装置6と水質浄
化装置7とをつなぐ第3配管10と、該水質浄化装置7
と養魚槽2とをつなぐ第4配管11とからなっている。
給水配管3の被処理液導入側となる第1配管8は、養魚
槽2の比較的不純物の溜り易い底部近傍に横置きされ、
また第4配管11は、水質浄化装置7の浄化槽12の底
壁側部から垂設され、給水配管3の被処理液排出口とな
る端部11aを、養魚槽2の被処理液に浸して設けられ
ている。
【0018】第2配管9の下流側端部9aは、懸濁除去
装置6の処理槽13内に突出して設けられ、該端部9a
から分岐された小径の枝管9bを、回転機構14の被回
転翼15に配向しており、送給ポンプ5で汲み上げられ
た養魚槽2の被処理液を、端部9aから懸濁除去装置6
の処理槽13へ高い水圧で吐出し、該処理槽13内の被
処理液を流動させると共に、被処理液の一部を枝管9b
から回転機構14の被回転翼15へ向けて勢いよく噴出
させ、該回転翼15を回転させるようになっている。
装置6の処理槽13内に突出して設けられ、該端部9a
から分岐された小径の枝管9bを、回転機構14の被回
転翼15に配向しており、送給ポンプ5で汲み上げられ
た養魚槽2の被処理液を、端部9aから懸濁除去装置6
の処理槽13へ高い水圧で吐出し、該処理槽13内の被
処理液を流動させると共に、被処理液の一部を枝管9b
から回転機構14の被回転翼15へ向けて勢いよく噴出
させ、該回転翼15を回転させるようになっている。
【0019】第3配管10の上流側端部10bは、上記
処理槽13の略中間位置に接続され、第2配管9の下流
側端部9aの接続位置よりもやや高くなっており、また
第3配管10の下流側端部10aは、水質浄化装置7の
浄化槽12の上部からその内部へ突出して設けられてい
る。
処理槽13の略中間位置に接続され、第2配管9の下流
側端部9aの接続位置よりもやや高くなっており、また
第3配管10の下流側端部10aは、水質浄化装置7の
浄化槽12の上部からその内部へ突出して設けられてい
る。
【0020】懸濁除去装置6は、被処理液を貯留する縦
長の処理槽13内に、上述の回転機構14と気泡発生機
16とが設けられ、処理槽13の一側部外面に懸濁泡受
け容器17が付設されている。回転機構14は、処理槽
13の一側部内壁に軸受18を介して支持される縦方向
の回転軸19と、該回転軸19の上端に固設される懸濁
泡排出翼20と、同じく回転軸19の下端に固設された
上述の被回転翼15とからなっており、枝管9bからの
被処理液で回転する被回転翼15によって、回転軸19
と懸濁泡排出翼20とが一体に回転する。懸濁泡排出翼
20は、被処理液の液面上方で、処理槽13と懸濁泡受
け容器17とに跨って配設される大型の2枚羽根で構成
されており、また懸濁泡受け容器17には、消泡剤入り
液体Lが適宜収容される。
長の処理槽13内に、上述の回転機構14と気泡発生機
16とが設けられ、処理槽13の一側部外面に懸濁泡受
け容器17が付設されている。回転機構14は、処理槽
13の一側部内壁に軸受18を介して支持される縦方向
の回転軸19と、該回転軸19の上端に固設される懸濁
泡排出翼20と、同じく回転軸19の下端に固設された
上述の被回転翼15とからなっており、枝管9bからの
被処理液で回転する被回転翼15によって、回転軸19
と懸濁泡排出翼20とが一体に回転する。懸濁泡排出翼
20は、被処理液の液面上方で、処理槽13と懸濁泡受
け容器17とに跨って配設される大型の2枚羽根で構成
されており、また懸濁泡受け容器17には、消泡剤入り
液体Lが適宜収容される。
【0021】処理槽13の底壁13aは錐形に形成さ
れ、該底壁13aの上部位置に通水性の底板21が敷設
されており、上記気泡発生機16は、この仕切り板21
上に載置され、エアポンプ22の作動によって、処理槽
13内の被処理液に微細な気泡を発生するようになって
いる。
れ、該底壁13aの上部位置に通水性の底板21が敷設
されており、上記気泡発生機16は、この仕切り板21
上に載置され、エアポンプ22の作動によって、処理槽
13内の被処理液に微細な気泡を発生するようになって
いる。
【0022】処理槽13内の被処理液は、第2配管9の
下流側端部9aから新たに供給される被処理液の水圧に
よって流動し、この流動被処理液に気泡発生機16から
の気泡が攪拌され、被処理液の液面に多数の懸濁泡Bを
発生させる。この懸濁泡Bは、被処理液の液面上方で回
転する懸濁泡排出翼20によって懸濁泡受け容器17へ
排出され、該受け容器17の消泡剤入り液体Lに落下し
て消滅し、外部へと排出されて行く。
下流側端部9aから新たに供給される被処理液の水圧に
よって流動し、この流動被処理液に気泡発生機16から
の気泡が攪拌され、被処理液の液面に多数の懸濁泡Bを
発生させる。この懸濁泡Bは、被処理液の液面上方で回
転する懸濁泡排出翼20によって懸濁泡受け容器17へ
排出され、該受け容器17の消泡剤入り液体Lに落下し
て消滅し、外部へと排出されて行く。
【0023】前記水質浄化装置7の浄化槽12は、ステ
ンレス鋼等の熱伝導性の高い材料によって形成されてお
り、両側壁12a,12aの外面には、リード線23に
てつながれた複数の電子加熱・冷却素子24がそれぞれ
付設され、その外側に多数の通気孔を穿った放熱板25
が、電子加熱・冷却素子24からやや離間して設けられ
ている。
ンレス鋼等の熱伝導性の高い材料によって形成されてお
り、両側壁12a,12aの外面には、リード線23に
てつながれた複数の電子加熱・冷却素子24がそれぞれ
付設され、その外側に多数の通気孔を穿った放熱板25
が、電子加熱・冷却素子24からやや離間して設けられ
ている。
【0024】上記電子加熱・冷却素子24は、サーモモ
ジューと放熱器とファンとからなり、異なった導体に電
圧を与えて電流を流し、電流の流れ方向によって、それ
ぞれの接合部を加熱または冷却する熱電気現象(ペルチ
ェ効果)を応用した板状の加熱・冷却体で(市販品とし
て、例えば日本ブロア株式会社製の商品名サーモクーラ
SAMOL)、この電子加熱・冷却素子24には、図示
しないサーモスタットが組合わされ、水質浄化装置7の
浄化槽12を、夏は冷却,冬は加熱して所定の温度域に
保持し、浄化槽12内の被処理液を、養魚槽2の海水魚
Fが棲息し易い14℃〜20℃の範囲、好ましくは17
℃前後の範囲に自動的に保温するようになっている。
ジューと放熱器とファンとからなり、異なった導体に電
圧を与えて電流を流し、電流の流れ方向によって、それ
ぞれの接合部を加熱または冷却する熱電気現象(ペルチ
ェ効果)を応用した板状の加熱・冷却体で(市販品とし
て、例えば日本ブロア株式会社製の商品名サーモクーラ
SAMOL)、この電子加熱・冷却素子24には、図示
しないサーモスタットが組合わされ、水質浄化装置7の
浄化槽12を、夏は冷却,冬は加熱して所定の温度域に
保持し、浄化槽12内の被処理液を、養魚槽2の海水魚
Fが棲息し易い14℃〜20℃の範囲、好ましくは17
℃前後の範囲に自動的に保温するようになっている。
【0025】浄化槽12の内部は、2枚の仕切板26,
27にて3室に区画されており、第3配管10の下流側
端部10bが突出する被処理液の導入側を好気室28と
なし、中央室を嫌気室29となすと共に、他方の仕切板
27にて嫌気室29と仕切られる小室をフロー室30と
なしている。また、浄化槽12の上部は開放されてい
て、槽内で分解された窒素ガスを大気中へ容易に放出で
きるようにしている。
27にて3室に区画されており、第3配管10の下流側
端部10bが突出する被処理液の導入側を好気室28と
なし、中央室を嫌気室29となすと共に、他方の仕切板
27にて嫌気室29と仕切られる小室をフロー室30と
なしている。また、浄化槽12の上部は開放されてい
て、槽内で分解された窒素ガスを大気中へ容易に放出で
きるようにしている。
【0026】好気室28と嫌気室29との間の仕切板2
6には、被処理液の流通が可能なパンチングメタル等が
用いられ、好気室28へ導入された被処理液が仕切板2
6を通して嫌気室29へ流通できるようになっている。
嫌気室29とフロー室30との間の仕切板27には、配
水管31がフロー室30の上部に突出して設けられてお
り、好気室28と嫌気室29とで浄化処理された被処理
液は、配水管31を通してフロー室30へ流出し、該フ
ロー室30のマット32を通過して、第4配管11へと
排出されて行く。
6には、被処理液の流通が可能なパンチングメタル等が
用いられ、好気室28へ導入された被処理液が仕切板2
6を通して嫌気室29へ流通できるようになっている。
嫌気室29とフロー室30との間の仕切板27には、配
水管31がフロー室30の上部に突出して設けられてお
り、好気室28と嫌気室29とで浄化処理された被処理
液は、配水管31を通してフロー室30へ流出し、該フ
ロー室30のマット32を通過して、第4配管11へと
排出されて行く。
【0027】好気室28と嫌気室29の底壁12bは一
体の錐形に形成され、該底壁12bの上部位置に、通水
性の底板33が好気室28と嫌気室29とに亙って敷設
されており、この底板33には、上述の仕切板26が立
設されると共に、好気室28と嫌気室29に、それぞれ
複数枚の浄化パネル34が、被処理液の流れと直交方向
に配列されている。
体の錐形に形成され、該底壁12bの上部位置に、通水
性の底板33が好気室28と嫌気室29とに亙って敷設
されており、この底板33には、上述の仕切板26が立
設されると共に、好気室28と嫌気室29に、それぞれ
複数枚の浄化パネル34が、被処理液の流れと直交方向
に配列されている。
【0028】浄化パネル34は、通水用の小孔35aを
穿った箱型のパネル35内に、多数の微小な浄化組成物
36を充填したもので、各浄化組成物36は、堆積火山
灰,ゼオライト,堆積岩,貝殻粉末及び酸化マグネシウ
ムを含有しており、好ましくはこれら成分を、堆積火山
灰30%,ゼオライト30%,堆積岩15%,貝殻粉末
10%,酸化マグネシウム15%の割合とし、これらを
混練したのち乾燥して短円筒状に固形化したものが用い
られる。このようにして形成された浄化組成物36の内
部には、微細で複雑な空間が多数形成され、好気室28
に配設される浄化パネル34の浄化組成物36には、亜
硝酸菌や硝酸菌等の好気性微生物が、また嫌気室29に
配設される浄化パネル34の浄化組成物36には、脱窒
菌等の嫌気性微生物が、それぞれ従来に較べて格段に多
数定住して棲息するようになる。
穿った箱型のパネル35内に、多数の微小な浄化組成物
36を充填したもので、各浄化組成物36は、堆積火山
灰,ゼオライト,堆積岩,貝殻粉末及び酸化マグネシウ
ムを含有しており、好ましくはこれら成分を、堆積火山
灰30%,ゼオライト30%,堆積岩15%,貝殻粉末
10%,酸化マグネシウム15%の割合とし、これらを
混練したのち乾燥して短円筒状に固形化したものが用い
られる。このようにして形成された浄化組成物36の内
部には、微細で複雑な空間が多数形成され、好気室28
に配設される浄化パネル34の浄化組成物36には、亜
硝酸菌や硝酸菌等の好気性微生物が、また嫌気室29に
配設される浄化パネル34の浄化組成物36には、脱窒
菌等の嫌気性微生物が、それぞれ従来に較べて格段に多
数定住して棲息するようになる。
【0029】好気室28の底板33には、エアポンプ2
2につながれた気泡発生機37が配設され、該気泡発生
機37から好気室28の被処理液に気泡(酸素)を供給
して、好気性微生物が棲息し易い状態に保持している。
また、好気室28と嫌気室29の浄化パネル34は、受
け片38と支え棒39とによって浄化槽12の側方へ交
互に偏位して保持されており、この構成によって、浄化
パネル34内に被処理液を通過させるほか、一部を浄化
槽12の側壁12aとの間から通過させて、被処理液の
流速が一定になるようにしている。
2につながれた気泡発生機37が配設され、該気泡発生
機37から好気室28の被処理液に気泡(酸素)を供給
して、好気性微生物が棲息し易い状態に保持している。
また、好気室28と嫌気室29の浄化パネル34は、受
け片38と支え棒39とによって浄化槽12の側方へ交
互に偏位して保持されており、この構成によって、浄化
パネル34内に被処理液を通過させるほか、一部を浄化
槽12の側壁12aとの間から通過させて、被処理液の
流速が一定になるようにしている。
【0030】次に、上述のように構成された無換水養魚
装置1の作動を説明する。送給ポンプ5で汲み上げられ
た養魚槽2の被処理液は、給水配管3の第2配管9を通
して、懸濁除去装置6の処理槽13へ高い圧力で供給さ
れ、処理槽13内の被処理液を流動させると共に、被処
理液の一部を枝管9bから回転機構14の被回転翼15
へ吹き出して、懸濁泡排出翼20を回転させる。また、
処理槽13底部の気泡発生機16で発生した気泡は、流
動する被処理液と攪拌され、該被処理液の液面に多数の
懸濁泡Bを発生させる。
装置1の作動を説明する。送給ポンプ5で汲み上げられ
た養魚槽2の被処理液は、給水配管3の第2配管9を通
して、懸濁除去装置6の処理槽13へ高い圧力で供給さ
れ、処理槽13内の被処理液を流動させると共に、被処
理液の一部を枝管9bから回転機構14の被回転翼15
へ吹き出して、懸濁泡排出翼20を回転させる。また、
処理槽13底部の気泡発生機16で発生した気泡は、流
動する被処理液と攪拌され、該被処理液の液面に多数の
懸濁泡Bを発生させる。
【0031】養魚槽2からの被処理液に含まれる海水魚
Fからの排泄物,体液やうろこ等の代謝物,残餌,ゴ
ミ,錆等の不純物は、被処理液の攪拌によって、被処理
液の上・下部に、浮遊不純物と沈殿不純物としてそれぞ
れ分離され、被処理液上部に分けられた浮遊不純物は液
面の懸濁泡Bと結合し、回転する懸濁泡排出翼20によ
って、懸濁泡Bと一体に懸濁泡受け容器17へ排出さ
れ、該受け容器17の消泡剤入り液体Lに落下して消滅
し、外部へと排出されて行く。一方、被処理液下部に分
けられた沈澱不純物は、底板21を通過して処理槽13
の底壁13aに沈降し、更に底壁13aに接続された排
出管40を通して外部へ排出されて行く。
Fからの排泄物,体液やうろこ等の代謝物,残餌,ゴ
ミ,錆等の不純物は、被処理液の攪拌によって、被処理
液の上・下部に、浮遊不純物と沈殿不純物としてそれぞ
れ分離され、被処理液上部に分けられた浮遊不純物は液
面の懸濁泡Bと結合し、回転する懸濁泡排出翼20によ
って、懸濁泡Bと一体に懸濁泡受け容器17へ排出さ
れ、該受け容器17の消泡剤入り液体Lに落下して消滅
し、外部へと排出されて行く。一方、被処理液下部に分
けられた沈澱不純物は、底板21を通過して処理槽13
の底壁13aに沈降し、更に底壁13aに接続された排
出管40を通して外部へ排出されて行く。
【0032】このようにして懸濁除去装置6では、ゴミ
等の雑多な不純物や、水質浄化装置7の微生物では処理
しにくい不純物が、浮遊不純物や沈澱不純物として除去
され、処理槽13から第2配管9へ排出される被処理液
には、アンモニアや蛋白質,炭水化物,脂肪等のほか、
リン酸ナトリウムやカリウム,アンモニウム等の水溶性
リン酸塩が、不純物として含まれている。
等の雑多な不純物や、水質浄化装置7の微生物では処理
しにくい不純物が、浮遊不純物や沈澱不純物として除去
され、処理槽13から第2配管9へ排出される被処理液
には、アンモニアや蛋白質,炭水化物,脂肪等のほか、
リン酸ナトリウムやカリウム,アンモニウム等の水溶性
リン酸塩が、不純物として含まれている。
【0033】第2配管9から水質浄化装置7の浄化槽1
2へ供給された被処理液は、好気室28と嫌気室29の
浄化パネル34に入り、アンモニアや蛋白質等の不純物
が、浄化組成物36の各種微生物によって分解処理され
る。
2へ供給された被処理液は、好気室28と嫌気室29の
浄化パネル34に入り、アンモニアや蛋白質等の不純物
が、浄化組成物36の各種微生物によって分解処理され
る。
【0034】上記不純物のうち、従来被処理液からの除
去が困難であったアンモニアと水溶性リン酸塩の処理に
ついて表1に示す。
去が困難であったアンモニアと水溶性リン酸塩の処理に
ついて表1に示す。
【0035】
【表1】 好気室28に入ったアンモニアは、該好気室28の亜硝
酸菌によって亜硝酸に分解され、更にこの亜硝酸を硝酸
菌が硝酸に分解する。次に、嫌気室29では、好気室2
8からの硝酸を脱窒菌が分解し、窒素ガスとして大気中
へ放出する。また、リン酸ナトリウムやカリウム,アン
モニウム等の水溶性リン酸塩は、その一部を好気室28
と嫌気室29の好気性・嫌気性微生物が利用し、その他
は浄化組成物36の堆積火山灰にミネラルとして含まれ
るアルミニウムやカルシウムと化合して、被処理液に沈
澱または浮遊する固形物となり、無害化される。好気室
28と嫌気室29で分解された各種の沈澱不純物は、底
板33を通過して浄化槽12の底壁12bに沈降し、更
に底壁12bの中央に接続された排出管41を通して外
部へ排出されて行く。
酸菌によって亜硝酸に分解され、更にこの亜硝酸を硝酸
菌が硝酸に分解する。次に、嫌気室29では、好気室2
8からの硝酸を脱窒菌が分解し、窒素ガスとして大気中
へ放出する。また、リン酸ナトリウムやカリウム,アン
モニウム等の水溶性リン酸塩は、その一部を好気室28
と嫌気室29の好気性・嫌気性微生物が利用し、その他
は浄化組成物36の堆積火山灰にミネラルとして含まれ
るアルミニウムやカルシウムと化合して、被処理液に沈
澱または浮遊する固形物となり、無害化される。好気室
28と嫌気室29で分解された各種の沈澱不純物は、底
板33を通過して浄化槽12の底壁12bに沈降し、更
に底壁12bの中央に接続された排出管41を通して外
部へ排出されて行く。
【0036】一方、沈降しない残りの浮遊不純物は、浄
化槽12のフロー室30を通って一旦養魚槽2に入り、
該養魚槽2で新たに生じた他の不純物と共に懸濁除去装
置6の処理槽13へ入って、被処理液の上下に分離さ
れ、処理槽外部へ排出されて行く。養魚槽内の海水は、
このように、被処理液として無換水養魚装置1で浄化が
繰返される。
化槽12のフロー室30を通って一旦養魚槽2に入り、
該養魚槽2で新たに生じた他の不純物と共に懸濁除去装
置6の処理槽13へ入って、被処理液の上下に分離さ
れ、処理槽外部へ排出されて行く。養魚槽内の海水は、
このように、被処理液として無換水養魚装置1で浄化が
繰返される。
【0037】次に、本実施例の無換水養魚装置を用いて
行なったひらめの養殖の水質試験結果を、表2に示す。
行なったひらめの養殖の水質試験結果を、表2に示す。
【0038】<条 件> 1.被養魚…ひらめ(稚魚)100匹、総重量30g、
平均体長3cm、平均体重0.3g 2.被処理液…2tの自然海水 3.浄化パネル内の浄化組成物の使用量…50kg 4.試験期間…平成4年12月15日〜平成6年1月1
5日の13カ月間(現在継続中) 5.水質分析内容…養魚槽中の海水を1週間毎に採取し
(但し、表には1ケ月毎の分析値を表示)、水温,濁
度,溶存酸素(DO),アンモニア,亜硝酸,硝酸,リ
ン酸,pHの8項目について分析,測定した。
平均体長3cm、平均体重0.3g 2.被処理液…2tの自然海水 3.浄化パネル内の浄化組成物の使用量…50kg 4.試験期間…平成4年12月15日〜平成6年1月1
5日の13カ月間(現在継続中) 5.水質分析内容…養魚槽中の海水を1週間毎に採取し
(但し、表には1ケ月毎の分析値を表示)、水温,濁
度,溶存酸素(DO),アンモニア,亜硝酸,硝酸,リ
ン酸,pHの8項目について分析,測定した。
【0039】
【表2】 表2で各項目に示された水質の分析・測定値によれば、
被処理液(自然海水)が、海水魚(ひらめ)の養殖にと
って、非常に良好な水質に維持されているのが分る。特
に、被処理液の濁りについては、濁度が10ppm以下
であれば、肉眼でほぼ透明に見える水質といわれる中
で、5ppm以下に保たれており、浄化組成物の浄化機
能が優れていることが明確に示されている。
被処理液(自然海水)が、海水魚(ひらめ)の養殖にと
って、非常に良好な水質に維持されているのが分る。特
に、被処理液の濁りについては、濁度が10ppm以下
であれば、肉眼でほぼ透明に見える水質といわれる中
で、5ppm以下に保たれており、浄化組成物の浄化機
能が優れていることが明確に示されている。
【0040】また、養魚にとって有害なアンモニアと亜
硝酸の濃度も、非常に低い値に維持されているが、これ
らを無害化する能力のある亜硝酸菌や硝酸菌等の硝化細
菌が、数多く安定して浄化組成物に棲息しているため
で、浄化組成物がこれらの有益な微生物の棲家として好
適であることを示している。
硝酸の濃度も、非常に低い値に維持されているが、これ
らを無害化する能力のある亜硝酸菌や硝酸菌等の硝化細
菌が、数多く安定して浄化組成物に棲息しているため
で、浄化組成物がこれらの有益な微生物の棲家として好
適であることを示している。
【0041】更に、水質汚染物質としての硝酸は、浄化
組成物に定住する脱窒菌に分解処理され、同じく水質汚
染物質としてのリン酸は、浄化組成物に含まれるアルミ
ニウムやカルシウムが吸着して、浮溶性・難溶製のリン
酸塩として除去されており、いずれの残留値も低いレベ
ルに収まっている。
組成物に定住する脱窒菌に分解処理され、同じく水質汚
染物質としてのリン酸は、浄化組成物に含まれるアルミ
ニウムやカルシウムが吸着して、浮溶性・難溶製のリン
酸塩として除去されており、いずれの残留値も低いレベ
ルに収まっている。
【0042】このように、本実施例の無換水養魚装置を
用いたひらめ養殖試験では、13ケ月目の生存率が77
%に達しており、従来の一般的なひらめの養殖では、稚
魚から成魚に至るまでの生存率が40〜50%であった
のに較べると、1.5〜2倍の生存率を達成した歩留ま
りのよいものとなり、しかも従来の養殖よりも成長速度
に優れた成魚が得られた。
用いたひらめ養殖試験では、13ケ月目の生存率が77
%に達しており、従来の一般的なひらめの養殖では、稚
魚から成魚に至るまでの生存率が40〜50%であった
のに較べると、1.5〜2倍の生存率を達成した歩留ま
りのよいものとなり、しかも従来の養殖よりも成長速度
に優れた成魚が得られた。
【0043】尚、実験魚に用いたひらめは、一般に50
0gを越えると成魚とされており、600gを越えた7
7匹の成魚ひらめを、2t容量の養魚槽で養殖するのは
無理があるため、現在これらのひらめを2つの同一の養
魚槽に分けて試験を継続している。
0gを越えると成魚とされており、600gを越えた7
7匹の成魚ひらめを、2t容量の養魚槽で養殖するのは
無理があるため、現在これらのひらめを2つの同一の養
魚槽に分けて試験を継続している。
【0044】更に、本実施例の無換水養魚装置を用いた
養魚の実験も、現在1活魚店で実施中であり、実験開始
から1年6ケ月を経過した現在においても、海水の濁り
や海水魚の死亡は殆どなく、何年無換水で使用できるか
現在も継続中である。
養魚の実験も、現在1活魚店で実施中であり、実験開始
から1年6ケ月を経過した現在においても、海水の濁り
や海水魚の死亡は殆どなく、何年無換水で使用できるか
現在も継続中である。
【0045】尚、上記実施例の懸濁除去装置では、懸濁
泡受け容器と消泡剤入り液体とを用いたが、懸濁泡を処
理槽の外部へ汚損なく排出できれば、これらは省略して
も差支えない。また送給ポンプは、養魚槽や懸濁除去装
置,水質浄化装置の配置条件に応じて、給水配管の他の
箇所に介装することもできる。
泡受け容器と消泡剤入り液体とを用いたが、懸濁泡を処
理槽の外部へ汚損なく排出できれば、これらは省略して
も差支えない。また送給ポンプは、養魚槽や懸濁除去装
置,水質浄化装置の配置条件に応じて、給水配管の他の
箇所に介装することもできる。
【0046】更に、水質浄化装置で被処理液の保温に用
いる電子加熱・冷却素子は、サーモ制御以外に人為的に
行なってもよい。
いる電子加熱・冷却素子は、サーモ制御以外に人為的に
行なってもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明の懸濁除去装置は、処理槽の内部
に回転軸を立設し、該回転軸の上端に懸濁泡排出翼を、
下端に被回転翼をそれぞれ取付け、前記処理槽の底部に
気泡発生機を配設すると共に、処理槽の内部に給水配管
の出口側端部を突出配置し、該給水配管から処理槽に供
給される被処理液の一部を前記被回転翼に分岐したこと
により、被処理液中のゴミ等の雑多な不純物や、水質浄
化装置の微生物では処理しにくい不純物を、浮遊不純物
や沈澱不純物として浄化槽外部へ有効に排出するので、
微生物を用いて浄化する水質浄化装置の前処理装置とし
て好適である。
に回転軸を立設し、該回転軸の上端に懸濁泡排出翼を、
下端に被回転翼をそれぞれ取付け、前記処理槽の底部に
気泡発生機を配設すると共に、処理槽の内部に給水配管
の出口側端部を突出配置し、該給水配管から処理槽に供
給される被処理液の一部を前記被回転翼に分岐したこと
により、被処理液中のゴミ等の雑多な不純物や、水質浄
化装置の微生物では処理しにくい不純物を、浮遊不純物
や沈澱不純物として浄化槽外部へ有効に排出するので、
微生物を用いて浄化する水質浄化装置の前処理装置とし
て好適である。
【0048】更に、浮遊不純物が結合した被処理液液面
の懸濁泡を浄化槽外部へ排出する懸濁泡排出翼を、給水
配管から処理槽へ供給される被処理液の圧力を利用して
作動するので、モータ等の駆動装置や動力エネルギーが
不要となって安価に製作することができ、しかもフィル
タ等の消耗品も使用しないので、ランニングコストを低
く抑えることができる。
の懸濁泡を浄化槽外部へ排出する懸濁泡排出翼を、給水
配管から処理槽へ供給される被処理液の圧力を利用して
作動するので、モータ等の駆動装置や動力エネルギーが
不要となって安価に製作することができ、しかもフィル
タ等の消耗品も使用しないので、ランニングコストを低
く抑えることができる。
【0049】また、本発明の水質浄化装置は、浄化槽の
好気室と嫌気室に、堆積火山灰,ゼオライト,堆積岩,
貝殻粉末及び酸化マグネシウムを含有する浄化組成物入
りの浄化パネルを配設したことにより、浄化組成物の内
部には、微細で複雑な空間が多数形成され、この空間内
に各種の微生物を従来よりも数多く棲息させることがで
きるので、養魚槽からの被処理液に含まれるアンモニア
や蛋白質,炭水化物,脂肪等を有効に分解処理すること
ができる。
好気室と嫌気室に、堆積火山灰,ゼオライト,堆積岩,
貝殻粉末及び酸化マグネシウムを含有する浄化組成物入
りの浄化パネルを配設したことにより、浄化組成物の内
部には、微細で複雑な空間が多数形成され、この空間内
に各種の微生物を従来よりも数多く棲息させることがで
きるので、養魚槽からの被処理液に含まれるアンモニア
や蛋白質,炭水化物,脂肪等を有効に分解処理すること
ができる。
【0050】特に、従来では除去が不可能であった海水
魚や残餌からのリン酸ナトリウムやカリウム,アンモニ
ウム等の水溶性リン酸塩を、浄化組成物の堆積火山灰と
化合させて、被処理液に沈澱または浮遊する固形物化
し、無害化するので、浄化槽から排出される被処理液
は、海水魚の蓄魚や養殖に悪影響を及ぼすことのない充
分に浄化されたものとなる。
魚や残餌からのリン酸ナトリウムやカリウム,アンモニ
ウム等の水溶性リン酸塩を、浄化組成物の堆積火山灰と
化合させて、被処理液に沈澱または浮遊する固形物化
し、無害化するので、浄化槽から排出される被処理液
は、海水魚の蓄魚や養殖に悪影響を及ぼすことのない充
分に浄化されたものとなる。
【0051】また、浄化槽に設ける被処理液の保温材
に、モータ等の駆動装置を用いない電子加熱・冷却素子
としたから、騒音や余分な排熱がなく、消費電力も小さ
く抑えることができるうえ、冷却管に海水を通して冷却
する必要がないので錆の発生がなくなり、耐久年数を大
幅に延ばすことができる。更に、浄化組成物の多数の空
間に微生物を有効に定住させて棲息させるので、浄化槽
を従来よりもコンパクトに形成でき、小型で軽量な電子
加熱・冷却素子の採用と相俟って、小スペースにも設置
することができる。
に、モータ等の駆動装置を用いない電子加熱・冷却素子
としたから、騒音や余分な排熱がなく、消費電力も小さ
く抑えることができるうえ、冷却管に海水を通して冷却
する必要がないので錆の発生がなくなり、耐久年数を大
幅に延ばすことができる。更に、浄化組成物の多数の空
間に微生物を有効に定住させて棲息させるので、浄化槽
を従来よりもコンパクトに形成でき、小型で軽量な電子
加熱・冷却素子の採用と相俟って、小スペースにも設置
することができる。
【0052】また、上述の懸濁除去装置と水質浄化装置
に、養魚槽と、この養魚槽の海水を一方向へ循環させる
送給ポンプとを組合わせた本発明の無換水養魚装置によ
れば、海岸から離れた内陸地でも、養魚槽内の海水を長
期間交換することなく蓄魚或いは養殖できるようにな
り、出荷コストの低減が図れる。
に、養魚槽と、この養魚槽の海水を一方向へ循環させる
送給ポンプとを組合わせた本発明の無換水養魚装置によ
れば、海岸から離れた内陸地でも、養魚槽内の海水を長
期間交換することなく蓄魚或いは養殖できるようにな
り、出荷コストの低減が図れる。
【図1】本発明の一実施例を示す無換水養魚装置の全体
図
図
【図2】図1の無換水養魚装置に用いた懸濁除去装置の
断面平面図
断面平面図
【図3】図1の無換水養魚装置に用いた水質浄化装置の
一部断面正面図
一部断面正面図
【図4】図3に示す水質浄化装置の断面平面図
【図5】図3,4の水質浄化装置に用いた浄化パネルの
一部断面斜視図
一部断面斜視図
【図6】図5の浄化パネルに使用する浄化組成物の斜視
図
図
1…無換水養魚装置 2…養魚槽 3…第1配管8,第2配管9,第3配管10,第4配管
11とからなる給水配管 4…循環水経路 5…送給ポンプ 6…懸濁除去装置 7…水質浄化装置 12…水質浄化装置7の浄化槽 13…懸濁除去装置6の処理槽 14…被回転翼15と回転軸19と懸濁泡排出翼20と
からなる回転機構 15…被回転翼 16…処理槽13内の気泡発生機 17…懸濁泡受け容器 19…回転軸 20…懸濁泡排出翼 22…エアポンプ 24…電子加熱・冷却素子 26…好気室28と嫌気室29とを仕切る被処理液の流
通が可能な仕切板 27…嫌気室29とフロー室30とを仕切る仕切板 28…好気室 29…嫌気室 31…配水管 34…浄化パネル 35…浄化組成物を包むパネル 36…浄化組成物 37…好気室28に配設される気泡発生機 B…処理槽13内の被処理液液面に発生した懸濁泡 F…養魚槽2内の海水魚
11とからなる給水配管 4…循環水経路 5…送給ポンプ 6…懸濁除去装置 7…水質浄化装置 12…水質浄化装置7の浄化槽 13…懸濁除去装置6の処理槽 14…被回転翼15と回転軸19と懸濁泡排出翼20と
からなる回転機構 15…被回転翼 16…処理槽13内の気泡発生機 17…懸濁泡受け容器 19…回転軸 20…懸濁泡排出翼 22…エアポンプ 24…電子加熱・冷却素子 26…好気室28と嫌気室29とを仕切る被処理液の流
通が可能な仕切板 27…嫌気室29とフロー室30とを仕切る仕切板 28…好気室 29…嫌気室 31…配水管 34…浄化パネル 35…浄化組成物を包むパネル 36…浄化組成物 37…好気室28に配設される気泡発生機 B…処理槽13内の被処理液液面に発生した懸濁泡 F…養魚槽2内の海水魚
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 3/30 A 9/00 501 F J H 502 Z 503 Z 504 A
Claims (3)
- 【請求項1】 被処理液を貯留する処理槽の内部に回転
軸を立設し、該回転軸の上端に懸濁泡排出翼を、下端に
被回転翼をそれぞれ取付け、前記処理槽の底部に気泡発
生機を配設すると共に、処理槽の内部に給水配管の出口
側端部を突出配置し、該給水配管から処理槽に供給され
る被処理液の一部を前記被回転翼に分岐した懸濁除去装
置。 - 【請求項2】 浄化槽の内部に、被処理液の流通が可能
な仕切板を挟んで、被処理液の導入側に好気室を、被処
理液の排出側に嫌気室を設け、前記好気室の底部に気泡
発生機を配設し、前記好気室と嫌気室のそれぞれに、堆
積火山灰,ゼオライト,堆積岩,貝殻粉末及び酸化マグ
ネシウムを含有する浄化組成物入りの浄化パネルを配設
し、前記浄化槽を所定温度域に保温する電子加熱・冷却
素子を、浄化槽の外面に設けた水質浄化装置。 - 【請求項3】 養魚槽に給水配管の両端を接続して循環
水経路を形成し、前記給水配管中に前記養魚槽の被処理
液を一方向へ循環させる送給ポンプを介装すると共に、
該給水配管の上流側に前記懸濁除去装置を、下流側に前
記水質浄化装置をそれぞれ介装した無換水養魚装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4856794A JP2563890B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 懸濁除去装置及び水質浄化装置とこれら装置を用いた無換水養魚装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4856794A JP2563890B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 懸濁除去装置及び水質浄化装置とこれら装置を用いた無換水養魚装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07255321A true JPH07255321A (ja) | 1995-10-09 |
JP2563890B2 JP2563890B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=12806981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4856794A Expired - Fee Related JP2563890B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 懸濁除去装置及び水質浄化装置とこれら装置を用いた無換水養魚装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563890B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002273475A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-09-24 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 海水中硝酸性窒素の処理装置及び処理方法 |
JP2006334568A (ja) * | 2005-06-06 | 2006-12-14 | Taisei Corp | 逆洗システム |
CN107601755A (zh) * | 2016-07-12 | 2018-01-19 | 福建方明环保科技股份有限公司 | 一种养殖场污水生态处理方法 |
WO2022039601A1 (en) * | 2020-08-17 | 2022-02-24 | Alvestad As | A breeding farm for fish and other living aquatic organisms |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0312299A (ja) * | 1989-06-12 | 1991-01-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 水浄化装置 |
JPH03229689A (ja) * | 1990-02-05 | 1991-10-11 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 液浄化装置 |
JPH04267984A (ja) * | 1991-02-21 | 1992-09-24 | Tetsusaburo Sato | 汚濁液中の有害生菌の除去方法 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP4856794A patent/JP2563890B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107601755B (zh) * | 2016-07-12 | 2020-09-04 | 福建方明环保科技股份有限公司 | 一种养殖场污水生态处理方法 |
WO2022039601A1 (en) * | 2020-08-17 | 2022-02-24 | Alvestad As | A breeding farm for fish and other living aquatic organisms |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2563890B2 (ja) | 1996-12-18 |
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