JPH07254996A - 水平偏向回路 - Google Patents
水平偏向回路Info
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- JPH07254996A JPH07254996A JP6071455A JP7145594A JPH07254996A JP H07254996 A JPH07254996 A JP H07254996A JP 6071455 A JP6071455 A JP 6071455A JP 7145594 A JP7145594 A JP 7145594A JP H07254996 A JPH07254996 A JP H07254996A
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Landscapes
- Details Of Television Scanning (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電源チョークコイルと平滑コンデンサを不要
にした水平偏向回路を提供する。 【構成】 水平チョークコイル6の巻線を流れる電流I
tは、電子スイッチ7から出力される方形波Voのハイ
レベル期間tonでは、電流は直線的に増加していく。V
oのローレベル期間toff 期間に入ると、toff 直前の
値をそのまま保つことになる。従って、電流Itのp−
p値はtoff 期間の長さによって調整される。S字補正
コンデンサ5から水平偏向コイル4を経て、水平出力ト
ランジスタ1またはダンパーダイオード2を流れる電流
ループの起電力は、S字補正コンデンサ5の両端電圧V
sであり、これによって流れる偏向コイル電流Iyの波
形は、S字補正を伴った滑らかなノコギリ波となる。t
off の時間長を調整すれば、Vo及びVsの平均値が変
わり、偏向コイルのノコギリ波電流Iyのp−p値を変
えることができる。
にした水平偏向回路を提供する。 【構成】 水平チョークコイル6の巻線を流れる電流I
tは、電子スイッチ7から出力される方形波Voのハイ
レベル期間tonでは、電流は直線的に増加していく。V
oのローレベル期間toff 期間に入ると、toff 直前の
値をそのまま保つことになる。従って、電流Itのp−
p値はtoff 期間の長さによって調整される。S字補正
コンデンサ5から水平偏向コイル4を経て、水平出力ト
ランジスタ1またはダンパーダイオード2を流れる電流
ループの起電力は、S字補正コンデンサ5の両端電圧V
sであり、これによって流れる偏向コイル電流Iyの波
形は、S字補正を伴った滑らかなノコギリ波となる。t
off の時間長を調整すれば、Vo及びVsの平均値が変
わり、偏向コイルのノコギリ波電流Iyのp−p値を変
えることができる。
Description
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機等
における受像管の電子ビームを水平方向に偏向し、その
水平振幅を可変することのできる水平偏向回路に関す
る。
における受像管の電子ビームを水平方向に偏向し、その
水平振幅を可変することのできる水平偏向回路に関す
る。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】テレビジョン受像機における従来の水平
偏向回路と、それに係わる制御回路の一例を図8に示
す。ここで、1は図示しない前段からの励振方形波V1
に応じてスイッチング動作を行う水平出力トランジス
タ、2は同じく水平出力トランジスタ1と共にスイッチ
ング動作を行うダンパーダイオード、3は帰線共振コン
デンサ、4は受像管の頸部に装着されて電子ビームの水
平偏向作用を行う水平偏向コイル、5はS字補正コンデ
ンサ、6は水平チョークコイルまたは水平出力トランス
である。
偏向回路と、それに係わる制御回路の一例を図8に示
す。ここで、1は図示しない前段からの励振方形波V1
に応じてスイッチング動作を行う水平出力トランジス
タ、2は同じく水平出力トランジスタ1と共にスイッチ
ング動作を行うダンパーダイオード、3は帰線共振コン
デンサ、4は受像管の頸部に装着されて電子ビームの水
平偏向作用を行う水平偏向コイル、5はS字補正コンデ
ンサ、6は水平チョークコイルまたは水平出力トランス
である。
【0005】また、7aは直流電源Eb からの直流を断
続して負荷側に流すための電子スイッチ、8はフライホ
イールダイオード、9は電源チョークコイル、10は平
滑コンデンサである。
続して負荷側に流すための電子スイッチ、8はフライホ
イールダイオード、9は電源チョークコイル、10は平
滑コンデンサである。
【0006】
【0003】このように構成すると、電子スイッチ7
a,フライホイールダイオード8,電源チョークコイル
9,及び平滑コンデンサ10は、良く知られたチョッパ
ー型の電圧制御回路として働き、平滑コンデンサ10の
両端には本来の電源電圧Eb が降圧された直流電圧Ebo
として現れ、これが前述した水平出力トランジスタ1か
ら水平チョークコイル6までの要素で構成される水平偏
向出力回路の実質的な電源電圧として働く。直流電圧E
boの値は、電子スイッチ7aがオンするデューティサイ
クルによって定まる。従って、電子スイッチ7aのオン
・オフを定める励振波形V2のデューティサイクルを変
えれば、直流電圧Eboの値を自在に制御できることにな
る。
a,フライホイールダイオード8,電源チョークコイル
9,及び平滑コンデンサ10は、良く知られたチョッパ
ー型の電圧制御回路として働き、平滑コンデンサ10の
両端には本来の電源電圧Eb が降圧された直流電圧Ebo
として現れ、これが前述した水平出力トランジスタ1か
ら水平チョークコイル6までの要素で構成される水平偏
向出力回路の実質的な電源電圧として働く。直流電圧E
boの値は、電子スイッチ7aがオンするデューティサイ
クルによって定まる。従って、電子スイッチ7aのオン
・オフを定める励振波形V2のデューティサイクルを変
えれば、直流電圧Eboの値を自在に制御できることにな
る。
【0007】
【0004】一方、水平出力トランジスタ1から水平チ
ョークコイル6までは、これも良く知られた水平偏向出
力回路であって、出力トランジスタ1のスイッチング周
期に応じたノコギリ波電流Iy を水平偏向コイル4に流
し、そのピーク−ピーク(p−p)値は実質的な電源電
圧であるEboに比例する。
ョークコイル6までは、これも良く知られた水平偏向出
力回路であって、出力トランジスタ1のスイッチング周
期に応じたノコギリ波電流Iy を水平偏向コイル4に流
し、そのピーク−ピーク(p−p)値は実質的な電源電
圧であるEboに比例する。
【0008】以上のことから、電子スイッチ7aの励振
波形であるV2のデューティサイクルを変えれば、ノコ
ギリ波電流Iy のp−p値、即ち受像管上の画像の水平
振幅を変えることができる。従って、励振波形V2のデ
ューティサイクルをここに図示しない波形整形回路によ
って、手動的あるいは自動的に制御することにより、受
像管画像の水平振幅が目的に合わせて制御できる。この
時、この励振波形V2は、その周波数や位相に関係なく
デューティサイクルさえ定まれば、電圧Eboが決定する
が、実際には受像機内の他の回路部分への妨害を防ぐた
めに、その周波数を水平偏向周波数に一致させることが
多い。
波形であるV2のデューティサイクルを変えれば、ノコ
ギリ波電流Iy のp−p値、即ち受像管上の画像の水平
振幅を変えることができる。従って、励振波形V2のデ
ューティサイクルをここに図示しない波形整形回路によ
って、手動的あるいは自動的に制御することにより、受
像管画像の水平振幅が目的に合わせて制御できる。この
時、この励振波形V2は、その周波数や位相に関係なく
デューティサイクルさえ定まれば、電圧Eboが決定する
が、実際には受像機内の他の回路部分への妨害を防ぐた
めに、その周波数を水平偏向周波数に一致させることが
多い。
【0009】
【0005】なお、同時に水平出力トランジスタ1のコ
レクタ端子には、偏向の帰線期間内に正弦半波のパルス
Vcが発生する。チョークコイル6ではなく、11のよ
うな二次巻線を設けて、このパルスVcを必要なp−p
値に変圧した後、受像機内の各部に供給しても良い。ま
た、その先に整流ダイオードを設けて、直流電圧を得、
同じく受像機内の各部に供給しても良い。例えば、受像
管の陽極電圧や、他の低圧回路用の直流電源等に用いら
れる。
レクタ端子には、偏向の帰線期間内に正弦半波のパルス
Vcが発生する。チョークコイル6ではなく、11のよ
うな二次巻線を設けて、このパルスVcを必要なp−p
値に変圧した後、受像機内の各部に供給しても良い。ま
た、その先に整流ダイオードを設けて、直流電圧を得、
同じく受像機内の各部に供給しても良い。例えば、受像
管の陽極電圧や、他の低圧回路用の直流電源等に用いら
れる。
【0010】
【0006】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この図8に示
す回路は、良好に動作はするものの、電源のチョークコ
イル9が大型化してしまい、重量、コストの点で大きな
問題であった。また、チョークコイル9中を流れる交流
電流の値も大きくなるため、ここから外部に漏れる漏洩
磁束の量も多くなり、受像機内外の回路に妨害を与えて
誤動作の原因になることがあった。更に、平滑コンデン
サ10には多量のリップル電流が流れるため、その信頼
性を保つためにはやはりこれも大型で高価な耐リップル
型のコンデンサを使用する必要があり、問題となってい
た。
す回路は、良好に動作はするものの、電源のチョークコ
イル9が大型化してしまい、重量、コストの点で大きな
問題であった。また、チョークコイル9中を流れる交流
電流の値も大きくなるため、ここから外部に漏れる漏洩
磁束の量も多くなり、受像機内外の回路に妨害を与えて
誤動作の原因になることがあった。更に、平滑コンデン
サ10には多量のリップル電流が流れるため、その信頼
性を保つためにはやはりこれも大型で高価な耐リップル
型のコンデンサを使用する必要があり、問題となってい
た。
【0012】
【0007】
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1) 水平偏向周期に同期
したパルスに応じて、スイッチング動作を行う水平出力
トランジスタと、前記水平出力トランジスタに並列に接
続されたダンパーダイオードと、前記水平出力トランジ
スタに並列に接続された共振コンデンサと、前記水平出
力トランジスタに並列に接続された水平偏向コイル及び
S字補正コンデンサの直列回路と、前記水平出力トラン
ジスタのコレクタ端子に接続された水平チョークコイル
または水平出力トランスの一次巻線と、前記水平チョー
クコイルまたは水平出力トランスの一次巻線と直流電源
との間に設けられた電子スイッチと、前記電子スイッチ
と前記チョークコイルまたは水平出力トランスの一次巻
線との接続点と接地との間に接続され、前記電子スイッ
チのオフ期間に導通するフライホイールダイオードと、
水平偏向周期に同期し、前記水平出力トランジスタのオ
ン期間から、前記水平出力トランジスタのオフ期間の一
部または全部を含む期間、前記電子スイッチをオフにす
るパルスを生成する波形発生回路とから構成されること
を特徴とする水平偏向回路を提供し、(2) 前記電子スイ
ッチから出力されるパルスを平均化する低域フィルタ
と、前記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較する比
較器とからなり、前記比較器の出力を前記波形発生回路
の基準信号とし、波形発生回路から出力されるパルスの
パルス幅を制御し、前記電子スイッチをオフにする期間
を可変する水平振幅安定化回路を備えたことを特徴とす
る(1) 記載の水平偏向回路を提供し、(3) 前記S字補正
コンデンサの両端電圧を平均化する低域フィルタと、前
記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較する比較器と
からなり、前記比較器の出力を前記波形発生回路の基準
信号とし、前記波形発生回路から出力されるパルスのパ
ルス幅を制御し、前記電子スイッチをオフにする期間を
可変する水平振幅安定化回路を備えたことを特徴とする
(1) 記載の水平偏向回路を提供し、(4) 直流電圧に垂直
偏向周期のパラボラ状の波形を重畳して前記基準電圧と
する手段を備えたことを特徴とする(2) 及び(3) 記載の
水平偏向回路を提供するものである。
の技術の課題を解決するため、(1) 水平偏向周期に同期
したパルスに応じて、スイッチング動作を行う水平出力
トランジスタと、前記水平出力トランジスタに並列に接
続されたダンパーダイオードと、前記水平出力トランジ
スタに並列に接続された共振コンデンサと、前記水平出
力トランジスタに並列に接続された水平偏向コイル及び
S字補正コンデンサの直列回路と、前記水平出力トラン
ジスタのコレクタ端子に接続された水平チョークコイル
または水平出力トランスの一次巻線と、前記水平チョー
クコイルまたは水平出力トランスの一次巻線と直流電源
との間に設けられた電子スイッチと、前記電子スイッチ
と前記チョークコイルまたは水平出力トランスの一次巻
線との接続点と接地との間に接続され、前記電子スイッ
チのオフ期間に導通するフライホイールダイオードと、
水平偏向周期に同期し、前記水平出力トランジスタのオ
ン期間から、前記水平出力トランジスタのオフ期間の一
部または全部を含む期間、前記電子スイッチをオフにす
るパルスを生成する波形発生回路とから構成されること
を特徴とする水平偏向回路を提供し、(2) 前記電子スイ
ッチから出力されるパルスを平均化する低域フィルタ
と、前記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較する比
較器とからなり、前記比較器の出力を前記波形発生回路
の基準信号とし、波形発生回路から出力されるパルスの
パルス幅を制御し、前記電子スイッチをオフにする期間
を可変する水平振幅安定化回路を備えたことを特徴とす
る(1) 記載の水平偏向回路を提供し、(3) 前記S字補正
コンデンサの両端電圧を平均化する低域フィルタと、前
記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較する比較器と
からなり、前記比較器の出力を前記波形発生回路の基準
信号とし、前記波形発生回路から出力されるパルスのパ
ルス幅を制御し、前記電子スイッチをオフにする期間を
可変する水平振幅安定化回路を備えたことを特徴とする
(1) 記載の水平偏向回路を提供し、(4) 直流電圧に垂直
偏向周期のパラボラ状の波形を重畳して前記基準電圧と
する手段を備えたことを特徴とする(2) 及び(3) 記載の
水平偏向回路を提供するものである。
【0014】
【0008】
【0015】
【実施例】以下、本発明の水平偏向回路について、添付
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例
を示す回路図、図2及び図3は図1に示す回路の動作を
説明するための波形図、図4は本発明の第2の実施例を
示す回路図、図5は本発明の第3の実施例を示す回路
図、図6は図5に示す回路の動作を説明するための波形
図、図7は本発明の第4の実施例を示す回路図である。
なお、図1,図4,図5において、図8と同一部分には
同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例
を示す回路図、図2及び図3は図1に示す回路の動作を
説明するための波形図、図4は本発明の第2の実施例を
示す回路図、図5は本発明の第3の実施例を示す回路
図、図6は図5に示す回路の動作を説明するための波形
図、図7は本発明の第4の実施例を示す回路図である。
なお、図1,図4,図5において、図8と同一部分には
同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0016】
【0009】図1に示す回路において、水平出力トラン
ジスタ1が水平偏向周期に同期したパルスである励振波
形V1によってスイッチング動作を行って、水平偏向コ
イル4に水平偏向周期のノコギリ波電流が流れることに
は変わりはない。また、直流電源電圧Eb が電子スイッ
チ7によって断続され、フライホイールダイオード8の
電流と共に水平チョークコイル6の一端に加えるように
したことも類似しているが、図1に示す回路では、図8
に示した従来回路の電源チョークコイル9と平滑コンデ
ンサ10がなく、直流電圧Eboの代りに、電子スイッチ
7の出力の方形波電圧Vo が直接水平チョークコイル6
の一端に加えられる。
ジスタ1が水平偏向周期に同期したパルスである励振波
形V1によってスイッチング動作を行って、水平偏向コ
イル4に水平偏向周期のノコギリ波電流が流れることに
は変わりはない。また、直流電源電圧Eb が電子スイッ
チ7によって断続され、フライホイールダイオード8の
電流と共に水平チョークコイル6の一端に加えるように
したことも類似しているが、図1に示す回路では、図8
に示した従来回路の電源チョークコイル9と平滑コンデ
ンサ10がなく、直流電圧Eboの代りに、電子スイッチ
7の出力の方形波電圧Vo が直接水平チョークコイル6
の一端に加えられる。
【0017】
【0010】ここで、電子スイッチ7は、p型MOSF
ET(以下、単にFETと略記する場合もある)12と
再生ダイオード13との並列回路で構成されている。ま
た、14は電源側の平滑コンデンサ、15は水平偏向周
期のパルスV3に同期して、FET12のゲート電極に
加えるゲートパルスVgを生成する波形発生回路であ
る。
ET(以下、単にFETと略記する場合もある)12と
再生ダイオード13との並列回路で構成されている。ま
た、14は電源側の平滑コンデンサ、15は水平偏向周
期のパルスV3に同期して、FET12のゲート電極に
加えるゲートパルスVgを生成する波形発生回路であ
る。
【0018】図1に示す回路は、一見、図8に示す回路
から電源チョークコイル9と平滑コンデンサ10を取り
除いただけのように見える。しかし、実際には波形発生
回路によって、ゲートパルスVgの位相を水平出力パル
スVcとある定められた関係に保つようにしないと、目
的の回路動作は行われない。このことに関して、その各
部の波形関係を表したものが図2である。
から電源チョークコイル9と平滑コンデンサ10を取り
除いただけのように見える。しかし、実際には波形発生
回路によって、ゲートパルスVgの位相を水平出力パル
スVcとある定められた関係に保つようにしないと、目
的の回路動作は行われない。このことに関して、その各
部の波形関係を表したものが図2である。
【0019】
【0011】まず、この図2(A)に示す励振波形V1
のハイレベル部分とそれに続く蓄積期間tsの間、水平
出力トランジスタ1が導通して、図2(B)に示すよう
に、直線的に増加するコレクタ電流Icが流れる。ま
た、図2(C)に示すように、このコレクタ電流Icが
遮断した時刻より回路定数によって定まる一定の帰線時
間trの間だけ、正弦半波のコレクタパルスVcが発生
する。このコレクタパルスVcが帰線時間trの後、再
びゼロレベルに達した時点から図2(B)の破線で示す
ように自動的にダンパー電流Idが流れ出して、先のコ
レクタ電流Icに滑らかにつながっていく。
のハイレベル部分とそれに続く蓄積期間tsの間、水平
出力トランジスタ1が導通して、図2(B)に示すよう
に、直線的に増加するコレクタ電流Icが流れる。ま
た、図2(C)に示すように、このコレクタ電流Icが
遮断した時刻より回路定数によって定まる一定の帰線時
間trの間だけ、正弦半波のコレクタパルスVcが発生
する。このコレクタパルスVcが帰線時間trの後、再
びゼロレベルに達した時点から図2(B)の破線で示す
ように自動的にダンパー電流Idが流れ出して、先のコ
レクタ電流Icに滑らかにつながっていく。
【0020】
【0012】一方、図2(D)は、FET12のゲート
に加わるゲートパルスVgを示している。ここで、ゲー
トパルスVgは水平偏向周期に同期し、水平出力トラン
ジスタ1がオンとなる期間中に立ち上がり、コレクタパ
ルスVcが発生する時点で立ち下がるパルスである。
に加わるゲートパルスVgを示している。ここで、ゲー
トパルスVgは水平偏向周期に同期し、水平出力トラン
ジスタ1がオンとなる期間中に立ち上がり、コレクタパ
ルスVcが発生する時点で立ち下がるパルスである。
【0021】このゲートパルスVgのハイレベル期間t
off でFET12のソース・ドレイン間が遮断する。そ
の結果、ドレインの出力電圧Voは、図2(E)に示す
ように、このtoff 期間だけゼロにボトミングし、他の
期間tonでは電源電圧Eb であるような方形波となる。
すると、このときの水平チョークコイルまたはトランス
6の巻線を流れる電流Itは、図2(F)に示すように
なる。即ち、tonの期間では、水平チョークコイルまた
はトランス6の一端には電圧Eb が加わり、他の一端は
トランジスタ1あるいはダンパーダイオード2が導通し
ていて、接地されたのと同じ状態になっており、従っ
て、電流は直線的に増加していく。
off でFET12のソース・ドレイン間が遮断する。そ
の結果、ドレインの出力電圧Voは、図2(E)に示す
ように、このtoff 期間だけゼロにボトミングし、他の
期間tonでは電源電圧Eb であるような方形波となる。
すると、このときの水平チョークコイルまたはトランス
6の巻線を流れる電流Itは、図2(F)に示すように
なる。即ち、tonの期間では、水平チョークコイルまた
はトランス6の一端には電圧Eb が加わり、他の一端は
トランジスタ1あるいはダンパーダイオード2が導通し
ていて、接地されたのと同じ状態になっており、従っ
て、電流は直線的に増加していく。
【0022】ところが、toff 期間に入ると、この電流
ループ中に起電力がなくなるので、電流は増加すること
はなく、toff 直前の値をそのまま保つことになり、こ
の時の電流は、フライホイールダイオード8を通して流
れ、その電流波形Id1は図2(G)に示すようなものに
なる。
ループ中に起電力がなくなるので、電流は増加すること
はなく、toff 直前の値をそのまま保つことになり、こ
の時の電流は、フライホイールダイオード8を通して流
れ、その電流波形Id1は図2(G)に示すようなものに
なる。
【0023】
【0013】以上のことから、電流Itのp−p値は、
ゲートパルスVgのハイレベル期間即ちFET12がオ
フとなる期間toff の長さによって左右され、toff の
長さが短いほど、電流Itのp−p値が大きくなること
になる。図2において、toff 期間が短い場合を破線で
表し、toff 期間が長い場合を一点破線で表す。
ゲートパルスVgのハイレベル期間即ちFET12がオ
フとなる期間toff の長さによって左右され、toff の
長さが短いほど、電流Itのp−p値が大きくなること
になる。図2において、toff 期間が短い場合を破線で
表し、toff 期間が長い場合を一点破線で表す。
【0024】この時、水平偏向コイル4を流れる電流I
yを考えてみる。この電流のループは、S字補正コンデ
ンサ5から水平偏向コイル4を経て、水平出力トランジ
スタ1またはダンパーダイオード2を流れる経路であ
る。回路中の起電力は、S字補正コンデンサ5の両端電
圧Vsであるが、これは決してVoの場合のような方形
波ではなく、パラボラ波のリップルを持つ直流電圧であ
る。従って、これによって流れる電流Iyの波形は、図
2(H)のように、S字補正を伴った滑らかなノコギリ
波となる。そして、電圧Vsの平均値は、電圧Voの平
均値に等しいから、toff の時間長を調整すれば、Vo
及びVsの平均値が変わり、図2(H)の破線に示すよ
うに、自在に偏向コイルのノコギリ波電流Iyのp−p
値を変えることができる。
yを考えてみる。この電流のループは、S字補正コンデ
ンサ5から水平偏向コイル4を経て、水平出力トランジ
スタ1またはダンパーダイオード2を流れる経路であ
る。回路中の起電力は、S字補正コンデンサ5の両端電
圧Vsであるが、これは決してVoの場合のような方形
波ではなく、パラボラ波のリップルを持つ直流電圧であ
る。従って、これによって流れる電流Iyの波形は、図
2(H)のように、S字補正を伴った滑らかなノコギリ
波となる。そして、電圧Vsの平均値は、電圧Voの平
均値に等しいから、toff の時間長を調整すれば、Vo
及びVsの平均値が変わり、図2(H)の破線に示すよ
うに、自在に偏向コイルのノコギリ波電流Iyのp−p
値を変えることができる。
【0025】
【0014】このように、本発明においては、この電子
スイッチ7の制御によって、水平チョークコイル電流I
tの波形は、完全なノコギリ波ではなく、頂部がスライ
スされた形になるものの、水平偏向コイル4に流れる偏
向電流は、ノコギリ波状を保ち、しかも時間toff の調
整によって、そのままの波形を保ちながら、その振幅を
変えられる点が特徴である。
スイッチ7の制御によって、水平チョークコイル電流I
tの波形は、完全なノコギリ波ではなく、頂部がスライ
スされた形になるものの、水平偏向コイル4に流れる偏
向電流は、ノコギリ波状を保ち、しかも時間toff の調
整によって、そのままの波形を保ちながら、その振幅を
変えられる点が特徴である。
【0026】ここで、このようなtoff 期間を持ったゲ
ートパルスVgを生成するための波形発生回路15につ
いて考える。これは図2(I)に示すように、帰線時間
trの始め付近でボトミングした後、ある傾斜を持って
上昇するようなノコギリ波電圧Vstと、参照直流電圧E
rfとを比較し、ノコギリ波電圧Vstが電圧Erfを越えた
時、ゲートパルスVgがハイレベルになるようにすれば
良い。このようにして、参照電圧Erfの値を上下すれ
ば、図2(D)に示すように、ゲートパルスVgの前縁
が前後し、先の説明のような原理で偏向電流Iyの振幅
を制御できる。
ートパルスVgを生成するための波形発生回路15につ
いて考える。これは図2(I)に示すように、帰線時間
trの始め付近でボトミングした後、ある傾斜を持って
上昇するようなノコギリ波電圧Vstと、参照直流電圧E
rfとを比較し、ノコギリ波電圧Vstが電圧Erfを越えた
時、ゲートパルスVgがハイレベルになるようにすれば
良い。このようにして、参照電圧Erfの値を上下すれ
ば、図2(D)に示すように、ゲートパルスVgの前縁
が前後し、先の説明のような原理で偏向電流Iyの振幅
を制御できる。
【0027】
【0015】この参照電圧Erfは手動的に動かしても良
いし、また何か他の電気的出力に応じて自動的に動くよ
うにしても良い。また、ノコギリ波電圧Vstは、水平偏
向に係わるパルス、例えば水平偏向周期のパルスV3等
から、遅延、積分等の適当な手段により生成することが
できる。
いし、また何か他の電気的出力に応じて自動的に動くよ
うにしても良い。また、ノコギリ波電圧Vstは、水平偏
向に係わるパルス、例えば水平偏向周期のパルスV3等
から、遅延、積分等の適当な手段により生成することが
できる。
【0028】
【0016】さて、これまでの図2に示す波形は、電子
スイッチ7のオフ期間toff の後縁がほぼ帰線時間tr
の前縁に一致するものとして説明してきた。しかし、図
1に示す回路においては、先の説明のようにtoff の前
縁の位置によって、偏向電流Iyが制御されるものの、
後縁の位置は帰線時間開始点より後であれば構わない。
図3を用いて、このtoff が帰線時間trの後にまでま
たがった場合について説明する。
スイッチ7のオフ期間toff の後縁がほぼ帰線時間tr
の前縁に一致するものとして説明してきた。しかし、図
1に示す回路においては、先の説明のようにtoff の前
縁の位置によって、偏向電流Iyが制御されるものの、
後縁の位置は帰線時間開始点より後であれば構わない。
図3を用いて、このtoff が帰線時間trの後にまでま
たがった場合について説明する。
【0029】
【0017】図3(A)に示すコレクタパルスVcの帰
線時間trに対して、図3(B)に示す方形波のゲート
パルスVgのtoff は後の方まで続いている。しかし、
帰線時間trの中央であるTo以降では、チョークコイ
ル電流Itのエネルギー再生作用によって、電源のコン
デンサ14をチャージバックするように流れ、このとき
ダイオード13は自動的に導通するので、電子スイッチ
7全体の作用としてはTo以降は導通したのと同じこと
になる。従って、電子スイッチ7の出力電圧Voの波形
は、図3(C)に示すように、帰線時間trの中心To
でハイレベルに戻り、これはtoff の後縁の位置には関
係がない。なお、このときのダイオード13に流れる電
流Id2は、図3(D)に示すように、toff 期間のTo
以降のみ導通する。
線時間trに対して、図3(B)に示す方形波のゲート
パルスVgのtoff は後の方まで続いている。しかし、
帰線時間trの中央であるTo以降では、チョークコイ
ル電流Itのエネルギー再生作用によって、電源のコン
デンサ14をチャージバックするように流れ、このとき
ダイオード13は自動的に導通するので、電子スイッチ
7全体の作用としてはTo以降は導通したのと同じこと
になる。従って、電子スイッチ7の出力電圧Voの波形
は、図3(C)に示すように、帰線時間trの中心To
でハイレベルに戻り、これはtoff の後縁の位置には関
係がない。なお、このときのダイオード13に流れる電
流Id2は、図3(D)に示すように、toff 期間のTo
以降のみ導通する。
【0030】
【0018】このことは、もしtoff の後縁をToより
前に設定すれば、電流Id2が流れないので、特にダイオ
ード13は設ける必要はない。この時、FET12には
ドレインからソース方向に電流が流れ、これはp型MO
SFETとしては逆方向であるが、FETは通常のバイ
ポーラトランジスタに比べて対称性が良く、この逆向き
電流が問題となることはない。
前に設定すれば、電流Id2が流れないので、特にダイオ
ード13は設ける必要はない。この時、FET12には
ドレインからソース方向に電流が流れ、これはp型MO
SFETとしては逆方向であるが、FETは通常のバイ
ポーラトランジスタに比べて対称性が良く、この逆向き
電流が問題となることはない。
【0031】また、これまで、6を水平チョークコイル
として説明してきたが、これは勿論2次巻線11を設け
て、ここに発生するパルスを受像機内部の各回路に供給
しても良い。また、発生したパルスを図示しない整流ダ
イオードで整流して得た直流電圧、例えば、受像管陽極
用の高圧や、小信号回路用の低圧等を供給することが可
能である。
として説明してきたが、これは勿論2次巻線11を設け
て、ここに発生するパルスを受像機内部の各回路に供給
しても良い。また、発生したパルスを図示しない整流ダ
イオードで整流して得た直流電圧、例えば、受像管陽極
用の高圧や、小信号回路用の低圧等を供給することが可
能である。
【0032】
【0019】次に、図4に本発明の具体的な回路例を示
す。ここで、やはり符号1から14までの動作は先の図
1と同じである。16と17はバイアス用抵抗、18は
直流阻止用コンデンサ、19は比較器、20は演算増幅
器、21,22はそれぞれ発振防止用の抵抗及びコンデ
ンサ、23は水平振幅調整用の可変抵抗器、24,25
は分圧用抵抗である。
す。ここで、やはり符号1から14までの動作は先の図
1と同じである。16と17はバイアス用抵抗、18は
直流阻止用コンデンサ、19は比較器、20は演算増幅
器、21,22はそれぞれ発振防止用の抵抗及びコンデ
ンサ、23は水平振幅調整用の可変抵抗器、24,25
は分圧用抵抗である。
【0033】図1に示した回路で提案したような水平偏
向回路を用いて、水平振幅を安定化するためには、何か
制御した結果の値を取り出して、基準値と比較するよう
な自動制御回路を用いる。ところが、従来の図8に示し
た回路においては、制御した結果であって、しかもそれ
が水平振幅と一対一に対応する直流電圧Eboがあるの
で、これを適当に分圧した後、基準値と比較すれば良
い。ところが、図1に示す本発明の回路の場合は、得ら
れた出力方形波電圧Voを直接水平チョークコイル6の
一端に加えてしまうので、直流電圧Eboに相当するもの
がない。
向回路を用いて、水平振幅を安定化するためには、何か
制御した結果の値を取り出して、基準値と比較するよう
な自動制御回路を用いる。ところが、従来の図8に示し
た回路においては、制御した結果であって、しかもそれ
が水平振幅と一対一に対応する直流電圧Eboがあるの
で、これを適当に分圧した後、基準値と比較すれば良
い。ところが、図1に示す本発明の回路の場合は、得ら
れた出力方形波電圧Voを直接水平チョークコイル6の
一端に加えてしまうので、直流電圧Eboに相当するもの
がない。
【0034】
【0020】そこで、図4では方形波Voを抵抗26,
27とコンデンサ28で構成する低域フィルタを通して
直流電圧Eo1を得て、これを演算増幅器20に加えて基
準電圧Esと比較するようにする。すると、電圧Eo1は
方形波Voのハイレベル側のデューティサイクルに比例
し、これは先の説明から分かるように、水平偏向コイル
電流Iyの振幅に比例する。従って、電圧Eo1が安定化
されれば、水平振幅も安定化されることになる。
27とコンデンサ28で構成する低域フィルタを通して
直流電圧Eo1を得て、これを演算増幅器20に加えて基
準電圧Esと比較するようにする。すると、電圧Eo1は
方形波Voのハイレベル側のデューティサイクルに比例
し、これは先の説明から分かるように、水平偏向コイル
電流Iyの振幅に比例する。従って、電圧Eo1が安定化
されれば、水平振幅も安定化されることになる。
【0035】
【0021】図4に示す回路で、直流電圧Eから可変抵
抗器23と抵抗24,25とで分圧されて演算増幅器2
0の非反転端子に加えられた基準電圧Esと、同じく反
転端子に加えられた、先の電圧Eo1とが比較され、出力
として得られた参照電圧Erfが次の比較器19の反転端
子に加えられる。さらに、この比較器19の非反転端子
には先に説明したノコギリ波電圧Vstが加えられる。そ
して、この比較器19の出力波形が直流阻止用コンデン
サ18を通して、ゲートパルスVgとなってFET12
のゲート端子に加えられる。バイアス抵抗16,17は
ゲートパルスVgのローレベル部分で十分にFET12
が導通し、ハイレベルの部分で完全に遮断するように設
定される。
抗器23と抵抗24,25とで分圧されて演算増幅器2
0の非反転端子に加えられた基準電圧Esと、同じく反
転端子に加えられた、先の電圧Eo1とが比較され、出力
として得られた参照電圧Erfが次の比較器19の反転端
子に加えられる。さらに、この比較器19の非反転端子
には先に説明したノコギリ波電圧Vstが加えられる。そ
して、この比較器19の出力波形が直流阻止用コンデン
サ18を通して、ゲートパルスVgとなってFET12
のゲート端子に加えられる。バイアス抵抗16,17は
ゲートパルスVgのローレベル部分で十分にFET12
が導通し、ハイレベルの部分で完全に遮断するように設
定される。
【0036】上述した比較器20〜コンデンサ28によ
り、水平振幅安定化回路30を構成し、この出力が比較
器19の参照電圧(基準信号)Erfとなり、水平振幅を
安定化させる。
り、水平振幅安定化回路30を構成し、この出力が比較
器19の参照電圧(基準信号)Erfとなり、水平振幅を
安定化させる。
【0037】
【0022】このようにすると、もし何等かの原因で方
形波Voのデューティサイクルが大き過ぎ、水平振幅が
規定値以上に大きくなろうとすると、電圧Eo1が基準電
圧Esの値を越えようとし、その結果、参照電圧Erfが
減少するので、先に説明した通り、ノコギリ波電圧Vst
との比較の結果のゲートパルスVgのハイレベルの期
間、ひいては方形波電圧Voのローレベル期間が広が
り、Voのデューティサイクルは元に戻されるような作
用が全体として働くことになる。
形波Voのデューティサイクルが大き過ぎ、水平振幅が
規定値以上に大きくなろうとすると、電圧Eo1が基準電
圧Esの値を越えようとし、その結果、参照電圧Erfが
減少するので、先に説明した通り、ノコギリ波電圧Vst
との比較の結果のゲートパルスVgのハイレベルの期
間、ひいては方形波電圧Voのローレベル期間が広が
り、Voのデューティサイクルは元に戻されるような作
用が全体として働くことになる。
【0038】これは勿論、逆にVoのデューティサイク
ルが小さくなるような動きに対しても、同じく負の帰還
が働き、結果として、電圧Eo1は常に基準電圧Esに一
致するようになる。従って、可変抵抗器23を動かし
て、基準電圧Esの値を動かしてやれば、電圧Voのデ
ューティサイクルが自在に変わり、水平振幅の値を任意
に調整することができる。
ルが小さくなるような動きに対しても、同じく負の帰還
が働き、結果として、電圧Eo1は常に基準電圧Esに一
致するようになる。従って、可変抵抗器23を動かし
て、基準電圧Esの値を動かしてやれば、電圧Voのデ
ューティサイクルが自在に変わり、水平振幅の値を任意
に調整することができる。
【0039】
【0023】また、図4に示す回路では、このような安
定化作用があるため、例えば、電源電圧Ebが変動して
も、水平偏向周波数が変わっても水平偏向コイル電流I
yのp−p値は全く影響を受けずに、一定値を保つこと
ができ、水平振幅は安定化される。また、さらに、当然
トランスとしての2次巻線11から得られるパルスも電
源電圧や水平周波数の変動に対して無関係になるので、
これを利用する受像機内各部の回路の動作も安定する。
定化作用があるため、例えば、電源電圧Ebが変動して
も、水平偏向周波数が変わっても水平偏向コイル電流I
yのp−p値は全く影響を受けずに、一定値を保つこと
ができ、水平振幅は安定化される。また、さらに、当然
トランスとしての2次巻線11から得られるパルスも電
源電圧や水平周波数の変動に対して無関係になるので、
これを利用する受像機内各部の回路の動作も安定する。
【0040】
【0024】さらに、図5は本発明の他の応用例を示し
た回路図である。図5に示す回路が先の図4に示す回路
と異なる点は、水平振幅の検知にS字補正コンデンサの
電圧Vsを使ったことにある。即ち、この点の電圧Vs
をフィルタ用の抵抗26,27とコンデンサ28を通し
て直流電圧Eo2を得て、これを演算増幅器20の反転端
子に加えて、基準電圧Esと比較するようにしたもので
ある。この電圧Vsは、図6に示すような直流分にパラ
ボラ波が重畳したものであるが、その直流分の電圧Eb1
は、先に説明した通り、方形波Voの平均値に一致し、
しかも水平偏向コイル電流Iyの値に対応する。
た回路図である。図5に示す回路が先の図4に示す回路
と異なる点は、水平振幅の検知にS字補正コンデンサの
電圧Vsを使ったことにある。即ち、この点の電圧Vs
をフィルタ用の抵抗26,27とコンデンサ28を通し
て直流電圧Eo2を得て、これを演算増幅器20の反転端
子に加えて、基準電圧Esと比較するようにしたもので
ある。この電圧Vsは、図6に示すような直流分にパラ
ボラ波が重畳したものであるが、その直流分の電圧Eb1
は、先に説明した通り、方形波Voの平均値に一致し、
しかも水平偏向コイル電流Iyの値に対応する。
【0041】従って、電圧Vsを低域フィルタを通して
得た直流電圧Eo2を演算増幅器20に加えて常に基準電
圧Esに一致させるようにすれば、目的の水平偏向の安
定化が達成できる。この場合、電圧Vsは方形波Voに
比べて、リップル含有率が小さいので、フィルタコンデ
ンサ28の値が小さくて済む利点があり、S字コンデン
サの一端が接地される回路形式であるなら、図4に示す
回路より図5に示す回路のほうが有利となる。
得た直流電圧Eo2を演算増幅器20に加えて常に基準電
圧Esに一致させるようにすれば、目的の水平偏向の安
定化が達成できる。この場合、電圧Vsは方形波Voに
比べて、リップル含有率が小さいので、フィルタコンデ
ンサ28の値が小さくて済む利点があり、S字コンデン
サの一端が接地される回路形式であるなら、図4に示す
回路より図5に示す回路のほうが有利となる。
【0042】
【0025】また、このように、基準電圧Esの大小に
応じて、水平振幅の調整ができるということは、このE
sの電圧値をダイナミックに動かしてやれば、それに応
じて画像の横幅が変わることを意味する。従って、この
電圧を垂直周期のパラボラ状の波形で変調してやれば、
画像左右端の縦線が内側に湾曲する、いわゆるサイドピ
ンクッション歪みを効果的に補正することができる。
応じて、水平振幅の調整ができるということは、このE
sの電圧値をダイナミックに動かしてやれば、それに応
じて画像の横幅が変わることを意味する。従って、この
電圧を垂直周期のパラボラ状の波形で変調してやれば、
画像左右端の縦線が内側に湾曲する、いわゆるサイドピ
ンクッション歪みを効果的に補正することができる。
【0043】図7は本発明の図4及び図5に適用した、
上記サイドピンクッション歪み補正の具体的回路図であ
る。即ち、演算増幅器20の非反転端子に結合コンデン
サ29を通して、垂直偏向周期で上方に凸のパラボラ状
波形Vpbを加えてやれば良い。この波形Vpbは図示しな
い垂直偏向回路中に生じる波形を適当に整形することに
よって容易に得ることができる。このようにすれば、画
面上部と下部での水平振幅は縮み、中央部での水平振幅
は伸びるので、サイドピンクッション歪みが効果的に補
正できる。
上記サイドピンクッション歪み補正の具体的回路図であ
る。即ち、演算増幅器20の非反転端子に結合コンデン
サ29を通して、垂直偏向周期で上方に凸のパラボラ状
波形Vpbを加えてやれば良い。この波形Vpbは図示しな
い垂直偏向回路中に生じる波形を適当に整形することに
よって容易に得ることができる。このようにすれば、画
面上部と下部での水平振幅は縮み、中央部での水平振幅
は伸びるので、サイドピンクッション歪みが効果的に補
正できる。
【0044】
【00026】
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明(1)
の水平偏向回路は、電源チョークコイルと平滑コンデン
サを不要にしたので、小型軽量化やコスト削減ができ、
漏洩磁束による受像機内外の回路に悪影響を及ぼすこと
もない。また、本発明(2),(3)の水平偏向回路は、電源
電圧や水平周波数の変動等に対しても、安定した水平振
幅を得ることができる。さらに、本発明(4) の水平偏向
回路は、画像のサイドピンクッション歪みを補正するこ
とができるという実用上極めて優れた効果がある。
の水平偏向回路は、電源チョークコイルと平滑コンデン
サを不要にしたので、小型軽量化やコスト削減ができ、
漏洩磁束による受像機内外の回路に悪影響を及ぼすこと
もない。また、本発明(2),(3)の水平偏向回路は、電源
電圧や水平周波数の変動等に対しても、安定した水平振
幅を得ることができる。さらに、本発明(4) の水平偏向
回路は、画像のサイドピンクッション歪みを補正するこ
とができるという実用上極めて優れた効果がある。
【図1】本発明の水平偏向回路の第1の実施例を示す回
路図である。
路図である。
【図2】図1に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
である。
【図3】図1に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図6】図5に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す回路図である。
【図8】従来の水平偏向回路を示す回路図である。
1 水平出力トランジスタ 2 ダンパーダイオード 3 共振コンデンサ 4 水平偏向コイル 5 S字補正コンデンサ 6 チョークコイル(トランスの一次巻線) 7 電子スイッチ 8 フライホールダイオード 12 p型MOSFET(電子スイッチ) 13 再生ダイオード(電子スイッチ) 15 波形発生回路 30 水平振幅安定化回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 水平偏向回路
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機等
における受像管の電子ビームを水平方向に偏向し、その
水平振幅を可変することのできる水平偏向回路に関す
る。
における受像管の電子ビームを水平方向に偏向し、その
水平振幅を可変することのできる水平偏向回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機における従来の水平
偏向回路と、それに係わる制御回路の一例を図8に示
す。ここで、1は図示しない前段からの励振方形波V1
に応じてスイッチング動作を行う水平出力トランジス
タ、2は同じく水平出力トランジスタ1と共にスイッチ
ング動作を行うダンパーダイオード、3は帰線共振コン
デンサ、4は受像管の頸部に装着されて電子ビームの水
平偏向作用を行う水平偏向コイル、5はS字補正コンデ
ンサ、6は水平チョークコイルまたは水平出力トランス
である。また、7aは直流電源Ebからの直流を断続し
て負荷側に流すための電子スイッチ、8はフライホイー
ルダイオード、9は電源チョークコイル、10は平滑コ
ンデンサである。
偏向回路と、それに係わる制御回路の一例を図8に示
す。ここで、1は図示しない前段からの励振方形波V1
に応じてスイッチング動作を行う水平出力トランジス
タ、2は同じく水平出力トランジスタ1と共にスイッチ
ング動作を行うダンパーダイオード、3は帰線共振コン
デンサ、4は受像管の頸部に装着されて電子ビームの水
平偏向作用を行う水平偏向コイル、5はS字補正コンデ
ンサ、6は水平チョークコイルまたは水平出力トランス
である。また、7aは直流電源Ebからの直流を断続し
て負荷側に流すための電子スイッチ、8はフライホイー
ルダイオード、9は電源チョークコイル、10は平滑コ
ンデンサである。
【0003】このように構成すると、電子スイッチ7
a,フライホイールダイオード8,電源チョークコイル
9,及び平滑コンデンサ10は、良く知られたチョッパ
ー型の電圧制御回路として働き、平滑コンデンサ10の
両端には本来の電源電圧Ebが降圧された直流電圧Eb
oとして現れ、これが前述した水平出力トランジスタ1
から水平チョークコイル6までの要素で構成される水平
偏向出力回路の実質的な電源電圧として働く。直流電圧
Eboの値は、電子スイッチ7aがオンするデューティ
サイクルによって定まる。従って、電子スイッチ7aの
オン・オフを定める励振波形V2のデューティサイクル
を変えれば、直流電圧Eboの値を自在に制御できるこ
とになる。
a,フライホイールダイオード8,電源チョークコイル
9,及び平滑コンデンサ10は、良く知られたチョッパ
ー型の電圧制御回路として働き、平滑コンデンサ10の
両端には本来の電源電圧Ebが降圧された直流電圧Eb
oとして現れ、これが前述した水平出力トランジスタ1
から水平チョークコイル6までの要素で構成される水平
偏向出力回路の実質的な電源電圧として働く。直流電圧
Eboの値は、電子スイッチ7aがオンするデューティ
サイクルによって定まる。従って、電子スイッチ7aの
オン・オフを定める励振波形V2のデューティサイクル
を変えれば、直流電圧Eboの値を自在に制御できるこ
とになる。
【0004】一方、水平出力トランジスタ1から水平チ
ョークコイル6までは、これも良く知られた水平偏向出
力回路であって、出力トランジスタ1のスイッチング周
期に応じたノコギリ波電流Iyを水平偏向コイル4に流
し、そのピーク−ピーク(p−p)値は実質的な電源電
圧であるEboに比例する。以上のことから、電子スイ
ッチ7aの励振波形であるV2のデューティサイクルを
変えれば、ノコギリ波電流Iyのp−p値、即ち受像管
上の画像の水平振幅を変えることができる。従って、励
振波形V2のデューティサイクルをここに図示しない波
形整形回路によって、手動的あるいは自動的に制御する
ことにより、受像管画像の水平振幅が目的に合わせて制
御できる。この時、この励振波形V2は、その周波数や
位相に関係なくデューティサイクルさえ定まれば、電圧
Eboが決定するが、実際には受像機内の他の回路部分
への妨害を防ぐために、その周波数を水平偏向周波数に
一致させることが多い。
ョークコイル6までは、これも良く知られた水平偏向出
力回路であって、出力トランジスタ1のスイッチング周
期に応じたノコギリ波電流Iyを水平偏向コイル4に流
し、そのピーク−ピーク(p−p)値は実質的な電源電
圧であるEboに比例する。以上のことから、電子スイ
ッチ7aの励振波形であるV2のデューティサイクルを
変えれば、ノコギリ波電流Iyのp−p値、即ち受像管
上の画像の水平振幅を変えることができる。従って、励
振波形V2のデューティサイクルをここに図示しない波
形整形回路によって、手動的あるいは自動的に制御する
ことにより、受像管画像の水平振幅が目的に合わせて制
御できる。この時、この励振波形V2は、その周波数や
位相に関係なくデューティサイクルさえ定まれば、電圧
Eboが決定するが、実際には受像機内の他の回路部分
への妨害を防ぐために、その周波数を水平偏向周波数に
一致させることが多い。
【0005】なお、同時に水平出力トランジスタ1のコ
レクタ端子には、偏向の帰線期間内に正弦半波のパルス
Vcが発生する。チョークコイル6ではなく、11のよ
うな二次巻線を設けて、このパルスVcを必要なp−p
値に変圧した後、受像機内の各部に供給しても良い。ま
た、その先に整流ダイオードを設けて、直流電圧を得、
同じく受像機内の各部に供給しても良い。例えば、受像
管の陽極電圧や、他の低圧回路用の直流電源等に用いら
れる。
レクタ端子には、偏向の帰線期間内に正弦半波のパルス
Vcが発生する。チョークコイル6ではなく、11のよ
うな二次巻線を設けて、このパルスVcを必要なp−p
値に変圧した後、受像機内の各部に供給しても良い。ま
た、その先に整流ダイオードを設けて、直流電圧を得、
同じく受像機内の各部に供給しても良い。例えば、受像
管の陽極電圧や、他の低圧回路用の直流電源等に用いら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この図8に示
す回路は、良好に動作はするものの、電源のチョークコ
イル9が大型化してしまい、重量、コストの点で大きな
問題であった。また、チョークコイル9中を流れる交流
電流の値も大きくなるため、ここから外部に漏れる漏洩
磁束の量も多くなり、受像機内外の回路に妨害を与えて
誤動作の原因になることがあった。更に、平滑コンデン
サ10には多量のリップル電流が流れるため、その信頼
性を保つためにはやはりこれも大型で高価な耐リップル
型のコンデンサを使用する必要があり、問題となってい
た。
す回路は、良好に動作はするものの、電源のチョークコ
イル9が大型化してしまい、重量、コストの点で大きな
問題であった。また、チョークコイル9中を流れる交流
電流の値も大きくなるため、ここから外部に漏れる漏洩
磁束の量も多くなり、受像機内外の回路に妨害を与えて
誤動作の原因になることがあった。更に、平滑コンデン
サ10には多量のリップル電流が流れるため、その信頼
性を保つためにはやはりこれも大型で高価な耐リップル
型のコンデンサを使用する必要があり、問題となってい
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1) 水平偏向周期に
同期したパルスに応じて、スイッチング動作を行う水平
出力トランジスタと、前記水平出力トランジスタに並列
に接続されたダンパーダイオードと、前記水平出力トラ
ンジスタに並列に接続された共振コンデンサと、前記水
平出力トランジスタに並列に接続された水平偏向コイル
及びS字補正コンデンサの直列回路と、前記水平出力ト
ランジスタのコレクタ端子に接続された水平チョークコ
イルまたは水平出力トランスの一次巻線と、前記水平チ
ョークコイルまたは水平出力トランスの一次巻線と直流
電源との間に設けられた電子スイッチと、前記電子スイ
ッチと前記チョークコイルまたは水平出力トランスの一
次巻線との接続点と接地との間に接続され、前記電子ス
イッチのオフ期間に導通するフライホイールダイオード
と、水平偏向周期に同期し、前記水平出力トランジスタ
のオン期間から、前記水平出力トランジスタのオフ期間
の一部または全部を含む期間、前記電子スイッチをオフ
にするパルスを生成する波形発生回路とから構成される
ことを特徴とする水平偏向回路を提供し、(2)前記電
子スイッチから出力されるパルスを平均化する低域フィ
ルタと、前記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較す
る比較器とからなり、前記比較器の出力を前記波形発生
回路の基準信号とし、波形発生回路から出力されるパル
スのパルス幅を制御し、前記電子スイッチをオフにする
期間を可変する水平振幅安定化回路を備えたことを特徴
とする(1)記載の水平偏向回路を提供し、(3)前記
S字補正コンデンサの両端電圧を平均化する低域フィル
タと、前記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較する
比較器とからなり、前記比較器の出力を前記波形発生回
路の基準信号とし、前記波形発生回路から出力されるパ
ルスのパルス幅を制御し、前記電子スイッチをオフにす
る期間を可変する水平振幅安定化回路を備えたことを特
徴とする(1)記載の水平偏向回路を提供し、(4)直
流電圧に垂直偏向周期のパラボラ状の波形を重畳して前
記基準電圧とする手段を備えたことを特徴とする(2)
または(3)記載の水平偏向回路を提供するものであ
る。
の技術の課題を解決するため、(1) 水平偏向周期に
同期したパルスに応じて、スイッチング動作を行う水平
出力トランジスタと、前記水平出力トランジスタに並列
に接続されたダンパーダイオードと、前記水平出力トラ
ンジスタに並列に接続された共振コンデンサと、前記水
平出力トランジスタに並列に接続された水平偏向コイル
及びS字補正コンデンサの直列回路と、前記水平出力ト
ランジスタのコレクタ端子に接続された水平チョークコ
イルまたは水平出力トランスの一次巻線と、前記水平チ
ョークコイルまたは水平出力トランスの一次巻線と直流
電源との間に設けられた電子スイッチと、前記電子スイ
ッチと前記チョークコイルまたは水平出力トランスの一
次巻線との接続点と接地との間に接続され、前記電子ス
イッチのオフ期間に導通するフライホイールダイオード
と、水平偏向周期に同期し、前記水平出力トランジスタ
のオン期間から、前記水平出力トランジスタのオフ期間
の一部または全部を含む期間、前記電子スイッチをオフ
にするパルスを生成する波形発生回路とから構成される
ことを特徴とする水平偏向回路を提供し、(2)前記電
子スイッチから出力されるパルスを平均化する低域フィ
ルタと、前記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較す
る比較器とからなり、前記比較器の出力を前記波形発生
回路の基準信号とし、波形発生回路から出力されるパル
スのパルス幅を制御し、前記電子スイッチをオフにする
期間を可変する水平振幅安定化回路を備えたことを特徴
とする(1)記載の水平偏向回路を提供し、(3)前記
S字補正コンデンサの両端電圧を平均化する低域フィル
タと、前記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較する
比較器とからなり、前記比較器の出力を前記波形発生回
路の基準信号とし、前記波形発生回路から出力されるパ
ルスのパルス幅を制御し、前記電子スイッチをオフにす
る期間を可変する水平振幅安定化回路を備えたことを特
徴とする(1)記載の水平偏向回路を提供し、(4)直
流電圧に垂直偏向周期のパラボラ状の波形を重畳して前
記基準電圧とする手段を備えたことを特徴とする(2)
または(3)記載の水平偏向回路を提供するものであ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の水平偏向回路について、添付
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例
を示す回路図、図2及び図3は図1に示す回路の動作を
説明するための波形図、図4は本発明の第2の実施例を
示す回路図、図5は本発明の第3の実施例を示す回路
図、図6は図5に示す回路の動作を説明するための波形
図、図7は本発明の第4の実施例を示す回路図である。
なお、図1,図4,図5において、図8と同一部分には
同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例
を示す回路図、図2及び図3は図1に示す回路の動作を
説明するための波形図、図4は本発明の第2の実施例を
示す回路図、図5は本発明の第3の実施例を示す回路
図、図6は図5に示す回路の動作を説明するための波形
図、図7は本発明の第4の実施例を示す回路図である。
なお、図1,図4,図5において、図8と同一部分には
同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0009】図1に示す回路において、水平出力トラン
ジスタ1が水平偏向周期に同期したパルスである励振波
形V1によってスイッチング動作を行って、水平偏向コ
イル4に水平偏向周期のノコギリ波電流が流れることに
は変わりはない。また、直流電源電圧Ebが電子スイッ
チ7によって断続され、フライホイールダイオード8の
電流と共に水平チョークコイル6の一端に加えるように
したことも類似しているが、図1に示す回路では、図8
に示した従来回路の電源チョークコイル9と平滑コンデ
ンサ10がなく、直流電圧Eboの代りに、電子スイッ
チ7の出力の方形波電圧Voが直接水平チョークコイル
6の一端に加えられる。
ジスタ1が水平偏向周期に同期したパルスである励振波
形V1によってスイッチング動作を行って、水平偏向コ
イル4に水平偏向周期のノコギリ波電流が流れることに
は変わりはない。また、直流電源電圧Ebが電子スイッ
チ7によって断続され、フライホイールダイオード8の
電流と共に水平チョークコイル6の一端に加えるように
したことも類似しているが、図1に示す回路では、図8
に示した従来回路の電源チョークコイル9と平滑コンデ
ンサ10がなく、直流電圧Eboの代りに、電子スイッ
チ7の出力の方形波電圧Voが直接水平チョークコイル
6の一端に加えられる。
【0010】ここで、電子スイッチ7は、p型MOSF
ET(以下、単にFETと略記する場合もある)12と
再生ダイオード13との並列回路で構成されている。ま
た、14は電源側の平滑コンデンサ、15は水平偏向周
期のパルスV3に同期して、FET12のゲート電極に
加えるゲートパルスVgを生成する波形発生回路であ
る。図1に示す回路は、一見、図8に示す回路から電源
チョークコイル9と平滑コンデンサ10を取り除いただ
けのように見える。しかし、実際には波形発生回路によ
って、ゲートパルスVgの位相を水平出力パルスVcと
ある定められた関係に保つようにしないと、目的の回路
動作は行われない。このことに関して、その各部の波形
関係を表したものが図2である。
ET(以下、単にFETと略記する場合もある)12と
再生ダイオード13との並列回路で構成されている。ま
た、14は電源側の平滑コンデンサ、15は水平偏向周
期のパルスV3に同期して、FET12のゲート電極に
加えるゲートパルスVgを生成する波形発生回路であ
る。図1に示す回路は、一見、図8に示す回路から電源
チョークコイル9と平滑コンデンサ10を取り除いただ
けのように見える。しかし、実際には波形発生回路によ
って、ゲートパルスVgの位相を水平出力パルスVcと
ある定められた関係に保つようにしないと、目的の回路
動作は行われない。このことに関して、その各部の波形
関係を表したものが図2である。
【0011】まず、この図2(A)に示す励振波形V1
のハイレベル部分とそれに続く蓄積期間tsの間、水平
出力トランジスタ1が導通して、図2(B)に示すよう
に、直線的に増加するコレクタ電流Icが流れる。ま
た、図2(C)に示すように、このコレクタ電流Icが
遮断した時刻より回路定数によって定まる一定の帰線時
間trの間だけ、正弦半波のコレクタパルスVcが発生
する。このコレクタパルスVcが帰線時間trの後、再
びゼロレベルに達した時点から図2(B)の破線で示す
ように自動的にダンパー電流Idが流れ出して、先のコ
レクタ電流Icに滑らかにつながっていく。
のハイレベル部分とそれに続く蓄積期間tsの間、水平
出力トランジスタ1が導通して、図2(B)に示すよう
に、直線的に増加するコレクタ電流Icが流れる。ま
た、図2(C)に示すように、このコレクタ電流Icが
遮断した時刻より回路定数によって定まる一定の帰線時
間trの間だけ、正弦半波のコレクタパルスVcが発生
する。このコレクタパルスVcが帰線時間trの後、再
びゼロレベルに達した時点から図2(B)の破線で示す
ように自動的にダンパー電流Idが流れ出して、先のコ
レクタ電流Icに滑らかにつながっていく。
【0012】一方、図2(D)は、FET12のゲート
に加わるゲートパルスVgを示している。ここで、ゲー
トパルスVgは水平偏向周期に同期し、水平出力トラン
ジスタ1がオンとなる期間中に立ち上がり、コレクタパ
ルスVcが発生する時点で立ち下がるパルスである。こ
のゲートパルスVgのハイレベル期間toffでFET
12のソース・ドレイン間が遮断する。その結果、ドレ
インの出力電圧Voは、図2(E)に示すように、この
toff期間だけゼロにボトミングし、他の期間ton
では電源電圧Ebであるような方形波となる。すると、
このときの水平チョークコイルまたはトランス6の巻線
を流れる電流Itは、図2(F)に示すようになる。即
ち、tonの期間では、水平チョークコイルまたはトラ
ンス6の一端には電圧Ebが加わり、他の一端はトラン
ジスタ1あるいはダンパーダイオード2が導通してい
て、接地されたのと同じ状態になっており、従って、電
流は直線的に増加していく。ところが、toff期間に
入ると、この電流ループ中に起電力がなくなるので、電
流は増加することはなく、toff直前の値をそのまま
保つことになり、この時の電流は、フライホイールダイ
オード8を通して流れ、その電流波形Id1は図2
(G)に示すようなものになる。
に加わるゲートパルスVgを示している。ここで、ゲー
トパルスVgは水平偏向周期に同期し、水平出力トラン
ジスタ1がオンとなる期間中に立ち上がり、コレクタパ
ルスVcが発生する時点で立ち下がるパルスである。こ
のゲートパルスVgのハイレベル期間toffでFET
12のソース・ドレイン間が遮断する。その結果、ドレ
インの出力電圧Voは、図2(E)に示すように、この
toff期間だけゼロにボトミングし、他の期間ton
では電源電圧Ebであるような方形波となる。すると、
このときの水平チョークコイルまたはトランス6の巻線
を流れる電流Itは、図2(F)に示すようになる。即
ち、tonの期間では、水平チョークコイルまたはトラ
ンス6の一端には電圧Ebが加わり、他の一端はトラン
ジスタ1あるいはダンパーダイオード2が導通してい
て、接地されたのと同じ状態になっており、従って、電
流は直線的に増加していく。ところが、toff期間に
入ると、この電流ループ中に起電力がなくなるので、電
流は増加することはなく、toff直前の値をそのまま
保つことになり、この時の電流は、フライホイールダイ
オード8を通して流れ、その電流波形Id1は図2
(G)に示すようなものになる。
【0013】以上のことから、電流Itのp−p値は、
ゲートパルスVgのハイレベル期間即ちFET12がオ
フとなる期間toffの長さによって左右され、tof
fの長さが短いほど、電流Itのp−p値が大きくなる
ことになる。図2において、toff期間が短い場合を
破線で表し、toff期間が長い場合を一点破線で表
す。この時、水平偏向コイル4を流れる電流Iyを考え
てみる。この電流のループは、S字補正コンデンサ5か
ら水平偏向コイル4を経て、水平出力トランジスタ1ま
たはダンパーダイオード2を流れる経路である。回路中
の起電力は、S字補正コンデンサ5の両端電圧Vsであ
るが、これは決してVoの場合のような方形波ではな
く、パラボラ波のリップルを持つ直流電圧である。従っ
て、これによって流れる電流Iyの波形は、図2(H)
のように、S字補正を伴った滑らかなノコギリ波とな
る。そして、電圧Vsの平均値は、電圧Voの平均値に
等しいから、toffの時間長を調整すれば、Vo及び
Vsの平均値が変わり、図2(H)の破線に示すよう
に、自在に偏向コイルのノコギリ波電流Iyのp−p値
を変えることができる。
ゲートパルスVgのハイレベル期間即ちFET12がオ
フとなる期間toffの長さによって左右され、tof
fの長さが短いほど、電流Itのp−p値が大きくなる
ことになる。図2において、toff期間が短い場合を
破線で表し、toff期間が長い場合を一点破線で表
す。この時、水平偏向コイル4を流れる電流Iyを考え
てみる。この電流のループは、S字補正コンデンサ5か
ら水平偏向コイル4を経て、水平出力トランジスタ1ま
たはダンパーダイオード2を流れる経路である。回路中
の起電力は、S字補正コンデンサ5の両端電圧Vsであ
るが、これは決してVoの場合のような方形波ではな
く、パラボラ波のリップルを持つ直流電圧である。従っ
て、これによって流れる電流Iyの波形は、図2(H)
のように、S字補正を伴った滑らかなノコギリ波とな
る。そして、電圧Vsの平均値は、電圧Voの平均値に
等しいから、toffの時間長を調整すれば、Vo及び
Vsの平均値が変わり、図2(H)の破線に示すよう
に、自在に偏向コイルのノコギリ波電流Iyのp−p値
を変えることができる。
【0014】このように、本発明においては、この電子
スイッチ7の制御によって、水平チョークコイル電流I
tの波形は、完全なノコギリ波ではなく、頂部がスライ
スされた形になるものの、水平偏向コイル4に流れる偏
向電流は、ノコギリ波状を保ち、しかも時間toffの
調整によって、そのままの波形を保ちながら、その振幅
を変えられる点が特徴である。ここで、このようなto
ff期間を持ったゲートパルスVgを生成するための波
形発生回路15について考える。これは図2(I)に示
すように、帰線時間trの始め付近でボトミングした
後、ある傾斜を持って上昇するようなノコギリ波電圧V
stと、参照直流電圧Erfとを比較し、ノコギリ波電
圧Vstが電圧Erfを越えた時、ゲートパルスVgが
ハイレベルになるようにすれば良い。このようにして、
参照電圧Erfの値を上下すれば、図2(D)に示すよ
うに、ゲートパルスVgの前縁が前後し、先の説明のよ
うな原理で偏向電流Iyの振幅を制御できる。
スイッチ7の制御によって、水平チョークコイル電流I
tの波形は、完全なノコギリ波ではなく、頂部がスライ
スされた形になるものの、水平偏向コイル4に流れる偏
向電流は、ノコギリ波状を保ち、しかも時間toffの
調整によって、そのままの波形を保ちながら、その振幅
を変えられる点が特徴である。ここで、このようなto
ff期間を持ったゲートパルスVgを生成するための波
形発生回路15について考える。これは図2(I)に示
すように、帰線時間trの始め付近でボトミングした
後、ある傾斜を持って上昇するようなノコギリ波電圧V
stと、参照直流電圧Erfとを比較し、ノコギリ波電
圧Vstが電圧Erfを越えた時、ゲートパルスVgが
ハイレベルになるようにすれば良い。このようにして、
参照電圧Erfの値を上下すれば、図2(D)に示すよ
うに、ゲートパルスVgの前縁が前後し、先の説明のよ
うな原理で偏向電流Iyの振幅を制御できる。
【0015】この参照電圧Erfは手動的に動かしても
良いし、また何か他の電気的出力に応じて自動的に動く
ようにしても良い。また、ノコギリ波電圧Vstは、水
平偏向に係わるパルス、例えば水平偏向周期のパルスV
3等から、遅延、積分等の適当な手段により生成するこ
とができる。
良いし、また何か他の電気的出力に応じて自動的に動く
ようにしても良い。また、ノコギリ波電圧Vstは、水
平偏向に係わるパルス、例えば水平偏向周期のパルスV
3等から、遅延、積分等の適当な手段により生成するこ
とができる。
【0016】さて、これまでの図2に示す波形は、電子
スイッチ7のオフ期間toffの後縁がほぼ帰線時間t
rの前縁に一致するものとして説明してきた。しかし、
図1に示す回路においては、先の説明のようにtoff
の前縁の位置によって、偏向電流Iyが制御されるもの
の、後縁の位置は帰線時間開始点より後であれば構わな
い。図3を用いて、このtoffが帰線時間trの後に
までまたがった場合について説明する。
スイッチ7のオフ期間toffの後縁がほぼ帰線時間t
rの前縁に一致するものとして説明してきた。しかし、
図1に示す回路においては、先の説明のようにtoff
の前縁の位置によって、偏向電流Iyが制御されるもの
の、後縁の位置は帰線時間開始点より後であれば構わな
い。図3を用いて、このtoffが帰線時間trの後に
までまたがった場合について説明する。
【0017】図3(A)に示すコレクタパルスVcの帰
線時間trに対して、図3(B)に示す方形波のゲート
パルスVgのtoffは後の方まで続いている。しか
し、帰線時間trの中央であるTo以降では、チョーク
コイル電流Itのエネルギー再生作用によって、電源の
コンデンサ14をチャージバックするように流れ、この
ときダイオード13は自動的に導通するので、電子スイ
ッチ7全体の作用としてはTo以降は導通したのと同じ
ことになる。従って、電子スイッチ7の出力電圧Voの
波形は、図3(C)に示すように、帰線時間trの中心
Toでハイレベルに戻り、これはtoffの後縁の位置
には関係がない。なお、このときのダイオード13に流
れる電流Id2は、図3(D)に示すように、toff
期間のTo以降のみ導通する。
線時間trに対して、図3(B)に示す方形波のゲート
パルスVgのtoffは後の方まで続いている。しか
し、帰線時間trの中央であるTo以降では、チョーク
コイル電流Itのエネルギー再生作用によって、電源の
コンデンサ14をチャージバックするように流れ、この
ときダイオード13は自動的に導通するので、電子スイ
ッチ7全体の作用としてはTo以降は導通したのと同じ
ことになる。従って、電子スイッチ7の出力電圧Voの
波形は、図3(C)に示すように、帰線時間trの中心
Toでハイレベルに戻り、これはtoffの後縁の位置
には関係がない。なお、このときのダイオード13に流
れる電流Id2は、図3(D)に示すように、toff
期間のTo以降のみ導通する。
【0018】このことは、もしtoffの後縁をToよ
り前に設定すれば、電流Id2が流れないので、特にダ
イオード13は設ける必要はない。この時、FET12
にはドレインからソース方向に電流が流れ、これはp型
MOSFETとしては逆方向であるが、FETは通常の
バイポーラトランジスタに比べて対称性が良く、この逆
向き電流が問題となることはない。また、これまで、6
を水平チョークコイルとして説明してきたが、これは勿
論2次巻線11を設けて、ここに発生するパルスを受像
機内部の各回路に供給しても良い。また、発生したパル
スを図示しない整流ダイオードで整流して得た直流電
圧、例えば、受像管陽極用の高圧や、小信号回路用の低
圧等を供給することが可能である。
り前に設定すれば、電流Id2が流れないので、特にダ
イオード13は設ける必要はない。この時、FET12
にはドレインからソース方向に電流が流れ、これはp型
MOSFETとしては逆方向であるが、FETは通常の
バイポーラトランジスタに比べて対称性が良く、この逆
向き電流が問題となることはない。また、これまで、6
を水平チョークコイルとして説明してきたが、これは勿
論2次巻線11を設けて、ここに発生するパルスを受像
機内部の各回路に供給しても良い。また、発生したパル
スを図示しない整流ダイオードで整流して得た直流電
圧、例えば、受像管陽極用の高圧や、小信号回路用の低
圧等を供給することが可能である。
【0019】次に、図4に本発明の具体的な回路例を示
す。ここで、やはり符号1から14までの動作は先の図
1と同じである。16と17はバイアス用抵抗、18は
直流阻止用コンデンサ、19は比較器、20は演算増幅
器、21,22はそれぞれ発振防止用の抵抗及びコンデ
ンサ、23は水平振幅調整用の可変抵抗器、24,25
は分圧用抵抗である。図1に示した回路で提案したよう
な水平偏向回路を用いて、水平振幅を安定化するために
は、何か制御した結果の値を取り出して、基準値と比較
するような自動制御回路を用いる。ところが、従来の図
8に示した回路においては、制御した結果であって、し
かもそれが水平振幅と一対一に対応する直流電圧Ebo
があるので、これを適当に分圧した後、基準値と比較す
れば良い。ところが、図1に示す本発明の回路の場合
は、得られた出力方形波電圧Voを直接水平チョークコ
イル6の一端に加えてしまうので、直流電圧Eboに相
当するものがない。
す。ここで、やはり符号1から14までの動作は先の図
1と同じである。16と17はバイアス用抵抗、18は
直流阻止用コンデンサ、19は比較器、20は演算増幅
器、21,22はそれぞれ発振防止用の抵抗及びコンデ
ンサ、23は水平振幅調整用の可変抵抗器、24,25
は分圧用抵抗である。図1に示した回路で提案したよう
な水平偏向回路を用いて、水平振幅を安定化するために
は、何か制御した結果の値を取り出して、基準値と比較
するような自動制御回路を用いる。ところが、従来の図
8に示した回路においては、制御した結果であって、し
かもそれが水平振幅と一対一に対応する直流電圧Ebo
があるので、これを適当に分圧した後、基準値と比較す
れば良い。ところが、図1に示す本発明の回路の場合
は、得られた出力方形波電圧Voを直接水平チョークコ
イル6の一端に加えてしまうので、直流電圧Eboに相
当するものがない。
【0020】そこで、図4では方形波Voを抵抗26,
27とコンデンサ28で構成する低域フィルタを通して
直流電圧Eo1を得て、これを演算増幅器20に加えて
基準電圧Esと比較するようにする。すると、電圧Eo
1は方形波Voのハイレベル側のデューティサイクルに
比例し、これは先の説明から分かるように、水平偏向コ
イル電流Iyの振幅に比例する。従って、電圧Eo1が
安定化されれば、水平振幅も安定化されることになる。
27とコンデンサ28で構成する低域フィルタを通して
直流電圧Eo1を得て、これを演算増幅器20に加えて
基準電圧Esと比較するようにする。すると、電圧Eo
1は方形波Voのハイレベル側のデューティサイクルに
比例し、これは先の説明から分かるように、水平偏向コ
イル電流Iyの振幅に比例する。従って、電圧Eo1が
安定化されれば、水平振幅も安定化されることになる。
【0021】図4に示す回路で、直流電圧Eから可変抵
抗器23と抵抗24,25とで分圧されて演算増幅器2
0の非反転端子に加えられた基準電圧Esと、同じく反
転端子に加えられた、先の電圧Eo1とが比較され、出
力として得られた参照電圧Erfが次の比較器19の反
転端子に加えられる。さらに、この比較器19の非反転
端子には先に説明したノコギリ波電圧Vstが加えられ
る。そして、この比較器19の出力波形が直流阻止用コ
ンデンサ18を通して、ゲートパルスVgとなってFE
T12のゲート端子に加えられる。バイアス抵抗16,
17はゲートパルスVgのローレベル部分で十分にFE
T12が導通し、ハイレベルの部分で完全に遮断するよ
うに設定される。上述した比較器20〜コンデンサ28
により、水平振幅安定化回路30を構成し、この出力が
比較器19の参照電圧(基準信号)Erfとなり、水平
振幅を安定化させる。
抗器23と抵抗24,25とで分圧されて演算増幅器2
0の非反転端子に加えられた基準電圧Esと、同じく反
転端子に加えられた、先の電圧Eo1とが比較され、出
力として得られた参照電圧Erfが次の比較器19の反
転端子に加えられる。さらに、この比較器19の非反転
端子には先に説明したノコギリ波電圧Vstが加えられ
る。そして、この比較器19の出力波形が直流阻止用コ
ンデンサ18を通して、ゲートパルスVgとなってFE
T12のゲート端子に加えられる。バイアス抵抗16,
17はゲートパルスVgのローレベル部分で十分にFE
T12が導通し、ハイレベルの部分で完全に遮断するよ
うに設定される。上述した比較器20〜コンデンサ28
により、水平振幅安定化回路30を構成し、この出力が
比較器19の参照電圧(基準信号)Erfとなり、水平
振幅を安定化させる。
【0022】このようにすると、もし何等かの原因で方
形波Voのデューティサイクルが大き過ぎ、水平振幅が
規定値以上に大きくなろうとすると、電圧Eo1が基準
電圧Esの値を越えようとし、その結果、参照電圧Er
fが減少するので、先に説明した通り、ノコギリ波電圧
Vstとの比較の結果のゲートパルスVgのハイレベル
の期間、ひいては方形波電圧Voのローレベル期間が広
がり、Voのデューティサイクルは元に戻されるような
作用が全体として働くことになる。これは勿論、逆にV
oのデューティサイクルが小さくなるような動きに対し
ても、同じく負の帰還が働き、結果として、電圧Eo1
は常に基準電圧Esに一致するようになる。従って、可
変抵抗器23を動かして、基準電圧Esの値を動かして
やれば、電圧Voのデューティサイクルが自在に変わ
り、水平振幅の値を任意に調整することができる。
形波Voのデューティサイクルが大き過ぎ、水平振幅が
規定値以上に大きくなろうとすると、電圧Eo1が基準
電圧Esの値を越えようとし、その結果、参照電圧Er
fが減少するので、先に説明した通り、ノコギリ波電圧
Vstとの比較の結果のゲートパルスVgのハイレベル
の期間、ひいては方形波電圧Voのローレベル期間が広
がり、Voのデューティサイクルは元に戻されるような
作用が全体として働くことになる。これは勿論、逆にV
oのデューティサイクルが小さくなるような動きに対し
ても、同じく負の帰還が働き、結果として、電圧Eo1
は常に基準電圧Esに一致するようになる。従って、可
変抵抗器23を動かして、基準電圧Esの値を動かして
やれば、電圧Voのデューティサイクルが自在に変わ
り、水平振幅の値を任意に調整することができる。
【0023】また、図4に示す回路では、このような安
定化作用があるため、例えば、電源電圧Ebが変動して
も、水平偏向周波数が変わっても水平偏向コイル電流I
yのp−p値は全く影響を受けずに、一定値を保つこと
ができ、水平振幅は安定化される。また、さらに、当然
トランスとしての2次巻線11から得られるパルスも電
源電圧や水平周波数の変動に対して無関係になるので、
これを利用する受像機内各部の回路の動作も安定する。
定化作用があるため、例えば、電源電圧Ebが変動して
も、水平偏向周波数が変わっても水平偏向コイル電流I
yのp−p値は全く影響を受けずに、一定値を保つこと
ができ、水平振幅は安定化される。また、さらに、当然
トランスとしての2次巻線11から得られるパルスも電
源電圧や水平周波数の変動に対して無関係になるので、
これを利用する受像機内各部の回路の動作も安定する。
【0024】さらに、図5は本発明の他の応用例を示し
た回路図である。図5に示す回路が先の図4に示す回路
と異なる点は、水平振幅の検知にS字補正コンデンサの
電圧Vsを使ったことにある。即ち、この点の電圧Vs
をフィルタ用の抵抗26,27とコンデンサ28を通し
て直流電圧Eo2を得て、これを演算増幅器20の反転
端子に加えて、基準電圧Esと比較するようにしたもの
である。この電圧Vsは、図6に示すような直流分にパ
ラボラ波が重畳したものであるが、その直流分の電圧E
b1は、先に説明した通り、方形波Voの平均値に一致
し、しかも水平偏向コイル電流Iyの値に対応する。従
って、電圧Vsを低域フィルタを通して得た直流電圧E
o2を演算増幅器20に加えて常に基準電圧Esに一致
させるようにすれば、目的の水平偏向の安定化が達成で
きる。この場合、電圧Vsは方形波Voに比べて、リッ
プル含有率が小さいので、フィルタコンデンサ28の値
が小さくて済む利点があり、S字コンデンサの一端が接
地される回路形式であるなら、図4に示す回路より図5
に示す回路のほうが有利となる。
た回路図である。図5に示す回路が先の図4に示す回路
と異なる点は、水平振幅の検知にS字補正コンデンサの
電圧Vsを使ったことにある。即ち、この点の電圧Vs
をフィルタ用の抵抗26,27とコンデンサ28を通し
て直流電圧Eo2を得て、これを演算増幅器20の反転
端子に加えて、基準電圧Esと比較するようにしたもの
である。この電圧Vsは、図6に示すような直流分にパ
ラボラ波が重畳したものであるが、その直流分の電圧E
b1は、先に説明した通り、方形波Voの平均値に一致
し、しかも水平偏向コイル電流Iyの値に対応する。従
って、電圧Vsを低域フィルタを通して得た直流電圧E
o2を演算増幅器20に加えて常に基準電圧Esに一致
させるようにすれば、目的の水平偏向の安定化が達成で
きる。この場合、電圧Vsは方形波Voに比べて、リッ
プル含有率が小さいので、フィルタコンデンサ28の値
が小さくて済む利点があり、S字コンデンサの一端が接
地される回路形式であるなら、図4に示す回路より図5
に示す回路のほうが有利となる。
【0025】また、このように、基準電圧Esの大小に
応じて、水平振幅の調整ができるということは、このE
sの電圧値をダイナミックに動かしてやれば、それに応
じて画像の横幅が変わることを意味する。従って、この
電圧を垂直周期のパラボラ状の波形で変調してやれば、
画像左右端の縦線が内側に湾曲する、いわゆるサイドピ
ンクッション歪みを効果的に補正することができる。図
7は本発明の図4及び図5に適用した、上記サイドピン
クッション歪み補正の具体的回路図である。即ち、演算
増幅器20の非反転端子に結合コンデンサ29を通し
て、垂直偏向周期で上方に凸のパラボラ状波形Vpbを
加えてやれば良い。この波形Vpbは図示しない垂直偏
向回路中に生じる波形を適当に整形することによって容
易に得ることができる。このようにすれば、画面上部と
下部での水平振幅は縮み、中央部での水平振幅は伸びる
ので、サイドピンクッション歪みが効果的に補正でき
る。
応じて、水平振幅の調整ができるということは、このE
sの電圧値をダイナミックに動かしてやれば、それに応
じて画像の横幅が変わることを意味する。従って、この
電圧を垂直周期のパラボラ状の波形で変調してやれば、
画像左右端の縦線が内側に湾曲する、いわゆるサイドピ
ンクッション歪みを効果的に補正することができる。図
7は本発明の図4及び図5に適用した、上記サイドピン
クッション歪み補正の具体的回路図である。即ち、演算
増幅器20の非反転端子に結合コンデンサ29を通し
て、垂直偏向周期で上方に凸のパラボラ状波形Vpbを
加えてやれば良い。この波形Vpbは図示しない垂直偏
向回路中に生じる波形を適当に整形することによって容
易に得ることができる。このようにすれば、画面上部と
下部での水平振幅は縮み、中央部での水平振幅は伸びる
ので、サイドピンクッション歪みが効果的に補正でき
る。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の本発明の水平偏向回路は、電源チョークコイルと平
滑コンデンサを不要にしたので、小型軽量化やコスト削
減ができ、漏洩磁束による受像機内外の回路に悪影響を
及ぼすこともない。また、請求項2及び3記載の本発明
の水平偏向回路は、電源電圧や水平周波数の変動等に対
しても、安定した水平振幅を得ることができる。さら
に、請求項4記載の本発明の水平偏向回路は、画像のサ
イドピンクッション歪みを補正することができるという
実用上極めて優れた効果がある。
載の本発明の水平偏向回路は、電源チョークコイルと平
滑コンデンサを不要にしたので、小型軽量化やコスト削
減ができ、漏洩磁束による受像機内外の回路に悪影響を
及ぼすこともない。また、請求項2及び3記載の本発明
の水平偏向回路は、電源電圧や水平周波数の変動等に対
しても、安定した水平振幅を得ることができる。さら
に、請求項4記載の本発明の水平偏向回路は、画像のサ
イドピンクッション歪みを補正することができるという
実用上極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水平偏向回路の第1の実施例を示す回
路図である。
路図である。
【図2】図1に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
である。
【図3】図1に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図6】図5に示す回路の動作を説明するための波形図
である。
である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す回路図である。
【図8】従来の水平偏向回路を示す回路図である。
【符号の説明】 1 水平出力トランジスタ 2 ダンパーダイオード 3 共振コンデンサ 4 水平偏向コイル 5 S字補正コンデンサ 6 チョークコイル(トランスの一次巻線) 7 電子スイッチ 8 フライホールダイオード 12 P型MOSFET(電子スイッチ) 13 再生ダイオード(電子スイッチ) 15 波形発生回路 30 水平振幅安定化回路
Claims (4)
- 【請求項1】水平偏向周期に同期したパルスに応じて、
スイッチング動作を行う水平出力トランジスタと、 前記水平出力トランジスタに並列に接続されたダンパー
ダイオードと、 前記水平出力トランジスタに並列に接続された共振コン
デンサと、 前記水平出力トランジスタに並列に接続された水平偏向
コイル及びS字補正コンデンサの直列回路と、前記水平
出力トランジスタのコレクタ端子に接続された水平チョ
ークコイルまたは水平出力トランスの一次巻線と、 前記水平チョークコイルまたは水平出力トランスの一次
巻線と直流電源との間に設けられた電子スイッチと、 前記電子スイッチと前記チョークコイルまたは水平出力
トランスの一次巻線との接続点と接地との間に接続さ
れ、前記電子スイッチのオフ期間に導通するフライホイ
ールダイオードと、 水平偏向周期に同期し、前記水平出力トランジスタのオ
ン期間から、前記水平出力トランジスタのオフ期間の一
部または全部を含む期間、前記電子スイッチをオフにす
るパルスを生成する波形発生回路とから構成されること
を特徴とする水平偏向回路。 - 【請求項2】前記電子スイッチから出力されるパルスを
平均化する低域フィルタと、 前記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較する比較器
とからなり、 前記比較器の出力を前記波形発生回路の基準信号とし、
波形発生回路から出力されるパルスのパルス幅を制御
し、前記電子スイッチをオフにする期間を可変する水平
振幅安定化回路を備えたことを特徴とする請求項1記載
の水平偏向回路。 - 【請求項3】前記S字補正コンデンサの両端電圧を平均
化する低域フィルタと、 前記低域フィルタの出力と基準電圧とを比較する比較器
とからなり、 前記比較器の出力を前記波形発生回路の基準信号とし、
前記波形発生回路から出力されるパルスのパルス幅を制
御し、前記電子スイッチをオフにする期間を可変する水
平振幅安定化回路を備えたことを特徴とする請求項1記
載の水平偏向回路。 - 【請求項4】直流電圧に垂直偏向周期のパラボラ状の波
形を重畳して前記基準電圧とする手段を備えたことを特
徴とする請求項2及び請求項3記載の水平偏向回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6071455A JPH07254996A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 水平偏向回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6071455A JPH07254996A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 水平偏向回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07254996A true JPH07254996A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13461072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6071455A Pending JPH07254996A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 水平偏向回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07254996A (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54110721A (en) * | 1978-02-17 | 1979-08-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Television picture receiver |
JPS633567A (ja) * | 1986-06-20 | 1988-01-08 | インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション | フライバツク・パルス発生回路 |
JPS63308477A (ja) * | 1987-06-10 | 1988-12-15 | Hitachi Ltd | 水平偏向・高圧回路 |
JPH02222374A (ja) * | 1989-02-23 | 1990-09-05 | Sony Corp | 高電圧発生回路 |
JPH02301372A (ja) * | 1989-05-16 | 1990-12-13 | Sony Corp | 水平偏向回路 |
JPH036175A (ja) * | 1989-06-02 | 1991-01-11 | Hitachi Ltd | ディスプレイ |
JPH04167764A (ja) * | 1990-10-31 | 1992-06-15 | Hitachi Ltd | 高圧発生回路 |
JPH04207355A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-29 | Sharp Corp | 安定化電源回路 |
JPH05252409A (ja) * | 1991-08-12 | 1993-09-28 | Murata Mfg Co Ltd | 高電圧発生回路 |
JPH0630291A (ja) * | 1992-07-07 | 1994-02-04 | Murata Mfg Co Ltd | 高電圧発生回路 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP6071455A patent/JPH07254996A/ja active Pending
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS54110721A (en) * | 1978-02-17 | 1979-08-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Television picture receiver |
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