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JPH07252037A - 油圧エレベータの駆動制御装置 - Google Patents

油圧エレベータの駆動制御装置

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Publication number
JPH07252037A
JPH07252037A JP6045747A JP4574794A JPH07252037A JP H07252037 A JPH07252037 A JP H07252037A JP 6045747 A JP6045747 A JP 6045747A JP 4574794 A JP4574794 A JP 4574794A JP H07252037 A JPH07252037 A JP H07252037A
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JP
Japan
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pressure
output
speed
controller
detector
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Application number
JP6045747A
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English (en)
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JP3259506B2 (ja
Inventor
Takehiko Kubota
猛彦 久保田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP04574794A priority Critical patent/JP3259506B2/ja
Publication of JPH07252037A publication Critical patent/JPH07252037A/ja
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Publication of JP3259506B2 publication Critical patent/JP3259506B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】かごの昇降前の油圧の圧力制御において、圧油
の温度の影響を受けずに、速やかに油圧ポンプ側圧力を
油圧ジャッキ側圧力と等しくできる油圧エレベ−タの制
御装置を提供することを目的とする。 【構成】油圧ポンプ9駆動用電動機14を制御するイン
バ−タ23にポンプ圧検出器17とジャッキ圧検出器1
6の出力差を減少する補償トルク指令値を出力するトル
ク制御器29と、速度制御器27が出力するトルク指令
値に基づいてこのトルク指令値を零とする指令値を速度
制御器27に出力する圧力バランス速度指令演算器34
を備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧エレベータの駆
動制御装置に関し、例えば可変速制御される電動機によ
り油圧ポンプを駆動して油圧を油圧ジャッキに送り、か
ごを走行させる形式の油圧エレベータの駆動制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧エレベータ駆動制御装置で
は、かごの上昇運転時には電動機を一定速で回転させ、
油圧ポンプから吐出される一定量の油の内、油圧ジャッ
キに送出される油量を流量制御弁で調整することによ
り、また、かごの下降運転時にはかごの自重によって油
圧ジャッキからタンクへ還流する油量を流量制御弁で調
整することにより、各々かごの走行速度を制御してい
る。この方式は上昇運転時には余分な油量を油圧ポンプ
からタンクに還流させるためのエネルギーの損失が大き
く、また、下降運転時には位置エネルギーが熱に変換さ
れるための油温上昇が大きい。
【0003】これに対し、最近ではインバータ等を使用
して誘導電動機を可変電圧可変周波数制御(以下VVV
F制御と称す)により速度制御することにより、誘導電
動機により駆動されるポンプの吐出量を可変制御する方
式が提案されている。この方式では、上昇運転時には速
度指令値に応じて油圧ジャッキに必要油量のみを送出
し、下降運転時にはタンクへ還流する油量により電動機
を回生制動させるため、エネルギー消費量が少なく油温
の上昇も低く抑えられ、高効率な油圧エレベータを得る
ことができる。
【0004】ところで、このVVVF制御の油圧エレベ
ータでは圧油の流路を開閉する電磁切換弁は単に開いた
り閉じたりするだけの簡単なものでよいが、エレベータ
起動時に誘導電動機を回転させると同時に、電磁切換弁
を開にすると、ジャッキ側圧力に比べポンプ側圧力が低
いために、かごが下がり、大きな起動ショックと振動が
発生する。これに対し、例えば、特開平4−21357
6号公報に開示されているようにジャッキ側圧力とポン
プ側圧力を検出する圧力センサを設けて、その偏差に応
答して電動機のトルクを制御すると共に、この圧力制御
器の出力を基に速度指令値を演算することによってジャ
ッキ側圧力とポンプ側圧力を等しくし、かごを走行させ
ることにより起動ショックを抑えるようにすることが提
案されている。この従来の油圧エレベータの駆動制御装
置の構成図を図11に示す。図において、1は昇降路の
ピットに設置されたシリンダ、2はこのシリンダ1に充
満された圧油、3はこの圧油2に支持されたプランジャ
であって、1〜3は油圧ジャッキを構成する。また、4
はプランジャ3の頂部に取り付けられたそらせ車、5は
一端をピットに固定してそらせ車4にかけられたロー
プ、6はロープ5の他端に取り付けられたかご、7は常
時逆止弁として機能し、電磁コイルが付勢されることに
より切り換えられて逆方向も導通させる電磁切換弁、8
はシリンダ1と電磁切換弁7の間に接続されて圧油を送
る管、9は可逆運転し、管10を介して電磁切換弁7と
の間で油圧を送受する油圧ポンプ、11は油、12は油
11の蓄えられた油タンクで、管13を介して油圧ポン
プ9との間で油を送受する。14はこの油圧ポンプ9を
駆動する三相誘導電動機IMで、トルクを油圧ポンプ9
に与える。15は誘導電動機14の回転数を検出する速
度検出器で、誘導電動機14の回転数に比例する電圧を
出力する。また、16は管8内の圧力を検出するための
ジャッキ側圧力センサ、17は管10内の圧力を検出す
るためのポンプ側圧力センサ、18は三相交流源、19
は三相交流を直流に変換するためのコンバータ、20は
コンバータ19の出力を平滑するための平滑コンデン
サ、21は回生電力を消費するための回生抵抗、22は
回生状態のときに導通する回生トランジスタ、23は誘
導電動機14を駆動するためのインバータ、24はセン
サ16、17の出力が供給される圧力制御器PC、25
は圧力バランス速度指令演算器31の出力とかご走行パ
ターン指令26を加算する加算器、27は加算器25の
出力と速度検出器15の出力が供給される速度制御器S
C、28は誘導電動機14の入力電流を検出するための
電流検出器、29は電流検出器28、速度検出器15及
び加算器30の各出力に応じてインバータ23を制御す
るトルク制御器VC、30は速度制御器27の出力と圧
力制御器24の出力とを加算する加算器、31は速度制
御器27の伝達関数と逆特性の伝達関数を持ち、圧力制
御器24の出力に応じて、速度検出器15の出力との偏
差の直流成分を無効にする圧力バランス速度指令を演算
する圧力バランス速度指令演算器PBSPである。
【0005】次に図について動作を説明する。今、かご
6の呼びがあったとすると、ジャッキ側圧力センサ16
の値と、ポンプ側圧力センサ17の値が圧力制御器24
に入力される。そして、その出力が加算器30を介して
トルク制御器29に入力される。トルク制御器29は圧
力制御器24の出力と速度検出器15の出力と電流検出
器28の出力によってインバータ23を駆動し、このイ
ンバータ23により誘導電動機14が駆動される。そし
て、圧力制御器24はジャッキ側圧力センサ16とポン
プ側圧力センサ17の出力偏差を零にするようにトルク
制御器29に入力する圧力バランストルク指令を自動的
に調整する。この時誘導電動機14が回転するが、圧力
バランストルク指令を圧力バランス速度指令演算器31
に入力すると、圧力バランス速度指令演算器31は、圧
力バランストルク指令とほぼ比例関係にある速度指令値
を自動的に演算して速度制御器27に入力することによ
り、この速度指令値と速度検出器15の出力との偏差の
直流成分は小さくなり、走行パタ−ン指令26が出力さ
れていないために、速度制御器27が誘導電動機14を
止めるように出力するトルク指令も小さくするように動
作する。このようにして、ジャッキ側圧力とポンプ側圧
力は等しくなる。圧力が等しくなってから電磁切換弁7
を開く。この時にはジャッキ側圧力とポンプ側圧力は等
しくなっているため油圧ジャッキは動かない。当然かご
も動かない。それから、かご走行パターン指令26によ
って誘導電動機14を駆動し、かご6を昇降させる。こ
の時圧力制御器24は動作しないようにし圧力がバラン
スした時の圧力バランストルク指令とその時の圧力バラ
ンス速度指令演算器31の出力値を記憶しておきその値
が各々トルク制御器29、速度制御器27に入力され
る。
【0006】従来の技術は以上のように構成されている
ので、圧力バランス速度指令演算器31の出力は圧力バ
ランストルク指令の値にのみによって決定される。即
ち、圧力制御器24が出力するジャッキ側圧力センサ1
6とポンプ側圧力センサ17の出力偏差を零にするよう
な圧力バランストルク指令の値は高温時でも低温時とほ
ぼ同等であることにより圧力バランス速度指令演算器3
1の出力は高温時でも低温時も同等となる。すなわち、
油温が高温になると油圧ポンプ9の洩れが大きくなるた
め、圧力バランス速度指令演算器31が出力する圧力バ
ランス速度指令は相対的に小さくなる。その結果、速度
制御器27が誘導電動機14を止めるように出力するト
ルク指令が大きくなり、ジャッキ側圧力とポンプ側圧力
が等しくなるまでの時間が長くなる。また、圧力制御器
24の利得を速度制御器27の利得よりも大きく設定す
れば最終的にはジャッキ側圧力とポンプ側圧力は等しく
なるが、油温が高くなると前記理由により、ジャッキ側
圧力とポンプ側圧力が等しくなる迄の時間が長くなると
いう不具合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このポンプ側圧力とジ
ャッキ側圧力の差圧分を補償する補償トルクをトルク制
御器の入力に加え、この時の補償トルクから演算した圧
力バランス速度指令を速度制御器に加える方式では、油
温の変化によるポンプの洩れによる影響が大きく高温時
ではポンプの洩れ量の増加により圧力バランス速度指令
演算器が出力する圧力バランス速度指令は相対的に小さ
くなり、その結果、速度制御器が誘導電動機を止めるよ
うに出力するトルク指令が大きくなり、ジャッキ側圧力
とポンプ側圧力が等しくなるまでの時間が長くなり、か
ごを起動するまでの応答が遅れるという問題があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、第1の目的は低温時と高温時で
の応答時間の変化が少なく速やかにポンプ側圧力をジャ
ッキ側圧力と等しくすることができる油圧エレベータの
駆動制御装置を提供することを目的とする。
【0009】また、第2の目的はポンプ側圧力がジャッ
キ側圧力に到達後のオ−バシュ−トを抑制し、滑らかな
かごの起動ができる油圧エレベータの駆動制御装置を提
供する。また、第3の目的はポンプ側圧力又は電動機の
回転数の異常上昇を防止することができる油圧エレベー
タの駆動制御装置を提供することを目的とする。また、
第4の目的はかごの降下時にポンプ側圧力がジャッキ側
圧力より上昇することを防止し、電磁弁の動作が安定し
た油圧エレベータの駆動制御装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る油圧エレ
ベータの駆動制御装置は、かごを昇降する油圧ジャッキ
に圧油を送る油圧ポンプを駆動する電動機と、該電動機
の速度を検出する速度検出器と、上記電動機の運転電流
を検出する電流検出器と、上記圧油の流れを阻止する電
磁弁と、上記油圧ポンプ側油圧を検出するポンプ側圧検
出器と、上記油圧ジャッキ側油圧を検出するジャッキ側
圧検出器と、上記ポンプ側圧検出器と上記ジャッキ側圧
検出器の出力差に応じた偏差信号を出力する圧力制御器
と、かごを走行させる速度指令値と上記速度検出器の出
力に応じたトルク指令値を出力する速度制御器と、上記
トルク指令値と上記偏差信号と上記電流検出器及び速度
検出器の出力に基づいて、上記電動機を制御する電動機
制御器に上記出力偏差を減少する補償トルク指令値を出
力するトルク制御器と、上記トルク指令値に基づいて該
トルク指令値を零とする指令値を上記速度制御器に出力
する圧力バランス速度指令演算器とを備えるようにした
ものである。
【0011】また、この発明に係る油圧エレベータの駆
動制御装置は、速度検出器の出力を微分演算する微分演
算器と、該微分演算器の出力と圧力バランス速度指令演
算器の指令値を演算して速度制御器に信号を出力する加
算器とを備えるようにしたものである。
【0012】また、この発明に係る油圧エレベータの駆
動制御装置は、ジャッキ側圧検出器の出力から基準値を
求め、該基準値を上記ジャッキ側圧検出器の出力として
圧力制御器に出力する保持回路を備えるようにしたもの
である。
【0013】また、この発明に係る油圧エレベータの駆
動制御装置は、ジャッキ側圧検出器の出力から基準値を
求め、該基準値を上記ジャッキ側圧検出器の出力とする
ステップ状の信号を出力する保持回路と、上記ステップ
状の信号を鈍らせて圧力制御器に出力する1次遅れフイ
ルタとを備えるようにしたものである。
【0014】また、この発明に係る油圧エレベータの駆
動制御装置は、圧力制御器の出力値の上限を規制する圧
力リミッタを備えるようにしたものである。
【0015】また、この発明に係る油圧エレベータの駆
動制御装置は、圧力バランス速度指令演算器の出力値の
上限を規制する速度リミッタを備えるようにしたもので
ある。
【0016】また、この発明に係る油圧エレベータの駆
動制御装置は、ジャッキ側圧検出器に対するポンプ側圧
検出器の出力比を比較し、該出力比が所定値以上となっ
た時に走行パタ−ンに移行する信号を出力する第1の比
較回路を備えるようにしたものである。
【0017】また、この発明に係る油圧エレベータの駆
動制御装置は、ジャッキ側圧検出器に対するポンプ側圧
検出器の出力比を比較し、該出力比が所定時間内に所定
値に満たない場合に走行パタ−ンに移行することを中止
する信号を出力する第2の比較回路を備えるようにした
ものである。
【0018】更に、この発明に係る油圧エレベータの駆
動制御装置は、かご起動前のポンプ側圧検出器とジャッ
キ側圧検出器との出力がバランスした時の圧力バランス
速度指令演算器の指令値を記憶する記憶装置と、上記か
ご着床後に、上記指令値をかごの降下に応じて減少し、
速度制御器に出力する圧力バランス速度指令減算回路と
を備えるようにしたものである。
【0019】
【作用】この発明における油圧エレベータの駆動制御装
置は、電動機を制御する電動機制御器にポンプ側圧検出
器と上記ジャッキ側圧検出器の出力偏差を減少する補償
トルク指令値をトルク制御器が出力し、速度制御器がト
ルク制御器に出力するトルク指令値に基づいて、このト
ルク指令値を零とするように圧力バランス速度指令演算
器が速度制御器を帰還制御するようにしたので、油温の
変化による応答の変化が少なく速やかにポンプ側圧力は
ジャッキ側圧力と等しくなる。
【0020】また、この発明における油圧エレベータの
駆動制御装置は、速度検出器の出力を微分演算する微分
演算器と、微分演算器の出力と圧力バランス速度指令演
算器の指令値を演算して速度制御器に信号を出力する加
算器とを備えるようにしたので、微分演算器は電動機の
回転数の変動を抑えると共に、ポンプ側圧力がジャッキ
側圧力まで昇圧した後のオ−バシュ−トを抑える。
【0021】また、この発明における油圧エレベータの
駆動制御装置は、ジャッキ側圧検出器の出力から基準値
を求め、この基準値を圧力制御器に出力する保持回路を
備えるようにしたので、ジャッキ側圧検出器の出力は圧
力制御中は一定と看なされ、かごの揺すり等によるジャ
ッキ側圧力の変動に影響されない。
【0022】また、この発明における油圧エレベータの
駆動制御装置は、ジャッキ側圧検出器の出力から基準値
を求め、この基準値をステップ状の信号として出力する
保持回路と、ステップ状の信号を鈍らせて圧力制御器に
出力する1次遅れフイルタとを備えるようにしたので、
かごの揺すり等によるジャッキ側圧力の変動に影響され
ないと共に、ポンプ側圧力がジャッキ側圧力に追従し易
くなるので、ポンプ側圧力がジャッキ側圧力まで昇圧し
た後のオ−バシュ−トを抑える。
【0023】また、この発明における油圧エレベータの
駆動制御装置は、圧力制御器の出力値の上限を規制する
圧力リミッタを備えるようにしたので、圧力リミッタは
ポンプ圧検出器の故障等の異常時に油圧ポンプ側圧力が
異常に高くなることを抑える。
【0024】また、この発明における油圧エレベータの
駆動制御装置は、圧力バランス速度指令演算器の出力値
の上限を規制する速度リミッタを備えるようにしたの
で、速度リミッタは電磁切換弁の故障等で洩れ流量が異
常に大きい場合に電動機が異常な高速で回転することを
抑える。
【0025】また、この発明における油圧エレベータの
駆動制御装置は、ジャッキ側圧検出器に対するポンプ側
圧検出器の出力比を比較し、出力比が所定値以上となっ
た時に走行パタ−ンに移行する信号を出力する第1の比
較回路を備えるようにしたので、油圧ポンプ側圧力が油
圧ジャッキ側圧力に達する前に走行を開始する。
【0026】また、この発明における油圧エレベータの
駆動制御装置は、圧力制御開始後、第2の比較回路が、
ジャッキ側圧検出器に対するポンプ側圧検出器の出力比
を比較し、出力比が所定時間内に所定値に満たない場合
に走行パタ−ンに移行することを中止する信号を出力
し、走行を中止する。
【0027】更に、この発明における油圧エレベータの
駆動制御装置は、かご起動前のポンプ側圧検出器とジャ
ッキ側圧検出器との出力がバランスした時の圧力バラン
ス速度指令演算器の指令値を記憶する記憶装置と、かご
着床後に、圧力バランス速度指令演算器の指令値をかご
の降下に応じて減少し、速度制御器に出力する圧力バラ
ンス速度指令減算回路とを備えるようにしたので、油圧
ポンプ側圧力が油圧ジャッキ側圧力を越えることはな
い。
【0028】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を示す構成図である。
図中、図11と同一符号は同一又は相当部分を示すので
説明は省略する。図において、32は速度検出器15の
出力を微分演算する微分演算器、33は0入力から速度
制御器27の出力を演算する減算器、34は減算器33
の出力が供給され、速度制御器27の出力が零となる値
を演算し、その値を速度制御器27に出力する圧力バラ
ンス速度指令演算器、35は微分演算器32と圧力バラ
ンス速度指令演算器34の出力を加算する加算器、36
は加算器35の出力とかご走行パターン指令26を加算
する加算器、37は速度制御器27の出力と圧力制御器
24の出力とを加算する加算器、46〜49は起動時の
みコイル(図示せず)が励磁され閉塞するリレーの接点
である。
【0029】次に、この発明の一実施例の動作を図につ
いて説明する。今、かご6の呼びがあったとすると、リ
レ−のコイル(図示せず)が励磁され接点46〜49が
閉塞される。次にジャッキ側圧力センサ16の値と、ポ
ンプ側圧力センサ17の値が圧力制御器24に入力さ
れ、各センサ16、17の油圧の圧力差が偏差信号とし
て出力される。そしてその出力が加算器37を介してト
ルク制御器29に入力される。トルク制御器29は圧力
制御器24の出力と速度制御器27の出力と電流検出器
28の出力によって電動機制御器であるインバータ23
を駆動し、このインバータ23により誘導電動機14が
駆動される。そして、圧力制御器24は、ジャッキ側圧
力センサ16とポンプ側圧力センサ17の出力偏差を零
にするようにトルク制御器29に入力する値を自動的に
調節する。この時、誘導電動機14が回転するが、速度
制御器27は走行パタ−ン信号26が出力されていない
ので誘導電動機14を止めるように動作しようとするの
で、速度制御器27の出力が零となるように圧力バラン
ス速度指令演算器33は速度制御器27に入力する値を
自動的に調節する。この値は速度制御器27の出力が零
となるように調整されるため、油温の上昇によりポンプ
9の洩れ流量が増加しても、圧力バランス速度指令演算
器33の出力は、その時の速度検出器15の出力とほぼ
同等な値となるため、速度検出器15の出力は零とな
り、誘導電動機14を止めるように動作することはない
のでポンプ9の洩れ流量の増加によるポンプ側圧力上昇
の応答遅れはなくなる。すなわち、圧力バランス速度指
令演算器33は速度制御器27の動作を阻止するように
作動する。また、微分演算器32により速度検出器15
の出力の微分値が演算され、加算器35により圧力バラ
ンス速度指令演算器34の出力と加算されて速度制御器
27に入力される。この加算器35の出力は速度制御器
27の出力が零となるように演算された値と微分演算器
32による微分値と誘導電動機14の回転加速度との和
であり、速度制御器27の出力は、この微分値による誘
導電動機14の速度変動を抑えるだけの分の他はほぼ零
に保たれるため速度制御器27が誘導電動機14を止め
るように働くことはない。
【0030】このようにしてジャッキ側圧力とポンプ側
圧力は等しくなる。圧力が等しくなってから、リレ−の
コイルを消磁して接点46〜49を開放する。この時は
圧力制御器24、微分演算器32、 圧力バランス速度指
令演算器34は動作しないようにし、圧力がバランスし
た時の各々の出力値を記憶装置(図示せず)に記憶して
おきそれらの値が各々トルク制御器29、速度制御器2
7に入力され、電磁切換弁7を開く。この時にはジャッ
キ側圧力とポンプ側圧力は等しくなっているため油圧ジ
ャッキは動かない。当然かご6も動かない。それから、
かご速度指令26によって誘導電動機14を駆動し、か
ご6を昇降させる。
【0031】上述のように、圧力バランス速度指令演算
器34はは速度制御器27の出力を零とするので、ジャ
ッキ側圧力とポンプ側圧力の偏差にを零とする値が圧力
制御器24からトルク制御器29に出力される。油温の
変化によるポンプの洩れの増加の影響を受けずに、速や
かにポンプ側圧力をジャッキ側圧力と等しくすることが
できる。また、微分演算器32は、誘導電動機14の急
激な速度変動を抑えると共に、ポンプ側圧がジャッキ側
圧に到達したのちオ−バシュ−トすることを抑制するの
で、電磁切換弁7を開いた時にポンプ側圧がジャッキ側
圧はより等しくなり、ポンプ側圧の圧力のオ−バシュ−
トによるかごのショックが軽減される。また、圧力バラ
ンス速度指令演算器33は速度制御器27の動作を阻止
するように作動するので、圧力制御時には速度制御器2
7の動作が不要とも考えられるが、圧力制御終了時に速
度制御器27を走行パタ−ン指令26により急に動作さ
せると、かごのショックが生じるので、速度制御器27
を動作させた状態から走行パタ−ンに移行するようにし
ている。また、走行パタ−ン指令26により誘導電動機
14を駆動し、かご6を昇降させるが、このときは圧力
制御器24は動作しないようにし、圧力がバランスした
ときの圧力制御器24の出力値とその時の圧力バランス
速度指令演算器34の出力値を記憶しておきその値がそ
れぞれトルク制御器29と速度制御器27に入力するよ
うにしている。この場合、電磁切換弁7が閉時に圧力制
御器24を動作させるようにしておけば、例えば、リベ
レル運転等のときにもすぐにリベレルパタ−ン信号によ
りかご6を動かすことが可能になる。
【0032】実施例2.図2はこの発明の他の態様の一
実施例を示す構成図であり、図中、図1と同一符号は同
一又は相当部分を示すので説明は省略する。図におい
て、起動直前のジャッキ側圧力センサ16の出力はかご
の乗客の乗り降り等により発生するジャッキ側圧力の変
動を補正した基準値を保持し、その基準値を圧力制御器
24に出力する保持回路38を設けている。ここで、圧
力制御器24は、ジャッキ側圧力センサ16とポンプ側
圧力センサ17の出力偏差を零にするようにトルク制御
器29に入力する値を自動的に調節するので、ジャッキ
側圧力が圧力制御時に、乗客の乗降又はかご内での移動
によりかごが揺すられること等により変動すると、圧力
制御が不安定となる。このような問題を防止するため
に、保持回路38は、乗客の乗降が終了した後、例え
ば、かごの戸閉中の所定期間に数回ジャッキ側圧力セン
サ16の出力を記憶しその平均値を基準値として保持
し、この基準値を圧力制御器24に出力することによっ
て発生するジャッキ側圧力の変動による影響を避けるよ
うにしている。
【0033】実施例3.図3はこの発明の他の態様の一
実施例を示す構成図であり、図中、図1と同一符号は同
一又は相当部分を示すので説明は省略する。図におい
て、保持回路38の出力側に1次遅れフィルタ39を設
けている。この構成により保持回路38が保持している
基準値がステップ状の信号として出力されるが、1次遅
れフィルタ39により立ち上がりが鈍った信号として圧
力制御器24に加えられるので、ポンプ側圧力が、立ち
上がりが鈍った信号のジャッキ側圧力に追従し易くな
り、ジャッキ側圧力と等い値まで昇圧した後にオーバー
シュートすることが抑制される。
【0034】実施例4.図4はこの発明の他の態様の一
実施例を示す構成図であり、図中、図1と同一符号は同
一又は相当部分を示すので説明は省略する。図におい
て、圧力制御器24の出力側に圧力制御器24の出力が
所定値以上になることを抑制する圧力リミッタ40を設
けている。この構成により、圧力ミッタ40は圧力制御
器24の出力が所定値以上となることを抑制するので、
電力センサであるジャッキ側圧力センサ16とポンプ側
圧力センサ17の故障等により圧力制御器24の出力が
異常に大きくなり実際の油圧ポンプ側圧力が異常に高く
なって不安全動作に至ることを抑制する。
【0035】実施例5.図5はこの発明の他の態様の実
施例を示す構成図であり、図中、図1と同一符号は同一
又は相当部分を示すので説明は省略する。図において、
加算器35の出力側に加算器35の出力の上限を規制す
る速度リミッタ41を設けている。この構成により、電
磁切換弁7等の故障により漏れ流量が異常に大きくなっ
た場合に、速度リミッタ41は速度制御器27への出力
を制限するので、速度制御器27は誘導電動機14を減
速するように作動して漏れ流量を補償するために誘導電
動機14が定格回転数を越えて、危険な回転数で回転す
ることを防止することができる。この実施例では、加算
器35の出力側にリミッタ41を設けたが、圧力バラン
ス速度指令演算器34の出力側に速度リミッタ41を設
けても同様な効果を奏する。
【0036】実施例6.図6はこの発明の他の態様の一
実施例を示す構成図であり、図中、図1と同一符号は同
一又は相当部分を示すので説明は省略する。また、図1
0は横軸に時間を縦軸にポンプ側圧力値を示し、時間と
ポンプ側圧力の関係を説明する説明図である。図におい
て、ジャッキ側圧力センサ16及びポンプ側圧力センサ
17の出力を比較する第1の比較回路である比較回路4
2を設け、比較回路42の出力を走行パタ−ン指令26
を発生する回路(図示せず)に入力している。この比較
回路42によりポンプ側圧力がジャッキ側圧力に対して
あらかじめ設定された、図10に示す第1の設定値に達
した時にすぐにかご走行モードに移行することができ、
起動から実際にかごが走行するまでの無駄時間を必要最
小限にと止めることができる。また、この第1の設定値
は通常ジャッキ側圧力の90〜100%の間に設定され
る。この場合、ポンプ側圧力がジャッキ側圧力まで昇圧
していないことにより起動時のかごのショックが生じる
が、ショックが乗り心地上許容される値を選定し、起動
から実際にかごが走行するまでの無駄時間を必要最小限
に止めるようにしている。
【0037】実施例7.図7はこの発明の他の態様の一
実施例を示す構成図であり、図中、図1と同一符号は同
一又は相当部分を示すので説明は省略する。図におい
て、ジャッキ側圧力センサ16及びポンプ側圧力センサ
17の出力を比較する第3の比較回路である比較回路4
2Aを設け、比較回路42Aの出力を走行パタ−ン指令
26を発生する回路に入力し、又起動から圧力制御中の
時間を測定するタイマ43を設けている。このタイマ4
3によりポンプ側圧力が何らかの異常により図10に示
す第1の設定値に達するまでに時間が掛かり、起動から
実際にかごが走行するまでの無駄時間がいたずらに長く
なる前に、すなわち、図10に示す第1の設定時間に達
した時に、油圧ポンプ側圧力が図10に示す第2の設定
値に達していれば比較回路42Aはかご走行モードに移
行する指令を出力するようにしたので、起動から実際に
かごが走行するまでの無駄時間を必要最小限にとどめる
ことができる。また、通常この第2の設定値は第1の設
定値より低い値とし、油圧ポンプ側圧力が油圧ジャッキ
側圧力に達していないことによる起動時のかごのショッ
クが乗客の安全上許容される値を選定している。また、
通常油圧ポンプ側圧力が油圧ジャッキ側圧力に達する時
間は0.4〜0.6sec程度であるので、この第1の
設定時間は1sec程度に設定される。
【0038】実施例8.図8はこの発明の他の態様の一
実施例を示す構成図であり、図中、図1と同一符号は同
一又は相当部分を示すので説明は省略する。図におい
て、第2の比較回路である比較回路42B及びタイマ4
3Aの出力により動作する異常検出回路44を設けてい
る。この異常検出回路44はタイマ43Aの出力があら
かじめ設定された図10に示す第2の設定時間となり、
且つ比較回路42Bによりポンプ側圧力が図10に示す
第2の設定値に達していないことを検出すると、異常と
して検出し、圧力制御を中止してエレベータを再起動不
能にすることにより、エレベ−タの異常動作を防止す
る。
【0039】実施例9.図9はこの発明の他の態様の一
実施例を示す構成図であり、図中、図1と同一符号は同
一又は相当部分を示すので説明は省略する。図におい
て、その運転の圧力制御時に記憶装置に記憶された圧力
バランス速度指令を、かごが降下時に漸時減少させる圧
力バランス速度指令減算回路45を設けている。この圧
力バランス速度指令減算回路45はエレベータ着床後
に、その運転の圧力制御時の記憶された圧力バランス速
度指令を漸時減少させ速度制御器27に出力することに
より、油圧ポンプ側圧力は上層階における圧力に比べて
低い値となるので、階床による圧力差、特に最上階から
最下階へ走行した場合に、走行前のジャッキ側圧力より
も着床後のジャッキ側圧力の方が低くなり、圧力制御器
24や圧力バランス速度指令演算器34が保持している
値ではジャッキ側圧力よりもポンプ側圧力の方が高くな
り、電磁切換弁7が閉まりにくくなる現象を防ぐことが
でき、油圧エレベ−タの駆動装置の信頼性が向上する。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、電動
機を制御する電動機制御器にポンプ側圧検出器とジャッ
キ側圧検出器の出力偏差を減少する補償トルク指令値を
トルク制御器が出力し、速度制御器がトルク制御器に出
力するトルク指令値に基づいて、このトルク指令値を零
とするように圧力バランス速度指令演算器が速度制御器
を帰還制御するようにすると、油温の変化による応答の
変化が少なく速やかにポンプ側圧力はジャッキ側圧力と
等しくなるので、かごの起動応答時間の変化の少ない油
圧エレベータの駆動制御装置が得られる効果がある。
【0041】また、次の発明によれば、速度検出器の出
力を微分演算する微分演算器と、微分演算器の出力と圧
力バランス速度指令演算器の指令値を演算して速度制御
器に信号を出力する加算器とを備えるようにすると、電
動機の回転数の急激な変動を抑えると共に、ポンプ側圧
力がジャッキ側圧力まで昇圧した後のオ−バシュ−トを
抑え、走行開始時のショックやこれに伴う振動を抑制す
ることができる油圧エレベータの駆動制御装置が得られ
る効果がある。
【0042】また、次の発明によれば、ジャッキ側圧検
出器の出力から基準値を求め、この基準値を圧力制御器
に出力する保持回路を備えるようにすると、かご揺すり
等による見かけ上のジャッキ側圧力の変動に影響され
ず、安定して動作する油圧エレベータの駆動制御装置が
得られる効果がある。
【0043】また、次の発明によれば、ジャッキ側圧検
出器の出力から基準値を求め、この基準値をステップ状
の信号として出力する保持回路と、ステップ状の信号を
鈍らせて圧力制御器に出力する1次遅れフイルタとを備
えるようにすると、かご揺すり等による見かけ上のジャ
ッキ側圧力の変動に影響されないと共に、1次遅れフイ
ルタの出力にポンプ側圧力が追従できるので、ポンプ側
圧力がジャッキ側圧力まで昇圧した後のオ−バシュ−ト
を抑え、走行開始時のショックやこれに伴う振動を抑制
することができる油圧エレベータの駆動制御装置が得ら
れる効果がある。
【0044】また、次の発明によれば、圧力制御器の出
力値の上限を規制する圧力リミッタを備えるようにする
と、ポンプ圧検出器の故障等の異常時にポンプ側圧力が
異常に高くなることを抑え、安定して動作する油圧エレ
ベータの駆動制御装置が得られる効果がある。
【0045】また、次の発明によれば、圧力バランス速
度指令演算器の出力値の上限を規制する速度リミッタを
備えるようにすると、電磁切換弁の故障等で洩れ流量が
異常に大きい場合に電動機が異常な高速で回転すること
を抑え、安定して動作する油圧エレベータの駆動制御装
置が得られる効果がある。
【0046】また、次の発明によれば、ジャッキ側圧検
出器に対するポンプ側圧検出器の出力比を比較し、出力
比が所定値以上となった時に走行パタ−ンに移行する信
号を出力する第1の比較回路を備えるようにすると、ポ
ンプ側圧検出器の出力がジャッキ側圧検出器の出力に達
する前に走行を開始するので、無駄時間を最小にとどめ
てかご走行に移行することができる油圧エレベータの駆
動制御装置が得られる効果がある。
【0047】また、次の発明によれば、圧力制御開始
後、第2の比較回路が、ジャッキ側圧検出器に対するポ
ンプ側圧検出器の出力比を比較し、出力比が所定時間内
に所定値に満たない場合に走行パタ−ンに移行すること
を中止する信号を出力し、走行を中止するようにする
と、何等かの機器異常時にかご走行前に未然に異常を発
見し不安全動作を防ぐことができる油圧エレベータの駆
動制御装置が得られる効果がある。
【0048】更に、次の発明によれば、かご起動前のポ
ンプ側圧検出器とジャッキ側圧検出器との出力がバラン
スした時の圧力バランス速度指令演算器の指令値を記憶
する記憶装置と、かご着床後に、圧力バランス速度指令
演算器の指令値をかごの降下に応じて減少し、速度制御
器に出力する圧力バランス速度指令減算回路とを備える
ようにすると、油圧ポンプ側圧力が油圧ジャッキ側圧力
を越えることはないので、着床後、階高による圧力差に
よらず油圧弁を閉まり易くすることができ、安定して動
作する油圧エレベータの駆動制御装置が得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による圧力バランス速度指
令演算器と微分演算器を備えた油圧エレベータの駆動制
御装置を示す構成図。
【図2】この発明の一実施例による保持回路を備えた油
圧エレベータを示す構成図。
【図3】この発明の一実施例による保持回路と1次遅れ
フイルタ−を備えた油圧エレベータの駆動制御装置を示
す構成図。
【図4】この発明の一実施例による圧力リミッタを備え
た油圧エレベータの駆動制御装置を示す構成図。
【図5】この発明の一実施例による速度リミッタを備え
た油圧エレベータの駆動制御装置を示す構成図。
【図6】この発明の一実施例による第1の比較回路を備
えた油圧エレベータの駆動制御装置を示す構成図。
【図7】この発明の一実施例による第2の比較回路を備
えた油圧エレベータの駆動制御装置を示す構成図。
【図8】この発明の一実施例による異常検出回路を備え
た油圧エレベータの駆動制御装置を示す構成図。
【図9】この発明の一実施例による減算回路を備えた油
圧エレベータの駆動制御装置を示す構成図。
【図10】この発明の一実施例による圧力制御経過時間
とポンプ側圧力の変化とその時の処置の説明図。
【図11】従来の油圧エレベータの駆動制御装置を示す
構成図。
【符号の説明】
2 圧油 6 かご 7 電磁切換弁 9 油圧ポンプ 14 誘導電動機 15 速度検出器 16 ジャッキ側圧力センサ 17 ポンプ側圧力センサ 23 電動機制御器であるインバータ 24 圧力制御器 26 トルク制御器 27 速度制御器 28 電流検出器 32 微分演算器 34 圧力バランス速度指令演算器 35、36、37 加算器 38 保持回路 39 1次遅れフイルタ− 40 圧力リミッタ 41 速度リミッタ 42、42A、42B 比較回路 43 タイマ− 43A タイマ− 44 異常検出回路 45 減算回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かごを昇降する油圧ジャッキに圧油を送
    る油圧ポンプを駆動する電動機と、該電動機の速度を検
    出する速度検出器と、上記電動機の運転電流を検出する
    電流検出器と、上記圧油の流れを阻止する電磁弁と、上
    記油圧ポンプ側油圧を検出するポンプ側圧検出器と、上
    記油圧ジャッキ側油圧を検出するジャッキ側圧検出器
    と、上記ポンプ側圧検出器と上記ジャッキ側圧検出器の
    出力差に応じた偏差信号を出力する圧力制御器と、かご
    を走行させる速度指令値と上記速度検出器の出力に応じ
    たトルク指令値を出力する速度制御器と、上記トルク指
    令値と上記偏差信号と上記電流検出器及び速度検出器の
    出力に基づいて、上記電動機を制御する電動機制御器に
    上記出力偏差を減少する補償トルク指令値を出力するト
    ルク制御器と、上記トルク指令値に基づいて該トルク指
    令値を零とする指令値を上記速度制御器に出力する圧力
    バランス速度指令演算器とを備えた油圧エレベ−タの駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 速度検出器の出力を微分演算する微分演
    算器と、該微分演算器の出力と圧力バランス速度指令演
    算器の指令値を演算して速度制御器に信号を出力する加
    算器とを備えた請求項第1項に記載の油圧エレベ−タの
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 ジャッキ側圧検出器の出力から基準値を
    求め、該基準値を上記ジャッキ側圧検出器の出力として
    圧力制御器に出力する保持回路を備えた請求項第1項又
    は請求項第2項に記載の油圧エレベ−タの駆動装置。
  4. 【請求項4】 ジャッキ側圧検出器の出力から基準値を
    求め、該基準値を上記ジャッキ側圧検出器の出力とする
    ステップ状の信号を出力する保持回路と、上記ステップ
    状の信号を鈍らせて圧力制御器に出力する1次遅れフイ
    ルタとを備えた請求項第1項又は請求項第2項に記載の
    油圧エレベ−タの駆動装置。
  5. 【請求項5】 圧力制御器の出力値の上限を規制する圧
    力リミッタを備えた請求項第1項又は請求項第2項に記
    載の油圧エレベ−タの駆動装置。
  6. 【請求項6】 圧力バランス速度指令演算器の出力値の
    上限を規制する速度リミッタを備えた請求項第1項又は
    請求項第2項に記載の油圧エレベ−タの駆動装置。
  7. 【請求項7】 ジャッキ側圧検出器に対するポンプ側圧
    検出器の出力比を比較し、該出力比が所定値以上となっ
    た時に走行パタ−ンに移行する信号を出力する第1の比
    較回路を備えた請求項第1項又は請求項第2項に記載の
    油圧エレベ−タの駆動装置。
  8. 【請求項8】 ジャッキ側圧検出器に対するポンプ側圧
    検出器の出力比を比較し、該出力比が所定時間内に所定
    値に満たない場合に走行パタ−ンに移行することを中止
    する信号を出力する第2の比較回路を備えた請求項第1
    項又は請求項第2項に記載の油圧エレベ−タの駆動装
    置。
  9. 【請求項9】 かご起動前のポンプ側圧検出器とジャッ
    キ側圧検出器との出力がバランスした時の圧力バランス
    速度指令演算器の指令値を記憶する記憶装置と、上記か
    ご着床後に、上記指令値をかごの降下に応じて減少し、
    速度制御器に出力する圧力バランス速度指令減算回路と
    を備えた請求項第1項又は請求項第2項に記載の油圧エ
    レベ−タの駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016065552A (ja) * 2014-09-22 2016-04-28 オークマ株式会社 油圧制御装置

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