JPH0725043B2 - 非接触ハンド - Google Patents
非接触ハンドInfo
- Publication number
- JPH0725043B2 JPH0725043B2 JP3026640A JP2664091A JPH0725043B2 JP H0725043 B2 JPH0725043 B2 JP H0725043B2 JP 3026640 A JP3026640 A JP 3026640A JP 2664091 A JP2664091 A JP 2664091A JP H0725043 B2 JPH0725043 B2 JP H0725043B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensor
- electromagnet
- contact
- hand
- freedom
- Prior art date
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- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強磁性体或は磁石を部
分に持つ物体の操作を非接触で行なうため、ロボットそ
の他のマニピュレータに取付けて使用する非接触ハンド
に関するものである。
分に持つ物体の操作を非接触で行なうため、ロボットそ
の他のマニピュレータに取付けて使用する非接触ハンド
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットその他のマニピュレータ
に用いられるハンドとしては把持型ののものがあるが、
それらは駆動源として油圧,空気圧或は電動モータを利
用しており、その対象となる物体に接触させて操作を行
なっている。そのため、塗装後間もないもののように接
触によって表面の状態が著しく変わるものや、接触によ
って爆発,亀裂の生じ易いものの操作には適さない。然
し乍ら、上記のようなものを非接触の状態で操作できる
ハンドがあれば、産業上極めて有用されるものと考えら
れる。また、磁気により物体を浮上させて、非接触とす
る技術は古くから知られており、これを利用したものと
しては軸受等があるが、これらはいずれも対象とする物
体が磁石に対し、間隔が1〜2mm或はそれ以下と極め
て近接しており、物体そのものを操作の対象とするもの
ではない。
に用いられるハンドとしては把持型ののものがあるが、
それらは駆動源として油圧,空気圧或は電動モータを利
用しており、その対象となる物体に接触させて操作を行
なっている。そのため、塗装後間もないもののように接
触によって表面の状態が著しく変わるものや、接触によ
って爆発,亀裂の生じ易いものの操作には適さない。然
し乍ら、上記のようなものを非接触の状態で操作できる
ハンドがあれば、産業上極めて有用されるものと考えら
れる。また、磁気により物体を浮上させて、非接触とす
る技術は古くから知られており、これを利用したものと
しては軸受等があるが、これらはいずれも対象とする物
体が磁石に対し、間隔が1〜2mm或はそれ以下と極め
て近接しており、物体そのものを操作の対象とするもの
ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑み、電磁石の吸引力を利用し、該電磁石と強
磁性体或は磁石を部分に持つ物体との間隔を可動位置検
出センサーにより比較的大きくとれるようにすると共
に、前記物体の持ち上げ動作を安定して行なえるように
制御することによって、前記物体を非接触で把持,移送
するための非接触ハンドを提供することを、その課題と
するものである。
な事情に鑑み、電磁石の吸引力を利用し、該電磁石と強
磁性体或は磁石を部分に持つ物体との間隔を可動位置検
出センサーにより比較的大きくとれるようにすると共
に、前記物体の持ち上げ動作を安定して行なえるように
制御することによって、前記物体を非接触で把持,移送
するための非接触ハンドを提供することを、その課題と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的としてなされたもので、その構成は、強
磁性体或は磁石を部分に持つ物体を吸引する1乃至複数
個の電磁石と、前記物体の位置を検出する可動位置検出
センサーと、前記電磁石と可動位置検出センサーを制御
する制御装置とから成り、前記可動位置検出センサーに
より前記物体の位置を検出し、該センサーの出力信号に
より電磁石を駆動して、前記物体を非接触状態で浮上支
持させるようにしたことを特徴とするものである。
することを目的としてなされたもので、その構成は、強
磁性体或は磁石を部分に持つ物体を吸引する1乃至複数
個の電磁石と、前記物体の位置を検出する可動位置検出
センサーと、前記電磁石と可動位置検出センサーを制御
する制御装置とから成り、前記可動位置検出センサーに
より前記物体の位置を検出し、該センサーの出力信号に
より電磁石を駆動して、前記物体を非接触状態で浮上支
持させるようにしたことを特徴とするものである。
【0005】
【実施例】次に本発明の実施例を図により説明する。図
1は本発明の一例の1自由度の非接触ハンドの基本的な
構成を示す図、図2は2自由度の非接触ハンドの基本的
な構成を示す図、図3は3自由度の非接触ハンドの基本
的な構成を示す図、図4は本発明の一例の1自由度の非
接触ハンドを多関節ロボットと組合せた状態の全体の構
成図、図5はセンサーの取付方法と送り機構の概略図、
図6は透過型光センサーによる位置検出方法の概念図、
図7は電気回路のブロック図、図8は電磁石まわりの強
電回路図である。
1は本発明の一例の1自由度の非接触ハンドの基本的な
構成を示す図、図2は2自由度の非接触ハンドの基本的
な構成を示す図、図3は3自由度の非接触ハンドの基本
的な構成を示す図、図4は本発明の一例の1自由度の非
接触ハンドを多関節ロボットと組合せた状態の全体の構
成図、図5はセンサーの取付方法と送り機構の概略図、
図6は透過型光センサーによる位置検出方法の概念図、
図7は電気回路のブロック図、図8は電磁石まわりの強
電回路図である。
【0006】本発明における基本的な1自由度非接触ハ
ンドは、図1に示すように、アクチュエータに電磁石を
用い、位置検出センサーを用いて物体の位置を制御する
ようになっている。
ンドは、図1に示すように、アクチュエータに電磁石を
用い、位置検出センサーを用いて物体の位置を制御する
ようになっている。
【0007】また、多自由度の非接触ハンドは、図2,
3に示すように、1自由度非接触ハンドを複数個組合せ
て構成され、各電磁石はそれぞれ独立に制御される。3
自由度以上の非接触ハンドでは、各可動位置センサーの
動きを協調させる必要がある。例えば、図3において、
z軸方向に上下させるには、O点を上下させることによ
り、センサーA,B,C,D全部を上下させ、x軸回り
に正回転させるときは、センサーAを下げてセンサーB
を上げるようにする。y軸回りの回転についてもセンサ
ーC,Dの動きはx軸と同様にする。電磁石の制御は線
形PIDコントローラを用いて、電磁石の非線形性はP
IDゲインの調整によって補うようにする。2自由度ま
ではゲイン調整を手動にして比較的簡単に行なえるが、
3自由度以上では調整が複雑になるため、ゲインのオー
トチューニングを行なうようにしてもよい。
3に示すように、1自由度非接触ハンドを複数個組合せ
て構成され、各電磁石はそれぞれ独立に制御される。3
自由度以上の非接触ハンドでは、各可動位置センサーの
動きを協調させる必要がある。例えば、図3において、
z軸方向に上下させるには、O点を上下させることによ
り、センサーA,B,C,D全部を上下させ、x軸回り
に正回転させるときは、センサーAを下げてセンサーB
を上げるようにする。y軸回りの回転についてもセンサ
ーC,Dの動きはx軸と同様にする。電磁石の制御は線
形PIDコントローラを用いて、電磁石の非線形性はP
IDゲインの調整によって補うようにする。2自由度ま
ではゲイン調整を手動にして比較的簡単に行なえるが、
3自由度以上では調整が複雑になるため、ゲインのオー
トチューニングを行なうようにしてもよい。
【0008】而して、本発明の作用を図1により説明す
れば、次のとおりである。図において、1はロボットの
フランジFに取付けた電磁石、2は送り機構3により上
下動可能に取付けた可動位置検出センサー、4はコント
ローラ、5はパワーアンプ、6は強磁性体又は磁石6a
を部分に持つ物体で、センサー2により検出された物体
6の位置をフィードバック信号として、コントローラ4
内部で与えられた位置指令との偏差を制御信号に変え、
パワーアンプ5により増幅して電磁石1を駆動し、物体
6を浮上支持させる。物体6の位置はコントローラ4の
位置指令値を変更することによって出来るが、その可動
範囲が2mmと狭いため、センサー2の位置を変える方
法が採られる。物体6を地上から空中へ浮上支持の状態
に持ち込むためには、非接触ハンドを物体6の上空まで
移動させた後、センサー2を物体6を検知する位置まで
降ろし、その時点から電磁石1の制御を始め、センサー
2を徐々に上昇させることによって行なう。又、浮上さ
せるときの物体6の重量の変化に対して安定に動作を行
なうために、積分ゲインを小さく設定する。物体6の浮
上が完了した後は、積分ゲインを大きくする。これ以外
にゲインの調整則として、物体6の重量が小さい場合或
は物体6と電磁石1との距離が近い場合は、比例ゲイン
や微分ゲインを小さくし、逆の場合はそれぞれのゲイン
調整も逆にする。
れば、次のとおりである。図において、1はロボットの
フランジFに取付けた電磁石、2は送り機構3により上
下動可能に取付けた可動位置検出センサー、4はコント
ローラ、5はパワーアンプ、6は強磁性体又は磁石6a
を部分に持つ物体で、センサー2により検出された物体
6の位置をフィードバック信号として、コントローラ4
内部で与えられた位置指令との偏差を制御信号に変え、
パワーアンプ5により増幅して電磁石1を駆動し、物体
6を浮上支持させる。物体6の位置はコントローラ4の
位置指令値を変更することによって出来るが、その可動
範囲が2mmと狭いため、センサー2の位置を変える方
法が採られる。物体6を地上から空中へ浮上支持の状態
に持ち込むためには、非接触ハンドを物体6の上空まで
移動させた後、センサー2を物体6を検知する位置まで
降ろし、その時点から電磁石1の制御を始め、センサー
2を徐々に上昇させることによって行なう。又、浮上さ
せるときの物体6の重量の変化に対して安定に動作を行
なうために、積分ゲインを小さく設定する。物体6の浮
上が完了した後は、積分ゲインを大きくする。これ以外
にゲインの調整則として、物体6の重量が小さい場合或
は物体6と電磁石1との距離が近い場合は、比例ゲイン
や微分ゲインを小さくし、逆の場合はそれぞれのゲイン
調整も逆にする。
【0009】而して、本発明の具体的な例を図により説
明する。 a 装置の構成 図4は本発明の一例の基本となる1自由度の非接触ハン
ドを多関節型ロボットと組合せた状態の全体の構成図で
あり、物体6の位置を位置検出センサー2により計測す
ると、該センサー2の出力はコントローラ4にフィード
バックされる。尚、コントローラ4のPIDゲイン調整
ボリューム7はオペレーターが調節可能なようにしてお
く。コントローラ4の出力はパワーアンプ5により電流
増幅されて電磁石1を駆動し、物体6を非接触状態に吸
引浮上させる。センサー2を可動にするための送り機構
3はモータ8により駆動され、その駆動によりセンサー
2は上下に移動される。モータ8はポジションコントロ
ーラ9の出力をドライバー10が増幅することによって
駆動される。センサー2の駆動系は、送り量検出器11
の出力をフィードバック量として送り量指示器12の指
令値との偏差を増幅する位置制御系を構成する。尚、セ
ンサー位置制御系はコントローラ4とは独立しており、
センサーの位置によってコントローラ4のPIDゲイン
を調整しなければならない煩雑さがあるが、センサー位
置晴報をコントローラ4に反映させ、オートチューニン
グさせる方法も考えられる。電磁石1をマニピュレータ
先端に取付けるフランジFにはセンサー駆動モータ8を
含めた送り機構も併せて取付ける。
明する。 a 装置の構成 図4は本発明の一例の基本となる1自由度の非接触ハン
ドを多関節型ロボットと組合せた状態の全体の構成図で
あり、物体6の位置を位置検出センサー2により計測す
ると、該センサー2の出力はコントローラ4にフィード
バックされる。尚、コントローラ4のPIDゲイン調整
ボリューム7はオペレーターが調節可能なようにしてお
く。コントローラ4の出力はパワーアンプ5により電流
増幅されて電磁石1を駆動し、物体6を非接触状態に吸
引浮上させる。センサー2を可動にするための送り機構
3はモータ8により駆動され、その駆動によりセンサー
2は上下に移動される。モータ8はポジションコントロ
ーラ9の出力をドライバー10が増幅することによって
駆動される。センサー2の駆動系は、送り量検出器11
の出力をフィードバック量として送り量指示器12の指
令値との偏差を増幅する位置制御系を構成する。尚、セ
ンサー位置制御系はコントローラ4とは独立しており、
センサーの位置によってコントローラ4のPIDゲイン
を調整しなければならない煩雑さがあるが、センサー位
置晴報をコントローラ4に反映させ、オートチューニン
グさせる方法も考えられる。電磁石1をマニピュレータ
先端に取付けるフランジFにはセンサー駆動モータ8を
含めた送り機構も併せて取付ける。
【0010】 b 位置検出センサー 図5は位置検出センサー2の一例を示すもので、LED
13とフォトダイオード14をセンサー取付治具15に
取付けて透過型としてある。蛍光灯などの可視長ノイズ
に応答しないようにするため、LED13は赤外線域の
ものを使用し、フォトダイオード14もそれに合わせて
ある。位置検出は、図6に示すように、物体6の位置に
よってフォトダイオード14の受光面に当る光量の変化
を利用している。従って、検出範囲は狭く、フォトダイ
オード14の受光面の長さにおよそ比例すると考えら
れ、実施例では2mmである。透過型センサーは物体が
光学的に不透明であれば形状を問わず、また、物体表面
の反射特性の影響を受け難く安定であるという利点があ
り、更に、前述のように、送り機構を併用することによ
って、位置検出の範囲を拡大することが出来る。このセ
ンサーによって検出される位置は電磁石1から物体6ま
での絶対位置ではなく、相対的な位置となっている。
尚、位置検出センサー2には透過型光センサー以外に物
体6の形状やハンドの自由度に応じて、反射式光センサ
ー、或は渦電流式位置センサーその他を使用してもよ
い。渦電流式位置センサーを使用する場合は、駆動電磁
石の磁場の影響を受けないようにセンサー出力の処理が
必要になる。
13とフォトダイオード14をセンサー取付治具15に
取付けて透過型としてある。蛍光灯などの可視長ノイズ
に応答しないようにするため、LED13は赤外線域の
ものを使用し、フォトダイオード14もそれに合わせて
ある。位置検出は、図6に示すように、物体6の位置に
よってフォトダイオード14の受光面に当る光量の変化
を利用している。従って、検出範囲は狭く、フォトダイ
オード14の受光面の長さにおよそ比例すると考えら
れ、実施例では2mmである。透過型センサーは物体が
光学的に不透明であれば形状を問わず、また、物体表面
の反射特性の影響を受け難く安定であるという利点があ
り、更に、前述のように、送り機構を併用することによ
って、位置検出の範囲を拡大することが出来る。このセ
ンサーによって検出される位置は電磁石1から物体6ま
での絶対位置ではなく、相対的な位置となっている。
尚、位置検出センサー2には透過型光センサー以外に物
体6の形状やハンドの自由度に応じて、反射式光センサ
ー、或は渦電流式位置センサーその他を使用してもよ
い。渦電流式位置センサーを使用する場合は、駆動電磁
石の磁場の影響を受けないようにセンサー出力の処理が
必要になる。
【0011】 c 制御回路 図7は電気回路ブロック図で、オペアンプを使用してP
ID制御回路を構成した。制御回路の伝達関数G(s)
は比例ゲインをKp、積分ゲインをKi、微分ゲインを
Kdとして、次式のようになっている。但し、sはラプ
ラス演算子である。 G(s)=Kp+Ki・1/s+Kd・s 尚、制御はパーソナルコンピュータ等を用いてソフト的
に行なってもよい。
ID制御回路を構成した。制御回路の伝達関数G(s)
は比例ゲインをKp、積分ゲインをKi、微分ゲインを
Kdとして、次式のようになっている。但し、sはラプ
ラス演算子である。 G(s)=Kp+Ki・1/s+Kd・s 尚、制御はパーソナルコンピュータ等を用いてソフト的
に行なってもよい。
【0012】 d 電力供給方式 電磁石1への電力供給方式はPWM(パルス幅変調方
式)を用いることによって、増幅器の熱損失を小さくす
る。パルス周期は約2KHzとしている。実施例では磁
石駆動用電源にDC23Vを用いて電磁石コイルに最大
5A程度の電流を安定に供給できる。図8に示すよう
に、電磁石コイル16に並列に取付けてあるダイオード
17はフライホイールダイオードとして使用している。
このダイオード17によりコイルをパルス駆動しても、
コイルにはおよそ直流的な電流が流れる。出力段のスイ
ッチング装置としては、バイポーラ型のパワートランジ
スタモジュール18を用いているが、パワーMOSFE
T等を使用してもよい。パワーMOSFETを使用する
場合はパルス周期を10〜20KHz程度に上げること
ができ、より滑らかな電力供給が可能となる。
式)を用いることによって、増幅器の熱損失を小さくす
る。パルス周期は約2KHzとしている。実施例では磁
石駆動用電源にDC23Vを用いて電磁石コイルに最大
5A程度の電流を安定に供給できる。図8に示すよう
に、電磁石コイル16に並列に取付けてあるダイオード
17はフライホイールダイオードとして使用している。
このダイオード17によりコイルをパルス駆動しても、
コイルにはおよそ直流的な電流が流れる。出力段のスイ
ッチング装置としては、バイポーラ型のパワートランジ
スタモジュール18を用いているが、パワーMOSFE
T等を使用してもよい。パワーMOSFETを使用する
場合はパルス周期を10〜20KHz程度に上げること
ができ、より滑らかな電力供給が可能となる。
【0013】 e 電磁石 実施例においては、装置を簡単にするため棒磁石とし、
直径10mm、長さ200mmの鉄棒を鉄心1aに使用
し、物体に面する方の先端に適当なテーパーを付けた。
励磁コイル1bは直径0.7mmのホルマル線を600
ターン巻いた。巻線抵抗は1.3Ωとなった。更に、強
力な磁界を作る場合は、コイル1bの巻数を大きくし、
また、鉄心1aが磁気飽和しないように、これも大きく
する必要がある。尚、磁石の形式は棒磁石に限られず、
より適した磁石の形状,形式が考えられる。
直径10mm、長さ200mmの鉄棒を鉄心1aに使用
し、物体に面する方の先端に適当なテーパーを付けた。
励磁コイル1bは直径0.7mmのホルマル線を600
ターン巻いた。巻線抵抗は1.3Ωとなった。更に、強
力な磁界を作る場合は、コイル1bの巻数を大きくし、
また、鉄心1aが磁気飽和しないように、これも大きく
する必要がある。尚、磁石の形式は棒磁石に限られず、
より適した磁石の形状,形式が考えられる。
【0014】実際に、上記1自由度の非接触ハンドを用
いて、強磁性体を表面に塗布した直径38mm,重さ約
25gの球、或は直径17.5mm,重さ21.7gの
鉄球を吸引したところ、電磁石1からの距離4〜8mm
の間で位置を変化させることが可能で、且つ電磁石1か
ら下に約10mm離れたところに置いた上記の物体を制
御位置に浮上させ得ることが確認出来た。また、多関節
型ロボットにこの非接触ハンドを取付けて移動試験を行
なったところ、ハンドの自由度が1のために、水平方向
の動きに対して揺れが見られるものの、ロボットが急激
な動作をしないかぎり、物体を安定に浮上支持して搬送
させることが出来た。
いて、強磁性体を表面に塗布した直径38mm,重さ約
25gの球、或は直径17.5mm,重さ21.7gの
鉄球を吸引したところ、電磁石1からの距離4〜8mm
の間で位置を変化させることが可能で、且つ電磁石1か
ら下に約10mm離れたところに置いた上記の物体を制
御位置に浮上させ得ることが確認出来た。また、多関節
型ロボットにこの非接触ハンドを取付けて移動試験を行
なったところ、ハンドの自由度が1のために、水平方向
の動きに対して揺れが見られるものの、ロボットが急激
な動作をしないかぎり、物体を安定に浮上支持して搬送
させることが出来た。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、強磁性
体或は磁石を部分に持つ物体をあたかも上から吊り下げ
るような形で、しかも接触させること無く浮上支持する
ことが出来るから、例えば、塗装後間もないもののよう
に、接触によって表面の状態が著しく変わるものや、接
触によって爆発,亀裂の生じ易いもの等を操作するため
に、ロボットその他のマニピュレータに取付けて使用す
るハンドとして好適である。
体或は磁石を部分に持つ物体をあたかも上から吊り下げ
るような形で、しかも接触させること無く浮上支持する
ことが出来るから、例えば、塗装後間もないもののよう
に、接触によって表面の状態が著しく変わるものや、接
触によって爆発,亀裂の生じ易いもの等を操作するため
に、ロボットその他のマニピュレータに取付けて使用す
るハンドとして好適である。
【図1】本発明の一例の1自由度の非接触ハンドの基本
的な構成を示す図。
的な構成を示す図。
【図2】2自由度の非接触ハンドの基本的な構成を示す
図。
図。
【図3】3自由度の非接触ハンドの基本的な構成を示す
図。
図。
【図4】本発明の一例の1自由度の非接触ハンドを多関
節ロボットと組合せた状態の全体の構成図。
節ロボットと組合せた状態の全体の構成図。
【図5】センサーの取付方法と送り機構の概略図。
【図6】透過型光センサーによる位置検出方法の概念
図。
図。
【図7】電気回路のブロック図。
【図8】電磁石まわりの強電回路図。
1 電磁石 1a 鉄心 1b 電磁コイル 2 可動位置検出センサー 3 送り機構 4 コントローラ 5 パワーアンプ 6 強磁性体或は磁石を部分に持つ物体 6a 物体内の強磁性体或は磁石 7 PIDゲイン調整ボリューム 8 センサー駆動モータ 9 ポジションコントローラ 10 ドライバー 11 送り量検出器 12 送り量指示器 13 LED 14 フォトダイオード 15 センサー取付治具 16 電磁石コイル 17 ダイオード 18 パワートランジスタモジュール R ロボット F ロボットRのフランジ
Claims (1)
- 【請求項1】 強磁性体或は磁石を部分に持つ物体を吸
引する1乃至複数個の電磁石と、前記物体の位置を検出
する可動位置検出センサーと、前記電磁石と可動位置検
出センサーを制御する制御装置とから成り、前記可動位
置検出センサーにより前記物体の位置を検出し、該セン
サーの出力信号により電磁石を駆動して、前記物体を非
接触状態で浮上支持させるようにし、且つ前記センサー
を動かせて前記物体を操作することにより、ロボット用
ハンドとして機能させるようにしたことを特徴とする非
接触ハンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3026640A JPH0725043B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 非接触ハンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3026640A JPH0725043B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 非接触ハンド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06254787A JPH06254787A (ja) | 1994-09-13 |
JPH0725043B2 true JPH0725043B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=12199050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3026640A Expired - Lifetime JPH0725043B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 非接触ハンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725043B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6423813B2 (ja) | 2016-03-03 | 2018-11-14 | ファナック株式会社 | バラ積みワークのピッキングシステムおよびピッキング方法 |
-
1991
- 1991-01-29 JP JP3026640A patent/JPH0725043B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06254787A (ja) | 1994-09-13 |
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