JPH07246708A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
- Publication number
- JPH07246708A JPH07246708A JP6066802A JP6680294A JPH07246708A JP H07246708 A JPH07246708 A JP H07246708A JP 6066802 A JP6066802 A JP 6066802A JP 6680294 A JP6680294 A JP 6680294A JP H07246708 A JPH07246708 A JP H07246708A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- ink
- ejection port
- cleaning
- ejection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/165—Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
- B41J2/16579—Detection means therefor, e.g. for nozzle clogging
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】記録ヘッドの吐出口面を清掃する回数を最小限
に抑えることにより、インク消費量の節減、記録動作の
スループット向上、記録ヘッドの寿命延長を図るととも
に、常に良好な記録品位を保持する。 【構成】記録ヘッド1の吐出口面81を清掃する清掃手
段7、30と吐出口面81の反射光強度を測定して濡れ
状態を検知する光学センサー8とを設け、光学センサー
8の出力に応じて清掃手段7、30を作動させる。
に抑えることにより、インク消費量の節減、記録動作の
スループット向上、記録ヘッドの寿命延長を図るととも
に、常に良好な記録品位を保持する。 【構成】記録ヘッド1の吐出口面81を清掃する清掃手
段7、30と吐出口面81の反射光強度を測定して濡れ
状態を検知する光学センサー8とを設け、光学センサー
8の出力に応じて清掃手段7、30を作動させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。中でも、紙幅方向に多数の
吐出口を配列したラインタイプの記録手段を使用するラ
イン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能であ
る。
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。中でも、紙幅方向に多数の
吐出口を配列したラインタイプの記録手段を使用するラ
イン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能であ
る。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】シリアルタイプのインクジェット記録装置
は、一般に、記録を行う記録手段(記録ヘッド)と、該
記録手段を搭載して移動(主走査)するキャリッジおよ
びその駆動系と、被記録材を保持搬送するためのプラテ
ンおよび搬送(紙送り)系と、記録手段のインク吐出性
能を維持回復するための吐出回復処理系と、を備えてい
る。
は、一般に、記録を行う記録手段(記録ヘッド)と、該
記録手段を搭載して移動(主走査)するキャリッジおよ
びその駆動系と、被記録材を保持搬送するためのプラテ
ンおよび搬送(紙送り)系と、記録手段のインク吐出性
能を維持回復するための吐出回復処理系と、を備えてい
る。
【0007】このようなインクジェット記録装置におい
ては、記録動作などで各吐出口からインク滴を吐出する
際、被記録材へ飛翔する主液滴の他に、副次的に発生す
る微細なインク滴から成るインクミストなどが発生する
ことがある。そして、このインクミストなど、被記録材
に到達しなかったインクが浮遊して記録手段の吐出口面
に付着し、この付着インクが結合成長して吐出口面に
“濡れ”が生じ、この“濡れ”が吐出口に接触すること
により該吐出口からのインク滴(主液滴)の吐出方向を
曲げてしまったり、吐出自体を妨げたりすることがあ
る。
ては、記録動作などで各吐出口からインク滴を吐出する
際、被記録材へ飛翔する主液滴の他に、副次的に発生す
る微細なインク滴から成るインクミストなどが発生する
ことがある。そして、このインクミストなど、被記録材
に到達しなかったインクが浮遊して記録手段の吐出口面
に付着し、この付着インクが結合成長して吐出口面に
“濡れ”が生じ、この“濡れ”が吐出口に接触すること
により該吐出口からのインク滴(主液滴)の吐出方向を
曲げてしまったり、吐出自体を妨げたりすることがあ
る。
【0008】このような“濡れ”による吐出不良を防ぐ
ために、吐出口面を清掃する清掃部材(例えば、摺擦し
て拭き取るゴム状弾性材のワイピング部材)を設けた
り、吐出口からインクを吸引して該吐出口近辺の付着イ
ンクを洗い流すためのキャップおよび回復系ポンプを設
けたりすることが行なわれている。すなわち、前記清掃
部材や前記キャップおよび回復系ポンプなどを含む吐出
回復処理手段により、吐出口面に付着したインク滴が成
長して“濡れ”を生じる前に、この付着インクを清掃除
去することが行なわれている。
ために、吐出口面を清掃する清掃部材(例えば、摺擦し
て拭き取るゴム状弾性材のワイピング部材)を設けた
り、吐出口からインクを吸引して該吐出口近辺の付着イ
ンクを洗い流すためのキャップおよび回復系ポンプを設
けたりすることが行なわれている。すなわち、前記清掃
部材や前記キャップおよび回復系ポンプなどを含む吐出
回復処理手段により、吐出口面に付着したインク滴が成
長して“濡れ”を生じる前に、この付着インクを清掃除
去することが行なわれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吐出口
面を上記清掃部材(ワイピング部材)で拭き取る方法で
は、微細な吐出口の周辺を擦ることになるため、吐出口
へインクやゴミが押し込まれて目詰まりを生じたり、吐
出口面を傷付けたりする可能性があり、更に清掃動作を
行うためにスループットが低下するという不都合もあ
る。一方、上記キャップおよび回復系ポンプにより吐出
口からインクを吸引する方法でも、無駄なインク消費の
ためにランニングコストが高くなるという不都合の他、
吸引回復動作(清掃動作)のためにスループットが低下
するという不都合がある。
面を上記清掃部材(ワイピング部材)で拭き取る方法で
は、微細な吐出口の周辺を擦ることになるため、吐出口
へインクやゴミが押し込まれて目詰まりを生じたり、吐
出口面を傷付けたりする可能性があり、更に清掃動作を
行うためにスループットが低下するという不都合もあ
る。一方、上記キャップおよび回復系ポンプにより吐出
口からインクを吸引する方法でも、無駄なインク消費の
ためにランニングコストが高くなるという不都合の他、
吸引回復動作(清掃動作)のためにスループットが低下
するという不都合がある。
【0010】したがって、前述のような吐出回復処理動
作(清掃動作)は最少限に止めることが要請される。こ
のような要請から、記録ヘッド温度や環境温度、記録ド
ット数などをモニターして吐出口面のインク滴による
“濡れ”の状態を予測することにより、清掃動作(吐出
回復動作)の回数を減らそうとする発明が数多くなされ
ている。
作(清掃動作)は最少限に止めることが要請される。こ
のような要請から、記録ヘッド温度や環境温度、記録ド
ット数などをモニターして吐出口面のインク滴による
“濡れ”の状態を予測することにより、清掃動作(吐出
回復動作)の回数を減らそうとする発明が数多くなされ
ている。
【0011】しかしながら、これらの発明は吐出口面の
“濡れ”を直接モニターするものではなく、また、濡れ
自体も吐出口面の汚れや吐出口の吐出安定性に左右され
やすく、正確な予測が困難であるため、上記の清掃動作
(吐出回復動作)の回数を充分に少なくすることはでき
ず、記録ヘッドの信頼性やランニングコストの面で技術
課題が残されている。
“濡れ”を直接モニターするものではなく、また、濡れ
自体も吐出口面の汚れや吐出口の吐出安定性に左右され
やすく、正確な予測が困難であるため、上記の清掃動作
(吐出回復動作)の回数を充分に少なくすることはでき
ず、記録ヘッドの信頼性やランニングコストの面で技術
課題が残されている。
【0012】本発明は以上のような技術課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、記録手段の清掃動
作の回数を最小限に抑えることができ、インク消費量を
減少させることができ、記録装置のスループットを向上
させることができ、記録手段の寿命を伸ばすことがで
き、常に良好な記録品位を保持することができるインク
ジェット記録装置を提供することである。
されたものであり、本発明の目的は、記録手段の清掃動
作の回数を最小限に抑えることができ、インク消費量を
減少させることができ、記録装置のスループットを向上
させることができ、記録手段の寿命を伸ばすことがで
き、常に良好な記録品位を保持することができるインク
ジェット記録装置を提供することである。
【0013】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、記録手段
から被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェ
ット記録装置において、記録手段の吐出口面を清掃する
清掃手段と前記吐出口面の反射度から該吐出口面の濡れ
状態を検知する光学センサーとを備え、前記光学センサ
ーの出力に応じて前記清掃手段を作動させる構成とする
ことにより、上記目的を達成するものである。
から被記録材へインクを吐出して記録を行うインクジェ
ット記録装置において、記録手段の吐出口面を清掃する
清掃手段と前記吐出口面の反射度から該吐出口面の濡れ
状態を検知する光学センサーとを備え、前記光学センサ
ーの出力に応じて前記清掃手段を作動させる構成とする
ことにより、上記目的を達成するものである。
【0014】請求項2および請求項3の発明は、請求項
1の構成に加えて、前記清掃手段は複数のワイピング部
材を有し、前記光学センサーの出力に応じて前記複数の
ワイピング部材を使い分ける構成、あるいは、前記記録
手段は複数の異なるインクを吐出する複数の吐出口群を
有し、前記光学センサーの出力に応じて異なる吐出口群
を清掃する構成とすることにより、一層効率よく、上記
目的を達成するものである。
1の構成に加えて、前記清掃手段は複数のワイピング部
材を有し、前記光学センサーの出力に応じて前記複数の
ワイピング部材を使い分ける構成、あるいは、前記記録
手段は複数の異なるインクを吐出する複数の吐出口群を
有し、前記光学センサーの出力に応じて異なる吐出口群
を清掃する構成とすることにより、一層効率よく、上記
目的を達成するものである。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、各図面を通して、同一符号は同一または対
応部分を示している。図1は本発明を適用したインクジ
ェット記録装置の第1実施例の模式的平面図である。図
1において、1はインクを吐出して記録を行うインクジ
ェット式の記録手段(記録ヘッド)、2は紙送り(搬
送)手段を兼ねたプラテンローラ、3は記録紙等のシー
ト状の被記録材(記録媒体)、4は記録ヘッド1のイン
ク吐出性能を良好に維持回復するための吐出回復装置、
5は記録ヘッド1の吐出口からインクを吸引するための
ポンプ、6は記録ヘッド1の吐出口面に密着して吐出口
を密封するためのキャップ、7は記録ヘッド1の吐出口
面を拭き取り清掃するためのワイピング部材、8は記録
ヘッド1の吐出口面の付着インクによる“濡れ”の状態
を判定するための光学センサーである。
する。なお、各図面を通して、同一符号は同一または対
応部分を示している。図1は本発明を適用したインクジ
ェット記録装置の第1実施例の模式的平面図である。図
1において、1はインクを吐出して記録を行うインクジ
ェット式の記録手段(記録ヘッド)、2は紙送り(搬
送)手段を兼ねたプラテンローラ、3は記録紙等のシー
ト状の被記録材(記録媒体)、4は記録ヘッド1のイン
ク吐出性能を良好に維持回復するための吐出回復装置、
5は記録ヘッド1の吐出口からインクを吸引するための
ポンプ、6は記録ヘッド1の吐出口面に密着して吐出口
を密封するためのキャップ、7は記録ヘッド1の吐出口
面を拭き取り清掃するためのワイピング部材、8は記録
ヘッド1の吐出口面の付着インクによる“濡れ”の状態
を判定するための光学センサーである。
【0016】図1において、前記記録ヘッド1はキャリ
ッジ51に搭載されており、該キャリッジ51は前記プ
ラテンローラ2と平行に設置されたガイドレール52に
沿って往復移動可能に案内支持されている。なお、前記
キャリッジ51を用いずに記録ヘッド1を直接的にガイ
ドレール52上に往復移動可能に案内支持するように構
成してもよい。前記被記録材3は搬送モータ(不図示)
でプラテンローラ2を回転させることにより矢印A方向
に紙送り(副走査)される。また、前記キャリッジ51
は、キャリッジモータ(不図示)によりタイミングベル
ト等を介して、両矢印B方向(主走査方向)に往復移動
する。
ッジ51に搭載されており、該キャリッジ51は前記プ
ラテンローラ2と平行に設置されたガイドレール52に
沿って往復移動可能に案内支持されている。なお、前記
キャリッジ51を用いずに記録ヘッド1を直接的にガイ
ドレール52上に往復移動可能に案内支持するように構
成してもよい。前記被記録材3は搬送モータ(不図示)
でプラテンローラ2を回転させることにより矢印A方向
に紙送り(副走査)される。また、前記キャリッジ51
は、キャリッジモータ(不図示)によりタイミングベル
ト等を介して、両矢印B方向(主走査方向)に往復移動
する。
【0017】図1において、前記キャップ6の内部はポ
ンプ5に接続されており、前記ワイピング部材7はゴム
状弾性体の板材で形成されている。図2は図1中の光学
センサー8の概略構造を示す模式的斜視図であり、この
光学センサー8は、発光素子9と受光素子10の対から
成り、吐出口面に光を投射するとともにその反射光量を
測定し、該反射光量に基づいて吐出口面の“濡れ”の程
度(状態)を検知するように構成されている。その検知
信号は記録装置の制御回路に入力される。
ンプ5に接続されており、前記ワイピング部材7はゴム
状弾性体の板材で形成されている。図2は図1中の光学
センサー8の概略構造を示す模式的斜視図であり、この
光学センサー8は、発光素子9と受光素子10の対から
成り、吐出口面に光を投射するとともにその反射光量を
測定し、該反射光量に基づいて吐出口面の“濡れ”の程
度(状態)を検知するように構成されている。その検知
信号は記録装置の制御回路に入力される。
【0018】前記記録手段(記録ヘッド)1は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド1は、
前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
り生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記
録を行なうものである。
ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱変
換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド1は、
前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギーによ
り生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記
録を行なうものである。
【0019】図3は、記録ヘッド1のインク吐出部の構
造を模式的に示す部分斜視図である。図3において、被
記録材(記録用紙等)3と所定の隙間(例えば、約0.
5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口面81に
は、所定のピッチで複数の吐出口82が形成され、共通
液室83と各吐出口82とを連通する各液路84の壁面
に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電
気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設されている。
本例においては、記録ヘッド1は、前記複数の吐出口8
2がキャリッジ51の移動方向(主走査方向)と交叉す
る方向に並ぶような位置関係で該キャリッジ51に搭載
されている。こうして、画像信号または吐出信号に基づ
いて対応する電気熱変換体85を駆動(通電)して、液
路84内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力
によって吐出口82からインクを吐出させる記録手段1
が構成されている。
造を模式的に示す部分斜視図である。図3において、被
記録材(記録用紙等)3と所定の隙間(例えば、約0.
5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口面81に
は、所定のピッチで複数の吐出口82が形成され、共通
液室83と各吐出口82とを連通する各液路84の壁面
に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための電
気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設されている。
本例においては、記録ヘッド1は、前記複数の吐出口8
2がキャリッジ51の移動方向(主走査方向)と交叉す
る方向に並ぶような位置関係で該キャリッジ51に搭載
されている。こうして、画像信号または吐出信号に基づ
いて対応する電気熱変換体85を駆動(通電)して、液
路84内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力
によって吐出口82からインクを吐出させる記録手段1
が構成されている。
【0020】インクジェット記録装置においては、記録
ヘッド1による記録を連続して行うと、被記録材3に到
達しなかった霧状のインクが吐出口面81に付着し、該
吐出口面81上にインクによる“濡れ”が発生する。こ
の“濡れ”は、記録を続けることにより徐々に成長す
る。図4は吐出口面81にインクの“濡れ”が発生した
記録ヘッド1の模式的斜視図である。成長した“濡れ”
(付着インク滴)15が図4に示すように吐出口82に
接触すると、その吐出口から吐出するインク滴(飛翔イ
ンク滴)12の吐出方向に角度θの狂いが生じる。この
吐出方向の狂いにより被記録材3上のインク滴12の着
弾位置(記録ドット)に狂いが生じ、記録品位が劣化す
る。このような状態では、図4に示すように、吐出口面
81は多くのインク滴15で覆われている。
ヘッド1による記録を連続して行うと、被記録材3に到
達しなかった霧状のインクが吐出口面81に付着し、該
吐出口面81上にインクによる“濡れ”が発生する。こ
の“濡れ”は、記録を続けることにより徐々に成長す
る。図4は吐出口面81にインクの“濡れ”が発生した
記録ヘッド1の模式的斜視図である。成長した“濡れ”
(付着インク滴)15が図4に示すように吐出口82に
接触すると、その吐出口から吐出するインク滴(飛翔イ
ンク滴)12の吐出方向に角度θの狂いが生じる。この
吐出方向の狂いにより被記録材3上のインク滴12の着
弾位置(記録ドット)に狂いが生じ、記録品位が劣化す
る。このような状態では、図4に示すように、吐出口面
81は多くのインク滴15で覆われている。
【0021】一般に、記録ヘッド1の吐出口面81はシ
リコン基板やニッケルメッキ板などの光反射率の高い物
質で形成されているのに対し、インクは色材を含んでい
ることもあって光反射率が低い。図5は吐出口面81に
おけるインク滴付着量と反射光強度(反射光量)との一
般的な関係を示す図表であり、インク滴付着量が増大す
るほど反射光量が減少する特性がある。そのため、光学
センサー8によって吐出口面81の反射光強度を検知す
る場合には、インク滴の付着量が増えるに従って吐出口
面81からの反射光強度は低下し、前記受光素子10の
出力レベルも低下する。
リコン基板やニッケルメッキ板などの光反射率の高い物
質で形成されているのに対し、インクは色材を含んでい
ることもあって光反射率が低い。図5は吐出口面81に
おけるインク滴付着量と反射光強度(反射光量)との一
般的な関係を示す図表であり、インク滴付着量が増大す
るほど反射光量が減少する特性がある。そのため、光学
センサー8によって吐出口面81の反射光強度を検知す
る場合には、インク滴の付着量が増えるに従って吐出口
面81からの反射光強度は低下し、前記受光素子10の
出力レベルも低下する。
【0022】そのため、記録動作に際し、毎行あるいは
数行置きに、前記センサー8によって吐出口面81の反
射光強度(反射光量)を検知することにより、該吐出口
面81の“濡れ”の状態をリアルタイムで正確に知るこ
とができる。したがって、“濡れ”がインク吐出に影響
を与えるようになる直前に、吐出回復処理装置4を作動
させて付着インク滴を洗い去ったり、あるいは拭き取っ
たりすることにより、常に良好な記録を行うことができ
る。そして、吐出回復処理装置4を使用する(作動させ
る)回数を必要最小限に抑えることができるため、イン
クの消費量を最小限にすることができ、記録ヘッド1の
信頼性を向上させることができ、記録装置のスループッ
トを向上させることができるなど、実用的に優れた効果
を得ることができる。
数行置きに、前記センサー8によって吐出口面81の反
射光強度(反射光量)を検知することにより、該吐出口
面81の“濡れ”の状態をリアルタイムで正確に知るこ
とができる。したがって、“濡れ”がインク吐出に影響
を与えるようになる直前に、吐出回復処理装置4を作動
させて付着インク滴を洗い去ったり、あるいは拭き取っ
たりすることにより、常に良好な記録を行うことができ
る。そして、吐出回復処理装置4を使用する(作動させ
る)回数を必要最小限に抑えることができるため、イン
クの消費量を最小限にすることができ、記録ヘッド1の
信頼性を向上させることができ、記録装置のスループッ
トを向上させることができるなど、実用的に優れた効果
を得ることができる。
【0023】前記光学センサー8は、LED(発光素
子)9とフォトダイオード(受光素子)10との組み合
わせなど、周知の組み合わせで構成することができ、特
別な構成を必要としない。なお、吐出口面81の“濡
れ”を検知する方法として、記録ヘッド1に湿度センサ
ーまたは結露センサーを組み込んだり、あるいは、表面
の電気的導通を見るセンサーを組み込んだりする方法も
考えられる。
子)9とフォトダイオード(受光素子)10との組み合
わせなど、周知の組み合わせで構成することができ、特
別な構成を必要としない。なお、吐出口面81の“濡
れ”を検知する方法として、記録ヘッド1に湿度センサ
ーまたは結露センサーを組み込んだり、あるいは、表面
の電気的導通を見るセンサーを組み込んだりする方法も
考えられる。
【0024】しかし、このような方法は、いずれも、従
来の記録ヘッドの製造方法を変更しないと導入すること
ができず、そのため、製造工程が複雑になるという不都
合がある。また、このような方法を、記録ヘッドとイン
クタンクを一体化した使い捨てタイプのインクカートリ
ッジにおいて実施する場合には、記録ヘッドのコストが
高くなるためにランニングコストが高くなるという不都
合がある。これに対し、図1〜図5の第1実施例のよう
に光学センサー8を用いる場合には、記録ヘッド1の製
造工程やコストに影響を与えることなく、所期の目的乃
至は作用効果を実現することができる。
来の記録ヘッドの製造方法を変更しないと導入すること
ができず、そのため、製造工程が複雑になるという不都
合がある。また、このような方法を、記録ヘッドとイン
クタンクを一体化した使い捨てタイプのインクカートリ
ッジにおいて実施する場合には、記録ヘッドのコストが
高くなるためにランニングコストが高くなるという不都
合がある。これに対し、図1〜図5の第1実施例のよう
に光学センサー8を用いる場合には、記録ヘッド1の製
造工程やコストに影響を与えることなく、所期の目的乃
至は作用効果を実現することができる。
【0025】以上図1〜図5で説明した第1実施例によ
れば、光学センサー8により記録ヘッド1の吐出口面8
1の反射光強度の測定により“濡れ”の状態を検知し、
その結果に応じて吸引回復手段あるいはワイピング手段
などの吐出回復手段(清掃手段)を作動させるように構
成したので、記録ヘッド1の清掃動作(吐出回復動作)
の回数を最小限に抑えることができ、清掃部材の磨耗状
態を知ることができ、インク消費量を減少させることが
でき、記録装置のスループットを向上させることがで
き、記録ヘッド1の信頼性および耐久性を向上させるこ
とができ、常に良好な記録品位を保持することができる
インクジェット記録装置が得られた。
れば、光学センサー8により記録ヘッド1の吐出口面8
1の反射光強度の測定により“濡れ”の状態を検知し、
その結果に応じて吸引回復手段あるいはワイピング手段
などの吐出回復手段(清掃手段)を作動させるように構
成したので、記録ヘッド1の清掃動作(吐出回復動作)
の回数を最小限に抑えることができ、清掃部材の磨耗状
態を知ることができ、インク消費量を減少させることが
でき、記録装置のスループットを向上させることがで
き、記録ヘッド1の信頼性および耐久性を向上させるこ
とができ、常に良好な記録品位を保持することができる
インクジェット記録装置が得られた。
【0026】次に、本発明を複数の異なるインクを用い
て記録するインクジェット記録装置に適用する他の実施
例について説明する。異なる複数のインクを用いる場合
としては、異なる色のインクを用いるカラー記録、同一
色彩で濃度の異なるインクを用いる階調記録、あるいは
これらの組み合わせによる記録を行う場合がある。図6
および図7は異なる色で記録する複数の記録ヘッドを用
いるカラーインクジェット記録装置の二つの構成例を示
す模式的平面図であり、図8は一つの記録ヘッドの吐出
口面に異なる色で記録する複数の吐出口群を配置したカ
ラー記録用記録ヘッドを例示する模式的正面図である。
て記録するインクジェット記録装置に適用する他の実施
例について説明する。異なる複数のインクを用いる場合
としては、異なる色のインクを用いるカラー記録、同一
色彩で濃度の異なるインクを用いる階調記録、あるいは
これらの組み合わせによる記録を行う場合がある。図6
および図7は異なる色で記録する複数の記録ヘッドを用
いるカラーインクジェット記録装置の二つの構成例を示
す模式的平面図であり、図8は一つの記録ヘッドの吐出
口面に異なる色で記録する複数の吐出口群を配置したカ
ラー記録用記録ヘッドを例示する模式的正面図である。
【0027】すなわち、カラー記録を行う方法として
は、図6および図7に示すように、ブラック(Bk)、
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)で記録
する複数(4個)の記録ヘッド1a、1b、1c、1d
を記録ヘッド移動方向(キャリッジ移動方向)に並べて
記録する方法、あるいは、図8に示すように、1つの記
録ヘッド1の吐出口面上の吐出口82を複数(4つ)の
吐出口群22、23、24、25に分割し、各吐出口群
に異なるインクを供給する方法などがある。なお、図8
に示す複数の吐出口群22、23、24、25は、記録
ヘッド1(キャリッジ51)の移動方向と直角の方向に
配列されている。
は、図6および図7に示すように、ブラック(Bk)、
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)で記録
する複数(4個)の記録ヘッド1a、1b、1c、1d
を記録ヘッド移動方向(キャリッジ移動方向)に並べて
記録する方法、あるいは、図8に示すように、1つの記
録ヘッド1の吐出口面上の吐出口82を複数(4つ)の
吐出口群22、23、24、25に分割し、各吐出口群
に異なるインクを供給する方法などがある。なお、図8
に示す複数の吐出口群22、23、24、25は、記録
ヘッド1(キャリッジ51)の移動方向と直角の方向に
配列されている。
【0028】前述の複数の記録ヘッドを用いる方法およ
び1つの記録ヘッドを複数の吐出口群に分割する方法の
いずれの方法においても、カラー記録を行う際には、各
吐出口群によって独立に記録が行われるので、吐出口8
2周辺の“濡れ”の状態もそれぞれの吐出口群で異な
る。各吐出口群で異なる物性のインクを用いる場合も同
様である。したがって、良好な記録を保ちつつ、インク
の消費量を節減し、スループットを向上させ、記録ヘッ
ドの信頼性を高めるためには、各吐出口群の“濡れ”を
それぞれに好適なタイミングで除去する必要がある。そ
のためには、各吐出口群の“濡れ”をそれぞれ独立に測
定する必要がある。
び1つの記録ヘッドを複数の吐出口群に分割する方法の
いずれの方法においても、カラー記録を行う際には、各
吐出口群によって独立に記録が行われるので、吐出口8
2周辺の“濡れ”の状態もそれぞれの吐出口群で異な
る。各吐出口群で異なる物性のインクを用いる場合も同
様である。したがって、良好な記録を保ちつつ、インク
の消費量を節減し、スループットを向上させ、記録ヘッ
ドの信頼性を高めるためには、各吐出口群の“濡れ”を
それぞれに好適なタイミングで除去する必要がある。そ
のためには、各吐出口群の“濡れ”をそれぞれ独立に測
定する必要がある。
【0029】図6のインクジェット記録装置を参照して
本発明の第2実施例を説明する。本実施例では、1個の
光学センサー8が配置されており、4個の記録ヘッド1
a、1b、1c、1dが次々に該センサー8の前を通過
する際に、それぞれの記録ヘッドの吐出口面81からの
反射光量(反射光強度)が読み取られる。各記録ヘッド
のインク付着量と反射光量との関係はインク(インクの
色、物性など)によって異なるので、各インク別に設定
されたレベルと各記録ヘッドからの反射光量とを比較し
て、記録ヘッド毎に清掃を必要とするか否かを判定す
る。
本発明の第2実施例を説明する。本実施例では、1個の
光学センサー8が配置されており、4個の記録ヘッド1
a、1b、1c、1dが次々に該センサー8の前を通過
する際に、それぞれの記録ヘッドの吐出口面81からの
反射光量(反射光強度)が読み取られる。各記録ヘッド
のインク付着量と反射光量との関係はインク(インクの
色、物性など)によって異なるので、各インク別に設定
されたレベルと各記録ヘッドからの反射光量とを比較し
て、記録ヘッド毎に清掃を必要とするか否かを判定す
る。
【0030】そして、清掃を必要とする記録ヘッドにつ
いてのみ、吐出口面81の清掃(吐出回復処理)を行
う。したがって、本実施例によっても、前述の第1実施
例の場合と同様、記録ヘッドの清掃動作(吐出回復動
作)の回数を最小限に抑えることができ、清掃部材の磨
耗状態を知ることができ、インク消費量を減少させるこ
とができ、記録装置のスループットを向上させることが
でき、記録ヘッドの信頼性および耐久性を向上させるこ
とができ、常に良好な記録品位を保持することができる
インクジェット記録装置が得られる。
いてのみ、吐出口面81の清掃(吐出回復処理)を行
う。したがって、本実施例によっても、前述の第1実施
例の場合と同様、記録ヘッドの清掃動作(吐出回復動
作)の回数を最小限に抑えることができ、清掃部材の磨
耗状態を知ることができ、インク消費量を減少させるこ
とができ、記録装置のスループットを向上させることが
でき、記録ヘッドの信頼性および耐久性を向上させるこ
とができ、常に良好な記録品位を保持することができる
インクジェット記録装置が得られる。
【0031】図7は本発明を適用したインクジェット記
録装置の第3実施例を示すものであり、本実施例におい
ては、複数個(4個)の記録ヘッド1a、1b、1c、
1dに対応して複数個(4個)の光学センサー8a、8
b、8c、8dが配設され、各記録ヘッド1毎に専用の
センサー8で“濡れ”の状態を測定(検知)するように
構成されている。この図7の構成によれば、前述の各実
施例の場合と同様の効果が得られる他、各光学センサー
毎にインクに対応したフィルターを用いることにより、
図6のように単一の光学センサーを用いる場合よりも感
度を向上させることができる。
録装置の第3実施例を示すものであり、本実施例におい
ては、複数個(4個)の記録ヘッド1a、1b、1c、
1dに対応して複数個(4個)の光学センサー8a、8
b、8c、8dが配設され、各記録ヘッド1毎に専用の
センサー8で“濡れ”の状態を測定(検知)するように
構成されている。この図7の構成によれば、前述の各実
施例の場合と同様の効果が得られる他、各光学センサー
毎にインクに対応したフィルターを用いることにより、
図6のように単一の光学センサーを用いる場合よりも感
度を向上させることができる。
【0032】次に、図8並びに図9〜図11を参照して
本発明の第4実施例を説明する。本実施例では、使用さ
れる記録ヘッドは1個であるが、該記録ヘッド1の吐出
口面81上の吐出口82は、異なるインク(色や物性が
異なるインク)で記録する複数(4つ)の吐出口群に分
割されており、それぞれの吐出口群に対して異なるイン
クが供給される。図8において、吐出口面81には、上
から、イエローインクを吐出する吐出口群22、マゼン
タインクを吐出する吐出口群23、シアンインクを吐出
する吐出口群24、ブラックインクを吐出する吐出口群
25が順に配置されている。
本発明の第4実施例を説明する。本実施例では、使用さ
れる記録ヘッドは1個であるが、該記録ヘッド1の吐出
口面81上の吐出口82は、異なるインク(色や物性が
異なるインク)で記録する複数(4つ)の吐出口群に分
割されており、それぞれの吐出口群に対して異なるイン
クが供給される。図8において、吐出口面81には、上
から、イエローインクを吐出する吐出口群22、マゼン
タインクを吐出する吐出口群23、シアンインクを吐出
する吐出口群24、ブラックインクを吐出する吐出口群
25が順に配置されている。
【0033】上記各吐出口群22〜25においては、前
記イエロー、マゼンタ、シアンの吐出口群はそれぞれ2
4個の吐出口(24ドット)で構成され、前記ブラック
の吐出口群は64個の吐出口(64ドット)で構成され
ている。そして、各吐出口群は8吐出口〜16吐出口に
相当する間隔だけ離れている。そこで、図8の記録ヘッ
ドを用いる場合には、各吐出口群22〜25に対向する
縦方向4箇所の位置のそれぞれに光学センサー8を配置
することにより、各吐出口群の“濡れ”を独立に検知
(測定)することができ、その結果に基づいて所望のタ
イミングで各吐出口群の領域を清掃(吐出回復処理)す
ることができる。
記イエロー、マゼンタ、シアンの吐出口群はそれぞれ2
4個の吐出口(24ドット)で構成され、前記ブラック
の吐出口群は64個の吐出口(64ドット)で構成され
ている。そして、各吐出口群は8吐出口〜16吐出口に
相当する間隔だけ離れている。そこで、図8の記録ヘッ
ドを用いる場合には、各吐出口群22〜25に対向する
縦方向4箇所の位置のそれぞれに光学センサー8を配置
することにより、各吐出口群の“濡れ”を独立に検知
(測定)することができ、その結果に基づいて所望のタ
イミングで各吐出口群の領域を清掃(吐出回復処理)す
ることができる。
【0034】また、図8の記録ヘッドを用いる場合に
は、4個の光学センサーの代わりに、各吐出口群の吐出
口配列ピッチとほぼ同じピッチで配列されたCCDを有
する1個の光学センサーを用いてもよい。このような光
学センサーの利点は、例えば吐出口面81の表面の撥水
性のムラにより、非常に局所的な“濡れ”が発生してい
る場合でもその状態を検知できることである。
は、4個の光学センサーの代わりに、各吐出口群の吐出
口配列ピッチとほぼ同じピッチで配列されたCCDを有
する1個の光学センサーを用いてもよい。このような光
学センサーの利点は、例えば吐出口面81の表面の撥水
性のムラにより、非常に局所的な“濡れ”が発生してい
る場合でもその状態を検知できることである。
【0035】図9は図8の記録ヘッドに対して用いられ
る清掃手段の一例を示す模式的側面図であり、図10は
図9中の線10−10から見た平面図である。図9およ
び図10の清掃手段は、1個のモータ21により、各吐
出口群22〜25を清掃するためのワイピング部材16
〜19を突出位置(清掃位置)と退避位置との間で前後
移動させるように構成されている。各吐出口群(各イン
ク色)に使用されるワイピング部材の幅(上下方向の長
さ)は対応する吐出口群の幅(上下方向の長さ)とほぼ
同一であり、各色の吐出口群22〜25を独立に清掃で
きるように構成されている。
る清掃手段の一例を示す模式的側面図であり、図10は
図9中の線10−10から見た平面図である。図9およ
び図10の清掃手段は、1個のモータ21により、各吐
出口群22〜25を清掃するためのワイピング部材16
〜19を突出位置(清掃位置)と退避位置との間で前後
移動させるように構成されている。各吐出口群(各イン
ク色)に使用されるワイピング部材の幅(上下方向の長
さ)は対応する吐出口群の幅(上下方向の長さ)とほぼ
同一であり、各色の吐出口群22〜25を独立に清掃で
きるように構成されている。
【0036】図9および図10の清掃手段は各ワイピン
グ部材16〜19が連動するように構成されているが、
これに代えて、幅(上下方向の長さ)の異なる複数のワ
イピング部材を選択的に使用することにより、1色だけ
清掃したり、2色〜4色(全色)の吐出口群を同時に清
掃するように構成してもよい。図11はこのように長さ
の異なる複数のワイピング部材を使い分けできるように
構成した清掃手段を示す模式的側面図である。
グ部材16〜19が連動するように構成されているが、
これに代えて、幅(上下方向の長さ)の異なる複数のワ
イピング部材を選択的に使用することにより、1色だけ
清掃したり、2色〜4色(全色)の吐出口群を同時に清
掃するように構成してもよい。図11はこのように長さ
の異なる複数のワイピング部材を使い分けできるように
構成した清掃手段を示す模式的側面図である。
【0037】図11において、図示のように3個のロー
ラを周りに張架されたベルト26上に幅(長さ)の異な
る複数(3個)のワイピング部材27、28、29が配
置されており、ベルト26が移動(回転)することによ
り該ワイピング部材がが移動する。第1のワイピング部
材27は、24吐出口(24ドット)に相当する長さを
有しており、24個の吐出口で構成されたイエロー、マ
ゼンタまたはシアンの吐出口群22〜24、あるいは6
4個の吐出口で構成されたブラックの吐出口群25の一
部を清掃する場合に用いられる。
ラを周りに張架されたベルト26上に幅(長さ)の異な
る複数(3個)のワイピング部材27、28、29が配
置されており、ベルト26が移動(回転)することによ
り該ワイピング部材がが移動する。第1のワイピング部
材27は、24吐出口(24ドット)に相当する長さを
有しており、24個の吐出口で構成されたイエロー、マ
ゼンタまたはシアンの吐出口群22〜24、あるいは6
4個の吐出口で構成されたブラックの吐出口群25の一
部を清掃する場合に用いられる。
【0038】第2のワイピング部材28は、64吐出口
(64ドット)に相当する長さを有しており、64個の
吐出口で構成されたブラックの吐出口群25を清掃する
場合に用いられる。さらに、第3のワイピング部材29
は、168吐出口(168ドット)に相当する長さを有
しており、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック
の全ての吐出口群22〜25を同時に清掃する場合に用
いられる。図11の清掃手段は、図9および図10の清
掃手段に比べ、部品点数が少なく、構成が簡単であると
いう特徴がある。
(64ドット)に相当する長さを有しており、64個の
吐出口で構成されたブラックの吐出口群25を清掃する
場合に用いられる。さらに、第3のワイピング部材29
は、168吐出口(168ドット)に相当する長さを有
しており、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック
の全ての吐出口群22〜25を同時に清掃する場合に用
いられる。図11の清掃手段は、図9および図10の清
掃手段に比べ、部品点数が少なく、構成が簡単であると
いう特徴がある。
【0039】次に本発明を第5実施例について説明す
る。本実施例は、図12に示すような2種類の清掃部
材、すなわちゴム状弾性体のワイピング部材(ブレー
ド)7とインク吸収体の拭き部材30を用いるインクジ
ェット記録装置に関わるものである。記録ヘッド1の吐
出口面81は、通常、付着インク滴15を容易に除去し
得るように撥水性の高い材料で形成されている。吐出口
面81の撥水性が高い場合には、図13および図14に
示すように、付着インク滴15と吐出口面81との接触
角が大きく、ワイピング部材7や液体洗浄などによって
容易に除去することができる。
る。本実施例は、図12に示すような2種類の清掃部
材、すなわちゴム状弾性体のワイピング部材(ブレー
ド)7とインク吸収体の拭き部材30を用いるインクジ
ェット記録装置に関わるものである。記録ヘッド1の吐
出口面81は、通常、付着インク滴15を容易に除去し
得るように撥水性の高い材料で形成されている。吐出口
面81の撥水性が高い場合には、図13および図14に
示すように、付着インク滴15と吐出口面81との接触
角が大きく、ワイピング部材7や液体洗浄などによって
容易に除去することができる。
【0040】しかしながら、経時的には、拭き残りイン
クの乾燥や空気中のゴミの付着などにより吐出口面81
の撥水性は低下する。撥水性が低下すると、図15およ
び図16に示すように、付着インク滴15と吐出口面8
1との接触角が小さくなり、インク滴15を除去するこ
とが困難になる。さらに吐出口面81に“濡れぐせ”が
つくため、清掃動作を頻繁に行わなければならなくな
る。これを防止するためには、第2の清掃部材30で吐
出口面81の汚れを擦り取ることにより撥水性を維持す
ることが提案されている。この第2の清掃部材30とし
ては、例えば、ウレタンスポンジが提案されている。
クの乾燥や空気中のゴミの付着などにより吐出口面81
の撥水性は低下する。撥水性が低下すると、図15およ
び図16に示すように、付着インク滴15と吐出口面8
1との接触角が小さくなり、インク滴15を除去するこ
とが困難になる。さらに吐出口面81に“濡れぐせ”が
つくため、清掃動作を頻繁に行わなければならなくな
る。これを防止するためには、第2の清掃部材30で吐
出口面81の汚れを擦り取ることにより撥水性を維持す
ることが提案されている。この第2の清掃部材30とし
ては、例えば、ウレタンスポンジが提案されている。
【0041】しかしながら、汚れを擦り取るためにはス
ポンジ30を吐出口面81に押し当てて左右に動かす動
作が採られるので、吐出口面81を傷付ける危険性が高
く、このスポンジ30による清掃動作は必要最少限に抑
えることが望ましい。しかし、従来のインクジェット記
録装置では、吐出口面81の撥水性の低下を検知する手
段が無かったので、一定時間間隔で上記擦り取り(拭
き)動作を行っており、記録ヘッド1の長寿命化を阻害
していた。そこで、本実施例では、本発明を適用するこ
とにより上記拭き動作の回数を最少限にするように構成
される。
ポンジ30を吐出口面81に押し当てて左右に動かす動
作が採られるので、吐出口面81を傷付ける危険性が高
く、このスポンジ30による清掃動作は必要最少限に抑
えることが望ましい。しかし、従来のインクジェット記
録装置では、吐出口面81の撥水性の低下を検知する手
段が無かったので、一定時間間隔で上記擦り取り(拭
き)動作を行っており、記録ヘッド1の長寿命化を阻害
していた。そこで、本実施例では、本発明を適用するこ
とにより上記拭き動作の回数を最少限にするように構成
される。
【0042】図17は本実施例(第5実施例)の特徴的
動作を示すフローチャートである。図17において、先
ず、記録ヘッド1と光学センサー8が対向した時の出力
レベルを判定し(ステップS1)、出力レベルが“K”
以上であれば“濡れ”が少ない状態であり、記録を続行
する(ステップS15)。“K”以下であれば“濡れ”
が多い状態であるので、ステップS2で“清掃1(クリ
ーニング1)”を行う。この“クリーニング1”は、例
えばゴム状弾性体のワイピング部材(ワイパー)7で吐
出口面81を拭ってインク滴15を除去する動作であ
る。その後、再度光学センサー8の出力を見て(ステッ
プS3)、出力レベルが未だ“K”以下であれば再度
“クリーニング1”を行い(ステップS4)、“エラー
1”を記録する(ステップS5)。
動作を示すフローチャートである。図17において、先
ず、記録ヘッド1と光学センサー8が対向した時の出力
レベルを判定し(ステップS1)、出力レベルが“K”
以上であれば“濡れ”が少ない状態であり、記録を続行
する(ステップS15)。“K”以下であれば“濡れ”
が多い状態であるので、ステップS2で“清掃1(クリ
ーニング1)”を行う。この“クリーニング1”は、例
えばゴム状弾性体のワイピング部材(ワイパー)7で吐
出口面81を拭ってインク滴15を除去する動作であ
る。その後、再度光学センサー8の出力を見て(ステッ
プS3)、出力レベルが未だ“K”以下であれば再度
“クリーニング1”を行い(ステップS4)、“エラー
1”を記録する(ステップS5)。
【0043】図17において、ステップS3で出力が
“K”以上の場合は記録を続行するが、その前に、過去
10回の“クリーニング1”の間に“エラー1”を何回
記録したかを確認する(ステップS6)。“エラー1”
が度々記録されていると、ワイピング部材(ワイパー)
7によるインク除去性能が低下している疑いがある。実
際、ゴム製のワイピング部材(ワイパー)7を使用した
場合、ゴムが磨耗してインク除去性能が低下することが
判明している。これを放置しておくと、スループットが
遅くなるばかりでなく、磨耗したゴムから発生するゴミ
が吐出口82に詰まり、故障(吐出不良など)の原因と
なる。
“K”以上の場合は記録を続行するが、その前に、過去
10回の“クリーニング1”の間に“エラー1”を何回
記録したかを確認する(ステップS6)。“エラー1”
が度々記録されていると、ワイピング部材(ワイパー)
7によるインク除去性能が低下している疑いがある。実
際、ゴム製のワイピング部材(ワイパー)7を使用した
場合、ゴムが磨耗してインク除去性能が低下することが
判明している。これを放置しておくと、スループットが
遅くなるばかりでなく、磨耗したゴムから発生するゴミ
が吐出口82に詰まり、故障(吐出不良など)の原因と
なる。
【0044】そこで、例えば、10回の“クリーニング
1”の間に“エラー1”が5回記録された場合には、ス
テップS7で“ワイパーを交換して下さい”の表示を出
す。“クリーニング1”を2回行った後もセンサー出力
が“K”以下である場合は、図15および図16に示す
ように、吐出口面81の撥水性が低下している可能性が
高いので、“クリーニング2”を行う(ステップS
8)。この“クリーニング2”は、例えば、ウレタンス
ポンジ30で吐出口面81の汚れを拭き取る操作であ
る。
1”の間に“エラー1”が5回記録された場合には、ス
テップS7で“ワイパーを交換して下さい”の表示を出
す。“クリーニング1”を2回行った後もセンサー出力
が“K”以下である場合は、図15および図16に示す
ように、吐出口面81の撥水性が低下している可能性が
高いので、“クリーニング2”を行う(ステップS
8)。この“クリーニング2”は、例えば、ウレタンス
ポンジ30で吐出口面81の汚れを拭き取る操作であ
る。
【0045】上記“クリーニング2”の操作の後、再度
センサー出力を見て(ステップS9)、レベルが未だ
“K”以下の場合は再度“クリーニング2”を行い、
“エラー2”を記録する(ステップS10、ステップS
11)。ウレタンスポンジ30も、ゴムワイパー(ワイ
ピング部材)7と同様、磨耗して拭き取り性能が低下
し、ゴミが発生するので、“エラー2”が度々記録され
る場合は、“拭き部材を交換して下さい”の表示を出す
(ステップS12、ステップS13)。
センサー出力を見て(ステップS9)、レベルが未だ
“K”以下の場合は再度“クリーニング2”を行い、
“エラー2”を記録する(ステップS10、ステップS
11)。ウレタンスポンジ30も、ゴムワイパー(ワイ
ピング部材)7と同様、磨耗して拭き取り性能が低下
し、ゴミが発生するので、“エラー2”が度々記録され
る場合は、“拭き部材を交換して下さい”の表示を出す
(ステップS12、ステップS13)。
【0046】“クリーニング2”を2回行ってもセンサ
ー8の出力が“K”以下である場合は、何らかの原因で
記録ヘッド1が損傷し、回復不能であるので、“ヘッド
を交換して下さい”の表示を出す(ステップS14)。
以上のように、本実施例(第5実施例)によれば、前述
の第1実施例の場合と同様の効果が得られる他に、吐出
口面81の撥水性の低下を知ることができるだけでな
く、従来知ることのできなかったゴムワイパー(ワイピ
ング部材)7やウレタンスポンジ(拭き部材)30の交
換時期、さらには記録ヘッド1の交換時期などを知るこ
とができ、常に良好な記録を保つことができる。特に、
吐出口面81上で固化しやすいホットメルトインクを使
用する場合に、大きな効果が得られる。
ー8の出力が“K”以下である場合は、何らかの原因で
記録ヘッド1が損傷し、回復不能であるので、“ヘッド
を交換して下さい”の表示を出す(ステップS14)。
以上のように、本実施例(第5実施例)によれば、前述
の第1実施例の場合と同様の効果が得られる他に、吐出
口面81の撥水性の低下を知ることができるだけでな
く、従来知ることのできなかったゴムワイパー(ワイピ
ング部材)7やウレタンスポンジ(拭き部材)30の交
換時期、さらには記録ヘッド1の交換時期などを知るこ
とができ、常に良好な記録を保つことができる。特に、
吐出口面81上で固化しやすいホットメルトインクを使
用する場合に、大きな効果が得られる。
【0047】なお、前述の各実施例では、記録手段(記
録ヘッド)を主走査方向に移動させるシリアル記録方式
の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の
全幅または一部をカバーする長さのライン記録手段を用
いて副走査のみで記録するライン記録方式の場合にも、
同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るも
のである。また、本発明は、1個の記録手段で記録する
単色の記録装置の他、異なる色で記録する複数の記録手
段を用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる
濃度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、
さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、
同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るも
のである。
録ヘッド)を主走査方向に移動させるシリアル記録方式
の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の
全幅または一部をカバーする長さのライン記録手段を用
いて副走査のみで記録するライン記録方式の場合にも、
同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るも
のである。また、本発明は、1個の記録手段で記録する
単色の記録装置の他、異なる色で記録する複数の記録手
段を用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる
濃度で記録する複数の記録手段を用いる階調記録装置、
さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、
同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るも
のである。
【0048】さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタ
ンクを一体化した交換可能なヘッドカートリッジを用い
る場合、あるいは記録ヘッドとインクタンクを別体に
し、その間をインク供給用のチューブ等で接続する場合
など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのよう
な場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得
られるものである。
ンクを一体化した交換可能なヘッドカートリッジを用い
る場合、あるいは記録ヘッドとインクタンクを別体に
し、その間をインク供給用のチューブ等で接続する場合
など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのよう
な場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得
られるものである。
【0049】なお、本発明は、インクジェット記録装置
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
であれば、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を
用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものに適用で
きるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出
する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
【0050】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0051】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0052】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0053】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0054】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピング
手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧式
の回復手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピング
手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧式
の回復手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
【0055】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0056】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止する6、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止する6、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0057】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0058】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段から被記録材へインクを吐
出して記録を行うインクジェット記録装置において、記
録手段の吐出口面を清掃する清掃手段と前記吐出口面の
反射度から該吐出口面の濡れ状態を検知する光学センサ
ーとを備え、前記光学センサーの出力に応じて前記清掃
手段を作動させる構成としたので、記録手段の清掃動作
の回数を最小限に抑えることができ、インク消費量を減
少させることができ、記録装置のスループットを向上さ
せることができ、記録手段の寿命を伸ばすことができ、
常に良好な記録品位を保持することができるインクジェ
ット記録装置が提供される。
1の発明によれば、記録手段から被記録材へインクを吐
出して記録を行うインクジェット記録装置において、記
録手段の吐出口面を清掃する清掃手段と前記吐出口面の
反射度から該吐出口面の濡れ状態を検知する光学センサ
ーとを備え、前記光学センサーの出力に応じて前記清掃
手段を作動させる構成としたので、記録手段の清掃動作
の回数を最小限に抑えることができ、インク消費量を減
少させることができ、記録装置のスループットを向上さ
せることができ、記録手段の寿命を伸ばすことができ、
常に良好な記録品位を保持することができるインクジェ
ット記録装置が提供される。
【0060】請求項2および請求項3の発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記清掃手段は複数のワイピ
ング部材を有し、前記光学センサーの出力に応じて前記
複数のワイピング部材を使い分ける構成、あるいは、前
記記録手段は複数の異なるインクを吐出する複数の吐出
口群を有し、前記光学センサーの出力に応じて異なる吐
出口群を清掃する構成としたので、一層効率よく、記録
手段の清掃動作の回数を最小限に抑えることができ、イ
ンク消費量を減少させることができ、記録装置のスルー
プットを向上させることができ、記録手段の寿命を伸ば
すことができ、常に良好な記録品位を保持することがで
きるインクジェット記録装置が提供される。
請求項1の構成に加えて、前記清掃手段は複数のワイピ
ング部材を有し、前記光学センサーの出力に応じて前記
複数のワイピング部材を使い分ける構成、あるいは、前
記記録手段は複数の異なるインクを吐出する複数の吐出
口群を有し、前記光学センサーの出力に応じて異なる吐
出口群を清掃する構成としたので、一層効率よく、記録
手段の清掃動作の回数を最小限に抑えることができ、イ
ンク消費量を減少させることができ、記録装置のスルー
プットを向上させることができ、記録手段の寿命を伸ば
すことができ、常に良好な記録品位を保持することがで
きるインクジェット記録装置が提供される。
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
1実施例の模式的平面図である。
1実施例の模式的平面図である。
【図2】図1中の光学センサーの構造を示す模式的斜視
図である。
図である。
【図3】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
的に示す部分斜視図である。
【図4】記録手段の吐出口面の濡れと吐出乱れとの関係
を示す模式的斜視図である。
を示す模式的斜視図である。
【図5】記録手段の吐出口面の濡れと反射光強度との関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
2実施例の模式的平面図である。
2実施例の模式的平面図である。
【図7】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
3実施例の模式的平面図である。
3実施例の模式的平面図である。
【図8】本発明の第4実施例による記録手段の吐出口面
を示す模式的正面図である。
を示す模式的正面図である。
【図9】図8の記録手段に対して使用される清掃手段の
構成例を示す模式的側面図である。
構成例を示す模式的側面図である。
【図10】図9中の線10−10から見た模式的平面図
である。
である。
【図11】図8の記録手段に対して使用される清掃手段
の他の構成例を示す模式的側面図である。
の他の構成例を示す模式的側面図である。
【図12】本発明の第5実施例で使用される清掃手段を
示す模式的斜視図である。
示す模式的斜視図である。
【図13】撥水性の高い吐出口面の濡れ状態を模式的に
示す部分正面図である。
示す部分正面図である。
【図14】図13中のインク滴付着部の模式的断面図で
ある。
ある。
【図15】撥水性の低い吐出口面の濡れ状態を模式的に
示す部分正面図である。
示す部分正面図である。
【図16】図15中のインク滴付着部の模式的断面図で
ある。
ある。
【図17】本発明の第5実施例によるインクジェット記
録装置の清掃動作のシーケンスを示すフローチャートで
ある。
録装置の清掃動作のシーケンスを示すフローチャートで
ある。
1 記録手段(記録ヘッド) 2 プラテンローラ 3 被記録材 4 吐出回復装置 5 ポンプ 6 キャップ 7 ワイピング部材(清掃手段) 8 光学センサー 9 発光素子 10 受光素子 12 飛翔インク滴 15 付着インク滴(濡れ) 16 イエローのワイピング部材 17 マゼンタのワイピング部材 18 シアンのワイピング部材 19 ブラックのワイピング部材 20 カム 21 モータ 22 イエローの吐出口群 23 マゼンタの吐出口群 24 シアンの吐出口群 25 ブラックの吐出口群 26 ベルト 27 第1のワイピング部材 28 第2のワイピング部材 29 第3のワイピング部材 30 拭き部材(第2の清掃部材) 51 キャリッジ 52 ガイドレール 81 吐出口面 82 吐出口 84 液路 85 電気熱変換体
Claims (5)
- 【請求項1】 記録手段から被記録材へインクを吐出
して記録を行うインクジェット記録装置において、記録
手段の吐出口面を清掃する清掃手段と前記吐出口面の反
射度から該吐出口面の濡れ状態を検知する光学センサー
とを備え、前記光学センサーの出力に応じて前記清掃手
段を作動させることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項2】 前記清掃手段は複数のワイピング部材
を有し、前記光学センサーの出力に応じて前記複数のワ
イピング部材を使い分けることを特徴とする請求項1の
インクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記記録手段は複数の異なるインクを
吐出する複数の吐出口群を有し、前記光学センサーの出
力に応じて異なる吐出口群を清掃することを特徴とする
請求項1または請求項2のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記記録手段が、インクを吐出するた
めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
する請求項1〜請求項3のいずれかのインクジェット記
録装置。 - 【請求項5】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
る請求項4のインクジェット記録装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6066802A JPH07246708A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | インクジェット記録装置 |
ES95102416T ES2141268T3 (es) | 1994-03-10 | 1995-02-21 | Aparato para la impresion por chorros de tinta. |
DE69514558T DE69514558T2 (de) | 1994-03-10 | 1995-02-21 | Tintenstrahlaufzeichnungsgerät |
EP95102416A EP0671272B1 (en) | 1994-03-10 | 1995-02-21 | Ink jet recording apparatus |
US08/896,621 US6056387A (en) | 1994-03-10 | 1997-07-18 | Cleaning of ink jet printhead surface responsive to an optically sensed condition thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6066802A JPH07246708A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07246708A true JPH07246708A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=13326375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6066802A Pending JPH07246708A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | インクジェット記録装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6056387A (ja) |
EP (1) | EP0671272B1 (ja) |
JP (1) | JPH07246708A (ja) |
DE (1) | DE69514558T2 (ja) |
ES (1) | ES2141268T3 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005145054A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-09 | Toshiba Tec Corp | インクジェットプリントヘッドメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
JP2007007960A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Seiko Epson Corp | 液体吐出装置、コンピュータプログラム、及び、ノズルのクリーニング方法 |
JP2008012880A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-24 | Ricoh Co Ltd | 液滴吐出装置、画像形成装置、及び画像形成システム |
US7568782B2 (en) | 2004-09-29 | 2009-08-04 | Fujifilm Corporation | Liquid ejection apparatus and image forming apparatus |
US7673961B2 (en) | 2006-06-14 | 2010-03-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Inspection method for a recording head, inspection apparatus for a recording head, and recording apparatus |
JP2013071027A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-22 | Toshiba Corp | 塗布方法及び塗布装置 |
JP2016111367A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | キヤノン株式会社 | 塗布装置、インプリント装置、および物品の製造方法 |
JP2016190501A (ja) * | 2016-08-17 | 2016-11-10 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
JP2018089968A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-14 | 株式会社リコー | 液体吐出装置、及び液体吐出方法 |
JP2021044406A (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | キヤノン株式会社 | 吐出材吐出装置、インプリント装置、及び検出方法 |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5614930A (en) * | 1994-03-25 | 1997-03-25 | Hewlett-Packard Company | Orthogonal rotary wiping system for inkjet printheads |
US5706038A (en) * | 1994-10-28 | 1998-01-06 | Hewlett-Packard Company | Wet wiping system for inkjet printheads |
US5907335A (en) * | 1996-11-13 | 1999-05-25 | Hewlett-Packard Company | Wet wiping printhead cleaning system using a non-contact technique for applying a printhead treatment fluid |
US5969731A (en) * | 1996-11-13 | 1999-10-19 | Hewlett-Packard Company | Print head servicing system and method employing a solid liquefiable substance |
US5905514A (en) * | 1996-11-13 | 1999-05-18 | Hewlett-Packard Company | Servicing system for an inkjet printhead |
US5914734A (en) * | 1996-11-13 | 1999-06-22 | Hewlett-Packard Company | Printhead servicing system and method using a moveable wiper between a fluid source and a printhead |
JP3368194B2 (ja) * | 1997-12-24 | 2003-01-20 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
JP2004114613A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Konica Minolta Holdings Inc | 吐出ヘッドの清掃用ワイパー及び液吐出装置 |
JP2006095881A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液体吐出装置及び画像形成装置 |
JP4661233B2 (ja) * | 2005-01-24 | 2011-03-30 | 富士ゼロックス株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP4931703B2 (ja) * | 2007-06-20 | 2012-05-16 | 富士フイルム株式会社 | 液体吐出装置及びその清掃装置の検査方法 |
US7862141B2 (en) | 2008-07-14 | 2011-01-04 | Ricoh Elemex Corporation | Liquid-discharge-failure detecting apparatus and inkjet recording apparatus |
EP2145768B1 (en) * | 2008-07-15 | 2011-10-05 | Ricoh Elemex Corporation | Liquid-Discharge-Failure Detecting Apparatus and Inkjet Recording Apparatus |
US7708377B2 (en) * | 2008-08-29 | 2010-05-04 | Xerox Corporation | Blade engagement apparatus for image forming machines |
JP5569223B2 (ja) | 2010-07-30 | 2014-08-13 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置 |
EP2412533B1 (en) * | 2010-07-30 | 2019-02-27 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid ejection apparatus and liquid ejection method |
JP5500083B2 (ja) * | 2011-01-06 | 2014-05-21 | ブラザー工業株式会社 | 液体吐出装置、制御装置、及び、プログラム |
JP6311335B2 (ja) * | 2014-02-03 | 2018-04-18 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
US9440468B2 (en) | 2014-08-20 | 2016-09-13 | Oce-Technologies B.V. | Method of measuring a wetting property of a nozzle plate |
JP7194659B2 (ja) * | 2019-09-20 | 2022-12-22 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 溶液の塗布装置および錠剤印刷装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02198847A (ja) * | 1989-01-27 | 1990-08-07 | Canon Inc | 液体噴射記録装置 |
JPH02202452A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-10 | Canon Inc | インクジェット記録装置の回復方法 |
JPH04232754A (ja) * | 1990-07-05 | 1992-08-21 | Hewlett Packard Co <Hp> | インクジェットプリントヘッドのクリーニング装置 |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54145561A (en) * | 1978-05-04 | 1979-11-13 | Ricoh Co Ltd | Ink jet recorder |
JPS5881170A (ja) * | 1981-11-06 | 1983-05-16 | Fujitsu Ltd | プリントヘツド目詰り防止装置 |
DE3244112A1 (de) * | 1982-11-29 | 1984-05-30 | Olympia Werke Ag, 2940 Wilhelmshaven | Anordnung zum ueberpruefen von duesenaustrittsoeffnungen an tintenschreibkoepfen auf verstopfung oder verschmutzung in tintenschreibwerken |
JPS60122160A (ja) * | 1984-07-30 | 1985-06-29 | Sanyo Electric Co Ltd | インク滴噴射装置に於ける目詰まり防止方法 |
JP2522770B2 (ja) * | 1986-08-05 | 1996-08-07 | キヤノン株式会社 | インクジェット装置 |
US5182582A (en) * | 1986-10-31 | 1993-01-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording apparatus with cleaning means that cleans lighter-ink discharge portions before darker-ink discharge portions |
JP2626805B2 (ja) * | 1987-10-30 | 1997-07-02 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP2721352B2 (ja) * | 1988-06-06 | 1998-03-04 | キヤノン株式会社 | インクジエツト記録装置 |
JP2838894B2 (ja) * | 1989-01-24 | 1998-12-16 | キヤノン株式会社 | 液体噴射記録装置 |
JPH0427551A (ja) * | 1990-05-23 | 1992-01-30 | Canon Inc | インクジェット記録装置および該装置における制御方法 |
US5355158A (en) * | 1990-01-11 | 1994-10-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet apparatus and method of recovering ink jet head |
EP0665105B1 (en) * | 1990-04-13 | 1997-11-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Image recording apparatus |
JPH0465250A (ja) * | 1990-07-06 | 1992-03-02 | Canon Inc | 画像記録装置 |
JP2915635B2 (ja) * | 1990-08-31 | 1999-07-05 | キヤノン株式会社 | インクジェット記録装置 |
JP3017328B2 (ja) * | 1991-07-05 | 2000-03-06 | 株式会社リコー | インクジェット記録装置 |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP6066802A patent/JPH07246708A/ja active Pending
-
1995
- 1995-02-21 ES ES95102416T patent/ES2141268T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1995-02-21 DE DE69514558T patent/DE69514558T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-02-21 EP EP95102416A patent/EP0671272B1/en not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-07-18 US US08/896,621 patent/US6056387A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02198847A (ja) * | 1989-01-27 | 1990-08-07 | Canon Inc | 液体噴射記録装置 |
JPH02202452A (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-10 | Canon Inc | インクジェット記録装置の回復方法 |
JPH04232754A (ja) * | 1990-07-05 | 1992-08-21 | Hewlett Packard Co <Hp> | インクジェットプリントヘッドのクリーニング装置 |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4603329B2 (ja) * | 2003-11-18 | 2010-12-22 | 東芝テック株式会社 | インクジェットプリントヘッドメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
JP2005145054A (ja) * | 2003-11-18 | 2005-06-09 | Toshiba Tec Corp | インクジェットプリントヘッドメンテナンス装置及びインクジェット記録装置 |
US8002383B2 (en) | 2004-09-29 | 2011-08-23 | Fujifilm Corporation | Liquid ejection apparatus and image forming apparatus |
US7568782B2 (en) | 2004-09-29 | 2009-08-04 | Fujifilm Corporation | Liquid ejection apparatus and image forming apparatus |
JP2007007960A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Seiko Epson Corp | 液体吐出装置、コンピュータプログラム、及び、ノズルのクリーニング方法 |
US7673961B2 (en) | 2006-06-14 | 2010-03-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Inspection method for a recording head, inspection apparatus for a recording head, and recording apparatus |
JP2008012880A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-24 | Ricoh Co Ltd | 液滴吐出装置、画像形成装置、及び画像形成システム |
JP2013071027A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-22 | Toshiba Corp | 塗布方法及び塗布装置 |
JP2016111367A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | キヤノン株式会社 | 塗布装置、インプリント装置、および物品の製造方法 |
US10571801B2 (en) | 2014-12-09 | 2020-02-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Coating apparatus, imprint apparatus, and method of manufacturing article |
JP2016190501A (ja) * | 2016-08-17 | 2016-11-10 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
JP2018089968A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-14 | 株式会社リコー | 液体吐出装置、及び液体吐出方法 |
JP2021044406A (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | キヤノン株式会社 | 吐出材吐出装置、インプリント装置、及び検出方法 |
KR20210031383A (ko) * | 2019-09-11 | 2021-03-19 | 캐논 가부시끼가이샤 | 토출 장치, 임프린트 장치, 및 검출 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0671272A3 (en) | 1996-03-20 |
ES2141268T3 (es) | 2000-03-16 |
EP0671272B1 (en) | 2000-01-19 |
EP0671272A2 (en) | 1995-09-13 |
DE69514558D1 (de) | 2000-02-24 |
US6056387A (en) | 2000-05-02 |
DE69514558T2 (de) | 2000-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07246708A (ja) | インクジェット記録装置 | |
US7399048B2 (en) | Inkjet recording apparatus and method for detecting discharge defects | |
US8511793B2 (en) | Ejection surface cleaning apparatus, liquid ejection apparatus and ejection surface cleaning method | |
JP3137529B2 (ja) | ワイピング部材および該ワイピング部材を備えたインクジェット記録装置 | |
US7775624B2 (en) | Ejection restoration apparatus for liquid ejection head and image forming apparatus comprising ejection restoration apparatus | |
JP4979279B2 (ja) | インクジェット記録装置およびワイピング動作の制御方法 | |
US7712861B2 (en) | Image forming apparatus and droplet ejection correction method | |
US7467845B2 (en) | Image forming apparatus | |
US5398054A (en) | Ink jet apparatus | |
US8491084B2 (en) | Ink jet recording apparatus | |
US7118190B2 (en) | Inkjet printing apparatus and cleaning control method therefor | |
JPH0747679A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4258732B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0679877A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH07125228A (ja) | インクジェット記録装置およびクリーニング方法 | |
JPH07205438A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH07223321A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH07276620A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2001219565A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH06270414A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH07304183A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2001162835A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4497492B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH06270415A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH0768791A (ja) | インクジェット記録装置 |