JPH0724346U - 防毒マスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 口にくわえて使用する小型，軽量の掃帯用防
毒マスクを提供する。 【構成】 前部に吸気口２、下部に排気口３を有し、吸
気口の直後にカートリッジ式フイルターを収容するよう
にしたマスク本体と、このマスク本体から後方に一体的
に突出し、上下の歯によりくわえてマスク本体を支持
し、上記吸気口及びフイルターを通過した外気を吸入
し、体内からの排気を排気口から排出する吸・排気通路
を有するマウスピース４と、からなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、口にくわえて使用する小型，軽量の携帯用防毒マスクに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の防毒マスクは、目、鼻、口をはじめ、顔全体を気密に覆うようにして装 着し、使用するようにしている。このため、マスクが大きくなり、重量も重く、 収容スペースが大きいものとなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように従来の防毒マスクは、形状が大きく、重量が重く、収容スペース が大きいので、装置品として使用されているのが一般的であり、携帯には不便で あった。しかし、一方では、体に付けておいたり、カバン等に入れて持ち歩ける ようにしたりすることができる、小型，軽量でコンパクトな携帯用の防毒マスク が要求されている。 本考案は、上記の事情にかんがみなされたもので、口にくわえて使用できる小 型，軽量の携帯用防毒マスクを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案は、前部に吸気口、下部に排気口を有し、 吸気口の直後にカートリッジ式フイルターを収容するようにしたマスク本体と、 このマスク本体から後方に一体的に突出し、上下の歯によりくわえてマスク本体 を支持し、上記吸気口及びフイルターを通過した外気を吸入し、体内からの排気 を排気口から排出する吸・排気通路を有するマウスピースと、からなることを特 徴とするものである。

【０００５】

【作用】 上記の構成によって本考案の防毒マスクは、小型，軽量、コンパクトに形成さ れ、体に付けて携帯したり、カバン等に入れて持ち歩いたりするのが容易となる 。また、マウスピースを口にくわえるだけでガスを浄化した呼吸が行え、ガスの 吸入を防止できる。さらに、マウスピースを口にくわえるだけで使用できるから 、短時間で防毒状態になる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を添付の図面に基づいて具体的に説明する。 図１ないし図３において、符号１は合成樹脂等からなるマスク本体で、このマ スク本体１は、前部に吸気口２、下部に排気口３を設け、吸気口２の直後に、ネ ジ式のフイルター着脱枠２ａにより、図示しないカートリッジ式フイルターを収 容するようにしている。このマスク本体１から後方に一体的に突出し、上下の歯 によりくわえてマスク本体１を支持し、上記吸気口２及びフイルターを通過した 外気を吸入し、体内からの排気を排気口３から排出するようにした吸・排気通路 を有するマウスピース４を設けている。

【０００７】 上記マスク本体１内には、図示しないが、フイルターの後端支持部に、吸気口 ２からフイルターを通ってマウスピース４の吸気通路への外気（浄化空気）の流 入は容易であるが、体内からの排気の排出は阻止する一方向通路を形成している 。また、マウスピース４の吸気通路には、体内からの排気を排気口３に導く案内 路が形成されている。マスク本体１の外側には、使用者の鼻腔を挟みつけるよう にして塞ぐノーズクリップ５が、連結ひも６により連結されて設けられている。 なお、本考案の防毒マスクは、カートリッジ式フイルターを装着した状態で、例 えばポリエチレン袋で気密に収容しておいてフイルターの劣化を防ぎ、使用時に はポリエチレン袋を破って取出して使用するのが望ましい。

【０００８】 また、本考案の防毒マスクは、図５に示すように、マスク本体１の外側に、例 えばゴムバンド等からなる保持ベルト７を設けておいて、防毒マスクを使用する ときに保持ベルト７を後頭部に回して保持すると、上下の歯によってマウスピー ス４を噛んでマスク本体１を支持する力を軽減することができる。

【０００９】 このような構成の本考案の防毒マスクにおいては、小型，軽量、コンパクトに 形成されているので、体に付けて携帯したり、カバン等に入れて持ち歩くのが容 易である。そして、災害発生時には、図２、図４及び図５に示すように、防毒マ スクを直ちに取出してマウスピース４を上下の歯によりくわえ、ノーズクリップ ５で鼻腔を挟みつけるだけで防毒態勢は整う。呼吸は口のみで行い、吸気口２か ら吸入された有毒ガスは、フイルターを通過することにより浄化され、浄化され た空気を吸気通路を介してマウスピース４から体内に吸い込む。体内からの排気 は、マウスピース４の排気通路から排気口３へと排出される。

【００１０】 このように、災害発生時に、身辺にある防毒マスクを取出してマウスピース４ を口にくわえ、鼻腔をノーズクリップ５により挟みつけて塞ぐだけで、有毒ガス を浄化して正常な呼吸が行えることになり、緊急時に短時間で防毒態勢に入るこ とができる。そして、一酸化炭素（ＣＯ）、その他の有毒ガスを浄化して呼吸す ることができ、安全を確保できる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の防毒マスクによれば、前部に吸気口２、下部に排 気口３を有し、吸気口２の直後にカートリッジ式フイルターを収容するようにし たマスク本体１と、このマスク本体１から後方に一体的に突出し、上下の歯によ りくわえてマスク本体１を支持し、上記吸気口２及びフイルターを通過した外気 を吸入し、体内からの排気を排気口３から排出する吸・排気通路を有するマウス ピース４と、からなるので、防毒マスクを小型，軽量、コンパクトに構成するこ とができ、体に付けて携帯したり、カバン等に入れて持ち歩くのが容易となる。

【００１２】 また、防毒マスクの使用時には、マウスピースを口にくわえるだけで直ちにガ スを浄化した呼吸が行え、有毒ガスの吸入を速やかに防止することができる。さ らに、マウスピースを口にくわえるだけで使用できるから、短時間で防毒態勢に 入ることができて防毒効果をより高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による防毒マスクの斜視図である。

【図２】本考案による防毒マスクの使用状態の斜視図で
ある。

【図３】防毒マスクの斜め後方からの斜視図である。

【図４】防毒マスクの使用状態の側面図である。

【図５】防毒マスクに紐をつけた使用状態の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ カートリッジ式フイルターを収容するマスク本体 ２ 吸入口 ２ａ フイルター着脱枠 ３ 排気口 ４ 吸・排気通路を有するマウスピース ５ ノーズクリップ ６ 連結ひも ７ 保持ベルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前部に吸気口、下部に排気口を有し、吸
   気口の直後にカートリッジ式フイルターを収容するよう
   にしたマスク本体と、このマスク本体から後方に一体的
   に突出し、上下の歯によりくわえてマスク本体を支持
   し、上記吸気口及びフイルターを通過した外気を吸入
   し、体内からの排気を排気口から排出する吸・排気通路
   を有するマウスピースと、からなることを特徴とする防
   毒マスク。