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JPH07240200A - 非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池

Info

Publication number
JPH07240200A
JPH07240200A JP6030207A JP3020794A JPH07240200A JP H07240200 A JPH07240200 A JP H07240200A JP 6030207 A JP6030207 A JP 6030207A JP 3020794 A JP3020794 A JP 3020794A JP H07240200 A JPH07240200 A JP H07240200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode active
active material
negative electrode
positive electrode
secondary battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6030207A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Mishima
雅之 三島
Yoshio Idota
義雄 井戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6030207A priority Critical patent/JPH07240200A/ja
Priority to CA002143388A priority patent/CA2143388A1/en
Priority to US08/393,483 priority patent/US5514496A/en
Priority to DE69506601T priority patent/DE69506601D1/de
Priority to EP95102780A priority patent/EP0671774B1/en
Publication of JPH07240200A publication Critical patent/JPH07240200A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/58Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy; of polyanionic structures, e.g. phosphates, silicates or borates
    • H01M4/581Chalcogenides or intercalation compounds thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い放電作動電圧、大きな放電容量、良好な
充放電サイクル特性をもち、かつ安全性の高い非水二次
電池を提供する。 【構成】 正極活物質、負極活物質、リチウム塩を含む
非水電解質からなる非水二次電池であって、負極活物質
として少なくとも一種が特定のカルコゲン化物である非
水二次電池

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、充放電特性を改良し、
かつ安全性を高めた非水二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属カルコゲン化物は、TiS2(米国
特許第3,983,476)、ZrS 2、MoS2(特開
昭57−24,369)、銅−モリブデン硫化物(特開
平1−24,369)、等が負極活物質として提案され
ている。しかし前述と同様これらの化合物はいずれも酸
化還元電位が高いため、3V級の高放電電圧で、かつ高
容量の非水二次電池は実現されていない。リチウムを吸
蔵、放出することができる金属カルコゲン化物について
は、上記の他にも、非水電池の正極活物質としての応用
が提案されている。(特開昭56−103,872、米
国特許第4,009,052、米国特許第3,884,
723、米国特許第4,013,818) IVB族元素、VB族元素、In、Zn、またはMgの
カルコゲン化物を非水電池の活物質として応用した例は
下記の如くである。非水一次電池の正極活物質としてS
nSを用いる(米国特許第4,223,079)。非水
二次電池の正極活物質としてSnSe2を用いる(特開
昭55−60,278)。固体電解質電池の正極活物質
としてIVB族元素、VB族元素、In、またはZnの
カルコゲン化物を用いる(特開昭56−103,87
2)。銅カチオンのインタ−カレ−ション正極としてI
VB族元素、またはVB族元素のカルコゲン化物を用い
る(特開昭61−99,279)等であるが、いずれも
正極活物質としての応用であり、負極活物質に応用した
例は見あたらない。
【0003】正極活物質、負極活物質ともに金属カルコ
ゲン化物または金属酸化物である組合せとしては、米国
特許第983,476、特開昭63−210,02
8)、同63−211,564、特開平1−294,3
64、特開平2−82447)、米国特許第4,46
4,447号公報等の明細書、ジャーナル オブパワー
ソーシズ 8巻 289頁 1982年)、特開平1
−120,765、特開平3−291,862等の公報
で知られている。これらのいずれの組合せも3V級より
低い放電電圧を持ち、かつ容量の低い非水二次電池であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高い
放電電圧、高容量で、かつ充放電サイクル特性の優れた
安全性の高い非水二次電池を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、正極活
物質、負極活物質、リチウム塩を含む非水電解質から成
る非水二次電池に関し、該負極活物質の少なくとも1種
が、周期表IVB族元素、VB族元素、In、Zn、ま
たはMgを主体としたカルコゲン化物であることを特徴
とする非水二次電池により達成することができた。
【0006】本発明で言うIVB族元素とは、Si、G
e、Sn、Pbのことであり、VB族元素とは、As、
Sb、Biのことである。本発明ではさらにIn、Z
n、Mgのカルコゲン化物も有効である。本発明で言う
カルコゲンとは酸素以外のVIB族元素のことであり、
中でもS、Se、Teが好ましい。本発明で用いるIV
B族元素、VB族元素、In、Zn、またはMgを主体
としたカルコゲン化物としては例えば、SiS2、Sn
S、SnS2、Sn23、PbS、GeS、GeS2、A
23、As25、Sb23、Sb25、Bi23、B
iS、InS、In2S、In23、ZnS、MgS、
SiSe2、SnSe、SnSe2、PbSe、GeS
e、GeSe2、As2Se3、As2Se5、Sb 2
3、Sb2Se5、Bi2Se3、BiSe、InSe、
In2Se3、ZnSe、MgSe、SiTe2、SnT
e、SnTe2、PbTe、GeTe、GeTe 2、As
2Te3、As2Te5、Sb2Te3、Sb2Te5、Bi2
Te3、BiTe、InTe、In2Te3、ZnTe、
MgTe等を挙げることができるがこれらに限定される
わけではない。
【0007】本発明において、さらに好ましくは該負極
活物質の少なくとも1種が、Ge、Sn、Pb、Sbま
たはBiを主体としたカルコゲン化物である場合であ
り、例えばSnS、SnS2、Sn23、PbS、Ge
S、GeS2、Sb23、Sb25、Bi23、Bi
S、SnSe、SnSe2、PbSe、GeSe、Ge
Se 2、Sb2Se3、Sb2Se5、Bi2Se3、BiS
e、SnTe、SnTe2、PbTe、GeTe、Ge
Te2、Sb2Te3、Sb2Te5、Bi2Te3、BiT
e等を挙げることができるがこれらに限定されるわけで
はない。本発明において最も好ましくは該負極活物質の
少なくとも1種が、Snを主体としたカルコゲン化物で
ある場合であり、例えばSnS、SnS2、Sn23
SnSe、SnSe2、SnTe、SnTe2等を挙げる
ことができるがこれらに限定されるわけではない。
【0008】本発明においては、以上示したような周期
表IVB族元素、VB族元素、In、Zn、またはMg
を主体としたカルコゲン化物(以後、本発明で用いるカ
ルコゲン化物と略す)を負極活物質として用いることに
より、充放電サイクル特性の優れた、かつ高い放電電
圧、高容量で安全性の高い非水二次電池を得ることがで
きる。
【0009】本発明においては、本発明に用いるカルコ
ゲン化物に各種化合物を含ませることができる。例え
ば、遷移金属(Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、C
o、Ni、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、
Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、ランタノイド系金属、
Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、H
g)や周期表IIa族元素(Be、Mg、Ca、Sr、
Ba)、IIIb族元素(B、Al、Ga、Tl)、V
b族元素(N、P)やVIIb族元素(F、Cl、B
r、I)を含ませることができる。また電子伝導性をあ
げる各種化合物(例えば、Sb、In、Nbの化合物)
のドーパントを含んでもよい。添加する化合物の量は0
〜40モル%が好ましい。
【0010】本発明に用いるカルコゲン化物の合成法は
焼成法、溶液法いずれの方法も採用することができる。
例えばSnの硫化物について説明すると、 1)SnとSの混合物をSnの融点以上の温度に加熱す
る方法 2)SnとNa25を共融する方法 3)チオ硫酸ナトリウムを交流電解する方法 4)SnをH2S気流中で加熱する方法 5)塩化第一錫または塩化第二錫の中性溶液または弱酸
性溶液中に、H2Sを導入する方法 等いずれの方法もとることができる。(無機化学全書、
XII巻、326頁(1963年)) 本発明に用いるカルコゲン化物の平均粒子サイズは0.
1〜60μmが好ましい。所定の粒子サイズにするに
は、良く知られた粉砕機や分級機が用いられる。例え
ば、乳鉢、ボールミル、振動ボールミル、衛星ボールミ
ル、遊星ボールミル、旋回気流型ジェットミルや篩など
が用いられる。
【0011】本発明で用いられる正極活物質は可逆的に
リチウムイオンを挿入・放出できる遷移金属酸化物が用
いられ、特にリチウム含有遷移金属酸化物が好ましい。
本発明で用いられる好ましいリチウム含有遷移金属酸化
物正極活物質としては、リチウム含有Ti、V、Cr、
Mn、Fe、Co、Ni、Cu、MoまたはWの酸化物
があげられる。またリチウム以外のアルカリ金属(周期
律表の第IA、第IIAの元素)、Al、Ga、In、
Ge、Sn、Pb、Sb、Biなどを混合してもよい。
混合量は0〜10モル%が好ましい。本発明で用いられ
るより好ましいリチウム含有遷移金属酸化物正極活物質
としては、リチウム化合物/(遷移金属化合物(ここで
遷移金属とは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、N
i、MoまたはWから選ばれる少なくとも1種)の合
計)のモル比が0.3〜2.2になるように混合して合
成することが好ましい。本発明で用いられるとくに好ま
しいリチウム含有遷移金属酸化物正極活物質としては、
リチウム化合物/(遷移金属化合物(ここで遷移金属と
は、V、Cr、Mn、Fe、CoまたはNiから選ばれ
る少なくとも1種)の合計)のモル比が0.3〜2.2
になるように混合して合成することが好ましい。本発明
で用いられるとくに好ましいリチウム含有遷移金属酸化
物正極活物質とは、LixQOy(ここでQ=Co、M
n、Ni、V、またはFeから選ばれる少なくとも1種
を含む遷移金属、x=0.2〜1.2、y=1.4〜3
の数字を表す。)であることが好ましい。
【0012】本発明で用いられるさらに好ましいリチウ
ム含有金属酸化物正極活物質としては、LixCoO2
LixNiO2、LixCoaNi1-a2、LixCob
1-bz、LixCobFe1-b2、LixMn24、Lix
MncCo2-c4、LixMncNi2-c4、LixMnc
2-c4、またはLixMncFe2-c4(ここでx=
0.2〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8〜
0.98、c=1.6〜1.96、z=2.01〜2.
3の数字を表す)があげられる。ここで、上記のx値
は、充放電開始前の値であり、充放電により増減する。
【0013】本発明で用いる正極活物質の粒子サイズは
平均粒径Dが3<D≦9.0μmであり、かつ、粒径3
〜15μmの粒子群の占める体積が全体積の75%以上
であることが好ましく、さらに好ましくは3.5<D≦
8.5μmであり、かつ、粒径3〜15μmの粒子群の
占める体積が全体積の80%以上であり、特に好ましく
は4.0<D≦8.0μmであり、かつ、粒径3〜15
μmの粒子群の占める体積が全体積の85%以上であ
る。ここでいう平均粒径とはメジアン径のことであり、
レーザー回折式の粒度分布測定装置により測定される。
また、一般式Aの正極活物質の粒径3μm以下の粒子群
の占める体積が全体積の18%以下であり、かつ、15
μm以上25μm以下の粒子群の占める体積が全体積の
13%以下であることが好ましく、さらに好ましくは粒
径3μm以下の粒子群の占める体積が全体積の17%以
下であり、かつ、15μm以上25μm以下の粒子群の
占める体積が全体積の7%以下であることであり、特に
好ましくは粒径3μm以下の粒子群の占める体積が全体
積の16%以下であり、かつ、15μm以上25μm以
下の粒子群の占める体積が全体積の2%以下であること
である。
【0014】かつ、体積累積分布としては好ましくはD
(25%)=3〜7μm、D(50%)=4〜9μm、
D(75%)=5〜12μm、D(90%)=6〜13
μmであり、さらに好ましくはD(25%)=3〜5μ
m、D(50%)=4〜7μm、D(75%)=5〜8
μm、D(90%)=6〜9μmであり、特に好ましく
はD(25%)=3〜5μm、D(50%)=4〜6μ
m、D(75%)=5〜7μm、D(90%)=6〜9
μmである。また、本発明の一般式Aの正極活物質は1
μm以下もしくは25μm以上に実質的に粒径分布を有
さないことが望ましい。 ここで言う実質的に粒径分布
を有さないとは、1μm以下もしくは25μm以上の粒
子の体積分率が3%以下であることを意味する。 さら
に好ましくは1μm以下もしくは25μm以上の粒子の
体積分率が2%以下であり、特に好ましくは1μm以下
もしくは25μm以上の粒子の体積分率が0%である。
【0015】一般式Aの正極活物質の比表面積としては
0.1m2/g〜20m2/gであることが好ましく、さ
らに好ましくは0.1m2/g〜5m2/gであり、特に
好ましくは0.2m2/g〜1m2/gである。測定はB
ET法で行った。正極活物質は、リチウム化合物と遷移
金属化合物を混合、焼成する方法や溶液反応により合成
することができるが、特に焼成法が好ましい。本発明で
用いられる焼成温度は、本発明で用いられる混合された
化合物の一部が分解、溶融する温度であればよく、例え
ば250〜2000℃が好ましく、特に350〜150
0℃が好ましい。本発明の正極活物質の合成に際し、遷
移金属酸化物に化学的にリチウムイオンを挿入する方法
としては、リチウム金属、リチウム合金やブチルリチウ
ムと遷移金属酸化物と反応させることにより合成する方
法が好ましい。
【0016】本発明で用いる正極活物質の平均粒子サイ
ズは特に限定されないが、0.1〜50μmが好まし
い。所定の粒子サイズにするには、良く知られた粉砕機
や分級機が用いられる。例えば、乳鉢、ボールミル、振
動ボールミル、衛星ボールミル、遊星ボールミル、旋回
気流型ジェットミルや篩などが用いられる。
【0017】本発明に用いられる負極活物質と正極活物
質との組み合わせは、好ましくは少なくとも一種が周期
表IVB族元素、VB族元素、In、Zn、またはMg
を主体としたカルコゲン化物である負極活物質とLix
CoO2、LixNiO2、LixCoaNi1-a2、Lix
Cob1-bz 、LixCobFe1-b2、LixMn 2
4、LixMncCo2-c4、LixMncNi2-c4、L
xMnc2-c4、またはLixMncFe2-c4(ここ
でx=0.2〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.
8〜0.98、c=1.6〜1.96、z=2.01〜
2.3の数字を表す。)である正極活物質の組み合わせ
であり、さらに好ましくは、少なくとも1種が、Ge、
Sn、Pb、SbまたはBiを主体としたカルコゲン化
物である負極活物質とLixCoO2、LixNiO2、L
xCoaNi1-a2、LixCob1-bz 、LixCo
bFe1-b2、LixMn24、LixMncCo2-c4
LixMncNi2-c4、LixMnc2-c4、またはL
xMncFe2-c4(ここでx=0.2〜1.2、a=
0.1〜0.9、b=0.8〜0.98、c=1.6〜
1.96、z=2.01〜2.3の数字を表す。)であ
る正極活物質の組み合わせであり、最も好ましくは少な
くとも1種が、Snを主体としたカルコゲン化物である
負極活物質とLixCoO2、LixNiO2、LixCoa
Ni1-a2、LixCob1-bz 、LixCobFe1-b
2、LixMn24、LixMncCo 2-c4、Lix
cNi2-c4、LixMnc2-c4、またはLixMn
cFe2- c4(ここでx=0.2〜1.2、a=0.1
〜0.9、b=0.8〜0.98、c=1.6〜1.9
6、z=2.01〜2.3の数字を表す。)である正極
活物質の組み合わせである。このような組み合わせにお
いて、高い放電電圧、高容量で充放電サイクル特性の優
れた安全性の高い非水二次電池を得ることができる。
【0018】本発明で用いるカルコゲン化物へのリチウ
ム挿入の当量は3〜10当量になっており、この当量に
合わせて正極活物質との使用量比率を決める。この当量
に基づいた使用量比率に、0.5〜2倍の係数をかけて
用いることが好ましい。リチウム供給源が正極活物質以
外では(例えば、リチウム金属や合金、ブチルリチウム
など)、負極活物質のリチウム放出当量に合わせて正極
活物質の使用量を決める。このときも、この当量に基づ
いた使用量比率に、0.5〜2倍の係数をかけて用いる
ことが好ましい。本発明で用いるカルコゲン化物は、結
晶構造、非晶質構造、またはその混合物いずれでも良
い。結晶構造の該カルコゲン化物はリチウムを挿入して
いくと結晶性が低下して、非晶質性に変わっていく。従
って、負極活物質として可逆的に酸化還元している構造
は非晶質性が高い化合物と推定される。
【0019】本発明に併せて用いることができる負極活
物質としては、リチウム金属、リチウム合金(Al、A
l−Mn(米国特許第 4,820,599)、Al−
Mg(特開昭57−98977)、Al−Sn(特開昭
63−6,742)、Al−In、Al−Cd(特開平
1−144,573)などやリチウムイオンまたはリチ
ウム金属を吸蔵・放出できる焼成炭素質化合物(例え
ば、特開昭58−209,864、同 61−214,
417、同 62−88,269、同 62−216,
170、同 63−13,282、同 63−24,5
55、同 63−121,247、同 63−121,
257、同 63−155,568、同63−276,
873、同 63−314,821、特開平1−20
4,361、同1−221,859、同 1−274,
360など)があげられる。上記リチウム金属やリチウ
ム合金の併用目的は、本発明で用いるカルコゲン化物に
リチウムを電池内で挿入させるためのものであり、電池
反応として、リチウム金属などの溶解・析出反応を利用
するものではない。
【0020】電極合剤には、導電剤や結着剤やフィラー
などを添加することができる。導電剤は、通常、天然黒
鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状黒鉛など)、人工黒
鉛、カ−ボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェ
ンブラック、炭素繊維や金属(銅、ニッケル、アルミニ
ウム、銀(特開昭63−148,554)など)粉、金
属繊維あるいはポリフェニレン誘導体(特開昭59−2
0,971)などの導電性材料を1種またはこれらの混
合物として含ませることができる。黒鉛とアセチレンブ
ラックの併用がとくに好ましい。その添加量は、1〜5
0重量%が好ましく、特に2〜30重量%が好ましい。
カーボンや黒鉛では、2〜15重量%が特に好ましい。
【0021】結着剤には、通常、でんぷん、ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、再生セルロース、ジアセチルセル
ロース、ポリビニルクロリド、ポリビニルピロリドン、
テトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ジエ
ンターポリマー(EPDM)、スルホン化EPDM、ス
チレンブタジエンゴム、ポリブタジエン、フッ素ゴム、
ポリエチレンオキシドなどの多糖類、熱可塑性樹脂、ゴ
ム弾性を有するポリマーなどが1種またはこれらの混合
物として用いられる。また、多糖類のようにリチウムと
反応するような官能基を含む化合物を用いるときは、例
えば、イソシアネート基のような化合物を添加してその
官能基を失活させることが好ましい。その結着剤の添加
量は、1〜50重量%が好ましく、特に2〜30重量%
が好ましい。フィラーは、構成された電池において、化
学変化を起こさない繊維状材料であれば何でも用いるこ
とができる。通常、ポリプロピレン、ポリエチレンなど
のオレフィン系ポリマー、ガラス、炭素などの繊維が用
いられる。フィラーの添加量は特に限定されないが、0
〜30重量%が好ましい。
【0022】電解質としては、有機溶媒として、プロピ
レンカ−ボネ−ト、エチレンカ−ボネ−ト、ブチレンカ
ーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラ
ン、ジメチルスルフォキシド、1,3−ジオキソラン、
ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、
アセトニトリル、ニトロメタン、蟻酸メチル、酢酸メチ
ル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、リン酸
トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導
体、スルホラン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、
プロピレンカ−ボネ−ト誘導体、テトラヒドロフラン誘
導体(特開昭63−32,872)、ジエチルエ−テ
ル、1,3−プロパンサルトンなどの非プロトン性有機
溶媒の少なくとも1種以上を混合した溶媒とその溶媒に
溶けるリチウム塩、例えば、LiClO4、LiBF6
LiPF6、LiCF3SO3、LiCF3CO2、LiA
sF6、LiSbF6、LiB10Cl10、低級脂肪族カル
ボン酸リチウム、LiAlCl4、LiCl、LiB
r、LiI、クロロボランリチウム、四フェニルホウ酸
リチウムなどの1種以上の塩から構成されている。なか
でも、プロピレンカ−ボネ−トあるいはエチレンカボー
トと1,2−ジメトキシエタンおよび/あるいはジエチ
ルカーボネートの混合液にLiCF3SO 3、LiClO
4、LiBF4および/あるいは LiPF6を含む電解
質が好ましい。
【0023】これら電解質を電池内に添加する量は、特
に限定されないが、正極活物質や負極活物質の量や電池
のサイズによって必要量用いることができる。支持電解
質の濃度は、電解液1リットル当たり0.2〜3モルが
好ましい。
【0024】また、電解液の他に次の様な固体電解質も
用いることができる。固体電解質としては、無機固体電
解質と有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質に
は、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく
知られている。なかでも、Li3N、LiI、Li5NI
2、Li3N−LiI−LiOH、LiSiO4、LiS
iO4−LiI−LiOH、xLi3PO4−(1−x)
Li4SiO4、Li2SiS3、硫化リン化合物などが有
効である。有機固体電解質では、ポリエチレンオキサイ
ド誘導体か該誘導体を含むポリマ−、ポリプロピレンオ
キサイド誘導体か該誘導体を含むポリマ−、イオン解離
基を含むポリマ−、イオン解離基を含むポリマ−と上記
非プロトン性電解液の混合物、リン酸エステルポリマ−
が有効である。さらに、ポリアクリロニトリルを電解液
に添加する方法もある。また、無機と有機固体電解質を
併用する方法も知られている。
【0025】セパレ−タ−としては、大きなイオン透過
度を持ち、所定の機械的強度を持ち、絶縁性の薄膜が用
いられる。耐有機溶剤性と疎水性からポリプレピレンな
どのオレフィン系ポリマーあるいはガラス繊維あるいは
ポリエチレンなどからつくられたシートや不織布が用い
られる。セパレーターの孔径は、一般に電池用として用
いられる範囲が用いられる。例えば、0.01〜10μ
mが用いられる。セパレターの厚みは、一般に電池用の
範囲で用いられる。例えば、5〜300μmが用いられ
る。
【0026】また、放電や充放電特性を改良する目的
で、以下で示す化合物を電解質に添加することが知られ
ている。例えば、ピリジン、トリエチルフォスファイ
ト、トリエタノ−ルアミン、環状エ−テル、エチレンジ
アミン、n−グライム、ヘキサリン酸トリアミド、ニト
ロベンゼン誘導体、硫黄、キノンイミン染料、N−置換
オキサゾリジノンとN,N’−置換イミダゾリジノン、
エチレングリコ−ルジアルキルエ−テル、四級アンモニ
ウム塩、ポリエチレングリコ−ル、ピロ−ル、2−メト
キシエタノ−ル、AlCl3、導電性ポリマ−電極活物
質のモノマ−、トリエチレンホスホルアミド、トリアル
キルホスフィン、モルフォリン、カルボニル基を持つア
リ−ル化合物、ヘキサメチルホスホリックトリアミドと
4−アルキルモルフォリン、二環性の三級アミン、オイ
ル、四級ホスホニウム塩、三級スルホニウム塩などが挙
げられる。
【0027】また、電解液を不燃性にするために含ハロ
ゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三弗化塩化エチレンを
電解液に含ませることができる。また、高温保存に適性
をもたせるために電解液に炭酸ガスを含ませることがで
きる。また、正極や負極の合剤には電解液あるいは電解
質を含ませることができる。例えば、前記イオン導電性
ポリマ−やニトロメタン、電解液を含ませる方法が知ら
れている。
【0028】また、正極活物質の表面を改質することが
できる。例えば、金属酸化物の表面をエステル化剤によ
り処理(特開昭55−163,779)したり、キレ−
ト化剤で処理(特開昭55−163,780)、導電性
高分子(特開昭58−163,188、同59−14,
274)、ポリエチレンオキサイドなど(特開昭60−
97,561)により処理することが挙げられる。ま
た、負極活物質の表面を改質することもできる。例え
ば、イオン導電性ポリマ−やポリアセチレン層を設ける
(特開昭58−111,276)、あるいはLiCl
(特開昭58−142,771)などにより処理するこ
とが挙げられる。
【0029】電極活物質の集電体としては、正極には、
材料としてステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、チ
タン、焼成炭素などの他に、アルミニウムやステンレス
鋼の表面にカーボン、ニッケル、チタンあるいは銀を処
理させたもの、負極には、材料としてステンレス鋼、ニ
ッケル、銅、チタン、アルミニウム、焼成炭素などの他
に、銅やステンレス鋼の表面にカーボン、ニッケル、チ
タンあるいは銀を処理させたもの)、Al−Cd合金な
どが用いられる。これらの材料の表面を酸化することも
用いられる。形状は、フォイルの他、フィルム、シー
ト、ネット、パンチされたもの、ラス体、多孔質体、発
泡体、繊維群の成形体などが用いられる。厚みは、特に
限定されないが、1〜500μmのものが用いられる。
【0030】電池の形状はコイン、ボタン、シ−ト、シ
リンダ−、角などいずれにも適用できる。電池の形状が
コインやボタンのときは、正極活物質や負極活物質の合
剤はペレットの形状に圧縮されて主に用いられる。その
ペレットの厚みや直径は電池の大きさにより決められ
る。また、電池の形状がシ−ト、シリンダ−、角のと
き、正極活物質や負極活物質の合剤は、集電体の上にコ
ート、乾燥、圧縮されて、主に用いられる。そのコート
厚み、長さや巾は、電池の大きさにより決められるが、
コートの厚みは、ドライ後の圧縮された状態で、1〜2
000μmが特に好ましい。
【0031】本発明の非水二次電池の用途には、特に限
定されないが、例えば、電子機器に搭載する場合、カラ
ーノートパソコン、白黒ノートパソコン、ペン入力パソ
コン、ポケット(パームトップ)パソコン、ノート型ワ
ープロ、ポケットワープロ、電子ブックプレーヤー、携
帯電話、コードレスフォン子機、ページャー、ハンディ
ーターミナル、携帯ファックス、携帯コピー、携帯プリ
ンター、ヘッドフォンステレオ、ビデオムービー、液晶
テレビ、ハンディークリーナー、ポータブルCD、ミニ
ディスク、電気シェーバー、電子翻訳機、自動車電話、
トランシーバー、電動工具、電子手帳、電卓、メモリー
カード、テープレコーダー、ラジオ、バックアップ電
源、メモリーカードなどが挙げられる。その他民生用と
して、自動車、電動車両、モーター、照明器具、玩具、
ゲーム機器、ロードコンディショナー、アイロン、時
計、ストロボ、カメラ、医療機器(ペースメーカー、補
聴器、肩もみ機など)などが挙げられる。更に、各種軍
需用、宇宙用として用いることができる。また、太陽電
池と組み合わせることもできる。
【0032】
【実施例】以下に具体例をあげ、本発明をさらに詳しく
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。 合成例 (合成法A)錫粉末11.9g、硫黄粉末6.4gを乾
式混合し、アルミナ製るつぼに入れ、アルゴン雰囲気下
900℃で5時間反応せしめた。その後、室温にまで自
然冷却し、得られたSnSの塊を素粉砕し、さらにジェ
ットミルで粉砕して平均粒径5μmのSnSを得た。同
様の方法で、それぞれの金属粉末、及び硫黄粉末、セレ
ン粉末、またはテルル粉末を用いて、SiS2、Pb
S、Sb23、BiS、InS、MgS、SnSe、P
bSe、Sb2Se3、BiSe、InSe、SnTe、
PbTe、Sb2Te3、BiTe、InTe、MgTe
を得た。 (合成法B)かくはん棒、気体導入管、滴下漏斗、還留
管を備えた500ミリリットル4ツ口フラスコに、塩化第二錫
26.1gを入れ、蒸留水300ミリリットルに溶解し、さら
にかくはんしながら系がph=2.2になるまで、35
%塩酸水溶液を滴下した。その後、室温で硫化水素ガス
を気体導入管より導入し、黄色のコロイド状沈殿物を得
た。この沈殿物を濾過し、蒸留水で3回洗浄した後、乾
燥しSnS2を得た。該SnS2をジェットミルで粉砕
し、平均粒径2μmのSnS2を得た。同様の方法で、
それぞれの金属塩化物または酸化物、及び硫化水素、セ
レン化水素、またはテルル化水素を用いて、GeS2
As25、Sb25、Bi23、ZnS、SnSe2
GeSe2、As2Se5、SnTe2、GeTe2を得
た。 (合成法C)合成法Bで得たGeS2粉末13.7gと
ゲルマニウム金属粉末7.3gを乾式混合し、アルミナ
製るつぼに入れ、二酸化炭素雰囲気下500℃で12時
間反応せしめた。その後、室温にまで自然冷却し、得ら
れたGeSの塊を素粉砕し、さらにジェットミルで粉砕
して平均粒径5μmのGeSを得た。
【0033】実施例−1 合剤の調整法として、負極材料では、上記合成例で合成
したSnSを82重量%、導電剤として鱗片状黒鉛を8
重量%、アセチレンブラックを4重量%、結着剤とし
て、ポリ弗化ビニリデンを6重量%の混合比で混合した
合剤を圧縮成形させたペレット(13mmΦ、22m
g)をドライボックス(露点−40〜−70℃、乾燥空
気)中で遠赤外線ヒーター(150℃ 3時間)にて乾
燥後用いた。正極材料では、正極活物質 LiCoO2
82重量%、導電剤として鱗片状黒鉛を8重量%、アセ
チレンブラックを4重量%、結着剤として、テトラフル
オロエチレンを6重量%の混合比で混合した合剤を圧縮
成形させた正極ペレット(13mmΦ、化合物A−1の
リチウム挿入容量に合わせた。LiCoO2の充電容量
は170mAh/gとした。)を上記と同じドライボッ
クス中で遠赤外線ヒーター(150℃3時間)にて乾燥
後用いた。集電体には、正・負極缶ともに80μm厚の
SUS316のネットをコイン缶に溶接して用いた。電
解質として1mol/l LiPF6(エチレンカーボ
ネート、ブチレンカーボネートとジメチルカーボネート
の2:2:6容量混合液)を200μl用い、更に、セ
パレーターとして微孔性のポリプロピレンシートとポリ
プロピレン不織布を用いて、その電解液を不織布に含浸
させて用いた。そして図1の様なコイン型非水二次電池
を上記と同じドライボックス中で作製した。
【0034】この非水二次電池を0.75mA/cm2
の定電流密度にて、4.3〜2.7Vの範囲で充放電試
験を行なった。(試験はすべて充電からはじめた。)そ
の結果を表1に示した。尚、表1に示す略号は、(a)
本発明の負極活物質、(b)第1回目放電容量(負極活
物質1g当りmAh)、(c)放電平均電圧(V)、
(d)充放電サイクル性(第一回目の放電容量の60%
の容量になるサイクル数)をそれぞれ示す。上記合成例
で合成した化合物SiS2、SnS2、PbS、GeS、
GeS2、As25、Sb23、Sb25、Bi23
BiS、InS、ZnS、MgSについても同様の方法
でコイン型非水二次電池を作製し、充放電試験をおこな
った。その結果を表1に示した。この結果から本発明に
用いられる負極活物質は充放電サイクル性に優れ、かつ
高い放電電圧、高容量の非水二次電池を与えることが分
かる。
【0035】
【表1】
【0036】実施例−2 実施例−1において、負極活物質SnSのかわりに上記
合成例で合成したSnSeを用いる以外は実施例−1と
同じ方法でコイン型非水二次電池を作製し、充放電試験
をおこなった。その結果を表2に示した。負極活物質と
して上記合成例で合成したSnSe2、PbSe、Ge
Se2、As2Se5、Sb2Se3、BiSe、InSe
についても同様の方法でコイン型非水二次電池を作製
し、充放電試験をおこなった。その結果を表2に示し
た。尚、表2に示す略号は(a)、(b)、(c)、(d)
ともに実施例−1と同じである。この結果から本発明に
用いられる負極活物質は充放電サイクル性に優れ、かつ
高い放電電圧、高容量の非水二次電池を与えることが分
かる。
【0037】
【表2】
【0038】実施例−3 実施例−1において、負極活物質SnSのかわりに上記
合成例で合成したSnTeを用いる以外は実施例−1と
同じ方法でコイン型非水二次電池を作製し、充放電試験
をおこなった。その結果を表3に示した。負極活物質と
して上記合成例で合成したSnTe2、PbTe、Ge
Te2、Sb2Te3、BiTe、InTeについても同
様の方法でコイン型非水二次電 池を作製し、充放電試
験をおこなった。その結果を表3に示した。尚、表3に
示す略号は(a)、(b)、(c)、(d)ともに実施例−
1と同じである。この結果から本発明に用いられる負極
活物質は充放電サイクル性に優れ、かつ高い放電電圧、
高容量の非水二次電池を与えることが分かる。
【0039】
【表3】
【0040】比較例−1 実施例−1において、負極活物質SnSのかわりにTi
2を用いる以外は実施例−1と同じ方法でコイン型非
水二次電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結
果を表4に示した。尚、表4に示す略号は(a)、
(b)、(c)、( d)ともに実施例−1と同じである。
負極活物質としてMoS2についても同様の方法でコイ
ン型非水二次電池を作製し、充放電試験をおこなった。
その結果を表4に示した。この結果から本発明で用いら
れるカルコゲン化物を負極活物質として用いた場合に
は、TiS2、MoS2に比べ充放電サイクル特性、放電
電圧、放電容量全ての点で優れていることがわかる。
【0041】
【表4】
【0042】比較例−2 負極活物質として炭素質材料である石炭系コ−クス(新
日鉄化学製、商品名LCP−u)を82重量%、負極導
電剤としてアセチレンブラックを12重量%、負極結着
剤として、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(住
友化学工業製、商品名ESPREN)を6重量%を用い
る以外は実施例−1と同じ方法でコイン型非水二次電池
を作製し、充放電試験をおこなった。充放電試験条件は
0.75mA/cm2 の定電流密度にて、3.95〜
2.7Vの範囲で充放電試験を行なった。(試験はすべ
て充電からはじめた。) その結果を表5に示した。尚、表5に示す略号は
(a)、(b)、(c)、(d)ともに実施例−1と同じで
ある。この結果から本発明で用いられるカルコゲン化物
を負極活物質として用いた場合には、炭素質材料を用い
た場合に比べ充放電サイクル特性、放電容量の点で優れ
ていることがわかる。
【0043】
【表5】
【0044】実施例−4 実施例−1において、正極活物質としてLiCoO2
かわりにLiNiO2を用いる以外は実施例−1と同じ
方法でコイン型非水二次電池を作製し、充放電試験をお
こなった。その結果を表6に示した。尚、表6に示す略
号は(a)、( b)、(c)、(d)ともに実施例−1と
同じである。正極活物質としてLiCo0.95
0.052.07、LiMn24についても同様の方法でコイン
型非水二次電池を作製し、充放電試験をおこなった。そ
の結果を表6に示した。この結果から、いずれの正極活
物質を用いても、充放電サイクル特性、放電電圧、放電
容量全ての点で優れていることがわかる。
【0045】
【表6】
【0046】実施例−5 負極活物質として、上記合成例で合成したSnSを用い
て、それを86重量%、導電剤としてグラファイト6重
量%、アセチレンブラック3重量%の割合で混合し、更
に結着剤としてポリフッ化ビニリデン4重量%およびカ
ルボキシメチルセルロース1重量%を加え、水を媒体と
して混練してスラリーを作製した。該スラリーを厚さ1
8μmの銅箔の両面に、ドクタ−ブレ−ドコ−タ−を使
って塗布し、乾燥後カレンダープレス機により圧縮成型
して帯状の負極シ−ト(9)を作成した。負極シ−トの
圧縮成形後の厚さは80μmであった。正極活物質とし
て、LiCoO2を87重量%、導電剤としてグラファ
イト9重量%の割合で混合し、さらに結着剤としてポリ
テトラフルオロエチレン3重量%とポリアクリル酸ナト
リウム1重量%を加え、水を媒体として混練して得られ
たスラリーを厚さ20μmのアルミニウム箔支持体(集
電体)の両面に上記と同じ方法で塗布した。カレンダ−
プレス機により圧縮成形して帯状の正極シ−ト(8)
(257μm)を作成した。上記負極シート(9)およ
び正極シート(8)のそれぞれ端部にそれぞれニッケ
ル、アルミニウム製のリード板をそれぞれスポット溶接
した後、露点ー40℃以下の乾燥空気中で200℃で2
時間熱処理した。熱処理は遠赤外線ヒ−タ−を用いてお
こなった。さらに、熱処理済み正極シート(8)、微多
孔性ポリプロピレンフィルムセパレーター(セルガード
2400)、熱処理済み負極シート(9)およびセパレ
ーター(10)の順で積層し、これを巻き込み機で渦巻
き状に巻回した。
【0047】この巻回体を負極端子を兼ねる、ニッケル
メッキを施した鉄製の有底円筒型電池缶(11)に収納
した。さらに、電解質として1mol/l LiPF6
(エチレンカーボネート、ブチレンカーボネートとジメ
チルカーボネートの2:2:6容量混合液)を電池缶に
注入した。正極端子を有する電池蓋(12)をガスケッ
ト(13)を介してかしめて円筒型電池を作製した。な
お、正極端子(12)は正極シート(8)と、電池缶
(11)は負極シート(9)とあらかじめリード端子に
より接続した。図2に円筒型電池の断面を示した。な
お、(14)は安全弁である。充放電条件は、4.3〜
2.7V、1mA/cm2とした。その結果を、表7に
示した。尚、表7に示す略号は(b)、(c)、(d)と
もに実施例 −1と同じである。(e)は単3電池1ml当
たりの放電容量を示す。
【0048】
【表7】
【0049】実施例−6 上記合成例で合成したSnSのコイン型非水二次電池を
実施例−1に従って作製し、次の安全性テストを実施し
た。コイン型非水二次電池各50個を5mA/cm2
条件で20サイクル充放電を繰り返した後、電池を分解
して負極ペレットを60%RH空気中に取り出し、自然
発火するかどうかのテストを実施した。その結果、発火
したコイン電池は0個であった。
【0050】比較例−3 負極活物質として、Li−Al合金(80%−20%重
量比、15mmΦ、100mg)を用いて、実施例ー4
と同じ実験を実施した。その結果32個が発火した。こ
の結果から、本発明における非水二次電池は極めて安全
であることがわかる。
【0051】表8〜表11で示す略号は、(a)本発明
の負極活物質前駆体、(b)第1回目リチウム放出量
(負極活物質前駆体1g当りmAh)、(c)リチウム
放出平均電位(V)、(d)サイクル性 ((第10
回目リチウム放出容量−第1回目リチウム放出容量)/
第1回目リチウム放出容量) の様に表す。使用した活
物質はすべて市販品を使用した。
【0052】実施例7 負極活物質としてリチウム金属にどれくらい近いかを調
べるために、Li−Al(80−20重量%)に対する
リチウム放出の平均電位とその容量を調べた。負極活物
質前駆体を82重量%、導電剤として鱗片状黒鉛を8重
量%、アセチレンブラックを4重量%、結着剤として、
ポリ弗化ビニリデンを6重量%の混合比で混合した合剤
を圧縮成形させたペレット(13mmΦ、22mg)を
ドライボックス(露点−40〜−70℃、乾燥空気)中
で遠赤外線ヒーター(150℃3時間)にて乾燥後用い
た。対極として、Li−Al(80−20重量% 15
mmΦ 100mg)を用いた。集電体には、正・負極
缶ともに80μm厚のSUS316のネットをコイン缶
に溶接して用いた。電解質として1mol/lLiPF
6(エチレンカーボネートとジメチルカーボネートの
2:8容量混合 液)を200μl用い、更に、セパレ
ーターとして微孔性のポリプロピレンシートとポリプロ
ピレン不織布を用いて、その電解液を不織布に含浸させ
て用いた。そして、図1の様なコイン型リチウム電池を
上記と同じドライボックス中で作製した。このリチウム
電池を0.75mA/cm2 の定電流密度にて、0.2
〜1.8Vの範囲で充放電試験を行なった。(試験はす
べて本発明の化合物にリチウムを挿入する反応からはじ
めた。) その結果を表8に示す。
【0053】
【表8】
【0054】実施例8 正極材料では、正極活物質 LiCoO2を82重量%、
導電剤として鱗片状黒鉛を8重量%、アセチレンブラッ
クを4重量%、結着剤として、テトラフルオロエチレン
を6重量%の混合比で混合した合剤を圧縮成形させた正
極ペレット(13mmΦ、負極活物質前駆体のリチウム
挿入容量と総体積から正極活物質量を決めた。(円筒型
電池を想定)LiCoO2の充電容量は170mAh/
gとし た。)を上記と同じドライボックス中で遠赤外
線ヒーター(150℃3時間)にて乾燥後用いた。 正
極材料以外はすべて実施例7と同じ方法でコイン電池を
作成した。このリチウム電池を0.75mA/cm2 の
定電流密度にて、4.3〜2.8Vの範囲で充放電試験
を行なった。(試験はすべて充電からはじめた。)その
結果を表9に示す。
【0055】
【表9】
【0056】実施例9 負極活物質前駆体SnSと各正極活物質との組み合わせ
実験をした。その結果を表10に示す。充放電条件は
4.3〜2.8Vとした。
【0057】
【表10】
【0058】比較例4 負極活物質として、TiS2を実施例7と同じ合剤にて
ペレットを作成し、実施例8と同じ充放電試験を実施し
た。その結果を表11に示す。
【0059】
【表11】
【0060】実施例10 SnSとSnS2のコイン電池を実施例8に従って作製
し、次の安全性テストを実施した。コイン電池各50個
を5mA/cm2の条件で20サイクル充放電を繰り返
した後、電池を分解して負極ペレットを60%RH空気
中に取り出し、自然発火するかどうかのテストを実施し
た。 比較例5 負極活物質として、Li−Al合金(80%−20%重
量比、15mmΦ、100mg)を用いて、実施例10
と同じ実験を実施した。
【0061】実施例7〜9と比較例4の結果、本発明の
化合物では、放電電圧が高く、充放電サイクル性がよ
く、かつ放電容量が大きいことが示された。また、本発
明の負極活物質前駆体とくに、SnSやSnS2では、
そのペレット密度は3.0〜3.5であり、焼成炭素質
材料のそれが1.1〜1.4に対して2〜3倍程大き
く、また、重量当りの放電容量も2.5倍程大きく、当
量あたりの分子量は2倍であるので、本発明の負極活物
質の体積当りの放電容量が焼成炭素質材料のそれより約
4倍程大きくなることも判った。
【0062】
【発明の効果】本発明のように、正極活物質にリチウム
含有遷移金属酸化物、負極活物質として、少なくとも1
種の周期表IVB族元素、VB族元素、In、Zn、ま
たはMgを主体としたカルコゲン化物を用いると高い放
電作動電圧、大きな放電容量と優れた充放電サイクル特
性を与える安全な非水二次電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に使用したコイン型電池の断面図を示し
たものである。
【図2】実施例に使用した円筒型電池の断面図を示した
ものである。
【符号の説明】
1 負極封口板 2 負極合剤ペレット 3 セパレーター 4 正極合剤ペレット 5 集電体 6 正極ケース 7 ガスケット 8 正極シート 9 負極シート 10 セパレーター 11 電池缶 12 電池蓋 13 ガスケット 14 安全弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質、負極活物質、リチウム塩を
    含む非水電解質から成る非水二次電池において、該負極
    活物質の少なくとも1種が、周期表IVB族元素、VB
    族元素、In、Zn、またはMgを主体としたカルコゲ
    ン化物であることを特徴とする非水二次電池
  2. 【請求項2】 該負極活物質の少なくとも1種が、G
    e、Sn、Pb、SbまたはBiを主体としたカルコゲ
    ン化物であることを特徴とする請求項1に記載の非水二
    次電池
  3. 【請求項3】 該負極活物質の少なくとも1種が、Sn
    を主体としたカルコゲン化物であることを特徴とする請
    求項1に記載の非水二次電池
  4. 【請求項4】 該正極活物質が、リチウム含有遷移金属
    酸化物であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項に記載の非水二次電池
  5. 【請求項5】 該正極活物質の少なくとも1種が、Li
    xQOy(式中、Qは、その少なくとも1種がCo、M
    n、Ni、VまたはFeを含む遷移金属、x=0.2〜
    1.2、y=1.4〜3の数字を表す。)であることを
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の非水二次電池
  6. 【請求項6】 該正極活物質の少なくとも1種が、Li
    xCoO2 、LixNiO2、LixCoaNi1-a2、L
    xCob1-bz、Lix CobFe1-b2、LixMn
    24、LixMncCo2-c4 、LixMncNi
    2-c4、LixMnc 2-c4、またはLixMncFe
    2-c4(式中、x=0.2〜1.2、a=0.1〜0.
    9、b=0.8〜0.98、c=1.6〜1.96、z
    =2.01〜2.3の数字を表す。)であることをを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の
    非水二次電池
JP6030207A 1994-02-28 1994-02-28 非水二次電池 Pending JPH07240200A (ja)

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