JP3498345B2 - 非水二次電池 - Google Patents
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Description
かつ安全性を高めた非水二次電池に関するものである。
チウム金属やリチウム合金が代表的であるが、それらを
用いると充放電中にリチウム金属が樹枝状に成長し、内
部ショートしたり、その樹枝状金属自体の活性が高く、
発火する危険をはらんでいる。これに対して、最近、リ
チウムを挿入放出することができる焼成炭素質材料が実
用されるようになってきた。この炭素質材料の欠点は、
それ自体が導電性をもつので、過充電や急速充電の際に
炭素質材料の上にリチウム金属が析出することがあり、
結局、樹枝状金属を析出してしまうことになる。これを
避けるために、充電器を工夫したり、正極活物質量を少
なくして、過充電を防止する方法を採用したりしている
が、後者の方法では、活物質物質の量が限定されるの
で、そのため、放電容量も制限されてしまう。また、炭
素質材料は密度が比較的小さいため、体積当りの容量が
低いという二重の意味で放電容量が制限されてしまうこ
とになる。
物質として用いる例として、二次電池正極活物質のLi
1.03Co0.95Sn0.04O2(EP86−106,30
1)、二次電池正極活物質のV2 O5 にSnO2 の添加
(特開平2−158,056)、二次電池負極活物質の
α−Fe2 O3 にSnO2 の添加(SnO2 の好ましい
添加範囲0.5〜10モル%)(特開昭62−219,
465)、一次電池正極活物質のSnO2(電気化学およ
び工業物理化学 46巻7号407ページ 1978
年)が知られている。また、SnO2 やSn化合物をエ
レクトロクロミックの電極に用いる例として、SnO2
がLiイオンを可逆的に挿入できること(ジャーナル
オブ エレクトロケミカル ソサエティー 140巻
5号 L811993年)、InO2 に8モル%Snを
ドープしたフィルム(ITO)がLiイオンを可逆的に
挿入できること(ソリッド ステート イオニクス 2
8−30巻 1733ページ 1988年発行)が知ら
れている。しかし、エレクトロクロミックのシステムで
は、電極を透明にするため、それを蒸着法などにより薄
膜にして使用するので、電池の実用範囲とは異なり、か
なり低い電流で作動させることが一般である。前記文献
の「ソリッド ステート イオニクス」では、1μA〜
30μA/cm2 の実験例が示されている。
用いる例として、二次電池の正極活物質のV2 O5 にG
eO2 の添加(特開平2−158,056)、一次電池
の正極活物質として、GeO、GeO2 の使用(特開昭
55−96,567)が知られている。
用いる例として、一次電池の正極活物質として、PbO
x の使用(x=1.4〜1.8)(英国特許78−6,
271)、一次電池の正極活物質として、PbO、Pb
O2 ,Pb2 O3 、Pb3 O 4 の使用(マテリアルズ
ケミストリー アンド フィジックス 25巻 2号2
07ページ 1990年)が知られている。Sb酸化物
をリチウム電池の活物質として用いる例として、一次電
池の正極活物質として、Sb酸化物の使用(独国特許
2,516,703)が知られている。Bi酸化物をリ
チウム電池の活物質として用いる例として、一次電池の
正極活物質として、Bi2 O3 の使用(特開昭52−1
2,425)、一次電池の正極活物質として、BiとP
bの複合酸化物(特開昭59−151,761)が知ら
れている。
i2 MnO3 、γ- βMnO2 とLiMn2 O4 の複合
酸化物、γ- βMnO2 とLi2 MnO3 の複合酸化
物、LiCoO2 、LiCo0.5 Ni0.5 O2 、LiN
iO2 、V2 O5 、非晶質V2O5 、V6 O13、LiV
3 O8 、VO2(B)、Ti化合物のTiS2 、Mo化合
物のMoS2 、MoO3 、LiMo2 O4 などが知られ
ている。いずれも金属カルコゲナイドである正極活物質
と負極活物質との組合せとして、TiS2 とLiTiS
2(米国特許第983,476)、化学的に合成されたL
i0.1 V2 O5 とLiMn1-t Met O2(0.1<t <
1 Me=遷移金属 特開昭63−210,028)、
同Li0.1 V2 O5 とLiCo1-u Feu O2(u=0.
05〜0.3 同63−211,564)、同Li0.1
V2 O5 とLiCo1-v Niv O2 (v =0.5〜0.
9 特開平1−294,364)、V2 O 5 とNb2 O
5 +リチウム金属(特開平2−82447)、V2 O5
やTiS2と電気化学的に合成されたLix Fe2 O3
(米国特許第4,464,447ジャーナル オブ パ
ワー ソーシズ 8巻 289頁 1982年)、正極
活物質と負極活物質にLiNix Co1-x O2 (0≦x
<1 特開平1−120,765 明細書中では、実施
例から正極活物質と負極活物質は同一化合物と記載され
ている。)、LiCoO2 あるいはLiMn2 O4 と酸
化鉄、FeO、Fe 2 O3 、Fe3 O4 、酸化コバル
ト、CoO、Co2 O3 あるいはCo3 O4 (特開平3
−291,862)などが知られている。また、これら
のいずれの組合せも3V級より低い放電電位を持ち、か
つ容量の低い非水二次電池である。
質とし、これら正極活物質と組み合わせることにより、
高い放電電位、高容量、良好な充放電サイクル特性、か
つ安全性を高めた非水二次電池を得ることができるが、
充放電サイクル特性については前述の如く満足できない
ものであり、この充放電サイクル特性の一層の改良が強
く望まれている。
充放電サイクル特性を改良し、かつ高い放電電圧、高容
量で安全性を高めた非水二次電池を得ることである。
物質、負極活物質、リチウム塩を含む非水電解質から成
る非水二次電池に関し、該負極活物質が、一般式(3)SnM 3 r O s 一般式(3) (式中、M 3 はG e 、P b から選ばれる少なくとも一
種、 r =0.7〜1.5、 s =2.4〜4の数字を表
す。) で示される酸化物を主体とする複合酸化物である
ことを特徴とする非水二次電池により達成することがで
きた。
(3) SnM3 r Os 一般式(3) (式中、M3 はG e 、P b から選ばれる少なくとも一
種、r =0.7〜1.5、s =2.4〜4の数字を表
す。)で示すことができる。
する複合酸化物としては例えばSnGe 0.7 O 2.4 、S
nPb 0.7 O 2.4 、SnGe 0.8 O 2.6 、SnPb 0.8
O 2.6 、SnGeO 3 、SnPbO 3 、SnGe 1.2 O
3.4 、SnPb 1.2 O 3.4 、SnGe 1.5 O 4 、SnP
b 1.5 O 4 等であるがこれらに限定されるわけではな
い。また一般式(3)におけるSn、M3 の価数は特に
限定されることはなく、単独価数であっても、各価数の
混合物であっても良い。
(4) SnM3 O3 一般式(4) (式中、M3 は一般式(3)と同じ。)で示される酸化
物を主体とする複合酸化物であり、例えばSnGeO
3 、SnPbO 3 等であるがこれらに限定されるわけで
はない。
般式(3)から(4)で示される酸化物を主体とする複
合酸化物を負極活物質として用いることにより、より充
放電サイクル特性の優れた、かつ高い放電電圧、高容量
で安全性の高い非水二次電池を得ることができる。本発
明の負極活物質に各種化合物を含ませることができる。
例えば、遷移金属(Sc、Ti、V、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、
Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、ランタノイド系
金属、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、A
u、Hg)や周期表IIa族元素(Be、Mg、Ca、
Sr、Ba)、IIIb族元素(B、Al、Ga、I
n、Tl)、Vb族元素(N、P、As、Sb、B
i)、VIb族元素(S、Se、Te、Po)やVII
b族元素(F、Cl、Br、I)を含ませることができ
る。また電子伝導性をあげる各種化合物(例えば、S
b、In、Nbの化合物)のドーパントを含んでもよ
い。添加する化合物の量は0〜20モル%が好ましい。
示される酸化物を主体とする複合酸化物の合成法は焼成
法、溶液法いずれの方法も採用することができる。例え
ば焼成法について詳細に説明するとSn化合物とM 3 化
合物を混合し、焼成せしめればよい。Sn化合物として
はたとえばSnO、SnO2 、Sn2 O3 、Sn3 O
4 、Sn7 O13・H2 O、Sn8 O15、水酸化第一錫、
オキシ水酸化第二錫、亜錫酸、蓚酸第一錫、燐酸第一
錫、オルト錫酸、メタ錫酸、パラ錫酸、弗化第一錫、弗
化第二錫、塩化第一錫、塩化第二錫、臭化第一錫、臭化
第二錫、沃化第一錫、沃化第二錫等を挙げることができ
る。Ge化合物としてはたとえばGeO2 、GeO、四
塩化ゲルマニウム、四臭化ゲルマニウム、ゲルマニウム
テトラメトキシド、ゲルマニウムテトラエトキシド等の
アルコキシゲルマニウム化合物等を挙げることができ
る。Pb化合物としてはたとえばPbO2 、PbO、P
b2 O3 、Pb3 O4 、PbCl2 、塩素酸鉛、過塩素
酸鉛、硝酸鉛、炭酸鉛、蟻酸鉛、酢酸鉛、四酢酸鉛、酒
石酸鉛、鉛ジエトキシド、鉛ジ(イソプロポキシド)等
を挙げることができる。
する温度以上であればよく、100〜2000℃が好ま
しく、特に200〜1500℃が好ましい。焼成ガス雰
囲気は特に限定されず酸化雰囲気、還元雰囲気いずれも
とることができる。たとえば空気中、あるいは酸素濃度
を任意の割合に調製したガス、あるいは不活性ガス中で
合成される。不活性ガスとしては例えば水素、一酸化炭
素、窒素、アルゴン、ヘリウム、クリプトン、キセノ
ン、二酸化炭素等が挙げられる。
示される酸化物を主体とする複合酸化物の平均粒子サイ
ズは0.1〜60μmが好ましい。所定の粒子サイズに
するには、良く知られた粉砕機や分級機が用いられる。
例えば、乳鉢、ボールミル、振動ボールミル、衛星ボー
ルミル、遊星ボールミル、旋回気流型ジェットミルや篩
などが用いられる。
リチウムイオンを挿入・放出できる遷移金属酸化物でも
良いが、特にリチウム含有遷移金属酸化物が好ましい。
本発明で用いられる好ましいリチウム含有遷移金属酸化
物正極活物質としては、リチウム含有Ti、V、Cr、
Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Wを含む酸化物
があげられる。またリチウム以外のアルカリ金属(周期
律表の第IA、第IIAの元素)、半金属のAl、Ga、
In、Ge、Sn、Pb、Sb、Biなどを混合しても
よい。混合量は0〜10モル%が好ましい。本発明で用
いられるより好ましいリチウム含有遷移金属酸化物正極
活物質としては、リチウム化合物/遷移金属化合物(こ
こで遷移金属とは、Ti、V、Cr、Mn、Fe、C
o、Ni、Mo、Wから選ばれる少なくとも1種)の合
計のモル比が0.3〜2.2になるように混合して合成
することが好ましい。本発明で用いられるとくに好まし
いリチウム含有遷移金属酸化物正極活物質としては、リ
チウム化合物/遷移金属化合物(ここで遷移金属とは、
V、Cr、Mn、Fe、Co、Niから選ばれる少なく
とも1種)の合計 のモル比が0.3〜2.2になるよ
うに混合して合成することが好ましい。本発明で用いら
れるとくに好ましいリチウム含有遷移金属酸化物正極活
物質とは、Lix QOy (ここでM=Co、Mn、N
i、V、Feから選ばれる少なくとも1種を含む遷移金
属)、x=0.2〜1.2、y=1.4〜3)であるこ
とが好ましい。
ム含有金属酸化物正極活物質としては、Lix Co
O2 、Lix NiO2 、Lix Coa Ni1-a O2 、L
iz Co b V1-b Oz 、Lix Cob Fe1-b O2 、L
ix Mn2 O4 、Lix Mnc Co2-c O4 、Lix M
nc Ni2-c O4 、Lix Mnc V2-c Oz 、Lix M
n c Fe2-c O4 、Lix Mn2 O4 とMnO2 の混合
物、Li2xMnO3 とMnO2 の混合物、Lix Mn2
O4 、Li2xMnO3 とMnO2 の混合物(ここでx=
0.2〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8〜
0.98、c=1.6〜1.96、z=2.01〜5)
をあげられる。本発明で用いられるさらに好ましいリチ
ウム含有金属酸化物正極活物質としては、Lix CoO
2 、Lix NiO2 、Lix Coa Ni1-a O2 、Li
x Co b V1-b Oz 、Lix Cob Fe1-b O2 、Li
x Mn2 O4 、Lix Mnc Co2-c O4 、Lix Mn
c Ni2-c O4 、Lix Mnc V2-c O4 、Lix Mn
c Fe2-c O4 (ここでx=0.7〜1.04、a=
0.1〜0.9、b=0.8〜0.98、c=1.6〜
1.96、z=2.01〜2.3)があげられる。本発
明で用いられる最も好ましいリチウム含有遷移金属酸化
物正極活物質としては、Lix CoO2 、Lix NiO
2 、Lix Coa Ni1-a O2 、Lix Mn2 O4 、L
ix Cob V1-b Oz (ここでx=0.7〜1.1、a
=0.1〜0.9、b=0.9〜0.98、z=2.0
1〜2.3)があげられる。本発明で用いられる最も好
ましいリチウム含有遷移金属酸化物正極活物質として
は、Lix CoO2 、Lix NiO2 、Lix Coa N
i1-a O2 、Lix Mn2 O4 、Lix Cob V1-b O
z (ここでx=0.7〜1.04、a=0.1〜0.
9、b=0.9〜0.98、z=2.02〜2.3)が
あげられる。ここで、上記のx値は、充放電開始前の値
であり、充放電により増減する。
化合物を混合、焼成する方法や溶液反応により合成する
ことができるが、特に焼成法が好ましい。本発明で用い
られる焼成温度は、本発明で用いられる混合された化合
物の一部が分解、溶融する温度であればよく、例えば2
50〜2000℃が好ましく、特に350〜1500℃
が好ましい。
属酸化物に化学的にリチウムイオンを挿入する方法とし
ては、リチウム金属、リチウム合金やブチルリチウムと
遷移金属酸化物と反応させることにより合成する方法が
好ましい。
ズは特に限定されないが、0.1〜50μmが好まし
い。所定の粒子サイズにするには、良く知られた粉砕機
や分級機が用いられる。例えば、乳鉢、ボールミル、振
動ボールミル、衛星ボールミル、遊星ボールミル、旋回
気流型ジェットミルや篩などが用いられる。
物質との組み合わせは、好ましくは一般式(3)に示さ
れる酸化物を主体とする複合酸化物とLix CoO2 、
Lix NiO2 、Lix Coa Ni1-a O2 、Lix M
n2 O4 、またはLix Cob V1-b Oz (ここでx=
0.7〜1.04、a=0.1〜0.9、b=0.9〜
0.98、z=2.02〜2.3)の組み合わせであ
る。このような組み合わせにおいて、高い放電電圧、高
容量で充放電サイクル特性の優れた非水二次電池を得る
ことができる。本発明において負極活物質と正極活物質
の最も好ましい組み合わせは、一般式(4)で示される
酸化物を主体とする複合酸化物とLix CoO2 、Li
x NiO2 、Lix Coa Ni1-a O2 、Lix Mn2
O4 、またはLix Cob V1-b Oz (ここでx=0.
7〜1.04、a=0.1〜0.9、b=0.9〜0.
98、z=2.02〜2.3)の組み合わせである。こ
のような組み合わせにおいて、さらに一層高い放電電
圧、高容量で充放電サイクル特性の優れた非水二次電池
を得ることができる。
示される酸化物を主体とする複合酸化物へのリチウム挿
入の当量は3〜10当量になっており、この当量に合わ
せて正極活物質との使用量比率を決める。この当量に基
づいた使用量比率に、0.5〜2倍の係数をかけて用い
ることが好ましい。リチウム供給源が正極活物質以外で
は(例えば、リチウム金属や合金、ブチルリチウムな
ど)、負極活物質のリチウム放出当量に合わせて正極活
物質の使用量を決める。このときも、この当量に基づい
た使用量比率に、0.5〜2倍の係数をかけて用いるこ
とが好ましい。
示される酸化物を主体とする複合酸化物は、結晶構造、
非晶質構造、またその混合物いずれでも良い。結晶構造
の該複合酸化物はリチウムを挿入していくと結晶性が低
下して、非晶質性に変わっていく。従って、負極活物質
として可逆的に酸化還元している構造は非晶質性が高い
化合物と推定される。
活物質としては、リチウム金属、リチウム合金(Al、
Al−Mn(米国特許第4,820,599)、Al−
Mg(特開昭57−98977)、Al−Sn(特開昭
63−6,742)、Al−In、Al−Cd(特開平
1−144,573)などやリチウムイオンまたはリチ
ウム金属を吸蔵・放出できる焼成炭素質化合物(例え
ば、特開昭58−209,864、同61−214,4
17、同62−88,269、同62−216,17
0、同63−13,282、同63−24,555、同
63−121,247、同63−121,257、同6
3−155,568、同63−276,873、同63
−314,821、特開平1−204,361、同1−
221,859、同1−274,360など)があげら
れる。上記リチウム金属やリチウム合金の併用目的は、
本発明で用いる一般式(3)〜(4)で示される酸化物
を主体とする複合酸化物にリチウムを電池内で挿入させ
るためのものであり、電池反応として、リチウム金属な
どの溶解・析出反応を利用するものではない。
などを添加することができる。導電剤は、構成された電
池において、化学変化を起こさない電子伝導性材料であ
れば何でもよい。通常、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒
鉛、土状黒鉛など)、人工黒鉛、カ−ボンブラック、ア
セチレンブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維や金
属(銅、ニッケル、アルミニウム、銀(特開昭63−1
48,554)など)粉、金属繊維あるいはポリフェニ
レン誘導体(特開昭59−20,971)などの導電性
材料を1種またはこれらの混合物として含ませることが
できる。黒鉛とアセチレンブラックの併用がとくに好ま
しい。その添加量は、1〜50重量%が好ましく、特に
2〜30重量%が好ましい。カーボンや黒鉛では、2〜
15重量%が特に好ましい。
アルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、再生セルロース、ジアセチルセル
ロース、ポリビニルクロリド、ポリビニルピロリドン、
テトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ジエ
ンターポリマー(EPDM)、スルホン化EPDM、ス
チレンブタジエンゴム、ポリブタジエン、フッ素ゴム、
ポリエチレンオキシドなどの多糖類、熱可塑性樹脂、ゴ
ム弾性を有するポリマーなどが1種またはこれらの混合
物として用いられる。また、多糖類のようにリチウムと
反応するような官能基を含む化合物を用いるときは、例
えば、イソシアネート基のような化合物を添加してその
官能基を失活させることが好ましい。その結着剤の添加
量は、1〜50重量%が好ましく、特に2〜30重量%
が好ましい。フィラーは、構成された電池において、化
学変化を起こさない繊維状材料であれば何でも用いるこ
とができる。通常、ポリプロピレン、ポリエチレンなど
のオレフィン系ポリマー、ガラス、炭素などの繊維が用
いられる。フィラーの添加量は特に限定されないが、0
〜30重量%が好ましい。
レンカ−ボネ−ト、エチレンカ−ボネ−ト、ブチレンカ
ーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラ
ン、ジメチルスルフォキシド、1,3−ジオキソラン、
ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、
アセトニトリル、ニトロメタン、蟻酸メチル、酢酸メチ
ル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、リン酸
トリエステル(特開昭60−23,973)、トリメト
キシメタン(特開昭61−4,170)、ジオキソラン
誘導体(特開昭62−15,771、同62−22,3
72、同62−108,474)、スルホラン(特開昭
62−31,959)、3−メチル−2−オキサゾリジ
ノン(特開昭62−44,961)、プロピレンカ−ボ
ネ−ト誘導体(特開昭62−290,069、同62−
290,071)、テトラヒドロフラン誘導体(特開昭
63−32,872)、ジエチルエ−テル(特開昭63
−62,166)、1,3−プロパンサルトン(特開昭
63−102,173)などの非プロトン性有機溶媒の
少なくとも1種以上を混合した溶媒とその溶媒に溶ける
リチウム塩、例えば、LiClO4 、LiBF 6 、Li
PF6 、LiCF3 SO3 、LiCF3 CO2 、LiA
sF6 、LiSbF6 、LiB10Cl10(特開昭57−
74,974)、低級脂肪族カルボン酸リチウム(特開
昭60−41,773)、LiAlCl4 、LiCl、
LiBr、LiI(特開昭60−247,265)、ク
ロロボランリチウム(特開昭61−165,957)、
四フェニルホウ酸リチウム(特開昭61−214,37
6)などの1種以上の塩から構成されている。なかで
も、プロピレンカ−ボネ−トあるいはエチレンカボート
と1,2−ジメトキシエタンおよび/あるいはジエチル
カーボネートの混合液にLiCF3 SO3 、LiClO
4 、LiBF4 および/あるいはLiPF6 を含む電解
質が好ましい。これら電解質を電池内に添加する量は、
特に限定されないが、正極活物質や負極活物質の量や電
池のサイズによって必要量用いることができる。支持電
解質の濃度は、電解液1リットル当たり0.2〜3モル
が好ましい。
用いることができる。固体電解質としては、無機固体電
解質と有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質に
は、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく
知られている。なかでも、Li3 N、LiI、Li5 N
I2 、Li3 N−LiI−LiOH、LiSiO4 、L
iSiO4 −LiI−LiOH(特開昭49−81,8
99)、xLi3 PO4 −(1−x)Li4 SiO
4 (特開昭59−60,866)、Li2 SiS3 (特
開昭60−501,731)、硫化リン化合物(特開昭
62−82,665)などが有効である。有機固体電解
質では、ポリエチレンオキサイド誘導体か該誘導体を含
むポリマ−(特開昭63−135,447)、ポリプロ
ピレンオキサイド誘導体か該誘導体を含むポリマ−、イ
オン解離基を含むポリマ−(特開昭62−254,30
2、同62−254,303、同63−193,95
4)、イオン解離基を含むポリマ−と上記非プロトン性
電解液の混合物(米国特許第4,792,504、同
4,830,939、特開昭62−22,375、同6
2−22,376、同63−22,375、同63−2
2,776、特開平1−95,117)、リン酸エステ
ルポリマ−(特開昭61−256,573)が有効であ
る。さらに、ポリアクリロニトリルを電解液に添加する
方法もある(特開昭62−278,774)。また、無
機と有機固体電解質を併用する方法(特開昭60−1,
768)も知られている。
度を持ち、所定の機械的強度を持ち、絶縁性の薄膜が用
いられる。耐有機溶剤性と疎水性からポリプレピレンな
どのオレフィン系ポリマーあるいはガラス繊維あるいは
ポリエチレンなどからつくられたシートや不織布が用い
られる。セパレーターの孔径は、一般に電池用として用
いられる範囲が用いられる。例えば、0.01〜10μ
mが用いられる。セパレターの厚みは、一般に電池用の
範囲で用いられる。例えば、5〜300μmが用いられ
る。
で、以下で示す化合物を電解質に添加することが知られ
ている。例えば、ピリジン(特開昭49−108,52
5)、トリエチルフォスファイト(特開昭47−4,3
76)、トリエタノ−ルアミン(特開昭52−72,4
25)、環状エ−テル(特開昭57−152,68
4)、エチレンジアミン(特開昭58−87,77
7)、n−グライム(特開昭58−87,778)、ヘ
キサリン酸トリアミド(特開昭58−87,779)、
ニトロベンゼン誘導体(特開昭58−214,28
1)、硫黄(特開昭59−8,280)、キノンイミン
染料(特開昭59−68,184)、N−置換オキサゾ
リジノンとN,N’−置換イミダゾリジノン(特開昭5
9−154,778)、エチレングリコ−ルジアルキル
エ−テル(特開昭59−205,167)、四級アンモ
ニウム塩(特開昭60−30,065)、ポリエチレン
グリコ−ル(特開昭60−41,773)、ピロ−ル
(特開昭60−79,677)、2−メトキシエタノ−
ル(特開昭60−89,075)、AlCl3 (特開昭
61−88,466)、導電性ポリマ−電極活物質のモ
ノマ−(特開昭61−161,673)、トリエチレン
ホスホルアミド(特開昭61−208,758)、トリ
アルキルホスフィン(特開昭62−80,976)、モ
ルフォリン(特開昭62−80,977)、カルボニル
基を持つアリ−ル化合物(特開昭62−86,67
3)、ヘキサメチルホスホリックトリアミドと4−アル
キルモルフォリン(特開昭62−217,575)、二
環性の三級アミン(特開昭62−217,578)、オ
イル(特開昭62−287,580)、四級ホスホニウ
ム塩(特開昭63−121,268)、三級スルホニウ
ム塩(特開昭63−121,269)などが挙げられ
る。
ゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三弗化塩化エチレンを
電解液に含ませることができる。(特開昭48−36,
632)また、高温保存に適性をもたせるために電解液
に炭酸ガスを含ませることができる。(特開昭59−1
34,567)また、正極や負極の合剤には電解液ある
いは電解質を含ませることができる。例えば、前記イオ
ン導電性ポリマ−やニトロメタン(特開昭48−36,
633)、電解液(特開昭57−124,870)を含
ませる方法が知られている。
できる。例えば、金属酸化物の表面をエステル化剤によ
り処理(特開昭55−163,779)したり、キレ−
ト化剤で処理(特開昭55−163,780)、導電性
高分子(特開昭58−163,188、同59−14,
274)、ポリエチレンオキサイドなど(特開昭60−
97,561)により処理することが挙げられる。ま
た、負極活物質の表面を改質することもできる。例え
ば、イオン導電性ポリマ−やポリアセチレン層を設ける
(特開昭58−111,276)、あるいはLiCl
(特開昭58−142,771)などにより処理するこ
とが挙げられる。
電池において化学変化を起こさない電子伝導体であれば
何でもよい。例えば、正極には、材料としてステンレス
鋼、ニッケル、アルミニウム、チタン、焼成炭素などの
他に、アルミニウムやステンレス鋼の表面にカーボン、
ニッケル、チタンあるいは銀を処理させたもの、負極に
は、材料としてステンレス鋼、ニッケル、銅、チタン、
アルミニウム、焼成炭素などの他に、銅やステンレス鋼
の表面にカーボン、ニッケル、チタンあるいは銀を処理
させたもの)、Al−Cd合金などが用いられる。これ
らの材料の表面を酸化することも用いられる。形状は、
フォイルの他、フィルム、シート、ネット、パンチされ
たもの、ラス体、多孔質体、発泡体、繊維群の成形体な
どが用いられる。厚みは、特に限定されないが、1〜5
00μmのものが用いられる。
リンダ−、角などいずれにも適用できる。電池の形状が
コインやボタンのときは、正極活物質や負極活物質の合
剤はペレットの形状に圧縮されて主に用いられる。その
ペレットの厚みや直径は電池の大きさにより決められ
る。また、電池の形状がシ−ト、シリンダ−、角のと
き、正極活物質や負極活物質の合剤は、集電体の上にコ
ート、乾燥、圧縮されて、主に用いられる。そのコート
厚み、長さや巾は、電池の大きさにより決められるが、
コートの厚みは、ドライ後の圧縮された状態で、1〜2
000μmが特に好ましい。
定されないが、例えば、電子機器に搭載する場合、カラ
ーノートパソコン、白黒ノートパソコン、ペン入力パソ
コン、ポケット(パームトップ)パソコン、ノート型ワ
ープロ、ポケットワープロ、電子ブックプレーヤー、携
帯電話、コードレスフォン子機、ページャー、ハンディ
ーターミナル、携帯ファックス、携帯コピー、携帯プリ
ンター、ヘッドフォンステレオ、ビデオムービー、液晶
テレビ、ハンディークリーナー、ポータブルCD、ミニ
ディスク、電気シェーバー、電子翻訳機、自動車電話、
トランシーバー、電動工具、電子手帳、電卓、メモリー
カード、テープレコーダー、ラジオ、バックアップ電
源、メモリーカードなどが挙げられる。その他民生用と
して、自動車、電動車両、モーター、照明器具、玩具、
ゲーム機器、ロードコンディショナー、アイロン、時
計、ストロボ、カメラ、医療機器(ペースメーカー、補
聴器、肩もみ機など)などが挙げられる。更に、各種軍
需用、宇宙用として用いることができる。また、太陽電
池と組み合わせることもできる。
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。
し、アルミナ製るつぼに入れ、アルゴン雰囲気下10℃
/分で1000℃まで昇温した。1000℃で12時間
焼成した後、6℃/分で室温にまで降温し、焼成炉より
取り出して、SnSiO3 を得た。該化合物を粗粉砕
し、さらにジェットミルで粉砕し、平均粒径5μm のS
nSiO3 を得た。(化合物1−A) 同様の方法で、それぞれ化学量論量の原料を混合、焼
成、粉砕し、それぞれSnGeO3 (化合物1−B)、
SnPbO3 (化合物1−C)、SnSi0.9 Ge0 .1
O3 (化合物1−D)、SnSi0.9 Pb0.1 O3 (化
合物1−E)、SnSi0.5 Ge0.5 O3 (化合物1−
F)、SnSi0.5 Pb0.5 O3 (化合物1−G)、S
nGe0.9 Pb0.1 O3 (化合物1−H)、SnSi
0.7 O2.4 (化合物1−I)、SnSi1.2 O3.4 (化
合物1−J)、SnSi1.5 O4 (化合物1−K)、P
bSiO3 (化合物1−L)、PbGeO3 (化合物1
−M)、PbSi0.9 Ge0.1 O3 (化合物1−N)を
得た。
した化合物Aを82重量%、導電剤として鱗片状黒鉛を
8重量%、アセチレンブラックを4重量%、結着剤とし
て、ポリ弗化ビニリデンを6重量%の混合比で混合した
合剤を圧縮成形させたペレット(13mmΦ、22mg)を
ドライボックス(露点−40〜−70℃、乾燥空気)中
で遠赤外線ヒーター(150℃ 3時間)にて乾燥後用
いた。正極材料では、正極活物質LiCoO2 を82重
量%、導電剤として鱗片状黒鉛を8重量%、アセチレン
ブラックを4重量%、結着剤として、テトラフルオロエ
チレンを6重量%の混合比で混合した合剤を圧縮成形さ
せた正極ペレット(13mmΦ、化合物A−1のリチウム
挿入容量に合わせた。LiCoO2 の充電容量は170
mAh/gとした。)を上記と同じドライボックス中で
遠赤外線ヒーター(150℃3時間)にて乾燥後用い
た。集電体には、正・負極缶ともに80μm厚のSUS
316のネットをコイン缶に溶接して用いた。電解質と
して1mol /リットル LiPF6 (エチレンカーボネ
ート、ブチレンカーボネートとジメチルカーボネートの
2:2:6容量混合液)を200μリットル用い、更
に、セパレーターとして微孔性のポリプロピレンシート
とポリプロピレン不織布を用いて、その電解液を不織布
に含浸させて用いた。そして、図1の様なコイン型非水
二次電池を上記と同じドライボックス中で作製した。
定電流密度にて、4.3〜2.7Vの範囲で充放電試験
を行なった。(試験はすべて充電からはじめた。)その
結果を表1に示した。尚、表1に示す略号は、(a)本
発明の負極活物質、(b)第1回目放電容量(負極活物
質1g当りmAh)、(c)放電平均電圧(V)、
(d)充放電サイクル性(第一回目の放電容量の60%
の容量になるサイクル数)をそれぞれ示す。合成例−1
で合成した化合物1−B〜1−Nについても同様の方法
でコイン型非水二次電池を作製し、充放電試験をおこな
った。その結果を表1に示した。この結果から本発明に
用いられる負極活物質は充放電サイクル性に優れ、かつ
高い放電電圧、高容量の非水二次電池を与えることが分
かる。
O2 を用いる以外は実施例−1と同じ方法でコイン型非
水二次電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結
果を表5に示した。負極活物質としてSn Oについても
同様の方法でコイン型非水二次電池を作製し、充放電試
験をおこなった。その結果を表5に示した。尚、表5に
示す略号は(a )、(b )、(c )、(d )ともに実施
例−1と同じである。この結果から本発明で用いられる
錫複合酸化物を負極活物質として用いた場合には、Sn
O2 、Sn Oに比べ特に充放電サイクル特性、容量に優
れていることがわかる。
2 を用いる以外は実施例−1と同じ方法でコイン型非水
二次電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結果
を表6に示した。尚、表6に示す略号は(a )、(b
)、(c )、(d)ともに実施例−1と同じである。負
極活物質としてFe2O3 についても同様の方法でコイン
型非水二次電池を作製し、充放電試験をおこなった。そ
の結果を表6に示した。この結果から本発明で用いられ
る錫複合酸化物を負極活物質として用いた場合には、W
O2 、Fe2O3 に比べ充放電サイクル特性、放電電圧、
放電容量全ての点で優れていることがわかる。
かわりにLi Ni O2 を用いる以外は実施例−1と同じ
方法でコイン型非水二次電池を作製し、充放電試験をお
こなった。その結果を表7に示した。尚、表7に示す略
号は(a)、(b)、(c)、(d)ともに実施例−1
と同じである。正極活物質としてLi Co0.95 V0.05O
2.07、Li Mn2O4 についても同様の方法でコイン型非
水二次電池を作製し、充放電試験をおこなった。その結
果を表7に示した。この結果から、いずれの正極活物質
を用いても、充放電サイクル特性、放電電圧、放電容量
全ての点で優れていることがわかる。
を用いて、それを86重量%、鱗片状黒鉛6重量%、ア
セチレンブラック3重量%の割合で混合し、更に結着剤
としてスチレンーブタジエンゴムの水分散物を4重量%
およびカルボキシメチルセルロース1重量%を加え、水
を媒体として混練してスラリーを作製した。該スラリー
を厚さ18μmの銅箔の両面に、エクストルージョン法
により塗布し、乾燥後カレンダープレス機により圧縮成
型し、所定の幅、長さに切断して帯状の負極シートを作
製した。負極シートの厚みは124μmであった。正極
活物質として、LiCoO2 を87重量%、鱗片状黒鉛
6重量%、アセチレンブラック3重量%、さらに結着剤
としてポリテトラフルオロエチレン水分散物3重量%と
ポリアクリル酸ナトリウム1重量%を加え、水を媒体と
して混練して得られたスラリーを厚さ20μmのアルミ
ニウム箔の両面に上記と同じ方法で塗布、乾燥、プレ
ス、切断した。そして、220μmの帯状正極シートを
作製した。上記負極シートおよび正極シートのそれぞれ
端部にそれぞれニッケル、アルミニウムのリード板をス
ポット溶接した後、露点ー40℃以下の乾燥空気中で1
50℃2時間脱水乾燥した。さらに、脱水乾燥済み正極
シート(8)、微多孔性ポリプロピレンフィルムセパレ
ーター(セルガード2400)、脱水乾燥済み負極シー
ト(9)およびセパレーター(10)の順で積層し、こ
れを巻き込み機で渦巻き状に巻回した。
メッキを施した鉄製の有底円筒型電池缶(11)に収納
した。さらに、電解質として1mol /リットル LiP
F6(エチレンカーボネート、ブチレンカーボネートと
ジメチルカーボネートの2:2:6容量混合液)を電池
缶に注入した。正極端子を有する電池蓋(12)をガス
ケット(13)を介してかしめて円筒型電池を作製し
た。なお、正極端子(12)は正極シート(8)と、電
池缶(11)は負極シート(9)とあらかじめリード端
子により接続した。図2に円筒型電池の断面を示した。
なお、(14)は安全弁である。充放電条件は、4.3
〜2.7V、1mA/cm2 とした。その結果を、表8に
示した。尚、表8に示す略号は(b )、(c )、(d )
ともに実施例−1と同じである。(e )は単3電池1ml
当たりの放電容量を示す。
電池を実施例−1に従って作製し、次の安全性テストを
実施した。コイン型非水二次電池各50個を5mA/cm
2 の条件で20サイクル充放電を繰り返した後、電池を
分解して負極ペレットを60%RH空気中に取り出し、
自然発火するかどうかのテストを実施した。その結果、
発火したコイン電池は0個であった。
量比、15mmφ、100mg)を用いて、参考例−2と同
じ実験を実施した。その結果32個が発火した。この結
果から、本発明における非水二次電池は極めて安全であ
ることがわかる。
含有遷移金属酸化物、負極活物質として、少なくとも1
種の特定の複合酸化物を用いると高い放電作動電圧、大
きな放電容量と優れた充放電サイクル特性を与える安全
な非水二次電池を得ることができる。
たものである。
ものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 正極活物質、負極活物質、リチウム塩を
含む非水電解質から成る非水二次電池に関し、該負極活
物質が、一般式(3)SnM 3 r O s 一般式(3) (式中、M 3 はG e 、P b から選ばれる少なくとも一
種、 r =0.7〜1.5、 s =2.4〜4の数字を表
す。) で示される酸化物を主体とする複合酸化物である
ことを特徴とする非水二次電池。 - 【請求項2】 該負極活物質が、一般式(4) SnM3 O3 一般式(4) (式中、M3 は一般式(3)と同じ。)で示される酸化
物を主体とする複合酸化物であることを特徴とする請求
項1に記載の非水二次電池。 - 【請求項3】 該正極活物質は、リチウム含有遷移金属
酸化物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
非水二次電池。 - 【請求項4】 該正極活物質の少なくとも1種が、Li
x QOy (式中、Qは、その少なくとも1種がCo、M
n、Ni、V、Feを含む遷移金属、x=0.2〜1.
2、y=1.4〜3)であることを特徴とする請求項1
乃至請求項3のいずれか1項に記載の非水二次電池。 - 【請求項5】 該正極活物質の少なくとも1種が、Li
x CoO2 、Lix NiO2 、Lix Coa Ni1-a O
2 、Lix Cob V1-b Oz 、Lix Cob Fe1-b O
2 、Lix Mn2 O4 、Lix Mnc Co2-c O4 、L
ix Mnc Ni2-c O4 、Lix Mnc V2-c O4 、L
ix Mnc Fe2-c O4(式中、x=0.2〜1.2、a
=0.1〜0.9、b=0.8〜0.98、c=1.6
〜1.96、z=2.01から5)であることをを特徴
とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の非
水二次電池
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