JPH07238692A - 建物の解体工法 - Google Patents
建物の解体工法Info
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- JPH07238692A JPH07238692A JP6053334A JP5333494A JPH07238692A JP H07238692 A JPH07238692 A JP H07238692A JP 6053334 A JP6053334 A JP 6053334A JP 5333494 A JP5333494 A JP 5333494A JP H07238692 A JPH07238692 A JP H07238692A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】在来工法には、
a.既設建物内部の設備に損傷を与えないよう堅固な防
護を施す必要がある。 b.解体によって生ずる塵埃等に対しても完全な養生を
施さねばならない。 c.その防護や養生等のたるめの経費が大きく、コスト
高を招く。 などの問題点が残っているので、これらの問題点を解決
し、併せて、容易に、効率よく、低コストで、かつ、安
全に、解体撤去できるようにする。 【構成】建替えする既設建物1の外側に、より大きな新
設建物2をその既設建物の解体に先行させて構築した
後、該新設建物内に設置した本設クレーンレール4に仮
設ホイストクレーン7を装備させ、該仮設ホイストクレ
ーンにより既設建物1を単位ブロック1aごとに切り離し
て吊り上げては所定の解体エリア8へ移送し、該エリア
で解体して搬出する。
護を施す必要がある。 b.解体によって生ずる塵埃等に対しても完全な養生を
施さねばならない。 c.その防護や養生等のたるめの経費が大きく、コスト
高を招く。 などの問題点が残っているので、これらの問題点を解決
し、併せて、容易に、効率よく、低コストで、かつ、安
全に、解体撤去できるようにする。 【構成】建替えする既設建物1の外側に、より大きな新
設建物2をその既設建物の解体に先行させて構築した
後、該新設建物内に設置した本設クレーンレール4に仮
設ホイストクレーン7を装備させ、該仮設ホイストクレ
ーンにより既設建物1を単位ブロック1aごとに切り離し
て吊り上げては所定の解体エリア8へ移送し、該エリア
で解体して搬出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既存建物の建替えにお
ける建物の解体工法に関する。
ける建物の解体工法に関する。
【0002】
【従来の技術】工場等の既設建物の建替えには、次のよ
うな建替工法が採られている。 特開昭63−47439号公報の「建物の建替多層
化に於ける架構工法」 この工法は、本出願人が開発した先行技術の一つであ
り、「建物多層化に係わる既存建物の一端に増築層用の
鉄骨建方用仮設構台を組立すると共に上端に躯体桁直交
方向両側方に突き出たブラケットを付形させたところの
建替建物の本設下部の柱を先行建込みし、該仮設構台並
びにブラケット上にレール受梁を架設し、さらに当該レ
ール受梁上に溝形鋼等からなる複数個の反力取り部を定
間隔に設けた走行レールを敷設し、しかる後、該仮設構
台上で本設の2階以上の柱を一体化した多層階建物の架
構の1ユニットを組上げ、当該架構の躯体桁方向両側に
延びる梁の柱の両脇位置に該走行レールに係嵌する移動
用シューと複動ジャッキに該走行レールに設けた、反力
取り部と係脱自在な治具を備えたトラベリング牽引装置
とを取付け、当該トラベリング牽引装置により上記1ユ
ニットをスライドさせ、次に空いた仮設構台上で次のユ
ニットを先行ユニットと連続させつつ組上げ同様にスラ
イドさせる手順を必要に応じて途中ユニットの梁にも取
付けたトラベリング牽引装置の加勢のもとでトラベリン
グするとしたことを特徴とする建物の建替多層化に於け
る架構工法。」というものである。 特開昭63−156166号公報の「既存建物の多
層化建替え工法」 この工法も、本出願人が開発した先行技術の一つであ
り、 「1. 既存建物の一端に仮設構台を組立て、この仮設構
台上から既存建物に沿って鉄骨柱の建方を行い、この鉄
骨柱に移送用受ばりを架設した後、架設構台において新
規建物の下層階の架構を上層階の架構に引上げ一体に組
立てて1スパンのユニットとし、これを牽引装置により
移送用受ばり上を移送し、つぎに空いた仮設構台上で次
のユニットを組立てて先行ユニットと連続させ、前記と
同様に移送し、同様の工程によって必要数のユニットを
順次連続させて移送した後、既存建物を解体し、つぎに
各ユニット中の下層階を構成するようにした既存建物の
多層化建替え工法。 2. 既存建物の一端に仮設構台を組立て、この仮設構台
上から既存建物に沿って鉄骨柱の建方を行い、この鉄骨
柱に移送用受ばりを架設した後、仮設構台において新規
建物の下層階の架構の床つり材を上層階の架構の下面に
枢支し折曲げて抱き込み一体に組立てて1スパンのユニ
ットとし、これを牽引装置により移送用受ばり上を移送
し、つぎに空いた仮設構台上で次のユニットを組立てて
先行ユニットと連結させ、前記と同様に移送し、同様の
工程によって必要数のユニットを順次連続させて移送し
た後、既存建物を解体し、つぎに各ユニット中の下層階
の架構を下ろす際、上層階の架構に枢支された床つり材
を回動して下層階の架構に固定するようにした既存建物
の多層化建替え工法。」というものである。 特開平3−84168号公報の「重層化建替え工
法」 この工法は、「工場等の業務用に使用される平屋の建築
物を解体して、建物を新築する工法において、前記建築
物の妻壁を解体撤去して、この建築物の柱の内側に仮支
柱を設けるとともに、その一端を前記妻壁の内より外へ
突出させたスライド用レールを前記仮支柱の上に敷設
し、該スライド用レールの突出部の上で仮設屋根ユニッ
トを組立てて、順次前記建築物内に当該レールで前記仮
設屋根ユニットを送り込んで仮設屋根を構築し、既存の
前記建築物の柱上部と梁を解体撤去して増築工事を行っ
た後、前記仮設屋根を前記レールで前記建築物の外へ引
き出して解体撤去するとともに既存の建築物の柱及び壁
を撤去して、建物を増改築することを特徴としてなる重
層化建替え工法。」というものである。 特開平4−18104号公報の「建物の建替方法」 この工法は、「現建物の外周領域に架構を構築し、現建
物の上方に上記架構の架台を配設し、建物ユニットから
なる上階建物を上記架台の上部に建築した後、現建物を
解体、撤去し、上記架構の架台を上記上階建物とともに
所定位置まで降下させ、上記架構を構造部材とする下階
建物を上記架台の下部に建築する建物の建替方法。」と
いうものである。
うな建替工法が採られている。 特開昭63−47439号公報の「建物の建替多層
化に於ける架構工法」 この工法は、本出願人が開発した先行技術の一つであ
り、「建物多層化に係わる既存建物の一端に増築層用の
鉄骨建方用仮設構台を組立すると共に上端に躯体桁直交
方向両側方に突き出たブラケットを付形させたところの
建替建物の本設下部の柱を先行建込みし、該仮設構台並
びにブラケット上にレール受梁を架設し、さらに当該レ
ール受梁上に溝形鋼等からなる複数個の反力取り部を定
間隔に設けた走行レールを敷設し、しかる後、該仮設構
台上で本設の2階以上の柱を一体化した多層階建物の架
構の1ユニットを組上げ、当該架構の躯体桁方向両側に
延びる梁の柱の両脇位置に該走行レールに係嵌する移動
用シューと複動ジャッキに該走行レールに設けた、反力
取り部と係脱自在な治具を備えたトラベリング牽引装置
とを取付け、当該トラベリング牽引装置により上記1ユ
ニットをスライドさせ、次に空いた仮設構台上で次のユ
ニットを先行ユニットと連続させつつ組上げ同様にスラ
イドさせる手順を必要に応じて途中ユニットの梁にも取
付けたトラベリング牽引装置の加勢のもとでトラベリン
グするとしたことを特徴とする建物の建替多層化に於け
る架構工法。」というものである。 特開昭63−156166号公報の「既存建物の多
層化建替え工法」 この工法も、本出願人が開発した先行技術の一つであ
り、 「1. 既存建物の一端に仮設構台を組立て、この仮設構
台上から既存建物に沿って鉄骨柱の建方を行い、この鉄
骨柱に移送用受ばりを架設した後、架設構台において新
規建物の下層階の架構を上層階の架構に引上げ一体に組
立てて1スパンのユニットとし、これを牽引装置により
移送用受ばり上を移送し、つぎに空いた仮設構台上で次
のユニットを組立てて先行ユニットと連続させ、前記と
同様に移送し、同様の工程によって必要数のユニットを
順次連続させて移送した後、既存建物を解体し、つぎに
各ユニット中の下層階を構成するようにした既存建物の
多層化建替え工法。 2. 既存建物の一端に仮設構台を組立て、この仮設構台
上から既存建物に沿って鉄骨柱の建方を行い、この鉄骨
柱に移送用受ばりを架設した後、仮設構台において新規
建物の下層階の架構の床つり材を上層階の架構の下面に
枢支し折曲げて抱き込み一体に組立てて1スパンのユニ
ットとし、これを牽引装置により移送用受ばり上を移送
し、つぎに空いた仮設構台上で次のユニットを組立てて
先行ユニットと連結させ、前記と同様に移送し、同様の
工程によって必要数のユニットを順次連続させて移送し
た後、既存建物を解体し、つぎに各ユニット中の下層階
の架構を下ろす際、上層階の架構に枢支された床つり材
を回動して下層階の架構に固定するようにした既存建物
の多層化建替え工法。」というものである。 特開平3−84168号公報の「重層化建替え工
法」 この工法は、「工場等の業務用に使用される平屋の建築
物を解体して、建物を新築する工法において、前記建築
物の妻壁を解体撤去して、この建築物の柱の内側に仮支
柱を設けるとともに、その一端を前記妻壁の内より外へ
突出させたスライド用レールを前記仮支柱の上に敷設
し、該スライド用レールの突出部の上で仮設屋根ユニッ
トを組立てて、順次前記建築物内に当該レールで前記仮
設屋根ユニットを送り込んで仮設屋根を構築し、既存の
前記建築物の柱上部と梁を解体撤去して増築工事を行っ
た後、前記仮設屋根を前記レールで前記建築物の外へ引
き出して解体撤去するとともに既存の建築物の柱及び壁
を撤去して、建物を増改築することを特徴としてなる重
層化建替え工法。」というものである。 特開平4−18104号公報の「建物の建替方法」 この工法は、「現建物の外周領域に架構を構築し、現建
物の上方に上記架構の架台を配設し、建物ユニットから
なる上階建物を上記架台の上部に建築した後、現建物を
解体、撤去し、上記架構の架台を上記上階建物とともに
所定位置まで降下させ、上記架構を構造部材とする下階
建物を上記架台の下部に建築する建物の建替方法。」と
いうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの場
合、既設建物の解体について未だ a.既設建物内部の設備に損傷を与えないよう堅固な防
護を施す必要がある。 b.解体によって生ずる塵埃等に対しても完全な養生を
施さねばならない。 c.その防護や養生等のたるめの経費が大きく、コスト
高を招く。 などの問題点が残っている。本発明は、これらの問題点
を解決し、併せて、容易に、効率よく、低コストで、か
つ、安全に、解体撤去できるようにしようとするもので
ある。
合、既設建物の解体について未だ a.既設建物内部の設備に損傷を与えないよう堅固な防
護を施す必要がある。 b.解体によって生ずる塵埃等に対しても完全な養生を
施さねばならない。 c.その防護や養生等のたるめの経費が大きく、コスト
高を招く。 などの問題点が残っている。本発明は、これらの問題点
を解決し、併せて、容易に、効率よく、低コストで、か
つ、安全に、解体撤去できるようにしようとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、建替えする既設建物の外側に、より大きな新設
建物をその既設建物の解体に先行させて構築した後、該
新設建物内に設置した本設クレーンレールに仮設ホイス
トクレーンを装備させ、該仮設ホイストクレーンにより
既設建物を単位ブロックごとに切り離して吊り上げては
所定の解体エリアへ移送し、該エリアで解体して搬出す
ることを特徴とする。
発明は、建替えする既設建物の外側に、より大きな新設
建物をその既設建物の解体に先行させて構築した後、該
新設建物内に設置した本設クレーンレールに仮設ホイス
トクレーンを装備させ、該仮設ホイストクレーンにより
既設建物を単位ブロックごとに切り離して吊り上げては
所定の解体エリアへ移送し、該エリアで解体して搬出す
ることを特徴とする。
【0005】
【作用】如上の構成であるから、既設建物の解体に先行
させて構築した新設建物は、解体すべき既設建物を包み
込んで、該既設建物の解体時の養生手段をなし、また、
本設クレーンレールは、仮設のブラケット、レール受梁
及び走行レールの架構を無用にし、該本設クレーンレー
ルに装備させた仮設ホイストクレーンは、単位ブロック
ごとの既設建物の適切な移送を可能にし、所定の解体エ
リアは、その既設建物の単位ブロックの解体を容易にす
るなどの他、解体の際の塵埃等に対する適切かつ簡潔な
養生を可能にする。
させて構築した新設建物は、解体すべき既設建物を包み
込んで、該既設建物の解体時の養生手段をなし、また、
本設クレーンレールは、仮設のブラケット、レール受梁
及び走行レールの架構を無用にし、該本設クレーンレー
ルに装備させた仮設ホイストクレーンは、単位ブロック
ごとの既設建物の適切な移送を可能にし、所定の解体エ
リアは、その既設建物の単位ブロックの解体を容易にす
るなどの他、解体の際の塵埃等に対する適切かつ簡潔な
養生を可能にする。
【0006】
【実施例】図面は、本発明の建物の解体工法に係る実施
例を示している。図において、1は、平屋の工場建屋で
ある既設建物、2は、該既設建物の解体以前に該既設建
物の外側に構築したより広い二階建の新設建物、3は、
該新設建物の二階の床、4は、該床の梁5の下に配した
本設クレーンレール、6は、該本設クレーンレールに装
着した本設ホイストクレーン、7は、本設クレーンレー
ルに装着した仮設ホイストクレーン、8は、新設建物内
の一端に設けた解体エリア、9は、既設建物内のプレス
機等の設備機器、10は、該設備機器に被せた養生カバー
である。而して、建替えする既設建物1の解体前に該既
設建物の外側により広い二階建の新設建物2を構築し、
該新設建物内に設置した本設クレーンレール4に複数の
仮設ホイストクレーン7を装備させ、これらの仮設ホイ
ストクレーンにより既設建物1を単位ブロック1aごとに
切り離しかつ足元を縁切りして吊り上げては所定の解体
エリア8へ移送し、該エリアで解体して外部へと搬出す
る。この際、既設建物内の設備機器9には簡単な養生カ
バー10を被せて塵埃等から保護する。
例を示している。図において、1は、平屋の工場建屋で
ある既設建物、2は、該既設建物の解体以前に該既設建
物の外側に構築したより広い二階建の新設建物、3は、
該新設建物の二階の床、4は、該床の梁5の下に配した
本設クレーンレール、6は、該本設クレーンレールに装
着した本設ホイストクレーン、7は、本設クレーンレー
ルに装着した仮設ホイストクレーン、8は、新設建物内
の一端に設けた解体エリア、9は、既設建物内のプレス
機等の設備機器、10は、該設備機器に被せた養生カバー
である。而して、建替えする既設建物1の解体前に該既
設建物の外側により広い二階建の新設建物2を構築し、
該新設建物内に設置した本設クレーンレール4に複数の
仮設ホイストクレーン7を装備させ、これらの仮設ホイ
ストクレーンにより既設建物1を単位ブロック1aごとに
切り離しかつ足元を縁切りして吊り上げては所定の解体
エリア8へ移送し、該エリアで解体して外部へと搬出す
る。この際、既設建物内の設備機器9には簡単な養生カ
バー10を被せて塵埃等から保護する。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、前記構成により、次の
効果を奏し、従来の問題点を解決できる。 (1) 既設建物の解体に先行させて該既設建物の外側によ
り大きな新設建物を構築するので、該新設建物によって
既設建物の解体時の養生手段を兼ねることができて、仮
設の養生手段を無用にでき、仮設屋根を要しない。 (2) 新設建物の本設クレーンレールを利用するので、仮
設のクレーンレール、すなわち、仮設のブラケット、レ
ール受梁及び走行レール等の架構及び解体撤去を要しな
い。 (3) 本設クレーンレールに仮設ホイストクレーンを装備
させるので、移送すべき既設建物の単位ブロックに適合
したものを所要数だけ必要に応じて適切に使用でき、既
設建物を単位ブロックごとに容易かつ適確に移送でき
る。また、本設ホイストクレーンを使用しないから、本
設ホイストクレーンに損傷を与えることはない。 (4) 既設建物を単位ブロックごとに所定の解体エリアへ
と移送するので、解体が容易に行え、解体の際の塵埃等
に対する適切かつ簡潔な養生が可能になる。 (5) 既設建物の解体を所定の解体エリアへ移送して行う
ので、既設建物内部の設備機器に損傷を与えることはほ
とんどなく、堅固な防護を施す必要はない。 (6) 既設建物の解体を所定の解体エリアへ移送して行う
ので、塵埃等に対する仮設の養生手段はほとんど不要で
あり、既設建物内部の設備機器にも簡単な養生カバーを
かければ足りる。 (7) 仮設部材、養生部材等を極力少なくできるととも
に、付帯作業も併せて少なくできて、既設建物の解体に
要する工期を短縮できる。 (8) 総じて、既設建物の解体撤去を容易に効率良く遂行
でき、コストを大幅に低減でき、作業の安全性を向上さ
せることができる。 (9) 新設建物の構築後に既設建物を解体することができ
るだけでなく、既設建物の解体の工期をも短縮できるの
で、工場等の建替えにあってはその操業中止期間を極力
少なくできる。
効果を奏し、従来の問題点を解決できる。 (1) 既設建物の解体に先行させて該既設建物の外側によ
り大きな新設建物を構築するので、該新設建物によって
既設建物の解体時の養生手段を兼ねることができて、仮
設の養生手段を無用にでき、仮設屋根を要しない。 (2) 新設建物の本設クレーンレールを利用するので、仮
設のクレーンレール、すなわち、仮設のブラケット、レ
ール受梁及び走行レール等の架構及び解体撤去を要しな
い。 (3) 本設クレーンレールに仮設ホイストクレーンを装備
させるので、移送すべき既設建物の単位ブロックに適合
したものを所要数だけ必要に応じて適切に使用でき、既
設建物を単位ブロックごとに容易かつ適確に移送でき
る。また、本設ホイストクレーンを使用しないから、本
設ホイストクレーンに損傷を与えることはない。 (4) 既設建物を単位ブロックごとに所定の解体エリアへ
と移送するので、解体が容易に行え、解体の際の塵埃等
に対する適切かつ簡潔な養生が可能になる。 (5) 既設建物の解体を所定の解体エリアへ移送して行う
ので、既設建物内部の設備機器に損傷を与えることはほ
とんどなく、堅固な防護を施す必要はない。 (6) 既設建物の解体を所定の解体エリアへ移送して行う
ので、塵埃等に対する仮設の養生手段はほとんど不要で
あり、既設建物内部の設備機器にも簡単な養生カバーを
かければ足りる。 (7) 仮設部材、養生部材等を極力少なくできるととも
に、付帯作業も併せて少なくできて、既設建物の解体に
要する工期を短縮できる。 (8) 総じて、既設建物の解体撤去を容易に効率良く遂行
でき、コストを大幅に低減でき、作業の安全性を向上さ
せることができる。 (9) 新設建物の構築後に既設建物を解体することができ
るだけでなく、既設建物の解体の工期をも短縮できるの
で、工場等の建替えにあってはその操業中止期間を極力
少なくできる。
【図1】 本発明の建物の解体工法に係る実施例を示す
截断側面図である。
截断側面図である。
【図2】 同例の截断正面図である。
1…既設建物 2…新設建物 3…二階の床 4…本設クレーンレ
ール 5…梁 6…本設ホイストク
レーン 7…仮設ホイストクレーン 8…解体エリア 9…設備機器 10…養生カバー 1a…単位ブロック
ール 5…梁 6…本設ホイストク
レーン 7…仮設ホイストクレーン 8…解体エリア 9…設備機器 10…養生カバー 1a…単位ブロック
Claims (1)
- 【請求項1】 建替えする既設建物の外側に、より大き
な新設建物をその既設建物の解体に先行させて構築した
後、該新設建物内に設置した本設クレーンレールに仮設
ホイストクレーンを装備させ、該仮設ホイストクレーン
により既設建物を単位ブロックごとに切り離して吊り上
げては所定の解体エリアへ移送し、該エリアで解体して
搬出することを特徴とする建物の解体工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05333494A JP3192543B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 建物の解体工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05333494A JP3192543B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 建物の解体工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07238692A true JPH07238692A (ja) | 1995-09-12 |
JP3192543B2 JP3192543B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=12939850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05333494A Expired - Fee Related JP3192543B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 建物の解体工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192543B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007154567A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Takenaka Komuten Co Ltd | 構造物の解体・処理工法及び同工法に用いる解体材の処理装置 |
CN113216693A (zh) * | 2021-04-09 | 2021-08-06 | 中铁六局集团有限公司 | 静力拆除上跨铁路营业线明洞施工方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008261121A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Concrete Kooring Kk | 鉄筋コンクリート建築物の解体工法 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP05333494A patent/JP3192543B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007154567A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Takenaka Komuten Co Ltd | 構造物の解体・処理工法及び同工法に用いる解体材の処理装置 |
CN113216693A (zh) * | 2021-04-09 | 2021-08-06 | 中铁六局集团有限公司 | 静力拆除上跨铁路营业线明洞施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3192543B2 (ja) | 2001-07-30 |
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