JPH07237575A - 自転車のハンガ部構造 - Google Patents
自転車のハンガ部構造Info
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- JPH07237575A JPH07237575A JP5656194A JP5656194A JPH07237575A JP H07237575 A JPH07237575 A JP H07237575A JP 5656194 A JP5656194 A JP 5656194A JP 5656194 A JP5656194 A JP 5656194A JP H07237575 A JPH07237575 A JP H07237575A
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- Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、ハンガ部の左右のラッグの熱変形
に伴う雌ネジの変形の影響をクランク軸の回転調子に与
えることがなく、さらに、ハンガ部の左右のラッグに対
する雌ネジの加工が一方または双方ともなくすることが
できて、クランク軸の装着のための螺着作業を1箇所で
済ませることで、クランク軸の組付けが簡単で作業性が
向上し、該クランク軸の回転調子を損なうことのない自
転車のハンガ部構造の提供を目的とする。 【構成】この発明の自転車のハンガ部構造は、クランク
軸ユニットのスリーブの一方端側に形成したテーパ面ま
たは球状面などの斜面をハンガ部の対応斜面に合せて、
上記スリーブの他方端側をこれに対応するハンガ部に螺
着固定することで、ハンガ部に対する螺着を片方側にす
る。
に伴う雌ネジの変形の影響をクランク軸の回転調子に与
えることがなく、さらに、ハンガ部の左右のラッグに対
する雌ネジの加工が一方または双方ともなくすることが
できて、クランク軸の装着のための螺着作業を1箇所で
済ませることで、クランク軸の組付けが簡単で作業性が
向上し、該クランク軸の回転調子を損なうことのない自
転車のハンガ部構造の提供を目的とする。 【構成】この発明の自転車のハンガ部構造は、クランク
軸ユニットのスリーブの一方端側に形成したテーパ面ま
たは球状面などの斜面をハンガ部の対応斜面に合せて、
上記スリーブの他方端側をこれに対応するハンガ部に螺
着固定することで、ハンガ部に対する螺着を片方側にす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自転車のハンガ部に
ユニット化したクランク軸ユニットを装着する自転車の
ハンガ部構造に関する。
ユニット化したクランク軸ユニットを装着する自転車の
ハンガ部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は自転車のハンガ部を示し、ハンガ
部10は自転車11のフレーム12に形成されており、
ペダル13を有するギヤクランク14を固定するクラン
ク軸15を回転可能に挿通している。
部10は自転車11のフレーム12に形成されており、
ペダル13を有するギヤクランク14を固定するクラン
ク軸15を回転可能に挿通している。
【0003】図2は従来のハンガ部構造を示し、上述の
ハンガ部10はフレーム12とは別部材で形成されて、
このフレーム12に溶接され、さらに、該ハンガ部10
を左右方向に貫通する左右のラッグ16,16の内周面
には雌ネジ17,17を刻設し、これら雌ネジ17,1
7は左右のワン18,18の外周面に刻設した雄ネジ1
9,19を螺着し、さらにクランク軸15の左右の玉当
り部20,20と左右のワン18,18の玉当り部2
1,21との間にボール22,22を介装させること
で、クランク軸15を左右のワン18,18に軸受して
いる。なお、図中23はハンガ止めナットである。
ハンガ部10はフレーム12とは別部材で形成されて、
このフレーム12に溶接され、さらに、該ハンガ部10
を左右方向に貫通する左右のラッグ16,16の内周面
には雌ネジ17,17を刻設し、これら雌ネジ17,1
7は左右のワン18,18の外周面に刻設した雄ネジ1
9,19を螺着し、さらにクランク軸15の左右の玉当
り部20,20と左右のワン18,18の玉当り部2
1,21との間にボール22,22を介装させること
で、クランク軸15を左右のワン18,18に軸受して
いる。なお、図中23はハンガ止めナットである。
【0004】上述のようなハンガ部構造の場合、該ハン
ガ部10はフレーム12に溶接によって固着されるた
め、溶接時の加熱によって、左右のラッグ16,16の
形状(真円度)および中芯線が狂い、これら左右のラッ
グ16,16に螺合する左右のワン18,18の螺着の
具合も悪く、またワン18,18を螺着しても中芯線は
左右がずれたままであるため、軸受の円滑な回転調子を
得ることができない問題点を有する。
ガ部10はフレーム12に溶接によって固着されるた
め、溶接時の加熱によって、左右のラッグ16,16の
形状(真円度)および中芯線が狂い、これら左右のラッ
グ16,16に螺合する左右のワン18,18の螺着の
具合も悪く、またワン18,18を螺着しても中芯線は
左右がずれたままであるため、軸受の円滑な回転調子を
得ることができない問題点を有する。
【0005】さらに、ハンガ部10にクランク軸15を
組付ける場合、左右の2個のワン18,18を螺着する
必要があり、この作業が煩わしい問題点があり、また左
右のワン18,18が焼入れによって変形し、真円度が
低くなると、前述の左右のラッグ16,16の形状およ
び中芯線の狂いと相俟って、クランク軸15の軸受芯が
より狂うため該クランク軸15の回転調子がより悪化す
る問題点がある。
組付ける場合、左右の2個のワン18,18を螺着する
必要があり、この作業が煩わしい問題点があり、また左
右のワン18,18が焼入れによって変形し、真円度が
低くなると、前述の左右のラッグ16,16の形状およ
び中芯線の狂いと相俟って、クランク軸15の軸受芯が
より狂うため該クランク軸15の回転調子がより悪化す
る問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ハンガ部
の左右のラッグの熱変形に伴う雌ネジの変形の影響をク
ランク軸の回転調子に与えることがなく、さらに、ハン
ガ部の左右のラッグに対する雌ネジの加工が一方または
双方ともなくすることができて、クランク軸の装着のた
めの螺着作業を1箇所で済ませることで、クランク軸の
組付けが簡単で作業性が向上し、該クランク軸の回転調
子を損なうことのない自転車のハンガ部構造の提供を目
的とする。
の左右のラッグの熱変形に伴う雌ネジの変形の影響をク
ランク軸の回転調子に与えることがなく、さらに、ハン
ガ部の左右のラッグに対する雌ネジの加工が一方または
双方ともなくすることができて、クランク軸の装着のた
めの螺着作業を1箇所で済ませることで、クランク軸の
組付けが簡単で作業性が向上し、該クランク軸の回転調
子を損なうことのない自転車のハンガ部構造の提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、スリーブ内にクランク軸を軸受してユニット
化したクランク軸ユニットを自転車のハンガ部に装着す
る自転車のハンガ部構造であって、前記クランク軸ユニ
ットの一方端側のスリーブ外周面に、軸芯方向に傾く斜
面を形成し、これに対応するハンガ部の内周面を上記ス
リーブ斜面に対応する対応斜面に形成し、前記スリーブ
の他方端側を、これに対応するハンガ部に、前記相互の
斜面が圧接する方向に螺着した自転車のハンガ部構造で
あることを特徴とする。
の発明は、スリーブ内にクランク軸を軸受してユニット
化したクランク軸ユニットを自転車のハンガ部に装着す
る自転車のハンガ部構造であって、前記クランク軸ユニ
ットの一方端側のスリーブ外周面に、軸芯方向に傾く斜
面を形成し、これに対応するハンガ部の内周面を上記ス
リーブ斜面に対応する対応斜面に形成し、前記スリーブ
の他方端側を、これに対応するハンガ部に、前記相互の
斜面が圧接する方向に螺着した自転車のハンガ部構造で
あることを特徴とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、スリー
ブ内にクランク軸を軸受してユニット化したクランク軸
ユニットを自転車のハンガ部に装着する自転車のハンガ
部構造であって、前記クランク軸ユニットの一方端側の
スリーブ外周面に、内側から外側に至る程小さくなる斜
面を形成し、これに対応するハンガ部の内周面を上記ス
リーブ斜面に対応する対応斜面に形成し、前記スリーブ
の他方端側を、これに対応するハンガ部に、前記相互の
斜面が圧接する方向に螺着した自転車のハンガ部構造で
あることを特徴とする。
ブ内にクランク軸を軸受してユニット化したクランク軸
ユニットを自転車のハンガ部に装着する自転車のハンガ
部構造であって、前記クランク軸ユニットの一方端側の
スリーブ外周面に、内側から外側に至る程小さくなる斜
面を形成し、これに対応するハンガ部の内周面を上記ス
リーブ斜面に対応する対応斜面に形成し、前記スリーブ
の他方端側を、これに対応するハンガ部に、前記相互の
斜面が圧接する方向に螺着した自転車のハンガ部構造で
あることを特徴とする。
【0009】この発明の請求項3記載の発明は、スリー
ブ内にクランク軸を軸受してユニット化したクランク軸
ユニットを自転車のハンガ部に装着する自転車のハンガ
部構造であって、前記クランク軸ユニットの一方端側の
スリーブ外周面に、外側から内側に至る程小さくなる斜
面を形成し、前記スリーブの他方端側に締結用の雄ネジ
を刻設して、これに対応する取付け雌ネジを刻設した取
付けナットを設けると共に、この取付けナットの外周面
に外側から内側に至る程小さくなる斜面を形成し、上記
取付けナットに対応するハンガ部の内周面を上記取付け
ナットの斜面に対応する対応斜面に形成し、上記取付け
ナットを前記スリーブの雄ネジに螺着して前記相互の斜
面を締結した自転車のハンガ部構造であることを特徴と
する。
ブ内にクランク軸を軸受してユニット化したクランク軸
ユニットを自転車のハンガ部に装着する自転車のハンガ
部構造であって、前記クランク軸ユニットの一方端側の
スリーブ外周面に、外側から内側に至る程小さくなる斜
面を形成し、前記スリーブの他方端側に締結用の雄ネジ
を刻設して、これに対応する取付け雌ネジを刻設した取
付けナットを設けると共に、この取付けナットの外周面
に外側から内側に至る程小さくなる斜面を形成し、上記
取付けナットに対応するハンガ部の内周面を上記取付け
ナットの斜面に対応する対応斜面に形成し、上記取付け
ナットを前記スリーブの雄ネジに螺着して前記相互の斜
面を締結した自転車のハンガ部構造であることを特徴と
する。
【0010】この発明の請求項4記載の発明は、前記ス
リーブの斜面は、直線状のテーパ面に形成した自転車の
ハンガ部構造であることを特徴とする。この発明の請求
項5記載の発明は、前記スリーブの斜面は、球状面に形
成した自転車のハンガ部構造であることを特徴とする。
リーブの斜面は、直線状のテーパ面に形成した自転車の
ハンガ部構造であることを特徴とする。この発明の請求
項5記載の発明は、前記スリーブの斜面は、球状面に形
成した自転車のハンガ部構造であることを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明の請求項1、2、4または5記載の発
明は、クランク軸ユニットのスリーブの一方端側に形成
したテーパ面または球状面などの斜面をハンガ部の対応
斜面に合せて、上記スリーブの他方端側を、これに対応
するハンガ部に螺着する。
明は、クランク軸ユニットのスリーブの一方端側に形成
したテーパ面または球状面などの斜面をハンガ部の対応
斜面に合せて、上記スリーブの他方端側を、これに対応
するハンガ部に螺着する。
【0012】この発明の請求項3、4または5記載の発
明は、クランク軸ユニットのスリーブに形成したテーパ
面または球状面などの斜面をハンガ部の対応斜面に合
せ、上記スリーブの他方端側に螺着する取付けナットの
外周面に形成したテーパ面または球状面の斜面をハンガ
部の対応斜面に合せて取付けナットを螺着する。
明は、クランク軸ユニットのスリーブに形成したテーパ
面または球状面などの斜面をハンガ部の対応斜面に合
せ、上記スリーブの他方端側に螺着する取付けナットの
外周面に形成したテーパ面または球状面の斜面をハンガ
部の対応斜面に合せて取付けナットを螺着する。
【0013】
【発明の効果】この発明の請求項1または2記載の発明
によれば、クランク軸ユニットのスリーブの一方端に斜
面を形成することで、該ユニットを取付けるためのハン
ガ部には一方のみ雌ネジを他方には対応斜面を形成すれ
ばよく、ハンガ部の加工が簡単化され、さらにまた、ハ
ンガ部がフレームに対する溶接のために熱変形したとし
ても、雌ネジは一方のみであり、この雌ネジの真円度が
多少狂っても他方が斜面であって、ユニット化されたク
ランク軸ユニットを装着したとき、自動芯出しが行なわ
れて、ハンガ部の熱変形の影響をクランク軸ユニットに
与えることがなく、クランク軸の円滑な回転調子をその
ままハンガ部に装着し、維持することができる。
によれば、クランク軸ユニットのスリーブの一方端に斜
面を形成することで、該ユニットを取付けるためのハン
ガ部には一方のみ雌ネジを他方には対応斜面を形成すれ
ばよく、ハンガ部の加工が簡単化され、さらにまた、ハ
ンガ部がフレームに対する溶接のために熱変形したとし
ても、雌ネジは一方のみであり、この雌ネジの真円度が
多少狂っても他方が斜面であって、ユニット化されたク
ランク軸ユニットを装着したとき、自動芯出しが行なわ
れて、ハンガ部の熱変形の影響をクランク軸ユニットに
与えることがなく、クランク軸の円滑な回転調子をその
ままハンガ部に装着し、維持することができる。
【0014】また、クランク軸ユニットの取付けはスリ
ーブの一方の斜面をハンガ部の対応斜面に合せて、スリ
ーブの他方をハンガ部の他方に螺着すればよいので、螺
着作業が1箇所となり、組付け作業が簡単容易となり、
作業性が向上する。さらに、上述のようにクランク軸ユ
ニットのスリーブに上述の斜面を形成すると、該斜面側
スリーブ内の玉当り部の径を大きく形成することがで
き、その結果、軸受に径大のボールを使用することがで
きて、軸受が強固となって安定し、良好な回転調子を得
ることができる。
ーブの一方の斜面をハンガ部の対応斜面に合せて、スリ
ーブの他方をハンガ部の他方に螺着すればよいので、螺
着作業が1箇所となり、組付け作業が簡単容易となり、
作業性が向上する。さらに、上述のようにクランク軸ユ
ニットのスリーブに上述の斜面を形成すると、該斜面側
スリーブ内の玉当り部の径を大きく形成することがで
き、その結果、軸受に径大のボールを使用することがで
きて、軸受が強固となって安定し、良好な回転調子を得
ることができる。
【0015】この発明の請求項3記載の発明は、ハンガ
部に対して雌ネジの加工が不要となり、該ハンガ部の加
工が斜面のみで極めて容易となる。また、請求項4また
は5記載の発明によれば斜面をテーパ面または球状面と
することで、上述した効果を得ることができる。
部に対して雌ネジの加工が不要となり、該ハンガ部の加
工が斜面のみで極めて容易となる。また、請求項4また
は5記載の発明によれば斜面をテーパ面または球状面と
することで、上述した効果を得ることができる。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はこの発明の一実施例を示し、図3におい
て、ハンガ部10は既に説明した図1、図2で示す自転
車11のハンガ部10であって、左右にラッグ16a,
16bを形成している。
述する。図面はこの発明の一実施例を示し、図3におい
て、ハンガ部10は既に説明した図1、図2で示す自転
車11のハンガ部10であって、左右にラッグ16a,
16bを形成している。
【0017】これらラッグの一方16aの内周面には、
外側から内側に至る程小さくなるテーパ面(斜面)31
を形成している。また他方のラッグ16bの内周面には
雌ネジ33を刻設し、これには後述するクランク軸ユニ
ット34が螺着される。
外側から内側に至る程小さくなるテーパ面(斜面)31
を形成している。また他方のラッグ16bの内周面には
雌ネジ33を刻設し、これには後述するクランク軸ユニ
ット34が螺着される。
【0018】上述のクランク軸ユニット34は次のよう
に構成している。すなわち、クランク軸35は一方に一
体的に形成した玉当り部36と、これより所定の間隔を
隔てた位置に螺着したリング状の玉当り部37とを有
し、上述のリング状の玉当り部37の外側には該玉当り
部37を止めるための止めナット38をバネ座金32を
介して螺着している。
に構成している。すなわち、クランク軸35は一方に一
体的に形成した玉当り部36と、これより所定の間隔を
隔てた位置に螺着したリング状の玉当り部37とを有
し、上述のリング状の玉当り部37の外側には該玉当り
部37を止めるための止めナット38をバネ座金32を
介して螺着している。
【0019】上述のクランク軸35はスリーブ39内に
軸受し、そのために、スリーブ39内には上述の玉当り
部36,37に対応して玉当り部40,41を形成し、
これらの玉当り部36,37,40,41間にボール4
2…を介装することでクランク軸35をスリーブ39内
に軸受してユニット化する。図中43,43はシールで
ある。
軸受し、そのために、スリーブ39内には上述の玉当り
部36,37に対応して玉当り部40,41を形成し、
これらの玉当り部36,37,40,41間にボール4
2…を介装することでクランク軸35をスリーブ39内
に軸受してユニット化する。図中43,43はシールで
ある。
【0020】上述のクランク軸ユニット34のスリーブ
39の一方端側の外周面には、外側から内側に至る程小
さくなるテーパ面(斜面)44を形成し、前述のハンガ
部10の一方のラッグ16aの内周面に形成したテーパ
面31は上述のスリーブ39のテーパ面44と傾斜角が
一致対応するように形成している。
39の一方端側の外周面には、外側から内側に至る程小
さくなるテーパ面(斜面)44を形成し、前述のハンガ
部10の一方のラッグ16aの内周面に形成したテーパ
面31は上述のスリーブ39のテーパ面44と傾斜角が
一致対応するように形成している。
【0021】また、前述のスリーブ39の他端側には、
前述のハンガ部10の他方のラッグ16bの内周面に形
成した雌ネジ33と螺合する雄ネジ46を形成し、この
雄ネジ46には止めナット47が螺合する。なお、スリ
ーブ39のテーパ面44側の端面には円周上に均等配置
したスパナ孔49を形成している。
前述のハンガ部10の他方のラッグ16bの内周面に形
成した雌ネジ33と螺合する雄ネジ46を形成し、この
雄ネジ46には止めナット47が螺合する。なお、スリ
ーブ39のテーパ面44側の端面には円周上に均等配置
したスパナ孔49を形成している。
【0022】上述のように構成したクランク軸ユニット
34をハンガ部10のラッグ16a,16bに組付ける
には、クランク軸ユニット34の雄ネジ46を形成した
側をラッグ16a側より他方のラッグ16b側に挿入
し、該雄ネジ46を他方のラッグ16bの雌ネジ33に
螺合し、スパナ孔49に適宜のスパナを利用して螺着す
る。その後他方のラッグ16bから突出した雄ネジ46
に止めナット47を螺着する。
34をハンガ部10のラッグ16a,16bに組付ける
には、クランク軸ユニット34の雄ネジ46を形成した
側をラッグ16a側より他方のラッグ16b側に挿入
し、該雄ネジ46を他方のラッグ16bの雌ネジ33に
螺合し、スパナ孔49に適宜のスパナを利用して螺着す
る。その後他方のラッグ16bから突出した雄ネジ46
に止めナット47を螺着する。
【0023】このようにクランク軸ユニット34を組付
けると、スリーブ39のテーパ面44とラッグ16aの
テーパ面31とは傾斜角が一致しているため、楔効果を
もたらして固定され、したがって螺着の作業は他方のラ
ッグ16b側のみとなり、組付け作業が簡単容易とな
る。
けると、スリーブ39のテーパ面44とラッグ16aの
テーパ面31とは傾斜角が一致しているため、楔効果を
もたらして固定され、したがって螺着の作業は他方のラ
ッグ16b側のみとなり、組付け作業が簡単容易とな
る。
【0024】また、ハンガ部10のネジ加工は他方のラ
ッグ16bの1箇所であり、一方のテーパ面31の加工
はネジ加工よりも容易であり、その結果ハンガ部10の
加工工数が軽減されると共に、ハンガ部は10が溶着の
ために熱変形したとしても、テーパ面31,44が合せ
られることで、自動芯出しが行われて、ハンガ部10の
変形の影響をクランク軸ユニット34が受けることがな
く、しかも、クランク軸35のユニット化と相俟って、
クランク軸35の円滑な回転調子をそのままセットし、
また維持することができる。
ッグ16bの1箇所であり、一方のテーパ面31の加工
はネジ加工よりも容易であり、その結果ハンガ部10の
加工工数が軽減されると共に、ハンガ部は10が溶着の
ために熱変形したとしても、テーパ面31,44が合せ
られることで、自動芯出しが行われて、ハンガ部10の
変形の影響をクランク軸ユニット34が受けることがな
く、しかも、クランク軸35のユニット化と相俟って、
クランク軸35の円滑な回転調子をそのままセットし、
また維持することができる。
【0025】さらに、クランク軸ユニット34のスリー
ブ39の一方にテーパ面44を形成すると、この内側の
玉当り部40はその径を大きく形成することができ、そ
の結果、軸受のボール42を径大なものが使用でき、軸
受が強固になって安定し、クランク軸35の良好な回転
調子を得ることができる。
ブ39の一方にテーパ面44を形成すると、この内側の
玉当り部40はその径を大きく形成することができ、そ
の結果、軸受のボール42を径大なものが使用でき、軸
受が強固になって安定し、クランク軸35の良好な回転
調子を得ることができる。
【0026】図4は他の例を示し、前述の図3で説明し
た構成と同一の機能を有する構成要素については同一の
符号を付してその詳細な説明を省略するが、クランク軸
ユニット34のスリーブ39のテーパ面44の円周上4
等分の位置には回り止め用の凸条50を形成しており、
これと対応するラッグ16aのテーパ面31の円周上に
は凸条50と係合する凹溝51を形成し、これらが係合
させることで、スリーブ39の回り止めを積極的に構成
している。
た構成と同一の機能を有する構成要素については同一の
符号を付してその詳細な説明を省略するが、クランク軸
ユニット34のスリーブ39のテーパ面44の円周上4
等分の位置には回り止め用の凸条50を形成しており、
これと対応するラッグ16aのテーパ面31の円周上に
は凸条50と係合する凹溝51を形成し、これらが係合
させることで、スリーブ39の回り止めを積極的に構成
している。
【0027】一方、ハンガ部10の他方のラッグ16b
の内周面は雌ネジの刻設はなくバカ孔52を形成し、こ
のバカ孔52には鍔付き取付けナット53の外周が挿入
される大きさに形成している。なお、図中54はバネ座
金である。
の内周面は雌ネジの刻設はなくバカ孔52を形成し、こ
のバカ孔52には鍔付き取付けナット53の外周が挿入
される大きさに形成している。なお、図中54はバネ座
金である。
【0028】このように構成した場合、クランク軸ユニ
ット34のテーパ面44の凸条50をラッグ16aのテ
ーパ面31の凹溝51に係合して回り止めを行ない、他
方のラッグ16bよりクランク軸ユニット34の雄ネジ
46に鍔付き取付けナット53をバネ座金54を介して
螺着して、クランク軸ユニット34を他方のラッグ16
b側に引っ張り固定する。
ット34のテーパ面44の凸条50をラッグ16aのテ
ーパ面31の凹溝51に係合して回り止めを行ない、他
方のラッグ16bよりクランク軸ユニット34の雄ネジ
46に鍔付き取付けナット53をバネ座金54を介して
螺着して、クランク軸ユニット34を他方のラッグ16
b側に引っ張り固定する。
【0029】この第2実施例によれば、前述の図3に示
した実施例の効果に加えて、ハンガ部10の両ラッグ1
6a,16bには雌ネジ加工がないので、加工工数が一
段と軽減する。
した実施例の効果に加えて、ハンガ部10の両ラッグ1
6a,16bには雌ネジ加工がないので、加工工数が一
段と軽減する。
【0030】図5はさらに他の例を示すが、前述の図4
のスリーブ39に形成したテーパ面44は軸芯方向では
直線状であるが、この実施例では球状面55に形成し、
これに対応させてラッグ16aの内周面も球状面56に
形成している点が図4の実施例と異なるのみである。そ
のため他の同一の機能を有する構成要素については同一
の符号を付してその詳細な説明を省略する。このように
構成しても、図4で示した実施例と同様の作用効果を得
ることができる。
のスリーブ39に形成したテーパ面44は軸芯方向では
直線状であるが、この実施例では球状面55に形成し、
これに対応させてラッグ16aの内周面も球状面56に
形成している点が図4の実施例と異なるのみである。そ
のため他の同一の機能を有する構成要素については同一
の符号を付してその詳細な説明を省略する。このように
構成しても、図4で示した実施例と同様の作用効果を得
ることができる。
【0031】図6はさらに他の例を示し、この実施例で
はスリーブ39に螺着する鍔付き取付けナット57の外
周面も球状面58に形成し、これに対応させてラッグ1
6bの内周面も球状面59に形成している点が図5の実
施例と異なるのみである。
はスリーブ39に螺着する鍔付き取付けナット57の外
周面も球状面58に形成し、これに対応させてラッグ1
6bの内周面も球状面59に形成している点が図5の実
施例と異なるのみである。
【0032】そのため、他の同一機能を有する構成要素
については同一の符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
については同一の符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0033】このように構成した場合、一方の球状面5
5,56と他方の球状面58,59との両方でクランク
軸ユニット34の自動芯出しが容易にできるので、クラ
ンク軸35の軸受が狂うことがなく、円滑な回転調子を
維持することができ、その他図5に示す実施例と同様の
効果を得ることができる。
5,56と他方の球状面58,59との両方でクランク
軸ユニット34の自動芯出しが容易にできるので、クラ
ンク軸35の軸受が狂うことがなく、円滑な回転調子を
維持することができ、その他図5に示す実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0034】図7はさらに他の例を示し、この実施例で
はクランク軸ユニット34のスリーブ39の一端側に形
成したテーパ面60(球状面も可)が内側から外側に至
る程小さくなる形状に形成し、これに対応させてラッグ
16bの内側にも対応テーパ面61を形成している。な
お、他の同一機能を有する構成要素については図3と同
一の符号を付してその詳細な説明を省略する。このよう
に構成しても図3と同様の作用効果を奏することができ
る。
はクランク軸ユニット34のスリーブ39の一端側に形
成したテーパ面60(球状面も可)が内側から外側に至
る程小さくなる形状に形成し、これに対応させてラッグ
16bの内側にも対応テーパ面61を形成している。な
お、他の同一機能を有する構成要素については図3と同
一の符号を付してその詳細な説明を省略する。このよう
に構成しても図3と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0035】なお、上述した図4、図5、図6の実施例
において、回り止め手段として凸条50と凹溝51との
係合により構成しているが、テーパ面31,34、球状
面55,56を円周上で多角形に形成して、この多角形
の嵌合により回り止めの手段とするもよい。さらに、図
3〜図7において斜面は左右逆に構成することもでき
る。
において、回り止め手段として凸条50と凹溝51との
係合により構成しているが、テーパ面31,34、球状
面55,56を円周上で多角形に形成して、この多角形
の嵌合により回り止めの手段とするもよい。さらに、図
3〜図7において斜面は左右逆に構成することもでき
る。
【図1】自転車の部分側面図。
【図2】従来のハンガ部を示す断面図。
【図3】この発明によるハンガ部を示す断面図。
【図4】他の例のハンガ部を示す断面図。
【図5】他の例のハンガ部を示す断面図。
【図6】他の例のハンガ部を示す断面図。
【図7】他の例のハンガ部を示す断面図。
10…ハンガ部 16a,16b…ラッグ 31,44,60,61…テーパ面 33…雌ネジ 34…クランク軸ユニット 35…クランク軸 39…スリーブ 46…雄ネジ 55,56,58,59…球状面
Claims (5)
- 【請求項1】スリーブ内にクランク軸を軸受してユニッ
ト化したクランク軸ユニットを自転車のハンガ部に装着
する自転車のハンガ部構造であって、前記クランク軸ユ
ニットの一方端側のスリーブ外周面に、軸芯方向に傾く
斜面を形成し、これに対応するハンガ部の内周面を上記
スリーブ斜面に対応する対応斜面に形成し、前記スリー
ブの他方端側を、これに対応するハンガ部に、前記相互
の斜面が圧接する方向に螺着した自転車のハンガ部構
造。 - 【請求項2】スリーブ内にクランク軸を軸受してユニッ
ト化したクランク軸ユニットを自転車のハンガ部に装着
する自転車のハンガ部構造であって、前記クランク軸ユ
ニットの一方端側のスリーブ外周面に、内側から外側に
至る程小さくなる斜面を形成し、これに対応するハンガ
部の内周面を上記スリーブ斜面に対応する対応斜面に形
成し、前記スリーブの他方端側を、これに対応するハン
ガ部に、前記相互の斜面が圧接する方向に螺着した自転
車のハンガ部構造。 - 【請求項3】スリーブ内にクランク軸を軸受してユニッ
ト化したクランク軸ユニットを自転車のハンガ部に装着
する自転車のハンガ部構造であって、前記クランク軸ユ
ニットの一方端側のスリーブ外周面に、外側から内側に
至る程小さくなる斜面を形成し、前記スリーブの他方端
側に締結用の雄ネジを刻設して、これに対応する取付け
雌ネジを刻設した取付けナットを設けると共に、この取
付けナットの外周面に外側から内側に至る程小さくなる
斜面を形成し、上記取付けナットに対応するハンガ部の
内周面を上記取付けナットの斜面に対応する対応斜面に
形成し、上記取付けナットを前記スリーブの雄ネジに螺
着して前記相互の斜面を締結した自転車のハンガ部構
造。 - 【請求項4】前記スリーブの斜面は、直線状のテーパ面
に形成した請求項1、2または3記載の自転車のハンガ
部構造。 - 【請求項5】前記スリーブの斜面は、球状面に形成した
請求項1、2または3記載の自転車のハンガ部構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5656194A JPH07237575A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 自転車のハンガ部構造 |
TW085215626U TW331289U (en) | 1994-03-01 | 1994-03-28 | Hanger mechanism of a bicycle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5656194A JPH07237575A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 自転車のハンガ部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07237575A true JPH07237575A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=13030543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5656194A Pending JPH07237575A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 自転車のハンガ部構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07237575A (ja) |
TW (1) | TW331289U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1661802A2 (en) * | 2004-11-29 | 2006-05-31 | Shimano Inc. | Bicycle crank axle bearing assembly |
JP2014004851A (ja) * | 2012-06-21 | 2014-01-16 | Bridgestone Cycle Co | センサユニット組み付け構造及び自転車 |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP5656194A patent/JPH07237575A/ja active Pending
- 1994-03-28 TW TW085215626U patent/TW331289U/zh unknown
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1661802A2 (en) * | 2004-11-29 | 2006-05-31 | Shimano Inc. | Bicycle crank axle bearing assembly |
EP1661802A3 (en) * | 2004-11-29 | 2009-05-27 | Shimano Inc. | Bicycle crank axle bearing assembly |
JP2014004851A (ja) * | 2012-06-21 | 2014-01-16 | Bridgestone Cycle Co | センサユニット組み付け構造及び自転車 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW331289U (en) | 1998-05-01 |
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