JPH07233337A - 塗料組成物 - Google Patents
塗料組成物Info
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- JPH07233337A JPH07233337A JP6053317A JP5331794A JPH07233337A JP H07233337 A JPH07233337 A JP H07233337A JP 6053317 A JP6053317 A JP 6053317A JP 5331794 A JP5331794 A JP 5331794A JP H07233337 A JPH07233337 A JP H07233337A
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- resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐食性、特に鋼板などの被塗物の端面部の耐
食性の向上に効果的な塗料組成物、およびそれを塗装し
たアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板を得る。 【構成】 塗膜形成樹脂の樹脂固形分100重量部に対
して、 (a)クロム酸塩系防錆顔料 10〜100重量部、お
よび (b)リン酸塩顔料 5〜50重量部 を含有することを特徴とする塗料組成物、およびこの塗
料組成物の塗膜がアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板上
に形成されてなる塗装板。
食性の向上に効果的な塗料組成物、およびそれを塗装し
たアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板を得る。 【構成】 塗膜形成樹脂の樹脂固形分100重量部に対
して、 (a)クロム酸塩系防錆顔料 10〜100重量部、お
よび (b)リン酸塩顔料 5〜50重量部 を含有することを特徴とする塗料組成物、およびこの塗
料組成物の塗膜がアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板上
に形成されてなる塗装板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料組成物およびそれ
を用いた塗装鋼板に関し、さらに詳しくは耐食性、特に
鋼板などの被塗物の端面部の耐食性の向上に効果的な塗
料組成物およびそれを用いた塗装鋼板に関する。
を用いた塗装鋼板に関し、さらに詳しくは耐食性、特に
鋼板などの被塗物の端面部の耐食性の向上に効果的な塗
料組成物およびそれを用いた塗装鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼
板、アルミニウムめっき鋼板などのめっき鋼板は、リン
酸塩処理やクロメート処理などの化成処理を施した後、
プライマーを塗装し、さらにプライマー塗膜の上に上塗
塗料を塗装して、いわゆるプレコート塗装鋼板として、
建物の屋根材、壁材、シャッター、各種家電製品など広
く用いられている。
来、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼
板、アルミニウムめっき鋼板などのめっき鋼板は、リン
酸塩処理やクロメート処理などの化成処理を施した後、
プライマーを塗装し、さらにプライマー塗膜の上に上塗
塗料を塗装して、いわゆるプレコート塗装鋼板として、
建物の屋根材、壁材、シャッター、各種家電製品など広
く用いられている。
【0003】しかしながら、上記塗装鋼板は屋外などの
腐食環境下で使用した場合には、切断した端面部等で塗
膜にふくれが発生することがあった。端面部のふくれの
発生は、特にアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板で著し
く、その解決が課題であった。
腐食環境下で使用した場合には、切断した端面部等で塗
膜にふくれが発生することがあった。端面部のふくれの
発生は、特にアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板で著し
く、その解決が課題であった。
【0004】この課題の解決のために、例えば特公平2
−32355号では、クロメート系化成処理をしたアル
ミニウム−亜鉛合金めっき鋼板に塗膜形成用樹脂と、体
質顔料と、クロム酸カルシウムと、クロム酸ストロンチ
ウムとを混合した下塗塗料を塗布し、この上に上塗塗料
を塗布した塗装鋼板が開示されている。また特公平2−
36384号では、化成処理したアルミニウム亜鉛合金
めっき鋼板表面にクロム酸ストロンチウム又はクロム酸
カルシウムが、不揮発分に対して30〜70重量%配合
された下塗り塗料を塗装し、この上に上塗り塗料を塗装
した塗装鋼板が開示されている。上記開示された各塗装
鋼板においては、ある程度の耐食性の向上がみられる
が、端面部の耐食性(以下、「耐エッジクリープ性」と
いうことがある。)はまだ不十分であった。そこで本発
明者らは、上記鋼板の耐食性、特に端面部の耐食性を向
上させることができる塗料組成物およびこの組成物をプ
ライマーとする塗装板を得るべく鋭意研究を行なった。
−32355号では、クロメート系化成処理をしたアル
ミニウム−亜鉛合金めっき鋼板に塗膜形成用樹脂と、体
質顔料と、クロム酸カルシウムと、クロム酸ストロンチ
ウムとを混合した下塗塗料を塗布し、この上に上塗塗料
を塗布した塗装鋼板が開示されている。また特公平2−
36384号では、化成処理したアルミニウム亜鉛合金
めっき鋼板表面にクロム酸ストロンチウム又はクロム酸
カルシウムが、不揮発分に対して30〜70重量%配合
された下塗り塗料を塗装し、この上に上塗り塗料を塗装
した塗装鋼板が開示されている。上記開示された各塗装
鋼板においては、ある程度の耐食性の向上がみられる
が、端面部の耐食性(以下、「耐エッジクリープ性」と
いうことがある。)はまだ不十分であった。そこで本発
明者らは、上記鋼板の耐食性、特に端面部の耐食性を向
上させることができる塗料組成物およびこの組成物をプ
ライマーとする塗装板を得るべく鋭意研究を行なった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記研究の結果、本発明
者らはクロム酸塩系防錆顔料とリン酸塩顔料とを特定量
配合した塗料組成物を使用することによって耐食性、特
に端面部の耐食性を向上させることができることを見出
し本発明を完成させた。
者らはクロム酸塩系防錆顔料とリン酸塩顔料とを特定量
配合した塗料組成物を使用することによって耐食性、特
に端面部の耐食性を向上させることができることを見出
し本発明を完成させた。
【0006】すなわち本発明は下記の塗料組成物および
塗装板を提供するものである。 1.塗膜形成性樹脂の樹脂固形分100重量部に対し
て、 (a)クロム酸塩系防錆顔料 10〜100重量部、お
よび (b)リン酸塩顔料 5〜50重量部 を含有することを特徴とする塗料組成物。 2.樹脂固形分100重量部に対して、 (a)クロム酸塩系防錆顔料 30〜80重量部、およ
び (b)リン酸塩顔料 15〜40重量部 を含有することを特徴とする上記項1記載の塗料組成
物。 3.顔料分として、(a)クロム酸塩系防錆顔料および
(b)リン酸塩顔料以外に、着色顔料および/または体
質顔料を含有することを特徴とする上記項1または2記
載の塗料組成物。 4.樹脂固形分100重量部に対して、全顔料分が60
〜180重量部である上記項1〜3のいずれかに記載の
塗料組成物。 5.樹脂組成がポリエステル樹脂を基体樹脂とするもの
である上記項1〜4のいずれかに記載の塗料組成物。 6.樹脂組成がポリエステル樹脂とアミノ樹脂とからな
る上記項5記載の塗料組成物。 7.(a)クロム酸塩系防錆顔料が、クロム酸ストロン
チウム、クロム酸亜鉛およびクロム酸バリウムから選ば
れる少なくとも1種であることを特徴とする上記項1〜
6のいずれかに記載の塗料組成物。 8.(a)クロム酸塩系防錆顔料が、クロム酸ストロン
チウムとクロム酸亜鉛との両者の組合せである上記項7
記載の塗料組成物。 9.(a)クロム酸塩系防錆顔料が、クロム酸ストロン
チウムとクロム酸バリウムとの両者の組合せである上記
項7記載の塗料組成物。 10.(b)リン酸塩顔料が、リン酸亜鉛、リン酸アル
ミニウムおよびリン酸カルシウムから選ばれる少なくと
も1種であることを特徴とする上記項1〜9のいずれか
に記載の塗料組成物。 11.ポリエステル樹脂60〜95重量部およびアミノ
樹脂5〜40重量部からなる樹脂の樹脂固形分100重
量部に対して、顔料分として、クロム酸ストロンチウム
20〜60重量部、クロム酸亜鉛および/またはクロ
ム酸バリウム 10〜40重量部、リン酸亜鉛、リン酸
アルミニウムおよびリン酸カルシウムから選ばれる少な
くとも1種のリン酸塩顔料 15〜40重量部、チタン
白 0〜50重量部、および体質顔料 0〜50重量部
を含有し、かつ全顔料分の和が60〜180重量部であ
ることを特徴とする上記項1記載の塗料組成物。 12.アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板上に、上記項
1〜11のいずれかに記載の塗料組成物の塗膜が形成さ
れてなることを特徴とする塗装板。 13.請求項1〜11のいずれかに記載の塗料組成物の
塗膜上に、上塗塗膜が形成されてなる請求項12記載の
塗装板。
塗装板を提供するものである。 1.塗膜形成性樹脂の樹脂固形分100重量部に対し
て、 (a)クロム酸塩系防錆顔料 10〜100重量部、お
よび (b)リン酸塩顔料 5〜50重量部 を含有することを特徴とする塗料組成物。 2.樹脂固形分100重量部に対して、 (a)クロム酸塩系防錆顔料 30〜80重量部、およ
び (b)リン酸塩顔料 15〜40重量部 を含有することを特徴とする上記項1記載の塗料組成
物。 3.顔料分として、(a)クロム酸塩系防錆顔料および
(b)リン酸塩顔料以外に、着色顔料および/または体
質顔料を含有することを特徴とする上記項1または2記
載の塗料組成物。 4.樹脂固形分100重量部に対して、全顔料分が60
〜180重量部である上記項1〜3のいずれかに記載の
塗料組成物。 5.樹脂組成がポリエステル樹脂を基体樹脂とするもの
である上記項1〜4のいずれかに記載の塗料組成物。 6.樹脂組成がポリエステル樹脂とアミノ樹脂とからな
る上記項5記載の塗料組成物。 7.(a)クロム酸塩系防錆顔料が、クロム酸ストロン
チウム、クロム酸亜鉛およびクロム酸バリウムから選ば
れる少なくとも1種であることを特徴とする上記項1〜
6のいずれかに記載の塗料組成物。 8.(a)クロム酸塩系防錆顔料が、クロム酸ストロン
チウムとクロム酸亜鉛との両者の組合せである上記項7
記載の塗料組成物。 9.(a)クロム酸塩系防錆顔料が、クロム酸ストロン
チウムとクロム酸バリウムとの両者の組合せである上記
項7記載の塗料組成物。 10.(b)リン酸塩顔料が、リン酸亜鉛、リン酸アル
ミニウムおよびリン酸カルシウムから選ばれる少なくと
も1種であることを特徴とする上記項1〜9のいずれか
に記載の塗料組成物。 11.ポリエステル樹脂60〜95重量部およびアミノ
樹脂5〜40重量部からなる樹脂の樹脂固形分100重
量部に対して、顔料分として、クロム酸ストロンチウム
20〜60重量部、クロム酸亜鉛および/またはクロ
ム酸バリウム 10〜40重量部、リン酸亜鉛、リン酸
アルミニウムおよびリン酸カルシウムから選ばれる少な
くとも1種のリン酸塩顔料 15〜40重量部、チタン
白 0〜50重量部、および体質顔料 0〜50重量部
を含有し、かつ全顔料分の和が60〜180重量部であ
ることを特徴とする上記項1記載の塗料組成物。 12.アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板上に、上記項
1〜11のいずれかに記載の塗料組成物の塗膜が形成さ
れてなることを特徴とする塗装板。 13.請求項1〜11のいずれかに記載の塗料組成物の
塗膜上に、上塗塗膜が形成されてなる請求項12記載の
塗装板。
【0007】
【作用】本発明塗料組成物において、塗膜形成性樹脂と
しては、塗料分野で通常使用できる樹脂を挙げることが
できる。具体例としては、エポキシ樹脂、エポキシ−ウ
レタン樹脂、変性エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、アク
リル樹脂、変性アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、変性
ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、アミ
ノ樹脂、フェノール樹脂、ブロックイソシアネート基含
有樹脂、酸変性ポリプロピレン樹脂、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、塩化ゴム
系樹脂などを挙げることができ、これらは単独で、また
は2種以上の混合物として使用することができる。また
塗膜形成性樹脂は、熱硬化性であっても熱可塑性であっ
てもよく、また紫外線などの活性光線によって硬化する
樹脂であってもよい。
しては、塗料分野で通常使用できる樹脂を挙げることが
できる。具体例としては、エポキシ樹脂、エポキシ−ウ
レタン樹脂、変性エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、アク
リル樹脂、変性アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、変性
ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、アミ
ノ樹脂、フェノール樹脂、ブロックイソシアネート基含
有樹脂、酸変性ポリプロピレン樹脂、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、塩化ゴム
系樹脂などを挙げることができ、これらは単独で、また
は2種以上の混合物として使用することができる。また
塗膜形成性樹脂は、熱硬化性であっても熱可塑性であっ
てもよく、また紫外線などの活性光線によって硬化する
樹脂であってもよい。
【0008】本発明組成物における塗膜形成性樹脂をプ
レコート塗装に用いる場合には、上記の樹脂のうち、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂をそれぞれ、アミノ樹
脂、イソシアネート基含有樹脂、フェノール樹脂などの
架橋用樹脂(硬化剤)と組合せて用いることが好まし
く、なかでもポリエステル樹脂とアミノ樹脂との組合せ
が耐エッジクリープ性の観点から好ましい。
レコート塗装に用いる場合には、上記の樹脂のうち、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂をそれぞれ、アミノ樹
脂、イソシアネート基含有樹脂、フェノール樹脂などの
架橋用樹脂(硬化剤)と組合せて用いることが好まし
く、なかでもポリエステル樹脂とアミノ樹脂との組合せ
が耐エッジクリープ性の観点から好ましい。
【0009】本発明組成物中に配合される(a)クロム
酸塩系防錆顔料としては、クロム酸ストロンチウム、ク
ロム酸亜鉛、クロム酸バリウム、クロム酸カルシウム等
が挙げられ、耐エッジクリープ性の観点からこれらのう
ち、特にクロム酸ストロンチウム、クロム酸亜鉛および
クロム酸バリウムから選ばれる少なくとも1種が好まし
く、なかでもクロム酸ストロンチウムと、クロム酸亜鉛
および/またはクロム酸バリウムとの組合せが好まし
い。
酸塩系防錆顔料としては、クロム酸ストロンチウム、ク
ロム酸亜鉛、クロム酸バリウム、クロム酸カルシウム等
が挙げられ、耐エッジクリープ性の観点からこれらのう
ち、特にクロム酸ストロンチウム、クロム酸亜鉛および
クロム酸バリウムから選ばれる少なくとも1種が好まし
く、なかでもクロム酸ストロンチウムと、クロム酸亜鉛
および/またはクロム酸バリウムとの組合せが好まし
い。
【0010】本発明組成物中に配合される(b)リン酸
塩顔料としては、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、リ
ン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸カリウ
ム、リン酸アンモニウム、リン酸バリウム、リン酸ナト
リウム、リン酸クロム、リン酸マンガン、リン酸硼素、
リン酸コバルト、リン酸ジルコニウム、リン酸カルシウ
ムアンモニウム、リン酸水素アンモニウム、リン酸水素
カリウムなどが挙げられる。これらのうち、特にリン酸
亜鉛、リン酸アルミニウムおよびリン酸カルシウムから
選ばれる少なくとも1種が好ましい。
塩顔料としては、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、リ
ン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸カリウ
ム、リン酸アンモニウム、リン酸バリウム、リン酸ナト
リウム、リン酸クロム、リン酸マンガン、リン酸硼素、
リン酸コバルト、リン酸ジルコニウム、リン酸カルシウ
ムアンモニウム、リン酸水素アンモニウム、リン酸水素
カリウムなどが挙げられる。これらのうち、特にリン酸
亜鉛、リン酸アルミニウムおよびリン酸カルシウムから
選ばれる少なくとも1種が好ましい。
【0011】本発明組成物において、上記(a)クロム
酸塩系防錆顔料および(b)リン酸塩顔料の配合量は、
塗膜形成性樹脂の樹脂固形分100重量部に対して下記
の範囲である。(a)成分:10〜100重量部、好ま
しくは30〜80重量部、(b)成分:5〜50重量
部、好ましくは15〜40重量部。(a)成分の配合量
が10重量部未満では、耐エッジクリープ性が劣り、一
方、100重量部を超えると塗膜部にブリスタが発生す
る。また(b)成分の配合量が5重量部未満では耐エッ
ジクリープ性が劣り、端面部のフクレを防止できず、一
方、50重量部を超えると塗料中の顔料沈降、塗膜の光
沢低下等の問題が発生する。
酸塩系防錆顔料および(b)リン酸塩顔料の配合量は、
塗膜形成性樹脂の樹脂固形分100重量部に対して下記
の範囲である。(a)成分:10〜100重量部、好ま
しくは30〜80重量部、(b)成分:5〜50重量
部、好ましくは15〜40重量部。(a)成分の配合量
が10重量部未満では、耐エッジクリープ性が劣り、一
方、100重量部を超えると塗膜部にブリスタが発生す
る。また(b)成分の配合量が5重量部未満では耐エッ
ジクリープ性が劣り、端面部のフクレを防止できず、一
方、50重量部を超えると塗料中の顔料沈降、塗膜の光
沢低下等の問題が発生する。
【0012】本発明塗料組成物は、顔料分として、
(a)成分、(b)成分以外にチタン白、フタロシアニ
ンブルー、カーボンブラックなどの着色顔料や炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、クレー、マイカ、シリカ粉など
の体質顔料、(a)、(b)成分以外の防錆顔料などを
必要に応じて配合できる。この場合、全顔料分の和が塗
膜形成性樹脂の樹脂固形分100重量部に対して60〜
180重量部の範囲内にあることが塗膜の耐食性、耐湿
性、加工性などの点から好ましい。
(a)成分、(b)成分以外にチタン白、フタロシアニ
ンブルー、カーボンブラックなどの着色顔料や炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、クレー、マイカ、シリカ粉など
の体質顔料、(a)、(b)成分以外の防錆顔料などを
必要に応じて配合できる。この場合、全顔料分の和が塗
膜形成性樹脂の樹脂固形分100重量部に対して60〜
180重量部の範囲内にあることが塗膜の耐食性、耐湿
性、加工性などの点から好ましい。
【0013】本発明組成物において、特に好ましい態様
としては、ポリエステル樹脂60〜95重量部およびア
ミノ樹脂5〜40重量部からなる樹脂の樹脂固形分10
0重量部に対して、顔料分として、クロム酸ストロンチ
ウム 20〜60重量部、クロム酸亜鉛および/または
クロム酸バリウム 10〜40重量部、リン酸亜鉛、リ
ン酸アルミニウムおよびリン酸カルシウムから選ばれる
少なくとも1種のリン酸塩顔料 15〜40重量部、チ
タン白 0〜50重量部、および体質顔料 0〜50重
量部を含有し、かつ全顔料分の和が60〜180重量部
であることを特徴とする塗料組成物を挙げることができ
る。
としては、ポリエステル樹脂60〜95重量部およびア
ミノ樹脂5〜40重量部からなる樹脂の樹脂固形分10
0重量部に対して、顔料分として、クロム酸ストロンチ
ウム 20〜60重量部、クロム酸亜鉛および/または
クロム酸バリウム 10〜40重量部、リン酸亜鉛、リ
ン酸アルミニウムおよびリン酸カルシウムから選ばれる
少なくとも1種のリン酸塩顔料 15〜40重量部、チ
タン白 0〜50重量部、および体質顔料 0〜50重
量部を含有し、かつ全顔料分の和が60〜180重量部
であることを特徴とする塗料組成物を挙げることができ
る。
【0014】本発明組成物は、上記塗膜形成性樹脂およ
び顔料以外に必要に応じて、有機溶剤、水;沈降防止
剤、顔料分散剤、消泡剤、レベリング剤などの塗料用添
加剤;硬化触媒;アミンなどの中和剤などを含有してい
てもよい。
び顔料以外に必要に応じて、有機溶剤、水;沈降防止
剤、顔料分散剤、消泡剤、レベリング剤などの塗料用添
加剤;硬化触媒;アミンなどの中和剤などを含有してい
てもよい。
【0015】本発明組成物において、各成分の混合は、
塗料の製造に用いられる装置を適宜使用して行なうこと
ができる。この装置としては、例えば、アトライタ、サ
ンドミル、ペブルミル、ペイントシェーカー、ディゾル
バ、スチールボールミル、ニーダー、三本ロールミル等
を挙げることができる。
塗料の製造に用いられる装置を適宜使用して行なうこと
ができる。この装置としては、例えば、アトライタ、サ
ンドミル、ペブルミル、ペイントシェーカー、ディゾル
バ、スチールボールミル、ニーダー、三本ロールミル等
を挙げることができる。
【0016】本発明塗料組成物は、鋼板、アルミニウム
板、および例えば亜鉛めっき鋼板、アルミニウム−亜鉛
合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板などの各種め
っき鋼板などの金属板用の塗料、例えば1コート仕上げ
用塗料、2コート2ベーク仕上げ用下塗り塗料などとし
て好適に使用することができる。
板、および例えば亜鉛めっき鋼板、アルミニウム−亜鉛
合金めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板などの各種め
っき鋼板などの金属板用の塗料、例えば1コート仕上げ
用塗料、2コート2ベーク仕上げ用下塗り塗料などとし
て好適に使用することができる。
【0017】本発明組成物の塗装は、例えば被塗物とな
るアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板などの金属板を脱
脂し、化成処理した後に、この上に本発明組成物を塗装
することによって行なうことができる。化成処理として
は、リン酸亜鉛などのリン酸塩処理、クロメート処理、
リン酸−クロム処理、複合酸化膜処理などの化成処理の
うち、各金属板に適した処理を選択して行なうことがで
きる。被塗物がアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板の場
合には通常、クロメート処理が適している。
るアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板などの金属板を脱
脂し、化成処理した後に、この上に本発明組成物を塗装
することによって行なうことができる。化成処理として
は、リン酸亜鉛などのリン酸塩処理、クロメート処理、
リン酸−クロム処理、複合酸化膜処理などの化成処理の
うち、各金属板に適した処理を選択して行なうことがで
きる。被塗物がアルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板の場
合には通常、クロメート処理が適している。
【0018】本発明塗料組成物の塗装は、ロール塗装、
スプレー塗装、ハケ塗り、浸漬塗装など公知の塗装方法
を用いることができる。プレコート塗装の場合にはコイ
ルコーティング、切板塗装ともロール塗装が適してい
る。プレコート塗装の1コート塗料やプライマー鋼板作
成用塗料として用いる場合には、通常、乾燥塗膜厚が約
3〜25μm 、好ましくは5〜20μm 、また2コート
2ベーク用の下塗り塗料として用いる場合には、通常、
乾燥塗膜厚が約2〜10μm 、好ましくは3〜8μm の
範囲で塗装される。
スプレー塗装、ハケ塗り、浸漬塗装など公知の塗装方法
を用いることができる。プレコート塗装の場合にはコイ
ルコーティング、切板塗装ともロール塗装が適してい
る。プレコート塗装の1コート塗料やプライマー鋼板作
成用塗料として用いる場合には、通常、乾燥塗膜厚が約
3〜25μm 、好ましくは5〜20μm 、また2コート
2ベーク用の下塗り塗料として用いる場合には、通常、
乾燥塗膜厚が約2〜10μm 、好ましくは3〜8μm の
範囲で塗装される。
【0019】本発明塗料組成物の焼付条件は、素材到達
最高温度(PMT)が80〜240℃で、焼付時間が3
0分〜10秒の範囲であり、プレコート塗装ラインにお
いては、通常、PMTが180〜230℃で焼付時間6
0〜15秒の範囲が好ましい。
最高温度(PMT)が80〜240℃で、焼付時間が3
0分〜10秒の範囲であり、プレコート塗装ラインにお
いては、通常、PMTが180〜230℃で焼付時間6
0〜15秒の範囲が好ましい。
【0020】本発明塗料組成物を2コート2ベーク仕上
げ用の下塗塗装に使用した場合、この下塗塗膜の上に塗
装される上塗塗料としては、塗料分野で通常使用される
上塗塗料を挙げることができる。この上塗塗料として
は、アルキド樹脂、オイルフリーポリエステル樹脂、フ
ッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコンポリエステル樹脂、
シリコンアクリル樹脂、塩ビ樹脂系の塗料を挙げること
ができる。これらの塗料は架橋剤としてメラミン樹脂な
どのアミノ樹脂、ブロックされていてもよいポリイソシ
アネート化合物、キレート化合物などを含有していても
よい。
げ用の下塗塗装に使用した場合、この下塗塗膜の上に塗
装される上塗塗料としては、塗料分野で通常使用される
上塗塗料を挙げることができる。この上塗塗料として
は、アルキド樹脂、オイルフリーポリエステル樹脂、フ
ッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコンポリエステル樹脂、
シリコンアクリル樹脂、塩ビ樹脂系の塗料を挙げること
ができる。これらの塗料は架橋剤としてメラミン樹脂な
どのアミノ樹脂、ブロックされていてもよいポリイソシ
アネート化合物、キレート化合物などを含有していても
よい。
【0021】本発明塗料組成物は、1コート用塗料、2
コート2ベーク仕上げ用下塗塗料のほか、2コート1ベ
ーク用下塗塗料、3コート3ベーク用下塗塗料など、化
成処理されていてもよい金属表面に直接塗装される用途
に効果的に使用できる。
コート2ベーク仕上げ用下塗塗料のほか、2コート1ベ
ーク用下塗塗料、3コート3ベーク用下塗塗料など、化
成処理されていてもよい金属表面に直接塗装される用途
に効果的に使用できる。
【0022】本発明塗料組成物は、金属板、特にアルミ
ニウム−亜鉛合金めっき鋼板の耐食性、特に耐エッジク
リープ性の向上に著しい効果を示すものである。その理
由は明らかではないが、本発明者らは、リン酸塩顔料が
クロムイオンの溶出のコントロールをしているものと考
えている。
ニウム−亜鉛合金めっき鋼板の耐食性、特に耐エッジク
リープ性の向上に著しい効果を示すものである。その理
由は明らかではないが、本発明者らは、リン酸塩顔料が
クロムイオンの溶出のコントロールをしているものと考
えている。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明する。 実施例1〜12および比較例1〜6 後記表1に示す配合にて各塗料を作成した。表1中の数
量はそれぞれ重量部(固形分)表示とした。各塗料の製
造に際しては、樹脂および溶剤の一部に顔料を混合し、
分散を行なった後、残りの樹脂を加え溶剤で70秒(フ
ォードカップNo. 4/25℃)となるように粘度調整を
行ない、実施例および比較例の塗料を得た。また上記溶
剤としては、〔キシレン/エチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート/ブタノール=5/3/2(重量
比)〕の混合溶剤を使用した。
明する。 実施例1〜12および比較例1〜6 後記表1に示す配合にて各塗料を作成した。表1中の数
量はそれぞれ重量部(固形分)表示とした。各塗料の製
造に際しては、樹脂および溶剤の一部に顔料を混合し、
分散を行なった後、残りの樹脂を加え溶剤で70秒(フ
ォードカップNo. 4/25℃)となるように粘度調整を
行ない、実施例および比較例の塗料を得た。また上記溶
剤としては、〔キシレン/エチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート/ブタノール=5/3/2(重量
比)〕の混合溶剤を使用した。
【0024】
【表1】
【0025】表1中の(註)はそれぞれ下記の意味を有
する。 (注1):商品名「バイロン296」、東洋紡(株)
製、固形分40重量%。 (注2):商品名「エピコート1010」、シェル化学
社製、固形分35重量%。 (注3):商品名「スミマールM−55」、住友化学
(株)製、メチル化メラミン樹脂、固形分70重量%。 (注4):商品名「ベッカミンP−196−M」、大日
本インキ化学工業(株)製、固形分60重量%。 (注5):商品名「タケネートB−870N」、武田薬
品(株)製、固形分60%。
する。 (注1):商品名「バイロン296」、東洋紡(株)
製、固形分40重量%。 (注2):商品名「エピコート1010」、シェル化学
社製、固形分35重量%。 (注3):商品名「スミマールM−55」、住友化学
(株)製、メチル化メラミン樹脂、固形分70重量%。 (注4):商品名「ベッカミンP−196−M」、大日
本インキ化学工業(株)製、固形分60重量%。 (注5):商品名「タケネートB−870N」、武田薬
品(株)製、固形分60%。
【0026】上記各例で得られた塗料組成物を、下記の
化成処理した素材に乾燥塗膜重量が8g/m2となるように
バーコータにて塗布し、素材到達最高温度220℃、焼
付時間30秒の条件で焼付を行なった。さらにこの塗膜
上に、上塗塗料としてオイルフリーポリエステル系塗料
KPカラー1580ブルー(関西ペイント(株)製)を
乾燥塗膜重量が15g/m2となるようにバーコータにて塗
布し、素材到達最高温度220℃、焼付時間45秒の条
件で焼付を行なって試験塗板を得た。
化成処理した素材に乾燥塗膜重量が8g/m2となるように
バーコータにて塗布し、素材到達最高温度220℃、焼
付時間30秒の条件で焼付を行なった。さらにこの塗膜
上に、上塗塗料としてオイルフリーポリエステル系塗料
KPカラー1580ブルー(関西ペイント(株)製)を
乾燥塗膜重量が15g/m2となるようにバーコータにて塗
布し、素材到達最高温度220℃、焼付時間45秒の条
件で焼付を行なって試験塗板を得た。
【0027】化成処理素材 厚さ0.4mmの、一般に「ガルバリウム」と通称され
る、高アルミニウム含量のアルミニウム−亜鉛合金めっ
き鋼板(合金めっき中のアルミニウム含量は約55重量
%である。)に塗布型クロメート処理剤「コスマー15
0」(商品名、関西ペイント(株)製)を乾燥塗布量1
50mg/m2 となるように塗布したもの(表3中において
「GL」と略記する。) 厚さ0.4mmの、一般に「ガルファン」と通称され
る、低アルミニウム含量のアルミニウム−亜鉛合金めっ
き鋼板(合金めっき中のアルミニウム含量は約5重量%
である。)に「コスマー150」を乾燥塗布量150mg
/m2 となるように塗布したもの(表3中において「G
F」と略記する。)。 厚さ0.4mmの、リン酸亜鉛処理してなる溶融亜鉛め
っき鋼板(表3中において「HDG」と略記する。)。
る、高アルミニウム含量のアルミニウム−亜鉛合金めっ
き鋼板(合金めっき中のアルミニウム含量は約55重量
%である。)に塗布型クロメート処理剤「コスマー15
0」(商品名、関西ペイント(株)製)を乾燥塗布量1
50mg/m2 となるように塗布したもの(表3中において
「GL」と略記する。) 厚さ0.4mmの、一般に「ガルファン」と通称され
る、低アルミニウム含量のアルミニウム−亜鉛合金めっ
き鋼板(合金めっき中のアルミニウム含量は約5重量%
である。)に「コスマー150」を乾燥塗布量150mg
/m2 となるように塗布したもの(表3中において「G
F」と略記する。)。 厚さ0.4mmの、リン酸亜鉛処理してなる溶融亜鉛め
っき鋼板(表3中において「HDG」と略記する。)。
【0028】以上のようにして得られた各試験塗板につ
いて、下記の試験方法に基いて試験を行なった。試験結
果を後記表3に示す。
いて、下記の試験方法に基いて試験を行なった。試験結
果を後記表3に示す。
【0029】光沢:JIS K−5400 7.6(1
990)に準じて、60度鏡面反射率を測定した。
990)に準じて、60度鏡面反射率を測定した。
【0030】加工性:20℃温度において、塗面を外側
にして試験板を180°折曲げ(折曲げ部分の内側に何
もはさまずに折曲げる、OT折曲げ)、ついで折曲げ部
分にセロハン粘着テープを密着させ、瞬時にテープを剥
離し、折曲げ部分の塗膜の剥離程度を評価した。評価基
準は下記による。 5:剥離なし 4:折曲げ部面積の20%未満が剥離。 3:折曲げ部面積の20%以上、40%未満が剥離。 2:折曲げ部面積の40%以上、80%未満が剥離。 1:折曲げ部面積の80%以上が剥離。
にして試験板を180°折曲げ(折曲げ部分の内側に何
もはさまずに折曲げる、OT折曲げ)、ついで折曲げ部
分にセロハン粘着テープを密着させ、瞬時にテープを剥
離し、折曲げ部分の塗膜の剥離程度を評価した。評価基
準は下記による。 5:剥離なし 4:折曲げ部面積の20%未満が剥離。 3:折曲げ部面積の20%以上、40%未満が剥離。 2:折曲げ部面積の40%以上、80%未満が剥離。 1:折曲げ部面積の80%以上が剥離。
【0031】耐食性:試験塗板を75mm×150mmの大
きさに切断し、150mmの一辺以外の3辺および裏面を
さび止塗料でシールした後、シールしていない辺部を切
断して70mm×150mmの大きさとした。この塗板の中
央部にクロスカットを入れ、この塗板を試験片としてJ
IS Z−2371に準じて塩水噴霧試験にて1,50
0時間試験を行なった。一般部においてはフクレの程度
(ASTM D714−87によるフクレの程度)を評
価した。クロスカット部、切断した端面部においては、
フクレまたはサビの最大幅を目視評価した。クロスカッ
ト部における幅はクロスカットから片側の幅とした。評
価は下記表2に従って行なった。
きさに切断し、150mmの一辺以外の3辺および裏面を
さび止塗料でシールした後、シールしていない辺部を切
断して70mm×150mmの大きさとした。この塗板の中
央部にクロスカットを入れ、この塗板を試験片としてJ
IS Z−2371に準じて塩水噴霧試験にて1,50
0時間試験を行なった。一般部においてはフクレの程度
(ASTM D714−87によるフクレの程度)を評
価した。クロスカット部、切断した端面部においては、
フクレまたはサビの最大幅を目視評価した。クロスカッ
ト部における幅はクロスカットから片側の幅とした。評
価は下記表2に従って行なった。
【0032】
【表2】
【0033】耐湿性:上記耐食性の試験に用いる試験片
と同様に作成した試験片を用いて、JIS K5400
9.2.2に準じて耐湿試験を行なった。ボックス中
の温度は49℃、試験時間は1,500時間とした。評
価は、上記耐食性試験と同様の基準で行なった。
と同様に作成した試験片を用いて、JIS K5400
9.2.2に準じて耐湿試験を行なった。ボックス中
の温度は49℃、試験時間は1,500時間とした。評
価は、上記耐食性試験と同様の基準で行なった。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【発明の効果】本発明塗料組成物は鋼板などの被塗物の
耐食性、特に端面部の耐食性の向上に効果的である。こ
れまで特に端面部の耐食性が大きな問題であったアルミ
ニウム−亜鉛合金めっき鋼板に対して本発明組成物を塗
布してなる塗装板は、端面部の耐食性についても良好な
性能を有する。
耐食性、特に端面部の耐食性の向上に効果的である。こ
れまで特に端面部の耐食性が大きな問題であったアルミ
ニウム−亜鉛合金めっき鋼板に対して本発明組成物を塗
布してなる塗装板は、端面部の耐食性についても良好な
性能を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/14 101 A 7/24 302 V 7717−4D B32B 15/08 C09D 5/00 PPF 7/12 PSK 161/20 PHK 167/02 PKW
Claims (13)
- 【請求項1】 塗膜形成性樹脂の樹脂固形分100重量
部に対して、 (a)クロム酸塩系防錆顔料 10〜100重量部、お
よび (b)リン酸塩顔料 5〜50重量部 を含有することを特徴とする塗料組成物。 - 【請求項2】 樹脂固形分100重量部に対して、 (a)クロム酸塩系防錆顔料 30〜80重量部、およ
び (b)リン酸塩顔料 15〜40重量部 を含有することを特徴とする請求項1記載の塗料組成
物。 - 【請求項3】 顔料分として、(a)クロム酸塩系防錆
顔料および(b)リン酸塩顔料以外に、着色顔料および
/または体質顔料を含有することを特徴とする請求項1
または2記載の塗料組成物。 - 【請求項4】 樹脂固形分100重量部に対して、全顔
料分が60〜180重量部である請求項1〜3のいずれ
かに記載の塗料組成物。 - 【請求項5】 樹脂組成がポリエステル樹脂を基体樹脂
とするものである請求項1〜4のいずれかに記載の塗料
組成物。 - 【請求項6】 樹脂組成がポリエステル樹脂とアミノ樹
脂とからなる請求項5記載の塗料組成物。 - 【請求項7】 (a)クロム酸塩系防錆顔料が、クロム
酸ストロンチウム、クロム酸亜鉛およびクロム酸バリウ
ムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする
請求項1〜6のいずれかに記載の塗料組成物。 - 【請求項8】 (a)クロム酸塩系防錆顔料が、クロム
酸ストロンチウムとクロム酸亜鉛との両者の組合せであ
る請求項7記載の塗料組成物。 - 【請求項9】 (a)クロム酸塩系防錆顔料が、クロム
酸ストロンチウムとクロム酸バリウムとの両者の組合せ
である請求項7記載の塗料組成物。 - 【請求項10】 (b)リン酸塩顔料が、リン酸亜鉛、
リン酸アルミニウムおよびリン酸カルシウムから選ばれ
る少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜9
のいずれかに記載の塗料組成物。 - 【請求項11】 ポリエステル樹脂60〜95重量部お
よびアミノ樹脂5〜40重量部からなる樹脂の樹脂固形
分100重量部に対して、顔料分として、 クロム酸ストロンチウム 20〜60重量部、 クロム酸亜鉛および/またはクロム酸バリウム 10〜
40重量部、 リン酸亜鉛、リン酸アルミニウムおよびリン酸カルシウ
ムから選ばれる少なくとも1種のリン酸塩顔料 15〜
40重量部、 チタン白 0〜50重量部、および 体質顔料 0〜50重量部を含有し、かつ全顔料分の和
が60〜180重量部であることを特徴とする請求項1
記載の塗料組成物。 - 【請求項12】 アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板上
に、請求項1〜11のいずれかに記載の塗料組成物の塗
膜が形成されてなることを特徴とする塗装板。 - 【請求項13】 請求項1〜11のいずれかに記載の塗
料組成物の塗膜上に、上塗塗膜が形成されてなる請求項
12記載の塗装板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6053317A JPH07233337A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6053317A JPH07233337A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07233337A true JPH07233337A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12939349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6053317A Pending JPH07233337A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07233337A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100762465B1 (ko) * | 2006-08-02 | 2007-10-04 | 주식회사 포스코 | 크롬이 배제된 내식성과 응력제거소둔후 피막밀착성이우수한 절연피막 형성용 피복조성물 및 이를 이용한무방향성 전기강판의 절연피막 형성방법 |
JP2012503041A (ja) * | 2008-09-15 | 2012-02-02 | フエロ コーポレーション | 可溶性クロム低含有のコランダム結晶構造顔料 |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP6053317A patent/JPH07233337A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100762465B1 (ko) * | 2006-08-02 | 2007-10-04 | 주식회사 포스코 | 크롬이 배제된 내식성과 응력제거소둔후 피막밀착성이우수한 절연피막 형성용 피복조성물 및 이를 이용한무방향성 전기강판의 절연피막 형성방법 |
JP2012503041A (ja) * | 2008-09-15 | 2012-02-02 | フエロ コーポレーション | 可溶性クロム低含有のコランダム結晶構造顔料 |
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