JPH0723283A - 撮像装置 - Google Patents
撮像装置Info
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- JPH0723283A JPH0723283A JP5187352A JP18735293A JPH0723283A JP H0723283 A JPH0723283 A JP H0723283A JP 5187352 A JP5187352 A JP 5187352A JP 18735293 A JP18735293 A JP 18735293A JP H0723283 A JPH0723283 A JP H0723283A
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- Japan
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- image pickup
- light
- pickup device
- amount
- dynamic range
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、撮像装置のダイナミックレンジ
を大幅に拡大し、入射光量に極めて忠実な映像信号を出
力するカメラを提供する。 【構成】 光を電気信号に変換する撮像素子上にレン
ズで光学像を結像させるように構成された装置におい
て、撮像素子の最少ブロックごとに対応した光学路に透
過光量を調節する装置を設け、撮像素子の各々の光電変
換部の受光量が素子固有のダイナミックレンジを逸脱し
ないよう1/α(αは1以上の正数)に減光する制御機
能と、撮像素子の後段に上記ブロックごとに対応した出
力をα倍に増幅する機能とを有した撮像装置。
を大幅に拡大し、入射光量に極めて忠実な映像信号を出
力するカメラを提供する。 【構成】 光を電気信号に変換する撮像素子上にレン
ズで光学像を結像させるように構成された装置におい
て、撮像素子の最少ブロックごとに対応した光学路に透
過光量を調節する装置を設け、撮像素子の各々の光電変
換部の受光量が素子固有のダイナミックレンジを逸脱し
ないよう1/α(αは1以上の正数)に減光する制御機
能と、撮像素子の後段に上記ブロックごとに対応した出
力をα倍に増幅する機能とを有した撮像装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置のダイナミッ
クレンジを大幅に拡大し、極めて忠実な映像信号を得ら
れるように構成した撮像装置に関するものである。
クレンジを大幅に拡大し、極めて忠実な映像信号を得ら
れるように構成した撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光を電圧等に変換する撮像素子は基本的
に撮像素子固有のダイナミックレンジが規定されてい
る。このためダイナミックレンジを逸脱して光量過多と
なる場合は、撮像素子の光電変換部が飽和することによ
りスミアやブルーミング現象を起こし、画像を著しく劣
化させる。従来、この種の撮像素子を用いて光学像を電
気信号に変換する場合、光量の増大に対しては、絞り機
能や減光フィルタ等の光量調節手段を用いて撮像素子全
面について入射する光の光量を一定のレベルで低減する
ようにしていた。
に撮像素子固有のダイナミックレンジが規定されてい
る。このためダイナミックレンジを逸脱して光量過多と
なる場合は、撮像素子の光電変換部が飽和することによ
りスミアやブルーミング現象を起こし、画像を著しく劣
化させる。従来、この種の撮像素子を用いて光学像を電
気信号に変換する場合、光量の増大に対しては、絞り機
能や減光フィルタ等の光量調節手段を用いて撮像素子全
面について入射する光の光量を一定のレベルで低減する
ようにしていた。
【0003】また、出力レベルの規定されている装置
(TVカメラ等)では、その規定値の100%を超える
信号に対しては図2に一例を示すようなリミッタ特性で
電気的に圧縮をかけてから出力していた。なお、図2は
横軸に入力の相対光量をとった場合のリミッタ特性であ
り、一例として上記規定値の5倍の相対光量で光電変換
部が飽和すると仮定している。図2の縦軸は出力レベル
を表しているが、一般に、通常使用範囲(図中の相対光
量が0から1の範囲)は出力もリニアに対応し、相対光
量が1を超えた場合は圧縮型のリミッタが掛かるように
なっている。
(TVカメラ等)では、その規定値の100%を超える
信号に対しては図2に一例を示すようなリミッタ特性で
電気的に圧縮をかけてから出力していた。なお、図2は
横軸に入力の相対光量をとった場合のリミッタ特性であ
り、一例として上記規定値の5倍の相対光量で光電変換
部が飽和すると仮定している。図2の縦軸は出力レベル
を表しているが、一般に、通常使用範囲(図中の相対光
量が0から1の範囲)は出力もリニアに対応し、相対光
量が1を超えた場合は圧縮型のリミッタが掛かるように
なっている。
【0004】なお、光量調節手段としては、特開昭63
−35081号公報に撮像素子の分割領域ごとに光透過
特性を制御可能な液晶を用いた撮像光量制御装置の記載
が有るが、その制御方法についてはレベル比較器の比較
結果によりワンショット回路のパルス出力時間を制御す
ることによって撮像光量を一定になるように制御してお
り、所定のレベル以上の入射光量領域はコントラストの
ない映像となる。
−35081号公報に撮像素子の分割領域ごとに光透過
特性を制御可能な液晶を用いた撮像光量制御装置の記載
が有るが、その制御方法についてはレベル比較器の比較
結果によりワンショット回路のパルス出力時間を制御す
ることによって撮像光量を一定になるように制御してお
り、所定のレベル以上の入射光量領域はコントラストの
ない映像となる。
【0005】また、特開平5−122614号公報では
同様な撮像光量制御装置と、非破壊読出しあるいは高速
読出し可能な撮像素子を用いて露光期間中に少なくとも
1回読出しを行い、その結果によって透過光量を制御し
ており、1回目の読出し以前に光電変換部が光量過多に
より飽和している場合は制御できない。
同様な撮像光量制御装置と、非破壊読出しあるいは高速
読出し可能な撮像素子を用いて露光期間中に少なくとも
1回読出しを行い、その結果によって透過光量を制御し
ており、1回目の読出し以前に光電変換部が光量過多に
より飽和している場合は制御できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の方法
では、撮像素子固有のダイナミックレンジで取り扱える
入射光量レベルであればなんとか電気的にリミッタをか
けて出力を得ることが可能であるが、撮像素子固有のダ
イナミックレンジを逸脱するような極端に強い光が入射
した場合は、その光に対応したレベルの電気信号に変換
することは不可能であった。
では、撮像素子固有のダイナミックレンジで取り扱える
入射光量レベルであればなんとか電気的にリミッタをか
けて出力を得ることが可能であるが、撮像素子固有のダ
イナミックレンジを逸脱するような極端に強い光が入射
した場合は、その光に対応したレベルの電気信号に変換
することは不可能であった。
【0007】また、上述した特開昭63−35081号
公報に開示されたような制御方法では、所定のレベル以
上の入射光量領域はコントラストのない映像となるの
で、撮像内容によっては実映像とかけ離れたものとな
る。
公報に開示されたような制御方法では、所定のレベル以
上の入射光量領域はコントラストのない映像となるの
で、撮像内容によっては実映像とかけ離れたものとな
る。
【0008】さらに、上述した特開平5−122614
号公報に開示されたような制御方法では、1回目の読出
し以前に光電変換部が光量過多により飽和している場合
に、ダイナミックレンジを逸脱して光量過多となるので
光電変換部が飽和することによりスミアやブルーミング
現象を起こし、画像を著しく劣化させる。
号公報に開示されたような制御方法では、1回目の読出
し以前に光電変換部が光量過多により飽和している場合
に、ダイナミックレンジを逸脱して光量過多となるので
光電変換部が飽和することによりスミアやブルーミング
現象を起こし、画像を著しく劣化させる。
【0009】本発明はこれらの欠点を除去し、明るい被
写体から暗い被写体まで光電変換部が飽和することなく
撮像対象に忠実な映像信号を出力可能な、ダイナミック
レンジをいちじるしく広げることのできる撮像カメラを
提供することを目的とする。
写体から暗い被写体まで光電変換部が飽和することなく
撮像対象に忠実な映像信号を出力可能な、ダイナミック
レンジをいちじるしく広げることのできる撮像カメラを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、撮像素子の前面に1個または複数個の光電
変換部を一まとまりにしたブロックに対応した調光素子
からなる光量調整手段を組み合わせ、上記各ブロックに
相当する画素ごとの映像信号出力に応じて選択的に上記
光量調整手段の調整量を、該各撮像素子の出力がその固
有のダイナミックレンジの範囲に入るようにフィードバ
ック制御する構成とし、さらには光量調整手段の調整量
(減光量)に応じて上記各画素ごとの出力に対し、例え
ばある画素の信号出力分が調光素子により1/α(αは
1以上の正数)の減光率で減光されているとした場合、
該信号出力分をα倍に増幅するように構成された信号増
幅手段を有すことにより、該信号増幅手段の出力として
撮像素子固有のダイナミックレンジよりもいちじるしく
広いダイナミックレンジで被写体の光量に対しリニアな
出力が得られるようにしたものである。
成するため、撮像素子の前面に1個または複数個の光電
変換部を一まとまりにしたブロックに対応した調光素子
からなる光量調整手段を組み合わせ、上記各ブロックに
相当する画素ごとの映像信号出力に応じて選択的に上記
光量調整手段の調整量を、該各撮像素子の出力がその固
有のダイナミックレンジの範囲に入るようにフィードバ
ック制御する構成とし、さらには光量調整手段の調整量
(減光量)に応じて上記各画素ごとの出力に対し、例え
ばある画素の信号出力分が調光素子により1/α(αは
1以上の正数)の減光率で減光されているとした場合、
該信号出力分をα倍に増幅するように構成された信号増
幅手段を有すことにより、該信号増幅手段の出力として
撮像素子固有のダイナミックレンジよりもいちじるしく
広いダイナミックレンジで被写体の光量に対しリニアな
出力が得られるようにしたものである。
【0011】
【作用】その結果、特に明暗の差のいちじるしい被写体
群を撮像中の撮像装置において、撮像素子固有のダイナ
ミックレンジを超えて明るい被写体部分を撮像中の光電
変換部に対しては、その入射光量をその光の強度に応じ
て減光し、各々の光電変換部単位でそのダイナミックレ
ンジを逸脱しないように入射光量を制御し、暗い被写体
部分を撮像中の光電変換部に対しては減光しないで、開
放に近い状態でその撮像素子固有の感度を損ねることが
ないよう光量制御する。このため、明暗どちらの被写体
に対しても解像度が高く、忠実な映像信号が再現可能
で、映像再現性をいちじるしく改善する撮像装置を実現
することができる。
群を撮像中の撮像装置において、撮像素子固有のダイナ
ミックレンジを超えて明るい被写体部分を撮像中の光電
変換部に対しては、その入射光量をその光の強度に応じ
て減光し、各々の光電変換部単位でそのダイナミックレ
ンジを逸脱しないように入射光量を制御し、暗い被写体
部分を撮像中の光電変換部に対しては減光しないで、開
放に近い状態でその撮像素子固有の感度を損ねることが
ないよう光量制御する。このため、明暗どちらの被写体
に対しても解像度が高く、忠実な映像信号が再現可能
で、映像再現性をいちじるしく改善する撮像装置を実現
することができる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図1により説明す
る。レンズ1で集光された被写体の像は、調光素子2を
経由して撮像素子3で撮像される。なお、調光素子2
は、例えば液晶のようなもので透過光量を変えられるも
のであればどのような構成でも構わない。また、調光素
子2と撮像素子3は密着構造が望ましい。
る。レンズ1で集光された被写体の像は、調光素子2を
経由して撮像素子3で撮像される。なお、調光素子2
は、例えば液晶のようなもので透過光量を変えられるも
のであればどのような構成でも構わない。また、調光素
子2と撮像素子3は密着構造が望ましい。
【0013】撮像素子3の出力101は信号処理部4で
映像信号102に整形されるとともにAD変換器5でデ
ィジタル信号103に変換され、α倍乗算回路7および
演算処理部10に加えられる。なお、α倍乗算回路7の
出力は必要に応じてDA変換器8でアナログ信号に戻さ
れ、出力端子9から映像信号として出力される。
映像信号102に整形されるとともにAD変換器5でデ
ィジタル信号103に変換され、α倍乗算回路7および
演算処理部10に加えられる。なお、α倍乗算回路7の
出力は必要に応じてDA変換器8でアナログ信号に戻さ
れ、出力端子9から映像信号として出力される。
【0014】ここで、演算処理部10においては、ディ
ジタル信号103が撮像素子3の固有のダイナミックレ
ンジを超えない範囲で規定された光量(Aとおく)より
大きい光量に相当する信号レベルであった場合は、オー
バーフローとして検出し、係数記憶器11の後段部11
bの係数信号105を基に、その係数値αを所定の割合
だけ増してその結果を係数記憶器11の前段部11aに
出力する。また、ディジタル信号103が上記規定され
た光量Aに対して小さく、上記係数信号105を基にそ
の係数値αを”1”より小さくならない範囲で所定の割
合だけ減らして、1/α倍乗算してもその結果が光量A
より小さい光量レベルに相当する信号レベルであった場
合は、アンダーフローとして検出し、その係数値αを上
記所定の割合だけ減らしてその結果を係数記憶器11の
前段部11a出力する。
ジタル信号103が撮像素子3の固有のダイナミックレ
ンジを超えない範囲で規定された光量(Aとおく)より
大きい光量に相当する信号レベルであった場合は、オー
バーフローとして検出し、係数記憶器11の後段部11
bの係数信号105を基に、その係数値αを所定の割合
だけ増してその結果を係数記憶器11の前段部11aに
出力する。また、ディジタル信号103が上記規定され
た光量Aに対して小さく、上記係数信号105を基にそ
の係数値αを”1”より小さくならない範囲で所定の割
合だけ減らして、1/α倍乗算してもその結果が光量A
より小さい光量レベルに相当する信号レベルであった場
合は、アンダーフローとして検出し、その係数値αを上
記所定の割合だけ減らしてその結果を係数記憶器11の
前段部11a出力する。
【0015】演算処理部10は、以上の処理を各画素に
相当する信号ごとに繰返し行なう。この繰返し周期は例
えば1フレームごとであることが望ましい。
相当する信号ごとに繰返し行なう。この繰返し周期は例
えば1フレームごとであることが望ましい。
【0016】係数記憶器11は、演算処理部10の演算
結果の出力を前段部11aに保持する。前段部11aの
内容は、上記繰返し周期例えば1フレームごとに後段部
11bに受け渡す。この動作は、係数記憶器11の保持
領域を2分して、それらを交互に前段部と後段部の機能
の切り換えを行なうことにより実現してもよい。
結果の出力を前段部11aに保持する。前段部11aの
内容は、上記繰返し周期例えば1フレームごとに後段部
11bに受け渡す。この動作は、係数記憶器11の保持
領域を2分して、それらを交互に前段部と後段部の機能
の切り換えを行なうことにより実現してもよい。
【0017】調光素子制御回路13は、各画素に対応す
る係数信号105に基づいて、対応する調光素子2の減
光量を制御するべく光量制御信号106を出力する。ま
た、α倍乗算回路7においては、各画素ごとに係数信号
105の係数値αによりα倍に乗算してその結果を出力
する。
る係数信号105に基づいて、対応する調光素子2の減
光量を制御するべく光量制御信号106を出力する。ま
た、α倍乗算回路7においては、各画素ごとに係数信号
105の係数値αによりα倍に乗算してその結果を出力
する。
【0018】以上の構成による動作を1ラインについて
図3および図4を用いて説明する。図3および図4は横
軸が時間軸、縦軸の正側に光量、負側に光量制御信号を
表している。なお、図中のレベルAは、上記で説明した
ごとく、撮像素子3の固有のダイナミックレンジを超え
ない範囲で規定された光量を表している。
図3および図4を用いて説明する。図3および図4は横
軸が時間軸、縦軸の正側に光量、負側に光量制御信号を
表している。なお、図中のレベルAは、上記で説明した
ごとく、撮像素子3の固有のダイナミックレンジを超え
ない範囲で規定された光量を表している。
【0019】図3において、aの実線が最初に撮像素子
3に加わる入射光量、eの実線が最終的に調光素子2に
加わる制御電圧の一例である。なお、b及びdは制御途
中の状態を示しており、最終的に撮像素子3に加わる入
射光量をcで示している。
3に加わる入射光量、eの実線が最終的に調光素子2に
加わる制御電圧の一例である。なお、b及びdは制御途
中の状態を示しており、最終的に撮像素子3に加わる入
射光量をcで示している。
【0020】具体的な動作として、1回目の掃引では、
係数記憶器11に記憶されている各画素に対応する係数
値全てが“1”に初期化されているとして、aに示す光
量が撮像素子3に入射する。この例では入射光量がx時
刻までは撮像素子のダイナミックレンジ内(Aレベル以
下)のため、演算処理部10はオーバーフロー検出動作
しない。しかし、x時刻を過ぎると演算処理部10がオ
ーバーフローを検出するので係数記憶器11のx〜x’
期間に相当する記憶領域には、所定の割合だけ増した係
数値、例えば“2”が記憶される。
係数記憶器11に記憶されている各画素に対応する係数
値全てが“1”に初期化されているとして、aに示す光
量が撮像素子3に入射する。この例では入射光量がx時
刻までは撮像素子のダイナミックレンジ内(Aレベル以
下)のため、演算処理部10はオーバーフロー検出動作
しない。しかし、x時刻を過ぎると演算処理部10がオ
ーバーフローを検出するので係数記憶器11のx〜x’
期間に相当する記憶領域には、所定の割合だけ増した係
数値、例えば“2”が記憶される。
【0021】この結果、2回目の掃引ではdに示すよう
な制御信号が調光素子2に加えられる。しかし、2回目
の掃引では撮像素子3に未だにbのような光量が加わる
ため、y〜y’期間は再び演算処理部10がオーバーフ
ロー検出動作し、係数記憶器11のy〜y’期間に相当
する記憶領域には、さらに所定の割合だけ増した係数
値、例えば“3”が記憶される。
な制御信号が調光素子2に加えられる。しかし、2回目
の掃引では撮像素子3に未だにbのような光量が加わる
ため、y〜y’期間は再び演算処理部10がオーバーフ
ロー検出動作し、係数記憶器11のy〜y’期間に相当
する記憶領域には、さらに所定の割合だけ増した係数
値、例えば“3”が記憶される。
【0022】この結果、3回目の掃引ではeのような制
御信号が調光素子2に加えられ、cに示すごとく全ての
入射光量がダイナミックレンジ内(Aレベル以下)に収
まることになる。この状態でAD変換器5の出力は、α
倍乗算回路7でx〜y期間は2倍、y〜y’期間は3
倍、y’〜x’期間は2倍に増幅されるのでα倍乗算回
路7の出力としては入射光量aに極めて相似した出力が
得られる。
御信号が調光素子2に加えられ、cに示すごとく全ての
入射光量がダイナミックレンジ内(Aレベル以下)に収
まることになる。この状態でAD変換器5の出力は、α
倍乗算回路7でx〜y期間は2倍、y〜y’期間は3
倍、y’〜x’期間は2倍に増幅されるのでα倍乗算回
路7の出力としては入射光量aに極めて相似した出力が
得られる。
【0023】次に、図4によって、前述の図3のオーバ
ーフロー検出動作後の状態から被写体の明るさが急激に
減少した場合のアンダーフロー検出動作について説明す
る。これは図3における、最終的な状態から説明を始め
るものである。なお、cの点線がこの時撮像素子3に加
わる入射光量である。この直後に被写体の明るさが急激
に変化したとして、例えば、次の掃引時には入射光量が
1/3になったとする。gがこの時の入射光量を示して
いる。
ーフロー検出動作後の状態から被写体の明るさが急激に
減少した場合のアンダーフロー検出動作について説明す
る。これは図3における、最終的な状態から説明を始め
るものである。なお、cの点線がこの時撮像素子3に加
わる入射光量である。この直後に被写体の明るさが急激
に変化したとして、例えば、次の掃引時には入射光量が
1/3になったとする。gがこの時の入射光量を示して
いる。
【0024】このため、入射光量はAに相当する信号レ
ベル以下となるが、入射光量がx時刻までおよびx’時
刻以降は、係数記憶器11の係数信号105の値が”
1”なのでこの場合演算処理部10はアンダーフローと
して検出しない。しかしx〜x’期間は、係数値が”
3”または”2”であるので(”1”でない)、この場
合演算処理部10は、その値を減じて、例えば係数値α
が3であれば2に、2であれば1に減じて入射光量を2
倍または等倍に乗算しても上記Aのレベルを超えないと
判断するのでアンダーフローとして検出動作し、係数記
憶器11のy〜y’期間に相当する記憶領域には、所定
の割合だけ減らした係数値、例えば“2”が、x〜y期
間およびy’〜x’期間に相当する記憶領域には、所定
の割合だけ減らした係数値、例えば“1”が記憶され
る。
ベル以下となるが、入射光量がx時刻までおよびx’時
刻以降は、係数記憶器11の係数信号105の値が”
1”なのでこの場合演算処理部10はアンダーフローと
して検出しない。しかしx〜x’期間は、係数値が”
3”または”2”であるので(”1”でない)、この場
合演算処理部10は、その値を減じて、例えば係数値α
が3であれば2に、2であれば1に減じて入射光量を2
倍または等倍に乗算しても上記Aのレベルを超えないと
判断するのでアンダーフローとして検出動作し、係数記
憶器11のy〜y’期間に相当する記憶領域には、所定
の割合だけ減らした係数値、例えば“2”が、x〜y期
間およびy’〜x’期間に相当する記憶領域には、所定
の割合だけ減らした係数値、例えば“1”が記憶され
る。
【0025】該アンダーフロー検出動作は、係数値αが
最も小さい値例えば”1”にできるかぎり近くなるまで
動作するので、次の掃引では入射光量がy時刻までおよ
びy’時間以降は係数記憶器11の係数信号105の値
が”1”なのでアンダーフロー検出しないがy〜y’期
間は、”2”であるので、演算処理部10は、その値を
減らして、例えば係数値αを”2”から”1”に減らし
て入射光量を等倍に乗算しても上記Aのレベルを超えな
いと判断するのでアンダーフローとして検出動作し、係
数記憶器11のy〜y’期間に相当する記憶領域には、
所定の割合だけ減らした係数値、例えば“1”が記憶さ
れる。
最も小さい値例えば”1”にできるかぎり近くなるまで
動作するので、次の掃引では入射光量がy時刻までおよ
びy’時間以降は係数記憶器11の係数信号105の値
が”1”なのでアンダーフロー検出しないがy〜y’期
間は、”2”であるので、演算処理部10は、その値を
減らして、例えば係数値αを”2”から”1”に減らし
て入射光量を等倍に乗算しても上記Aのレベルを超えな
いと判断するのでアンダーフローとして検出動作し、係
数記憶器11のy〜y’期間に相当する記憶領域には、
所定の割合だけ減らした係数値、例えば“1”が記憶さ
れる。
【0026】この結果、上述のアンダーフロー検出動作
によりhに示すようなフラットな制御信号が調光素子2
に加えられて、fに示すごとく全ての入射光量がダイナ
ミックレンジ内(Aレベル以下)に収まり、かつgと比
較して撮像素子のダイナミックレンジをより広く使用す
ることになり、映像再現性が向上する。
によりhに示すようなフラットな制御信号が調光素子2
に加えられて、fに示すごとく全ての入射光量がダイナ
ミックレンジ内(Aレベル以下)に収まり、かつgと比
較して撮像素子のダイナミックレンジをより広く使用す
ることになり、映像再現性が向上する。
【0027】上記の例では光電変換部と調光素子のセル
が画素単位で対応しているものとして説明したが、複数
画素に対応する複数個の光電変換部を、1つの調光素子
のセルで光量制御するとしてもよい。
が画素単位で対応しているものとして説明したが、複数
画素に対応する複数個の光電変換部を、1つの調光素子
のセルで光量制御するとしてもよい。
【0028】さらに、上記の例ではモノクロームの撮像
装置として動作を説明してきたが、単板カラーカメラや
複数の撮像素子を用いたカラーカメラ等についても同一
の考え方が応用できることは明らかである。ただし、カ
ラーバランスを考慮し、画素を構成する複数個の撮像素
子に対して同一の減光性能を得られるべく制御信号を与
えることが望ましい。
装置として動作を説明してきたが、単板カラーカメラや
複数の撮像素子を用いたカラーカメラ等についても同一
の考え方が応用できることは明らかである。ただし、カ
ラーバランスを考慮し、画素を構成する複数個の撮像素
子に対して同一の減光性能を得られるべく制御信号を与
えることが望ましい。
【0029】また、被写体の一部分がダイナミックレン
ジを逸脱する事が予想されるときはパソコンや他の撮像
装置等とのインタフェース回路を設け、外部から係数記
憶器11に数値を設定可能とし、該被写体の一部のみを
鮮明に再現したり、全階調範囲の一部を忠実に表現した
りあるいは特殊効果を与えるなど多彩に表現可能な撮像
に用いることもできる。
ジを逸脱する事が予想されるときはパソコンや他の撮像
装置等とのインタフェース回路を設け、外部から係数記
憶器11に数値を設定可能とし、該被写体の一部のみを
鮮明に再現したり、全階調範囲の一部を忠実に表現した
りあるいは特殊効果を与えるなど多彩に表現可能な撮像
に用いることもできる。
【0030】さらに、画像変化予測手段を新たに設け、
その予測結果により係数値の変化量を制御してもよい。
その予測結果により係数値の変化量を制御してもよい。
【0031】なお、上記実施例ではアナログ信号を一部
でデジタル信号に変換して説明しているがデジタル回路
を用いず、アナログ回路で構成してもかまわない。
でデジタル信号に変換して説明しているがデジタル回路
を用いず、アナログ回路で構成してもかまわない。
【0032】構成によってはフレームメモリを使用する
こともできる。
こともできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明によれば、
光電変換部1つ1つに対して絞り機能を持ったと同等の
働きで、従来より格段にすぐれたダイナミックレンジに
対応できる撮像装置を提供できる。
光電変換部1つ1つに対して絞り機能を持ったと同等の
働きで、従来より格段にすぐれたダイナミックレンジに
対応できる撮像装置を提供できる。
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図。
【図2】従来のアナログリミッタの一特性を示す図。
【図3】本発明の入射光に対する出力状態の例を示す
図。
図。
【図4】本発明の入射光に対する出力状態の他の例を示
す図。
す図。
1 レンズ 2 調光素子 3 撮像素子 5 AD変換器 7 α倍乗算回路 8 DA変換器 10 演算処理部 11 係数記憶器 13 調光素子制御回路 14 リセット信号入力端子
Claims (2)
- 【請求項1】 撮像装置において、撮像素子の1個ま
たは複数個の光電変換部を一まとまりにしたブロックご
とに、各ブロックに入射する光の光量を各々調節する光
量調節手段を上記ブロックの入射光側の前面に配置し、
該撮像素子の出力信号である映像信号に対して、上記ブ
ロックごとに対応する映像信号出力分を各々の増幅率で
増幅する手段を有し、上記光量調整手段により減光した
入射光量の減光率に対して、上記増幅手段の増幅率が該
減光率の逆数と等しくなるよう、上記ブロックごとに対
応する映像信号出力分が増幅せしめられることを特徴と
する撮像装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、
上記撮像素子の入射光量が、該撮像素子固有のダイナミ
ックレンジを考慮して該ダイナミックレンジ内に落ち着
くよう、上記各ブロックごとに、減光率を調整せしめら
れる光量調整手段を有することを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5187352A JPH0723283A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5187352A JPH0723283A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723283A true JPH0723283A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=16204494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5187352A Pending JPH0723283A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0723283A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009130805A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 撮像装置 |
US7701494B2 (en) | 2005-11-29 | 2010-04-20 | Hitachi Kokusai Electric Inc. | Image pickup device and noise reduction method thereof |
WO2015146471A1 (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-01 | 富士フイルム株式会社 | 撮影装置 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5187352A patent/JPH0723283A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7701494B2 (en) | 2005-11-29 | 2010-04-20 | Hitachi Kokusai Electric Inc. | Image pickup device and noise reduction method thereof |
JP2009130805A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 撮像装置 |
WO2015146471A1 (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-01 | 富士フイルム株式会社 | 撮影装置 |
JP6047686B2 (ja) * | 2014-03-24 | 2016-12-21 | 富士フイルム株式会社 | 撮影装置 |
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