JPH07206835A - スチレンオキシド誘導体の製造方法 - Google Patents
スチレンオキシド誘導体の製造方法Info
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- JPH07206835A JPH07206835A JP698094A JP698094A JPH07206835A JP H07206835 A JPH07206835 A JP H07206835A JP 698094 A JP698094 A JP 698094A JP 698094 A JP698094 A JP 698094A JP H07206835 A JPH07206835 A JP H07206835A
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- nitrile
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 除草剤として有用なスチレンオキシド誘導体
を効率良く製造できる方法を提供する。 【構成】 ニトリル化合物の存在下に、式(II)で示さ
れるスチレン誘導体と過酸化水素とを反応させることよ
り成る、式(I)で示されるスチレンオキシド誘導体の
製造方法。 〔式中、>N−CO−O−構造または>N−CO−構造
で示される基を含有する有機基であり、Xはハロゲン原
子またはC1〜C4−ハロアルキル基である〕
を効率良く製造できる方法を提供する。 【構成】 ニトリル化合物の存在下に、式(II)で示さ
れるスチレン誘導体と過酸化水素とを反応させることよ
り成る、式(I)で示されるスチレンオキシド誘導体の
製造方法。 〔式中、>N−CO−O−構造または>N−CO−構造
で示される基を含有する有機基であり、Xはハロゲン原
子またはC1〜C4−ハロアルキル基である〕
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除草剤として有用な、
新規なスチレンオキシド誘導体の製造方法に関する。
新規なスチレンオキシド誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】雑草防除作業の省力化や農園芸作物の生産
性向上にとって除草剤は極めて重要な薬剤であり、その
ため長年にわたって除草剤の研究開発が積極的に行わ
れ、現在多種多様な薬剤が実用化されている。しかし、
今日においてもさらに卓越した除草特性を有する新規薬
剤、特に栽培作物に薬害を及ぼすことがなく、対象雑草
のみを選択的、かつ低薬量で防除しうる薬剤の開発が望
まれている。
性向上にとって除草剤は極めて重要な薬剤であり、その
ため長年にわたって除草剤の研究開発が積極的に行わ
れ、現在多種多様な薬剤が実用化されている。しかし、
今日においてもさらに卓越した除草特性を有する新規薬
剤、特に栽培作物に薬害を及ぼすことがなく、対象雑草
のみを選択的、かつ低薬量で防除しうる薬剤の開発が望
まれている。
【0003】水田には水稲と共に種々の雑草、例えばノ
ビエなどの一年生イネ科雑草、タマガヤツリなどの一年
生カヤツリグサ科雑草、コナギ、キカシグサなどの一年
生広葉雑草、ウリカワ、ヒルムシロ、ヘラオモダカ、ホ
タルイ、マツバイ、ミズガヤツリ、クログワイ、オモダ
カ、セリなどの多年生雑草が生育することが知られてお
り、これらの雑草を水稲に薬害を与えずに、しかも環境
汚染の問題から少量の散布で効率よく除草することが稲
作にとって極めて重要である。特に、ノビエはイネ科雑
草であるため、ノビエに対して除草活性を有する薬剤は
水稲に薬害を与えやすいことから、ノビエに対して高い
除草活性を有し、かつ水稲とノビエとの属間選択性に優
れた薬剤の開発が重要な課題となっている。
ビエなどの一年生イネ科雑草、タマガヤツリなどの一年
生カヤツリグサ科雑草、コナギ、キカシグサなどの一年
生広葉雑草、ウリカワ、ヒルムシロ、ヘラオモダカ、ホ
タルイ、マツバイ、ミズガヤツリ、クログワイ、オモダ
カ、セリなどの多年生雑草が生育することが知られてお
り、これらの雑草を水稲に薬害を与えずに、しかも環境
汚染の問題から少量の散布で効率よく除草することが稲
作にとって極めて重要である。特に、ノビエはイネ科雑
草であるため、ノビエに対して除草活性を有する薬剤は
水稲に薬害を与えやすいことから、ノビエに対して高い
除草活性を有し、かつ水稲とノビエとの属間選択性に優
れた薬剤の開発が重要な課題となっている。
【0004】本発明者らは、式(I)
【化5】 (式中Aは式
【化6】 または式
【化7】 で示される基を含有する有機基であり、Xはハロゲン原
子または炭素数1〜4のハロアルキル基である)で示さ
れるスチレンオキシド誘導体が水田雑草に対して優れた
除草活性を有し、低薬量で水田雑草を効率良く除去しう
る上、水稲に対する薬害を極めて低く抑えることができ
ることを見い出し、上記スチレンオキシド誘導体および
これを有効成分とする除草剤について特許出願している
(特願平4−200036号および特願平4−3469
37号)。
子または炭素数1〜4のハロアルキル基である)で示さ
れるスチレンオキシド誘導体が水田雑草に対して優れた
除草活性を有し、低薬量で水田雑草を効率良く除去しう
る上、水稲に対する薬害を極めて低く抑えることができ
ることを見い出し、上記スチレンオキシド誘導体および
これを有効成分とする除草剤について特許出願している
(特願平4−200036号および特願平4−3469
37号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記式(I)の化合物
は、この出願時に未公開の上記特願平4−200036
号および特願平4−346937号明細書に記載された
ように、式(II)
は、この出願時に未公開の上記特願平4−200036
号および特願平4−346937号明細書に記載された
ように、式(II)
【化8】 (式中、AおよびXは上記式(I)におけると同じであ
る)で示されるスチレン誘導体と過酸化物を反応させる
ことにより得ることができるが、反応を効率的に行な
い、かつ高収率で式(I)のスチレンオキシド誘導体を
得る方法の開発が望まれていた。
る)で示されるスチレン誘導体と過酸化物を反応させる
ことにより得ることができるが、反応を効率的に行な
い、かつ高収率で式(I)のスチレンオキシド誘導体を
得る方法の開発が望まれていた。
【0006】従って本発明の目的は、式(II)のスチレ
ン誘導体と過酸化物とを効率的に反応させることがで
き、高収率で式(I)のスチレンオキシド誘導体を得る
ことができる方法を提供することにある。
ン誘導体と過酸化物とを効率的に反応させることがで
き、高収率で式(I)のスチレンオキシド誘導体を得る
ことができる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは鋭意研究を行なった結果、式(II)の
スチレン誘導体と過酸化水素をニトリル化合物の存在下
に反応させると、当該反応が効率良く行なわれ、得られ
る式(I)のスチレンオキシド誘導体が高収率であるこ
とを見い出した。
め、本発明者らは鋭意研究を行なった結果、式(II)の
スチレン誘導体と過酸化水素をニトリル化合物の存在下
に反応させると、当該反応が効率良く行なわれ、得られ
る式(I)のスチレンオキシド誘導体が高収率であるこ
とを見い出した。
【0008】本発明は、この知見に基づいて完成したも
のであり、式(II)
のであり、式(II)
【化9】 (式中Aは式
【化10】 または式
【化11】 で示される基を含有する有機基であり、Xはハロゲン原
子または炭素数1〜4のハロアルキル基である)で示さ
れるスチレン誘導体と過酸化水素を、ニトリル化合物の
存在下に反応させることを特徴とする、式(I)
子または炭素数1〜4のハロアルキル基である)で示さ
れるスチレン誘導体と過酸化水素を、ニトリル化合物の
存在下に反応させることを特徴とする、式(I)
【化12】 (式中AおよびXは上記式(II)におけると同じであ
る)で示されるスチレンオキシド誘導体の製造方法を要
旨とする。
る)で示されるスチレンオキシド誘導体の製造方法を要
旨とする。
【0009】以下、本発明を詳説する。
【0010】本発明のスチレンオキシド誘導体の製造方
法において、出発物質として用いられるスチレン誘導体
は、式(II)
法において、出発物質として用いられるスチレン誘導体
は、式(II)
【化13】 で示される化合物である。ここに式中のAは、式
【化14】 または式
【化15】 を含有する有機基であり、またXはハロゲン原子または
炭素数1〜4のハロアルキル基である。
炭素数1〜4のハロアルキル基である。
【0011】式Aの具体例としては、下記に示すものが
挙げられる。
挙げられる。
【0012】
【化16】 上記式(i)〜(v)におけるR1 〜R7 、k、mおよ
びnは以下のように定義される。すなわち、R1 、R4
は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。R
2 は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはメトキ
シエチル基を示す。R3 は炭素数1〜6のアルキル基、
炭素数1〜4のハロアルキル基、メトキシエチル基また
はフェニル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1〜6の
アルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1
〜4のアシル基またはフェニル基を示す。R6 は水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜4の
アシル基を示す。R7 は水素原子、炭素数1〜6のアル
キル基または炭素数1〜4のハロアルキル基を示す。k
は1〜4の整数、mは2〜6の整数、nは0または1の
整数を示す。
びnは以下のように定義される。すなわち、R1 、R4
は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。R
2 は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはメトキ
シエチル基を示す。R3 は炭素数1〜6のアルキル基、
炭素数1〜4のハロアルキル基、メトキシエチル基また
はフェニル基を示す。R5 は水素原子、炭素数1〜6の
アルキル基、炭素数1〜4のハロアルキル基、炭素数1
〜4のアシル基またはフェニル基を示す。R6 は水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜4の
アシル基を示す。R7 は水素原子、炭素数1〜6のアル
キル基または炭素数1〜4のハロアルキル基を示す。k
は1〜4の整数、mは2〜6の整数、nは0または1の
整数を示す。
【0013】上記式Aの定義中のアルキル基およびハロ
アルキル基において炭素数が3以上の場合には、当該ア
ルキル基は直鎖のものでも分枝を有するものでもよい。
アルキル基において炭素数が3以上の場合には、当該ア
ルキル基は直鎖のものでも分枝を有するものでもよい。
【0014】また上記式Aの定義中のハロアルキル基は
弗素、塩素、臭素および沃素から選ばれるハロゲン原子
を1個または2個以上有するアルキル基であり、ハロゲ
ン原子が2個以上の場合、ハロゲン原子は同種のもので
も異種のものでもよい。
弗素、塩素、臭素および沃素から選ばれるハロゲン原子
を1個または2個以上有するアルキル基であり、ハロゲ
ン原子が2個以上の場合、ハロゲン原子は同種のもので
も異種のものでもよい。
【0015】また式(II)のスチレン誘導体の一部を構
成するXはハロゲン原子または炭素数1〜4のハロアル
キル基である。
成するXはハロゲン原子または炭素数1〜4のハロアル
キル基である。
【0016】上記式Xの定義中のハロゲン原子は弗素、
塩素、臭素または沃素である。また上記式Xの定義中の
ハロアルキル基において炭素数が3以上の場合は、当該
ハロアルキル基は直鎖のものでも分枝を有するものでも
よい。また上記式Xの定義中のハロアルキル基は、ハロ
ゲン原子を1個または2個以上有するアルキル基であ
り、ハロゲン原子が2個以上の場合、ハロゲン原子は同
種のものでも異種のものでもよい。
塩素、臭素または沃素である。また上記式Xの定義中の
ハロアルキル基において炭素数が3以上の場合は、当該
ハロアルキル基は直鎖のものでも分枝を有するものでも
よい。また上記式Xの定義中のハロアルキル基は、ハロ
ゲン原子を1個または2個以上有するアルキル基であ
り、ハロゲン原子が2個以上の場合、ハロゲン原子は同
種のものでも異種のものでもよい。
【0017】本発明の方法において原料として用いる式
(II)のスチレン誘導体は容易に入手し得る原料を用い
て通常の方法により製造することができる。図1にその
代表例を示す。
(II)のスチレン誘導体は容易に入手し得る原料を用い
て通常の方法により製造することができる。図1にその
代表例を示す。
【0018】上記式(II)のスチレン誘導体との反応に
供せられる過酸化水素は、通常は水溶液の形で市販され
ており、本発明の方法においては、最もポピュラーな3
0%水溶液を用いるのが好ましい。
供せられる過酸化水素は、通常は水溶液の形で市販され
ており、本発明の方法においては、最もポピュラーな3
0%水溶液を用いるのが好ましい。
【0019】過酸化水素の使用量は式(II)のスチレン
誘導体に対して1〜50当量とするのが好ましく、1〜
20当量とするのが特に好ましい。
誘導体に対して1〜50当量とするのが好ましく、1〜
20当量とするのが特に好ましい。
【0020】本発明の方法は上記式(II)のスチレン誘
導体と過酸化水素の反応をニトリル化合物の存在下に行
なうことを特徴とするものである。
導体と過酸化水素の反応をニトリル化合物の存在下に行
なうことを特徴とするものである。
【0021】ニトリル化合物としては脂肪族ニトリル化
合物、芳香族ニトリル化合物およびアラルキルニトリル
化合物から選択される少なくとも1種が用いられる。
合物、芳香族ニトリル化合物およびアラルキルニトリル
化合物から選択される少なくとも1種が用いられる。
【0022】脂肪族ニトリル化合物としては、シアノ基
の炭素を除く炭素の数が1〜6個の脂肪族ニトリル化合
物またはハロゲン置換脂肪族ニトリル化合物が好まし
く、その具体例としては、アセトニトリル、プロピオニ
トリル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリルなど
やモノクロロ、ジクロロまたはトリクロロアセトニトリ
ルなどが挙げられる。
の炭素を除く炭素の数が1〜6個の脂肪族ニトリル化合
物またはハロゲン置換脂肪族ニトリル化合物が好まし
く、その具体例としては、アセトニトリル、プロピオニ
トリル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリルなど
やモノクロロ、ジクロロまたはトリクロロアセトニトリ
ルなどが挙げられる。
【0023】芳香族ニトリル化合物としては、シアノ基
の炭素を除く炭素の数が6〜10個の芳香族ニトリル化
合物またはハロゲン置換芳香族ニトリル化合物が好まし
く、その具体例としては、ベンゾニトリル、トルニトリ
ルなどやクロロベンゾニトリル、ジクロロベンゾニトリ
ル、フルオロベンゾニトリルなどが挙げられる。
の炭素を除く炭素の数が6〜10個の芳香族ニトリル化
合物またはハロゲン置換芳香族ニトリル化合物が好まし
く、その具体例としては、ベンゾニトリル、トルニトリ
ルなどやクロロベンゾニトリル、ジクロロベンゾニトリ
ル、フルオロベンゾニトリルなどが挙げられる。
【0024】アラルキルニトリル化合物としては、シア
ノ基の炭素を除く炭素の数が7〜10個のアラルキルニ
トリル化合物が好ましく、その具体例としてはベンジル
ニトリルなどが挙げられる。
ノ基の炭素を除く炭素の数が7〜10個のアラルキルニ
トリル化合物が好ましく、その具体例としてはベンジル
ニトリルなどが挙げられる。
【0025】上記ニトリル化合物のうち、ベンゾニトリ
ル、アセトニトリルが特に好ましい。
ル、アセトニトリルが特に好ましい。
【0026】ニトリル化合物の使用量は、式(II)のス
チレン誘導体に対して1〜50当量とするのが好まし
く、1〜20当量とするのが特に好ましい。
チレン誘導体に対して1〜50当量とするのが好まし
く、1〜20当量とするのが特に好ましい。
【0027】なお後述するようにニトリル化合物のう
ち、比較的低沸点のニトリル化合物(例えばアセトニト
リルなど)は、溶媒としての機能を果すことができる。
ニトリル化合物に溶媒を兼ねさせる場合には、ニトリル
化合物を式(II)のスチレン誘導体に対して50当量以
下使用するのが好ましい。
ち、比較的低沸点のニトリル化合物(例えばアセトニト
リルなど)は、溶媒としての機能を果すことができる。
ニトリル化合物に溶媒を兼ねさせる場合には、ニトリル
化合物を式(II)のスチレン誘導体に対して50当量以
下使用するのが好ましい。
【0028】本発明の方法において、式(II)のスチレ
ン誘導体と過酸化水素の反応をニトリル化合物の存在下
で行なうと、高収率で式(I)のスチレンオキシド誘導
体が得られる理由は、未だ完全には明らかではないが、
過酸化水素によりニトリル化合物の過酸化物が生成し、
その生成した過酸化物がスチレン誘導体を酸化すること
によるものと推定される。
ン誘導体と過酸化水素の反応をニトリル化合物の存在下
で行なうと、高収率で式(I)のスチレンオキシド誘導
体が得られる理由は、未だ完全には明らかではないが、
過酸化水素によりニトリル化合物の過酸化物が生成し、
その生成した過酸化物がスチレン誘導体を酸化すること
によるものと推定される。
【0029】本発明の方法は、上記ニトリル化合物とと
もにアルカリ金属塩の存在下に実施するのが好ましい。
もにアルカリ金属塩の存在下に実施するのが好ましい。
【0030】アルカリ金属塩の具体例としては、リン酸
三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素二ナトリ
ウム、リン酸水素二カリウム、二リン酸ナトリウム、ト
リポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウ
ム、ポリリン酸ナトリウムなどやこれらの水和物などの
リン酸のアルカリ金属塩;炭酸カリウム、炭酸水素カリ
ウム、炭素ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸
のアルカリ金属塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど
の有機酸のアルカリ金属塩;硫酸ナトリウムなどの硫酸
のアルカリ金属塩が挙げられる。上記アルカリ金属塩の
うち、リン酸のアルカリ金属塩が特に好ましい。これら
のアルカリ金属塩は単独で用いても良く2種以上を併用
しても良い。また上記アルカリ金属塩に水酸化ナトリウ
ムなどのアルカリ化合物を加えてもよい。アルカリ金属
塩にアルカリ化合物を添加する場合、前者に対して後者
を0〜50当量とするのが好ましく、0〜1当量とする
のが特に好ましい。
三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸水素二ナトリ
ウム、リン酸水素二カリウム、二リン酸ナトリウム、ト
リポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウ
ム、ポリリン酸ナトリウムなどやこれらの水和物などの
リン酸のアルカリ金属塩;炭酸カリウム、炭酸水素カリ
ウム、炭素ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの炭酸
のアルカリ金属塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなど
の有機酸のアルカリ金属塩;硫酸ナトリウムなどの硫酸
のアルカリ金属塩が挙げられる。上記アルカリ金属塩の
うち、リン酸のアルカリ金属塩が特に好ましい。これら
のアルカリ金属塩は単独で用いても良く2種以上を併用
しても良い。また上記アルカリ金属塩に水酸化ナトリウ
ムなどのアルカリ化合物を加えてもよい。アルカリ金属
塩にアルカリ化合物を添加する場合、前者に対して後者
を0〜50当量とするのが好ましく、0〜1当量とする
のが特に好ましい。
【0031】アルカリ金属塩の量は式(II)のスチレン
誘導体に対して0.01〜20当量とするのが好まし
く、0.1〜5当量とするのが特に好ましい。
誘導体に対して0.01〜20当量とするのが好まし
く、0.1〜5当量とするのが特に好ましい。
【0032】上述のように本発明の方法においては、上
記ニトリル化合物を溶媒としての機能を兼ねさせること
ができるので、溶媒の使用は必須ではないが、必要に応
じて極性溶媒を用いることにより、反応を円滑に進める
ことができる。
記ニトリル化合物を溶媒としての機能を兼ねさせること
ができるので、溶媒の使用は必須ではないが、必要に応
じて極性溶媒を用いることにより、反応を円滑に進める
ことができる。
【0033】このような極性溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、tert−ブタノールなどの炭素
数1〜4のアルコール;トルエンなどの芳香族炭化水
素;クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロメ
タンなどの塩素化炭化水素;アセトン、メチルエチルケ
トンなどのケトン;N,N−ジメチルホルムアミドなど
のアミド;アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニ
トリルなどが挙げられる。極性溶媒のうち、アルコール
を用いるのが特に好ましい。
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、tert−ブタノールなどの炭素
数1〜4のアルコール;トルエンなどの芳香族炭化水
素;クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロメ
タンなどの塩素化炭化水素;アセトン、メチルエチルケ
トンなどのケトン;N,N−ジメチルホルムアミドなど
のアミド;アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニ
トリルなどが挙げられる。極性溶媒のうち、アルコール
を用いるのが特に好ましい。
【0034】溶媒の量は式(II)のスチレン誘導体に対
して1〜500当量とするのが好ましく、10〜300
当量とするのが特に好ましい。
して1〜500当量とするのが好ましく、10〜300
当量とするのが特に好ましい。
【0035】本発明の方法においては、反応時に式(I
I)のスチレン誘導体、過酸化水素およびニトリル化合
物が存在していればよく、これらの添加順序や方法は特
に限定されないが、一例として式(II)のスチレン誘導
体とニトリル化合物を必要に応じて溶媒とともに混合し
た後、これにアルカリ金属塩を加え、次いで過酸化水素
水溶液を添加する方法が好ましい。またアルカリ金属塩
を過酸化水素水溶液に加えることもできる。過酸化水素
水溶液を添加後、所定の反応温度で所定の反応時間撹拌
して目的とする式(I)のスチレンオキシド誘導体を得
ることができる。反応温度は特に限定されないが、10
℃から溶媒の沸点程度で行なうのが好ましく、20℃程
度から65℃程度が特に好ましい。反応時間も特に限定
されないが、1〜100時間が好ましい。
I)のスチレン誘導体、過酸化水素およびニトリル化合
物が存在していればよく、これらの添加順序や方法は特
に限定されないが、一例として式(II)のスチレン誘導
体とニトリル化合物を必要に応じて溶媒とともに混合し
た後、これにアルカリ金属塩を加え、次いで過酸化水素
水溶液を添加する方法が好ましい。またアルカリ金属塩
を過酸化水素水溶液に加えることもできる。過酸化水素
水溶液を添加後、所定の反応温度で所定の反応時間撹拌
して目的とする式(I)のスチレンオキシド誘導体を得
ることができる。反応温度は特に限定されないが、10
℃から溶媒の沸点程度で行なうのが好ましく、20℃程
度から65℃程度が特に好ましい。反応時間も特に限定
されないが、1〜100時間が好ましい。
【0036】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0037】実施例1
【化17】 N−メチル−N−[3−(1,1,1−トリクロロ−3
−ブテン−3−イル)ベンジル]アセトアミド(化合物
No.1)100mg(0.31ミリモル)とアセトニト
リル80mg(1.9ミリモル)をメタノール0.50
mlに溶解し、調製した過酸化水素溶液[リン酸三ナト
リウム0.20g(1.2ミリモル)を30%過酸化水
素1.0ml(8.7ミリモル)に溶解した溶液]を滴
下した。その後室温で6時間撹拌し、反応生成物をガス
クロマトグラフィーにより分析し、N−メチル−N−
[3−(1,1,1−トリクロロ−3,4−エポキシブ
タン−3−イル)ベンジル]アセトアミド(化合物No.
5)が7%生成していることを確認した。
−ブテン−3−イル)ベンジル]アセトアミド(化合物
No.1)100mg(0.31ミリモル)とアセトニト
リル80mg(1.9ミリモル)をメタノール0.50
mlに溶解し、調製した過酸化水素溶液[リン酸三ナト
リウム0.20g(1.2ミリモル)を30%過酸化水
素1.0ml(8.7ミリモル)に溶解した溶液]を滴
下した。その後室温で6時間撹拌し、反応生成物をガス
クロマトグラフィーにより分析し、N−メチル−N−
[3−(1,1,1−トリクロロ−3,4−エポキシブ
タン−3−イル)ベンジル]アセトアミド(化合物No.
5)が7%生成していることを確認した。
【0038】実施例2 化合物No.1からの化合物No.5の製造例 ニトリル化合物としてアセトニトリルの代わりにベンゾ
ニトリルを用いた以外は実施例1と同様な操作を行い、
化合物No.5が22%生成していることを確認した。
ニトリルを用いた以外は実施例1と同様な操作を行い、
化合物No.5が22%生成していることを確認した。
【0039】実施例3
【化18】 エチル N−メチル−N−[3−(1,1,1−トリク
ロロ−3−ブテン−3−イル)ベンジル]カーバメート
(化合物No.4)110mg(0.32ミリモル)とア
セトニトリル160mg(3.9ミリモル)をメタノー
ル1.3mlに溶解し、リン酸三ナトリウム12水和物
120mg(0.32ミリモル)を加えた後、30%過
酸化水素0.40ml(3.5ミリモル)を滴下した。
その後室温で24時間撹拌し、反応生成物をガスクロマ
トグラフィーにより分析し、エチル N−メチル−N−
[3−(1,1,1−トリクロロ−3,4−エポキシブ
タン−3−イル)ベンジル]カーバメート(化合物No.
8)が62%生成していることを確認した。
ロロ−3−ブテン−3−イル)ベンジル]カーバメート
(化合物No.4)110mg(0.32ミリモル)とア
セトニトリル160mg(3.9ミリモル)をメタノー
ル1.3mlに溶解し、リン酸三ナトリウム12水和物
120mg(0.32ミリモル)を加えた後、30%過
酸化水素0.40ml(3.5ミリモル)を滴下した。
その後室温で24時間撹拌し、反応生成物をガスクロマ
トグラフィーにより分析し、エチル N−メチル−N−
[3−(1,1,1−トリクロロ−3,4−エポキシブ
タン−3−イル)ベンジル]カーバメート(化合物No.
8)が62%生成していることを確認した。
【0040】実施例4〜10 化合物No.4からの化合物No.8の製造例 溶媒としてメタノールの代りに表1に示す各種溶媒を用
いた以外は実施例3と同様の操作を行なった。
いた以外は実施例3と同様の操作を行なった。
【0041】得られた反応結果は実施例3の反応結果と
ともに表1に示す。
ともに表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1より、溶媒としてメタノール、エタノ
ール、イソプロパノールなどの低級アルコール、特にメ
タノールを用いると良好な結果が得られることが明らか
となった。またアセトニトリルを溶媒として用いても良
好な結果が得られた。
ール、イソプロパノールなどの低級アルコール、特にメ
タノールを用いると良好な結果が得られることが明らか
となった。またアセトニトリルを溶媒として用いても良
好な結果が得られた。
【0044】実施例11
【化19】 N−メチル−N−[3−(1,1,1−トリクロロ−3
−ブテン−3−イル)ベンジル]プロピオンアミド(化
合物No.2)110mg(0.33ミリモル)とアセト
ニトリル160mg(3.9ミリモル)をメタノール
1.3mlに溶解し、リン酸三ナトリウム12水和物1
20mg(0.32ミリモル)を加えた後、30%過酸
化水素0.40ml(3.5ミリモル)を滴下した。そ
の後室温で24時間撹拌し、反応生成物をガスクロマト
グラフィーにより分析し、N−メチル−N−[3−
(1,1,1−トリクロロ−3,4−エポキシブタン−
3−イル)ベンジル]プロピオンアミド(化合物No.
6)が60%生成していることを確認した。
−ブテン−3−イル)ベンジル]プロピオンアミド(化
合物No.2)110mg(0.33ミリモル)とアセト
ニトリル160mg(3.9ミリモル)をメタノール
1.3mlに溶解し、リン酸三ナトリウム12水和物1
20mg(0.32ミリモル)を加えた後、30%過酸
化水素0.40ml(3.5ミリモル)を滴下した。そ
の後室温で24時間撹拌し、反応生成物をガスクロマト
グラフィーにより分析し、N−メチル−N−[3−
(1,1,1−トリクロロ−3,4−エポキシブタン−
3−イル)ベンジル]プロピオンアミド(化合物No.
6)が60%生成していることを確認した。
【0045】実施例12〜16 化合物No.2からの化合物No.6の製造例 アルカリ金属塩としてリン酸三ナトリウム12水和物の
代りに表2に示すアルカリ金属塩を用いた以外は実施例
11と同様の操作を行なった。得られた反応結果は実施
例11の反応結果とともに表2に示した。
代りに表2に示すアルカリ金属塩を用いた以外は実施例
11と同様の操作を行なった。得られた反応結果は実施
例11の反応結果とともに表2に示した。
【0046】
【表2】
【0047】表2より、アルカリ金属塩としてリン酸の
アルカリ金属塩を用いると特に反応結果が優れており、
これに炭酸のアルカリ金属塩が次ぐことが明らかとなっ
た。
アルカリ金属塩を用いると特に反応結果が優れており、
これに炭酸のアルカリ金属塩が次ぐことが明らかとなっ
た。
【0048】実施例17
【化20】 メチル N−メチル−N−[3−(1,1,1−トリク
ロロ−3−ブテン−3−イル)ベンジル]カーバメート
(化合物No.3)120mg(0.36ミリモル)とア
セトニトリル300mg(7.3ミリモル)をメタノー
ル1.1mlに溶解し、調製した過酸化水素溶液[リン
酸水素二ナトリウム12水和物100mg(0.28ミ
リモル)、水酸化ナトリウム5mg(0.13ミリモ
ル)を30%過酸化水素0.60ml(5.8ミリモ
ル)に溶解した溶液]を滴下した。その後室温で24時
間撹拌し、反応生成物をガスクロマトグラフィーにより
分析し、メチル N−メチル−N−[3−(1,1,1
−トリクロロ−3,4−エポキシブタン−3−イル)ベ
ンジル]カーバメート(化合物No.7)が21%生成し
ていることを確認した。
ロロ−3−ブテン−3−イル)ベンジル]カーバメート
(化合物No.3)120mg(0.36ミリモル)とア
セトニトリル300mg(7.3ミリモル)をメタノー
ル1.1mlに溶解し、調製した過酸化水素溶液[リン
酸水素二ナトリウム12水和物100mg(0.28ミ
リモル)、水酸化ナトリウム5mg(0.13ミリモ
ル)を30%過酸化水素0.60ml(5.8ミリモ
ル)に溶解した溶液]を滴下した。その後室温で24時
間撹拌し、反応生成物をガスクロマトグラフィーにより
分析し、メチル N−メチル−N−[3−(1,1,1
−トリクロロ−3,4−エポキシブタン−3−イル)ベ
ンジル]カーバメート(化合物No.7)が21%生成し
ていることを確認した。
【0049】実施例18〜20 化合物No.3からの化合物No.7の製造例 アルカリ金属塩としてリン酸水素二ナトリウム12水和
物の代りに表3に示すアルカリ金属塩を用いた以外は実
施例17と同様に反応を行なった。得られた反応結果は
実施例17の反応結果とともに表3に示した。
物の代りに表3に示すアルカリ金属塩を用いた以外は実
施例17と同様に反応を行なった。得られた反応結果は
実施例17の反応結果とともに表3に示した。
【0050】
【表3】
【0051】表3より明らかなように、アルカリ金属塩
としてリン酸のアルカリ金属塩を用いると、目的化合物
(I)が高収率で得られた。特に、リン酸水素二ナトリ
ウム12水和物、二リン酸ナトリウム10水和物、無水
トリポリリン酸ナトリウムを用いたときに好結果が得ら
れた。
としてリン酸のアルカリ金属塩を用いると、目的化合物
(I)が高収率で得られた。特に、リン酸水素二ナトリ
ウム12水和物、二リン酸ナトリウム10水和物、無水
トリポリリン酸ナトリウムを用いたときに好結果が得ら
れた。
【0052】実施例21 化合物No.3からの化合物No.7の製造例 化合物No.3 120mg(0.36ミリモル)とアセ
トニトリル300mg(7.3ミリモル)をメタノール
1.1mlに溶解し、調製した過酸化水素溶液[リン酸
三ナトリウム12水和物170mg(0.45ミリモ
ル)、水酸化ナトリウム8.6mg(0.22ミリモ
ル)を30%過酸化水素0.50ml(4.4ミリモ
ル)に溶解した溶液]を滴下した。その後室温で24時
間撹拌し、反応生成物をガスクロマトグラフィーにより
分析し、化合物No.7が71%生成していることを確認
した。
トニトリル300mg(7.3ミリモル)をメタノール
1.1mlに溶解し、調製した過酸化水素溶液[リン酸
三ナトリウム12水和物170mg(0.45ミリモ
ル)、水酸化ナトリウム8.6mg(0.22ミリモ
ル)を30%過酸化水素0.50ml(4.4ミリモ
ル)に溶解した溶液]を滴下した。その後室温で24時
間撹拌し、反応生成物をガスクロマトグラフィーにより
分析し、化合物No.7が71%生成していることを確認
した。
【0053】実施例22〜25 化合物No.3からの化合物No.7の製造例 水酸化ナトリウムの量を8.6mg(0.22ミリモ
ル)から表4に示す量に変更した以外は実施例21と同
様に反応を行なった。得られた反応結果は実施例21の
反応結果とともに表4に示した。
ル)から表4に示す量に変更した以外は実施例21と同
様に反応を行なった。得られた反応結果は実施例21の
反応結果とともに表4に示した。
【0054】
【表4】
【0055】表4より、リン酸三ナトリウム12水和物
に対して水酸化ナトリウムを0.49当量使用した実施
例21が収率71%と最も反応結果に優れており、1当
量使用した実施例22が収率60%でこれに続いた。
に対して水酸化ナトリウムを0.49当量使用した実施
例21が収率71%と最も反応結果に優れており、1当
量使用した実施例22が収率60%でこれに続いた。
【0056】また水酸化ナトリウムを1.56当量、
1.96当量、2.67当量をそれぞれ用いた実施例2
3,24,25は、収率が20%,23%,12%と劣
ることが明らかとなった。
1.96当量、2.67当量をそれぞれ用いた実施例2
3,24,25は、収率が20%,23%,12%と劣
ることが明らかとなった。
【0057】実施例26 化合物No.1から化合物No.5の製造例 化合物No.1 110mg(0.34ミリモル)とアセ
トニトリル280mg(6.8ミリモル)をメタノール
1.1mlに溶解し、調製した過酸化水素溶液[リン酸
三ナトリウム12水和物170mg(0.45ミリモ
ル)を30%過酸化水素0.50ml(4.4ミリモ
ル)に溶解した溶液]を滴下した。その後室温(18
℃)で24時間撹拌し、反応生成物をガスクロマトグラ
フィーにより分析し、化合物No.7が64%生成してい
ることを確認した。
トニトリル280mg(6.8ミリモル)をメタノール
1.1mlに溶解し、調製した過酸化水素溶液[リン酸
三ナトリウム12水和物170mg(0.45ミリモ
ル)を30%過酸化水素0.50ml(4.4ミリモ
ル)に溶解した溶液]を滴下した。その後室温(18
℃)で24時間撹拌し、反応生成物をガスクロマトグラ
フィーにより分析し、化合物No.7が64%生成してい
ることを確認した。
【0058】実施例27〜28 反応温度を室温(18℃)から表5に示す温度にした以
外は実施例26と同様に反応を行なった。反応結果は実
施例26の反応結果とともに表5に示した。
外は実施例26と同様に反応を行なった。反応結果は実
施例26の反応結果とともに表5に示した。
【0059】
【表5】
【0060】表5より、室温(18℃)から40℃とい
う比較的温和な温度条件で目的化合物が高収率で得られ
ることが明らかとなった。
う比較的温和な温度条件で目的化合物が高収率で得られ
ることが明らかとなった。
【0061】参考試験例1〜4 上記実施例で得られた化合物No.5〜8の除草剤として
の試験結果を参考に示す。
の試験結果を参考に示す。
【0062】(1)除草剤の調製 担体としてタルク(商品名:ジークライト)97重量
部、界面活性剤としてアルキルアリールスルホン酸塩
(商品名:ネオペレックス、花王アトラス(株)製)
1.5重量部及びノニオン型とアニオン型の界面活性剤
(商品名;ソルボール800A、東邦化学工業(株)
製)1.5重量部を均一に粉砕混合して、水和剤用担体
を得た。
部、界面活性剤としてアルキルアリールスルホン酸塩
(商品名:ネオペレックス、花王アトラス(株)製)
1.5重量部及びノニオン型とアニオン型の界面活性剤
(商品名;ソルボール800A、東邦化学工業(株)
製)1.5重量部を均一に粉砕混合して、水和剤用担体
を得た。
【0063】この水和剤用担体90重量部と前記化合物
No.5〜化合物No.8のそれぞれの10重量部を均一に
粉砕混合して除草剤を得た。
No.5〜化合物No.8のそれぞれの10重量部を均一に
粉砕混合して除草剤を得た。
【0064】(2)生物試験(湛水土壌処理試験) 1/15500アールの磁製ポットに水田土壌を詰め、
表層にノビエ、タマガヤツリ、広葉雑草(キカシグサ、
コナギ)の種子を均一に播種して、2葉期の水稲を移植
した。
表層にノビエ、タマガヤツリ、広葉雑草(キカシグサ、
コナギ)の種子を均一に播種して、2葉期の水稲を移植
した。
【0065】その後、雑草の発芽時に前記(1)で得た
除草剤の希釈液を所定量水面に均一滴下して処理したの
ち、ポットを室温内に放置して適宜撒水した。
除草剤の希釈液を所定量水面に均一滴下して処理したの
ち、ポットを室温内に放置して適宜撒水した。
【0066】薬液処理の20日後の除草剤効果及び稲作
薬害を調査した結果を表6に示す。なお、薬量は10ア
ール当たりの有効成分量で示した。また水稲薬害、除草
効果は、それぞれ風乾重量を測定し、以下のように表示
した。
薬害を調査した結果を表6に示す。なお、薬量は10ア
ール当たりの有効成分量で示した。また水稲薬害、除草
効果は、それぞれ風乾重量を測定し、以下のように表示
した。
【0067】(基準) 薬害の程度 水稲薬害(対無処理区比) 0 100% 1 95〜 99% 2 90〜 94% 3 80〜 89% 4 60〜 79% 5 50〜 59% 除草の程度 除草効果(対無処理区比) 0 100% 1 61〜 99% 2 21〜 60% 3 11〜 20% 4 1〜 10% 5 0%
【0068】
【表6】
【0069】表6より、化合物No.5〜化合物No.8は
ノビエ、タマガヤツリに対して優れた除草効果を有し、
水稲薬害も生じないことが明らかとなった。
ノビエ、タマガヤツリに対して優れた除草効果を有し、
水稲薬害も生じないことが明らかとなった。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、式(II)
のスチレン誘導体と過酸化水素との反応をニトリル化合
物の存在下に行なうことにより、除草効果を有する式
(I)のスチレンオキシド誘導体を効率良く得ることが
できる。
のスチレン誘導体と過酸化水素との反応をニトリル化合
物の存在下に行なうことにより、除草効果を有する式
(I)のスチレンオキシド誘導体を効率良く得ることが
できる。
【図1】本発明で原料として用いる式(II)のスチレン
誘導体の製造方法を示すフローシートである。
誘導体の製造方法を示すフローシートである。
Claims (9)
- 【請求項1】 式(II) 【化1】 (式中Aは式 【化2】 または式 【化3】 で示される基を含有する有機基であり、Xはハロゲン原
子または炭素数1〜4のハロアルキル基である)で示さ
れるスチレン誘導体と過酸化水素をニトリル化合物の存
在下で反応させることを特徴とする、式(I) 【化4】 (式中AおよびXは上記と同じである)で示されるスチ
レンオキシド誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 ニトリル化合物が脂肪族ニトリル、芳香
族ニトリルおよびアラルキルニトリルから選ばれる少な
くとも1種である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 ニトリル化合物がアセトニトリルであ
る、請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 アルカリ金属塩を存在させる、請求項1
に記載の方法。 - 【請求項5】 アルカリ金属塩がリン酸のアルカリ金属
塩である、請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 極性溶媒の存在下で反応を行なう、請求
項1に記載の方法。 - 【請求項7】 極性溶媒がアルコールである、請求項6
に記載の方法。 - 【請求項8】 アルコールがメタノールである、請求項
7に記載の方法。 - 【請求項9】 ニトリル化合物を溶媒としても用いる、
請求項6に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP698094A JPH07206835A (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | スチレンオキシド誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP698094A JPH07206835A (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | スチレンオキシド誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07206835A true JPH07206835A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11653342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP698094A Withdrawn JPH07206835A (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | スチレンオキシド誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07206835A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000020405A1 (fr) * | 1998-10-07 | 2000-04-13 | Mitsubishi Chemical Corporation | Melanges d'isomeres optiques de 2,3-epoxypropanes disubstitues en 1,2, leur procede de production, pesticides les contenant sous forme de principe actif et intermediaire de ceux-ci |
FR2806084A1 (fr) * | 2000-03-10 | 2001-09-14 | Solvay | Procede de fabrication d'un oxiranne |
JP2002145872A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-22 | Maruzen Petrochem Co Ltd | エポキシ化合物の製造方法 |
JP2002212176A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Maruzen Petrochem Co Ltd | ラクトンの製造方法 |
EP2518061A4 (en) * | 2009-12-24 | 2014-04-02 | Showa Denko Kk | METHOD FOR PRODUCING AN EPOXY COMPOUND |
WO2014065239A1 (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-01 | 日産化学工業株式会社 | エポキシ化合物の製造方法 |
-
1994
- 1994-01-26 JP JP698094A patent/JPH07206835A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000020405A1 (fr) * | 1998-10-07 | 2000-04-13 | Mitsubishi Chemical Corporation | Melanges d'isomeres optiques de 2,3-epoxypropanes disubstitues en 1,2, leur procede de production, pesticides les contenant sous forme de principe actif et intermediaire de ceux-ci |
FR2806084A1 (fr) * | 2000-03-10 | 2001-09-14 | Solvay | Procede de fabrication d'un oxiranne |
WO2001068623A1 (fr) * | 2000-03-10 | 2001-09-20 | Solvay (Société Anonyme) | Procede de fabrication d'un oxiranne |
JP2002145872A (ja) * | 2000-11-01 | 2002-05-22 | Maruzen Petrochem Co Ltd | エポキシ化合物の製造方法 |
JP2002212176A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Maruzen Petrochem Co Ltd | ラクトンの製造方法 |
EP2518061A4 (en) * | 2009-12-24 | 2014-04-02 | Showa Denko Kk | METHOD FOR PRODUCING AN EPOXY COMPOUND |
US8993791B2 (en) | 2009-12-24 | 2015-03-31 | Showa Denko K.K. | Process for producing epoxy compounds |
WO2014065239A1 (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-01 | 日産化学工業株式会社 | エポキシ化合物の製造方法 |
CN104797576A (zh) * | 2012-10-25 | 2015-07-22 | 日产化学工业株式会社 | 环氧化合物的制造方法 |
JPWO2014065239A1 (ja) * | 2012-10-25 | 2016-09-08 | 日産化学工業株式会社 | エポキシ化合物の製造方法 |
US9464074B2 (en) | 2012-10-25 | 2016-10-11 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Method for producing epoxy compound |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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