JPH07199275A - カメラ用シャッター - Google Patents
カメラ用シャッターInfo
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- JPH07199275A JPH07199275A JP5336598A JP33659893A JPH07199275A JP H07199275 A JPH07199275 A JP H07199275A JP 5336598 A JP5336598 A JP 5336598A JP 33659893 A JP33659893 A JP 33659893A JP H07199275 A JPH07199275 A JP H07199275A
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- JP
- Japan
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- opening
- open
- sectors
- closing
- sector
- Prior art date
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- Granted
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B9/00—Exposure-making shutters; Diaphragms
- G03B9/08—Shutters
- G03B9/10—Blade or disc rotating or pivoting about axis normal to its plane
- G03B9/14—Two separate members moving in opposite directions
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Shutters For Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の開口度に切換え可能なカメラ用シャッ
ターのハンチング防止及びカメラの小型化を図る。 【構成】 閉じ方向に付勢された1対のセクター8,9
が支持ピン11,12を介して互いに反対方向に揺動す
るように支持されている。一方のセクター8には支持ピ
ン11及び連結ピン13を介して開閉レバー10が一体
回転可能に取り付けてある。開閉レバーは単一の正逆駆
動されるモーター1によって回転する駆動部材3によっ
て一方方向に回転可能である。駆動部材が左回転する
と、第1の駆動ピン15を介して開閉レバー第1の位置
にきて開口度が全開となる。駆動部材が右回転すると、
第2の駆動ピン16を介して開閉レバー10が右回転し
て第2の位置にきて開口度が半開となる。この時、第2
の駆動ピン16が他方のセクター9の一部に当接して、
駆動部材の変位を拘束するため、ハンチングが発生せ
ず、正確な露光条件が得られる。
ターのハンチング防止及びカメラの小型化を図る。 【構成】 閉じ方向に付勢された1対のセクター8,9
が支持ピン11,12を介して互いに反対方向に揺動す
るように支持されている。一方のセクター8には支持ピ
ン11及び連結ピン13を介して開閉レバー10が一体
回転可能に取り付けてある。開閉レバーは単一の正逆駆
動されるモーター1によって回転する駆動部材3によっ
て一方方向に回転可能である。駆動部材が左回転する
と、第1の駆動ピン15を介して開閉レバー第1の位置
にきて開口度が全開となる。駆動部材が右回転すると、
第2の駆動ピン16を介して開閉レバー10が右回転し
て第2の位置にきて開口度が半開となる。この時、第2
の駆動ピン16が他方のセクター9の一部に当接して、
駆動部材の変位を拘束するため、ハンチングが発生せ
ず、正確な露光条件が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ用シャッターに
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来小型カメラなどに用いられるシャッ
ターとしては、単一のシャッター速度2でISO感度や
周囲の明るさ等の変化に応じて露出開口の開口径が2段
階に切り替えられるようにした形式のものが広く採用さ
れている。2段階の開口径を得る手段としては、パルス
モーターの回転量を2段階にしたり、2段階の開口径に
応じた2つの駆動モーターを備えたものなどがある。ま
た最近、第1開口形成部と第2開口形成部とを設けた複
数のシャッター羽根を備え、モーターを第1の方向へ回
転させたときには、第1開口形成部によってレンズ開口
部を形成し、モーターを第2の方向へ回転させたときに
は、第2開口形成部によって異なる口径の開口部を形成
するようにしたシャッター機構が提案されている(特開
平4−116533)。
ターとしては、単一のシャッター速度2でISO感度や
周囲の明るさ等の変化に応じて露出開口の開口径が2段
階に切り替えられるようにした形式のものが広く採用さ
れている。2段階の開口径を得る手段としては、パルス
モーターの回転量を2段階にしたり、2段階の開口径に
応じた2つの駆動モーターを備えたものなどがある。ま
た最近、第1開口形成部と第2開口形成部とを設けた複
数のシャッター羽根を備え、モーターを第1の方向へ回
転させたときには、第1開口形成部によってレンズ開口
部を形成し、モーターを第2の方向へ回転させたときに
は、第2開口形成部によって異なる口径の開口部を形成
するようにしたシャッター機構が提案されている(特開
平4−116533)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のごとくパルスモーターを2段階の旋回量に規制す
る場合には、シャッターの開口を第1段階の開口径にし
てモーターを停止させると、ハンチングが発生して露出
の制御が困難となる問題がある。また、2つのパルスモ
ーターを使用する場合には、部品点数が多くなってコス
トを増大させる問題がある。
来例のごとくパルスモーターを2段階の旋回量に規制す
る場合には、シャッターの開口を第1段階の開口径にし
てモーターを停止させると、ハンチングが発生して露出
の制御が困難となる問題がある。また、2つのパルスモ
ーターを使用する場合には、部品点数が多くなってコス
トを増大させる問題がある。
【0004】これに対し、2つの開口形成部を設けてモ
ーターを正逆両方向に回転させるようにしたものでは、
ハンチング及びコストの問題は生じない反面、シャッタ
ー羽根がレンズ開口部に対して両方向へ往復動する構成
となっているため、シャッター羽根が移動したときに必
要なスペースが増大し、カメラの小型化の障害となる問
題がある。
ーターを正逆両方向に回転させるようにしたものでは、
ハンチング及びコストの問題は生じない反面、シャッタ
ー羽根がレンズ開口部に対して両方向へ往復動する構成
となっているため、シャッター羽根が移動したときに必
要なスペースが増大し、カメラの小型化の障害となる問
題がある。
【0005】そこで本発明の目的は、単一のモーターに
よって駆動される2段階の開口度を有するもので、ハン
チングの発生を防止し、かつ余分なスペースを必要とせ
ず、小型化を可能にしたカメラ用シャッターを低コスト
で提供することにある。
よって駆動される2段階の開口度を有するもので、ハン
チングの発生を防止し、かつ余分なスペースを必要とせ
ず、小型化を可能にしたカメラ用シャッターを低コスト
で提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のカメラ用シャッターは、互いに連動して
シャッター基板に形成してある開口を開閉制御するよう
にシャッター基板に支持され、かつ付勢ばねによって閉
じ方向に付勢されている1対のセクターと、正逆駆動さ
れる単一のモーターと、このモーターに連動して正逆両
方向に回転変位する駆動部材と、この駆動部材がいずれ
の方向に回転変位されてもセクターを開く方向に揺動さ
せられる開閉レバーとからなり、セクターの一方は、開
閉レバーと一体となって揺動するように連結してあり、
駆動部材の両端部には、モーターが一方向に駆動された
ときに開閉レバーと係合してこの開閉レバーを第1の位
置に変位させる第1の駆動ピンと、モーターが他方向に
駆動されたときに開閉レバーと係合して開閉レバーを第
2の位置に変位させる第2の駆動ピンとがそれぞれ設け
てあり、開閉レバーが第1の位置にあるときには1対の
セクターは開口と重ならない全開位置にあり、開閉レバ
ーが第2の位置にあるときには1対のセクターは開口よ
りも小なる開口度の半開位置にあり、少なくとも第2の
駆動ピンは、開閉レバーを第2の位置に変位させるべく
駆動部材が駆動されたときに1対のセクターの他方の一
部と当接して駆動部材の変位を拘束するように設けたと
ころに特徴がある。
めに、本発明のカメラ用シャッターは、互いに連動して
シャッター基板に形成してある開口を開閉制御するよう
にシャッター基板に支持され、かつ付勢ばねによって閉
じ方向に付勢されている1対のセクターと、正逆駆動さ
れる単一のモーターと、このモーターに連動して正逆両
方向に回転変位する駆動部材と、この駆動部材がいずれ
の方向に回転変位されてもセクターを開く方向に揺動さ
せられる開閉レバーとからなり、セクターの一方は、開
閉レバーと一体となって揺動するように連結してあり、
駆動部材の両端部には、モーターが一方向に駆動された
ときに開閉レバーと係合してこの開閉レバーを第1の位
置に変位させる第1の駆動ピンと、モーターが他方向に
駆動されたときに開閉レバーと係合して開閉レバーを第
2の位置に変位させる第2の駆動ピンとがそれぞれ設け
てあり、開閉レバーが第1の位置にあるときには1対の
セクターは開口と重ならない全開位置にあり、開閉レバ
ーが第2の位置にあるときには1対のセクターは開口よ
りも小なる開口度の半開位置にあり、少なくとも第2の
駆動ピンは、開閉レバーを第2の位置に変位させるべく
駆動部材が駆動されたときに1対のセクターの他方の一
部と当接して駆動部材の変位を拘束するように設けたと
ころに特徴がある。
【0007】
【作用】付勢ばねによって1対のセクターが閉じ方向に
付勢された状態において、単一のモーターによって駆動
部材が左回転すると、第1の駆動ピンによって開閉レバ
ーを右回転する。駆動レバーと連動して1対のセクター
が反対方向に揺動して第1の位置に来て、セクターが開
口と重ならない全開となる。駆動部材が右回転すると、
第2の駆動ピンによって開閉レバーが同じく右回転して
1対のセクターを反対方向に揺動させ、第2の位置に来
て開口度が開口よりも小さい半開となる。このとき、第
2の駆動ピンが他方のセクターの一部に当接して駆動部
材の変位を拘束する。このため、駆動部材がオーバーラ
ンすることがなくなりハンチングが発生しない。
付勢された状態において、単一のモーターによって駆動
部材が左回転すると、第1の駆動ピンによって開閉レバ
ーを右回転する。駆動レバーと連動して1対のセクター
が反対方向に揺動して第1の位置に来て、セクターが開
口と重ならない全開となる。駆動部材が右回転すると、
第2の駆動ピンによって開閉レバーが同じく右回転して
1対のセクターを反対方向に揺動させ、第2の位置に来
て開口度が開口よりも小さい半開となる。このとき、第
2の駆動ピンが他方のセクターの一部に当接して駆動部
材の変位を拘束する。このため、駆動部材がオーバーラ
ンすることがなくなりハンチングが発生しない。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本実施例における初期状態になっ
ているシャッターの要部を示すもので、図中左上方部に
描かれたモーター1を構成するローター軸2は、下方に
描かれた後述の駆動部材3を回転させる駆動軸と一体に
なっている。
て説明する。図1は、本実施例における初期状態になっ
ているシャッターの要部を示すもので、図中左上方部に
描かれたモーター1を構成するローター軸2は、下方に
描かれた後述の駆動部材3を回転させる駆動軸と一体に
なっている。
【0009】モーター1は図示しないシャッター基板に
固定してあり、二股状に形成されたステータ4の一方の
脚部4aにコイル5が巻き回してある。ステータ4の各
脚部4a,4bの先端部近傍は、内側部を切欠して間隔
を広く形成した極部4c,4dになっている。この極部
の間には、4極のローター6がローター軸2を介して回
転自在に設けてある。モーター1はローター6の回転方
向をコイル5への極性の切り換えによって変更可能にし
た正逆両方向に回転可能なモーターである。ローター6
は、図示しないCPUから送られる信号によって指定さ
れた方向に所定量だけ回転可能である。
固定してあり、二股状に形成されたステータ4の一方の
脚部4aにコイル5が巻き回してある。ステータ4の各
脚部4a,4bの先端部近傍は、内側部を切欠して間隔
を広く形成した極部4c,4dになっている。この極部
の間には、4極のローター6がローター軸2を介して回
転自在に設けてある。モーター1はローター6の回転方
向をコイル5への極性の切り換えによって変更可能にし
た正逆両方向に回転可能なモーターである。ローター6
は、図示しないCPUから送られる信号によって指定さ
れた方向に所定量だけ回転可能である。
【0010】図1の下方部に示すように、駆動部材3
は、細長い板状体からなり、全長のほぼ3分の1の位置
でローター軸2に固着されており、ローター軸によって
回転(揺動)可能である。
は、細長い板状体からなり、全長のほぼ3分の1の位置
でローター軸2に固着されており、ローター軸によって
回転(揺動)可能である。
【0011】駆動部材3の近傍には、シャッター開閉機
構が設けてある。このシャッター開閉機構は、シャッタ
ー基板に設けられたレンズ開口7の端部で互いに逆方向
に揺動可能に設けられた1対のセクター8,9及び駆動
部材3の回転力を両セクターに伝達する開閉レバー10
とを備えている。各セクター8,9は、レンズ開口7を
覆う部分となるべき頭部は半円状に形成されており、一
側方を半島状に延伸し、この半島状の部分と胴部との交
差する位置を入江状に切り込んでなる開口形成部8a,
9aがそれぞれ形成してある。
構が設けてある。このシャッター開閉機構は、シャッタ
ー基板に設けられたレンズ開口7の端部で互いに逆方向
に揺動可能に設けられた1対のセクター8,9及び駆動
部材3の回転力を両セクターに伝達する開閉レバー10
とを備えている。各セクター8,9は、レンズ開口7を
覆う部分となるべき頭部は半円状に形成されており、一
側方を半島状に延伸し、この半島状の部分と胴部との交
差する位置を入江状に切り込んでなる開口形成部8a,
9aがそれぞれ形成してある。
【0012】一方のセクター8は、胴部の一角(図1左
下)で支持ピン11を介してシャッター基板に揺動自在
に支持されている。また、他方のセクター9も、同様に
胴部の一角(図1左上)に設けられた支持ピン12を介
してシャッター基板に揺動可能に支持されている。
下)で支持ピン11を介してシャッター基板に揺動自在
に支持されている。また、他方のセクター9も、同様に
胴部の一角(図1左上)に設けられた支持ピン12を介
してシャッター基板に揺動可能に支持されている。
【0013】一方のセクター8の支持ピン11は、この
セクターを支持するとともに開閉レバー10の一端部を
支持している。開閉レバー10は、一端部が一方のセク
ター8の支持ピン11に支持され、他端部はこのセクタ
ーの胴部を横断し、さらに延長した長さに形成してあ
る。開閉レバー10には、支持ピン11寄りの一側部
(図1左側)に緩かな斜面の突部10aが形成してあ
り、その突部の先端部に一方のセクター8に他方のセク
ター9を連動させるための連結ピン13が固着してあ
る。連結ピン13は他方のセクター9に設けられた長溝
9bに係合して摺動しながら他方のセクター9を連動可
能にしている。また、連結ピン13は同時に開閉レバー
10の突部に設けてある透孔にも係合しており、セクタ
ーと開閉レバーとを一体になって回転可能にしてある。
セクターを支持するとともに開閉レバー10の一端部を
支持している。開閉レバー10は、一端部が一方のセク
ター8の支持ピン11に支持され、他端部はこのセクタ
ーの胴部を横断し、さらに延長した長さに形成してあ
る。開閉レバー10には、支持ピン11寄りの一側部
(図1左側)に緩かな斜面の突部10aが形成してあ
り、その突部の先端部に一方のセクター8に他方のセク
ター9を連動させるための連結ピン13が固着してあ
る。連結ピン13は他方のセクター9に設けられた長溝
9bに係合して摺動しながら他方のセクター9を連動可
能にしている。また、連結ピン13は同時に開閉レバー
10の突部に設けてある透孔にも係合しており、セクタ
ーと開閉レバーとを一体になって回転可能にしてある。
【0014】連結ピン13には、付勢ばね14が掛け止
めしてあり、この付勢ばねの弾発力によって、各セクタ
ー8,9は閉じ方向に付勢されている。このため、初期
状態においては両セクター8,9は開口7を完全に閉じ
た状態に保持可能になっている。
めしてあり、この付勢ばねの弾発力によって、各セクタ
ー8,9は閉じ方向に付勢されている。このため、初期
状態においては両セクター8,9は開口7を完全に閉じ
た状態に保持可能になっている。
【0015】既述した駆動部材3は、シャッターの初期
状態においては、開閉レバー10とほぼ平行に位置して
おり、その長さは、一端部が開閉レバーの先端部近傍に
位置し、他端部は開閉レバーの突部10aの下斜面近傍
に位置している。駆動部材3の各先端部には、開閉レバ
ー10の一側部(図1左側)に当接可能な駆動ピン1
5,16が設けてある。駆動部材3が左回転すると、一
方の駆動ピン15が開閉レバー10の突部10aの斜面
の下側斜面に当接してこれを右回転させることが可能で
ある。また、駆動部材3が右回転すると、他方の駆動ピ
ン16が開閉レバーの先端部に位置する当接部10bに
当接し、開閉レバーを同じく右回転させることが可能で
あり、次に動作について説明する。図1に示すように、
初期状態では1対のセクター8,9は既述したように付
勢ばね14によって弾発され、開口7を全閉した状態に
なっている。
状態においては、開閉レバー10とほぼ平行に位置して
おり、その長さは、一端部が開閉レバーの先端部近傍に
位置し、他端部は開閉レバーの突部10aの下斜面近傍
に位置している。駆動部材3の各先端部には、開閉レバ
ー10の一側部(図1左側)に当接可能な駆動ピン1
5,16が設けてある。駆動部材3が左回転すると、一
方の駆動ピン15が開閉レバー10の突部10aの斜面
の下側斜面に当接してこれを右回転させることが可能で
ある。また、駆動部材3が右回転すると、他方の駆動ピ
ン16が開閉レバーの先端部に位置する当接部10bに
当接し、開閉レバーを同じく右回転させることが可能で
あり、次に動作について説明する。図1に示すように、
初期状態では1対のセクター8,9は既述したように付
勢ばね14によって弾発され、開口7を全閉した状態に
なっている。
【0016】次に通常のISO感度のフィルムを用い、
周囲が余り明るくない条件で被写体にカメラのファイン
ダーを合わせると、センサによって検出されたこれらの
条件からカメラに内臓されたCPUが露光条件を決定し
て開口度を定める。CPUによって開口度が全開と決定
すると、モーターの回転方向は左と決定される。
周囲が余り明るくない条件で被写体にカメラのファイン
ダーを合わせると、センサによって検出されたこれらの
条件からカメラに内臓されたCPUが露光条件を決定し
て開口度を定める。CPUによって開口度が全開と決定
すると、モーターの回転方向は左と決定される。
【0017】ここで、被写体をファインダーに入れてレ
リーズ操作をすると、CPUから信号が送られてモータ
ー1が左回転する。モーター1の左回転によりローター
軸2を介して駆動部材3が左回転し、駆動部材の第1の
駆動ピン15が開閉レバー10の突部10aの下側の斜
面に当接して押圧することによりこれを右回転させる。
開閉レバー10とともに一方のセクター8も付勢ばね1
4の付勢力に抗して支持軸11を中心として右回転す
る。これと連動して連結ピン13と長溝9bとを介して
他方のセクター9が支持軸12を中心にして左回転し、
両セクター8,9が開いて、図2に示すようにレンズ開
口7よりも大きい露出開口K1 が形成される。このよう
に露出開口K1 が全開状態になると、駆動部材3は、ス
トッパ(図示略)によって停止し、所定の露光時間経過
後にコイル5への通電が停止する。コイル5への通電停
止により、両セクターを全開にしている力が除去される
ため付勢ばね14の復元力によって両セクターは初期状
態に復帰する。
リーズ操作をすると、CPUから信号が送られてモータ
ー1が左回転する。モーター1の左回転によりローター
軸2を介して駆動部材3が左回転し、駆動部材の第1の
駆動ピン15が開閉レバー10の突部10aの下側の斜
面に当接して押圧することによりこれを右回転させる。
開閉レバー10とともに一方のセクター8も付勢ばね1
4の付勢力に抗して支持軸11を中心として右回転す
る。これと連動して連結ピン13と長溝9bとを介して
他方のセクター9が支持軸12を中心にして左回転し、
両セクター8,9が開いて、図2に示すようにレンズ開
口7よりも大きい露出開口K1 が形成される。このよう
に露出開口K1 が全開状態になると、駆動部材3は、ス
トッパ(図示略)によって停止し、所定の露光時間経過
後にコイル5への通電が停止する。コイル5への通電停
止により、両セクターを全開にしている力が除去される
ため付勢ばね14の復元力によって両セクターは初期状
態に復帰する。
【0018】こんどは、明るい場所で被写体にファイン
ダーを合わせると、フィルムのISO感度等及び周囲の
明るさとの関係からCPUによって露光条件が定めら
れ、この結果、開口度が半開のものが選択されたものと
なる(図3参照)。
ダーを合わせると、フィルムのISO感度等及び周囲の
明るさとの関係からCPUによって露光条件が定めら
れ、この結果、開口度が半開のものが選択されたものと
なる(図3参照)。
【0019】ここで、被写体をファインダーに合わせて
レリーズ操作をすると、コイル5に通電され、モーター
1のローター6が右回転する。このためローター軸2を
介して駆動部材3が右回転する。駆動部材3の右回転に
連動してその一端部に設けられた駆動ピン16が、開閉
レバー10の一側部に形成された当接部10bに当接
し、開閉レバーを付勢ばね14の付勢力に抗して支持軸
11を中心にして右回転させる。この結果、一方のセク
ター8も開閉レバー10と一体となって右回転し、同時
に他方のセクター9は連結ピン13及び長溝9bを介し
て左回転して図3に示すように、レンズ開口7の中央部
に半開の露出開口K2 が形成される。
レリーズ操作をすると、コイル5に通電され、モーター
1のローター6が右回転する。このためローター軸2を
介して駆動部材3が右回転する。駆動部材3の右回転に
連動してその一端部に設けられた駆動ピン16が、開閉
レバー10の一側部に形成された当接部10bに当接
し、開閉レバーを付勢ばね14の付勢力に抗して支持軸
11を中心にして右回転させる。この結果、一方のセク
ター8も開閉レバー10と一体となって右回転し、同時
に他方のセクター9は連結ピン13及び長溝9bを介し
て左回転して図3に示すように、レンズ開口7の中央部
に半開の露出開口K2 が形成される。
【0020】露出開口K2 が所定の大きさになると、第
2の駆動ピン16が他方のセクター9の一側部に形成さ
れた当接部9cに当接し、駆動部材3はこれ以上の回転
が不能となり、モーター1が停止するため、両セクター
8,9は付勢ばね14の復元力によって初期状態(図1
参照)に復帰する。なお、駆動部材3の回転が停止して
から、モーターが停止するまでの時間はCPUによって
制御され、露光量が自動的に設定可能になっている。1
対のセクター8,9が第2の位置に来た時にモーター1
が停止するように設定するとともに、駆動ピン16によ
って駆動部材の変位を拘束可能にしてあるので、各セク
ターがオーバーランすることなく正規の位置に停止し
て、正しい露光条件とすることが可能になる。
2の駆動ピン16が他方のセクター9の一側部に形成さ
れた当接部9cに当接し、駆動部材3はこれ以上の回転
が不能となり、モーター1が停止するため、両セクター
8,9は付勢ばね14の復元力によって初期状態(図1
参照)に復帰する。なお、駆動部材3の回転が停止して
から、モーターが停止するまでの時間はCPUによって
制御され、露光量が自動的に設定可能になっている。1
対のセクター8,9が第2の位置に来た時にモーター1
が停止するように設定するとともに、駆動ピン16によ
って駆動部材の変位を拘束可能にしてあるので、各セク
ターがオーバーランすることなく正規の位置に停止し
て、正しい露光条件とすることが可能になる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、単一のモーターによってセク
ターを露出開口に対して一方向にのみ往復動させる構成
にしてあるため、セクターが退避するときに大きなスペ
ースを必要としないので、カメラの小形化及びコストの
低減に寄与する。
ターを露出開口に対して一方向にのみ往復動させる構成
にしてあるため、セクターが退避するときに大きなスペ
ースを必要としないので、カメラの小形化及びコストの
低減に寄与する。
【0022】また、シャッターの開口度を半開とするな
ど、セクターを途中の位置で停止させる際に駆動部材に
設けてある駆動ピンがセクターの一部に当接して駆動部
材の変位を拘束可能にしてあるためセクターのオーバー
ランを防ぎ、ハンチングが生じなくなるため、精度の高
い露光条件を設定可能になる。このことはまた、部材同
士のがた等により発生するセクターのバウンドを防止す
る効果もある。
ど、セクターを途中の位置で停止させる際に駆動部材に
設けてある駆動ピンがセクターの一部に当接して駆動部
材の変位を拘束可能にしてあるためセクターのオーバー
ランを防ぎ、ハンチングが生じなくなるため、精度の高
い露光条件を設定可能になる。このことはまた、部材同
士のがた等により発生するセクターのバウンドを防止す
る効果もある。
【図1】本発明の一実施例の初期状態を示す要部の平面
図である。
図である。
【図2】同、開閉レバーが第1の位置にある時の状態を
示す要部の平面図である。
示す要部の平面図である。
【図3】同、開閉レバーが第2の位置にある時の状態を
示す要部の平面図である。
示す要部の平面図である。
1 モーター 3 駆動部材 7 開口 8,9 セクター 10 開閉レバー 14 付勢ばね 15,16 駆動ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに連動してシャッター基板に形成し
てある開口を開閉制御するように上記シャッター基板に
支持されかつ付勢ばねによって閉じ方向に付勢されてい
る1対のセクターと、正逆駆動される単一のモーター
と、上記モーターに連動して正逆両方向に回転変位する
駆動部材と、上記駆動部材がいずれの方向に回転変位さ
れても上記セクターを開く方向に揺動させられる開閉レ
バーとからなり、 上記セクターの一方は、上記開閉レバーと一体となって
揺動するように連結してあり、 上記駆動部材の両端部には、上記モーターが一方向に駆
動されたときに上記開閉レバーと係合して上記開閉レバ
ーを第1の位置に変位させる第1の駆動ピンと、上記モ
ーターが他方向に駆動されたときに上記開閉レバーと係
合して上記開閉レバーを第2の位置に変位させる第2の
駆動ピンとがそれぞれ設けてあり、 上記開閉レバーが上記第1の位置にあるときには上記1
対のセクターは上記開口と重ならない全開位置にあり、
上記開閉レバーが上記第2の位置にあるときには上記1
対のセクターは上記開口よりも小なる開口度の半開位置
にあり、 少なくとも上記第2の駆動ピンは、上記開閉レバーを上
記第2の位置に変位させるべく上記駆動部材が駆動され
たときに上記1対のセクターの他方の一部と当接して上
記駆動部材の変位を拘束するように設けてあることを特
徴とするカメラ用シャッター。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP5336598A JP2789421B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | カメラ用シャッター |
US08/365,089 US5602610A (en) | 1993-12-28 | 1994-12-28 | Shutter for camera |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5336598A JP2789421B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | カメラ用シャッター |
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JP2789421B2 JP2789421B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=18300813
Family Applications (1)
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JP5336598A Expired - Fee Related JP2789421B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | カメラ用シャッター |
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JP (1) | JP2789421B2 (ja) |
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JP2008061318A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Sony Corp | 光学装置のアクチュエータ装置及び撮像装置 |
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-
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- 1993-12-28 JP JP5336598A patent/JP2789421B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-12-28 US US08/365,089 patent/US5602610A/en not_active Expired - Fee Related
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CN107450273B (zh) * | 2016-05-31 | 2019-01-18 | 上海微电子装备(集团)股份有限公司 | 双叶门快门装置、光刻机曝光系统及光刻机 |
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Publication number | Publication date |
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JP2789421B2 (ja) | 1998-08-20 |
US5602610A (en) | 1997-02-11 |
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