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JPH0719358A - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁

Info

Publication number
JPH0719358A
JPH0719358A JP19074693A JP19074693A JPH0719358A JP H0719358 A JPH0719358 A JP H0719358A JP 19074693 A JP19074693 A JP 19074693A JP 19074693 A JP19074693 A JP 19074693A JP H0719358 A JPH0719358 A JP H0719358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
check valve
oil
valve
ring
bypass passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19074693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyoshi Suzuki
康芳 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP19074693A priority Critical patent/JPH0719358A/ja
Publication of JPH0719358A publication Critical patent/JPH0719358A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧緩衝器のバイパス通路のような流体通路
に設置される逆止弁を、その構造自体が簡単で、各部材
の組付け、分解が容易であり、個々の逆止弁の弁開圧の
不均一がなく、その調整も容易であり、しかも、安価で
耐久性の優れたものとする。 【構成】 部材4に設けられた流体通路21を球状の弁
体22によって閉塞する逆止弁20において、逆止弁2
0の部分を含めて部材4の外周を囲むように、弾性を有
するOリング23を部材4に装着し、Oリング23によ
って球状の弁体22を弁座に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧緩衝器のロッドガ
イド部に設けられるバイパス通路のような流体通路に設
置するのに適した、球状の弁体による逆止弁に関する。
【0002】
【従来の技術】作動油を充満させたシリンダ内部の油室
の外周に不活性ガスのような気体による空間部を有する
油溜室を設けた油圧緩衝器においては、油溜室内の気体
が何らかの理由によって油室に混入することがあり、そ
れにより油室の上部に気体が溜まって、緩衝器の減衰力
特性が変化して不安定となることがある。
【0003】そこで、油室の上部に溜まった気体を油溜
室に戻すために、シリンダ上部のロッドガイド部に、油
室の上部に溜まった気体を油溜室に戻すためのバイパス
通路を設け、このバイパス通路に、油溜室から油室への
気体の逆侵入を防ぐために、球状の弁体による逆止弁を
設けるということが従来から行われている。
【0004】そのような油圧緩衝器のロッドガイド部の
バイパス通路に設置される球状の弁体による逆止弁とし
ては、図5に示すように、ストッパー28によって保持
されるリターンスプリング27により、球状の弁体22
を弁座に押圧することによってバイパス通路を閉塞する
という構造のものが従来知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の構造の逆止弁によれば、これをロッドガイド部
のバイパス通路に設置する場合、ロッドガイド部にスト
ッパー取付けのための孔を逆止弁の位置に合わせて穿孔
する必要があり、ロッドガイド部自体の加工が面倒なも
のになると共に、バイパス通路および逆止弁部分が小さ
く、そこに組み込まれるリターンスプリングやストッパ
ーも小さな部材であるため、その組付け、分解がきわめ
て面倒なものとなる。
【0006】さらに、バイパス通路は、通常、ロッドガ
イド部に複数箇所設けられるため、それぞれのバイパス
通路に設置される逆止弁の個々のリターンスプリングの
バネ力にバラツキがあれば、それが各逆止弁間の開弁圧
の不均一となって現れ、しかも、開弁圧の調整も困難で
あるという問題がある。
【0007】本発明は、上記のような従来の逆止弁の持
つ不都合を解消することを目的としており、より具体的
には、油圧緩衝器のバイパス通路のような流体通路に設
置される逆止弁を、その構造自体が簡単で、各部材の組
付け、分解が容易であり、個々の逆止弁の開弁圧の不均
一がなく、その調整も容易であり、しかも、安価で耐久
性の優れたものとすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決しかつ目的を達成するために、部材に設けられた流
体通路を球状の弁体によって閉塞する逆止弁において、
逆止弁の部分を含めた部材の外周を囲むように、弾性を
有するOリングを部材に装着し、該Oリングによって球
状の弁体を弁座に保持することを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作 用】上記のような構成により、部材に複数の流体
通路が設けられていても、単に1つのOリングを装着す
るという作業によって、それらの流体通路に対して同時
に個々の弁体を弁座に保持することができ、複数の流体
通路に対する逆止弁の設置が容易に行われる。
【0010】そして、部材に設置された各逆止弁に対し
て共通の1つのOリングが等しい力で作用するため、各
逆止弁の開弁圧が均一となり、また、逆止弁の開弁圧の
調整も、単にOリングを取り替えてその締代を変えると
いう簡単な作業によって、各逆止弁に対して一度で行わ
れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の逆止弁を実施例により図面に
基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明の逆止弁が適用される油圧
緩衝器自体の概略を示すもので、油圧緩衝器1には、シ
リンダ2の内部に、ピストンロッド5の先端のピストン
6により画成される上方の油室8Aと下方の油室8B
が、シリンダ2の外周に、シリンダ2とアウターシェル
3とにより画成される油溜室9がそれぞれ形成されてい
る。
【0013】シリンダ2の内部の油室8A,8Bには作
動油が充満されており、シリンダ2の外周の油溜室9に
は、ピストンの侵入体積変化や温度変化などによるシリ
ンダ2内部の油量変動を補償するために、N2 等の不活
性ガスによる空間部9Aが設けられている。
【0014】ピストンロッド5は、ロッドガイド部4に
より摺動自在に保持されており、このピストンロッド5
の先端のピストン6には、油室8Aと油室8Bとを連通
する油路10,11が形成され、油路10には圧縮行程
時に開く逆止弁14が、油路11には伸長行程時に開く
逆止弁15および絞り部16がそれぞれ設けられてい
る。
【0015】油室8Bおよび油溜室9の下端に位置する
ボトム部7には、油室8Bと油溜室9とを連通する油路
12,13が形成され、油路12には絞り部17が、油
路13には伸長行程時に開く逆止弁18がそれぞれ設け
られている。
【0016】この油圧緩衝器1では、その圧縮行程時に
は、油室8Bの作動油がピストン6の油路10を通って
油室Aに流れると共に、外部から油室8A内に侵入して
くるピストンロッド5の体積分の作動油が、ボトム部7
の流路12の絞り部17を通って、油室8Bから油溜室
9に流れ込む。このとき生じる減衰力は、絞り部17に
より適当なものに調整される。
【0017】また、その伸長行程時には、油室8Aの作
動油がピストン6の油路11を通って油室8Bに流れる
と共に、油室8A内からに外部に抜けてゆくピストンロ
ッド5の体積分の作動油が、ボトム部7の流路13を通
って、油溜室9から油室8Bに流れ込む。このとき生じ
る減衰力は、絞り部16により適当なものに調整され
る。
【0018】このような油圧緩衝器1においては、緩衝
器の横倒れや急激な作動油の流れによる油溜室での泡立
ちのなどに起因して油溜室9内の気体がシリンダ2の油
室に入り込み、油室8Aの上部に気体が溜まることがあ
り、それによって緩衝器の減衰力特性が変化して不安定
となることがある。
【0019】そのために、ロッドガイド部4に、逆止弁
20を有するバイパス通路を、油室8Aと油溜室9とを
連通するように設け、これにより、伸長行程時に油室の
上部に溜まった気体を油室8Aから油溜室9に戻し、し
かも、圧縮行程時に油溜室9から油室8Aへの気体の逆
侵入を防止するようになされている。
【0020】上記のような油圧緩衝器1のロッドガイド
部4のバイパス通路に設置されている本発明の逆止弁の
一実施例について、図2〜図4により以下に説明する。
【0021】図2に示すように、シール部材31,32
を介してシリンダ2およびアウターシェル3の上端に嵌
め込まれたロッドガイド部4は、軸受け33、メインオ
イルシール34、ダストシール35等を介して、その中
央にピストンロッド5を摺動自在に保持するもので、キ
ャップ36がその上方を覆っている。
【0022】ロッドガイド部4には、バイパス通路21
が貫通されていて、シリンダ2内部の油室8Aとシリン
ダ2外周の油溜室9とは、含油性を有する軸受け33と
ピストンロッド5との間の隙間、および、ロッドガイド
部4とピストンロッド5との間の隙間と、逆止弁20を
有するバイパス通路21とによって、油室8Aから油溜
室9へと不可逆的に連通されている。
【0023】バイパス通路21は、図3に示すように、
ロッドガイド部4の中心からほぼ等角度で、同一平面上
に3箇所設けられていて、各バイパス通路21にはそれ
ぞれ逆止弁20が設けられており、各逆止弁20のそれ
ぞれの球状弁体22の外側に接触するように、共通する
1つのOリング23が配置されている。
【0024】逆止弁20は、バイパス通路21の油溜室
9側の開口付近に設置されているもので、図4に示すよ
うに、球状の弁体22は、その外側(油溜室9側)に配
置された弾性を有する合成樹脂やゴム等からなるOリン
グ23によって、弁座24に押し付けられるように保持
されている。
【0025】Oリング23の内径は、着座状態における
各弁体22の外側頂点を通る円と同径であるか、あるい
はこれより僅かに小さいものであって、Oリング23
は、各弁体22の弁座24への着座時において、殆ど弾
性変形することなく、あるいは僅かに伸長された状態
で、各弁体22の外側に接触している。
【0026】このOリング23の断面形状については、
図示されている実施例では真円に近い縦長の楕円形状と
なっているが、特にこのような形状に限られるものでは
なく、四角形その他適宜の形状のもので良い。
【0027】また、ロッドガイド部4の外周には、各逆
止弁20の外側を通るように、全周にわたって環状の溝
25が設けられており、Oリングはその中に嵌め込まれ
ていて、溝25のロッドガイド部4中心からの内径は、
図3および図4に示すように、着座状態における各弁体
22の外側頂点を通る円と同径となっている。
【0028】環状の溝25は、Oリングを装着する場合
の位置決め手段になると共に、装着後のOリングのずれ
を防ぐものであって、本実施例ではその内径が上記のよ
うに各弁体22の外側頂点を通る円と同径であるが、こ
れより小径であっても差し支えないものである。
【0029】なお、このようなOリングの位置決めおよ
び移動防止手段については、例えば、Oリングの装着位
置の上下に突起を設けることなどによっても可能であ
り、特に溝25に限られる必要はない。
【0030】上記のような逆止弁20は、Oリング23
によって弁体22が弁座24に押し付けられている閉弁
状態から、バイパス通路21を油室8A側から油溜室9
側へ流体が流れると、その圧力によりOリング23を伸
長するように弾性変形させながら弁体22が弁座24か
ら離されて開弁状態となり、油室8A側から油溜室9側
への流体の流れが停止すると、伸長されたOリング23
の弾性復元力による収縮により弁体22が弁座24に押
し戻されて元の閉弁状態に戻るものである。
【0031】上記のような逆止弁20を備えた油圧緩衝
器1では、ロッドガイド部4への逆止弁20の組付け、
分解、開弁圧の調整等がきわめて容易にでき、この逆止
弁20により、シリンダ2内部への気体の逆侵入が防が
れて、その減衰力特性の安定化を図ることができる。
【0032】以上、本発明の逆止弁を、油圧緩衝器のロ
ッドガイド部という部材の流体通路に適用した一実施例
により説明したが、本発明は上記のようなものにのみ限
定されるものではなく、球状の弁体によって流体通路を
閉塞する逆止弁であって、該流体通路が設けられている
部材自体が弾性を有するOリングでその外周を囲むよう
に装着することが可能なようなものであれば、その用途
を問わず広く一般的に適用可能なものであることはいう
までもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、例
えば、油圧緩衝器のロッドガイド部のバイパス通路に設
置されるような、球状の弁体を有する逆止弁を、その構
造自体が簡単で、各部材の組付け、分解が容易であり、
個々の逆止弁の開弁圧の不均一がなく、その調整も容易
であり、しかも、安価で耐久性の優れたものとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆止弁が適用される油圧緩衝器自体の
概略を示す説明図。
【図2】本発明の逆止弁を油圧緩衝器のロッドガイド部
のバイパス通路に適用した一実施例を示す縦断面図。
【図3】図2に示されたロッドガイド部のバイパス通路
および逆止弁の部分を示す横断面図。
【図4】図2に示されたロッドガイド部のバイパス通路
および逆止弁の部分を示す一部拡大縦断面図。
【図5】油圧緩衝器のロッドガイド部のバイパス通路に
設置された逆止弁の従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
4 部材(ロッドガイド部) 20 逆止弁 21 流体通路(バイパス通路) 22 球状の弁体 23 Oリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材に設けられた流体通路を球状の弁体
    によって閉塞する逆止弁において、逆止弁の部分を含め
    て部材の外周を囲むように、弾性を有するOリングが部
    材に装着され、該Oリングによって球状の弁体が弁座に
    保持されていることを特徴とする逆止弁。
JP19074693A 1993-07-02 1993-07-02 逆止弁 Pending JPH0719358A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19074693A JPH0719358A (ja) 1993-07-02 1993-07-02 逆止弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19074693A JPH0719358A (ja) 1993-07-02 1993-07-02 逆止弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0719358A true JPH0719358A (ja) 1995-01-20

Family

ID=16263065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19074693A Pending JPH0719358A (ja) 1993-07-02 1993-07-02 逆止弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0719358A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1163073A (ja) * 1997-08-21 1999-03-05 Kayaba Ind Co Ltd オイルダンパ
JP2011174501A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Kyb Co Ltd 複筒型液圧緩衝器
JP2013133924A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Showa Corp 油圧緩衝器
JP2014126079A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Showa Corp エアばね付ダンパ
WO2015178287A1 (ja) * 2014-05-19 2015-11-26 カヤバ工業株式会社 緩衝器

Cited By (6)

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