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JPH07186917A - 応荷重式液圧制御装置 - Google Patents

応荷重式液圧制御装置

Info

Publication number
JPH07186917A
JPH07186917A JP5352236A JP35223693A JPH07186917A JP H07186917 A JPH07186917 A JP H07186917A JP 5352236 A JP5352236 A JP 5352236A JP 35223693 A JP35223693 A JP 35223693A JP H07186917 A JPH07186917 A JP H07186917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
brake system
hydraulic pressure
rear wheel
master cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5352236A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Matsunaga
邦洋 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP5352236A priority Critical patent/JPH07186917A/ja
Priority to US08/362,779 priority patent/US5480216A/en
Publication of JPH07186917A publication Critical patent/JPH07186917A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/26Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
    • B60T8/30Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels responsive to load
    • B60T8/306Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels responsive to load using hydraulic valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/26Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
    • B60T8/28Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels responsive to deceleration
    • B60T8/282Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels responsive to deceleration using ball and ramp

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 後輪側ブレーキ系8を連通・遮断可能な弁部
39に近接・離間可能に設けられ該弁部39からの離間
時に該弁部39を閉弁させる弁作動部51と、弁部39
とマスタシリンダ1との間の後輪側ブレーキ系8から分
岐した分岐経路22の液圧を受け、液圧が所定の移動液
圧になると弁作動部51により弁部39を開弁させるプ
ランジャ58と、所定の減速度発生時に分岐経路22を
遮断する慣性弁65とを具備する。 【効果】 前輪側ブレーキ系の異常時に慣性弁が閉弁さ
れないことで、カット制御のキャンセルを行うため、前
後配管のブレーキ装置に適用された場合においても前輪
側ブレーキ系から液圧を検知するための配管を連結させ
る必要がなくなりコストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制動時にブレーキ液圧
が所定のカット点液圧より高くなるとリアホイールシリ
ンダの液圧の上昇率をフロントホイールシリンダに比し
て低くして車両がスピン状態に陥るのを防ぐとともに、
前記カット点液圧を車体の荷重に応じて変更する応荷重
式液圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】制動時にマスタシリンダから発生される
ブレーキ液圧が所定のカット点液圧より高くなるとリア
ホイールシリンダの液圧をマスタシリンダ側すなわちこ
れに直接連通されるフロントホイールシリンダ側の液圧
に比して低くカット制御して車両がスピン状態に陥るの
を防ぐ液圧制御装置が従来から採用されている。このよ
うな液圧制御装置を、マスタシリンダとフロントホイー
ルシリンダとを接続させる前輪側ブレーキ系、およびマ
スタシリンダとリアホイールシリンダとを接続させる後
輪側ブレーキ系の二系統を有するいわゆる前後配管のブ
レーキ装置に設ける場合に、該液圧制御装置は後輪側ブ
レーキ系に配設されることになる。
【0003】ところで、上記前後配管を採用した場合
に、前輪側ブレーキ系失陥時にも後輪側ブレーキ系を上
記のようにカット制御するのでは制動力が不足してしま
うことがある。このため、従来は、後輪側ブレーキ系に
配設される液圧制御装置に前輪側ブレーキ系の液圧を導
入し、これを検知して該前輪側ブレーキ系の液圧が略0
となった場合に、上記カット制御が機能しない(すなわ
ちマスタシリンダとリアホイールシリンダとの液圧の伝
達をカットしない)ように該液圧制御装置を構成してい
た。
【0004】一方、液圧制御装置には、車体の荷重に応
じて上記カット点液圧を、荷重が大きい場合には高い値
に荷重が小さい場合には低い値にするよう変更する応荷
重式のものがあり、このような応荷重式のものは、後輪
の車軸と車体との距離に応じて液圧制御装置に例えば力
を導入してその作動を変更することになるため、後輪の
車軸近傍に取り付けが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような応荷重式
液圧制御装置を前後配管のブレーキ装置に適用した場合
には、前輪側ブレーキ系の失陥を検知するためだけに、
前輪側ブレーキ系から分岐した配管を、後輪車軸近傍に
取り付けられた応荷重式液圧制御装置まで延在させる必
要があり、コストアップの一因となってしまうという問
題があった。また、前輪側ブレーキ系の失陥を前輪側ブ
レーキ系の液圧で検知するものであるため、前輪側ブレ
ーキ系の液圧が略0とならずに前輪側のブレーキ性能
が、例えばフェード、ベーパーロックおよび配管閉塞等
で低下した場合には、上記カット制御が実行されてしま
い、制動力が不足してしまうという問題があった。
【0006】したがって、本発明の目的は、前後配管の
ブレーキ装置に適用された場合においても、前輪側ブレ
ーキ系から配管を連結させることなく低コストにでき、
かつ液圧が正常であるにもかかわらず前輪側のブレーキ
性能が低下した場合にも、カット制御の実行をキャンセ
ルして後輪側で制動力を確保することができる応荷重式
液圧制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の応荷重式液圧制御装置は、マスタシリンダ
とフロントホイールシリンダとを接続させる前輪側ブレ
ーキ系、およびマスタシリンダとリアホイールシリンダ
とを接続させる後輪側ブレーキ系の二系統を有するブレ
ーキ装置に設けられるものであって、後輪側ブレーキ系
を連通・遮断可能な弁部と、該弁部に近接・離間可能に
設けられ該弁部からの離間時に該弁部を閉弁させる弁作
動部と、前記弁部を保持するとともに、マスタシリンダ
側のブレーキ液圧が所定のカット点液圧に達すると移動
して前記弁部を前記弁作動部から離間させて後輪側ブレ
ーキ系を遮断し、さらなるマスタシリンダ側のブレーキ
液圧の上昇で往復動して前記弁部に前記弁作動部との近
接および離間を繰り返させてリアホイールシリンダに伝
達されるブレーキ液圧をマスタシリンダ側のブレーキ液
圧に対し所定の比率で低下させる制御ピストンと、車体
の荷重に応じた力を前記制御ピストンに、前記弁部を前
記弁作動部に近接させる方向に入力する入力部材と、前
記弁部とマスタシリンダとの間の後輪側ブレーキ系から
分岐した分岐経路と、該分岐経路の液圧を受け、液圧が
所定の移動液圧になると前記弁作動部を弁部近接位置に
位置させるプランジャと、所定の減速度発生時に前記分
岐経路を遮断する慣性弁と、を具備することを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】本発明の応荷重式液圧制御装置によれば、前輪
側ブレーキ系が正常である場合には、マスタシリンダか
ら発生されるブレーキ液圧に応じて車両に所定の減速度
が得られることになり、これにより慣性弁が分岐経路を
遮断することになって、プランジャの受液圧は移動液圧
とはならない。よって、制御ピストンは、マスタシリン
ダ側のブレーキ液圧が所定のカット点液圧に達すると移
動して弁部を弁作動部から離間させて後輪側ブレーキ系
を遮断し、さらなるマスタシリンダ側のブレーキ液圧の
上昇で往復動して弁部に弁作動部との近接および離間を
繰り返させてリアホイールシリンダに伝達されるブレー
キ液圧をマスタシリンダ側のブレーキ液圧に対し所定の
比率で低下させるカット制御を行うことになる。一方、
前輪側ブレーキ系の異常時には、マスタシリンダから発
生されるブレーキ液圧が高まるにもかかわらず車両に所
定の減速度が得られることにはならず、これにより慣性
弁は分岐経路を遮断せず、プランジャの受液圧が上昇し
移動液圧となって該プランジャが弁作動部を弁部近接位
置に位置させる。これにより、弁部は開弁状態とされる
ことになり、後輪側ブレーキ系が遮断されることはな
く、よって、上記カット制御がキャンセルされる。上記
のように、慣性弁を用いて前輪側ブレーキ系の異常を検
知してカット制御のキャンセルを行うため、前後配管の
ブレーキ装置に適用された場合においても、前輪側ブレ
ーキ系から配管を連結させる必要がなくなり、かつ液圧
が正常であるにもかかわらず前輪側のブレーキ性能が低
下した場合にも、カット制御がキャンセルされる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例による液圧制御弁を図面を
参照して以下に説明する。図中符号1は、ブレーキペダ
ル2に連結され該ブレーキペダル2の踏込みに応じてブ
レーキ液圧を発生させる二つの図示せぬ液圧発生室を有
するタンデムタイプのマスタシリンダを示している。そ
して、一の液圧発生室が二つのフロントホイールシリン
ダ4に前輪側ブレーキ系5で接続され、他の液圧発生室
が二つのリアホイールシリンダ7に後輪側ブレーキ系8
で接続されていて、いわゆる前後配管のブレーキ装置と
されている。ここで、図1においては右方向が車両前進
方向となっている。なお、ホイールシリンダ4,7はデ
ィスクブレーキまたはドラムブレーキ等の液圧作動装置
である。
【0010】後輪側ブレーキ系8には、リアホイールシ
リンダ7とマスタシリンダ1との間の経路10上に本実
施例の応荷重式液圧制御装置11が設けられている。応
荷重式液圧制御装置11は、第一穴部13と第二穴部1
4とこれらを連結する貫通孔15とが同軸に形成され、
かつ第一穴部13の貫通孔15に対し反対側が該第一穴
部13より小径の同軸の小径孔16で外部に貫通された
形状のケーシング17を具備している。
【0011】第一穴部13の貫通孔15側には、両リア
ホイールシリンダ7に常に連通する出力ポート19が開
口されており、該第一穴部13の小径孔16側にはマス
タシリンダ1側に常に連通する入力ポート20が開口さ
れている。そして、この入力ポート20の中間位置と、
第二穴部14の貫通孔15に対し反対側とが、分岐経路
22で連通されている。
【0012】ケーシング17の第一穴部13および小径
孔16には、第一穴部13に嵌合する大径部24と小径
孔16に嵌合する小径部25とを有する段付状の制御ピ
ストン26が摺動自在に設けられている。この制御ピス
トン26は、その小径部25の外周部に小径孔16との
隙間を常時シールするシールリング27が、大径部24
の外周部に第一穴部13との隙間を常時シールするシー
ルリング28が設けられている。
【0013】そして、この制御ピストン26の大径部2
4およびシールリング28により、第一穴部13は、入
力ポート20に常時連通する小径孔16側の入力室30
と、出力ポート19に常時連通する貫通孔15側の出力
室31とに区画されている。
【0014】加えて、制御ピストン26の内部には、小
径部25の大径部24側の外周部に開口するよう径方向
に貫通された第一孔部33と該第一孔部33から軸線上
を大径部24の小径部25に対し反対側に貫通する第二
孔部34とが形成されており、これら第一孔部33およ
び第二孔部34で入力室30と出力室31とが連通可能
となっている。
【0015】ここで、第二孔部34の中間位置は径が他
の部分より大きくされた弁室35とされており、該弁室
35内には、スプリング36と、該スプリング36によ
り出力室31側に付勢された弁体37とが収納されてお
り、該弁体37は、スプリング36の付勢力で、弁室3
5と第二孔部34の出力室31側との境界部分の弁座部
38に着座して第二孔部34を閉塞可能となっている。
なお、これら弁室35、スプリング36、弁体37およ
び弁座部38が本実施例の、後輪側ブレーキ系を連通・
遮断可能な弁部39を構成するものである。
【0016】また、制御ピストン26は小径部25の先
端の円弧状部41をケーシング17から外部に突出させ
ており、該円弧状部41には、略直角に折り曲げられた
形状をなすとともに屈曲部43がケーシング17に揺動
自在に支持された荷重入力レバー(入力部材)44の一
端腕部45が当接されている。この荷重入力レバー44
は、車体荷重が増大し後輪の車軸と車体との距離が小さ
くなると制御ピストン26を出力室31方向に押圧する
ため力が他端腕部46に矢印X方向により多く入力され
るようになっている。
【0017】該制御ピストン26の貫通孔15側には、
貫通孔15に摺動自在に嵌合される案内棒部48と、出
力室31内に位置するよう案内棒部48に連結されたフ
ランジ部49と、該フランジ部49の案内棒部48に対
し反対側に延在するとともに制御ピストン26の第二孔
部34に所定深さ挿通可能な作動棒部50とを有する形
状の弁作動部材(弁作動部)51が制御ピストン26と
同軸に設けられている。
【0018】ここで、フランジ部49は、ケーシング1
7の第一穴部13より小径かつ制御ピストン26の第二
孔部34より大径とされており、作動棒部50は第二孔
部34より所定量小径とされかつ弁室35より出力室3
1側の第二孔部34より所定量長く形成されている。こ
こで、第一穴部13の貫通孔15側の端部には、弁作動
部材51の案内棒部48と貫通孔15との隙間をシール
するシール部材52が設けられている。なお、制御ピス
トン26の貫通孔15側の端面にはフランジ部49に当
接した際にも、第二孔部34を出力室31に連通させる
溝54が形成されている。
【0019】ケーシング17の第二穴部14側には、該
第二穴部14に摺動自在に嵌合される頭部56と該頭部
56から一側に延在し貫通孔15に摺動自在に嵌合され
る軸部57とを有するプランジャ58と、頭部56と第
二穴部14の貫通孔15側の端面との間にあって所定付
勢力でプランジャ58を付勢するプランジャスプリング
60とが設けられている。プランジャ58の頭部56の
外周部には第二穴部14との隙間を常時シールするシー
ルリング61が設けられており、これら頭部56および
シールリング61により第二穴部14内は貫通孔15側
の、プランジャスプリング60が収納されるとともに大
気に連通される大気室63と、これに対し反対側に設け
られた、分岐経路22に連通する作動圧室64とに区画
されている。
【0020】分岐経路22の中間位置には、慣性弁65
が設けられている。この慣性弁65は、分岐経路22の
中間位置に弁室66を有しており、該弁室66の一の端
面の上部所定位置には分岐経路22の入力ポート20側
の第一開口部67が開口し、かつ該弁室66の他の端面
の略中央位置には分岐経路22の第二穴部14側の第二
開口部68が開口している。
【0021】そして、該弁室66内には、該弁室66の
高さより所定量小径の鋼材等からなる弁体69が収納さ
れている。なお、弁室66は、その長さ(図1左右方向
の長さ)が弁体69の直径より所定量大きく設定されて
おり、またその下端部と第二開口部68との距離が弁体
69の半径と等しく設定されており、幅(図1紙面直交
方向の幅)は弁体69の直径と略同じとされている。
【0022】そして、この弁室66は、第二開口部68
側を前方側に配置してその軸線(図1にYで示す線と平
行をなす)を車両の前後方向に略沿わせるとともに該軸
線を前方側が高くなるよう水平(図1にZで示す線)に
対し所定角度θ傾斜させた状態で車載されることにな
る。
【0023】そして、車両が加速時、停止時あるいは小
減速度にあるときには、これにより、弁体69は弁室6
6の傾斜を登り切ることができず、第二開口部68から
離間した位置に位置することになって、分岐経路22は
連通状態が維持される。一方、減速度が所定減速度より
大きくなると、弁体69は弁室66の傾斜を転動しつつ
登り切ることになり、これにより、弁体69は第二開口
部68に当接してこれを閉塞させるようになっている。
ここで、第二開口部68の周囲には、弁体69が当接し
た際の閉塞性を確保するために弾性材料からなるシール
部材70が設けられている。
【0024】次に、以上のような構成の本実施例の応荷
重式液圧制御装置11の作動について説明する。まず、
正常時において、車体の荷重が軽い場合に、慣性弁65
が閉じる減速度をαgとすると、この減速度αgを発生さ
せるためブレーキ液圧Lbarが、マスタシリンダ1から
開状態の分岐経路22を通り作動圧室64に導入されて
プランジャ58の頭部56の受圧面積(シール面積)部
分A1に加わるとともに、入力室30に導入されて制御
ピストン26の小径部25の受圧面積(シール面積)部
分A2に加わり、これら二つの力が、プランジャ58、
弁作動部材51および制御ピストン26に図1左方向に
作用する。
【0025】一方、ブレーキ液圧Lbarは、上記二つの
力とは逆向きすなわち図1右方向に、弁作動部材51の
案内棒部48の受圧面積(シール面積)部分A3に加わ
ることになり、この方向には、他に、プランジャスプリ
ング60の付勢力と荷重入力レバー44を介しての車体
荷重が加わり、これら三つの力が作用することになる。
【0026】このとき、ブレーキ液圧Lbarでは、図1
左方向の二つの力より、図1右方向の三つの力が所定値
上回るように、受圧面積およびプランジャスプリング6
0の付勢力等が設定されていて、これにより、プランジ
ャ58、弁作動部材51および制御ピストン26は、い
ずれも図1右方向の移動端に位置することになる(図1
に示す状態)。
【0027】そして、このブレーキ液圧Lbarが発生さ
れることにより、車両の減速度はαgとなり、慣性弁6
5は、弁体69が車両前進方向に転動して第二開口部6
8を閉塞して分岐経路22を遮断することになり、これ
により、これ以上のブレーキ液圧がプランジャ58には
作用しないことになる(この時の、プランジャ58の受
液圧は移動液圧ではない)。
【0028】よって、減速度αg以上が維持された状態
において、制御ピストン26は、マスタシリンダ1側の
ブレーキ液圧が所定のカット点液圧に達すると、該ブレ
ーキ液圧の受圧面積A2に加わる力が荷重入力レバー4
4からの押圧力を上回り、図1左方向に移動することに
なる。このとき、プランジャ58の液圧は慣性弁65の
閉塞により上昇せず、また弁作動部材51に図1右方向
へ加わるブレーキ液圧が上昇することになるため、プラ
ンジャ58および弁作動部材51は、図1右方向の移動
端位置に維持されている。よって、上記図1左方向の移
動により、制御ピストン26は、弁部39の弁体37を
弁作動部材51から離間させ、該弁体37を弁座部38
に着座させて、入力室30と出力室31との連通すなわ
ち後輪側ブレーキ系8の経路10を遮断する。
【0029】そして、この経路10の閉塞状態でのマス
タシリンダ1側のブレーキ液圧のさらなる上昇で制御ピ
ストン26には、図1右方向への力が増大し該方向へ移
動して弁体37を作動棒部50で弁座部38から離間さ
せて経路10を連通させ、このような往復動を繰り返し
て弁体37の弁作動部材51との近接および離間すなわ
ち弁座部38への離間および当接を繰り返させてリアホ
イールシリンダ7に伝達されるブレーキ液圧をマスタシ
リンダ1側のブレーキ液圧に対し所定の比率で低下させ
るカット制御を行う(このカット制御中も慣性弁65の
閉弁によりプランジャ58および弁作動部材51は図1
右方向の移動端位置に維持されている)。
【0030】ここで、車体荷重の増大時には、減速度α
gを発生させるためブレーキ液圧Pbarは、上記軽荷重時
のブレーキ液圧Lbarより大きい液圧が必要とされ、こ
の大きいブレーキ液圧Pbarによる力が制御ピストン2
6等に図1左方向に作用することになるが、車体荷重増
大により荷重入力レバー44からの図1右方向へ作用す
る押圧力も増大することになるため、ブレーキ液圧Pba
rでは、プランジャ58、弁作動部材51および制御ピ
ストン26は、上記と同様、いずれも図1右方向の移動
端に位置することになる。
【0031】そして、このブレーキ液圧Pbarが発生さ
れることにより、車両の減速度はαgとなり、慣性弁6
5が分岐経路22を遮断することになって、これによ
り、上記軽荷重時と同様、プランジャ58および弁作動
部材51は車両前進側の移動端に維持された状態とさ
れ、制御ピストン26には、車体荷重に応じた押圧力が
荷重入力レバー44を介して図1右方向に作用し、よっ
て、制御ピストン26が弁作動部材51から離間する方
向に移動するために必要なブレーキ液圧が車体荷重増大
に応じて高くなる。よって、上記カット点液圧は、車体
荷重増大に応じて高くなるよう変更制御されることにな
る。
【0032】一方、前輪側ブレーキ系5の異常時には、
マスタシリンダ1から発生されるブレーキ液圧が高まる
にもかかわらず車両に所定の減速度αgが得られること
にはならず、これにより慣性弁65は弁体69が第二開
口部68方向に転動できず、分岐経路22の連通状態が
維持される。よって、マスタシリンダ1側のブレーキ液
圧が上昇することにより、プランジャ58の受液圧が上
昇し移動液圧となって弁作動部材51の図1左方向へ加
わる力が大きくなり、弁作動部材51を、制御ピストン
26に当接し弁部39の弁体37を弁座部38から離座
させる位置(弁部近接位置)に位置させた状態とすると
ともに制御ピストン26に、当接するフランジ部49か
らプランジャ58の受液圧を伝達する。さらに、上記プ
ランジャ58に加わる力の増大に加えて、前記ブレーキ
液圧が入力室30に導入されることによる制御ピストン
26への図1左方向への力が増大することになって、こ
れらの力が、図1右方向に加わる、弁作動部材51の液
圧による力、プランジャスプリング60の付勢力および
荷重入力レバー44を介しての車体荷重の三つの力を上
回ることになり、プランジャ58、弁作動部材51およ
び制御ピストン26が一体に図1左方向に移動すること
になる。
【0033】これにより、弁部39は開弁状態とされる
ことになり、後輪側ブレーキ系8が遮断されることはな
く、よって、上記カット制御がキャンセルされる。そし
て、上記により減速度が上昇し慣性弁65が閉じた後
も、該慣性弁65の閉塞で作動圧室64がハイドロリッ
クロック状態となり、よって、プランジャ58は戻れ
ず、カット制御のキャンセル状態を維持することにな
る。
【0034】なお、車体荷重によって制御ピストン26
に作用する押圧力が変化することになってカット制御の
キャンセルに至る上記失陥保障機構の作動液圧に差が生
じるが、いずれの荷重状態においても、上記と略同様の
作動するように設定されている。
【0035】ここで、図2に示す特性線図を参照して上
記応荷重式液圧制御装置の特性を説明する。図2におい
て、横軸がブレーキ液圧Pを、縦軸が車体荷重による外
部入力Fを示しており、線aは制御ピストン26の特
性、線bはプランジャ58の特性を、範囲cはプランジ
ャスプリング60の付勢力に相当するブレーキ液圧を示
している。また、範囲dは車体荷重が小さい軽搭載時に
発生されるブレーキ液圧、範囲dは車体荷重が大きい重
搭載時に発生されるブレーキ液圧を示している。
【0036】そして、線aは、該線aの液圧で制御ピス
トン26が上記図1左方向に移動を開始すること(すな
わち正常時におけるカット点液圧)を示しており、線b
は、該線bの液圧でプランジャ58が上記図1左方向に
移動を開始することを示している。
【0037】よって、軽積載・重積載を問わず前輪側ブ
レーキ系5の異常時には慣性弁65の作動液圧が正常時
より高くなり、このような慣性弁65が開弁状態にある
状態においては、線aに線bを加えた線fの特性を得る
ことができて、カット点をなくすことができる。
【0038】以上に述べたように、本実施例の応荷重式
液圧制御装置によれば、慣性弁65を用いて前輪側ブレ
ーキ系5の異常を間接的に検知してカット制御のキャン
セルを行うため、前後配管のブレーキ装置に適用された
場合においても、前輪側ブレーキ系5から配管を連結さ
せる必要がなくなる。したがって、コストを低減するこ
とができる。しかも、液圧が正常であるにもかかわら
ず、例えばフェード、ベーパーロックおよび配管閉塞等
で前輪側のブレーキ性能が低下した場合にも、カット制
御をキャンセルして、後輪側で制動力を確保することが
できる。さらに、マスタシリンダ一体型ABSシステム
等を装着した車両においても、減速度で前輪側ブレーキ
系5の失陥の有無を判別するため、前輪側ブレーキ系5
のABS制御による液圧変動を失陥と誤検知することが
なくなる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の応荷重式
液圧制御装置によれば、慣性弁を用いて前輪側ブレーキ
系の異常を検知してカット制御のキャンセルを行うた
め、前後配管のブレーキ装置に適用された場合において
も、前輪側ブレーキ系から配管を連結させる必要がなく
なる。したがって、コストを低減することができる。し
かも、液圧が正常であるにもかかわらず前輪側のブレー
キ性能が低下した場合にも、カット制御をキャンセルし
て後輪側で制動力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による応荷重式液圧制御装置
が採用されたブレーキ装置の構成図である。
【図2】本発明の一実施例による応荷重式液圧制御装置
の特性線図である。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 4 フロントホイールシリンダ 5 前輪側ブレーキ系 7 リアホイールシリンダ 8 後輪側ブレーキ系 11 応荷重式液圧制御装置 22 分岐経路 26 制御ピストン 39 弁部 44 荷重入力レバー(入力部材) 51 弁作動部材(弁作動部) 58 プランジャ 65 慣性弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダとフロントホイールシリ
    ンダとを接続させる前輪側ブレーキ系、およびマスタシ
    リンダとリアホイールシリンダとを接続させる後輪側ブ
    レーキ系の二系統を有するブレーキ装置に設けられる応
    荷重式液圧制御装置であって、 後輪側ブレーキ系を連通・遮断可能な弁部と、 該弁部に近接・離間可能に設けられ該弁部からの離間時
    に該弁部を閉弁させる弁作動部と、 前記弁部を保持するとともに、マスタシリンダ側のブレ
    ーキ液圧が所定のカット点液圧に達すると移動して前記
    弁部を前記弁作動部から離間させて後輪側ブレーキ系を
    遮断し、さらなるマスタシリンダ側のブレーキ液圧の上
    昇で往復動して前記弁部に前記弁作動部との近接および
    離間を繰り返させてリアホイールシリンダに伝達される
    ブレーキ液圧をマスタシリンダ側のブレーキ液圧に対し
    所定の比率で低下させる制御ピストンと、 車体の荷重に応じた力を前記制御ピストンに、前記弁部
    を前記弁作動部に近接させる方向に入力する入力部材
    と、 前記弁部とマスタシリンダとの間の後輪側ブレーキ系か
    ら分岐した分岐経路と、 該分岐経路の液圧を受け、液圧が所定の移動液圧になる
    と前記弁作動部を弁部近接位置に位置させるプランジャ
    と、 所定の減速度発生時に前記分岐経路を遮断する慣性弁
    と、を具備することを特徴とする応荷重式液圧制御装
    置。
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