JPH07180680A - ロータリ式圧縮機 - Google Patents
ロータリ式圧縮機Info
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- JPH07180680A JPH07180680A JP32531993A JP32531993A JPH07180680A JP H07180680 A JPH07180680 A JP H07180680A JP 32531993 A JP32531993 A JP 32531993A JP 32531993 A JP32531993 A JP 32531993A JP H07180680 A JPH07180680 A JP H07180680A
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- Japan
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- frame
- compressor
- case
- rotary compressor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧縮機部の固定構造を改良し圧縮機部で発生
する振動の密閉ケースへの伝達を抑制し、低騒音化を達
成する。 【構成】 密閉ケース10の内部に電動機部と圧縮機部
とをクランクシャフト13により連結し、圧縮機部を保
持する円筒状の鋼板フレーム22を用いて圧縮機部を密
閉ケース10に固定するようにしたロータリ式圧縮機の
固定構造において、密閉ケース内面と対向するフレーム
22の円筒部に軟固定構造部を設け、密閉ケースと軟固
定構造部を溶接により接合する。
する振動の密閉ケースへの伝達を抑制し、低騒音化を達
成する。 【構成】 密閉ケース10の内部に電動機部と圧縮機部
とをクランクシャフト13により連結し、圧縮機部を保
持する円筒状の鋼板フレーム22を用いて圧縮機部を密
閉ケース10に固定するようにしたロータリ式圧縮機の
固定構造において、密閉ケース内面と対向するフレーム
22の円筒部に軟固定構造部を設け、密閉ケースと軟固
定構造部を溶接により接合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉形のロータリ式圧
縮機に関し、特に、圧縮機部を固定するための板金フレ
ームの固定構造を改良し低騒音化を図った密閉形回転圧
縮機に関する。
縮機に関し、特に、圧縮機部を固定するための板金フレ
ームの固定構造を改良し低騒音化を図った密閉形回転圧
縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロータリ式圧縮機では、
シリンダ、ブレード等の部品からなる圧縮機部を密閉ケ
ースに対して固定する構造として、直接、圧縮機部を密
閉ケースに溶接する構造や、鋼板フレームに圧縮機部を
ボルトを用いて固定し、そのフレームを密閉ケースに溶
接する構造が知られている。一般に圧縮機部の取付固定
に使用される板金フレームは、金属薄板を単純形状の円
筒形状に加工した部品で、その円筒部分で密閉ケースに
アークスポット溶接などの接合方法を用いて固定してい
る。
シリンダ、ブレード等の部品からなる圧縮機部を密閉ケ
ースに対して固定する構造として、直接、圧縮機部を密
閉ケースに溶接する構造や、鋼板フレームに圧縮機部を
ボルトを用いて固定し、そのフレームを密閉ケースに溶
接する構造が知られている。一般に圧縮機部の取付固定
に使用される板金フレームは、金属薄板を単純形状の円
筒形状に加工した部品で、その円筒部分で密閉ケースに
アークスポット溶接などの接合方法を用いて固定してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フレー
ムは、剛性が高く、また、密閉ケースに対して密着させ
るようにして固定される。このため、運転中の圧縮機部
の振動がフレームを介して密閉ケースへ直接伝達してし
まうため、密閉ケースの振動により騒音が大きくなる原
因となっている。そこで、本発明の目的は、前記従来技
術の有する問題点を解消し、圧縮機部で発生する振動の
密閉ケースへの伝達を抑制し、低騒音化を図った密閉形
回転圧縮機を提供することにある。
ムは、剛性が高く、また、密閉ケースに対して密着させ
るようにして固定される。このため、運転中の圧縮機部
の振動がフレームを介して密閉ケースへ直接伝達してし
まうため、密閉ケースの振動により騒音が大きくなる原
因となっている。そこで、本発明の目的は、前記従来技
術の有する問題点を解消し、圧縮機部で発生する振動の
密閉ケースへの伝達を抑制し、低騒音化を図った密閉形
回転圧縮機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、密閉ケースの内部に電動機部と圧縮部
とをクランクシャフトにより連結し、前記圧縮機部を保
持する円筒状のフレームを用いて圧縮機部を密閉ケース
に固定するようにしたロータリ式圧縮機において、密閉
ケース内面と対向する前記フレームの円筒部に軟固定構
造部を設け、前記密閉ケースと前記軟固定構造部を溶接
により接合するように構成したものである。
めに、本発明は、密閉ケースの内部に電動機部と圧縮部
とをクランクシャフトにより連結し、前記圧縮機部を保
持する円筒状のフレームを用いて圧縮機部を密閉ケース
に固定するようにしたロータリ式圧縮機において、密閉
ケース内面と対向する前記フレームの円筒部に軟固定構
造部を設け、前記密閉ケースと前記軟固定構造部を溶接
により接合するように構成したものである。
【0005】前記の構成においては、軟固定構造部は、
前記フレームの円筒部に設けた複数の切欠溝と、この切
欠溝によって形成される舌片部とから構成される。
前記フレームの円筒部に設けた複数の切欠溝と、この切
欠溝によって形成される舌片部とから構成される。
【0006】また、前記軟固定構造部は、前記フレーム
の円筒部と密閉ケースとの間に制振鋼板を間に挟み込ん
だ構造から構成されるものである。
の円筒部と密閉ケースとの間に制振鋼板を間に挟み込ん
だ構造から構成されるものである。
【0007】さらに、前記軟固定構造部は、前記フレー
ムの円筒部に形成された複数のスリットと、このスリッ
トの間で密閉ケース側に膨出する卓状部とから構成する
ことができる。
ムの円筒部に形成された複数のスリットと、このスリッ
トの間で密閉ケース側に膨出する卓状部とから構成する
ことができる。
【0008】さらにまた、本発明は、前記の目的を達成
するために、密閉ケースの内部に電動機部と圧縮部とを
クランクシャフトにより連結し、前記圧縮機部を保持す
る円筒状のフレームを用いて圧縮機部を密閉ケース内に
固定するようにしたロータリ式圧縮機において、前記圧
縮部のシリンダとフレームとの間に弾性体を介して締結
部材により前記圧縮部を前記フレームに固定し、前記フ
レームを密閉ケース内に溶接接合するように構成したも
のである。
するために、密閉ケースの内部に電動機部と圧縮部とを
クランクシャフトにより連結し、前記圧縮機部を保持す
る円筒状のフレームを用いて圧縮機部を密閉ケース内に
固定するようにしたロータリ式圧縮機において、前記圧
縮部のシリンダとフレームとの間に弾性体を介して締結
部材により前記圧縮部を前記フレームに固定し、前記フ
レームを密閉ケース内に溶接接合するように構成したも
のである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、軟固定構造部
において板金フレームの剛性が小さくなり、圧縮機部で
発生した振動がフレームを伝わって密閉ケースに伝達し
にくくなるので、密閉ケース自体の振動による騒音を低
減することができる。
において板金フレームの剛性が小さくなり、圧縮機部で
発生した振動がフレームを伝わって密閉ケースに伝達し
にくくなるので、密閉ケース自体の振動による騒音を低
減することができる。
【0010】また、請求項5に記載の発明によれば、圧
縮機部で発生する振動が弾性体に吸収されるため、振動
がフレームへ伝達しにくくなるので、圧縮部の振動が騒
音発生の加振力として作用しなくなり、運転中の振動に
基づく騒音を低減することができる。
縮機部で発生する振動が弾性体に吸収されるため、振動
がフレームへ伝達しにくくなるので、圧縮部の振動が騒
音発生の加振力として作用しなくなり、運転中の振動に
基づく騒音を低減することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明によるロータリ式圧縮機の一実
施例について添付の図面を参照して説明する。図1は、
本発明を縦形のロータリ式圧縮機に適用した実施例の圧
縮機部の要部を表した縦断面図である。符号10は密閉
ケースを示している。電動機部は、密閉ケース10の内
周面に固定されたステータ11と、このステータ11の
内側に遊嵌しているロータ12とから構成されている。
このロータ12には、圧縮機部14に連結されるクラン
クシャフト13の一端側が同軸的に接合されている。こ
のクランクシャフト13の他端側は圧縮機部14を構成
する主軸受15、副軸受16によって回転自在に支持さ
れている。
施例について添付の図面を参照して説明する。図1は、
本発明を縦形のロータリ式圧縮機に適用した実施例の圧
縮機部の要部を表した縦断面図である。符号10は密閉
ケースを示している。電動機部は、密閉ケース10の内
周面に固定されたステータ11と、このステータ11の
内側に遊嵌しているロータ12とから構成されている。
このロータ12には、圧縮機部14に連結されるクラン
クシャフト13の一端側が同軸的に接合されている。こ
のクランクシャフト13の他端側は圧縮機部14を構成
する主軸受15、副軸受16によって回転自在に支持さ
れている。
【0012】圧縮機部14のシリンダ17には、クラン
クシャフト13の軸心から偏心して設けられるクランク
部18とこれに外嵌するローラ19が収容されており、
このローラ19がクランクシャフト13の回転に伴なう
クランク部18の偏心回転により偏心運動させられ、シ
リンダ17の半径方向に往復動する図示しないブレード
とによって形成される圧縮空間の体積が変化することに
よって、吸い込み管21から導入されるガスの吸入、圧
縮、吐出という一連の圧縮サイクルが行われるようにな
っている。圧縮されたガスは、吐出バルブ23から吐出
されて電動機室側に導かれ、密閉ケース10の頭部に接
続される吐出管から外部の配管へ吐出される。
クシャフト13の軸心から偏心して設けられるクランク
部18とこれに外嵌するローラ19が収容されており、
このローラ19がクランクシャフト13の回転に伴なう
クランク部18の偏心回転により偏心運動させられ、シ
リンダ17の半径方向に往復動する図示しないブレード
とによって形成される圧縮空間の体積が変化することに
よって、吸い込み管21から導入されるガスの吸入、圧
縮、吐出という一連の圧縮サイクルが行われるようにな
っている。圧縮されたガスは、吐出バルブ23から吐出
されて電動機室側に導かれ、密閉ケース10の頭部に接
続される吐出管から外部の配管へ吐出される。
【0013】このような圧縮機部14の全体部は、鋼板
フレーム22によって保持され、このフレーム22を密
閉ケース10にスポット溶接によって接合することで固
定されている。フレーム22は、金属薄板を成形した有
底円筒状の部材であって、図2に示されるように、シリ
ンダ17が固定される当接面を形成するリング状の円輪
部24の内径は、主軸受17のフランジ外径に対応する
ようになっている。また、円輪部24には、シリンダ1
7を固定するためのボルト挿入穴25、25、…が所要
数形成されているとともに、円周方向に配列する複数の
油落とし穴26、26、…と、陥没するように形成され
た油溜め27がシリンダ17内の図示しないブレードの
位置に対応する位置に設けられている。なお、油溜め2
7には、ここに溜まった潤滑油をシリンダ17内のブレ
ードに給油できるように油落とし穴28が穿孔されてい
る。
フレーム22によって保持され、このフレーム22を密
閉ケース10にスポット溶接によって接合することで固
定されている。フレーム22は、金属薄板を成形した有
底円筒状の部材であって、図2に示されるように、シリ
ンダ17が固定される当接面を形成するリング状の円輪
部24の内径は、主軸受17のフランジ外径に対応する
ようになっている。また、円輪部24には、シリンダ1
7を固定するためのボルト挿入穴25、25、…が所要
数形成されているとともに、円周方向に配列する複数の
油落とし穴26、26、…と、陥没するように形成され
た油溜め27がシリンダ17内の図示しないブレードの
位置に対応する位置に設けられている。なお、油溜め2
7には、ここに溜まった潤滑油をシリンダ17内のブレ
ードに給油できるように油落とし穴28が穿孔されてい
る。
【0014】次に、図3は、フレーム22の円筒部29
における軟固定構造部の構造を図示したものである。こ
の実施例では、フレーム22の外径寸法を密閉ケース1
0の内径よりもわずかに小さくし、円筒部29と密閉ケ
ース10の間に隙間(A)ができるよう構成し、さらに
フレーム22の円筒部29には圧縮機部の軸方向に延び
る一対の切欠溝30a、30bが所定の間隔をおいて形
成され、この切欠溝30a、30bによって形成される
舌片部31を密閉ケース10側に突出させ密閉ケース1
0内周面と当接させ溶接接合部とするようにしたもので
ある。このようなフレーム22を密閉ケース10に固定
するときには、アークスポット溶接を行いナゲット32
によって密閉ケース10と舌片31とが接合される。
における軟固定構造部の構造を図示したものである。こ
の実施例では、フレーム22の外径寸法を密閉ケース1
0の内径よりもわずかに小さくし、円筒部29と密閉ケ
ース10の間に隙間(A)ができるよう構成し、さらに
フレーム22の円筒部29には圧縮機部の軸方向に延び
る一対の切欠溝30a、30bが所定の間隔をおいて形
成され、この切欠溝30a、30bによって形成される
舌片部31を密閉ケース10側に突出させ密閉ケース1
0内周面と当接させ溶接接合部とするようにしたもので
ある。このようなフレーム22を密閉ケース10に固定
するときには、アークスポット溶接を行いナゲット32
によって密閉ケース10と舌片31とが接合される。
【0015】このように切欠溝30a、30bにより剛
性を弱めた舌片部31を密閉ケース10との溶接部とす
ることによって、圧縮機の運転中に圧縮機部で生じる振
動が舌片部31で吸収されて密閉ケース10への直接的
な振動の伝達を抑制できるので、運転時の騒音を小さく
できる。
性を弱めた舌片部31を密閉ケース10との溶接部とす
ることによって、圧縮機の運転中に圧縮機部で生じる振
動が舌片部31で吸収されて密閉ケース10への直接的
な振動の伝達を抑制できるので、運転時の騒音を小さく
できる。
【0016】尚、上記実施例では切欠溝を一対に設けて
いるが、複数設けたものでも良い。又フレーム22の外
径寸法は密閉ケース10の内径と略同一にして密着させ
ても良く、円筒部29と密閉ケース10間の隙間の離間
距離及び舌片部31の突出部は、圧縮機の使用周波数帯
域での振動が少なくなるように適宜設計すれば良い。
いるが、複数設けたものでも良い。又フレーム22の外
径寸法は密閉ケース10の内径と略同一にして密着させ
ても良く、円筒部29と密閉ケース10間の隙間の離間
距離及び舌片部31の突出部は、圧縮機の使用周波数帯
域での振動が少なくなるように適宜設計すれば良い。
【0017】次に、図4は、フレーム22の軟固定構造
部の変形例を示した図である。この変形例でも、フレー
ム22の外径寸法は密閉ケース10内径よりわずかに小
さくし、隙間(A)ができるよう構成し、軟固定構造部
をフレーム22の円筒部29と、密閉ケース10との間
に制振鋼板33を間に挟みんだ構造とし、この制振鋼板
33の溶接用穴34にナゲット32を通すようにアーク
スポット溶接を行いフレーム22を接合するようにした
ものである。このような軟固定構造部を密閉ケース10
との溶接部とすることによって、圧縮機の運転中に圧縮
機部で生じる振動が直接に密閉ケース10に伝達しない
ように制振鋼板33によって抑制できるので、運転時の
騒音を小さくできる。
部の変形例を示した図である。この変形例でも、フレー
ム22の外径寸法は密閉ケース10内径よりわずかに小
さくし、隙間(A)ができるよう構成し、軟固定構造部
をフレーム22の円筒部29と、密閉ケース10との間
に制振鋼板33を間に挟みんだ構造とし、この制振鋼板
33の溶接用穴34にナゲット32を通すようにアーク
スポット溶接を行いフレーム22を接合するようにした
ものである。このような軟固定構造部を密閉ケース10
との溶接部とすることによって、圧縮機の運転中に圧縮
機部で生じる振動が直接に密閉ケース10に伝達しない
ように制振鋼板33によって抑制できるので、運転時の
騒音を小さくできる。
【0018】尚、隙間Aの寸法と制振鋼板33の厚み
は、圧縮機の使用周波数帯域での振動が少なくなるよう
に適宜設計すれば良い。
は、圧縮機の使用周波数帯域での振動が少なくなるよう
に適宜設計すれば良い。
【0019】また、図5は、さらに他のフレーム22の
軟固定構造の変形例を図示した図である。この変形例の
場合にも、フレーム22の外径は密閉ケース10の内径
よりわずかに小さくし、隙間Aができるように構成し、
円筒部に形成された一対のスリット35a、35bの間
には、密閉ケース10側に膨出する卓状部36が形成さ
れ、この卓状部36を密閉ケース10内周面に当接させ
溶接部としてアークスポット溶接を行い、フレーム22
は密閉ケース10に対してナゲット32によって接合さ
れるようになっている。
軟固定構造の変形例を図示した図である。この変形例の
場合にも、フレーム22の外径は密閉ケース10の内径
よりわずかに小さくし、隙間Aができるように構成し、
円筒部に形成された一対のスリット35a、35bの間
には、密閉ケース10側に膨出する卓状部36が形成さ
れ、この卓状部36を密閉ケース10内周面に当接させ
溶接部としてアークスポット溶接を行い、フレーム22
は密閉ケース10に対してナゲット32によって接合さ
れるようになっている。
【0020】この軟固定構造部を密閉ケース10との溶
接部とすることによって、圧縮機の運転中に圧縮機部で
生じる振動が卓上部36で吸収されて密閉ケース10へ
の直接的な振動の伝達を抑制できるので、運転時の騒音
を小さくできる。
接部とすることによって、圧縮機の運転中に圧縮機部で
生じる振動が卓上部36で吸収されて密閉ケース10へ
の直接的な振動の伝達を抑制できるので、運転時の騒音
を小さくできる。
【0021】尚、上記スリットは圧縮機の軸方向でも、
円周方向に設けても良い。又、隙間Aの寸法は圧縮機の
使用周波数帯域での振動が少なくなるように適宜設計す
れば良い。
円周方向に設けても良い。又、隙間Aの寸法は圧縮機の
使用周波数帯域での振動が少なくなるように適宜設計す
れば良い。
【0022】次に、本発明の他の実施例について、図6
乃至図8を参照して説明する。この実施例は、本発明を
圧縮機部が二つのシリンダからなる縦形ロータリ式圧縮
機に適用した実施例である。以下の説明においては、前
記第1実施例と同一の構成要素には同一の参照符号を付
してその詳細な説明は省略する。
乃至図8を参照して説明する。この実施例は、本発明を
圧縮機部が二つのシリンダからなる縦形ロータリ式圧縮
機に適用した実施例である。以下の説明においては、前
記第1実施例と同一の構成要素には同一の参照符号を付
してその詳細な説明は省略する。
【0023】この第2実施例によるロータリ式圧縮機の
圧縮機部40では、第1シリンダ41と第2シリンダ4
2とが仕切り板43を間に介して重ねて連設されてい
る。クランクシャフト13の圧縮機部側は、第1シリン
ダ41と第2シリンダ42に挿通されるとともに、第1
シリンダ41、第2シリンダ42のそれぞれの片側で主
軸受15、副軸受16によって回転自在に支承されてい
る。
圧縮機部40では、第1シリンダ41と第2シリンダ4
2とが仕切り板43を間に介して重ねて連設されてい
る。クランクシャフト13の圧縮機部側は、第1シリン
ダ41と第2シリンダ42に挿通されるとともに、第1
シリンダ41、第2シリンダ42のそれぞれの片側で主
軸受15、副軸受16によって回転自在に支承されてい
る。
【0024】第1シリンダ41のシリンダ室には、第1
クランク部44とこれに外嵌する第1ローラ45が収容
され、また、第2シリンダ42のシリンダ室には第2ク
ランク部46と第2ローラ47が収容されてそれぞれ圧
縮空間が形成されている。従って、第1クランク部4
4、第2クランク部46の偏心回転とともに圧縮空間が
変化し、吸込み管48、49から導入されるガスの吸込
み、圧縮、吐出の一連の圧縮サイクルが行われるように
なっている。この場合、第1シリンダ41で圧縮された
ガスは、吐出バルブ50から電動機室側に吐出される。
また、第2シリンダ42で圧縮されたガスは、吐出バル
ブ51から吐出されてから、第2シリンダ42、第1シ
リンダ41を軸方向に貫通する図示されないガス通路を
介して電動機室側に導出されるようになっている。
クランク部44とこれに外嵌する第1ローラ45が収容
され、また、第2シリンダ42のシリンダ室には第2ク
ランク部46と第2ローラ47が収容されてそれぞれ圧
縮空間が形成されている。従って、第1クランク部4
4、第2クランク部46の偏心回転とともに圧縮空間が
変化し、吸込み管48、49から導入されるガスの吸込
み、圧縮、吐出の一連の圧縮サイクルが行われるように
なっている。この場合、第1シリンダ41で圧縮された
ガスは、吐出バルブ50から電動機室側に吐出される。
また、第2シリンダ42で圧縮されたガスは、吐出バル
ブ51から吐出されてから、第2シリンダ42、第1シ
リンダ41を軸方向に貫通する図示されないガス通路を
介して電動機室側に導出されるようになっている。
【0025】以上のように構成される圧縮機部40は、
図7に示されるように、第1シリンダ41に螺入される
ボルト52によってフレーム22と一体に取り付けられ
ている。この場合、フレーム22は、直接密閉ケーシン
グ10の内周面にスポット溶接によって固定されてい
る。図7に示されるように、ボルト52の頭とフレーム
22との間には、ゴムなど弾性体53が介装されてい
る。
図7に示されるように、第1シリンダ41に螺入される
ボルト52によってフレーム22と一体に取り付けられ
ている。この場合、フレーム22は、直接密閉ケーシン
グ10の内周面にスポット溶接によって固定されてい
る。図7に示されるように、ボルト52の頭とフレーム
22との間には、ゴムなど弾性体53が介装されてい
る。
【0026】以上のように構成される圧縮機部の固定構
造では、運転中に圧縮機部で発生する振動は、弾性体5
3によってある程度吸収されるようになっているので、
フレーム22から密閉ケース10に伝わる振動を小さく
できる。従って、騒音発生の加振力である振動を小さく
することで、運転中に発生する騒音を低減することがで
きる。
造では、運転中に圧縮機部で発生する振動は、弾性体5
3によってある程度吸収されるようになっているので、
フレーム22から密閉ケース10に伝わる振動を小さく
できる。従って、騒音発生の加振力である振動を小さく
することで、運転中に発生する騒音を低減することがで
きる。
【0027】ここで、図8は、以上のように構成される
固定構造を有するロータリ式圧縮機について運転周波数
を変えながら行って騒音試験の結果と、同様の条件で行
った従来のロータリ式圧縮機の騒音試験の測定結果をヒ
ストグラムとして表した図である。太線が実施例による
試験結果であり、細線が従来の圧縮機を表している。こ
の図8から、弾性体53を間に介して圧縮機部を固定す
ることによって、広い周波数域にわたって、2〜3割方
騒音が低減していることがわかる。
固定構造を有するロータリ式圧縮機について運転周波数
を変えながら行って騒音試験の結果と、同様の条件で行
った従来のロータリ式圧縮機の騒音試験の測定結果をヒ
ストグラムとして表した図である。太線が実施例による
試験結果であり、細線が従来の圧縮機を表している。こ
の図8から、弾性体53を間に介して圧縮機部を固定す
ることによって、広い周波数域にわたって、2〜3割方
騒音が低減していることがわかる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、フレームの円筒部に軟固定構造部を設け、前
記密閉ケースと前記軟固定構造部を溶接により接合する
ように構成したので、軟固定構造部においてフレームの
剛性が小さくなり、圧縮機部で発生した振動がフレーム
を伝わって密閉ケースに伝達しにくくなるので、密閉ケ
ース自体の振動による騒音を低減することができる。
によれば、フレームの円筒部に軟固定構造部を設け、前
記密閉ケースと前記軟固定構造部を溶接により接合する
ように構成したので、軟固定構造部においてフレームの
剛性が小さくなり、圧縮機部で発生した振動がフレーム
を伝わって密閉ケースに伝達しにくくなるので、密閉ケ
ース自体の振動による騒音を低減することができる。
【0029】また、本発明は、前記圧縮機部のシリンダ
とフレームとの間に弾性体を介して締結部材により前記
圧縮機部をフレームに固定し、前記フレームを密閉ケー
スに溶接接合するように構成したので、圧縮機部で発生
する振動が弾性体に吸収されるため、振動がフレームへ
伝達しにくくなるので、圧縮機部の振動が騒音発生の加
振力として作用しなくなり、運転中の振動に基づく騒音
を低減することができる。
とフレームとの間に弾性体を介して締結部材により前記
圧縮機部をフレームに固定し、前記フレームを密閉ケー
スに溶接接合するように構成したので、圧縮機部で発生
する振動が弾性体に吸収されるため、振動がフレームへ
伝達しにくくなるので、圧縮機部の振動が騒音発生の加
振力として作用しなくなり、運転中の振動に基づく騒音
を低減することができる。
【図1】本発明の一実施例によるロータリ式圧縮機の圧
縮機部の構成を表した断面図。
縮機部の構成を表した断面図。
【図2】圧縮機部を固定する板金フレームの正面図。
【図3】実施例による板金フレームの軟固定固定構造を
示す図で、図3(a)はその正面図、図3(b)は断面
図、図3(c)はその斜視図。
示す図で、図3(a)はその正面図、図3(b)は断面
図、図3(c)はその斜視図。
【図4】板金フレームの他の変形例による軟固定固定構
造を示す図で、図4(a)はその正面図、図4(b)は
断面図。
造を示す図で、図4(a)はその正面図、図4(b)は
断面図。
【図5】板金フレームの他の変形例による軟固定固定構
造を示す図で、図5(a)はその正面図、図5(b)は
断面図。
造を示す図で、図5(a)はその正面図、図5(b)は
断面図。
【図6】本発明の他の実施例によるロータリ式圧縮機の
圧縮機部の構成を表した断面図。
圧縮機部の構成を表した断面図。
【図7】図6のロータリ式圧縮機の圧縮機部において、
圧縮機部の固定構造を表した断面図。
圧縮機部の固定構造を表した断面図。
【図8】従来のロータリ式圧縮機と実施例によるロータ
リ圧縮機とで行ってた騒音試験の測定結果を対比して示
した図。
リ圧縮機とで行ってた騒音試験の測定結果を対比して示
した図。
10 密閉ケース 11 ステータ 12 ロータ 13 クランクシャフト 14 圧縮機部 15 主軸受 16 副軸受 17 シリンダ 18 クランク部 19 ローラ 22 フレーム 29 円筒部 30a、30b 切欠溝 32 ナゲット 33 制振鋼板 35a、35b スリット 36 卓状部
Claims (5)
- 【請求項1】密閉ケースの内部に電動機部と圧縮部とを
クランクシャフトにより連結し、前記圧縮機部を保持す
る円筒状のフレームを用いて圧縮機部を密閉ケース内に
固定するようにしたロータリ式圧縮機において、密閉ケ
ース内面と対向する前記フレームの円筒部に軟固定構造
部を設け、前記密閉ケースと前記軟固定構造部を溶接に
より接合することを特徴とするロータリ式圧縮機。 - 【請求項2】請求項1に記載のロータリ式圧縮機におい
て、前記軟固定構造部は、前記フレームの円筒部に設け
た複数の切欠溝と、この切欠溝によって形成される舌片
部とからなることを特徴とするロータリ式圧縮機。 - 【請求項3】請求項1に記載のロータリ式圧縮機におい
て、軟固定構造部は、前記フレームの円筒部と密閉ケー
スとの間に制振鋼板を間に挟み込んだ構造からなること
を特徴とするロータリ式圧縮機。 - 【請求項4】請求項1に記載のロータリ式圧縮機におい
て、前記軟固定構造部は、前記フレームの円筒部に形成
された複数のスリットと、このスリットの間で密閉ケー
ス側に膨出する卓状部とからなることを特徴とするロー
タリ式圧縮機。 - 【請求項5】密閉ケースの内部に電動機部と圧縮部とを
クランクシャフトにより連結し、前記圧縮機部を保持す
る円筒状のフレームを用いて圧縮機部を密閉ケース内に
固定するようにしたロータリ式圧縮機において、前記圧
縮部のシリンダとフレームとの間に弾性体を介して締結
部材により前記圧縮部を前記フレームに固定し、前記フ
レームを密閉ケース内に溶接接合することを特徴とする
ロータリ式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32531993A JPH07180680A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ロータリ式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32531993A JPH07180680A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ロータリ式圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07180680A true JPH07180680A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18175497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32531993A Pending JPH07180680A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ロータリ式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07180680A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1486672A1 (en) * | 2002-03-07 | 2004-12-15 | Daikin Industries, Ltd. | Closed compressor |
JP2009074555A (ja) * | 2008-12-01 | 2009-04-09 | Daikin Ind Ltd | 密閉型圧縮機 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32531993A patent/JPH07180680A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1486672A1 (en) * | 2002-03-07 | 2004-12-15 | Daikin Industries, Ltd. | Closed compressor |
US7618242B2 (en) | 2002-03-07 | 2009-11-17 | Daikin Industries, Ltd. | Hermetic sealed compressor |
EP1486672A4 (en) * | 2002-03-07 | 2010-08-18 | Daikin Ind Ltd | COMPRESSOR CLOSES |
JP2009074555A (ja) * | 2008-12-01 | 2009-04-09 | Daikin Ind Ltd | 密閉型圧縮機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021122 |