JPH07178497A - 盲リベットの自動据え込み装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 不利な結果を伴わずに盲リベットの空気圧送
り装置における盲リベットの送り動作を確実にするこ
と。 【構成】 盲リベット１２を受け取る盲リベット据え込
み工具の先端の端面３２を、受け入れられる盲リベット
のフランジの凸状面３６と適合させ、先端の穴１８の内
径が凸状リベット面の内径に対応する凹状面３８にする
ことにより、装填装置１６から盲リベット据え込み工具
の先端への盲リベットの送り動作を確実にさせることが
出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野及び従来の技術】本発明は、本体及
び心棒を有する２つの部分から成るリベットがリベット
据え込み工具により据え込まれ、該工具は心棒の自由端
を把持し、該心棒の拡大した遠方端を本体内に引き込
み、本体のフランジと拡大した心棒を内部に引き込むこ
とにより拡大させた本体の自由端との間で加工物を効果
的に締め付ける盲リベット据え込み装置に関するもので
ある。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】かかる工具の生産性を
向上させるため、装填装置が使用され、該装填装置は、
該工具と軸方向に整合されかつ該工具から離間した状態
で次のリベットを提示し、次いで盲リベットをこの工具
に向けて吹き出すことにより、リベットを工具に送る。
工具の先端は真空圧によりその送られた盲リベットを受
け取りかつそのリベットを保持する。心棒の自由端の長
さは25.4ｍｍ（１インチ）以上であり、その方向がその
所望の軸線から変位する可能性があるため、リベットの
かかる送り動作が常に良好に行われるとは限らない。

【０００３】リベットの送り動作が確実に行われるよう
にしようとする場合、問題が生ずる。リベットを受け取
る工具の平坦な端部の先端部分の穴周囲を面取り加工す
れば、このリベットの送り動作が確実になるが、かかる
面取り加工はリベットの据え込み作業には望ましくな
く、その面取り加工程度が大きければ大きい程、益々、
望ましいものでなくなる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、面取り加工し
たように機能するが、実際には、面取り加工した訳では
ない解決手段を提供するものである。

【０００５】故に、本発明の一つの目的は、不利な結果
を伴わずに盲リベットの空気圧送り装置における盲リベ
ットの送り動作を確実にすることである。

【０００６】かかる目的を達成するために、本発明で
は、凸状のフランジ付き端部を備えた本体部分と該本体
部分内に伸長する心棒部分を有する盲リベットを据え込
む盲リベット据え込み工具と、装填装置と、吹出手段と
を備える盲リベットの自動据え込み装置であって、前記
盲リベット据え込み工具が、一端面を有する先端部分
と、前記先端に形成され、前記端面と連通し、盲リベッ
トの心棒を受け入れる穴とを備え、前記端面が、凸状フ
ランジ面に適合するように選択可能な凹状の輪郭とさ
れ、前記凹状面の内径が凸状フランジ面の内径に略対応
し、凸状フランジ付き端部を先端部分内に案内するよう
にし、前記装填装置が、前記先端の穴の軸線と同軸状の
状態に心棒を配置し得るように前記装填装置を位置決め
したとき、前記先端に送るべき盲リベットの本体部分を
受け入れる盲穴を有し、前記吹出手段が、前記装填装置
内に受け入れられた盲リベットを前記先端の穴に向けて
吹き出し、リベットの送り動作中、心棒が前記先端の穴
内に入りかつ真空手段により該穴内に保持されるように
する。

【０００７】本発明のその他の目的及び利点は、本発明
の原理を具体化する現在の好適な実施例に関する以下の
詳細な説明及び添付図面から明らかになるであろう。

【０００８】

【実施例】図１は、盲リベットを先端内に吹き出すこと
により、盲リベットが装填装置から盲リベット据え込み
工具の先端に送られる、従来技術の盲リベット据え込み
装置の概略図を示し、図２は、本発明の盲リベットの送
り動作を確実にする改良点を示す、図１の装置の一部分
の図である。

【０００９】盲リベット空気圧送り装置において、盲リ
ベット１２の本体の端部１０は、装填装置１６の適当な
盲穴１４内に受け入れられる。該装填装置１６は、盲リ
ベット１２の突出する心棒部分１７を盲リベット据え込
み工具の先端２０の貫通穴１８と軸方向に整合した状態
に位置決めし得るように変位される。

【００１０】リベット１２、１５の本体の端部１０は、
正圧又は真空圧を選択的に付与することが出来る圧力源
２４により画成される真空圧により、装填装置の盲穴１
４内に保持される。

【００１１】リベットを送るためには、圧力源２４を切
替え、盲穴１４に正圧を作用させ、心棒１７の端部と先
端２０との間のスペースを横断するようにリベットを吹
き出して先端の穴１８内に送り込み、真空源２８により
発生された真空圧が盲リベットのフランジ３０を先端の
平坦な端面３２に対して保持するようにする。この穴の
内端縁３４は、フランジ３０の内端縁３６に係合するの
で、工具を汚染させる虞れのある塵埃を発生させずに、
リベット据え込み作業が適正に行えるということが極め
て重要である。

【００１２】本発明（図２）によれば、先端の平坦な端
面３２は、係合されるフランジの凸状面４０に適合する
凹状面３８の形態に形成される。更に、フランジ３０の
凸状部分の内端面３６は先端の穴１８の内端面３４に略
対応するようにする。これにより、先端の内径とフラン
ジの内径との間の望ましい接触線を維持することが出来
る。先端の穴の端縁が面取り加工されない場合であって
も、リベットの送り動作は著しく確実となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】盲リベットを先端内に吹き出すことにより、盲
リベットが装填装置から盲リベット据え込み工具の先端
に送られる、従来技術の盲リベット据え込み装置の概略
図である。

【図２】盲リベットの送り動作を確実にする改良点を示
す、図１の装置の一部分の図である。

【符号の説明】

１０ 本体の端部 １２ 盲リベッ
ト １４ 盲穴 １５ 盲リベッ
ト １６ 装填装置 １７ 心棒部分 １８ 先端の穴 ２０ 先端 ２４ 圧力源 ２８ 真空源 ３０ フランジ ３２ 先端の端
面 ３４ 内端縁 ３６ フランジ
の凸状面 ３８ 凹状面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 凸状のフランジ付き端部を備えた本体
   部分と該本体部分内に伸長する心棒部分を有する盲リベ
   ットを据え込む盲リベット据え込み工具と、装填装置
   と、吹出手段とを備える盲リベットの自動据え込み装置
   であって、 前記盲リベット据え込み工具が、 一端面を有する先端部分と、 前記先端に形成され、前記端面と連通し、盲リベットの
   心棒を受け入れる穴とを備え、 前記端面が、凸状フランジ面に適合するように選択可能
   な凹状の輪郭とされ、前記凹状面の内径が凸状フランジ
   面の内径に略対応し、凸状フランジ付き端部を先端部分
   内に案内するようにし、 前記装填装置が、前記先端の穴の軸線と同軸状の状態に
   心棒を配置し得るように前記装填装置を位置決めしたと
   き、前記先端に送るべき盲リベットの本体部分を受け入
   れる盲穴を有し、 前記吹出手段が、前記装填装置内に受け入れられた盲リ
   ベットを前記先端の穴に向けて吹き出し、リベットの送
   り動作中、心棒が前記先端の穴内に入りかつ真空手段に
   より該穴内に保持されるようにする盲リベットの自動据
   え込み装置。