JPH07308840A - 旋盤の被加工物保持装置 - Google Patents
旋盤の被加工物保持装置Info
- Publication number
- JPH07308840A JPH07308840A JP6125871A JP12587194A JPH07308840A JP H07308840 A JPH07308840 A JP H07308840A JP 6125871 A JP6125871 A JP 6125871A JP 12587194 A JP12587194 A JP 12587194A JP H07308840 A JPH07308840 A JP H07308840A
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- JP
- Japan
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- head
- push head
- lathe
- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 円筒状などの両端が開口した被加工物を中心
ズレを生ずることなく精度良く保持できるようにして、
被加工物が長尺であっても精密加工を可能にすること、
被加工物を常に同じ状態で保持できるようにすること、
その着脱の作業性も向上できるようにすること。 【構成】 旋盤の主軸1に、両端が開口した被加工物W
の一端開口に一部が嵌入する固定ヘッド3を設ける一
方、旋盤の心押し軸2に、被加工物の他端開口に一部が
嵌入するプッシュヘッド7を軸方向に進退可能に装着
し、これら心押し軸とプッシュヘッドとの間に、プッシ
ュヘッドに推力を与えるエアーシリンダ7又はスプリン
グ等の推進手段を設ける。固定ヘッド及びプッシュヘッ
ドの外周面に、被加工物の開口縁に圧接する先細円錐形
のテーパー部11b・14をそれぞれ形成する。
ズレを生ずることなく精度良く保持できるようにして、
被加工物が長尺であっても精密加工を可能にすること、
被加工物を常に同じ状態で保持できるようにすること、
その着脱の作業性も向上できるようにすること。 【構成】 旋盤の主軸1に、両端が開口した被加工物W
の一端開口に一部が嵌入する固定ヘッド3を設ける一
方、旋盤の心押し軸2に、被加工物の他端開口に一部が
嵌入するプッシュヘッド7を軸方向に進退可能に装着
し、これら心押し軸とプッシュヘッドとの間に、プッシ
ュヘッドに推力を与えるエアーシリンダ7又はスプリン
グ等の推進手段を設ける。固定ヘッド及びプッシュヘッ
ドの外周面に、被加工物の開口縁に圧接する先細円錐形
のテーパー部11b・14をそれぞれ形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主軸と心押し軸との間
で被加工物を保持する旋盤の被加工物保持装置、特に、
円筒状などの両端が開口した比較的長尺な被加工物に対
して好適な被加工物保持装置に関する。
で被加工物を保持する旋盤の被加工物保持装置、特に、
円筒状などの両端が開口した比較的長尺な被加工物に対
して好適な被加工物保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の旋盤において円筒状の被加工物を
加工する場合には、図4に示すように、主軸(図示せ
ず)側に内掴み型コレットチャック50、心押し軸(図
示せず)側に、円錐形のテーパー面51を有するヘッド
52をそれぞれ設け、コレットチャック50のコレット
53を、円筒状の被加工物Wの一端開口部内で外側に開
いて被加工物Wの一端を内側から掴むとともに、ヘッド
52のテーパー面51を被加工物Wの他端開口に押し付
け、軸方向に一定の推力を加えて被加工物Wを固定し、
その外周を加工していた。
加工する場合には、図4に示すように、主軸(図示せ
ず)側に内掴み型コレットチャック50、心押し軸(図
示せず)側に、円錐形のテーパー面51を有するヘッド
52をそれぞれ設け、コレットチャック50のコレット
53を、円筒状の被加工物Wの一端開口部内で外側に開
いて被加工物Wの一端を内側から掴むとともに、ヘッド
52のテーパー面51を被加工物Wの他端開口に押し付
け、軸方向に一定の推力を加えて被加工物Wを固定し、
その外周を加工していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これによる
と、コレットチャック50で被加工物Wを内側から掴ん
で完全に拘束するため、コレットチャック50の精度が
悪いと主軸の回転中心O1と被加工物の中心O2とがズ
レ、被加工物の長さが長くなればなるほど加工精度が低
くなる問題があった。また、コレットチャックの開閉機
構の可動部には必ず摩擦があるため、常に同じ状態で被
加工物を保持できなかった。
と、コレットチャック50で被加工物Wを内側から掴ん
で完全に拘束するため、コレットチャック50の精度が
悪いと主軸の回転中心O1と被加工物の中心O2とがズ
レ、被加工物の長さが長くなればなるほど加工精度が低
くなる問題があった。また、コレットチャックの開閉機
構の可動部には必ず摩擦があるため、常に同じ状態で被
加工物を保持できなかった。
【0004】そこで、本発明の目的は、従来のこのよう
な問題点に鑑み、円筒状などの両端が開口した被加工物
を中心ズレを生ずることなく精度良く保持できるように
して、被加工物が長尺であっても精密加工を可能にする
こと、また被加工物を常に同じ状態で保持できるように
すること、更にその着脱の作業性も向上できるようにす
ることにある。
な問題点に鑑み、円筒状などの両端が開口した被加工物
を中心ズレを生ずることなく精度良く保持できるように
して、被加工物が長尺であっても精密加工を可能にする
こと、また被加工物を常に同じ状態で保持できるように
すること、更にその着脱の作業性も向上できるようにす
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による被加工物保
持装置では、旋盤の主軸に、両端が開口した被加工物の
一端開口に一部が嵌入する固定ヘッドを設ける一方、旋
盤の心押し軸に、被加工物の他端開口に一部が嵌入する
プッシュヘッドを軸方向に進退可能に装着し、これら心
押し軸とプッシュヘッドとの間に、該プッシュヘッドに
推力を与える推進手段を設ける。また、固定ヘッド及び
プッシュヘッドの外周面に、被加工物の開口縁に圧接す
る先細円錐形のテーパー部を形成する。
持装置では、旋盤の主軸に、両端が開口した被加工物の
一端開口に一部が嵌入する固定ヘッドを設ける一方、旋
盤の心押し軸に、被加工物の他端開口に一部が嵌入する
プッシュヘッドを軸方向に進退可能に装着し、これら心
押し軸とプッシュヘッドとの間に、該プッシュヘッドに
推力を与える推進手段を設ける。また、固定ヘッド及び
プッシュヘッドの外周面に、被加工物の開口縁に圧接す
る先細円錐形のテーパー部を形成する。
【0006】プッシュヘッドに推力を与える推進手段と
しては、スプリング又はエアーシリンダを用いる。エア
ーシリンダを使用する場合には、そのピストンにプッシ
ュヘッドを回転自在に軸受けする。
しては、スプリング又はエアーシリンダを用いる。エア
ーシリンダを使用する場合には、そのピストンにプッシ
ュヘッドを回転自在に軸受けする。
【0007】
【作用】本発明においては、主軸側の固定ヘッドと心押
し軸側のプッシュヘッドの両方とも、被加工物の両端の
開口部内に一部を嵌入した状態で被加工物を保持する。
このとき、推進手段により推力を与えられているプッシ
ュロッドが被加工物を固定ヘッド側に向かって押し、両
ヘッドの外周面に形成された先細円錐形のテーパー部
が、主軸と被加工物との中心を、被加工物の両側から合
わせる機能をする。被加工物は、従来のようにコレット
チャックで掴むようなことなく、固定ヘッドとプッシュ
ヘッドとで挟んで保持されるが、これらヘッドともその
一部を被加工物の両端開口部に嵌入させるので、被加工
物を保持する安定性の面で問題がないのに加え、被加工
物の着脱も容易である。
し軸側のプッシュヘッドの両方とも、被加工物の両端の
開口部内に一部を嵌入した状態で被加工物を保持する。
このとき、推進手段により推力を与えられているプッシ
ュロッドが被加工物を固定ヘッド側に向かって押し、両
ヘッドの外周面に形成された先細円錐形のテーパー部
が、主軸と被加工物との中心を、被加工物の両側から合
わせる機能をする。被加工物は、従来のようにコレット
チャックで掴むようなことなく、固定ヘッドとプッシュ
ヘッドとで挟んで保持されるが、これらヘッドともその
一部を被加工物の両端開口部に嵌入させるので、被加工
物を保持する安定性の面で問題がないのに加え、被加工
物の着脱も容易である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0009】図1は第1実施例を示す。同図において、
旋盤の主軸1と心押し軸2とは同一軸線上で対向し、主
軸1には、固定ヘッド3が取付台4を介して固定され、
心押し軸2には、エアーシリンダ5が取り付けられ、こ
のエアーシリンダ5のピストン6にプッシュヘッド7が
ベアリング8により回転自在に軸受けされている。
旋盤の主軸1と心押し軸2とは同一軸線上で対向し、主
軸1には、固定ヘッド3が取付台4を介して固定され、
心押し軸2には、エアーシリンダ5が取り付けられ、こ
のエアーシリンダ5のピストン6にプッシュヘッド7が
ベアリング8により回転自在に軸受けされている。
【0010】固定ヘッド3は、取付台4に固定するため
の鍔部9より先の部分の外径が3段階に異なり、外径の
大きい後部10aとそれより細い中間部10bと更に細
い前部10cとを有するとともに、これらの間に円錐台
形の大小2段階のテーパー部、つまり後部10aと中間
部10bとの間に、大きいテーパー部11aを形成する
とともに、中間部10bと前部10cとの間に、小さい
テーパー部11bを形成している。
の鍔部9より先の部分の外径が3段階に異なり、外径の
大きい後部10aとそれより細い中間部10bと更に細
い前部10cとを有するとともに、これらの間に円錐台
形の大小2段階のテーパー部、つまり後部10aと中間
部10bとの間に、大きいテーパー部11aを形成する
とともに、中間部10bと前部10cとの間に、小さい
テーパー部11bを形成している。
【0011】一方、プッシュヘッド7は、鍔部12より
先の部分の外径が2段階に異なり、外径の大きい後部1
3aと小さい前部13bを有するとともに、これらの間
に、一つの円錐台形のテーパー部14を形成している。
また、プッシュヘッド7は、軸部12の後側に軸部15
を有し、この軸部15をベアリング8に軸受けされてい
る。ベアリング8は、ピストン6に設けられた軸受穴1
6内に配置されている。
先の部分の外径が2段階に異なり、外径の大きい後部1
3aと小さい前部13bを有するとともに、これらの間
に、一つの円錐台形のテーパー部14を形成している。
また、プッシュヘッド7は、軸部12の後側に軸部15
を有し、この軸部15をベアリング8に軸受けされてい
る。ベアリング8は、ピストン6に設けられた軸受穴1
6内に配置されている。
【0012】エアーシリンダ5のピストンロッド17に
は、エアーシリンダ5の外側においてスプリング18が
掛けられており、ピストン6は、このスプリング18に
よって後方(主軸側とは反対側)へ付勢されている。エ
アーポート19からエアーシリンダ5内に圧縮空気を圧
入すると、ピストン6がスプリング18に抗して前進さ
れる。
は、エアーシリンダ5の外側においてスプリング18が
掛けられており、ピストン6は、このスプリング18に
よって後方(主軸側とは反対側)へ付勢されている。エ
アーポート19からエアーシリンダ5内に圧縮空気を圧
入すると、ピストン6がスプリング18に抗して前進さ
れる。
【0013】図1に示した構成において、例えば円筒形
の被加工物Wを保持するには、その一端開口部を固定ヘ
ッド3の前部10cに嵌合させて、被加工物Wの一端を
この固定ヘッド3に支持しておいてから、ピストン6を
空気圧により前進させてプッシュヘッド7の前部13b
を被加工物Wの他端開口部に嵌入させる。これにより、
図2に拡大して示すように、被加工物Wの一端開口縁が
固定ヘッド3のテーパー部11bに、また他端開口縁が
プッシュヘッド7のテーパー部14にそれぞれ圧接し
て、被加工物Wの中心が両ヘッド3・7により主軸1及
び心押し軸2の軸線と一致せられてこれらヘッド3・7
間に保持される。
の被加工物Wを保持するには、その一端開口部を固定ヘ
ッド3の前部10cに嵌合させて、被加工物Wの一端を
この固定ヘッド3に支持しておいてから、ピストン6を
空気圧により前進させてプッシュヘッド7の前部13b
を被加工物Wの他端開口部に嵌入させる。これにより、
図2に拡大して示すように、被加工物Wの一端開口縁が
固定ヘッド3のテーパー部11bに、また他端開口縁が
プッシュヘッド7のテーパー部14にそれぞれ圧接し
て、被加工物Wの中心が両ヘッド3・7により主軸1及
び心押し軸2の軸線と一致せられてこれらヘッド3・7
間に保持される。
【0014】この場合、プッシュヘッド7は、ピストン
6を介して空気圧による推力を与えられているので、心
押し軸2が前後運動しても、上記のような保持状態を安
定して維持できる。また、プッシュヘッド7による被加
工物Wへの軸方向荷重を空気圧により調整することがで
きる。このプッシュヘッド7はピストン6に回転自在に
軸受けされているため、被加工物Wを上記のように保持
した状態のまま主軸1側の回転に伴い従動して回転す
る。エアーシリンダ5内の空気圧を抜けば、スプリング
18の力によりプッシュヘッド7がピストン6に伴って
自動的に後退するので、被加工物Wを容易に解放でき
る。固定ヘッド3は大小のテーパー部11a・11bを
有するため、被加工物Wの内径の違いに対する対応範囲
が大きい。
6を介して空気圧による推力を与えられているので、心
押し軸2が前後運動しても、上記のような保持状態を安
定して維持できる。また、プッシュヘッド7による被加
工物Wへの軸方向荷重を空気圧により調整することがで
きる。このプッシュヘッド7はピストン6に回転自在に
軸受けされているため、被加工物Wを上記のように保持
した状態のまま主軸1側の回転に伴い従動して回転す
る。エアーシリンダ5内の空気圧を抜けば、スプリング
18の力によりプッシュヘッド7がピストン6に伴って
自動的に後退するので、被加工物Wを容易に解放でき
る。固定ヘッド3は大小のテーパー部11a・11bを
有するため、被加工物Wの内径の違いに対する対応範囲
が大きい。
【0015】次に、図3の第2実施例について説明す
る。この例では、先端部のみに円錐台形のテーパー部2
0を有するヘッド3を用い、これを取付台4の前面に固
定された座板21の凸部21aにネジ22で固定してあ
る。また、プッシュヘッド7も、先端部のみに円錐台形
のテーパー部23を有する短いものを使用し、これをス
ラスト軸24の先端にネジ25で固定してある。このス
ラスト軸24は、軸部24aの後端に鍔部24bを設け
たもので、その鍔部24bを、心押し軸2に固定された
取付台26の案内穴27に摺動自在に嵌合させるととも
に、軸部24aを取付台26の前面に固定されたスラス
ト軸受28に摺動自在に嵌合させてある。そして、スラ
スト軸24は、案内穴27内のコイルスプリング29に
より前方(主軸1側)に付勢されている。このコイルス
プリング29は、スラスト軸24の後面に植設されたス
プリングガイドピン30により伸縮を案内される。ま
た、案内穴27の内面には、スラスト軸24の鍔部24
bに設けられた孔31に嵌入してスラスト軸24の回転
を規制する回転止めピン32が植設されている。
る。この例では、先端部のみに円錐台形のテーパー部2
0を有するヘッド3を用い、これを取付台4の前面に固
定された座板21の凸部21aにネジ22で固定してあ
る。また、プッシュヘッド7も、先端部のみに円錐台形
のテーパー部23を有する短いものを使用し、これをス
ラスト軸24の先端にネジ25で固定してある。このス
ラスト軸24は、軸部24aの後端に鍔部24bを設け
たもので、その鍔部24bを、心押し軸2に固定された
取付台26の案内穴27に摺動自在に嵌合させるととも
に、軸部24aを取付台26の前面に固定されたスラス
ト軸受28に摺動自在に嵌合させてある。そして、スラ
スト軸24は、案内穴27内のコイルスプリング29に
より前方(主軸1側)に付勢されている。このコイルス
プリング29は、スラスト軸24の後面に植設されたス
プリングガイドピン30により伸縮を案内される。ま
た、案内穴27の内面には、スラスト軸24の鍔部24
bに設けられた孔31に嵌入してスラスト軸24の回転
を規制する回転止めピン32が植設されている。
【0016】この第2実施例の場合、固定ヘッド3のテ
ーパー部20とプッシュヘッド7のテーパー部23とを
円筒形の被加工物Wの両端開口縁に圧接させて被加工物
Wを保持する。プッシュヘッド7は、スプリング29に
よって推力を与えられているため、心押し軸2が前後運
動しても被加工物Wを保持できる。また、固定ヘッド3
及びプッシュヘッド7として外径の異なるものをそれぞ
れ用意して交換することにより、被加工物Wの大きさ
(内径)の違いに対応できる。
ーパー部20とプッシュヘッド7のテーパー部23とを
円筒形の被加工物Wの両端開口縁に圧接させて被加工物
Wを保持する。プッシュヘッド7は、スプリング29に
よって推力を与えられているため、心押し軸2が前後運
動しても被加工物Wを保持できる。また、固定ヘッド3
及びプッシュヘッド7として外径の異なるものをそれぞ
れ用意して交換することにより、被加工物Wの大きさ
(内径)の違いに対応できる。
【0017】なお、本発明の保持装置で保持できる被加
工物Wは、その全長が円筒形のものに限られるものでは
なく、少なくとも両端が開口したもの(両端部のみに穴
を有すものも含む)であればよい。
工物Wは、その全長が円筒形のものに限られるものでは
なく、少なくとも両端が開口したもの(両端部のみに穴
を有すものも含む)であればよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果がある。
【0019】 主軸側の固定ヘッドの一部と心押し軸
側のプッシュヘッドの一部方とを、被加工物の両端の開
口部内に嵌入させ、推進手段により推力を与えられてい
るプッシュロッドで被加工物を固定ヘッド側に向かって
押し、両ヘッドのテーパー部を被加工物の開口縁に圧接
させて保持するので、その保持と同時に主軸と被加工物
との中心を自動的に合わせることができる。従って、円
筒状などの両端が開口した被加工物を中心ズレを生ずる
ことなく精度良く保持でき、被加工物が長尺であっても
精密加工が可能となる。 被加工物は、従来のようにコレットチャックで掴む
ようなことなく、固定ヘッドとプッシュヘッドとで挟ん
で保持されるが、これらヘッドともその一部を被加工物
の両端開口部に嵌入させ、しかもプッシュヘッドに推力
を与えるので、被加工物を常に安定した状態で保持でき
るのに加え、被加工物の着脱も容易に行える。
側のプッシュヘッドの一部方とを、被加工物の両端の開
口部内に嵌入させ、推進手段により推力を与えられてい
るプッシュロッドで被加工物を固定ヘッド側に向かって
押し、両ヘッドのテーパー部を被加工物の開口縁に圧接
させて保持するので、その保持と同時に主軸と被加工物
との中心を自動的に合わせることができる。従って、円
筒状などの両端が開口した被加工物を中心ズレを生ずる
ことなく精度良く保持でき、被加工物が長尺であっても
精密加工が可能となる。 被加工物は、従来のようにコレットチャックで掴む
ようなことなく、固定ヘッドとプッシュヘッドとで挟ん
で保持されるが、これらヘッドともその一部を被加工物
の両端開口部に嵌入させ、しかもプッシュヘッドに推力
を与えるので、被加工物を常に安定した状態で保持でき
るのに加え、被加工物の着脱も容易に行える。
【0020】 スプリングによりプッシュヘッドに推
力を与えることにより、心押し軸が前後運動しても、上
記のような保持状態を安定して維持できる。
力を与えることにより、心押し軸が前後運動しても、上
記のような保持状態を安定して維持できる。
【0021】 エアーシリンダによりプッシュヘッド
に推力を与えることにより、心押し軸が前後運動して
も、上記のような保持状態を安定して維持できるととも
に、プッシュヘッドによる被加工物への軸方向荷重を空
気圧により調整することができる。
に推力を与えることにより、心押し軸が前後運動して
も、上記のような保持状態を安定して維持できるととも
に、プッシュヘッドによる被加工物への軸方向荷重を空
気圧により調整することができる。
【0022】 プッシュヘッドをエアーシリンダのピ
ストンに回転自在に軸受けすることにより、被加工物を
上記のように保持した状態のまま主軸側の回転に伴い従
動して回転させることができる。
ストンに回転自在に軸受けすることにより、被加工物を
上記のように保持した状態のまま主軸側の回転に伴い従
動して回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の被加工物保持装置の断面
図である。
図である。
【図2】同装置の固定ヘッドとプッシュヘッドとによる
被加工物の保持状態を示す拡大断面図である。
被加工物の保持状態を示す拡大断面図である。
【図3】第2実施例の被加工物保持装置の断面図であ
る。
る。
【図4】従来例による被加工物の保持状態を示す断面図
である。
である。
W 被加工物 1 主軸 2 心押し軸 3 固定ヘッド 5 エアーシリンダ 6 ピストン 7 プッシュヘッド 11a・11b・20 固定ヘッドのテーパー部 14・23 プッシュヘッドのテーパー部 18・29 スプリング
Claims (4)
- 【請求項1】主軸と心押し軸との間で被加工物を保持す
る旋盤の被加工物保持装置において、前記主軸に、両端
が開口した被加工物の一端開口に一部が嵌入する固定ヘ
ッドを設ける一方、前記心押し軸に、被加工物の他端開
口に一部が嵌入するプッシュヘッドを軸方向に進退可能
に装着し、これら心押し軸とプッシュヘッドとの間に、
該プッシュヘッドに推力を与える推進手段を設け、また
固定ヘッド及びプッシュヘッドの外周面に、被加工物の
開口縁に圧接する先細円錐形のテーパー部を形成したこ
とを特徴とする旋盤の被加工物保持装置。 - 【請求項2】推進手段がスプリングである請求項1記載
の旋盤の被加工物保持装置。 - 【請求項3】推進手段がエアーシリンダである請求項1
記載の旋盤の被加工物保持装置。 - 【請求項4】プッシュヘッドをエアーシリンダのピスト
ンに回転自在に軸受けしたことを特徴とする請求項3記
載の旋盤の被加工物保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06125871A JP3096837B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 旋盤の被加工物保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06125871A JP3096837B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 旋盤の被加工物保持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07308840A true JPH07308840A (ja) | 1995-11-28 |
JP3096837B2 JP3096837B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14920999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06125871A Expired - Fee Related JP3096837B2 (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 旋盤の被加工物保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3096837B2 (ja) |
Cited By (7)
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