JPH07165565A - プラスター - Google Patents
プラスターInfo
- Publication number
- JPH07165565A JPH07165565A JP31322593A JP31322593A JPH07165565A JP H07165565 A JPH07165565 A JP H07165565A JP 31322593 A JP31322593 A JP 31322593A JP 31322593 A JP31322593 A JP 31322593A JP H07165565 A JPH07165565 A JP H07165565A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- plaster
- polyester
- block copolymer
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 有毒物質を含まず、柔軟であって、可塑剤の
滲み出しの少ない基布を用いたハップ剤の提供。 【構成】 ポリテトラメチレンテレフタレートをハード
セグメント成分とし、ポリオキシテトラメチレングリコ
ールをソフトセグメント成分とするポリエステル・エー
テルブロック共重合体よりなるシートの片面に、粘着剤
及び薬剤を塗布してなるプラスター。
滲み出しの少ない基布を用いたハップ剤の提供。 【構成】 ポリテトラメチレンテレフタレートをハード
セグメント成分とし、ポリオキシテトラメチレングリコ
ールをソフトセグメント成分とするポリエステル・エー
テルブロック共重合体よりなるシートの片面に、粘着剤
及び薬剤を塗布してなるプラスター。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新しいプラスターに関す
る。更に詳しくは、ポリエステルエラストマーを基材と
して用いたプラスターに関する。
る。更に詳しくは、ポリエステルエラストマーを基材と
して用いたプラスターに関する。
【0002】
【従来の技術】パップ剤は従来織物、紙などの伸縮性の
少ない基材の上に粘着剤、薬剤などを塗布して作られて
いた。しかし、近年になって、伸縮性のシートを基材と
して用い、人体の伸縮に追随するようにすると共に、厚
みを薄くし、また薬剤の臭いを遮断する試みがなされ、
塩化ビニル系エラストマー、ウレタン系エラストマー等
が使用されている。
少ない基材の上に粘着剤、薬剤などを塗布して作られて
いた。しかし、近年になって、伸縮性のシートを基材と
して用い、人体の伸縮に追随するようにすると共に、厚
みを薄くし、また薬剤の臭いを遮断する試みがなされ、
塩化ビニル系エラストマー、ウレタン系エラストマー等
が使用されている。
【0003】ところが、これらの基布では元来有毒物と
して知られる塩化ビニルモノマー、イソシアネート類等
が使用する薬剤、粘着剤に抽出されたりする危険があっ
た。
して知られる塩化ビニルモノマー、イソシアネート類等
が使用する薬剤、粘着剤に抽出されたりする危険があっ
た。
【0004】
【解決しようとする課題】本発明の課題は、有毒物質を
含まず、また柔軟で可塑剤などの滲みだしの少ない基布
を用いたパップ剤を提供しようとするものである。
含まず、また柔軟で可塑剤などの滲みだしの少ない基布
を用いたパップ剤を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決する方法】本発明者はかかる課題を解決す
る方法を見いだすべく検討を重ねた結果、ポリエーテル
・ポリエステルブロック共重合体を用いると、前記の如
き有害物質を含まない柔軟なシートができ、このものは
有害物を含まず、粘着剤などによる基材の損傷もないこ
とを見いだし、本発明に至ったものである。
る方法を見いだすべく検討を重ねた結果、ポリエーテル
・ポリエステルブロック共重合体を用いると、前記の如
き有害物質を含まない柔軟なシートができ、このものは
有害物を含まず、粘着剤などによる基材の損傷もないこ
とを見いだし、本発明に至ったものである。
【0006】即ち、本発明は、テレフタル酸とテトラメ
チレングリコールを主たる構成成分とするハードセグメ
ントと、ポリオキシテトラメチレングリコール主たる構
成成分とするソフトセグメントとからなるポリエステル
・エーテルブロック共重合体よりなるシートの片面に、
粘着剤及び薬剤を塗布してなるプラスターである。
チレングリコールを主たる構成成分とするハードセグメ
ントと、ポリオキシテトラメチレングリコール主たる構
成成分とするソフトセグメントとからなるポリエステル
・エーテルブロック共重合体よりなるシートの片面に、
粘着剤及び薬剤を塗布してなるプラスターである。
【0007】テレフタル酸とテトラメチレングリコール
を主たる構成成分とするハードセグメントと、ポリオキ
シテトラメチレンエーテルを主たる構成成分とするソフ
トセグメントとからなるポリエステル・エーテルブロッ
ク共重合体は、具体的には次のようなものである。
を主たる構成成分とするハードセグメントと、ポリオキ
シテトラメチレンエーテルを主たる構成成分とするソフ
トセグメントとからなるポリエステル・エーテルブロッ
ク共重合体は、具体的には次のようなものである。
【0008】つまり、テレフタル酸以外に40モル%未
満の他のジカルボン酸や、テトラメチレングリコール以
外のグリコールを40モル%未満含有していてもよいポ
リエステルハードセグメントと、少なくとも80モル%
がオキシテトラメチレン単位である分子量600〜30
00のポリオキシテトラメチレングリコールからなるソ
フトセグメントとを共重合して得られるが如きブロック
共重合体である。
満の他のジカルボン酸や、テトラメチレングリコール以
外のグリコールを40モル%未満含有していてもよいポ
リエステルハードセグメントと、少なくとも80モル%
がオキシテトラメチレン単位である分子量600〜30
00のポリオキシテトラメチレングリコールからなるソ
フトセグメントとを共重合して得られるが如きブロック
共重合体である。
【0009】このハードセグメント対ソフトセグメント
の割合は、20対80〜50対50好ましくは30対7
0〜40対60である。これよりハードセグメントが多
いとシートにした際柔軟性が不足し、本発明の目的であ
る柔軟なプラスターを得ることが困難となり好ましくな
い。
の割合は、20対80〜50対50好ましくは30対7
0〜40対60である。これよりハードセグメントが多
いとシートにした際柔軟性が不足し、本発明の目的であ
る柔軟なプラスターを得ることが困難となり好ましくな
い。
【0010】なお、このブロック共重合体は通常のポリ
エステルの重合法と同様の方法で製造される。
エステルの重合法と同様の方法で製造される。
【0011】本発明におけるブロック共重合体は、固有
粘度(35℃、オルトクロルフェノール中で測定)が
0.8以上、好ましくは1.0以上である。
粘度(35℃、オルトクロルフェノール中で測定)が
0.8以上、好ましくは1.0以上である。
【0012】本発明においては、かかるブロック共重合
体をシート状に加工する必要がある。このシート化は、
通常の溶融押出し成型法で成形が可能である。つまり、
押出機の先端部分にTダイ,Iダイ等のシート状に溶融
押出し可能なダイを取付け、溶融ブロック共重合体を冷
却ドラム上、離型紙や他の離型フィルム上に押出し、冷
却固化させる方法が採用できる。
体をシート状に加工する必要がある。このシート化は、
通常の溶融押出し成型法で成形が可能である。つまり、
押出機の先端部分にTダイ,Iダイ等のシート状に溶融
押出し可能なダイを取付け、溶融ブロック共重合体を冷
却ドラム上、離型紙や他の離型フィルム上に押出し、冷
却固化させる方法が採用できる。
【0013】この冷却温度は目的によって変更すること
が好ましく、透明性のよいシートがほしい場合には冷却
温度を低く設定することが好ましく、例えば30℃以
下、好ましくは20℃以下とするとよい。
が好ましく、透明性のよいシートがほしい場合には冷却
温度を低く設定することが好ましく、例えば30℃以
下、好ましくは20℃以下とするとよい。
【0014】一方、粘着性の低いシートにしたい場合に
は、冷却温度を高めに設定することがよく、例えば50
℃以上、60〜100℃が好ましく用いられる。かくし
て得られるシートは、厚みが5〜500μm、好ましく
は10〜200μmになるようにするとよい。これより
厚いものではごわごわしたり、伸縮するのに力が要り過
ぎたりするからであり、また薄い場合には破壊強度が弱
くなったり、取扱いが困難になったりするからである。
は、冷却温度を高めに設定することがよく、例えば50
℃以上、60〜100℃が好ましく用いられる。かくし
て得られるシートは、厚みが5〜500μm、好ましく
は10〜200μmになるようにするとよい。これより
厚いものではごわごわしたり、伸縮するのに力が要り過
ぎたりするからであり、また薄い場合には破壊強度が弱
くなったり、取扱いが困難になったりするからである。
【0015】このシートは、粘着性がある場合も多く、
またシートが薄くなると取扱いが難しくなることもあ
り、離型紙などを用いることが好ましい場合も多い。こ
の離型紙としては、特に限定されるものではなく、例え
ば紙にシリコーンなどの離型剤の付与されているものな
どが使用される。しかし、人体に接触する用途であるの
で、毒性があるなど有害な物質を使用することが好まし
くないことは勿論である。
またシートが薄くなると取扱いが難しくなることもあ
り、離型紙などを用いることが好ましい場合も多い。こ
の離型紙としては、特に限定されるものではなく、例え
ば紙にシリコーンなどの離型剤の付与されているものな
どが使用される。しかし、人体に接触する用途であるの
で、毒性があるなど有害な物質を使用することが好まし
くないことは勿論である。
【0016】本発明にあっては、かかるシートに粘着剤
及び薬剤を塗布してプラスターとするのであるが、この
粘着剤としては、例えばロジンエステル、ポリアクリル
酸エステル類等が挙げられる。また、薬剤としてはメン
トール、サリチル酸エステル、ノニルワニリルアミドそ
の他が例示されるが、特にこれに限定されるわけではな
い。
及び薬剤を塗布してプラスターとするのであるが、この
粘着剤としては、例えばロジンエステル、ポリアクリル
酸エステル類等が挙げられる。また、薬剤としてはメン
トール、サリチル酸エステル、ノニルワニリルアミドそ
の他が例示されるが、特にこれに限定されるわけではな
い。
【0017】この粘着剤、薬剤などを付与したシート
は、粘着剤面に離型紙などを付け、薬剤などの揮発防止
用の袋などに入れて販売されるのは、よく知られている
とおりであり、本発明のプラスターも、特にこれらの保
管方法に限定されるものではなく、一般に使用される方
法がそのまま採用される。
は、粘着剤面に離型紙などを付け、薬剤などの揮発防止
用の袋などに入れて販売されるのは、よく知られている
とおりであり、本発明のプラスターも、特にこれらの保
管方法に限定されるものではなく、一般に使用される方
法がそのまま採用される。
【0018】
【発明の効果】本発明を実施することにより、従来使用
されていたパップ剤に較べ、柔軟で回復性がよく、安全
性の面でも、塩化ビニルモノマー、イソシアネート等の
毒性物質を含有することがない。
されていたパップ剤に較べ、柔軟で回復性がよく、安全
性の面でも、塩化ビニルモノマー、イソシアネート等の
毒性物質を含有することがない。
【0019】
【実施例】以下、実施例により、本発明を詳述する。な
お、本実施例中「部」とあるのは、「重量部」を示す。
お、本実施例中「部」とあるのは、「重量部」を示す。
【0020】[実施例1]テレフタル酸ジメチル31
部、テトラメチレングリコール29部、平均分子量20
00のポリテトラメチレングリコール65部をチタニウ
ムテトラブトキサイド触媒で重合し、吐出10分前に安
定剤であるジブチルヒドロキシトルエンを0、5部添加
し、ブロックポリエステルを取り出しチップ化して原料
とした。このチップの融点は189℃で、固有粘度は
1.41であった。
部、テトラメチレングリコール29部、平均分子量20
00のポリテトラメチレングリコール65部をチタニウ
ムテトラブトキサイド触媒で重合し、吐出10分前に安
定剤であるジブチルヒドロキシトルエンを0、5部添加
し、ブロックポリエステルを取り出しチップ化して原料
とした。このチップの融点は189℃で、固有粘度は
1.41であった。
【0021】かくして得られたチップを240℃でTダ
イ付き押出機でシート状に押出し、10℃に冷却した冷
却ドラムで冷却して、厚さ100μmのシートを得た。
このシートの片面に、ロジンエステル20g/m2 、l
−メントール5g/m2 、サリチル酸グリコール5g/
m2 の割合で混合物を塗布し、その上にポリエチレン積
層離型紙を重ねて巻きとった。
イ付き押出機でシート状に押出し、10℃に冷却した冷
却ドラムで冷却して、厚さ100μmのシートを得た。
このシートの片面に、ロジンエステル20g/m2 、l
−メントール5g/m2 、サリチル酸グリコール5g/
m2 の割合で混合物を塗布し、その上にポリエチレン積
層離型紙を重ねて巻きとった。
【0022】このシートを幅1cmに切り、毎分50%
の引張速度で100%伸張し、直ちに同じ速度で戻して
測定した弾性回復率は91%であった。
の引張速度で100%伸張し、直ちに同じ速度で戻して
測定した弾性回復率は91%であった。
【0023】安全性に関しては、チタニウムと安定剤の
ジブチルヒドロキシトルエンが含まれる以外、本質的に
重金属はなく、特に題になる点はないことがわかった。
ジブチルヒドロキシトルエンが含まれる以外、本質的に
重金属はなく、特に題になる点はないことがわかった。
Claims (1)
- 【請求項1】 テレフタル酸とテトラメチレングリコー
ルを主たる構成成分とするハードセグメントと、ポリオ
キシテトラメチレングリコール主たる構成成分とするソ
フトセグメントとからなるポリエステル・エーテルブロ
ック共重合体よりなるシートの片面に、粘着剤及び薬剤
を塗布してなるプラスター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31322593A JPH07165565A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | プラスター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31322593A JPH07165565A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | プラスター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07165565A true JPH07165565A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18038623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31322593A Pending JPH07165565A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | プラスター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07165565A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0749756A3 (en) * | 1995-06-22 | 1999-03-17 | JOHNSON & JOHNSON CONSUMER PRODUCTS, INC. | Adhesive film for adhesive bandage and adhesive bandage using said adhesive film |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP31322593A patent/JPH07165565A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0749756A3 (en) * | 1995-06-22 | 1999-03-17 | JOHNSON & JOHNSON CONSUMER PRODUCTS, INC. | Adhesive film for adhesive bandage and adhesive bandage using said adhesive film |
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