JPH07162007A - アクティブマトリクス基板の製造方法 - Google Patents
アクティブマトリクス基板の製造方法Info
- Publication number
- JPH07162007A JPH07162007A JP5310686A JP31068693A JPH07162007A JP H07162007 A JPH07162007 A JP H07162007A JP 5310686 A JP5310686 A JP 5310686A JP 31068693 A JP31068693 A JP 31068693A JP H07162007 A JPH07162007 A JP H07162007A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 液晶表示装置の低消費電力化を図ることがで
きるアクティブマトリクス基板を簡略化されたプロセス
で安価に製造する。 【構成】 ITOからなるソース電極105およびドレ
イン電極106に選択的にリンイオンを注入する。その
上にa−Si膜107を形成してリンイオンを拡散する
ことにより、ソース電極105上に第1のn+a−Si
コンタクト層108が自己整合的に形成され、ドレイン
電極106上に第2のn+a−Siコンタクト層109
が自己整合的に形成される。ITOからなる絵素電極に
はリンイオンが注入されないので、絵素電極の透過率が
低下することはない。
きるアクティブマトリクス基板を簡略化されたプロセス
で安価に製造する。 【構成】 ITOからなるソース電極105およびドレ
イン電極106に選択的にリンイオンを注入する。その
上にa−Si膜107を形成してリンイオンを拡散する
ことにより、ソース電極105上に第1のn+a−Si
コンタクト層108が自己整合的に形成され、ドレイン
電極106上に第2のn+a−Siコンタクト層109
が自己整合的に形成される。ITOからなる絵素電極に
はリンイオンが注入されないので、絵素電極の透過率が
低下することはない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絵素電極をスイッチン
グ素子により独立的に制御して表示を行う液晶表示装置
等に用いられるアクティブマトリクス基板の製造方法に
関する。
グ素子により独立的に制御して表示を行う液晶表示装置
等に用いられるアクティブマトリクス基板の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置等の表示装置におい
ては、マトリクス状に配された表示絵素を選択して光変
調する事により画面上に表示パターンを形成している。
この表示絵素の光変調方法の1つとしてはアクティブマ
トリクス駆動方式が知られており、液晶テレビジョン、
ワードプロセッサ、コンピュータの端末表示装置などに
用いられている。このアクティブマトリクス駆動方式の
表示装置においては、個々の表示絵素に独立した絵素電
極が設けられており、各絵素電極にスイッチング素子が
接続されている。このスイッチング素子により、アクテ
ィブマトリクス基板上に設けられた絵素電極と、対向基
板上に設けられた対向電極との間に印加される電圧がス
イッチングされて、両基板間に挟まれた液晶などの表示
媒体が光変調される。ここでスイッチング素子として
は、TFT(薄膜トランジスタ)素子、ダイオード素
子、FET(バルクトランジスタ)素子、バリスタ素子
等が一般に知られている。
ては、マトリクス状に配された表示絵素を選択して光変
調する事により画面上に表示パターンを形成している。
この表示絵素の光変調方法の1つとしてはアクティブマ
トリクス駆動方式が知られており、液晶テレビジョン、
ワードプロセッサ、コンピュータの端末表示装置などに
用いられている。このアクティブマトリクス駆動方式の
表示装置においては、個々の表示絵素に独立した絵素電
極が設けられており、各絵素電極にスイッチング素子が
接続されている。このスイッチング素子により、アクテ
ィブマトリクス基板上に設けられた絵素電極と、対向基
板上に設けられた対向電極との間に印加される電圧がス
イッチングされて、両基板間に挟まれた液晶などの表示
媒体が光変調される。ここでスイッチング素子として
は、TFT(薄膜トランジスタ)素子、ダイオード素
子、FET(バルクトランジスタ)素子、バリスタ素子
等が一般に知られている。
【0003】図2に、スイッチング素子としてスタガ型
TFTを用いた従来のアクティブマトリクス基板のTF
T部分の断面図を示す。このアクティブマトリクス基板
は、ガラス基板201の上に遮光膜202が形成され、
遮光膜202を覆って絶縁膜203が形成されている。
絶縁膜203の上には、透明な導電性のITO(Ind
ium Tin Oxide)からなる絵素電極20
4、ソース電極205およびドレイン電極206が形成
されている。ソース電極205はソースバスライン(図
示せず)に接続され、ドレイン電極206は、絵素電極
204と接続された状態で形成されている。ソース電極
205およびドレイン電極206の上には、第1および
第2のn+a−Si(アモルファスシリコン)コンタク
ト層208および209が形成され、両コンタクト層2
08および209に掛け渡した状態で、TFTのチャネ
ルとなるa−Si膜207が形成されている。a−Si
膜207の上には、ゲート絶縁膜210を間に介してゲ
ート電極211が形成されている。ゲート電極211
は、ゲートバスライン(図示せず)に接続されている。
TFTを用いた従来のアクティブマトリクス基板のTF
T部分の断面図を示す。このアクティブマトリクス基板
は、ガラス基板201の上に遮光膜202が形成され、
遮光膜202を覆って絶縁膜203が形成されている。
絶縁膜203の上には、透明な導電性のITO(Ind
ium Tin Oxide)からなる絵素電極20
4、ソース電極205およびドレイン電極206が形成
されている。ソース電極205はソースバスライン(図
示せず)に接続され、ドレイン電極206は、絵素電極
204と接続された状態で形成されている。ソース電極
205およびドレイン電極206の上には、第1および
第2のn+a−Si(アモルファスシリコン)コンタク
ト層208および209が形成され、両コンタクト層2
08および209に掛け渡した状態で、TFTのチャネ
ルとなるa−Si膜207が形成されている。a−Si
膜207の上には、ゲート絶縁膜210を間に介してゲ
ート電極211が形成されている。ゲート電極211
は、ゲートバスライン(図示せず)に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の液晶テレビジョ
ン、ワードプロセッサ、コンピュータの端末表示装置等
に実用化されている液晶表示装置においては、表示品位
の向上や、低消費電力化、軽量化等の性能の向上、低価
格化などを達成することが必要とされている。このた
め、簡略化されたプロセスで高性能な液晶表示装置を得
ることができる製造方法の開発が要望されている。
ン、ワードプロセッサ、コンピュータの端末表示装置等
に実用化されている液晶表示装置においては、表示品位
の向上や、低消費電力化、軽量化等の性能の向上、低価
格化などを達成することが必要とされている。このた
め、簡略化されたプロセスで高性能な液晶表示装置を得
ることができる製造方法の開発が要望されている。
【0005】従来、上述のようなアクティブマトリクス
基板は、以下のようにして作製されている。
基板は、以下のようにして作製されている。
【0006】まず、図3(a)に示すように、ガラス基
板201上に遮光膜202を形成する。
板201上に遮光膜202を形成する。
【0007】次に、図3(b)に示すように、絶縁膜2
03を成膜し、その上に絵素電極204、ソース電極2
05およびドレイン電極206形成する。
03を成膜し、その上に絵素電極204、ソース電極2
05およびドレイン電極206形成する。
【0008】その後、図3(c)に示すように、基板の
電極形成側からリンイオンをプラズマドーピングする。
このことにより、絵素電極204、ソース電極205、
ドレイン電極206およびソースバスライン等のITO
からなるパターン全面にリンイオンが注入される。
電極形成側からリンイオンをプラズマドーピングする。
このことにより、絵素電極204、ソース電極205、
ドレイン電極206およびソースバスライン等のITO
からなるパターン全面にリンイオンが注入される。
【0009】その上にa−Si膜を成膜し、リンを拡散
させることによりn+a−Si層が形成される。これを
パターニングすることにより、図3(d)に示すような
n+a−Siコンタクト層208、209およびTFT
のチャネルとなるa−Si膜207を形成する。
させることによりn+a−Si層が形成される。これを
パターニングすることにより、図3(d)に示すような
n+a−Siコンタクト層208、209およびTFT
のチャネルとなるa−Si膜207を形成する。
【0010】次に、図3(e)に示すように、ゲート絶
縁膜210を成膜し、その上にゲート電極211を形成
する。
縁膜210を成膜し、その上にゲート電極211を形成
する。
【0011】この方法によれば、プロセスを簡略化する
ことができるが、図3(c)に示すように、絵素電極2
04、ソース電極205、ドレイン電極206、および
ソースバスライン等のITOからなるパターン全面にリ
ンイオンが注入される。その結果、絵素電極204の透
過率が低下し、液晶表示装置の輝度が低下するという問
題があった。また、輝度を向上させるためにはバックラ
イトの強度を上げる必要があり、低消費電力化が図れな
いという問題もあった。
ことができるが、図3(c)に示すように、絵素電極2
04、ソース電極205、ドレイン電極206、および
ソースバスライン等のITOからなるパターン全面にリ
ンイオンが注入される。その結果、絵素電極204の透
過率が低下し、液晶表示装置の輝度が低下するという問
題があった。また、輝度を向上させるためにはバックラ
イトの強度を上げる必要があり、低消費電力化が図れな
いという問題もあった。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するため
になされたものであり、アクティブマトリクス型液晶表
示装置の高性能化を図ることができ、簡略なプロセスに
より製造することができるアクティブマトリクス基板の
製造方法を提供することを目的とする。
になされたものであり、アクティブマトリクス型液晶表
示装置の高性能化を図ることができ、簡略なプロセスに
より製造することができるアクティブマトリクス基板の
製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブマト
リクス基板の製造方法は、絵素電極がマトリクス状に形
成された絵素電極を制御する薄膜トランジスタが、ソー
ス電極およびドレイン電極の各々の上にn+a−Siコ
ンタクト層が形成され、一方のコンタクト層の上から他
方のコンタクト層の上にわたる領域にa−Si膜が形成
され、該a−Si膜の上に、間にゲート絶縁膜を介して
ゲート電極が設けられた構成となっているアクティブマ
トリクス基板の製造方法において、絶縁性基板上に、各
々が透明導電膜からなる該絵素電極、該ソース電極およ
び該ドレイン電極を形成する工程と、該ソース電極およ
びドレイン電極に選択的にリンイオンを注入する工程
と、リンイオンが注入されたソース電極およびドレイン
電極を覆ってa−Si膜を形成し、該a−Si膜にリン
を拡散させることにより、n+a−Siコンタクト層を
自己整合的に形成する工程とを含むので、そのことによ
り上記目的が達成される。
リクス基板の製造方法は、絵素電極がマトリクス状に形
成された絵素電極を制御する薄膜トランジスタが、ソー
ス電極およびドレイン電極の各々の上にn+a−Siコ
ンタクト層が形成され、一方のコンタクト層の上から他
方のコンタクト層の上にわたる領域にa−Si膜が形成
され、該a−Si膜の上に、間にゲート絶縁膜を介して
ゲート電極が設けられた構成となっているアクティブマ
トリクス基板の製造方法において、絶縁性基板上に、各
々が透明導電膜からなる該絵素電極、該ソース電極およ
び該ドレイン電極を形成する工程と、該ソース電極およ
びドレイン電極に選択的にリンイオンを注入する工程
と、リンイオンが注入されたソース電極およびドレイン
電極を覆ってa−Si膜を形成し、該a−Si膜にリン
を拡散させることにより、n+a−Siコンタクト層を
自己整合的に形成する工程とを含むので、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0014】この製造方法において、前記絶縁性基板上
に遮光膜を形成した後に、該遮光膜の上方に前記ソース
電極および前記ドレイン電極を形成し、その後、該ソー
ス電極および該ドレイン電極が形成された基板上にネガ
レジストを形成して該遮光膜側から該ネガレジストを露
光して現像し、これによりレジストパターンを形成し、
該レジストパターン側から前記リンイオンを注入するよ
うにしてもよい。
に遮光膜を形成した後に、該遮光膜の上方に前記ソース
電極および前記ドレイン電極を形成し、その後、該ソー
ス電極および該ドレイン電極が形成された基板上にネガ
レジストを形成して該遮光膜側から該ネガレジストを露
光して現像し、これによりレジストパターンを形成し、
該レジストパターン側から前記リンイオンを注入するよ
うにしてもよい。
【0015】
【作用】本発明においては、ITOからなるソース電極
およびドレイン電極に選択的にリンイオンを注入してい
る。その上にa−Si膜を形成してリンイオンを拡散す
ることにより、n+a−Siコンタクト層が自己整合的
に形成される。ITOからなる絵素電極にはリンイオン
が注入されないので、絵素電極の透過率が低下すること
はなく、液晶表示装置の低消費電力化を図ることがで
き、簡略なプロセスで高性能な液晶表示装置を製造する
ことができる。
およびドレイン電極に選択的にリンイオンを注入してい
る。その上にa−Si膜を形成してリンイオンを拡散す
ることにより、n+a−Siコンタクト層が自己整合的
に形成される。ITOからなる絵素電極にはリンイオン
が注入されないので、絵素電極の透過率が低下すること
はなく、液晶表示装置の低消費電力化を図ることがで
き、簡略なプロセスで高性能な液晶表示装置を製造する
ことができる。
【0016】絶縁性基板上に遮光膜を形成した後に、遮
光膜の上方にソース電極およびドレイン電極を形成し、
その後、ソース電極およびドレイン電極が形成された基
板上にネガレジストを形成して遮光膜側からネガレジス
トを露光して現像し、これによりレジストパターンを形
成し、レジストパターン側からリンイオンを注入するよ
うにした場合には、ソース電極およびドレイン電極に選
択的にリンイオンが注入される。
光膜の上方にソース電極およびドレイン電極を形成し、
その後、ソース電極およびドレイン電極が形成された基
板上にネガレジストを形成して遮光膜側からネガレジス
トを露光して現像し、これによりレジストパターンを形
成し、レジストパターン側からリンイオンを注入するよ
うにした場合には、ソース電極およびドレイン電極に選
択的にリンイオンが注入される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0018】(実施例1)図1(e)に、本発明を用い
て作製したアクティブマトリクス基板のTFT部分の断
面図を示す。このアクティブマトリクス基板は、ガラス
からなる絶縁性基板101の上に遮光膜102が形成さ
れ、遮光膜102を覆って絶縁膜103が形成されてい
る。絶縁膜103の上には、共に透明な導電性のITO
からなる絵素電極104、ソース電極105およびドレ
イン電極106が形成されている。ソース電極105は
ソースバスライン(図示せず)に接続され、ドレイン電
極106は、絵素電極104と接続された状態で形成さ
れている。ソース電極105およびドレイン電極106
の上には、第1および第2のn+a−Si(アモルファ
スシリコン)コンタクト層108および109が形成さ
れ、両コンタクト層108および109に掛け渡した状
態で、TFTのチャネルとなるa−Si膜107が形成
されている。a−Si膜107の上には、ゲート絶縁膜
110を間に介してゲート電極111が形成されてい
る。ゲート電極111は、ゲートバスライン(図示せ
ず)に接続されている。
て作製したアクティブマトリクス基板のTFT部分の断
面図を示す。このアクティブマトリクス基板は、ガラス
からなる絶縁性基板101の上に遮光膜102が形成さ
れ、遮光膜102を覆って絶縁膜103が形成されてい
る。絶縁膜103の上には、共に透明な導電性のITO
からなる絵素電極104、ソース電極105およびドレ
イン電極106が形成されている。ソース電極105は
ソースバスライン(図示せず)に接続され、ドレイン電
極106は、絵素電極104と接続された状態で形成さ
れている。ソース電極105およびドレイン電極106
の上には、第1および第2のn+a−Si(アモルファ
スシリコン)コンタクト層108および109が形成さ
れ、両コンタクト層108および109に掛け渡した状
態で、TFTのチャネルとなるa−Si膜107が形成
されている。a−Si膜107の上には、ゲート絶縁膜
110を間に介してゲート電極111が形成されてい
る。ゲート電極111は、ゲートバスライン(図示せ
ず)に接続されている。
【0019】このアクティブマトリクス基板は以下のよ
うにして作製した。
うにして作製した。
【0020】まず、図1(a)に示すように、絶縁性基
板101上にスパッタによりクロムを厚み500オング
ストロームに成膜し、これをパターニングして遮光膜1
02を形成した。
板101上にスパッタによりクロムを厚み500オング
ストロームに成膜し、これをパターニングして遮光膜1
02を形成した。
【0021】次に、図1(b)に示すように、遮光膜1
02と薄膜トランジスタとを絶縁させるための絶縁膜1
03として酸化シリコン膜を厚み4500オングストロ
ームに成膜した。その上に、ITO膜を厚み600オン
グストロームに成膜し、これをパターニングして絵素電
極104、ソース電極105およびドレイン電極106
形成した。
02と薄膜トランジスタとを絶縁させるための絶縁膜1
03として酸化シリコン膜を厚み4500オングストロ
ームに成膜した。その上に、ITO膜を厚み600オン
グストロームに成膜し、これをパターニングして絵素電
極104、ソース電極105およびドレイン電極106
形成した。
【0022】その後、基板の電極形成側(図の上側)表
面にネガレジストを塗布し、遮光膜102をマスクとし
て基板の電極形成側とは反対側(図の下側)から露光、
現像することにより、図1(c)に示すように、自己整
合的にレジストパターン120を形成した。このレジス
トパターン120側から、例えばイオンドーピング法に
よりリンイオンを注入した。この時の注入条件は、加速
電圧10kV、ドーズ量2×1015cm-2で行った。こ
れにより、ITOパターンのソース電極105およびド
レイン電極106部分に選択的にリンイオンが注入さ
れ、ソースバスラインや絵素電極104部分には注入さ
れない。このように、遮光膜102をマストクとして利
用し、レジストパターン120を形成する場合には、そ
の形成にホトマスクなどの別途の遮光手段を必要とせ
ず、また、その遮光手段の位置合わせを要しないので、
工程の簡略化が図れる利点がある。但し、本発明は、遮
光膜102をマスクとして用いることなく、レジストパ
ターン120を形成してもよいことはもちろんである。
面にネガレジストを塗布し、遮光膜102をマスクとし
て基板の電極形成側とは反対側(図の下側)から露光、
現像することにより、図1(c)に示すように、自己整
合的にレジストパターン120を形成した。このレジス
トパターン120側から、例えばイオンドーピング法に
よりリンイオンを注入した。この時の注入条件は、加速
電圧10kV、ドーズ量2×1015cm-2で行った。こ
れにより、ITOパターンのソース電極105およびド
レイン電極106部分に選択的にリンイオンが注入さ
れ、ソースバスラインや絵素電極104部分には注入さ
れない。このように、遮光膜102をマストクとして利
用し、レジストパターン120を形成する場合には、そ
の形成にホトマスクなどの別途の遮光手段を必要とせ
ず、また、その遮光手段の位置合わせを要しないので、
工程の簡略化が図れる利点がある。但し、本発明は、遮
光膜102をマスクとして用いることなく、レジストパ
ターン120を形成してもよいことはもちろんである。
【0023】次に、プラズマCVD法によりa−Si膜
107を厚み600オングストロームに成膜し、リンを
拡散させた。このことにより、図1(d)に示すよう
に、ソース電極105上に第1のn+a−Siコンタク
ト層108が自己整合的に形成され、ドレイン電極10
6上に第2のn+a−Siコンタクト層109が自己整
合的に形成される。続いて、レジストを除去する。
107を厚み600オングストロームに成膜し、リンを
拡散させた。このことにより、図1(d)に示すよう
に、ソース電極105上に第1のn+a−Siコンタク
ト層108が自己整合的に形成され、ドレイン電極10
6上に第2のn+a−Siコンタクト層109が自己整
合的に形成される。続いて、レジストを除去する。
【0024】次に、図1(e)に示すように、ゲート絶
縁膜110として、例えば窒化シリコン膜を厚み300
0オングストロームに成膜した。その上に、例えばスパ
ッタによりモリブデンを厚み3000オングストローム
に成膜し、これをパターニングしてゲート電極111を
形成し、アクティブマトリクス基板とした。
縁膜110として、例えば窒化シリコン膜を厚み300
0オングストロームに成膜した。その上に、例えばスパ
ッタによりモリブデンを厚み3000オングストローム
に成膜し、これをパターニングしてゲート電極111を
形成し、アクティブマトリクス基板とした。
【0025】このアクティブマトリクス基板と、対向電
極を形成した対向基板とを貼り合わせ、その隙間に液晶
を注入して液晶パネルを作成したところ、絵素電極の透
過率の低下は見られず、低消費電力化を図ることができ
た。
極を形成した対向基板とを貼り合わせ、その隙間に液晶
を注入して液晶パネルを作成したところ、絵素電極の透
過率の低下は見られず、低消費電力化を図ることができ
た。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ソース電極およびドレイン電極のITOパタ
ーンに選択的にリンイオンが注入されるので、n+a−
Siコンタクト層を自己整合的に形成することができ
る。このとき、遮光膜をマスクとして利用してレジスト
パターンを形成することにより、簡略化されたプロセス
で安価にアクティブマトリクス基板を製造することがで
きる。絵素電極のITOパターンにはリンイオンが注入
されていないので、絵素電極の透過率が低下することが
なく、液晶表示装置の低消費電力化を図ることができ
る。
によれば、ソース電極およびドレイン電極のITOパタ
ーンに選択的にリンイオンが注入されるので、n+a−
Siコンタクト層を自己整合的に形成することができ
る。このとき、遮光膜をマスクとして利用してレジスト
パターンを形成することにより、簡略化されたプロセス
で安価にアクティブマトリクス基板を製造することがで
きる。絵素電極のITOパターンにはリンイオンが注入
されていないので、絵素電極の透過率が低下することが
なく、液晶表示装置の低消費電力化を図ることができ
る。
【図1】本発明の一実施例であるアクティブマトリクス
基板の製造方法を示す断面図である。
基板の製造方法を示す断面図である。
【図2】従来のアクティブマトリクス基板を示す断面図
である。
である。
【図3】従来のアクティブマトリクス基板の製造工程を
示す断面図である。
示す断面図である。
101 ガラス基板 102 遮光膜 103 絶縁膜 104 絵素電極 105 ソース電極 106 ドレイン電極 107 a−Si膜 108 第1のn+a−Siコンタクト層 109 第2のn+a−Siコンタクト層 110 ゲート絶縁膜 111 ゲート電極 120 レジストパターン
Claims (2)
- 【請求項1】 絵素電極がマトリクス状に形成された絵
素電極を制御する薄膜トランジスタが、ソース電極およ
びドレイン電極の各々の上にn+アモルファスシリコン
コンタクト層が形成され、一方のコンタクト層の上から
他方のコンタクト層の上にわたる領域にアモルファスシ
リコン膜が形成され、該アモルファスシリコン膜の上
に、間にゲート絶縁膜を介してゲート電極が設けられた
構成となっているアクティブマトリクス基板の製造方法
において、 絶縁性基板上に、各々が透明導電膜からなる該絵素電
極、該ソース電極および該ドレイン電極を形成する工程
と、 該ソース電極およびドレイン電極に選択的にリンイオン
を注入する工程と、 リンイオンが注入されたソース電極およびドレイン電極
を覆ってアモルファスシリコン膜を形成し、該アモルフ
ァスシリコン膜にリンを拡散させることにより、n+ア
モルファスシリコンコンタクト層を自己整合的に形成す
る工程とを含むアクティブマトリクス基板の製造方法。 - 【請求項2】 前記絶縁性基板上に遮光膜を形成した後
に、該遮光膜の上方に前記ソース電極および前記ドレイ
ン電極を形成し、その後、該ソース電極および該ドレイ
ン電極が形成された基板上にネガレジストを形成して該
遮光膜側から該ネガレジストを露光して現像し、これに
よりレジストパターンを形成し、該レジストパターン側
から前記リンイオンを注入する請求項1に記載のアクテ
ィブマトリクス基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5310686A JPH07162007A (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | アクティブマトリクス基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5310686A JPH07162007A (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | アクティブマトリクス基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07162007A true JPH07162007A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18008242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5310686A Withdrawn JPH07162007A (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | アクティブマトリクス基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07162007A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5936292A (en) * | 1997-06-17 | 1999-08-10 | Nec Corporation | Structure of thin film transistor and gate terminal having a capacitive structure composed of the TFT elements |
US6046063A (en) * | 1998-03-27 | 2000-04-04 | Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. | Method of manufacturing liquid crystal display |
JP2002343970A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-29 | Koninkl Philips Electronics Nv | 薄膜トランジスタの製造方法並びにそのような製造方法を用いて製造された薄膜トランジスタ及び液晶表示パネル |
JP2010271718A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Beijing Boe Optoelectronics Technology Co Ltd | Tft−lcdアレイ基板およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP5310686A patent/JPH07162007A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5936292A (en) * | 1997-06-17 | 1999-08-10 | Nec Corporation | Structure of thin film transistor and gate terminal having a capacitive structure composed of the TFT elements |
US6046063A (en) * | 1998-03-27 | 2000-04-04 | Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. | Method of manufacturing liquid crystal display |
JP2002343970A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-29 | Koninkl Philips Electronics Nv | 薄膜トランジスタの製造方法並びにそのような製造方法を用いて製造された薄膜トランジスタ及び液晶表示パネル |
JP2010271718A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Beijing Boe Optoelectronics Technology Co Ltd | Tft−lcdアレイ基板およびその製造方法 |
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