JPH07157468A - (チア)シクロアルキル[b]インドール化合物 - Google Patents
(チア)シクロアルキル[b]インドール化合物Info
- Publication number
- JPH07157468A JPH07157468A JP6168031A JP16803194A JPH07157468A JP H07157468 A JPH07157468 A JP H07157468A JP 6168031 A JP6168031 A JP 6168031A JP 16803194 A JP16803194 A JP 16803194A JP H07157468 A JPH07157468 A JP H07157468A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- compound
- compound represented
- represented
- indole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D495/00—Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
- C07D495/02—Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D495/04—Ortho-condensed systems
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/08—Antiallergic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D209/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D209/56—Ring systems containing three or more rings
- C07D209/80—[b, c]- or [b, d]-condensed
- C07D209/94—[b, c]- or [b, d]-condensed containing carbocyclic rings other than six-membered
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Public Health (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Pain & Pain Management (AREA)
- Rheumatology (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Indole Compounds (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 下記式(I)
〔式中、Aは、アルキレン鎖−(CH2)m−(ここで
mは5または6を表す)等を表し:R1はヒドロキシ
ル、チオールなど、R2は水素、ハロゲン、アルキルな
ど、R3はアルキル、アシルなどを示す〕で表される化
合物、ならびにそれらの純粋な形態または混合形態の光
学異性体および塩基付加塩である新規(チア)シクロア
ルキル[b]インドール化合物。 【効果】 上記化合物および医薬組成物は、細胞生存に
対して有害である脂質過酸化を防止する効果を有する。
mは5または6を表す)等を表し:R1はヒドロキシ
ル、チオールなど、R2は水素、ハロゲン、アルキルな
ど、R3はアルキル、アシルなどを示す〕で表される化
合物、ならびにそれらの純粋な形態または混合形態の光
学異性体および塩基付加塩である新規(チア)シクロア
ルキル[b]インドール化合物。 【効果】 上記化合物および医薬組成物は、細胞生存に
対して有害である脂質過酸化を防止する効果を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(チア)シクロアルキ
ル[b]インドール化合物、これらの化合物の製造方法
およびこれらの化合物を含有する医薬組成物に関するも
のである。
ル[b]インドール化合物、これらの化合物の製造方法
およびこれらの化合物を含有する医薬組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】米国特許3,824,234には、抗菌
剤および鎮痛剤として、ある種のシクロヘプト[b]イ
ンドール- 6- オン化合物が開示されている。
剤および鎮痛剤として、ある種のシクロヘプト[b]イ
ンドール- 6- オン化合物が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、脂質過酸化が主
要な病気の原因因子であることは十分に確立されてい
る。特に、脂質過酸化プロセスおよびそれにより生成さ
れる生成物が細胞の生存にとって有害であることは明ら
かにされている。脂質過酸化の影響は、かなり多くの病
的状態、例えばアテローム硬化症、溶血性貧血および虚
血ー再灌流(reperfusion)による障害に含
まれる(Oxidative Damage and
Repair,Chemical,Biologica
l and MedicalAspects,199
1,Pergamon Press,xxi頁)。従っ
て、この脂質過酸化現象と戦うことができるようにする
分子を入手できることは、このような現象を含む病気の
予防および処置に臨床上で格別に有用であることが見出
だされている。
要な病気の原因因子であることは十分に確立されてい
る。特に、脂質過酸化プロセスおよびそれにより生成さ
れる生成物が細胞の生存にとって有害であることは明ら
かにされている。脂質過酸化の影響は、かなり多くの病
的状態、例えばアテローム硬化症、溶血性貧血および虚
血ー再灌流(reperfusion)による障害に含
まれる(Oxidative Damage and
Repair,Chemical,Biologica
l and MedicalAspects,199
1,Pergamon Press,xxi頁)。従っ
て、この脂質過酸化現象と戦うことができるようにする
分子を入手できることは、このような現象を含む病気の
予防および処置に臨床上で格別に有用であることが見出
だされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本出願人は、強力な酸化
防止効果を有し、脂質、特にヒトのLDL類(低密度リ
ポ蛋白質)を酸化に対して保護することができる、新規
な(チア)シクロアルキル[b]インドール化合物を発
見した。
防止効果を有し、脂質、特にヒトのLDL類(低密度リ
ポ蛋白質)を酸化に対して保護することができる、新規
な(チア)シクロアルキル[b]インドール化合物を発
見した。
【0005】さらに特に、本発明は、下記式(I)で表
される化合物およびR1 、R2 またはR3 がキラル中心
を有する場合に、純粋な形態または混合形態の、それら
の光学異性体、ならびにそれらの医薬として許容される
塩基付加塩に関するものである:
される化合物およびR1 、R2 またはR3 がキラル中心
を有する場合に、純粋な形態または混合形態の、それら
の光学異性体、ならびにそれらの医薬として許容される
塩基付加塩に関するものである:
【化10】
【0006】式中、Aは、アルキレン鎖 -(CH2 )m
- (ここでmは5または6を表す)または下記式(a)
で表される基(式中、pは1−4である)を表し:
- (ここでmは5または6を表す)または下記式(a)
で表される基(式中、pは1−4である)を表し:
【化11】 R1 は、ヒドロキシル、チオール、 -0- R4 (ここで
R4 はアルキルおよびアシルから選ばれる)、および -
S- R5 (ここでR5 はアルキル、フェニルおよびベン
ジルから選ばれる)から選択される基を表し;R2 は、
水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシおよびトリフル
オロメチルから選択される基を表し;R3 は、アルキ
ル、アシル、カルボキシアルキルおよびアルコキシカル
ボニルアルキルから選択される基を表し;そしてAがペ
ンタメチレン以外である場合には、R3 はまた、水素を
表すことができ;ただし、mが1であり、R2 が水素で
あり、そしてR1 がメトキシである場合には、R3 はメ
チルを表すことはできないものとし、そして上記「アル
キル」、「アルコキシ」および「アシル」の用語は、炭
素原子1−6個を有する、直鎖状または分枝鎖状の基を
表すものとする。
R4 はアルキルおよびアシルから選ばれる)、および -
S- R5 (ここでR5 はアルキル、フェニルおよびベン
ジルから選ばれる)から選択される基を表し;R2 は、
水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシおよびトリフル
オロメチルから選択される基を表し;R3 は、アルキ
ル、アシル、カルボキシアルキルおよびアルコキシカル
ボニルアルキルから選択される基を表し;そしてAがペ
ンタメチレン以外である場合には、R3 はまた、水素を
表すことができ;ただし、mが1であり、R2 が水素で
あり、そしてR1 がメトキシである場合には、R3 はメ
チルを表すことはできないものとし、そして上記「アル
キル」、「アルコキシ」および「アシル」の用語は、炭
素原子1−6個を有する、直鎖状または分枝鎖状の基を
表すものとする。
【0007】本発明に従い使用される化合物の塩の生成
に使用することができる医薬として許容される塩基の中
では、例示するものであって、制限するものではないも
のとして、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエ
チルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、アル
ギニン、リジンおよびジエタノールアミンを挙げること
ができる。
に使用することができる医薬として許容される塩基の中
では、例示するものであって、制限するものではないも
のとして、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエ
チルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、アル
ギニン、リジンおよびジエタノールアミンを挙げること
ができる。
【0008】本発明はまた、式(I)で表される化合物
の製造方法に関し、この方法は、式(II):
の製造方法に関し、この方法は、式(II):
【化12】 式中、R2 およびAは、式(I)に定義されているとお
りであり、R1 ´は、-0- R4 および -S- R5 から
選択され(ここでR4 およびR5 は式(I)に定義され
ているとおりである)そしてXは、ハロゲン原子を表
す、で表される化合物を、アルカリ金属アミドなどの塩
基またはその組み合わせの存在の下に、アルカリ金属ア
ルコレート(複合塩基)、好ましくは NaNH2 -t-
BuONa複合塩基と縮合させて、下記式(III)
で表される化合物を生成させるか:
りであり、R1 ´は、-0- R4 および -S- R5 から
選択され(ここでR4 およびR5 は式(I)に定義され
ているとおりである)そしてXは、ハロゲン原子を表
す、で表される化合物を、アルカリ金属アミドなどの塩
基またはその組み合わせの存在の下に、アルカリ金属ア
ルコレート(複合塩基)、好ましくは NaNH2 -t-
BuONa複合塩基と縮合させて、下記式(III)
で表される化合物を生成させるか:
【0009】
【化13】 式中、R2 、AおよびR1 ´は、上記定義のとおりであ
る、または加水分解の後に、下記式(Ia)で表される
化合物を生成させ:
る、または加水分解の後に、下記式(Ia)で表される
化合物を生成させ:
【化14】 式中、R2 、AおよびR1 ´は、上記定義のとおりであ
る、
る、
【0010】式(III)で表される化合物または式
(Ia)で表される化合物のアルカリ塩は、水素を排除
して、そのインドール窒素上で式R3 ´の基(ここでR
3 ´は式(I)に定義されているR3 と同一の意味を有
する)により置換して、下記式(Ia´)で表される化
合物を生成させ:
(Ia)で表される化合物のアルカリ塩は、水素を排除
して、そのインドール窒素上で式R3 ´の基(ここでR
3 ´は式(I)に定義されているR3 と同一の意味を有
する)により置換して、下記式(Ia´)で表される化
合物を生成させ:
【化15】 式中、R2 、A、R1 ´およびR3 ´は、上記定義のと
おりである、
おりである、
【0011】必要に応じて、式(Ia)で表される化合
物または式(Ia´)で表される化合物は、脱アルキル
化反応に付して、下記式(Ib)で表される化合物を生
成させ:
物または式(Ia´)で表される化合物は、脱アルキル
化反応に付して、下記式(Ib)で表される化合物を生
成させ:
【化16】 式中、R2 、R3 およびAは、上記定義のとおりであ
り、そしてR1 ´´はヒドロキシルまたはチオール基を
表す、
り、そしてR1 ´´はヒドロキシルまたはチオール基を
表す、
【0012】あるいは式(IV): AlX´3 ,R5 ´SH (IV) 式中、X´はハロゲンを表し、そしてR5 ´はアルキ
ル、フェニルまたはベンジルを表す、で表される混合物
の作用下に付し、この式(IV)で表される化合物の使
用条件に応じて、上記式(Ib)で表される化合物を生
成させるか、または下記式(Ic)で表される化合物を
生成させ:
ル、フェニルまたはベンジルを表す、で表される混合物
の作用下に付し、この式(IV)で表される化合物の使
用条件に応じて、上記式(Ib)で表される化合物を生
成させるか、または下記式(Ic)で表される化合物を
生成させ:
【化17】 式中、R2 、R3 、R5 ´およびAは、上記定義のとお
りである、
りである、
【0013】この式(Ic)で表される化合物は、水素
添加反応に付して、下記式(Id)で表される化合物を
生成させることができ:
添加反応に付して、下記式(Id)で表される化合物を
生成させることができ:
【化18】 式中、R2 、R3 およびAは、上記定義のとおりであ
る、
る、
【0014】ただし、上記「アルキル」、「アルコキ
シ」および「アシル」の用語は、炭素原子1−6個を有
する、直鎖状または分枝鎖状の基を表すものとし、そし
て式(Ia)、(Ia´)、(Ib)、(Ic)および
(Id)で表される化合物は、請求項1に記載の一群の
式(I)で表される化合物を構成しており、相当する場
合に、式(I)で表される化合物は、結晶化、シリカカ
ラムにおけるクロマトグラフィ、抽出、濾過および木炭
または樹脂上の通過から選ばれる1種または2種以上の
方法によって精製し、純粋な形態または混合形態で、そ
れらの可能な光学異性体に分離し、そして医薬として許
容される塩基により塩に変換する、ことからなる。
シ」および「アシル」の用語は、炭素原子1−6個を有
する、直鎖状または分枝鎖状の基を表すものとし、そし
て式(Ia)、(Ia´)、(Ib)、(Ic)および
(Id)で表される化合物は、請求項1に記載の一群の
式(I)で表される化合物を構成しており、相当する場
合に、式(I)で表される化合物は、結晶化、シリカカ
ラムにおけるクロマトグラフィ、抽出、濾過および木炭
または樹脂上の通過から選ばれる1種または2種以上の
方法によって精製し、純粋な形態または混合形態で、そ
れらの可能な光学異性体に分離し、そして医薬として許
容される塩基により塩に変換する、ことからなる。
【0015】上記合成方法に包含される、上記定義のと
おりの式(Ia)で表される化合物または式(Ia´)
で表される化合物のアルカリ塩の式 -R3 ´の基による
置換は、式(Ia)または式(Ia´)で表される化合
物を、式R3 ´- X´´、Cl- COO- R3 ´´、
(R3 ´- O)2 SO2 、X´´- (CH2 )n- CO
OR3 、または(R3 ´´- O- CO)2 O(各式中、
R3 ´は上記定義のとおりであり、R3 ´´は(C1 −
C6 )アルキルであり、nは1−6であり、そしてX´
´はハロゲンを表す)で表される化合物と反応させるこ
とによって行うことができる。所望により、この反応に
引き続いて、加水分解工程を行うと、R3´がアルコキ
シカルボニルアルキルを表す場合に、このエステルから
酸官能性基が得られる。
おりの式(Ia)で表される化合物または式(Ia´)
で表される化合物のアルカリ塩の式 -R3 ´の基による
置換は、式(Ia)または式(Ia´)で表される化合
物を、式R3 ´- X´´、Cl- COO- R3 ´´、
(R3 ´- O)2 SO2 、X´´- (CH2 )n- CO
OR3 、または(R3 ´´- O- CO)2 O(各式中、
R3 ´は上記定義のとおりであり、R3 ´´は(C1 −
C6 )アルキルであり、nは1−6であり、そしてX´
´はハロゲンを表す)で表される化合物と反応させるこ
とによって行うことができる。所望により、この反応に
引き続いて、加水分解工程を行うと、R3´がアルコキ
シカルボニルアルキルを表す場合に、このエステルから
酸官能性基が得られる。
【0016】例えば、本発明は、次の方法に関する: 複合塩基の製造:2当量(eq)の2- メチル- 2- プ
ロパノールを、室温において、テトラヒドロフラン(T
HF)(NaNH2 70ミリモルに対して7 c
m3 )中の7当量のNaNH2 (これは、アルコレート
の製造に係わる2当量とイミンエノレートまたはエナミ
ンの製造に係わる1当量とを包含する)の懸濁液に滴下
して添加する。この添加の後に、この混合物を45℃に
2時間加熱する(NaNH2 /t- BuONa比は、こ
の環化工程中、2/1である)。
ロパノールを、室温において、テトラヒドロフラン(T
HF)(NaNH2 70ミリモルに対して7 c
m3 )中の7当量のNaNH2 (これは、アルコレート
の製造に係わる2当量とイミンエノレートまたはエナミ
ンの製造に係わる1当量とを包含する)の懸濁液に滴下
して添加する。この添加の後に、この混合物を45℃に
2時間加熱する(NaNH2 /t- BuONa比は、こ
の環化工程中、2/1である)。
【0017】イミン化合物の環化:THF(1ミリモル
に対して3cm3 )中の縮合させるイミン化合物1当量
の溶液を、0℃で、上記で製造された塩基性媒質に添加
する。この混合物を室温または40−45℃で、磁気撹
拌する。この反応に引き続き、気相クロマトグラフィを
行う。
に対して3cm3 )中の縮合させるイミン化合物1当量
の溶液を、0℃で、上記で製造された塩基性媒質に添加
する。この混合物を室温または40−45℃で、磁気撹
拌する。この反応に引き続き、気相クロマトグラフィを
行う。
【0018】窒素- 非置換インドール化合物の製造(加
水分解):出発物質がいづれも消失された時点で、加水
分解を、0℃で行う。エーテルにより抽出した後に、こ
の有機相をMgSO4 上で乾燥させ、次いで溶媒を減圧
の下に、蒸発させる。次いで(チア)シクロアルキル
[b]インドールを液相クロマトグラフィにより単離す
る。
水分解):出発物質がいづれも消失された時点で、加水
分解を、0℃で行う。エーテルにより抽出した後に、こ
の有機相をMgSO4 上で乾燥させ、次いで溶媒を減圧
の下に、蒸発させる。次いで(チア)シクロアルキル
[b]インドールを液相クロマトグラフィにより単離す
る。
【0019】その場でのN- メチル化:N- メチル化チ
アシクロアルキル[b]インドール化合物の製造:出発
物質がいづれも消失された時点で、この反応混合物をデ
カンテーション処理し、その液体部分を次いで、マリオ
ット(Mariotte)ロートに移し、次いで0℃
で、THF中のMe2 SO4 3eqの溶液に滴下して
添加する。この添加が完了した時点で、この反応混合物
を室温に戻す。2時間後に、この混合物をNH4 OHの
32%水溶液により加水分解し、次いで塩化メチレンに
より抽出する。この有機相をMgSO4 上で乾燥させ、
次いで溶媒を減圧の下に、蒸発させる。次いで、N- メ
チル化(チア)シクロアルキル[b]インドールを液相
クロマトグラフィにより単離する。
アシクロアルキル[b]インドール化合物の製造:出発
物質がいづれも消失された時点で、この反応混合物をデ
カンテーション処理し、その液体部分を次いで、マリオ
ット(Mariotte)ロートに移し、次いで0℃
で、THF中のMe2 SO4 3eqの溶液に滴下して
添加する。この添加が完了した時点で、この反応混合物
を室温に戻す。2時間後に、この混合物をNH4 OHの
32%水溶液により加水分解し、次いで塩化メチレンに
より抽出する。この有機相をMgSO4 上で乾燥させ、
次いで溶媒を減圧の下に、蒸発させる。次いで、N- メ
チル化(チア)シクロアルキル[b]インドールを液相
クロマトグラフィにより単離する。
【0020】その場でのN- カルボエトキシメチル化:
N- カルボエトキシメチル化チアシクロアルキル[b]
インドール化合物の製造:上記反応混合物の液体部分を
滴下ロートに移し、次いでジメチルホルムアミド(DM
F)(室温で1ミリモルに対して6cm3 )中のBrC
H2 COOEt(3eq)の溶液に滴下して添加する。
2時間後に、エーテルによる抽出を行い、この有機相を
水で洗浄し、次いでMgSO4 上で乾燥させ、次いで溶
媒を減圧の下に、蒸発させる。次いで、このようにして
得られた、チアシクロアルキル[b]インドールを液相
クロマトグラフィにより単離する。
N- カルボエトキシメチル化チアシクロアルキル[b]
インドール化合物の製造:上記反応混合物の液体部分を
滴下ロートに移し、次いでジメチルホルムアミド(DM
F)(室温で1ミリモルに対して6cm3 )中のBrC
H2 COOEt(3eq)の溶液に滴下して添加する。
2時間後に、エーテルによる抽出を行い、この有機相を
水で洗浄し、次いでMgSO4 上で乾燥させ、次いで溶
媒を減圧の下に、蒸発させる。次いで、このようにして
得られた、チアシクロアルキル[b]インドールを液相
クロマトグラフィにより単離する。
【0021】鹸化:N- (カルボキシメチル)チアシク
ロアルキル[b]インドール化合物の生成:上記で製造
されたN- (カルボエトキシメチル)チアシクロアルキ
ル[b]インドール化合物を、エタノール中のKOHの
10%溶液中で還流させる。この反応に引き続いて、薄
相クロマトグラフィ(TLC)を行う。
ロアルキル[b]インドール化合物の生成:上記で製造
されたN- (カルボエトキシメチル)チアシクロアルキ
ル[b]インドール化合物を、エタノール中のKOHの
10%溶液中で還流させる。この反応に引き続いて、薄
相クロマトグラフィ(TLC)を行う。
【0022】出発物質がいづれも消失した時点で、この
反応混合物を氷上に注ぎ入れ、次いでエーテルにより抽
出する。この水性相を次いで、酸性にし、次いでエーテ
ルにより再度、抽出する。この有機相を、MgSO4 上
で乾燥させ、次いで溶媒を減圧の下に、蒸発させる。こ
のN- (カルボキシメチル)チアシクロアルキル[b]
インドール化合物は、液相クロマトグラフィにより精製
する。
反応混合物を氷上に注ぎ入れ、次いでエーテルにより抽
出する。この水性相を次いで、酸性にし、次いでエーテ
ルにより再度、抽出する。この有機相を、MgSO4 上
で乾燥させ、次いで溶媒を減圧の下に、蒸発させる。こ
のN- (カルボキシメチル)チアシクロアルキル[b]
インドール化合物は、液相クロマトグラフィにより精製
する。
【0023】式(II)で表される化合物は、式(II
a):
a):
【化19】 式中、R1 ´およびR2 は上記定義のとおりである、で
表されるアニリン化合物を、式(V):
表されるアニリン化合物を、式(V):
【化20】 式中、Aは式(I)に記載のとおりである、で表される
ケトン化合物と反応させることにより、当業者が容易に
入手することができる。
ケトン化合物と反応させることにより、当業者が容易に
入手することができる。
【0024】イミン化合物およびエナミン化合物の合
成:さらに特に、イミン化合物は、ハロアミン 1eq
とケトン 1eqとを、ベンゼン中で共沸蒸留に付する
ことによって、製造することができる(状況に応じて、
この反応は、酸(APTS、ZnCl2 、ZnBr2 、
BF3 - Et2 O)により触媒させることができる)。
成:さらに特に、イミン化合物は、ハロアミン 1eq
とケトン 1eqとを、ベンゼン中で共沸蒸留に付する
ことによって、製造することができる(状況に応じて、
この反応は、酸(APTS、ZnCl2 、ZnBr2 、
BF3 - Et2 O)により触媒させることができる)。
【0025】上記製造方法に使用される原料物質は、市
販されているか、または刊行物に従い当業者が容易に入
手できる。本発明の化合物は、非常に顕著な酸化防止性
を有する。薬理試験によって、これらの化合物には、脂
質過酸化に対して、特に低密度リポ蛋白質(LDL)に
対して、格別で、特異的な防護活性が授けられているこ
とが特に証明された。
販されているか、または刊行物に従い当業者が容易に入
手できる。本発明の化合物は、非常に顕著な酸化防止性
を有する。薬理試験によって、これらの化合物には、脂
質過酸化に対して、特に低密度リポ蛋白質(LDL)に
対して、格別で、特異的な防護活性が授けられているこ
とが特に証明された。
【0026】従って、本発明の化合物は、過酸化現象、
特に脂質過酸化を含む疾患に対して、特別に新規で、有
用な効果を示す。これらの新規化合物は、このような過
酸化現象によるか、またはこのような過酸化現象に関連
する疾患の処置または予防に、特に脳、腎臓または心臓
の虚血性障害、アテローム硬化症、溶血性貧血、再灌流
処置による損傷および炎症症候群の処置または予防に使
用することができる。
特に脂質過酸化を含む疾患に対して、特別に新規で、有
用な効果を示す。これらの新規化合物は、このような過
酸化現象によるか、またはこのような過酸化現象に関連
する疾患の処置または予防に、特に脳、腎臓または心臓
の虚血性障害、アテローム硬化症、溶血性貧血、再灌流
処置による損傷および炎症症候群の処置または予防に使
用することができる。
【0027】それらの効果の結果として、本発明の化合
物はまた、炎症性疾患および病的炎症症状の処置および
予防のための新規な臨床上の候補者であることができ
る。実際に、本発明の化合物は、リポキシゲナーゼの強
力な阻害剤であり(薬理試験:例A)、そしてまた強力
な抗炎症活性を示す(薬理試験:例B)。これによっ
て、本発明の化合物は、慢性または急性の関節、肺、皮
膚または腎臓の炎症の処置および予防、特に関節炎、リ
ウマチ性多発性関節炎、変形性関節炎、乾せん、アレル
ギー性疾患、喘息、腸の炎症性疾患、胃腸潰瘍、虚血
症、アテローム硬化症、呼吸困難および敗血症性発作の
処置および予防に有用である。
物はまた、炎症性疾患および病的炎症症状の処置および
予防のための新規な臨床上の候補者であることができ
る。実際に、本発明の化合物は、リポキシゲナーゼの強
力な阻害剤であり(薬理試験:例A)、そしてまた強力
な抗炎症活性を示す(薬理試験:例B)。これによっ
て、本発明の化合物は、慢性または急性の関節、肺、皮
膚または腎臓の炎症の処置および予防、特に関節炎、リ
ウマチ性多発性関節炎、変形性関節炎、乾せん、アレル
ギー性疾患、喘息、腸の炎症性疾患、胃腸潰瘍、虚血
症、アテローム硬化症、呼吸困難および敗血症性発作の
処置および予防に有用である。
【0028】従って、本発明の化合物は、非常に強力な
酸化防止剤であり、かつまた強力な抗炎症活性を有す
る。本発明の化合物はまた、抗凝血活性(アラキドン酸
により誘発された凝血の抑制試験:Bertele等に
よる、Science,1983,200:517−5
19頁)、血中脂肪低下活性(血中コレステロール低下
の測定:Day等によるAtherosclerosi
s Drug Discovery、Charles
E.Day編集、Plenum Publishing
Corp.New York、1976、231−2
49頁;Holub等によるClin.Chem.,1
972,18,239−243頁;Allain等によ
る Clin.Chem.,1974,20(4),4
70−475頁)および気管支弛緩活性(インビトロで
の気管弛緩に係わる試験:Ludvena等によるAr
ch.Int.Pharmacodyn.,1957,
111,392−400頁)を示す。
酸化防止剤であり、かつまた強力な抗炎症活性を有す
る。本発明の化合物はまた、抗凝血活性(アラキドン酸
により誘発された凝血の抑制試験:Bertele等に
よる、Science,1983,200:517−5
19頁)、血中脂肪低下活性(血中コレステロール低下
の測定:Day等によるAtherosclerosi
s Drug Discovery、Charles
E.Day編集、Plenum Publishing
Corp.New York、1976、231−2
49頁;Holub等によるClin.Chem.,1
972,18,239−243頁;Allain等によ
る Clin.Chem.,1974,20(4),4
70−475頁)および気管支弛緩活性(インビトロで
の気管弛緩に係わる試験:Ludvena等によるAr
ch.Int.Pharmacodyn.,1957,
111,392−400頁)を示す。
【0029】本発明のもう一つの態様は、式(I)で表
される化合物またはその医薬として許容される塩基付加
塩の1種を、医薬上で許容される賦形剤と組み合わせて
含有する医薬組成物にある。本発明に係わる医薬組成物
の中では、特に経口投与、経皮投与、皮下投与、非経口
投与、鼻投与、直腸投与、舌下投与、眼投与または肺投
与に適したもの、特に注射用または飲用の製剤、エアゾ
ル、点眼または点鼻剤、単純、フィルム被覆または糖衣
錠剤、カプセル剤、クリーム、軟膏、皮膚用ゲル、丸
剤、包装剤、サシェ剤、顆粒あるいは座薬を挙げること
ができる。
される化合物またはその医薬として許容される塩基付加
塩の1種を、医薬上で許容される賦形剤と組み合わせて
含有する医薬組成物にある。本発明に係わる医薬組成物
の中では、特に経口投与、経皮投与、皮下投与、非経口
投与、鼻投与、直腸投与、舌下投与、眼投与または肺投
与に適したもの、特に注射用または飲用の製剤、エアゾ
ル、点眼または点鼻剤、単純、フィルム被覆または糖衣
錠剤、カプセル剤、クリーム、軟膏、皮膚用ゲル、丸
剤、包装剤、サシェ剤、顆粒あるいは座薬を挙げること
ができる。
【0030】投与計画は、患者の年令、体重および性
別、投与経路、病気の種類および重篤度に依存して、お
よびまた組み合わせることができるいづれかの処置に応
じて、変えられる。投与量は、0.5mg−2g/日、
特に0.5mg−100mg/日、例えば10mg−1
00mg/日の範囲である。
別、投与経路、病気の種類および重篤度に依存して、お
よびまた組み合わせることができるいづれかの処置に応
じて、変えられる。投与量は、0.5mg−2g/日、
特に0.5mg−100mg/日、例えば10mg−1
00mg/日の範囲である。
【0031】
【実施例】以下の例は本発明を説明するものであり、い
かなる点でも、本発明を制限するものではない。 製造例1:N- シクロヘプチリデニル- 3- クロロ- 4
- メトキシアニリン 3- クロロ- 4- メトキシアニリンおよびシクロヘプタ
ノンから、触媒としてパラトルエンスルホン酸を、そし
て溶媒としてベンゼンを使用して、共沸蒸留により、標
題の化合物を得る。この反応に引き続いて、気相クロマ
トグラフィを行う。この反応が完了した後に、この混合
物を室温に戻し、飽和NaHCO3 溶液により処理し、
エーテルにより抽出し、次いで硫酸マグネシウム上で乾
燥させる。溶剤を減圧の下に除去する。このイミン化合
物は、蒸留により精製するか、またはそのまま使用す
る。
かなる点でも、本発明を制限するものではない。 製造例1:N- シクロヘプチリデニル- 3- クロロ- 4
- メトキシアニリン 3- クロロ- 4- メトキシアニリンおよびシクロヘプタ
ノンから、触媒としてパラトルエンスルホン酸を、そし
て溶媒としてベンゼンを使用して、共沸蒸留により、標
題の化合物を得る。この反応に引き続いて、気相クロマ
トグラフィを行う。この反応が完了した後に、この混合
物を室温に戻し、飽和NaHCO3 溶液により処理し、
エーテルにより抽出し、次いで硫酸マグネシウム上で乾
燥させる。溶剤を減圧の下に除去する。このイミン化合
物は、蒸留により精製するか、またはそのまま使用す
る。
【0032】製造例2:N- シクロオクチリデニル- 3
- クロロ- 4- メトキシアニリン 製造例1に記載の方法によるが、シクロヘプタノンの代
わりにシクロオクタノンを使用して、標題の化合物を得
る。
- クロロ- 4- メトキシアニリン 製造例1に記載の方法によるが、シクロヘプタノンの代
わりにシクロオクタノンを使用して、標題の化合物を得
る。
【0033】製造例3:N- (チオピラニリデン- 3-
イル)- 3- クロロ- 4- メトキシアニリン 3- クロロ- パラ- アニシジン 1eqおよびチオピラ
ン- 3- オン1eqをベンゼン(50ミリモルに対して
100cm3 )中で共沸蒸留に付する。この反応に引き
続いて、気体クロマトグラフィを行い、5時間後に停止
する。このイミン化合物を蒸留により精製し、40%の
収率で標題のイミン化合物を得る。1 H NMR:6.3-7.0(3H,m,芳香族 H);3.7(3H,s,OMe);3.3(1
H,s,C-H);3.1(1H,s,C-H);2.0-3.0(m,6H,3 x CH2) 質量:255
イル)- 3- クロロ- 4- メトキシアニリン 3- クロロ- パラ- アニシジン 1eqおよびチオピラ
ン- 3- オン1eqをベンゼン(50ミリモルに対して
100cm3 )中で共沸蒸留に付する。この反応に引き
続いて、気体クロマトグラフィを行い、5時間後に停止
する。このイミン化合物を蒸留により精製し、40%の
収率で標題のイミン化合物を得る。1 H NMR:6.3-7.0(3H,m,芳香族 H);3.7(3H,s,OMe);3.3(1
H,s,C-H);3.1(1H,s,C-H);2.0-3.0(m,6H,3 x CH2) 質量:255
【0034】例1:3- ヒドロキシ- 10- メチル-
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール
【化21】 工程A:3- メトキシ- 5,6,7,8,9,10- ヘ
キサヒドロシクロヘプト[b]インドール 複合塩基の製造:2- メチル- 2- プロパノール2当量
(以下の記載において、当量はeqの記号で表す)を、
室温において、テトラヒドロフラン(THF)(NaN
H2 70ミリモルに対して7cm3 )中のNaNH2 7
当量の懸濁液に滴下して添加する。この添加の後に、こ
の混合物を45℃で2時間加熱する。
キサヒドロシクロヘプト[b]インドール 複合塩基の製造:2- メチル- 2- プロパノール2当量
(以下の記載において、当量はeqの記号で表す)を、
室温において、テトラヒドロフラン(THF)(NaN
H2 70ミリモルに対して7cm3 )中のNaNH2 7
当量の懸濁液に滴下して添加する。この添加の後に、こ
の混合物を45℃で2時間加熱する。
【0035】縮合:上記で製造された複合塩基に、0℃
で、N- シクロヘプチリデニル- 3- クロロ- 4- メト
キシアニリン 1eqを添加する。この混合物を室温
で、反応が完了するまで、撹拌する。この反応に引き続
いて、気体クロマトグラフィを行う。3- メトキシ-
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドールが、液相クロマトグラフィにより単離
される。
で、N- シクロヘプチリデニル- 3- クロロ- 4- メト
キシアニリン 1eqを添加する。この混合物を室温
で、反応が完了するまで、撹拌する。この反応に引き続
いて、気体クロマトグラフィを行う。3- メトキシ-
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドールが、液相クロマトグラフィにより単離
される。
【0036】工程B:3- メトキシ- 10- メチル-
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール 上記で得られた液体をデカンテーションの後に、0℃で
撹拌しながら、ジメチル硫酸 3eqの溶液中に移す。
この反応混合物を次いで、室温で1時間撹拌する。この
混合物を氷上に注ぎ入れ、エーテルにより抽出し、次い
で水酸化アンモニウムの32%溶液により洗浄する。所
望の化合物を、液相クロマトグラフィにより精製する。 収率:53%
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール 上記で得られた液体をデカンテーションの後に、0℃で
撹拌しながら、ジメチル硫酸 3eqの溶液中に移す。
この反応混合物を次いで、室温で1時間撹拌する。この
混合物を氷上に注ぎ入れ、エーテルにより抽出し、次い
で水酸化アンモニウムの32%溶液により洗浄する。所
望の化合物を、液相クロマトグラフィにより精製する。 収率:53%
【0037】第二の方法:前記工程で得られるインドー
ル誘導体をジメチルホルムアミド(DFM)中の溶液と
して、DMF(インドール原料1ミリモルに対して、D
MF 10cm3)中の水素化ナトリウム 2eqの懸
濁液に滴下して添加する。この反応混合物を、室温に戻
し、次いでジメチル硫酸 3eqを添加する。この混合
物を次いで、上記第一の方法と同様の方法で処理する。
ル誘導体をジメチルホルムアミド(DFM)中の溶液と
して、DMF(インドール原料1ミリモルに対して、D
MF 10cm3)中の水素化ナトリウム 2eqの懸
濁液に滴下して添加する。この反応混合物を、室温に戻
し、次いでジメチル硫酸 3eqを添加する。この混合
物を次いで、上記第一の方法と同様の方法で処理する。
【0038】工程C:3- ヒドロキシ- 10- メチル-
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール 前記工程で得られる化合物 1eqを塩化メチレン(3
ミリモルに対して5cm3 )中に稀釈し、次いで0℃
で、AlCl3 1.5eqおよびCH3 CH2- SH
20eqからなる混合物に滴下して添加する。 収率:60−91% 融点:102℃
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール 前記工程で得られる化合物 1eqを塩化メチレン(3
ミリモルに対して5cm3 )中に稀釈し、次いで0℃
で、AlCl3 1.5eqおよびCH3 CH2- SH
20eqからなる混合物に滴下して添加する。 収率:60−91% 融点:102℃
【0039】微量分析:
【表1】 スペクトル特性 IR(cm-1):3349(OH);2920-2845 (脂肪族) 1H NMR(CDCl3) δ ppm:6.5-7.3(m,3H,芳香族 H);5.2
(s,1H, OH D2O と変換可能);3.6(s,3H,NCH3);2.5-3.0
(m,4H,2xCH2);1.5-2.0(m,6H,3xCH2).
(s,1H, OH D2O と変換可能);3.6(s,3H,NCH3);2.5-3.0
(m,4H,2xCH2);1.5-2.0(m,6H,3xCH2).
【0040】例2:3- メトキシ- 10- メチル- 5,
6,7,8,9,10,11- ヘプタヒドロシクロオク
ト[b]インドール
6,7,8,9,10,11- ヘプタヒドロシクロオク
ト[b]インドール
【化22】
【0041】例1の工程AおよびBと同様の方法による
が、工程Aにおいて、N- シクロヘプチリデニル- 3-
クロロ- 4- メトキシアニリンの代わりに、N- シクロ
オクチリデニル- 3- クロロ- 4- メトキシアニリンを
使用して、標題の化合物を得る。 収率:60% 融点(石油エーテル+エタノール):54℃
が、工程Aにおいて、N- シクロヘプチリデニル- 3-
クロロ- 4- メトキシアニリンの代わりに、N- シクロ
オクチリデニル- 3- クロロ- 4- メトキシアニリンを
使用して、標題の化合物を得る。 収率:60% 融点(石油エーテル+エタノール):54℃
【0042】微量分析:
【表2】 スペクトル特性: IR(cm-1):2921-2848(脂肪族) 1H NMR(CDCl3) δ ppm:7.10-6.50(m,3H,芳香族 H);3.7
8(s,3H, OCH3);3.68(s,3H,NCH3);3.00-2.60(m,4H,2xC
H2);1.90-1.20(m,8H,4xCH2).
8(s,3H, OCH3);3.68(s,3H,NCH3);3.00-2.60(m,4H,2xC
H2);1.90-1.20(m,8H,4xCH2).
【0043】例3:3- エチルチオ- 10- メチル-
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール 例1の工程Bで得られる化合物500mg(1.9ミリ
モル)を五酸化リン上で蒸留した塩化メチレン5cm3
中に予め溶解し、この溶液を、塩化アルミニウム380
mg(2.84ミリモル)とエタンチオール2.3g
(37.9ミリモル)との、0℃に冷却した混合物に滴
下して添加する。0℃で1時間撹拌した後に、塩化アル
ミニウム 1.5eqおよびエタンチオール 20eq
を再度添加する。この混合物を0℃で1時間再度撹拌
し、次いで氷上に注ぎ入れ、1N塩酸により処理し、次
いでジクロロメタンにより抽出する。この有機相を処理
し、粗生成物をシリカカラムにおけるクロマトグラフィ
により精製し、所望の化合物を得る。 収率:55% 融点:44℃
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール 例1の工程Bで得られる化合物500mg(1.9ミリ
モル)を五酸化リン上で蒸留した塩化メチレン5cm3
中に予め溶解し、この溶液を、塩化アルミニウム380
mg(2.84ミリモル)とエタンチオール2.3g
(37.9ミリモル)との、0℃に冷却した混合物に滴
下して添加する。0℃で1時間撹拌した後に、塩化アル
ミニウム 1.5eqおよびエタンチオール 20eq
を再度添加する。この混合物を0℃で1時間再度撹拌
し、次いで氷上に注ぎ入れ、1N塩酸により処理し、次
いでジクロロメタンにより抽出する。この有機相を処理
し、粗生成物をシリカカラムにおけるクロマトグラフィ
により精製し、所望の化合物を得る。 収率:55% 融点:44℃
【0044】
【表3】 IR(cm-1:2921-2846 (脂肪族) 1H NMR(CDCl3) δ ppm:7.60(s,1H, 芳香族 H);7.25-7.
10(m,2H,芳香族 H);3.60(s,3H, NCH3);2.90-2.70(q+m,
6H,SCH2 + 2xCH2);1.95-1.70(m,6H,3xCH2);1.30-1.15
(t,3H,CH3).13 C NMR(CDCl3)δ ppm:139.86(C5);135.17(C1);128.25
(C3);125.16(C4);123.77(C8);122.37(C6);111.32(C2);1
09.10(C7);31.46-30.81(C9);29.55(C16)-28.31-26.93-2
6.25-24.22(C11,12,13,14,15);14.80(C10).
10(m,2H,芳香族 H);3.60(s,3H, NCH3);2.90-2.70(q+m,
6H,SCH2 + 2xCH2);1.95-1.70(m,6H,3xCH2);1.30-1.15
(t,3H,CH3).13 C NMR(CDCl3)δ ppm:139.86(C5);135.17(C1);128.25
(C3);125.16(C4);123.77(C8);122.37(C6);111.32(C2);1
09.10(C7);31.46-30.81(C9);29.55(C16)-28.31-26.93-2
6.25-24.22(C11,12,13,14,15);14.80(C10).
【0045】例4:エチル 2- [3- メトキシ- 5,
6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール- 10- イル]アセテート 例1の工程AおよびBと同様の方法によるが、工程Bに
おいて、ジメチル硫酸の代わりに、エチルブロモアセテ
ートを使用して、標題の化合物を得る。 例5:2- [3- メトキシ- 5,6,7,8,9,10
- ヘキサヒドロシクロヘプト[b]インドール- 10-
イル]酢酸 例4で得られる化合物のエステル官能性基の加水分解を
行い、標題の化合物を得る。
6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール- 10- イル]アセテート 例1の工程AおよびBと同様の方法によるが、工程Bに
おいて、ジメチル硫酸の代わりに、エチルブロモアセテ
ートを使用して、標題の化合物を得る。 例5:2- [3- メトキシ- 5,6,7,8,9,10
- ヘキサヒドロシクロヘプト[b]インドール- 10-
イル]酢酸 例4で得られる化合物のエステル官能性基の加水分解を
行い、標題の化合物を得る。
【0046】例6:10- メチル- 3- フェニルチオ-
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール 例3と同様の方法によるが、工程Cにおいて、エタンチ
オール(CH3 CH2- SH)の代わりに、チオフェノ
ール(C6 H5 - SH)を使用して、標題の化合物を得
る。 例7−21:前記例に記載の方法に従い、相当する反応
剤を使用して、下記表(I)に記載の各例の化合物を得
ることができる:
5,6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール 例3と同様の方法によるが、工程Cにおいて、エタンチ
オール(CH3 CH2- SH)の代わりに、チオフェノ
ール(C6 H5 - SH)を使用して、標題の化合物を得
る。 例7−21:前記例に記載の方法に従い、相当する反応
剤を使用して、下記表(I)に記載の各例の化合物を得
ることができる:
【0047】表(I)
【化23】
【表4】 物理化学データ: 例16の融点:98℃
【0048】イミン化合物の環化、引き続く加水分解に
よるチオピラノ[3,2- b]インドール化合物の合成 このインドール化合物の合成を、例22の化合物の場合
について説明する:例22:8- メトキシチオピラノ
[3,2- b]インドール
よるチオピラノ[3,2- b]インドール化合物の合成 このインドール化合物の合成を、例22の化合物の場合
について説明する:例22:8- メトキシチオピラノ
[3,2- b]インドール
【化24】
【0049】工程A:複合塩基の製造:2- メチル- 2
- プロパノール 2eqを、室温で、テトラヒドロフラ
ン(NaNH2 70ミリモルに対して7cm3 )中の
NaNH2 7eqの懸濁液に滴下して添加する。この
添加の後に、この混合物を45℃で2時間加熱する。 工程B:縮合: 方法1:THF(10ミリモルに対して30cm3 )中
の、N- (チオピラニリデン-3- イル)- 3- クロロ-
4- メトキシアニリン(製造例3) 1eqの溶液
を、0℃で、上記で製造された複合塩基に添加する。こ
の混合物を、室温で12時間撹拌する。この反応に引き
続いて、気体クロマトグラフィを行う。反応の終了時点
で、この反応混合物を氷上に注ぎ、次いでエーテルによ
り抽出する。
- プロパノール 2eqを、室温で、テトラヒドロフラ
ン(NaNH2 70ミリモルに対して7cm3 )中の
NaNH2 7eqの懸濁液に滴下して添加する。この
添加の後に、この混合物を45℃で2時間加熱する。 工程B:縮合: 方法1:THF(10ミリモルに対して30cm3 )中
の、N- (チオピラニリデン-3- イル)- 3- クロロ-
4- メトキシアニリン(製造例3) 1eqの溶液
を、0℃で、上記で製造された複合塩基に添加する。こ
の混合物を、室温で12時間撹拌する。この反応に引き
続いて、気体クロマトグラフィを行う。反応の終了時点
で、この反応混合物を氷上に注ぎ、次いでエーテルによ
り抽出する。
【0050】MgSO4 上で乾燥させ、次いで溶媒を減
圧の下に、蒸発させ、次いでフラッシュクロマトグラフ
ィを行い(Kieselgel 40−63μ)、5%
酢酸エチル/石油エーテル溶出剤により単離する。 収率:イミン化合物に基づき、53% 融点(Totoli):123℃ IR:3390(NH),2999,2938,2922,2834(C-H) 分析値(C12H13ONS) 計算値:C65.72 H5.97 N6.38 S14.62 実測値: 65.95 6.03 6.53 14.93
圧の下に、蒸発させ、次いでフラッシュクロマトグラフ
ィを行い(Kieselgel 40−63μ)、5%
酢酸エチル/石油エーテル溶出剤により単離する。 収率:イミン化合物に基づき、53% 融点(Totoli):123℃ IR:3390(NH),2999,2938,2922,2834(C-H) 分析値(C12H13ONS) 計算値:C65.72 H5.97 N6.38 S14.62 実測値: 65.95 6.03 6.53 14.93
【0051】方法2:製造例3中に、ケトン 1eq+
アミン 1eqから製造される粗製イミン化合物を、精
製することなく、0℃で、上記で製造された複合塩基に
添加する。反応は、方法1と同様に行う。 収率:ケトン化合物に基づき、36.5%
アミン 1eqから製造される粗製イミン化合物を、精
製することなく、0℃で、上記で製造された複合塩基に
添加する。反応は、方法1と同様に行う。 収率:ケトン化合物に基づき、36.5%
【0052】N- カルボエトキシメチル化インドール化
合物の合成:この合成は、例23の化合物の場合につい
て説明する: 例23:エチル2- (8- メトキシチオピラノ[3,2
- b]インドール- 5-イル)アセテート
合物の合成:この合成は、例23の化合物の場合につい
て説明する: 例23:エチル2- (8- メトキシチオピラノ[3,2
- b]インドール- 5-イル)アセテート
【化25】
【0053】例22で行われる反応(方法1または方法
2)の終了時点で、この反応混合物を窒素流の下に、放
置する。その上澄液を室温で、ジメチルホルムアミド
(DMF)中のBrCH2 COOCH2 CH3 4eq
の溶液に移す(添加の終了時点で、THF/DMF=1
/2混合物が得られるようにする)。この反応が終了し
た時点で(薄層クロマトグラフィ(TLC)の後)、こ
の反応混合物を氷上に注ぎ入れ、次いでエーテルにより
抽出する。MgSO4 上で乾燥させ、次いで溶剤を蒸発
させた後に、フラッシュクロマトグラフィを行い、15
%アセトン/ヘキサン溶出剤を用いて、標題の化合物を
単離する。 収率:イミン化合物に基づき、46% 融点(Totoli):98℃ IR:2923(C-H);1750(C=O) 分析値(C16H19O3 NS): 計算値:C62.92 H6.27 N4.58 S10.49 実測値: 62.58 6.32 4.69 10.36
2)の終了時点で、この反応混合物を窒素流の下に、放
置する。その上澄液を室温で、ジメチルホルムアミド
(DMF)中のBrCH2 COOCH2 CH3 4eq
の溶液に移す(添加の終了時点で、THF/DMF=1
/2混合物が得られるようにする)。この反応が終了し
た時点で(薄層クロマトグラフィ(TLC)の後)、こ
の反応混合物を氷上に注ぎ入れ、次いでエーテルにより
抽出する。MgSO4 上で乾燥させ、次いで溶剤を蒸発
させた後に、フラッシュクロマトグラフィを行い、15
%アセトン/ヘキサン溶出剤を用いて、標題の化合物を
単離する。 収率:イミン化合物に基づき、46% 融点(Totoli):98℃ IR:2923(C-H);1750(C=O) 分析値(C16H19O3 NS): 計算値:C62.92 H6.27 N4.58 S10.49 実測値: 62.58 6.32 4.69 10.36
【0054】例24:8- メトキシ- 5- メチルチオピ
ラノ[3,2- b]インドール 例22で得られる化合物を、0℃で撹拌しながら、ジメ
チル硫酸3eqの作用下に付する。この反応混合物を次
いで、室温で1時間撹拌する。この混合物を、氷上に注
ぎ入れ、水酸化アンモニウムの32%溶液により洗浄
し、次いでエーテルにより抽出する。所望の化合物を、
液相クロマトグラフィにより精製する。 収率:53%
ラノ[3,2- b]インドール 例22で得られる化合物を、0℃で撹拌しながら、ジメ
チル硫酸3eqの作用下に付する。この反応混合物を次
いで、室温で1時間撹拌する。この混合物を、氷上に注
ぎ入れ、水酸化アンモニウムの32%溶液により洗浄
し、次いでエーテルにより抽出する。所望の化合物を、
液相クロマトグラフィにより精製する。 収率:53%
【0055】第二の方法:ジメチルホルムアミド(DM
F)中の例22で得られる化合物の溶液を、0℃で、D
MF(インドール原料1ミリモルに対して10 c
m3 )中の水素化ナトリウム 2eqの懸濁液に滴下し
て添加する。この反応混合物を室温に戻し、次いでジメ
チル硫酸 3eqを添加する。この混合物を次いで、上
記第一の方法と同様の方法で処理する。 例25:8- ヒドロキシ- 5- メチルチオピラノ[3,
2- b]インドール 例24で得られる化合物の脱メチル化により、例25の
化合物が得られる。
F)中の例22で得られる化合物の溶液を、0℃で、D
MF(インドール原料1ミリモルに対して10 c
m3 )中の水素化ナトリウム 2eqの懸濁液に滴下し
て添加する。この反応混合物を室温に戻し、次いでジメ
チル硫酸 3eqを添加する。この混合物を次いで、上
記第一の方法と同様の方法で処理する。 例25:8- ヒドロキシ- 5- メチルチオピラノ[3,
2- b]インドール 例24で得られる化合物の脱メチル化により、例25の
化合物が得られる。
【0056】例26:8- エチルチオ- 5- メチルチオ
ピラノ[3,2- b]インドール 例24で得られる化合物500mg(1.9ミリモル)
を五酸化リン上で蒸留した塩化メチレン5cm3 中に予
め溶解し、この溶液を塩化アルミニウム380mg
(2.84ミリモル)とエタンチオール2.3g (3
7.9ミリモル)との0℃に冷却させた混合物に滴下し
て添加する。0℃で1時間撹拌した後に、塩化アルミニ
ウム 1.5eqおよびエタンチオール 20eqを再
度添加する。この混合物を0℃で1時間再度撹拌し、次
いで氷上に注ぎ入れ、1N塩酸により処理し、次いでジ
クロロメタンにより抽出する。この有機相を処理し、粗
生成物をシリカカラムにおけるクロマトグラフィにより
精製し、所望の化合物を得る。
ピラノ[3,2- b]インドール 例24で得られる化合物500mg(1.9ミリモル)
を五酸化リン上で蒸留した塩化メチレン5cm3 中に予
め溶解し、この溶液を塩化アルミニウム380mg
(2.84ミリモル)とエタンチオール2.3g (3
7.9ミリモル)との0℃に冷却させた混合物に滴下し
て添加する。0℃で1時間撹拌した後に、塩化アルミニ
ウム 1.5eqおよびエタンチオール 20eqを再
度添加する。この混合物を0℃で1時間再度撹拌し、次
いで氷上に注ぎ入れ、1N塩酸により処理し、次いでジ
クロロメタンにより抽出する。この有機相を処理し、粗
生成物をシリカカラムにおけるクロマトグラフィにより
精製し、所望の化合物を得る。
【0057】例27:2- (8- メトキシチオピラノ
[3,2- b]インドール- 5- イル)酢酸 例23で得られる化合物のエステル官能性基の加水分解
を行うことによって、標題の化合物を得る。 例28:5- メチル- 8- ベンジルチオチオピラノ
[3,2- b]インドール 例26と同様の方法によるが、エタンチオール(CH3
CH2 SH)の代わりに、ベンジルチオール(C6 H5
- CH2 - SH)を使用して、標題の化合物を得る。
[3,2- b]インドール- 5- イル)酢酸 例23で得られる化合物のエステル官能性基の加水分解
を行うことによって、標題の化合物を得る。 例28:5- メチル- 8- ベンジルチオチオピラノ
[3,2- b]インドール 例26と同様の方法によるが、エタンチオール(CH3
CH2 SH)の代わりに、ベンジルチオール(C6 H5
- CH2 - SH)を使用して、標題の化合物を得る。
【0058】例27−36:前記例に記載の方法に従
い、相当する反応剤を使用することによって、下記表
(II)に記載の化合物を得ることができる:
い、相当する反応剤を使用することによって、下記表
(II)に記載の化合物を得ることができる:
【0059】表(II)
【化26】
【表5】
【0060】例39:エチル2- [3- ヒドロキシ-
5,6,7,8,9,10,11- ヘプタヒドロシクロ
オクト[b]インドール- 11- イル]アセテート 融点:100℃ 例40:2- [3- ヒドロキシ- 5,6,7,8,9,
10,11- ヘプタヒドロシクロオクト[b]インドー
ル- 11- イル]酢酸 例41:3- メトキシ- 5,6,7,8,9,10,1
1- ヘプタヒドロシクロオクト[b]インドール 例42:エチル2- [3- メトキシ- 5,6,7,8,
9,10,11- ヘプタヒドロシクロオクト[b]イン
ドール- 11- イル]アセテート 例43:tert- ブチル2- [3- メトキシ- 5,
6,7,8,9,10,11- ヘプタヒドロシクロオク
ト[b]インドール- 11- イル]アセテート
5,6,7,8,9,10,11- ヘプタヒドロシクロ
オクト[b]インドール- 11- イル]アセテート 融点:100℃ 例40:2- [3- ヒドロキシ- 5,6,7,8,9,
10,11- ヘプタヒドロシクロオクト[b]インドー
ル- 11- イル]酢酸 例41:3- メトキシ- 5,6,7,8,9,10,1
1- ヘプタヒドロシクロオクト[b]インドール 例42:エチル2- [3- メトキシ- 5,6,7,8,
9,10,11- ヘプタヒドロシクロオクト[b]イン
ドール- 11- イル]アセテート 例43:tert- ブチル2- [3- メトキシ- 5,
6,7,8,9,10,11- ヘプタヒドロシクロオク
ト[b]インドール- 11- イル]アセテート
【0061】
薬理学的試験 例A:LDL類の酸化に対する防止力の評価 LDLの酸化される割合を減少させる、本発明の化合物
の能力を次の方法により測定した:天然LDL類(低密
度リポ蛋白質)、Cu2+フリーラディカル発生系および
被験化合物を組み合わせて、24時間のインキュベーシ
ョンを行った。
の能力を次の方法により測定した:天然LDL類(低密
度リポ蛋白質)、Cu2+フリーラディカル発生系および
被験化合物を組み合わせて、24時間のインキュベーシ
ョンを行った。
【0062】高圧クロマトグラフィ技法により混合物を
分析した後に結果を得る:FPLC[ファスト プロテ
イン 液体クロマトグラフィ(Fast Protei
nLiquid Chromatography)。被
験化合物の防止力は、ポジティブ対照、プロブコール
(probucol)の防止力により得られたクロマト
グラムとの比較の後に、決定する。本発明の化合物は、
非常に強力な防止力を有することが明らかに判る。比較
すると、10-5Mの濃度で、本発明の化合物に係わり得
られた防止程度は、プロブコールの防止度よりも大き
い。これは、例1の化合物の場合に特に顕著であり、例
1の化合物はLDL類を酸化する系に対して非常に強力
な防止を可能にする(10-5Mで未酸化形態75%)。
分析した後に結果を得る:FPLC[ファスト プロテ
イン 液体クロマトグラフィ(Fast Protei
nLiquid Chromatography)。被
験化合物の防止力は、ポジティブ対照、プロブコール
(probucol)の防止力により得られたクロマト
グラムとの比較の後に、決定する。本発明の化合物は、
非常に強力な防止力を有することが明らかに判る。比較
すると、10-5Mの濃度で、本発明の化合物に係わり得
られた防止程度は、プロブコールの防止度よりも大き
い。これは、例1の化合物の場合に特に顕著であり、例
1の化合物はLDL類を酸化する系に対して非常に強力
な防止を可能にする(10-5Mで未酸化形態75%)。
【0063】例B:過酸化防止活性の評価 本発明に従い使用される化合物のHO- 基を捕獲するこ
とができる作用を、一方で脂質の自発的過酸化に関し
て、そして他方でFe2+- アスコルビン酸塩系(10μ
M−250μM)により誘発される過酸化に関して、評
価する。この試験は、ラットの脳ホモゲジートで行う。
とができる作用を、一方で脂質の自発的過酸化に関し
て、そして他方でFe2+- アスコルビン酸塩系(10μ
M−250μM)により誘発される過酸化に関して、評
価する。この試験は、ラットの脳ホモゲジートで行う。
【0064】a)自発的脂質過酸化の評価 自発的脂質過酸化の測定中、ラット脳ホモジネートは、
被験化合物の存在または非存在の下に、37℃で60分
間維持する。反応を0℃で停止させ、マロノジアルデヒ
ドの定量測定を、チオバルビツール酸を用いて行う。脂
質過酸化は、チオバルビツール酸と反応する物質により
測定され、マロノジアルデヒドのノナモル数で表され
る。
被験化合物の存在または非存在の下に、37℃で60分
間維持する。反応を0℃で停止させ、マロノジアルデヒ
ドの定量測定を、チオバルビツール酸を用いて行う。脂
質過酸化は、チオバルビツール酸と反応する物質により
測定され、マロノジアルデヒドのノナモル数で表され
る。
【0065】b)誘発脂質過酸化の評価 誘発脂質過酸化の測定中の方法は上記と同一であるが、
上記ホモジネートにはFe2+- アスコルビン酸塩ラデイ
カル誘発剤を添加する。対照物質は、プロブコールおよ
びビタミンEである。基質の過酸化を50%抑制する被
験化合物の濃度(IC50)を計算する。本発明に従い使
用される式(I)で表される化合物は、ヒト生体の天然
酸化防止剤である、プロブコールおよびビタミンEに比
較して、明確に大きい過酸化防止活性を有することか
ら、特に強力な過酸化防止活性を有する。例えば、例1
の化合物は、10-7Mよりも小さいIC50を示す。
上記ホモジネートにはFe2+- アスコルビン酸塩ラデイ
カル誘発剤を添加する。対照物質は、プロブコールおよ
びビタミンEである。基質の過酸化を50%抑制する被
験化合物の濃度(IC50)を計算する。本発明に従い使
用される式(I)で表される化合物は、ヒト生体の天然
酸化防止剤である、プロブコールおよびビタミンEに比
較して、明確に大きい過酸化防止活性を有することか
ら、特に強力な過酸化防止活性を有する。例えば、例1
の化合物は、10-7Mよりも小さいIC50を示す。
【0066】例CおよびD 本発明の化合物をまた、その酸化防止活性を検出できる
2つの試験により試験する。 例C:共有結合したジエン化合物の生成の抑制 リノール酸エマルジョン1cm3 を、被験化合物ととも
に(最終容積1.55cm3 )、または被験化合物を用
いずにFeSO4 の溶液の存在の下に(最終濃度4μm
ol/l)、37℃で30分間、インキュベートする。
ジエン化合物を、クロロホルム/メタノール(2/1)
混合物8 cm3 により抽出する。遠心後に、下方の有
機相2cm3 を採取し、pH2で水溶液と10分間撹拌
する。遠心後に、窒素雰囲気の下に、その有機相0.2
50cm3 を採取し、次いで蒸発させる。次いで、ヘキ
サン2cm3 を加え、その光学濃度(OD)を233n
mにおいて測定する。
2つの試験により試験する。 例C:共有結合したジエン化合物の生成の抑制 リノール酸エマルジョン1cm3 を、被験化合物ととも
に(最終容積1.55cm3 )、または被験化合物を用
いずにFeSO4 の溶液の存在の下に(最終濃度4μm
ol/l)、37℃で30分間、インキュベートする。
ジエン化合物を、クロロホルム/メタノール(2/1)
混合物8 cm3 により抽出する。遠心後に、下方の有
機相2cm3 を採取し、pH2で水溶液と10分間撹拌
する。遠心後に、窒素雰囲気の下に、その有機相0.2
50cm3 を採取し、次いで蒸発させる。次いで、ヘキ
サン2cm3 を加え、その光学濃度(OD)を233n
mにおいて測定する。
【0067】各定量測定を三重試験で行う。6回の測定
を含む操作(ブランク試験およびFe対照試験を含む)
の実施には、4−5時間を要する。共有結合したジエン
化合物の生成の抑制パーセンテージは、Fe2+対照を用
いて生成されたジエン化合物を100%ととして比較し
て計算する。本発明の化合物は、それらの酸化防止性を
確認することができる、ジエン化合物生成の抑制におい
て、非常に有効であることが見出だされる。例えば、例
1の化合物は、10-5Mの濃度で、ジエン化合物生成を
92%抑制する。
を含む操作(ブランク試験およびFe対照試験を含む)
の実施には、4−5時間を要する。共有結合したジエン
化合物の生成の抑制パーセンテージは、Fe2+対照を用
いて生成されたジエン化合物を100%ととして比較し
て計算する。本発明の化合物は、それらの酸化防止性を
確認することができる、ジエン化合物生成の抑制におい
て、非常に有効であることが見出だされる。例えば、例
1の化合物は、10-5Mの濃度で、ジエン化合物生成を
92%抑制する。
【0068】例D:AAPH誘発溶血に対する赤血球の
保護 ヒト血液の試料を遠心処理した後に、その赤血球を、
0.9%NaClにより3回洗浄し、次いでこの残留物
0.250cm3 を、0.9%NaCl50cm3 中
に懸濁する。0.750cm3 の容積のAAPH 75
mMを、赤血球懸濁液 1cm3 および0.200cm
3 の容積の被験化合物10-5Mと接触させる。AAPH
を含有していない対照試験を各被験化合物に関して同時
に行い、およびまた被験化合物を使用していない赤血球
対照試験およびAAPH対照試験を同時に行う。
保護 ヒト血液の試料を遠心処理した後に、その赤血球を、
0.9%NaClにより3回洗浄し、次いでこの残留物
0.250cm3 を、0.9%NaCl50cm3 中
に懸濁する。0.750cm3 の容積のAAPH 75
mMを、赤血球懸濁液 1cm3 および0.200cm
3 の容積の被験化合物10-5Mと接触させる。AAPH
を含有していない対照試験を各被験化合物に関して同時
に行い、およびまた被験化合物を使用していない赤血球
対照試験およびAAPH対照試験を同時に行う。
【0069】水浴上で37℃において撹拌しながら30
分間、インキュベートした後に、この赤血球懸濁液を+
4℃において10分間遠心処理し(3000回転/
分)、この上澄液の光学濃度を、403nmで測定し、
AAPHを含有していない対照と比較する。溶血の抑制
パーセンテージは、AAPH対照で得られた溶血を10
0%ととして、比較計算する。本発明の化合物は、格別
に有意の様相で、赤血球を溶血から防護する。例えば、
例1の化合物は、10-5Mの濃度で、74%の溶血抑制
を示す。
分間、インキュベートした後に、この赤血球懸濁液を+
4℃において10分間遠心処理し(3000回転/
分)、この上澄液の光学濃度を、403nmで測定し、
AAPHを含有していない対照と比較する。溶血の抑制
パーセンテージは、AAPH対照で得られた溶血を10
0%ととして、比較計算する。本発明の化合物は、格別
に有意の様相で、赤血球を溶血から防護する。例えば、
例1の化合物は、10-5Mの濃度で、74%の溶血抑制
を示す。
【0070】例E:医薬組成物:錠剤 50mg用量を含有する錠剤1000個のための調剤組
成。 8- メトキシチオピラノ[3,2- b] インドール 50g 小麦デンプン 15g トウモロコシデンプン 15g 乳糖 65g ステアリン酸マグネシウム 2g シリカ 1g ヒドロキシプロピルセルロース 2g
成。 8- メトキシチオピラノ[3,2- b] インドール 50g 小麦デンプン 15g トウモロコシデンプン 15g 乳糖 65g ステアリン酸マグネシウム 2g シリカ 1g ヒドロキシプロピルセルロース 2g
【0071】例F:医薬組成物:錠剤 50mg用量を含有する錠剤1000個のための調剤組
成。 3- ヒドロキシ-10 −メチル- 5,6,7,8,9,1
0- ヘキサヒドロシクロ ヘプト[b]インドール 50g 小麦デンプン 15g トウモロコシデンプン 15g 乳糖 65g ステアリン酸マグネシウム 2g シリカ 1g ヒドロキシプロピルセルロース 2g
成。 3- ヒドロキシ-10 −メチル- 5,6,7,8,9,1
0- ヘキサヒドロシクロ ヘプト[b]インドール 50g 小麦デンプン 15g トウモロコシデンプン 15g 乳糖 65g ステアリン酸マグネシウム 2g シリカ 1g ヒドロキシプロピルセルロース 2g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 495/04 111 (72)発明者 カトリン コブル フランス国ナンシィ,リュ ドゥ メッツ バット.セ−87 (72)発明者 ジャン − ギュイ ビゾ − エスピア ル フランス国パリ,リュ ドゥ ヴォジラー ル 190 (72)発明者 ピエール ルナール フランス国ヴェルサイユ,アブニュ ドゥ ヴィルニューブ レタング 50 (72)発明者 ジェラール アダム フランス国ル メスニル ル ルワ,クロ デュ メスニル − ルト デュ ペッ ク 9
Claims (12)
- 【請求項1】 下記式(I)で表される化合物およびR
1 、R2 またはR3がキラル中心を有する場合に、純粋
な形態または混合形態の、それらの光学異性体、ならび
にそれらの医薬として許容される塩基付加塩: 【化1】 式中、Aは、アルキレン鎖 -(CH2 )m- (ここでm
は5または6を表す)または下記式(a)で表される基
(式中、pは1−4である)を表し: 【化2】 R1 は、ヒドロキシル、チオール、 -0- R4 (ここで
R4 はアルキルおよびアシルから選ばれる)、および -
S- R5 (ここでR5 はアルキル、フェニルおよびベン
ジルから選ばれる)から選択される基を表し;R2 は、
水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシおよびトリフル
オロメチルから選択される基を表し;R3 は、アルキ
ル、アシル、カルボキシアルキルおよびアルコキシカル
ボニルアルキルから選択される基を表し;そしてAがペ
ンタメチレン以外である場合には、R3 はまた、水素を
表すことができ;ただし、mが1であり、R2 が水素で
あり、そしてR1 がメトキシである場合には、R3 はメ
チルを表すことはできないものとし、そして上記「アル
キル」、「アルコキシ」および「アシル」の用語は、炭
素原子1−6個を有する、直鎖状または分枝鎖状の基を
表すものとする。 - 【請求項2】 Aがペンタメチレン鎖を表す化合物、純
粋な形態または混合形態の、それらの光学異性体、なら
びにそれらの医薬として許容される塩基付加塩である、
請求項1に記載の化合物。 - 【請求項3】 Aがペンタメチレン鎖を表し、そしてR
1 がヒドロキシルを表す化合物、純粋な形態または混合
形態の、それらの光学異性体、ならびにそれらの医薬と
して許容される塩基付加塩である、請求項1に記載の化
合物。 - 【請求項4】 3- ヒドロキシ- 10- メチル- 5,
6,7,8,9,10- ヘキサヒドロシクロヘプト
[b]インドール、およびその医薬として許容される塩
基付加塩である、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項5】 3- メトキシ- 10- メチル- 5,6,
7,8,9,10,11- ヘプタヒドロシクロオクト
[b]インドールである、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項6】 8- メトキシチオピラノ[3,2- b]
インドールである、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項7】 エチル 2- (8- メトキシチオピラノ
[3,2- b]インドール- 5- イル)アセテートであ
る、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項8】 請求項1に記載の式(I)で表される化
合物の製造方法であって、式(II): 【化3】 式中、R2 およびAは、請求項1に定義されているとお
りであり、R1 ´は、-0- R4 および -S- R5 (こ
こでR4 およびR5 は請求項1に定義されているとおり
である)から選択され、そしてXは、ハロゲン原子を表
す、で表される化合物を、アルカリ金属アミドなどの塩
基またはその組み合わせの存在の下に、アルカリ金属ア
ルコレート(複合塩基)と縮合させて、下記式(II
I)で表される化合物を生成させるか: 【化4】 式中、R2 、AおよびR1 ´は、上記定義のとおりであ
る、または加水分解の後に、下記式(Ia)で表される
化合物を生成させ: 【化5】 式中、R2 、AおよびR1 ´は、上記定義のとおりであ
る、式(III)で表される化合物または式(Ia)で
表される化合物のアルカリ塩は、水素を排除して、その
インドール窒素上で式R3 ´の基(ここでR3 ´は請求
項1に定義されているR3 と同一の意味を有する)によ
り置換して、下記式(Ia´)で表される化合物を生成
させ: 【化6】 式中、R2 、A、R1 ´およびR3 ´は、上記定義のと
おりである、必要に応じて、式(Ia)で表される化合
物または式(Ia´)で表される化合物は、脱アルキル
化反応に付して、下記式(Ib)で表される化合物を生
成させ: 【化7】 式中、R2 、R3 およびAは、上記定義のとおりであ
り、そしてR1 ´´はヒドロキシルまたはチオール基を
表す、あるいは式(IV): AlX´3 ,R5 ´SH (IV) 式中、X´はハロゲンを表し、そしてR5 ´はアルキ
ル、フェニルまたはベンジルを表す、で表される混合物
の作用下に付し、この式(IV)で表される化合物の使
用条件に応じて、上記式(Ib)で表される化合物を生
成させるか、または下記式(Ic)で表される化合物を
生成させ: 【化8】 式中、R2 、R3 、R5 ´およびAは、上記定義のとお
りである、この式(Ic)で表される化合物は、水素添
加反応に付して、下記式(Id)で表される化合物を生
成させることができ: 【化9】 式中、R2 、R3 およびAは、上記定義のとおりであ
る、 ただし、上記「アルキル」、「アルコキシ」および「ア
シル」の用語は、炭素原子1−6個を有する、直鎖状ま
たは分枝鎖状の基を表すものとし、そして式(Ia)、
(Ia´)、(Ib)、(Ic)および(Id)で表さ
れる化合物は、請求項1に記載の一群の式(I)で表さ
れる化合物を構成しており、 相当する場合に、式(I)で表される化合物は、 結晶化、シリカカラムにおけるクロマトグラフィ、抽
出、濾過および木炭または樹脂上の通過から選ばれる1
種または2種以上の方法によって精製し、 純粋な形態または混合形態で、それらの可能な光学異性
体に分離し、そして医薬として許容される塩基により塩
に変換する、ことからなる製造方法。 - 【請求項9】 請求項1に記載の式(I)で表される化
合物またはその医薬として許容される塩基付加塩の1種
を、1種または2種以上の医薬上で許容される賦形剤と
組み合わせて含有する、医薬組成物。 - 【請求項10】 過酸化現象、特に脂質過酸化を含む疾
患に有用な、請求項9に記載の医薬組成物。 - 【請求項11】 過酸化現象によるか、または過酸化現
象に関連する疾患、特に脳、腎臓または心臓の虚血性障
害、アテローム硬化症、溶血性貧血、再灌流処置による
損傷および炎症症候群の処置または予防に有用な請求項
9に記載の医薬組成物。 - 【請求項12】 慢性または急性の関節、肺、皮膚また
は腎臓の炎症の処置または予防、特に関節炎、リウマチ
性多発性関節炎、変形性関節炎、乾せん、アレルギー性
疾患、喘息、腸の炎症性疾患、胃腸潰瘍、虚血症、アテ
ローム硬化症、呼吸困難および敗血症性発作の処置およ
び予防に有用な請求項9に記載の医薬組成物。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9308862 | 1993-07-20 | ||
FR9308862A FR2707980B1 (fr) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | Nouveaux cyclohept[b]indoles et cyclooct[b]indoles, leur procédé de préparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent. |
FR9406098 | 1994-05-19 | ||
FR9406098A FR2720064B1 (fr) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | Thiacycloalkyl [b] indoles, leur procédé de préparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent. |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07157468A true JPH07157468A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=26230489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6168031A Pending JPH07157468A (ja) | 1993-07-20 | 1994-07-20 | (チア)シクロアルキル[b]インドール化合物 |
Country Status (11)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5491163A (ja) |
EP (1) | EP0635491B1 (ja) |
JP (1) | JPH07157468A (ja) |
AT (1) | ATE152710T1 (ja) |
AU (1) | AU675141B2 (ja) |
CA (1) | CA2128283A1 (ja) |
DE (1) | DE69403031T2 (ja) |
DK (1) | DK0635491T3 (ja) |
ES (1) | ES2103553T3 (ja) |
GR (1) | GR3023939T3 (ja) |
NZ (1) | NZ264038A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2721610B1 (fr) * | 1994-06-28 | 1996-08-23 | Adir | Nouveaux dérivés (thia)cycloalkyl [b] indoles, leur procédé de préparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent. |
AP760A (en) * | 1996-08-26 | 1999-09-13 | Pfizer | Biphenyl-2-carboxylic acid-tetrahydro-isoquiolin-6-yl amide derivatives. |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE396549A (ja) * | 1932-05-27 | |||
GB409410A (en) * | 1932-11-07 | 1934-05-03 | Paul Freedman | Improvements in and relating to electrical discharge devices for production of luminous effects |
US3329517A (en) * | 1965-02-05 | 1967-07-04 | Grace W R & Co | Cement additives composed of ethanolamine salts |
CH586678A5 (ja) * | 1970-05-25 | 1977-04-15 | Hoffmann La Roche | |
BE787444A (fr) * | 1971-08-13 | 1973-02-12 | Hoffmann La Roche | Composes polycycliques |
US3772325A (en) * | 1972-03-24 | 1973-11-13 | American Cyanamid Co | Novel hexahydro cyclohept(b)indoles |
US3824234A (en) * | 1972-03-24 | 1974-07-16 | American Cyanamid Co | 7,8,9,10-tetrahydro-2-methoxy-7-morpholinomethylcyclohept(b)indol-6(5h)-one |
GB1511169A (en) * | 1975-08-29 | 1978-05-17 | American Home Prod | Trycyclic acetic acid derivatives |
JPS56120686A (en) * | 1980-02-27 | 1981-09-22 | Shionogi & Co Ltd | Tetrahydrothiopyrano 3,2-b indole derivative |
SE8902274D0 (sv) * | 1989-06-22 | 1989-06-22 | Univ Cincinnati | Indenoidole compounds ii |
SE8902273D0 (sv) * | 1989-06-22 | 1989-06-22 | Univ Cincinnati | Indenoindole compounds i |
FR2721610B1 (fr) * | 1994-06-28 | 1996-08-23 | Adir | Nouveaux dérivés (thia)cycloalkyl [b] indoles, leur procédé de préparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent. |
-
1994
- 1994-07-18 CA CA002128283A patent/CA2128283A1/fr not_active Abandoned
- 1994-07-18 AU AU68607/94A patent/AU675141B2/en not_active Ceased
- 1994-07-19 NZ NZ264038A patent/NZ264038A/en unknown
- 1994-07-19 US US08/276,917 patent/US5491163A/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-07-20 DK DK94401662.5T patent/DK0635491T3/da active
- 1994-07-20 EP EP94401662A patent/EP0635491B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1994-07-20 DE DE69403031T patent/DE69403031T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-07-20 ES ES94401662T patent/ES2103553T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-07-20 JP JP6168031A patent/JPH07157468A/ja active Pending
- 1994-07-20 AT AT94401662T patent/ATE152710T1/de not_active IP Right Cessation
-
1997
- 1997-06-30 GR GR970401587T patent/GR3023939T3/el unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU6860794A (en) | 1995-02-02 |
EP0635491B1 (fr) | 1997-05-07 |
AU675141B2 (en) | 1997-01-23 |
ES2103553T3 (es) | 1997-09-16 |
US5491163A (en) | 1996-02-13 |
DE69403031T2 (de) | 1997-12-11 |
NZ264038A (en) | 1996-06-25 |
GR3023939T3 (en) | 1997-09-30 |
ATE152710T1 (de) | 1997-05-15 |
DK0635491T3 (da) | 1997-11-03 |
EP0635491A1 (fr) | 1995-01-25 |
DE69403031D1 (de) | 1997-06-12 |
CA2128283A1 (fr) | 1995-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08508979A (ja) | 複素環式化合物およびそれらの製法および使用 | |
JP3004566B2 (ja) | 新規な(チア)シクロアルキル〔b〕インドール類、それらの製造法及びそれらを含む医薬組成物 | |
CA2118831A1 (en) | Derivatives of (2-methyl-3-piridyl) cyanomethylpiperazine | |
FR2701708A1 (fr) | Dérivés de 2-amido-4-phénylthiazoles polysubstitués, procédé de préparation, composition pharmaceutique et utilisation de ces dérivés pour la préparation d'un médicament. | |
EP0307303A1 (fr) | [(Pyrimidinyl-2)-aminoalkyl]-1 pipéridines, leur préparation et leur application en thérapeutique | |
JPH07113021B2 (ja) | 新規ベンゾピラン化合物およびその製造法 | |
FR2731708A1 (fr) | Derives de piperidine, leur procede de preparation et leur application en therapeutique | |
CA2106979A1 (en) | Tricyclic compound | |
JPH072770A (ja) | 新規な置換インドール類、その製造法及びそのインドール類を含有する製剤組成物 | |
EP1751091A2 (en) | 2-amino- and 2-thio-substituted 1,3-diaminopropanes | |
US5248693A (en) | Acetylene compounds and pharmaceutical compositions and methods of using the same | |
EP0379412B1 (fr) | Dérivés de benzonaphtyridine-1,8 leur préparation et les compositions qui les contiennent | |
HU209645B (en) | Process for producing heteroaryl-sulphonamido-carbazole derivatives | |
JPH07157468A (ja) | (チア)シクロアルキル[b]インドール化合物 | |
JP2793914B2 (ja) | 三環式誘導体および薬剤におけるそれらの使用 | |
IE55377B1 (en) | 1,5-diphenylpyrazolin-3-one compounds,method for preparing them,and pharmaceutical compositions containing these compounds | |
RU2101284C1 (ru) | Оптически активные производные карбоксамидов или их фармакологически пригодные соли, фармацевтическая композиция, обладающая анальгезирующей активностью | |
WO2014096093A1 (fr) | 3,5-diaryl-azaindoles comme inhibiteurs de la protéine dyrk1a pour le traitement des déficiences cognitives liées au syndrome de down et à la maladie d'alzheimer | |
EP0599697A1 (fr) | Dérivés de pyrrole, leur préparation et leur application en thérapeutique | |
JPH06166686A (ja) | 新規ベンゾピラン化合物、それらの製造方法およびこれらの化合物を含有する医薬組成物 | |
EP0043752A1 (fr) | Dérivé de pyranno-indole et son procédé de préparation | |
JPH02275846A (ja) | カルボン酸誘導体 | |
EP4219501A1 (en) | Compound containing 2,4-thiazole ring, preparation method therefor, and application thereof | |
FR2677477A1 (fr) | Nouveaux derives de l'oxazole leur preparation, leur utilisation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent. | |
FR2720064A1 (fr) | Thiacycloalkyl [b] indoles, leur procédé de préparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent. |