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JPH07156815A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JPH07156815A
JPH07156815A JP30658893A JP30658893A JPH07156815A JP H07156815 A JPH07156815 A JP H07156815A JP 30658893 A JP30658893 A JP 30658893A JP 30658893 A JP30658893 A JP 30658893A JP H07156815 A JPH07156815 A JP H07156815A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
degree
vehicle
value
road
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30658893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Sano
喜亮 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP30658893A priority Critical patent/JPH07156815A/ja
Publication of JPH07156815A publication Critical patent/JPH07156815A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 道路交通状況および運転者の運転状態の変化
に応じて好適なシフトフィーリングとすることができ
る。 【構成】 道路交通状況に応じて作成されるシフト線移
動係数マップから、道路勾配および運転者の運転状態を
表すきびきび度に基づいてシフト線移動係数KMを求め
ると共に、このシフト線移動係数KMに基づいてシフト
マップ上のアップシフト線(ダウンシフト線)をマイル
ドパターンとスポーツパターンとの間で移動させる。そ
して、このシフトマップに基づいてシフトチェンジを実
施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路交通状況および
運転状態などを推定し、推定状況および状態に適合した
シフトチェンジを実施する車両用自動変速機の変速制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用自動変速機の変速制御装置
は、コントローラが検出した車速およびスロットル開度
などの入力パラメータに基づいて、コントローラのメモ
リにあらかじめ設定された例えば図31に示すシフトマ
ップから変速指令パラメータを求め、この変速指令パラ
メータに基づいてシフトチェンジを実施する。シフトマ
ップには複数のアップシフト線とダウンシフト線が設け
られており、これらのシフト線により、シフトマップ上
の領域が各変速段毎に分けられている。各領域には、そ
れぞれ変速指令パラメータが設定されており、コントロ
ーラが検出した入力パラメータにより決定されるシフト
マップ上の位置から変速指令パラメータが求められる。
【0003】また、従来の変速制御装置において、走行
状況に応じて変速特性を変化させ、常に良好なシフトフ
ィーリングを維持できるようにしたものがある。この装
置はあらかじめ、スポーツモードとラグジュアリモード
の2種類の変速モードをコントローラの記憶装置に備え
ており、コントローラは各モードに対応するシフトマッ
プを適宜に切換選択して、そのシフトマップに基づいた
シフトチェンジを実施する。
【0004】たとえば、スポーツパターンモードに対応
するシフトマップが選択されたとき、シフトフィーリン
グはきびきびとしたものとなる一方、ラグジュアリモー
ドに対応するシフトマップが選択されたとき、シフトフ
ィーリングはゆったりとしたものとなる。
【0005】
【発明が解決するための課題】しかしながら、従来の変
速制御装置に設定されているシフトマップは、平坦な市
街地や高速道路といった特定の条件のもとでマッチする
ように設定されたものであるため、道路交通状況の変化
やドライバの運転状態の変化などのすべてに対応できな
い。
【0006】また、上述したように2種類の変速モード
を設けてシフトフィーリングを変化させようとしても、
単にスポーツおよびラグジュアリいった2種類のモード
では、道路交通状況の変化やドライバの運転状態の変化
などのすべてに対応させることは困難である。この発明
は、上述した事情を考慮してなされたもので、その目的
とするところは、道路交通状況および運転者の運転状態
の変化に応じて好適のシフトフィーリングとすることが
できる車両用自動変速機の変速制御装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の車両用自動変速機の変速制御装置によれ
ば、車速とエンジン負荷とに基づいて設定されたシフト
線を有するシフトマップと、運転者の運転状態を判定す
る運転状態判定手段と、道路勾配を判定する勾配判定手
段と、運転状態判定手段および勾配判定手段からの判定
値に基づいてあらかじめ設定される、前記シフト線を移
動するためのシフト線移動係数と、シフト線移動係数に
基づいて前記シフトマップ上のシフト線を移動する移動
手段と、道路交通状況を判定する道路交通状況判定手段
と、前記シフト線移動係数および前記移動手段に基づい
てそれぞれ特性が異なるように前記シフトマップを複数
設けると共に、これらのシフトマップを前記道路交通状
況の変化に応じて切り換えるマップ切り換え手段とを具
備したことを特徴とする。
【0008】好ましくは、前記運転状態判定手段は、車
速、アクセル開度ならびに車両の前後加速および横加速
を含む車両運転パラメータについてそれぞれ度数分布を
求め、各度数分布の平均値および分散をニューラルネッ
トワークに入力して運転者の運転状態を表すきびきび度
を推定する一方、前記道路交通状況判定手段は、平均速
度、走行時間比率および平均横加速度を含む車両走行状
態パラメータと、あらかじめ設定された複数のファジー
ルールおよびマップとから、市街地路度、渋滞路度およ
び山間路度を含む道路交通状況を推定する。
【0009】
【作用】この発明の車両用自動変速機の変速装置によれ
ば、前記運転状態判定手段により、運転者の運転状態
(たとえば、運転者の車両運転上のきびきび度合)が判
定される。また、前記勾配判定手段により、道路勾配の
度合いが判定される。前記移動手段により、前記シフト
線移動係数に基づいて前記シフトマップ上のシフト線が
移動される。さらに、道路交通状況判定手段により、道
路交通状況(たとえば、渋滞路、高速道路、市街地路お
よび山間路)が判定される。そして、マップ切り換え手
段は、前記シフト線移動係数および前記移動手段に基づ
いてそれぞれ特性が異なるように複数設けられた前記シ
フトマップを前記道路交通状況に応じて切り換える。
【0010】この発明の特定の態様では、前記運転状態
判定手段は、車速、アクセル開度ならびに車両の前後加
速および横加速を含む車両運転パラメータについてそれ
ぞれ度数分布を求め、各度数分布の平均値および分散を
ニューラルネットワークに入力して運転者の運転状態を
表すきびきび度を推定する一方、前記道路交通状況判定
手段は、平均速度、走行時間比率および平均横加速度を
含む車両走行状態パラメータと、あらかじめ設定された
複数のファジールールおよびマップとから、市街地路
度、渋滞路度および山間路度を含む道路交通状況を推定
する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。この発明の車両用自動変速機の変
速制御装置は、道路交通状況およびドライバの車両運転
操作状態を推定する推定手段を備えており、まずは、そ
の推定手段(以下、推定方法とする)について説明す
る。
【0012】その推定方法は、車両走行状態パラメータ
に基づいて求められる道路交通状況と、車両運転状態を
表す物理量とに基づいて、ドライバによる車両運転操作
状態を推定するようにしている。詳しくは、図1に示す
ように、車速およびハンドル角から、車両走行状態パラ
メータとしての、平均速度、走行時間比率(車両走行時
間と走行停止時間とを含む全体時間に対する走行時間の
比率)、および平均横加速度が求められる。そして、こ
れら車両走行状態パラメータに基づくファジィ推論によ
って、道路交通状況を表すパラメータとしての、市街地
度、渋滞路度および山間路度が検出される。
【0013】その一方で、図2に示すように、車両運転
状態を表す物理量たとえばアクセル開度、車速およびハ
ンドル角が検出され、車速から前後加速度が、また、車
速およびハンドル角から横加速度が演算により求められ
る。そして、車両運転パラメータとしての、車速、アク
セル開度、前後加速度および横加速度の各々の度数分布
が頻度解析により求められる。次いで、各該度数分布の
平均値および分散が、度数分布を特徴づけるパラメータ
として求められる。
【0014】さらに、道路交通状況を表すパラメータ
(市街地度、渋滞路度および山間路度)と、それぞれの
車両運転パラメータの度数分布を特徴づけるパラメータ
(平均値および分散)とが、ニューラルネットワークに
入力される。ニューラルネットワークでは、これらパラ
メータの重み付け総和が求められ、これにより、ドライ
バによる車両運転操作状態たとえばドライバの車両運転
操作上のきびきび度合を表す出力パラメータが求められ
る。
【0015】本実施例による推定方法が適用される車両
には、図3に示すように、コントローラ40が搭載され
ている。図示を省略するが、このコントローラ40は、
ファジィ推論機能およびニューラルネットワーク機能を
奏するプロセッサと、メモリと、入出力回路とを含み、
メモリには、各種制御プログラムおよび各種データが格
納されている。そして、コントローラ40には、車速セ
ンサ22、ハンドル角センサ104およびスロットル開
度センサ23が接続されている。
【0016】コントローラ40のプロセッサは、センサ
26,16および104からの車速信号、ハンドル角信
号およびスロットル開度信号を入力し、後述の各種ルー
チンを順次実行して、ドライバのきびきび度合を推定す
るようになっている。 「走行時間比率算出ルーチン」たとえばエンジン始動時
以降、車両が駆動状態(走行状態および走行停止状態を
含む)にある間、コントローラ40のプロセッサは、図
4に示す走行時間比率算出ルーチンをたとえば2秒の周
期で繰り返し実行する。
【0017】各々の算出ルーチン実行サイクルにおい
て、プロセッサは、実際の車速を表す車速センサ22か
らの車速信号velを入力し、車速velが所定車速(たとえ
ば10km/h)を上回っているか否かを判別する(ステッ
プS1)。この判別結果が肯定であれば、コントローラ
40に内蔵の走行時間カウンタ(図示略)のカウント値
rtimeに「1」が加算される(ステップS2)。一方、
ステップS1での判別結果が否定であれば、走行停止時
間カウンタ(図示略)のカウント値stimeに「1」が加
算される(ステップS3)。
【0018】ステップS2またはS3に続くステップS
4では、走行時間カウンタ値rtimeと走行停止時間カウ
ンタ値stimeとの和が値「200」に等しいか否かが判
別される。そして、この判別結果が否定であれば、走行
時間カウンタ値rtimeをこの値と走行停止時間カウンタ
値stimeとの和で除して得た値に値「100」が乗じら
れて、走行時間比率ratio(%)が算出される(ステップ
S5)。
【0019】一方、ステップS4での判別が肯定であれ
ば、走行時間カウンタ値rtimeと値「0.95」との積
に等しい値が走行時間カウンタに再設定されると共に、
走行停止時間カウンタ値stimeと値「0.95」との積
に等しい値が走行停止時間カウンタに再設定され(ステ
ップS6)、次いで、ステップS5において走行時間比
率ratioが算出される。
【0020】すなわち、エンジン始動時から、車両が値
「200」に対応する400秒間にわたって駆動された
時点において両カウンタ値が再設定され、その後は、1
0秒経過する毎にカウンタ値が再設定される。これによ
り、比較的容量の小さいカウンタを用いても、現時点以
前の車両駆動状況を反映した走行時間比率を算出可能に
なる。 「平均速度算出ルーチン」コントローラ40のプロセッ
サにより、図5に示す平均速度算出ルーチンがたとえば
2秒の周期で繰り返し実行される。
【0021】各々のルーチン実行サイクルにおいて、プ
ロセッサは、車速センサ22から車速データvxを読み込
み、コントローラ10に内蔵された5つの累積速度レジ
スタの記憶値vxsum[i](i=1〜5)のそれぞれに車速
vxを加算する(ステップS11)。次に、プロセッサ
は、フラグf 1mの値が平均速度算出タイミングを表す
「1」であるか否かを判別する(ステップS12)。こ
のフラグf 1mは、1分周期で値「1」をとるようになっ
ている。そして、ステップS12での判別結果が否定で
あれば、今回サイクルでの処理を終了する。
【0022】本ルーチンを開始してから1分間が経過し
てステップS12での判別結果が肯定になると、指標jj
に値「1」を加算して指標jjを更新し、更新済みの指標
jjに対応する累積速度レジスタ値vxsum[jj]を「15
0」で除して平均速度vxaveを算出し、このレジスタ値v
xsum[jj]を「0」にリセットする(ステップS13)。
そして、更新済み指標jjが「5」であるか否かを判別し
(ステップS14)、この判別結果が否定であれば今回
サイクルでの処理を終了する。
【0023】その後、1分間が経過する毎に指標jjが更
新され、更新後の指標jjに対応する累積速度レジスタ値
vxsum[jj]から平均速度vxaveが求められる。そして、5
分間が経過する毎に指標jjが「0」にリセットされる
(ステップS15)。以上の様にして、5つの累積速度
レジスタ値vxsum[i]のそれぞれに実際車速vxが2秒毎に
加算され、5つの累積速度レジスタのうちの対応する一
つの、150回(5分間)にわたって検出した合計車速
を表す記憶値vxsum[jj]に基づいて、平均速度vxaveが1
分毎に算出される。 「平均横加速度算出ルーチン」コントローラ40のプロ
セッサは、図6に示す平均横加速度算出ルーチンをたと
えば2秒の周期で繰り返し実行する。
【0024】各々のルーチン実行サイクルにおいて、プ
ロセッサは、車速vxを表す車速センサ22からの出力信
号とハンドル角steeraを表すハンドル角センサ104か
らの出力信号とを読み込み、図示しないマップを参照し
て、車速vxの関数として表され1(G)の横加速度を与
える所定ハンドル角gygainを、車速vxに基づいて求め
る。次に、プロセッサは、ハンドル角steeraを所定ハン
ドル角gygainで除すことにより横加速度gyを算出し、コ
ントローラ10に内蔵された5つの累積横加速度レジス
タの記憶値gysum[i](i=1〜5)のそれぞれに横加速
度gyを加算する(ステップS21)。次に、プロセッサ
は、フラグf 8sの値が平均横加速度算出タイミングを表
す「1」であるか否かを判別する(ステップS22)。
このフラグf 8gは、8秒周期で値「1」をとるようにな
っている。そして、ステップS22での判別結果が否定
であれば、今回サイクルでの処理を終了する。
【0025】本ルーチンを開始してから8秒間が経過し
てステップS22での判別結果が肯定になると、指標jj
に値「1」を加算して指標jjを更新し、更新済みの指標
jjに対応する累積横加速度レジスタ値gysum[jj]を「2
0」で除して平均横加速度gyaveを算出し、このレジス
タ値gysum[jj]を「0」にリセットする(ステップS2
3)。そして、更新済み指標jjが「5」であるか否かを
判別し(ステップS24)、この判別結果が否定であれ
ば今回サイクルでの処理を終了する。
【0026】その後、8秒間が経過する毎に指標jjが更
新され、更新後の指標jjに対応する累積横加速度レジス
タ値gysum[jj]から平均横加速度gyaveが求められる。そ
して、40秒間が経過する毎に指標jjが「0」にリセッ
トされる(ステップS25)。以上の様にして、5つの
累積横加速度レジスタ値gysum[i]のそれぞれに算出横加
速度gyが2秒毎に加算され、5つの累積横加速度レジス
タのうちの対応する一つの、20回(40秒間)にわた
って算出した合計横加速度を表す記憶値gysum[jj]に基
づいて、平均横加速度gyaveが8秒毎に算出される。 「市街地度、渋滞路度および山間路度算出ルーチン」本
実施例では、ドライバによる車両運転操作状態推定に関
連する車両走行モードとしての、市街地走行モード、渋
滞路走行モードおよび山間路走行モードを判別対象と
し、市街地度、渋滞路度および山間路度を判別するよう
にしている。
【0027】市街地度および渋滞路度はファジィ推論に
より判別される。このファジィ推論に関連して、走行時
間比率および平均速度についての全体空間(台集合)に
おけるファジィ部分集合を表すメンバーシップ関数(図
7および図8)と、下表に示す9つのファジィルールと
が予め設定されて、コントローラ40のメモリに格納さ
れている。
【0028】
【表1】上表に示すファジィルール設定は、市街地走行
では平均速度が低いと共に走行時間比率が中くらいであ
り、渋滞路走行では平均速度が低いと共に走行時間比率
も低いという事実に則して行ったものである。図7中、
記号S,MおよびBの各々は、走行時間比率に関する台
集合におけるファジィ集合を示すラベルである。ファジ
ィ集合Sを定義するメンバーシップ関数は、走行時間比
率が0%から20%までの間では適合度が「1」であ
り、走行時間比率が20%から40%まで増大するにつ
れて適合度が「1」から「0」に減少するように定めら
れている。また、ファジィ集合Mを定義するメンバーシ
ップ関数は、走行時間比率が20%から40%まで増大
するにつれて適合度が「0」から「1」まで増大し、走
行時間比率が40%から65%までの間では適合度が
「1」であり、走行時間比率が65%から85%まで増
大するにつれて適合度が「1」から「0」まで減少する
ように定められている。そして、ファジィ集合Bを定義
するメンバーシップ関数は、走行時間比率が65%から
85%まで増大するにつれて適合度が「0」から「1」
まで増大し、走行時間比率が85%以上では適合度が
「1」であるように定められている。
【0029】図8を参照すると、平均速度に関する台集
合におけるファジィ集合Sを定義するメンバーシップ関
数は、平均速度が0km/hから10km/hの間では適合度が
「1」であり、平均速度が10km/hから20km/hまで増
大するにつれて適合度が「1」から「0」まで減少する
ように定められている。また、ファジィ集合Mを定義す
るメンバーシップ関数は、平均速度が10km/hから20
km/hまで増大するにつれて適合度が「0」から「1」ま
で増大し、平均速度が20km/hから40km/hまでの間で
は適合度が「1」であり、平均速度が40km/hから60
km/hまで増大するにつれて適合度が「1」から「0」ま
で減少するように定められている。そして、ファジィ集
合Bを定義するメンバーシップ関数は、平均速度が40
km/hから60km/hまで増大するにつれて適合度が「0」
から「1」まで増大し、平均速度が60km/h以上では適
合度が「1」であるように定められている。
【0030】コントローラ10のプロセッサは、図4お
よび図5に示す算出ルーチンでそれぞれ求めた走行時間
比率(%)および平均速度(km/h)の組合せの、第1〜
第9ルールの各々に対する適合度adap[i]を求め、次い
で、下記の計算式に従って、市街地度および渋滞路度を
それぞれ算出する。 市街地度[city]=Σ(adap[i]×r city[i])÷adapt[i] (i=1〜9) 渋滞路度[jam]=Σ(adap[i]×r jam[i])÷adapt[i] (i=1〜9) 詳しくは、プロセッサは、走行時間比率に関するファジ
ィ集合S,MおよびBのうち第iルールに対応する一つ
に対する実際走行時間比率の適合度を求め、次いで、平
均速度に関するファジィ集合S,MおよびBのうち第i
ルールに対応する一つに対する実際平均速度の適合度を
求める。そして、両適合度のうちの小さいものを、第i
ルールに対する実際走行時間比率と実際平均速度との組
合せの適合度adapt[i]とする。
【0031】第1ルールに関連して云えば、図9および
図10に示すように、実際走行時間比率が30%でかつ
実際平均速度が10km/hである場合、走行時間比率ファ
ジィ集合Sに対する実際走行時間比率30%の適合度と
して「0.5」が求まると共に、平均速度ファジィ集合
Sに対する実際平均速度10km/hの適合度として「1」
が求まる。従って、実際走行時間比率30%と実際平均
速度10km/hとの組合せの第1ルールに対する適合度ad
apt[1]は「0.5」になる。
【0032】次に、コントローラ40のプロセッサは、
コントローラ40のメモリに内蔵された平均横加速度・
山間路度マップを参照し、図6のルーチンで求めた平均
横加速度に基づいて山間路度を算出する。図11に例示
するように、このマップは、平均横加速度が0Gから約
0.1Gまでの間では山間路度が「0」になり、平均横
加速度が約0.1Gから0.4Gまで増大するにつれて
山間路度が「0」から「100」まで増大し、平均横加
速度が0.4G以上であれば山間路度が「100」にな
るように設定されている。このマップ設定は、山間路走
行では横加速度積分値が大きくなると云う事実に則して
行ったものである。 「頻度解析ルーチン」コントローラ40のプロセッサ
は、車速、前後加速度、横加速度およびアクセル開度の
それぞれについての頻度解析をたとえば200ミリ秒の
周期で実行し、各該物理量の平均値および分散を求め
る。図12は、車速についての頻度解析ルーチンを示
し、車速以外の頻度解析ルーチン(図示略)はこのルー
チンと同様に構成されている。
【0033】頻度解析対象パラメータとしての車速は、
車速センサ22からの出力信号によって表され、その入
力レンジはたとえば0〜100km/hに設定されている。
アクセル開度tps(%)は、スロットル開度センサ23
の出力信号に基づいて下式に従って算出されるもので、
その入力レンジは0〜100%である。 tps=(tdata-tpsoff)÷(tpson-tpsoff)×100 ここで、記号tdataは現在のスロットル開度センサ出力
を表し、記号tpsoffおよびtpsonは、アクセルオフ状態
およびアクセル全開状態でのスロットル開度センサ出力
をそれぞれ表す。
【0034】また、プロセッサは、車速センサ22出力
をたとえば100ミリ秒の周期でサンプリングし、下式
に従って前後加速度gx(単位G)を算出する。前後加速
度の入力レンジはたとえば0〜0.3Gである。 gx=(vx-vx0)×10÷(3.6×9.8) ここで、記号vxは現在の車速(km/h)を表し、vx0は1
00ミリ秒前の車速(km/h)を表す。
【0035】さらに、車速vxを表す車速センサ22から
の出力信号とハンドル角steeraを表すハンドル角センサ
104からの出力信号とを読み込み、図示しないマップ
を参照して、車速vxの関数として表され1(G)の横加
速度を与える所定ハンドル角gygainを、車速vxに基づい
て求める。次に、下式に示すように、プロセッサは、ハ
ンドル角steeraを所定ハンドル角gygainで除すことによ
り横加速度gy(G)を算出する。横加速度の入力レンジ
はたとえば0〜0.5Gである。
【0036】gy=steera÷gygain 図12を参照すると、プロセッサは、頻度解析対象パラ
メータ(入力データ)としての車速信号velをその入力
レンジ0〜100km/h内で10等分したもの(INT(vel/
10))に「1」を加えて、値datを求め(ステップS3
1)、この値datが「10」よりも大きいか否かを判別
する(ステップS32)。この判別結果が肯定であれ
ば、ステップS33において値datを「10」に再設定
して、ステップS34に移行する。一方、ステップS3
2での判別結果が否定であれば、ステップS32からス
テップS34へ直ちに移行する。ステップS34では、
図13に示すように、入力データの母集団を構成する1
0個の配列(図13中、最大値側配列の要素数は0)の
うちの対応する一つの要素数hist[dat]に「1」が加え
られる。
【0037】次のステップS35では、第1ないし第1
0配列の要素数の総和numが求められ、また、各々の配
列(第i配列)に関して求めた要素数と値「i−1」と
の積の総和sumが求められる。プロセッサは、積の総和s
umを要素数の総和numで除したものを値「10」でさら
に除して、入力データ(ここでは車速)の平均値aveを
求める(ステップS36)。
【0038】次に、プロセッサは、平均値aveが「10
0」よりも大きいか否かを判別し(ステップS37)、
この判別結果が肯定であれば、ステップS38で平均値
aveを「100」に再設定して、ステップS39に移行
する。一方、ステップS37での判別結果が否定ならば
ステップS37からステップS39へ直ちに移行する。
すなわち、入力データの平均値aveは「100」までの
値に制限される。
【0039】ステップS39では、平均値aveを「1
0」で除した値を値「i−1」から減じて得た値((i-
1)-(ave/10))を自乗したものと配列の要素数hist[i]と
の積が各配列について求められ、次に、積の総和sum2が
算出される。次に、プロセッサは、総和sum2を要素数の
総和numで除したものを値「5」でさらに除して、入力
データの分散varを算出する(ステップS40)。そし
て、入力データの分散varが「100」よりも大きいか
否かが判別され(ステップS41)、この判別結果が肯
定であればステップS42において分散varが「10
0」に再設定されてからステップS43へ移行し、ステ
ップS41での判別結果が否定であればステップS41
からステップS43へ直ちに移行する。すなわち、入力
データの分散varは値「100」までに制限される。
【0040】ステップS43では、要素数の総和numが
「256」よりも大きいか否かが判別され、この判別結
果が否定であれば今回サイクルでの処理を終了する一
方、判別結果が肯定であれば、第1〜第10配列の各々
の要素数hist[i]を、これに値「15/16」を乗じた値に再
設定して(ステップS44)、今回サイクルでの処理を
終了する。すなわち、母集団の要素数numが「256」
を越えると、各配列の要素数を「15/16」倍に減少させ
る。その後、図12の処理が繰り返されて、入力データ
としての車速velの平均値および分散が周期的に求めら
れる。
【0041】その他の入力データであるアクセル開度、
前後加速度および横加速度の各々の平均値および分散も
同様に求められる。なお、ドライバによる運転の仕方が
きびきびとなるに従って、各々の入力データの平均値お
よび分散は増大する。ただし、車速の平均値には、道路
交通状況が大きく影響する。 「運転操作状態算出ルーチン」コントローラ40のプロ
セッサは、そのニューラルネットワーク機能によって、
ドライバによる運転操作状態を求める。本実施例では、
上述の頻度解析によって求めた車速、アクセル開度、前
後加速度および横加速度の各々の平均値および分散に加
えて、上述のファジィ推論によって求めた市街地度、渋
滞路度および山間路度をニューラルネットワークに入力
し、これにより、ドライバによる運転操作状態としての
きびきび度を求めるようにしている。
【0042】概念的には、ニューラルネットワークは、
図14に示すプロセッシングエレメント(PE)を、図
15に示すように相互に複雑に絡み合わせたもので、各
々のPEには、多数の入力x[i]にそれぞれの重みw[j]
[i]を掛け合わせたものの総和が入力される。そして、
各々のPEにおいて、この総和が或る伝達関数fにより
変換され、各PEから出力y[i]が送出される。
【0043】図14および図15に関連づけて云えば、
本実施例で用いるニューラルネットワークは、入力層2
01と出力層203との間に一つの隠れ層202を介在
させたもので、入力層201は11個のPEからなり、
隠れ層202は6つのPEからなり、出力層203は1
つのPEからなる。そして、PEの伝達関数fは、f
(x)=xで規定される。また、それぞれのPE間の結
合部における重みw[j][i]は、学習過程を経て決定され
る。なお、本実施例のニューラルネットワークには、バ
イアスと呼ばれる入力204が追加設定されている。
【0044】本実施例では、上述のニューラルネットワ
ークの機能をコントローラ40により達成するようにな
っている。このニューラルネットワーク機能を奏すべ
く、コントローラ40のプロセッサは、車速、アクセル
開度、前後加速度および横加速度の各々の平均値および
分散ならびに市街地度、渋滞路度および山間路度(いず
れも、その出力範囲が「0」〜「100」)を入力デー
タとして、図16に示すきびきび度算出ルーチンを周期
的に実行する。
【0045】図16のルーチンにおいて、プロセッサ
は、入力データdd[i]と「2」との積から「100」を
減じて、11個の入力データdd[i](i=1〜11)の
レンジを「0〜100」から「−100〜100」にそ
れぞれ変換し、これによりレンジ変換後の入力データdi
n[i]を得る(ステップS51)。次に、プロセッサは、
各々のレンジ変換後の入力データdin[i]について求めた
入力データdin[i]と重み係数nmap[i+1]との積の総和dri
veを求めると共に、バイアスについても同様の積(nmap
[1]*100)を求め、入力データに関連する総和driveに
バイアスに関連する積(nmap[1]*100)を加えて、きび
きび度を表す出力driveを求める(ステップS52)。
【0046】そして、きびきび度出力driveを「100
00」で除したものに「100」を加え、この加算結果
を「2」で除して、きびきび度出力のレンジを、「−1
000000〜1000000」から「0〜100」に
変換し(ステップS53)、これにより、一算出サイク
ルでのきびきび度算出を終了する。以上のようにして、
ドライバによる車両運転操作状態としてのきびきび度を
表す出力driveが求まる。そして、試験走行結果によれ
ば、出力driveが表すドライバのきびきび度の推定値
は、ドライバ自らが評価、申告したきびきび度合に良く
一致した。これは、車速などの物理量では評価すること
が困難なドライバの運転操作状態を、各種物理量の度数
分布を特徴づける物理量の平均値および分散に基づい
て、かつ道路交通状況を勘案して、評価したことによる
ものと解される。以下、本発明による車両用自動変速機
の変速制御装置の一実施例を説明する。
【0047】本実施例は、車両運転特性を、上記推定方
法によって推定した道路交通状況および車両運転操作状
態(きびきび度)に適合したものに制御することを企図
するもので、きびきび度を推定するための手順は上記推
定方法のものと同一で、このための装置構成などに関す
る説明を省略する。また、本実施例では、トランスミッ
ションの変速段を自動可変制御するための装置として変
速制御装置を備えた自動車に関して説明する。
【0048】図17は、本発明に係る自動車の自動変速
機の概略構成を示している。図中符号1は、内燃エンジ
ンを示し、このエンジン1の出力は、自動変速機2を介
して駆動輪(図示せず)に伝達される。自動変速機2
は、トルクコンバータ4、歯車変速装置3、油圧回路5
およびコントローラ40等より構成されている。歯車変
速装置3は、たとえば、前進4段後進1段のギヤトレイ
ンと、当該ギヤトレインのギヤ比を切り換えて変速操作
を行う多数の変速摩擦係合手段を備えている。この変速
摩擦係合手段は、たとえば、油圧クラッチや油圧ブレー
キである。
【0049】図18は、歯車変速装置3の部分構成図で
あり、入力軸3a周りには、第1駆動ギヤ31および第
2駆動ギヤ32が回転自在に配置されている。また、第
1駆動ギヤ31および第2駆動ギヤ32間の入力軸3a
には、変速摩擦係合手段として油圧クラッチ33および
34が固設されている。各駆動ギヤ31および32は、
それぞれクラッチ33および34に係合することにより
入力軸3aと一体に回転する。また、入力軸3aと平行
に配置された中間伝達軸35は、図示しない最終減速歯
車装置を介して駆動車軸に接続されている。この中間伝
達軸35には、第1被駆動ギヤ36と第2被駆動ギヤ3
7が固設されており、これらの被駆動ギヤ36および3
7は、前記駆動ギヤ31および32とそれぞれ噛み合っ
ている。
【0050】したがって、クラッチ33と第1駆動ギヤ
31が係合している場合には、入力軸3aの回転は、ク
ラッチ33、第1駆動ギヤ31、第1被駆動ギヤ36、
中間伝達軸35に伝達され、これにより、たとえば第1
速が確立される。また、クラッチ34と第2駆動ギヤ3
2が係合している場合には、入力軸3aの回転は、クラ
ッチ34、第2駆動ギヤ32、第2被駆動ギヤ37、中
間伝達軸35に伝達され、これにより、たとえば第2速
が確立される。第1速側のクラッチ33が係合している
状態から、このクラッチ33の係合を解除しながら、第
2速側のクラッチ34を係合させることで、自動変速機
2は第1速から第2速にシフトアップする。逆に、クラ
ッチ34が係合している状態から、このクラッチ34の
係合を解除しながら、クラッチ33を係合させること
で、自動変速機2は第2速から第1速にシフトダウンす
る。
【0051】なお、各クラッチ33,34は、油圧式多
板クラッチである。図3は、クラッチ33の断面を示
し、このクラッチ33は、多数の摩擦係合板50を有し
ている。そして、後述する油路14からポート51を介
してこのクラッチ33内に作動油が供給されると、ピス
トン52が往動して各摩擦係合板50を摩擦係合させ
る。一方、リターンスプリング53により押圧されて、
ポート51を介して油路14内に作動油を排出させなが
ら、ピストン52が復動すると、各摩擦係合板50同士
の摩擦係合は解除される。
【0052】このクラッチ33の係合を完全に解除する
には、各摩擦係合板50を待機位置で待機させれば良
い。待機位置では、各摩擦係合板50間には、いわゆる
引きずりトルクの発生を防止するために充分なクリアラ
ンスが設けられている。このため、クラッチ33を係合
させる場合には、まず、上述のクリアランスをほぼゼロ
にする位置、すなわち、摩擦係合が生じる直前位置にま
で各摩擦係合板50を無効ストロークだけ移動させる、
いわゆるがた詰め操作を行う必要がある。このため、が
た詰め操作には、がた詰め時間を要する。一方、クラッ
チ33の係合状態において、各摩擦係合板50同士が離
間し始めてもしばらくの間は上述の引きずりトルクが発
生することから、クラッチ33の係合を完全に解除する
までには、クラッチ33から作動油を排出させ始めてか
ら無駄時間としての油圧解放時間が必要となる。
【0053】なお、クラッチ34も、このクラッチ33
と同様に構成されており、結合時および解放時にそれぞ
れ所定のがた詰め時間と油圧解放時間を要する。油圧回
路5は、前述した各変速摩擦係合手段の各々に対応する
デューティソレノイド弁(以下、単にソレノイド弁と記
す)を有しており、各変速摩擦係合手段、すなわち、各
クラッチやブレーキを互いに独立して操作する。なお、
各ソレノイド弁は、各クラッチやブレーキを同様にして
操作するので、クラッチ33を操作するソレノイド弁に
ついて図20に基づきながら説明し、他のソレノイド弁
についての説明は省略する。
【0054】図20は、油圧回路5の一部を示し、油圧
クラッチ33に油圧を供給できるソレノイド弁11を備
えている。このソレノイド弁11は、常閉型の2位置切
換弁で、3箇所にポート11a〜11cを有している。
第1ポート11aには、オイルポンプ(図示せず)に延
びる第1油路13が接続されている。この第1油路13
の途中には、図示しない調圧弁等が介在されており、所
定圧に調圧された作動油圧(ライン圧)が供給されてい
る。
【0055】また、第2ポート11bには、油圧クラッ
チ33に延びる第2油路14が、第3ポート11cに
は、図示しないオイルタンクへ延びる第3油路15がそ
れぞれ接続されている。これら第2および第3油路1
4,15の途中には、それぞれ絞り16,17が設けら
れている。第2油路14に設けられた絞り16の流路面
積は、第3油路15に設けられた絞り17の流路面積に
比べて大きく設定されている。さらに、クラッチ33と
絞り16間の第2油路14の途中には、アキュームレー
タ18が接続されている。
【0056】ソレノイド弁11は、コントローラ40に
電気的に接続されており、このコントローラ40により
所定の周期、たとえば、50ヘルツの制御周期でデュー
ティ比制御される。そして、ソレノイド弁11のソレノ
イド11eが消勢されている場合には、弁体11fはリ
ターンスプリング11gに押圧されて第1ポート11a
と第2ポート11bを遮断すると共に、第2ポート11
bと第3ポート11cを連通させる。一方、ソレノイド
11eが付勢されている場合には、弁体11fは、リタ
ーンスプリング11gのばね力に抗してリフトし、第1
ポート11aと第2ポート11bを連通させると共に、
第のポート11bと第3ポート11cとを遮断する。
【0057】コントローラ40は、図示しないROM,
RAM等の記憶装置、中央演算装置(CPU)、入出力
装置、タイマとして使用するカウンタ等を内蔵してい
る。このコントローラ40の入力側には、種々のセン
サ、たとえば、Ntセンサ21、Noセンサ22、θt
センサ23等が電気的に接続されている。前記Ntセン
サ21は、トルクコンバータ4のタービン(すなわち、
歯車変速装置3の入力軸)の回転速度Ntを検出するタ
ービン回転速度センサである。
【0058】また、前記Noセンサ22(上述の車速セ
ンサ22に対応)は、図示しないトランスファドライブ
ギヤの回転速度Noを検出するトランスファドライブギ
ヤ回転速度センサである。コントローラ40は、この回
転速度Noに基づいて車速V(上述の車速信号vxに対
応)を演算することができる。そして、前記θtセンサ
23(上述のスロットル開度センサ23に対応)は、エ
ンジン1の図示しない吸気通路途中に配設されたスロッ
トル弁の弁開度θtを検出するスロットル弁開度センサ
である。
【0059】これら各センサ21〜23は、所定の周期
毎に検出信号をコントローラ40に供給している。さら
に、コントローラ40には、上述した推定方法により算
出された道路交通状況およびドライバの運転状態を表す
パラメータ(たとえば、渋滞路度r jam,市街地路度r c
ity,高速道路度r high,山間路度r mount,きびきび度dr
ive)が供給されている。 「シフトチェンジ実施手順」コントローラ40の記憶装
置には、入力された検出信号および各パラメータから最
適な指令シフト段を決定し、この指令シフト段に基づい
てシフトチェンジを実施するための手順があらかじめ記
憶されている。コントローラ40は、この手順を所定の
周期で繰り返し実行することで、結合側クラッチ33と
解放側クラッチ34とのつかみ換え操作を行い、自動変
速機2のシフトチェンジを実施する。以下、このシフト
チェンジ実施手順を図22および図23のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0060】まず、ステップS60において、コントロ
ーラ40は車速センサ(Noセンサ22)から車速V
を、スロットル開度センサ(θtセンサ23)からスロ
ットル開度θtを計算する。次に、ステップS62で
は、コントローラ40は、前記推定方法より算出された
道路状況パラメータである渋滞路度r jam、市街地路度r
city、高速道路度r highおよび山間路度r mountを読み
込み、そして、読み込んだ入力値を「0〜100」から
「0〜10」にそれぞれ変換する。また、コントローラ
40は、前記推定方法より算出された運転状態パラメー
タであるびきび度driveを読み込み、そして、読み込ん
だ入力値を「0〜100」から「0〜10」に変換す
る。
【0061】なお、高速道路度r highは、前記推定方法
から算出されないが、市街地路度rcityと正反対の値を
取るものと推測することができる。したがって、高速道
路度r highは、「10」から市街地路度r cityの値を減
じたものと定義する。ステップS64では、コントロー
ラ40は、車両の搭載された勾配センサ(図示省略)か
らのセンサ信号に基づいて道路勾配RSを計算する。
【0062】ステップS66では、コントローラ40
は、求められた渋滞路度r jamが最大値「10」である
か否かを判別し、その判別結果が肯定であれば、ステッ
プS68を実施する。ステップS68では、コントロー
ラ40は、車速Vが所定の車速V0(たとえば、40K
m/h)よりも小さいか否かを判別し、その判別結果が
肯定であれば、ステップS70を実施する。
【0063】ステップS70では、シフト指令変数SHIF
T0が「2」となり、コントローラは、あらかじめ設定さ
れた2速ホールド用のシフトマップに基づいてシフトチ
ェンジを実施する。2速ホールド用のシフトマップは、
図23に示すように2→3アップシフト線の一部を高速
側に移動して、2速を維持する車速領域を広くしたもの
であり、2→1ダウンシフト線は設けられていない。
【0064】したがって、道路交通状況が「渋滞路走
行」であって、しかも、車速が40Km/hのときに
は、2速ホールド用シフトマップに従って、変速段は2
速ホールド状態となる。この2速ホールドの状態におい
ては、一時的に車速が「0」となり停止状態となって
も、2速の状態が維持され、頻繁に停止および発進動作
が行われても、変速ショックがなくスムーズな発進が可
能となり、減速時に適度なエンジンブレーキを得ること
ができるようになる。
【0065】一方、ステップS66での判別結果が否定
であるとき、シフトパターン移動モードとなりステップ
S72を実施する。ステップS72では、コントローラ
40は、市街地路度r cityが最大値「10」であるか否
かを判別し、その判別結果が肯定であれば、ステップS
74を実施する。また、ステップS68の判別結果が否
定である場合、つまり、渋滞と判断されていても車速が
40Km/h以上となった場合には、コントローラ40
は、2速ホールドモードを解除してシフトパターン移動
モードとなり、ステップS74を実施する。
【0066】ステップS74では、コントローラ40
は、図24に示す市街地用マップに基づいてきびきび度
driveと道路勾配RSとの関係からシフト線移動係数KMを
求める。なお、シフト線移動係数のKMのレンジはたと
えば0〜1.0である。一方、ステップS72での判別
結果が否定であるとき、ステップS78へと進み、ステ
ップS76では、コントローラ40は、高速道路度r hi
ghが最大値「10」であるか否かを判別し、その判別結
果が肯定であるとき、ステップS78を実施する。
【0067】ステップS78では、コントローラ40
は、図25に示す高速道路用マップに基づいてきびきび
度driveと道路勾配RSとの関係からシフト線移動係数KM
を求める。また、ステップS76での判別結果が否定で
あるとき、ステップS80へと進み、ステップS80で
は、コントローラ40は、図26に示す山間路用マップ
に基づいてきびきび度driveと道路勾配RSとの関係から
シフト移動線係数KMを求める。
【0068】ステップS74、ステップS78およびス
テップS80の何れかが実施された後、コントローラ4
0はステップS82において指令シフト段SHIFT0算出ル
ーチンを実施する。以上のステップにおいて求められた
シフト線移動係数KMは、道路勾配RSの上り度合いが大
きく、かつ、ドライバの運転状態を表すきびきび度driv
eが大きい場合に大きな値を取る。また、道路交通状況
が高速道路、市街地路、山間路の順にシフト線移動係数
KMの取る値も大きくなっている。 「指令シフト段算出ルーチン」以下、図27および図2
8を参照して、図22のフローチャートに基づいて指令
シフト段SHIFT0算出ルーチン(シフト線移動手段)の実
施手順を説明する。なお、この実施手順を説明するにあ
たり、現在のシフト段は2速状態となっている(指令シ
フト段SHIFT0=「2」)。
【0069】コントローラ40の記憶装置には、1→
2,2→3,3→4アップシフト線毎に分けられた複数
のアップシフトマップと、4→3,3→2,2→1ダウ
ンシフト線毎に分けられた複数のダウンシフトマップと
の基本となる2種類のベースシフトマップが記憶されて
いる。また、各シフト線は、さらに、緩やかなシフトチ
ェンジを実現するためのマイルドパターンと、軽快なシ
フトチェンジを実現するためのスポーツパターンとの基
本となる2種類のシフトパターンを有している。
【0070】なお、図27には、たとえば、2→3アッ
プシフト線のみが示されており、図28には、たとえ
ば、2→1ダウンシフト線のみが示されている。他のシ
フト線については同様であるので説明を省略する。この
ルーチンでは、スロットル開度θtおよび求められたシ
フト線移動係数KMから判定車速(NOU,NOD)を求め、
判定車速から指令シフト段SHIFT0を決定する。
【0071】まず、ステップS84において、コントロ
ーラ40は図27に示すようにアップシフト線のスポー
ツパターンから実際のスロットル開度θt’に対応する
車速値NOUSを求める。つぎにステップS86では、同
様にして、コントローラ40はアップシフト線のマイル
ドパターンから実際のスロットル開度θt’に対応する
車速値NOUMを求める。
【0072】ステップS88では、コントローラ40
は、以上のステップにおいて求められたシフト線移動係
数KM、車速値NOUSおよび車速値NOUMを次の演算式に
代入して、アップシフト速度NOUを求める。 NOU=NOUM+KM・(NOUS−NOUM) シフト線移動係数KMの範囲が「0〜1.0」であるこ
とから、この演算式から求められるアップシフト速度N
OUは車速値NOUMと車速値NOUSとの間で決定される。
【0073】たとえば、シフト線移動係数KMが「0」
のとき、アップシフト速度NOUは、車速値NOUMと等し
くなる。つまり、アップシフト線はマイルドパターンと
なる。一方、シフト線移動係数KMが「1.0」のと
き、アップシフト速度NOUは、車速値NOUSと等しくな
る。つまり、アップシフト線はスポーツパターンとな
る。
【0074】シフト線移動係数KMが「0〜1.0」と
変化するとき、アップシフト速度NO Uは、車速値NOUM
から車速値NOUSの間で変化する。シフト移動係数KM
一定にしてスロットル開度θtを任意に変化させた場合
を仮定すれば、図27中に示す一点鎖線のアップシフト
線が仮想的に求められる。
【0075】したがって、シフト線移動係数KMに基づ
いてアップシフト線が補正されたことになる。シフト線
移動係数KMの値が「0〜1.0」と変化するとき、ア
ップシフト線は、図29中破線で示すようにマイルドパ
ターンからスポーツパターンまで図中右方向に移動する
ことになる。
【0076】つぎに、ステップS90において、コント
ローラ40は図28に示すスポーツパターンのダウンシ
フト線から実際のスロットル開度θt’に対応する車速
値N ODSを求める。ステップS92では、同様にして、
コントローラ40はマイルドパターンのダウンシフト線
から実際のスロットル開度θt’に対応する車速値N
ODMを求める。
【0077】ステップS94では、コントローラ40
は、以上のステップにおいて求められたシフト線移動係
数KM、車速値NODMおよび車速値NODSを次の演算式に
代入して、アップシフト速度NODを求める。 NOD=NODM+KM・(NODS−NODM) シフト線移動係数KMの範囲が「0〜1.0」であるこ
とから、この演算式から求められるダウンシフト速度N
ODは車速値NODMと車速値NODSとの間で決定される。
【0078】たとえば、シフト線移動係数KMが「0」
のとき、ダウンシフト速度NODは、車速値NODMと等し
くなる。つまり、ダウンシフト線はマイルドパターンと
なる。一方、シフト線移動係数KMが「1.0」のと
き、アップシフト速度NODは、車速値NODSと等しくな
る。つまり、ダウンシフト線はスポーツパターンとな
る。
【0079】シフト線移動係数KMが「0〜1.0」と
変化するとき、ダウンシフト速度NO Dは、車速値NODM
から車速値NODSの間で変化する。シフト移動係数KM
一定にしてスロットル開度θtを任意に変化させた場合
を仮定すれば、図28中に示す一点鎖線のダウンシフト
線が仮想的に求められる。
【0080】したがって、シフト線移動係数KMに基づ
いてダウンシフト線が補正されたことになる。シフト線
移動係数KMの値が「0〜1.0」と変化するとき、ダ
ウンシフト線は、図30中の破線で示すようにマイルド
パターンからスポーツパターンまで図中右方向に移動す
ることになる。
【0081】つぎに、ステップS96では、コントロー
ラ40は、車速センサより読み込まれた実際の車速Vが
ステップS88で求められたアップシフト速度NOUより
大きいか否かを判別し、その判別結果が肯定であるとき
ステップS98を実施する。ステップS98では、コン
トローラ40は、指令シフト段SHIFT0の値に1を加算す
る。この結果、コントローラ40は、この指令シフト段
SHIFT0の値に基づいて、アップシフトを実施する。この
実施例の場合、指令シフト段SHIFT0が「2」から「3」
となるので、2→3アップシフトが実施される。
【0082】一方、ステップS96での判別結果が否定
であるとき、コントローラ40は、ステップS100に
おいて、実際の車速VがステップS94で求められたダ
ウンシフト速度NODより小さいか否かを判別し、その判
別結果が肯定であるときステップS102を実施する。
ステップS102では、コントローラ40は、指令シフ
ト段SHIFT0の値から1を減じる。この結果、コントロー
ラ40は、この指令シフト段SHIFT0の値に基づいて、ダ
ウンシフトを実施する。この実施例の場合、指令シフト
段SHIFT0が「2」から「1」となるので、2→1ダウン
シフトが実施される。
【0083】そして、ステップS100の判別結果が否
定のとき、指令シフト段SHIFT0の値はそのまま維持さ
れ、指令シフト段SHIFT0算出ルーチンは終了となる。以
上説明したように、この発明の車両用自動変速機の変速
制御装置によれば、前記推定方法より求められた道路交
通状況および運転状態(きびきび度drive)、道路勾配R
Sに応じてシフト線移動係数KMを決定し、このシフト線
移動係数KMに基づいてアップシフト線およびダウンシ
フト線を移動(補正)したシフトマップを求める。そし
て、このシフトマップに基づいて指令シフト段SHIFT0を
決定し、シフトチェンジを実施するようにした。そのた
め、道路交通状況や運転状態に応じて好適のシフトフィ
ーリングとすることができる。
【0084】たとえば、山間路の急勾配をきびきび状態
で走行している場合において、シフトマップのアップシ
フト線およびダウンシフト線は共にスポーツパターン側
に移動されので、軽快なシフトチェンジとなる。この結
果、シフトフィーリングはきびきびしたものとなる。ま
た、平坦な高速道路をゆったりした状態で走行している
場合においては、シフトマップのアップシフト線および
ダウンシフト線は共にマイルドパターン側に移動される
ので、緩やかなシフトチェンジとなる。この結果、シフ
トフィーリングはゆったりとしたものとなる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の車両用
自動変速機の変速制御装置は、車速とエンジン負荷とに
基づいて設定されたシフト線を有するシフトマップと、
運転者の運転状態を判定する運転状態判定手段と、道路
交通状況を判定する道路交通状況判定手段と、道路勾配
を判定する勾配判定手段と、運転状態判定手段、道路交
通状況判定手段および勾配判定手段からの判定値に基づ
いてあらかじめ設定される、前記シフト線を移動するた
めのシフト線移動係数と、シフト線移動係数に基づき前
記シフトマップ上のシフト線を移動する移動手段と、前
記シフト線移動係数および前記移動手段に基づいてあら
かじめ前記シフトマップを複数設け、これら複数のシフ
トマップを前記道路交通状況に応じて切り換えるマップ
切り換え手段とを備えて構成されているので、道路交通
状況および運転者の運転状態の変化に応じたシフトチェ
ンジが実施でき、好適なシフトフィーリングとすること
ができる。
【0086】前記運転状態判定手段を、車速、アクセル
開度ならびに車両の前後加速および横加速を含む車両運
転パラメータについてそれぞれ度数分布を求め、各度数
分布の平均値および分散をニューラルネットワークに入
力して運転者の運転状態を表すきびきび度を推定する一
方、前記道路交通状況判定手段を、平均速度、走行時間
比率および平均横加速度を含む車両走行状態パラメータ
と、あらかじめ設定された複数のファジールールおよび
マップから、市街地路度、渋滞路度および山間路度を含
む道路交通状況を推定するようにすれば、より適正なシ
フトチェンジが実施でき、より好適なシフトフィーリン
グとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両運転操作状態の推定方法の一
実施例における道路交通状況把握手順を示す概念図であ
る。
【図2】同実施例における運転操作状態把握手順を示す
概念図である。
【図3】同実施例による推定方法を実施するためのコン
トローラおよびセンサを示す概略ブロック図である。
【図4】図3に示すコントローラにより実行される走行
時間比率算出ルーチンのフローチャートである。
【図5】コントローラにより実行される平均速度算出ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図6】コントローラにより実行される平均横加速度算
出ルーチンのフローチャートである。
【図7】走行時間比率に関するファジィ集合を定義する
メンバーシップ関数を示すグラフである。
【図8】平均速度に関するファジィ集合を定義するメン
バーシップ関数を示すグラフである。
【図9】走行時間比率ファジィ集合に対する実際走行時
間比率の適合度の算出例を示すグラフである。
【図10】平均速度ファジィ集合に対する実際平均速度
の適合度の算出例を示すグラフである。
【図11】平均横加速度・山間路度マップを例示するグ
ラフである。
【図12】図3のコントローラにより実行される頻度解
析ルーチンのフローチャートである。
【図13】頻度解析対象としての入力データの母集団を
構成する配列を示すグラフである。
【図14】ニューラルネットワークを構成するプロセッ
シングエレメントを示す概念図である。
【図15】図14に示すプロセッシングエレメントによ
り構成されるニューラルネットワークの概念図である。
【図16】図3のコントローラにより実行されるきびき
び度算出ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】本発明の車両の自動変速機の変速制御装置を
示す概略構成図である。
【図18】図17の歯車変速機内のギアトレインの一部
を示す概略構成図である。
【図19】図18のクラッチを示す図である。
【図20】図18および図19のクラッチを操作する油
圧回路の一部を示す概略構成図である。
【図21】シフト制御ルーチンのフローチャートであ
る。
【図22】指令シフト段SHIFT0算出ルーチンのフローチ
ャートである。
【図23】2速ホールドモードのシフトマップである。
【図24】きびきび度と勾配との関係に基づくシフト線
移動係数KM算出用の市街地路用マップである。
【図25】きびきび度と勾配との関係に基づくシフト線
移動係数KM算出用の高速道路用マップである。
【図26】きびきび度と勾配との関係に基づくシフト線
移動係数KM算出用の山間路用マップである。
【図27】一部のアップシフト線を表すシフトマップで
ある。
【図28】一部のダウンシフト線を表すシフトマップで
ある。
【図29】移動するアップシフト線を表すシフトマップ
である。
【図30】移動するダウンシフト線を表すシフトマップ
である。
【図31】従来のシフトマップである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 歯車変速機 5 油圧回路 11 ソレノイド弁 26 車速センサ 33 係合側クラッチ 34 解放側クラッチ 40 コントローラ 201 ニューラルネットワークの入力層 203 ニューラルネットワークの出力層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速とエンジン負荷とに基づいて設定さ
    れたシフト線を有するシフトマップと、 ドライバの運転状態を判定する運転状態判定手段と、 道路勾配を判定する勾配判定手段と、 運転状態判定手段および勾配判定手段からの判定値に基
    づいてあらかじめ設定される、前記シフト線を移動する
    ためのシフト線移動係数と、 シフト線移動係数に基づいて前記シフトマップ上のシフ
    ト線を移動する移動手段と、 道路交通状況を判定する道路交通状況判定手段と、 前記シフト線移動係数および前記移動手段に基づいてそ
    れぞれ特性が異なるように前記シフトマップを複数設け
    ると共に、これらのシフトマップを前記道路交通状況の
    変化に応じて切り換えるマップ切り換え手段とを具備し
    たことを特徴とする車両用自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記運転状態判定手段は、車速、アクセ
    ル開度ならびに車両の前後加速および横加速を含む車両
    運転パラメータについてそれぞれ度数分布を求め、各度
    数分布の平均値および分散をニューラルネットワークに
    入力して運転者の運転状態を表すきびきび度を推定する
    一方、 前記道路交通状況判定手段は、平均速度、走行時間比率
    および平均横加速度を含む車両走行状態パラメータと、
    あらかじめ設定された複数のファジールールおよびマッ
    プとから、市街地路度、渋滞路度および山間路度を含む
    道路交通状況を推定することを特徴とする請求項1に記
    載の車両用自動変速機の変速制御装置。
JP30658893A 1993-12-07 1993-12-07 車両用自動変速機の変速制御装置 Withdrawn JPH07156815A (ja)

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