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JPH07152429A - パラメータ同定装置 - Google Patents

パラメータ同定装置

Info

Publication number
JPH07152429A
JPH07152429A JP5298172A JP29817293A JPH07152429A JP H07152429 A JPH07152429 A JP H07152429A JP 5298172 A JP5298172 A JP 5298172A JP 29817293 A JP29817293 A JP 29817293A JP H07152429 A JPH07152429 A JP H07152429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parameter
resonance
rigid body
fft
mechanical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5298172A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Awaya
伊智郎 粟屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP5298172A priority Critical patent/JPH07152429A/ja
Publication of JPH07152429A publication Critical patent/JPH07152429A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械系の慣性モーメント、機械剛性、制動抵
抗係数等のパラメータをクーロン摩擦が作用しても正確
に同定できるようにする。 【構成】 駆動トルク(u)及び機械系5の角速度(ω
M )をエラーシステム6に入力し、パラメータ同定誤差
信号(ηe )を求める。エラーシステム6で求めたパラ
メータ同定誤差信号(ηe )とその内部信号(q0 ,
q′0 ,q1 )を剛体パラメータ同定部8に入力し、剛
体パラメータを同定する。FFT演算部10は、ホワイ
トノイズ発生部を備え、機械系5からの角速度(ωM )
に対してFFT演算を行なって共振パラメータ同定部1
3へ出力する。共振パラメータ同定部13は、FFT演
算部10及び剛体パラメータ同定部8からのFFT演算
で得られたゲイン線図を基にして2慣性共振系のパラメ
ータを同定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーボ制御装置に適用
されるパラメータ同定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーボ制御装置に適用される機械
系のパラメータ同定装置は、図10に示すように機械系
31を駆動したときの加速度αと、機械系31を駆動す
る駆動トルクuを同定装置32に入力して慣性モーメン
トを求めるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のパ
ラメータ同定装置は、加速度αと駆動トルクuから慣性
モーメントを求めており、摩擦力がある場合については
考慮していない。このため摩擦力や外乱が作用すると誤
差が生じるという問題がある。また、同定値を制御系の
チューニングに効果的に利用するには、更に制動抵抗係
数、クーロン摩擦、機械剛性等を同定する必要がある。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、機械系のパラメータ(慣性モーメント、機械剛性、
制動抵抗係数等)をクーロン摩擦が作用しても正確に同
定できるパラメータ同定装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパラメータ
同定装置は、駆動トルク(u)及び機械系の角速度(ω
M )を入力し、パラメータ同定誤差信号(ηe )を出力
するシステムと、このエラーシステムにより求めた同定
誤差信号(ηe )とその内部信号(q0 ,q′0 ,q1
)に基づいて剛体パラメータを同定する剛体パラメー
タ同定部と、上記機械系からの角速度(ωM )及び内部
で発生したホワイトノイズに基づいてFFT演算を行な
うFFT演算部と、このFFT演算部で得られたゲイン
線図を基にして2慣性共振系のパラメータを同定する共
振パラメータ同定部とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】まず、剛体パラメータ同定部の計算モードにお
いて、周期性を有する速度指令と機械系の角速度との偏
差が求められ、制御ゲインが掛けられて駆動トルクとな
り、機械系へ送られる。エラーシステムは、上記駆動ト
ルクと機械系から与えられる角速度に基づいてパラメー
タ同定誤差信号を求め、この誤差信号と内部信号を剛体
パラメータ同定部へ出力する。剛体パラメータ同定部
は、エラーシステムからの信号に基づいて剛体パラメー
タを同定し、その同定値を共振パラメータ同定部へ出力
する。
【0007】次に、共振パラメータ同定部の計算モード
に移り、FFT演算部から出力されるホワイトノイズの
信号を機械系に駆動トルクとして入力する。FFT演算
部は、内部で発生したホワイトノイズと角速度をFFT
演算してゲイン特性を求め、そのゲイン特性からパラメ
ータを計算して共振パラメータ同定部へ出力する。共振
パラメータ同定部は、剛体パラメータ同定部及びFFT
演算部からのパラメータに基づいて共振パラメータを同
定する。
【0008】上記のようにパラメータ同定の精度を評価
できるエラーシステムの信号を用いて、鋼体モードのパ
ラメータである全体の慣性モーメント、クーロン摩擦及
び制動抵抗係数が剛体パラメータ同定部によって計算さ
れる。また、機械系の振動特性は、FFT演算部によっ
て求められ、そのゲイン線図を基に機械系の剛性、2つ
の慣性、内部減衰係数が共振パラメータ同定部によって
計算される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例に係るパラメータ同定
装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように
周期性を有する速度指令ωr が系を構成する減算器1に
入力され、機械系5におけるアクチュエータの角速度ω
M との偏差が求められる。この偏差は乗算器2に入力さ
れ、制御ゲインKP が掛けられて駆動トルクuとなる。
この駆動トルクuは、エラーシステム6へ送られると共
に、切換スイッチ4により選択されて機械系5へ送られ
る。また、機械系5から出力される角速度ωM は、エラ
ーシステム6及びFFT(Fast Fourier Transform:高
速フーリエ交換)演算部10に入力される。
【0010】上記エラーシステム6は、上記駆動トルク
uと角速度ωM に基づいて信号7(ηe ,q0 ,q′0
,q1 )を剛体パラメータ同定部8へ出力する。この
剛体パラメータ同定部8は、エラーシステム6からの信
号7に基づいて同定値9(J*,D* ,TC * )を共振
パラメータ同定部13へ出力する。
【0011】上記FFT演算部10は、ホワイトノイズ
発生部を備え、ホワイトノイズの信号11を出力する。
このホワイトノイズの信号11は、切換スイッチ4によ
り選択されて機械系5へ送られる。更に、FFT演算部
10は、内部で発生したホワイトノイズと機械系5から
の角速度ωM をFFT演算してゲイン特性を求め、この
ゲイン特性からパラメータ12(ωE ,ωR ,G1 ,G
2 )を計算して共振パラメータ同定部13へ出力する。
【0012】共振パラメータ同定部13は、剛体パラメ
ータ同定部8及びFFT演算部10からのパラメータに
基づいて共振パラメータ14(JM ,JL ,KR ,DM
,DL ,DR )を出力する。
【0013】次に、上記実施例の全体的な動作について
説明する。まず、剛体パラメータ同定部8の計算モード
では、切換スイッチ4は乗算器2側を選択する。この状
態では、周期性を有する速度指令ωr が減算器1に入力
され、機械系5の角速度ωM との偏差が求められる。こ
の偏差は乗算器2により制御ゲインKP が掛けられて駆
動トルクuとなり、切換スイッチ4を介して機械系5へ
送られる。
【0014】エラーシステム6は、乗算器2から出力さ
れる駆動トルクuと機械系5から与えられる角速度ωM
に基づいてパラメータ同定誤差信号(ηe )を求め、こ
の誤差信号(ηe )と内部信号(q0 ,q′0 ,q1 )
からなる信号7を剛体パラメータ同定部8へ出力する。
この剛体パラメータ同定部8は、エラーシステム6から
の信号7(ηe ,q0 ,q′0 ,q1 )に基づいて剛体
パラメータを同定し、その同定値9(J* ,D* ,TC
* )を共振パラメータ同定部13へ出力する。
【0015】次に、切換スイッチ4をFFT演算部10
側に切り換え、ホワイトノイズの信号11を選択して共
振パラメータ同定部13の計算モードに移る。FFT演
算部10は、ホワイトノイズの信号11を出力すると共
に、ホワイトノイズと角速度ωM をFFT演算してゲイ
ン特性を求め、そのゲイン特性からパラメータ12(ω
E ,ωR ,G1 ,G2 )を計算して共振パラメータ同定
部13へ出力する。
【0016】共振パラメータ同定部13は、剛体パラメ
ータ同定部8及びFFT演算部10からのパラメータに
基づいて共振パラメータ14(JM ,JL ,KR ,DM
,DL ,DR )を同定して出力する。
【0017】以下、上記機械系5、エラーシステム6、
剛体パラメータ同定部8、FFT演算部10、共振パラ
メータ同定部13の詳細について説明する。 <機械系5>同定の対象である機械系5のモデルを図2
に示す。
【0018】この図2において、 u:駆動トルク JM :駆動側慣性モーメント JL :負荷側慣性モーメント KR :ねじり剛性 DR :内部減衰係数 DM :制動抵抗係数(駆動側) DL :制動抵抗係数(負荷側) TCM:クーロン摩擦(駆動側) TCL:クーロン摩擦(負荷側) である。この機械系5は、共振点を持ち、その伝達関数
は図3のモデルに近似できる。このモデルは、鋼体モデ
ル5aと振動モデル5bに分けられている。
【0019】<エラーシステム6>図4は、エラーシス
テム6の構成を示すブロック図である。以下、このエラ
ーシステム6を構成するための計算式について説明す
る。
【0020】図3における剛体モデル5aの運動方程式
は、式(1)で表わされる(uを駆動トルクとする)。 Jω′=u−Dω−TC sign(ω) …(1) ここに、J :系全体の慣性モーメント(J=JM +J
L ) D :系全体の制動抵抗係数(D=DM +DL ) TC :クーロン摩擦(TC =TCM+TCL) sign(ω)=1(ω≧0) ω:角速度(=ωM とす
る) sign(ω)=−1(ω<0) 剛体モデル5aのパラメータJ,D,TC を同定するた
めに以下のエラーシステムを導入する。
【0021】 dηe /dt=−ληe +λ[(J* −J)ω′M +(D* −D)ωM +(TC * −TC )sign(ωM )] …(2) ここに、ηe は同定誤差であり、J* ,D* ,TC *
各パラメータの推定値を表わしている。
【0022】式(2)は、同定誤差があると「ηe ≠
0」となることを示している。上記式(1)と式(2)
から式(3)が導かれる。 dηe /dt=−ληe +λ[(J* ω′M +D* ωM +TC * sign(ωM )−u] …(3) 式(3)よりηe は既知の信号ωM ,uと推定パラメー
タJ* ,D* ,TC *を使って計算することができる。
状態変数フィルタを使うと、式(3)は式(4)にな
る。
【0023】 ηe =J* q′0 +D* q0 +TC * q1 −qu …(4) ここに、q′0 =−λq0 +λω′M ,q0 (0)=0 …(5) q1 =−λq1 +λsign(ωM ),q1 (0)=0 …(6) qu =−λqu +λu,qu (0)=0 …(7) 上記の計算式(4)〜(7)に基づいてエラーシステム
6が構成され、パラメータ同定誤差信号(ηe )と内部
信号(q0 ,q′0 ,q1 )が信号7として剛体パラメ
ータ同定部8へ送られる。
【0024】<剛体パラメータ同定部8>剛体パラメー
タ同定部8は、図5のブロック図に示すように構成され
る。以下、この剛体パラメータ同定部8を構成するため
の計算式について説明する。
【0025】同定の基本となる制御系は速度制御系であ
り、同定信号は正負対称な周期信号を使用する。この速
度指令(ωr )を式(8)に示す。 ωr (t)=−ωr (t−T/2) …(8) ここに、Tは周期である。制御系が式(8)で駆動され
るとき、定常状態で周期運動になるため、式(9)が成
り立つ、
【0026】
【数1】
【0027】式(2),(5),(6),(7)より、
同定誤差ηe は式(10)で表わされる。 ηe =δJq′0 −δDq0 −δTC q1 …(10) ここに、δJ=J−J* δD=D−D* δTC =TC −Tc * …(11) 上式の両辺にそれぞれq′0 ,q0 ,q1 を掛け、(n
−1)T≦t≦ntの区間で積分すると、
【0028】
【数2】
【0029】式(12)〜(14)に式(9)を代入し
て整理すると、 v1 =δJψ11+δTC ψ13 …(15) v2 =δDψ22+δTC ψ23 …(16) v3 =δJψ13+δDψ23+δTC ψ33 …(17) 上式(15)〜(17)をδJ,δD,δTC について
解くと、
【0030】
【数3】
【0031】式(18)よりパラメータ誤差が求められ
る。但し、ψ11,ψ13,ψ22,ψ23,ψ33,v1 ,v2
,v3 は、次に示す式(19)〜(26)で計算され
る。
【0032】
【数4】
【0033】真のパラメータ値は、現在の推定パラメー
タに誤差推定パラメータを加算して得られるので、式
(27)により真のパラメータの同定値が求まる。 J* ←J* +δJ,D* ←D* +δD,TC * ←TC * +δTC …(27) この式(27)により求めたパラメータ同定値J* ,D
* ,TC * が剛体パラメータ同定部8の信号9として共
振パラメータ同定部13へ送られる。
【0034】<FFT演算部10>FFT演算部10
は、系の振動特性を計測するためにFFT演算を行い、
ゲイン特性を求める。
【0035】このFFT演算部10は、図7に示すよう
に構成されており、内部にホワイトノイズ発生部を備
え、このホワイトノイズ発生部で発生したホワイトノイ
ズをそのまま駆動トルクとして機械系5に出力する。そ
して、ホワイトノイズ発生部で発生したホワイトノイズ
及び機械系5から与えられる角速度(ωM )をFFT演
算し、各周波数のゲインG(ω)を求める。このゲイン
特性は図6に示すようなカーブを有する。そして、計測
結果から共振、反共振周波数のωR ,ωE 、そのときの
ゲインG2 (ωR ),G1 (ωE )を求める。
【0036】FFT演算で求められたホワイトノイズと
角速度の計算値をそれぞれu(jφ),y(jφ)とす
る。ここに、φは周波数である。ゲイン特性は、式(2
8)で与えられる。
【0037】 GP (φ)=20log {|Y(jφ)|/|u(jφ)|}…(28) <共振パラメータ同定部13>共振パラメータ同定部1
3は、図8のブロック図に示すように構成される。以
下、この共振パラメータ同定部13を構成するための計
算式について説明する。この図8では、剛体パラメータ
同定部8より同定されたパラメータJ* ,D* ,Tc *
のうちTc * が示されていないが、振動系の同定には直
接Tc * を使用していないためである。
【0038】しかして、共振周波数ωR 、反共振周波数
ωE は、次式(29)、(30)で表わされる。 ωR =(KR /JM +KR /JL )1/2 …(29) ωE =(KR /LL )1/2 …(30) また、上記ωR とωE の関係式は、上式を利用して式
(31)が成立する。
【0039】 ωR =ωE (1+μ)1/2 ,(μ=JL /JM ) …(31) よって、μ(慣性比)は、FFT演算部10で算出され
た共振周波数ωR 、反共振周波数ωE を利用して μ=(ωR /ωE )2 −1 …(32) また、剛体パラメータ同定部8で算出された全体の慣性
モーメント値から JM +JL =J …(33) の関係があるから、式(33)とμから駆動側慣性モー
メントJM ,負荷がほ慣性モーメントJL が以下のよう
にして求められる。
【0040】 JM =J/(1+μ) JL =J−JM …(34) また、式(30)より KR =ωE 2 JL …(35) 図3の振動モデル5bにおけるダンピングξE ,ξR を
求めるためにFFT演算部10で得られたゲインG1
(ωE ),G2 (ωR )を利用する。図3のモデルをも
とに、周波数ωE ,ωR のときのゲインG1 ,G2 を求
めると、
【0041】
【数5】
【0042】ここに、G0 * は低周波ゲインであり、剛
体パラメータ同定部出求めたD* を利用する。G0 *
Ωijの式(38)を以下に示す。 G0 * =−20log 10D Ωij=ωj /ωi (i,j=1,2) ω1 =ωE ,ω2 =ωR ,ω0 =D* /J* …(38) ゲイン特性のカーブフィッティングで、剛体パラメータ
の同定値を利用する理由は、クーロン摩擦の影響を除去
して振動パラメータを同定するためである。
【0043】従来のカーブフィッティングでは、低周波
に摩擦による歪みが乗ったまま求めているので精度が悪
い。これに対して本発明では、低周波の剛体モデルのパ
ラメータは摩擦を考慮してJ,D,TC のパラメータ値
が正確に得られる。よって、この値をカーブフィッティ
ングにおいて低周波の定数G0 * ,ω0 に使うことでク
ーロン摩擦を考慮したパラメータ同定が行なえる。振動
部の周波数帯はクーロン摩擦の影響は表れ難いため、こ
の部分の同定のみカーブフィッティングを利用する。上
記の式(36),(37)をダンピングξE ,ξR につ
いて解くことにより、ξE ,ξR の同定値が得られる。
【0044】
【数6】
【0045】上記制動抵抗係数DM ,DL 及び内部減衰
係数DR については、式(42)〜(44)の関係があ
る。 DM +DL =D* …(42) DL +DR =2ωE JL ξE …(43) DM μ2 +DL +DR (1+μ)2 =2ωE JL ξR (1+μ)3/2 …(44) 上式をDM ,DL ,DR について解くと
【0046】
【数7】
【0047】となり、係数DM ,DL ,DR が得られ
る。 ここに、ΛM =D* ΛL =2ωE JL ξE ΛR =2ωE JL ξR (1+μ)3/2 …(46) 以上のようにクーロン摩擦をモデルとしてエラーシステ
ム6の中に組み込み、同定誤差信号から逆にパラメータ
誤差を推定する剛体パラメータ同定部8と、この同定部
により同定された値とFFT演算部10のゲイン線図を
基に振動特性を同定する共振パラメータ同定部13を備
えることにより、振動部のパラメータωR ,ωE ,ξR
,ξR と物理モデルの全パラメータJM ,JL ,DM
,DR ,KR ,TC を求めることができる。
【0048】上記のようにして得られたパラメータは、
図9に示すサーボ制御系で利用される。図9は、例えば
フィードバック制御部21、ノッチフィルタ22、共振
系23、フィードフォワード制御部24等からなるサー
ボ制御装置で、上記剛体パラメータ同定部8で得られた
剛体パラメータJ* ,D* ,Tc * は、フィードフォワ
ード制御部24の制御に利用され、上記共振パラメータ
同定部13から出力される共振パラメータJM ,JL ,
KR ,DM ,DL ,DR ,KR は、フィードバック制御
部21の調整に利用される。更に、上記FFT演算部1
0で得られたパラメータωR ,ωE と共振パラメータ同
定部13で得られたパラメータξR ,ξR は、ノッチフ
ィルタ22の調整に利用される。
【0049】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、ク
ーロン摩擦が作用しても剛体パラメータ同定部により全
体の慣性モーメント、制動抵抗係数、クーロン摩擦を正
確に求めることができる。また、共振パラメータ同定部
により、ゲイン線図の共振、反共振点と剛体パラメータ
同定値から共振パラメータを求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るパラメータ同定装置の
ブロック図。
【図2】同実施例における機械系のモデル図。
【図3】同実施例における機械系のブロック図。
【図4】同実施例におけるエラーシステムのブロック
図。
【図5】同実施例における剛体パラメータ同定部のブロ
ック図。
【図6】同実施例におけるゲイン特性を表わす図。
【図7】同実施例におけるFFT演算部のブロック図。
【図8】同実施例における共振パラメータ同定部のブロ
ック図。
【図9】本発明のパラメータ同定装置で得られたパラメ
ータにより制御されるサーボ制御装置のブロック図。
【図10】従来の機械系パラメータ同定装置を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1 減算器 2 乗算器、 4 切換スイッチ 5 機械系 6 エラーシステム 8 剛体パラメータ同定部 10 FFT演算部 13 共振パラメータ同定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動トルク(u)及び機械系の角速度
    (ωM )を入力し、パラメータ同定誤差信号(ηe )を
    出力するシステムと、このエラーシステムにより求めた
    同定誤差信号(ηe )とその内部信号(q0 ,q′0 ,
    q1 )に基づいて剛体パラメータを同定する剛体パラメ
    ータ同定部と、上記機械系からの角速度(ωM )及び内
    部で発生したホワイトノイズに基づいてFFT演算を行
    なうFFT演算部と、このFFT演算部で得られたゲイ
    ン線図を基にして2慣性共振系のパラメータを同定する
    共振パラメータ同定部とを備えたことを特徴とするパラ
    メータ同定装置。
JP5298172A 1993-11-29 1993-11-29 パラメータ同定装置 Withdrawn JPH07152429A (ja)

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Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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