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JPH07149695A - 4−アミノジフェニルアミン類の製造方法 - Google Patents

4−アミノジフェニルアミン類の製造方法

Info

Publication number
JPH07149695A
JPH07149695A JP20984394A JP20984394A JPH07149695A JP H07149695 A JPH07149695 A JP H07149695A JP 20984394 A JP20984394 A JP 20984394A JP 20984394 A JP20984394 A JP 20984394A JP H07149695 A JPH07149695 A JP H07149695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
azobenzene
reaction
aminodiphenylamine
aminodiphenylamines
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20984394A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yoshizawa
利雄 吉沢
Kenta Ueyama
健太 植山
Makoto Igarashi
誠 五十嵐
Masaki Sasaki
正樹 佐々木
Haruyoshi Kano
春吉 狩野
Yataro Ichikawa
弥太郎 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Chemical Co Ltd
Original Assignee
Seiko Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Chemical Co Ltd filed Critical Seiko Chemical Co Ltd
Priority to JP20984394A priority Critical patent/JPH07149695A/ja
Priority to PCT/JP1994/001612 priority patent/WO1995009148A1/ja
Publication of JPH07149695A publication Critical patent/JPH07149695A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/02Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of hydrogen atoms by amino groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 アニリン類とアゾベンゼン類を塩基の存在下
で反応させて4−アミノジフェニルアミン類を直接製造
する。 【効果】 高価な貴金属触媒を用いることなく、しかも
中間体を生成することなく一段という少ない工程で効率
良く安価に4−アミノジフェニルアミン類を製造するこ
とができ、また副生物や廃棄物が生じないため経済的で
あり、更に溶剤を選択することにより4−アミノジフェ
ニルアミン類の収率及び選択率を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアニリン類とアゾベンゼ
ン類を反応させて4−アミノジフェニルアミン類を製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】4−アミノジフェニルアミン類はゴム老
化防止剤、アゾ染料の中間体として重要な化合物であ
り、従来種々の方法によって製造されてきた。
【0003】たとえば、特開昭59−82349号公報
には、ジフェニルアミンに酸と亜硝酸塩を反応せしめN
−ニトロソ化し、塩化水素存在下Fischer−He
pp転位により4−ニトロソジフェニルアミンを生成
し、これを還元することにより4−アミノジフェニルア
ミンを製造する方法が記載されている。
【0004】また、Ger.Patent 18566
3号公報には、p−ニトロクロルベンゼンとアニリンを
反応せしめて4−ニトロジフェニルアミンを生成し、こ
れを還元することにより4−アミノジフェニルアミンを
製造する方法が記載されている。
【0005】U.S.P.5117063号公報には、
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド等の塩基
の存在下でアニリンとニトロベンゼンを反応せしめて4
−ニトロソジフェニルアミン及び4−ニトロジフェニル
アミンを生成し、これらを還元することにより4−アミ
ノジフェニルアミンを製造する方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術におい
ては特開昭59−82349号公報に示す方法は高収率
であるが、多くの反応段階を要するばかりでなく、化学
量論的に多量の副資材を使用しこれらが廃棄物を生成
し、これらの処理に多額の費用を要する。
【0007】またGer.Patent 185663
号公報に示す方法は、原料としてp−ニトロクロルベン
ゼンを使用しているが、この製造にはo−ニトロクロル
ベンゼンの副生が避け難く、需要とのバランスが必要で
あり経済的に好ましくない。
【0008】さらにU.S.P.5117063号公報
に示す方法は、出発原料として容易に入手可能なニトロ
ベンゼンとアニリンで行なわれているが、例えば触媒と
して高価で熱的に不安定なテトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイドを多量に使用しており、これの回収使
用が難しい。
【0009】従って上記各従来技術においては、何れに
おいても中間体として4−ニトロソジフェニルアミンや
4−ニトロジフェニルアミンを生成し、これらを還元す
る必要があり工程が増加するのみならず、高価な貴金属
触媒を使用しなければならないという課題があった。
【0010】本発明は、工程を少くして中間体を生成す
ることなく、しかも高価な貴金属触媒を使用せずに効率
良く4−アミノジフェニルアミン類を製造すること、少
量の副資材を用いることにより廃棄物が生じないように
すること、副生物を生産しないようにして経済性を高め
ること、等を目的としてなしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる事情
に鑑み種々検討した結果、アニリン類とアゾベンゼン類
を塩基の存在下反応せしめることにより4−アミノジフ
ェニルアミン類を一段で直接生成することを発見し、更
に溶媒の選択によって4−アミノジフェニルアミン類を
高収率で生成することを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0012】
【作用】本発明は、アニリン類とアゾベンゼン類を塩基
の存在下反応させることを特徴とする4−アミノジフェ
ニルアミン類の製造方法である。この場合、反応式は
[化1]で示すようになる。
【0013】
【化1】
【0014】本発明に用いられるアニリン類は、一般式
[化2]で示される化合物である。
【0015】
【化2】 式中R1は水素、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲン基、シアノ基等が挙げら
れる。具体例として、o−トルイジン、m−トルイジ
ン、p−トルイジン、o−アニシジン、m−アニシジ
ン、p−アニシジン、o−アミノベンゾニトリル、m−
アミノベンゾニトリル、p−アミノベンゾニトリル、o
−クロロアニリン、m−クロロアニリン、p−クロロア
ニリン等が挙げられる。
【0016】本発明に用いられるアゾベンゼン類として
は、一般式[化3]で示される化合物であり、パラ位に
置換基の無いものが用いられる。
【0017】
【化3】 式中R2,R3は水素、炭素数1〜4のアルキル基、炭素
数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン基、シアノ基等が挙
げられる。具体例として、2,2’−ジメチルアゾベン
ゼン、3,3’−ジメチルアゾベンゼン、2,2’−ジ
メトキシアゾベンゼン、3,3’−ジメトキシアゾベン
ゼン等が挙げられる。
【0018】本発明に用いられる塩基としては、アルカ
リ及びアルカリ土類のメタル、アルカリ及びアルカリ土
類のアミド、アルカリ及びアルカリ土類のアルコキシ
ド、アルカリ及びアルカリ土類のハイドロオキサイド、
アルカリメタルアマイド、アルカリメタルハイドライ
ド、アルカリメタルアルコキサイド等が挙げられる。好
ましくは、金属カリウム、水酸化カリウム、水酸化セシ
ウム、t−BuOK等が挙げられる。
【0019】塩基の使用量は特に制限はないが、塩基/
アゾベンゼン類モル比で0.5以上用いることが好まし
い。
【0020】前記反応は、溶媒なしでも目的物を得るこ
とができるが、適当な触媒を選択して使用することによ
り、副反応物の2−アミノジフェニルアミン類の生成を
抑制し、4−アミノジフェニルアミン類の収率を大幅に
高めることができるので、溶媒を使用するのが好まし
い。
【0021】かかる溶媒としては、非プロトン双極性溶
剤が好ましく、具体例として、グライム類及びその誘導
体が好ましく、かかるものとして、特にジグライム及び
その誘導体、更に好ましくはトリグライム及びその誘導
体が挙げられる。
【0022】溶媒の使用量は特に制限がないが、溶媒/
アゾベンゼン類モル比で5以上用いることが好ましい。
【0023】反応温度は、一般に常温以上の温度であ
り、好ましくは100℃以上であり、特に好ましくは1
20℃〜180℃である。反応温度は一般に高い方が収
率を挙げることができるが、反面高めすぎると分解も考
えられる。
【0024】アニリン類とアゾベンゼン類のモル比はい
かなる比でも良いが、アニリン類/アゾベンゼン類モル
比は5〜20倍用いることが好ましい。
【0025】反応雰囲気としては、例えばチッ素、アル
ゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気下で反応させるこ
とができ、特に、水素雰囲気下にて反応させると4−ア
ミノジフェニルアミン類の収率を高めることができる。
【0026】前記反応によって生成した4−アミノジフ
ェニルアミン類は、蒸留によって容易に分離・取得する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例1〜14を示し、更に
その結果を表1にまとめて示した。表1中、Azoはア
ゾベンゼン、4Aは4−アミノジフェニルアミン、2A
は2−アミノジフェニルアミン、4−PADPAは4−
フェニルアゾジフェニルアミンを示す。また表1中にお
いて、4A選択率=4A収率/(4A収率+2A収率)
×100を表わし、また、4A成分収率=4A収率+4
PADPA収率を表わしている。尚、本発明は以下に示
す実施例に限定されるものではない。
【0028】(実施例1)攪拌機、還流コンデンサー、
温度計及びチッ素導入管を備えた四つ口丸底フラスコに
アゾベンゼン18.2g(0.1モル)、t−BuOK
11.2g(0.1モル)、アニリン93g(1.0モ
ル)及び溶媒としてエチレングリコールジメチルエーテ
ル(モノグライム)75mlを仕込み、窒素ガス50m
l/minの流量で流しながら140℃で5時間反応を
行った。反応生成物は、ガスクロマトグラフィーにて定
量分析し、その同定はガスクロマトグラムの保持時間の
比較及びGC/MSを用いて行った。分析の結果、未反
応アゾベンゼンは検出されず、生成物は4−アミノジフ
ェニルアミン26%、2−アミノジフェニルアミン20
%、4−フェニルアゾジフェニルアミン33%(いずれ
もアゾベンゼン基準の収率)であった。また、4Aの選
択率は56%であった。
【0029】(実施例2)溶媒をエチレングリコールジ
エチルエーテル(モノグライムの誘導体)とした以外は
実施例1と同様の条件で行った。未反応アゾベンゼンは
検出されず、生成物は、4−アミノジフェニルアミン3
8%、2−アミノジフェニルアミン19%、4−フェニ
ルアゾジフェニルアミン23%(いずれもアゾベンゼン
基準の収率)であった。また、4Aの選択率は67%で
あった。
【0030】(実施例3)溶媒をエチレングリコールジ
n−ブチルエーテル(モノグライムの誘導体)とした以
外は実施例1と同様の条件で行った。未反応アゾベンゼ
ンは検出されず、生成物は、4−アミノジフェニルアミ
ン31%、2−アミノジフェニルアミン25%、4−フ
ェニルアゾジフェニルアミン20%(いずれもアゾベン
ゼン基準の収率)であった。また、4Aの選択率は55
%であった。
【0031】(実施例4)溶媒をジエチレングリコール
ジメチルエーテル(ジグライム)とした以外は実施例1
と同様の条件で行った。未反応アゾベンゼンは検出され
ず、生成物は、4−アミノジフェニルアミン50%、2
−アミノジフェニルアミン8%、4−フェニルアゾジフ
ェニルアミン26%(いずれもアゾベンゼン基準の収
率)であった。また、4Aの選択率は87%であった。
【0032】(実施例5)溶媒をジエチレングリコール
ジエチルエーテル(ジグライムの誘導体)とした以外は
実施例1と同様の条件で行った。未反応アゾベンゼンは
検出されず、生成物は、4−アミノジフェニルアミン5
5%、2−アミノジフェニルアミン5%、4−フェニル
アゾジフェニルアミン12%(いずれもアゾベンゼン基
準の収率)であった。また、4Aの選択率は92%であ
った。
【0033】(実施例6)溶媒をジエチレングリコール
ジn−ブチルエーテル(ジグライムの誘導体)とした以
外は実施例1と同様の条件で行った。未反応アゾベンゼ
ンは検出されず、生成物は、4−アミノジフェニルアミ
ン48%、2−アミノジフェニルアミン9%、4−フェ
ニルアゾジフェニルアミン10%(いずれもアゾベンゼ
ン基準の収率)であった。また、4Aの選択率は85%
であった。
【0034】(実施例7)溶媒をトリエチレングリコー
ルジメチルエーテル(トリグライム)とした以外は実施
例1と同様の条件で行った。未反応アゾベンゼン及び2
−アミノジフェニルアミンは検出されず、生成物は、4
−アミノジフェニルアミン64%、4−フェニルアゾジ
フェニルアミン17%(いずれもアゾベンゼン基準の収
率)であった。また、4Aの選択率は100%であっ
た。
【0035】(実施例8)溶媒をトリエチレングリコー
ルジエチルエーテル(トリグライムの誘導体)とした以
外は実施例1と同様の条件で行った。未反応アゾベンゼ
ン及び2−アミノジフェニルアミンは検出されず、生成
物は、4−アミノジフェニルアミン65%、4−フェニ
ルアゾジフェニルアミン5%(いずれもアゾベンゼン基
準の収率)であった。また、4Aの選択率は100%で
あった。
【0036】(実施例9)溶媒をトリエチレングリコー
ルジn−ブチルエーテル(トリグライムの誘導体)とし
た以外は実施例1と同様の条件で行った。未反応アゾベ
ンゼンは検出されず、生成物は、4−アミノジフェニル
アミン50%、2−アミノジフェニルアミン4%、4−
フェニルアゾジフェニルアミン22%(いずれもアゾベ
ンゼン基準の収率)であった。また、4Aの選択率は9
3%であった。
【0037】(実施例10)溶媒をテトラエチレングリ
コールジメチルエーテル(テトラグライム)とした以外
は実施例1と同様の条件で行った。未反応アゾベンゼン
が15%存在し、生成物は、4−アミノジフェニルアミ
ン24%、2−アミノジフェニルアミン6%(いずれも
アゾベンゼン基準の収率)であった。また、4Aの選択
率は79%であった。
【0038】(実施例11)溶媒をジエトキシメタンと
し、反応温度を115℃とした以外は実施例7と同様の
条件で行った。未反応アゾベンゼン17%が存在し、生
成物は、4−アミノジフェニルアミン11%、2−アミ
ノジフェニルアミン32%、4−フェニルアゾジフェニ
ルアミン36%(いずれもアゾベンゼン基準の収率)で
あった。また、4Aの選択率は26%であった。
【0039】(実施例12)反応容器に500ml耐圧
オートクレーブを使用し、水素ガスを10kg/cm2
Gまで圧入した以外は、実施例7と同様に行った。未反
応アゾベンゼンは検出されず、生成物は、4−アミノジ
フェニルアミン82%(アゾベンゼン基準の収率)のみ
であった。
【0040】(実施例13)反応容器に500ml耐圧
オートクレーブを使用し、反応温度120℃とし、水素
ガスを10kg/cm2Gまで圧入した以外は、実施例
7と同様に行った。未反応アゾベンゼンは検出されず、
生成物は、4−アミノジフェニルアミン66%、2−ア
ミノジフェニルアミン1%、4−フェニルアゾジフェニ
ルアミン18%(いずれもアゾベンゼン基準の収率)で
あった。
【0041】(実施例14)雰囲気ガスとして窒素ガス
を10kg/cm2Gまで圧入した以外は、実施例12
と同様に行った。未反応アゾベンゼンは検出されず、生
成物は、4−アミノジフェニルアミン52%、2−アミ
ノジフェニルアミン1%、4−フェニルアゾジフェニル
アミン32%(いずれもアゾベンゼン基準の収率)であ
った。
【0042】
【表1】
【0043】表1から、溶媒を選択することにより、4
−アミノジフェニルアミン類の収率を変えることがで
き、高収率で得ることができる。また、窒素ガス雰囲気
下での反応より水素ガス雰囲気下での反応の方が4A収
率が高められることが分かる。
【0044】(実施例15)アニリン1.0モル、アゾ
ベンゼン(Azo)0.1モル、塩基(t−BuOK)
0.1モル、反応時間5時間において、反応温度と溶媒
を変化させた場合について調べた。その結果を下記表2
に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2から、温度が高い方が4A収率及び4
A選択率が良い場合が多かった。また、4A収率及び4
A選択率の両方が良いのは、トリグライムであった。
【0047】(実施例16)アゾベンゼン(Azo)
0.1モル、反応温度120℃、反応時間5時間におい
て、アニリンと、トリグライムと、t−BuOKの混合
割合を変化させた場合について調べた。その結果を下記
表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】表3の1〜4から、トリグライムが多い方
が4A収率及び4A選択率が良いことが分かる。また、
表3の5〜7から、アニリンが多い方が4A収率及び4
A選択率が良いことが分かる。また、表3の8〜9か
ら、塩基量が多い方が4A収率及び4A選択率が良いこ
とが分かる。しかし、塩基0.1モルと0.2モルとの
比較から、塩基量はアゾベンゼンと当モル程度あればよ
い。
【0050】(実施例17)攪拌機、還流コンデンサ
ー、温度計を備えた四つ口丸底フラスコにアゾベンゼン
1.82g(0.01モル)、t−BuOK1.12g
(0.01モル)、アニリン類としてp−トルイジン
(0.1モル)、及びトリグライム10mlを仕込み、
窒素ガスを流しながら160℃で3時間反応を行った。
【0051】分析の結果、未反応アゾベンゼンが7%存
在し、4−アミノ−4’−メチルジフェニルアミン73
%(いずれもアゾベンゼン基準)が生成した。
【0052】(実施例18)アニリン類としてp−アミ
ノベンゾニトリルを用い、溶媒をジグライムを使用し、
反応時間を8時間とした以外は実施例1と同様に行っ
た。分析の結果、未反応アゾベンゼンが31%存在し、
4−アミノ−4’−シアノジフェニルアミン32%(ア
ゾベンゼン基準)が生成した。
【0053】(実施例19)アニリン類としてp−クロ
ロアニリンを用い、反応時間を8時間とした以外は実施
例1と同様に行った。分析の結果、未反応アゾベンゼン
23%、4−アミノ−4’−シアノジフェニルアミン3
8%(アゾベンゼン基準)が生成した。
【0054】(実施例20)アゾベンゼン類として3,
3’−ジメチルアゾベンゼンを、アニリン類としてアニ
リンを用いた以外は実施例1と同様に行った。分析の結
果、未反応3,3’−ジメチルアゾベンゼンが1%存在
し、2−メチル−4−アミノジフェニルアミン76%
(3,3’−ジメチルアゾベンゼン基準)が生成した。
【0055】(実施例21)アゾベンゼン類として3,
3’−ジメチルアゾベンゼンを、アニリン類としてp−
クロロアニリンを用い、反応時間を8時間とした以外は
実施例1と同様に行った。分析の結果、未反応3,3’
−ジメチルアゾベンゼンが24%存在し、4−アミノ−
3−メチル−4’−クロロジフェニルアミン33%
(3,3’−ジメチルアゾベンゼン基準)が生成した。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、4−アミノジフェニル
アミン類を高価な貴金属触媒を用いることなく、しかも
中間体を生成することなく一段という少ない工程で効率
良く安価に製造することができ、また副生物や廃棄物が
生じないため経済的であり、更に溶媒にモノグライム、
ジグライム、トリグライム、テトラグライムを選択する
ことにより4−アミノジフェニルアミン類の収率及び選
択率を高めることができ、特にトリグライムを用いると
著しく高い収率及び選択率を得ることができる、等種々
の優れた効果を奏し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 正樹 埼玉県川口市柳崎一丁目15番33号 精工化 学株式会社内 (72)発明者 狩野 春吉 埼玉県川口市柳崎一丁目15番33号 精工化 学株式会社内 (72)発明者 市川 弥太郎 埼玉県川口市柳崎一丁目15番33号 精工化 学株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニリン類とアゾベンゼン類を塩基の存
    在下で反応させることを特徴とする4−アミノジフェニ
    ルアミン類の製造方法。
  2. 【請求項2】 塩基がアルカリメタルアルコキサイドで
    あることを特徴とする請求項1記載の4−アミノジフェ
    ニルアミン類の製造方法。
  3. 【請求項3】 塩基がt−BuOKであることを特徴と
    する請求項2記載の4−アミノジフェニルアミン類の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 反応を非プロトン双極性溶剤である溶媒
    の存在下で行うことを特徴とする請求項1、2又は3記
    載の4−アミノジフェニルアミン類の製造方法。
  5. 【請求項5】 反応に用いられる溶媒がモノグライム或
    いはその誘導体であることを特徴とする請求項4記載の
    4−アミノジフェニルアミン類の製造方法。
  6. 【請求項6】 反応に用いられる溶媒がジグライム或い
    はその誘導体であることを特徴とする請求項4記載の4
    −アミノジフェニルアミン類の製造方法。
  7. 【請求項7】 反応に用いられる溶媒がトリグライム或
    いはその誘導体であることを特徴とする請求項4記載の
    4−アミノジフェニルアミン類の製造方法。
  8. 【請求項8】 反応に用いられる溶媒がテトラグライム
    或いはその誘導体であることを特徴とする請求項4記載
    の4−アミノジフェニルアミン類の製造方法。
  9. 【請求項9】 反応を水素ガス雰囲気下で行うことを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載
    の4−アミノジフェニルアミン類の製造方法。
  10. 【請求項10】 反応を温度約120℃〜180℃で行
    うことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8又は9記載の4−アミノジフェニルアミン類の製
    造方法。
JP20984394A 1993-09-30 1994-09-02 4−アミノジフェニルアミン類の製造方法 Withdrawn JPH07149695A (ja)

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JP20984394A JPH07149695A (ja) 1993-09-30 1994-09-02 4−アミノジフェニルアミン類の製造方法
PCT/JP1994/001612 WO1995009148A1 (fr) 1993-09-30 1994-09-29 Procede de production de 4-aminodiphenylamine

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24491493 1993-09-30
JP5-244914 1993-09-30
JP20984394A JPH07149695A (ja) 1993-09-30 1994-09-02 4−アミノジフェニルアミン類の製造方法

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JP20984394A Withdrawn JPH07149695A (ja) 1993-09-30 1994-09-02 4−アミノジフェニルアミン類の製造方法

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