JPH07145858A - 多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータ - Google Patents
多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータInfo
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- JPH07145858A JPH07145858A JP29549093A JP29549093A JPH07145858A JP H07145858 A JPH07145858 A JP H07145858A JP 29549093 A JP29549093 A JP 29549093A JP 29549093 A JP29549093 A JP 29549093A JP H07145858 A JPH07145858 A JP H07145858A
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- clutch
- facing
- lockup
- torque converter
- converter
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0284—Multiple disk type lock-up clutch
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0289—Details of friction surfaces of the lock-up clutch
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
Landscapes
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の締結面を有する多板ロックアップクラ
ッチが内蔵された多板ロックアップクラッチ付トルクコ
ンバータにおいて、ロックアップ解除時に引き摺りトル
クの低減を図ること。 【構成】 多板ロックアップクラッチ10に、フェーシ
ング105の外径部の側面に形成された第1環状溝部1
06と、該第1環状溝部106に一端が連通し他端がフ
ェーシング105の内径部の端面に開放された第1連通
溝部107による引き摺り防止構造を設けた。
ッチが内蔵された多板ロックアップクラッチ付トルクコ
ンバータにおいて、ロックアップ解除時に引き摺りトル
クの低減を図ること。 【構成】 多板ロックアップクラッチ10に、フェーシ
ング105の外径部の側面に形成された第1環状溝部1
06と、該第1環状溝部106に一端が連通し他端がフ
ェーシング105の内径部の端面に開放された第1連通
溝部107による引き摺り防止構造を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の締結面を有する
多板ロックアップクラッチが内蔵された多板ロックアッ
プクラッチ付トルクコンバータに関する。
多板ロックアップクラッチが内蔵された多板ロックアッ
プクラッチ付トルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多板ロックアップクラッチ付トル
クコンバータとしては、例えば、特開昭55−5475
8号公報に記載のものが知られている。
クコンバータとしては、例えば、特開昭55−5475
8号公報に記載のものが知られている。
【0003】上記従来出典には、コンバータカバーとク
ラッチピストンとの間に複数の締結面を持つ多板ロック
アップクラッチが配置された多板ロックアップクラッチ
付トルクコンバータが示されている。
ラッチピストンとの間に複数の締結面を持つ多板ロック
アップクラッチが配置された多板ロックアップクラッチ
付トルクコンバータが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータにあ
っては、多板ロックアップクラッチが複数の締結面を持
つため、ロックアップ解放時にロックアップ油室からの
作動油の供給により複数の締結面を同時に引き離そうと
してもフェーシングの内径部から外径部に至る間の圧力
分布のバラツキにより1つの締結面での引き離し力が隣
接する締結面での押し付け力となり、ロックアップ解除
時に引き摺りトルクが増大するという複数の締結面を有
する多板ロックアップクラッチ特有の問題が生じる。こ
の結果、トルクコンバータのトルク増大作用の低減やス
トール時や急発進時等での発熱やクラッチ耐久信頼性の
低下を招く。
来の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータにあ
っては、多板ロックアップクラッチが複数の締結面を持
つため、ロックアップ解放時にロックアップ油室からの
作動油の供給により複数の締結面を同時に引き離そうと
してもフェーシングの内径部から外径部に至る間の圧力
分布のバラツキにより1つの締結面での引き離し力が隣
接する締結面での押し付け力となり、ロックアップ解除
時に引き摺りトルクが増大するという複数の締結面を有
する多板ロックアップクラッチ特有の問題が生じる。こ
の結果、トルクコンバータのトルク増大作用の低減やス
トール時や急発進時等での発熱やクラッチ耐久信頼性の
低下を招く。
【0005】すなわち、クラッチディスクは製造のバラ
ツキによりそのフェーシングには多少のテーパが付いて
いる。このようなテーパの付いたクラッチディスクを、
図18に示すように、トルクコンバータに組み込むと、
ロックアップ油室から油圧PBの作動油を供給すること
でのクラッチの締結を解放するロックアップ解除時に第
1クラッチディスクのフェーシング内径位置Bから外径
位置Aまでに作用する圧力分布は、図19に示すよう
に、左側では主にB点近傍で低下し、右側では主にA点
近傍で低下する。したがって、この場合には第1クラッ
チディスクが図面左方向に押され、第1クラッチディス
クとクラッチピストンとの隙間が広がり、逆に第1クラ
ッチディスクと第2クラッチディスクとの隙間がますま
す狭くなり、両クラッチディスクが接して引き摺りトル
クが発生する。
ツキによりそのフェーシングには多少のテーパが付いて
いる。このようなテーパの付いたクラッチディスクを、
図18に示すように、トルクコンバータに組み込むと、
ロックアップ油室から油圧PBの作動油を供給すること
でのクラッチの締結を解放するロックアップ解除時に第
1クラッチディスクのフェーシング内径位置Bから外径
位置Aまでに作用する圧力分布は、図19に示すよう
に、左側では主にB点近傍で低下し、右側では主にA点
近傍で低下する。したがって、この場合には第1クラッ
チディスクが図面左方向に押され、第1クラッチディス
クとクラッチピストンとの隙間が広がり、逆に第1クラ
ッチディスクと第2クラッチディスクとの隙間がますま
す狭くなり、両クラッチディスクが接して引き摺りトル
クが発生する。
【0006】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、複数の締結面を有する
多板ロックアップクラッチが内蔵された多板ロックアッ
プクラッチ付トルクコンバータにおいて、ロックアップ
解除時に引き摺りトルクの低減を図ることにある。
ので、その目的とするところは、複数の締結面を有する
多板ロックアップクラッチが内蔵された多板ロックアッ
プクラッチ付トルクコンバータにおいて、ロックアップ
解除時に引き摺りトルクの低減を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータ
では、入力部材に連結されるコンバータカバーと、出力
部材に軸方向移動可能に設けられるクラッチピストン
と、前記コンバータカバーとクラッチピストンとの間に
配置され、片面あるいは両面にフェーシングが設けられ
たクラッチディスクを少なくとも1枚有し、複数の締結
面を持つ多板ロックアップクラッチと、前記クラッチピ
ストンで画成される翼要素側のコンバータ油室とコンバ
ータカバー側のロックアップ油室と、前記コンバータ油
室に作動油を供給しロックアップ油室の作動油を排除し
てクラッチピストンに差圧力を作用させることで多板ロ
ックアップクラッチを締結し、ロックアップ油室に作動
油を供給しコンバータ油室の作動油を排除してクラッチ
ピストンに差圧力を作用させることで多板ロックアップ
クラッチを解放するロックアップ制御手段と、前記多板
ロックアップクラッチに設けられ、ロックアップ解放時
に前記クラッチディスクの内径側に作用する圧力から外
径側に作用する圧力までの圧力分布の変化勾配を小さく
抑える引き摺り防止構造と、を備えていることを特徴と
する。
本発明の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータ
では、入力部材に連結されるコンバータカバーと、出力
部材に軸方向移動可能に設けられるクラッチピストン
と、前記コンバータカバーとクラッチピストンとの間に
配置され、片面あるいは両面にフェーシングが設けられ
たクラッチディスクを少なくとも1枚有し、複数の締結
面を持つ多板ロックアップクラッチと、前記クラッチピ
ストンで画成される翼要素側のコンバータ油室とコンバ
ータカバー側のロックアップ油室と、前記コンバータ油
室に作動油を供給しロックアップ油室の作動油を排除し
てクラッチピストンに差圧力を作用させることで多板ロ
ックアップクラッチを締結し、ロックアップ油室に作動
油を供給しコンバータ油室の作動油を排除してクラッチ
ピストンに差圧力を作用させることで多板ロックアップ
クラッチを解放するロックアップ制御手段と、前記多板
ロックアップクラッチに設けられ、ロックアップ解放時
に前記クラッチディスクの内径側に作用する圧力から外
径側に作用する圧力までの圧力分布の変化勾配を小さく
抑える引き摺り防止構造と、を備えていることを特徴と
する。
【0008】ここで、引き摺り防止構造とは、例えば、
下記に列挙するようなものである。
下記に列挙するようなものである。
【0009】(1) フェーシングの外径部の側面に形成さ
れた第1環状溝部と、該第1環状溝部に一端が連通し他
端がフェーシングの内径部の端面に開放された第1連通
溝部によるもの。
れた第1環状溝部と、該第1環状溝部に一端が連通し他
端がフェーシングの内径部の端面に開放された第1連通
溝部によるもの。
【0010】(2) フェーシングの外径部の側面に形成さ
れた断続的な第1環状溝部と、該断続的な第1環状溝部
に一端が連通し他端がフェーシングの内径部の端面に開
放された第1連通溝部によるもの。
れた断続的な第1環状溝部と、該断続的な第1環状溝部
に一端が連通し他端がフェーシングの内径部の端面に開
放された第1連通溝部によるもの。
【0011】(3) フェーシングの側面に内径端から外径
部まで形成された連通溝部によるもの。
部まで形成された連通溝部によるもの。
【0012】(4) フェーシングと対向する締結面のフェ
ーシング外径部相当位置に形成された第2環状溝部と、
該第2環状溝部に一端が連通し他端がフェーシングの内
径部相当位置に開放された第2連通溝部によるもの。
ーシング外径部相当位置に形成された第2環状溝部と、
該第2環状溝部に一端が連通し他端がフェーシングの内
径部相当位置に開放された第2連通溝部によるもの。
【0013】(5) フェーシングの外径側の厚みを厚くし
内径側の厚みを薄くしたテーパ面によるもの。
内径側の厚みを薄くしたテーパ面によるもの。
【0014】(6) クラッチディスクを傾斜配置すること
で、締結面のフェーシング内径側隙間を広くフェーシン
グ外径側隙間を狭くした締結面テーパ空間によるもの。
で、締結面のフェーシング内径側隙間を広くフェーシン
グ外径側隙間を狭くした締結面テーパ空間によるもの。
【0015】(7) フェーシング内径側に貼着される気孔
率の大きな第1フェーシングと、フェーシング外径側に
貼着される気孔率の小さい第2フェーシングによるも
の。
率の大きな第1フェーシングと、フェーシング外径側に
貼着される気孔率の小さい第2フェーシングによるも
の。
【0016】(8) フェーシングとクラッチディスクを軸
方向に貫く貫通穴によるもの。
方向に貫く貫通穴によるもの。
【0017】(9) クラッチディスクの外径位置でクラッ
チピストンに最も近い位置をシールするシール材による
もの。
チピストンに最も近い位置をシールするシール材による
もの。
【0018】
【作用】ロックアップが要求される時には、ロックアッ
プ制御手段において、コンバータ油室に作動油を供給し
ロックアップ油室の作動油を排除する制御が行なわれ、
クラッチピストンに差圧による力を作用させることで多
板ロックアップクラッチが締結される。このクラッチ締
結によりコンバータカバーとクラッチピストンとが多板
ロックアップクラッチを介して一体に連結され、入力部
材と出力部材とを直結するロックアップ状態が実現され
る。
プ制御手段において、コンバータ油室に作動油を供給し
ロックアップ油室の作動油を排除する制御が行なわれ、
クラッチピストンに差圧による力を作用させることで多
板ロックアップクラッチが締結される。このクラッチ締
結によりコンバータカバーとクラッチピストンとが多板
ロックアップクラッチを介して一体に連結され、入力部
材と出力部材とを直結するロックアップ状態が実現され
る。
【0019】ロックアップ解除時には、ロックアップ制
御手段において、ロックアップ油室に作動油を供給しコ
ンバータ油室の作動油を排除する制御が行なわれ、クラ
ッチピストンに差圧による力を作用させることで多板ロ
ックアップクラッチが解放される。このクラッチ解放
時、引き摺りトルクの発生を抑えるには、全ての締結面
を介してロックアップ油室からコンバータ油室に向かっ
て作動油を流す必要がある。これに対し、多板ロックア
ップクラッチに設けられた引き摺り防止構造により、ロ
ックアップ油室からクラッチディスクの内径側に作用す
る圧力から外径側に作用する圧力までの圧力分布の変化
勾配が小さく抑えられ、バランスされた軸方向の力によ
り複数の締結面に作動油が流れる隙間が確保され、引き
摺りトルクの発生が防止される。
御手段において、ロックアップ油室に作動油を供給しコ
ンバータ油室の作動油を排除する制御が行なわれ、クラ
ッチピストンに差圧による力を作用させることで多板ロ
ックアップクラッチが解放される。このクラッチ解放
時、引き摺りトルクの発生を抑えるには、全ての締結面
を介してロックアップ油室からコンバータ油室に向かっ
て作動油を流す必要がある。これに対し、多板ロックア
ップクラッチに設けられた引き摺り防止構造により、ロ
ックアップ油室からクラッチディスクの内径側に作用す
る圧力から外径側に作用する圧力までの圧力分布の変化
勾配が小さく抑えられ、バランスされた軸方向の力によ
り複数の締結面に作動油が流れる隙間が確保され、引き
摺りトルクの発生が防止される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0021】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0022】図1は請求項1,2記載の発明に対応する
第1実施例の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバ
ータの要部を示す断面図、図2は多板ロックアップクラ
ッチのフェーシングを示す図、図3は第1実施例の多板
ロックアップクラッチ付トルクコンバータの全体断面図
である。
第1実施例の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバ
ータの要部を示す断面図、図2は多板ロックアップクラ
ッチのフェーシングを示す図、図3は第1実施例の多板
ロックアップクラッチ付トルクコンバータの全体断面図
である。
【0023】図3において、1はコンバータカバー、2
はポンプインペラ、3はタービンランナ、4はステー
タ、5はタービンハブ、6は変速機入力軸、7はワンウ
ェイクラッチ、8はクラッチピストン、9はトーション
スプリング、10は多板ロックアップクラッチ、11は
コンバータ油室、12はロックアップ油室、13はオイ
ルポンプ、14はロックアップ制御バルブ、15はリザ
ーブタンク、16はポンプ吸入油路、17はポンプ吐出
油路、18はドレーン油路、19はロックアップ油路、
20はロックアップ解放油路である。
はポンプインペラ、3はタービンランナ、4はステー
タ、5はタービンハブ、6は変速機入力軸、7はワンウ
ェイクラッチ、8はクラッチピストン、9はトーション
スプリング、10は多板ロックアップクラッチ、11は
コンバータ油室、12はロックアップ油室、13はオイ
ルポンプ、14はロックアップ制御バルブ、15はリザ
ーブタンク、16はポンプ吸入油路、17はポンプ吐出
油路、18はドレーン油路、19はロックアップ油路、
20はロックアップ解放油路である。
【0024】前記コンバータカバー1は、図外のエンジ
ンクランクシャフト(入力部材)に連結される。
ンクランクシャフト(入力部材)に連結される。
【0025】前記クラッチピストン8は、タービンハブ
5(出力部材)に軸方向移動可能に設けられる。
5(出力部材)に軸方向移動可能に設けられる。
【0026】前記多板ロックアップクラッチ10は、前
記コンバータカバー1とクラッチピストン8との間に配
置される。
記コンバータカバー1とクラッチピストン8との間に配
置される。
【0027】翼要素であるポンプインペラ2とタービン
ランナ3とステータ4が収められるコンバータ油室11
とコンバータカバー1側のロックアップ油室12とは、
クラッチピストン8で画成される。
ランナ3とステータ4が収められるコンバータ油室11
とコンバータカバー1側のロックアップ油室12とは、
クラッチピストン8で画成される。
【0028】前記オイルポンプ13〜ロックアップ解放
油路20により、コンバータ油室11に作動油を供給し
ロックアップ油室12の作動油を排除してクラッチピス
トン8に図面左方向の差圧力を作用させることで多板ロ
ックアップクラッチ10を締結し、ロックアップ油室1
2に作動油を供給しコンバータ油室11の作動油を排除
してクラッチピストン8に図面右方向の差圧力を作用さ
せることで多板ロックアップクラッチ10を解放するロ
ックアップ制御手段が構成される。
油路20により、コンバータ油室11に作動油を供給し
ロックアップ油室12の作動油を排除してクラッチピス
トン8に図面左方向の差圧力を作用させることで多板ロ
ックアップクラッチ10を締結し、ロックアップ油室1
2に作動油を供給しコンバータ油室11の作動油を排除
してクラッチピストン8に図面右方向の差圧力を作用さ
せることで多板ロックアップクラッチ10を解放するロ
ックアップ制御手段が構成される。
【0029】図1において、多板ロックアップクラッチ
10は、コンバータカバー1に固定され、内面にスプラ
イン歯が形成された第1環状部材101と、クラッチピ
ストン8に固定され、外面にスプライン歯が形成された
第2環状部材102と、前記第1環状部材101にスプ
ライン結合される第1クラッチディスク103と、前記
第2環状部材102にスプライン結合される第2クラッ
チディスク104と、前記第1クラッチディスク103
の両面と前記第2クラッチディスク104のカバー側片
面に貼着されたフェーシング105を有し、フェーシン
グ105とカバー内面1aの間,フェーシング105と
ディスク側面104aの間,フェーシング105とクラ
ッチピストン側面8aの間にそれぞれ3つの締結面を持
つ。
10は、コンバータカバー1に固定され、内面にスプラ
イン歯が形成された第1環状部材101と、クラッチピ
ストン8に固定され、外面にスプライン歯が形成された
第2環状部材102と、前記第1環状部材101にスプ
ライン結合される第1クラッチディスク103と、前記
第2環状部材102にスプライン結合される第2クラッ
チディスク104と、前記第1クラッチディスク103
の両面と前記第2クラッチディスク104のカバー側片
面に貼着されたフェーシング105を有し、フェーシン
グ105とカバー内面1aの間,フェーシング105と
ディスク側面104aの間,フェーシング105とクラ
ッチピストン側面8aの間にそれぞれ3つの締結面を持
つ。
【0030】そして、前記フェーシング105には、図
1及び図2に示すように、フェーシング105の外径部
の側面に形成された第1環状溝部106と、該第1環状
溝部106に一端が連通し他端がフェーシング105の
内径部の端面に開放された第1連通溝部107による引
き摺り防止構造が設けられている。
1及び図2に示すように、フェーシング105の外径部
の側面に形成された第1環状溝部106と、該第1環状
溝部106に一端が連通し他端がフェーシング105の
内径部の端面に開放された第1連通溝部107による引
き摺り防止構造が設けられている。
【0031】次に、作用を説明する。
【0032】[ロックアップ時]ロックアップが要求さ
れる時には、ロックアップ制御バルブ14による切換作
動で、ロックアップ油路19を介してコンバータ油室1
1に作動油を供給し、ロックアップ油室12の作動油を
ロックアップ解放油路20及びドレーン油路18を介し
て排除する制御が行なわれ、クラッチピストン8に差圧
による力を作用させることでクラッチピストン8が図3
の左方向にストロークし、多板ロックアップクラッチ1
0が締結される。このクラッチ締結によりコンバータカ
バー1とクラッチピストン8とが多板ロックアップクラ
ッチ10を介して一体に連結され、エンジンクランクシ
ャフトと変速機入力軸とを直結するロックアップ状態が
実現される。このロックアップ状態では、多板ロックア
ップクラッチ10の3つの締結面にて締結されること
で、1つの締結面を持つロックアップクラッチと比較し
て伝達トルク容量を高めることができる。
れる時には、ロックアップ制御バルブ14による切換作
動で、ロックアップ油路19を介してコンバータ油室1
1に作動油を供給し、ロックアップ油室12の作動油を
ロックアップ解放油路20及びドレーン油路18を介し
て排除する制御が行なわれ、クラッチピストン8に差圧
による力を作用させることでクラッチピストン8が図3
の左方向にストロークし、多板ロックアップクラッチ1
0が締結される。このクラッチ締結によりコンバータカ
バー1とクラッチピストン8とが多板ロックアップクラ
ッチ10を介して一体に連結され、エンジンクランクシ
ャフトと変速機入力軸とを直結するロックアップ状態が
実現される。このロックアップ状態では、多板ロックア
ップクラッチ10の3つの締結面にて締結されること
で、1つの締結面を持つロックアップクラッチと比較し
て伝達トルク容量を高めることができる。
【0033】[ロックアップ解除時]ロックアップ解除
時には、ロックアップ制御バルブ14による切換作動
で、ロックアップ解放油路20を介してロックアップ油
室12に作動油を供給し、コンバータ油室11の作動油
をロックアップ油路19及びドレーン油路18を介して
排除する制御が行なわれ、クラッチピストン8に差圧に
よる力を作用させることでクラッチピストン8が図3の
右方向にストロークし、多板ロックアップクラッチ10
が解放される。
時には、ロックアップ制御バルブ14による切換作動
で、ロックアップ解放油路20を介してロックアップ油
室12に作動油を供給し、コンバータ油室11の作動油
をロックアップ油路19及びドレーン油路18を介して
排除する制御が行なわれ、クラッチピストン8に差圧に
よる力を作用させることでクラッチピストン8が図3の
右方向にストロークし、多板ロックアップクラッチ10
が解放される。
【0034】このクラッチ解放時、引き摺りトルクの発
生を抑えるには、3つの全ての締結面を介してロックア
ップ油室12からコンバータ油室11に向かって作動油
を流す必要がある。
生を抑えるには、3つの全ての締結面を介してロックア
ップ油室12からコンバータ油室11に向かって作動油
を流す必要がある。
【0035】すなわち、3つの締結面のうちクラッチ解
放時に隙間が確保される締結面でのフェーシング内径位
置B1からフェーシング外径位置A1までに作用する圧
力分布は、図4(a) に示すように、ロックアップ油室1
2の油圧PB からコンバータ油室11の油圧PA まで曲
線1により徐々に低下する特性を示す。
放時に隙間が確保される締結面でのフェーシング内径位
置B1からフェーシング外径位置A1までに作用する圧
力分布は、図4(a) に示すように、ロックアップ油室1
2の油圧PB からコンバータ油室11の油圧PA まで曲
線1により徐々に低下する特性を示す。
【0036】これに対し、クラッチ解放時に隙間が確保
されない締結面での圧力分布は、引き摺り防止構造を有
さない場合、従来技術で述べたように、フェーシング内
径位置B1の部分で急激に圧力低下する特性を示すこと
になるが、第1実施例の場合、第1環状溝部106と第
1連通溝部107による引き摺り防止構造が設けられて
いることで、図4(b) に示すように、フェーシング内径
位置B1から第1環状溝部106に至るまでは第1連通
溝部107により圧力低下が抑えられ、第1環状溝部1
06からフェーシング外径位置A1に至るまでの間で圧
力低下がみられるというように、油圧PB から油圧PA
まで曲線2により低下する特性を示す。
されない締結面での圧力分布は、引き摺り防止構造を有
さない場合、従来技術で述べたように、フェーシング内
径位置B1の部分で急激に圧力低下する特性を示すこと
になるが、第1実施例の場合、第1環状溝部106と第
1連通溝部107による引き摺り防止構造が設けられて
いることで、図4(b) に示すように、フェーシング内径
位置B1から第1環状溝部106に至るまでは第1連通
溝部107により圧力低下が抑えられ、第1環状溝部1
06からフェーシング外径位置A1に至るまでの間で圧
力低下がみられるというように、油圧PB から油圧PA
まで曲線2により低下する特性を示す。
【0037】よって、図4(b) の上部に示すように、ハ
ッチング部分が、狭くなっている締結面の隙間を広げる
作用を示し、締結面の隙間が確保された場合には、図4
(a) の上部に示すような油圧分布特性となり、軸方向の
力がほぼバランスする。上記のように、3つの締結面の
隙間にバラツキがある場合には、そのバラツキを無くす
方向にクラッチディスクが互いに移動する作用を示し、
これによって引き摺りトルクの発生が抑えられる。
ッチング部分が、狭くなっている締結面の隙間を広げる
作用を示し、締結面の隙間が確保された場合には、図4
(a) の上部に示すような油圧分布特性となり、軸方向の
力がほぼバランスする。上記のように、3つの締結面の
隙間にバラツキがある場合には、そのバラツキを無くす
方向にクラッチディスクが互いに移動する作用を示し、
これによって引き摺りトルクの発生が抑えられる。
【0038】ちなみに、引き摺りトルクの実験結果を図
5に示す。
5に示す。
【0039】この図5の特性で、リング溝とは第1環状
溝部106であり、2本,4本…と記載されているのは
径方向の第1連通溝部107の本数である。
溝部106であり、2本,4本…と記載されているのは
径方向の第1連通溝部107の本数である。
【0040】この実験結果により、まず、溝なしのフエ
ーシングの場合に比べて引き摺りトルクが大きく低減さ
れているのが分かる。特に、流量が2〜5L/min の領域
で、第1連通溝部107の本数が多ければ多いほど効果
が高く、この場合、クラッチディスクを押し返す軸方向
の推力が大きく発生していることが分かる。
ーシングの場合に比べて引き摺りトルクが大きく低減さ
れているのが分かる。特に、流量が2〜5L/min の領域
で、第1連通溝部107の本数が多ければ多いほど効果
が高く、この場合、クラッチディスクを押し返す軸方向
の推力が大きく発生していることが分かる。
【0041】次に、効果を説明する。
【0042】3つの締結面を有する多板ロックアップク
ラッチ10が内蔵された多板ロックアップクラッチ付ト
ルクコンバータにおいて、フェーシング105の外径部
の側面に形成された第1環状溝部106と、該第1環状
溝部106に一端が連通し他端がフェーシングの内径部
の端面に開放された第1連通溝部107による引き摺り
防止構造を多板ロックアップクラッチ10に設けたた
め、ロックアップ解除時に引き摺りトルクの低減を図る
ことができる。
ラッチ10が内蔵された多板ロックアップクラッチ付ト
ルクコンバータにおいて、フェーシング105の外径部
の側面に形成された第1環状溝部106と、該第1環状
溝部106に一端が連通し他端がフェーシングの内径部
の端面に開放された第1連通溝部107による引き摺り
防止構造を多板ロックアップクラッチ10に設けたた
め、ロックアップ解除時に引き摺りトルクの低減を図る
ことができる。
【0043】尚、第1連通溝部107をトンネル状にフ
ェーシング105の内部に形成した場合には、締結接触
面積を大きく確保することができ、フェーシング耐久性
の面から好ましい。
ェーシング105の内部に形成した場合には、締結接触
面積を大きく確保することができ、フェーシング耐久性
の面から好ましい。
【0044】(第2実施例)図6は請求項1,3記載の
発明に対応する第2実施例の多板ロックアップクラッチ
付トルクコンバータの要部を示す断面図、図7は多板ロ
ックアップクラッチのフェーシングを示す図である。
発明に対応する第2実施例の多板ロックアップクラッチ
付トルクコンバータの要部を示す断面図、図7は多板ロ
ックアップクラッチのフェーシングを示す図である。
【0045】この第2実施例のフェーシング105に
は、図6及び図7に示すように、フェーシング105の
外径部の側面に形成された断続的な第1環状溝部10
6’と、該断続的な第1環状溝部106’に一端が連通
し他端がフェーシング105の内径部の端面に開放され
た第1連通溝部107による引き摺り防止構造が設けら
れている。他の構成は第1実施例と同様である。
は、図6及び図7に示すように、フェーシング105の
外径部の側面に形成された断続的な第1環状溝部10
6’と、該断続的な第1環状溝部106’に一端が連通
し他端がフェーシング105の内径部の端面に開放され
た第1連通溝部107による引き摺り防止構造が設けら
れている。他の構成は第1実施例と同様である。
【0046】また、作用効果的には、環状溝部を断続的
にしたことにより、フェーシング105が製造時や焼き
付け等によりクラッチディスクに貼り付ける時にバラバ
ラになることがなく、しかも、フェーシング105の耐
久性を向上できる点が第1実施例の作用効果に加わる。
にしたことにより、フェーシング105が製造時や焼き
付け等によりクラッチディスクに貼り付ける時にバラバ
ラになることがなく、しかも、フェーシング105の耐
久性を向上できる点が第1実施例の作用効果に加わる。
【0047】図8には第2実施例のT字状の溝を設けた
場合の引き摺りトルクの実験結果を示すが、第1実施例
での引き摺りトルク低減効果とほぼ同レベルの効果が達
成されていることが分かる。
場合の引き摺りトルクの実験結果を示すが、第1実施例
での引き摺りトルク低減効果とほぼ同レベルの効果が達
成されていることが分かる。
【0048】(第3実施例)図9は請求項1,4記載の
発明に対応する第3実施例の多板ロックアップクラッチ
付トルクコンバータのフェーシングを示す図である。
発明に対応する第3実施例の多板ロックアップクラッチ
付トルクコンバータのフェーシングを示す図である。
【0049】この第3実施例のフェーシング105に
は、引き摺り防止構造として、フェーシング105の側
面に内径端から外径部(外径端まで達しない)まで形成
された連通溝部108,109,110,111が設け
られている。連通溝部108は、図9(a) に示すよう
に、径方向の縦溝によるものである。連通溝部109
は、図9(b) に示すように、縦横の交差溝によるもので
ある。連通溝部110は、図9(c) に示すように、互い
に交差する多数の円弧溝によるものである。連通溝部1
11は、図9(d) に示すように、分割したエリアに等間
隔で多数設けた縦溝と横溝によるものである。
は、引き摺り防止構造として、フェーシング105の側
面に内径端から外径部(外径端まで達しない)まで形成
された連通溝部108,109,110,111が設け
られている。連通溝部108は、図9(a) に示すよう
に、径方向の縦溝によるものである。連通溝部109
は、図9(b) に示すように、縦横の交差溝によるもので
ある。連通溝部110は、図9(c) に示すように、互い
に交差する多数の円弧溝によるものである。連通溝部1
11は、図9(d) に示すように、分割したエリアに等間
隔で多数設けた縦溝と横溝によるものである。
【0050】作用的には、第1実施例及び第2実施例と
同様な作用により引き摺りトルクを低減する。ちなみ
に、図8の四角黒塗りを結ぶ特性は、図9(a) に示す連
通溝部108を8本設けた場合の引き摺りトルク特性で
ある。
同様な作用により引き摺りトルクを低減する。ちなみ
に、図8の四角黒塗りを結ぶ特性は、図9(a) に示す連
通溝部108を8本設けた場合の引き摺りトルク特性で
ある。
【0051】(第4実施例)図10は請求項1,5記載
の発明に対応する第4実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
の発明に対応する第4実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
【0052】この第4実施例では、フェーシング105
と対向するカバー内面1a,ディスク側面104a,ク
ラッチピストン側面8aのそれぞれに、図10に示すよ
うに、フェーシング外径部相当位置に形成された第2環
状溝部112と、該第2環状溝部112に一端が連通し
他端がフェーシング105の内径部相当位置に開放され
た第2連通溝部113による引き摺り防止構造が設けら
れている。
と対向するカバー内面1a,ディスク側面104a,ク
ラッチピストン側面8aのそれぞれに、図10に示すよ
うに、フェーシング外径部相当位置に形成された第2環
状溝部112と、該第2環状溝部112に一端が連通し
他端がフェーシング105の内径部相当位置に開放され
た第2連通溝部113による引き摺り防止構造が設けら
れている。
【0053】作用的には、第1実施例に対し溝部11
2,113が締結面からみると相対的な位置関係とな
り、第1実施例と同じ作用により引き摺りトルクを低減
する。
2,113が締結面からみると相対的な位置関係とな
り、第1実施例と同じ作用により引き摺りトルクを低減
する。
【0054】尚、第2,第3実施例の溝部による引き摺
り防止構造も第4実施例と同様に、フェーシング105
と対向する面に設けることができる。
り防止構造も第4実施例と同様に、フェーシング105
と対向する面に設けることができる。
【0055】(第5実施例)図11は請求項1,6記載
の発明に対応する第5実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
の発明に対応する第5実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
【0056】この第5実施例では、フェーシング105
の外径側の厚みを厚くし内径側の厚みを薄くしたテーパ
面105aによる引き摺り防止構造が設けられている。
の外径側の厚みを厚くし内径側の厚みを薄くしたテーパ
面105aによる引き摺り防止構造が設けられている。
【0057】作用的には、ロックアップ解放時、隙間の
狭い締結面では、テーパ面105aにより、ロックアッ
プ油室12側のフェーシング105の内径端の開口面積
が広く、フェーシング105の外径部に向かって徐々に
狭くなる締結面テーパ空間が形成され、この空間が連通
溝となり、第1実施例で述べた作用により軸方向に引き
離し推力が発生し、引き摺りトルクが低減される。
狭い締結面では、テーパ面105aにより、ロックアッ
プ油室12側のフェーシング105の内径端の開口面積
が広く、フェーシング105の外径部に向かって徐々に
狭くなる締結面テーパ空間が形成され、この空間が連通
溝となり、第1実施例で述べた作用により軸方向に引き
離し推力が発生し、引き摺りトルクが低減される。
【0058】(第6実施例)図12は請求項1,7記載
の発明に対応する第6実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
の発明に対応する第6実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
【0059】この第6実施例では、第1クラッチディス
ク103及び第2クラッチディスク104をデッシュプ
レートタイプの第1クラッチディスク103’,10
3”及び第2クラッチディスク104’とし、これを傾
斜配置することで、締結面のフェーシング内径側隙間を
広くフェーシング外径側隙間を狭くした締結面テーパ空
間による引き摺り防止構造が設けられている。
ク103及び第2クラッチディスク104をデッシュプ
レートタイプの第1クラッチディスク103’,10
3”及び第2クラッチディスク104’とし、これを傾
斜配置することで、締結面のフェーシング内径側隙間を
広くフェーシング外径側隙間を狭くした締結面テーパ空
間による引き摺り防止構造が設けられている。
【0060】引き摺りトルク低減作用は第5実施例と同
様であるが、ロックアップ時には、第1クラッチディス
ク103’,103”及び第2クラッチディスク10
4’の変形によりフェーシング105による締結面が確
保されることで、テーパ角αを大きく設定できる。
様であるが、ロックアップ時には、第1クラッチディス
ク103’,103”及び第2クラッチディスク10
4’の変形によりフェーシング105による締結面が確
保されることで、テーパ角αを大きく設定できる。
【0061】(第7実施例)図13は請求項1,8記載
の発明に対応する第7実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
の発明に対応する第7実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
【0062】この第7実施例では、フェーシング内径側
に貼着される気孔率の大きな第1フェーシング105’
と、フェーシング外径側に貼着される気孔率の小さい第
2フェーシング105”による引き摺り防止構造が設け
られている。
に貼着される気孔率の大きな第1フェーシング105’
と、フェーシング外径側に貼着される気孔率の小さい第
2フェーシング105”による引き摺り防止構造が設け
られている。
【0063】作用的には、ロックアップ解放時、隙間の
狭い締結面では、第1フェーシング105’の気孔が油
の連通孔となり、この気孔を介して油が流れることでフ
ェーシング内径側の油圧とフェーシング外径側の油圧と
の油圧落差が低く抑えられ、第1実施例で述べた作用に
より軸方向に引き離し推力が発生し、引き摺りトルクが
低減される。
狭い締結面では、第1フェーシング105’の気孔が油
の連通孔となり、この気孔を介して油が流れることでフ
ェーシング内径側の油圧とフェーシング外径側の油圧と
の油圧落差が低く抑えられ、第1実施例で述べた作用に
より軸方向に引き離し推力が発生し、引き摺りトルクが
低減される。
【0064】(第8実施例)図14は請求項1,9記載
の発明に対応する第8実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
の発明に対応する第8実施例の多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
【0065】この第8実施例では、フェーシング105
とクラッチディスク103,104を軸方向に貫く貫通
穴114による引き摺り防止構造が設けられている。ま
た、この貫通穴114は、径方向の位置が異なる3箇所
に設けられる。
とクラッチディスク103,104を軸方向に貫く貫通
穴114による引き摺り防止構造が設けられている。ま
た、この貫通穴114は、径方向の位置が異なる3箇所
に設けられる。
【0066】作用的には、ロックアップ解放時、貫通穴
114を介しての油の流通により隣接する締結面の油圧
レベルが同じになる、つまり、各締結面の圧力分布が同
じになるように調整されることで、締結面の隙間のバラ
ツキが是正され、フェーシング105が接しない適正な
隙間が確保されることになり、引き摺りトルクが低減さ
れる。
114を介しての油の流通により隣接する締結面の油圧
レベルが同じになる、つまり、各締結面の圧力分布が同
じになるように調整されることで、締結面の隙間のバラ
ツキが是正され、フェーシング105が接しない適正な
隙間が確保されることになり、引き摺りトルクが低減さ
れる。
【0067】(第9実施例)図15は請求項1,10記
載の発明に対応する第9実施例の多板ロックアップクラ
ッチ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
載の発明に対応する第9実施例の多板ロックアップクラ
ッチ付トルクコンバータの要部を示す断面図である。
【0068】この第9実施例では、クラッチピストン8
に近い第1クラッチディスク103の外径位置の両面の
うち、カバー側面にシール材115を装着し、ピストン
側面にストッパー116を装着することによる引き摺り
防止構造が設けられている。尚、シール材115は第1
クラッチディスク103と共に移動し、ストッパー11
6は第1環状部材101に固定されている。
に近い第1クラッチディスク103の外径位置の両面の
うち、カバー側面にシール材115を装着し、ピストン
側面にストッパー116を装着することによる引き摺り
防止構造が設けられている。尚、シール材115は第1
クラッチディスク103と共に移動し、ストッパー11
6は第1環状部材101に固定されている。
【0069】作用的には、ロックアップ解放時、ロック
アップ油室12からコンバータ油室11に向かって油が
流れると、両室11,12の差圧による力でクラッチピ
ストン8が図面右方向に所定位置まで移動する。この
時、図15のA部,B部,C部,D部での油圧をみる
と、フェーシング105の内径部に存在するA部とC部
はロックアップ油室12の油圧P2 となり、また、第2
クラッチディスク104の外径部に存在するB部はシー
ル材115によりコンバータ油室11との連通が遮断さ
れることでA部,C部と同様にロックアップ油室12の
油圧P2 となり、さらに、クラッチピストン8の外周部
に存在するD部はコンバータ油室11との連通によりコ
ンバータ油室11の油圧P1 となる。
アップ油室12からコンバータ油室11に向かって油が
流れると、両室11,12の差圧による力でクラッチピ
ストン8が図面右方向に所定位置まで移動する。この
時、図15のA部,B部,C部,D部での油圧をみる
と、フェーシング105の内径部に存在するA部とC部
はロックアップ油室12の油圧P2 となり、また、第2
クラッチディスク104の外径部に存在するB部はシー
ル材115によりコンバータ油室11との連通が遮断さ
れることでA部,C部と同様にロックアップ油室12の
油圧P2 となり、さらに、クラッチピストン8の外周部
に存在するD部はコンバータ油室11との連通によりコ
ンバータ油室11の油圧P1 となる。
【0070】したがって、コンバータカバー1側の2つ
の締結面でのフェーシング内径部圧とフェーシング外径
部圧とが同圧とされ、図16の左部分に示すように、フ
ェーシング105の圧力分布が等圧による特性となり、
コンバータカバー1側の2つの締結面での隙間が確保さ
れる。また、図16の右部分に示すように、第1クラッ
チディスク103の右側のフェーシング105の圧力分
布は外径側であるほど圧力が低下することになり、左右
の圧力分布の差で第1クラッチディスク103には右側
に押し付け力が作用するが、第1クラッチディスク10
3はストッパー116によりその移動が阻止されている
ことで、ピストン側の隙間が確保される。(第10実施
例)図17は請求項1,10記載の発明に対応する第1
0実施例の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タの要部を示す断面図である。
の締結面でのフェーシング内径部圧とフェーシング外径
部圧とが同圧とされ、図16の左部分に示すように、フ
ェーシング105の圧力分布が等圧による特性となり、
コンバータカバー1側の2つの締結面での隙間が確保さ
れる。また、図16の右部分に示すように、第1クラッ
チディスク103の右側のフェーシング105の圧力分
布は外径側であるほど圧力が低下することになり、左右
の圧力分布の差で第1クラッチディスク103には右側
に押し付け力が作用するが、第1クラッチディスク10
3はストッパー116によりその移動が阻止されている
ことで、ピストン側の隙間が確保される。(第10実施
例)図17は請求項1,10記載の発明に対応する第1
0実施例の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タの要部を示す断面図である。
【0071】この第10実施例では、第1クラッチディ
スク103の外径位置で、クラッチピストン8に近い位
置に、両側をストッパー116,116により挟まれた
シール材115を装着することによる引き摺り防止構造
が設けられている。尚、シール材115とクラッチピス
トン8の上端部との間には、ロックアップ解放時に狭い
隙間によるオリフィス117が形成される設定としてい
る。
スク103の外径位置で、クラッチピストン8に近い位
置に、両側をストッパー116,116により挟まれた
シール材115を装着することによる引き摺り防止構造
が設けられている。尚、シール材115とクラッチピス
トン8の上端部との間には、ロックアップ解放時に狭い
隙間によるオリフィス117が形成される設定としてい
る。
【0072】作用的には、オリフィス117が形成され
ることで、第1クラッチディスク103の右側のフェー
シング105の外周部のE部がコンバータ油室11の油
圧P1 より高いレベルの油圧に保たれ、図16に示すよ
うな、右側への押し付け力を低減することができる点を
除き、第9実施例と同様に、フェーシング105の内外
径での圧力差が生じないようにすることで締結面の隙間
が確保され、引き摺りトルクを低減することができる。
ることで、第1クラッチディスク103の右側のフェー
シング105の外周部のE部がコンバータ油室11の油
圧P1 より高いレベルの油圧に保たれ、図16に示すよ
うな、右側への押し付け力を低減することができる点を
除き、第9実施例と同様に、フェーシング105の内外
径での圧力差が生じないようにすることで締結面の隙間
が確保され、引き摺りトルクを低減することができる。
【0073】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0074】例えば、実施例では、多板ロックアップク
ラッチとして締結面が3つの例を示したが、締結面が2
つのものやまた締結面が4つ以上のものも含まれる。
ラッチとして締結面が3つの例を示したが、締結面が2
つのものやまた締結面が4つ以上のものも含まれる。
【0075】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、複数の締結面を有する多板ロックアップクラッチが
内蔵された多板ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タにおいて、多板ロックアップクラッチに、ロックアッ
プ解放時にクラッチディスクの内径側に作用する圧力か
ら外径側に作用する圧力までの圧力分布の変化勾配を小
さく抑える引き摺り防止構造を設けたため、ロックアッ
プ解除時に引き摺りトルクの低減を図ることができると
いう効果が得られる。
は、複数の締結面を有する多板ロックアップクラッチが
内蔵された多板ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タにおいて、多板ロックアップクラッチに、ロックアッ
プ解放時にクラッチディスクの内径側に作用する圧力か
ら外径側に作用する圧力までの圧力分布の変化勾配を小
さく抑える引き摺り防止構造を設けたため、ロックアッ
プ解除時に引き摺りトルクの低減を図ることができると
いう効果が得られる。
【0076】この結果、高トルク伝達に有用な多板ロッ
クアップクラッチを用いながら、トルクコンバータのト
ルク増大作用の低減を防止できるし、ストール時や急発
進時等での発熱を防止できるし、クラッチ耐久信頼性の
向上を達成できる。
クアップクラッチを用いながら、トルクコンバータのト
ルク増大作用の低減を防止できるし、ストール時や急発
進時等での発熱を防止できるし、クラッチ耐久信頼性の
向上を達成できる。
【図1】第1実施例のトルクコンバータの多板ロックア
ップクラッチ部を示す断面図である。
ップクラッチ部を示す断面図である。
【図2】第1実施例クラッチのフェーシングを示す図で
ある。
ある。
【図3】第1実施例の多板ロックアップクラッチ付トル
クコンバータを示す全体断面図である。
クコンバータを示す全体断面図である。
【図4】第1実施例クラッチの作用説明図である。
【図5】第1実施例クラッチの引き摺りトルク特性図で
ある。
ある。
【図6】第2実施例のトルクコンバータの多板ロックア
ップクラッチ部を示す断面図である。
ップクラッチ部を示す断面図である。
【図7】第2実施例クラッチのフェーシングを示す図で
ある。
ある。
【図8】第2実施例クラッチの引き摺りトルク特性図で
ある。
ある。
【図9】第3実施例クラッチのフェーシングを示す図で
ある。
ある。
【図10】第4実施例のトルクコンバータの多板ロック
アップクラッチ部を示す断面図である。
アップクラッチ部を示す断面図である。
【図11】第5実施例のトルクコンバータの多板ロック
アップクラッチ部を示す断面図である。
アップクラッチ部を示す断面図である。
【図12】第6実施例のトルクコンバータの多板ロック
アップクラッチ部を示す断面図である。
アップクラッチ部を示す断面図である。
【図13】第7実施例のトルクコンバータの多板ロック
アップクラッチ部を示す断面図である。
アップクラッチ部を示す断面図である。
【図14】第8実施例のトルクコンバータの多板ロック
アップクラッチ部を示す断面図である。
アップクラッチ部を示す断面図である。
【図15】第9実施例のトルクコンバータの多板ロック
アップクラッチ部を示す断面図である。
アップクラッチ部を示す断面図である。
【図16】ロックアップ解除時の第1クラッチディスク
の圧力分布特性図である。
の圧力分布特性図である。
【図17】第10実施例のトルクコンバータの多板ロッ
クアップクラッチ部を示す断面図である。
クアップクラッチ部を示す断面図である。
【図18】従来のトルクコンバータの多板ロックアップ
クラッチ部を示す断面図である。
クラッチ部を示す断面図である。
【図19】ロックアップ解除時の第1クラッチディスク
の圧力分布特性図である。
の圧力分布特性図である。
1 コンバータカバー 2 ポンプインペラ 3 タービンランナ 4 ステータ 8 クラッチピストン 10 多板ロックアップクラッチ 105 フェーシング 106 第1環状溝部(引き摺り防止構造) 107 第1連通溝部(引き摺り防止構造) 11 ロックアップ油室 12 コンバータ油室 14 ロックアップ制御バルブ
Claims (10)
- 【請求項1】 入力部材に連結されるコンバータカバー
と、 出力部材に軸方向移動可能に設けられるクラッチピスト
ンと、 前記コンバータカバーとクラッチピストンとの間に配置
され、片面あるいは両面にフェーシングが設けられたク
ラッチディスクを少なくとも1枚有し、複数の締結面を
持つ多板ロックアップクラッチと、 前記クラッチピストンで画成される翼要素側のコンバー
タ油室とコンバータカバー側のロックアップ油室と、 前記コンバータ油室に作動油を供給しロックアップ油室
の作動油を排除してクラッチピストンに差圧力を作用さ
せることで多板ロックアップクラッチを締結し、ロック
アップ油室に作動油を供給しコンバータ油室の作動油を
排除してクラッチピストンに差圧力を作用させることで
多板ロックアップクラッチを解放するロックアップ制御
手段と、 前記多板ロックアップクラッチに設けられ、ロックアッ
プ解放時に前記クラッチディスクの内径側に作用する圧
力から外径側に作用する圧力までの圧力分布の変化勾配
を小さく抑える引き摺り防止構造と、 を備えていることを特徴とする多板ロックアップクラッ
チ付トルクコンバータ。 - 【請求項2】 前記引き摺り防止構造が、フェーシング
の外径部の側面に形成された第1環状溝部と、該第1環
状溝部に一端が連通し他端がフェーシングの内径部の端
面に開放された第1連通溝部によるものであることを特
徴とする請求項1記載の多板ロックアップクラッチ付ト
ルクコンバータ。 - 【請求項3】 前記引き摺り防止構造が、フェーシング
の外径部の側面に形成された断続的な第1環状溝部と、
該断続的な第1環状溝部に一端が連通し他端がフェーシ
ングの内径部の端面に開放された第1連通溝部によるも
のであることを特徴とする請求項1記載の多板ロックア
ップクラッチ付トルクコンバータ。 - 【請求項4】 前記引き摺り防止構造が、フェーシング
の側面に内径端から外径部まで形成された連通溝部によ
るものであることを特徴とする請求項1記載の多板ロッ
クアップクラッチ付トルクコンバータ。 - 【請求項5】 前記引き摺り防止構造が、フェーシング
と対向する締結面のフェーシング外径部相当位置に形成
された第2環状溝部と、該第2環状溝部に一端が連通し
他端がフェーシングの内径部相当位置に開放された第2
連通溝部によるものであることを特徴とする請求項1記
載の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータ。 - 【請求項6】 前記引き摺り防止構造が、フェーシング
の外径側の厚みを厚くし内径側の厚みを薄くしたテーパ
面によるものであることを特徴とする請求項1記載の多
板ロックアップクラッチ付トルクコンバータ。 - 【請求項7】 前記引き摺り防止構造が、クラッチディ
スクを傾斜配置することで、締結面のフェーシング内径
側隙間を広くフェーシング外径側隙間を狭くした締結面
テーパ空間によるものであることを特徴とする請求項1
記載の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータ。 - 【請求項8】 前記引き摺り防止構造が、フェーシング
内径側に貼着される気孔率の大きな第1フェーシング
と、フェーシング外径側に貼着される気孔率の小さい第
2フェーシングによるものであることを特徴とする請求
項1記載の多板ロックアップクラッチ付トルクコンバー
タ。 - 【請求項9】 前記引き摺り防止構造が、フェーシング
とクラッチディスクを軸方向に貫く貫通穴によるもので
あることを特徴とする請求項1記載の多板ロックアップ
クラッチ付トルクコンバータ。 - 【請求項10】 前記引き摺り防止構造が、クラッチデ
ィスクの外径位置でクラッチピストンに最も近い位置を
シールするシール材によるものであることを特徴とする
請求項1記載の多板ロックアップクラッチ付トルクコン
バータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29549093A JPH07145858A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29549093A JPH07145858A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145858A true JPH07145858A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17821287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29549093A Pending JPH07145858A (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | 多板ロックアップクラッチ付トルクコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07145858A (ja) |
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- 1993-11-25 JP JP29549093A patent/JPH07145858A/ja active Pending
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