JPH07143440A - 高能率符号化データ処理装置 - Google Patents
高能率符号化データ処理装置Info
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- JPH07143440A JPH07143440A JP28810393A JP28810393A JPH07143440A JP H07143440 A JPH07143440 A JP H07143440A JP 28810393 A JP28810393 A JP 28810393A JP 28810393 A JP28810393 A JP 28810393A JP H07143440 A JPH07143440 A JP H07143440A
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- intra
- motion
- circuit
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- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、動きの大きさにかかわらず高速再
生等の特殊再生時になめらかな動きの再生画像を得るこ
とができるようにした高能率符号化データ処理装置を提
供することを目的としている。 【構成】フレーム内符号化信号a〜jとフレーム間符号
化信号とを、画像の動きに対応させて適応的に繰り返し
記録媒体に記録する際に、フレーム内符号化信号a〜j
に画像の動きベクトル量から生成される動きの大きさの
程度を示す動き情報を付加し、この記録媒体に対してフ
レーム内符号化信号a〜jのみを飛び越し再生して高速
再生動作を実現する際に、フレーム内符号化信号a〜j
に付加された動き情報に基づいて再生すべきフレーム内
符号化信号a〜jの位置を適応的に変更するようにして
いる。
生等の特殊再生時になめらかな動きの再生画像を得るこ
とができるようにした高能率符号化データ処理装置を提
供することを目的としている。 【構成】フレーム内符号化信号a〜jとフレーム間符号
化信号とを、画像の動きに対応させて適応的に繰り返し
記録媒体に記録する際に、フレーム内符号化信号a〜j
に画像の動きベクトル量から生成される動きの大きさの
程度を示す動き情報を付加し、この記録媒体に対してフ
レーム内符号化信号a〜jのみを飛び越し再生して高速
再生動作を実現する際に、フレーム内符号化信号a〜j
に付加された動き情報に基づいて再生すべきフレーム内
符号化信号a〜jの位置を適応的に変更するようにして
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動画像データに高能
率符号化による圧縮処理を施してディスクに記録すると
ともに、該ディスクから元の動画像データを再生する高
能率符号化データ処理装置に係り、特にその早送り再生
や早戻し再生等を行なう特殊再生機能を改良したものに
関する。
率符号化による圧縮処理を施してディスクに記録すると
ともに、該ディスクから元の動画像データを再生する高
能率符号化データ処理装置に係り、特にその早送り再生
や早戻し再生等を行なう特殊再生機能を改良したものに
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年では、画像信号をデ
ジタル処理する技術が各方面で盛んに研究開発されてき
ており、特に画像データをテープやディスク等の記録媒
体に記録する際に、画像データに高能率符号化による圧
縮処理を施して情報量を削減することが行なわれてい
る。この高能率符号化については、標準化に向けて各種
の方式が提案されており、例えばCCITTでは動画像
に関してMPEG(MovingPicture Experts Group)方
式を提案している。
ジタル処理する技術が各方面で盛んに研究開発されてき
ており、特に画像データをテープやディスク等の記録媒
体に記録する際に、画像データに高能率符号化による圧
縮処理を施して情報量を削減することが行なわれてい
る。この高能率符号化については、標準化に向けて各種
の方式が提案されており、例えばCCITTでは動画像
に関してMPEG(MovingPicture Experts Group)方
式を提案している。
【0003】特に、CD(コンパクトディスク)のよう
な大きさのディスクに画像データを記録する場合には、
VTR(ビデオテープレコーダ)等のテープに比して記
録容量が少ないことから、圧縮率の高いフレーム間符号
化処理が用いられる。ところが、VTRやディスクプレ
ーヤでは、ランダムアクセス再生や早送り再生,早戻し
再生等の特殊再生を行なう必要があり、この特殊再生時
には間欠的に画像データが再生されるので、フレーム相
互間の差成分のみを圧縮符号化するフレーム間符号化処
理を施したデータのみでは、一画面の画像データを復元
することができないことになる。
な大きさのディスクに画像データを記録する場合には、
VTR(ビデオテープレコーダ)等のテープに比して記
録容量が少ないことから、圧縮率の高いフレーム間符号
化処理が用いられる。ところが、VTRやディスクプレ
ーヤでは、ランダムアクセス再生や早送り再生,早戻し
再生等の特殊再生を行なう必要があり、この特殊再生時
には間欠的に画像データが再生されるので、フレーム相
互間の差成分のみを圧縮符号化するフレーム間符号化処
理を施したデータのみでは、一画面の画像データを復元
することができないことになる。
【0004】このため、一画面分の画像データを圧縮符
号化するフレーム内符号化処理を周期的に施し、フレー
ム内符号化処理を施した画像以外の画像に対してフレー
ム間符号化処理を施すようにすれば、特殊再生時にフレ
ーム内符号化処理を施した画像データのみを拾い読みす
ることで、一画面の画像データを復元することができ間
欠的な画像の早送り再生や早戻し再生等を可能とするこ
とができる。
号化するフレーム内符号化処理を周期的に施し、フレー
ム内符号化処理を施した画像以外の画像に対してフレー
ム間符号化処理を施すようにすれば、特殊再生時にフレ
ーム内符号化処理を施した画像データのみを拾い読みす
ることで、一画面の画像データを復元することができ間
欠的な画像の早送り再生や早戻し再生等を可能とするこ
とができる。
【0005】例えばMPEG方式でいえば、フレーム内
符号化処理を施したフレームデータ(イントラフレー
ム)を数トラックおきに識別信号とともにディスクに記
録しておき、特殊再生時にイントラフレームを再生して
得られた画像データをメモリに蓄えて画像表示させる。
その後、次のイントラフレームまで所定数だけトラック
を飛び越すキック動作を行ない、そのイントラフレーム
を再生して得られた画像データでメモリ内容を更新する
という動作を繰り返している。
符号化処理を施したフレームデータ(イントラフレー
ム)を数トラックおきに識別信号とともにディスクに記
録しておき、特殊再生時にイントラフレームを再生して
得られた画像データをメモリに蓄えて画像表示させる。
その後、次のイントラフレームまで所定数だけトラック
を飛び越すキック動作を行ない、そのイントラフレーム
を再生して得られた画像データでメモリ内容を更新する
という動作を繰り返している。
【0006】この場合、CLV(線速度一定)方式でデ
ータが記録されるディスクでは、その内周側と外周側と
で記録しているデータ量が異なるため、特殊再生時にう
まくイントラフレームが拾えるように、イントラフレー
ムつまりフレーム内符号化処理を施したフレームデータ
を記録する周期を、ディスクの外側にいくほど長くする
ように制御することが考えられている(特開平2−30
1066号公報)。また、同様な観点から、ディスクの
内周側と外周側とでキック動作によって飛び越すトラッ
クの数を制御することも考えられている。
ータが記録されるディスクでは、その内周側と外周側と
で記録しているデータ量が異なるため、特殊再生時にう
まくイントラフレームが拾えるように、イントラフレー
ムつまりフレーム内符号化処理を施したフレームデータ
を記録する周期を、ディスクの外側にいくほど長くする
ように制御することが考えられている(特開平2−30
1066号公報)。また、同様な観点から、ディスクの
内周側と外周側とでキック動作によって飛び越すトラッ
クの数を制御することも考えられている。
【0007】例えば図6に示すように、フレーム内符号
化処理を施したフレームデータ(イントラフレーム)
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,……を
ディスクに周期的に記録しておけば、特殊再生として早
送り再生時には、図7に示すように、イントラフレーム
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,……の
順序でイントラフレームのみを順次再生し、イントラフ
レーム相互間はキック動作によってトラック飛び越しが
行なわれる。
化処理を施したフレームデータ(イントラフレーム)
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,……を
ディスクに周期的に記録しておけば、特殊再生として早
送り再生時には、図7に示すように、イントラフレーム
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,……の
順序でイントラフレームのみを順次再生し、イントラフ
レーム相互間はキック動作によってトラック飛び越しが
行なわれる。
【0008】ただし、図6では、便宜上トラック相互間
をかなり拡大して示したので、内周側と外周側とで周方
向の長さがかなり異なって表わされているが、実際には
図6に示すイントラフレームa〜k間の径方向に存在す
る約25トラックの距離は40μm程度であって、5.
25インチ径のディスクのうちのほんのわずかな距離で
あるため、イントラフレームaを含むトラックとイント
ラフレームkを含むトラックとで、両者の周長は略同等
と考えて差し支えなく、イントラフレームaの周方向の
長さとイントラフレームkの周方向の長さとは同じと考
えている。
をかなり拡大して示したので、内周側と外周側とで周方
向の長さがかなり異なって表わされているが、実際には
図6に示すイントラフレームa〜k間の径方向に存在す
る約25トラックの距離は40μm程度であって、5.
25インチ径のディスクのうちのほんのわずかな距離で
あるため、イントラフレームaを含むトラックとイント
ラフレームkを含むトラックとで、両者の周長は略同等
と考えて差し支えなく、イントラフレームaの周方向の
長さとイントラフレームkの周方向の長さとは同じと考
えている。
【0009】ところで、上記のような方式による特殊再
生が行なわれることを考慮して画像データを高能率符号
化処理する場合、一般に、1秒間に2〜4回の割合でフ
レーム内符号化処理を施し(CLV方式のディスクに記
録する場合には内周側で周期を短くし、外周側で周期を
長くする場合もある)、他のフレームではフレーム間符
号化処理が施される。
生が行なわれることを考慮して画像データを高能率符号
化処理する場合、一般に、1秒間に2〜4回の割合でフ
レーム内符号化処理を施し(CLV方式のディスクに記
録する場合には内周側で周期を短くし、外周側で周期を
長くする場合もある)、他のフレームではフレーム間符
号化処理が施される。
【0010】このため、早送り再生や早戻し再生等の特
殊再生を行なった場合、画面には、もっともきめの細か
い画像を得ようとした場合でも、イントラフレーム間
隔、つまり実際の画像の約10フレーム毎の連続コマ送
りの画像が表示されることになる。まして、倍速数の高
いより高速な早送り再生や早戻し再生等を実現するに
は、キック動作によって飛び越すトラック数を多くして
イントラフレームをも数個おきに再生するようにする必
要があるため、結果的に数10フレームもの間隔のあい
た断続的なコマ送り画像しか表示されないことになる。
殊再生を行なった場合、画面には、もっともきめの細か
い画像を得ようとした場合でも、イントラフレーム間
隔、つまり実際の画像の約10フレーム毎の連続コマ送
りの画像が表示されることになる。まして、倍速数の高
いより高速な早送り再生や早戻し再生等を実現するに
は、キック動作によって飛び越すトラック数を多くして
イントラフレームをも数個おきに再生するようにする必
要があるため、結果的に数10フレームもの間隔のあい
た断続的なコマ送り画像しか表示されないことになる。
【0011】そして、このような再生画像が一定周期で
得られる特殊再生時の画面では、画像自体が乱れること
はないものの、キック動作の後、次のイントラフレーム
を迅速に再生できるように制御したとしても、表示され
る画像は完全にストロボ的な画となり、特に動きの激し
い場面では、一コマ一コマの繋がりが完全にとぎれ非常
にぎこちない動きの動画になってしまうという問題が生
じている。
得られる特殊再生時の画面では、画像自体が乱れること
はないものの、キック動作の後、次のイントラフレーム
を迅速に再生できるように制御したとしても、表示され
る画像は完全にストロボ的な画となり、特に動きの激し
い場面では、一コマ一コマの繋がりが完全にとぎれ非常
にぎこちない動きの動画になってしまうという問題が生
じている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、画像デ
ータにフレーム内符号化処理とフレーム間符号化処理と
を交互に繰り返し施してディスクに記録し、特殊再生時
にディスクからフレーム内符号化処理された画像データ
のみを読み取って再生する、従来の高能率符号化データ
処理システムでは、特殊再生時に、もっともきめの細か
い画像を得ようとした場合でも、イントラフレーム間隔
の断続的なコマ送り画像しか表示されないため、特に動
きの激しい場面では、一コマ一コマの繋がりが完全にと
ぎれ非常にぎこちない動きの動画になってしまうという
問題を有している。
ータにフレーム内符号化処理とフレーム間符号化処理と
を交互に繰り返し施してディスクに記録し、特殊再生時
にディスクからフレーム内符号化処理された画像データ
のみを読み取って再生する、従来の高能率符号化データ
処理システムでは、特殊再生時に、もっともきめの細か
い画像を得ようとした場合でも、イントラフレーム間隔
の断続的なコマ送り画像しか表示されないため、特に動
きの激しい場面では、一コマ一コマの繋がりが完全にと
ぎれ非常にぎこちない動きの動画になってしまうという
問題を有している。
【0013】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、動きの大きさにかかわらず高速再生等の
特殊再生時になめらかな動きの再生画像を得ることがで
きるようにした極めて良好な高能率符号化データ処理装
置を提供することを目的とする。
されたもので、動きの大きさにかかわらず高速再生等の
特殊再生時になめらかな動きの再生画像を得ることがで
きるようにした極めて良好な高能率符号化データ処理装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高能率符
号化データ処理装置は、フレーム内の画像データを用い
てフレーム内符号化処理を行なったフレーム内符号化信
号と、フレーム間の差分をとった画像データを用いてフ
レーム間符号化処理を行なったフレーム間符号化信号と
を、画像の動きに対応させて適応的に繰り返し記録媒体
に記録するものを対象としている。そして、画像の動き
ベクトル量から該動きの大きさの程度を示す動き情報を
生成する生成手段と、この生成手段で生成された動き情
報をフレーム内符号化信号に付加する合成手段とを備え
るようにしたものである。
号化データ処理装置は、フレーム内の画像データを用い
てフレーム内符号化処理を行なったフレーム内符号化信
号と、フレーム間の差分をとった画像データを用いてフ
レーム間符号化処理を行なったフレーム間符号化信号と
を、画像の動きに対応させて適応的に繰り返し記録媒体
に記録するものを対象としている。そして、画像の動き
ベクトル量から該動きの大きさの程度を示す動き情報を
生成する生成手段と、この生成手段で生成された動き情
報をフレーム内符号化信号に付加する合成手段とを備え
るようにしたものである。
【0015】また、この発明に係る高能率符号化データ
処理装置は、フレーム内の画像データを用いてフレーム
内符号化処理を行なったフレーム内符号化信号と、フレ
ーム間の差分をとった画像データを用いてフレーム間符
号化処理を行なったフレーム間符号化信号とが、画像の
動きに対応させて適応的に繰り返し記録され、フレーム
内符号化信号には画像の動きベクトル量から生成される
動きの大きさの程度を示す動き情報が付加された記録媒
体と、この記録媒体に対してフレーム内符号化信号のみ
を飛び越し再生して高速再生動作を実現する際に、フレ
ーム内符号化信号に付加された動き情報に基づいて再生
すべきフレーム内符号化信号の位置を適応的に変更する
高速再生制御手段とを備えるようにしたものである。
処理装置は、フレーム内の画像データを用いてフレーム
内符号化処理を行なったフレーム内符号化信号と、フレ
ーム間の差分をとった画像データを用いてフレーム間符
号化処理を行なったフレーム間符号化信号とが、画像の
動きに対応させて適応的に繰り返し記録され、フレーム
内符号化信号には画像の動きベクトル量から生成される
動きの大きさの程度を示す動き情報が付加された記録媒
体と、この記録媒体に対してフレーム内符号化信号のみ
を飛び越し再生して高速再生動作を実現する際に、フレ
ーム内符号化信号に付加された動き情報に基づいて再生
すべきフレーム内符号化信号の位置を適応的に変更する
高速再生制御手段とを備えるようにしたものである。
【0016】
【作用】上記のような構成によれば、記録時にフレーム
内符号化信号にその動きの大きさの程度を示す動き情報
を付加して記録媒体に記録し、高速再生時に読み取った
フレーム内符号化信号に付加された動き情報に基づい
て、次に再生すべきフレーム内符号化信号の位置を適応
的に変更するようにしたので、動きの大きさにかかわら
ず高速再生等の特殊再生時になめらかな動きの再生画像
を得ることができるようになる。
内符号化信号にその動きの大きさの程度を示す動き情報
を付加して記録媒体に記録し、高速再生時に読み取った
フレーム内符号化信号に付加された動き情報に基づい
て、次に再生すべきフレーム内符号化信号の位置を適応
的に変更するようにしたので、動きの大きさにかかわら
ず高速再生等の特殊再生時になめらかな動きの再生画像
を得ることができるようになる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。図1は、デジタル化された画像
データに高能率符号化処理を施すための、記録システム
の構成を示している。すなわち、入力端子11に供給さ
れた画像データは、前処理回路12に供給されることに
より、1フレームがn×n画素でなるブロックに分割さ
れる。前処理回路12の出力は、そのままDCT(離散
コサイン変換)回路13に供給される経路と、減算回路
14により前フレームとのフレーム間差分のみがDCT
回路13に供給される経路とに、切替スイッチ15で選
択される。
照して詳細に説明する。図1は、デジタル化された画像
データに高能率符号化処理を施すための、記録システム
の構成を示している。すなわち、入力端子11に供給さ
れた画像データは、前処理回路12に供給されることに
より、1フレームがn×n画素でなるブロックに分割さ
れる。前処理回路12の出力は、そのままDCT(離散
コサイン変換)回路13に供給される経路と、減算回路
14により前フレームとのフレーム間差分のみがDCT
回路13に供給される経路とに、切替スイッチ15で選
択される。
【0018】この切替スイッチ15は、コントロール回
路16から出力される切替信号に基づいて、減算回路1
4の出力を約10フレーム分DCT回路13に導く毎に
1回の割合で、前処理回路12の出力をDCT回路13
に導くように周期的に切替制御されることにより、フレ
ーム間符号化処理とフレーム内符号化処理とが周期的に
繰り返される。DCT回路13では、切替スイッチ15
で導かれた信号にブロック単位で直交変換処理を施すこ
とでDCT係数が出力される。このDCT係数は、量子
化回路17により量子化処理され、この量子化出力が可
変長符号化回路18でハフマン符号化されて、マルチプ
レクサ回路19に供給される。
路16から出力される切替信号に基づいて、減算回路1
4の出力を約10フレーム分DCT回路13に導く毎に
1回の割合で、前処理回路12の出力をDCT回路13
に導くように周期的に切替制御されることにより、フレ
ーム間符号化処理とフレーム内符号化処理とが周期的に
繰り返される。DCT回路13では、切替スイッチ15
で導かれた信号にブロック単位で直交変換処理を施すこ
とでDCT係数が出力される。このDCT係数は、量子
化回路17により量子化処理され、この量子化出力が可
変長符号化回路18でハフマン符号化されて、マルチプ
レクサ回路19に供給される。
【0019】このマルチプレクサ回路19には、ヘッダ
回路20から出力されるヘッダ情報を可変長符号化回路
18の出力に多重してバッファメモリ21に出力してい
る。ヘッダ回路20は、前処理回路12の出力が供給さ
れて動き補償動作を行なうための予測回路22から出力
される動きベクトルに基づいて、後述するヘッダ情報を
生成している。
回路20から出力されるヘッダ情報を可変長符号化回路
18の出力に多重してバッファメモリ21に出力してい
る。ヘッダ回路20は、前処理回路12の出力が供給さ
れて動き補償動作を行なうための予測回路22から出力
される動きベクトルに基づいて、後述するヘッダ情報を
生成している。
【0020】バッファメモリ21は、伝送データのデー
タレートが伝送路の容量を越えないように符号量制御す
るためのもので、メモリ内のデータ量をみて量子化回路
17の量子化テーブルを適応的に切り替えて、単位時間
当たりの符号量を一定にするように制御している。そし
て、バッファメモリ21の出力は、出力端子23を介し
て取り出され、エラー訂正用の符号化処理が施された後
変調されて、図示しないディスクに記録される。
タレートが伝送路の容量を越えないように符号量制御す
るためのもので、メモリ内のデータ量をみて量子化回路
17の量子化テーブルを適応的に切り替えて、単位時間
当たりの符号量を一定にするように制御している。そし
て、バッファメモリ21の出力は、出力端子23を介し
て取り出され、エラー訂正用の符号化処理が施された後
変調されて、図示しないディスクに記録される。
【0021】一方、上記量子化回路17の出力は、逆量
子化回路24及び逆DCT回路25を介して元の画像デ
ータに戻され、加算回路26及びフレームメモリ27を
介して上記予測回路22に供給されている。この予測回
路22は、動きベクトルの検出や予測モードの判定等を
行なっている。つまり、図1に示す記録システムは、単
にフレーム間差分を符号化処理するだけのものではな
く、フレームメモリ27から出力される参照フレームと
の動きベクトルを求めて、フレーム間の動きに対応して
オフセットした位置の画素を予測値とし、予測値との差
分と動きベクトルとを符号化する、MPEG標準案に示
されるような動き補償フレーム間予測符号化処理を行な
っている。
子化回路24及び逆DCT回路25を介して元の画像デ
ータに戻され、加算回路26及びフレームメモリ27を
介して上記予測回路22に供給されている。この予測回
路22は、動きベクトルの検出や予測モードの判定等を
行なっている。つまり、図1に示す記録システムは、単
にフレーム間差分を符号化処理するだけのものではな
く、フレームメモリ27から出力される参照フレームと
の動きベクトルを求めて、フレーム間の動きに対応して
オフセットした位置の画素を予測値とし、予測値との差
分と動きベクトルとを符号化する、MPEG標準案に示
されるような動き補償フレーム間予測符号化処理を行な
っている。
【0022】予測回路22による動きベクトル検出は、
適切な大きさのブロック単位に参照フレーム内の近傍で
最も似ているブロック画像を探すことにより行なわれ
る。ブロックの大きさは、例えば輝度で水平16画素×
垂直16画素程度である。このようにして予測回路22
で検出されたフレーム間の動きを示す動きベクトルは、
フレームメモリ27に供給されるとともに、ヘッダ回路
20によるヘッダ情報の生成に供され、マルチプレクサ
回路19に供給されている。
適切な大きさのブロック単位に参照フレーム内の近傍で
最も似ているブロック画像を探すことにより行なわれ
る。ブロックの大きさは、例えば輝度で水平16画素×
垂直16画素程度である。このようにして予測回路22
で検出されたフレーム間の動きを示す動きベクトルは、
フレームメモリ27に供給されるとともに、ヘッダ回路
20によるヘッダ情報の生成に供され、マルチプレクサ
回路19に供給されている。
【0023】このヘッダ回路20では、数フレーム単位
毎,1フレーム毎,数ブロック毎及びマクロブロック毎
等、種々の単位(階層)でデータを付加する場合がある
が、その内容は、データの種類を示すID(例えば輝度
信号Yか色差信号Cr,Cbかを識別するデータ,イン
トラフレームデータかフレーム間符号化データかを識別
するデータ等)や、画面のどのブロックかを識別させる
マクロブロックアドレス等のデータをヘッダ情報として
発生させて、マルチプレクサ回路19でデータに挿入さ
せる。
毎,1フレーム毎,数ブロック毎及びマクロブロック毎
等、種々の単位(階層)でデータを付加する場合がある
が、その内容は、データの種類を示すID(例えば輝度
信号Yか色差信号Cr,Cbかを識別するデータ,イン
トラフレームデータかフレーム間符号化データかを識別
するデータ等)や、画面のどのブロックかを識別させる
マクロブロックアドレス等のデータをヘッダ情報として
発生させて、マルチプレクサ回路19でデータに挿入さ
せる。
【0024】また、ヘッダ回路20は、予測回路22で
検出された動きベクトルの情報により動きの有無を示す
フラグ、あるいはどのくらいの動きかによる(動いたブ
ロック移動間距離)動きの大小を示すフラグもIDとし
てヘッダ情報に入れている。この場合、動き補償の単位
であるマクロブロック単位のヘッダ部に、これらの動き
有無フラグや動き大小フラグを付加している。
検出された動きベクトルの情報により動きの有無を示す
フラグ、あるいはどのくらいの動きかによる(動いたブ
ロック移動間距離)動きの大小を示すフラグもIDとし
てヘッダ情報に入れている。この場合、動き補償の単位
であるマクロブロック単位のヘッダ部に、これらの動き
有無フラグや動き大小フラグを付加している。
【0025】ここで、符号化の階層毎のヘッダに関して
は、一例をMPEGの符号化を例にした場合を図2に示
している。この符号化の階層例は、テレビジョン学会誌
1991年7月号の809〜810頁で説明されている
構造を例にとっている。図2に示すように、最下層であ
るマクロブロック層のヘッダ部に、マクロブロックアド
レスとともに、上記動き有無フラグ及び動き大小フラグ
を付加している。
は、一例をMPEGの符号化を例にした場合を図2に示
している。この符号化の階層例は、テレビジョン学会誌
1991年7月号の809〜810頁で説明されている
構造を例にとっている。図2に示すように、最下層であ
るマクロブロック層のヘッダ部に、マクロブロックアド
レスとともに、上記動き有無フラグ及び動き大小フラグ
を付加している。
【0026】その後、ヘッダ回路20は、付加した動き
フラグをフラグ加算回路28で1フレーム分合計し、図
2に示す1フレーム単位の層のヘッダ(ピクチャーヘッ
ダ)に、1フレーム合計で、動き有フラグが所定数以
上、あるいは動き大フラグが所定数以上ある場合、フレ
ームのヘッダの動きフラグを“1”に設定し、所定数以
下ならば“0”に設定する。つまり、このフレーム単位
のヘッダの動きフラグは、1フレーム前のフレーム間符
号化したデータの動きを検出した結果のデータである。
フラグをフラグ加算回路28で1フレーム分合計し、図
2に示す1フレーム単位の層のヘッダ(ピクチャーヘッ
ダ)に、1フレーム合計で、動き有フラグが所定数以
上、あるいは動き大フラグが所定数以上ある場合、フレ
ームのヘッダの動きフラグを“1”に設定し、所定数以
下ならば“0”に設定する。つまり、このフレーム単位
のヘッダの動きフラグは、1フレーム前のフレーム間符
号化したデータの動きを検出した結果のデータである。
【0027】このため、切替スイッチ15で周期的にフ
レーム内符号化したときにフラグ加算回路28で算出し
た、その1フレーム前のフレーム間符号化したときの動
き検出した結果の動きフラグをヘッダ回路20から出力
し、マルチプレクサ回路19でデータのヘッダ部分に挿
入する。このようにして、フレーム単位の層のヘッダ部
分に、そのフレーム(実際は1フレーム前)が動きがあ
る画像か否かを示すフラグが、圧縮した画像データとと
もにディスクに記録されることになる。
レーム内符号化したときにフラグ加算回路28で算出し
た、その1フレーム前のフレーム間符号化したときの動
き検出した結果の動きフラグをヘッダ回路20から出力
し、マルチプレクサ回路19でデータのヘッダ部分に挿
入する。このようにして、フレーム単位の層のヘッダ部
分に、そのフレーム(実際は1フレーム前)が動きがあ
る画像か否かを示すフラグが、圧縮した画像データとと
もにディスクに記録されることになる。
【0028】図3は、図1に示される記録システムでデ
ータの記録されたディスクを再生するための再生システ
ムを示している。すなわち、図示しない再生ヘッドによ
りディスクから読み取られたデータは、再生等化処理,
同期処理,復調処理及びエラー訂正処理等が施された
後、入力端子29を介してバッファメモリ30に書き込
まれる。バッファメモリ30から読み出されたデータ
は、可変長復号化回路31によりハフマン符号を解読さ
れることで元の係数データに戻される。
ータの記録されたディスクを再生するための再生システ
ムを示している。すなわち、図示しない再生ヘッドによ
りディスクから読み取られたデータは、再生等化処理,
同期処理,復調処理及びエラー訂正処理等が施された
後、入力端子29を介してバッファメモリ30に書き込
まれる。バッファメモリ30から読み出されたデータ
は、可変長復号化回路31によりハフマン符号を解読さ
れることで元の係数データに戻される。
【0029】その後、可変長復号化回路31の出力は、
逆量子化回路32で逆量子化処理され、逆DCT回路3
3で元のブロックの画像データに戻され、イントラフレ
ームデータの場合は、切替スイッチ34によりそのまま
後処理回路35に導かれて元のデータの並びに戻され
る。そして、後処理回路35から出力される画像データ
は、出力端子36から取り出されて、D/A(デジタル
/アナログ)変換されることによりアナログの画像信号
に変換される。
逆量子化回路32で逆量子化処理され、逆DCT回路3
3で元のブロックの画像データに戻され、イントラフレ
ームデータの場合は、切替スイッチ34によりそのまま
後処理回路35に導かれて元のデータの並びに戻され
る。そして、後処理回路35から出力される画像データ
は、出力端子36から取り出されて、D/A(デジタル
/アナログ)変換されることによりアナログの画像信号
に変換される。
【0030】ここで、バッファメモリ30に書き込まれ
たデータのうちのヘッダ部分が、ヘッダ抜取回路37で
抜き取られそのIDが解読される。この解読されたID
により、予測回路38で動き補償が行なわれる。また、
ヘッダ抜取回路37は、データがフレーム内符号化処理
されたものかフレーム間符号化処理されたものかを判定
し、切替スイッチ34を切り替えている。つまり、フレ
ーム間符号化処理されたデータの場合、切替スイッチ3
4は、逆DCT回路33の出力に予測回路38の出力を
加算する加算回路39の出力を、後処理回路35に導く
ように切替制御される。
たデータのうちのヘッダ部分が、ヘッダ抜取回路37で
抜き取られそのIDが解読される。この解読されたID
により、予測回路38で動き補償が行なわれる。また、
ヘッダ抜取回路37は、データがフレーム内符号化処理
されたものかフレーム間符号化処理されたものかを判定
し、切替スイッチ34を切り替えている。つまり、フレ
ーム間符号化処理されたデータの場合、切替スイッチ3
4は、逆DCT回路33の出力に予測回路38の出力を
加算する加算回路39の出力を、後処理回路35に導く
ように切替制御される。
【0031】前述した記録システムにおいて、フレーム
内符号化処理とフレーム間符号化処理とは、周期的に切
り替えられているので、再生システムにおける切替スイ
ッチ34の切替制御も、記録時に合わせた周期で行なわ
れる。なお、ヘッダ抜取回路37は、コントロール回路
40によってその動作が制御されている。
内符号化処理とフレーム間符号化処理とは、周期的に切
り替えられているので、再生システムにおける切替スイ
ッチ34の切替制御も、記録時に合わせた周期で行なわ
れる。なお、ヘッダ抜取回路37は、コントロール回路
40によってその動作が制御されている。
【0032】次に、早送り再生や早戻し再生等の特殊再
生を行なう場合について説明する。すなわち、従来のC
LV方式のアナログディスクでは、一般に早送り時に
は、1画面以上通常再生した後で、メモリによりその画
面のデータを保持して数トラック飛び越すキック動作を
行ない、再び通常再生したときメモリの内容をその画面
のデータに更新するという手段で、画像の乱れのない早
送り再生や早戻し再生を行なうようにしている。
生を行なう場合について説明する。すなわち、従来のC
LV方式のアナログディスクでは、一般に早送り時に
は、1画面以上通常再生した後で、メモリによりその画
面のデータを保持して数トラック飛び越すキック動作を
行ない、再び通常再生したときメモリの内容をその画面
のデータに更新するという手段で、画像の乱れのない早
送り再生や早戻し再生を行なうようにしている。
【0033】しかしながら、フレーム間符号化処理を行
なうデジタル圧縮記録では、フレーム間符号化処理を施
したフレームのみを再生しても、元の1画面を構成する
ことができない。このため、前述したようにフレーム内
符号化処理を施したデータのみを復号するように、順次
キック動作を行なうようにしている。この場合、フレー
ム内符号化処理は、周期的に行なわれているので、ディ
スクの内周側から外周側に向かうに連れてキック動作に
よるトラック飛び越し数を徐々に変えるか、記録時にフ
レーム内符号化周期をディスクの内周側から外周側にか
けて徐々に変えるようにしている。
なうデジタル圧縮記録では、フレーム間符号化処理を施
したフレームのみを再生しても、元の1画面を構成する
ことができない。このため、前述したようにフレーム内
符号化処理を施したデータのみを復号するように、順次
キック動作を行なうようにしている。この場合、フレー
ム内符号化処理は、周期的に行なわれているので、ディ
スクの内周側から外周側に向かうに連れてキック動作に
よるトラック飛び越し数を徐々に変えるか、記録時にフ
レーム内符号化周期をディスクの内周側から外周側にか
けて徐々に変えるようにしている。
【0034】このとき、フレーム内符号化の周期をTフ
レーム毎とし、早送り再生時にキック動作に要する時間
をt1(フレーム数),キック動作終了後に次のフレー
ム内符号化処理されたデータを得るのに要する時間をt
2(フレーム数)とすると、フレーム内符号化したフレ
ームを順番に次々と再生していく手法では、 T/(1+t1+t2) なる倍速数の早送り再生となる。通常、精々10フレー
ム間隔でフレーム内符号化処理が施されるので、t1+
t2を1フレーム時間内に抑えたとしても、7〜8倍速
再生を行なうのが限度となる。
レーム毎とし、早送り再生時にキック動作に要する時間
をt1(フレーム数),キック動作終了後に次のフレー
ム内符号化処理されたデータを得るのに要する時間をt
2(フレーム数)とすると、フレーム内符号化したフレ
ームを順番に次々と再生していく手法では、 T/(1+t1+t2) なる倍速数の早送り再生となる。通常、精々10フレー
ム間隔でフレーム内符号化処理が施されるので、t1+
t2を1フレーム時間内に抑えたとしても、7〜8倍速
再生を行なうのが限度となる。
【0035】このような手法で、高速再生を実現するに
は、フレーム内符号化処理されたデータを幾つか飛ばし
て再生することが必要となる。つまり、上式の分子のT
を 2T,3T,4T,……,nT とすることで倍速数を高めることができる。ところが、
単純にnT毎のフレーム画像を再生していく早送り再生
では、動きの少ない画像では問題ないが、動きの速い画
像では、前述したように一コマ一コマの繋がりが完全に
とぎれ非常にぎこちない動きの動画になる。
は、フレーム内符号化処理されたデータを幾つか飛ばし
て再生することが必要となる。つまり、上式の分子のT
を 2T,3T,4T,……,nT とすることで倍速数を高めることができる。ところが、
単純にnT毎のフレーム画像を再生していく早送り再生
では、動きの少ない画像では問題ないが、動きの速い画
像では、前述したように一コマ一コマの繋がりが完全に
とぎれ非常にぎこちない動きの動画になる。
【0036】そこで、この実施例では、フレーム内符号
化データのヘッダに記されている動きフラグにより、動
きのある場合は、次のフレーム内符号化データの存在す
るmトラック先を目指してキック動作を行ない、動きの
ないフレームである場合は、nT周期でフレーム内符号
化データを再生するようにn×mトラック先を目指して
キック動作を行なうように制御する。なお、動きの大き
さに応じてnの値は、適宜変更される。例えば動きがあ
っても少ない画像ほど、nの値は少なくするように制御
される。
化データのヘッダに記されている動きフラグにより、動
きのある場合は、次のフレーム内符号化データの存在す
るmトラック先を目指してキック動作を行ない、動きの
ないフレームである場合は、nT周期でフレーム内符号
化データを再生するようにn×mトラック先を目指して
キック動作を行なうように制御する。なお、動きの大き
さに応じてnの値は、適宜変更される。例えば動きがあ
っても少ない画像ほど、nの値は少なくするように制御
される。
【0037】すなわち、図4に太線で示す部分がフレー
ム内符号化処理を施したデータ(イントラフレーム)
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,……の記録
位置であり、細線で示す部分がフレーム間符号化処理を
施したデータの記録位置であり、再生位置により、次の
イントラフレームが何トラック先にあるかは、再生シス
テム側で管理できるものとする。
ム内符号化処理を施したデータ(イントラフレーム)
a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,……の記録
位置であり、細線で示す部分がフレーム間符号化処理を
施したデータの記録位置であり、再生位置により、次の
イントラフレームが何トラック先にあるかは、再生シス
テム側で管理できるものとする。
【0038】ここで、イントラフレームa〜eの画像は
動きがほとんどなく、ヘッダの動きフラグが“0”に設
定され、イントラフレームf〜hの画像は動きがあるが
少なく、イントラフレームi,jの画像は動きが激し
く、ヘッダの動き大フラグが“1”に設定されているも
のとする。
動きがほとんどなく、ヘッダの動きフラグが“0”に設
定され、イントラフレームf〜hの画像は動きがあるが
少なく、イントラフレームi,jの画像は動きが激し
く、ヘッダの動き大フラグが“1”に設定されているも
のとする。
【0039】低速の早送り再生では、図5(a)に示す
ように、イントラフレームaを再生しその画像データを
メモリに書き込んだ後、外周側に向けて2トラック分飛
び越すキック動作を行ない、次のイントラフレームbを
再生しその画像データでメモリの内容を更新するという
動作が繰り返される。
ように、イントラフレームaを再生しその画像データを
メモリに書き込んだ後、外周側に向けて2トラック分飛
び越すキック動作を行ない、次のイントラフレームbを
再生しその画像データでメモリの内容を更新するという
動作が繰り返される。
【0040】一方、高速の早送り再生では、図5(b)
に示すように、イントラフレームaを再生するとその動
きフラグが“0”であるので、例えば2つのイントラフ
レームb,cを飛び越すように、外周側に向けて7トラ
ック分飛び越すキック動作を行ない、次のイントラフレ
ームdを再生する。この場合、イントラフレームdの動
きフラグも“0”であるので、2つのイントラフレーム
e,fを飛び越すように、外周側に向けて7トラック分
飛び越すキック動作を行ない、次のイントラフレームg
を再生する。
に示すように、イントラフレームaを再生するとその動
きフラグが“0”であるので、例えば2つのイントラフ
レームb,cを飛び越すように、外周側に向けて7トラ
ック分飛び越すキック動作を行ない、次のイントラフレ
ームdを再生する。この場合、イントラフレームdの動
きフラグも“0”であるので、2つのイントラフレーム
e,fを飛び越すように、外周側に向けて7トラック分
飛び越すキック動作を行ない、次のイントラフレームg
を再生する。
【0041】すると、イントラフレームgは、動きはあ
るが動き小のフラグが立っているので、今度は1つのイ
ントラフレームhを飛び越すように、外周側に向けて4
トラック分飛び越すキック動作を行ない、次のイントラ
フレームiを再生する。この場合、イントラフレームi
には、動き大のフラグが立っているので、次のイントラ
フレームjを飛び越さないように、外周側に向けて2ト
ラック分飛び越すキック動作のみを行ない、次のイント
ラフレームjを再生する。
るが動き小のフラグが立っているので、今度は1つのイ
ントラフレームhを飛び越すように、外周側に向けて4
トラック分飛び越すキック動作を行ない、次のイントラ
フレームiを再生する。この場合、イントラフレームi
には、動き大のフラグが立っているので、次のイントラ
フレームjを飛び越さないように、外周側に向けて2ト
ラック分飛び越すキック動作のみを行ない、次のイント
ラフレームjを再生する。
【0042】また、低速の早戻し再生では、早送り再生
時と同様に、例えばイントラフレームjを再生しその画
像データをメモリに書き込んだ後、内周側に向けて2ト
ラック分飛び越すキック動作を行ない、次のイントラフ
レームiを再生しその画像データでメモリの内容を更新
するという動作が繰り返される。
時と同様に、例えばイントラフレームjを再生しその画
像データをメモリに書き込んだ後、内周側に向けて2ト
ラック分飛び越すキック動作を行ない、次のイントラフ
レームiを再生しその画像データでメモリの内容を更新
するという動作が繰り返される。
【0043】さらに、高速の早戻し再生では、図5
(c)に示すように、動きフラグの内容により、イント
ラフレームjが再生された後、内周側に2トラック飛び
越して次のイントラフレームiが再生され、その後、再
び2トラック飛び越してイントラフレームhが再生さ
れ、その後、4トラック飛び越してイントラフレームf
が再生され、その後、再び4トラック飛び越してイント
ラフレームdが再生され、その後、7トラック飛び越し
てイントラフレームaが再生される。
(c)に示すように、動きフラグの内容により、イント
ラフレームjが再生された後、内周側に2トラック飛び
越して次のイントラフレームiが再生され、その後、再
び2トラック飛び越してイントラフレームhが再生さ
れ、その後、4トラック飛び越してイントラフレームf
が再生され、その後、再び4トラック飛び越してイント
ラフレームdが再生され、その後、7トラック飛び越し
てイントラフレームaが再生される。
【0044】ここで、低速の早送り時に、動きのかなり
大きいところでは、イントラフレームに加えてそのイン
トラフレームの次のフレーム間符号化されたデータも再
生する手法も考えられる。例えばMPEGでいうI−P
ICTUREの後のB−PICTUREである。このよ
うにすることにより、より一層きめ細かな動きを再生す
ることができるようになる。
大きいところでは、イントラフレームに加えてそのイン
トラフレームの次のフレーム間符号化されたデータも再
生する手法も考えられる。例えばMPEGでいうI−P
ICTUREの後のB−PICTUREである。このよ
うにすることにより、より一層きめ細かな動きを再生す
ることができるようになる。
【0045】例えば図4においてイントラフレームiが
特に動きが激しい場合、それを示すフラグをイントラフ
レームiのIDに記しておき、早送り再生時にイントラ
フレームiを再生した後、イントラフレームiに連続し
て記録されているフレーム間差分データi´を再生し、
次にイントラフレームjを再生するというようにすれ
ば、より一層きめ細かな動きの早送り再生が可能とな
る。
特に動きが激しい場合、それを示すフラグをイントラフ
レームiのIDに記しておき、早送り再生時にイントラ
フレームiを再生した後、イントラフレームiに連続し
て記録されているフレーム間差分データi´を再生し、
次にイントラフレームjを再生するというようにすれ
ば、より一層きめ細かな動きの早送り再生が可能とな
る。
【0046】したがって、上記実施例のような構成によ
れば、記録時に画像データとともにそのフレーム単位の
層のヘッダ部分に、そのフレーム(実際は1フレーム
前)の動きの有無及び動きの大小を示すフラグを付加し
てディスクに記録し、高速再生時に読み取ったイントラ
フレームに付加された動きフラグの内容に基づいて、次
に再生すべきイントラフレームの位置を適応的に変更す
るようにしたので、動きの大きさにかかわらず高速再生
等の特殊再生時になめらかな動きの再生画像を得ること
ができるようになる。なお、この発明は上記実施例に限
定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
れば、記録時に画像データとともにそのフレーム単位の
層のヘッダ部分に、そのフレーム(実際は1フレーム
前)の動きの有無及び動きの大小を示すフラグを付加し
てディスクに記録し、高速再生時に読み取ったイントラ
フレームに付加された動きフラグの内容に基づいて、次
に再生すべきイントラフレームの位置を適応的に変更す
るようにしたので、動きの大きさにかかわらず高速再生
等の特殊再生時になめらかな動きの再生画像を得ること
ができるようになる。なお、この発明は上記実施例に限
定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
動きの大きさにかかわらず高速再生等の特殊再生時にな
めらかな動きの再生画像を得ることができるようにした
極めて良好な高能率符号化データ処理装置を提供するこ
とができる。
動きの大きさにかかわらず高速再生等の特殊再生時にな
めらかな動きの再生画像を得ることができるようにした
極めて良好な高能率符号化データ処理装置を提供するこ
とができる。
【図1】この発明の一実施例を示すもので、記録システ
ムを示すブロック構成図。
ムを示すブロック構成図。
【図2】同実施例におけるデータ構造を説明するために
示す図。
示す図。
【図3】同実施例における再生システムを示すブロック
構成図。
構成図。
【図4】同実施例におけるイントラフレームの記録状態
を説明するために示す図。
を説明するために示す図。
【図5】同実施例における高速再生時の動作を説明する
ために示す図。
ために示す図。
【図6】ディスク上におけるイントラフレームの記録状
態を説明するために示す図。
態を説明するために示す図。
【図7】早送り再生時の動作を説明するために示す図。
11…入力端子、12…前処理回路、13…DCT回
路、14…減算回路、15…切替スイッチ、16…コン
トロール回路、17…量子化回路、18…可変長符号化
回路、19…マルチプレクサ回路、20…ヘッダ回路、
21…バッファメモリ、22…予測回路、23…出力端
子、24…逆量子化回路、25…逆DCT回路、26…
加算回路、27…フレームメモリ、28…フラグ加算回
路、29…入力端子、30…バッファメモリ、31…可
変長復号化回路、32…逆量子化回路、33…逆DCT
回路、34…切替スイッチ、35…後処理回路、36…
出力端子、37…ヘッダ抜取回路、38…予測回路、3
9…加算回路、40…コントロール回路。
路、14…減算回路、15…切替スイッチ、16…コン
トロール回路、17…量子化回路、18…可変長符号化
回路、19…マルチプレクサ回路、20…ヘッダ回路、
21…バッファメモリ、22…予測回路、23…出力端
子、24…逆量子化回路、25…逆DCT回路、26…
加算回路、27…フレームメモリ、28…フラグ加算回
路、29…入力端子、30…バッファメモリ、31…可
変長復号化回路、32…逆量子化回路、33…逆DCT
回路、34…切替スイッチ、35…後処理回路、36…
出力端子、37…ヘッダ抜取回路、38…予測回路、3
9…加算回路、40…コントロール回路。
Claims (3)
- 【請求項1】 フレーム内の画像データを用いてフレー
ム内符号化処理を行なったフレーム内符号化信号と、フ
レーム間の差分をとった画像データを用いてフレーム間
符号化処理を行なったフレーム間符号化信号とを、画像
の動きに対応させて適応的に繰り返し記録媒体に記録す
る高能率符号化データ記録装置において、前記画像の動
きベクトル量から該動きの大きさの程度を示す動き情報
を生成する生成手段と、この生成手段で生成された動き
情報を前記フレーム内符号化信号に付加する合成手段と
を具備してなることを特徴とする高能率符号化データ処
理装置。 - 【請求項2】 フレーム内の画像データを用いてフレー
ム内符号化処理を行なったフレーム内符号化信号と、フ
レーム間の差分をとった画像データを用いてフレーム間
符号化処理を行なったフレーム間符号化信号とが、画像
の動きに対応させて適応的に繰り返し記録され、前記フ
レーム内符号化信号には前記画像の動きベクトル量から
生成される動きの大きさの程度を示す動き情報が付加さ
れた記録媒体と、この記録媒体に対して前記フレーム内
符号化信号のみを飛び越し再生して高速再生動作を実現
する際に、前記フレーム内符号化信号に付加された動き
情報に基づいて再生すべき前記フレーム内符号化信号の
位置を適応的に変更する高速再生制御手段とを具備して
なることを特徴とする高能率符号化データ処理装置。 - 【請求項3】 前記高速再生制御手段は、前記フレーム
内符号化信号に付加された動き情報に基づいて、特に動
きが激しいと判断される場合に、前記フレーム内符号化
信号とそれに続くフレーム間符号化信号とを再生するこ
とを特徴とする請求項2記載の高能率符号化データ処理
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28810393A JPH07143440A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 高能率符号化データ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28810393A JPH07143440A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 高能率符号化データ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07143440A true JPH07143440A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17725840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28810393A Pending JPH07143440A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 高能率符号化データ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07143440A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005333568A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | データ送信装置、データ送信プログラムおよびデータ送信方法、ならびに、データ受信装置、データ受信プログラムおよびデータ受信方法 |
-
1993
- 1993-11-17 JP JP28810393A patent/JPH07143440A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005333568A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | データ送信装置、データ送信プログラムおよびデータ送信方法、ならびに、データ受信装置、データ受信プログラムおよびデータ受信方法 |
JP4564782B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2010-10-20 | 日本放送協会 | データ受信装置およびデータ受信プログラム |
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