JPH0713847U - 印刷機及び打ち抜き機の給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】大量に積み重ねた紙をローラーコンベアー１４
上に置くとずれやく、給紙の可能な位置からずれている
ことが多い。また、通常左右に傾いている積み重ねた紙
は、リフターの昇降により一度調整した位置からずれて
しまう。この位置合わせを、手動による調整から自動化
することを目的とするものである。 【構成】この考案は、印刷機及び打ち抜き機の給紙装置
において、移動台の上部に設置したローラーコンベアー
１４を下部に設置されたエアーシリンダー１６により押
え板１５を押し付けることにより、停止できるようにし
た。また、移動台上部に積み重ねた紙を位置検出センサ
ー１２からの検出信号に基づいて移動台２を油圧シリン
ダー８により移動可能にした。 【効果】給紙装置に、積み重ねた紙を乗せれば、給紙位
置の調整に一切手を煩わすことな給紙作業を行うことが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、印刷機及び打ち抜き機の給紙装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、印刷機及び打ち抜き機の給紙装置は、リフター上にローラーコンベア ーとその前方に当て板を設け前後方向に移動が可能になっており前方の当て板に 大量に積み重ねた紙を押し当てて整列していた。 また、大量に積み重ねた紙を乗せた状態では、通常左右に傾いており給紙の可 能な位置からずれていることが多くリフター部にハンドルとネジを用いた調整装 置を取り付けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとしている課題】

しかし、大量に積み重ねた紙を自由に動くことのできるローラーコンベアー上 に乗せると、ずれやすいとゆう欠点があり、ずれた際の修正は人手を要して行わ なければならなかったため煩わしい作業であった。 また、積み重ねた紙を乗せた状態では、給紙の可能な位置からずれていること が多く調整を必要としていた。また、通常左右に傾いている積み重ねた紙は、リ フターの昇降により一度調整した位置からずれてしまう。 これらの位置合わせを行うためにリフター部にハンドルとネジを用いた調整装 置を設置してあった。しかしこの作業は、人手を要してたびたび行わなければな らなかったため煩わしいものであった。 印刷機や打ち抜き機は、工程の多くを自動化することを要求されており従来の 技術では不十分であった。 この考案は、手動による調整を無くし自動化することを目的とするものである 。

【０００４】

【課題を解決する手段】 この考案は、印刷機及び打ち抜き機の給紙装置において、移動台の上部に設置 したローラーコンベアー１４の下部に設置されたエアーシリンダー１６及びシリ ンダーの先端に取り付けられた押え板１５を設置すると共に、そのエアーシリン ダー１６によりローラーコンベアー１４に押え板１５を押し付けることにより、 ローラーコンベアー１４を停止できるようにした。 また、移動台２はローラー４とローラー６を介して支えられているため左右方 向には移動可能であり、移動台上部に積み重ねた紙の位置のずれを検出するセン サーを有し、その位置検出センサー１２からの検出信号に基づいて油圧シリンダ ー８を駆動することにより移動台２を給紙可能な位置に移動させるようにした。

【０００５】

【作用】

このような構成により積み重ねた紙を乗せれば、一切手を煩わすことなく給紙 作業を行うことができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の装置を図面に示した実施例について説明すると、１はリフターフレー ムで、ガイドローラー１７が取り付けてあり垂直にたてられたガイドレールに沿 って上下に移動が可能にな構造となっており、四隅に固着されたチェーン連結金 具９により連結されてあるチェーン１０をスプロケットホイール１９を介してモ ーター１８により駆動することによりリフターフレーム１は、上下に水平を維持 しつつ昇降が可能な構造となっている。 ２は、移動台でローラー４及びローラー６により左右に移動が可能な構造とな っておりリフターフレーム１に固着された油圧シリンダー８と連結金具７を介し て連結してある。また、移動台２の上側には、ローラーコンベアー１４を固着し てありその下側には押え板１５が十分通り抜けるだけの切り欠きがあり、移動台 ２の下側に固着されたエアーシリンダー１６の先端に取り付けてある押え板１５ がローラーコンベアー１４を押さえつけることができる構造である。

【０００７】 まず、給紙動作について説明すると、リフターフレーム１は、最低位置に停止 しているものとする。この状態から、ローラーコンベアー１４上に積み重ねた紙 を乗せる、次に当て板１３にこの積み重ねた紙を押し当てて整列させる。ここで エアーシリンダー１６を駆動しローラーコンベアー１４に押え板１５を押し当て てブレーキをかける。次に、積み重ねた紙の最上部が、図示されていない印刷機 又は打ち抜き機の給紙位置までリフターフレーム１は上昇し積み重ねた紙を１枚 ずつ給紙していく。この際、左右方向に給紙位置からずれていた場合位置検出セ ンサー１２が作動し位置修正を指示する信号が出力される。この信号によりソレ ノイドバルブ２３が油圧シリンダー８を駆動し位置修正を行う。位置修正が完了 すれば位置検出センサー１２から位置修正を指示する信号が解除される。

【０００８】

【考案の効果】

以上のごとく本考案にかかる給紙装置によれば、積み重ねた紙を移動台に乗せ ローラーコンベアーにブレーキをかけるのみで作業は完了し、調整作業もいっさ い不必要なため全自動にて運転ができる。また構成もきわめて簡易であるために 既設の印刷機及び打ち抜き機のリフター部に容易に取り付けが可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示し、図１は側面図、図２は上面
図、図３はリフター部の拡大断面図 図４はローラーコンベアーのブレーキ部分の断面図 図５は制御装置ブロック図

【符号の説明】

１ リフターフレーム ２ 移動台 ３ 連結ピン ４ ローラー ５ うき止めガイド ６ ローラー ７ 連結金具 ８ 油圧シリンダー ９ チェーン連結金具 １０ チェーン １１ ガイドレール １２ 位置検出センサー １３ 当て板 １４ ローラーコンベアー １５ 押え板 １６ エアーシリンダー １７ ガイドローラー １８ モーター １９ スプロケットホイール ２０ シャフト ２１ スプロケットホイール支持フレーム ２２ ベアリングユニット ２３ 油圧用ソレノイドバルブ ２４ エアー用ソレノイドバルブ ２５ スイッチ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】印刷機及び打ち抜き機の給紙部に固定一体
   化されたフレームにチェーンが垂直方向に配置され、か
   つチェーンがモーターで昇降可能にされ、チェーンの先
   端に取り付けられたリフターにローラーを介して設置さ
   れた移動台を油圧シリンダーにより移動可能で移動台上
   部のローラーコンベアー上に積み重ねた紙の位置を検出
   するセンサーを有し、その位置用センサーからの検出信
   号に基づいて移動台を移動させる手段を備えた給紙装
   置。
2. 【請求項２】移動台の上部に設置されたローラーコンベ
   アーの下部にエアーシリンダー及びシリンダーの先端に
   取り付けられた押え板を設置すると共に、そのシリンダ
   ーによりローラーコンベアーに押え板を押し付けること
   により、ローラーコンベアーを停止できるようにしたこ
   とを特徴とする給紙装置。