JPH07136855A - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents
ワイヤ放電加工装置Info
- Publication number
- JPH07136855A JPH07136855A JP28346193A JP28346193A JPH07136855A JP H07136855 A JPH07136855 A JP H07136855A JP 28346193 A JP28346193 A JP 28346193A JP 28346193 A JP28346193 A JP 28346193A JP H07136855 A JPH07136855 A JP H07136855A
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- Japan
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- wire
- workpiece
- electric discharge
- machining
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワイヤ放電加工における被加工物の切落とし
加工前の寸法測定を可能とする。 【構成】 被加工物8はX軸駆動モータ6及びY軸駆動
モータ7で移動されるX軸−Y軸クロステーブル5に固
設された加工テーブル4上に取付けられている。制御手
段9によりワイヤ放電加工に必要な形状加工プログラム
の加工経路で測定指令位置入力手段10により予め指定
された測定位置にワイヤ電極1が移動され、ワイヤ電極
1と被加工物8とが接触されて位置決めを行うワイヤ位
置決め手段11を用いて被加工物8の寸法測定が実施さ
れる。これにより、被加工物8は切落とし加工前に寸法
測定が完了するため、その状態で補正加工等の追加工が
実施できると共に、切落とし加工後における寸法測定の
工数が削減される。
加工前の寸法測定を可能とする。 【構成】 被加工物8はX軸駆動モータ6及びY軸駆動
モータ7で移動されるX軸−Y軸クロステーブル5に固
設された加工テーブル4上に取付けられている。制御手
段9によりワイヤ放電加工に必要な形状加工プログラム
の加工経路で測定指令位置入力手段10により予め指定
された測定位置にワイヤ電極1が移動され、ワイヤ電極
1と被加工物8とが接触されて位置決めを行うワイヤ位
置決め手段11を用いて被加工物8の寸法測定が実施さ
れる。これにより、被加工物8は切落とし加工前に寸法
測定が完了するため、その状態で補正加工等の追加工が
実施できると共に、切落とし加工後における寸法測定の
工数が削減される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ放電加工装置に
関するもので、特に、被加工物に対する寸法測定可能な
ワイヤ放電加工装置に関するものである。
関するもので、特に、被加工物に対する寸法測定可能な
ワイヤ放電加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のワイヤ放電加工装置の概略
構成を示す斜視図である。図6において、1はワイヤ電
極、2はワイヤ電極1を支持する上部ワイヤガイド、3
は下部ワイヤガイド、4は加工テーブル、5はX軸−Y
軸クロステーブル、6はX軸駆動モータ、7はY軸駆動
モータ、8は加工テーブル4上に取付けられた被加工
物、9は制御手段、12はCRT表示手段、13はキー
ボードである。制御手段9は、主として、CPU9a、
制御プログラムを記憶するROM9b、各種データを記
憶するRAM9c、X軸駆動モータ用ドライバ9d、Y
軸駆動モータ用ドライバ9e及びインタフェース9f等
から構成されている。そして、制御手段9はワイヤ放電
加工のための所定の形状プログラムに基づきドライバ9
d及びドライバ9eを介してX軸駆動モータ6及びY軸
駆動モータ7を駆動しX軸−Y軸クロステーブル5を任
意の方向に移動させる。
構成を示す斜視図である。図6において、1はワイヤ電
極、2はワイヤ電極1を支持する上部ワイヤガイド、3
は下部ワイヤガイド、4は加工テーブル、5はX軸−Y
軸クロステーブル、6はX軸駆動モータ、7はY軸駆動
モータ、8は加工テーブル4上に取付けられた被加工
物、9は制御手段、12はCRT表示手段、13はキー
ボードである。制御手段9は、主として、CPU9a、
制御プログラムを記憶するROM9b、各種データを記
憶するRAM9c、X軸駆動モータ用ドライバ9d、Y
軸駆動モータ用ドライバ9e及びインタフェース9f等
から構成されている。そして、制御手段9はワイヤ放電
加工のための所定の形状プログラムに基づきドライバ9
d及びドライバ9eを介してX軸駆動モータ6及びY軸
駆動モータ7を駆動しX軸−Y軸クロステーブル5を任
意の方向に移動させる。
【0003】次に、製品形状を形成するため、一例とし
て、同一経路で加工条件及びオフセット値を変更し、1
st加工、2nd加工、3rd加工と形状加工を3回実
施する場合のワイヤ放電加工及び寸法測定について説明
する。ワイヤ放電加工に必要な形状プログラムとして
は、形状加工用プログラムと切落とし加工用プログラム
との2種類が最低必要となる。これらのプログラムは制
御手段9内のROM9bに予め記憶されている。
て、同一経路で加工条件及びオフセット値を変更し、1
st加工、2nd加工、3rd加工と形状加工を3回実
施する場合のワイヤ放電加工及び寸法測定について説明
する。ワイヤ放電加工に必要な形状プログラムとして
は、形状加工用プログラムと切落とし加工用プログラム
との2種類が最低必要となる。これらのプログラムは制
御手段9内のROM9bに予め記憶されている。
【0004】図7のフローチャートに基づいて従来のワ
イヤ放電加工における手順を説明する。まず、ステップ
S301では形状加工が実行される。制御手段9内のR
OM9bに記憶されている形状加工用プログラムに従っ
て、X軸駆動モータ6及びY軸駆動モータ7が駆動さ
れ、加工テーブル4がX軸−Y軸方向に移動される。そ
して、上下部分をワイヤガイド2,3で支持されたワイ
ヤ電極1と加工テーブル4に取付けられた被加工物8と
の間に放電を発生させワイヤ放電加工が実施される。形
状加工は同一経路で加工条件とオフセット値を変更して
1st加工、2nd加工、3rd加工と3回加工が実施
される。次に、ステップS302で、切落とし加工が実
行される。ステップS301の形状加工が終了したの
ち、制御手段9内のROM9bに記憶されている切落と
し加工用プログラムに従って、切落とし加工が実施さ
れ、製品8a形状が被加工物8から切落とされ分離され
る。そして、ステップS303で、寸法測定が実行され
る。切落とされた製品8aに対してマイクロメータや三
次元測定機等を利用して測定が実施される。
イヤ放電加工における手順を説明する。まず、ステップ
S301では形状加工が実行される。制御手段9内のR
OM9bに記憶されている形状加工用プログラムに従っ
て、X軸駆動モータ6及びY軸駆動モータ7が駆動さ
れ、加工テーブル4がX軸−Y軸方向に移動される。そ
して、上下部分をワイヤガイド2,3で支持されたワイ
ヤ電極1と加工テーブル4に取付けられた被加工物8と
の間に放電を発生させワイヤ放電加工が実施される。形
状加工は同一経路で加工条件とオフセット値を変更して
1st加工、2nd加工、3rd加工と3回加工が実施
される。次に、ステップS302で、切落とし加工が実
行される。ステップS301の形状加工が終了したの
ち、制御手段9内のROM9bに記憶されている切落と
し加工用プログラムに従って、切落とし加工が実施さ
れ、製品8a形状が被加工物8から切落とされ分離され
る。そして、ステップS303で、寸法測定が実行され
る。切落とされた製品8aに対してマイクロメータや三
次元測定機等を利用して測定が実施される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
いては、製品8aの仕上がり寸法測定は被加工物8から
切落としたのちマイクロメータや三次元測定機等を利用
し、人手を介して実施されているため形状加工とは別工
程となり手間がかかる。また、寸法測定の結果、製品8
aの寸法が目標値に達していないと判定された場合で
も、製品8aは既に被加工物8から切落とされてしまっ
ており、ワイヤ放電加工装置による補正加工等の追加工
を実施することは不可能であった。
いては、製品8aの仕上がり寸法測定は被加工物8から
切落としたのちマイクロメータや三次元測定機等を利用
し、人手を介して実施されているため形状加工とは別工
程となり手間がかかる。また、寸法測定の結果、製品8
aの寸法が目標値に達していないと判定された場合で
も、製品8aは既に被加工物8から切落とされてしまっ
ており、ワイヤ放電加工装置による補正加工等の追加工
を実施することは不可能であった。
【0006】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、被加工物に対する形状加工
終了後で切落とし加工前に寸法測定可能なワイヤ放電加
工装置の提供を課題としている。
するためになされたもので、被加工物に対する形状加工
終了後で切落とし加工前に寸法測定可能なワイヤ放電加
工装置の提供を課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるワイヤ
放電加工装置は、ワイヤ電極と被加工物との間に放電を
発生させ、加工テーブル上に取付けられた前記被加工物
を前記ワイヤ電極でワイヤ放電加工する際の形状プログ
ラムに従って前記被加工物に対して、前記ワイヤ電極を
移動させ、前記ワイヤ電極に前記被加工物を接触させる
ことにより前記被加工物を位置決めし、前記被加工物の
寸法を測定するものである。
放電加工装置は、ワイヤ電極と被加工物との間に放電を
発生させ、加工テーブル上に取付けられた前記被加工物
を前記ワイヤ電極でワイヤ放電加工する際の形状プログ
ラムに従って前記被加工物に対して、前記ワイヤ電極を
移動させ、前記ワイヤ電極に前記被加工物を接触させる
ことにより前記被加工物を位置決めし、前記被加工物の
寸法を測定するものである。
【0008】また、請求項2にかかるワイヤ放電加工装
置は、請求項1に加えて、前記形状プログラムに従って
ワイヤ放電加工されたのちの切落とし加工前の前記被加
工物に対して前記ワイヤ電極を移動させ、予め指定され
た測定位置に対応する前記形状プログラムの加工経路上
の座標値と前記ワイヤ位置決め手段による位置決め動作
完了後に前記寸法測定手段で測定された座標値との座標
値差を算出するものである。
置は、請求項1に加えて、前記形状プログラムに従って
ワイヤ放電加工されたのちの切落とし加工前の前記被加
工物に対して前記ワイヤ電極を移動させ、予め指定され
た測定位置に対応する前記形状プログラムの加工経路上
の座標値と前記ワイヤ位置決め手段による位置決め動作
完了後に前記寸法測定手段で測定された座標値との座標
値差を算出するものである。
【0009】また、請求項3にかかるワイヤ放電加工装
置は、請求項1及び請求項2に加えて、前記座標値差と
予め設定された許容値とを比較し、前記座標値差が前記
許容値を越えているときには前記被加工物に対して再
度、前記ワイヤ電極によるワイヤ放電加工を実施するも
のである。
置は、請求項1及び請求項2に加えて、前記座標値差と
予め設定された許容値とを比較し、前記座標値差が前記
許容値を越えているときには前記被加工物に対して再
度、前記ワイヤ電極によるワイヤ放電加工を実施するも
のである。
【0010】
【作用】請求項1においては、被加工物をワイヤ放電加
工する際の形状プログラムに従って被加工物に対してワ
イヤ電極を移動させることにより、被加工物の寸法測定
に際して、ワイヤ電極は形状加工後の狭いスリット状部
分にも接触することなく進入できる。このため、被加工
物(製品)寸法を切落とし以前に測定できる。
工する際の形状プログラムに従って被加工物に対してワ
イヤ電極を移動させることにより、被加工物の寸法測定
に際して、ワイヤ電極は形状加工後の狭いスリット状部
分にも接触することなく進入できる。このため、被加工
物(製品)寸法を切落とし以前に測定できる。
【0011】請求項2のワイヤ放電加工装置は、請求項
1の作用に加えて、ワイヤ放電加工されたのちの切落と
し加工前の被加工物に対して、ワイヤ電極が予め指定さ
れた測定位置に形状プログラムに従って移動される。そ
の測定位置における形状プログラムの加工経路上の座標
値と被加工物に接触して測定された座標値とから座標値
差が算出され、被加工物(製品)の必要寸法が切落とし
以前に測定される。
1の作用に加えて、ワイヤ放電加工されたのちの切落と
し加工前の被加工物に対して、ワイヤ電極が予め指定さ
れた測定位置に形状プログラムに従って移動される。そ
の測定位置における形状プログラムの加工経路上の座標
値と被加工物に接触して測定された座標値とから座標値
差が算出され、被加工物(製品)の必要寸法が切落とし
以前に測定される。
【0012】請求項3のワイヤ放電加工装置は、請求項
1及び請求項2の作用に加えて、算出された座標値差が
予め設定された許容値と比較され、その許容値を越えて
大きいときには、再度、被加工物(製品)がワイヤ放電
加工されることとなる。即ち、被加工物(製品)は切落
とし以前に補正加工等される。
1及び請求項2の作用に加えて、算出された座標値差が
予め設定された許容値と比較され、その許容値を越えて
大きいときには、再度、被加工物(製品)がワイヤ放電
加工されることとなる。即ち、被加工物(製品)は切落
とし以前に補正加工等される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例にかかるワイヤ放電加
工装置の概略構成を示す斜視図である。図中、従来例と
同一符号及び記号は従来例の構成部分と同一または相当
する構成部分を示すものである。図1において、1はワ
イヤ電極、2はワイヤ電極1を支持する上部ワイヤガイ
ド、3は下部ワイヤガイド、4は加工テーブル、5はX
軸−Y軸クロステーブル、6,7はX軸−Y軸クロステ
ーブル5を任意の方向に移動させるX軸駆動モータ及び
Y軸駆動モータ、8は加工テーブル4上に取付けられた
被加工物、9は制御手段、10は測定箇所を指定するた
めの測定指令位置入力手段、11はワイヤ位置決め手段
である。また、12はCRT表示手段、13はキーボー
ドである。制御手段9は、主として、CPU9a、制御
プログラムを記憶するROM9b、各種データを記憶す
るRAM9c、X軸駆動モータ6用ドライバ9d、Y軸
駆動モータ7用ドライバ9e及びインタフェース9f等
から構成されている。
明する。図1は本発明の一実施例にかかるワイヤ放電加
工装置の概略構成を示す斜視図である。図中、従来例と
同一符号及び記号は従来例の構成部分と同一または相当
する構成部分を示すものである。図1において、1はワ
イヤ電極、2はワイヤ電極1を支持する上部ワイヤガイ
ド、3は下部ワイヤガイド、4は加工テーブル、5はX
軸−Y軸クロステーブル、6,7はX軸−Y軸クロステ
ーブル5を任意の方向に移動させるX軸駆動モータ及び
Y軸駆動モータ、8は加工テーブル4上に取付けられた
被加工物、9は制御手段、10は測定箇所を指定するた
めの測定指令位置入力手段、11はワイヤ位置決め手段
である。また、12はCRT表示手段、13はキーボー
ドである。制御手段9は、主として、CPU9a、制御
プログラムを記憶するROM9b、各種データを記憶す
るRAM9c、X軸駆動モータ6用ドライバ9d、Y軸
駆動モータ7用ドライバ9e及びインタフェース9f等
から構成されている。
【0014】図4は本実施例のワイヤ放電加工装置にお
ける寸法測定の一例を示す拡大傾斜図である。測定箇所
の指定は、加工を開始する前に予め寸法測定位置の指定
を行うためのものである。図4に示すように、被加工物
8に対してワイヤ電極1のY軸方向の座標値がY1とな
るようにワイヤ位置決めを実行したいときには、測定箇
所を指定するための測定指令位置入力手段10にてY=
Y1と指定すればよい。
ける寸法測定の一例を示す拡大傾斜図である。測定箇所
の指定は、加工を開始する前に予め寸法測定位置の指定
を行うためのものである。図4に示すように、被加工物
8に対してワイヤ電極1のY軸方向の座標値がY1とな
るようにワイヤ位置決めを実行したいときには、測定箇
所を指定するための測定指令位置入力手段10にてY=
Y1と指定すればよい。
【0015】ワイヤ位置決め手段11は、ワイヤ電極1
と被加工物8とが非接触の状態からX軸駆動モータ6及
びY軸駆動モータ7を駆動させ、ワイヤ電極1と被加工
物8の間隙が0になる位置まで自動的に加工テーブル4
を移動させ、その位置に達した時点で一旦停止され各軸
の座標値を制御手段9にて読取り記憶する。そして、そ
の後再びX軸駆動モータ6及びY軸駆動モータ7を駆動
し、ワイヤ電極1と被加工物8が非接触の状態であった
最初の位置まで自動的に加工テーブル4を移動させるも
のである。
と被加工物8とが非接触の状態からX軸駆動モータ6及
びY軸駆動モータ7を駆動させ、ワイヤ電極1と被加工
物8の間隙が0になる位置まで自動的に加工テーブル4
を移動させ、その位置に達した時点で一旦停止され各軸
の座標値を制御手段9にて読取り記憶する。そして、そ
の後再びX軸駆動モータ6及びY軸駆動モータ7を駆動
し、ワイヤ電極1と被加工物8が非接触の状態であった
最初の位置まで自動的に加工テーブル4を移動させるも
のである。
【0016】次に、図2のワイヤ放電加工制御のフロー
チャート及び図3の寸法測定処理のフローチャートを参
照して、本実施例の装置における制御について説明す
る。 《ワイヤ放電加工制御:図2参照》図2のステップS1
01で、測定箇所を指定するための測定指令位置入力手
段10により、形状加工の開始以前に測定箇所が予め指
定される。次に、ステップS102に移行して、制御手
段9内のROM9bに記憶されている形状加工用プログ
ラムに従って、X軸駆動モータ6及びY軸駆動モータ7
が駆動され加工テーブル4がX軸−Y軸方向に移動され
る。そして、上下部分をワイヤガイド2,3で支持され
たワイヤ電極1と加工テーブル4上に取付けられた被加
工物8との間に放電を発生させ、ワイヤ放電加工され
る。形状加工は同一経路で加工条件とオフセット値を変
更して1st加工、2nd加工、3rd加工と3回加工
される。
チャート及び図3の寸法測定処理のフローチャートを参
照して、本実施例の装置における制御について説明す
る。 《ワイヤ放電加工制御:図2参照》図2のステップS1
01で、測定箇所を指定するための測定指令位置入力手
段10により、形状加工の開始以前に測定箇所が予め指
定される。次に、ステップS102に移行して、制御手
段9内のROM9bに記憶されている形状加工用プログ
ラムに従って、X軸駆動モータ6及びY軸駆動モータ7
が駆動され加工テーブル4がX軸−Y軸方向に移動され
る。そして、上下部分をワイヤガイド2,3で支持され
たワイヤ電極1と加工テーブル4上に取付けられた被加
工物8との間に放電を発生させ、ワイヤ放電加工され
る。形状加工は同一経路で加工条件とオフセット値を変
更して1st加工、2nd加工、3rd加工と3回加工
される。
【0017】次に、ステップS103に移行して、この
時点では被加工物8と一体的な製品8aの寸法が測定さ
れる。形状加工が終了した後、制御手段9内のROM9
bに記憶されている形状加工用プログラムに従って測定
位置にワイヤ電極1を到達させたのち、ワイヤ位置決め
手段11にてワイヤ電極1と被加工物8とを接触させ位
置決めし、製品8aの寸法測定を行う。そして、ステッ
プS104に移行し、後述するように、寸法測定された
寸法値が許容値以内となると、制御手段9内のROM9
bに記憶されている切落とし加工用プログラムに従っ
て、切落とし加工され、製品8a形状が被加工物8から
切落とされ分離される。
時点では被加工物8と一体的な製品8aの寸法が測定さ
れる。形状加工が終了した後、制御手段9内のROM9
bに記憶されている形状加工用プログラムに従って測定
位置にワイヤ電極1を到達させたのち、ワイヤ位置決め
手段11にてワイヤ電極1と被加工物8とを接触させ位
置決めし、製品8aの寸法測定を行う。そして、ステッ
プS104に移行し、後述するように、寸法測定された
寸法値が許容値以内となると、制御手段9内のROM9
bに記憶されている切落とし加工用プログラムに従っ
て、切落とし加工され、製品8a形状が被加工物8から
切落とされ分離される。
【0018】《寸法測定処理:図3参照》図2のステッ
プS103の詳細を図3のフローチャートに基づいて説
明する。ステップS201で、制御手段9内のROM9
bに記憶されている形状加工用プログラムに従ってX軸
駆動モータ6及びY軸駆動モータ7が駆動されX軸−Y
軸クロステーブル5上に取付けられた加工テーブル4が
移動される。このとき、ワイヤ電極1と被加工物8とを
非接触の状態で移動させるため、例えば、1st加工時
に使用したオフセット値H1が設定される。
プS103の詳細を図3のフローチャートに基づいて説
明する。ステップS201で、制御手段9内のROM9
bに記憶されている形状加工用プログラムに従ってX軸
駆動モータ6及びY軸駆動モータ7が駆動されX軸−Y
軸クロステーブル5上に取付けられた加工テーブル4が
移動される。このとき、ワイヤ電極1と被加工物8とを
非接触の状態で移動させるため、例えば、1st加工時
に使用したオフセット値H1が設定される。
【0019】次に、ステップS202に移行して、測定
指令位置、即ち、Y=Y1となる位置に達した状態で停
止される。ワイヤ位置決め手段11による位置決め動作
開始の前に一旦、各軸の座標値が読取られ現在位置X1
として制御手段9内のRAM9cに記憶される。ステッ
プS203で加工テーブル4が移動される。この時の移
動は、オフセット方向と逆方向でワイヤ電極1が被加工
物8と一体的な製品8aに接近する方向である。ステッ
プS204で、ワイヤ電極1と製品8aとが接触状態
(間隙が0)となり、その間隙が0となる位置に達した
時点でワイヤ電極1に対して被加工物8は停止される。
そして、一旦、各軸の座標値が読取られ現在位置X2と
して制御手段9内のRAM9cに記憶される。
指令位置、即ち、Y=Y1となる位置に達した状態で停
止される。ワイヤ位置決め手段11による位置決め動作
開始の前に一旦、各軸の座標値が読取られ現在位置X1
として制御手段9内のRAM9cに記憶される。ステッ
プS203で加工テーブル4が移動される。この時の移
動は、オフセット方向と逆方向でワイヤ電極1が被加工
物8と一体的な製品8aに接近する方向である。ステッ
プS204で、ワイヤ電極1と製品8aとが接触状態
(間隙が0)となり、その間隙が0となる位置に達した
時点でワイヤ電極1に対して被加工物8は停止される。
そして、一旦、各軸の座標値が読取られ現在位置X2と
して制御手段9内のRAM9cに記憶される。
【0020】次に、ステップS205に移行して、加工
テーブル4が制御手段9内のRAM9cに記憶されてい
るステップS202の位置決め動作開始前の座標位置ま
で移動される。ステップS206で加工テーブル4がス
テップS202の位置決め動作開始前の座標位置で停止
される。この時点でワイヤ位置決め手段11による位置
決め動作は終了となる。また、記憶された2つの座標値
から|X1−X2|が算出され、この算出結果である座
標値差が記憶され、CRT表示画面に表示される。ステ
ップS207で次の測定指令位置があるときには、ステ
ップS201〜ステップS207までの処理が繰返され
る。次の、測定指令位置として読込まれる座標値をX
3,X4とする。測定指令位置がない場合は、制御手段
9内のROM9bに記憶されている形状加工用プログラ
ムの最後まで、X軸駆動モータ6及びY軸駆動モータ7
を駆動し、加工テーブル4を移動させる。被加工物8と
一体的な製品8aの寸法は、ステップS204で制御手
段9内のRAM9cに記憶された座標値から算出され、
CRT表示画面に表示される。
テーブル4が制御手段9内のRAM9cに記憶されてい
るステップS202の位置決め動作開始前の座標位置ま
で移動される。ステップS206で加工テーブル4がス
テップS202の位置決め動作開始前の座標位置で停止
される。この時点でワイヤ位置決め手段11による位置
決め動作は終了となる。また、記憶された2つの座標値
から|X1−X2|が算出され、この算出結果である座
標値差が記憶され、CRT表示画面に表示される。ステ
ップS207で次の測定指令位置があるときには、ステ
ップS201〜ステップS207までの処理が繰返され
る。次の、測定指令位置として読込まれる座標値をX
3,X4とする。測定指令位置がない場合は、制御手段
9内のROM9bに記憶されている形状加工用プログラ
ムの最後まで、X軸駆動モータ6及びY軸駆動モータ7
を駆動し、加工テーブル4を移動させる。被加工物8と
一体的な製品8aの寸法は、ステップS204で制御手
段9内のRAM9cに記憶された座標値から算出され、
CRT表示画面に表示される。
【0021】次に、ステップS209に移行して、測定
結果と目標値との比較が実行される。即ち、ワイヤ電極
の半径Dを用いて、K1=|H1−D|−|X1−X2
|,K2=|H1−D|−|X3−X4|が算出され、
K1,K2と許容値とがそれぞれ比較される。K1,K
2のいずれかが許容値より小さいときには測定終了とさ
れる。ステップS209でK1,K2が両方共に許容値
より大きいときにはステップS210に移行し、補正加
工等の追加工が実行される。形状加工に用いたと同じ形
状加工用プログラムを用い、オフセット値を補正して追
加工を行う。但し、追加工のし過ぎを防止するため、補
正量はK1,K2のうち、小さい方が用いられる。追加
工後は、再度、寸法測定を行いK1,K2のいずれかが
許容値内に入れば測定終了とされる。
結果と目標値との比較が実行される。即ち、ワイヤ電極
の半径Dを用いて、K1=|H1−D|−|X1−X2
|,K2=|H1−D|−|X3−X4|が算出され、
K1,K2と許容値とがそれぞれ比較される。K1,K
2のいずれかが許容値より小さいときには測定終了とさ
れる。ステップS209でK1,K2が両方共に許容値
より大きいときにはステップS210に移行し、補正加
工等の追加工が実行される。形状加工に用いたと同じ形
状加工用プログラムを用い、オフセット値を補正して追
加工を行う。但し、追加工のし過ぎを防止するため、補
正量はK1,K2のうち、小さい方が用いられる。追加
工後は、再度、寸法測定を行いK1,K2のいずれかが
許容値内に入れば測定終了とされる。
【0022】測定箇所を指定するための画面の一例を図
5に示す。この画面に基づき形状加工用プログラムに対
応する加工形状における各測定位置とステップS209
の比較で用いる許容値とが予め指定され入力される。例
えば、1つめの形状においてY=Y1の位置で測定を実
施したいときには、形状の項目に「1」、測定箇所Yの
項目に「Y1」を入力し、許容値の項目に任意の許容値
「A」を設定する。また、同一画面には、測定結果とし
てステップS206で算出した座標値差と、ステップS
208で算出した被加工物8内の製品8aの測定寸法と
が表示される。
5に示す。この画面に基づき形状加工用プログラムに対
応する加工形状における各測定位置とステップS209
の比較で用いる許容値とが予め指定され入力される。例
えば、1つめの形状においてY=Y1の位置で測定を実
施したいときには、形状の項目に「1」、測定箇所Yの
項目に「Y1」を入力し、許容値の項目に任意の許容値
「A」を設定する。また、同一画面には、測定結果とし
てステップS206で算出した座標値差と、ステップS
208で算出した被加工物8内の製品8aの測定寸法と
が表示される。
【0023】このように、本発明の一実施例のワイヤ放
電加工装置は、ワイヤ電極1と被加工物8との間に放電
を発生させ、加工テーブル4上に取付けられた被加工物
8をワイヤ電極1でワイヤ放電加工する際の形状プログ
ラムを記憶する制御手段9内のROM9bからなる記憶
手段と、ワイヤ電極1に被加工物8を接触させることに
よりワイヤ電極1に対して被加工物8を位置決めするワ
イヤ位置決め手段11と、前記記憶手段に記憶された前
記形状プログラムに従って被加工物8に対してワイヤ電
極1を移動させ、ワイヤ位置決め手段11を用いて被加
工物8の寸法を測定する制御手段9内のCPU9aから
なる寸法測定手段とを具備するものであり、これを請求
項1の実施例とすることができる。したがって、被加工
物8に対する形状加工後に切落とし加工をすることな
く、被加工物8と一体的な製品の寸法測定を行うことが
できる。
電加工装置は、ワイヤ電極1と被加工物8との間に放電
を発生させ、加工テーブル4上に取付けられた被加工物
8をワイヤ電極1でワイヤ放電加工する際の形状プログ
ラムを記憶する制御手段9内のROM9bからなる記憶
手段と、ワイヤ電極1に被加工物8を接触させることに
よりワイヤ電極1に対して被加工物8を位置決めするワ
イヤ位置決め手段11と、前記記憶手段に記憶された前
記形状プログラムに従って被加工物8に対してワイヤ電
極1を移動させ、ワイヤ位置決め手段11を用いて被加
工物8の寸法を測定する制御手段9内のCPU9aから
なる寸法測定手段とを具備するものであり、これを請求
項1の実施例とすることができる。したがって、被加工
物8に対する形状加工後に切落とし加工をすることな
く、被加工物8と一体的な製品の寸法測定を行うことが
できる。
【0024】また、前記記憶手段に記憶された前記形状
プログラムに従ってワイヤ放電加工されたのちの切落と
し加工前の被加工物8に対してワイヤ電極1を移動さ
せ、予め指定された測定位置に対応する前記形状プログ
ラムの加工経路上の座標値とワイヤ位置決め手段11に
よる位置決め動作完了後に前記寸法測定手段で測定され
た座標値との座標値差を算出する制御手段9内のCPU
9aからなる座標値差演算手段を具備するものであり、
これを請求項2の実施例とすることができる。したがっ
て、測定位置を予め指定するだけで、その位置に対応す
る形状プログラムの加工経路上の座標値とワイヤ位置決
め手段11による位置決め動作完了後に測定された座標
値との座標値差が算出され、被加工物8をワイヤ放電加
工した製品の指定位置に対する寸法測定が完了する。
プログラムに従ってワイヤ放電加工されたのちの切落と
し加工前の被加工物8に対してワイヤ電極1を移動さ
せ、予め指定された測定位置に対応する前記形状プログ
ラムの加工経路上の座標値とワイヤ位置決め手段11に
よる位置決め動作完了後に前記寸法測定手段で測定され
た座標値との座標値差を算出する制御手段9内のCPU
9aからなる座標値差演算手段を具備するものであり、
これを請求項2の実施例とすることができる。したがっ
て、測定位置を予め指定するだけで、その位置に対応す
る形状プログラムの加工経路上の座標値とワイヤ位置決
め手段11による位置決め動作完了後に測定された座標
値との座標値差が算出され、被加工物8をワイヤ放電加
工した製品の指定位置に対する寸法測定が完了する。
【0025】更に、前記座標値差演算手段で算出された
前記座標値差と予め設定された許容値とを比較し、前記
座標値差が前記許容値を越えているときには被加工物8
に対して再度、ワイヤ電極1によるワイヤ放電加工を実
施する制御手段9内のCPU9aからなる追加工手段を
具備するものであり、これを請求項3の実施例とするこ
とができる。したがって、被加工物8をワイヤ放電加工
した製品は切落とし加工前に、必要に応じて補正加工等
の追加工が施され指定位置における寸法精度が保証され
る。
前記座標値差と予め設定された許容値とを比較し、前記
座標値差が前記許容値を越えているときには被加工物8
に対して再度、ワイヤ電極1によるワイヤ放電加工を実
施する制御手段9内のCPU9aからなる追加工手段を
具備するものであり、これを請求項3の実施例とするこ
とができる。したがって、被加工物8をワイヤ放電加工
した製品は切落とし加工前に、必要に応じて補正加工等
の追加工が施され指定位置における寸法精度が保証され
る。
【0026】このように、形状プログラムに基づきワイ
ヤ電極1で放電加工された被加工物8は、切落とし加工
前の加工テーブル4上に取付けられた状態で、指定され
た測定位置に対応する形状プログラムの加工経路上の座
標値と寸法測定された被加工物8の端面の座標値との座
標値差が算出される。この座標値差がその許容値を越え
ているときには、切落とし加工前の被加工物8に対して
再度、ワイヤ電極1による追加工ができる。故に、本実
施例装置によるワイヤ放電加工で被加工物8から切落と
された製品8aにおいては、こののちに寸法測定をする
必要がなく、指定された測定位置の寸法が所定の寸法公
差内となるため、追加工の必要も生じない。
ヤ電極1で放電加工された被加工物8は、切落とし加工
前の加工テーブル4上に取付けられた状態で、指定され
た測定位置に対応する形状プログラムの加工経路上の座
標値と寸法測定された被加工物8の端面の座標値との座
標値差が算出される。この座標値差がその許容値を越え
ているときには、切落とし加工前の被加工物8に対して
再度、ワイヤ電極1による追加工ができる。故に、本実
施例装置によるワイヤ放電加工で被加工物8から切落と
された製品8aにおいては、こののちに寸法測定をする
必要がなく、指定された測定位置の寸法が所定の寸法公
差内となるため、追加工の必要も生じない。
【0027】ところで、上記実施例の記憶手段は、ワイ
ヤ電極1と被加工物8との間に放電を発生させ、加工テ
ーブル4上に取付けられた前記被加工物8を前記ワイヤ
電極1でワイヤ放電加工する際の形状プログラムを記憶
するものであるが、本発明を実施する場合には、加工条
件プログラム等の他のプログラムを付加することもでき
る。
ヤ電極1と被加工物8との間に放電を発生させ、加工テ
ーブル4上に取付けられた前記被加工物8を前記ワイヤ
電極1でワイヤ放電加工する際の形状プログラムを記憶
するものであるが、本発明を実施する場合には、加工条
件プログラム等の他のプログラムを付加することもでき
る。
【0028】また、上記実施例のワイヤ位置決め手段1
1は、ワイヤ電極1に被加工物8を接触させることによ
りワイヤ電極1に対して被加工物8を位置決めするもの
であるが、本発明を実施する場合には、ワイヤ電極1と
被加工物8の相対位置が決定できればよい。
1は、ワイヤ電極1に被加工物8を接触させることによ
りワイヤ電極1に対して被加工物8を位置決めするもの
であるが、本発明を実施する場合には、ワイヤ電極1と
被加工物8の相対位置が決定できればよい。
【0029】そして、上記実施例の寸法測定手段は、記
憶手段に記憶された形状プログラムに従って被加工物8
に対してワイヤ電極1を移動させ、ワイヤ位置決め手段
11を用いて被加工物8の寸法を測定するものである
が、本発明を実施する場合には、ワイヤ電極1と被加工
物8の相対位置により被加工物8の寸法を測定すること
ができる。
憶手段に記憶された形状プログラムに従って被加工物8
に対してワイヤ電極1を移動させ、ワイヤ位置決め手段
11を用いて被加工物8の寸法を測定するものである
が、本発明を実施する場合には、ワイヤ電極1と被加工
物8の相対位置により被加工物8の寸法を測定すること
ができる。
【0030】更に、上記実施例の座標値差演算手段は、
記憶手段に記憶された形状プログラムに従ってワイヤ放
電加工されたのちの切落とし加工前の被加工物8に対し
てワイヤ電極1を移動させ、予め指定された測定位置に
対応する形状プログラムの加工経路上の座標値とワイヤ
位置決め手段11による位置決め動作完了後に寸法測定
手段で測定された座標値との座標値差を算出する制御手
段9内のCPU9aからなるものであるが、本発明を実
施する場合には、予め指定された測定位置に対応する形
状プログラムの加工経路上の座標値とワイヤ位置決め手
段11による位置決め動作完了後に寸法測定手段で測定
された座標値との座標値差を算出するものであればよ
い。
記憶手段に記憶された形状プログラムに従ってワイヤ放
電加工されたのちの切落とし加工前の被加工物8に対し
てワイヤ電極1を移動させ、予め指定された測定位置に
対応する形状プログラムの加工経路上の座標値とワイヤ
位置決め手段11による位置決め動作完了後に寸法測定
手段で測定された座標値との座標値差を算出する制御手
段9内のCPU9aからなるものであるが、本発明を実
施する場合には、予め指定された測定位置に対応する形
状プログラムの加工経路上の座標値とワイヤ位置決め手
段11による位置決め動作完了後に寸法測定手段で測定
された座標値との座標値差を算出するものであればよ
い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のワイヤ
放電加工装置は、ワイヤ電極と被加工物との間に放電を
発生させ、加工テーブル上に取付けられた被加工物をワ
イヤ電極でワイヤ放電加工する際の形状プログラムを記
憶する記憶手段と、ワイヤ電極に被加工物を接触させる
ことにより被加工物の位置決めするワイヤ位置決め手段
と、記憶された形状プログラムに従って被加工物に対し
てワイヤ電極を移動させ、ワイヤ位置決め手段を用いて
被加工物の寸法を測定する寸法測定手段とを具備してお
り、被加工物に対する形状加工後に切落とし加工をする
ことなく、被加工物と一体的な製品の寸法測定を行うこ
とができるという効果がある。
放電加工装置は、ワイヤ電極と被加工物との間に放電を
発生させ、加工テーブル上に取付けられた被加工物をワ
イヤ電極でワイヤ放電加工する際の形状プログラムを記
憶する記憶手段と、ワイヤ電極に被加工物を接触させる
ことにより被加工物の位置決めするワイヤ位置決め手段
と、記憶された形状プログラムに従って被加工物に対し
てワイヤ電極を移動させ、ワイヤ位置決め手段を用いて
被加工物の寸法を測定する寸法測定手段とを具備してお
り、被加工物に対する形状加工後に切落とし加工をする
ことなく、被加工物と一体的な製品の寸法測定を行うこ
とができるという効果がある。
【0032】請求項2のワイヤ放電加工装置は、請求項
1の効果に加えて、記憶された形状プログラムに従って
ワイヤ放電加工されたのちの切落とし加工前の被加工物
に対してワイヤ電極を移動させ、予め指定された測定位
置に対応する形状プログラムの加工経路上の座標値とワ
イヤ位置決め手段による位置決め動作完了後に寸法測定
手段で測定された座標値との座標値差を算出する座標値
差演算手段を具備しており、測定位置を予め指定するだ
けで、その位置に対応する形状プログラムの加工経路上
の座標値とワイヤ位置決め手段による位置決め動作完了
後に測定された座標値との座標値差が算出され、被加工
物をワイヤ放電加工した製品の指定位置に対する寸法測
定が完了するという効果がある。
1の効果に加えて、記憶された形状プログラムに従って
ワイヤ放電加工されたのちの切落とし加工前の被加工物
に対してワイヤ電極を移動させ、予め指定された測定位
置に対応する形状プログラムの加工経路上の座標値とワ
イヤ位置決め手段による位置決め動作完了後に寸法測定
手段で測定された座標値との座標値差を算出する座標値
差演算手段を具備しており、測定位置を予め指定するだ
けで、その位置に対応する形状プログラムの加工経路上
の座標値とワイヤ位置決め手段による位置決め動作完了
後に測定された座標値との座標値差が算出され、被加工
物をワイヤ放電加工した製品の指定位置に対する寸法測
定が完了するという効果がある。
【0033】請求項3のワイヤ放電加工装置は、請求項
1及び請求項2の効果に加えて、算出された座標値差と
予め設定された許容値とを比較し、座標値差が許容値を
越えているときには被加工物に対して再度、ワイヤ電極
によるワイヤ放電加工を実施する追加工手段を具備して
おり、被加工物をワイヤ放電加工した製品は切落とし加
工前に、必要に応じて補正加工等の追加工が施され指定
位置における寸法精度が保証されるという効果がある。
1及び請求項2の効果に加えて、算出された座標値差と
予め設定された許容値とを比較し、座標値差が許容値を
越えているときには被加工物に対して再度、ワイヤ電極
によるワイヤ放電加工を実施する追加工手段を具備して
おり、被加工物をワイヤ放電加工した製品は切落とし加
工前に、必要に応じて補正加工等の追加工が施され指定
位置における寸法精度が保証されるという効果がある。
【図1】図1は本発明の一実施例にかかるワイヤ放電加
工装置の概略構成を示す斜視図である。
工装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の一実施例にかかるワイヤ放電加
工装置のワイヤ放電加工制御手順を示すフローチャート
である。
工装置のワイヤ放電加工制御手順を示すフローチャート
である。
【図3】図3は本発明の一実施例にかかるワイヤ放電加
工装置の寸法測定処理手順を示すフローチャートであ
る。
工装置の寸法測定処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】図4は本発明の一実施例にかかるワイヤ放電加
工装置における被加工物の製品の切落とし加工前の寸法
測定状況を示す拡大斜視図である。
工装置における被加工物の製品の切落とし加工前の寸法
測定状況を示す拡大斜視図である。
【図5】図5は本発明の一実施例にかかるワイヤ放電加
工装置の寸法測定における画面を示す図である。
工装置の寸法測定における画面を示す図である。
【図6】図6は従来のワイヤ放電加工装置の概略構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図7】図7は従来のワイヤ放電加工の手順を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
1 ワイヤ電極 4 加工テーブル 5 X軸−Y軸クロステーブル 6 X軸駆動モータ 7 Y軸駆動モータ 8 被加工物 9 制御手段 9a CPU 9b ROM 9c RAM 10 測定指令位置入力手段 11 ワイヤ位置決め手段
Claims (3)
- 【請求項1】 ワイヤ電極と被加工物との間に放電を発
生させ、加工テーブル上に取付けられた前記被加工物を
前記ワイヤ電極でワイヤ放電加工する際の形状プログラ
ムを記憶する記憶手段と、 前記ワイヤ電極に前記被加工物を接触させることによ
り、前記被加工物を位置決めするワイヤ位置決め手段
と、 前記記憶手段に記憶された前記形状プログラムに従って
前記被加工物に対して前記ワイヤ電極を移動させ、前記
ワイヤ位置決め手段を用いて前記被加工物の寸法を測定
する寸法測定手段とを具備することを特徴とするワイヤ
放電加工装置。 - 【請求項2】 前記記憶手段に記憶された前記形状プロ
グラムに従ってワイヤ放電加工されたのちの切落とし加
工前の前記被加工物に対して、前記ワイヤ電極を移動さ
せ、予め指定された測定位置に対応する前記形状プログ
ラムの加工経路上の座標値と前記ワイヤ位置決め手段に
よる位置決め動作完了後に、前記寸法測定手段で測定さ
れた座標値との座標値差を算出する座標値差演算手段と
を具備することを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放
電加工装置。 - 【請求項3】 前記座標値差演算手段で算出された前記
座標値差と予め設定された許容値とを比較し、前記座標
値差が前記許容値を越えているときには前記被加工物に
対して再度、前記ワイヤ電極によるワイヤ放電加工を実
施する追加工手段を具備することを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載のワイヤ放電加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283461A JP2768239B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ワイヤ放電加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5283461A JP2768239B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ワイヤ放電加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07136855A true JPH07136855A (ja) | 1995-05-30 |
JP2768239B2 JP2768239B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=17665849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5283461A Expired - Lifetime JP2768239B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | ワイヤ放電加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2768239B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100462703B1 (ko) * | 1996-12-30 | 2005-04-19 | 대우종합기계 주식회사 | 와이어방전가공기의가공형상측정방법 |
JP2012035363A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Fanuc Ltd | ワーク計測機能を有するワイヤカット放電加工機 |
CN103252545A (zh) * | 2012-02-15 | 2013-08-21 | 发那科株式会社 | 进行变形消除加工的电火花线切割机 |
CN114799377A (zh) * | 2022-04-20 | 2022-07-29 | 安徽应流航源动力科技有限公司 | 可控制镍基单晶叶片铸造用籽晶晶体取向的切割方法 |
US11458555B2 (en) | 2019-02-06 | 2022-10-04 | Fanuc Corporation | Wire electrical discharge machine |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110842307B (zh) * | 2019-11-22 | 2020-07-17 | 合肥工业大学 | 一种针对可达性差复杂内壁结构的电解加工工具 |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS569131A (en) * | 1979-06-26 | 1981-01-30 | Mitsubishi Electric Corp | Wire cut electric discharge machining method |
JPS57211428A (en) * | 1981-06-22 | 1982-12-25 | Mitsubishi Electric Corp | Electric discharge machine |
JP3113725U (ja) * | 2005-06-16 | 2005-09-15 | 肇榮 洪 | ジェット水流式洗濯機 |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP5283461A patent/JP2768239B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
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JP2012035363A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Fanuc Ltd | ワーク計測機能を有するワイヤカット放電加工機 |
US8637785B2 (en) | 2010-08-06 | 2014-01-28 | Fanuc Corporation | Wire-cut electric discharge machine having workpiece measuring mechanism |
CN103252545A (zh) * | 2012-02-15 | 2013-08-21 | 发那科株式会社 | 进行变形消除加工的电火花线切割机 |
JP2013166196A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Fanuc Ltd | 歪み取り加工を行うワイヤ放電加工機 |
US9199325B2 (en) | 2012-02-15 | 2015-12-01 | Fanuc Corporation | Wire electric discharge machine performing distortion removing machining |
US11458555B2 (en) | 2019-02-06 | 2022-10-04 | Fanuc Corporation | Wire electrical discharge machine |
CN114799377A (zh) * | 2022-04-20 | 2022-07-29 | 安徽应流航源动力科技有限公司 | 可控制镍基单晶叶片铸造用籽晶晶体取向的切割方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2768239B2 (ja) | 1998-06-25 |
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