JPH0713164Y2 - 平板型蛍光灯 - Google Patents
平板型蛍光灯Info
- Publication number
- JPH0713164Y2 JPH0713164Y2 JP473590U JP473590U JPH0713164Y2 JP H0713164 Y2 JPH0713164 Y2 JP H0713164Y2 JP 473590 U JP473590 U JP 473590U JP 473590 U JP473590 U JP 473590U JP H0713164 Y2 JPH0713164 Y2 JP H0713164Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorescent lamp
- electrode
- lanthanum boride
- glass
- flat fluorescent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Discharge Lamp (AREA)
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、面発光する平板型蛍光灯、とりわけ液晶テレ
ビや液晶ディスプレイなどのバックライトに好適に用い
られる蛍光灯に関する。
ビや液晶ディスプレイなどのバックライトに好適に用い
られる蛍光灯に関する。
[従来の技術] 従来、各種液晶表示装置のバックライトなどに使用され
る平板型蛍光灯としては、片面にそれぞれ蛍光体膜を有
する一対のガラス基板をほぼ平行に間隔をおき、かつ、
蛍光体膜が内側に位置するように配設し、スペーサーを
介してまたはスペーサーを介することなく直接、周辺部
で接合することにより密封空間を形成し、前記密封空間
の両側に一対の冷陰極型電極を対向配置し、前記密封空
間内に微量の水銀蒸気を含むガスが封入されたものが知
られている。そして電極間に電圧を印加して放電させる
ことにより水銀蒸気を励起し、発生する紫外線が蛍光体
膜を励起して発光させるようになっている。
る平板型蛍光灯としては、片面にそれぞれ蛍光体膜を有
する一対のガラス基板をほぼ平行に間隔をおき、かつ、
蛍光体膜が内側に位置するように配設し、スペーサーを
介してまたはスペーサーを介することなく直接、周辺部
で接合することにより密封空間を形成し、前記密封空間
の両側に一対の冷陰極型電極を対向配置し、前記密封空
間内に微量の水銀蒸気を含むガスが封入されたものが知
られている。そして電極間に電圧を印加して放電させる
ことにより水銀蒸気を励起し、発生する紫外線が蛍光体
膜を励起して発光させるようになっている。
ここで電極としては、特開昭60-225347や実願昭63-1169
63で開示されているように、電極材料としてはニッケル
や鉄合金が用いられ、また電極の形状としては、断面が
コの字の型あるいはΣ型のように凹みを有するいわゆる
ホローカソード型の電極が用いられる。
63で開示されているように、電極材料としてはニッケル
や鉄合金が用いられ、また電極の形状としては、断面が
コの字の型あるいはΣ型のように凹みを有するいわゆる
ホローカソード型の電極が用いられる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記した冷陰極タイプの放電管において
は、放電に際して陰極の表面において、電子が陰極から
飛び出すのに必要な電位勾配が必要でこの電位勾配(陰
極降下)は発光に寄与せずエネルギーロスとなるので、
陰極降下が小さいことが蛍光灯のような放電管の発光効
率を高めるうえで好ましい。前記した陰極表面近傍にお
いて生じる陰極降下は、電極の材質、電極の形状、電極
の表面積などによって定まる。電極の表面がニッケルや
鉄合金のような金属である従来の技術においては、陰極
降下が大きく、エネルギーロスが大きいという欠点があ
った。本考案は、上記した欠点を改善し、発光効率がよ
い蛍光灯を提供するものである。
は、放電に際して陰極の表面において、電子が陰極から
飛び出すのに必要な電位勾配が必要でこの電位勾配(陰
極降下)は発光に寄与せずエネルギーロスとなるので、
陰極降下が小さいことが蛍光灯のような放電管の発光効
率を高めるうえで好ましい。前記した陰極表面近傍にお
いて生じる陰極降下は、電極の材質、電極の形状、電極
の表面積などによって定まる。電極の表面がニッケルや
鉄合金のような金属である従来の技術においては、陰極
降下が大きく、エネルギーロスが大きいという欠点があ
った。本考案は、上記した欠点を改善し、発光効率がよ
い蛍光灯を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 上記欠点を改善する本考案は、ほぼ平行に配設され内面
に蛍光体膜を有する第1および第2のガラス基板を互に
間隔をおいて周辺をシールして水銀蒸気を含む密封空間
を形成し、前記密封空間内に一対の冷陰極の電極を対向
配置した蛍光灯であって、前記電極の表面を硼化ランタ
ン(LaB6)で被覆した平板型蛍光灯である。
に蛍光体膜を有する第1および第2のガラス基板を互に
間隔をおいて周辺をシールして水銀蒸気を含む密封空間
を形成し、前記密封空間内に一対の冷陰極の電極を対向
配置した蛍光灯であって、前記電極の表面を硼化ランタ
ン(LaB6)で被覆した平板型蛍光灯である。
硼化ランタンを電極表面に被覆する方法としては、硼化
ランタンの微粉末を、たとえばビヒクル液(田中マツセ
イ(株)製商品名TRB1)に懸濁させ、さらに必要により
エチルセルロースやニトロセルロースで粘度調整をおこ
ない塗布液とする。そしてこの塗布液に硼化ランタンを
被覆すべき電極を漬けて、その後取り出し、乾燥する方
法が用いられる。また硼化ランタンを、減圧された雰囲
気中で、たとえば電子ビーム蒸着法などにより被覆する
蒸着法を用いることができる。
ランタンの微粉末を、たとえばビヒクル液(田中マツセ
イ(株)製商品名TRB1)に懸濁させ、さらに必要により
エチルセルロースやニトロセルロースで粘度調整をおこ
ない塗布液とする。そしてこの塗布液に硼化ランタンを
被覆すべき電極を漬けて、その後取り出し、乾燥する方
法が用いられる。また硼化ランタンを、減圧された雰囲
気中で、たとえば電子ビーム蒸着法などにより被覆する
蒸着法を用いることができる。
第3図(a)、(b)に示されるように硼化ランタンの
被覆2Bは、電極2Aの表面の全部または一部に被覆するこ
とができ、厚みとしては数100A〜数μmの厚みが好まし
く用いられる。
被覆2Bは、電極2Aの表面の全部または一部に被覆するこ
とができ、厚みとしては数100A〜数μmの厚みが好まし
く用いられる。
[作用] 本考案にかかる電極表面には、硼化ランタンが被覆され
ているため、放電に際しては陰極表面近傍に生じる電位
勾配を小さくすることができる。したがって、発光に寄
与しないエネルギー損失を小さくすることができ、蛍光
灯の発光効率をあげることができる。
ているため、放電に際しては陰極表面近傍に生じる電位
勾配を小さくすることができる。したがって、発光に寄
与しないエネルギー損失を小さくすることができ、蛍光
灯の発光効率をあげることができる。
[実施例] 以下に本考案の実施例を図面に基いて説明する。第1図
は、本考案の平板型蛍光灯の概略平面図および断面図で
あり、第2図は本考案の平板型蛍光灯の主要部組立図で
ある。第3図は本考案にかかる電極の表面に硼化ランタ
ンが被覆された電極の一実施例を示す図である。
は、本考案の平板型蛍光灯の概略平面図および断面図で
あり、第2図は本考案の平板型蛍光灯の主要部組立図で
ある。第3図は本考案にかかる電極の表面に硼化ランタ
ンが被覆された電極の一実施例を示す図である。
第1図において、上面ガラス基板1、スペーサーガラス
4および下面ガラス基板9で低融点ガラス(以下フリッ
トという)を接着材として真空容器(0.04〜0.8Paの水
銀とArガスが封入されている。)を形成している。第2
図に示されるように、内部には硼化ランタンが被覆され
た電極2がリード片3と溶接され、密封空間内に対向し
てセットされる。スペーサーガラス4は中央部が切り欠
いてあり、そこに排気管6がフリットによって封着され
る。排気管6内には水銀ディスペンサー8が挿入され、
スペーサーガラス4にはリード片3がセットされるよう
に凹部が設けられている。ガラス基板1、9にはそれぞ
れ蛍光体10、11が塗布してある。そしてガラス基板1、
9はフリット5によりスペーサーガラス4に、排気管6
はフリット7によりスペーサーガラス4およびガラス基
板1、9に接着される。
4および下面ガラス基板9で低融点ガラス(以下フリッ
トという)を接着材として真空容器(0.04〜0.8Paの水
銀とArガスが封入されている。)を形成している。第2
図に示されるように、内部には硼化ランタンが被覆され
た電極2がリード片3と溶接され、密封空間内に対向し
てセットされる。スペーサーガラス4は中央部が切り欠
いてあり、そこに排気管6がフリットによって封着され
る。排気管6内には水銀ディスペンサー8が挿入され、
スペーサーガラス4にはリード片3がセットされるよう
に凹部が設けられている。ガラス基板1、9にはそれぞ
れ蛍光体10、11が塗布してある。そしてガラス基板1、
9はフリット5によりスペーサーガラス4に、排気管6
はフリット7によりスペーサーガラス4およびガラス基
板1、9に接着される。
以下に部品別に詳細に説明する。
(1)上面ガラス基板1、下面ガラス基板9およびスペ
ーサーガラス4はソーダライムシリカガラスを使用して
いる。
ーサーガラス4はソーダライムシリカガラスを使用して
いる。
(2)電極2は、第3図(a)に示される断面がUの字
型の形状をし、線経が0.15mmのステンレスを30メッシュ
の粗さに編んだ網体の両先端の部分に、約0.2μmの厚
みの硼化ランタンを被覆したものを使用している。
型の形状をし、線経が0.15mmのステンレスを30メッシュ
の粗さに編んだ網体の両先端の部分に、約0.2μmの厚
みの硼化ランタンを被覆したものを使用している。
(3)リード片3は酸化処理をほどこした42Ni-6Cr-Fe
合金を用いている。
合金を用いている。
(4)フリット5、7は低融点で接着を可能とするため
鉛入りガラスを用いている。
鉛入りガラスを用いている。
(5)排気管6は排気及び、Ar封入後封止するが、封止
を容易にするために融点の低い鉛入ガラスを用いてい
る。
を容易にするために融点の低い鉛入ガラスを用いてい
る。
(6)水銀ディスペンサー8は封止前に挿入し、封止後
高周波加熱により水銀に分解する水銀の金属間化合物を
用いている。
高周波加熱により水銀に分解する水銀の金属間化合物を
用いている。
(7)蛍光体10、11はガラス基板のそれぞれ内面にスク
リーン印刷法により塗布する。蛍光体はR、G、Bの三
波長タイプであり、それぞれを適宜ブレンドして用いて
いる。
リーン印刷法により塗布する。蛍光体はR、G、Bの三
波長タイプであり、それぞれを適宜ブレンドして用いて
いる。
上記のようにして製作した蛍光灯を1次電圧6V、1次電
流0.33A、2次電圧600V、2次電流6mAで点灯した。電力
は1次側は直流電源(電圧6V)を用い、2次側はインバ
ーターにより周波数約20kHz、デューティー比が約8%
になるようにした。80分間の灯点を行い、ガラス基板前
面において輝度計により輝度を測定し、第4図の曲線A
が得られた。
流0.33A、2次電圧600V、2次電流6mAで点灯した。電力
は1次側は直流電源(電圧6V)を用い、2次側はインバ
ーターにより周波数約20kHz、デューティー比が約8%
になるようにした。80分間の灯点を行い、ガラス基板前
面において輝度計により輝度を測定し、第4図の曲線A
が得られた。
比較例 電極表面に硼化ランタンの被覆を施さなかったことのほ
かは、実施例と全く同様にして平板型蛍光灯を製作し
た。実施例と同様にして輝度を測定したところ第4図の
曲線Bが得られた。
かは、実施例と全く同様にして平板型蛍光灯を製作し
た。実施例と同様にして輝度を測定したところ第4図の
曲線Bが得られた。
上記より、本考案の、電極に硼化ランタンが被覆された
蛍光灯は、硼化ランタンの被覆の施さない比較例よりも
輝度が高く、すなわち発光効率が改善されていることが
わかる。
蛍光灯は、硼化ランタンの被覆の施さない比較例よりも
輝度が高く、すなわち発光効率が改善されていることが
わかる。
[考案の効果] 本考案の蛍光灯は、電極表面に硼化ランタンが被覆され
て、発光に寄与しないエネルギーロスが低減され発光効
率が高められている。したがって各種液晶表示装置のバ
ックライトに用いると、低電力で明るい画像が得られ
る。
て、発光に寄与しないエネルギーロスが低減され発光効
率が高められている。したがって各種液晶表示装置のバ
ックライトに用いると、低電力で明るい画像が得られ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本考案の平板型蛍光灯の概略平面図および断
面図、第2図は本考案の平板型蛍光灯の主要部組立図、
第3図は本考案にかかる電極の一実施例を示す図、第4
図は本考案の蛍光灯の輝度を説明するための図である。
面図、第2図は本考案の平板型蛍光灯の主要部組立図、
第3図は本考案にかかる電極の一実施例を示す図、第4
図は本考案の蛍光灯の輝度を説明するための図である。
Claims (1)
- 【請求項1】ほぼ平行に配設され内面に蛍光体膜を有す
る第1および第2のガラス基板を互に間隔をおいて周辺
をシールすることにより水銀蒸気を含む密封空間を形成
し、前記密封空間内に一対の冷陰極の電極を対向配置し
た蛍光灯において、前記電極の表面を硼化ランタンで被
覆したことを特徴とする平板型蛍光灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP473590U JPH0713164Y2 (ja) | 1990-01-23 | 1990-01-23 | 平板型蛍光灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP473590U JPH0713164Y2 (ja) | 1990-01-23 | 1990-01-23 | 平板型蛍光灯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0395551U JPH0395551U (ja) | 1991-09-30 |
JPH0713164Y2 true JPH0713164Y2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=31508469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP473590U Expired - Lifetime JPH0713164Y2 (ja) | 1990-01-23 | 1990-01-23 | 平板型蛍光灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713164Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7499136B2 (en) | 2004-04-26 | 2009-03-03 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device |
USRE43123E1 (en) | 1997-06-12 | 2012-01-24 | Sharp Kabushiki Kaisha | Vertically-aligned (VA) liquid crystal display device |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4940776B2 (ja) * | 2006-06-16 | 2012-05-30 | ソニー株式会社 | 光ディスク記録再生装置 |
-
1990
- 1990-01-23 JP JP473590U patent/JPH0713164Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE43123E1 (en) | 1997-06-12 | 2012-01-24 | Sharp Kabushiki Kaisha | Vertically-aligned (VA) liquid crystal display device |
US7499136B2 (en) | 2004-04-26 | 2009-03-03 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0395551U (ja) | 1991-09-30 |
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