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JPH0713054B2 - 5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホンアミドの製造法 - Google Patents

5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホンアミドの製造法

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Publication number
JPH0713054B2
JPH0713054B2 JP27658287A JP27658287A JPH0713054B2 JP H0713054 B2 JPH0713054 B2 JP H0713054B2 JP 27658287 A JP27658287 A JP 27658287A JP 27658287 A JP27658287 A JP 27658287A JP H0713054 B2 JPH0713054 B2 JP H0713054B2
Authority
JP
Japan
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acetyl
alkylbenzenesulfonamide
alkylacetophenone
producing
chloride
Prior art date
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JP27658287A
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JPH01117854A (ja
Inventor
博 五田
昌男 河村
邦興 加藤
佐藤  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd filed Critical Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Publication of JPH01117854A publication Critical patent/JPH01117854A/ja
Publication of JPH0713054B2 publication Critical patent/JPH0713054B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホ
ンアミドの新規な製造方法に関する。
5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホンアミドは
心臓薬として知られるフェニルエタノールアミン誘導体
製造の中間原料として有用な化合物である。
(従来の技術) 従来5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホンアミ
ドを製造する方法は種々知られている。
例えば、インディアンジャーナルオブケミストリー(In
dian.J.Chem.)18B277〜279(1979)には下に示すよう
に4−メチルアセトフェノンをクロロホルム中でクロル
スルホン酸と加熱反応させて5−アセチル−2−メチル
ベンゼンスルホニルクロライドとなしこれをアンモニア
と反応させて5−アセチル−2−メチルベンゼンスルホ
ンアミドを得る方法が記載されているが、その収率は30
%と低い。
また、西独公開特許公報第2843016号には3−アミノ−
4−メチルアセトフェノンを低温でジアゾ化した後、氷
酢酸中で塩化銅の存在下に亜硫酸ガスと反応させて5−
アセチル−2−メチルベンゼンスルホニルクロライドと
なし、これをアンモニアと反応させて5−アセチル−2
−メチルベンゼンスルホンアミドを製造する方法が記さ
れているが原料が高価な上、ジアゾ化反応は低濃度で行
うため容積効率が悪くかつ全体の工程が長いため工業的
に有利な反応とは云えない。
また、先に本出願人が、出願した特公昭60−33425に
は、4−メチルアセトフェノンを大過剰の硫酸でアセチ
ル基を保護し、三酸化イオウでベンゼン環を選択的スル
ホン化し、塩化チオニルで5−アセチル−2−メチルベ
ンゼンスルホニルクロライドとなし、これをアンモニア
と反応させて5−アセチル−2−メチルベンゼンスルホ
ンアミドを得る方法を記載しているが、大過剰の硫酸を
用いるため、廃酸が多く工業的に問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、前記した5−アセチル−2−アルキルベ
ンゼンスルホンアミドの工業的に有利な製造方法を見出
すべく鋭意研究し、工業原料として容易に入手し得る4
−アルキルアセトフェノンを用いることに着目した。
しかしながら、4−アルキルアセトフェノンを常法によ
り、スルホン化反応を行うと先ず、アセチル基がスルホ
ン化されその後、ベンゼン環がスルホン化されるため、
本発明の目的である選択的ベンゼン環スルホン化を行う
には不適当である。そこで、本発明者らは、アセチル基
を保護してベンゼン環をスルホン化する方法について鋭
意研究した結果、4−アルキルアセトフェノンをアルキ
ルアミンと反応させて4−アルキルアセトフェノンアル
キルイミドとするとき、この化合物は、高収率にてベン
ゼン環スルホン化物を与えることを見い出した。
即ち、4−アルキルアセトフェノンアルキルイミドは、
クロルスルホン酸または、クロルスルホン酸および塩化
チオニルにより容易に5−アセチル−2−アルキルベン
ゼンスルホニルクロライドアルキルイミドまで変換され
る。この化合物を水にて加水分解することによって、5
−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホニルクロライ
ドとし、ついでアンモニアと反応させることにより目的
とする5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホンア
ミドを得ることができる。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、従来有機化合物としてよく知られているアル
キルイミド誘導体を工業的に利用する新規な5−アセチ
ル−2−アルキルベンゼンスルホンアミドの製造方法を
提供するものである。
その要旨は、4−アルキルアセトフェノンを原料とし、
5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホンアミドを
製造するにあたり、一般式(I) (式中R1はC1〜C4のアルキル基を示す。) で表わされる4−アルキルアセトフェノンと一般式(I
I) R2NH2 (II) (式中R2はC1〜C4のアルキル基を示す。) で表わされるアルキルアミンを反応させ一般式(III) (式中R1,R2は前記と同じである。) で表わされる4−アルキルアセトフェノンアルキルイミ
ドとし、これをスルホニルクロル化後、加水分解するこ
とにより、一般式(IV) (式中R1は前記と同じである。) で表わされる5−アセチル−2−アルキルベンゼンスル
ホニルクロライドとなし、ついでアンモニアと反応させ
ることを特徴とする一般式(V) (式中R1は前記と同じである。) で表わされる5−アセチル−2−アルキルベンゼンスル
ホンアミドの製造法である。
4−アルキルアセトフェノンをアルキルイミド化するに
は、従来より知られている通常のアルキルイミド化法に
よることができるが、本発明においては、アルキルアミ
ンとして、メチルアミン,エチルアミン,n−プロピルア
ミン,イソプロピルアミン,n−ブチルアミン,イソブチ
ルアミン等のアルキルアミンを用いて有利にイミド化す
ることができる。
5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホニルクロラ
イドは、以上のようにして得られる4−アルキルアセト
フェノンアルキルイミドをクロルスルホン酸またはクロ
ルスルホン酸および塩化チオニルと反応させた後、加水
分解することにより得ることができる。
上記クロルスルホン酸の使用量は、特に限定されるもの
ではないが、通常、4−アルキルアセトフェノンアルキ
ルイミドに対して1〜10倍モル,好ましくは4〜7倍モ
ルの範囲で過剰に用いる。
クロルスルホニル化の反応温度は50〜150℃,好ましく
は80〜120℃の範囲である。反応温度が高すぎると副反
応が起こり他方、反応温度が低すぎると反応速度が実用
上、遅すぎるからである。また、反応中塩化チオニルを
添加すれば収率は向上する。塩化チオニルの添加量は特
に限定されるものではないが、通常用いる4−アルキル
アセトフェノンアルキルイミドに対して0.5〜5倍モ
ル,好ましくは1〜3倍モルの範囲である。添加量が少
なすぎると効果が表われず、多すぎてもそれに見合う効
果は得られない。
加水分解は、反応後、反応液を水に添加することにより
完結する。
アミド化反応においては、前記反応により生成した5−
アセチル−2−アルキルベンゼンスルホニルクロライド
を単離することなく、そのままアンモニアを添加して反
応させることができる。アンモニアはガスまたは水溶液
で用いることができる。
アンモニアの使用量は、特に限定されるものではない
が、通常、5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホ
ニルクロライドの1〜10倍モル,好ましくは2〜5倍モ
ルの範囲である。少なすぎると収率は低下し、多すぎて
もさしたる効果がなく不経済である。
反応温度は一般に低温がよく、−10〜40℃,好ましくは
0〜15℃の範囲である。反応温度があまりに高いとき
は、副反応が起こり他方、あまりに低いときは、反応速
度が遅く、いずれの場合も、目的とする生成物の収率が
低下するからである。
(発明の効果) 本発明の製造法によると、選択的にベンゼン環を直接ス
ルホニルクロル化することができ、高収率にて目的物で
ある5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホンアミ
ドを得ることができる。また、従来法と比較して工程が
短く廃酸も少ないため工業的に非常にすぐれた方法であ
る。
(実施例) 以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。
実施例−1 撹拌器,温度計および冷却器を備えた1容量4つ口フ
ラスコに4−メチルアセトフェノン53.6(0.4モル)お
よびジエチルエーテル200mlを仕込み、撹拌下−30℃で
メチルアミン24.8g(0.8モル)を導入した。これに、1
モル濃度の四塩化チタンヘキサン溶液220mlを添加し、
1.5時間−30℃で撹拌した。その後、反応液を室温で
過し、液を濃縮することにより4−メチルアセトフェ
ノンメチルイミド52.9g(0.36モル)を得た。収率は4
−メチルアセトフェノンに対し90%であった。
上記4−メチルアセトフェノンメチルイミド52.9g(0.3
6モル)を撹拌器,および温度計を備えた500ml容量4つ
口フラスコに仕込んだクロル硫酸209.7g(1.8モル)に4
0℃以下で滴下し、90℃で5時間撹拌後、塩化チオニル6
4.3g(0.54モル)添加し、ついで90℃で3時間撹拌し
た。その後、反応液を540gの氷に添加し反応生成物をク
ロロホルムで抽出した。このクロロホルム層を水洗,濃
縮し、5−アセチル−2−メチルスルホニルクロライド
を72.7gを得た。
上記5−アセチル−2−メチルベンゼンスルホニルクロ
ライドを撹拌器,および温度計を備えた14つ口フラ
スコに仕込み、これにテトラヒドロフラン239.4gを添加
し、5〜10℃でアンモニア24.5gを(1.44モル)導入
し、1時間撹拌した後、水を添加しテトラヒドロフラン
を減圧留去して、5−アセチル−2−メチルベンゼンス
ルホンアミドを晶析させた。
これを取,乾燥して5−アセチル−2−メチルベンゼ
ンスルホンアミド62.9g(0.295モル)を得た。融点は15
0.5〜151.5℃であり、収率は、4−メチルアセトフェノ
ンメチルアミドに対し、82.0%であった。
実施例−2〜8 表−1に示すアルキルアセトフェノン,アルキルアミン
を用いた以外は、実施例−1と同様の操作を行い、表−
1の結果を得た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4−アルキルアセトフェノンを原料とし、
    5−アセチル−2−アルキルベンゼンスルホンアミドを
    製造するにあたり、一般式(I) (式中R1はC1〜C4のアルキル基を示す) で表わされる4−アルキルアセトフェノンと一般式(I
    I) R2NH2 (II) (式中R2はC1〜C4のアルキル基を示す) で表わされるアルキルアミンを反応させ、一般式(II
    I) (式中R1,R2は前記と同じである。) で表わされる4−アルキルアセトフェノンアルキルイミ
    ドとし、これをスルホニルクロル化後加水分解すること
    により、一般式(IV) (式中R1は前記と同じである。) で表わされる5−アセチル−2−アルキルベンゼンスル
    ホニルクロライドとなし、ついでアンモニアと反応させ
    ることを特徴とする一般式(V) (式中R1は前記と同じである。) で表わされる5−アセチル−2−アルキルベンゼンスル
    ホンアミドの製造法。
  2. 【請求項2】スルホニルクロル化をクロルスルホン酸ま
    たは、クロルスルホン酸および塩化チオニルで行う特許
    請求の範囲(1)記載の方法。
  3. 【請求項3】スルホニルクロル化反応を80〜120℃で行
    う特許請求の範囲(1)記載の方法。
  4. 【請求項4】R1がメチル基である特許請求の範囲(1)
    記載の方法。
  5. 【請求項5】R2がn−ブチル基である特許請求の範囲
    (1)記載の方法。
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