JP2893474B2 - 5―アミノ―2―クロロ―4―フルオロチオフェノールの製造法およびその中間化合物 - Google Patents
5―アミノ―2―クロロ―4―フルオロチオフェノールの製造法およびその中間化合物Info
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Description
体として有用な、5−アミノ−2−クロロ−4−フルオ
ロチオフェノールの製造方法およびその中間化合物を提
供するものである。
ェノール(III)を製造する方法において、2−クロロ
−4−フルオロ−5−ニトロベンゼンスルホニルクロリ
ド(IV)を原料として塩化第一スズで還元する方法(特
開平1−168662号公報)が知られている。しかしながら
上記の方法は、塩化第一スズを大過剰に使用しても収率
は60%と低く、使用したスズ(重金属)の処理も大変で
あった。
−クロロ−4−フルオロチオフェノール(II)を収率良
く得ることを目的としてなされたものである。
ロベンゼンスルホニルクロリド(IV)を原料とし5−ア
ミノ−2−クロロ−4−フルオロチオフェノール(II
I)を高収率にて製造する方法について種々の研究を重
ねた結果、化合物(I)および化合物(II)を経由する
ことにより、5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロチ
オフェノール(III)が高収率が得られることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
ロ−2−−フルオロ−ニトロベンゼン(I)を還元する
ことにより5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フルオ
ロ−アニリン(II)を生成させ、次いで加水分解するこ
とを特徴とする5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロ
チオフェノール(III)の製造法を提供するものであ
る。
物質〔化合物(I)・(II)〕を始め、該製造法に関連
して、その工程における中間体の製造法を提供するもの
である。
ェノール(II)へ至る経路を示す。
(IV)と赤リンを酢酸中90〜110℃で反応させることに
より容易に得ることができる。尚赤リンの使用量は、化
合物(IV)基準で等モル当量以上、好ましくは1.5〜2.5
モル当量使用する。またヨー素は、化合物(IV)基準で
0.01〜0.05モル当量使用することができる。化合物(I
I)は、化合物(I)を還元することにより得ることが
できるが、通常は鉄粉と鉱酸により還元する。尚鉄粉
は、化合物(I)基準で3〜5倍量使用する。鉱酸は、
塩酸、硫酸等が使用できるが、一般には塩酸が使用され
る。その量は、化合物(I)基準で0.01〜0.04倍量用い
る。尚、反応に不活性な溶媒なら使用して差し支え無
い。例えば、トルエン、ベンゼン、キシレンが使用でき
る。また上記反応に於いて、例えば水添等他の還元法を
使用して何ら差し支えない。また化合物(II)は、無機
塩基で加水分解することにより化合物(III)に誘導で
きる。無機塩基としては、アルカリ金属またはアルカリ
土類金属の水酸化物などが使用される。例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどが
使用されるが、一般に水酸化ナトリウムが使用される。
その量は、化合物(II)基準で2〜5倍量を水溶液にし
て用いられる。
ベンゼンスルホニルクロリド(IV)は、4−クロロ−2
−フルオロニトロベンゼンとクロルスルホン酸を反応す
ることにより得られる(特開平1−168662号公報記
載)。
方法により、チアジアザビシクロノナン系除草剤化合物
を合成することができる。
−2−フルオロ−ニトロベンゼン(I)および5−アセ
チルチオ−4−クロロ−2−フルオロ−アニリン(II)
を経ることにより、5−アミノ−2−クロロ−4−フル
オロ−チオフェノール(III)が90%以上の高収率で得
られたものであり、特開昭63−264489号公報に記載され
た除草活性を有する化合物の有用な中間体の製造法とし
て優れたものである。
ベンゼン〔化合物(I)〕 反応フラスコに2−クロロ−4−フルオロ−5−ニト
ロベンゼンスルホニルクロリドを30g(0.1095モル)と
赤リン8.5g(0.274モル)、ヨー素280mg(0.0022モル)
を酢酸110mlに加え、100℃で6時間反応させた。反応終
了後、不溶物を濾過し、酢酸を濃縮した。トルエン200m
lを加え、2回水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し濃縮した。得られた固体は、n−ヘキサンで洗浄
し、無色プリズム結晶の5−アセチルチオ−4−クロロ
−2−フルオロ−ニトロベンゼンを25.4g得た。収率は9
3%であった。
d,J=10Hz),8.23(1H,d,J=7Hz) 実施例2 5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フルオロ−アニリ
ン〔化合物(II)〕 5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フルオロ−ニト
ロベンゼン5.6g(0.02モル)をトルエン20mlに溶解し、
水18mlと1N−塩酸を2mlを加えた。鉄粉5.6g(0.1モル)
の約半量を加え、メカニカルスターラーで激しく撹拌し
ながら還流させた。2時間後、残りの鉄粉を加え、更に
3時間反応した。反応終了後トルエン層を分液し、水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、更に濃縮し無色針状
晶の5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フルオロ−ア
ニリンを4.4g得た。収率は100%であった。以下に物
性、確認データーを示す。
s),6.85(1H,d,J=8Hz),7.13(1H,d,J=7Hz) 実施例3 5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロチオフェノール
〔化合物(III)〕 冷却管、温度計、撹拌機を備えた100の反応フラスコ
に5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フルオロ−アニ
リン2.9g(0.013モル)を、93%の水酸化ナトリウム1.2
5g(0.029モル)の水13ml溶液に加え、80℃で1時間撹
拌した。反応終了後、氷冷下6N−塩酸溶液をPHが5.3に
なるまでに加えた。析出した結晶を濾過、水洗し、乾燥
し無色プリズム結晶の5−アミノ−2−クロロ−4−フ
ルオロ−チオフェノールを2.27g得た。収率は、97%で
あった。以下に物性および確認データーを示す。
s),6.68(1H,d,J=8Hz),6.97(1H,d,J=10Hz) 以上記載のように、化合物(IV)より化合物(III)
への各工程の収率は、 であり、3工程のトータルは90.2%となる。従って。従
来法の60%と比較し格段の効果が得られたものである。
Claims (5)
- 【請求項1】5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フル
オロ−ニトロベンゼン(I)を還元することにより5−
アセチルチオ−4−クロロ−2−フルオロ−アニリン
(II)を生成させ、次いで加水分解することを特徴とす
る5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロチオフェノー
ル(III)の製造法。 - 【請求項2】5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フル
オロ−ニトロベンゼン(I)を還元することを特徴とす
る5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フルオロ−アニ
リン(II)の製造法。 - 【請求項3】5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フル
オロ−アニリン(II)を加水分解することを特徴とする
5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロチオフェノール
(III)の製造法。 - 【請求項4】5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フル
オロ−ニトロベンゼン(I)。 - 【請求項5】5−アセチルチオ−4−クロロ−2−フル
オロ−アニリン(II)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22497390A JP2893474B2 (ja) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | 5―アミノ―2―クロロ―4―フルオロチオフェノールの製造法およびその中間化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22497390A JP2893474B2 (ja) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | 5―アミノ―2―クロロ―4―フルオロチオフェノールの製造法およびその中間化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04108770A JPH04108770A (ja) | 1992-04-09 |
JP2893474B2 true JP2893474B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=16822110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22497390A Expired - Lifetime JP2893474B2 (ja) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | 5―アミノ―2―クロロ―4―フルオロチオフェノールの製造法およびその中間化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2893474B2 (ja) |
-
1990
- 1990-08-27 JP JP22497390A patent/JP2893474B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04108770A (ja) | 1992-04-09 |
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