JPH0712840B2 - 小型船舶 - Google Patents
小型船舶Info
- Publication number
- JPH0712840B2 JPH0712840B2 JP60265891A JP26589185A JPH0712840B2 JP H0712840 B2 JPH0712840 B2 JP H0712840B2 JP 60265891 A JP60265891 A JP 60265891A JP 26589185 A JP26589185 A JP 26589185A JP H0712840 B2 JPH0712840 B2 JP H0712840B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering pole
- hull
- steering
- seat
- deck
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Hydraulic Turbines (AREA)
- Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は主に一人乗りで海上を高速で航走する小型船
舶に関するものである。
舶に関するものである。
(従来技術) 最近、エンジン付きの小型船舶であって水上を滑走する
ようにしたものが広く用いられるようになってきた。こ
の船は水面を滑走するとともに、急発進や急旋回等の種
々の運転(運動)を行うものであり、このため転覆する
こともしばしば生じる。そして転覆した場合は水中で起
して再び航走させるために、転覆した際に起しやすい構
造であることが望まれる。
ようにしたものが広く用いられるようになってきた。こ
の船は水面を滑走するとともに、急発進や急旋回等の種
々の運転(運動)を行うものであり、このため転覆する
こともしばしば生じる。そして転覆した場合は水中で起
して再び航走させるために、転覆した際に起しやすい構
造であることが望まれる。
従来のこの種の船では転覆した際には船が反転(180°
回転)し、このため水中で起しにくいという欠点があ
る。
回転)し、このため水中で起しにくいという欠点があ
る。
(発明の目的) この発明は、このような従来の欠点を解消するためにな
されたものであり、ステアリングポールで操縦者の体を
受け、またステアリングポールに浮力を生じさせ、船が
転覆した際には横転(90°付近の回転)状態となって船
体を起こしやすい状態に保つようにした小型船舶を提供
するものである。
されたものであり、ステアリングポールで操縦者の体を
受け、またステアリングポールに浮力を生じさせ、船が
転覆した際には横転(90°付近の回転)状態となって船
体を起こしやすい状態に保つようにした小型船舶を提供
するものである。
(発明の構成) この発明は、船底板とこの船底板上面に取付けられた上
部デッキとによって船体前部を形成し、船体後部に設け
られたシートと上部デッキとの間に、下端がシートと上
部デッキとの間に挾まれて上端がシート上面と上部デッ
キ上面よりも上方に突出する筒状のステアリングポール
を前傾するように設け、このステアリングポール下端を
船体に対して着脱自在に構成する一方、ステアリングポ
ール上端部後面にステアリングハンドルの支持部を設け
たものである。
部デッキとによって船体前部を形成し、船体後部に設け
られたシートと上部デッキとの間に、下端がシートと上
部デッキとの間に挾まれて上端がシート上面と上部デッ
キ上面よりも上方に突出する筒状のステアリングポール
を前傾するように設け、このステアリングポール下端を
船体に対して着脱自在に構成する一方、ステアリングポ
ール上端部後面にステアリングハンドルの支持部を設け
たものである。
上記ステアリングポールはその内部を浮力体構造に構成
することが好ましい。
することが好ましい。
上記構成では、ステアリングポールの後面の傾斜面が操
縦者の前側に位置するために、操縦者が体をこの面に押
し当てれば、体を安定して保持することができる。しか
もステアリングポールの上端部はシート上面と上部デッ
キ上面よりも上方に突出するとともに、筒状に形成され
ているため、操縦者は一方の手で上記傾斜面の裏面を抱
き抱えて体をステアリングポールの後面に押し当てるこ
とができ、体を一層安定して保持することができる。ま
たステアリングポール下端部は船体に対して着脱自在に
構成しているので、ステアリングポールを取り外せば、
シートおよび上部デッキよりも上方に大きく突出する部
材がなくなり、輸送に便利である。
縦者の前側に位置するために、操縦者が体をこの面に押
し当てれば、体を安定して保持することができる。しか
もステアリングポールの上端部はシート上面と上部デッ
キ上面よりも上方に突出するとともに、筒状に形成され
ているため、操縦者は一方の手で上記傾斜面の裏面を抱
き抱えて体をステアリングポールの後面に押し当てるこ
とができ、体を一層安定して保持することができる。ま
たステアリングポール下端部は船体に対して着脱自在に
構成しているので、ステアリングポールを取り外せば、
シートおよび上部デッキよりも上方に大きく突出する部
材がなくなり、輸送に便利である。
さらにステアリングポールに浮力体としての機能を具備
させると、ステアリングポールが上方に突出して形成さ
れているために、船が転覆してステアリングポールが水
中に没すると、このステアリングポールの浮力により船
体をほぼ90°の傾斜状態に保ってそれ以上の回転を阻止
し、船体を起こしやすい状態に保つことになる。
させると、ステアリングポールが上方に突出して形成さ
れているために、船が転覆してステアリングポールが水
中に没すると、このステアリングポールの浮力により船
体をほぼ90°の傾斜状態に保ってそれ以上の回転を阻止
し、船体を起こしやすい状態に保つことになる。
(実施例) 第1図および第2図において、艇体100は船底板20と艇
体中央部より前側に形成された上部デッキ21とそれより
後側のデッキ部材とによって囲まれる部分が排水容積と
なるように構成され、船底板20と上部デッキ21とによっ
て囲まれる部分に実質上密閉されたエンジンルームが形
成されている。またその後側には、艇体中心線上に突出
する座席基部40と、その両側に基部40と一体に形成され
たフートデッキ30とからなるデッキ部材が形成され、こ
のフートデッキ30は船尾端に開放され、フートデッキ30
の両側部が立上って船底板20の立上り部(船側板)とと
もにガンネル90を構成している。上記基部40の上側には
座席50が形成され、その前側にはステアリングポール70
が形成され、このステアリングポール70の上端部にはス
テアリングハンドル60が支持部61を介して取付けられて
いる。
体中央部より前側に形成された上部デッキ21とそれより
後側のデッキ部材とによって囲まれる部分が排水容積と
なるように構成され、船底板20と上部デッキ21とによっ
て囲まれる部分に実質上密閉されたエンジンルームが形
成されている。またその後側には、艇体中心線上に突出
する座席基部40と、その両側に基部40と一体に形成され
たフートデッキ30とからなるデッキ部材が形成され、こ
のフートデッキ30は船尾端に開放され、フートデッキ30
の両側部が立上って船底板20の立上り部(船側板)とと
もにガンネル90を構成している。上記基部40の上側には
座席50が形成され、その前側にはステアリングポール70
が形成され、このステアリングポール70の上端部にはス
テアリングハンドル60が支持部61を介して取付けられて
いる。
上記エンジンルーム内にはエンジン14が配置され、この
エンジン14によって図示しないプロペラが回転し、船底
の水吸引口32から水を吸引して流路33を通し、船尾で水
平方向に揺動するノズル34から水を後方に噴射させるこ
とにより、推進力および旋回力を生じさせるようにして
いる。
エンジン14によって図示しないプロペラが回転し、船底
の水吸引口32から水を吸引して流路33を通し、船尾で水
平方向に揺動するノズル34から水を後方に噴射させるこ
とにより、推進力および旋回力を生じさせるようにして
いる。
エンジンルームの上側には上部デッキ21の延長部となる
ハッチカバー28が取付けられている。ステアリングポー
ル70はその内部に密閉空間77を有する筒状体で構成さ
れ、その下端部付近の内部には隔壁71が形成されてい
る。一方上記基部40の前側には上方に突出した延長部41
が形成され、この延長部41に対して上記ステアリングポ
ール70の下端部がビス止め等の適宜の手段で結合されて
いる。この延長部41と隔壁71とには相対向して筒部42と
72とが設けられ、両筒部42と72とはそれらに外嵌された
連結管47によって互いに結合され、この中をステアリン
グハンドル60とエンジン14とに接続された図示しないケ
ーブル等が挿通されている。ステアリングポール70の内
部は上記のように中空による浮力体にする代りに、発泡
体等の適宜の軽量部材を充填して浮力体としてもよい。
ハッチカバー28が取付けられている。ステアリングポー
ル70はその内部に密閉空間77を有する筒状体で構成さ
れ、その下端部付近の内部には隔壁71が形成されてい
る。一方上記基部40の前側には上方に突出した延長部41
が形成され、この延長部41に対して上記ステアリングポ
ール70の下端部がビス止め等の適宜の手段で結合されて
いる。この延長部41と隔壁71とには相対向して筒部42と
72とが設けられ、両筒部42と72とはそれらに外嵌された
連結管47によって互いに結合され、この中をステアリン
グハンドル60とエンジン14とに接続された図示しないケ
ーブル等が挿通されている。ステアリングポール70の内
部は上記のように中空による浮力体にする代りに、発泡
体等の適宜の軽量部材を充填して浮力体としてもよい。
上記構成において、延長部41およびハッチカバー28の下
側は、上記のように実質上密閉された空間のエンジンル
ームであり、このエンジンルームと筒部42,72により連
通する空間77も実質上密閉された空間となり、水密構造
となっている。したがって、艇体100が転覆してステア
リングポール70が水面99下に没入した場合、ステアリン
グポール70が浮力体として作用し、このため第3図に示
すように横転(ほぼ90°回転)した状態に保たれ、それ
以上に傾くことは防止される。このため水中で艇体100
を容易に起すことができる。
側は、上記のように実質上密閉された空間のエンジンル
ームであり、このエンジンルームと筒部42,72により連
通する空間77も実質上密閉された空間となり、水密構造
となっている。したがって、艇体100が転覆してステア
リングポール70が水面99下に没入した場合、ステアリン
グポール70が浮力体として作用し、このため第3図に示
すように横転(ほぼ90°回転)した状態に保たれ、それ
以上に傾くことは防止される。このため水中で艇体100
を容易に起すことができる。
なお、ステアリングポール70を、デッキ部材となる延長
部41と別部材で構成してビス等で取付けられるようにし
ているのは、ステアリング用のケーブル等の取付け作業
を容易にし、かつ艇体の輸送時には取外して嵩を小さく
できるようにするためであるが、デッキ部材と一体に構
成してもよい。
部41と別部材で構成してビス等で取付けられるようにし
ているのは、ステアリング用のケーブル等の取付け作業
を容易にし、かつ艇体の輸送時には取外して嵩を小さく
できるようにするためであるが、デッキ部材と一体に構
成してもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明の構成では、ステアリン
グポールの後面の傾斜面が操縦者の前側に位置するため
に、操縦者が体をこの面に押し当てれば、体を安定して
保持することができる。しかもステアリングポールの上
端部はシート上面と上部デッキ上面よりも上方に突出す
るとともに、筒状に形成されているため、操縦者は一方
の手で上記傾斜面の裏面を抱き抱えて体をステアリング
ポールの後面に押し当てることができ、体を一層安定し
て保持することができる。またステアリングポール下端
部は船体に対して着脱自在に構成しているので、ステア
リングポールを取り外せば、シートおよび上部デッキよ
りも上方に大きく突出する部材がなくなり、輸送に便利
である。
グポールの後面の傾斜面が操縦者の前側に位置するため
に、操縦者が体をこの面に押し当てれば、体を安定して
保持することができる。しかもステアリングポールの上
端部はシート上面と上部デッキ上面よりも上方に突出す
るとともに、筒状に形成されているため、操縦者は一方
の手で上記傾斜面の裏面を抱き抱えて体をステアリング
ポールの後面に押し当てることができ、体を一層安定し
て保持することができる。またステアリングポール下端
部は船体に対して着脱自在に構成しているので、ステア
リングポールを取り外せば、シートおよび上部デッキよ
りも上方に大きく突出する部材がなくなり、輸送に便利
である。
さらにステアリングポールに浮力体としての機能を具備
させると、ステアリングポールが上方に突出して形成さ
れているために、船が転覆してステアリングポールが水
中に没すると、このステアリングポールの浮力により船
体をほぼ90°の傾斜状態に保ってそれ以上の回転を阻止
し、船体を起こしやすい状態に保つことになる。
させると、ステアリングポールが上方に突出して形成さ
れているために、船が転覆してステアリングポールが水
中に没すると、このステアリングポールの浮力により船
体をほぼ90°の傾斜状態に保ってそれ以上の回転を阻止
し、船体を起こしやすい状態に保つことになる。
第1図はこの発明の実施例を示す側面図、第2図はその
ステアリングポールの拡大縦断面図、第3図は転覆状態
の背面図である。 100…艇体、14…エンジン、20…船底板、21…上部デッ
キ、30…フートデッキ、40…座席の基部、50…座席、70
…ステアリングポール、71…隔壁、77…密閉空間。
ステアリングポールの拡大縦断面図、第3図は転覆状態
の背面図である。 100…艇体、14…エンジン、20…船底板、21…上部デッ
キ、30…フートデッキ、40…座席の基部、50…座席、70
…ステアリングポール、71…隔壁、77…密閉空間。
Claims (2)
- 【請求項1】船底板とこの船底板上面に取付けられた上
部デッキとによって船体前部を形成し、船体後部に設け
られたシートと上部デッキとの間に、下端がシートと上
部デッキとの間に挾まれて上端がシート上面と上部デッ
キ上面よりも上方に突出する筒状のステアリングポール
を前傾するように設け、このステアリングポール下端を
船体に対して着脱自在に構成する一方、ステアリングポ
ール上端部後面にステアリングハンドルの支持部を設け
たことを特徴とする小型船舶。 - 【請求項2】上記ステアリングポールはその内部が浮力
体構造に構成されていることを特徴とする特許請求の範
囲第1項に記載の小型船舶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60265891A JPH0712840B2 (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | 小型船舶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60265891A JPH0712840B2 (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | 小型船舶 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62125991A JPS62125991A (ja) | 1987-06-08 |
JPH0712840B2 true JPH0712840B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=17423532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60265891A Expired - Fee Related JPH0712840B2 (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | 小型船舶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712840B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0645435Y2 (ja) * | 1988-07-23 | 1994-11-24 | 川崎重工業株式会社 | 小型滑走艇のステアリング装置 |
JPH0635906Y2 (ja) * | 1989-02-07 | 1994-09-21 | 川崎重工業株式会社 | 小型滑走艇の吸気装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6153293U (ja) * | 1984-09-13 | 1986-04-10 |
-
1985
- 1985-11-26 JP JP60265891A patent/JPH0712840B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62125991A (ja) | 1987-06-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |