JPH0712476B2 - フツ素含有廃水の処理方法 - Google Patents
フツ素含有廃水の処理方法Info
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- JPH0712476B2 JPH0712476B2 JP2160587A JP2160587A JPH0712476B2 JP H0712476 B2 JPH0712476 B2 JP H0712476B2 JP 2160587 A JP2160587 A JP 2160587A JP 2160587 A JP2160587 A JP 2160587A JP H0712476 B2 JPH0712476 B2 JP H0712476B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、過酸化水素を含むフッ素含有廃水の処理方法
に関する。
に関する。
廃水中に含まれるフッ素を除去する方法としては、従
来、カルシウム塩を用いるフッ化カルシウム沈殿法が一
般に行われている。また、フッ化カルシウムを沈殿させ
る際に、第二鉄塩を添加して水酸化第二鉄の沈殿とフッ
化カルシウムを共沈させることも知られている。この方
法では、原水を鉱酸でpH4以下に調整した後、第二鉄塩
及びカルシウム塩を添加し、次いで、アルカリ剤を添加
してpH7〜8に調整し、凝集剤を添加し、固液分離す
る。
来、カルシウム塩を用いるフッ化カルシウム沈殿法が一
般に行われている。また、フッ化カルシウムを沈殿させ
る際に、第二鉄塩を添加して水酸化第二鉄の沈殿とフッ
化カルシウムを共沈させることも知られている。この方
法では、原水を鉱酸でpH4以下に調整した後、第二鉄塩
及びカルシウム塩を添加し、次いで、アルカリ剤を添加
してpH7〜8に調整し、凝集剤を添加し、固液分離す
る。
しかしながら、この処理方法において、廃水中に過酸化
水素が混入してくると、過酸化水素が第二鉄塩に対して
還元剤として作用し、添加した第二鉄イオン(Fe3+)が
第一鉄イオン(Fe2+)に還元されて、第一鉄イオンが処
理水中に混入する。このFe2+のため、処理水が着色する
と同時に水酸化第二鉄の生成が阻害される結果、処理水
のフッ素濃度も高くなる。
水素が混入してくると、過酸化水素が第二鉄塩に対して
還元剤として作用し、添加した第二鉄イオン(Fe3+)が
第一鉄イオン(Fe2+)に還元されて、第一鉄イオンが処
理水中に混入する。このFe2+のため、処理水が着色する
と同時に水酸化第二鉄の生成が阻害される結果、処理水
のフッ素濃度も高くなる。
従って、本発明は、前記の従来技術の欠点を解消し、フ
ッ素含有廃水中に過酸化水素が混入していても、廃水中
のフッ素を効果的に除去することができるフッ素含有廃
水の処理方法を提供することを目的とする。
ッ素含有廃水中に過酸化水素が混入していても、廃水中
のフッ素を効果的に除去することができるフッ素含有廃
水の処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、廃水に第二鉄塩及びカルシウム塩を添加した
後、アルカリ剤をpH9以上になるまで添加することによ
って前記の問題点を解決したものである。
後、アルカリ剤をpH9以上になるまで添加することによ
って前記の問題点を解決したものである。
即ち、本発明方法は、過酸化水素及びフッ素を含む廃水
にpH4以下でカルシウム塩及び第二鉄塩を添加し、その
後、アルカリ剤を添加して廃水のpHを9以上に調整した
後、中性〜アルカリ性で沈殿物を生成させることを特徴
とする。
にpH4以下でカルシウム塩及び第二鉄塩を添加し、その
後、アルカリ剤を添加して廃水のpHを9以上に調整した
後、中性〜アルカリ性で沈殿物を生成させることを特徴
とする。
詳述すれば、本発明方法においては、まず、廃水のpHを
4以下に調整する。廃水のpHが4を越えると、第二鉄塩
を添加したときに、第二鉄塩が水酸化第二鉄として単独
で沈殿してしまうので、この段階では好ましくない。
4以下に調整する。廃水のpHが4を越えると、第二鉄塩
を添加したときに、第二鉄塩が水酸化第二鉄として単独
で沈殿してしまうので、この段階では好ましくない。
pH調整後、カルシウム塩及び第二鉄塩を添加する。カル
シウム塩としては、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、
炭酸カルシウム等を使用することができる。カルシウム
塩の添加量は、フッ素に対して1〜2反応当量であるの
が好ましい。第二鉄塩としては、塩化第二鉄、硫酸第二
鉄等を使用することができる。第二鉄塩の添加量は、25
〜300mg/lである。
シウム塩としては、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、
炭酸カルシウム等を使用することができる。カルシウム
塩の添加量は、フッ素に対して1〜2反応当量であるの
が好ましい。第二鉄塩としては、塩化第二鉄、硫酸第二
鉄等を使用することができる。第二鉄塩の添加量は、25
〜300mg/lである。
カルシウム塩及び第二鉄塩を添加した後、直ぐにアルカ
リ剤を加えてpHを9以上に調整して沈殿物を生成させ
る。中性付近では、過酸化水素が第二鉄イオンを還元し
て第一鉄イオンにしてしまうので、pH9以上として過酸
化水素を分解する。即ち、ここで、CaF2及びFe(OH)3
が沈殿すると同時に過酸化水素が分解する。CaF2の粒子
は、Fe(OH)3に吸着され、共沈する。
リ剤を加えてpHを9以上に調整して沈殿物を生成させ
る。中性付近では、過酸化水素が第二鉄イオンを還元し
て第一鉄イオンにしてしまうので、pH9以上として過酸
化水素を分解する。即ち、ここで、CaF2及びFe(OH)3
が沈殿すると同時に過酸化水素が分解する。CaF2の粒子
は、Fe(OH)3に吸着され、共沈する。
生成した沈殿物を常法で固液分離することができる。分
離液は、必要に応じて中性にした後、放流することがで
きる。また、一旦、廃水のpHを9以上にして過酸化水素
を分解させた後、酸を加えて中性付近で沈殿物の生成及
び固液分離処理を行ってもよい。
離液は、必要に応じて中性にした後、放流することがで
きる。また、一旦、廃水のpHを9以上にして過酸化水素
を分解させた後、酸を加えて中性付近で沈殿物の生成及
び固液分離処理を行ってもよい。
カルシウム塩及び第二鉄塩を添加した後、アルカリ剤を
加えてpHを9以上に調整すると、廃水中に含まれている
過酸化水素が分解され、第二鉄イオンの還元は起こらな
いので、CaF2の粒子は、Fe(OH)3に吸着され、共沈す
る。
加えてpHを9以上に調整すると、廃水中に含まれている
過酸化水素が分解され、第二鉄イオンの還元は起こらな
いので、CaF2の粒子は、Fe(OH)3に吸着され、共沈す
る。
次に、実施例に基づいて本発明を詳述するが、本発明は
これに限定されるものではない。
これに限定されるものではない。
実施例1 原水としてフッ素濃度243mg/l、過酸化水素濃度36mg/
l、pH2.5の廃水を使用した。この原水に塩化第二鉄をFe
3+として100mg/l添加し、更に、フッ素に対して反応当
量=2の塩化カルシウムを添加した。その後、水酸化カ
ルシウムを添加して廃水のpHを10とし、数分間攪拌し
た。その後、高分子凝集剤を添加して、沈殿物を凝集さ
せ、固液分離した。
l、pH2.5の廃水を使用した。この原水に塩化第二鉄をFe
3+として100mg/l添加し、更に、フッ素に対して反応当
量=2の塩化カルシウムを添加した。その後、水酸化カ
ルシウムを添加して廃水のpHを10とし、数分間攪拌し
た。その後、高分子凝集剤を添加して、沈殿物を凝集さ
せ、固液分離した。
得られた処理水中のフッ素濃度は、8mg/lとなった。
上記の実験において、塩化第二鉄及び塩化カルシウムを
添加した後、廃水のpHを種々に変えて実験し、得られた
処理水のフッ素濃度を測定し、結果を第1図に示す。
添加した後、廃水のpHを種々に変えて実験し、得られた
処理水のフッ素濃度を測定し、結果を第1図に示す。
第1図から判るように、従来法として、pH7で実施した
場合には、F=40mg/lであり、pH8で実施した場合に
は、F=18mg/lであった。これに対し、本発明方法によ
りpH9以上で実施すると、F=8mg/lとなり、本発明によ
れば良好な結果が得られた。
場合には、F=40mg/lであり、pH8で実施した場合に
は、F=18mg/lであった。これに対し、本発明方法によ
りpH9以上で実施すると、F=8mg/lとなり、本発明によ
れば良好な結果が得られた。
本発明方法によれば、フッ素含有廃水中に過酸化水素が
混入していても、廃水中のフッ素を効率良く除去するこ
とができる。
混入していても、廃水中のフッ素を効率良く除去するこ
とができる。
第1図は、沈殿物生成時のpHと処理水のフッ素濃度との
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】過酸化水素及びフッ素を含む廃水にpH4以
下でカルシウム塩及び第二鉄塩を添加し、その後、アル
カリ剤を添加して廃水のpHを9以上に調整した後、中性
〜アルカリ性で沈殿物を生成させることを特徴とするフ
ッ素含有廃水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2160587A JPH0712476B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | フツ素含有廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2160587A JPH0712476B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | フツ素含有廃水の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63190695A JPS63190695A (ja) | 1988-08-08 |
JPH0712476B2 true JPH0712476B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=12059666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2160587A Expired - Fee Related JPH0712476B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | フツ素含有廃水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0712476B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4132851B2 (ja) * | 2002-02-06 | 2008-08-13 | オルガノ株式会社 | フッ素および過酸化水素を含む排水の処理方法 |
JP4879575B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2012-02-22 | コスモ工機株式会社 | 管接続部材の脱着方法 |
CN117819696A (zh) * | 2024-01-29 | 2024-04-05 | 东晟环保科技集团(安徽)股份有限公司 | 一种用于强酸性含氟有机废水的预处理方法 |
-
1987
- 1987-01-30 JP JP2160587A patent/JPH0712476B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63190695A (ja) | 1988-08-08 |
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