JPH0711923A - 2サイクルエンジンのデコンプ装置 - Google Patents
2サイクルエンジンのデコンプ装置Info
- Publication number
- JPH0711923A JPH0711923A JP18190193A JP18190193A JPH0711923A JP H0711923 A JPH0711923 A JP H0711923A JP 18190193 A JP18190193 A JP 18190193A JP 18190193 A JP18190193 A JP 18190193A JP H0711923 A JPH0711923 A JP H0711923A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- cam member
- valve
- crankshaft
- balance weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 230000006837 decompression Effects 0.000 title claims 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims abstract 9
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims abstract 9
- 235000001674 Agaricus brunnescens Nutrition 0.000 claims abstract 6
- 230000002000 scavenging effect Effects 0.000 claims 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
Landscapes
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 デコンプ装置をエンジン内にコンパクトに収
容できデコンプ装置の開閉弁をエンジン冷却風の風上に
設置できるので前記開閉弁の過熱に伴う変形や劣化を防
止でき信頼性の高い装置が得られる2サイクルエンジン
のデコンプ装置を提供することである。 【構成】 シリンダ内を掃気ポート又は排気ポートへ連
通する通路と、シリンダ中心軸と平行におかれ通路を開
閉できる茸弁31と、外へ向って先開きに傾斜してあけ
られた穴29aを有するバランスウエイト29の穴に入
っているボール41と、バランスウエイトに当接し穴を
覆う円板42と、円板に当接しばね44で付勢されピン
を有する作動リング43と、軸47に回転自在に嵌合す
る一対のアームを有し一方のアームの先端にカムを有す
るカム部材46と、カムと係合し茸形弁を操作するロッ
ドとより成ることを特徴とする。
容できデコンプ装置の開閉弁をエンジン冷却風の風上に
設置できるので前記開閉弁の過熱に伴う変形や劣化を防
止でき信頼性の高い装置が得られる2サイクルエンジン
のデコンプ装置を提供することである。 【構成】 シリンダ内を掃気ポート又は排気ポートへ連
通する通路と、シリンダ中心軸と平行におかれ通路を開
閉できる茸弁31と、外へ向って先開きに傾斜してあけ
られた穴29aを有するバランスウエイト29の穴に入
っているボール41と、バランスウエイトに当接し穴を
覆う円板42と、円板に当接しばね44で付勢されピン
を有する作動リング43と、軸47に回転自在に嵌合す
る一対のアームを有し一方のアームの先端にカムを有す
るカム部材46と、カムと係合し茸形弁を操作するロッ
ドとより成ることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2サイクルエンジンの始
動時におけるクランク軸回転トルクを軽減し、エンジン
の始動性を向上する2サイクルエンジンのデコンプ装置
に関する。
動時におけるクランク軸回転トルクを軽減し、エンジン
の始動性を向上する2サイクルエンジンのデコンプ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジン本体にリコイルスタータ
が併設されているエンジンにおいて、前記リコイルスタ
ータの操作部にデコンプ動作の部品を併設したものが実
開昭63−86312で提案されている。前記従来例を
図5,6によって説明する。図5は従来例のデコンプ装
置の断面図、図6は従来例のデコンプ装置の部分拡大断
面図である。図において1はエンジン、2はシリンダで
エンジン1の要素、4はピストンでシリンダ2に嵌合し
ている。5は燃焼室でシリンダ2の上部空間である。8
は減圧ポートでシリンダ2に開口している。
が併設されているエンジンにおいて、前記リコイルスタ
ータの操作部にデコンプ動作の部品を併設したものが実
開昭63−86312で提案されている。前記従来例を
図5,6によって説明する。図5は従来例のデコンプ装
置の断面図、図6は従来例のデコンプ装置の部分拡大断
面図である。図において1はエンジン、2はシリンダで
エンジン1の要素、4はピストンでシリンダ2に嵌合し
ている。5は燃焼室でシリンダ2の上部空間である。8
は減圧ポートでシリンダ2に開口している。
【0003】6は排気管、7は吸気管である。15cは
操作ノブでリコイルスタータの綱の端に設けられてい
る。15aは閉塞部材で操作ノブ15cに設けられ栓の
形をしている。16はノブ受けで操作ノブ15cを掛止
する。16aはポートでノブ受け16に開口し閉塞部材
15aで塞がれる。15はリコイルスタータの把手であ
る。10は連通路で減圧ポート8とポート16aを連通
する。9は管継手で減圧ポート8に設けられている。1
1は袋ナットで連通路10を管継手9に締めつけてい
る。17は内張りでノブ受け16の内面にはられてい
る。13は管継手でポート16aの外側に設けられてい
る。14は袋ナットで連通路10を管継手13に締めつ
けている。18は綱である。
操作ノブでリコイルスタータの綱の端に設けられてい
る。15aは閉塞部材で操作ノブ15cに設けられ栓の
形をしている。16はノブ受けで操作ノブ15cを掛止
する。16aはポートでノブ受け16に開口し閉塞部材
15aで塞がれる。15はリコイルスタータの把手であ
る。10は連通路で減圧ポート8とポート16aを連通
する。9は管継手で減圧ポート8に設けられている。1
1は袋ナットで連通路10を管継手9に締めつけてい
る。17は内張りでノブ受け16の内面にはられてい
る。13は管継手でポート16aの外側に設けられてい
る。14は袋ナットで連通路10を管継手13に締めつ
けている。18は綱である。
【0004】前記従来例の作用を説明する。リコイルス
タータの把手15を引っ張ると、閉塞部材15aが共に
動きノブ受け16を離れてポート16aを開き、エンジ
ンの燃焼室5と外気が減圧ポート8、連通路10、ポー
ト16aを通して連通される。減圧ポート8はシリンダ
2のピストン4の圧縮ストロークの途中に開口している
ので、燃焼室5内の混合ガスはデコンプされ始動トルク
が軽減される。ピストン4が減圧ポート8を通過した残
りのストロークで圧縮された混合ガスに点火し燃焼させ
エンジンを始動する。次にリコイルスタータの把手15
を放すと閉塞部材15aはノブ受け16に戻りリポート
16aを閉じデコンプは止められ、燃焼室は正常の状態
になり混合ガスの圧力が上りエンジンは所定の出力を発
生する。
タータの把手15を引っ張ると、閉塞部材15aが共に
動きノブ受け16を離れてポート16aを開き、エンジ
ンの燃焼室5と外気が減圧ポート8、連通路10、ポー
ト16aを通して連通される。減圧ポート8はシリンダ
2のピストン4の圧縮ストロークの途中に開口している
ので、燃焼室5内の混合ガスはデコンプされ始動トルク
が軽減される。ピストン4が減圧ポート8を通過した残
りのストロークで圧縮された混合ガスに点火し燃焼させ
エンジンを始動する。次にリコイルスタータの把手15
を放すと閉塞部材15aはノブ受け16に戻りリポート
16aを閉じデコンプは止められ、燃焼室は正常の状態
になり混合ガスの圧力が上りエンジンは所定の出力を発
生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のデコンプ装置に
おいては燃焼室の連通路とリコイルスタータのポートは
常に通じて居り、ポート閉塞部材のシール部が摩耗した
り傾いたり異物が挟まったりして隙間を生ずると、燃焼
室の圧縮圧力が減少してエンジン出力が低下する。また
連通路は細くて長いので未燃ガス中の潤滑油や煤が溜り
易く、連通路の径が狭くなったり詰ったりする不具合が
ある。
おいては燃焼室の連通路とリコイルスタータのポートは
常に通じて居り、ポート閉塞部材のシール部が摩耗した
り傾いたり異物が挟まったりして隙間を生ずると、燃焼
室の圧縮圧力が減少してエンジン出力が低下する。また
連通路は細くて長いので未燃ガス中の潤滑油や煤が溜り
易く、連通路の径が狭くなったり詰ったりする不具合が
ある。
【0006】本発明の目的は前記不具合を解消し、デコ
ンプ装置をエンジン内にコンパクトに収容でき、デコン
プ装置の開閉弁をエンジン冷却風の風上に設置できて、
前記開閉弁の過熱に伴う変形や劣化を防ぎ、信頼性の高
い装置が得られる2サイクルエンジンのデコンプ装置を
提供することにある。
ンプ装置をエンジン内にコンパクトに収容でき、デコン
プ装置の開閉弁をエンジン冷却風の風上に設置できて、
前記開閉弁の過熱に伴う変形や劣化を防ぎ、信頼性の高
い装置が得られる2サイクルエンジンのデコンプ装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の2サイクルエン
ジンのデコンプ装置は2サイクル単シンリダエンジンに
おいて、シリンダ圧縮室を掃気ポート又は排気ポートへ
連通する通路と、シリンダ中心軸に平行に置かれ前記通
路を開閉でき常時は圧縮ばねで閉じるように付勢されて
いる茸形弁と、クランク軸端に向って先開き傾斜して対
称にあけられた一対の底付き穴を有するクランク軸のバ
ランスウエイトの穴に入って穴内を自由に移動できる一
対のボールと、前記バランスウエイトに当接し前記バラ
ンスウエイトの傾斜穴を塞ぎ得る外径をもちクランク軸
の長手方向に摺動し得る円板と、前記円板に当接しクラ
ンク軸に外嵌しクランク軸方向に移動可能で前記バラン
スウエイト方向に押すように圧縮ばねで付勢され外周上
に対称に同軸のピンを有するピン付作動リングと、クラ
ンクケースに固定された軸に回転自在に嵌合し前記ピン
付作動リングのピンに穴で嵌合する一対のアームを有
し、さらに一方のアームの先端にカムを有するカム部材
と、該カム部材のカムと係合し前記茸形弁を作動するロ
ーラ付ロッドとを有してなり、エンジン始動時の低回転
速度のとき前記圧縮ばねの付勢力によりピン付き作動リ
ングを介して前記カム部材が押され、同カム部材が前記
ローラ付ロッドを介して前記茸形弁を開いて圧縮行程中
の圧縮室の圧力を減圧し、エンジンの回転速度が上昇し
たとき前記バランスウエイトの傾斜穴内の一対のボール
の遠心力により前記円板が押され、これに当接するピン
付作動リングがカム部材を回動してこれと係合するロー
ラ付ロッドを圧縮ばねで引き降ろし前記茸形弁を閉じる
動作をすることを特徴とする。
ジンのデコンプ装置は2サイクル単シンリダエンジンに
おいて、シリンダ圧縮室を掃気ポート又は排気ポートへ
連通する通路と、シリンダ中心軸に平行に置かれ前記通
路を開閉でき常時は圧縮ばねで閉じるように付勢されて
いる茸形弁と、クランク軸端に向って先開き傾斜して対
称にあけられた一対の底付き穴を有するクランク軸のバ
ランスウエイトの穴に入って穴内を自由に移動できる一
対のボールと、前記バランスウエイトに当接し前記バラ
ンスウエイトの傾斜穴を塞ぎ得る外径をもちクランク軸
の長手方向に摺動し得る円板と、前記円板に当接しクラ
ンク軸に外嵌しクランク軸方向に移動可能で前記バラン
スウエイト方向に押すように圧縮ばねで付勢され外周上
に対称に同軸のピンを有するピン付作動リングと、クラ
ンクケースに固定された軸に回転自在に嵌合し前記ピン
付作動リングのピンに穴で嵌合する一対のアームを有
し、さらに一方のアームの先端にカムを有するカム部材
と、該カム部材のカムと係合し前記茸形弁を作動するロ
ーラ付ロッドとを有してなり、エンジン始動時の低回転
速度のとき前記圧縮ばねの付勢力によりピン付き作動リ
ングを介して前記カム部材が押され、同カム部材が前記
ローラ付ロッドを介して前記茸形弁を開いて圧縮行程中
の圧縮室の圧力を減圧し、エンジンの回転速度が上昇し
たとき前記バランスウエイトの傾斜穴内の一対のボール
の遠心力により前記円板が押され、これに当接するピン
付作動リングがカム部材を回動してこれと係合するロー
ラ付ロッドを圧縮ばねで引き降ろし前記茸形弁を閉じる
動作をすることを特徴とする。
【0008】
【作用】エンジン始動時で低回転速度のとき、前記圧縮
ばねの付勢力によりピン付き作動リングを介して前記カ
ム部材を押し、該カム部材のカムがローラ付ロッドを介
して茸形弁を押し開いて圧縮行程中のシリンダ内圧力を
減圧し、エンジンの回転速度が上昇したときバランスウ
エイトの傾斜穴内の一対のボールの遠心力により前記円
板が押圧され、これに当接するピン付作動リングにより
カム部材を回動させこれに係合するローラ付ロッドを圧
縮ばねで引き降ろし前記茸形弁を閉じるとともに、シリ
ンダ内を掃気ポート又は排気ポートへ通ずる通路を閉じ
ることによりシリンダ内の圧力が上がりエンジンは所定
の出力を出すことができる。
ばねの付勢力によりピン付き作動リングを介して前記カ
ム部材を押し、該カム部材のカムがローラ付ロッドを介
して茸形弁を押し開いて圧縮行程中のシリンダ内圧力を
減圧し、エンジンの回転速度が上昇したときバランスウ
エイトの傾斜穴内の一対のボールの遠心力により前記円
板が押圧され、これに当接するピン付作動リングにより
カム部材を回動させこれに係合するローラ付ロッドを圧
縮ばねで引き降ろし前記茸形弁を閉じるとともに、シリ
ンダ内を掃気ポート又は排気ポートへ通ずる通路を閉じ
ることによりシリンダ内の圧力が上がりエンジンは所定
の出力を出すことができる。
【0009】
【実施例】本発明に係る2サイクル単シリンダエンジン
のデコンプ装置の実施例を図1〜4によって説明する。
図1は実施例のデコンプ装置を装備したエンジンの断面
図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB−O−
C−C断面図、図4は図3のD−D断面図である。図に
おいて、21は2サイクル単シリンダエンジン、22は
エンジン21のシリンダ、22はシリンダの圧縮室、2
7は掃気ポートである。22b,22a,32a,35
aは何れも通路で前記の順に連結されて圧縮室25と掃
気ポート27又は図示しない排気ポートとを連通する。
31は茸形弁で通路22aと通路32aの間にシリンダ
22と平行に設けられ通路22aと通路32aの間を開
閉し常時は閉である。33は圧縮ばねで茸形弁31を閉
じる向きに付勢している。34はローラ付ロッドで茸形
弁31の弁棒端に接している。36はローラでローラ付
ロッド34の下端にピン結合されている。
のデコンプ装置の実施例を図1〜4によって説明する。
図1は実施例のデコンプ装置を装備したエンジンの断面
図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB−O−
C−C断面図、図4は図3のD−D断面図である。図に
おいて、21は2サイクル単シリンダエンジン、22は
エンジン21のシリンダ、22はシリンダの圧縮室、2
7は掃気ポートである。22b,22a,32a,35
aは何れも通路で前記の順に連結されて圧縮室25と掃
気ポート27又は図示しない排気ポートとを連通する。
31は茸形弁で通路22aと通路32aの間にシリンダ
22と平行に設けられ通路22aと通路32aの間を開
閉し常時は閉である。33は圧縮ばねで茸形弁31を閉
じる向きに付勢している。34はローラ付ロッドで茸形
弁31の弁棒端に接している。36はローラでローラ付
ロッド34の下端にピン結合されている。
【0010】28はクランク軸、29はバランスウエイ
トでクランク軸28に固定されている。29aは穴でバ
ランスウエイト29の面にクランク軸28の軸端に向っ
て先開きに傾斜して対称にあけられた一対の底付きの穴
である。41はボールで穴29aのそれぞれに緩く入っ
ている。42は円板でバランスウエイト29の面に当接
して穴29aを覆い得る外径を有しクランク軸28に緩
く嵌っている。43は作動リングで円板42に接してク
ランク軸28に緩く嵌っている。30はエンジン21の
クランクケースである。44は圧縮ばねで作動リング4
3とクランクケース30との間に設けられ作動リング4
3をバランスウエイト29の方へ付勢している。43a
はピンで作動リング43の外周に作動リング43のシリ
ンダ22の軸に垂直な直径上に突き出た円柱形の突起で
ある。47は軸でクランクケース30にシリンダ22の
中心線とクランク軸28の中心線とに垂直に設けられた
支軸である。46はカム部材で軸47に緩く嵌合しクラ
ンク軸28の両側にそれぞれピン43aに緩く嵌合する
穴のあるアームを有し一方の先端にカムが設けられてい
る。46aはカムでカム部材46の一方のアームの先端
に設けられローラ36に接する。
トでクランク軸28に固定されている。29aは穴でバ
ランスウエイト29の面にクランク軸28の軸端に向っ
て先開きに傾斜して対称にあけられた一対の底付きの穴
である。41はボールで穴29aのそれぞれに緩く入っ
ている。42は円板でバランスウエイト29の面に当接
して穴29aを覆い得る外径を有しクランク軸28に緩
く嵌っている。43は作動リングで円板42に接してク
ランク軸28に緩く嵌っている。30はエンジン21の
クランクケースである。44は圧縮ばねで作動リング4
3とクランクケース30との間に設けられ作動リング4
3をバランスウエイト29の方へ付勢している。43a
はピンで作動リング43の外周に作動リング43のシリ
ンダ22の軸に垂直な直径上に突き出た円柱形の突起で
ある。47は軸でクランクケース30にシリンダ22の
中心線とクランク軸28の中心線とに垂直に設けられた
支軸である。46はカム部材で軸47に緩く嵌合しクラ
ンク軸28の両側にそれぞれピン43aに緩く嵌合する
穴のあるアームを有し一方の先端にカムが設けられてい
る。46aはカムでカム部材46の一方のアームの先端
に設けられローラ36に接する。
【0011】前記実施例の作用を説明する。エンジン2
1が停止或は低回転速度のとき圧縮ばね44が作動リン
グ43を押圧し、作動リング43がピン43aによって
カム部材46を軸47を軸に回動させ、図3に2点鎖線
で示す位置をとらせるのでカム46aはローラ36を押
し上げ、これにより圧縮ばね33に抗してローラ付ロッ
ド34を押し上げる。すると該ローラ付ロッド34が茸
形弁31の弁棒端を押上げて茸形弁31を開き通路22
aと通路32aの間を通にする。よって圧縮室25は通
路22b,通路22a,通路32a,通路35aを経て
掃気ポート27又は図示しない排気ポートに通じる。よ
ってエンジン21の圧縮ストロークにおいて、ピストン
24が通路22bの開口を通過するまでは圧縮室25内
は圧縮されず、圧縮室25内は減圧(デコンプ)され始
動トルクは軽減される。
1が停止或は低回転速度のとき圧縮ばね44が作動リン
グ43を押圧し、作動リング43がピン43aによって
カム部材46を軸47を軸に回動させ、図3に2点鎖線
で示す位置をとらせるのでカム46aはローラ36を押
し上げ、これにより圧縮ばね33に抗してローラ付ロッ
ド34を押し上げる。すると該ローラ付ロッド34が茸
形弁31の弁棒端を押上げて茸形弁31を開き通路22
aと通路32aの間を通にする。よって圧縮室25は通
路22b,通路22a,通路32a,通路35aを経て
掃気ポート27又は図示しない排気ポートに通じる。よ
ってエンジン21の圧縮ストロークにおいて、ピストン
24が通路22bの開口を通過するまでは圧縮室25内
は圧縮されず、圧縮室25内は減圧(デコンプ)され始
動トルクは軽減される。
【0012】圧縮ストロークにおいて、ピストン24が
通路22bの開口を通過して後のストロークで、圧縮さ
れた混合ガスが着火燃焼してエンジン21が始動する。
エンジン21が始動し回転速度が設定値を越えて上昇す
ると、バランスウエイト29の穴29a内の一対のボー
ル41の遠心力が圧縮ばね44の押力を超え、円板42
を押し返えし円板42は作動リング43を押し返えし、
作動リング43はピン43aによってアームを押してカ
ム部材46を軸47を軸に回動させ図3に実線で示す置
位におく。するとカム46aはローラ36を離れローラ
付ロッド34を引き降ろすので、茸形弁31は圧縮ばね
33の力によって閉じ通路22aと通路32aの間が閉
じるので、圧縮室25は掃気ポート27へも排気ポート
へも通じなくなり、デコンプは止り圧縮室25は正常の
圧縮が行われエンジン21は所定の出力を出すことがで
きる。
通路22bの開口を通過して後のストロークで、圧縮さ
れた混合ガスが着火燃焼してエンジン21が始動する。
エンジン21が始動し回転速度が設定値を越えて上昇す
ると、バランスウエイト29の穴29a内の一対のボー
ル41の遠心力が圧縮ばね44の押力を超え、円板42
を押し返えし円板42は作動リング43を押し返えし、
作動リング43はピン43aによってアームを押してカ
ム部材46を軸47を軸に回動させ図3に実線で示す置
位におく。するとカム46aはローラ36を離れローラ
付ロッド34を引き降ろすので、茸形弁31は圧縮ばね
33の力によって閉じ通路22aと通路32aの間が閉
じるので、圧縮室25は掃気ポート27へも排気ポート
へも通じなくなり、デコンプは止り圧縮室25は正常の
圧縮が行われエンジン21は所定の出力を出すことがで
きる。
【0013】
【発明の効果】本発明は前記のとおり構成され、デコン
プ装置をエンジン内にコンパクトに収容できるので、ち
りほこりなどの影響を回避することができるとともに、
デコンプ装置の開閉弁をエンジン冷却風の風上側にも配
置できるので、開閉弁の過熱に伴う変形や劣化を防ぎ信
頼性の高い装置が得られる。
プ装置をエンジン内にコンパクトに収容できるので、ち
りほこりなどの影響を回避することができるとともに、
デコンプ装置の開閉弁をエンジン冷却風の風上側にも配
置できるので、開閉弁の過熱に伴う変形や劣化を防ぎ信
頼性の高い装置が得られる。
【図1】実施例のデコンプ装置を装備したエンジンの断
面図。
面図。
【図2】図1におけるA−A断面図。
【図3】図2におけるB−O−C−C断面図。
【図4】図3におけるD−D断面図。
【図5】従来例のデコンプ装置の断面図。
【図6】従来例のデコンプ装置の部分拡大断面図。
21…2サイクル単シリンダエンジン、22…シリン
ダ、25…圧縮室、27…掃気ポート、22a,22
b,32a,35a…通路、24…ピストン、28…ク
ランク軸、29…バランスウエイト、29a…穴、30
…クランクケース、31…茸形弁、34…ロッド、41
…ボール、42…円板、43…作動リング、44…圧縮
ばね、46…カム部材、46a…カム、47…軸、33
…圧縮ばね。
ダ、25…圧縮室、27…掃気ポート、22a,22
b,32a,35a…通路、24…ピストン、28…ク
ランク軸、29…バランスウエイト、29a…穴、30
…クランクケース、31…茸形弁、34…ロッド、41
…ボール、42…円板、43…作動リング、44…圧縮
ばね、46…カム部材、46a…カム、47…軸、33
…圧縮ばね。
Claims (1)
- 【請求項1】 2サイクル単シリンダエンジンにおい
て、シリンダ圧縮室(25)を掃気ポート(27)又は
排気ポートへ連通する通路(22b)(22a)(32
a)(35a)と、シリンダ中心軸に平行に置かれ前記
通路を開閉でき、常時は圧縮ばね(33)で閉じるよう
に付勢されている茸形弁(31)と、クランク軸端に向
って先開き傾斜して対称にあけられた一対の底付き穴
(29a)を有するクランク軸(28)のバランスウエ
イト(29)の穴に入って穴内を自由に移動できる一対
のボール(41)と、前記バランスウェイトに当接し前
記バランスウエイトの傾斜穴(29a)を塞ぎ得る外径
をもちクランク軸の長手方向に摺動し得る円板(42)
と、前記円板に当接しクランク軸に外嵌しクランク軸方
向に移動可能で前記バランスウエイト方向に押すように
圧縮ばね(44)で付勢され外周上に対称に同軸のピン
(43a)を有するピン付作動リング(43)と、クラ
ンク軸に固定された軸(47)に回転自在に嵌合し前記
ピン付作動リングのピン(43a)に穴で嵌合する一対
のアームを有しさらに一方のアームの先端にカム(46
a)を有するカム部材(46)と、前記カム部材のカム
と係合し前記茸形弁を作動するローラ(36)付ロッド
(34)とを有してなり、エンジン始動時の低回転速度
のとき、前記圧縮ばねの付勢力によりピン付作動リング
を介して前記カム部材が押上され、該カム部材が前記ロ
ーラ付ロッドを介して前記茸形弁を開弁して圧縮行程中
の圧縮室の圧力を減圧し、エンジンの回転速度が上昇し
たとき前記バランスウエイトの傾斜穴内の一対のボール
の遠心力により、前記円板が押され、これに当接するピ
ン付作動リングがカム部材を回動してこれと係合するロ
ーラ付ロッドを圧縮ばねで引き降ろし、前記茸形弁を閉
じるように動作をすることを特徴とする2サイクルエン
ジンのデコンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18190193A JPH0711923A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 2サイクルエンジンのデコンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18190193A JPH0711923A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 2サイクルエンジンのデコンプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711923A true JPH0711923A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16108871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18190193A Withdrawn JPH0711923A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 2サイクルエンジンのデコンプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711923A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0799992A1 (en) * | 1996-03-26 | 1997-10-08 | Ishikawajima Shibaura Machinery Co., Ltd. | Decompressor for an internal combustion engine |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP18190193A patent/JPH0711923A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0799992A1 (en) * | 1996-03-26 | 1997-10-08 | Ishikawajima Shibaura Machinery Co., Ltd. | Decompressor for an internal combustion engine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |