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JPH07116193B2 - 新規な抗腫瘍性化合物 - Google Patents

新規な抗腫瘍性化合物

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Publication number
JPH07116193B2
JPH07116193B2 JP20718087A JP20718087A JPH07116193B2 JP H07116193 B2 JPH07116193 B2 JP H07116193B2 JP 20718087 A JP20718087 A JP 20718087A JP 20718087 A JP20718087 A JP 20718087A JP H07116193 B2 JPH07116193 B2 JP H07116193B2
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JP
Japan
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compound
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water
methanol
nmr
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Expired - Lifetime
Application number
JP20718087A
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JPS63264482A (ja
Inventor
博満 斉藤
洋一 宇於崎
章 佐藤
正 平田
眞 森本
忠 芦沢
Original Assignee
協和醗酵工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 協和醗酵工業株式会社 filed Critical 協和醗酵工業株式会社
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Priority to CA000548413A priority patent/CA1307274C/en
Priority to EP87308770A priority patent/EP0262984B1/en
Priority to DE8787308770T priority patent/DE3783697T2/de
Publication of JPS63264482A publication Critical patent/JPS63264482A/ja
Publication of JPH07116193B2 publication Critical patent/JPH07116193B2/ja
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規な抗腫瘍性化合物に関する。
従来の技術 DC-52は式 で表される抗生物質であり、各種細菌に抗菌活性を示す
ほか、リンホサイティック・リューケミアP388等に抗腫
瘍活性を示す(特開昭57-17089)。
一方、DC-52の誘導体として、式 で表され、抗腫瘍活性を有するDX-52-1が知られている
(特開昭59-210086)。
発明が解決しようとする問題点 他の抗腫瘍抗生物質と同様、さらに優れた抗腫瘍活性を
有するDC-52誘導体は常に求められている。
問題点を解決するための手段 本発明の優れた抗腫瘍活性を有する化合物は次の式
(I) (式中、R1、R2は同一もしくは異なって水素、低級アル
コキシ、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級
アルキルアミノ、環状アミノ、低級アルキルチオ又は非
置換もしくは置換のアリールチオであり、X、YはXが
ヒドロキシでYがシアノであるか、または両者一体とな
って−X−Y−として−O−を表す)〔以下、化合物
(I)という。他の式番号の化合物についても同様〕で
表されるか、又はそのヒドロキノン型として表される。
式(I)のR1、R2の定義中、低級アルコキシは炭素数1
〜4のアルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、i−
プロポキシ、n−プロポキシ、n−ブチロキシ等、低級
アルキルアミノは炭素数1〜3のアルキルアミノ、例え
ばメチルアミノ、プロピルアミノ等、ジ低級アルキルア
ミノは炭素数1〜3のジアルキルアミノ、例えば、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノ等、環状アミノは3〜6員
環の環状アミノ、例えば、アジリジノ、アゼチジノ、ピ
ロリジノ、ピペリジノ等、低級アルキルチオは炭素数1
〜4のアルキルチオ、例えば、メチルチオ、エチルチ
オ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、n−ブチル
チオ等、非置換もしくは置換のアリールチオはフェニル
チオ、p−フルオロフェニルチオ、p−メトキシフェニ
ルチオ等を包含する。
化合物(I)又はそのヒドロキノン体の薬理上許容され
る塩も化合物(I)又はそのヒドロキノン体と同様優れ
た抗腫瘍活性を有する。かかる塩は薬理上許容される酸
付加塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモ
ニウム塩及び薬理上許容される有機塩基付加塩を包含す
る。薬理上許容される酸付加塩は薬理上許容される無機
酸付加塩例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸
塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等、及び薬理上許容され
る有機酸付加塩例えば酢酸塩、安息香酸塩、マレイン酸
塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、
シュウ酸塩、グリオキシル酸塩、アスパラギン酸塩、メ
タンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、プロパンスル
ホン酸塩、メタンジスルホン酸塩、α,β−エタンジス
ルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩等を包含する。アル
カリ金属塩はナトリウム塩、カリウム塩等、アルカリ土
類金属塩はカルシウム塩、マグネシウム塩等を包含す
る。薬理上許容される有機塩基付加塩はエタノールアミ
ン、トリエチルアミン、モルホリン、ピペリジン等の付
加塩を包含する。
次に化合物(I)及びそのヒドロキノン体の製造法につ
いて説明する。
化合物(I)及びそのヒドロキノン体は次の工程によっ
て製造することができる。なお工程中(I−1)、(I
−2)等は化合物(I)の定義に包含されることを示
す。
〔式中、R1′及びR2′はそれぞれ水素を除くR1及びR2
あり、R1、R2、X及びYは式(I)におけると同義であ
る。又、化合物(I−4)は化合物(I−1)+(I−
2)+(I−3)、化合物(I)は化合物(I−4)+
(I−5)、化合物(I′)は化合物(I)のヒドロキ
ノン型化合物である〕 工程1 まず、DX-52-1とデメチル化剤とを不活性溶媒中で反応
させ、ついで反応液を氷水中に注ぐことにより化合物
(II)を製造する。デメチル化剤は三臭化ホウ素、三塩
化ホウ素、塩化アルミニウム−エタンチオール等を包含
し、通常DX-52-1の3〜7当量使用する。不活性溶媒は
塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化アルカン、
トルエン等の芳香族炭化水素等を包含する。反応は通常
−78〜30℃で行い、数時間〜2日間で終了する。ついで
反応液を氷水に注ぎ、水層のpHを6.5〜7.5に調整した
後、青酸ソーダを加え、水層を分離濃縮し、カラムクロ
マトグラフィーに付すことにより化合物(II)を得る。
工程2 化合物(II)を不活性溶媒中フレミー塩(ニトロソジス
ルホン酸カリウム)で酸化することにより化合物(I−
1)を製造する。フレミー塩は通常化合物(II)の2〜
5当量使用する。
不活性溶媒としては、アセトニトリル、メタノール、エ
タノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン等の有機溶媒と水との混合溶媒が用いられる。
反応は通常室温で行い、1〜10時間で終了する。精製は
カラムクロマトグラフィーやHPLGにより行う。
工程3 本工程は実際には次の2段階反応で進行する。
すなわち化合物(I−1)と化合物(III)とを不活性
溶媒中で反応させ、反応液中に酸化剤を添加して酸化す
るか、化合物(I−1)と化合物(III)との反応を酸
化剤の存在下に行うことによって化合物(I−2)を得
る。化合物(III)は通常化合物(I−1)の1〜6当
量使用する。不活性溶媒としては水、アセトニトリル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、
メタノール、エタノール、ジメチルホルムアミド等が、
単独又は混合して用いられる。酸化剤はフレミー塩、塩
化第二鉄、四酢酸鉛、三トリフルオロ酢酸タリウム、硝
酸第二セリウムアンモニウム、酸素、酢酸第二銅等を包
含し、通常化合物(I−1)の1〜3当量使用する。化
合物(I−1)と化合物(III)との反応にひきつづき
酸化する場合、反応は通常−10〜30℃で30分〜3時間行
い、続く酸化は通常同様の温度で30分〜4時間行う。ま
た酸化条件下に化合物(I−1)と化合物(III)とを
反応させる場合は反応は通常−10〜50℃で1時間〜15日
間行う。
反応の後処理は、反応液にpH3〜4の緩衝液を加え、減
圧下に濃縮するか、またはクロロホルム、酢酸エチル等
の非水溶性溶媒で抽出し、飽和食塩水等で洗浄した後、
抽出液を濃縮してから精製する。精製はカラムクロマト
グラフィー、TLC、HPLC等によって行うことができる。
工程4 化合物(IV)を用いて工程3と同様の操作を行って化合
物(I−3)を得る。精製も同様でよい。
工程5 本工程はは次の2段階反応で進行する。
まず化合物(I−4)を水又は親水性溶媒中銀塩の存在
下保持することにより化合物(I−5′)とする。
親水性溶媒はアセトニトリル、メタノール、エタノー
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等を包含し、これ
らは単独もしくは組み合わせて用いられる。銀塩は硝酸
銀、塩素酸銀、過塩素酸銀、フッ化銀等を包含する。銀
塩の使用量は通常XがヒドロキシでYがシアノである化
合物(I−4)の1当量でよいが、反応時間の短縮、化
合物(I−5′)の収率向上のために3当量ぐらいまで
過剰に用いてもよい。反応は通常0〜30℃で行い、30分
〜数時間で終了する。
反応後、反応液を過後、濃縮し、カラムクロマトグラ
フィー、TLC、HPLC等によって精製を行う。
化合物(I−5′)は乾燥すると分子内脱水して化合物
(I−5)となる。
工程6 化合物(I)を不活性溶媒中接触水素添加することによ
り化合物(I′)を得る。本反応に用いられる触媒は、
Pd-C、PtO2等を包含する。触媒は化合物(I)の20〜40
%(w/w)使用する。不活性溶媒としては水、メタノー
ル、エタノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラ
ン、酢酸等が単独もしくは混合して用いられる。反応は
通常0〜40℃で行い、15分〜3時間で終了する。
工程7(別法) 以上の工程の他に化合物(II)のカルボキシルをエステ
ル化した後工程2〜6と同様に操作して、最後に脱エス
テル化して化合物(I)もしくは(I′)を得てもよ
い。かかる方法の採用により反応の円滑化、収率の向
上、単離精製の容易化が図られる場合がある。すなわ
ち、まず化合物(II)とジフェニルジアゾメタンとを不
活性溶媒中反応させて式(II′) で表される化合物を製造する。ジフェニルジアゾメタン
は通常化合物(II)の1〜4当量使用する。不活性溶媒
としてはクロロホルム、塩化メチレン、メタノール、エ
タノール、テトラヒドロフラン等が単独もしくは混合し
て用いられる。
反応は通常室温で行い1〜数時間で終了する。精製はク
ロマトグラフィーや再結晶により行う。一方、化合物
(I)又は(I′)のジフェニルメチルエステルは通常
の酸加水分解反応に付すことにより化合物(I)または
(I′)にそれぞれ変換することができる。このような
方法は例えばグリーン著、プロテクティブ・グループス
・イン・オーガニック・シンセシス174(1981)(ジョ
ンウイリー・アンド・サンズインコーポレイテッド)に
記載されている。好ましくは化合物(I)又は(I′)
のジフェニルメチルエステルとトリフルオロ酢酸とを無
溶媒で又は不活性溶媒中反応させることによりそれぞれ
化合物(I)又は(I′)を得る。不活性溶媒は塩化メ
チレン、トルエン等を包含する。トリフルオロ酢酸は原
料化合物の5〜100当量使用するのが適当である。本反
応を原料化合物の1〜50当量のアニソール、フェノー
ル、ハイドロキノン、エタンチオール等の存在下に行う
場合には好ましくない副産物の生成を抑えることができ
る。反応は通常0℃から室温で行い30分〜8時間で終了
する。
反応終了後、反応液を濃縮しカラムクロマトグラフィ
ー、HPLC等によって精製を行う。あるいは反応液を濃縮
後pH4の緩衝液を加え、クロロホルム、酢酸エチル等の
非水溶性溶媒で化合物(I)又は(I′)を抽出し、抽
出液を濃縮後カラムクロマトグラフィー、HPLC等に付し
て精製を行う。
化合物(I)、そのヒドロキノン体及びそれらの薬理上
許容される塩はリンホサイティック・リューケミアP-38
8等に対し強い抗腫瘍活性を有し、人を含む哺乳動物の
抗腫瘍剤として有用であると考えられる。かかる本発明
化合物中、式(I)でR1、R2が同一もしくは異なった低
級アルキルチオでXがヒドロキシでYがシアノであるか
又は両者一体となって−X−Y−として−O−である化
合物及びその薬理上許容される塩は抗腫瘍活性が特に優
れている。
次に化合物(I)の薬理活性を実験例で説明する。
実験例1 抗腫瘍活性 代表的化合物(I)のリンホサイティック・リューケミ
アP-388に対する抗腫瘍活性を第1表に示す。
実験方法は以下の通りである。体重約22gのCDF雄マウス
1群5匹に、リンホサイティック・リューケミアP-388
腫瘍細胞1×106個を腹腔内移植した。移植後24時間後
に、薬剤のリン酸緩衝生理食塩水溶液0.2mlを1回腹腔
内に投与した。薬剤の延命効果をT/Cで示した。
化合物(I)又はその薬理上許容される塩は単独で又は
通常少なくとも1種の製剤上許容される補助剤と共に抗
腫瘍組成物として用いることができる。例えば化合物
(I)もしくはその塩を生理食塩水やグルコース、ラク
トース、マンニトール等の水溶液に溶解して注射剤とし
て適当な医薬組成物とする。又は化合物(I)又はその
塩を常法に従って凍結乾燥し、これに塩化ナトリウムを
加えることによって粉末注射剤を作成する。本医薬組成
物は必要に応じ、製剤分野で周知の添加剤、例えば製剤
上許容される塩等を含有することができる。本組成物の
投与量は患者の年令、症状等によって異なるが人を含む
哺乳動物に対し化合物(I)として0.003〜1mg/kg/day
投与する。投与は例えば1日1回(単回投与又は連日投
与)又は間欠的に1週間に1〜3回、2,3週間に1回静
脈注射により投与する。望まれる場合は同様の投与量・
投与方法で経口投与も可能である。経口投与形態は錠
剤、カプセル剤、粉末剤、顆粒剤、アンプル剤等を包含
し、これらは製薬分野で周知の医薬補助剤を含む。又、
望まれる場合は同様の投与量・投与形態で動脈内投与、
腹腔内投与、胸腔内投与等も可能である。
本抗腫瘍組成物は人を含む哺乳動物の白血病、胃癌、大
腸癌、肺癌、乳癌、子宮癌等に効果があると期待され
る。
実施例 代表的化合物(I)の構造及び化合物番号を第2表に示
す。
以下の実施例及び参考例で示される物理化学的データは
次の機器類によって測定された。
IR 日本分光 IR-810 NMR バリアン EM-390(90MHz) 日本電子 FX-100(100MHz) ブルーカー AM400(400MHz) MS 日立B-80 実施例1.化合物1の合成 参考例1で得られた化合物a4gを水40mlに溶解し1N酢酸
ナトリウム溶液12mlを加える。フレミー塩12.9gの水400
ml溶液を室温で滴下する。滴下後室温で40分攪拌後塩酸
を加えてpH4.0に調整する。濃縮後クロマト精製(ダイ
ヤイオンHP-20 水:メタノール=1:0〜3:1)して化合物
1 2.08g(53.2%)を得る。13 C NMR(D2O)187.1、187.0、176.2、141.8、138.9、1
37.8、137.1、115.9、70.2、65.8、63.4、57.3、55.7、
54.8、41.0、40.4、28.5、24.21 H NMR(CD3OD)6.78(d、1H、J=10.2Hz)、6.75
(d、1H、J=10.2Hz)、4.27(d、1H、J=2.9H
z)、3.82(m、1H)、3.79(dd、1H、J=11.4、2.3H
z)、3.61(dd、1H、J=11.4、3.7Hz)、3.52(dd、1
H、J=6.4、2.6Hz)、3.51(bs、1H)、3.22(dd、1
H、J=9.7、5.9Hz)、2.78(m、1H)、2.73(ddd、1
H、J=17.3、2.9、1.1Hz)、2.59(dt、1H)、2.33
(s、3H)、2.15(ddd、1H、J=17.3、10.9、2.6H
z)、2.02(dd、1H、J=13.4、9.7Hz) SIMS 360(M+3) 実施例2.化合物2の合成 実施例1で得られた化合物1 3.0gをアセトニトリル80ml
とpH4.0 0.2Mの酢酸緩衝液80mlの混合溶媒に溶解す
る。メチルメルカプタンのナトリウム塩の15%水溶液4.
5mlを加えて室温で1時間攪拌する。フレミー塩4.5gと
水140mlを加える。40分攪拌後酢酸緩衝液20mlとメチル
メルカプタンのナトリウム塩水溶液3.0mlを加える。50
分攪拌後フレミー塩2.0gと水50mlを加える。30分攪拌後
さらにフレミー塩2.3gを加える。30分攪拌後、減圧濃縮
して過剰のメチルメルカプタンとアセトニトリルを留去
する。酢酸エチルで2回抽出し、飽和食塩水で洗浄、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して粗生成物3.56
gを得る。クロマト精製(ワコーゲルC-200 450mlクロロ
ホルム:メタノール=1:0〜20:1)して化合物2 3.22g
(85.5%)を得る。1 H NMR(CDCl3‐CD3OD)4.05(d、1H、J=2.7Hz)、
3.95(m、1H)、3.79(dd、1H、J=11.7、2.8Hz)、
3.65(dd、1H、J=11.7、3.3Hz)、3.53(bs、1H)、
3.52(m、1H)、3.05(dd、1H、J=9.6、5.8Hz)、2.
91(bd、1H、J=11.0Hz)、2.81(ddd、1H、J=18.
0、3.0、1.2Hz)、2.63(m、1H)、2.63(s、3H)、
2.61(s、3H)、2.36(s、3H)、2.12(ddd、1H、J
=18.0、11.0、2.8Hz)、1.95(dd、1H、J=13.6、9.7
Hz) SIMS:452(M+3) 13 C NMR(CDCl3‐CD3OD)178.9、178.8、177.3、145.
4、144.9、142.6、140.0、116.9、69.8、64.6、63.2、5
8.1、56.8、56.1、42.5、41.8、28.7、25.4、18.2、18.
1 実施例3.化合物3の合成 実施例2で得られた化合物2 1.0gをアセトニトリル30ml
に溶解し、硝酸銀560mgを加えて室温で攪拌する。1時
間後硝酸銀をさらに300mg加えて40分攪拌し水を10ml加
える。セライトを用いて不溶物を減圧過し、液を濃
縮する。クロマト精製(ダイヤイオンHP-20 100ml水:
メタノール=1:0〜1:1)して化合物3 769mg(81.8%)
を得る。1 H NMR(CD3OD)4.48(d、1H、J=3.2Hz)、4.22
(m、1H)、4.14(bd、1H、J=8.0Hz)、4.12(bs、1
H)、3.79(dd、1H、J=11.5、2.8Hz)、3.56(dd、1
H、J=11.5、3.9Hz)、3.27〜3.31(m、2H)、2.83
(dd、1H、J=17.3、2.3Hz)、2.78(s、3H)、2.62
(m、1H)、2.57(s、3H)、2.55(s、3H)、2.28
(dd、1H、J=14.0、10.5Hz)、2.18(ddd、1H、J=1
7.2、11.2、2.2Hz) SIMS:425(M+3) 13 C NMR(CD3OD)180.7、180.2、146.8、146.7、143.
8、142.7、90.9、72.7、66.5、64.9、56.2、54.3、43.
1、41.2、28.5、26.2、18.5 実施例4.化合物15の合成 実施例2で得られた化合物2 500mgをメタノール20mlに
溶解する。5%Pd-C 150mgを加え、水素気流下室温で
1時間攪拌する。セライトを用いて触媒を減圧過し、
液を溶媒留去して化合物15 486mg(96.7%)を得る。1 H NMR(CDCl3)4.21(m、1H)、4.10(d、1H、J=
2.6Hz)、3.82(dd、1H、J=11.1、2.8Hz)、3.70(d
d、1H、J=11.1、3.5Hz)、3.56(s、1H)、3.51
(m、1H)、3.21(dd、1H、J=9.3、5.8Hz)、2.98〜
3.02(m、2H)、2.63(dt、1H、J=13.2、6.6Hz)、
2.35〜2.40(m、1H)、2.354(s、6H)、2.347(s、
3H)、2.04(dd、1H、J=13.2、9.8Hz) SIMS:452(M+1) 13 C NMR(CDCl3‐CD3OD)178.2、147.9、147.2、124.
5、123.0、122.3、122.0、117.6、70.1、64.8、64.4、5
8.3、57.7、56.8、42.5、41.6、28.6、26.7、19.7、19.
6 実施例5.化合物16の合成 実施例3で得られた化合物3 200mgをメタノール3mlに溶
解し、pH4.0の酢酸緩衝液2mlを加える。10%Pd-C 60mg
を加え、水素気流下室温で1時間15分攪拌する。減圧
過で触媒を除き、液を濃縮後クロマト精製(ダイヤイ
オンHP-20 20ml水:メタノール=1:0〜1:1)して化合物
16 160mg(79.6%)を得る。1 H NMR(CD3OD)4.57(d、1H、J=3.1Hz)、4.53(d
d、1H、J=6.3、3.0Hz)、4.15(bs、1H)、4.12
(m、1H)、3.75(dd、1H、J=10.9、3.0Hz)、3.50
(dd、1H、J=10.9、6.4Hz)、3.39(dd、1H、J=10.
5、5.1Hz)、3.37(bd、1H、J=12.3Hz)、3.08(dd、
1H、J=15.4、2.6Hz)、2.80(s、3H)、2.63(m、1
H)、2.46(dd、1H、J=14.0、10.6Hz)、2.43(dd、1
H、J=15.2、12.0Hz)、2.33(s、3H)、2.32(s、3
H) SIMS:425(M+1) 13 C NMR(CD3OD)179.3、149.6、149.1、125.9、125.
4、124.9、124.4、92.1、73.1、67.3、66.7、56.7、55.
0、42.8、40.6、28.2、27.0、20.0、19.8 実施例6.化合物5の合成 実施例2で得られた化合物2 300mgをアセトニトリル3ml
に溶解する。ジメチルアミン塩酸塩の1M溶液3mlと炭酸
カリウムの1M溶液1.5mlを加え室温で攪拌する。4時間
後ジメチルアミン塩酸塩1M溶液1mlと炭酸カリウム1M溶
液0.5mlを加え、更に4時間攪拌する。pH4.0の酢酸緩衝
液5mlを加えアセトニトリルを留去後、酢酸エチルで3
回抽出する。飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒留去して粗生成物330mgを得る。これをク
ロマト精製(ワコーゲルC-200クロロホルム:メタノー
ル=1:0〜50:1)して化合物5 174.5mg(58.6%)を得
る。1 H NMR(CD3OD)4.25(m、1H)、3.86(m、1H)、3.7
9(dd、0.4H、J=11.4、2.3Hz)、3.75(dd、0.6H、J
=11.7、2.6Hz)、3.61(dd、0.6H、J=11.6、3.6H
z)、3.60(dd、0.4H、J=11.5、3.6Hz)、3.52(dd、
1H、J=6.2、2.3Hz)、3.50(bs、1H)、3.19(s、2.
4H)、3.18(s、3.6H)、3.17〜3.21(m、1H)、2.65
〜2.80(m、2H)、2.58(m、1H)、2.32(s、3H)、
2.16(s、1.8H)、2.15(s、1.2H)、2.08〜2.14
(m、1H)、2.02(dd、0.4H、J=13.4、9.6Hz)、2.0
0(dd、0.6H、J=13.3、9.6Hz) SIMS:449(M+3) 実施例7.化合物4の合成 実施例1で得られた化合物1 1.0gを水20mlとアセトニト
リル20mlに溶解する。エタンチオール0.42mlを加え、室
温で攪拌する。40分後フレミー塩1.5gと水40mlを加え攪
拌を続ける。1時間後フレミー塩1gと水20mlを加える。
1時間後フレミー塩400mgを加え、さらに30分攪拌す
る。
エタンチオールとアセトニトリルを留去し、酢酸エチル
で4回抽出する。飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒留去して粗生成物1.17gを得る。これを
クロマト精製(ワコーゲルC-200 180mlクロロホルム:
メタノール=1:0〜50:1)して化合物4 1.14g(85.3%)
を得る。1 H NMR(CDCl3‐CD3OD)4.12(d、1H、J=2.9Hz)、
3.94(m、1H)、3.79(dd、1H、J=11.6、2.7Hz)、
3.61(dd、1H、J=11.6、3.8Hz)、3.53(bs、1H)、
3.51(dd、1H、J=6.3、2.4Hz)、3.16〜3.23(m、4
H)、3.08(dd、1H、J=9.6、5.8Hz)、2.89(m、1
H)、2.82(m、1H)、2.61(dt、1H、J=13.3、6.3H
z)、2.35(s、3H)、2.13(ddd、1H、J=17.8、10.
9、2.9Hz)、1.97(dd、1H、J=13.5、9.7Hz)、1.302
(t、3H、J=7.4Hz)、1.296(t、3H、J=7.4Hz) SIMS:480(M+3) 13 C NMR(CDCl3‐CD3OD)179.2、179.1、177.5、145.
4、145.0、142.6、140.2、117.1、69.9、64.7、63.5、5
8.2、57.0、56.3、42.6、41.8、29.23、29.15、28.6、2
5.5、15.3 実施例8.化合物17の合成 実施例7で得られた化合物4 500mgをメタノール20mlに
溶解し5%Pd-C 150mgを加え、水素気流下室温で1時間
攪拌する。触媒を過し、液を溶媒留去して粗生成物
460mgを得る。これをクロマト精製(ワコーゲルC-200 5
0mlクロロホルム:メタノール=1:0〜50:1)して化合物
17 396mg(78.8%)を得る。1 H NMR(CDCl3)4.23(m、1H)、4.06(bs、1H)、3.8
2(dd、1H、J=11.1、3.1Hz)、3.75(dd、1H、J=1
1.1、4.0Hz)、3.58(bs、1H)、3.54(m、1H)、3.24
(dd、1H、J=9.3、5.7Hz)、3.06(m、1H)、3.01
(m、1H)、2.82(q、2H、J=7.4Hz)、2.81(q、2
H、J=7.4Hz)、2.65(dt、1H、J=13.7、6.5Hz)、
2.39(s、3H)、2.37(m、1H)、2.04(dd、1H、J=
13.7、9.3Hz)、1.214(t、3H、J=7.4Hz)、1.210
(t、3H、J=7.4Hz) SIMS:480(M+1) 13 C NMR(CDCl3)179.8、148.7、147.9、124.1、122.
8、120.9、120.7、117.5、70.3、64.8、64.5、58.5、5
7.5、56.7、42.7、41.7、31.0、30.9、28.8、26.9、14.
9、14.8 実施例9.化合物6の合成 実施例7で得られた化合物4 50mgをアセトニトリル1ml
と水1mlに溶解する。ジメチルアミン塩酸塩の1M溶液0.5
mlと炭酸カリウムの1M溶液0.25mlを加え室温で攪拌す
る。4時間30分後さらにジメチルアミン塩酸塩1M溶液0.
15mlと炭酸カリウムの1M溶液75μlを加え攪拌を続け
る。5時間後ジメチルアミン塩酸塩1M溶液0.2mlと炭酸
カリウム1M溶液0.1mlを加えさらに2時間攪拌する。pH
4.0の酢酸緩衝液を3ml加えアセトニトリルを減圧下留去
する。酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去する。得られた粗生成物
をクロマト精製(ワコーゲルC-200 10mlクロロホルム:
メタノール=1:0〜50:1)して化合物6 24.3mg(50.4
%)を得る。1 H NMR(CDCl3)4.03(d、0.4H、J=2.6Hz)、4.00
(d、0.6H、J=2.5Hz)、3.96(m、0.4H)、3.94
(m、0.6H)、3.80(m、1H)、3.69(m、1H)、3.53
(bs、2H)、3.18(s、6H)、3.11(dd、1H、J=9.
4、5.9Hz)、2.78〜2.94(m、2H)、2.60〜2.71(m、
3H)、2.36(s、3H)、2.04〜2.19(m、1H)、1.95
(dd、1H、J=13.2、9.8Hz)、1.20(t、1.2H、J=
7.4Hz)、1.19(t、1.8H、J=7.4Hz) SIMS:463(M+3) 実施例10.化合物7及び化合物8の合成 ジメチルアミン塩酸塩457mgと炭酸カリウム232mgと酢酸
銅224mgをメタノール13mlに溶解する。その溶液へ実施
例1で得られた化合物1 400mgのメタノール26ml溶液を
室温で滴下する。滴下後酸素雰囲気下に室温で40分攪拌
する。pH4.0の酢酸緩衝液20mlを加え減圧下にメタノー
ルを留去する。クロマト精製(ダイヤイオンHP-20 70ml
水:メタノール=1:0〜1:1)して粗生成物344mgを得
る。
これをHPLC(Nucleosil 10 C18 φ20×250 10%アセト
ニトリル−0.01M酢酸アンモニウム)で分取して化合物7
170mg(38%)及び化合物8 131mg(29%)を得る。
化合物71 H NMR(D2O)5.55(s、0.7H)、4.60(d、1H、J=
2.5Hz)、4.15(m、1H)、4.03(bs、1H)、3.96
(m、1H)、3.80(dd、1H、J=12.1、2.4Hz)、3.65
(dd、1H、J=12.1、3.6Hz)、3.20〜3.28(m、1
H)、3.17(s、6H)、3.06(bd、1H、J=9.3Hz)、2.
80(m、1H)、2.64〜2.70(m、1H)、2.64(s、3
H)、2.28(m、1H)、2.20(m、1H) SIMS:403(M+3) 13 C NMR(D2O)184.3、183.7、153.7、143.8、136.6、1
17.4、101.1、70.8、65.6、62.7、57.7、56.6、55.7、4
3.3、43.3、41.3、29.6、25.2 化合物81 H NMR(D2O)5.51(s、0.7H)、4.55(d、1H、J=
2.7Hz)、4.08(m、1H)、3.96(bs、1H)、3.89
(m、1H)、3.85(dd、1H、J=11.8、2.4Hz)、3.67
(dd、1H、J=11.8、3.4Hz)、3.18〜3.23(m、1
H)、3.17(s、6H)、3.00(bd、1H、J=9.0Hz)、2.
79(m、1H)、2.65(m、1H)、2.58(s、3H)、2.24
(dd、1H、J=14.1、10.4Hz)、2.17(ddd、1H、J=1
7.2、10.8、2.3Hz) SIMS:403(M+3) 13 C NMR(D2O)184.4、184.2、153.2、140.1、139.5、1
17.6、101.5、70.8、65.6、63.4、58.1、56.7、56.0、4
3.2、43.2、41.4、29.6、25.1 実施例11.化合物9の合成 実施例1で得られた化合物1 200mgをメタノール20mlに
溶解し、チオフェノール46μlを加える。室温で1時間
攪拌後、水10mlとフレミー塩300mgを加える。1時間50
分攪拌後、pH4.0の酢酸緩衝液15mlを加え、減圧下メタ
ノールを留去する。酢酸エチルで3回抽出し飽和食塩水
で洗浄無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して粗生成
物220mgを得る。これをクロマト精製(ワコーゲルC-200
40mlクロロホルム:メタノール=100:1)して化合物9
121.5mg(46.6%)を得る。1 H NMR(CD3OD‐D2O)7.55〜7.61(m、5H)、5.79
(s、0.9H)、5.75(s、0.1H)、4.36(d、1H、J=
2.8Hz)、3.88(m、1H)、3.86(dd、1H、J=11.6、
2.2Hz)、3.68(dd、1H、J=11.6、3.4Hz)、3.67
(m、1H)、3.63(bs、1H)、3.11(dd、1H、J=9.
7、5.6Hz)、2.82(bd、1H、J=10.1Hz)、2.74(dd、
1H、J=17.9、2.3Hz)、2.60(dt、1H、J=13.1、6.3
Hz)、2.36(s、3H)、2.16(dd、1H、J=17.9、11.0
Hz)、2.09(dd、1H、J=13.5、10.0Hz) SIMS:468(M+3) 13 C NMR(CD3OD‐D2O)184.1、183.9、181.9、179.3、1
56.3、145.0、139.8、136.8、132.1、131.8、128.2、12
6.6、118.8、71.0、65.9、63.6、59.0、58.1、57.3、4
4.9、42.4、30.3、26.3 実施例12.化合物10の合成 参考例4で得られた化合物d 250mgを塩化メチレン10ml
に溶解し、アニソール0.5mlとトリフルオロ酢酸1mlを加
え室温で2時間攪拌する。反応液を濃縮しクロマト精製
(ダイヤイオンHP-20 30ml水:メタノール=1:0〜3:7)
して化合物10 114mg(64.5%)を得る。1 H NMR(D2O)6.57(bs、0.3H)、6.39(bs、0.7H)、
4.41(m、1H)、4.28(bs、1H)、4.00(m、1H)、3.
87(dd、1H、J=12.0、2.3Hz)、3.68(dd、1H、J=1
2.1、3.9Hz)、3.41(dd、1H、J=10.5、5.6Hz)、3.1
8(bd、1H、J=8.7Hz)、2.81〜2.93(m、1H)、2.83
(s、3H)、2.75(m、1H)、2.43(dd、1H、J=14.
5、10.7Hz) SIMS:401(M+3) 実施例13.化合物11の合成 参考例5で得られた化合物e 300mgを塩化メチレン15ml
に溶解し、アニソール0.8mlとトリフルオロ酢酸1.2mlを
加え、室温で1時間40分攪拌する。反応液を濃縮し、ク
ロマト精製(ダイヤイオンHP-20 40ml水:メタノール=
1:0〜1:1)して化合物11 147mg(70.0%)を得る。1 H NMR(D2O)6.02(s、0.6H)、5.99(s、0.4H)、
4.73(d、1H、J=2.9Hz)、4.36(m、1H)、4.23(b
s、1H)、3.94(m、1H)、3.82(m、1H)、3.80
(s、3H)、3.63(dd、1H、J=12.1、3.8Hz)、3.36
(dd、1H、J=10.4、5.5Hz)、3.14(bd、1H、J=10.
7Hz)、2.86(m、1H)、2.79(s、3H)、2.72(m、1
H)、2.38(dd、1H、J=14.4、10.6Hz)、2.24(m、1
H) SIMS:390(M+3) 実施例14.化合物12の合成 参考例6で得られた化合物f 220mgを塩化メチレン6mlに
溶解し、アニソール0.2mlとトリフルオロ酢酸0.6ml加え
て室温で1時間攪拌する。反応液を濃縮してクロマト精
製(ダイヤイオンHP-20 20ml水:メタノール=1:0〜1:
2)して化合物12 143mg(88.8%)を得る。1 H NMR(D2O)4.41(bd、1H、J=6.6Hz)、4.28(bs、
1H)、4.09(s、3H)、4.02(m、1H)、3.86(dd、1
H、J=12.0、2.5Hz)、3.40(dd、1H、J=10.5、5.5H
z)、3.17(m、1H)、2.98(m、2H)、2.93(m、1
H)、2.83(s、3H)、2.75(m、1H)、2.42(dd、1
H、J=14.5、10.5Hz)、2.30(ddd、1H、J=17.5、1
0.7、2.4Hz)、1.21(t、3H、J=7.4Hz) SIMS:450(M+3) 13 C NMR(D2O)184.6、180.6、179.5、159.1、141.1、1
39.7、129.5、116.4、71.0、66.0、63.4、62.2、57.9、
56.0、55.1、42.6、41.1、29.3、28.4、24.5、15.2 実施例15.化合物13の合成 参考例6で得られた化合物g 358mgを塩化メチレン10ml
に溶解しアニソール0.3mlとトリフルオロ酢酸1mlを加え
室温で1時間10分攪拌する。反応液を濃縮してクロマト
精製(ダイヤイオンHP-20 50ml水:メタノール=1:0〜
1:2)して化合物13 200mg(77.0%)を得る。1 H NMR(CD3OD)4.55(d、1H、J=2.7Hz)、4.03
(s、3H)、3.96(m、1H)、3.91(bs、1H)、3.83
(dd、1H、J=11.6、2.3Hz)、3.64(dd、1H、J=11.
6、4.1Hz)、3.43(dd、1H、J=10.0、5.7Hz)、3.07
(q、2H、J=7.4Hz)、2.97(m、1H)、2.84(dd、1
H、J=17.5、2.1Hz)、2.71(m、1H)、2.61(s、3
H)、2.24(dd、1H、J=13.8、10.2Hz)、2.20(ddd、
1H、J=17.6、10.9、2.5Hz)、1.25(t、3H、J=7.4
Hz) SIMS:450(M+3) 13 C NMR(CD3OD)184.1、180.4、177.0、158.1、142.
9、138.6、130.9、117.2、71.3、66.3、64.1、61.6、5
8.7、57.3、56.6、42.2、41.7、29.2、28.0、25.9、15.
6 実施例16.化合物14の合成 実施例1で得られた化合物1 300mgをpH4.0の酢酸緩衝液
20mlに溶解し、10%Pd-C 100mgを加え、水素雰囲気下で
3時間30分攪拌する。触媒を過して除き、液を濃縮
してクロマト精製(ダイヤイオンHP-20 40ml水only)し
て化合物14 89mg(29.2%)を得る。
SIMS 360(M+1) 1 H NMR(CD3OD)6.53(s、2H)、4.27(d、1H)、4.1
7(m、1H)、3.52(bs、1H)、3.3〜3.9(m、3H)、
3.13(m、1H)、2.4〜3.0(m、4H)、2.35(s、3
H)、2.12(m、1H) 実施例17.化合物18の合成 実施例7で得られた化合物4 300mgをアセトニトリル6ml
とメタノール3mlに溶解し、硝酸銀267mgを加え室温で3
時間攪拌する。1N塩酸6mlを加えセライトを用いて不溶
物を減圧過し、液を濃縮する。クロマト精製(ダイ
ヤイオンHP-20 40ml水:メタノール=1:0〜3:7)して化
合物18 218mg(77.0%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.48(d,1H,J=3.2Hz),4.23(m,1
H),4.13(m,1H),4.11(bs,1H),3.80(dd,1H,J=11.
5,2.8Hz),3.56(dd,1H,J=11.5,3.9Hz),3.05〜3.21
(m,4H),2.85(dd,1H,J=17.2,2.3Hz)2.78(s,3H),
2.61(m,1H),2.28(dd,1H,J=14.0,10.5Hz),2.19(dd
d,1H,J=17.1,11.1,2.4Hz),1.25(t,6H,J=7.4Hz) SIMS:453(M+3) 実施例18.化合物19の合成 実施例1で得られた化合物1 500mgをアセトニトリル5ml
と水10mlに溶解し、n−プロパンチオール0.19mlを加え
る。室温で1時間攪拌後、フレミー塩750mgを加える。3
0分後さらにn−プロパンチオール0.19mlを加え攪拌を
続ける。さらに30分後フレミー塩750mgと水10ml,アセト
ニトリル5mlを加え攪拌を続ける。1時間後フレミー塩
を200mg、さらに30分後フレミー塩を750mg加え50分攪拌
した後、過剰のn−プロパンチオール,アセトニトリル
を減圧下留去する。pH4.0の酢酸緩衝液を加え酢酸エチ
ルで2回抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮して粗生成物710mgを得る。こ
れをクロマト精製(ワコーゲルC-200 60mlクロロホル
ム:メタノール=1:0〜50:1)して化合物19 509mg(71.
9%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.16(d,1H,J=2.9Hz),3.78(m,1
H),3.68(dd,1H,J=11.4,2.6Hz),3.51(dd,1H,J=11.
4,3.7Hz),3.43(m,1H),3.40(bs,1H),2.91〜3.20
(m,5H),2.66〜2.70(m,2H),2.50(m,1H),2.23(s,3
H),2.05(ddd,1H,J=18.0,11.4,2.9Hz),1.91(dd,1H,
J=13.2,9.5Hz),1.51(m,4H),0.912(t,3H,J=7.3H
z),0.907(t,3H,J=7.3Hz) SIMS:508(M+3) 実施例19.化合物20の合成 実施例18で得られた化合物19 300mgをアセトニトリル6m
lとメタノール3mlに溶解し、硝酸銀252mgを加え室温で
2時間50分攪拌する。硝酸銀80mgをさらに加え、室温で
50分攪拌し、1N塩酸を加える。セライトを用いて不溶物
を減圧過で除去し、液を濃縮する。クロマト精製
(ダイヤイオンHP-20 40ml水:メタノール=1:0〜3:7)
して化合物20 228mg(80.2%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.48(d,1H,J=3.2Hz),4.23(m,1
H),4.14(m,1H),4.11(bs,1H),3.79(dd,1H,J=11.
5,2.8Hz),3.55(dd,1H,J=11.5,3.9Hz),2.99〜3.20
(m,4H),2.85(dd,1H,J=17.3,2.3Hz),2.78(s,3H),
2.62(m,1H),2.28(dd,1H,J=14.0,10.5Hz),2.18(dd
d,1H,J=17.2,11.1,2.4Hz),1.60(m,4H),1.997(t,3
H,J=7.4Hz),1.996(t,3H,J=7.4Hz) SIMS:481(M+3) 実施例20.化合物21の合成 実施例1で得られた化合物1 500mgをアセトニトリル5ml
と水10mlに溶解する。i−プロパンチオール0.26mlを加
え室温で1時間攪拌後、フレミー塩1.07gを加える。15
分攪拌後i−プロパンチオール0.13mlを加え、45分後に
フレミー塩1.07gと水10mlをさらに加える。1時間30分
攪拌後水3mlとフレミー塩300mgをさらに加え、30分攪拌
を続ける。過剰のi−プロパンチオールとアセトニトリ
ルを減圧下留去し、pH4.0の酢酸緩衝液を加え、酢酸エ
チルで2回抽出する。飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒留去して粗生成物580mgを得る。
これをクロマト精製(ワコーゲルC-200 60mlクロロホル
ム:メタノール=1:0〜50:1)して化合物21 518mg(73.
2%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.26(d,1H,J=2.9Hz),4.01〜4.11
(m,2H),3.89(m,1H),3.79(dd,1H,J=11.5,2.4Hz),
3.62(dd,1H,J=11.5,3.7Hz),3.53(m,1H),3.51(bs,
1H),3.22(dd,1H,J=9.7,5.7Hz),2.77〜2.82(m,2
H),2.60(m,1H),2.33(s,3H),2.17(ddd,1H,J=18.
0,11.3,2.8Hz),2.02(dd,1H,J=13.4,9.7Hz),1.23〜
1.30(m,12H) SIMS:508(M+3) 実施例21.化合物22の合成 実施例20で得られた化合物21 300mgをアセトニトリル6m
lとメタノール3mlに溶解する。硝酸銀250mgを加え室温
で1時間20分攪拌後、さらに硝酸銀80mgを加えて2時間
50分攪拌する。1N塩酸を加え、不溶物をセライトを用い
た減圧過で除去し液を濃縮する。クロマト精製(ダ
イヤイオンHP-20水:メタノール=1:0〜3:7)して化合
物22 238mg(83.8%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.49(d,1H,J=3.2Hz),4.25(m,1
H),4.13(m,1H),4.12(bs,1H),4.00〜4.11(m,2H),
3.81(dd,1H,J=11.4,2.8Hz),3.57(dd,1H,J=11.4,3.
9Hz),2.87(dd,1H,J=17.3,2.2Hz),2.78(s,3H),2.6
2(m,1H),2.29(dd,1H,J=14.1,10.5Hz),2.21(ddd,1
H,J=17.3,11.1,2.5Hz),1.23〜1.29(m,2H) SIMS:481(M+3) 実施例22.化合物23の合成 実施例20で得られた化合物21 1.11gをアセトニトリル18
mlに溶解し、1Mジメチルアミン塩酸塩水溶液20mlと1M炭
酸カリウム水溶液10mlを加えて室温で攪拌する。3時間
30分後、さらに1Mジメチルアミン塩酸塩水溶液4mlと1M
炭酸カリウム水溶液2mlを加え、さらに室温で19時間攪
拌する。pH4の酢酸緩衝液を加え濃縮後、クロマト精製
(ダイヤイオンHP-20 150ml水:メタノール=1:0〜1:
2)して化合物23 302mg(29%)を得る。
SIMS:477(M+3) 実施例23.化合物24の合成 実施例1で得られた化合物1 600mgをアセトニトリル15m
lと水30mlに溶解し、t−ブチルメルカプタン0.28mlを
加え、室温で30分攪拌する。フレミー塩1.29gを加え、5
0分攪拌後アセトニトリル10mlとt−ブチルメルカプタ
ン0.28mlを加える。35分攪拌後フレミー塩1.29gと水20m
l,アセトニトリル10mlを加え、さらに35分攪拌後、フレ
ミー塩300mgと水10mlを加える。1時間攪拌後過剰のt
−ブチルメルカプタンとアセトニトリルを減圧下留去
し、酢酸エチルで2回抽出する。飽和食塩水で洗浄、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して粗生成物680mg
を得る。これをクロマト精製(ワコーゲルC-200 60mlク
ロロホルム:メタノール=1:0〜50:1して化合物24 475m
g(53.0%)を得る。1 H NMR(CDCl3‐CD3OD):4.27(d,1H,J=2.4Hz),3.92
(m,1H),3.54〜3.90(m,2H),3.53(m,2H),3.23(dd,
1H,J=9.5,5.6Hz),2.75〜2.97(m,2H),2.59(m,1H),
2.35(s,3H),1.91〜2.27(m,2H),1.416(s,9H),1.41
1(s,9H) SIMS:536(M+3) 実施例24.化合物25の合成 参考例7で得られた化合物i 625mgを塩化メチレン18ml
に溶解し、アニソール1mlとトリフルオロ酢酸1.8mlを加
え、室温で2時間20分攪拌する。反応液を濃縮してクロ
マト精製(ダイヤイオンHP-20 70ml水:メタノール=1:
0〜3:7)して化合物25 400mg(87.0%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.25(d,1H,J=2.9Hz),4.04(s,3
H),3.85(m,1H),3.83(m,1H),3.79(dd,1H,J=11.5,
2.3Hz),3.64(dd,1H,J=11.6,3.6Hz),3.52(dd,1H,J
=6.4,2.5Hz),3.49(bs,1H),3.20(dd,1H,J=9.7,5.7
Hz),2.73〜2.78(m,2H),2.59(m,1H),2.32(s,3H),
2.14(ddd,1H,J=18.0,11.3,2.8Hz),2.01(dd,1H,J=1
3.4,9.7Hz),1.24(d,6H,J=6.7Hz) SIMS:464(M+3) 実施例25.化合物26の合成 実施例24で得られた化合物25 129mgをアセトニトリル3m
lと水2mlに溶解し、硝酸銀119mgを加え、室温で4時間
攪拌する。不溶物をセライトを用いた減圧過で除き、
液を濃縮しクロマト精製して(ダイヤイオンHP-20 10
ml水:メタノール=1:0〜1:1)化合物26 99.6mg(82.0
%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.48(d,1H,J=3.2Hz),4.20(m,1
H),4.14(m,1H),4.11(bs,1H),4.04(s,3H),3.88
(m,1H),3.82(dd,1H,J=11.5,2.7Hz),3.59(dd,1H,J
=11.5,3.8Hz),3.27(m,1H),2.84(dd,1H,J=17.2,2.
3Hz),2.78(s,3H),2.62(m,1H),2.29(dd,1H,J=14.
1,10.5Hz),2.19(ddd,1H,J=17.2,11.1,2.6Hz),1.246
(d,3H,J=6.7Hz),1.244(d,3H,J=6.7Hz) SIMS:437(M+3) 実施例26.化合物27の合成 参考例7で得られた化合物h 423mgを塩化メチレン12ml
に溶解し、アニソール0.6ml,トリフルオロ酢酸1.2mlを
加え、室温で1時間30分攪拌する。反応液を濃縮し、ク
ロマト精製(ダイヤイオンHP-20 50ml水:メタノール=
1:0〜3:7)して化合物27 239mg(76.9%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.25(d,1H,J=2.9Hz),4.05(s,3
H),3.86(m,1H),3.85(m,1H),3.78(dd,1H,J=11.5,
2.3Hz),3.59(dd,1H,J=11.5,3.8Hz),3.52(dd,1H,J
=6.2,2.4Hz),3.50(bs,1H),3.20(dd,1H,J=9.7,5.7
Hz),2.71〜2.79(m,2H),2.59(m,1H),2.32(s,3H),
2.13(ddd,1H,J=16.7,10.1,2.7Hz),2.01(dd,1H,J=1
3.4,9.7Hz),1.25(d,3H,J=6.7Hz),1.22(d,3H,J=6.
7Hz) SIMS:464(M+3) 実施例27.化合物28の合成 実施例26で得られた化合物27 110mgをアセトニトリル2.
5mlと水1.5mlに溶解し、硝酸銀102mgを加えて室温で4
時間攪拌する。不溶物を別し、液を濃縮してクロマ
ト精製(ダイヤイオンHP-20 10ml水:メタノール=1:0
〜1:1)して化合物28 88.4mg(85.4%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.49(d,1H,J=3.3Hz),4.21(m,1
H),4.14(m,1H),4.11(bs,1H),4.06(s,3H),3.84
(m,1H),3.80(dd,1H,J=11.5,2.6Hz),3.53(dd,1H,J
=11.5,3.9Hz),3.27(m,1H),2.82(dd,1H,J=17.1,2.
4Hz),2.78(s,3H),2.62(m,1H),2.30(dd,1H,J=14.
1,10.5Hz),2.18(ddd,1H,J=17.1,11.1,2.5Hz),1.25
(d,3H,J=6.7Hz),1.23(d,3H,J=6.6Hz) SIMS:437(M+3) 実施例28.化合物29の合成 実施例22で得られた化合物23 240mgをアセトニトリル8m
lとメタノール2mlに溶解し、硝酸銀217mgを加えて室温
で1時間攪拌する。水を加えた後不溶物を別し、液
を濃縮してクロマト精製(ダイヤイオンHP-20 40ml水:
メタノール=1:0〜1:1)して化合物29 147mg(64.9%)
を得る。
SIMS:450(M+3) 実施例29.化合物30の合成 実施例20で得られた化合物21 90mgをアセトニトリル1ml
に溶解し、pH7.7のリン酸緩衝液2mlを加える。エチレン
イミンの水溶液0.3mlを加え、室温で1時間40分攪拌す
る。反応液を濃縮後、クロマト精製(ダイヤイオンHP-2
0 15ml水:メタノール=1:0〜3:2)して化合物30 57mg
(67.8%)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.24(m,1H),3.87(m,0.4H),3.81
(m,0.6H),3.78(m,1H),3.69(m,1H),3.63(dd,0.6
H,J=11.4,3.6Hz),3.57(dd,0.4H,J=11.4,3.9Hz),3.
50(bs,1H),3.49(m,1H),3.12(m,1H),2.73〜2.81
(m,2H),2.58(m,1H),2.43〜2.47(m,4H),2.32(s,3
H),2.13(m,1H),1.99(m,1H),1.20〜1.25(m,6H) SIMS:475(M+3) 実施例30.化合物31の合成 実施例20で得られた化合物21 223mgをメタノール8mlに
溶解し5%Pd-C 60mgを加え、水素雰囲気下、室温で15
分間攪拌する。触媒を別後、液を濃縮して化合物31
225mg(定量的)を得る。1 H NMR(CD3OD):4.33(d,1H,J=2.6Hz),4.19(dd,1H,
J=6.0,2.6Hz),3.84(dd,1H,J=10.8,2.6Hz),3.55(d
d,1H,J=10.8,6.0Hz),3.52(bs,1H),3.51(m,1H),3.
28〜3.38(m,3H),3.00(dd,1H,J=15.7,2.5Hz),2.86
(bd,1H,J=11.0Hz),2.61(m,1H),2.40(dd,1H,J=1
5.8,11.7Hz),2.34(s,3H),2.13(dd,1H,J=13.2,9.8H
z),1.19〜1.22(m,12H) SIMS:508(M+1) 以下に示す参考例で得られる化合物の構造及び化合物番
号を以下に示す。以下で例えば 参考例1 化合物aの合成 DX-52-1 15gを塩化メチレン150mlに懸濁させる。−78℃
に冷却下三臭化ホウ素の塩化メチレン溶液(50g/200m
l)を150ml滴下する。滴下後−78℃〜室温で22時間攪拌
する。再び−78℃に冷却し三臭化ホウ素の塩化メチレン
溶液(25g/200ml)を100ml滴下し−78℃〜室温で7時間
攪拌する。氷を加え、NaOH溶液で水層のpHを7.2としNaC
N3.87gを加える。水層を分液後濃縮してクロマト精製し
て〔ダイヤイオンHP-20 2l水:メタノール=1:0〜9:1
(v/v)〕化合物aのナトリウム塩11.17gを得る。これ
を水80mlに溶解し、塩酸を加えてpHを3.5に調整する。
生成する沈澱物を濾取して乾燥し化合物a10.4g(76.6
%)を得る。1 H NMR(D2O、NaOD、PD=9.3)7.13(m、1H)、6.75
(m、2H)、4.24(d、1H、J=2.7Hz)、4.13(m、1
H)、3.70(m、2H)、3.57(m、1H)、3.51(bs、1
H)、3.10(dd、1H、J=10.0、5.4Hz)、2.40〜2.84
(m、4H)、2.22(s、3H)、2.03(dd、1H、J=10.
5、13.2Hz) SIMS:344(M+1) 13 C NMR(D2O、NaOD、PD=9.3)184.4、154.6、138.6、
128.9、121.9、120.1、119.7、114.8、70.7、65.0、65.
0、58.6、45.3、41.9、33.3、30.0 参考例2 化合物bの合成 参考例1で得られた化合物a 8gをクロロホルム133mlと
メタノール36mlに溶解しジフェニルジアゾメタン5.42g
のクロロホルム25ml溶液を加え室温で攪拌する。1時間
40分後さらにジフェニルジアゾメタン4.53gのクロロホ
ルム20ml溶液を加える。1時間攪拌後、酢酸を赤紫色が
消失するまで徐々に加える。クロロホルムを加えて希釈
し、飽和NaHCO3溶液、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナト
リウムで乾燥後溶媒留去する。これをクロマト精製して
(ワコーゲルC-200 500mlヘキサン:酢酸エチル=2:1)
化合物b 10.2g(86%)を得る。1 H NMR(CDCl3)7.33(m、10H)、6.97(m、1H)、6.
88(s、1H)、6.63(m、2H)、4.18(m、1H)、3.93
(d、1H)、3.65(m、2H)、3.44(bs、1H)、3.38
(m、1H)、3.19(dd、1H)、3.02(m、1H)、2.47〜
2.83(m、3H)、2.11(s、3H)、1.93(dd、1H) SIMS:510(M+1) 参考例3 化合物cの合成 参考例2で得られた化合物b 1.43gをアセトニトリル80m
lに溶解し1N酢酸ナトリウム溶液10mlと水80mlを加え
る。フレミー塩1.5gを加え室温で攪拌する。1時間後フ
レミー塩1.5gと水80ml、アセトニトリル20mlを加えて攪
拌を続ける。1時間20分後さらにフレミー塩を750mg加
えて攪拌し、1時間20分後さらにフレミー塩750mgを加
えてさらに1時間20分攪拌する。反応液を酢酸エチルで
抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒留去して粗生成物1.57gを得る。これをクロマ
ト精製(ワコーゲルC-200 220mlクロロホルム:メタノ
ール=1:0〜50:1)して化合物c 1.16g(78.8%)を得
る。また原料b 127mg(8.9%)を回収する。1 H NMR(CDCl3)7.25〜7.43(m、10H)、6.89(s、1
H)、6.72(s、2H)、3.87〜4.03(m、2H)、3.73
(m、2H)、3.52(bs、1H)、3.45(m、1H)、2.50〜
3.23(m、4H)、2.12〜2.33(m、1H)、2.14(s、3
H)、1.93(dd、1H) SIMS:526(M+3) 参考例4.化合物dの合成 参考例3で得られた化合物c 250mgをアセトニトリル8ml
に溶解し、pH4.0の酢酸緩衝液8mlを加える。アジ化ナト
リウム94mgを加え室温で1時間30分攪拌する。フレミー
塩386mgと水3mlを加え攪拌を続ける。2時間後フレミー
塩120mgを加え室温で更に1時間10分攪拌する。生成し
た結晶を減圧過し、水洗した後減圧乾燥して化合物d
183mg(68.0%)を得る。1 H NMR(CDCl3)7.20〜7.47(m、10H)、6.88(s、1
H)、6.23(s、1H)、3.98(m、2H)、3.77(m、2
H)、3.51(bs、1H)、3.47(m、1H)、2.5〜3.3
(m、4H)、2.10〜2.35(m、1H)、2.13(s、3H)、
1.93(m、1H) SIMS:567(M+3) IR νmax(KBr)3450、2110、1726、1657、1636、1596 参考例5.化合物eの合成 参考例3で得られた化合物c 600mgをメタノール30mlに
溶解し、酢酸銅230mg、トリエチルアミン80μlを加
え、酸素雰囲気下室温で10日間攪拌する。pH4.0の酢酸
緩衝液20mlを加え、減圧下メタノールを留去する。酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で乾燥後、溶媒留去して粗
生成物710mgを得る。これをクロマト精製(ワコーゲルC
-200 60ml n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2〜1:1)して
化合物e 356mg(56.1%)を得る。また原料c 133mg(2
2.1%)を回収する。1 H NMR(CDCl3)7.23〜7.43(m、10H)、6.88(s、1
H)、5.89(s、0.6H)、5.85(s、0.4H)、3.87〜4.0
3(m、2H)、3.79(s、3H)、3.70(m、2H)、3.50
(bs、1H)、3.45(m、1H)、3.15(dd、1H)、2.50〜
3.00(m、3H)、2.13〜2.33(m、1H)、2.13(s、3
H)、1.93(m、1H) SIMS:556(M+3) 参考例6.化合物f及びgの合成 参考例5で得られた化合物e 600mgをアセトニトリル10m
lと水10mlに溶解し、エタンチオール0.12mlを加え室温
で攪拌する。30分後エタンチオールをさらに0.12ml加え
攪拌を続ける。2時間後pH4.0の酢酸緩衝液3mlを加え、
さらに室温で17時間攪拌後フレミー塩580mgを加え室温
で40分攪拌する。減圧下過剰のエタンチオールを留去
し、水を加えて酢酸エチルで抽出する。pH7.7のリン酸
緩衝液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒留去して粗生成物630mgを得る。これをク
ロマト精製(ワコーゲルC-200 100ml n−ヘキサン:酢
酸エチル=4:1〜2:1)して化合物f 143mg(21.5%)及
び化合物g 211mg(33.3%)を得る。
化合物f SIMS 616(M+3) 化合物g SIMS 616(M+3) 参考例7.化合物hおよびiの合成 参考例5で得られた化合物e 1.2gをアセトニトリル20ml
に溶解し、pH4.0の酢酸緩衝液5mlとi−プロパンチオー
ル1.0mlを加えて室温で24時間攪拌する。フレミー塩1.6
9gと水20ml,アセトニトリル10mlを加え、さらに室温で
3時間40分攪拌する。過剰のi−プロパンチオールを留
去し、酢酸エチルで抽出、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒留去して粗生成物1.24gを得
る。これをクロマト精製(ワコーゲルC-200 100ml n−
ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜2:1)して化合物h 391mg
(28.7%)及び化合物i 629mg(46.2%)を得る。
化合物h EIMS:627(M),629(M+2),598 化合物i EIMS:627(M),629(M+2),598 参考例8.注射剤 化合物3 0.1g及びグルコース50gに蒸留水を加え1の
溶液とする。この溶液を0.22μの孔径を有するメンブラ
ンフィルター(ミリポア社、FGLD14200)及びN2ガスを
用いて加圧(0.5kg/cm2)下に過する。液を20mlの
白色アンプルに10mlあて分注し常法でシールする。これ
により注射剤を得る。
発明の効果 化合物(I)、そのヒドロキノン体及びそれらの薬理上
許容される塩は優れた抗腫瘍活性を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、R1、R2は同一もしくは異なって水素、低級アル
    コキシ、アジド、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級
    アルキルアミノ、環状アミノ、低級アルキルチオ又は非
    置換もしくは置換のアリールチオであり、X、YはXが
    ヒドロキシでYがシアノであるか又は両者一体となって
    −X−Y−として−O−を表す)で表されるか、又はそ
    のヒドロキノン型として表される化合物。
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