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JPH07116154B2 - 新規な5−フルオロニコチン酸類のカルボキシル基における反応性誘導体 - Google Patents

新規な5−フルオロニコチン酸類のカルボキシル基における反応性誘導体

Info

Publication number
JPH07116154B2
JPH07116154B2 JP6062180A JP6218094A JPH07116154B2 JP H07116154 B2 JPH07116154 B2 JP H07116154B2 JP 6062180 A JP6062180 A JP 6062180A JP 6218094 A JP6218094 A JP 6218094A JP H07116154 B2 JPH07116154 B2 JP H07116154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
general formula
melting point
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6062180A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0748351A (ja
Inventor
洋三 藤堂
哲夫 山藤
勝之 南雲
功 北山
秀嘉 長木
三香子 品川
義憲 小西
弘和 成田
俊太郎 高野
勇 才川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toyama Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyama Chemical Co Ltd filed Critical Toyama Chemical Co Ltd
Priority to JP6062180A priority Critical patent/JPH07116154B2/ja
Publication of JPH0748351A publication Critical patent/JPH0748351A/ja
Publication of JPH07116154B2 publication Critical patent/JPH07116154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラム陽性菌およびグ
ラム陰性菌に対して強力な抗菌作用を示す、一般式
(2)
【化2】 「式中、R2は、水素原子またはカルボキシル保護基
を;R3は、アミノ基が保護されていてもよい3−アミ
ノ−1−ピロリジニル基またはイミノ基が保護されてい
てもよい1−ピペラジニル基を;およびXは、水素原子
またはフッ素原子を示す。」で表わされる1−置換アリ
ール−1,4−ジヒドロ−4−オキソナフチリジン誘導
体またはその塩の重要な中間体である、一般式(1)
【化3】 「式中、Xは、前記と同じ意味を有し;R1は、ヒドロ
キシル基または置換基を有していてもよいアルコキシ、
アルカンスルホニルオキシ、アレーンスルホニルオキ
シ、アルキルチオもしくはアリールチオ基を示す。」で
表わされる5−フルオロニコチン酸類のカルボキシル基
における反応性誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般式(2)で表わされる1−置換アリ
ール−1,4−ジヒドロ−4−オキソナフチリジン誘導
体およびその塩は、第24回インターサイエンス・コンフ
ァランス・オン・アンチミクロバイアル・エージェンツ
・アンド・ケモセラピー(I.C.A.A.C)要旨集
第102〜104頁および特開昭60−228479号において、グラ
ム陽性菌およびグラム陰性菌、とりわけ抗生物質耐性菌
に対し強力な抗菌作用を示し、経口または非経口投与に
より高い血中濃度が得られ、かつ安全性が高いなどの優
れた性質を有することが示されている。しかし、これら
の化合物を製造する方法として、一般式(1)で表わさ
れる新規な5−フルオロニコチン酸類のカルボキシル基
における反応性誘導体を中間体として経由する方法は全
く知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一般
式(2)で表わされる1−置換アリール−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソナフチリジン誘導体またはその塩を製
造するための新規な中間体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる状況下において、
本発明者らは鋭意研究を行なった結果、一般式(1)で
表わされる5−フルオロニコチン酸類のカルボキシル基
における反応性誘導体が、中間体として有用であること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本明細書
中で、R1におけるアルコキシ基としては、たとえば、
メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソブトキシ、ペ
ンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オク
チルオキシ、ドデシルオキシなど;アルカンスルホニル
オキシ基としては、たとえば、メタンスルホニルオキ
シ、エタンスルホニルオキシ、1−メチルエタンスルホ
ニルオキシ、1,1−ジメチルエタンスルホニルオキシ
など;アレーンスルホニルオキシ基としては、たとえ
ば、ベンゼンスルホニルオキシ、ナフタレンスルホニル
オキシなど;アルキルチオ基としては、たとえば、メチ
ルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、イソブチルチオ、tert.-ブチルチオ、ペンチルチ
オ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、オクチルチオ、ドデ
シルチオなど;アリールチオ基としては、たとえば、フ
ェニルチオ、ナフチルチオなどが挙げられる。
【0006】上記したR1のアルコキシ、アルカンスル
ホニルオキシ、アレーンスルホニルオキシ、アルキルチ
オおよびアリールチオ基は、たとえば、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;ニ
トロ基;メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、
n-ブチル、イソブチル、sec.-ブチル、tert.-ブチルな
どの低級アルキル基;メトキシ、エトキシ、n-プロポキ
シ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec.
-ブトキシ、tert.-ブトキシなどの低級アルコキシ基な
どから選ばれる一つ以上の置換基で置換されていてもよ
い。一般式(1)で表わされる化合物のカルボキシル基
における反応性誘導体としては、たとえば、酸クロリ
ド、酸ブロミドなどの酸ハロゲン化物;酸無水物;炭酸
モノエチルエステルなどの炭酸モノアルキルエステルと
の混合酸無水物;イミダゾールなどとの活性酸アミドな
どが挙げられる。
【0007】R2で示されるカルボキシル保護基として
は、通常当該分野で使用されるもの、たとえば、アルキ
ル基、ベンジル基、ピバロイルオキシメチル基、トリメ
チルシリル基など、特開昭59−80665号公報などに記載
された通常のカルボキシル基の保護基が挙げられる。
【0008】また、一般式(2)で表わされる化合物の
塩としては、通常知られているアミノ基などの塩基性基
またはカルボキシル基、ヒドロキシル基などの酸性基に
おける塩が挙げられる。塩基性基における塩としては、
たとえば、塩酸、臭化水素酸、硫酸などの鉱酸との塩;
シュウ酸、クエン酸、トリフルオロ酢酸などの有機カル
ボン酸との塩;メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン
酸、ナフタレンスルホン酸などのスルホン酸との塩を、
酸性基における塩としては、たとえば、ナトリウム、カ
リウムなどのアルカリ金属との塩;マグネシウム、カル
シウムなどのアルカリ土類金属との塩;アンモニウム
塩;プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジ
ルエチレンジアミン、トリエチルアミン、ピリジン、
N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、ジ
エチルアミン、ジシクロヘキシルアミンなどの含窒素有
機塩との塩を挙げることができる。
【0009】つぎに本発明化合物の製造法について詳述
する。一般式(1)で表わされる化合物のカルボキシル
基における反応性誘導体は、たとえば、つぎの製造ルー
トにしたがって製造することができる。
【化4】 「式中、R1、R2およびXは、前記と同じ意味を有し;
1bは、R1で説明したと同様の置換基を有していても
よいアルコキシ基を;R1Cは、R1で説明したと同様の
置換基を有していてもよいアルカンスルホニルオキシま
たはアレーンスルホニルオキシ基を;R1dは、R1で説
明したと同様の置換基を有していてもよいアルキルチオ
またはアリールチオ基を示す。」一般式(3)、
(4)、(5a)、(5b)、(5c)および(5d)
で表わされる化合物の塩としては、一般式(2)で表わ
される化合物において説明したと同様の塩が挙げられ
る。
【0010】以下、各製造ルートについて詳細に説明す
る。 (1)一般式(5a)で表わされる化合物またはその塩
は、英国特許第1409987号に記載の方法に準じて製造さ
れた一般式(3)で表わされる化合物またはその塩を、
ブレタン・ド・ラ・ソシエテ・シミク・ドゥ・フランス
(Bull.Soc.Chim.Fr.)第1165〜1169頁(1975)に記載
の方法にしたがって製造された一般式(4)で表わされ
る化合物またはその塩と反応させることによって製造す
ることができる。
【0011】(2)アルキル化 一般式(5b)で表わされる化合物またはその塩は、一
般式(5a)で表わされる化合物またはその塩に脱酸剤
の存在下または不存在下、アルキル化剤を反応させるこ
とによって得ることができる。この反応に使用される溶
媒としては、反応に不活性な溶媒であれば特に限定され
ないが、たとえば、水;メタノール、エタノール、2−
プロパノールなどのアルコール類;ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;ア
セトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸メチ
ル、酢酸エチルなどのエステル類;ベンゼン、トルエン
などの芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルム
などのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド
類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが
挙げられ、これらの溶媒を2種以上混合して使用しても
よい。アルキル化剤としては、たとえば、ジアゾメタ
ン、ジアゾエタンなどのジアゾアルカン;硫酸ジメチ
ル、硫酸ジエチルなどの硫酸ジアルキル;ヨウ化メチ
ル、臭化メチル、臭化エチルなどのハロゲン化アルキル
などが挙げられる。アルキル化剤として硫酸ジアルキル
またはハロゲン化アルキルを使用する場合は、脱酸剤と
して水酸化アルカリ、炭酸アルカリなどの無機塩基、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジンなどのア
ミン類を使用してもよい。アルキル化剤である硫酸ジア
ルキルまたはハロゲン化アルキルおよび所望によって使
用される脱酸剤の使用量は、一般式(5a)で表わされ
る化合物またはその塩に対して等モル以上、好ましくは
1.0〜2.0倍モルである。この場合、反応は通常0〜50℃
で、5〜30時間実施すればよい。また、アルキル化剤と
してジアゾアルカンを使用する場合、その使用量は一般
式(5a)で表わされる化合物またはその塩に対して等
モル以上、好ましくは1.0〜1.5倍モルである。この場
合、反応は通常0〜50℃、好ましくは0〜25℃で、5分〜3
0時間実施すればよい。
【0012】(3)スルホニル化 一般式(5c)で表わされる化合物またはその塩は、一
般式(5a)で表わされる化合物またはその塩に脱酸剤
の存在下または不存在下、スルホニル化剤を反応させる
ことによって得ることができる。この反応に使用される
溶媒としては、反応に不活性な溶媒であれば特に限定さ
れないが、たとえば、水;ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテルなどのエーテル類;塩化メチレン、クロロホル
ム、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;アセ
トン、メチルエチルケトンなどのケトン類;アセトニト
リルなどのニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ジ
メチルスルホキシドなどのスルホキシド類;ヘキサメチ
ルホスホルアミド;ピリジンなどが挙げられ、これらの
溶媒を2種以上混合して使用してもよい。スルホニル化
剤としては、たとえば、メタンスルホニルクロリド、ト
リフルオロメタンスルホニルクロリド、エタンスルホニ
ルクロリド、1−メチルエタンスルホニルクロリド、
1,1−ジメチルエタンスルホニルクロリド、ベンゼン
スルホニルクロリド、トルエンスルホニルクロリド、ニ
トロベンゼンスルホニルクロリド、クロロベンゼンスル
ホニルクロリド、2,5−ジクロロベンゼンスルホニル
クロリド、2,3,4−トリクロロベンゼンスルホニル
クロリド、2,4,5−トリクロロベンゼンスルホニル
クロリド、メシチレンスルホニルクロリド、2,4,6
−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド、ナフ
タレンスルホニルクロリドなどのアルカンスルホニルハ
ロゲニドまたはアレーンスルホニルハロゲニド;メタン
スルホン酸無水物;トルエンスルホン酸無水物などのア
ルカンスルホン酸無水物またはアレーンスルホン酸無水
物が挙げられる。また脱酸剤としては、たとえば、トリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(D
BU)、ピリジン、カリウム tert.-ブトキシド、水酸
化アルカリ、炭酸アルカリなどの有機または無機塩基が
挙げられる。スルホニル化剤および所望によって使用さ
れる脱酸剤の使用量は、一般式(5a)で表わされる化
合物またはその塩に対して等モル以上、好ましくは1.0
〜2.0倍モルである。この反応は通常0〜150℃、好まし
くは0〜50℃で、5分〜30時間実施すればよい。
【0013】(4)チオール化 一般式(5d)で表わされる化合物またはその塩は、一
般式(5c)で表わされる化合物またはその塩に、脱酸
剤の存在下または不存在下、たとえば、メタンチオー
ル、エタンチオール、n-プロパンチオール、1−メチル
エタンチオール、イソブタンチオール、1,1−ジメチ
ルエタンチオール、ペンタンチオール、ヘキサンチオー
ル、へプタンチオール、オクタンチオール、ドデカンチ
オール、チオフェノール、ナフタレンチオールなどのチ
オール類またはその塩を反応させることによって得るこ
とができる。チオール類の塩としては、たとえば、一般
式(2)で表わされる化合物において説明したと同様の
酸性基における塩が挙げられる。この反応に使用される
溶媒としては、反応に不活性な溶媒であれば特に限定さ
れないが、たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素類;ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、アニソール、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ルなどのエーテル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジ
クロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドな
どのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシ
ド類などが挙げられ、これらの溶媒を2種以上混合して
使用してもよい。脱酸剤としては、たとえば、水酸化ア
ルカリ、炭酸アルカリなどの無機塩基;トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、
N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ルチジ
ン、コリジンなどの有機塩基が挙げられる。チオール類
またはその塩および所望によって使用される脱酸剤の使
用量は、一般式(5c)で表わされる化合物またはその
塩に対して等モル以上、好ましくは1.0〜2.0倍モルであ
る。この反応は通常0〜150℃、好ましくは0〜70℃
で、5分〜30時間実施すればよい。
【0014】このようにして得られた一般式(5a)、
(5b)、(5c)および(5d)で表わされる化合物
またはその塩が保護基を有する場合は、所望に応じ、公
知方法により保護基を脱離させ、それぞれ対応する遊離
の化合物へ導くことができる。以上説明したそれぞれの
反応によって得られる化合物は常法によって単離または
分離することができ、また単離または分離することなく
つぎの反応に使用することもできる。ついで、得られた
一般式(5a)、(5b)、(5c)および(5d)で
表わされる化合物またはその塩を自体公知の方法により
それぞれ一般式(1a)、(1b)、(1c)および
(1d)で表わされる化合物のカルボキシル基における
反応性誘導体に導くことができる。
【0015】このようにして得られる本発明の一般式
(1)で表わされる化合物のカルボキシル基における反
応性誘導体は、たとえば、つぎに示すルートによって一
般式(2)で表わされる化合物またはその塩に誘導する
ことができる。
【化5】 「式中、Yは、ハロゲン原子を;R2aは、R2で説明し
たと同様のカルボキシル保 護基を示し;R1、R2、R
3およびXは、前記と同じ意味を有する。」R3における
アミノ基が保護されていてもよい3−アミノ−1−ピロ
リジル基およびイミノ基が保護されていてもよい1−ピ
ペラジニル基におけるアミノ基およびイミノ基の保護基
としては、通常当該分野で使用されるものが挙げられ、
たとえば、ホルミル、アセチル、N,N−ジメチルアミ
ノメチレンなど、特開昭59-80665号公報などに記載され
た通常のアミノ基およびイミノ基の保護基が挙げられ
る。一般式(6)で表わされる化合物の塩としては、た
とえば、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカ
リ金属との塩;マグネシウムなどのアルカリ土類金属と
の塩;エトキシマグネシウムとの塩などが挙げられる。
また、一般式(7)および(8)で表わされる化合物の
塩としては、一般式(2)で表わされる化合物において
説明したと同様の塩が挙げられる。さらに、一般式
(9)で表わされる化合物の塩としては、一般式(2)
で表わされる化合物において説明したと同様の塩基性基
における塩が挙げられる。
【0016】
【実施例】つぎに本発明を実施例および参考例を挙げて
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、実施例および参考例で使用されている記号は下記
の意味を有する。Me;メチル基、Et;エチル基、i
-Pr;イソプロピル基、Ph;フェニル基
【0017】実施例1 (1) 2−[N−(2,4−ジフルオロフェニル)ア
ミジノ]酢酸メチルエステルの塩酸塩23.0gを水92mlお
よび塩化メチレン92mlの混合液に溶解させ、2N水酸化
ナトリウム水溶液でpH13.0に調整する。有機層を分取
し、水50mlおよび飽和食塩水50mlで順次洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させる。この溶液に室温でヒ
ドロキシメチレンフルオロ酢酸エチルエステルのナトリ
ウム塩27.1gを加え、加熱還流下で4時間反応させた
後、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物に水92ml
および酢酸エチル46mlを順次加えて析出結晶を濾取し、
水184mlに懸濁させる。6N塩酸でpH1.0に調整した後、
析出結晶を濾取し、水46mlおよび2−プロパノール46ml
で順次洗浄すれば、融点222〜223℃を示す2−(2,4
−ジフルオロフェニルアミノ)−5−フルオロ−6−ヒ
ドロキシニコチン酸メチルエステル15.0g(収率57.9
%)を得る。これを酢酸エチルで再結晶すれば、融点22
2〜223℃を示す結晶を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1700 NMR(TFA-d1)δ値;4.06(3H,s),6.71〜7.65(3H,m),8.12
(1H,d,J=11Hz)
【0018】同様にして、つぎの化合物を得る。 o 2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−
フルオロ−6−ヒドロキシニコチン酸エチルエステル 融点;177〜178℃(再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1;νc=o 1700 NMR(TFA-d1)δ値;1.52(3H,t,J=7Hz),4.50(2H,q,J=7H
z),6.80〜7.65(3H,m),8.15(1H,d,J=11Hz) o 5−フルオロ−2−(4−フルオロフェニルアミ
ノ)−6−ヒドロキシニコチン酸メチルエステル 融点;227〜228℃(再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1;νc=o 1690 NMR(TFA-d1)δ値;4.05(3H,s),6.89〜7.53(4H,m),8.11
(1H,d,J=11Hz)
【0019】(2) 2−(2,4−ジフルオロフェ
ニルアミノ)−5−フルオロ−6−ヒドロキシニコチン
酸メチルエステル200mgをN,N−ジメチルホルムアミ
ド5mlに溶解させ、炭酸カリウム110mgおよびヨウ化メチ
ル110mgを室温で添加し同温度で1時間反応させる。反
応液に水20mlおよび酢酸エチル20mlを加え、有機層を分
取し水10mlおよび飽和食塩水10mlで順次洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去
し、得られた結晶性物質に2−プロパノール5mlを加え
て結晶を濾取すれば、融点159〜161℃を示す2−(2,
4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−フルオロ−6−
メトキシニコチン酸メチルエステル190mg(収率90.7
%)を得る。これを酢酸エチルで再結晶すれば、融点16
0.5〜161.5℃を示す結晶を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1690 NMR(CDCl3)δ値;3.89(3H,s),3.98(3H,s),6.57〜7.08(2
H,m),7.81(1H,d,J=11Hz),8.10〜8.97(1H,m),10.24(1H,b
s)
【0020】(3) 2−(2,4−ジフルオロフェニ
ルアミノ)−5−フルオロ−6−ヒドロキシニコチン酸
メチルエステル500mgを塩化メチレン10mlに懸濁させ、
メシチレンスルホニルクロリド440mgおよびトリエチル
アミン220mgを加え、室温で3時間反応させる。反応液
に水15mlを加え、有機層を分取し、水15mlで洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒
を留去し、得られた結晶性物質にジエチルエーテル15ml
を加えて結晶を濾取すれば、融点153〜155℃を示す2−
(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−フルオロ
−6−(メシチレンスルホニルオキシ)ニコチン酸メチ
ルエステル660mg(収率81.9%)を得る。これを酢酸エ
チルで再結晶すれば、融点155〜156℃を示す結晶を得
る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1700 NMR(CDCl3)δ値;2.33(3H,s),2.59(6H,s),3.92(3H,s),
6.32〜6.84(2H,m),6.92(2H,s),7.35〜7.94(1H,m),8.05
(1H,d,J=9Hz),10.17(1H,bs)
【0021】同様にして、つぎの化合物を得る。 o 2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−
フルオロ−6−(2,4, 6−トリイソプロピルベン
ゼンスルホニルオキシ)ニコチン酸エチルエステル
融点;147〜148℃(再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1;νc=o 1700 NMR(CDCl3)δ値;1.21(12H,d,J=7Hz),1.28(6H,d,J=7H
z),1.40(3H,t,J=7Hz),2.55〜3.30(1H,m),[3.70〜4.60
(m),4.37(q,J=7Hz)]4H,[6.20〜7.30(m),7.20(s)]4H,[7.
50〜8.30(m),8.10(d,J=9Hz)]2H,10.33(1H,bs)
【0022】(4) 2−(2,4−ジフルオロフェニ
ルアミノ)−5−フルオロ−6−(メシチレンスルホニ
ルオキシ)ニコチン酸メチルエステル3.89gをN,N−
ジメチルホルムアミド39mlに溶解させ、チオフェノール
1.34gおよびトリエチルアミン1.23gを添加し、室温で5
時間反応させる。ついで、反応液に酢酸エチル120mlお
よび水120mlを加え、2N塩酸でpH2.0に調整する。有機
層を分取し、水80mlおよび飽和食塩水80mlで順次洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶
媒を留去し、得られた結晶性物質にn-ヘキサン20mlを加
えて結晶を濾取すれば、融点126〜128℃を示す2−
(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−フルオロ
−6−フェニルチオニコチン酸メチルエステル2.85g
(収率90.2%)を得る。これをジイソプロピルエーテル
で再結晶すれば、融点128〜128.5℃を示す結晶を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1685 NMR(CDCl3)δ値;3.90(3H,s),[6.0〜8.0(m),7.77(d,J=1
0Hz)]9H,10.25(1H,bs)
【0023】同様にして、つぎの化合物を得る。 o 2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−6−
エチルチオ−5−フルオロ ニコチン酸メチルエステ
ル 融点;113.5〜114℃(再結溶媒;ジイソプロピルエーテ
ル) IR(KBr)cm-1;νc=o 1680 NMR(CDCl3)δ値;1.29(3H,t,J=7Hz),3.07(2H,q,J=7Hz),
3.90(3H,s),6.50〜7.20(2H,m),7.66(1H,d,J=10Hz),7.80
〜8.50(1H,m),10.00(1H,bs)
【0024】(5) 2−(2,4−ジフルオロフェニ
ルアミノ)−5−フルオロ−6−ヒドロキシニコチン酸
メチルエステル3.00gをメタノール30mlに懸濁させ、室
温で2N水酸化ナトリウム水溶液16.1mlを加えた後、加
熱還流下で4時間反応させる。ついで、反応液を酢酸エ
チル60mlおよび水60mlの混合液に加えて水層を分取す
る。水層を6N塩酸でpH1.0に調整した後、析出晶を濾
取し、水15mlおよび2−プロパノール15mlで順次洗浄す
れば、融点213〜216℃を示す2−(2,4−ジフルオロ
フェニルアミノ)−5−フルオロ−6−ヒドロキシニコ
チン酸2.68g(収率93.7%)を得る。これをアセトン−
エタノール(容量比1:1)混合溶媒で再結晶すれば、
融点215〜216℃を示す結晶を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1700 NMR(DMSO-d6)δ値;6.65〜7.58(2H,m),7.86(1H,d,J=11H
z),8.12〜8.68(1H,m),10.49(1H,bs)
【0025】同様にして、つぎの化合物を得る。 o 5−フルオロ−2−(4−フルオロフェニルアミ
ノ)−6−ヒドロキシニコチン酸 融点;216〜217℃(再結溶媒;アセトン:メタノール=
1:1(容量比)) IR(KBr)cm-1;νc=o 1685(sh) NMR(DMSO-d6)δ値;6.84〜7.94(5H,m),10.33(1H,bs)
【0026】(6) 2−(2,4−ジフルオロフェニ
ルアミノ)−5−フルオロ−6−メトキシニコチン酸メ
チルエステル2.00gをテトラヒドロフラン60mlに溶解さ
せ、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液25.5mlを加え、
加熱還流下で7時間反応させる。ついで、減圧下に溶媒
を留去し、得られた残留物に酢酸エチル100mlおよび水1
00mlを加え、2N塩酸でpH2.0に調整する。有機層を分
取し、水50mlおよび飽和食塩水50mlで順次洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留
去し、得られた結晶性物質にジエチルエーテル10mlを加
えて結晶を濾取すれば、融点237〜240℃を示す2−
(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−フルオロ
−6−メトキシニコチン酸1.40g(収率73.3%)を得
る。これをアセトンで再結晶すれば、融点239〜240℃を
示す結晶を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1665 NMR(DMSO-d6)δ値;3.98(3H,s),6.76〜7.48(2H,m),7.86
(1H,d,J=11Hz),8.10〜8.60(1H,m),10.51(1H,bs)
【0027】同様にして、つぎの化合物を得る。 o 2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−
フルオロ−6−(メシチレンスルホニルオキシ)ニコチ
ン酸 融点;179〜180℃(再結溶媒;ベンゼン) IR(KBr)cm-1;νc=o 1665 NMR(アセトン-d6)δ値;2.32(3H,s),2.55(6H,s),[6.37
〜8.52(m),7.05(s),8.24,(d,J=9Hz)]7H,10.37(1H,bs) o 2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−
フルオロ−6−(2,4, 6−トリイソプロピルベン
ゼンスルホニルオキシ)ニコチン酸 融点;163.5〜164.5℃(再結溶媒;ベンゼン) IR(KBr)cm-1;νc=o 1675 NMR(CDCl3+DMSO-d6)δ値;1.22(12H,d,J=7Hz),1.30(6H,
d,J=7Hz),2.55〜3.30(1H,m),3.70〜4.40(2H,m),[6.20〜
8.30(m),7.22(s),8.18(d,J=9Hz)]6H,9.66(1H,bs),10.57
(1H,bs) o 2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−6−
エチルチオ−5−フルオロニコチン酸 融点;209〜210℃(再結溶媒;ベンゼン) IR(KBr)cm-1;νc=o 1665 NMR(アセトン-d6)δ値;1.30(3H,t,J=7Hz),3.14(2H,q,J=
7Hz),6.70〜7.50(2H,m),[7.60〜8.50(m),7.80(d,J=9H
z)]2H,9.70(1H,bs),10.27(1H,bs) o 2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−
フルオロ−6−フェニルチオニコチン酸 融点;264〜265℃(再結溶媒;酢酸エチル:エタノール
=1:1(容量比)) IR(KBr)cm-1;νc=o 1660 NMR(DMSO-d6)δ値;6.00〜7.73(8H,m),7.85(1H,d,J=10H
z),10.58(1H,bs)
【0028】(7) 2−(2,4−ジフルオロフェニ
ルアミノ)−5−フルオロ−6−メトキシニコチン酸5.
00gを塩化メチレン150mlに懸濁させ、塩化チオニル5.98
gおよびN,N−ジメチルホルムアミド3滴を加え、加
熱還流下で2時間反応させる。減圧下に溶媒および過剰
の塩化チオニルを留去し、得られた結晶性物資にn-ヘキ
サン10mlを加えて結晶を濾取すれば、融点153〜154℃を
示す2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−
フルオロ−6−メトキシニコチン酸クロリド4.87g(収
率91.7%)を得る。これを塩化メチレンで再結晶すれ
ば、融点154〜155℃を示す結晶を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1680 NMR(CDCl3)δ値;3.98(3H,s),6.60〜7.10(2H,m),[7.70〜
8.30(m),8.06(d,J=10Hz)]2H,9.65(1H,bs)
【0029】実施例2〜5 実施例1(7)と同様にして、表1に示す化合物を得
る。なお、表1中のR1は、次式
【化6】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0030】
【表1】
【0031】以下に、表1に示す化合物の物性を示す。 No.2 融点;136.5〜138℃(再結溶媒;n-ヘキサン) IR(KBr)cm-1c=o 1705 NMR(CDCl3)δ値;2.34(3H,S),2.57(6H,s),6.40〜7.10(4
H,m),7.55〜8.05(1H,m),8.28(1H,d,J=9Hz),9.55(1H,bs) No.3 融点;140〜142℃(再結溶媒;ジイソプロピルエーテ
ル) IR(KBr)cm-1c=o 1700 NMR(CDCl3)δ値;1.23(12H,d,J=7Hz),1.30(6H,d,J=7Hz),
2.60〜3.35(1H,m),3.75〜4.45(2H,m),[6.40〜7.40(m),
7.22(s)]4H,[7.80〜8.50(m),8.35(d,J=9Hz)]2H,9.77(1
H,bs) No.4 融点;85〜87℃(再結溶媒;n-ヘキサン) IR(KBr)cm-1c=o 1685 NMR(CDCl3)δ値;1.23(3H,t,J=7Hz),3.00(2H,q,J=7Hz),
6.60〜7.30(2H,m),[7.40〜8.05(m), 7.86(d,J=10Hz)]2
H,9.32(1H,bs) No.5 融点;179〜181℃(再結溶媒;クロロホルム) NMR(DMSO-d6)δ値;[6.00〜8.10(m),7.63(s),7.92(d,J=1
0Hz)]9H,10.54(1H,bs)
【0032】実施例6 2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−フル
オロ−6−(メシチレンスルホニルオキシ)ニコチン酸
クロリド500mgを塩化メチレン10mlに溶解させ、−20℃
でイミダゾール77mgおよびトリエチルアミン120mgを含
む塩化メチレン溶液1mlを滴下した後室温で30分間反応
させる。ついで反応液に水5mlを加え、2N塩酸でpH2.0
に調整する。有機層を分取し、水5mlおよび飽和食塩水5
mlで順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ
る。減圧下に溶媒を留去し、得られた結晶性物質にジイ
ソプロピルエーテル2mlを加えて、結晶を濾取すれば、
融点98〜101℃を示す1−[2−(2,4−ジフルオロ
フェニルアミノ)−5−フルオロ−6−(メシチレンス
ルホニルオキシ)ニコチノイル]イミダゾール485mg
(収率91.1%)を得る。これをジイソプロピルエーテル
−ジエチルエーテル(容量比5:2)混合溶媒で再結晶
すれば、融点103〜105℃を示す結晶を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1670 NMR(CDCl3)δ値;2.33(3H,s),2.60(6H,s),6.35〜8.15(9
H,m),9.60(1H,bs)
【0033】実施例7〜9 実施例6と同様にして、表2に示す化合物を得る。な
お、表2中のR1は、次式
【化7】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0034】
【表2】
【0035】以下に、表2に示す化合物の物性を示す。 No.7 融点;172.5〜173℃(再結溶媒;ベンゼン) IR(KBr)cm-1c=o 1660 NMR(DMSO-d6)δ値;3.93(3H,s),6.75〜8.35(7H,m),9.75
(1H,bs) No.8 融点;140.5〜141℃(再結溶媒;酢酸エチル:n-ヘキサ
ン=1:1(容量比)) IR(KBr)cm-1c=o 1670 NMR(CDCl3)δ値;1.28(3H,t,J=7Hz),3.08(2H,q,J=7Hz),
6.65〜8.20(7H,m),9.62(1H,bs) No.9 融点;169.5〜171℃(再結溶媒;酢酸エチル:n-ヘキサ
ン=1:1(容量比)) IR(KBr)cm-1c=o 1650 NMR(CDCl3)δ値;6.05〜8.20(12H,m),9.88(1H,bs)
【0036】参考例1 2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−フル
オロ−6−メトキシニコチン酸クロリド200mgを無水テ
トラヒドロフラン7mlに溶解させ、−20〜−10℃でイミ
ダゾール45mgおよびトリエチルアミン65mgを含む無水テ
トラヒドロフラン溶液1mlを滴下した後、室温で30分間
反応させる。ついで、室温でエトキシカルボニル酢酸の
マグネシウム塩150mgを添加し、加熱還流下で30分間反
応させた後、反応液を酢酸エチル10mlおよび水10mlの混
合液に加え、2N塩酸でpH2.0に調整する。有機層を分
取し、水5mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でp
H7.5に調整する。有機層を分取し、水5mlおよび飽和食
塩水5mlで順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた結晶性物質
にジイソプロピルエーテル1mlを加えて結晶を濾取すれ
ば、融点148〜149℃を示す2−[2−(2,4−ジフル
オロフェニルアミノ)−5−フルオロ−6−メトキシニ
コチノイル]酢酸エチルエステル190mg(収率81.7%)
を得る。これをベンゼンで再結晶すれば、融点149〜150
℃を示す結晶を得る。 IR(KBr)cm-1;νc=o 1745 NMR(CDCl3)δ値;1.30(3H,t,J=7Hz),3.90(2H,s),4.02(3
H,s),4.27(2H,q,J=7Hz),6.65〜7.35(2H,m),7.73(1H,d,J
=10Hz),7.90〜8.40(1H,m),11.19(1H,bs)
【0037】参考例2 N,N−ジメチルホルムアミド4mlに氷冷下でオキシ塩
化リン250mgを滴下し、同温度で10分間攪拌した後、2
−[2−(2,4−ジフルオロフェニルアミノ)−5−
フルオロ−6−メトキシニコチノイル]酢酸エチルエス
テル200mgを添加し、50〜60℃で3.5時間反応させる。反
応液を氷水50ml中に投入した後、クロロホルム20mlを加
え、有機層を分取する。有機層を水20mlで洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留
去し、得られた結晶性物質にジエチルエーテル5mlを加
えて結晶を濾取すれば、融点217〜220℃を示す7−クロ
ロ−6−フルオロ−1−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチ
リジン−3−カルボン酸エチルエスエル150mg(収率72.
2%)を得る。これをアセトン−メタノール(容量比
1:1)混合溶媒で再結晶すれば、融点219〜221℃を示
す結晶を得る。 元素分析値(C171023ClF3) 計算値(%):C53.35;H2.63;N7.32 実測値(%):C53.61;H2.47;N6.96
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 品川 三香子 富山県中新川郡立山町道源寺916 (72)発明者 小西 義憲 富山県高岡市佐加野(佐加野新町)1000− 72 (72)発明者 成田 弘和 富山県富山市奥田本町6−40 (72)発明者 高野 俊太郎 富山県富山市稲荷元町3丁目8−44 (72)発明者 才川 勇 富山県富山市大泉中町7−52 (56)参考文献 特公 平6−29247(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 「式中、R1は、ヒドロキシル基または置換基を有して
    いてもよいアルコキシ、アルカンスルホニルオキシ、ア
    レーンスルホニルオキシ、アルキルチオもしくはアリー
    ルチオ基を;およびXは、水素原子またはフッ素原子を
    示す。」で表わされる5−フルオロニコチン酸類のカル
    ボキシル基における反応性誘導体。
JP6062180A 1994-03-08 1994-03-08 新規な5−フルオロニコチン酸類のカルボキシル基における反応性誘導体 Expired - Lifetime JPH07116154B2 (ja)

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